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ジムリーダーの仕事が休みのとある日、朝手紙入れを覗いてみると差出人の書いていない封筒が一つ入っていた。封を開けてみると、そこには一枚のDVDが入っていたがそこにも何も書かれてはいなかった。
「……とりあえず再生してみようかな、暇だし」
自室でパソコンを起動し、DVDを読み取り始める。ウイルスとかそういう悪性のものが入っているというわけでは無さそうだ。
DVDの中には動画ファイルが一つと、テキストファイルが一つ。なんとなく動画からは怪しさを感じたので先にテキストファイルを開いてみたが、テキストファイルの中には知らないメールアドレスのようなものが書かれているのみで仕方なく動画を再生してみることにした。
映像が始まると、そこにはどこか見覚えのある僕と同年代くらいの少年と脂ぎった中年の男性一人が二人でベッドに座っている映像が映っていた。
「! この子、あの"テンマ"だ……!」
イッシュ地方で大人気の男性アイドルの"テンマ"。
今では他の地方でもその名前を聞くことが多くなり、ここジョウト地方でもそこそこの知名度が産まれはじめていた。僕は時々ジムリーダーとしてイッシュ地方に行くことがあるのでよく知っていたし、実は隠れファンであったりもする。
そんな憧れの彼が、今画面の向こう側にいる。
僕は心臓がドクドクと高なり始めるのを感じた。
(この映像はファンディスクとか何かの番組なのかな?)
そう思っていると少しカメラの位置を気にしていた彼だったがベストポジションを見つけたのか満面の笑みを浮かべ、僕に向かって語りかけてきた。
『みなさん、こんにちはー!! テンマです!』
いつもと変わらない溌剌とした声。いつもと変わらない笑顔。
ただいつもより少し顔が紅潮しているようにも見えた。それにやけに隣にいるおじさんと密着しているような……?
『今からボクはぁ……♡』
『このオジサンと、ガチハメセックスしちゃいま〜す♡♡』
「えっ……??」
耳を疑った。
さすがに聞き間違いか、と無理矢理理解しようとした時には既に彼はおじさんと行為を始めてしまっていた。テンマの方からおじさんの方へ抱きつくと、そのままおじさんのかさついている唇に吸い付いていった。
僕の頭が混乱して始めても行為は止まらない、止まってくれない。
絡み合う指、絡み合う視線、絡み合う舌……
テンマの時折漏れる熱い吐息が、次第に蕩けて発情していく顔が僕をおかしくしていく。
ファンとしてこんなのを見てはいけない。
今すぐに視聴をやめなければいけない。
そう思いつつもマウスの操作ができない。マウスじゃない場所に手が伸びてしまう。
しばらくして、テンマが名残惜しそうにでも仕方なさそうに唇を離すと、二人の間に混じり合ってできた唾液の橋がかかっていた。