雨が止んで、虹でも出そうなくらいにキラキラと輝く空を見上げる。
俺は、ボスゴドラ。
無駄に硬く出来たこの体表面の鋼は、雨上がりの雫が朝日を吸って放つ光を反射して鈍く光っていた。
明るく光る洞窟の外と自分の体とは裏腹に、今の俺はお世辞にも気分が良くなかった。
先の来客の雨乞いの効果が切れて太陽に居場所を追われた黒雲は、腹いせに俺の心に立ち込めている。
雨こそ降っていないのが幸いだが、さっきからずっと心がモヤモヤしているのだった。
それもこれも、さっきの客――親友のバンギラスとその彼女らしきグレイシアのせいだ。
理由を押し付けてるだけかもしれないが、多分そう。
時間でいうとまだまだ短い付き合いの割に、その仲睦まじい様子は俺の心の急所にクリーンヒットして……なんて。
そんなことを考える自分は、もしかするのかもしれない。
「……ちげぇよ。今更寂しいとか」
言霊とかいう言葉もあるし、と口に出してみたら、余計に悲しくなっただけだった。
「はぁ……羨まし……いや、何言ってんだ俺」
それ以上考えることをやめて、俺は身体的にも精神的にも疲れきった体をその場に横たえる。
――ひらり。
背中に何かが触れる。
「……あ?」
それは、洞窟の硬い床とも雨除けの大きな葉っぱとも違う、肌触りの良さを持っていた。
少し触れただけなのに、そのふわりとした感触は延々と触れた場所に残留している。
この何もないところにこんな柔らかいものあったか?
もしかしたらあいつらの忘れ物かもしれんな。
あいつらが何かを持ってた気はしないが。
起き上がるのが面倒で、俺は苦労してその場で寝返りを打った。
すると、目の前にいたのは――
「――ふぃ〜あっ……!?」
俺は、ボスゴドラ。
無駄に硬く出来たこの体表面の鋼は、雨上がりの雫が朝日を吸って放つ光を反射して鈍く光っていた。
明るく光る洞窟の外と自分の体とは裏腹に、今の俺はお世辞にも気分が良くなかった。
先の来客の雨乞いの効果が切れて太陽に居場所を追われた黒雲は、腹いせに俺の心に立ち込めている。
雨こそ降っていないのが幸いだが、さっきからずっと心がモヤモヤしているのだった。
それもこれも、さっきの客――親友のバンギラスとその彼女らしきグレイシアのせいだ。
理由を押し付けてるだけかもしれないが、多分そう。
時間でいうとまだまだ短い付き合いの割に、その仲睦まじい様子は俺の心の急所にクリーンヒットして……なんて。
そんなことを考える自分は、もしかするのかもしれない。
「……ちげぇよ。今更寂しいとか」
言霊とかいう言葉もあるし、と口に出してみたら、余計に悲しくなっただけだった。
「はぁ……羨まし……いや、何言ってんだ俺」
それ以上考えることをやめて、俺は身体的にも精神的にも疲れきった体をその場に横たえる。
――ひらり。
背中に何かが触れる。
「……あ?」
それは、洞窟の硬い床とも雨除けの大きな葉っぱとも違う、肌触りの良さを持っていた。
少し触れただけなのに、そのふわりとした感触は延々と触れた場所に残留している。
この何もないところにこんな柔らかいものあったか?
もしかしたらあいつらの忘れ物かもしれんな。
あいつらが何かを持ってた気はしないが。
起き上がるのが面倒で、俺は苦労してその場で寝返りを打った。
すると、目の前にいたのは――
「――ふぃ〜あっ……!?」
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