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静謐な空気の満ちた其処に似つかわしくない、酷く荒い呼吸が響いていることに気付き、レシラムはまどろみの淵から意識を取り戻した。
この地に住まう者は、自分を除けば己の片割れたるゼクロムしかいない。
―――ならば、この吐息の正体は、彼なのだろうか?
うっすらと蒼い瞳を開くと、辺りは真の闇に包まれていた。今夜は、どうやら新月らしい。
微かな明かりすらもない中で、レシラムは二、三度まばたきをして闇に眼が慣れるのを待った。
そうして部屋の片隅に蹲る黒い影を見咎めたレシラムは、訝しげに声を掛ける。
「…ゼクロム?こんな夜更けに、一体どうしたというのだ?」
「レシラム…俺は、もう…我慢の、限界だ。」
掠れた声で絞り出される言葉に胸騒ぎを覚え、レシラムは眉根を寄せた。
「酷く苦しそうだが…どこか、具合でも悪いのか?」
そっと歩み寄り、翼と一体になった手を差し伸べた、―――その刹那。
「っ…!?」
伸ばした手を掴まれ、凄まじい力でレシラムは体ごと壁に押し付けられた。