【ポケモンデリートss】中生代の恐人【リメイク版】:ポケモンBBS(掲示板) 【ポケモンデリートss】中生代の恐人【リメイク版】:ポケモンBBS

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【ポケモンデリートss】中生代の恐人【リメイク版】

 ▼ 1 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 18/03/24 00:35:49 ID:htYZtc06 NGネーム登録 NGID登録 報告
オリキャラ注意!

これはbbsにて進行中の企画、ポケットモンスターデリート、デリートNEOのあるキャラクターについて書いたssのリメイク版になります

【警告】
このssはデリート本編ssのネタバレを含みます!ネタバレが嫌な方はブラウザバック推奨です!

デリート総合スレ(本編の設定募集中!)
http://pokemonbbs.com/sp/poke/read.cgi?no=754807

デリートNEO総合スレ(続編の設定募集中!)
http://pokemonbbs.com/sp/poke/read.cgi?no=786781

wiki(キャラクターやオリポケ、世界観が載っています)
https://wiki3.jp/pocket-monster_delete2017

本編
http://pokemonbbs.com/sp/poke/read.cgi?no=738224

リメイク前(ネタバレ注意)
http://pokemonbbs.com/sp/poke/read.cgi?no=755606
 ▼ 263 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 18/09/18 01:47:19 ID:z9EgWjuA [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
ギリソウ「気味の悪い狂人が……」スッ……

ギリソウはあまり見かけないボールを手にしている

エイタ「ウルトラボール? 貴様ウルトラビーストを……」

俺の中で狼狽えが生じた。異世界の生物……ウルトラビーストを相手取った経験は皆無だ……

ギリソウ「その通り、行けッ!!モモモドキィ!!!」バッ!

シュパァーン……

モモモドキ「キキキキキ……ド」シュタッ

そこには見た事も無いポケモンがいた

エイタ「コイツは……01でも……02でも何でもない……見た事が無い!!!」

ギリソウの繰り出した『モモモドキ』と言うポケモンは現在までに確認されているUBの姿にどれ一つも当てはまらなかった

ギリソウ「見るがいいッ!!! これぞ異世界の軍神!! 新種UB、モモモドキの姿をッ!!!!」

モモモドキ「モモモモ……クキキ」シュルシュル……

モモモドキはハート型の頭部? の植物状の触手を動かし、先端をメガアーケオスに向けている


画像…モモモドキ
 ▼ 264 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 18/09/18 01:49:32 ID:z9EgWjuA [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
モモモドキはハート型の頭部? の植物状の触手を動かし、先端をメガアーケオスに向けている

外見から推測するに草タイプか? いや、『モドキ』の部分から草タイプに擬態している可能性も……

ギリソウ「行くぞッ! 中生代の恐人エイタッ!!! モモモドキ、辻斬りだッ!!!!」

悪タイプの技! ……未だ本体のタイプの特定は出来ない…

エイタ「クッ……来るぞアーケオス、今回は俺が指示を出す!」

メガアーケオス「ギャウ!!」

ギリソウを抹殺するにしてもあのUBを放っておいたら俺が死ぬ! まずは奴を倒さなければ!

ギリソウ「いつもの戦略は封印か、かかって来い!!」

モモモドキは触手の先端を硬質化させ、触手のみを動かしメガアーケオスに斬りかかる

エイタ「燕返しで触手を切断しろ!」

まずは飛行タイプ、レベル5だがどれ程か……

メガアーケオス「アギガルルッ!!」シャッ!

ガァァン!!!

触手と鉤爪が交わる音。若干此方が押し負けているか……? だがこれは想定内だ

エイタ「今だ! アクロバットで奴の懐に潜り込め!!」

モモモドキは触手に全神経を集中させている筈だ

つまり今が本体にダメージを与えるチャンスだ!

メガアーケオス「グギルグッ!」シュパッ!

メガアーケオスは命令後、即座に交えた鉤爪を離し、アクロバット飛行でモモモドキに急接近する
 ▼ 265 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 18/09/25 00:40:44 ID:c3gQqVmk [1/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
ギリソウ「懐がガラ空き? 甘いな甘いッ!!」

チッ! 更なる手を……

ギリソウ「ヘドロ爆弾ッ!!」

モモモドキ「キキキキ……」カパァ…

モモモドキの頭部が開いた…!

次は毒タイプ……

エイタ「ストーンエッジを奴の口に……なっ!?」

ズドドドド……

奴の腹部から俺に向かって弾丸を…?

逃げなければ!

絶え間なく撃ち込まれる弾丸。その内のいくつかが壁に当たり炸裂する

ドスッ! ニョキニョキ…

植物が……『タネマシンガン』か! 草タイプの技……

チッ! トレーナーが防戦一方で攻撃に転じる事ができない!
 ▼ 266 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 18/09/25 00:42:11 ID:c3gQqVmk [2/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
メガアーケオスは何とかヘドロ爆弾の回避に成功したみたいだが……依然として奴のタイプが割れてはいない

ギリソウ「はっはっはっ!! どうした!? 何が中生代最強の捕食者だ! 甘い! 温い! 」

ズドドドド……

クッ……避けるのに必死で指示が出せない!

こうなれば力で押すしかないのか……? レベル6を……いや!

エイタ「アーケオスッ! いつも通りだ! お前の自由に……やれっ!!」

タネマシンガンのせいで途切れ途切れになったが伝わったのだろうか?

メガアーケオス「アギギギガァァア!!!!」ヴァサァ

伝わったみたいだな

ギリソウ「これがお得意のインチキ戦法かッ! かかって来やがれッ!!!」

ギリソウの大声の後、モモモドキから放たれるタネマシンガンが止んだ。どうやら俺は、この状態だと戦力として見做されていない様だ

今なら!
 ▼ 267 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 18/09/25 00:43:49 ID:c3gQqVmk [3/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
メガアーケオスはモモモドキの周りを旋回しながら飛行している。『燕返し』に入る準備だ

ギリソウ「リーフブレードッ! ヘドロ爆弾ッ! タネマシンガンッ! アイツを撃ち落とせッ!!!」

モモモドキ「ギモモモモ…!」シャッ!

未知の生物は伸ばした触手でリーフブレード、開いた頭部からヘドロ爆弾、胸部からタネマシンガンを器用に操っている

ありがちな表現だが、正に身体の部分ごとが1つの生物として意思を持っている様に見える

だが先程使用した技は草、毒、草タイプ……そしてあの外見……恐らく奴は草タイプか?

『モドキ』と言う名前が気になる所だが……奴がアーケオスが完全に独立してると思っている今がチャンスだ!

エイタ「今だッ! アクロバットで切り刻めッ!」

ギリソウ「なッ!!……!」

メガアーケオス「……!」ギャルルッ!!!

メガアーケオスが種の弾道と戯れるかの様に美しく、そして獲物を捕らえるカエンジシの如く。モモモドキの懐へと舞い飛び込む

そして天然の凶器を展開させ、桃の花に鉄香る彼岸花を咲かせる……筈だった

彼岸花は咲いた。だがその色は紅ではなく、藍色だった
 ▼ 268 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 18/09/25 00:45:08 ID:c3gQqVmk [4/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
エイタ「ヘモグロビンが含まれていないのか? ……アーケオス!?」

な、何故……

メガアーケオス「ガ…ギギィ……ガァァァ……」ガクガク

メガアーケオスが地に伏せ踠いているんだ!?

ジュゥゥゥゥ……

なんだこの音は……まるで何かが溶ける様な……まさか!

モモモドキ「キキ……クッキキキ!」ダクダク

ジュゥゥゥゥ……

モモモドキの傷口からは例の体液? が滝の様に流れ出ている、そして流れ落ちたフィールドの床が溶けている

ギリソウ「はっはっはっはっははっ!! 飛行タイプゥ? 残念でしたァッ!!」

ギリソウ「モモモドキのタイプは悪・毒タイプ、でも中々の傷を負わせた事は評価してやるよッ!!」

クッ…! 全てフェイクだったか…!

ギリソウ「でもなぁ……」

ギリソウ「素直に血が出てくると思ったかァ!? そんな話がある訳無いだろうがッ!!!」
 ▼ 269 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 18/09/25 00:47:54 ID:c3gQqVmk [5/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
やはりコレは血液では無い……

ギリソウ「この液体はモモモドキの体内を循環する血液代わりの劇毒ッ!! しかも強酸性で尽きる事無く生成されるなァッ!!!!」

劇毒? それなら……「おっと!」

ギリソウ「『毒消し』なんかで解毒しようとしたって無駄だッ!!!」

ギリソウ「このUBの発見者が俺一人、そして俺がポケモン研究機関にコイツの生態を教えて無い事を知ってるよな?」

エイタ「……ああ」

つまり……

ギリソウ「そう! コイツの毒は完全未知の解毒法が現在存在しない不治の劇毒!!! 喰らえば死を待つ事しか出来ないんだよ」


馬鹿な……

シクラに続き今度は相棒も……

コイツらによって失うのか…?

ギリソウ「はっはっはっ!!! これが神国に背いた神罰だ!! 滑稽なものだなッ!!!!」

ふざけんな……
 ▼ 270 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 18/09/25 00:49:17 ID:c3gQqVmk [6/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
ギリソウ「おいおいどうした現ジポングチャンピオンNO.1? NO.2と立場逆転かァ?」

嫌だ……毒を……! 抗体を……!

ギリソウ「まぁお前はこの後ランキング圏外にしてやるよ、はっはっはっ!」

エイタ「……おいギリソウ」

ギリソウ「おう、どうしたぁ?」

エイタ「貴様は俺からシクラを奪って行ったな……そして次はアーケオスか」

ギリソウ「そっか! カノジョ死んだんだよなァ! ご愁傷様ですぅ〜!」

エイタ「…………まぁこれだけは言っておく」

ギリソウ「?」

エイタ「貴様だけは……」

エイタ「絶対に許さねぇ!!!!!」

ギリソウ「……ッ!」

余談だが、ギリソウはこの言葉を後に3回程、其々異なるトレーナーに言われたらしい。……でもそれは別の話
 ▼ 271 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 18/09/25 00:51:04 ID:c3gQqVmk [7/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
エイタ「……生物は進化の過程で抗体を付けてきた……」ピッ!ピピピ…

左腕の方に警告を示したホログラムが見える。そんな事はどうだって良い

エイタ「解毒剤など無くとも……その進化を此処で実演すれば良いだけだッ!!」ビビビッ!!

メガシンカのレベルアップ。レベル6となると強化もそうだが、ポケモンの自我の不安定さの増加、そしてトレーナーの負担が……

エイタ「ゴブグェッ!! ……ガァァァ」

俺は首を絞められた時と似た様な感覚に陥った。ガラガラとする喉、表情筋の1つずつが俺の顔から逃げ出そうとしているかの様に熱くなる

だがメガアーケオスは……

メガアーケオス「ゴブルルルルル……」ヨロヨロ

ふらつきながらも立ち上がった…! 抗体が……出来た!

それを確認した俺は苦痛からヘナヘナとその場にうつ伏せに倒れてしまった

ああ……立っている!

最早声を出すのも苦痛になっていた俺だが、何故か勝利を確信していた

さぁ……やるんだァッ!!!!

レベル6なら……そう思っていた時だ



ズドッ! ニョキニョキ……

しばらくしてメガアーケオスが此方を振り向いた。だがその頭にはモモン状の植物を戴き、目は俺を見つめていた

本来モモモドキやギリソウを見ている目で

洗脳……か
 ▼ 272 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 18/09/25 00:52:42 ID:c3gQqVmk [8/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
ギリソウ「ブゥァ〜カ!! 毒など所詮はオマケに過ぎないッ!!! この生物の心を操る種こそが真の力なんだよッ!!!!」

メガアーケオスはゆっくりとうつ伏せの俺に近づいて来る

エイタ「キッ……アー……ケフッ! オス……」

あの毒の抗体がレベルアップで出来るなら……レベルアップで洗脳解除も……!

ギリソウ「さぁ……自慢の相棒に喰われちまいなッ!……苦悶の中で死んでいく顔を俺に拝ませながらよォッ!!!!!」

エイタ「うっ……ぐぅぅ……」ピッ…パピピピ

スタッ キュリッ…スタッ キュリッ…

メガアーケオスの足音と、それに遅れて鉤爪を引く音がだんだん近くなる

最終警告? どうだって良い、最高レベルに上げて……洗脳を!

ギリソウ「さぁ、捕食しなァッ!!!」

メガアーケオス「グ……ガァァ」スッ…

メガアーケオスの右手が振り上げられる。俺の右肩から入って左脇腹へと抜ける……
 ▼ 273 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 18/09/30 03:14:26 ID:NfHYTTgo [1/27] NGネーム登録 NGID登録 報告
痛みは感じた。だがそれは刃物によって斬られる痛みではなかった

ズシリと何かに全身を踏み潰される様な痛み……その直後、俺の身体の隅から隅まで何かが行き渡る様な感覚に陥った

何故か脚に力が入る。同時に手にも

そしてフラつきながらも立ち上がる。先程の痛みが嘘の様に

メガアーケオスを見ると、彼が頭部に戴いていた植物は消えていた

洗脳は解けた。そして感じる……

俺の神経とアーケオスの神経がシンクロしているかの様な……はたまた何かで繋がれている様な感覚を

アーケオス……

アケッ!

ああ、行こう……

視界の端が揺らいできた。ギリソウが何かを言っているが何も聞こえない。声を出す気にもならない

俺の右腕が視界に入った。そして黄色い鮮やかな閃光が地を駆けた

瞼が落ちてくる……閉じ切る寸前に咲き誇る藍の花が見えた

…………ククッ
 ▼ 274 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 18/09/30 03:15:29 ID:NfHYTTgo [2/27] NGネーム登録 NGID登録 報告
その後、俺の視界に入ってきたものは俺の住んでいるアパートの天井だった

ベッドに寝かされていた。辺りを見るとシャロットが座り込んだまま眠っていた。俺を看病していたのだろうか?

後日シャロットから聞いた話によると、レベル7を持ってしてもモモモドキは倒せなかったらしい

フィールドに倒れたままの俺とアーケオスをシャロットが連れ帰ったのだとか

……そしてタイキョクリーグの独立の日が来た

俺はポケモンリーグにてマスコミの前に立ち、リーグの独立の宣言とリーグ制の改革の内容を説明した

当然この会見は各メディアのトップニュースに、数週間はワイドショー等での話題となった

賛否両論が飛び交う中、俺は次なるジムリーダーの指名、そして現在のジムリーダー、四天王の総解雇を行なった

その際に様々な恨み言を言われたのも当然だ。俺は新たなジムリーダーに自らの同級生を指名したのだから
 ▼ 275 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 18/09/30 03:18:27 ID:NfHYTTgo [3/27] NGネーム登録 NGID登録 報告
フェアリーのホノカ、氷のヤエ、虫のシオン、水のカイドウ、電気のライキ、ドラゴンのイトラン、毒のリリカ、そして鋼のラークス

その8人を指名し、彼等は承諾した

二ヶ月後にポケモンリーグ、各ジムの工事が完了した。そして新たなタイキョクリーグがスタートした

ポケモンリーグは宣言通り、毎年一年に4回行った

トーナメント優勝者は最後に現チャンピオンと戦い勝利する……俺は様々な猛者と戦い、地位を防衛してきた

当時の俺はその戦法、化石ポケモン主軸の手持ちから『中生代の恐人』の二つ名がつけられていた

中生代は化石ポケモンから、『恐人』は狂人と恐竜を掛け合わせているのだろう

『狂人』の言葉が掛け合わせてある辺り、世間の俺に対する評価は変わらず低かった。いや、より低くなっただろう

その低評価のまま、俺はチャンピオンの座を譲る事は無かった。守り続けたのだ

だがこの世界は盛者必衰、無敵の王者なんぞ存在しない。それは俺が24歳の時だった


画像…1枚目 ホノカ
2枚目 ヤエ
3枚目 シオン
4枚目 リリカ
 ▼ 276 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 18/09/30 03:20:20 ID:NfHYTTgo [4/27] NGネーム登録 NGID登録 報告
〜4年前、タイキョク地方ポケモンリーグ〜

バキィッ!

モスドラドの発達した腕斧がメガアーケオスの頭部を捉え、砕く…

メガアーケオス「ギャガルゥゥ…ガルルルゥゥ…ガギィィィィ……グェッ」ドサッ

空中から落下した途端メガシンカが切れ、アーケオスは元の姿を取り戻す

司会「勝者ッ!ズモイタウンの期待の新星カクタァァッッッーーーーーーー!!!」

ワァァァー!スゴーイ!ヤベェ!

司会の宣言と共に観客が各々歓喜、驚嘆の声を上げる

俺が負けた。それもまだ名の知れぬ子供に
…………ククッ!またそれも良いかもしれない…この地方で7年もチャンピオンの座にいる方が異常なのだから。寧ろセキエイ高原の本部の奴らはこれを大喜びするだろうな

エイタ「おめでとうございますカクタ君。貴方は素晴らしい偉業を成し遂げたのですよ」

カクタ「へへっ///なんだか『中生代の恐人』のエイタさんに言われると照れるなぁ…(スッゲェ恐い人だと思ってた…)」

12歳の勝者は赤面している

エイタ「ククッ そんなに照れなくて良いですよ。貴方は立派なチャンピオンなんだから」

カクタ「はえーオレもチャンピオンかぁ!グロリオさんに連絡しなきゃ!」

グロリオは若いトレーナーの援助等も行っているらしい……カクタもその一人か


画像中央…モスドラド
 ▼ 277 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 18/09/30 03:21:59 ID:NfHYTTgo [5/27] NGネーム登録 NGID登録 報告
エイタ「一々連絡しなくてもグロリオさんはテレビか何かでカクタ君の活躍を見てますよ。さあ、殿堂入りの部屋に行きましょう」

そうだ、これで終わるべきなのだ。カクタがチャンピオンになり、俺は大学で蓄えた知識を持って古生物学者として生きる…そう終わるべきなのだ……

ザワザワ

何だ? ギャラリー席が騒がしいな……

カクタ「おっ! グロリオさんじゃねぇか! おーい! こっちこっちぃ!」

何だと……

カクタの言う通りだった。ホストの様なスーツを来た男が観客を押し退け此方へとやって来る

グロリオだ。何故今俺の前に現れるんだ……!

程なくして奴はフィールドへと飛び降りた。そして俺たちに近づいて来る

カクタ「グロリオさーん! オレやったぜ! あのエイタさんに勝ったんだぜ!」

カクタは意気揚々と喜びの報告をする

グロリオ「おお、やッたなァ!! これでお前もチャンピオンじャねェか!!」

何の用だ……

エイタ「此処は関係者以外立ち入り禁止です、速やかにお立ち退き下さい」

此処から消えろ

グロリオ「冷てェなァ、俺も元チャンピオンだぜ? まァ別モンになッたこのリーグじャ分かんねェがな」

カクタ「別モン?……一体……「君は」

エイタ「聞かない方が良い大人の話です。早く殿堂入りの部屋に……「いやァ」

グロリオ「今を生きる真ッ直ぐな若いトレーナーこそこの話を聞くべきだと思うなァ」
 ▼ 278 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 18/09/30 03:23:17 ID:NfHYTTgo [6/27] NGネーム登録 NGID登録 報告
フン……

カクタ「オレの事? それじゃあ……「カクタ君」

エイタ「知ってるかい? この男は元テロリストのリーダーだ。数え切れない程の罪無き人々の命を奪っていった……」

エイタ「君はそんな大悪人の言いなりになるのかい?」

カクタ「えっ……グロリオさん、これ……「その通りさ」

グロリオ「その通り、15年前まで俺は過激派環境保護グループ『ネイチャーズ』の代表だッた」

カクタ「え……ウソだろ?」

グロリオ「……すまねェがホントだ。当時の俺は究極のバカ野郎だ、何せエイタの家族を……「そうだコイツは俺の家族を殺した!」

カクタ「……」

いつだろうとあの光景はすぐに再生される

グロリオ「……まァ俺の話も聞いてくれや……」

グロリオ「世界」

何だ?

グロリオ「世界だ」

エイタ「世界がどうした?」

グロリオ「お前の改革とやらでこのリーグに挑んだトレーナーは世界への切符を失っているンだよ」

理事の言っていた事か

エイタ「その通りだ、真に強いチャンピオンが誕生する為には多少の犠牲は
構わない」

WPBAを離脱した事により発生した弊害の一つだ……

グロリオ「そうか……なら簡単に言うぜ?」

エイタ「何だ」

グロリオ「お前、お前の嫌いな零の党の真似ッこして楽しいか?」

どこまでも神経を逆なでする奴だ……
 ▼ 279 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 18/09/30 03:25:03 ID:NfHYTTgo [7/27] NGネーム登録 NGID登録 報告
グロリオ「アイツらは外国をクソみてェに見下して関係を断ち切ろうとしてんだろ?」

エイタ「ああ……まさか貴様は俺をそんなゴミ共と同格に扱う気か」

グロリオ「まァな、なら……「何が『まァ』だ!!」

カクタ「ひぇっ!?」

エイタ「二度と……二度と俺とあのゴミ共を一緒にするなッ!!!」ワナワナ…

グロリオ「まァ落ち着けや、お前のした改革のデメリットをもう一つ思い出してみなァ」

WPBAからの離脱……世界大会出場権の放棄……

エイタ「……黙れッ!! WPBAへの参入は近い将来必ず行うッ!! 今はリーグの成長期なんだよ!!」

グロリオ「近ェ将来か……いつになる事やら」

エイタ「……ッ、だから今は…「残念だが」

グロリオ「そんな事たァ今のWPBAのお偉いサン方が総取ッ替えでもしねェとあり得ねェな」

総取っ替え…?
 ▼ 280 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 18/09/30 03:26:21 ID:NfHYTTgo [8/27] NGネーム登録 NGID登録 報告
グロリオ「お前は余所モンだから知らねェかも知れねェが、タイキョクの人間ッてのは余所モンからはよく嫌われててな」

フン……その嫌われた地方のWPBA出場権を手にしたのがコイツだ……

エイタ「そんな事は知っている……貴様がタイキョクのWPBA出場権を獲得したんだろう」

グロリオ「よーく知ッてんじャねェか、俺の必死の懇願がお偉いサン方に届いたんだけどよォ……」

グロリオ「お前の改革とやらで俺の必死で築いた信頼も全部パーになッちまッた」

エイタ「……ッ」

グロリオ「しかも今日でお前は引退だァ、お偉いサン方との関係改善をカクタに任せるッてかァ?」

そんなつもり……俺には!

グロリオ「お前は自らの作り出したルール上で常にチャンピオンに君臨しようとした……」

グロリオ「そしてその長い君臨期間の内にWPBAの出場権を獲得、そして他のリーグと変わらない力をつける事でお前の王国でも作ろうとしたんだろうが……」

長く君臨? 俺の王国? 馬鹿なッ!!! 俺にそんなつもりは毛頭無いッ!!!

俺はただ、真に強いチャンピオンが誕生する事を願って……

グロリオ「自分の力に……いや、ポケモンの力を自らの力として過信し過ぎるなよ」
 ▼ 281 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 18/09/30 03:27:42 ID:NfHYTTgo [9/27] NGネーム登録 NGID登録 報告
過信……

グロリオ「実際お前のトレーナースキル(以降TS)はあの理事の中でも最低辺、更にはギリソウにも劣る」

グロリオ「お前が理事でいられたのも、ましてはチャンピオンでいられたのもそのインチキマシーンのお陰だ」スッ…

グロリオは俺のメガシグナルを指差した

グロリオ「一昔前はお前なんか簡単にブッ倒せるTSを持った子供のトレーナーが沢山いたモンだ……今じャジポングも落ちぶれたモンさ」

グロリオ「ヘッ、これが便利な機械サマに頼ッた人間の末路ッてモンか?」

エイタ「貴様……父の事は決して許さんぞ……」

グロリオ「すまねェすまねェ、そんなつもりで言ッたんじャないんだがな……」

沈黙がフィールドを包む……観客は粗方帰っている

グロリオ「話を戻すぜ、要するにお前は『真に強いチャンピオンの誕生を待つ』とか言ッときながら、進化の可能性を自らの手で消していッたんだよ」

……黙れ

グロリオ「世界の舞台に立つ事で進化する……トレーナーとポケモンの更なる進化をな」

黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ……

グロリオ「お前はその可能性を断ち切ッちまッた。他地方のヤツのタイキョク嫌いを知ッての上でな」

グロリオ「挑戦して来るのはいつもタイキョクのトレーナーと僅かな物好きばかり……」

グロリオ「結局のところ、お前のした事は零の党の連中がやッてる事と変わんねェワケだ」

グロリオ「自民族優越主義を掲げてねェだけで……後は同じだ」
 ▼ 282 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 18/09/30 03:29:51 ID:NfHYTTgo [10/27] NGネーム登録 NGID登録 報告
同じ……

奴等と




同族

走馬灯の様に目の前に景色が広がる……

貯蔵庫でシクラを殺したあのスーツの男の顔が……俺に

周りに居た不良共の顔も俺に

パソコンの前で必死にキーボードを打っている信者の顔も俺に

信者でありつつ意気揚々と外国人、ポケモンの存在も否定する動画配信者の顔も俺に

幹部か何かであろう平安貴族風の男、芸者風の女、侍風の男の顔もみんな俺の顔に

そしてギリソウの顔までも……

皆抹殺すべき……存在を消し去るべきクズ共なのに!!!

エイタ「あぁあああぁああぁぁあああぁああああぁあああああぁぁぁ!!!!!!!」ガシッ

気付けば俺は頭を抱えて叫んでいた
 ▼ 283 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 18/09/30 03:32:04 ID:NfHYTTgo [11/27] NGネーム登録 NGID登録 報告
カクタ「ヒィッ!!??」ビクッ!

グロリオ「……」

……もういい

俺はカクタに歩み寄った

エイタ「受け取れ」スッ

チャンピオンなんか、リーグなんかどうだっていい

カクタ「こ、これって……」

俺の差し出した右手には例の十字のチャンピオンの証が乗せられていた

カクタの震える手が証であるバッジを掴んだ

そして俺は歩き出す……出口に向かって

カクタ「えっ……ちょっと! エイタさん!!」

元より歩みを止める気は無い

そう、ポケモンリーグなんかどうでも良い。それより……

奴等を全て消すッ!! そして真に平和な、完全なる世界を創り出すッ!!!

このタイキョクに伝わる伝説のポケモン……デルゼロアは万物を情報化する力を持つと言う

ククッ……面白い

その力を最大限に発揮し、この世界全てを情報化してやる……そして俺がその世界を管理する者になる!!

邪魔な存在は纏めてBAN……存在ごと削除だ

グロリオを始めとする悪人も……零の党も!!

俺が正義だ!
 ▼ 284 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 18/09/30 03:34:36 ID:NfHYTTgo [12/27] NGネーム登録 NGID登録 報告
そして俺は失踪した。忽ち地方中が大混乱に陥った

そしてカクタもチャンピオンの就任を拒否し、俺を探す旅に出たと言う

そしてリーグはチャンピオン不在と言う異常事態に陥った

自然とポケモンリーグトーナメントは開催出来なくなってしまった。俺の改革は失敗したのだ

そして俺はと言うと、世界中を回りデルゼロアに関する資料を集めていた……そんな時だ、タイキョクに呼び出されたのは

呼び出された場所はズモイタウンの廃工場だった。扉を開け、中に入ると懐かしい顔がいた

サーシスがいたのだ、だが彼女は以前より雰囲気が変わったような……より口調が丁寧になっていた

その後、サーシスは『テスト』と称し彼女が呼び出した少女と俺でポケモンバトルをさせた

結果は俺の勝ち……だが途中でチラチラと目に入ったサーシスの表情は見た事も無い笑みを浮かべていた……

何と言うか……被験体のマウスを観察するマッドサイエンティストの様な笑みだった

そしてバトル後、彼女にこう告げられた

「歓迎しますよ、伝説のチャンピオン。

 ──さあ、一緒に滅茶苦茶にしょようじゃありませんか」

伝説のチャンピオン。最高の褒め言葉だ

そして決めた。彼女の率いる組織……サイバー団のもう一人のトップに立つ事を

サイバーテロリスト達の首魁になる。それは俺も悪人に堕ちる事なのかもしれない……だが!

デルゼロアに最も早く近付けるのはこの集団……そうに違いないと俺は踏んだ

サイバー団ボス、エイタの誕生だった


画像…デルゼロア
 ▼ 285 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 18/09/30 03:38:43 ID:NfHYTTgo [13/27] NGネーム登録 NGID登録 報告
ボスとなってから、色々と部下にも恵まれた

大企業の闇を知り、社会に失望したリースト

酷い虐めに耐え、復讐に静かに燃えるシーナ

自らの正当性を学会により歪められたネムノキ、そして連れ子の捨て子、シュンラン

そして今の社会の在り方、全てに絶望した若い団員達

彼らは皆、真に平和な世界を求めていた。俺と同じだった

一方、デルフと言うバイザーを付けた研究者がいたが、彼はサーシスに引っ付いていて、あまり関わる機会は無かった

そしてプログラムが実行される……

我々は今やジポングの経済を支える大企業、ミロティックグループの極秘情報、タイキョク地方最大の暴力団ギャラドス組との闇の繋がりの情報を入手した

そしてそれを脅しにミロティックグループをサイバー団の資金源兼傀儡にする事に成功した

そしてミロ社の社員に犯罪者、零の党の信者、支援者の削除を命じた

可能な限り、ポケモンによる獣害に見立てる様にと

そして一歩ずつ、世界は我々の望むものに近づいていった……


画像…1枚目 リースト
2枚目 シーナ
3枚目 ネムノキ
4枚目 シュンラン
5枚目 したっぱ(団員達)
6枚目 デルフ
 ▼ 286 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 18/09/30 03:40:58 ID:NfHYTTgo [14/27] NGネーム登録 NGID登録 報告
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

エイタ「……さて、寝るか」

アーケオス「ケッ! ケッ!」

ドンカラス「ドオォン!」

どうやら二匹はまだ俺に眠って欲しくないみたいだ

エイタ「はぁ……ならこうしよう。明日カラチャへ行く、これはその為の睡眠だ」

アーケオス「ケーッケッ!」バサッ

ドンカラス「ガーラッ!」バサッ

ククッ……二匹とも部屋の止まり木に止まって寝始めた……素直な奴だ

さて俺も……ククッ、おやすみだ

END

いや少し待て

E D

これさえも……

E

写真を見ている俺も、俺が思い出している事だとしたら?


……この時点でもだが、以後ネタバレ要注意だ。それを心に留めた上でスクロールして欲しい。嫌ならブラウザバック推奨だ、ここはサイバー団のハッキングが効かなくてな
 ▼ 287 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 18/09/30 22:25:13 ID:NfHYTTgo [15/27] NGネーム登録 NGID登録 報告












見上げる空は……青緑色





裸眼でボヤける視界には雲一つも無い

いや、それは俺が今見上げているものが空で無くては成立しないものなのだがな

極僅かなトレーナーは知っているかも知れない。この世界には異世界が存在する事を

そして人間がその異世界に足を運べる事も不可能では無いと

そう。此処は異世界だ、ウルトラスペースとは少し違う……電脳世界と言ったところだろうか

更に詳しく言うならば、此処はデルゼロアの思念体が存在『した』世界、名付けるならば『デリートドメイン』だ

察した者もいるだろうが、我々サイバー団は思念体であったデルゼロアに肉体を与える事に成功した

後少しで我々の悲願の望みが叶う。そんな時だった

俺の『後輩』が現れた。2つ下の彼がな

そして彼は敵の首魁二人に勝利を収めた。だがそこで一件の落着はつかなかった

この世界でも、否、どんな世界でも自分以外の生命体を完全にコントロールする事は不可能だと我々は思い知らされた

例えそれが情報生命体であろうと……
 ▼ 288 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 18/09/30 22:26:39 ID:NfHYTTgo [16/27] NGネーム登録 NGID登録 報告
暴走を起こしあり余る力を発揮する伝説のポケモン。その暴走により悪意の権化の情報生命体は消滅した

そして俺は彼……もういい、セトに帰還装置を渡した

せめてもの……俺の償いだ

かくしてセトは現実世界へと戻った。それと同時にデルゼロアも電脳世界から姿を消した……

俺一人。異世界に残された

研究者にも……俺の力を必要とした者……情報生命体にも裏切られた

所詮俺は彼女の捨て駒でしかなかったのだ

そしてあれからどのくらい過ぎたのだろう……

現実世界の時間で見てざっと3日だろうか。空腹とかそんな次元は通り越した

俺は此処で餓死する運命なのだろう。仮に俺の骸を見た奴はどう思うのだろうか

そもそも俺はこんなところで分解されるのだろうか……

呆然と青緑色の上空を見上げていた。……何だ? 何かが……動いている

視界の端で何か青い点が動いている……デルゼロア以外の生命体がいたのか? ……いや、点は此方に真っ直ぐ近づいて来た

それは決して未確認のUB等ではなかった。れっきとした現実世界のポケモンだった。お目にかかる機会は非常に少ないかもしれないが……

むげんポケモン、ラティオスが近づいて来ている

背部には人が乗っている……黒髪に赤と青のラインが入った変な髪形の浅黒い青年だ

そして澄んだ瞳。ククッ……漸く見つけたな


画像…セト(チャンピオン時)
 ▼ 289 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 18/09/30 22:28:51 ID:NfHYTTgo [17/27] NGネーム登録 NGID登録 報告
そして程なくしてラティオスは俺のすぐ側に降り立った

そして俺はヨロヨロと立ち上がる。探し人を見つけた冒険者の為に

エイタ「ククッ……4年振りか、カクタ……」

カクタ「ああ、アンタは元気そうじゃ……なさそうだな、エイタさん」

4年で見違える程だ……カクタは既に俺の身長を超えている

エイタ「クッ……今16歳か?」

カクタ「へへっ! 残念、オレは17だぜ、この前が誕生日だったんだよ」

口調もすっかり変わっている

エイタ「にしてもお前は……どうやって此処に?」

カクタ「へっ、そりゃあヒミツさ。とっとと帰ろうぜ、ホラッ」ヒョイッ

ラティアス「ひゅああーん!」ポォン

もう一体のむげんポケモン……

エイタ「二匹のむげんポケモンを……この種は滅多に姿を見せないのでは……」

ラティ種は決して一匹しか居ない様なポケモンではない、一定の個体数が存在すると言われているが、まず出会う事が……

カクタ「オレはホウエンでアンタを探してたんだ、まぁ……運と気力だな」

カクタ「ホラ、乗りなよ。さっさとこんな気味悪りぃ所から出ようぜ」

エイタ「ああ……」


画像…カクタ(リメイク希望です!)
 ▼ 290 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 18/09/30 22:29:39 ID:NfHYTTgo [18/27] NGネーム登録 NGID登録 報告
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

カクタ「へへっ、そりゃあご苦労なこった!」

エイタ「えっ……」

俺はラティアスで飛行中、失踪してからの所業を一つ一つ、カクタに話した

反感を買う事は火を見るより明らかだった。なのにこの反応だ

カクタ「だってアンタはその目的の為にスッゲェ必死になったんだろ? なら良いじゃねぇーかよ」

エイタ「……俺にそんな言葉をかける価値は無い……俺は許されてはならない存在だ」

カクタ「へへっ、許されちゃなんねーか……ならリセットしてみろよ」

リセットだと? 今迄の罪を無かった事に?

そんな事なら、潔く……
 ▼ 291 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 18/09/30 22:30:39 ID:NfHYTTgo [19/27] NGネーム登録 NGID登録 報告
カクタ「そりゃあコレは人によっちゃあ倫理的にアウトかも知れねぇぜ? でもな……」

カクタ「亡くなった親御サンやシクラさんはアンタが早く自分達の世界には来て欲しくねぇと思ってるぜ?」

……

カクタ「それより……今生きてる奴らの方が悲しむぜ? ジムリーダー然り、サイバー団のメンバー然り……みんなアンタを慕ってくれてたんだろ?」

……

カクタ「それにオレもッ……ッ!!!」

カクタ「いっち番尊敬してるトレーナーのアンタには先に死なれたくないんだ!!!」

……そうか

少し考えれば分かる事だ。自らの両親とファンが自分の死を望むだろうか

まず有り得ない事だろう

そして少ないながらも俺を慕う人間もいる。彼らもまた、俺の死を望まないだろう

それに俺のポケモン達も望まないだろう……勝手な妄想かもしれないが、野生の環境より安定して食料を確保できる環境の方が良い筈だ

エイタ「……分かった。古生物学者として再スタートする」

その為の古生物学科だ
 ▼ 292 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 18/09/30 22:31:51 ID:NfHYTTgo [20/27] NGネーム登録 NGID登録 報告
カクタ「うっし! なら決まりだな、それと……」

エイタ「どうしたんだ?」

カクタ「おとといぐらいにギリソウがオレに会いに来てよ」

奴ら……カクタまで!

カクタ「どうやらオレを仲間に加えたかったみてぇたが、キッパリ断ってやったぜ」

カクタ「『アンタだけは絶対に許さねぇ!!!!!』ってな」

エイタ「ククッ……失礼だが何故奴を許したくないんだ?」

カクタ「へへっ、だってアイツらオレのハーフの元カノをバカにしやがったからな、ここでキレなきゃ男じゃねーよ」

ククッ……良い彼氏を持った女だ

カクタ「あとコレはもしかしたらだけど……」

エイタ「どうした?」

カクタ「ある意味零の党の抑制力だったサイバー団が消えた今、これから零の党の奴らが何をしでかすか分かんねぇ」

カクタ「だから……もしかしたらの時は……セトも呼んで……頼むぜ」

エイタ「ああ、もしかしたらの話だ」

カクタ「へへっ! そろそろだぜ! スピード上げるからしっかりつかまってろよ!」グッ

エイタ「ああ……」グッ

3日も何も口にしていないのに……
 ▼ 293 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 18/09/30 22:33:21 ID:NfHYTTgo [21/27] NGネーム登録 NGID登録 報告
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

所長!

何だ?

カルダミン所長!

……

エイタ「どうしたんだい? もう着いたのか?」

学生「いや……もうそろそろですよ!? 今の服装じゃ……「いや」

エイタ「このままで良いんだ、彼は私の父の友人でね、私も面識がある」

学生「面識って……どの位の頻度で会うんですか?」

エイタ「……私が4歳の時振りだな」

学生「ええ……」


画像…エイタ(38歳時)
 ▼ 294 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 18/09/30 22:34:25 ID:NfHYTTgo [22/27] NGネーム登録 NGID登録 報告
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

今は俺がサイバー団のボスを務めていた頃から10年後……もう俺も38歳だ

そして此処はカロス地方9番道路の舗装された道を進む車内

かつては悪路の為サイホーンライドによる通行が主だったが、数年前に道路が舗装され、自動車でも走れる様になった

今でもサイホーンライドは健在な様だ。ほら、あそこで少年がサイホーンに手を焼いている

そして隣にいる大学生はアラセ。バイトでは無いが、住み込みで俺の研究所で化石ポケモンの研究の手伝いをしている

申し遅れたが、俺はデリートドメインから帰還した後、カラチャ発掘場の『寂れた研究所』をリフォームした

そして生まれたのが『カラチャ古生物研究所』、そして俺はその所長に就任したのだ

今回もカロスの大学からお呼びをかけられてわざわざカロスまでアラセを連れて飛んで来たのだ

因みにシャロットは今でも……カロスには居ないが俺についているし、所員の中にはサイバー団解散後、行き先を失った元団員達もいる

そして幹部達
 ▼ 295 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 18/09/30 22:35:44 ID:NfHYTTgo [23/27] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーストはその優れた外見でカントーでモデルやタレント活動を行っている。テレビでもたまに見かける

シーナは解団後、リリカと親交を深め、彼女の後を継いでリンドウのジムリーダーになった

ネムノキとシュンランはカロスに移り住み、落ち着いた暮らしを送っているそうだ

デルフは後に……いや、良いや。彼は何処で何をしているのかは知らない

そしてサーシス……の前に少し話しておきたい事がある

サイバー団を解散させてから3年後だ、カクタと話していた『もしかしての事』が現実になってしまった……

そう、零の党が本格的にその正体を現したのだ

研究所も奴らに襲われた。研究所内に雪崩れ込む党員の中には、当時ギリソウの恋人であったヤエの姿もあった

彼女は俺を『裏切り者』と罵ったが、結果的には彼女もギリソウの捨て駒にしか過ぎなかった

そして奴等の計画は最終段階に突入した……が、それはとある少年と少女、そして彼等のポケモン達により阻まれた

そしてギリソウらはあえなく逮捕。遂に零の党の一件は幕を下ろしたのだ、多くの深い傷跡を残して……

そんな中、スクリプトと言う変わった少年がいた

彼もまた、零の党によって運命を歪められた人間の一人であった


画像…スクリプト
 ▼ 296 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 18/09/30 22:37:32 ID:NfHYTTgo [24/27] NGネーム登録 NGID登録 報告
さて、話を戻そう。簡単に言うと、サーシスの中身は情報生命体だった

その為、人間の頃の彼女とは中身が全くの別物だった。その別物は当に悪意の権化の様な物だった

一方で、彼女本来の思念もその情報生命体の一部に僅かながら含まれていた

俺が電脳世界から帰還した時、本来の彼女の思念体はデリートドメインの中を彷徨っていた

俺は利用された存在に過ぎなかった。だが俺を利用したのは情報生命体のサーシスだ。本来の彼女は何もしていない

そして俺はどうにかして本来の彼女に再び肉体を持たせ、彷徨う思念をその肉体に入れるかを考えた

そして俺は何とかしてサーシスの遺したDNAの入手に成功した、そしてデリートドメインへの『アクセスコード』……

それらを『アクロマ』と名乗るイッシュの科学者に渡した。そして数ヶ月後、彼から連絡が届いた

『成功』と

簡単に言えば、サーシスの身体はDNAを元にして作らないクローンらしい。そして思念は本来の彼女……一体どうやって思念を入れたのだろうか

紆余曲折あり、本来の彼女は今では(徐々に植物状態から回復していったのだが)元気にタイキョクのボックス管理人の仕事を行なっている

また、先述したスクリプトと言う少年を保護していると言う


画像…サーシス(デリートドメインでの姿。中身は情報生命体)
 ▼ 297 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 18/09/30 22:38:29 ID:NfHYTTgo [25/27] NGネーム登録 NGID登録 報告
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

アラセ「4歳って……そんなのだから所長は結婚出来ないんですよ」

エイタ「ククッ……そうか、なら君はどうだ?」

アラセ「僕ですかぁ!? ……タイプの人はいますけど……」

エイタ「なら私と同じだな」

アラセ「そう……ってなんか違うますよっ!」ギャルッ!

2人「うおっ!」アセアセ

エイタ「……安全運転を心がけてくれよ」

アラセ「38で免許持ってない所長には言われたくないです」

まぁ、その通りだな

〜数分後〜

キキッ

アラセ「所長、着きましたよ」カチャカチャ

エイタ「さぁ、仕事だ仕事」カチャカチャ

バンッ!バンッ!

よし、今日は半ドアになってない様だ

ここは輝きの洞窟。カロスの有名な化石産出地……ん?

天気予報だろうか、金髪のロングヘアーのモデル体型の女がカメラの前で流暢なカロス語で喋っている

金髪…ロングヘアー……ククッ、まさかな

アラセ「所長? ……どうしましたか?」キョトン

エイタ「クッ……なんでもない、行こうか」

アラセ「はいっ!」
 ▼ 298 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 18/09/30 22:40:38 ID:NfHYTTgo [26/27] NGネーム登録 NGID登録 報告
〜キャンプ内〜

キャンプ内は例に習ってがっしりとした身体つきの者達に溢れていた。痩せ型の俺が見事にミスマッチしている

彼等は所謂『掘り師』だ。簡単に言うならば化石発掘のプロ達だ

その中から一人、60代程の掘り師の男が俺に近づいてきた

???『おお! カルダミンとこのボウズじゃねぇか!』

そう、彼がこの掘り師組の棟梁、ソールだ

自由気ままで化石ポケモンと度数の高い酒を愛する男だ

エイタ『ククッ……4歳振りだな』

アラセ「?」キョトン

アラセはキョトンとしている……どうせ単語だけ覚えたんだろうな、通訳の仕事が増えてしまった……

ソール『ガッハッハッハ! ったく親父さんとは違った面白みのあるヤツだなぁ!』

エイタ『急な話だが、早速その骨格を見せてくれないか?』

ソール『ああいいぜ、でも先にあそこのキャンピングカーにいるタン博士に会ってくれよ』

エイタ『タン博士……ああ、あの……』

ソール『そうだぜ、超カワイイ事でカロス中で有名な若い女の化石ポケモン博士の事だぜ!』

ソール『お前の幽霊みたいな見た目で怖がらせるんじゃねぇぞ!』

エイタ『そんな幼稚な事はしない、安心しろ』クルッ

エイタ「あの車だ、行こうか」

アラセ「……っ! は、はいっ!」

何しろ獣脚類の新骨格が見つかったらしい。当分は帰れそうにないな……



余談だが、先程掘り師の2人が

『シュンちゃんマジで可愛いよなぁ?』

『おうよ! 毎朝の天気予報で癒されるぜぇ!』

なんて言う雑談をしていた

元気そうでなによりだ

END
 ▼ 299 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 18/09/30 22:44:51 ID:NfHYTTgo [27/27] NGネーム登録 NGID登録 報告
読んで下さった皆様、イラストを描いて下さった皆様、支援して下さった皆様、そして企画に参加して下さった皆様、本当に有難うございました!

何か不明や質問があれば書いて下さい。sage進行で出来る限り答えていきます
 ▼ 300 ルフォン@サンのみ 18/09/30 22:56:54 ID:Cn2IhYUs NGネーム登録 NGID登録 報告
乙!
 ▼ 301 ョロモ@ミュウツナイトY 18/09/30 22:58:33 ID:v/KQAnPE NGネーム登録 NGID登録 報告
いっこ区切りができたか

ゲーム化(かなり厳しい状況になっているが)するなら
スペシャルエピソードみたいなのでこのストーリーも作るのも面白そうですな
 ▼ 302 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 18/10/10 21:58:19 ID:xkeARRzs NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
場面ごとのキャラの表情はこんな感じだったり……
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