【SS】2カボチャ

パンプジン「バケッチャァァァ！！」ﾌﾜﾜﾜ


バケッチャ「どうしたんすか」ｻｯ


パンプジン「よけんなっ」ﾊﾞﾀｯ


バケッチャ「なんすか……急に飛んできて……」


パンプジン「いったぁーい、頭打ったぁー」


バケッチャ「……酒入ってます？」


パンプジン「これが飲まずに居られるかい！」ﾌﾞﾝｯ


バケッチャ「ﾐﾅﾐｯ!?」ﾄﾞｺﾞｯ


パンプジン「ええーい、チックショーがぁ」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ


バケッチャ「ちょ、ちょ、痛い痛い。なんなんすかホント……っ」ﾍﾞｼﾍﾞｼ


パンプジン「バケッチャぁ、 今日がなんの日か言ってみろぉ！」


バケッチャ「何って……。ハロウィン……？」



パンプジン「ん……だよぉ」


バケッチャ「へ？」


パンプジン「そうだよお……、ｸﾞｽ……あたしもハロウィンしたいんだよお……ｸﾞｽ……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ


バケッチャ「あ、姉貴ー……？ どうしたんすかー？」

マジキチss

ハロウィン☆特別企画！
バケッチャのSSが期間限定で増えるよ！
やったーー！支援

パンプジン「ふざけやがってよお……。ほんとは……、ほんとはよお……」


バケッチャ「はい」


パンプジン「こんな所で柿ピーつまんでないでさあ……」


バケッチャ「はいはい……」


パンプジン「今頃はそこらじゅうの奴らを脅し回って、うまい菓子をたんまりとせしめてるはずだったんだよ……！」


バケッチャ「そうすね」


パンプジン「……」


バケッチャ「……」


パンプジン「ホントにもう！！」ｶﾞﾝｯ


バケッチャ「」ﾋﾞｸｯ


パンプジン「うぅ〜……」ｺﾞｸｺﾞｸｺﾞｸ…


バケッチャ「……」


パンプジン「ぷはぁ〜……」ｺﾞﾄﾝｯ


バケッチャ「あの……」


パンプジン「酒が美味い！！！」ﾊﾞﾝｯ


バケッチャ「なんなんすかマジで……」

パンプジン「それなのに、それなのに、それなのに今日に限ってよぉ……！」


バケッチャ「はい……」


パンプジン「……なんだっけ？」


バケッチャ「おい」


パンプジン「んだよ？」


バケッチャ「すんません」


パンプジン「で、なんだっけ？」


バケッチャ「……。あれでしょう？ この間のアレで謹慎処分と外出禁止令食らったんでしょう？」


パンプジン「何なんだよ！ あたしが何したってんだよ！」


バケッチャ「や、だからアレでしょ」


パンプジン「そうかアレか」


バケッチャ「そうそうアレアレ……」

好き 支援

パンプジン「アレってなんだよ！」ｸﾜｯ


バケッチャ「トレーナーに対する強奪行為、無銭飲食、及び器物損壊と過失傷害」


パンプジン「は？ 難しい事言ってんじゃねぇ。あたしはちょっとあのバックに入ってたアメを貰おうとしただけだっての」


バケッチャ「はいはい。家で反省してればいいんですから、大人しくしましょうね」


パンプジン「ちぇ〜……」ﾄｸﾄｸﾄｸﾄｸ…


バケッチャ「てかこの酒も盗ったんじゃねぇだろうな」


パンプジン「はぁ……。そんであの分からずやトレーナーはヤーシブでハロパかよ……」


バケッチャ「目を逸らすな、こっちを見ろ」


パンプジン「あ？」ｷﾞﾛ


バケッチャ「すんませんした」

パンプジン「あたしもさぁ〜……、ハロパにさぁ〜……行きたいなぁ〜。あー行きたい」


バケッチャ「いや、無理っすよ。俺まで怒られたら嫌ですもん。俺が残ってる理由分かってます？」


パンプジン「そうか、お前もあのアメが欲しかったんだな」


バケッチャ「違えよ。監視役だよ監視役。見とけって言われてんの。厄介事押し付けられてんの。迷惑なの」


パンプジン「迷惑か……そうだよな……」


バケッチャ「え、なんで急に素直なんすか。こわ……」


パンプジン「まったく迷惑だ。こんな小言野郎置いてきやがって」


バケッチャ「はいはい、悪うございました」


パンプジン「へーんだ、もうお菓子なんてもらえないんですよーだ」


バケッチャ「なんすか、今度は卑屈ですか……」


パンプジン「どーせハロウィンなんて、仮装だのコスプレだのして浮かれて騒いでる変な奴らしかいねぇんだろ。どーせ狂ったテンションで怪しいクスリの取引とか売春とかあんなことやこんなことをやってんだろ！！」


バケッチャ「ひでぇ偏見だな」

パンプジン「トリックオアトリート」


バケッチャ「急にどうしたんすか。酒癖悪いんすか？」


パンプジン「黙れ。10秒以内に差し出さねえとスキンメガネはかいこうせんが飛んでくんぞ」


バケッチャ「どこから！？ ……ってもやっぱお菓子食べたいんすか」


パンプジン「さっきから言ってんだろぉ……あと7、6……」


バケッチャ「分かりました、いいっすよ？」


パンプジン「え？」


バケッチャ「お菓子あげますから、その不吉なカウント止めてください」


パンプジン「あ、あんのかお菓子？」


バケッチャ「そりゃま、俺だってへそくりの一つや二つあるんすよ。えーと……」ｶﾞｻｺﾞｿ


パンプジン「……」


バケッチャ「あったっす。はいどうぞ」ﾊﾞｶｳｹｯ

パンプジン「……どうも」


バケッチャ「えーとあと、これとこれくらいすね」ﾊﾟｲﾉﾐｯ ﾊｯﾋﾟｰﾀｰﾝｯ


パンプジン「……。……ありがと」


バケッチャ「ん…… なんすかその反応……」


パンプジン「別に、ばかうけは青のりよりチーズのが良かったんだよ」ﾎﾞﾘﾎﾞﾘ


バケッチャ「あ、ちゃんと味わってくださいよ？ せっかく俺のなけなしなんすから」


パンプジン「はいはい……」ﾊﾞﾘﾎﾞﾘ


バケッチャ「あ、パイの実いらないなら食べていいすか？」


パンプジン「いいよ」


バケッチャ「え……。ちょっと、さっきからほんとどうしたんすか……？」


パンプジン「何が？」


バケッチャ「え？ だってさっきまですごい駄々こねてたじゃないすか」

パンプジン「んー……。なんか眠くなってきたんだよ」


バケッチャ「え？ ここで寝るんすか？ 歯くらい磨きましょうよ」


パンプジン「小言野郎……。あたしは眠いんだよ」


バケッチャ「でも、そのまんま虫歯になったら菓子なんて食えなくなりますよ？」


パンプジン「……わーったよ。そこまで言うなら磨いてやるよ」


バケッチャ「あ、あと風邪には気をつけてくださいね。もう冷え込むんですから」


パンプジン「はいはい……」


バケッチャ「あー。顔赤いっすよ。酒飲みすぎっすよ」


パンプジン「うっせー。分かってるよ……」


バケッチャ「二日酔いになりますよ？」


パンプジン「こちとら酔いも覚めた気分なんだよ……！ もう小言をほざくんじゃねえ」


バケッチャ「はいはい。分かったっすよ」


パンプジン「……」

パンプジン「バケッチャ……」


バケッチャ「なんすか？」


パンプジン「おやすみ……」


バケッチャ「おやすみなさいっす。あ、柿ピー余ってるっすよ？」


パンプジン「いいよあげる」


バケッチャ「え？ いいんすか？ ほんとに？」


パンプジン「うん。まあなんだ、なかなか楽しいハロウィンだったよ」


バケッチャ「そうすか？ なら良かったっす」


パンプジン「……。やっぱお菓子の代わりにつまみじゃダメだな」


バケッチャ「へ？ 何がすか？」


パンプジン「Happy Halloween♪」





おしまい

終わります

ありがとうございました

乙

良いほのぼの具合 おつおつ