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先発逆鱗が大量失点、地震も勢いを見せず惨敗だった
スタジアムに響くトレーナーのため息、どこからか聞こえる「やっぱランドだな」の声
無言で帰り始めるポケモン達の中、昨年の首位打者ガブリアスは独りベンチで泣いていた
4,5,6世代で手にした栄冠、喜び、感動、そして何より信頼できるチームメイト・・・
それを今のアローラで得ることは殆ど不可能と言ってよかった
「どうすりゃいいんだ・・・」ガブリアスは悔し涙を流し続けた
どれくらい経ったろうか、ガブリアスははっと目覚めた
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たいボックスの感覚が現実に引き戻した
「やれやれ、帰ってお宝さがしをしなくちゃな」ガブリアスは苦笑しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、ガブリアスはふと気付いた
「あれ・・・?トレーナーさんがいる・・・?」
ボックスから飛び出したガブリアスが目にしたのは、アローラ地方を埋めつくさんばかりのトレーナーだった
千切れそうなほど逆鱗と指示する声が聞こえ、地鳴りのように地震が響いていた
どういうことか分からずに呆然とするガブリアスの背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「ガブリアス、地震の練習だ、早く行くぞ」声の方に振り返ったガブリアスは目を疑った
「ガ・・・ガルーラさん?」 「なんだガブ、居眠りでもしてたのか?」
「ゲ・・・ゲンガーコーチ?」 「なんだガブリアス、かってにゲンガーさんを地に降ろしやがって」
「ファイアローさん・・・」 ガブリアスは半分パニックになりながらスコアボードを見上げた
1番:ファイアロー 2番:バシャーモ 3番:ガルーラ 4番:ボルトロス 5番:ゲンガー 6番:ガブリアス 7番:ナットレイ 8番:スイクン 9番:サンダー
暫時、唖然としていたガブリアスだったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった
「勝てる・・・勝てるんだ!」
トレーナーから指示を受け取り、ボトルスポットへ全力疾走するガブリアス、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・
翌日、ベンチで冷たくなっているガブリアスが発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った