【SS】ルカリオ「サーナイトは守りが固い」

うちのクラスのサーナイトは守りが固い。誰とも仲良くならない。多分人付き合いが悪い。

でも……


もう一度彼女の笑顔が見たい。

支援

僕のクラスの学級委員長、サーナイトは守りが固い。誰とも仲良くしようとしない。反応もなんと言うか…冷たい。

ルカリオ「おはよう、サーナイト」

サーナイト「おはようございます」

友達でもなければ幼馴染みでもないのだが…個人的にサーナイトには思うところがあるから、困る。

僕はチャラいというか軽いというイメージを保っているけど、内面は一人称が『僕』みたいに僕の内側は陰キャみたいな、ネガティブな感じだ。そういう方は僕以外にもいるんじゃないかな。

さて、僕が彼女に特別な思い…好意を抱いた理由を説明しよう。本当に一瞬の事だったんだけど。彼女が移動教室の時にペンか何かを落とした。それを拾って渡しただけだったんだ。いつものように無表情でありがとうと言ってくれると思ったのに

サーナイト「ありがとう！」

あんなに急に弾けた笑顔で返されると思っていなかった。言ってから本人はハッとして僕から逃げるように立ち去っていった。彼女の気が緩んでいただけだとは思うんだけど…すごく、可愛かった。

それともう一つさっき説明した出来事がきっかけなのは同じなんだけど、僕みたいに学校では気張ってるというかキャラ作ってるのかな、と勝手に同族意識というか、親近感をもったからだ。

その笑顔から1ヵ月。当たり前だがそれからは特にコンタクトも無い。

フライゴン「な〜に気ィ沈んでんのかな！？」

僕の内面を知る、いわゆる親友のフライゴン。気配りもできてバトルの実力強いというか、『つおい』。学力は全くらしいので、僕とトントンぐらいだと思う。

フライゴン「あ！俺完全に理解したわ。お前またサーナイトのこt」ｷﾞﾘｷﾞﾘｷﾞﾘｷﾞﾘ

ルカリオ「」ｷﾞﾘｷﾞﾘｷﾞﾘｷﾞﾘｷﾞﾘｷﾞﾘｷﾞﾘｷﾞﾘ

僕は思いきりフライゴンの腕をねじる。

フライゴン「いだだだだだだだだだ！！」

前言撤回。こいつは他人の恋愛をよく茶化す。

フライゴン「………痛いぃ…」ｽﾞｷｽﾞｷ

ルカリオ「大概にぃ…しろよ…？」ﾆﾌﾞﾆﾌﾞﾆﾌﾞﾆﾌﾞﾆﾌﾞ

フライゴン「ふぁいぃ…」

ガブリアス「おーい！次移動教室だぞー！並べ並べ〜！」

男子学級委員長のガブリアスが教室のポケモン達に声をかける。ﾀﾘｰとかうわ次ルンパッパ先生やん〜という声が耳に入れながら準備をする。そして廊下に並ぼうとした時____

ｶﾀﾝ

聞いた事のある音がした。ずっと聞きたかった音がした。音をする方へ向くと…


サーナイトのペンが落ちていた。

最近ルカサナss多いなあ

支援

>>7
そうなの？


>>2
>>7
支援ありがとうございます

いつの間にかペンの前に来ていた。拾って、あの時のように近づく。謎の緊張。

ルカリオ「さっささささサーナイト…」

サーナイト「はい？」

ルカリオ「これ…」

サーナイト「あっ………ｺﾞﾎﾝありがとう」

期待してた僕が馬鹿だった。前の時の予想が今になって当たった。

帰り道。

フライゴン「しょげんなって。」

ルカリオ「」ｽﾞｰﾝ

フライゴン「……」

ルカリオ「やっぱりあの時気が抜けてただけだったんだ…」

わかってたつもりなのにやっぱり心の何処かで期待してしまう。

フライゴン「恋怖っ」

ルカリオ「お前は恋しないのか？」

フライゴン「…………どうだろ」

翌日

新聞を取りにポストを見に行くと新聞の他に手紙が一通入っていた。誰宛かなと思ったら自分だった。書いたのは…サーナイトだった。

没です(汗)