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【クリスマスSS】ゾロアーク「この季節がやってきたか…」

 ▼ 1 SLr1dOnSUA 17/12/16 20:11:44 ID:6PEKxMJI [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
雪がしんしんと降る森の中。
木の幹に出来た、がらんどうの中に1匹のゾロアーク

(はぁ…今年もこの季節がやってきやがったか…)

ゾロアークは憂鬱な感情を持っていた。
クリスマス。

─恋人同士なら愛を誓うロマンティシズム溢れる素晴らしい日──
家族ならば美味しいご馳走を食べ、子供たちはサンタから貰えるプレゼントを楽しみにベッドの中、夢を見る日


一般的な解釈ならこうだろう。


しかし彼の解釈はこう…
愛を誓う鬱陶しい男女の集まり。
最初だけは甘く後から苦くなりやがて気変わりしてよその異性に鞍替える。
彼はそんな脆く自分勝手な“愛“を誓う男女の感情が理解出来なかった。
 ▼ 2 SLr1dOnSUA 17/12/16 20:14:03 ID:6PEKxMJI [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
愛なんてくだらねぇ。
オレサマには関係のねぇ話だ。



そうだ、どうせならオレサマの華麗なイリュージョンでからかってやる
それが、オレサマのクリスマスの楽しみ方


女に化けりゃほいほい釣られる馬鹿な男共を嘲ってやる



さて、今年はどんな奴にイリュージョン(変身)してやろうか……?



クククッ





ゾロアークは喉奥を鳴らした笑いを漏らした






そして…
 ▼ 3 い糸テールナー◆r8RzcYRKik 17/12/16 20:15:43 ID:HTA4YRVU NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援です
 ▼ 4 ャオブー@レッドカード 17/12/16 21:23:46 ID:.0tlTs8o NGネーム登録 NGID登録 報告
C
 ▼ 5 SLr1dOnSUA 17/12/17 15:40:37 ID:mDknvC9w NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
フフッ、


水面に映る姿は色違いのサーナイト。
今回は趣向を凝らしているようだ。


色サナ「さて…どの子を騙しましょうか?」

色違いサーナイト──基ゾロアークは悪戯をする悪童のような笑みを浮かべある場所へと向かった
 ▼ 6 ンカラス@たんけんセット 17/12/18 21:43:50 ID:7OYk4C8M NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
支援
 ▼ 7 リーセン@グラスシード 17/12/19 04:43:08 ID:sKA8mJNs NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 8 ノノクス@モーモーミルク 17/12/20 12:42:13 ID:iZQNuu7w [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アブソル「だるいなぁ…いくらパーティのためとはいえぼくらをパシらせるなんてさ」

グラエナ♂「仕方ねぇよ、ガオガエンさんからの直々の頼みなんだからよ」

アブソル「ガオガエンは図体が大きいだけでずっともっと後輩デショ」

ヘルガー♂「お前ら文句言わずに探せよな」

ヘルガーが呆れたようにツッコミを入れる。この3匹は幼馴染である。

アブソル「君の言う通りだね、去年と同じことは繰り返したくない」

去年は誘いに乗ってくれる相手がなかなか見つからず寂しいパーティになってしまったからだ。

ヘルガー♂「とは言うもの、大抵の奴はこんなとこいないよな」

アブソル「そうだね、君の言う通りだよ。面倒だな、またボクがナンパするようだ」

グラエナ♂「あん時のお前かなりチャラかったw」

くくっ、とグラエナがその当時のアブソルの様子を思い出し吹き出したと同時にアブソルが睨みつけた。


グラエナ♂「悪かったな……ん?」


グラエナが何やらポケモンの影を見つけたようだ
 ▼ 9 SLr1dOnSUA 17/12/20 22:49:17 ID:iZQNuu7w [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
グラエナ♂「あんなとこにサーナイトがいんぜ、しかも色違い」

グラエナの視線の先には色違いのサーナイトがいた。木の幹に寄りかかりどこか憂いを帯びた表情。

アブソル「あの子誘おうっと、ちょっと行ってくる」

色違いサーナイトを今夜のパーティのゲストの一人として誘おうと決めてからの行動は早かった。


アブソル「やぁ!君は一人かい?良かったらぼくらと一緒に遊ばない?」



グラエナ♂「すげぇよなアイツ…」

ヘルガー♂「アイツ積極性はナンバーワンだしな」

遠目から幼馴染の積極性に感心したようなコメントをする
色違いサーナイトと言う普通の色とは違った妖艶な雰囲気を纏った女性と言うべき存在。
彼女の姿に誰しもが恐れ多い、と言った感情を抱くだろう
しかし、アブソルには関係なかった。
どんなポケモンであろうが脈があると分かれば声をかけに行く。


色サナ「わたしですか…?」

アブソル「そう、君のこと。
一人ならぼくたちと遊ぼう?」

色サナ「わ、私よりもっとずっと素晴らしい方が…」

アブソル「そんなの関係ないよ、ぼくは純粋に君に魅了された。だから君に声をかけたんだよ」

アブソル「…キレイだよ、サーナイト」

色サナ「……私でよければ」

アブソル「ありがと、じゃあこっちへおいで。ぼくとぼくの幼馴染で案内してあげるよ」

アブソルは先導するように色違いサーナイトの前を歩いてグラエナとヘルガーの元へと戻ってゆく。
しかし、もう気がついている人はいるだろう。
否、最初に書いたのだから気が付かない読者はいないだろう
 ▼ 10 SLr1dOnSUA 17/12/21 18:30:45 ID:HjREWygo NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
色サナ(…くく、馬鹿め…)

アブソルの背の後ろで色違いサーナイトは心の中で嘲っていた

アブソル「それにしてもぼくはツイてるなぁ君みたいな美人に出会えるんだから」

残念だがそいつはイリュージョンしたゾロアーク(♂)である。

色サナ「わたしもあなたのようなかっこいい方と出会えるなんて思ってませんでしたから(それにしてもオレサマなかなか上出来な演技…)」

心の中で自画自賛するゾロアーク。
姿かたちだけでなく声もサーナイトそのものにイリュージョンしたのである。自画自賛もしたくなるだろう

アブソル「ただいま、連れてきたよ」

ヘルガー♂「お疲れ、おお、綺麗だな」

グラエナ♂「確かにな、今年は当たり年かも」

色違いサーナイトの美しさに感嘆する2匹。
ちょろい。ゾロアークをつけ上がらせるには十分であった
 ▼ 11 SLr1dOnSUA 17/12/22 19:26:25 ID:tzUYTEpo NGネーム登録 NGID登録 報告
色サナ「ええと、あなた達は?」

ヘルガー♂「紹介が遅れたな、ヘルガーだ。んでこっちが…」

グラエナ♂「グラエナだ、宜しくな姉ちゃん」

アブソル「ぼくはアブソル、よろしくサーナイト」


色サナ「私はサーナイト。色違いです。こちらこそよろしくお願いします」

色違いサーナイトはお辞儀をしてそれぞれが簡潔に自己紹介をする。

アブソル「ボク達ガオガエンに他地方のポケモン集めてクリパ交流したいってパシらされてさ、ポケモン集めしてたんだよ」

ヘルガー♂「そんな時にあんたとアブソルが会ったんだ誘いに乗ってくれてありがとよ」

色サナ「いいえ、こちらこそ(いい鴨が引っかかってくれてありがてぇよ)」


ゾロアークをつけ上がらせるには、彼らを欺くのは完璧のはずだった。
しかし……

グラエナ♂「………」
そのやり取りをもの言いたげな表情で見ている者がいることに彼は気がついていなかったのである。
 ▼ 12 SLr1dOnSUA 17/12/24 13:04:32 ID:u.EqdnSE [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
グラエナ♂(おかしい…なんか変だな)

グラエナは先程から感じていた違和感の正体が掴めずにいた。
見た目は確かにサーナイトなのに中身が違うような気がする
“気がする”だけで疑ってかかるのは失礼だろう。
しかし、彼は犬。もちろんヘルガーも犬である。故に嗅覚は人間以上に優れており繊細な匂いも嗅ぎ分けられる。

グラエナ♂「おい、あのサーナイトおかしくねぇか?」

ヘルガー♂「ああ、確かに…なんかこう変な感じがする」

先程まで親しげに話していたヘルガーも違和感に気がついていたようだ。極力2匹に聞こえぬように声を潜め密談している

グラエナ♂「俺たちと同じ匂いっつうかなんつうか…悪特有のスパイシーな匂いがする」

ヘルガー♂「フェアリーはそんなタイプの香りは纏わせてないからな。…となるとサーナイトに成りすましている俺たちの同胞…?」

ヘルガー♂「とにかく、正体がわかるまで下手な手出しはするなよ」

グラエナ♂「ああ、わかってんぜ
 ▼ 13 SLr1dOnSUA 17/12/24 13:48:01 ID:u.EqdnSE [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
グラエナとヘルガーは色違いサーナイトを怪しんではいたもの証拠が無ければしらを切られて終わりだ。
自ら証拠を出させなければ……
咎める気は無い。ただ知りたいだけ。

(いっそこちらから仕掛けようか…)


2匹が自ら仕掛けようとしたその瞬間──




ザッ





草が切れる音がした。
 ▼ 14 SLr1dOnSUA 17/12/24 18:16:46 ID:u.EqdnSE [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
???「頼もう!」

突然降ってきた“それ”は四匹に攻撃を仕掛けてきた。

ヘルガー♂「火炎放射!」

ゴウッと紅蓮の炎を“それ“に向かって吐きかけるもの”それ“は見切り、既のとこで飛び避けた。

グラエナ♂「あいつ…何者なんだ…!?」

???「はどうだん!」

波動のようなものをこちらに飛ばす。

グラエナ♂「チッ、サーナイトしか無事じゃいられねぇな」

色サナ「…うぐっ、…っく、…!」

なんと、サーナイトには今一つのはずの技が効果抜群なまでに効いているのである。

???「なっ…!?こやつはサーナイトでは無かったのか?!」

色サナ「…っ、つじぎり…」

本来なら出来ないはずの”辻斬り”を“それ“に向かってしようとした。しかし、再び見切られた。

???「どういう事なのだ…」

“それ”も困惑した表情でその様相を見ていた。効果は今一つのはずのものが絶大のダメージを与えているのだ。

アブソル「サーナイト……?!」

アブソルが心配して駆け寄ろうとした時突如色違いサーナイトの周りを黒煙が覆い隠してしまった。
 ▼ 15 SLr1dOnSUA 17/12/25 08:30:24 ID:zPhN894E [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
ゾロアーク♂「…チッ、態度の悪ぃやつだな…」

──なんと、色違いサーナイトの正体はゾロアークだったのである。

アブソル「そんな……」

???「貴様……サーナイトでは無かったのか?!」

先程戦闘を仕掛けてきたものの声だ。
驚愕も無理はない。サーナイトだと思っていたポケモンはゾロアークだったのだから。

ゾロアーク♂「それよりてめぇは何なんだよいきなり襲いかかって来やがってよ…」

ルカリオ♀「不躾な事をしてすまなかったな、私の名はルカリオ。」

このとおり、とアブソルとゾロアークの前に膝を着く。

グラエナ♂「やっぱりな…」

ヘルガー♂「当たりだ」

アブソル「…どういう事?
初めから分かっていたの?」

グラエナ、ヘルガー♂「……」

2匹はアブソルの問いに口を噤んだものそれが肯定であることは明らかだった
 ▼ 16 SLr1dOnSUA 17/12/25 12:57:45 ID:zPhN894E [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
アブソル「ぼくを騙してたんだね……ゾロアーク」

ゾロアーク♂「…おうよ、クリスマスに湧いている鬱陶しいやつをからかってやろうと思ったんだよ」

ゾロアークは素直に認めた。
♀のポケモンに成りすまし、カモを引っ掛けてからネタばらしをしてその顔を笑ってやろうと。

アブソル「…そうかそうか、つまり君はそんなやつなんだな」

恐らくこの元ネタがわかった人はそれなりにいるだろう。
敢えて答えは明記しないが。


沈鬱な空気。。



そうして、口を開いたのはゾロアークだった。


ゾロアーク♂「見損なっただろ、煮るなり焼くなり罵るなり好きにしろよ」

アブソル「…ぼくも昔は君と同じような気持ちだったよ、けど、初めから君のまま会いたかった」

心の底から軽蔑している訳では無いようだ。本当の姿ではなく偽りの姿だった事。偽りの姿に騙された己の愚かしさに怒りを覚えているだけだったのだ。

グラエナ♂「…とりあえず、先に進もうぜ。……てめぇも来いよルカリオ」

ルカリオ♀「あ、ああ」

ルカリオ♀(…これは私のせいなのか…?私が余計なことをしなければ…)

ルカリオは自責の念を覚えたまま、集合場所のログハウスまで歩を進めた
 ▼ 17 SLr1dOnSUA 17/12/25 17:38:54 ID:4hqWzvb6 [1/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
─ログハウス─

ガオガエン「ようほう!遅かったな!招待したら沢山来やがったぜ!」
ログハウスの中はブラッキー、ドンカラス、シャンデラ
、様々なタイプのポケモンが集まって祭りの夜のように騒ぐ。暖炉の前には暑そうに横たわるグレイシアとグレイシアをどかそうと奮闘するリーフィアが見える。


ルカリオ♀「私以外にも招かれたものがいるのだな…!今宵は宴が開かれると風の噂で聞きつけてな、今、こうして馳せ参じた次第だ」

グラエナ♂「もしかして俺たちを襲ったのって…?」

ルカリオ♀「怖がらせてすまなかった。宴の噂を聞いたので貴様達に聞こうと思ったのだがまさかあんなことになるとは思ってなくてな」

グラエナ♂「気にすんなって!」

ヘルガー♂「ゾロアークお詫びに色んなイリュージョン見せてくれるってよ」

アブソル「当然だよね、ぼく達を騙したバツだよ」

ゾロアーク♂「へいへい」

やる気のない返事をしつつも了承はしたようだ。
 ▼ 18 SLr1dOnSUA 17/12/25 18:03:26 ID:4hqWzvb6 [2/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
──クリスマスパーティが始まった

七面鳥、クリームシチュー、チョコレートケーキ、木の実で作られた発酵酒にカルヴァドス。
テーブルにはたくさんのご馳走が並べられていた。

ヘルガー♂「マニューラ姐さんの手作り発酵酒美味いっす!」

マニューラ♀「褒めたって何も出ないさ、それより、そこのあんた、今日はパーティなんだ畏まらず盛大にバカ騒ぎしな!」

ルカリオ♀「し、しかし……否、あなたの言葉に甘えさせてもらおう」

ルカリオ♀(ゾロアーク♂)「その通りだな、我が君よ……なーんてよ!」

ルカリオそっくりに変化したあと、身を翻し元の姿に戻る。そして、本物が驚嘆するとすかさず…

ルカリオ♀「…!驚いたな、まるで生き写しだ!」

もう一度、眼の前でそっくりにイリュージョンをして自慢げに…

ルカリオ♀「当然だ!私のイリュージョンはどこにも引けを取らんのだ!」ドヤァ

あんなに面倒くさそうにしていたゾロアークも楽しげに打ち解けている。


アブソル「ふふ、ぼくの秘密を打ち明けたらどんな顔をするだろう…?」

そんな様子を見て、アブソルは悪い笑みを浮かべていた。
 ▼ 19 SLr1dOnSUA 17/12/25 18:19:38 ID:4hqWzvb6 [3/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ゾロアーク♂「…疲れた」

グラエナ♂「お疲れ」

ゾロアーク♂「あんなに色々要求されるたァ思わなかったぜ…」

ヘルガー♂「お前のイリュージョン結構面白かった」

ゾロアーク♂「ありがとよ……ところでよ?お前らってあの優男とどういう関係なんだよ?」

グラエナ♂「優男…?なんのこといってんだ?」

ゾロアーク♂「あ?!優男つったらオレサマを誘ったアブソルのことに…」

ヘルガー♂「あいつ女だし」

ゾロアーク♂「……はぁ!?どういう事だよ!」

ヘルガー♂「まぁ、それは俺たちが小さい頃まで遡んなきゃなんなくてよ…」

アブソル「酷いなぁ、せっかくぼく自らゾロアークにネタばらしして仕返ししてやろうと思ったのに」

声が聞こえた方向を振り向くと、そこには噂をすればなんとやら渦中の本人がいたのである。

ゾロアーク♂「おい!お前♀ってどういう事だよ!せっかく綺麗な♀ポケモンに化けた意味がねぇじゃねぇかよ!」

アブソル「先に騙したのは君の方でしょ、ぼくは騙してない。特に君からは何も質問されてないから答えてないだけ。けど、ヘルガーとグラエナは知ってるよ前々から」

ゾロアーク♂「お前そういや、正体がバレたとき、『昔はオレサマと同じ』って言ってたけどそれはどういう事だ…」


アブソル♀「話せば長くなるんだけどね……」
 ▼ 20 SLr1dOnSUA 17/12/25 19:26:40 ID:4hqWzvb6 [4/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
それは昔昔の話…
オエ-
アッチニニゲタゾ-

アブソルは災害を察知する角を狙われ人間達から必死に逃げていた。

アブソル「全くしつこいなっ…!?」

人間が入り込めない山岳地帯まで逃げたところで足場が崩れそのまま滑落した。

アブソル「いたた…」

痛みに顔を歪め、何とか顔を起こした。

ふと、頬に冷たい感覚。
雪だ。今日はクリスマスイブ
しかし、アブソルにとっては嫌な雪である。
去年も一昨年も同じ目に遭ってきたから。正しい情報が広まってもなお間違えた思い込みで付け狙う人間は絶えないものだ。

アブソル(クリスマスイブの日まで追いかけ回されるなんて…)

うんざりだ、と憂鬱な気分になりかけていた時だった。

デルビル♂「おい、おまえ見ない顔だな」

ポチエナ♂「どっから来たんだよ?つかれた顔してるけどよ」

2匹の幼いポケモンがアブソルに向かって話しかけてきた。

アブソル「…逃げてきた。人間から」

デルビル♂「ニンゲンわるいやつもいるって母さん言ってたな」

ポチエナ♂「もし悪いやつが来てもおれたちがまもってやるよ!」

アブソル♀「…フフッありがと、頼もしいおチビさん達」

ポチエナ♂「ばかにすんな!そのうちおっきくなってやらァ!」

デルビル♂「それよりお兄さん名前は?」

アブソル♀「残念、ぼくはお姉さんだよ。ぼくの名はアブソル。よろしくね」

デルビル、ポチエナ♂「えーーー!」

アブソル♀「ひどいな、ぼくを♂と間違えるなんて」

ま、無理もないねぼくの見た目は♂にも♀にも見えるから、と性別の認識ミスに関して寛容な様だった。

デルビル♂「間違えてごめん、おれはデルビル♂、こっちはポチエナ」

ポチエナ♂「よろしくな、かっこいい姉ちゃん」

こうして、彼女と2匹は忌み嫌う人間のお陰で知り合い幼馴染となった
 ▼ 21 SLr1dOnSUA 17/12/25 19:37:12 ID:4hqWzvb6 [5/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アブソル♀「君と同じってのはそういうこと、クリスマスまで知識が足りない人間に追いかけ回されてさうんざり。あと……カップル見るのが辛い」

ゾロアーク♂「そりゃうんざりだよなぁ…、正しい情報が広まったとは言えじじい連中はなかなか思い込みが解けねぇらしいし」

グラエナ♂「ひでえ話だぜ…」

ガオガエン♂「おーい!テメェら何コソコソ話してんだ!せっかくのクリパなんだぜ!すましたツラしてねぇでぶっ飛ぼうぜ!」

ガオガエンは体躯の良さで強引にパーティに連れ戻した。
アブソル様カッコイイわー!こっち見てー!などと言った嬌声が聞こえる。すっかり虜のようだ。

ルカリオ♀「はははっ!愉快だな、本当に!」

アブソルに虜になった他の♀ポケモンたちを見てからからと笑い声をあげるルカリオの頬が僅かに赤く染まっている。すっかり出来上がっているようである。


ゾロアーク♂(…ハッ、やっぱり面倒くせぇ)


本当は楽しいくせに。表情に現れてますよ
こうして、彼らは日付が変わるまでパーティを楽しんだ。
 ▼ 22 SLr1dOnSUA 17/12/25 22:16:17 ID:4hqWzvb6 [6/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
──あれから1年が経ち、またクリスマスがやってきた。
木の幹に出来た、がらんどうごしに聞こえる彼女の声。

アブソル♀「今年もクリスマスの季節なわけだけど君も来ないかい?」


ゾロアーク(またこの季節がやってきたか…)


心の中で呟くものそれは決して不快な感情ではなく寧ろ心待ち、と言った感情。


鬱陶しい友達。けど、かけがえのないもの


ゾロアーク「今行く」



今年の彼は天邪鬼な思いを抱いてクリスマスを謳歌する

───end───
 ▼ 23 リージオ@ひかりのこな 17/12/26 17:59:28 ID:zKD1zGxg NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
http://pokemonbbs.com/sp/poke/read.cgi?no=721326

このSSはクリスマス企画に参加しております
 ▼ 24 ーケン@ギネマのみ 17/12/26 19:56:41 ID:yLGEXkAw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
乙!
このページは検索エンジン向けの機能制限版の旧ページです。
下URLから閲覧下さい。
https://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=735604
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