ミヅキ「この世界に復讐する」:ポケモンBBS(掲示板) ミヅキ「この世界に復讐する」:ポケモンBBS

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ミヅキ「この世界に復讐する」

 ▼ 1 クーン@つめたいいわ 17/12/31 06:01:22 ID:Ha5TG/8Q NGネーム登録 NGID登録 報告
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

その日もミヅキは無事チャンピオンを防衛し、自宅に向かっていた。

麓で潮風に吹かれ、船に乗りたい気分になったので、久々に連絡船に乗り、港から家路につく。

久々ついでに少し街をぶらぶらしようとショッピングモールの前を通りかかった時、ふと、見慣れた綺麗な金髪がブティックの窓越しに目に入る。

ミヅキ(あっ!リーリエだ!何してるんだろ...)

リーリエはこんな時間にもかかわらず、ブティックで服を選んでいるようだ。

ミヅキ(うしろから忍び寄って驚かしてや

しかし!リーリエに夢中になっていた彼女は背後から近づいて来るあやしげな男に気づかなかった!
 ▼ 15 ヤシガメ@むらさきのミツ 18/01/04 23:19:58 ID:EzsS8Eew NGネーム登録 NGID登録 m 報告
これはーーー

期待!!、!

シキミ
エヌ レ
ンブ
 ▼ 16 シギバナ@ルビー 18/01/05 07:19:39 ID:zdtvfJKw NGネーム登録 NGID登録 m 報告
支援
 ▼ 17 メール@コインケース 18/01/05 07:43:13 ID:dqodpaLc NGネーム登録 NGID登録 報告
^^
 ▼ 18 ードル@インドメタシン 18/01/06 12:47:35 ID:n2B2AIMI [1/2] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
しかし、同時に不安も大きくなっていく。


...もし、洞窟から出られたとしても全く知らないところだったら?

ううん、誰か絶対に人がいる。その人に助けて貰えばいいし、敵だったとしても、倒して......素手だけど.........従えるっ!もしくはポケモンかライドギアを奪い取って............でもそれじゃあ悪い人みたいだよね.........でもその時はしょうがないかな...............

...でももし、人っ子ひとりいなかったら...?

ううん、ならポケモンに乗せて貰えばいい。私はチャンピオンなんだから...ポケモン達も協力してくれるはずっ......!

...でももし、ポケモンも全くいなかったら......?

......やっぱり意外と知っているところだって......!どうせどっかの街の.........裏山とかだって!

.........でもじゃあ、なんで誰も助けに来てくれないの.........?

............そ...それは.........



何度も自問自答を繰り返すうちに、またどうしようもなく悲しくなってきた。そんな時.....



ドンッ



何かに、ぶつかった。
 ▼ 19 ルード@ハンサムチケット 18/01/06 12:54:25 ID:n2B2AIMI [2/2] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ミヅキ「わあっ」



手を前に出して壁を探っていてはずだったが、考え事をしていたせいか、それとも怖くて手がちゃんと前に出ていなかったからか、バランスを崩して転んでしまった。


しかし、もし今のが洞窟の壁ならば、脱出の手がかりになるはずである。




ミヅキはおそるおそる今ぶつかった"壁"を触ってみる。




少し温かいのが気になるが、きちんとした壁だ。

それから、"温かい"ということは、火山島からなるアローラのどこかの洞窟、ということかもしれない、と思いつく。

そして今の考えを確かめるように、声に出して言ってみる。

ミヅキ「やった........................!!壁だ......!!」




































トウコ「誰が壁だ」
 ▼ 20 ガース@デンリュウナイト 18/01/06 12:55:24 ID:Th.WOYTQ NGネーム登録 NGID登録 m 報告
支援
 ▼ 21 プ・レヒレ@せいれいプレート 18/01/06 12:57:47 ID:Pc0JusTU NGネーム登録 NGID登録 m 報告
吹いたわどうしてくれる
 ▼ 22 リーラ@TMVパス 18/01/06 13:04:54 ID:PY2BH2iI NGネーム登録 NGID登録 報告
トウコさん!?
 ▼ 23 ャラコ@ゴーゴーゴーグル 18/01/06 13:06:50 ID:G5QJxAbk NGネーム登録 NGID登録 m 報告
 ▼ 24 カルゲ@ミズZ 18/01/07 06:16:59 ID:TWZoMogQ [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
ミヅキ「..................え?えっ.........えっ?」

声が聞こえた...?だれが...かべ.........?

何でもない言葉のはずなのに、一瞬意味がわからなくなる。
言葉の意味を意味もなく考える。

それは目の前にあるのは壁でないときに使う言葉だ。
いや、誰が...?それは自分が何かに間違えられた時、否定する...


............というか...しゃべった!?


...じゃあ目の前にあるのは、いやいるのは......ひと、人間?

しかし「目の前に」といっても、ここは一寸先も見えない洞窟。
目で確かめる事はできない。

ミヅキの頭が混乱し始めた。

ミヅキ(えっ?......え?え?ひと?人なの......?)

ヒト、人間、というか言葉が頭の中でグルグルまわり出す。

暗い洞窟内であるとはいえ、他人に出会うことなど普段の状態なら何でもない事、ましてやこちらが脱出手段として使うため、探している状況だったはずだ。

しかし、長らく人に会ってない彼女にとって、一年間の監禁と、真っ暗な洞窟に放り出された事による慢性的な疲労、加えて底がない恐怖の中での突然の出会いは、彼女の思考を停止させるのには十分だった。

思考の渦が容赦無く彼女に襲いかかる。
 ▼ 25 ッシブーン@のろいのおふだ 18/01/07 06:26:24 ID:TWZoMogQ [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
ミヅキ「え?...え?......え?......え?」

彼女の目は今前にあるはずの何かを懸命に見ようとパチパチと無駄な努力をし続け、耳の感度も本能からか最大限になる。
しかし、そういった過敏になりすぎた器官から送られてくる大量の情報は、逆に彼女の思考を鈍らせていく。

コンピューターがフリーズしたら、どうしたらいいだろうか。
その答えの一つは、リブート、再起動である。
彼女の頭も、全ての思考を投げ捨て眠りに入ろうとしていた。

だんだんと意識が薄らぐ。

全て投げ出して眠ってしまいたい。
...起きたら、きっといつものベッドに寝転がっているだろう

...そうだ、こんなの悪い夢だ。

...眠ってしまえ。

本能がそう言っている。
実際、彼女はこの洞窟に来てから一睡もできていなかった。

眠い......

本当に、眠ってしまえば何もかも楽になる気がした。


だがその時、記憶の中で一人の少女が叫ぶ声が聞こえた。



『がんば、リーリエです!!』



ミヅキ(!)

彼女は一瞬だが正気に戻る。
今眠ってしまってはここから出る手段を永遠に見失ってしまうかもしれない。
しかも、もし目の前にいるのが人だったとき、眠っている間に何をされるかわかったもんじゃない。

何より、彼女の愛しい親友は、今も心配しているに違いない。


彼女の中で何かが再び思考を続ける道を開いてくれた。
 ▼ 26 ガリザードンX@きんのたま 18/01/10 23:03:36 ID:BcDBqrOI NGネーム登録 NGID登録 m 報告

いつの間にか明かりが、ぼんやりとついている。
黄色い、優しい光。



ミヅキはゆっくりと顔を上げる。



ミヅキ「...あ、あなたは...............」

トウコ「トウコだ。よろしくな」


長く伸びた髪に、少し大人びたクールな服装。
この寒い洞窟内にしては薄着に思える。
いや、洞窟内=寒い、というふうに思い込んでいただけで、実際はそんなに寒くはないようだ。
実際、ミヅキもまともな服を着ていないが、そういえばここに来てから寒い、とは一度も感じなかった。

それにしても、どこかで見たような...いや気のせいのような......


それはともかく。


ミヅキ「トウコ.........さん.........?」

トウコ「ああ、トウコでいいぞ。............... ってうおっ!?」



ギュッ



人の暖かさ、というのはどんなに久しぶりだろうか。

ミヅキは気付かないうちに出会ったばかりの彼女を締め上げて泣きじゃくっていた。



......気が付いても、やめたくなかった。









トウコ(はなしてほしい)ギュウウウ
 ▼ 27 気扇◆sDU7ARtTEo 18/01/15 23:08:34 ID:JIQ7vPSw NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 28 イキング@とうめいなスズ 18/01/17 01:38:19 ID:hQi0SkWQ [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告


ミヅキはここまでの経緯を全て彼女に話した。
怖かったこと、寂しかったこと......

ミヅキ「なんか...話したらすっきりしました......私...人に会ったのもうほんと久しぶりで.........」

トウコ「辛かったろうな」

ミヅキ「だれ...も...助けにぎでぐれなぐで......」ボロボロ

トウコ「よーしよしよし」ナデナデ

大きな、安心感のある手で撫でられる。
この人はポケモンにもきっと、こういう接し方をしているんだろうと自然と考えてしまう。

ミヅキ(ポケモンと同じってなんか複雑だなぁ)

しかし、とても安心する。
溢れ続けていた涙も次第におさまってきた。

ミヅキ 「...」グスッグス...ゴシゴシ

トウコ「...それじゃ、今度は私のこと、話さないとな。」
 ▼ 29 ッチール@プレシャスボール 18/01/17 01:42:08 ID:hQi0SkWQ [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告

ミヅキ(...?)

一瞬だが、それまでの優しい、遠くを見るような表情からは想像もつかないような、緊張感の走った目つきになったのが、ミヅキにはわかった。
こちらも緊張感を持って、トウコの目元を見つめる。

彼女は顔を上げ、おもむろに口を開いた。

トウコ「...私も同じだった」

ミヅキ「エ?」

想像もしていなかった、いや、少し頭の片隅にはあったかもしれない。しかし、やはりただ何か善意で助けに来てくれている人なのだろう、と何となく思っていたミヅキは瞬間的に戸惑いの表情を浮かべた。

ミヅキ「同じって...どういうことですか...?」

トウコ「......言葉通りだ。今話してくれたこと...それと私が受けた仕打ちとが、全く同じってことだ」


...成る程、それなら彼女がこんなところにいる理由もわかる。
自分と同じような境遇にさらされた人間が他にいると知った途端、ミヅキにはある種の安堵感が生まれた。
同時に、目の前にいる彼女もこんな仕打ちを受けたと思うと、再びつい先程までの恐怖を思い出して泣きそうになる。

話によると、彼女は今から5年程前に、ここに連れてこられたという。
元はとある地方のチャンピオンまであと一歩のところまで上り詰めながら、とある友人にその座を譲った程のトレーナーだったらしい。
そんな中、都会の街中を自転車に乗って走っていたところ、いきなり後ろから襲いかかられたという。
ミヅキと同じように一年、いや、もう数えるのもやめてしまうくらいの年月、あの一室に閉じ込められ、その後この洞窟に捨てられた。
 ▼ 30 ルガー@タイマーボール 18/01/17 23:23:01 ID:/.U77fV6 NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ぼうっと淡い光が二人の顔を照らしている。

ミヅキ「そんなことが......」


ミヅキはどういう顔をしていいのかわからず、下を向く。

自分だけ、と思っていた。

何で、なんで私だけ、と。

...いまや、そうやって言い訳することもできない。


トウコ「私らだけじゃない。」

そう言うとトウコは左腕をゆっくりと水平の高さまで持っていき、ミヅキから見て右側の方向を指差す。
ミヅキが無意識にその方向を見渡すと、光が照らす先100m位向こうに黒い影が見えた。

ミヅキ(...?)

トウコの顔を見上げる。
...あれを確かめればわかる、といったような顔をしている。

ミヅキ(...行ってみようかな......)

彼女なら、自分を危険な目に合わせたりしないはずである。

ミヅキ(......)

恐る恐る近づいて、その正体を探ろうとする。怖いけど、今は二人だ、と自分に言い聞かせる。

ミヅキ(......っ............)

息が荒い。怖い...怖い、怖い、怖い、怖いっ!

冷や汗を流しながら、それでも前に進む。


ミヅキ「きゃっ!」ドテッ


何かにつまづいて転ぶ。

あれ、これなんか前にもあったような...


次の瞬間には、ミヅキは前回起こったことを思い出して飛びのいていた。

ミヅキ「..」ハァハァ

どうやら、今回は何もないようだ...


シンジンサン!


ミヅキ(後!)ガバッ
 ▼ 31 ンシグラードン@はつでんしょキー 18/01/22 20:37:41 ID:keTGDIRU NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 32 ウマメ・ka8n0ae5 18/01/22 21:13:23 ID:zGIgWgBM NGネーム登録 NGID登録 m 報告
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 ▼ 33 バゴーラ@シーヤのみ 18/01/25 23:39:21 ID:9C0.wUpE [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告

先ほどつまづいた布で捕獲することができた。

???「んー!」バタバタ

被せた布を見る。

しかし、何故かドッジボールくらいの大きさしかない。

明らかに不自然だ。

ミヅキ(ポケモン...?いや、日本語しゃべってたような...)

トウコ「あーあー ダメじゃないか、そんな乱暴したら...」

ミヅキ「...何ですか...これ......?」

トウコ「これから話そう......いいか、落ち着いて聞いてくれ」
 ▼ 34 ロア@もののけプレート 18/01/25 23:40:18 ID:9C0.wUpE [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
布の中の"物体"は未だ動いている。

???「んー!」ジタバタ

???「...」

???「...」

???「」シ-ン

トウコ「それは...............」


そっと手を離したその時、布がひとりでにフワリと浮き、その正体があらわになった。


ーそこにあったのは、頭蓋骨だった。


ミヅキ「ヒッ!」

一瞬背筋が凍るが、もう恐怖には慣れた。しかし不気味だ。

トウコも見た事はあるようだったが、思わず口をつぐむ。

吐息が荒くなる。脈が早い。
だがそれも一瞬で、心拍数が下がるにつれてだんだんと落ち着きを取り戻した。

ミヅキ「...」

これは何か意味を持っているんだろう...注意深く観察してみる。

...塵をいくらかかぶっている。

目があったはず...のくぼみからは少し汚れが取れ、黄ばんだ白色が露わになっている。

ミヅキ(!)

反射的に自分の指先を見る。
そこには、目の前の骨に付着しているのと同じ汚れがあった。

ミヅキ「じゃあ、あの時のって......」

トウコ「......わかったか...?」
 ▼ 35 ンプク@すくすくこやし 18/01/25 23:50:19 ID:R1fzAew2 NGネーム登録 NGID登録 報告
しえんぬ
 ▼ 36 リン@ルカリオナイト 18/01/28 16:36:20 ID:l9Hobxwk NGネーム登録 NGID登録 m 報告
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 ▼ 37 ォッシュロトム@あいいろのたま 18/02/05 19:30:06 ID:YwLmjH7E [1/2] NGネーム登録 NGID登録 m 報告

トウコ「その骨の近くに落ちていたものだ...」ソッ

ミヅキ(......?)


どうやら、遺留品らしい。
白いーー
名前は知らないけど、英語でなら"cap"じゃなくて"hat"と言うようなーーー
ブティックで見たことある?いや...ーーーー
そして表面に赤い半円が描かれている。

プレミアボールを連想するような、上品な帽子だ。

自殺。 それが彼女の死因だったらしい。
詳しいことはわからないが、図鑑に登録されているポケモンのデータの傾向と図鑑そのものの年式から、カントー出身のトレーナーと推測はできる。
しかし、それ以外は何もわからないそうだ。

トウコ「...そこを。」

ミヅキ「......」ピッ

ひどく汚れた液晶画面にテキストが表示される。
そこにはこう記されていた。

 ▼ 38 ーデリア@やすうりポン 18/02/05 19:30:45 ID:YwLmjH7E [2/2] NGネーム登録 NGID登録 m 報告

『.....................わた...は、なぜこんなと...ろにい...のでし...う.


もう...べてわす......しま...ました.


ぽけ......をさが...てというより、た...にでたかった、と...うかるいきも...で、おやにもつげ...にしゅっぱつ...た.


...だか...ばちがあた...たん...わ.


わ...しはも...だめです...うたえ...れそ......ありません.


...でもせめて...いご、...なたに...うい...どあいた......た.


こん......たしを...けいれて...れたあ...たに...


いま......こかでし...ぎょう...してい...ことで...ょう、れ...................................................』
 ▼ 39 ターミー@あさせのかいがら 18/02/05 19:38:17 ID:WDaLzxxM NGネーム登録 NGID登録 報告
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 ▼ 40 ガカメックス@ガルーラナイト 18/02/14 22:23:49 ID:ckgA.w/. NGネーム登録 NGID登録 m 報告

画面にところどころ傷がついていて、すべての文字が判別できるわけではない。

ーしかし、ミヅキの目には涙が溢れていた。

何が書いてあったのかわからない。
黄ばんだ液晶。薄い文字。そもそも機械そのものが古い。
それに加えて経年劣化が激しく、普通なら全く読む気にならないだろう。

ーーでも、自殺する前に、追い詰められた状況で......どんな気持ちで、この文章を書いたのだろう。


誰もいない洞窟。

何年間そこにいたかはわかる術もない。


「精神的に追い詰められ、自殺に至った。」


言葉にしてみればまとまってしまい、その悲しみを推し量ることは難しい。

深い悲しみ、絶望、でも誰かが来てくれると信じ、待っていたのだろう。

だが、誰も間に合うことはなかった。


ミヅキーー彼女自身も同じ道を通ることもありえたのだろうか。

自分なら、死を選ぶだろうか.........


文の最後には、誰かへのメッセージと取れるものがある。

これは、彼女にとってどんな人物へ宛てたのだろう。

当然、目にするはずがない。

だがしかし、それでも書く。


ーーーミヅキには不思議とその気持ちがわかる気がした。



しかし、次に彼女の中に込み上げてきたのは、全く別の感情だった。
 ▼ 41 イティ@ミストシード 18/02/14 22:31:37 ID:tkubtUhE NGネーム登録 NGID登録 報告

彼女はとめどなく泣きながら、自分の中に込み上げてくるその二つ目の感情が、一体何か、ということを考える。


これまでのことが思い返される。
突然の一年間に及ぶ監禁、わずかな期待を完膚なきまでに裏切った洞窟、そして思いもよらぬ出会い。


ここまで恐怖や安堵などの単純な感情ばかりが彼女の心を支配してきた。


しかし今、彼女の中には自分でも驚くほど次々に、あるひとつの感情が湧き出てくる。


それは...もっと、もっと単純な感情。







ーーーこんなことをされたことに対する、怒りだった。







ミヅキ「この世界に復讐する」



ーー今や彼女は、復讐の鬼となったのだ。



彼女の怒りは収まらず、この自分を、またこの少女を、こんな状態になるまで放っておいた、この世界そのものにも向けられていた。


トウコ「ミヅキ...!」


彼女の顔からは微笑みが消えていた。
彼女の目には光はなかった。
彼女の着ている南国の衣服とは裏腹に、陽気さのかけらもなかった。


ーいや、全てもう、ずっと前に失ってしまったものだったかもしれない。
......はたまた、奪われてしまったのかもしれない。


トウコ「ミヅキ...?」


ミヅキ「この世界を......壊してやるんだ............!」

獣と化した彼女の目から、振り向きざまにさっきまでの涙が飛び散り、乾いた洞窟の空気の中へと吸い込まれていった......
 ▼ 42 プ・レヒレ@シルフスコープ 18/02/14 22:36:58 ID:1ajnngG6 NGネーム登録 NGID登録 報告
良作の予感
しえん
 ▼ 43 ルンゲル@きいろのはなびら 18/02/15 22:20:15 ID:LewOjiIw NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「私が覚えてるのはここまでで......」


「...いいんだ。君はそれよりゆっくり体を休めたほうがいい。」


「...ありがとうございます。...もう、大分楽になりました...」


「それと、君を連れてきてくれた、その小さなポケモンもね。」


「あ...あの話、信じてくださるんですか...?」


「..ああ。最初は驚いたけどね。」

「...並行世界、パラレルワールド.........不思議な話だけど...聞いたことがないわけじゃなかったから。」ニコッ

「それにその"事件"についても......あっ、すまない...」


「........いいんです。もう、怖くありません。」


「......良かった。克服できたんだね。」


「はい。」


「...それじゃあなんだけど...もう少し、そのことも聞いていいかな。」


「もちろんです...!......でも...国際警察の方とかはいいんですか?」


「.....まずは落ち着いて、ぼくに話してほしい。」

「......あの人たちは時に手段を選ばない。」

「それに、まだ話のわかるぼくの知り合いも、今ここにはいないんだ。」

「......あっ、でも話すなって訳じゃないよ、味方はより多いほうが良さそうだからね。」







「...一刻も早く、その"ミヅキちゃん"を助けださないといけない.........!」

「......」コクリ
 ▼ 44 ベノム@もうどくプレート 18/02/15 23:02:57 ID:5IkNVAkQ NGネーム登録 NGID登録 報告

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


彼女はうつむいている。


...何も、できなかった。

ただ単に今の状況をわかってもらうだけのつもりだった。

だが、その行動は思いもよらぬ彼女の暴走を招いてしまった。

"思いもよらぬ"?いいや、きっと予想できた。

自分の行動が悔やまれる。

そのまま、即座に二人で脱出することもできたと言うのに...

あの時。

目をつぶっても状況は変わらない。


ミヅキはこのままじゃ、戻ってこない。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


トウコ、トレーナー。
彼女はミヅキが見つけた時、ミヅキと同じ状態ではなかったのは何故か。


その心には余裕があった。
その精神が強いのも一因だが、それが全てではない。


その姿はミヅキとは違ってある程度整えられていた。
ミヅキが半裸だったのとは違う。
ミヅキほど精神を害されていなかったといえばそれまでだが、そうではない。


それに何故彼女はここにいる?



ーーー理由は一つ。



"即座に脱出することもできたと言うのに"



そう、彼女には脱出手段があったのだ。
 ▼ 45 プ・コケコ@メトロノーム 18/03/11 23:34:02 ID:.CVIEMR. NGネーム登録 NGID登録 報告
ほしゅ。
 ▼ 46 ナフィ@ライドギア 18/03/28 21:16:25 ID:4Z803Tfc [1/3] NGネーム登録 NGID登録 報告

五年前ーーーーーーーーーー


彼女は洞窟にいた。
監禁されてからすでに三年が経過していた。
その時の彼女の姿は、今のミヅキとさほど変わらない。


トウコ「うわああああ、あああーーぁああ」


彼女はもう力なく声を出すしかなかった。


最初のうちは叫べば誰か来てくれるだろうという気持ちで大声を出していたが、それが予想以上に体力を消費するとわかるともう止め、ただうずくまって過ごしていた。


それでも食料の供給があったコンテナ内から洞窟に放り出されて二年間、湧き水を探し当てたり物があれば食べたりして生きているという芸当は彼女にしかできなかっただろう。


大声を出したのは久しぶりか。


声を出すとすっきりした。体から悪いものが出て行く気がした。


それでも、その声に反応してきてくれる物は、ズバットでさえいなかった。
 ▼ 47 ーブシン@スピアナイト 18/03/28 21:20:06 ID:4Z803Tfc [2/3] NGネーム登録 NGID登録 報告

ーその時だ。


ピカアアアアア


遠くに小さな灯りが見えた。


トウコ(ん?)


目を向けると、その光はもう眩くて直視できないほどまでに成長する。


トウコ(まぶしっ!)

トウコ(迷惑だから止めてくれねえかなー)


その光に面倒くさそうに背中を向けると、洞窟の壁が明るく照らされている。


トウコ(ん?)

トウコ(これ出口探せるんじゃ)


そう思い一歩踏み出した瞬間、洞窟の壁面に映し出された彼女の影が左に大きく回り、その限りなく短くなった影が目の前から消えた時、その光輝く物体が彼女の正面にいた。


「ビイィィィィィィィwwwwww」


トウコ(ビクッ)

トウコ(な、なんだこいつ)


「ビイィィィィィィィwwwwww」


トウコ(...眩しさの次は騒音かよ)

トウコ(ん?)

トウコ(あっ)
 ▼ 48 ガチルタリス@フォトアルバム 18/03/28 21:22:44 ID:4Z803Tfc [3/3] NGネーム登録 NGID登録 報告

ーそれは彼女が待ち望んでいた自分以外の生き物の登場だった。


トウコ(やった...)


思わず力が抜ける。
いくら気の強い彼女でも、もう流石に出られないんじゃないかと考え始めていたからだ。


トウコ(でも...)チラッ


「ビイィィィィィィィwwwwww」


トウコ(こいつが)

トウコ(何かに使えるとは到底思えない)


「ビイィィィィィィィwwwwww」


トウコ(だーかーらー!)

トウコ「眩しいって!!」


「ビイィィィィィィィwwwwww?」シュウウゥン


トウコ「ちょっ、消してどうするっ!唯一の存在価値消してどうすんだよっ!」


「ビイィィィィィィィwwwwww」ブウウゥン 


トウコ「ちょっ、光るな、眩しいから、消すなとは言ったけど!あっ!ちょっ!目が!眩しィッ!光るな!光るんじゃないッ!」


「ビイィィィィィィィwwwwww」


トウコ「いやあああああああああああああ」

シュッ
 ▼ 49 ママイコ@きのみプランター 18/03/28 21:51:04 ID:FzIK2NDQ NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
ミヅキとトウコにある共通点は…
 ▼ 50 サイドン@つめたいいわ 18/03/31 21:43:52 ID:cFAlNM76 [1/5] NGネーム登録 NGID登録 報告

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


そして目が覚めたのがここだったということだ。


トウコ「んん......」


そして今、そのポケモンと共に真相究明のため動いているのだ。


...この、声が何故かイメージと合わない男と共に...


ダイゴ「...」カンカンザクザク

トウコ(いつまで掘ってるんだ...)

トウコ「ダイゴさん、ダイゴさーん」

ダイゴ「ああ、気は楽になった?」


トウコの脳裏に一瞬あの姿が浮かぶが、いくら心配しても今はしょうがないと思い、思考を振り切った。


トウコ「うん」

ダイゴ「...暖かい物でも飲むかい?」
 ▼ 51 ガハッサム@ミミッキュZ 18/03/31 21:54:43 ID:cFAlNM76 [2/5] NGネーム登録 NGID登録 報告

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

最初にここにたどり着いた時、何が何だかわからなかった。

だが光に包まれたので、何らかの移動が瞬時になされたことはわかった。

シュッ


トウコ「...」


再び暗闇だったので落胆しかけたが、見上げると星空が広がっていた。







というか、星空の中にいた。

トウコ(落下中)「うわああああああああああああ」

「ビイィィィィィィィwwwwww」フワフワ

トウコ「おわあああああああああああああ」

「ビイィィィィィィィwwwwww」フワフワフワフワ

トウコ「ちょ、自分だけ浮くなああぁぁぁアアアアア......!」


ァァァァァァ




ダイゴ「メタグロオオオオオス!!」ピカァァ

メガグロス(^∇^)バシュッ


その時、メタグロスとこのダイゴに救出されたのだ。
 ▼ 52 モルー@シールいれ 18/03/31 21:57:11 ID:cFAlNM76 [3/5] NGネーム登録 NGID登録 報告

その後、彼女はこのダイゴの石発掘の拠点で生活している。

再び洞窟に入ることに多少の恐怖はあるが、この男が近くにいるので安心している。

時々君はタフだね、なんて言われることがあった。

だが、この世界も悪くないし、戻りたくなったときにはこの世界にもいるであろう創造神(あっちでの手持ち)に掛け合えばいいと思っていた。
 ▼ 53 トベトン@プロテクター 18/03/31 22:07:34 ID:cFAlNM76 [4/5] NGネーム登録 NGID登録 報告

......その考えを変えさせられたのが、数ヶ月前のある日であった。


あろうことかその創造神が、目の前で隕石にやられて塵になったのだ。


ーーある晴れた日


TV「流星のカケラが(ry」


隕石「ゴ-ッ」


想像力の人「ねえしてよ!メガ」


神「私が破壊してやろう」


ホウエンの皆さん「やったー」


想像力の人「」


神「ギ!ガ!インパクト!」


ホウエンの民「うおっしゃー!」


想像力の人(イライラ

想像力の人「チッ、じゃあ帰ろうか!行こう、ハル」




ハルカ「アルセウスさん...」オメメキラキラ


想像力の人(......ブチッ






「あ"ーーーっ!手が滑ったあーーーっ!」ブン
 ▼ 54 ッコウガ@バグメモリ 18/03/31 22:08:38 ID:cFAlNM76 [5/5] NGネーム登録 NGID登録 報告

三三三三三三三三三三三三「◎」ヒュンヒュン

ピピ(起動音)

ワザマシン05ヲキドウシタ!!

神「ん?」ガチャッ 

想像力の人「...やっちゃえ」

ギガインパクトヲワスレサセマスカ?

神「えっ」

隕石「ゴ-ッ」

イチニノ...

神「なんでなんで」

隕石「ゴ-ッ」

神「ちょっ、やめ」

ポカン!!

神「」

想像力の人「ハハハハハ!上書き成功だよ!」

隕石「ゴ-ッ!」

ホウエンの民「えっ何何」

神「」



神(スウウウゥゥ







ドドギュウウ-ン!!


隕石(^_^)v



神「」

ホウエンの民「」


(隕石が創造神にめり込む音)
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