【SS】恐怖!謎の屋敷から脱出せよ!【ホラー】:ポケモンBBS(掲示板) 【SS】恐怖!謎の屋敷から脱出せよ!【ホラー】:ポケモンBBS

  ▼  |  全表示107   | <<    前    | 次100 >> |  履歴   |   スレを履歴ページに追加  | 個人設定 |   ▼   
                  スレ一覧                  
SS

【SS】恐怖!謎の屋敷から脱出せよ!【ホラー】

 ▼ 1 トラポット◆Pcf6Vw29GM 18/07/04 19:36:10 ID:a2WISyOI [1/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
──イッシュ地方、とある荒野

少年「ポニータ!ふみつけだ!」

ポニータ「くぉん!」

 勢いよく降ろされた足が、こちらに迫ってくるコマタナのすぐ横の地面を抉る。躱された。

コマタナ「コマッ!」

 チャンスだと思ったのか、コマタナはまっすぐ俺を目指して走ってきた。トレーナー狙いか……

 でも、残念。

少年「ポニータ!」

ポニータ「くぉんっ!」

 地面を蹴って方向転換したポニータは、コマタナを飛び越し、狙いを定める。

コマタナ「!?」 
 ▼ 2 トラポット◆Pcf6Vw29GM 18/07/04 19:38:16 ID:a2WISyOI [2/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 コマタナは気づいて身体を捻るが、もう遅い。
 なぜなら、その位置はすでにポニータの攻撃の射程内だからだ。

少年「にどげり!」

ポニータ「くぁん!」

コマタナ「……ッ!」

 にどげりは二発ともきれいに入り、そのままの勢いでコマタナをぶっ飛ばした。
 コマタナは2、3メートル程離れた場所で少しの間目を回していたが、すぐ立ち上がり、逃げていく。こちらの勝利で良さそうだ。
 ▼ 3 トラポット◆Pcf6Vw29GM 18/07/04 19:39:13 ID:a2WISyOI [3/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
少年「いやー、俺たちだいぶレベルアップしてない?あ、してない?お前らだけ?」

ポニータ「ブルルル」

カメテテ「テッ」

少年「……肯定するなよ……」

 ここは、地図に載っていないイッシュ地方の荒野。俺とポニータとカメテテは、次のジム戦に向けてここで特訓しているのであった。
 さっきまではその辺のポケモンが皆襲って来ていたが、相手をしてるうちに逃げていき、人気(ポケ気?)はすっかりなくなった。

少年「……そろそろ暗くなってきたし、いい場所見つけて野宿しよっか」

カメテテ「テッ」
 ▼ 4 トラポット◆Pcf6Vw29GM 18/07/04 19:40:11 ID:a2WISyOI [4/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
少年「……あれ、どうしたポニータ?」

ポニータ「くぉん……?」

少年「!あれは……」

アブソル「…………」

少年「アブソル!バトルか……?」

アブソル「……」

 アブソルは音も立てずに降り立つと、こちらが警戒するより速く背後を陣取った。

少年「!?なっ」

 そして俺の後ろ襟を咥え、駆け出す。

少年「うわあああああああああ!?」

ポニータ「くぁん!?」
 ▼ 5 トラポット◆Pcf6Vw29GM 18/07/04 19:40:52 ID:a2WISyOI [5/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 しばらく目を瞑って揺れに耐えていたが、やがてアブソルは止まった。

少年「……?」

 恐る恐る目を開けると──





──アブソルは既に姿を消していた。

少年「!?なんだったんだ……今の」

ポニータ「くぉん!」

カメテテ「テッ」

少年「ああ良かった、追ってきてくれたんだ」

 ちなみにカメテテは器用にポニータの背に乗っている。
 ▼ 6 トラポット◆Pcf6Vw29GM 18/07/04 19:41:36 ID:a2WISyOI [6/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
少年「とりあえずもう暗いし、下手に動かない方がいいよな……この辺で野宿を……あれ?」

カメテテ「テッ?」

少年「なんか聞こえないか?」

 か細くて高い……泣き声みたいな……

少年「って、これ人間の声じゃね!?おーい!誰かいる!?」

 途端に声が止んだ。すると今度は、小さな声で「たすけて」と声がした。女の子の声だ。

少年「やっぱ誰かいるんだ!探すぞ!」

ポニータ「くぉん」

カメテテ「テッ」
 ▼ 7 トラポット◆Pcf6Vw29GM 18/07/04 19:42:58 ID:a2WISyOI [7/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 数分後、俺たちはまだえんじくらいの小さな女の子を見つけた。

少年「ポケモンも持っていないのに、なんでこんなところにいるんだ?危ないよ」

女の子「おとうさんに……」

少年「?」

女の子「……おとうさんについてきたの。おとうさんはけんきゅういんで、このへんのちりのけんきゅうにきてたの」

女の子「そしたらはぐれちゃって……」

少年「そうか……とりあえず、今日はもう暗いし、ここで野宿しよう。で明日一緒にお父さんを探そっか」
 ▼ 8 トラポット◆Pcf6Vw29GM 18/07/04 19:44:46 ID:a2WISyOI [8/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
女の子「とまるの?じゃあさっきいいばしょみつけたよ」

少年「いい場所?」

女の子「きて」

 女の子に手を引かれて着いていくと、そこには大きな屋敷があった。
 雰囲気でいうとシッポウシティの建物に似ている。落ち着いた豪華さのある豪邸だ。持ち主はさぞ金持ちなんだろう。

少年「……こんなとこに家があったのか」

女の子「あのね、もうだれもすんでないみたいなの。こんやだけとまらせてもらお」

少年「そうだね。失礼します……」

 ギィ……とそれっぽい音をたてて、扉を開ける。
 ▼ 9 トラポット◆Pcf6Vw29GM 18/07/04 19:46:50 ID:a2WISyOI [9/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 中に入って扉を閉め、前を向いたところで──俺の足は止まった。

 屋敷内は真っ暗である。ポニータがいるのでこちらは明るいし、照明が無いから真っ暗なのは当たり前なのだが、雰囲気が異様だった。まるで、何かが闇の中にたくさん潜んでいて、それが一斉にこっちを睨んだかのように感じた。鳥肌が立ち、冷や汗が流れる。

少年「……ここ、やめない?」

女の子「ううん、そとはあぶないでしょ。ここにいよ?」

 女の子の言葉には、妙な説得力があった。確かに外は曇りだった。夜になれば雨が降るかもしれない。

少年「…………うん」

 その日は玄関先でまとまって眠った。
 ▼ 10 トラポット◆Pcf6Vw29GM 18/07/04 19:48:03 ID:a2WISyOI [10/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
──たすけて。





──たすけて。たすけて。







──たすけて。たすけて。たすけて。たすけて。たすけて。たすけて。たすけて。たすけてたすけてたすけてタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテ

少年「あああああああああああああああ!?」

──ピピピピピピピピピピピピ……

少年「あ……」
 ▼ 11 トラポット◆Pcf6Vw29GM 18/07/04 19:48:38 ID:a2WISyOI [11/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ライブキャスターの目覚まし音で意識は覚醒した。寝る前にセットしたので、あれから7時間経ったというわけだ。

少年(すごい悪夢だった……)

少年「ポニータ、カメテテ、おはよう」

ポニータ「ブルルル……」

カメテテ「テッ」

少年「……あれ?」

少年「あの女の子……どこ行……った?」

 あの子がいない。寝る前は一緒だったのに。
 そして今気づいたが、とっくに日は昇っているハズなのに玄関の奥は真っ暗。明らかに”ヤバい“のは確かである。
 ▼ 12 トラポット◆Pcf6Vw29GM 18/07/04 19:49:18 ID:a2WISyOI [12/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
少年「外に出た……とか?」

 あの奥に行ったかも、ということは考えたくなかった。

少年「とりあえず外に出……」

 ドアノブに力を入れると、「ぎっ」と、二重の意味で嫌な音がした。

少年「……カメテテ、開けれる?」

カメテテ「テッ……」
 ▼ 13 トラポット◆Pcf6Vw29GM 18/07/04 19:53:52 ID:a2WISyOI [13/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 カメテテは普通のドアならピッキングできるほど器用だ。カメテテならどうか、と試したが……やはりダメだ。
 こうなれば強行突破か。

少年「ポニータ、にどげり!」

ポニータ「くぉん!」

 だが、ポニータのにどげりでも扉はビクともしなかった。扉が硬いというよりは、攻撃によって干渉できないといった感じだ。

少年「…………」

 現実を認めなければ。
 俺たちは閉じ込められてしまったのだ。この謎の屋敷に。
 ▼ 14 ードリオ@バコウのみ 18/07/04 22:41:28 ID:coHkVoo6 NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 15 ドイデ@ラティオスナイト 18/07/05 01:59:15 ID:FI3M7a6E NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 16 トラポット◆Pcf6Vw29GM 18/07/07 19:21:16 ID:TD2wBK6c [1/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ポニータの炎を頼りに玄関からさらに奥に進むと、階段があり、それを上ると長い廊下があった。壁には数メートルおきにロウソクがついていて、ポニータの光源が無くとも一応周りは見える程度の明るさだ。

 俺たちはあの女の子を探すために、玄関から先に進んでみることにしたのだ。

少年「……カメテテ、後ろ大丈夫か?」

カメテテ「テッ」

 カメテテは俺のフードの中から後方を。

ポニータ「ブルルル……」

 ポニータは俺の隣から先方を警戒してもらっている。

少年(……しかし……)

少年「いい加減廊下長すぎないか……?」

ポニータ「くぉん……」
 ▼ 17 トラポット◆Pcf6Vw29GM 18/07/07 19:22:04 ID:TD2wBK6c [2/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 かなり歩いたつもりだ。だが行き止まりやら曲がり角やらが見える気配はない。

少年「……一回止まるか」

 そこで足を止める。
 廊下の床が軋むぎし、ぎし、という音が止み、代わりにどこにあるのか時計の音が聞こえてきた。

 かち、かち、かち、かち、かち、かち、かち。


 その時だった。
 ▼ 18 トラポット◆Pcf6Vw29GM 18/07/07 19:23:23 ID:TD2wBK6c [3/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ふっ、と隣のロウソクの火が消えた。

少年「ッ!?」

 俺の一番近くにあるロウソクが光を失うと、順にどんどん他のロウソクも消えていく。
 そして廊下はあっという間に闇に包まれ、光はポニータだけになった。
 全ての音が消え、何かの視線を感じた。
 ▼ 19 トラポット◆Pcf6Vw29GM 18/07/07 19:24:56 ID:TD2wBK6c [4/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
少年「は……っ」

 マズい。マズい。マズい。息だけが荒くなる。動けない。怖い。怖い。逃げたい。

 思考が恐怖に埋め尽くされる。できれば蹲りたい。

ポニータ「くぁん!」

少年「!」

 ポニータの声で我に返った。目をやれば、ポニータは臨戦態勢だった。

ポニータ「ブルルル……」

少年(そうだ……俺にはポケモンがいる、戦えばいいんだ)

 それで完全に恐怖を忘れるわけではない、だが『戦う手段がある』と思えれば、それで身体を動かすのには充分だ。
 ▼ 20 トラポット◆Pcf6Vw29GM 18/07/07 19:25:43 ID:TD2wBK6c [5/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
少年「な、何か来るぞ……構えて」

 自分はいつでもサポートができるように鞄に手を突っ込んだ。廊下の壁を背面にとり、左右を警戒する。

 右を見る。闇だけだ。

 左を見る。これも闇だけ。

 そしてもう一度右を見る。何もない。

 左を見る。同じ。
 ▼ 21 トラポット◆Pcf6Vw29GM 18/07/07 19:26:38 ID:TD2wBK6c [6/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


 ──肩に手が置かれた。

 少年「……ッ」

 飛び退く。ポニータの火に照らされて、宙に浮く黒い塊が見えた。一瞬息が詰まる。だが、もう大丈夫だ。

少年「ポニータ!かえんぐるま!」

ポニータ「くぉん!」

 炎を纏った突進は躱されたが、その光で相手の正体が見えた。
 ガスじょうポケモン、ゴースト。正体がバレて若干面白くなさそうな顔をしている。が、すぐに不気味な嗤い声を上げた。

ゴースト「ケケケケケケケケケケケケケケケケ!」
 ▼ 22 トラポット◆Pcf6Vw29GM 18/07/07 19:27:49 ID:TD2wBK6c [7/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
少年「ポケモンなら話は速い、戦うぞ!下がれポニータ!」

ポニータ「くぉん!」

少年「カメテテ、がんせきふうじ!」

カメテテ「テッ!」

 ポニータが退くと同時に岩塊がゴーストに降り注ぎ、ついでに動きも止める。床にばきばきと亀裂が走った。

ゴースト「ケ"ェ"ッ!」

少年「効いてる!今だポニータ、もう一度かえんぐるま!」

ポニータ「くぁん!」
 ▼ 23 トラポット◆Pcf6Vw29GM 18/07/07 19:29:00 ID:TD2wBK6c [8/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ポニータがゴーストを吹き飛ばし、炎がそれを包み込む。

ゴースト「ゲア……ア!ギ、ギ……」

 人間の赤ん坊が咳き込む声を低くしたような音を立てながら、燃えるゴーストは消滅していった。

少年「勝てた……か?まだ油断は……」

 ロウソクに火が灯った。

少年「!」

 先程までの雰囲気は消え、明かりが戻る。だがこの屋敷自体に変化はない。あくまで一時的に危険を退けただけのようだ。

少年「……っはあ……よかった」

 思わず膝の力が抜け、へたり込む。また今のようなことが起きるのなら、かなり心臓に悪そうだ。

少年「……進むしか、ないか」
 ▼ 24 アル@きぼんぐり 18/07/08 10:45:53 ID:U1iMBmbM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 25 イティ@ゴーストZ 18/07/09 23:19:05 ID:3EH6CTgo NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 26 トラポット◆Pcf6Vw29GM 18/07/11 20:29:48 ID:wUnwEG96 [1/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 あれからしばらく歩いたが、廊下は終わりそうにない。しかし廊下の壁にはロウソクがついているのみで、進むか止まるしか今はない。それに止まればまたさっきのようにポケモンが襲ってくるかもしれない。

少年「……いや……待てよ?」

ポニータ「くぉん?」

 そこで足を止め、振り返ってみた。そういえば『戻る』のも選択のうちだ。

少年「……!」

 背後はずっとカメテテが見張っていたし、何もなかったはずだ。だが。

 廊下の壁に扉がついている。
 ▼ 27 トラポット◆Pcf6Vw29GM 18/07/11 20:30:23 ID:wUnwEG96 [2/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
少年「……入ってみる?」

カメテテ「テッ」

ポニータ「ブルルル」

 ドアノブに手をかける。少し錆びているが、開くことはできそうだ。

 そのままドアノブを回した。
 ▼ 28 トラポット◆Pcf6Vw29GM 18/07/11 20:31:12 ID:wUnwEG96 [3/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 一瞬のことだ。何が起きたのかわからなかった。

 首の後ろ……カメテテが乗っているあたりに衝撃を感じ、バランスを崩してドアに手をつけば、刹那全てのロウソクが火を消した。
 
少年「カメテテ……!?」

 振り向いた瞬間鳥肌が総立ちする。そこにあったのは、闇より暗い影塊。

「け、け、け、け、け、け、け、け」

 シャドーポケモン、ゲンガー。
 ▼ 29 トラポット◆Pcf6Vw29GM 18/07/11 20:32:14 ID:wUnwEG96 [4/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カメテテ「テッ」

 カメテテはシザークロスの構えだった。おそらく首を狙ったゲンガーの攻撃を防いでくれたのだろう。

少年「が、がんせきふうじ!」

カメテテ「テッ……!」

 さっきのゴースト同様、岩塊がゲンガーを抑え込んだ……
 かと思ったが。

ゲンガー「ゴアアア!」

少年「ッ!ねっとう!」

カメテテ「テッ」
 ▼ 30 トラポット◆Pcf6Vw29GM 18/07/11 20:32:53 ID:wUnwEG96 [5/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 素早すぎる。迫ってきたゲンガーはねっとうを避けて一度距離をとったが、カメテテはスピード勝負のできるポケモンではない。次は反応しきれるかわわからない。

少年「ポニータは……」

 ポニータの技だと、相手に攻撃できるものはかえんぐるまだけである。

ゲンガー「グガガガッ」

 濁った声で嗤うゲンガー。その手には、闇を集めたかのような禍々しい球体が浮かんでいた。

 少年「シャドーボールが来る!カメテテ、がんせきふうじで動きを止めろ!」
 ▼ 31 トラポット◆Pcf6Vw29GM 18/07/11 20:34:03 ID:wUnwEG96 [6/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カメテテ「テッ」

 岩塊が降り注ぐ、が……ダメだ。躱された。ゲンガーは足元の影に潜んで岩を避け、代わりに床が裂けた。

ゲンガー「ガッ……」

少年「……!?」

 ……今、ゲンガーがダメージを喰らったような。
 だがそう考える隙も無い。
 ▼ 32 トラポット◆Pcf6Vw29GM 18/07/11 20:34:22 ID:wUnwEG96 [7/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ゲンガー「ゲアアア!」

 今度はこちらに向かって突っ込んでくる。

少年「っ、かえんぐるまッ!」

ポニータ「くぁん!」

 正面から激突。

 いや、”潜られた“。ポニータの影をくぐり迫るゲンガー。狙いはこちらだ。咄嗟に腕で頭を庇う。

少年「うわあっ!」
 ▼ 33 ポポタス@パワーリスト 18/07/11 20:34:31 ID:DsosVEo6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しえーん
 ▼ 34 トラポット◆Pcf6Vw29GM 18/07/11 20:35:02 ID:wUnwEG96 [8/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カメテテ「テッ!」

 フードの中からカメテテも構えるが、何しろフードの中だ、間に合わない。

ポニータ「くぁぁぁん!」

 ポニータが動いた。にどげりの応用か、床を砕く勢いで無理矢理方向を転換する。タイプ相性なんて考えている暇はない。とにかく、少年に迫るゲンガーを、押さえつける技を。

──ふみつけ。

少年「……っ!」

 戦闘によって崩れかけていた床は簡単に砕けた。足に当たる破片が少し痛い。
 ▼ 35 トラポット◆Pcf6Vw29GM 18/07/11 20:35:42 ID:wUnwEG96 [9/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ポニータ「くぉん!」

少年「ポニータっ」

ゲンガー「ギギ……」

少年「!」

 気のせいではなかった。ゲンガーは明らかにダメージを受けている。
 まだ確証は持てないが、おそらく。

 “潜った影を床ごと攻撃すれば、ダメージが入る”。

少年「がんせきふうじ!」

カメテテ「テッ!」
 ▼ 36 トラポット◆Pcf6Vw29GM 18/07/11 20:36:04 ID:wUnwEG96 [10/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 今度は、ゲンガーの逃げ道を封じるように。亀裂が檻となって、ゲンガーは動けない。
 この状態でふみつければ……

ゲンガー「ガッ……」

少年「今だ、ポニータ!」

ポニータ「くぉん!」

 上から狙う。
 ▼ 37 トラポット◆Pcf6Vw29GM 18/07/11 20:38:06 ID:wUnwEG96 [11/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
少年「かえんぐるま!」

ゲンガー「ゲェ!?」

ポニータ「くぁん!」

 気づかれた、と思っただろう。

 床ごと影をふみつけられる、と思っただろう。

 ふみつけならノーマル技だから効かない、と思っただろう。
 
 残念、かえんぐるまである。案の定ゲンガーはふみつけを“透かす”つもりで実体化していた。
 再び潜る暇もなく闇を蹴散らす炎弾が影塊に直撃する。吹き飛ばされたゲンガーはさっきの岩にぶつかり、やがて床に堕ちた。
 ▼ 38 トラポット◆Pcf6Vw29GM 18/07/11 20:38:32 ID:wUnwEG96 [12/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ゲンガー「ギィ……ギィ……」

ゲンガー「ゴガア……!!」

 吐き気のする声だ。ゲンガーはイトマルの足のようにしばらくもがいていたが、とうとう動かなくなった。

ゲンガー「……シテ………ヲ………ニ……ノ……」

 ロウソクに戻る光。透けながら床に沈み込むゲンガーは、何かブツブツ唱えて消えていく。沈んだ後の床には染みが残っていた。一瞬血かと思ったが、それにしてはどす黒い。ゲンガーのどくタイプの要素だろうか?
 ▼ 39 トラポット◆Pcf6Vw29GM 18/07/11 20:38:58 ID:wUnwEG96 [13/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
少年「ふう……助かった。ポニータ、カメテテ。ありがとうな」

ポニータ「ブルルル」

カメテテ「テッ」

少年「じゃあ、開けるか……」

 今度こそドアを開いた。
 ▼ 40 ブラン@ちいさなキノコ 18/07/12 11:26:18 ID:/uzYnOzY NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 41 ジーロン@グラウンドメモリ 18/07/14 22:50:07 ID:LXPUJgHw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 42 トラポット◆Pcf6Vw29GM 18/07/15 19:48:22 ID:P/v2bNE. [1/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 この部屋にはロウソクは無く、完全に真っ暗だ。さっきまでの廊下よりもかなりホコリが多い。1年や2年で溜まる量ではない。
 しかし、廊下で常に纒わりついてきた緊張感はこの部屋には無く、不思議と落ち着くことができた。

少年「……とりあえず、この部屋でちょっと休もう。あの子とか出口を探すのはこの後だ」

 鞄を開き、携帯しているキズぐすりやきのみをポニータとカメテテに配る。元々野宿する予定だったので、一週間ぐらい生きていける蓄えはあるのだ。
 ▼ 43 トラポット◆Pcf6Vw29GM 18/07/15 19:49:28 ID:P/v2bNE. [2/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
少年「疲れた……帰りたいなぁ」

 旅に出ると決めた時から、少しはこういう目に遭う覚悟はできている。だが、こうも大掛かりな仕掛けは初めてだ。俺たちは心身ともに疲弊していた。

──こつ。

ポニータ「!」

カメテテ「テッ……」

少年「!……靴……の音?」

 部屋の外に。何か、いる。
 ▼ 44 トラポット◆Pcf6Vw29GM 18/07/15 19:50:03 ID:P/v2bNE. [3/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
──こつ。こつ。こつ。こつ。

少年「……構えて」

 緊張感が伝わるほど強くなってきた。このまま部屋の前を通り過ぎてくれ、と願う。

──こつ。こつ。こつ。こつ。

 そういえば、いつの間にか時計の音がしなくなっていた。
 靴音がかなり近づく。

──こつ。こつ。

──……

 止まった。

少年「マジかよ……」
 ▼ 45 トラポット◆Pcf6Vw29GM 18/07/15 19:51:09 ID:P/v2bNE. [4/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 悪い予感ほど当たるものだ。
少しずつ、ドアノブが回っていく。

ポニータ「……」

カメテテ「……」

少年「……」

 ドアに向かって臨戦態勢をとった。

 何が来ても倒してやる。俺にはポニータとカメテテがいる。

 視線を集めながら、ゆっくりとドアが開かれた。
 ▼ 46 トラポット◆Pcf6Vw29GM 18/07/15 19:52:15 ID:P/v2bNE. [5/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告






「わっ!トレーナー!?」

少年「え!?」

 現れたのはサイキッカーの姿をした女の人だった。

少年「え、あ、あの……」

サイキッカー「どうしてこんなとこに迷い込んじゃったの!?でも一人じゃ心細かったの〜会えてよかったわぁ」

少年「す、すいません、あの……」

サイキッカー「そこの2体は君のポケモン?可愛いわね。あっ言い忘れた、私アイビーっていうの。専門家としてここの調査に来てて……」

少年「ちょっといいですか!?」

アイビー「あ、何?」
 ▼ 47 トラポット◆Pcf6Vw29GM 18/07/15 19:52:51 ID:P/v2bNE. [6/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 アイビーさんはゴーストタイプの研究をする団体の一員で、以前より話に上がっていたこの屋敷を調査するために来たそうだ。ゴーストタイプの気配がわかるらしいので、一緒に来てくれるのならかなり心強い。

少年「ポケモンは持ってないんですか?」

アイビー「今回は連れてきてないの。でも普段は強いのよ。この前シャガ君といい勝負だったんだから!」

少年「シャガ……っていうと、ソウリュウのジムリーダーですか」

アイビー「あれ、そうだっけ?」

少年「ええ……そこ忘れます?」

 そしてこの日はここで休んで、明日から捜索を再開することにした。
 ▼ 48 トラポット◆Pcf6Vw29GM 18/07/15 19:53:41 ID:P/v2bNE. [7/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アイビー「その女の子のことは……諦めた方がいいわね」

少年「……そうですか」

アイビー「いい人ね、君。……そうだ」

 アイビーさんは立ち上がり、部屋の本棚を調べ始めた。

少年「どうしたんですか?」

アイビー「君にこれを渡そうと思って」

 アイビーさんの手にあったのは、ホコリを被った一枚の紙だ。

少年「きよめのおふだ……?」

アイビー「前にここに隠しておいたの。もう使わないだろうから、君にあげるわ」
 ▼ 49 トラポット◆Pcf6Vw29GM 18/07/15 19:54:16 ID:P/v2bNE. [8/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
少年「いいんですか……!?ありがとうございます!」

 きよめのおふだを大事に懐に仕舞った。これは、ゴーストタイプに対して本当に効くアイテムなのだ。ここで手に入れられてよかった。

アイビー「明日から、もう一度廊下を進んでみるわ。ゴーストの気配が無い場所を進めば、何か変わるかもしれない。戦闘になったら頼むわね」

少年「わかりました……!」

 少しずつ光明が見え始めていた。
 ▼ 50 トラポット◆Pcf6Vw29GM 18/07/19 20:02:01 ID:k68s7hHs [1/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ゴーストタイプの気配……つまり霊気とは、もやのようなものだ、とアイビーさんは言った。さっきの廊下はそれが濃く、この部屋は薄い。
 霊気の濃い場所はゴーストタイプの影響が強いが、薄い場所は弱い。できるだけ薄い場所を選んで歩くことによって、アイビーさんはこの屋敷であまり迷わずに進んでこれたらしい。

アイビー「そこを右に3歩、ちょっと行きすぎ。そうそれでいいわ……そのまま進んで」

 非常に地道な作業だが、少しずつ少しずつアイビーさんに指示してもらいながら進むことにした。

少年「ずいぶん長いこと進んでますけど、これで出られるんですか?」

アイビー「出られるかはわからないけど、少なくともループにはまらないようにはできるわ」
 ▼ 51 トラポット◆Pcf6Vw29GM 18/07/19 20:02:41 ID:k68s7hHs [2/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 左に5歩。前にしばらく歩いて、そこで止まって少し右向きに。

 上手くは言えないが、確かに何か雰囲気が違うような気がする。気のせいかもしれないが。

少年「……あっ」

アイビー「行き止まりね」

 昨日歩いていたこの廊下は、いつまで進んでも終わりが見えなかった。だが、ここに行き止まりがあるということは、少なくともこの屋敷の仕掛けを抜けたということ。

少年「ここなら壁を壊して出られますかね?」

アイビー「うーん……どうかしら。やってみて」
 ▼ 52 トラポット◆Pcf6Vw29GM 18/07/19 20:03:26 ID:k68s7hHs [3/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
少年「ポニータ、かえんぐるま!」

ポニータ「くぉん!」

 ポニータは炎を纏って行き止まりの壁に体当たりするが、ぶつかる寸前、炎がいきなり消えた。

ポニータ「くぁん!?」

アイビー「ダメみたいね……」

少年「そんな!だったら出る手段がないんじゃ」

アイビー「落ち着いて。まだいろいろあるわ」

アイビー「一旦引き返しましょ。多分さっき来たところとは別の場所に出るわ」

少年「別の場所?」
 ▼ 53 トラポット◆Pcf6Vw29GM 18/07/19 20:03:52 ID:k68s7hHs [4/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アイビー「何があるかはわからない。また別の廊下かもしれないし、曲がり角かもしれない」

アイビー「でも多分この屋敷の本来の間取り通りに移動できるハズ」

少年「そういうもんかぁ……」
 ▼ 54 トラポット◆Pcf6Vw29GM 18/07/19 20:04:29 ID:k68s7hHs [5/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 今度は廊下を戻ってみる。なるほど、さっき通っていた廊下とは違い、壁にはロウソクの合間にドアがついている。これが本来のこの屋敷なんだろうか?

アイビー「それはわからないわ。この屋敷自体そもそも存在していないものだって可能性もある」

少年「なにそれ怖っ」

アイビー「ゴーストポケモンの力はすごいのよ……あ」

少年「!」

 廊下は開け、広間に出た。吹き抜けから見上げる天井には細かい装飾とシャンデリアが飾られ、周囲には高級そうな本棚が並んでいる。
 何故かホコリはなかった。
 ▼ 55 トラポット◆Pcf6Vw29GM 18/07/19 20:05:03 ID:k68s7hHs [6/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
少年「こんなスペースがあったんだ……」


アイビー「……何か来るわ、気をつけて!」

少年「っはい!ポニータ、カメテテ。周りを警戒してくれ」

 ボールからポニータを繰り出す。

ポニータ「……」

カメテテ「テッ」 

 周囲を見渡すが、何かが起こる気配はない。

少年「何が来るんだ……!?」
 ▼ 56 トラポット◆Pcf6Vw29GM 18/07/19 20:05:49 ID:k68s7hHs [7/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アイビー「………」

カメテテ「…………」

ポニータ「……くぉん!」

 いきなりポニータが俺を突き飛ばした。

少年「うおわっ!」

 途端、ガシャーン!という音がして、細かな破片が頬を掠めた。

アイビー「シャンデリアが!」

 照明が落ちる。

少年「!」
 ▼ 57 トラポット◆Pcf6Vw29GM 18/07/19 20:06:17 ID:k68s7hHs [8/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
──どさっ。がたん。がしゃんっ。ぼたっ。ばさっ。どごん。ぱりん。

 一気にいろいろなことが起きて状況が読めない。が、どうやらたくさんのモノが落ちたり倒れたりしているようだ。
 この広間だけじゃない。上の階でも何かが落ちる音が聴こえる。別の部屋でもだ。
 同時に殺気が肌を刺すように強まってくる。

少年「……」

アイビー「……」

ポニータ「……」

カメテテ「……」
 ▼ 58 トラポット◆Pcf6Vw29GM 18/07/19 20:06:58 ID:k68s7hHs [9/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 誰も喋らない。
 いや、“喋れない”のだ。何か一言でも発すれば、一歩でも動けば、この殺気の主に挙動を気取られる気がして。
 そうしている間にも物は落ち続け、とうとう落下音は途絶えた。
 静まり返った広間。ただ水槽でも落ちたのか、何かが滴る音だけが響き渡る。

 ぼたり、ぼたり、ぼたり、ぼたり、ぼたり、ぼたり、ぼたり、ぼたり、ぼたり……
 ▼ 59 トラポット◆Pcf6Vw29GM 18/07/19 20:07:25 ID:k68s7hHs [10/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ……どれくらい経っただろうか。本当は10分も経っていないかもしれないが、ずいぶん長い間、俺たちは刺すような悪意の中じっとしていた。
 だがこのままでは埒が明かない。何か行動を起こそう。起こすべきだ。
 それでも足は、意に反して(おそらく反してはいないだろう)動いてはくれなかった。

 しかし、そんな時間も唐突に終わりを迎えた。
 ▼ 60 グロコ@ポイントカード 18/07/19 23:43:32 ID:tX2sZ0Uw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 61 トラポット◆Pcf6Vw29GM 18/07/23 19:42:55 ID:8xhYXfDY [1/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
──ぱしゃん。

アイビー「きゃ!?」

少年「!アイビーさ……」

 振り向く。瞬間、

カメテテ「テッ!」

──がしゃん!

少年「!」

 カメテテが動くと同時に、頭のすぐ横で何かが砕ける音がした。

少年「なんだ!?」
 ▼ 62 トラポット◆Pcf6Vw29GM 18/07/23 19:43:30 ID:8xhYXfDY [2/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 何が起きているんだ?

ポニータ「ブルルル……」

少年「!ポニータ……」
 
 見ればわかる。ポニータには見えている、と。

少年「ポニータ、かえんぐるまだ!」

ポニータ「くぉん!」

 ポニータのたてがみが一気に燃え盛る。そして駆け出す方向に、それはいた。

「──」

アイビー「あれは……ジュペッタ!」

少年「ジュペッタ!?初めて見た……!」
 ▼ 63 トラポット◆Pcf6Vw29GM 18/07/23 19:44:12 ID:8xhYXfDY [3/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ぬいぐるみポケモン、ジュペッタ。落ちたハズの本やら陶器やらの浮かび上がる中、表情だけは微動だにせずこちらを凝視している。

ポニータ「くぉん!」

 ポニータが跳び上がって正面から突っ込む。が、当たるかと思われた瞬間、ジュペッタの手がいきなりカクン!と上に挙げられる。

ジュペッタ「──」

 すると、ジュペッタの周りを浮かんでいた家具が一斉にポニータを撃ち落としにかかった。

ポニータ「くぁ……!」

少年「ポニータ!」
 ▼ 64 トラポット◆Pcf6Vw29GM 18/07/23 19:45:08 ID:8xhYXfDY [4/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 床に叩きつけられるポニータ。駆け寄る暇もなく、残った家具群が今度はこちらに降り掛かった。

少年「がんせきふうじ!」

カメテテ「テッ」

 家具群を遮るようにがんせきふうじを展開する。陶器が岩に当たって割れる音がした。
 今は家具群を防げているが、岩には少しずつ亀裂が走っていく。この屋根が機能しなくなるのも時間の問題だ。

アイビー「どうするの?このままじゃ……」

少年「……うーん……」

 焦る間にも亀裂は大きくなっていく。ポニータとカメテテの心配そうな視線を感じた。
 実は1つ作戦を思いついている。だが上手く行くかわからないのだ。それでもやるしかない。

少年「……ちょっと作戦聞いてくれ」

 一か、八か。
 ▼ 65 トラポット◆Pcf6Vw29GM 18/07/23 19:45:50 ID:8xhYXfDY [5/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 手元にあるものを全て投げつけてしまったジュペッタは、今度はその破片を集め始めていた。
 ちょうど大きな岩があった。もうほとんど砕けた状態なので、その欠片も回収し、環のように帯びる。
 そうすると、隠れていた人間の姿が露わになる。すかさず破片を撃ち込んだ。

少年「どろぼう!」

カメテテ「テッ」

ジュペッタ「──」

 ジュペッタは不思議に思った。軌道は合っているハズなのに、人間はダメージを受けた様子が無いからだ。
 ▼ 66 トラポット◆Pcf6Vw29GM 18/07/23 19:46:16 ID:8xhYXfDY [6/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ──破片の残弾が減ってきた。さっきから撃ち込
んだ欠片をまた拾い集める。破片の大きさはかなり小さくなっているが、代わりに鋭くなっているのでまだ使えるのである。
 浮かび上がる破片の中に赤を見た瞬間、人間の一人が叫んだ。

少年「今だ、ポニータ!」

ポニータ「くぉん!」
 ▼ 67 トラポット◆Pcf6Vw29GM 18/07/23 19:46:46 ID:8xhYXfDY [7/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ジュペッタが撃ち込んだ破片を拾い集める、俺はその時をまさに狙っていた。

少年「今だ、ポニータ!」

ポニータ「くぉん!」

 ポニータの入っているモンスターボールを瓦礫の中に混ぜておいたのだ。
 さっきはジュペッタの周りを廻る瓦礫に防がれたが、今度はボールから飛び出した時点で既にその内部に入り込んでいる。ジュペッタも虚を突かれた様子だ。今しかない。

少年「かえんぐるま!」

ポニータ「くぁん!!」
  ▲  |  全表示107   | <<    前    | 次100 >> |  履歴   |   スレを履歴ページに追加  | 個人設定 |  ▲      
                  スレ一覧                  
荒らしや削除されたレスには反応しないでください。

. 書き込み前に、利用規約を確認して下さい。
レス番のリンクをクリックで返信が出来ます。
その他にも色々な機能があるので詳しくは、掲示板の機能を確認して下さい。
荒らしや煽りはスルーして下さい。荒らしに反応している人も荒らし同様対処します。




面白いスレはネタ投稿お願いします!
スレの消えている画像復旧リクエスト
スレ名とURLをコピー(クリックした時点でコピーされます。)
新着レス▼