【SS】ポケットモンスター de: lete【伝ポケ】:ポケモンBBS(掲示板) 【SS】ポケットモンスター de: lete【伝ポケ】:ポケモンBBS

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【SS】ポケットモンスター de: lete【伝ポケ】

 ▼ 1 ダさん◆9vRZGC1tqQ 18/06/07 01:04:28 ID:S44JyZxM [1/10] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
「さあ次の物語の始まりだが。」

「覚悟はあるのか?」「命をかけるのか?」

「お前のその思いが」「陸も空も海も揺るがすのだ」
「誰に祈る?」

「時空を飛び越えてでも」「自分自身を煽る?」
「気色悪いな。」

「……お前の理想とは?」「貴様の真実とは?」
「戯言の意味とは?」

「壊せ」「生み出すのです」
「守り抜くんだ。」

「どれにすがっても」「何を言っても」
「顧みないその精神で」


「何を願うというのだ?」

……伝説ポケモンが、悪の手によって染められたポケットモンスターの世界を救う物語。
 ▼ 2 ダさん◆9vRZGC1tqQ 18/06/07 01:11:30 ID:S44JyZxM [2/10] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
#1 「期待していたって変わらない。」


辺りを見渡すも、見えるものは全てが真っ黒く染まっている。

いつからこんなことになってしまったのだろうか。
どうしてこんなことになってしまったのだろうか。

心の底で眠っていた微かな希望が消えていくような気がした。


灰色の雨が降り注ぐ大地、自分が居た場所、カントーの全ては、何者かの手によって変わっていた。

倒壊した建物から、1つのモンスターボールが落ちていた。

拾ってみるが、中にはもちろんポケモンなんていない。


その場で膝をついた。
 ▼ 3 ンカラス@マスターボール 18/06/07 01:13:31 ID:dLuOeIq6 [1/2] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
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 ▼ 4 ダさん◆9vRZGC1tqQ 18/06/07 01:16:51 ID:S44JyZxM [3/10] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
もう誰にも会えない。


そんなことは分かっているのに……。
ごしごしと目を擦るが、それでも生暖かい涙は溢れ出す。

でも、まだ諦めてはいけないのだ。

拳をついて立ち上がると、また、願いをこめて歩き出した。

もう自分の体力も限界に近い。
だが、しかし。


この世界で、自分以外に生き残っている生き物を探さなくてはいけない……。


だがそれも虚しく、その生き物……ミュウツーは、その場に倒れてしまった。
 ▼ 5 ダさん◆9vRZGC1tqQ 18/06/07 01:23:31 ID:S44JyZxM [4/10] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
思い出せば、あの頃はとても幸せだったような気がする。


ひとりぼっちで生きていたミュウツーに、その手を差し伸べた人間がいたのだ。

その人間は、表情も変えずにミュウツーを大切な家族の一員として迎え入れた。


だがある日、人間はミュウツーを置いて、どこかへ行ってしまったのだった。

「死ぬなよ。」

人間はそう笑って、ミュウツーから離れていった。


その後、事態は全てが不穏な空気に包まれた。
 ▼ 6 ダさん◆9vRZGC1tqQ 18/06/07 01:28:38 ID:S44JyZxM [5/10] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
この世界が狂いだした。
この世界から、全ての生き物が消えている。

そんなこと、あるはずない。
幸せを、壊さないでくれ……。


たすけてよ


こわいよ


ここからだしてよ


幼い声が、辺りに響きわたるが、周りには、誰の姿も無かったのだ。


#1「期待していたって変わらない。」完
next……#2「破壊者と魔法と」
 ▼ 7 ダさん◆9vRZGC1tqQ 18/06/07 01:36:53 ID:S44JyZxM [6/10] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
#2「破壊者と魔法と」


「おーい、お前、大丈夫かー?」

誰かに揺さぶり起こされる。
身体がぎしぎしいっているし、かなり体力も持っていかれているというのに……不届き者め……。

「あと10分寝かせてくれ」と言おうとして、ミュウツーは思考回路が停止した。


なんで自分は話しかけられているのだ?


このカントー地方には、自分だけしかいなかったはず。
なのに、なぜ?

ミュウツーは目を開けると同時に起き上がった。
その瞬間、起こした相手と顔面同士がぶつかってしまった。


「いっだッ!」

あまりの威力に、両者ノックダウンしたのだった。
 ▼ 8 ダさん◆9vRZGC1tqQ 18/06/07 01:44:45 ID:S44JyZxM [7/10] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
お互いに額を押さえて顔を見る。
額は赤く腫れ上がっていて……。

相手の方はその面白さに吹き出していた。

「ぶっはッ……!
なんだよお前……ッ!やっとここまで来れたなーッて思った矢先にギャグかますとかッ!最ッ高だな!」

爆笑するその相手を横目で見ると、相手は「悪かった悪かった!」とまだ笑うのかお前は。

でも、相手の表情は全く緩んでいない。
むしろ固すぎていつでも無表情に見える。

口だけっていう訳か。


そんな視線を送ると、相手はドンと胸に手……なのか分からない部分を置いた。

「オレ様はイベルタルってんだ!
お前もどうやらこの場所に《取り残された存在》になっちまったみたいだな!」
 ▼ 9 ナバァ@くろいヘドロ 18/06/07 01:52:17 ID:y1/hgnH6 NGネーム登録 NGID登録 m 報告
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 ▼ 10 ダさん◆9vRZGC1tqQ 18/06/07 01:52:38 ID:S44JyZxM [8/10] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
「イベ……ルタルさん?」

聞いたことのない名だった。
同じポケモンであることは分かるが、こんな奴もいるだなんて……。

改めて世界は広いのだなと自覚する。


「おおっと!オレ様の名前にさん付けはいらねーよ。そんでもって、アンタの名前は?」

「私は……ミュウツー。」

今出せる限りの声は出した。
というか、ポケモンに人間的な言葉を話す声帯なんてある訳ないので、テレパシーで出せる音量……ということになるっぽいが。


「ミュウツー?ありゃ?お前カロスにいなかったっけ?」

カロス……?
カントー地方と同じく、地名だろうか?
聞いたことなど無いので首を振る。

イベルタルは不思議そうに首を傾げた。
 ▼ 11 ダさん◆9vRZGC1tqQ 18/06/07 01:58:00 ID:S44JyZxM [9/10] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
「ま、お前のそっくりさんがオレ様たちが住んでる場所にいたんだってことよ。」

そう言ってまた笑う。
今度は表情らしい表情に変わっている。

「ん、待てよ。
お前、今『オレ様《たち》』と言ったな?」

気付いたら、イベルタルに詰め寄っていた。
イベルタルは真剣にこちらを見た。

「おうよ。
お前みてーなポケモンがいねーかなーってオレ様は毎日見回りしてんだ。

そこでアンタを見つけたっ訳さ。」


ミュウツーはやっと見つけたのだ。
そして、証明されたのだ。


自分はひとりぼっちじゃ無かったと。
 ▼ 12 ダさん◆9vRZGC1tqQ 18/06/07 02:08:26 ID:S44JyZxM [10/10] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
「安心しな、ミュウツー。
オレ様のとこで、オレの愉快な仲間たちが首を長くしてお前を待ってるからさ。」

その言葉で、ミュウツーの緊張の糸は完全に切れた。
と同時に、またどうしようもない涙が溢れて落ちる。

ずっと降り注ぐ、灰色の雨に紛れて見えなくなって欲しいのに、こんなときに限って雨は止んでしまうのだ。


ひとりぼっち、という悪夢から、そのポケモン……イベルタルが救ってくれた。

泣くなんて情けない、情けないけど、確かにミュウツーは《嬉しい》なんて思っていたから仕方がない。

そんなミュウツーの頭にイベルタルは羽を置いた。

「……さ、行こっか。
まだ魔法がかかってた方が、楽しいもんな。」

ミュウツーの手をとると、自分の背中に乗せる。

「カロスへ出発しんこー!」


#2「破壊者と魔法と」完
next……#3「取り残されたポケモン」
 ▼ 13 ミラミ@すくすくこやし 18/06/07 05:16:20 ID:9/tCVNoU NGネーム登録 NGID登録 報告
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 ▼ 14 ガチャーレム@ハガネールナイト 18/06/07 22:59:05 ID:dLuOeIq6 [2/2] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
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 ▼ 15 ダさん◆9vRZGC1tqQ 18/06/08 18:44:40 ID:XMtW.lCI [1/2] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
#3「取り残されたポケモン」


びゅうびゅうと風が突き抜ける。
真っ黒な雲に囲まれた空は、今にも崩れ落ちそうなほど悲しい色だ。

ミュウツーを背中に乗せたイベルタルは、カロスへ向けて飛び出している最中である。

「んでさーミュウツー。
お前、今まで何してたんだ……?」

飛行には結構集中力が必要だが、イベルタルはいつでも気楽だ。

だが、ミュウツーからの返事は無かった。

「えっ?ミュウツー?!」

流石に慌てたイベルタルは、ミュウツーの名前を必死に呼んだ。
 ▼ 16 ダさん◆9vRZGC1tqQ 18/06/08 18:50:09 ID:XMtW.lCI [2/2] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
「……あ、あぁ……すまないな。
少し……寝ぼけていたみたいだ。
それで……何用だ……?」

ミュウツーは疲れていた。
なんせここまでずっと1体の力でやり過ごしてきたし、ずっと何も食べていなかった、それに睡眠もあまりとっていないのだ。

それほど必死だったということだ。

「……だったら寝てていいぜ
近くなったらまた起こすからよ。」

あまり周りを気にしないイベルタルだったが、急に気まづくなったみたいだ。

そう言われてミュウツーはまた目を瞑った。
 ▼ 17 ーダイル@ながながこやし 18/06/09 22:29:11 ID:7OngQfaI NGネーム登録 NGID登録 m 報告
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 ▼ 18 ダさん◆9vRZGC1tqQ 18/06/10 04:42:49 ID:YFtUxtDU [1/5] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
……きこえるかい?


……きみとまた、ぼうけんしたいな!


……いいかい?


……だから、もうすこしだけまってて


……むかえにいくからね!





……じ ご く の そ こ か ら は い あ が っ て

で も き み を た す け る よ
 ▼ 19 ダさん◆9vRZGC1tqQ 18/06/10 04:47:43 ID:YFtUxtDU [2/5] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
「ミュウツー……?」

気が付けば、そこは深い森の中だった。
イベルタルは心配そうにミュウツーを見ていた。

「お前、うなされてたから、すぐにでもって思ってさ。

ところで大丈夫か?」

しばらくぼんやりしていたミュウツーだが、すぐに我に返った。

「あ、ああ、大丈夫だ。」

「なら良かったなー!」

ぽんぽんと肩を叩くイベルタル、その隣にはいつの間にかミュウツーの知らないポケモンがいた。
 ▼ 20 ダさん◆9vRZGC1tqQ 18/06/10 22:10:00 ID:YFtUxtDU [3/5] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
「お目覚めにならして?」

そのポケモンはミュウツーをじっと見つめてくる。
ミュウツーはイベルタルに視線を送った。

「あー……ミュウツー、どうだ?」

あっという間に気まづい雰囲気になってしまった。
なんだか不思議なポケモンだな、と思った。

「えっと、絶好調……です。」

「ならいいです。」

ええ……?
会話が成り立っていないみたいだが……?

「それより、自己紹介がまだでしたよね。
わたくしはゼルネアス。貴方の名前はミュウツーさん。それはイベルタルから伺っています。」
 ▼ 21 ダさん◆9vRZGC1tqQ 18/06/10 22:20:32 ID:YFtUxtDU [4/5] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
「カントー地方からはるばるとよくいらっしゃいましたね、お疲れ様です。木の実をいくつか頂いてきたので食べてください。」

ミュウツーの目の前に、色とりどりの木の実が置かれた。

そういえば、ミュウツーは最近ずっと食事をしていなかった。

食べたい気持ちも山々だったが、今はとても食べれそうな感じではない。

湧き出る食欲を抑えて、ミュウツーは「大丈夫。」と木の実を押し返した。

「……まあ、食べないのならいいのですが。
それと、ここはまだ被害が及んでいないので、ゆっくりとお休みになられてはどうでしょうか?」

さっきまでぐっすりと眠っていたが、まだ疲れは抜けない。

あと、イベルタルも大あくびをしていた。
 ▼ 22 ダさん◆9vRZGC1tqQ 18/06/10 22:28:44 ID:YFtUxtDU [5/5] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
「こっちだ!オレ様が気に入ってる木陰だぜ。
オレって、結構いろんなところに飛んで回るから、休むときはいっつもここに来て横になってるんだ!」

そこは自分よりはるかに大きな木の根っこ。
その端の方に頭を乗せると、イベルタルはすぐに眠りに落ちた。

同じように隣で横になってみると、案外眠れるものだ。その時吹いていた風が、そこだけ当たらなかった。

でも、このまま眠れそうだったのに眠れなかった。

しばらく目を開けていると、それを上から覗き込むゼルネアスが……

「えっ……?!」

びっくりして、また飛び起きた。
だが、ゼルネアスはイベルタルと同じようにはならない。

起き上がったミュウツーの頭を難なく避けた。

「お休みのところ悪いのですが、少しわたくしとお話しません?あまり時間はとらせないので。」

ミュウツーはきょとんとして頷いた。
あまり話しかけにくい存在だが、何の用だろうか。
 ▼ 23 イボルト@おおきなマラサダ 18/06/11 03:47:33 ID:uzgQJQNo NGネーム登録 NGID登録 m 報告
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 ▼ 24 ダさん◆9vRZGC1tqQ 18/06/11 17:01:59 ID:SE9sIzjc [1/2] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
「貴方はどうしてあの脅威の中生き延びれたのでしょうか?」


冷たい目でゼルネアスはミュウツーを見つめる。
いつも、ミュウツーを見つめてくるあの目とは大違いだ。


「あのとき、イベルタルにカントー地方へと遠征を伝えた理由は、あの場所に強い生命反応があったから。」


目を背けたくて仕方が無かったけれど、背けることがなぜか出来ないのだ。


「だがしかし、イベルタルが見つけた正体は、わたくしが見つけた正体とは違った。」


ただ、額から冷や汗がたらりと落ちる。
ごくりと涎を飲む、思わず後ずさりした。


「貴 方 は 一 体 誰 な の で す か ?」
 ▼ 25 ダさん◆9vRZGC1tqQ 18/06/11 17:25:02 ID:SE9sIzjc [2/2] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
「まあ、貴方のことを深く聞くつもりはありません。脅してしまってすみません。」

突然のことで、頭が真っ白になっていた。
つまりは何が聞きたかったのだろう?

自分……?
ミュウツーの存在とは、一体何なのだろうか。

ミュウツーとは誰なのだ……?

「取り残された存在……
貴方は必然としてこの世界に生きることを求められているのです。

思い悩ませて申し訳ないです、しかし、自分の存在する意味を忘れてしまったら駄目です。

時には目の前の現実に必ず目を向けねばいけないこともあります。貴方を忘れないようにしてくださいね。」

そう言った直後、イベルタルが目を覚ましたのか、こちらを見た。

「ん……?なんでゼルネアスがミュウツーと話してるんだ……?」

少し間が開く。

「貴方じゃ分からないと思います。」


#3「取り残されたポケモン」完
next……#4「真実を見い出せ」
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