【SS】ポケットモンスターデリート【本編】:ポケモンBBS(掲示板) 【SS】ポケットモンスターデリート【本編】:ポケモンBBS

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【SS】ポケットモンスターデリート【本編】

 ▼ 1 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 18/03/26 23:09:53 ID:RlOlXtto NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アローラ地方でのウルトラビースト……UBの出現から15年が経過した……

ジポング(日本)の経済はジョウト地方とホウエン地方の間に位置するタイキョク地方の大企業、『ミロティックグループ』に牛耳られていた

ミロティックグループ本社があるタイキョク地方。ここはかつて天才エンジニアのラッカーが情報化を導いた地方である

多種多様なポケモンが生息し、独自の生態系を築いている

そんな地方で起きた物語である
 ▼ 606 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/01/27 04:05:39 ID:Ldvw5S6k NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
セト「ピクシー! ムーンフォースをブチ込んでやりな!!」

・・・

あぁ?

セト「む、ムーン…「あのなぁ……」

セト「うっせぇ! ガキのくせにいちいち…「ピクシーのよーすをみてみたらどうや?」

ピクシーの様子? えぇっ!?

ピクシー「ビ……ビビビィ」ビリビリ!

セト「ピクシー! 大丈夫かお前!」ガバッ

麻痺してる……それに立ち上がりも出来ねぇレベルの麻痺なのかよ!

セト「オイテメェ!!! 俺のピクシーに何しやがったんだよ!!!! ざっけんじゃねぇよ!!!」

シュンラン「……リーストにあったのにもうわすれたん?」

コイツもその事知ってんのかよ! 俺の嫁ポケをこんななにした罪は……「ウチらサイバーだんのかんぶは……」

シュンラン「みーんなじょうたいいじょーのエキスパートやで?」

状態異常のエキスパート! ……確か……

リースト『実はサイバー団の幹部はそれぞれ……担当するヤツがいないのもあるけど状態異常のスペシャリストなんだZE☆』

って事はコイツも……

シュンラン「せやで! マヒのエキスパートのウチらにかかればそんなマヒ、ぞーさもないで!!」

シュンラン「それに『ほっぺすりすり』にはもともとあいてをマヒにするこーかもあるしな」ニッ☆

クッソ……ザコ技と思ってたらコレかよ……
 ▼ 607 メール@あおぼんぐり 19/02/01 02:03:59 ID:aie60Hkw NGネーム登録 NGID登録 報告
遂にシュンラン登場したか
支援
 ▼ 608 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/02/05 23:47:45 ID:4Zkk6TgM [1/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シュンラン「ほんならしあげといくでぇ! ピカちゃん、『スパーク』やっ!」ビッ!

クソッ……この状態なら避けるも何もねぇ! 一旦ボールに戻すしか!

セト「ピクシー! 一旦戻りなっ!」カチッ

な? なんだ?

セト「?」カチカチ

なんでいくら押しても回収ビームが出ねぇんだよ!?

シュンラン「どや? ビームでぇへんやろ? なんたってこのラティスリンダーのジャミングそーちをオンにしとるからなぁ」ニッ

ラティスリンダー……あの腕のヤツか?

セト「ジャミング装置…? なんつーモン持ってんだよ……」

シュンラン「そーちがオンになっとるかぎり、アンタのポケモンはバトルちゅーにこーたいできへんで!」

セト「んだとォ……それじゃあピクシーはこのまま!」

身動きが取れない……

シュンラン「せや! このいちげきでおわりやぁ!!」ビッ!

ピカチュウ「ビィーガァ…….ヂュッ!!」バチバチッ!

ピクシー「ピギギギャァイ!!!」ビリビリィ!!!!

ピカチュウが帯電した尻尾を容赦なく麻痺した標的に振り下ろした
 ▼ 609 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/02/05 23:48:42 ID:4Zkk6TgM [2/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
セト「ピクシー? おいピクシー!」ガバッ

ピクシー「……」プスプス

瀕死状態のピクシーからは感電したせいか、焦げ臭ぇ匂いしかしねぇ……クソッタレ

セト「……お疲れさん、ピクシー」シュゥゥ

シュンラン「まずは1ひきめげきは! ピカちゃん、このままゆーりにすすめるで〜!」

ピカチュウ「ピッカァ!」ビリリ

セト「チッ……調子乗んじゃねぇぞクソガキが…」ギリリ…

口ではそう言うものの、実際かなりヤベェ状況だぜ……

俺に残されたポケモンはベビオヴィ一匹に回復アイテムはゼロ

対して相手はほぼ無傷のピカチュウ……しかも幹部となりゃ手持ちが一匹だけな筈がねぇ

そしてラティスリンダーとか言う謎装置……間違いなくタイプ分析とジャミング以外の機能が付いてる筈だ

それに加えてあの麻痺……チートじゃねぇかよ……
 ▼ 610 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/02/05 23:49:46 ID:4Zkk6TgM [3/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シュンラン「ほら、つぎのポケモンはどうしたんや? セト!」

セト「……ッ!」

今ここでベビオヴィを出してもやられるだけだ……

シュンラン「どないした? おらへんのか?」

チクショウ……! こうなりゃ俺自身で! あのガキ一人くらいは……

セト「……」グッ…

ピカチュウ「ピィ?」バチチ

いや無理だ! 殴ろうとしたところでどうせシュンランの身体能力では俺のパンチを躱すのなんざ朝メシ前だろ……

そもそもこのピカチュウをかいくぐれる自信がねぇ! ポケモンであの麻痺だ、人間が食らったら……

シュンラン「ん? ホンマにおらへんのか?」キョトン

ピカチュウ「ピヒヒ」ニヒヒ

セト「ん、ンなワケ……!」アセアセ

落ち着け、落ち着くんだ俺!

考えろよ……打開策は絶対ある筈だ!

セドゥームにはもう頼らねぇって決めたんだ

この脳で! 打開策を捻り出すんだよ!!
 ▼ 611 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/02/05 23:50:44 ID:4Zkk6TgM [4/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シュンラン「……ながいなぁ、なんにもないならとおしてもらうで、ウチらもいそがしいんや」シュタッ

シュンランが天井から降りてきた。呆れたような表情だ

コイツの持つポケモンを一掃する方法……それで一気にカタをつける為に持っているポケモンを全て出させるには……

ピカチュウ「ピピィー!」ビリビリ

圧倒的なパワーとシュンランを感情的にさせ、ヤツの作戦を総力で一気に俺を倒す作戦に変更させる事!

シュンランを感情的にさせるのはヤツを何らかの手段で怒らせるのが手っ取り早い筈……でもパワーは!

────────────────

ここ句芒の廟は四抗……所謂4匹の伝説のポケモンが祀られてる廟らしい

それに精神と肉体が分離していて、その内の一体がこの本殿に精神の抜けた肉体が保存されてるとか……

────────────────

いっちょ賭けてみるか!
 ▼ 612 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/02/05 23:51:33 ID:4Zkk6TgM [5/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シュンラン「……ホンマになんもないみたいやな、ほんならかえらせてもらうで」

シュンラン「まったくラティスリンダーのじゅーでんがもったいないで、こんなムダなじかんにつかいなくなかったで」シュゥゥゥ…

ラティスリンダーの電源を切ったな……つまりジャミングがよ……

セト「今だッ!! 『メタルクロー』!!」シャッ!

ベビオヴィ「ヴィアーーッ!!!」ギィィィン!!

シュンラン「んなアホな! かくしもっとったなんて!?」

ピカチュウ「ピカッ……!」ゾクッ…!

ベビオヴィ「オヴァァッ!!!」ザクゥゥウ!

ピカチュウ「ピガァァーッ!」ドテッ!

よっしゃぁ! 決めてやったぜ!! それでそのまま流れる様に!

セト「戻れェッ!!」バシュゥゥ!!!

カチリ☆

回収完了!
 ▼ 613 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/02/05 23:52:21 ID:4Zkk6TgM [6/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シュンラン「ピカちゃん!?」シュゥィィン

それでピカチュウがブッ飛ばされてる内に……

セト「オラどきなァ!」バッ

シュンラン「ひえっ!」サッ

シュンランの背後に来れたぜ! それから……

セト「へへっ、ヴァ〜カ!!! 俺の手持ちがピクシー一匹なワケねぇだろうが! まんまと騙されてやんの! ギャハハハハァ!!!」

ピカチュウ「ピカピ……」グッ…

シュンラン「だ、だまされたわけやないし! にんげんだれやってミスは……」アセアセ

まだ足りねぇ……もっとキレろキレろォ!

セト「へっ! ソイツがどうしたんだよ! どうしたァ? テメェのパパとママ呼んできて一緒にお手伝いしてもらうかァ?」ニィ〜ッ!

シュンラン「……!」

ん? どうした目見開きやがってよ

シュンラン「オ……オトンとオカンのことは……」グラッ…

真下を向いた……

ポタポタ…

え? 泣かせ……ちまった?
 ▼ 614 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/02/05 23:53:25 ID:4Zkk6TgM [7/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シュンラン「……ッ!」ブゥン…

デデンネ「ンネネーッ!」バシュウン!

デデンネ……またすばしこそうなヤツを…

シュンラン「……ッて!」ビッ!

ピカチュウ「ピカァッ!」ダッ!

デデンネ「ンネェ!」ダダッ!

っしゃ! なんとかここまでは上手くいったぜ……問題はここからだ!

セト「さぁ来いよ!」ダダダッ!

この廊下はたぶん本殿の奥に繋がっている筈……そして奥には四抗の肉体が!

でもその部屋に辿り着くまでにやられりゃ当然アウトだし、肉体だけあっても中身が無くて動かなけりゃ……

そもそも見つけられるかどうか、存在するかも怪しい!

……でもこの作戦しかねぇんだよ
 ▼ 615 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/02/05 23:54:11 ID:4Zkk6TgM [8/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウ「ピカ!」バチチッ!

セト「あっぶねぇ!!」サッ!

チッ!……黒コゲになるのはもう勘弁だぜ

ジグザグに走りゃ……バチィ! うおッ! ……そもそも走りながら撃つ電撃なんざまず当たり…ピシャッ!

……人間とポケモンを同列に考えちゃいけねぇ……

セト「ハァッ! …ハァ!」ダッダッ

クソッ……まだかよォ!

セト「フンッ!」チラッ

ピカチュウ「ピカカッ!」ダダッ!

デデンネ「ンネェ〜」ダダッ!

よし……まだ付いて来てるみてぇだな……それに

シュンラン「……」タッタッ

トレーナー本人も来やがった……さて、ここいらでキツいけど……

セト「オラオラどうしたー? テメェのポケモンはコイツらで終わりかー?」ダッダッ

シュンラン「……うぅっ!」タッタッ

あの様子だとこの二匹がアイツの総戦力みてぇだな……あとは四抗のみ……
 ▼ 616 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/02/11 02:11:22 ID:Zx96vAEs [1/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
デデンネ「デネッ!」ガシッ

セト「うわっ!?」

ヤベェ! ニット帽に飛びついて来やがった!

デデンネ「ネネネ……」ピリピリ…

クッソ! もう脱ぎ捨てるしかねぇ!

セト「うう……オラッ!」ブンッ!

デデンネ「デネッ!」スタッ

チッ! ご綺麗に着地しやがって…

後で回収しねぇとな……生きてりゃの話だけど

──それから俺は二匹のポケモンと幼女から逃げ続けた

バカみてぇに広い本殿。本当に室内なのか疑いたくなるぐらいの廊下を抜けた先には迷宮かと思うぐらいに入り組んでいた

参拝客に不親切すぎんだろ……でもお陰でアイツら巻けた事はありがてぇけど
 ▼ 617 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/02/11 02:12:06 ID:Zx96vAEs [2/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
それにここなら落ち着いて考える事も出来るしな……何より疲れたぜ

セト「ん? パンフレット?」

隅にシワのついたパンフレットが落ちていた。参拝客か誰かが占拠される前に落としたんだろ

セト「んん……こっちに曲がって…それで左に進めば…」パラパラ

『御神体』と書かれた部屋があった。きっとここに四抗の肉体があるんだろう

セト「行けたとしてもよ…どうやって動かさせるか……かゆっ」ポリポリ

ったく頭が痒いったらありゃしねぇ……ンな痒かったら自然に手が出ちまうよ

ん?

自然に手が出る……ソイツだ!

いくら四抗と言えどポケモン……いや生物の筈! 自身の肉体が攻撃されりゃ防衛本能やらなんちゃらで……!

精神が戻って来る…!
 ▼ 618 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/02/11 02:12:59 ID:Zx96vAEs [3/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
そしてシュンラン供を敵視させる為にアイツのポケモンの攻撃を肉体……いや、抜け殻に誘導させる!

そして抜け殻に中身が入り……

アイツらは神の怒りを受ける!

セト「へっ、我ながら素晴らしい作戦だぜ……」ニヤッ

首を洗って待ってなシュンラン……テメェは今頃血眼になって俺を探してるだろうが……

俺を見つけた時がテメェの最期だ!

引導を渡してやるぜ…

─────────────

─────────

─────

セト「ここだな……」ニッ

扉の上には達筆な文字で『御神体』と書かれている。 ここだ、間違いねぇ……

ギィーッ……

セト「さぁシュンラン! どっからでも来なァ!!」バンッ!

シュンラン「ごっつおそかったなぁ……」

シュンラン「まってたで、セト」
 ▼ 619 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/02/11 02:14:02 ID:Zx96vAEs [4/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
セト「!?」ハァッ!?

オイオイ嘘だろ……先回りされてたって事かよ!

シュンラン「だいたいアンタのさくせんはよめとったよ……」

セト「ぐぬぬ…」

シュンラン「このポケモン……カァン・レツをりよーしてウチらをやっつけようとおもってたんやろ?」

シュンラン「ざんねんやけど、このぬけがらにはせいたいはんのーはないで」

そうだろうよ……

シュンラン「そもそもしんだポケモンがよみがえるなんてひかがくてきなはなしあるわけないやろ」

セト「へっ、そうかよ」チッ

クソが……でも乱戦に持ち込んで流れ弾でも抜け殻に当てさせりゃ!

シュンラン「セト、いっておくけど……」カチャ

なんだ? ポケットから……

シュンラン「なんでもうんにたよるようになったらにんげんおわりやで」ボッ!

ライター!? オイちょっと待て!」

シュンランは無情にもライターをドラゴン型の抜け殻に投げつけた
 ▼ 620 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/02/11 02:15:13 ID:Zx96vAEs [5/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
火は瞬く間に抜け殻に広まり、炎の中で抜け殻が崩壊を始める音が聞こえる

チキショウ……やっぱ偽物だったのかよ!

シュンラン「ほんならはじめるで……!」ブゥン…

ピカチュウ「ピカカーッ!」バシュウン!

デデンネ「ンネンネンネェーッ!」バシュウン!

やるしか……ねぇのかよ!

セト「ベビオヴィ! 行くぜ!」シュッ!

ベビオヴィ「ヴィ〜ィ!」ポォン!

シュンラン「にひきにたいしていっぴき……さいごのポケモンやね?」

ああそうさ! かかってこいよ!

セト「へっ! テメェみてぇなザコには一匹でも多いぐらいだぜぇ?」

シュンラン「おおぐちたたいて……ほないくで!」
 ▼ 621 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/02/11 02:16:24 ID:Zx96vAEs [6/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シュンラン「『アイアンテール』『でんじは』! はさみうちや!」

デデンネ「ネッ!」ビリッ!

デデンネから微弱な電流が飛んで来た……なら!

セト「タマゴの殻で電流を受け止めろ! そして……」

ベビオヴィ「ヴェッビ!」ビリッ!

絶縁体かどうかは知らねぇけど盾代わりにはなる筈だぜ!

ピカチュウ「ピッカァ!」ゴオッ

セト「『メタルクロー』で受け止めてからの脇腹に『ローキック』!」

ベビオヴィ「ヴァチャッ!」シャッ!

ガキィィィィィン!!!

互いに凶器と化した鋼がぶつかる金属音。そしてうまれたてポケモンは左脚に全体重を乗せ……

ピカチュウ「ビガァッ!?」ドゴッ!

ビリリ…

でんきネズミポケモンを蹴り飛ばした

シュンラン「ピカちゃん!」

セト「やったなベビオヴィ!」

ベビオヴィ「オヴィ!」

チッ……しぶといピカチュウだな

でも数的に不利なのは最初っからだ! こっから巻き返すぜ!!
 ▼ 622 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/02/11 02:17:34 ID:Zx96vAEs [7/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
セト「お次はデデンネに『がんせきふうじ』だッ!!」

すばしっこいヤツにはコレが一番だぜ!

ベビオヴィ「ヴヴ……!」ゴゴゴ…

前よりも岩を生成すんのが早くなってる…! お前も成長したんだな

セト「さぁ行くぜ…『がんせきふうじ』発し…ゴロゴロドゴォン!!!

セト「なんだッ!?!?」ゾクッ!

さっきまでベビオヴィのいたところには岩が沢山ブッ刺さってやがる……

間違いねぇ、あの岩は『がんせきふうじ』でベビオヴィが頭上に浮かべていた岩……でもどうして! 「わすれたんか?」

セト「何だとォッ!?」

シュンラン「アンタのベビオヴィがピカちゃんにつかったわざはなんや?」

セト「……メタルクローとローキック」

シュンラン「その2つのわざにきょーつーすることは?」

物理攻撃の接触技……! まさか……

シュンラン「ここまでくればアホでもわかるやろ」

シュンラン「ピカチュウしゅのとくせい……せいでんきを」
 ▼ 623 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/02/11 02:19:26 ID:Zx96vAEs [8/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
特性:静電気! 接触攻撃を受けた場合、一定の確率で相手を麻痺させる特性……それを食らってベビオヴィは!

シュンラン「ふうんにもみずからのわざでじしんをやっつけてしもーた……ってことや」

セト「……戻れベビオヴィ」カチッ

シュゥゥゥ……

ボールの回収ビームが機能した……それでシュンランはホログラムを出してる

つまりジャミング下で……

ベビオヴィ戦闘不能

セト「オイオイ嘘だろ……」ヘナヘナ

敵の幹部を前に戦えるポケモンが全滅……そして相手には二匹のポケモン

すなわちコイツが意味すんのは……



『……下らんな』
 ▼ 624 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/02/11 02:22:21 ID:Zx96vAEs [9/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
へ?

『お前らしくない……無理に格好付けようとするでない、痛々しいぞ』

セドゥーム?

『それに……』

『今は我と共に冥界へと向かう時ではない』

どう言う事なんだよ!

『お前の策が成ったのだ……』

『お前一人で、導き出した策がな』スーッ……

セドゥームの声が小さくなって……

語り継がれる伝説
https://soundcloud.com/q5avuwfjq2pq/4resistors-theme

バチュンバァン!!

シュンラン「なんやッ!?」バッ!

ピカチュウ「ピーカピ?」キョトン?

デデンネ「ネ?」キョトン?

セト「まさか……」ヨロ…

炎に包まれる『抜け殻』こと四抗像。だがそこに今、その精神がトランスファーされた
 ▼ 625 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/02/11 02:24:01 ID:Zx96vAEs [10/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
???「……」バチチチ! バシュン!

そして起動する……

???「……!」ブゥン!

シュンラン「そんなアホな……」ガクッ

Unknown
Type─Unknown

ホログラムに表示される情報はUnknownばかり……一体どんなヤツなんだよ四抗ってのは!

シュンラン「ホンマにカァン・レツをよんだやと!」

一つの生物として!

カァン・レツ「グァァァァァン!!!」バチバチバチバチバチィ!!!!!!


画像…カァン・レツ
 ▼ 626 ゲツケサル@オニゴーリナイト 19/02/15 20:07:16 ID:L.f6ZqDk NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
おお
やっぱ続いてたか
支援
 ▼ 627 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/02/19 01:31:35 ID:ddf6lPxA [1/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
セト「……マジかよ」

ここまで言っておいてなんだが、まさか実在するポケモンだなんて思っていなかった

たかが伝説……お伽話の生物だったものが

こうして現実の生物として存在している……

カァン・レツ「バヂュグルルルゥ……」バチバチバチバチ

シュンラン「うう……」ピピピピ!!

DANGER! Unknown……

ホログラムは緑から危険を知らせる赤に変色、一目でヤバい事が分かる

ピカチュウ「ピッ……」

デデンネ「」

たった一匹のポケモンがその場のパワーバランスを大きく変えてしまった
 ▼ 628 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/02/19 01:32:29 ID:ddf6lPxA [2/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カァン・レツ「……!」グググ…

発光部が更に激しく発光している

なんだ? エネルギーでも溜めて…!

カッ!

セト「うぉわッ!……ぐぅ……うおわぁぁッ!!」ドサァッ!

ギググ…! 立ち上がれねぇ……しかも気が遠く……

これが伝説のポケモンを利用した末路かよ!

俺は……アイツを倒したかっただけなのに……!

クソったれ……

──────────

───────

────

ザワザワ

「この若者が…」ザワザワ

ん……
 ▼ 629 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/02/19 01:33:25 ID:ddf6lPxA [3/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「その通りじゃよ! もしお兄さんがいなければ……ザワザワ

誰が話してんだよ……

「先程から一向に目を……」

ザワザワ

「このニット帽、廊下に落ちてたんだけど……」

ニット帽? 廊下?

「ピクシーのジャージといい、奇抜なファッション……」

ピクシーのジャージ? おいそれってよ……

きとうし「あ!起きた!」ビッ!

セト「おお…」

俺の周りにいた人達は祈祷師を始めとした廟の職員だった

何しろ廟がサイバー団に占拠されたので隠れていたらしいが、サイバー団が撤退した為出て来たらしい

そこで気絶していた俺を助けてくれたそうだ
 ▼ 630 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/02/19 01:34:50 ID:ddf6lPxA [4/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
因みに室内にいたのは俺一人だったらしい……シュンランの行方は分かんねぇみたいだけどな

四抗像は元の位置にあったらしいけど、その場所から放射状にレーザーか何かを撃った跡があったらしい。 あの時の光がそれだったのかな?

当の俺は目立った外傷もない! ポケモン達は全滅だけどな……

シュンランは……アレでやられたと思いてぇけどアイツの身体能力だったらきっと……

……ああ! ンな細かい事は後回しで良いんだよ! 誰が相手でも面倒臭ぇだけ、変わらねぇよ!

それとポケモン達にありがとうを言わねぇと…全滅はしたけどコイツがいなけりゃそもそも……な?

でもまだまだ…! サイバー団をブッ潰すまでにはこの旅は終わらねぇ! その為にも……ポケモン達と一緒に強くなってやるぜ!!
 ▼ 631 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/02/19 01:36:11 ID:ddf6lPxA [5/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
【用語解説】

・レクタングリッド rectangrid 画像1
…サイバー団員の標準装備であるデバイスの一種。 腕に装着する事を前提に開発されたデバイスであり、非常に軽量である。
連絡はおろか、電子機器のハッキング、新型モンスターボール『サイバーボール』の射出、赤外線を介したポケモンへの道具の投与も可能。
様々な発展種が存在する。

・ラティスリンダー latticylinder 画像2
…サイバー団上級団員(幹部クラス)に支給されるレクタングリッドの発展強化版。
形状が直方体から円柱形に変化している試作型の一種。
レクタングリッドの標準機能に加え、現段階ではポケモンタイプチェッカー、ボールジャミング装置が追加されている。
現在でも開発中の試作型である為、新しい機能が追加される可能性は高いが、同時に試作型である為に、エラー発生の可能性を認めざるを得ない。
 ▼ 632 タング@みどぼんぐり 19/02/19 06:56:53 ID:c1ckg5N2 NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 633 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/02/26 01:03:36 ID:3ggg/Oss [1/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ザザッ…

『こちらブラヴォーチーム、デルタチーム、聞こえるか?』

ピッ…

「こちらデルタチーム……聞こえるから早く助けてくれ!!」

『落ち着け! 今の状況を説明しろ!』

「落ち着いてられるかよ……オレ以外全員アイツらに喰われちまったんだよッ!!」

『何……今どこに……「うわぁぁぁ!」ズガガガガガ!

「近寄るんじゃねぇバケモノ! とっととどっかに……」カチ……カチ……

『デルタチーム!? どうしたんだ!? まさかそこに……』

「嫌だ……やめてくれよぉ……」

「ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」




……うっせぇなぁ

サラリーマン「zzz……」スピー

イヤホン『応答を! 応答を!……』

ったくよォ……鼻提灯作って気持ち良さそうに隣で寝んのは良いけどよ……鼻提灯割ってやろうか? この野郎……

ピィィン…

『カリヤスタウンへの到着時刻 16:34』

電光掲示板から腕時計に目を滑らせる

今はまだ2時半かよ……暇だなぁ
 ▼ 634 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/02/26 01:07:23 ID:3ggg/Oss [2/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
セトのテーマ1
https://soundcloud.com/q5avuwfjq2pq/seto-theme-funny

窓の外に広がるのは海、海、海! ……実のところちょい陸地見えるけどな

何を隠そう俺が今いんのはウノハナ発カリヤス行きのフェリーの中!

なんでタイキョク最大の都市コキヒシティじゃないかって?

そりゃジムもあるカリヤスタウンで修行する為だぜ! ……ってのは建前で

ホントはウノハナからコキヒまで歩くのがダルかったからなんだよな……

ならそれこそフェリーで向かえば良かったんじゃねぇのか? って思う人もいるだろう、俺だってそう思う

それでもカリヤスに向かう理由……それは……

コキヒ行きのフェリーに乗り遅れちまったからなんだよ

……すまん。 でも分かるだろ? 布団の誘惑には勝てねぇって事をよォ! 朝寝坊は人の性ってモンだろォ!?

でもウダウダ言っててもやらかしちまった事はどうにもなんねぇ! ワンチャンサイバー団の情報が掴めるかもしんねぇしな!

気楽に行こうぜ、ポジティブシンキング!

それじゃ、2時間睡眠ターイム! と瞼を閉じようとした時だった
 ▼ 635 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/02/26 01:09:46 ID:3ggg/Oss [3/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
視界の端にあるポスターが飛び込んで来た

──ウノハナの育て屋──

〜あなたのポケモン、誠心誠意もってお育てします!〜

パーティが六匹びっしり……でもこの子も育てたい! そんなトレーナーさんは是非うちに!

当店は飼育できなくなったポケモンの受け取り、捨てられたポケモンの保護も行なっております


……育て屋、ね

ポスターの端には連絡先と『経営者 グロリオ』とあった。経営者の名前の上に紫髪の40後半ぐらいのオッさんの写真があった

あんなホストみてぇな奴に任せれんのか……?

そう思いながらも視界は端から黒に侵食された

育て屋……ピクシーとセドゥームは元々……

俺がアイツらに出会った時期は無責任なトレーナーによるポケモンの放棄が社会問題になっていた時期だった


画像…グロリオ
 ▼ 636 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/02/26 01:10:55 ID:3ggg/Oss [4/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ブオォ〜〜〜ン

んあ? 汽笛?

セト「っしゃ着いたか……」ムクリ…

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ザッ!

セト「はい上陸っと……」

桟橋を渡って陸地に降りたらビーチが見えた。 タイキョクの名所の一つ、カリヤスビーチだ

近くにポケセンも見える。今日はあそこに泊まるか……って凄ぇ綺麗な夕日だな

キャハハハハ! ウェーィ!

でもその夕日に照らされてんのはどいつもかしこも女を連れた野郎ばっかり……ホラ見ろよ! あの白髪の奴、ナンパなんて……ん?

白髪に赤い目のイケメン……細マッチョ……ってアイツ!

イケメン「オーイ」フリフリ

完全に俺を認知して……リアのクソ野郎!!

ダダダッ!
 ▼ 637 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/02/26 01:14:16 ID:3ggg/Oss [5/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ビキニのおねえさんA「わぁ〜! 凄い筋肉だねリアく〜ん」ツンツン

リア「はは……どうも……」

リア「(参ったな……僕は単純に泳ぎに来ただけなのに……どうやらアブなそうなお姉様方に捕まったぞ……)」

ビキニのおねえさんB「あたしたちずぅ〜と前からリアくんのファンだったのぉ〜! 会えてうれしいなぁ〜!」

リア「ええ…僕も嬉しいですよ」キラリ

リア「(ウソ八百並べて……さっきまで浅黒いサーファーに付きまとってたじゃないか! セト……早く来てくれよ……)」

ビキニのおねえさんたち「キャア〜〜〜〜!」ズキュウン!

リア「あ…すみません皆さん、僕これから……「ゴルァァァァ!!!」ドサッ!

ビキニのおねえさんたち「え? なになに? 誰よ……」

リア「セト……(来てくれて本当に助かった!)」
 ▼ 638 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/02/26 01:16:22 ID:3ggg/Oss [6/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
セト「テンメェェェリアァァァァァァァァァァァァ!!!!」

セト「なんだ? 非リアの俺に自分のナンパ現場見せ付けやがってよォ!!」ザッザッ

セト「楽しいかァ? 持って生まれたステータスの差を見せ付けんのはよォ!!」ブンッ!

ビキニのおねえさんたち「キャーー! ボウリョクイヤー!」

リア「……暴力は良くないね」ガシッ

セト「……チェッ!」

このヤロ……ならよォ!

セト「コイツで語り合おうじゃねぇかァ……」スッ……

リア「ああ、元よりその気だよ」

セト「ヘッ、カッコつけやがって……ナンパ相手どもの前で大恥かかせてやるぜ!」

リア「フッ…その前に……」

リア「君たち」ビッ!

ビキニのおねえさんたち「はいっ!」

リア「僕はこれからライバルとの一対一の真剣勝負をするんだ……一々口を出すぐらいなら」

ビキニのおねえさんたち「……!」ゴクリッ!

リア「帰ってもらえないか」

リアのテーマ
https://soundcloud.com/q5avuwfjq2pq/rival-1-theme

ビキニのおねえさんたち「……」

セト「ヘッ、タイプじゃねぇ奴らばかりか? ナンパ魔がよ」

リア「その言い方はやめて欲しいな……僕はただ…「御託はいいんだよ!」

セト「さっさといくぜ!!」

リア「(フフッ…セト、君と言うやつは)」

リア「ああ、来いよ!!」

ライバルの リアが 勝負を しかけてきた!

戦闘! リア
https://soundcloud.com/q5avuwfjq2pq/vs-5
 ▼ 639 コロモリ@ぼうじんゴーグル 19/03/02 01:03:11 ID:fJP.nuOc NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 640 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/03/07 02:09:25 ID:PpNQ.Imw [1/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
セト「初っ端からブッ飛ばして行くぜッ! 行けピクシー!」シュッ!

ピクシー「クッピィー!!」ポォン!

リア「良いのかい? 切り札は最後まで取っておくものだよ」バシュッ!

ルクシオ「ギュゥゥーン!!」バチバチッ!

ルクシオ……電気タイプ単体のポケモンだ!

セト「へっ、 ンなテンプレ戦術に則ってたまっかよ!! ムーンフォース!!」ガッ!!

リア「テンプレ戦術ね……でも今回ばかりは違うよ!」カッ!

ルクシオ「ガルルゥーン!」バチバチリィ!

ルクシオが水色の身体を帯電させ、高速でピクシーに迫る

ピクシー「ピャッ!」グッ

セト「技の出の速さはいっちょまえみてぇだがよぉ……ンな距離で外れると思ったかァ!?」バッ!

ムーンフォースのチャージは十分だぜ!

ピクシー「ンッ…! ピィーッ!!」ピィィン……シュゥゥゥン!

リア「そうはいくかな」フッ
 ▼ 641 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/03/07 02:10:10 ID:PpNQ.Imw [2/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
セト「ああっ!? 何言って……バチュバチュバチュゥ!

何だ? ルクシオがまた帯電して勝手にリアのボールに……

ピコン☆

戻りやがった……それでムーンフォースは空振りに……

リア「さぁ出番だ!」ビシュッ!

ハッサム「ハァッサム!!」ゴォン!

セト「チッ! こすい真似すんじゃねーよ!」

ハッサムは鋼タイプ持ちのフェアリータイプ天敵のポケモン!

でもピクシーには『かえんほうしゃ』がある……ハッサム最大の弱点、炎タイプの代名詞の技がな!

セト「一気にケリを付けるぜ、かえんほうしゃ!」ビッ

ピクシー「クピャァッ!」ググ…ブオォォォ!!

ピクシーの短い指先から灼熱の火炎が放出される。当然ターゲットはハッサムに……

またこっちに向かって来やがった!?
 ▼ 642 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/03/07 02:10:58 ID:PpNQ.Imw [3/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
セト「ヘッ、飛んで火に入る夏の虫って事かよ! リア!!」

リア「フフン、そうかどうかは、君の目で確かめてみなよ! セト!!」

ハッサム「ムムゥ!」バババッ!

速ぇ! この速さじゃ炎が当たる前に……

ピクシー「グゥッ!」ドンッ!

赤い鋼のタックルがお見舞いされた。そしてまた……

ブブブブゥン…!

ピコン☆

羽音を立ててルクシオみてぇにボールに戻りやがった……

燃やす対象のみを失った火炎が虚空を駆けた

リア「どうやら黒コゲにはならなかったようだよ」ビシュッ!

ルクシオ「ギュゥゥーン!!」バチバチッ!

またルクシオ……一体何を企んでやがる
 ▼ 643 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/03/07 02:12:06 ID:PpNQ.Imw [4/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
セト「どうした? おんなじポケモンばっかりぐるぐる入れ替えてよ!」

リア「『とんぼがえり』『ボルトチェンジ』……この二つの言葉を聞いて何か思いつかないかい?」

がえり? チェンジ? ……まさか!

セト「『バトンタッチ』みてぇに交換を…! さっきの技かよ!」

リア「半分正解さ、そう、自動交換作用のある攻撃技さ」

ダメージを与えながら自分は引っ込む……ご都合のいい技なこった!

リア「セト、君も知っているだろうけど、交換中のポケモンに攻撃を当てる事なんて回収ビームが速すぎて実質不可能だ」

リア「もし当てたとしてもそこには倫理上の問題が関わってくる……ボールが破損しかねないからね」

リア「つまり……交換中は無敵って事さ!」バッ!

リア「身をもって味わえよ…僕の編み出した戦術……『とんボルチェン』をねぇ!」

セト「ヘッ! ンなベラベラ喋って良かったのかァ?」

リア「いいんだよ……」キッ!

リア「さぁセト! この戦術を崩してみるがいいさ!!!」バッ!

リア「(この時を…君とのバトルを待っていたんだよ!)」
 ▼ 644 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/03/07 02:13:19 ID:PpNQ.Imw [5/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
相手のタイミングさえ読み切れば一方的に攻撃を仕掛ける事が可能になる戦術……

ヤベェェェ!! ……全然対処法が思いつかねぇぞ……

でも一つ分かんのはタイミングがズレりゃ戦術は破綻しちまう事……

つまりリアはタイミングをズラさないように俺のポケモンの動きをある程度見てからタイミングを合わせて来る……って事だよな

なら……賭けてやるぜ!

セト「おっしゃあァァ!! 行くぜピクシー、『ムーンフォース』 右手発射だ!」ビッ!

ピクシー「ピィ!」キィィィン…

ピクシーの右手にエネルギーが集まる

リア「今だ! ルクシオ、『ボルトチェンジ』ッ!」

ルクシオ「ルルゥーン!」バチバチリィ!

まーたビリビリしやがって……もう少し、もう少し引き寄せてからの……

セト「エネルギーを『まもる』のプロテクターに変換! そのまま殴り倒しなァッ!!」

リア「エネルギー変換だって!?」

キィィ……カチカチカチ!

ピクシーの右手に宿った月のエネルギーは薄桃色のプロテクターに形を変えていた
 ▼ 645 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/03/07 02:14:22 ID:PpNQ.Imw [6/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
そしてプロテクターは二つに分離し一つはピクシーの前方に展開、そしてもう一つは右手に……

ガギィィィィン!!!

ルクシオ「ルグググゥ…!」バチバチ

ルクシオは本能のままに帯電しながらプロテクターを破壊せんと、プロテクターに受け止められながらも突進を続ける

否が応でも前に進もうとする力。筆舌に尽くしがたいものだろう

だが……

ピクシー「……」スッ…

ピクシー「ピィィィィッ!!」バキィィィ!!

力のベクトルさえ変わればそれは自身の身を滅ぼす事となる

ルクシオ「ルガッ……」ブワッ!

セト「追撃のシャドーボールで地に叩き伏せな!」

ピクシー「ピッ!」シュバッ!

ドムッ!!

ビーチに目を回したルクシオが落下した

セト「ヘッ! ソイツがお前の戦術ってやつかよ!」

リア「フフッ……君ならこの程度の壁なんか乗り越えて来ると思ってたよ…!」シュゥゥン
 ▼ 646 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/03/07 02:16:00 ID:PpNQ.Imw [7/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リア「さぁハッサム、存分に戦いなよ!」ビシュッ!

ハッサム「ムムーゥン!」ゴォン!

来やがったかフェアリーの天敵!

後続のポケモンで炎タイプの技があんのはクチートの『ほのおのキバ』のみ……!

『かえんほうしゃ』持ちのピクシーの方が大ダメージを叩き出せるかもしんねぇけど、ダメージが蓄積してやがる……

ピクシー「ピッ」チラッ

タイプ相性的にもここはクチートに引いた方が安牌だな……

セト「ヘッ! 悪りぃがハッサム! お前の相手は……「『バレットパンチ』!」

シュッ!

は? 交換中に……

バァァァン!!

半身を回収ビームに包まれたピクシーの眉間を弾丸ストレートが貫いた
 ▼ 647 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/03/07 02:17:19 ID:PpNQ.Imw [8/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピクシー「クッピ…」ヨロッ

ドテン

セト「ピクシー!?」

ピクシー「クゥ……」グルグル

クソッ…! ワンパンで戦闘不能か……でも!

セト「テメェリア! さっき交換中は実質不可能とか倫理上の問題がどうたらこうたら……!」

リア「すまないセト! もしボールの破損なんかがあれば責任は僕が負うが……これは試練なんだ!!」

セト「試練? お前何クセェ事言って……」

リア「僕が強くなって……タイキョクのチャンピオンになり!」

チャンピオン? タイキョクにはチャンピオンは4年間不在でしかもそれっきりリーグのトーナメントは行われてない筈じゃ……

セト「なぁ、途中悪りぃけどリーグのトーナメントなんざ今行われて……「そこは」

リア「僕が主催しトーナメントを開催する! ……トップモデルを舐めてもらっちゃ困るよ」

モデルのギャラで開けんのかよ…?

リア「話が逸れたけど、僕はそのトーナメントに出場、そしてチャンピオンとなり!」バッ

リア「再びタイキョクリーグをポケモンリーグ協会に復帰させるんだ」

なんか凄そうな事言ってんなぁコイツ……
 ▼ 648 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/03/18 02:25:19 ID:jl..SQZQ [1/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リア「その為にも技術も磨いて……」グッ

リア「長々とすまないね、さぁセト! 次のポケモンを見せてくれよ!」

セト「言われなくても……見せてやるよォ!」シュッ

クチート「くっちぃ!」ポォン!

リア「そちらも新しいポケモンかい?」フッ

セト「ヘッ、覚えてるか? お前がビャクグンで俺の部屋に置いてった物をよ……」

リア「置き手紙とジャックから渡されたタマゴ……流石だね」

セト「その通り! コイツは俺が一から育て上げたポケモンなんだよ! 凄ぇだろ!」ニッ

クチート「ちっ(ガキかよ)」

セト「行くぜ! まずは『ステルスロック』だ!」

相手の動きを縛って確実に『ほのおキバ』を叩き込んでやるぜ!

クチート「くっ!」バッ!

発動できたみてぇだな……これで!

セト「リア! 今ハッサムの足元はお前がポケモンを交代する度に岩が炸裂する地雷源と化した!」

セト「交換にはちゃんと代償を支払って貰うぜ……(ルクシオの時にこれをやってりゃ!)」
 ▼ 649 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/03/18 02:25:49 ID:jl..SQZQ [2/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リア「成る程ね……要するに…」

ハッサム「ムッ! ムッ!」ジャキン!ジャキン!

何だあの踊り……心なしかハサミの鋭さが増したような……

リア「交代しなきゃいいんだろ?」 バッ

ハッサム「サムッ!」シュッ

さっきのバレットパンチ……ヤベェ!

セト「左上だ! 避けろッ!」

クチート「ちェッ!」サッ

っしゃあ! 回避成功ゥ! って……は?

ハッサムはパンチが外れても進む事を止めず、クチートを通り過ぎても高速低空飛行で進み……

ベキィ! メキメキメキ…

リア「どうだい? この威力は」

ズドォォォン!

そのまま俺の後ろにあったヤシの木を殴り倒した

リア「弁償は後で僕がするから安心してくれよ……これが特性:テクニシャンの力さ!」
 ▼ 650 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/03/18 02:26:44 ID:jl..SQZQ [3/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
バカみてぇな威力だが……狙い通りこれで交換の線は消えた!

二段階も自己強化して引っ込める奴なんざそうそう居ねぇだろうよ…!

セト「バカ力でも当たんなきゃ意味ねぇぞ!」

リア「フッ……その通りさ、でも先制すればどうと言う事も無いっ!」バッ!

ハッサム「サッ!」シュッ

セト「チッ! またバレットパンチかよ! 先制技ばっかに頼りやがってよ……」

その技の合図は俺の舌打ち……

セト「でもよ、俺のクチートにも先制技があるんだぜぇッ!!」カッ

リア「クチートの先制技…? まさかッ!」

リアがその赤い目に捉えたモノ、それは高速飛行中のハッサムの背中に映った小さな影だった

クチート「ぢゃぁぁぁぁ!!!」グオッ

ハッサム「ム"ォッ!?」ギィィン!

鋼と鋼がぶつかる金属音。そしてハッサムはそのまま空中で態勢を崩し……

セト「今だッ! 『ほのおのキバ』でトドメを刺しな!!」

クチート「とッ!」ボオッ!

ハサミの牙が炎を纏う……これで終わりだぜ!
 ▼ 651 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/03/18 02:27:58 ID:jl..SQZQ [4/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リア「そうはいくか! 『とんぼがえり』ッ!」バッ

ハッサム「ムム…ハァッサ!!」ブブブブ!

再び羽搏き始める4枚の羽。そして突き上げられるのは右アッパー

クチート「ちぃッ……!」バキッ

先に相手の肉を捉えたのは右アッパーだった

クチート「くちぃッ!」ドサッ

セト「クチート! 大丈夫かよ……」

虫タイプに高い耐性があるとは言ってもバキッ! ……って大丈夫かよ?

クチート「ちぃぇい」ウナズキ

多少なりともダメージは食らってるみてぇだ……とんぼがえりのダメージより落下の方がデカかったんだろう

リア「よくやったよハッサム、お前にはまだいて貰わなきゃ困るからね」シュゥゥン

クソッ……鋼タイプを逃しちまったか……

リア「……さぁ出番だリオル!」バシュッ!

リオル「くわんっ!」チリンチリン

ん! まだあの鈴付けてやがる……それは置いといて

セト「ヘッ! どうしたよリア! フェアリー使いのセト様の前に格闘タイプとはいい度胸じゃねぇか!」ハハッ!

リア「それは有難う……フッ、なら行かせて貰うよフェアリー使い!」

あの顔……なんか裏はありそうだけど……

セト「ああ!かかって来いや!! 絶対的なタイプ相性で消し炭にしてやるぜ!」
 ▼ 652 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/03/18 02:28:55 ID:jl..SQZQ [5/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
速攻で決めさせて貰うぜ!

セト「『じゃれつく』だ! 行きなクチートォ!」ビッ

クチート「ちゃっ」バッ

クチートがリオルに飛びかかる。見た感じ結構本気だぜコイツ

リア「……甘いっ! 『みきり』っ!」

リオル「くぬっ!」キッ

クチート「ッち!」スカッ

セト「チッ! ……避けやがってよ」

リア「いいぞリオル! そのまま『じなら……「甘めぇんだよォ!」

セト「忘れてもらっちゃ困るぜ! クチートの先制技をよォ!」

俺の舌打ちがトリガーになり発動する技……

リオル「モォ"ッ!?」ドゴッ!

『ふいうち』をなァ!

リア「ッ!! しまった! リオルの態勢が……」

崩れちまったなぁ……!
 ▼ 653 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/03/18 02:29:36 ID:jl..SQZQ [6/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
セト「さぁ今だ! じゃれつくと言う名前の暴力を叩き込め!」

クチート「ぢゅわっ!!」シュッ!

リオルの懐に潜り込んだクチート。ハッサムを取り逃がした苛立ちからか、執拗に打撃を加える

クチート「ちゃちゃちゃちゃちゃ……!」ポカポカポカ…

そして最後に……

セト「トドメの一発くれてやりな!」ビッ!

クチート「くっ」フッ

その指示と共にクチートは頭部を振り上げ……

クチート「ちゃぁぁ!」バキィン!

硬質化したハサミを懐に傷を負ったリオルの脳天に振り下ろした

リオル「くは…っ……」ブワッ

リア「リオルッ!!」

ドサッ! ゴロゴロ…

リオルはリアの足元に転がった

やり過ぎちまったか…? でも不利なタイプで来る奴が悪りぃんだよ
 ▼ 654 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/03/18 02:30:17 ID:jl..SQZQ [7/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リア「リオルッ! かなりのダメージだ……大丈夫か?」ガバッ

リオル「くぅ……」ズタボロ

リオルはまだ戦闘不能じゃないらしい、タフな奴だな…

リア「でもその傷じゃ……え?」

ん? どうしたんだ? リオルがリアの腕から降りて……

リオル「くわんぬっ!」グッ

リオルはファイティングポーズをとった。それと同時に首元の鈴が鳴った

チリンチリン……

ビーチのさざ波の音の中でもはっきりと聴こえる心が休まるような優しい音色

その音色がリアの表情を変えた

リア「そうだったねリオル、僕達は……」

なんか始まったぞ……でも!

セト「闘う意思があるなら容赦しねぇぜ! 『じゃれつく』だ! 終わらせろ!!」バッ!

クチート「くちゃあーッ!」ダダダッ!

リア「……そうだ、僕達はまだ闘える! 君の言葉は分からないけれどわかる……!」

夕陽に照らされた鋼のハサミがリオルに迫る

リオル「くん!」

リア「まだ日は落ちていないって事がねぇ!!!」カッ
 ▼ 655 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/03/18 02:31:50 ID:jl..SQZQ [8/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
キッ!

眩しっ! 青い閃光が視界を奪った

ガタガタ…

な、何だ? 足元がちょっと揺れて……ってリオルは!?

晴れた視界に飛び込んで来たのは転んだクチートのみだった

リオルはどこ行きやがっ……ガシュッ!

次の瞬間、クチートは潰された……いや、砕かれた

砕いた犯人はリオルのような小柄なポケモンではなかった

青狼……ルカリオはクチートを足元に、俺の目を真っ直ぐに見つめていた

リア「……本気だ。 僕も、ポケモン達も」

4つの赤い眼球はどれも同じ色をしている

……この目はリアのモンじゃねぇ
 ▼ 656 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/03/18 02:32:36 ID:jl..SQZQ [9/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
セト「……ありがとなクチート」シュゥゥン…

鋼タイプがもう一体。状況は絶望的だ

セト「頼むぜアブリボン…」シュッ

アブリボン「ぶ〜ぶぶりりぃ!」ポォン

それに…

スゥ……

セト「本気なんならドンドン来いやァ!! 全部ハネ返してやるからよォ!!!」

主人公感満載の進化しやがって……本気だとよ

リア「なら行かせて貰うよッ! ルカリオ、『しんそく』で接近しろ!」

ルカリオ「くわっ」パシュッ

……ッ! 来やがった!

セト「『ムーンフォース』『かふんだんご』ッ!! なんとしてでもルカリオを墜とせェッ!!」バッ!

ボシュバキッ!ブォォン!キャッ! バァン!

円を描くようにして迫るルカリオに対しエネルギー弾と花粉爆弾の嵐が吹く
 ▼ 657 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/03/18 02:33:29 ID:jl..SQZQ [10/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
だが一向にルカリオの悲鳴は聞こえなかった

接近する跳躍音すら

アブリボン「ぶ、ぶりぃ!」ゼェゼェ

セト「クソッ! どこに行きやがった! 花粉で見えねぇ!」

それは花粉の壁を割って現れた

リア「『ラスターカノン』ッ!」

アブリボン「ぶりっ?」ガシッ

は? ルカリオの奴アブリボンの顔面掴んで……

ジュピィィィン!

そのまま……発射?

アブリボン「あ……」パサリ

ゼロ距離で……ワンパンされた

セト「戻れ……」シュゥゥン…

リアの顔は今まで見た事もない顔に見えた

初めて会った時のウゼェ顔でもない、背中合わせて戦った時の頼もしい顔でもない、さっきまでのワクワクしてそうな顔でもねぇ

本当に……バトルが楽しいのかよ?
 ▼ 658 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/03/18 02:34:27 ID:jl..SQZQ [11/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
セト「ベビオヴィ……お前が最後だ!」パッ

ベビオヴィ「ヴェェ……」ポォン

……ンな事今考える事じゃねぇ、ここからの逆転の道を探さねぇと!

セト「行くぜベビオヴィ! こっから…「『はどうだん』」

ジュッ

言い終える前に青いエネルギー弾がベビオヴィを卵殻ごと貫いた

は?

──ベビオヴィ戦闘不能、俺の負け……

どうして……

俺はナンパ魔リアを懲らしめようと思ってバトルを挑んだのによ……

ナンパ魔よりも見たくねぇ姿を見ちまったよ……クソッタレが
 ▼ 659 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/03/18 02:37:07 ID:jl..SQZQ [12/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

リア「ふぅー」シュゥゥン

リア「お疲れ様、セトも、ポケモン達も」

リア「あのお姉さん達から助けてくれたお礼に僕が借りてるホテルの部屋を……「うっせーよッ!!!」

リア「え?」

セト「……」

リア「どうしたのさ? 黙り込んで、そのままじゃ……「なぁ!!」

セト「いつもの小ウゼェセリフはどうしたんだよッ!? 『勝てないからって変な意地を張るなよ』みてぇなよォ!!」

リア「フフッ……そんな小物じみた事やってるようじゃ僕にリーグの主催者は務まらないよォッ!?」ベキッ!

セト「リーグリーグうっせぇんだよ!! ンな事で自分を見失う奴こそ小物クセェんだよ!!!」

自分で言っておいてもなんだけどこれって俺も……

セト「いいか? 本気とか言ってからのお前は見てもらんねぇ姿だった!ライバルとのバトルであんな硬ぇ顔するかよ普通!」

リア「なら……」ガシッ

リアに襟元を掴んで引き寄せられる

リア「こっちにも話があるッ!!」メキィ!

ブハッ!? 痛ってぇ!!!

リア「部屋に来て貰おうか」ハァハァ

リア「そこで全部話す!」
 ▼ 660 ズパス@スペシャルアップ 19/03/20 21:55:14 ID:5o9QBId6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
結構進んだね。支援
 ▼ 661 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/03/30 02:53:55 ID:SIqUMrHY [1/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜カリヤスシーサイドホテル─705号室〜

そう言ってリアが俺を連れて来たのは高級シーサイドホテルだった

この705号室は最上階の7階で、海はおろか地平線まで見えるバルコニー、しかも風呂は泡風呂のVIPルームだぜ!

そんな夢の部屋に泊まれる事が出来てちょっぴり気を取り戻した俺だけど……

セト「……来てやったら黙りこくりやがってよ……あとさっき殴んじゃねぇよ! まだ痛ぇんだよ!」ズキズキ

リア「お前が言える事じゃないだろ! ……僕もだけど」

いつの間にかリアの俺への呼び名が『君』から『お前』に変わってら……どうでも良いけどな

セト「ヘッ! まぁお返しはこの一泊で受け取らせてもらうけどよ……とっとと本題に移れよ」

リア「分かった……間違えても話の途中で寝たりするなよ」
 ▼ 662 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/03/30 02:54:39 ID:SIqUMrHY [2/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
セト「まだ眠かねぇよバーカ!」

リア「それは『今』の話だろ……じゃあ眠くならないように話してあげるよ…」ハーッ

リア「まず始めに聞くけどセト、普通のポケモンリーグと4年前まで開催されていたタイキョクリーグ、その違いは分かるか?」

!? しまったなぁ……リーグとジムのシステムが違ぇのは知ってたけど、一昔前にエイタが独立させた事以外知らねぇぞ……

セト「一昔前にそん時のチャンピオンがタイキョクのリーグを独立させたんだろ? それでリーグとジムのシステムが変わったんだろ?」

リア「……それだけかい?」

チッ! それで十分だろうが

セト「ああそうだ……何つったって俺はコンテスト派だから…「セト、お前は……」

ああ?

リア「視野が狭いな」

セト「そりゃ結構なこった」

リア「褒めてない。さっきお前が話したのはエイタ・プセラの改革がもたらしたタイキョク内部への影響だけだ!」

なんだコイツ熱心になりやがって

リア「もっと広い視野を持つんだ。 そうすれば自ずと見えてくるさ、僕が今一度トーナメントを開催する理由、そしてプセラの悪業が……!」グッ

セト「お、おぉ」

コイツこんな暑苦しい奴だったか…?
 ▼ 663 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/03/30 02:55:32 ID:SIqUMrHY [3/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リア「独立によりもたらされた外部への最大の影響……それはタイキョクリーグからの世界への道が閉ざされた事さ!」

リア「PWT等の代表的なポケモンバトルの世界大会の出場者は一般的に各地方のリーグ一つにつき何人と決められている事をセト、お前は知ってるかい?」

セト「あー……すまん知らねぇなぁ…」

PWTってイッシュかどっかのデカい大会だったよな…?

リア「……まぁいいよ、お前でも分かるように言えば今のタイキョクリーグはそのリーグの1つとしてカウントされていない」

リア「はじめにも言ったけど、要するにタイキョクから世界大会に代表として出場するのは不可能って事さ」

セト「はー…なるほど、でも別のリーグのある地方で結果残してよ、そこで代表に選ばれれば良いんじゃねぇのか?」

そうすりゃ大丈夫なんじゃ……

リア「確かにその手段はあるよ、けれど……」

リア「タイキョク原産のポケモンを使わなかったらね」

……?
 ▼ 664 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/03/30 02:56:38 ID:SIqUMrHY [4/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リア「これもプセラが残した最大の課題さ……最初はジポング国内のみタイキョク原産のポケモンが使用禁止だったけど、今じゃ世界規模で使用禁止なんだ」

ポケモンリーグで使用禁止のポケモン? ンなポケモンいんのかよ

セト「使用禁止って……どう言う事だよ」

リア「正しくはリーグ公式に認知されていないポケモン……未確認の扱いさ」

セト「おいおい昔はタイキョクからも世界大会出れたんだろ? じゃあリーグ公式もタイキョクのポケモンを認知してる筈じゃ…「これも全部!」

リア「奴の……プセラの仕業なんだよ!」

リア「奴がタイキョクリーグをリーグ協会から脱退させた後……協会が対抗措置として使用禁止制限を定めたんだ」

セト「はぁ…つまり俺は他所ではベビオヴィが使えねぇワケだな」

リア「ああ……僕は相棒兼エース、そして初めてのポケモンであるスキュリークがね」

リア「否定されてるんだよ……相棒との絆を」

そりゃあ困ったモンだな……
 ▼ 665 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/03/30 02:57:43 ID:SIqUMrHY [5/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リア「だからこそ僕は!」ダッ!

急に立ち上がんじゃねぇよ! ビビっただろうが!

リア「この手で再びタイキョクリーグを開きチャンピオンの座につく……そして閉ざされた世界への道を再び開かせるんだ!!」

なるほどな……

リア「分かったかい? 僕がプセラの尻拭いをする……その為にも!「ああ分かった!」

セト「リア、お前がそんなにリーグを開いて地方貢献してぇのはよーく分かった。身に染みる程にな」

リア「……!」

セト「一つ聞くけどよ、お前絶対リーグ開くんだな?」

リア「勿論さ、なんなら今からでも開く事は可能だけど、あいにく主催者自身バッチ8つが集まってないんでね」フッ

セト「なら安心したぜ……」

セト「じゃあ参加してやるよ、サイバー団たちを潰す肩慣らしか、潰した後の余興としてな!」ニヤッ

リア「セト…!」

セト「でもよぉ、一つ条件があんだけどな」

リア「どんな条件なのさ?」

セト「開催に囚われてお前らしさを絶対見失うなって事だけだ」
 ▼ 666 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/03/30 02:59:15 ID:SIqUMrHY [6/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
セト「俺はエイタ本人じゃねぇから分かんねぇけど、アイツももしかしたらお前みたいに独立に囚われてたんじゃねぇのか? それが周りに気に入られずに変な対抗措置が取られたのかもしんねぇし」

リア「……」

セト「自分の嫌いなヤツと一緒にされんのは嫌だろ?」

リア「……言わなくても分かるだろ」

セト「その返事は条件を呑んでくれたって事だよな?」

リア「ああ、それとさっきサイバー団がどうとか言っていたよね」

セト「おう、話しゃ長くなんだが……「全くお前は」

リア「ギャラドス組の件と言い、面倒な奴らと仲が良いもんだな」

セト「ハァ? 仲良いワケがねぇだろ! 第一俺から……「ジョークだよジョーク!」

リア「フッフフ……前も言ったけどライバルが消えたら困るからね、僕に出来る事なら手を貸してあげるよ。 出場者様」ニッ

ヘへッ! 調子取り戻しやがってよ……
 ▼ 667 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/03/30 03:00:37 ID:SIqUMrHY [7/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リア「なんならコキヒにあるギャラドス組の本部にでも乗り込むかい?」フッ

セト「えっマジ!? お前そこまで……」

リア「当然さ、何しろ僕のファンの何人かが組員に危害を加えられたらしいからね……まあ一種のファンサービスとしての報復も兼ねてね」

セト「じゃあ明日にはコキヒに……「いや!」

は? どうしたんだよ言い出しっぺがよ

リア「お前はここカリヤスのジムで十分な力を付けてからだ。 奴らも侮れないしそれにバッチ集めも兼ねてね」

セト「あ、ああ。 それでお前はどうすんだよ?」

リア「僕は先にコキヒに向かう。 下調べをしておくからね、バッチを手に入れたら連絡してくれ」

セト「分かった、気を付けて行けよ。 コキヒはギャラドス組の……「セトこそ」

リア「『バッチが取れねぇ!』なんて泣き事言ってくるなよ」

セト「言うかよバカ! お前こそ『財布忘れた』なんて切符売り場で喚いてんじゃねぇのか?」ニヤッ

リア「困るねぇ……僕を誰だと思っているんだい?」
 ▼ 668 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/03/30 03:04:07 ID:SIqUMrHY [8/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
その後も夜通しずっとこんなたわいもない会話を続けた

エイタにカラチャ発掘場で出会った事は言わなかった

理由はなんとなく分かるだろうけど、協力者同士で揉めちまったら困るからな……

リアはすっかり俺の知るリアの姿に戻っていた。 口では言わないものも、ボキャ貧の俺から出た『お前らしさを絶対見失うな』なんて言うクセェ言葉の意味を理解したのかもしれない

でも俺はなんであの時元のリアに戻って欲しいと思ったんだろう?

単純にリーグに囚われたリアが嫌いな人間の部類だから気に食わなかったのかもしれないし、せっかく親しくなった人間を嫌いになりたくなかったのかもしれない

ま、仲の良いヤツがいなくなる事は避けたかったんだろうよ

あるいはリアだからここまでできたのかもしれない
 ▼ 669 カタンク@ビビリだま 19/03/31 12:30:09 ID:hL2EQbTk NGネーム登録 NGID登録 報告
シエンネ
 ▼ 670 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/04/14 19:29:50 ID:xmBwxOCQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜翌朝 シーサイドホテル前〜

セト「忘れ物ねぇよな? あったら俺がもらうけどよ」

リア「大丈夫さ…整理整頓は得意な方なんでね」

リア「残念だけどおこぼれはないよ」ニッ

セト「財布すっからかんのヤツに言うかよそれ」

最近勝っても賞金くれねぇヤツがいるんだよ……

リア「ははっ! そりゃ失礼したね、どれくらいあるのか見せてくれよ」

セト「お前失礼って言う言葉の意味知ってんのかよ……ほらよ!」バッ

ポケットからヨレヨレの折り畳み財布を差し出してやった

リア「あー……僕とお前との間には感覚のズレがあるみたいだ」

セト「…っ! 何だよ」

感覚のズレだァ!? 薄っぺらい財布で悪かったなこのブルジョワ野郎が!

リア「ごめんごめん、中身の話じゃないよ。 感覚のズレって言うのは……」スッ…

そう言ってリアはポケットからポケフォンを取り出した

リア「こう言う事さ」
 ▼ 671 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/04/23 00:59:01 ID:uUfwYFzI [1/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ポケフォンの画面には何やら『残高』とあり、その下には桁を数えるのも俺には憧れ、そして苦痛の数字があった

セト「電子マネー……だよな?」

リア「ああ、少し前にポケバッグのアップデートがあってね、その時に追加された機能なんだけど……」

セト「アプデ!? そんな事聞いても……」

通知がうるせえからポケバッグの通知は切ってたけど、そう言うのって勝手にしてくれるんじゃ……ん?

セト「リア! ちょっとお前のポケホ貸せよ!」

リア「ああ、間違えても画面を割ったりするなよ」スッ…

俺のポケホとリアのポケホ、見比べてみるとやっぱり…!

セト「メーカーが違うのか、だから……「そう」

リア「もっと言えば機種やOSも違うのさ」

セト「だから俺のはアプデが来てねぇのか」

……! しかもこのロゴ外国の高ぇやつのじゃねぇか!
 ▼ 672 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/04/23 01:00:02 ID:uUfwYFzI [2/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
セト「ほらよ、返すぜブルジョワ」パッ

リア「ハァ……バッチケースと言いお前は」パシッ

ヘッ! どうせ『物を投げて返すのは止めろ』なんて言うんだろ

セト「すまねぇすまねぇ! ンでどんな機能なんだ?」

リア「ポケモンバトル後に自動で賞金の受け渡しが出来る機能さ、わざわざ財布やポケホを出す必要もなくて……「それだぁっ!!」

リア「どうしたんだ急に大声出して」

セト「いや最近俺が勝っても賞金くれねぇトレーナーがちらほらいてよぉ……」

セト「ソイツらのせいでなかなか財布が厚くならなかったんだけど……なんだアイツらの思い込みかよ」

おかげで集まったのはガキの小銭ばっかだったぜ…

リア「まぁ殆どのトレーナーがインストールしてるからね」

セト「……つーか運営もンなご時世に電子マネーってよくやるよな! ボックスシステムのハッキングがあったのによ」

リア「まぁ大丈夫だろ、あのミロティックグループが運営元なんだし」

セト「でも…」

リア「大企業だから対策班とかもバッチリだと思うよ」

セト「……けどよボックスシステムだって…「心配し過ぎたよ」

リア「心配ばっかりしてちゃ体に毒さ、それじゃあジム戦も上手くいかないよ?」

セト「……そうだよな! お前も下調べ、頑張ってくれよ?」ヘッ

リア「言われなくても、それじゃあ一足先にコキヒで待ってるよ」

カラカラカラ…

リアが背を向けると、アイツの右手のキャリーバックの音は次第に小さくなっていった
 ▼ 673 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/04/23 01:00:59 ID:uUfwYFzI [3/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
セト「……」

俺がリアに連れて来られた道を行きとは逆に進むリア。 トレードマークの白髪はキャリーバックの音に比例していた

セト「……ンならジム行くか!」

ジムはフェリー乗り場とは反対側の海岸沿いにある、歩くの面倒くせぇけど気合い入れてくぜ!

〜カリヤスジム〜

セト「ここだよな」

目の前には例によってドーム状の建物がある。 今回は青い塗装があるな

道中話しかけやすそうな人とかバトルを仕掛けて来たトレーナーにサイバー団の事について何か知ってるか聞いてみたんだけどよ、ロクな情報は入って来なかったぜ……

それはそれで今はジムだ! どれどれ看板は……

『“海を背負う男” カイドウ カリヤスジム』

……絶対水タイプだな

それならアブリボンの『エナジーボール』をフル活用していかねぇとな
 ▼ 674 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/04/23 01:02:23 ID:uUfwYFzI [4/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
エントランスにはどうせ無愛想な受付AIが待ってるんだろうなぁ……受付ならもっと愛想あって良かったんじゃねぇの…?

ウィーン

また誰もいねぇな……もうすぐそこら辺にブゥン…ってアイツが…「ども! こんにちは!」

セト「ん…? ってえぇえッ!?」バッ

声がした方を向いてみると船の乗組員みてぇな服を着た女の子がいた

さっきまで誰も居なかったのにどこから出て来やがったんだ?

???「どーしたんですか急に大声出して! 会った事あるじゃないですか!」

セト「え…? 会った事……」

女の子の目は大きな赤い目、髪は白のショートカット……ンで俺と会った事がある……

それにいきなり出て来た。 まさかと思うけどよ……

セト「お、お前まさかマルテロかよ!?」

マルテロ「そうですよ! セト様ったら私の事忘れるなんてひど〜い!」エンエン

セト「忘れちゃいねぇけど……お前そんな感情豊かなヤツじゃなかっただろ」

前のと比べりゃこっちの方が比べモンにならねぇぐらいに良いけどな!
 ▼ 675 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/04/23 01:04:09 ID:uUfwYFzI [5/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
マルテロ「ふふっ! どんなのだったんですか〜? 前のわ・た・し 」ニヤリ

セト「とんだ能面女だったぜ、本当に機械と話してるみてぇな感じでよ…何があったんだよ?」

マルテロ「ジムリーダーが要望していたんですよ〜『みんなに受け入れられそうなのがイイ!』って」

マルテロ「それで開発元のミロティックグループがこのジムのアバター、つまり私に試験的に感情プログラムを導入したんです」

マルテロ「プログラムを導入してから1カ月くらいが立ちますけど、なんと私の評判、他のジムの子たちより良いんですよ〜!」

そりゃそうだろうよ

マルテロ「グループが私の報告書を元に他の子たちの方針を決めるみたいですけど、私はこのままになりそうです〜」

セト「ンで髪と服はどうしたんだ? ガラリと変わってるけどよ」

マルテロ「あ〜 この服と髪型はジムリーダーのカイドウさんの要望でこうなったんですよ」

マルテロ「なんでも船員服は地元PRの為だとか……でも私的に船員服は大きな港のあるウノハナシティや造船所のあるスズイロビレッジの方が似合うと思うんですけどね〜」

セト「ジムリーダーが自分の好みに合わせたかったんじゃねぇの?」

マルテロ「わ! そんな事ありませんよ! カイドウさんいつもみんなの事思ってる立派な漁師さんなんですから!」

セト「わからねぇぜ?」ニヤッ
 ▼ 676 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/04/23 01:05:10 ID:uUfwYFzI [6/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
マルテロ「もう! それよりもうすぐセト様の番ですよ! 準備ができたので早く扉を!」ビッ

マルテロの指が指す先には中央に舵輪が付いたデカイ扉があった

セト「どうしたんだよ急に急かしがって…」

マルテロ「前の挑戦者の方のバトルが終了したんです! 急いでください!」

セト「ああ…分かったよ」ギギギ…

扉を開けると……

「……び入り挑戦者ァ……セトォォォォ!!!!!」

あ? この声どっかで……ってオイ!」

ピカァッ!

眩しッ!どう言う事だよこのヤロ…!

セト「オイ! 入って急に名前叫ばれてスポットライト当てられるなんて聞いてねぇぞ!!」

お兄さん「さぁセト! バトルのフィールドに進むんだ!!!」

ッたくよぉ……何男かは知らねぇけど俺の声をシカトすんなよ……
 ▼ 677 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/04/23 01:06:55 ID:uUfwYFzI [7/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しかも変わった作りだなここ……フィールドがある1階は普通なのに2階はスタジアムみてぇに満員の観客席がある

お兄さん「セト! 意気込みをいっちょ聞かせてくれ!!」

はァ!? ふっざけんじゃねぇよ!! こんな人まみれのとこで俺にやらせる事かよ!?

戸惑う間も与えねぇつもりなのか、目の前にマイクを持ったマルテロが現れた

マルテロ「意気込み、お願いしま〜す」ニコッ

クソったれがァ……!

セト『え、ええ…… ぼ、ボクナリニポケモンタチトイッショニガンバリタイトオモイマスッ!』

……

オイふざけんじゃねぇ!! 誰か一言ぐらい言えよ!

お兄さん「あー……途中から早口で何言ってるのかよく分からなかったけど…気合入れて行こうぜ!! セト!!」

セト『あ……はい』

うーわっ最悪ッ! 誰だよこの方針にしたヤツ! ブッ殺してやるからな!

マルテロ「じゃ、頑張ってくださ〜い」シュッ…

お前も他人事みてぇに言うんじゃねぇよ! しかもギャラリーが今になってざわつきやがってよぉ……
 ▼ 678 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/04/23 01:08:52 ID:uUfwYFzI [8/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
お兄さん「それでは対戦相手に登場して貰おうか!! クァモォォォン!!!!」

グルグルグル……ガチャン!

反対側の扉の舵輪が回り扉が開いた

すると入って来たのは人ではなく……波ィ!?

サーファー「ヒヤッフゥゥゥ!!!」ザパァン!

…とそれに乗るサーファー? 室内で何やってんだよ……

俺に近づくにつれ吸水口でもあるかのか、波はだんだんと消えていった

そしてチャラそうな良い感じに日焼けしたサーファーが華麗に着地……っとな

サーファー「シュントってんだ、よろしくな!」

キャーッ! キター!

外野がうるせぇな……

セト「おう、よろしくな」

ブゥン…

マルテロ『ここからは私の出番だよ!』

マルテロのホログラムが現れた、こんどは男性陣から歓声が上がってやがる

セト「なんだ? お前が審判すんのか?」

言ってみたけど当の本人は『てへっ! 』と言うだけだった

サーファー「さてと…それじゃあ始めようぜセト、楽しいバトルにしような!」ニッ

セト「ああ、それじゃあ行かせてもらうぜ!」

マルテロ『一回戦、開始っ!』

サーファーの シュントが 勝負を しかけてきた!

戦闘! トレーナー
https://soundcloud.com/q5avuwfjq2pq/vs_trainer
 ▼ 679 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/04/23 01:10:03 ID:uUfwYFzI [9/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サーファー「んじゃ任せたぜ…サクラビス!」シュッ!

サクラビス「ビィィ…」ポォン

サクラビスか……なら初っ端から正攻法で行かせて……ブァン! って何だ!?

音のした方を見るとデカいホログラムが映っていた

ホログラムにはサクラビスが映されており、『Gorebyss』なんてテロップも入っている

セト「うるせぇ観客にこの照明……ここはライブかよ?」

サーファー「いやー、リーダーのカイちゃんが派手なのが好きでさ、それでこうなっちまったワケよ。 イイだろ?」

セト「派手つっても……つーかお前ジムリーダーをちゃん付けって……お前の上司だしヤベぇんじゃねぇのかよ!?」

などと現役ニートが申しておりますが! ここで言うのは流石にヤベぇだろ!?

サーファー「あー平気平気! カイちゃん大らかなヤツだし何しろサーフィン仲間だからな!」ニッ!

セト「あ…そ、そうか」

超ホワイト上司じゃねぇか! 俺も働くんならそんな上司の下で働きてぇよ!

サーファー「ん? 準備できたか?」

あ! そうだよ……なら初っ端から飛ばしてやるぜ!

セト「ああOKだぜ、お前だアブリボン!」シュッ

アブリボン「ぶーぶりぃ!」ポォン

ブァン!

さっきみてぇに新しいホログラムが現れた、今度は『Ribombee』だとよ……俺のポケモンをクソアングルで撮るんじゃねぇぞ!
 ▼ 680 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/04/23 01:11:29 ID:uUfwYFzI [10/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サーファー「オゥ! なかなかファンシーなポケモン使うじゃねぇか」

セト「ヘッ、トレーナーと正反対だろ?」

サーファー「ソレってギャップ萌えってヤツか? もしかしたらオレもそうかもな! 行くぜ! 『しおみず』!」

なら俺もやってやるぜ浅黒サクラビス使いよぉ!

セト「旋回しながらアイツの水が尽きるのを待ちな! そこで決めるぞ!」

アブリボン「ぶぶっ!」ブゥゥゥン……

サクラビス「ビ!ビ!ビ!ビ!ビ!……!!」チュチュチュチュ!

サクラビスの周りを飛行するアブリボンに少し遅れて塩水のサブマシンガンから弾が放たれる

しばらくしたら偏差撃ちして来る筈……そうすりゃ真っ直ぐ突っ込むか逆走して弾切れを狙うぜ!
 ▼ 681 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/05/05 01:58:42 ID:EdwENhDA [1/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サーファー「……今だぜぇ! 『こうそくいどう』で距離詰めな!」

サクラビス「ビスッ!」シュルルッ!

何だってぇ!? なら作戦変更!

セト「『しびれごな』をバラ撒けッ!」

アブリボン「ぶわっ!」モクモク…

アブリボンの眼下に黄色いスモークが広がる……そしてそれに臆する事なく突き進むピンクの螺旋

ならここで…!

セト「今だ!『スピードスワップ』発動!」

アブリボン「りっ!」ブブブブ…

セト「その効果はなァ! アブリボンの素早さとお前のサクラビスの素早さを入れ替えるんだよ!」

サーファー「お?」

サクラビス「ビ……ビビビ?」ヌウゥゥン……
 ▼ 682 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/05/05 01:59:32 ID:EdwENhDA [2/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
セト「シュント! お前は『こうそくいどう』で邪魔を突っ切って接近しようと思ったんだろうがよ……」

セト「見な! 今のサクラビスはしびれごなの真っ只中だぜ!」

サクラビス「ビッ! ビリビ!」ビリリリ…

そんな状況下で麻痺しねぇヤツがいるかよ!

サーファー「おお……こりゃあ一本取られたぜ…」

麻痺状態に陥ったサクラビスはヒラリヒラリと落ちていく……

セト「そんじゃ俺はサクラビスから貰った素早さで楽させてもらうぜ?」

サクラビスの真下には既にアブリボンがスタンバらさせてるんだよ!

セト「やりなアブリボン……『エナジーボール』!!」

アブリボン「ぶぶぶぶ…!」キュゥゥゥ…!

セト「発射! 急所をブチ抜いてやりな!」
 ▼ 683 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/05/05 01:59:58 ID:EdwENhDA [3/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アブリボン「りっ!」シャッ

翡翠色のエネルギー弾がアブリボンから放たれる

進む先は当然真下を向いてるサクラビスの頭だァ!

サクラビス「ビッ…」ブオッ!!

ヘッドショット!

マルテロ『おーっとここでサクラビス戦闘不能ですっ! という事は…』

お兄さん「第1試合、勝者チャレンジャー……セトォォォ!!!」

ブゥン!

なんだぁ? ホログラムの映像が俺のアップに変わって……金で『WINNER』だとよ

しかもギャラリーは俺の勝ちに関しちゃ大して盛り上がってねぇし……

ンな状況でリーダー含めて後6戦すんのかよぉ……
 ▼ 684 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/05/05 02:01:08 ID:EdwENhDA [4/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
グソクムシャ「グ!……ゴゴゴ…」ズン!

そう鳴いてグソクムシャは右膝をフィールドに付けたまま動かなくなった

マルテロ『グソクムシャ戦闘不能! よってセトの勝ちぃ!』

セト「ハァ…ハァ……ありがとよクチート」シュゥゥン…

一撃が重てぇんだよ! ヒヤヒヤさせやがって……

サイクリング♀「あははー♪ 対戦ありがとね?」チャリンチャリン

でもこれでジムトレーナーに全員勝った、つーことは次はジムリーダーか……

一応バトル毎に回復はしてくれるけど正直キビいと思うぜ……

マルテロ『さ〜さやって来ました最終ラウンド! チャレンジャーセトVSジムリーダーカイドウのバトルが!』

カイドウ……海を背負う男な

マルテロ『で〜は最終ラウンドを目前にしたチャレンジャーに今の心境と意気込みを聞いてみましょうか!』

はぁ? またかよ……なんて思っている内にマルテロが宙を舞いながらマイクを向けて来た

どう答えるよ……なんならウケを狙ってみるか? ……いやいやスベったら終わるぞ?

普通に……いやそれじゃあまたどうぜシーン……ってなるだけだ!

ええいこうなりゃヤケクソだ!

セト「ええ……まぁぶっちゃけ不安なんですけど……」

セト「かかって来いやカイドウ! 海を背負えるモンならなァ!」ドンッ!
 ▼ 685 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/05/05 02:02:30 ID:EdwENhDA [5/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
……

本当にやっちまったぁぁぁぁぁ!!! ……黒歴史確定だろコレ

???「ああ……言われなくともそうするつもりだぜぇ」

男の声? 一体どこから……

グワン……

セト「うお! 何だぁ?」ギョッ

相手フィールドの床が開いた……ゴゴゴ…!

セト「何のおt……バッシシャァァァン!!!

開いた床からとんでもねぇ水飛沫が!

セト「うわ! メガネに水がかかりやがった!」

レンズが水滴まみれで何が起きているのか分からない中……

???「なかなか良い意気込みしてるなぁ! 気に入った!」

大音声でさっきの男の声が聞こえて来る

レンズをジャージの袖で拭いた後に晴れた視界に飛び込んで来たのは……

???「チャレンジャー……セトちゃんよぉ!」

バカでかい筋肉ダルマの半裸の男だった

セト「は……ハイ……」ピシィッ!

間違いねぇ……コイツがジムリーダーのカイドウだ!

死んだ気がする!!!


画像…カイドウ
 ▼ 686 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/05/05 02:03:33 ID:EdwENhDA [6/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カイドウ「ハァーッハハハハハ! そんなにかしこまらなくても構わねぇぜぇ!」ガンガン!

鼓膜が悲鳴を上げてんのは気のせいかァ!?

セト「そ、そうですか……」

カイドウ「いやぁー益々気に入った! そんじゃおいらについて来な! セトちゃん」

カイドウさんは俺に背を向けて歩き始めた

セト「ついてくって……そっちジムトレーナーの入り口じゃ…『いいのいいの』

マルテロ『ここのリーダー戦はちょっと変わってるんだ!』

……とうとう俺に敬語を使う事も止めたのかよ

セト「変わってるって…『いーからカイドウさんについて行ってみて!』

セト「……分かったよ、めんど臭くねぇんだろうな?」

ジムトレーナー戦みてぇな演出は御免だぜ?

マルテロ『うん! 行ってらっしゃーい!』

マルテロと言いジムリーダーも馴れ馴れしいヤツらだなぁ…
 ▼ 687 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/05/05 02:04:42 ID:EdwENhDA [7/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ジムトレーナー用の扉に入り、カイドウさんの背中を追っていく。足が止まったのはジムの外の砂浜だった

カイドウ「よぉし! 快晴だなぁセトちゃんよ!」

セト「あ……そうですね」

ダメだ、さっきの意気込みのせいで目を見て話せねぇよ……

カイドウ「ワァーッハハハ! 海上バトル日和ってもんよ!」

海上バトル?

セト「すみません……その…『海上バトル』ってどういうモンなのか……「おうよセトちゃん!」

せめて人の話を最後まで聞けよ!
 ▼ 688 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/05/05 02:05:53 ID:EdwENhDA [8/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カイドウ「『海上バトル』ってのはなぁ、平たく言やぁポケモンバトルとボートレースの融合体みてぇなもんだ」

カイドウ「ルールは普通のバトルにレース要素がちょいと引っ付いたようなもんだ!」

カイドウ「要はお互いポケモンに乗って海上でバトルして、おいらが島を3周する前にセトちゃんがおいらのポケモンを全滅させりゃぁ勝ちってこった!」

ポケモンに乗る? ……ちょっと待てよ!

セト「あ……度々すみません、その…俺海泳げるポケモン持ってないんすよ…」

まず俺が乗るポケモンがいねぇよ!

カイドウ「あぁ、そりゃあ大した問題じゃねぇ、シュント!」

サーファー「ホォラ持って来たぜ、セト」パッ

1戦目のサーファーがデカいサーフボードみてぇなのを投げて来やがった

セト「あっぶね! ンなモン投げんじゃねぇよ!」

サーフボードは俺の後ろの砂にブッ刺さっている

セト「つか……シュント、俺サーフィンやった事ねぇぞ」

サーファー「あー違ぇ違ぇ、そいつはポケモン用だぜ」

まぁ人間用にしちゃデカいよな

カイドウ「それにサーフボードってよりかぁホバーボードに近いなぁ。まぁ泳げないポケモンはそれに乗ってもらうってこった」

コイツにな……それより!
 ▼ 689 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/05/05 02:07:10 ID:EdwENhDA [9/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
セト「そ、それと本当に申し訳ないですけれど……何か…俺が乗る分なんてありますかねぇ?」

カイドウ「安心しろよぉ、ポケモンをレンタルしてやるからな。 ユーカ! 今空いてる奴いるか?」

カイドウさんが叫んだ先には6戦目のサイクリングがいた

……でもそのすぐ側にヤバそうなヤツが入ってそうなデカいゲージがあんのは気のせいか?

サイクリング♀「うーん……あのコだけみたいだよー」

カイドウ「あぁ…そうか」チラッ

なんで俺をチラ見したんだよ! しかも『あのコ』ってあのゲージに入ってるるヤツじゃねぇだろうな!

カイドウ「……大丈夫だぁ! アイツで頼む!」

おいおいおいおい…!
 ▼ 690 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/05/05 02:08:14 ID:EdwENhDA [10/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カイドウ「っしゃ、セトちゃんついて来な」ザッザッ

ついて行くとゲージの目の前まで来た。半分が海に浸かっているゲージの中身は暗くて見えないが、格子部分に傷が沢山付いているのは分かる

サイクリング♀「あー……ホントにこの人で大丈夫なの?」ゲゲ…

カイドウ「大丈夫よぉ、セトちゃんはそんな男じゃあねぇハズだ」

……いや、俺はそんな男なんだよなぁ……

カイドウ「よぉし! それじゃあ開けてくれ!」

サイクリング♀「うん! 開けるよー」ポチッ

ギィィィ……

格子部分が開いた。すると中からどこかで見た事のある背ビレがゲージから出て来た……

カイドウ「コイツは昨日保護したばっかのサメハダーのオスでよ、進化したてで血の気が盛んな野郎でなぁ」

カイドウ「見つけた時ゃぁ男2人を追い回してやがったんだよ」

え? 男2人を追い回してた?
 ▼ 691 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/05/05 02:13:26 ID:EdwENhDA [11/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
セト「その男達はその後どうなったんですか?」

って事はこのサメハダーはあん時の……

カイドウ「あぁ、サメハダーを保護した後は2人で……「あぶないッ!!」

サイクリングの声、サメハダーの方を見るとなんと顎を全開にしてカイドウさんに飛び掛かっていた

ヤベェ……

瞼が勝手に閉じる

「コキヒの方に泳いで帰ってったなぁ、何しろ早く帰らないと上司にシバかれるらしいんだが……」

え? なんでカイドウさんの声が?

瞼を開くと俺は絶句しちまった

サメハダー「メッ…メッ……!」ブルブル

何つったってカイドウさんが左手だけでサメハダーの黄色い鼻先を掴んでサメハダーを止めてるんだから……

カイドウ「なんたって泳いで帰るこたぁないだろうに、現に襲われてたのによぉ」ガシィ!

バケモンかよコイツ……

カイドウ「お、元気な野郎だなぁお前も、ほらよ!」ポイッ

バシャアン

……それで俺がアイツに乗るワケかよ

カイドウ「ま、あんな野郎だけどよろしく頼むぜぇ!」ビッ

いや親指立てられるだけで安心出来るかよ!!
 ▼ 692 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/05/05 02:14:36 ID:EdwENhDA [12/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

サメハダー「ルルグ……」

サメハダーは俺をガン見してるしよ……

でも乗らねぇとバッチももらえねぇしなぁ……しゃあねぇ! 食われたら全部コイツらの責任だ!

そんなワケで借り物のウェットスーツに着替えて近づいたんだがよ

サメハダー「ルルヴ…」

ンな唸り声上げてるヤツに初っ端から跨るワケにはいかねぇだろ……まずは

撫でながら語りかけよう!

セト「よぉサメハダー、今日はよろし…しみるッ!」サッ

撫でていた掌を見るとなんと擦れキズが出来ていた

確かに触った時にザラついてんなと思ったけどよこんなになるなんてよ……

セト「うっわ……これがお前の特性:鮫肌ってヤツかよ」ヒリヒリ

サメハダー「サーッ!」

こんなのに跨ってりゃウェットスーツごと下半身擦り切れるんじゃねぇのか…?
 ▼ 693 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/05/25 02:22:46 ID:5096liMA [1/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
それに乗り方ってどうすんだよ……ヒレにしがみつきでもすんのか?

セト「あ…乗り方ってどうすれば…」

カイドウ「簡単よぉ! 背ビレを背もたれがわりにして鼻先辺りをがっしり掴むのよぉ!」

うわマジかよ……手ぇ食い千切られんじゃねぇのか!?

でもそうじゃねぇと乗れねぇしな……それにもしかしたら一応助けてもらった仲かもしんねぇしな

セト「よし……今からお前の背中に乗るけど……絶対暴れんなよ? 間違ってもフリなんかじゃねぇからな!」

サメハダー「シャッ」

サメハダーはジッと止まった。 「乗ってもいい」って合図だよな?

そろりそろりと左脚でサメハダーを跨ぐ、後は腰を下ろすだけ……うおぉぉぉぉ!?」

サメハダー「メハダァァァ!!」バシャバシャバシャァ!

フリなんかじゃねぇつったのによ! 俺が乗るなり急発進しやがってこのサメ野郎!!
 ▼ 694 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/05/25 02:23:23 ID:5096liMA [2/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サメハダー「メェ!」ザブッ!

セト「んぐぐ!!?」

冷てッ!? 潜りやがったぁ!? ふざけるのも大概にしろよ!! 俺カナヅチなんだぞ!?

俺は必死にサメハダーにしがみついていた。もしも手離したら自分じゃあ上がって来れねぇからな……

サメハダー「ガァーッ!!」ゴゴゴゴゴ!!!

見た感じサメハダーは何か追っているみてぇだな……腹が減ってんのか?

それから20秒も経たねぇ内にサメハダーは海底の岩の隙間をしばらく睨んだり体当たりをした後、浮上した。 獲物にはありつけなかったみてぇだな

そのまま腹ペコサメハダーは元いた砂浜へと俺を乗せて向かって行った。そんな中……

コイツ腹減ってんだろ? ならアレで釣ってみるか?

バトル中に制御できなくなっちゃ話になんねぇからな…
 ▼ 695 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/05/25 02:24:30 ID:5096liMA [3/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜カリヤスサウスビーチ〜

カイドウ「おぅ! 見てたぜぇセトちゃん! 元気な野郎だろソイツぅ!」

セト「ええ…」

おかげで髪がビショビショなんだけどな…なんて愚痴を心の中に止め、ビーチに置いてある俺のリュックに手を伸ばした

奥の方を漁るとあったあった、ボワーズから貰った重箱みてぇなポロックケースがな

実は前に手持ちのヤツらの分を作った時に幾らか余ったポロックがあるから、ソイツをサメハダーに食わせてアイツの満腹感と俺への信頼を得ようって言う魂胆だぜ

さーて、コイツにしてみるか?

セト「おいサメハダー! 口開けてろよ!」

サメハダー「ハッ」ガパッ!

狙いは牙の羅列したサメハダーの口の中! 青いオレンポロックを右手に握って……

フルスイング! ポロックは綺麗な弧をえが……あぁん?

ポロックが落下したのはサメハダーの口ではなく手前の砂浜だった

セト「ノーコン野郎のセト君がやる事じゃなかったな……」ショボン….

サメハダー「シャハ!」ヘッ!

鼻で笑われてんのか知らねぇけど、こんな事になるなら最初っから手渡ししろよって事だろ…

セト「ほらよ、すまねぇな」ポイッ

サメハダー「メッ!」ザクザク

食うなぁ……これで満足か?
 ▼ 696 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/05/25 02:26:08 ID:5096liMA [4/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カイドウ「おーしセトちゃん! 準備はバッチリかぁー?」

セト「は、はい」

そう言うカイドウさんこそ着替えてもないし乗るポケモンすら用意してねぇじゃねぇか

カイドウ「よぉーし、おりゃっ!」シュッ!

シザリガー「ガガガー!」ポォン☆

シザリガー……アイツに乗るのか

カイドウ「どうだぁ? おいらのシザリガーは! コイツで今日もぶっちぎるぜぇ!!」

シザリガー「リガガー!」チョキンチョキン

シザリガーはハサミを動かしながら海に入っていった、それにカイドウさんが乗っても丁度良いぐらい……って事は大柄なヤツなんだな

セト「……頑張ろうぜサメハダー」ガシッ

ザラついた皮膚をしっかりと握る。 振り落とされてたまるかよ!

サメハダー「……」

なんか反応してくれよー……

ちなみに俺の右隣にはホバーボード、さらにその奥にはシザリガーに跨ったカイドウさんの姿が

お兄さん「マルテロは外に出られないのでカウントは俺がやるぜ! さぁいよいよスタートだ!!」

……いよいよ開始だ!

お兄さん「3…」

お兄さん「2…」

カイドウ「いょぅっしゃぁぁぁぁ!!! 張り切って行こうぜぇ! セトちゃん!!!」

お兄さん「1…!」

飛ばし過ぎんなよ…!

お兄さん「スタァァトォォ!!」

ジムリーダーの カイドウが 勝負を しかけてきた!

戦闘! ジムリーダー
https://soundcloud.com/q5avuwfjq2pq/vs-gym-leader
 ▼ 697 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/05/25 02:27:19 ID:5096liMA [5/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
セト「うわぁぁぁ!?」ビリビリ

バカ野郎飛ばし過ぎなんだよサメハダー!!

サメハダー「メッメッメェーッ!!」

カイドウ「ヒャッホゥ! 飛ばすねぇセトちゃん!」

飛ばすつもりなんざ毛頭ねぇよ!

カイドウ「じゃあおいらも……行くぜぇ!!」

シザリガー「ザガガガァー!!」バシャバシャバシャ!!!

距離が一気に詰められた!? 速すぎんだろあのシザリガー!

カイドウ「さぁ早速出番だぜぇ……サメハダー!」シュッ!

セト「!」

後ろを振り返ると背もたれがわりの背ビレと同じ背ビレが揺らついていた

高速型のポケモンか….…とっとと火力で倒すしかねぇ!

セト「初っ端から頼むぜピクシー!」ピッ

ピクシー「ピピピィ〜ン!」ブゥン…

ボールと無線で接続されているボードにピクシーが現れる。 投げなくて便利だなぁ……

まずは取り敢えずピクシーの高火力で速攻を仕掛けるぜ! アブリボンの『エナジーボール』は温存しておきたいからな……

セト「『マジカルシャイン』だ! 広範囲技でサメハダーを炙り出せ!」

サメハダー(セト騎乗)「!!」バシャァ!

セト「うおっ! ……お前を狙うワケねぇだろ! 暴れんな!!」グラッ…

クソッ…! 相手もサメハダーだからコイツを上手いこと利用されりゃ厄介だな…
 ▼ 698 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/05/25 02:28:34 ID:5096liMA [6/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カイドウ「『ダイビング』だぁ!」

サメハダー(カイドウ)「メッ」ザプッ…

セト「チッ! どこ行きやがった!」

水面にあの背ビレがねぇぞ! 潜りやがって…!

ピクシー「ッピ!」ピィィン!!

……

クソ、一応『マジカルシャイン』を撃ってみたけど何の反応もねぇな…

サメハダー(セ)「!」グルッ!

セト「ん? どうしたんだピクシーの方向いてぇぇぇぇぇ!!!」グワァァァ!

一直進してよぉ!!

カイドウ「今だぁ! 『どくどくのキバ』!」ガッ!

何!?

サメハダー(カ)「ガァァァァ!!!」バシャァッ!

ピクシー「ピィッ!?」ビクッ!

ピクシーの左手から飛び出して来たのは毒牙を口いっぱいに並べたサメハダーだった
 ▼ 699 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/05/25 02:29:39 ID:5096liMA [7/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
マジかよ…! でもこの距離じゃ防ごうにも間に合わね……は?

気が付くとザラついた背もたれは無かった

セト「うぶぇ!?」ドンッ!

サメハダー(カ)「シャッ!?」ドコッ

バシャン

セト「うおっ」ドサッ

またザラザラしてる……まさか俺コイツに投げられたのかよ!?

サメハダー(セ)「メメメ」

ったく……とんでもねぇヤツだな!

カイドウ「オホホゥ! 随分と面白れぇ事すんじゃねぇかセトちゃん!」

俺が指示してやった事じゃねーよ!

クソ……でも毎度の攻撃がこんなのじゃ防ごうもできねぇぞ!

けどこっちが潜って行くワケには行かねぇし……

でも今回は島3周するまでって言うタイムリミットがある! 長考なんかしてられねぇぞ……

チッ…コイツで行くぞ!

セト「ピクシー! 取り敢えず『ムーンフォース』を撃ちまくれ! 」

ピクシー「ピク!」ピィィ…

照明がわりに使ってやるぜ! そこで出て来た所を……

大丈夫、ボタンを押すだけだ!

二つのモンスターボールを握る手が汗ばむ
 ▼ 700 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/05/25 02:30:57 ID:5096liMA [8/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カイドウ「ほら今だぁ!!」

今だッ!

サメハダー(カ)「グワッ!!」ジャバァッ!

ピッ!

間に合えッ!!!

瞼を閉じて祈る。成功を……!

ザブゥゥゥン!

落水音。 恐る恐る目を開けるが、ホバーボードの上にピクシーの姿はなく、狙いを外し損ねた牙が刺さっているのみだった

セト「おいまさか……」

なんてこった、作戦は失敗、しかもさっきのムーンフォースのせいで水中でボコされてるピクシーがよく見える……

セト「チッ……クソッタレ!」

あの深さじゃ指示する事も出来ねぇ、『ハイパーボイス』か? 抵抗してるみてぇだがぁ!?

ドシュゥゥン!

照明用に撃ってた『ムーンフォース』のエネルギー弾が音波でハネ返されてホバーボードに当たりやがった……

ホバーボード「……」プスプス……

あああ……我が嫁がとんでもない最後っ屁を……

ザザ……マルテロ『ピクシー、戦闘不能ですっ!』

ウェットスーツに取り付けてあるスピーカーからマルテロの声が……このジムお兄さんの仕事ねぇんじゃねぇの?
 ▼ 701 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/05/25 02:32:20 ID:5096liMA [9/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
セト「うう……戻れ…」シュゥゥン

因みにウェットスーツの右腕のモニターによれば今は島1.3周目みてぇ……アブリボンはまだ温存だ!

セト「頼んだぞクチート!」ピッ

クチート「ちっ」ブゥン…

コイツなら瞬発力もある!

セト「いいか!? 敵はどこからでも襲って来るぞ! 気を付けろよ!!」

クチート「……ちぃ」

攻撃しに上がって来た所に『ふいうち』を入れてからの『じゃれつく』で行く!

カイドウ「お! 交代だなぁ! それなら『アクアジェット』ぉ!!」

サメハダー(カ)「サァーッ!!」ブワァッ!!

クチートの左後ろからサメハダーが飛び出して来た!

セト「チッ!」

っしゃあ今だ!! かましてやりなァ!!
 ▼ 702 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/05/25 02:33:34 ID:5096liMA [10/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
クチート「くっ……」スッ…

カイドウ「…からの『ねっとう』!」

無駄だァ! その速さじゃ……ンだとォ!?

クチート「ぢぃっ!」ジュワッ!

クチートが『ねっとう』を食らってやがる……しかも火傷に!

カイドウ「おっとぉ! サメハダーの特性:加速をナメられて貰っちゃあ困るぜぇ!?」

加速だぁ…! まさかバトルが長引く度に素早さが上がってくのかよ!?

セト「クソ……クチート大丈夫か!?」

クチート「ちぃ……ちゃあ!」

クチートは痛みに耐えながら首を縦に振った

セト「無理すんじゃねぇよ! 現に前にお前は……」

ズモイでの苦い記憶が蘇る……

クチート「ぢゃぁ!! くちち!」キッ!

「うるせぇ! 俺にやらせろ!」なんて意図がアイツの眼光からは伝わって来た

セト「……わかったよ、好きにしな! でもサポートはしっかりとさせて頂くぜ!!」

クチート「とっ」フン!

今は1.6周……そろそろキツくなるけどもうこの作戦しかねぇ!
 ▼ 703 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/05/25 02:34:33 ID:5096liMA [11/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
セト「頼むぜ…」ピピピッ

モニターの右の通信ボタンを押した、相手は……

マルテロ『ん? いきなりどうしたの!?』

最終確認とさせて貰うぜ…

セト「あのホバーボード、もしもブッ壊れたら俺が弁償しねぇといけねぇのか!?」

マルテロ『え!? なんでそんな事いきなり……』

セト「とっとと教えろよ!」

マルテロ『そんな怒らなくても……大丈夫、弁償する必要ないよ、替えも沢山あるし』

セト「OK サンキュー!」ブチッ

作戦決定だ!

何も弱点を突くのがポケモンの技だけだと思うなよ!
 ▼ 704 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/05/25 02:36:51 ID:5096liMA [12/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
セト「いいかクチート! ボードの先端に立て! 後ろに気を付けろよ!」

クチート「くっ……」ジュッ…

あえて後ろを向かせて……

カイドウ「背後から『アクアブレイク』ぅッ!!!」

サメハダー(カ)「シャハハハー!!!」ザバァッ!!

ボード前方──クチートの背後に向かって飛びかかる顎全開のサメハダーが姿を現した

クチート「くぅ….…」ジリジリ…

セト「今だ! ボードの後方に向かって『ふいうち』ィ!!」

クチート「ちゃっ!」バシュッ!

クチートは跳んだ。頭を仰け反らせながらボード後方へと

カイドウ「?」

そして後方──仰け反らせた頭を思い切り振り下ろすクチート、そのハサミが当たりボードは…

クチート「ちいゃぁぁぁ!!!」
ベキィ!

サメハダー(カ)「ガムゥ!?」ムグッ!

サメハダーの口にゴールイン!
 ▼ 705 ーケオスの羽毛◆5dlyl3s5o2 19/05/25 02:37:50 ID:5096liMA [13/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
セト「っしゃあ! トドメの『アイアンヘッド』ォ!!」バッ

クチート「ちッ…」ブワッ…

サメハダー(カ)「ンガゴ……ゴゴゴ!」

サメハダーの上顎狙って……

クチート「ちょぁぁぁっ!!」メキィ!

サメハダー(カ)「グギャッ!!!」バキッ!!!

さーて……サメハダーが噛み砕いた物は……

サメハダー(カ)「シャァッ!?」バチバヂバヂ!!!

カイドウ「ぬぅっ!? ショートだぁ!?」

今のうちに…!

セト「クチート! 飛び乗れ!!」

サメハダー(セ)「ググググ…!」ズズズズズ…!

クチート「くっ……ちぃ!」ピョン!

セト「うお! 重てぇ!?」ドスッ

クチート「ぢっ!」イラッ!

よしこれで……

セト「サメハダー離れるぞ!」

サメハダー(セ)「サァ!」

なんつったって離れておかねぇと……

サメハダー(カ)「ググググ……」バチバヂ……

サメハダー(カ)「!」カッ!

ドォォォン!!!

カイドウ「サメハダーぁぁッ!!!」

ボードが爆発するからよォ!
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