【SS】グズマと魔法のランプ:ポケモンBBS(掲示板) 【SS】グズマと魔法のランプ:ポケモンBBS

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【SS】グズマと魔法のランプ

 ▼ 1 AYr1xkow/g 17/12/03 10:44:27 ID:IZ70vajQ [1/12] NGネーム登録 NGID登録 報告
マツリカ「アローラ!」

イリマ「こらこら、今回はその挨拶はなしですよ」

マツリカ「あれま?そうだっけ」

マーマネ「そうだよ……ここ、砂漠の国だから……」

アセロラ「なんか、不思議な気分!前世では砂漠の近くに住んでた気がする!」

マーマネ「ほら、話戻そ……脱線しちゃう」

イリマ「すみませんね!そう、彼の言った通りここは砂漠の国」

カキ「情熱と魔法の国だ」

スイレン「そうなんです。ここでは山が動いたりしちゃうんです」

マオ「えーっ?それってほんとっすか?」

スイレン「うふふ、うそですよ」

マオ「もー、からかわないでよー」

イリマ「はいはい、話を戻して」

カキ「この国には、不思議な伝承が残っている。その名も、魔法のランプというものだ」

マオ「なんと!このランプには魔人が住んでるの!」

スイレン「魔人は、ランプの持ち主の願い事を三つ叶えてくれるんです」

アセロラ「アセロラちゃんお口あんぐり!」

マーマネ「びっくりだよね……非現実的。でも、ほんと……」

マツリカ「そしてこれから始まるのは、そのランプにまつわる不思議な不思議なお話でーす」

カキ「そうだ。今からあなたたちを、灼熱の砂漠の国を舞台に繰り広げられる神秘の愛の物語にお連れします」

アセロラ「ここでは月明かりに惑わされると危険だよー!それじゃ、気をつけていってらっしゃい!」
 ▼ 29 AYr1xkow/g 17/12/03 20:45:59 ID:IZ70vajQ [2/12] NGネーム登録 NGID登録 報告
スイレン「珍しい色違いポケモンもいっぱいです!」

マオ「宝物も分けてくれるくらい優しいよ!」

イリマ「そう、誰よりも素晴らしいこの方こそが!」

7人「我らがグジ・ズマニア王子!!」

ビッケ「ザオボーさん!楽しいですね!」

ザオボー「えぇ……そうですか?悪趣味なパレードですよ……」

ビッケ「あら、宮殿に入られるみたいですね。今門をお開けしましょう」

ザオボー「あ……こら!ビッケ殿、やめましょう!」

ビッケ「どうしてですか?あら、ザオボーさん、危ない……」

ザオボー「ふふ……あんなパレード、宮殿に入れてなるものですか……ん?」

ゴゴゴ……ドーン!

レシラムが門を突破して宮殿の中に入ってきた!

レシラム「ンバニーンガガッ!」

ザオボー「ぎゃ……ぎゃひーん……」

部下「ま、真似して……ぎゃ……ぎゃひーん……」

カキ「グジ王子のお目当ては……」

アセロラ「とっても綺麗なこの国の女王様!」

マーマネ「巨大なドンファンにバクーダ、カエンジシ、リングマとケララッパ、いっぱいいろんなポケモン連れてやってきたよ!」

マツリカ「さー、お目通り〜!」
 ▼ 30 AYr1xkow/g 17/12/03 20:47:30 ID:IZ70vajQ [3/12] NGネーム登録 NGID登録 報告
ビッケ「まあー!すごいです!とっても楽しいパレードでした!」

グズマ「へっ……じゃない、ありがとうございます。楽しんでいただけたなら何よりです」

ハウ(ぐ、グズマさん、敬語めちゃくちゃ頑張ってるー!)

ビッケ「まあ、この絨毯、空を飛ぶんですか?すごい!おおきいマラサダをあげます!」

ハウ(わーマラサダーうまそー!って、おれ絨毯だから食べられないよー!)

ザオボー「グズ・ザジズゼゾー王子……でしたっけ?」

グズマ「グジ・ズマニアです」

ザオボー「ああ、それです。ところで、どこの国から来たんでしたっけ」

グズマ「スカル王国というところです」

ザオボー「聞いたことのない国ですねぇ……」

グズマ「あーそれはその、あなたが知らないくらい、遠い国から来たもので……!」

ビッケ「陛下もポケモンが大好きなんです。きっとあなたと楽しくお話できると思います」

グズマ「ええもちろん!女王陛下もきっとおれのことを気に入ってくださると……」

ルザミーネ「冗談はよしてちょうだい」

グズマ「!!」

ビッケ「陛下……!」

ルザミーネ「わたくし、今すぐに再婚するつもりはありませんの。勝手に決めないで。わたくしはゲームの景品じゃありませんのよ」

ザオボー「あっ……」

ルザミーネ「国の外にまでこんな話が広まっているなんて……酷い有様ですわ」

グズマ「そんなつもりじゃ……」

ルザミーネ「お帰りください。それでは」

グズマ「あ……」

ハウ(やっちゃったー)

レシラム「れれし……」
 ▼ 31 AYr1xkow/g 17/12/03 20:49:35 ID:IZ70vajQ [4/12] NGネーム登録 NGID登録 報告
▼客室

グズマ「グズマァ!何やってるんだああ!!」

マツリカ「荒れてますなー」

グズマ「クソ……どうしたらいいんだ。何も思い浮かばねえ……ただあの人の顔だけが浮かんでくる……」

スイレン「友よ」

カキ「それが」

マオ「恋だ」

グズマ「うるせえ!」

マーマネ「まあ……さっさと消えた方がいいかも……それか本当のことを言うとかね」

アセロラ「好きな人には誠実になるべきだよ!」

グズマ「……んなことは分かってらぁ。おいハウ、着いてこい」

ハウ(分かったー)

7人「……」

イリマ「そりゃもちろん、ぼくたちも着いていきますよ!」コソッ
 ▼ 32 AYr1xkow/g 17/12/03 21:51:54 ID:IZ70vajQ [5/12] NGネーム登録 NGID登録 報告
▼女王の部屋

ルザミーネ「もう……嫌になってしまいますわ。最近、他国の王子がお見合いにとやってくるのです。わたくしはもっと自由な出会いをしたいわ……」

ピクシー「ぴぃ……」

ルザミーネ「そうですわね……市場で出会った、あの頼りになるコ。あんな出会いをしたいのです」

ピクシー「ぴっぴ!」

ルザミーネ「ウフフ!あの時、わたくしとっても楽しかったの……でもわたくし、あのコに酷いことをしてしまいましたね……」

グズマ「あー、ちょっといいですか?」

ルザミーネ「!?」

ルザミーネがバルコニーへと出ると、そこにはグジ・ズマニア王子が立っていた

ルザミーネ「まあ……!一体どうやってここに上がってきたの?帰ってちょうだい!」

グズマ「いや……おれは、あなたに話したいことがあって……」

ルザミーネ「わたくしはあなたと話したいことはありませんわ」

グズマ「……」

アセロラ「ほらほら、押せ押せだよ!」コソコソ

グズマ「!?お前ら、なんで着いてきてんだ!?」コソコソ

(魔人たちは自分たちの体の大きさを自在に変えられる)

マツリカ「ほら、リピートアフターミー。ぼくはーあなたのことがーすきでー……」

グズマ「うるせえ!!」

ルザミーネ「なんですって!?」

グズマ「あ……っ!」

マーマネ「メーデー!メーデー!このままじゃ嫌われちゃう……!」

7人「さっさと退散だ!ランプに戻れー!」

グズマ(こいつら、好き放題やりやがって……!)

グズマ「ちが……いや、あんたの言ってることは……正しい。勝手に決めていいことじゃない……」

ルザミーネ「ええ、その通りですわ」

グズマ「そうだな……オレさまはもう、消えるよ」

グズマはバルコニーから足を伸ばし、そのまま落ちていった……
 ▼ 33 AYr1xkow/g 17/12/03 21:53:05 ID:IZ70vajQ [6/12] NGネーム登録 NGID登録 報告
ルザミーネ「きゃあ!そんな、落ち……!」

グズマ「なんだ!?どうしたってんだ!?」

グズマがひょっこりと顔を出す

ルザミーネ「……!?浮いているの?ポケモンちゃん……の力じゃないようですわね」

グズマ「ああ……これ。魔法の絨毯だ」

ルザミーネ「まあ、すごいわ」

グズマ「ポケモンみたいに生きてるわけじゃねえから疲れねえ。こいつとならどこまでも行けるぜ」

ハウ(えへへーおれすごいんだー)

ルザミーネ「なんて不思議なの……」

グズマ「乗ってみるか?」

ルザミーネ「……ちょっぴり不安ですわね」

グズマ「いいから、オレさまを信じろ」

ルザミーネ「……!」

ルザミーネ(まあ……)

ルザミーネ「……ウフフ、それならお言葉に甘えますわ」

グズマ「ほら、掴まってくれ。よっと」

ルザミーネ「まあ、すごい!」

グズマ「ハウ!行くぞ!」

ハウ(あいあいさー!)
 ▼ 34 AYr1xkow/g 17/12/03 21:54:06 ID:IZ70vajQ [7/12] NGネーム登録 NGID登録 報告
グズマ「見てみろよ、広い世界ってやつをな。もっと楽に座っていいぜ」

ルザミーネ「ええ、そうするわ」

グズマ「へっ、誰もオレさまたちを引き止められねえぜ!」

ルザミーネ「初めてこんなに近くで夜空を見ましたわ……これもあなたのおかげね」

グズマ「いいもんだろ?ハウ、もっと飛ばしていこうぜ!」

ハウ(いくよー!)

ルザミーネ「信じられないくらい素敵な光景だわ……!星もとっても綺麗……きゃっ!」

グズマ「おっと、急降下は刺激が強かったか?目、ちゃんと開けとけよ」

ルザミーネ「あら、意地悪ね。……わたくしたち、流れ星みたいに飛んでるわ。夢みたい!」

グズマ「……ああ、夢みたいだ」

ルザミーネ「こんな美しい景色、知りませんでしたわ。新しい世界ね……ずっとここにいたいわ……」

グズマ「……このまま?二人でいいのかよ?」

ルザミーネ「ええ。二人がいいわ」

グズマ「……!」

ルザミーネ「ウフフ!」

グズマ「……いい眺めだな」

ルザミーネ「ええ、とても。ずっと見ていたいわ……」

グズマ「オレさまも……そう思う。あんたと……」

ルザミーネ「……」

グズマ「……」
 ▼ 35 AYr1xkow/g 17/12/03 21:56:23 ID:IZ70vajQ [8/12] NGネーム登録 NGID登録 報告
▼異国の城の屋根

ルザミーネ「……ねえ」

グズマ「あ?」

ルザミーネ「グソクムシャちゃんはお元気?」

ハウ(あっ……グズマさん、だめー!)

グズマ「もちろんだ!へっ、あいつのことだからな、一緒に連れてこられなかったから拗ねてるかもな……あっ、しまった……!」

ハウ(あちゃー……)

ルザミーネ「やっぱり、あなたあの時のコだったのね!」

グズマ「あ……えっと、その……」

ルザミーネ「わたくしを騙していたのね?急に話し方が乱暴になるんですもの。まあ、他にも色々ヒントはありましたけど……」

グズマ「違うんだ!その……」

ルザミーネ「まあ、あなたが無事で良かったですわ……」

グズマ「……」

ルザミーネ「……ねえ。あなたは本当は誰なの?」

グズマ「オ、オレさまは……」

ハウ(グズマさん!正直に言うんだよー!)

ルザミーネ「……」

グズマ「……ぶっ壊してもぶっ壊しても手を緩めないことで嫌われるグズマさまだ」

ルザミーネ「グズマ?グズマっていうのね」

グズマ「……ああ!そうだ!あいつらからはグズマって呼ばれてる。あいつらってのは、あのスラムの奴らのことだな。たまに退屈な王宮から抜け出して、ああやって気ままに暮らしてんのさ」

ハウ(あーあ……)

ルザミーネ「……そう」

グズマ「……ああ」

ルザミーネが、グズマの体にそっと寄り添う

グズマもルザミーネの細い肩を優しく抱いた……
 ▼ 36 スモッグ@ルビー 17/12/03 22:05:58 ID:e3JFHD/A NGネーム登録 NGID登録 m 報告
面白い
支援
 ▼ 37 AYr1xkow/g 17/12/03 23:20:58 ID:IZ70vajQ [9/12] NGネーム登録 NGID登録 報告
▼女王の部屋

ルザミーネ「今日はとっても楽しかったですわ。グズマ、ありがとう」

グズマ「そりゃどうも。それじゃ、オレさまは帰るぜ」

ルザミーネ「ええ……おやすみなさい、わたくしの王子様」

グズマ「!」

ルザミーネ「あら、ご不満?」

グズマ「いやっ、そんなことは……っ!」

ルザミーネ「わたくしの王様の方が嬉しかったかしら」

グズマ「!?!」

ルザミーネ「ウフフ……またね」

グズマ「お、おうっ」

ハウ(この弱虫ー!えいっ!)

魔法の絨毯は、上に立っているグズマの足を思いきり押し上げた!

ルザミーネ「!」

グズマ「!!」

ルザミーネ「……んっ……」

グズマ「……、……」

二人は長く深いキスをしばらく続けていたが、やがてどちらからともなく離れた……

グズマ「……。……じゃあな、女王様」

ルザミーネ「……ええ、おやすみなさい、グズマ」

グズマ「……」

グズマ(マジか……マジかよ……やべえ……!!)

グズマ「はぁ……これが幸せってやつか……やべえな……」

衛兵「いたぞ!」

衛兵「捕えろ!」

グズマ「!?いきなりなんだ!?」

???「スリーパー、さいみんじゅつです」

グズマ「ウッ……」スヤア

???「この邪魔者は水の中にでも捨ててしまいなさい。さあ、女王の元へ急ぎますよ」

グズマ「……」
 ▼ 38 AYr1xkow/g 17/12/03 23:22:35 ID:IZ70vajQ [10/12] NGネーム登録 NGID登録 報告
ゴボボ…ゴポポポ……

グズマ「うーん……」

湖の中で気を失って溺れているグズマの服のポケットから魔法のランプがずり落ち、偶然にもグズマの手元に転がって擦れた……

スイレン「水の中でランプを擦るなんてどうしたんですか?わたししか出られな……グズマさん?!」

グズマ「」

スイレン「グズマさん!生きてますかー!?グズマさん!!」

グズマ「」

スイレン「そ、そんな!グズマさん、お願いしてくれないと助けられないですよ!グズマさん!助けてくれってことでいいですか?活きのいい返事をお願いします!」

スイレンがグズマの肩を揺らすと、グズマの顔はまるで頷いているかのように揺れた

スイレン「イエスってことですね?そういうことにしますよ!」

グズマ「」

スイレン「いでよ、むれたすがたのヨワシ!」

ポンッ!

スイレン「グズマさんを固定してと……さあ、ヨワシ!引き上げてください!!」

ザパーン!

グズマ「ぷはーっ!!はー、はー……」

マオ「グズマさん大丈夫!?」

アセロラ「誰がこんなことしたの?ひどすぎるよ!」

グズマ「はー、はー……、大丈夫だ、ありがとよ」

マーマネ「お礼なんていいから!」

グズマ「一瞬見えたぜ、あいつの姿がな……女王が危ねえ!」

イリマ「え!?まったく、慌ただしいですね……!」
 ▼ 39 AYr1xkow/g 17/12/03 23:26:38 ID:IZ70vajQ [11/12] NGネーム登録 NGID登録 報告
▼女王の部屋

ルザミーネ「ウフフ……柄にもなくときめいてしまいましたわ。とても素敵な時間だった……」

ビッケ「陛下、失礼いたします」

ルザミーネ「ああ、ビッケ!入って!聞いてほしいお話がありますの!」

ビッケ「それは良かったです。陛下、陛下とザオボーさんとの結婚が決まりました」

ルザミーネ「……!?なんですって?」

ザオボー「この国の決まりなのです。未婚、もしくは寡婦である女性がこの国の長である場合、国務大臣……つまりわたしと結婚するという」

ルザミーネ「そんな決まりはないはずですわ。ビッケ、なんとか言いなさい!」

ビッケ「決まりなのです、陛下」

ザオボー「そう、決まりなのですよ」

グズマ「そいつはどうかな?レシラム!あおいほのお!」

レシラム「れれしぃー!」

スリーパー「すりぃ!」

ビッケ「はっ!わたし、一体何を……」

グズマ「へっ、こいつのスリーパーの仕業だな!こいつを使ってビッケさんを操って、女王を騙そうとしたわけだ」

ルザミーネ「まあ……なんてこと!ザオボー、わたくしを裏切るつもりなのね……!衛兵たち!ザオボーを捕らえなさい」

ザオボー「ヒィッ!……ん?おや……?」

グジ・ズマニア王子の服から、ランプがちらりと覗いている

ザオボー「……クックック……わたしはまだ終わりませんよ!」

グズマ「何笑ってんだ気持ちわりい!」

ザオボー「テレポート!」

グズマ「あっ!?」
 ▼ 40 ドゼルガ@やわらかいすな 17/12/03 23:29:38 ID:OFvFeqKI [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
しえn
 ▼ 41 AYr1xkow/g 17/12/03 23:31:31 ID:IZ70vajQ [12/12] NGネーム登録 NGID登録 報告
▼国務大臣の部屋

ザオボー「クックック……」

部下「ザオボーさん!どうするんですか!?もう終わりですよ!さっさと王宮を出なきゃ!」

ザオボー「クックック……アーッハッハッハッハ!」

部下「さっさと荷物をまとめて……って、何ずっと笑ってるんですか!?あーもうおかしくなっちゃったんですね!?」

ザオボー「ヒー!ああ、おかしい!そういうことだったんですねぇ!」

部下「どういうことですか!?」

ザオボー「あのグズ・ザジズゼゾーには消えてもらわなければなりません……」

部下「ええ、そうですよ!」

ザオボー「ですが、あいつがランプを持ってるんですよ!さあ、新しい仕事です!あいつの持つランプを盗んできなさい。頼みましたよ」

部下「俺がですか!?」
 ▼ 42 ニャット@くろいメガネ 17/12/03 23:41:30 ID:OFvFeqKI [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
しえん
 ▼ 43 AYr1xkow/g 17/12/04 00:12:36 ID:z4DnSWpg [1/21] NGネーム登録 NGID登録 報告
▼客室

イリマ「さあ!もう女王様の恋人になったようなものですし!」

スイレン「お願いもお二つ叶えましたし!」

カキ「あとは台本にも書いてある通りこう言うだけだ、ご主人様」

マオ「『お前らはもう自由だぜ!』」

グズマ「……」

マーマネ「黙ってないで、何か言ってよ……」

アセロラ「グズマさん、嘘ついたのー!?」

マツリカ「ちなみに、マツリカの英語はジャスミンっていうんですよー」

グズマ「だからなんだってんだ!うるせえ!ちょっと黙ってろ!」

グズマ「ったく……それどころじゃねえんだ。オレさまは確かにあの人に認められた……でもオレさまは、本当は王子じゃねえ……願いをひとつ残しておかなきゃ、取り返しのつかねえことになる……」

7人「……」

イリマ「……ハア。まあ、予想はついてましたよ」

カキ「ああ。本当に自由にしてくれるわけがない、とな。人間というのはそういう生き物だ」

グズマ「オレさまだって、本当のことを伝えなきゃいけねえってのは分かってんだよ!でも、どうしようもできねえ……っ!」

マツリカ「情けないですなー」

マオ「ほんとにそうだよ!」

スイレン「結局、わたしたちが釣られてしまったというわけですね……」

マーマネ「見損なった……みんな、ランプに戻ろ」

グズマ「……おい、悪かったよお前ら……」

アセロラ「(ランプの中から)べー!」

グズマ「ああ!?この野郎……っ、もう知らねえ!」

レシラム「れしし……」

ハウ(うー……)

グズマ「てめえらもなんだ!?何か言いたいことがあるなら言ってみろや!」

レシラム「れ……」

ハウ(グズマさん、こわいよー……)
 ▼ 44 AYr1xkow/g 17/12/04 00:13:51 ID:z4DnSWpg [2/21] NGネーム登録 NGID登録 報告
グズマ「はぁ……クソッ。どうしたらいいんだよ……?」

ルザミーネ「グズマ、こっちにいらっしゃい」

グズマ「!?女王様!……おうっ!今行く!」

???「……出て行ったか……」

???「へへへ……よく似てたでしょう。今の女王陛下の『グズマ、こっちにいらっしゃい』は、俺の物真似ですよ!」

部下「さてと。魔法のランプは……あった!これを見ればザオボーさんも大喜びだ!」

部下「『よくやりましたねぇ……!』」

部下「軽いもんですよザオボーさん!」

部下「『これは百点満点どころかもう百二十点です!』」

部下「もうザオボーさん!そんなに褒めないでくださいよ照れちゃいますってー!アハハ!」

▼宮殿前

グズマ「女王様、探したぜ。何の用だ?」

ルザミーネ「ああ、グズマ!探してたのよ。こちらにいらっしゃい!」

グズマ「ん……?あんたがオレさまを呼んだんじゃなかったか?」

ルザミーネ「女王の婚約相手として、国民皆さまにご挨拶してちょうだい!」

グズマ「ハア!?」

民衆「わー!グジ王子ー!!」

グズマ「えっと……あ、どーも……」
 ▼ 45 AYr1xkow/g 17/12/04 00:15:29 ID:z4DnSWpg [3/21] NGネーム登録 NGID登録 報告
▼王宮

部下「なんですかあれは?あんなスラム街のろくでなしに大歓声なんて!」

ザオボー「あんなのは騒がせておけばいいのですよ!わたしにはこれがありますから。さあ、ランプを擦りますよ……!」

もくもくもく……

アセロラ「だからグズマさん!アセロラたちほんとに怒ってるんだから……あれ?」

マーマネ「違う人だ……」

マツリカ「あれま?都合によりご主人様役は陰険な男に変わりましたー」

ザオボー「余計なお世話です!……くっ、ランプの魔人がまさかのお子様とは……まあ、仕方ありません。今日からわたしがご主人様ですよ!」

マオ「そうみたいっすね」

スイレン「うそだったらいいのに」

ザオボー「黙らっしゃい!さあお前たち。わたしの言うことを聞きなさい!わたしを、この国の支配者にするのです!!」

イリマ「く……っ!」

カキ「従うしかない……!」
 ▼ 46 AYr1xkow/g 17/12/04 01:02:54 ID:z4DnSWpg [4/21] NGネーム登録 NGID登録 報告
▼宮殿前

ルザミーネ「グズマ!頑張って!」

グズマ「お、おう……。あー、おれは……ん?なんか急に暗くなってきやがったぜ……」

ルザミーネ「きゃあ!」

グズマ「!?女王、どうした!」

ルザミーネ「わ、わたくしの王冠が……!やめて!何が起こっていますの!?」

ルザミーネが女王であることを示す王冠やマントなどが不思議な力で消えていき、目の前に現れた男の体を包み始めた……!

ザオボー「クックック……!」

グズマ「お前……!」

ルザミーネ「ザオボー!……この裏切り者……!」

部下「今日からはその裏切り者が、この国の王ですよ!」

グズマ「ハッ!そうは問屋が下ろすもんかよ!おい、お前ら出てこい……あ!?ランプがねえ!!?」

ザオボー「まったく、お間抜けですねぇ!見つけた者の勝ちですよ、ザジズゼゾー!」

ドーン!!

グズマ「な、何の音だ!?」

ルザミーネ「まあ、なんてこと!王宮が破壊されていくわ……!」

グズマ「あ、あんなことが出来るのは……まさか……おい!ハウ!こっち来い!」

ハウ(うおおー!!)
 ▼ 47 pYdz9I2/n2 17/12/04 01:04:13 ID:QahVCRNs NGネーム登録 NGID登録 報告
支援ね
 ▼ 48 AYr1xkow/g 17/12/04 01:04:51 ID:z4DnSWpg [5/21] NGネーム登録 NGID登録 報告
グズマ「おいおいマジかよ……そのまさかだぜ……おい!イリマ!」

モブ「うおあー!水がいっぱい流れてきてるぞ!?」

グズマ「なんだと?スイレン、何やってるんだ!」

モブ「こっちは火が……!」

グズマ「カキ、やめろ!」

モブ「ひえー!いきなり木が生えてきて動けなくなった!」

グズマ「マオ!言うことを聞け!」

モブ「ぎゃあ!痺れる!」

グズマ「マーマネ、お前まで……!」

モブ「ウワー!お化けだー!」

グズマ「アセロラ!ふざけてんじゃねえぞ!」

モブ「何かしら……花畑のような素敵な景色が見えるわ……!」

グズマ「マツリカ!いい加減にしろ!」

イリマ「グズマさん……」

マオ「ごめんね……」

マーマネ「ご主人様が……」

アセロラ「変わっちゃったから……!」
 ▼ 49 AYr1xkow/g 17/12/04 01:06:35 ID:z4DnSWpg [6/21] NGネーム登録 NGID登録 報告
ビッケ「陛下、危ないです!」

ルザミーネ「いいえ……国民たちの身は、女王であるわたくしが守りますわ!」

ルザミーネ「ザオボー!いい加減になさい!やめるのです!」

ザオボー「もうあなたの命令は受けません!あなたはもう女王ではないのです。これからはわたしが命令し、あなたがわたしに跪くのですよ!」

ルザミーネ「わたくしがあなたに跪く……?何をふざけたことを言っているのしら。そんなことするわけないでしょう!」

ザオボー「うぐぐ……新しい王に従うつもりがないのでしたら、無理矢理にでも跪かせてやりましょう!魔人たち!」

7人「!」

ザオボー「二つ目の願いです!わたしをこの世で最も力のあるエスパー使いにするのですっ!!」

7人「うう……!」

グズマ「おいお前ら、やめろ!」

ポン!

ザオボー「クックック……アッハッハー!」

部下「さーあ彼こそが世界一のエスパー使い、ザオボーさんですよ!」

ザオボー「エスパーならなんでもござれ!わたし自身がエスパータイプの技を使いこなしてあなたたちを操ってさしあげます!まずは……そこの二人!わたしに跪きなさい!」

ルザミーネ「く……っ!」

ビッケ「……!」

ピクシー「ぴっぴー!!」

ザオボー「はい、あなたはピッピ人形にでもなっててくださいねぇ!」

ポンッ!
 ▼ 50 AYr1xkow/g 17/12/04 01:08:36 ID:z4DnSWpg [7/21] NGネーム登録 NGID登録 報告
ルザミーネ「ザオボー……あなたという人は……」

ザオボー「夫を亡くし幼い息子に代わって王位を継いだはいいものの、権力に魅入られ変わってしまった哀れな『元』女王陛下!愛を知って丸くなったとでも言うのですか!?そんなあなたに面白い人間を紹介してやりますよ」

グズマ「ザオボー!女王から離れやがれ!」

ザオボー「自分からのこのこと来ましたね!クックック、こいつの本当の姿をよく見るのです!」

グズマ「うおっ!?ぐあ……ッ!」

ルザミーネ「一体何を…!」

ザオボー「よくもまあ上手く騙したものです……化けの皮を剥がしてやりますよ!ルザミーネ!これがあなたの王子様ですよっ!」

ザオボーの技により、グジ・ズマニア王子の姿はスラム街で暮らす薄汚れた格好をした青年、グズマに戻ってしまった……!

ルザミーネ「グズマ……?」

グズマ「あっ……その、これは……女王!言おうと思ってたんだ……本当は、オレさま……」

ザオボー「こいつは卑しい身分のペテン師ですよ!」

レシラム「ンバニーンガガッ!」

ザオボー「ふん、お前もです!」

ポンッ!

グソクムシャ「ぐご……!?」

ザオボー「さあ、!あなたにはもう用なんてありませんからね、宇宙の果てまで飛ばしてさしあげますよ!」

グズマ「ぐぁ!クソッ……!」

グソクムシャ「ぐぐぐ!」

ザオボー「二度と帰ってこないでくださいねぇ!ドッカーン!!」

ザオボーはサイコキネシスでグズマとグソクムシャを拘束すると、ゴルフをするような動きをしてグズマたちを上空への投げ飛ばした!

ザオボー「我ながらナイスショットです!さようなら、グズ・ザジズゼゾー!!」
 ▼ 51 AYr1xkow/g 17/12/04 02:00:30 ID:z4DnSWpg [8/21] NGネーム登録 NGID登録 報告
▼砂漠

グズマ「クソ……夜の砂漠の寒さは尋常じゃねえ!死にそうだ……!」

グズマ「グソクムシャ!ハウ!大丈夫か!!」

グソクムシャ「ぐごご……!」

ハウ(うー、なんとかー……)

グズマ「……わりいな。オレさまが馬鹿だったばっかりに、お前たちまで巻きこんじまってよお……」

グズマ「それにしてもよ……本編じゃ大した活躍もしてねえ上にヒラ職員に戻されて終わるようなあいつがなんでこのSSじゃラスボスなんだ?」

グソクムシャ「ぐぐ?」

グズマ「ハッ、こっちの話だ。……まあオレさまもここで立ち止まるわけには行かねえからな。宮殿に戻るぞ、お前ら!」

グソクムシャ「ぐっぐっ!」

ハウ(おれもー頑張るよー!)
 ▼ 52 AYr1xkow/g 17/12/04 02:02:01 ID:z4DnSWpg [9/21] NGネーム登録 NGID登録 報告
▼宮殿

ルザミーネ「……屈辱的ですわ。わたくしがザオボーに仕えているなんて……!」

ザオボー「フン……わたしとしてもあなたのこんな姿を見ることになって心が痛んでいるんですよ。あなたのような砂漠の花は、世界で一番偉い男と一緒になるのが相応しいのです……」

ルザミーネ「……!?」

ザオボー「どうです?わたしの妃になるというのは……?」

ルザミーネ「何を言っているの……?絶対に嫌ですわ!」

ザオボー「ぐ……っ!どうしても心から屈服させることができないあなたのその誇り高さが憎らしくてたまりませんよ!こうなったら……!ん?そういえば……」

7人「……」

ザオボー「魔人たち。最後の願いを決めましたよ!このルザミーネ『元』女王に、死ぬほどわたしを好きにならせるのです!」

ルザミーネ「……!?」

イリマ「あー、ご主人様、願いごとには二、三禁止事項がありまして……」

ザオボー「口答えをするんじゃありませんこの生意気なお子様が!」

ルザミーネ「……!」

ルザミーネの視線の先には、なんと戻ってきたグズマがいた!

ルザミーネ「……」

ルザミーネ「……ザオボー」

ザオボー「ハイ?」

ルザミーネ「わたくし今までまったく気付かなかったのですけれど……あなたってとってもハンサムでしたのね」

アセロラ「ガーン!アセロラちゃんお口あんぐり!!!」

マーマネ「どうしちゃったの女王様!?」
 ▼ 53 AYr1xkow/g 17/12/04 02:04:13 ID:z4DnSWpg [10/21] NGネーム登録 NGID登録 報告
ザオボー「ほう。よくやりました!……ではルザミーネさん、是非もっとわたしのすごいところを言ってください!」

ルザミーネ「あなたって……色白で……背も低くなくて……」

カキ「おかしい……マツリカ、何かしたか……?」コソコソ

マツリカ「してないよ、なんでこんな……」コソコソ

スイレン「あ!あそこに……!」コソコソ

ルザミーネ「センスが良くて……とても素敵ですわ」

マオ「グズマさん!よかったぁ……!」コソコソ

グズマ「しーっ!お前ら静かに!」

ルザミーネ「目は垂れ下がっていますし……」

イリマ「グズマさん、すみません……ぼくたち、今はあなたの力になれない……」

ルザミーネ「鼻は魅力的に尖ってて……」

アセロラ「あのエスパーマニアがご主人だから、どうしようもできないんだよ!」

ルザミーネ「頬はほっそりとこけていて……」

グズマ「ハッ!オレさまは破壊という言葉が人の形をしたグズマさまだぜ。任せとけ」

カキ「だが……!」

ルザミーネ「肩はシュッとしてて……見るからに頭が良さそうですわ」

ザオボー「続けてください」

ルザミーネ「あなたのお髭って……すごーく……ひねくれてますのね」

部下「……あ、あそこにドブネズミが……!」

ルザミーネ「見ているだけでうっとりしまいますわ」

部下「ザオ――」

グソクムシャ「ぐごっ!」

部下「うおあ!は、離せ……っ!」じたばた
 ▼ 54 AYr1xkow/g 17/12/04 02:06:04 ID:z4DnSWpg [11/21] NGネーム登録 NGID登録 報告
ザオボー「それで……ドブネズミのことはどう思っているのです?」

ルザミーネ「ドブネズミ……?それって一体どなたのこと?」

ザオボー「ほほう……!」

ルザミーネ「それに……あなたって……その……えっと……」

ルザミーネ「あー、ダメですわ!やっぱりザオボーを誘惑するなんてわたくしには出来ません!今までの言葉、すべて撤回させていただきますわ!!」

ザオボー「!?こ、ここは本編に倣ってわたしに口づけをするところでしょう!?」

ルザミーネ「そんなの絶対にイヤ!」

ザオボー「なんという……」

ドンガラガッシャーン!グソクムシャに捕まり暴れていた部下が皿を落として大きな音が鳴り響いた!

ザオボー「ハッ!ドブネズミ!」

グズマ「くそ、バレたか!」

ザオボー「何度殺してやれば本当にくたばるのですか!?この……っ!」

ルザミーネ「やめなさい!」

グズマ「こんにゃろう!女王、ランプを……!」

ルザミーネ「ええ!」

ザオボー「ええい!残念ですがあなたは素早さが足りなかったようですね!トリックルームの中に入ってはいかがです?まあ、中にいたら何も出来ませんがね!」

ルザミーネ「きゃああ!」

グズマ「女王……っ!」

部下「おおーっ、やるじゃないですかザオボーさん!」

グソクムシャ「ぐごごごごっ!」

部下「」チーン
 ▼ 55 AYr1xkow/g 17/12/04 02:07:45 ID:z4DnSWpg [12/21] NGネーム登録 NGID登録 報告
グソクムシャ「ぐぐぐっ!」

ザオボー「お前は何もできない進化前の姿に戻ってしまいなさい!」

ポンッ

コソクムシ「こそ?」

グズマ「グソクムシャ!」

ハウ(おれがランプをー取ってみせるー!)

ザオボー「布はほぐしてしまえばいいんですよ!」

シュルシュルシュル……

ハウ()

グズマ「ハウ!」

ザオボー「どうです!実体化したサイコカッターの刃に囲まれては、ランプも取り戻せないでしょう!」

グズマ「……ハッ!何言ってんだ!オレさまと直接戦うのが怖いのか?この臆病者め!」

ザオボー「臆病者ですと……?それはこちらの台詞ですよ!……でもまあ、いいでしょう。臆病者は逃げ足が速い……それだけ素早いんですよ!!」

そう言うザオボーの姿はみるみるうちに変わり……まるでデオキシスのスピードフォルムのような姿になってしまった!

ルザミーネ「ああ……!」

ザオボー「ほら!この!」

グズマ「うぁ!くそっ、おりゃあ!」

ザオボー「ぐぉあ……!」

マオ「グズマさん、チャチャチャ!そら豆なんかぶっ飛ばせ!!」

ザオボー「お前たちは引っ込んでなさい!」

マツリカ「ザオボー、ザオボー、頑張ってー。あんたが負けたら」

7人「超サイコー!!」
 ▼ 56 AYr1xkow/g 17/12/04 12:34:07 ID:z4DnSWpg [13/21] NGネーム登録 NGID登録 報告
ルザミーネ「グズマ……!」

グズマ「!女王……!」

トリックルームはどんどん狭くなっていき、ルザミーネは押し潰されそうになっている!

グズマ「うおりゃあ、この野郎!」

ザオボー「ぐおあぁあ……!」

グズマ「女王、今行くぜ!」

ザオボー「そうは行きませんよ!」

ザオボーの触手のような両腕が伸び、グズマの体を絞めつけた!

グズマ「ぐっ……っあ……!」

ザオボー「もはや世界で一番強い存在となったこのわたしを倒せるのでも思ったのですか!?」

グズマ「く……苦し……」

ザオボー「フン!ランプの魔人たちがいなければお前は何もできないただのドブネズミでしょう!!」

グズマ「魔人……魔人?そうだ……!」

グズマ「魔人のあいつらの方がお前なんかよりもずっと強いよなあ!?」

ザオボー「何ですと!?」

グズマ「あいつらが本気を出せばお前なんてすぐにぶっ壊せるもんなぁ!!」

マーマネ「あー……グズマさん?ボクたちを巻き込まないでよ……」

グズマ「ハッ、そうだろうがよザオボー!今のお前は世界で八番目だぜ!」

ザオボー「んぐぐ……確かにその通りですねぇ……ですがすぐにそれも変わります!」
 ▼ 57 AYr1xkow/g 17/12/04 12:34:56 ID:z4DnSWpg [14/21] NGネーム登録 NGID登録 報告
アセロラ「グ、グズマさん頭おかしくなっちゃったんだよ、パンチされすぎちゃって……!」

マツリカ「そーだそーだー」

イリマ「そ、そうですよ!ザオボーさんの強烈なパンチを食らいすぎて……!」

スイレン「わわわたしたち、全然何も出来ませんから……!」

マツリカ「そーだそーだー!」

ザオボー「お子様たち」

ザオボーの腕の触手が片方だけグズマから離れ、怯える七人の魔人たちを絞めつけようとする……

ザオボー「最後の願いですよ。わたしを最強の魔人に変えるのです!!」

7人「……」

イリマ「……ハイ。それでは、お言葉に従いまして……」

7人(グズマさん、行くよ……!)

グズマ(おう。思いっきりやってやれ!)

ボンッ!

ザオボーの触手が離れた!

グズマ「今だ!うおおお!女王!!」パリーン!

ルザミーネ「ゴホッゴホッ……はあ……」

グズマ「大丈夫か!?」

ルザミーネ「ええ……」
 ▼ 58 AYr1xkow/g 17/12/04 12:36:25 ID:z4DnSWpg [15/21] NGネーム登録 NGID登録 報告
ザオボー「パワー!パワー!!これが絶大な、ゼンリョクのエスパーパワー!!!」

ザオボー「これでわたしは宇宙一強い……ん?」

グズマ「だけどよぉ、てめえはこのランプの中に住むんだぜ?」

ザオボー「な、なんですと……!?ああ……、そ、そんな……!吸い込まれるー!!」

部下「ザオボーさん!?なんで俺も巻き込むんですか!?ああーー!!」

ポンッ!

グズマ「ハッ!狭っちい家だな。……女王、あんたんとこの国務大臣だろ?処分は任せるぜ!」

ルザミーネ「ええ。ザオボー……あなたは数え切れないほどの罪を犯してくれましたわ。おかげでわたくしはこう命じることができます……あなたは!」

ルザミーネ「国務大臣ではなく、ヒラ国民ですわ!」

ザオボー「ひ……ヒラ、国民!?!?!」

カキ「ついでに俺たちの力で遠くまで吹き飛ばしてしまおう」

マオ「よーし、せーの!」

7人「ぃよいしょー!!」

ザオボー「ぎゃひ〜〜〜〜〜〜〜ん!!」

部下「真似してぎゃひ〜〜〜〜〜〜〜ん!!」

キラーン

ザオボーとその部下が入ったランプは、空の遥か彼方向こうに飛んでいった……
 ▼ 59 AYr1xkow/g 17/12/04 13:28:40 ID:z4DnSWpg [16/21] NGネーム登録 NGID登録 報告
ルザミーネ「グズマ」

グズマ「……女王」

グズマ「すまねえ……オレさまは、王子なんかじゃない……」

ルザミーネ「ええ……」

グズマ「だから……その、さよなら、だ」

ルザミーネ「……馬鹿げた制度だわ!なぜわたくしは決められた人としか一緒になれないの?わたくしもそんな法律、壊してしまいたいわ!……わたくし、あなたのことが好きよ」

マオ「うっうっ……身分が二人の愛を引き裂くなんて!」

スイレン「お二人はあんなに愛し合っているのに……!」

イリマ「グズマさん……問題ないですよ。あとひとつ願いが残っています」

マーマネ「もう一度王子になればいいんだよ!」

グズマ「だがよ……お前らの自由は……?」

マツリカ「まーまー、それはお気になさらずー」

アセロラ「愛が大切だよ!」

カキ「それにご主人様、こんなに素敵な女性にはもう二度と出会えないぞ」

ルザミーネ「ウフフ!」

グズマ「……女王。オレさまもあんたのことが好きだ……でもよ。オレさま、約束しちまったんだよな……」

ルザミーネ「ええ……。いいのよ、グズマ」

グズマ「お前ら。七人とも、自由にしてやる」

マオ「いぇーい、任せて!」

アセロラ「この前よりももっとかっこいい素敵なプリンスに……あれ?」

グズマ「イリマ、スイレン、カキ、マオ、マーマネ、アセロラ、マツリカ。お前ら全員、自由だ!」

7人「えっ?!?」

魔人たちは眩い七色の光に包まれ、それぞれ手首にはめられていたきつそうな腕輪が消えていく。そして、グズマが手に持っていたランプは寂れた音を立てて床に落ちた……
 ▼ 60 AYr1xkow/g 17/12/04 13:29:54 ID:z4DnSWpg [17/21] NGネーム登録 NGID登録 報告
マーマネ「わあ……」

カキ「……自由だ」

イリマ「ぼくたち、自由になったんですね……!」

スイレン「うそじゃないですよね?」

マツリカ「あーねーグズマさん!何かお願いしてみてよ!ポニの古道をなくせ、みたいなー!」

グズマ「あ?ポニの古道をなくせ!」

7人「やなこった!!」

グズマ「……」

イリマ「あはは!拒否できる!」

スイレン「最高の気分です!」

マオ「自由だー!」

カキ「海外に行こう。ダンスを学べる!」

マーマネ「準備しよう!何がいるかな?ゲーム持っていこ……あ」

グズマ「……へっ、少し寂しくなるな」

アセロラ「……アセロラたちも、寂しいよ……!」

マーマネ「どんなに荒々しくても、グズマさんはわたしたちのプリンスですよー……」

グズマ「……ありがとよ」

ハウ(みんなー!元気でねー!)
 ▼ 61 AYr1xkow/g 17/12/04 13:31:13 ID:z4DnSWpg [18/21] NGネーム登録 NGID登録 報告
ビッケ「あ……あの!女王陛下!」

ルザミーネ「何かしら?」

ビッケ「王子様と王女様が……!」

ルザミーネ「……え?」

???「お久しぶりです、母さん」

???「母さま……!」

ルザミーネ「……!グラジオ!リーリエ……!帰ってきてくれたのね!!」

グラジオ「遅くなってしまい申し訳ございません。……以前、母さんのやり方に納得が行かず飛び出してしまいましたが……、オレは王位継承者として責任を持って生きようと戻ってまいりました……!」

リーリエ「王宮が大変な目に遭っていると知り、帰ってまいりました。母さまが無事で、本当によかった……!」

グラジオ「逃げ出してしまって、申し訳ございません。オレは……覚悟を決めました。あなたの誇りと生き様を受け継ぎ、オレは王となります!」

ルザミーネ「グラジオ……!」

ルザミーネ「……わたくし、あなたがそう言ってくれて嬉しいの。でもね、無理にとは言わないわ」

グラジオ「え……?」

ルザミーネ「わたくし……生まれ持ったものに振り回されるような制度は、ぶっ壊してしまおうと思ってますの!」

グズマ「!!」

ルザミーネ「ウフフ……グズマ、あなたが教えてくれたのよ。あなただって全部ぶっ壊して、わたくしの元に来て、わたくしを助けてくれた……だから、わたくしもそうしますわ」

ルザミーネ「……グラジオ。あなたの生きたいように生きて。あなたが王になりたいと言うのなら、わたくしも然るべき準備を取りますわ」

グラジオ「は……はい」

ルザミーネ「わたくし、後ろ盾のない女王でも構いません。わたくしは自分に自信を持ってわたくしに命じるわ。結婚相手は、わたくしの好きな人を選びなさい!とね」

グズマ「!」

ルザミーネ「グズマ!わたくし、あなたと結婚します」

グラジオ、リーリエ「!?」

リーリエ「まあ、母さま!素敵です!」

グラジオ「な、なんだと……!?」

ルザミーネ「ウフフ!わたくしだけの王子様……いいえ、王様」

グズマ「へっ、グズマでいい」

ルザミーネ「……」

グズマ「……」

グラジオ「あ、頭が追いつかないんだが……!?」
 ▼ 62 AYr1xkow/g 17/12/04 13:32:43 ID:z4DnSWpg [19/21] NGネーム登録 NGID登録 報告
イリマ「グズマさんに女王陛下、おめでとうございます!」

スイレン「感動しました!うそじゃないですよ!」

カキ「踊り出したい気分だ!」

マオ「みんな本当に大好き!今までありがとう!」

マーマネ「ぼくたち旅に出るけど……でもずっと友達だよ!」

アセロラ「アセロラたち、グズマさんのこと絶対に忘れないよ!」

マツリカ「それでは皆さん、お元気で〜!」

7人「バイバーイ!!」

キラーン

ハウ(よーし!グズマさん、女王様!おれがーどこにでも連れていってあげるよー!)

グズマ「女王!また新しい世界を見に行こうぜ。そうだな、今度は……海に囲まれた南の島なんてどうだ?」

ルザミーネ「素敵ね!行きますわ。わたくし、あなたと歩む新しい人生が……本当に楽しみ!」
 ▼ 63 AYr1xkow/g 17/12/04 13:36:09 ID:z4DnSWpg [20/21] NGネーム登録 NGID登録 報告
イリマ「そして二人は、いつまでも幸せに暮らしましたとさ」

スイレン「めでたし、めでたし、です!素敵なお話でしたね」

カキ「灼熱の砂漠の国の、情熱の愛の物語……どうだっただろうか?」

マオ「面白かったかなー?魔人たち、素材を生かしたいいキャラしてたよね!」

マーマネ「ぼく……感動して、ちょっと泣いちゃった……」

アセロラ「アセロラちゃんもお目目うるうる!」

マツリカ「ハッピーエンドはやっぱりいいですねー。それでは皆さん、またどこかでお会いしましょー!」

7人「バイバーイ!」

〈了〉
 ▼ 64 ヒダルマ@ライドギア 17/12/04 13:38:46 ID:nOS.9Nyg [1/2] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
なかなか面白い。
支援
 ▼ 65 ズパス@グラシデアのはな 17/12/04 13:43:17 ID:8vVkns3o NGネーム登録 NGID登録 報告
裏サクセスかな?


 ▼ 66 メグマ@まがったスプーン 17/12/04 13:44:37 ID:nOS.9Nyg [2/2] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
>>64
終わったの気付かなかった。
面白かったです。
なかなか発想が良かったです。
 ▼ 67 AYr1xkow/g 17/12/04 13:53:24 ID:z4DnSWpg [21/21] NGネーム登録 NGID登録 報告
支援、乙ありがとうございます
普段書いているSSの息抜きにちょっとおふざけSSを書いてみました
本家の作品を知っている方はクスッとできるように頑張りました!
最後まで読んでいただきありがとうございます!
グズルザ増えろ…
 ▼ 68 ヤコマ@でんきのジュエル 17/12/05 23:30:17 ID:SC4oPotc NGネーム登録 NGID登録 報告
大臣の3つ目の願いのシーンが出てたのが嬉しかった
あそこのジャスミンのセリフすき
全体的に頭の中で本家の音楽が流れてたわ
俺得SSだった 乙!
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