ウルトラビルディングの2人【SS】【アクジキング】 :ポケモン掲示板(ポケモンBBS)

ウルトラビルディングの2人【SS】【アクジキング】 

1 : ーシャドー@コンテストパス 18/07/30 17:24:07 ID:GLpkYzOY 報告
全26話+プロローグ、エピローグ+外伝構成

ウルトラスペースの遥か彼方
荒廃したウルトラビルディングのとある人とポケモンとの物語
USUM主人公がこの地に辿り着く少し過去の出来事。

おもな登場人物
ユア ハウオリの地下シェルターで生まれ育った少女 11歳
   ヨウ、リーリエの孫
食いしん坊君 ハウオリの廃墟に現れた謎の小さな黒いポケモン
ヨウ ユアの祖父 汚染された星からの脱出を計画する
112 : フレシア@あかいいと 18/08/04 08:55:02 ID:tLSY.eU2 m 報告
ユア「今度こそ答えてもらうよ!さあ!食いしん坊君は何ポケモン!?」

ハクラム「あぁ、そいつは……」

食いしん坊君「…………」

ユア「…………」ごくり

ハクラム「……ウルトラビースト、『グラトナー』の幼生だ」

ユア「!!……ウルトラ、ビースト………」

食いしん坊君「………アグゥ」

ルード「マジかよ」

ヨウ「…………」

ユア「……すごーーい!!食いしん坊君、ウルトラビーストなんだって!」

食いしん坊君「ア、アグ!」

ヨウ「…」ズッ

ユア「あははー!ってことはやっぱり別世界出身!?ねぇ、どんな場所なの?ワタシ行け
る?」

食いしん坊君「アグーー……」

ルード「ユア……」

ユア「ん?」

ルード「グラトナーはな………」

ユア「え」

食いしん坊君「……アグ」

113 : ッポ@ようせいジュエル 18/08/04 15:42:13 ID:uep6V.jE 報告
>>112
「グラトニー」では?
支援
114 : ニャット@こうこうのしっぽ 18/08/05 12:11:19 ID:LorwBsz2 [1/7] 報告
>>113
世界別アクジキングの名称について補足しておきます。
ポケモンSM(発電所が建造される)
=ウルトラビルディング…グラトナー(現地民による命名)・食いしん坊君(ユア)
ポケモンSM(発電所なし)……………アクジキング・グラトニー(コードネーム)
※「ウルトラビルディング」の世界線のクチナシらは過去のアクジキング襲撃事件を経験していない。

ポケモンUSUM…………………………アクジキング
原作USUMで「アクジキング」という名称が通らなかったことから。ユアの世界で全く
ことなる名称が使われていたと考察しました。
115 : ェルダー@ラッキーパンチ 18/08/05 12:12:22 ID:LorwBsz2 [2/7] 報告
〜第20話 グラトナー〜

12番道路

「アグアグ…」ガリガリ…

「…アグウゥゥ」ボリボリ

いくつもの大きな黒いポケモンが大口を開けて岩を食べていた。
ユア「山を……食ってる…」

お守りとソルガレオに守られながらユアらはその光景を眺めていた。
ルード「うちの近くのグラトナーたちだ。俺らが生まれるずっと前からここを縄張りにして
るんだ」

ヨウ「……世界の異変の後からだ」

ユア「食いしん坊君みたいなのがいっぱい……」

ハクラム「彼らはただ、食べ続ける。目の前にあるものをひたすら食うのみ」

食いしん坊君「…アグ……」

ユア「食いしん坊君の仲間…。みんなウルトラビーストなんでしょ?…迷子なのかな」

ヨウ「…………そいつらの故郷はウルトラスペースではない」

ユア「…え!?」

ヨウ「……ここからは『祖父』として、私が伝える。…ソルガレオに乗れ」

ユア「う、うん」

食いしん坊君「アグ」

ハクラム「ヨウ……」


ラナキラマウンテン麓 

舞い降りた先に小さな小屋があった。付近では食いしん坊君の仲間、グラトナーがうろうろしている。
ヨウ「安心しろ。基本人を襲わぬ」

ユア「おっ。…みんな、こんにちは」

グラトナーA「アグ」

グラトナーB「アグ~」ヒョイ

ユア「おぉ」

グラトナーの腕に持ち上げられ、彼の頭の上に座った。
食いしん坊君「アグー」

ユア「へへっ。もうお友達ね」

ヨウ「………もういいだろ。ついてこい」

ユア「えー、もう?」
116 : ママ@タポルのみ 18/08/05 12:13:07 ID:LorwBsz2 [3/7] 報告
ヨウ「あまり関わるものではないぞ」

ユア「つまんないのー」


旧ポケモン遺伝子工学研究所アローラ支部
古びた自動ドアを通過、暗い部屋に光が差し込んだ。

ユア「ずいぶん古い建物だね」

ヨウ「これでも異変の後のものだがな。……お前が生まれるずっと前だ」

ユア「何をしてた所なんだろ」

食いしん坊君「アグ〜〜」

ユア「……食いしん坊君?」

食いしん坊君「アグ……」

ユア「…抱いてあげるね」ぎゅっ

階段で地下へ。薬品のような臭いがした。
『デボンコーポレーション、∞エナジーの使用を宣言』

『安全度認証、隠蔽疑惑か』

『タマムシ大学……教授、∞エナジーの運用に反対』

床に新聞紙が散乱している。長い間放置されていたのだろう。
ユア「この記事…あれと関係あるよね」

ヨウは床の新聞の一枚を拾い上げた。
『ポケモンによる汚染物質除去計画 エーテル財団により開始予定』

ヨウ「…もはや取り戻せない過ち…。星を捨てることこそ私の考えだ」
ヨウは新聞をユアに渡した。

ユア「…おじいちゃん……」

ウイーン…
ヨウのカードによりドアのロックが外れた。部屋の壁にはユアも見せてもらったことがある、エーテル財団のマークがあった。

ユア「……これは」

壁に、6つの円柱形の割れた水槽があった。どれも底には何かの緑色のねばねばした液体が付着している。
食いしん坊君「アグ……」

ユア「…えーっと……」

ヨウはそこにあるパソコンの電源を付けた。画面の光で部屋がわずかに明るくなった。
パソコンからは映像が流れた。

パソコン『XX年12月1日、こちらシンオウ支部……雪すら降らないとは…この星全体が壊れているみたいだ』

『ひどい砂嵐ばっかり…。雨もふらず、ズイ地域では水不足だそうだ』
117 : ャラランガ@ゴーゴーゴーグル 18/08/05 13:24:26 ID:LorwBsz2 [4/7] 報告
…異変の起こった直後の光景、かな?
場面は変わり、背景は濁った海となった。


『XX年7月12日、こちらはオブリビア ミロンダ支部だ。…本当に元に戻るんだろうな』

違う声が答えた。
『もちろんですとも。このザオボー、エーテルの支部長奪還のため奮闘しております』

『お前のことはどうでもいい。問題はあのポケモンたちだ』

ユア「ザオボーさん……おばあちゃんやグラジオさんの話に出てきたっけ」

また映像が切り替わった。今度はコンクリートの壁の室内だ。
『試みは成功です!サザンドラのDNAにマルノーム、ヨノワール、そしてウルトラビーストのウツロイドのDNAが繋がるとは!』

『やはりな。フジの残したデータに基づいたのは正解だな』

白衣を着た2人の男がめでたそうに会話していた。

『グオォ♪』

『協力ありがとな。お前のDNAをベースに新たなポケモンが誕生するんだ』

ユア「ポケモンを作る……?ポリゴンみたいだね」

食いしん坊君「アグ、アグ」

次の映像、円柱形の水槽に小さな黒い生き物が動いていた。
ユア「!!…この映像、ここじゃない!」

ヨウ「そうだ」

『こちらがグラトナーの胎児でございます。まだ発生段階ですが正真正銘のウルトラビースト…人の手で生み出したウルトラビーストですよ!』

『ただでさえ食いしん坊なサザンドラに加え、マルノームの胃袋、ヨノワールの次元転移器官、トリデプスの強固な生態装甲を搭載しました』

『よって地上を生身一つで活動可!食欲旺盛かつ、特殊な消化酵素、エネルギー変換効率で排泄する必要もなし。安全に処理を行ってくれます』

『…君たちねぇ。ポケモンを重機のように扱うのね』

『何を言う!彼らは豊富な食べ物を味わえるんだ!』

『倫理的問題は!?』

『だ、大丈夫ですよ〜』
ざわざわ……

ユア「なにこの雰囲気……ねぇおじいちゃん」

ヨウ「彼らは結局、計画に失敗した」

『グラトナー452番が体調不良?ばかなグラジオ、昨日まで元気に食べていたではないか!』
118 : ブソル@ふるびたかいず 18/08/05 13:25:34 ID:LorwBsz2 [5/7] 報告
『よく見ろ。顔色が悪いじゃないか』

『アググ……』

『なもんわからねーじゃねーか!』

『ポケモントレーナーならポケモンの健康状態がわかって当然だ』


『789番と34番をポケモンセンターに。危篤の状態だ』

『処分しろ。弱ったユニットに用はない』

『その言葉!とり消してください!!どうしてあなたたちはあの子たちを…』

『リーリエ、落ち着くんだ。グラトナーの看病だ』


『9匹が力尽きた…?お前の計画、ダメダメじゃないか!』

『うぅ……どんな時代だって人間はポケモンあってこその困難を…』

『いい加減聞き飽きたぞ。すでに犠牲は出ているんだ』


『同族同士で共食いを始めました!』

『何、人を食っただと?そんな行動はプログラムしとらんぞ』

『16777番、制御できません!』

『17445番は処分だ!』

映像を送るにつれて内容は激しいものばかりになってきた。
ユア「…………」

食いしん坊君「アグゥ…」


『24677番と24678番だけは…助けるッ!』

『かわいそうなポケモンたち……』
ザザッ…

途中ノイズが入り、新たな映像に切り替わった。

『こいつらを乗せるぅ!?いや無理無理?超大食いなんだよ!食糧庫一瞬で尽きる!いや、俺たちがおやつにされちまうよ!』

『……そうか、お前もか。確かに、物理的にも経済的にも難しい』

ユア「…乗せる?」

食いしん坊君「……アグ」

『…かわいそうなポケモンだよ、ホント』

ユア「………」

今までの映像から一転、暗い静かな場所で声がした。
119 : ブリー@アクアスーツ 18/08/05 13:26:49 ID:LorwBsz2 [6/7] 報告
『………あわれな者たち。我と同じ…道具としてのポケモン。この世に生きるも
自分勝手なヒトに与えられた宿命…お前たちはどう生きるつもりだ』

ユア「なんだ……」

映像に人の姿はない。廃墟の中、カメラが転がっているみたいだ。廃墟の奥に何かいる。


人じゃない、2本足で立つ紫の長い尻尾を持つ白いすらっとした体のポケモンだった。

ユア「…不思議なポケモンだなぁ」
120 : ロンダ@がくしゅうそうち 18/08/05 13:28:23 ID:LorwBsz2 [7/7] 報告
〜ウルトラビルディングの2人・設定編:続〜


アクジキング(グラトナー)
異変以降、発電所による世界全体の汚染問題を解決するために作られた人工ポケモン。
サザンドラの細胞から採取した遺伝子をベースに、マルノームやヨノワール、そしてUB
の遺伝子をつなぎ合わせて除去作業に特化した体質、生態に設定された。
汚染大気における生存はほぼ可能。もともと食欲旺盛なサザンドラが基盤であることで
眠っているとき以外はほぼ食事の時間。マルノーム由来の特殊な消化器官と高いエネルギー変換効率、副産物の異次元輸送能力により糞を残さないようになっている。
121 : ナトーン@ぼうごパット 18/08/05 18:57:51 ID:8FngOFag [1/2] 報告
〜第21話 支配〜

マリエシェルターハクラムの部屋
あれからユアは元気がない。

食いしん坊君「アグー?」

ヨウ「…わかったかユア。人工のポケモン、目的をもって生まれた存在だ」

ユア「生きるのに目的……そんなのわからないよ……」

ルード「やあ、ドリンクでも飲んで元気出せよ」

ユア「…ありがとう。いただきます」

食いしん坊君「ア〜グ」

ハクラム「お前は幸せだ。その娘についていくことを『自分から』望んだのだからな」

なでなで……
食いしん坊君「……アグ」


 通路

ユア「……ルード」

ルード「ユア…!」

ユア「君にちょっと話があって……」


その夜
チリに紛れぼやけ気味の月……過去の人間はおぼろ月と呼んだか。だがこのおぼろげを生んだ存在はそれとは大きくかけ離れている。

ヨウ「………ユア」

月明かりに、こちらへ歩く孫と幼いグラトナーの影が見えた。
ヨウ「眠れないのか」

ユア「………」コクッ

食いしん坊君「アグ…」

ヨウ「……自分の『使命』というものが他人の都合で押し付けられるということ……
私はよく知っている」

ユア「……え?」

ヨウ「…リーリエだ。あいつの母はウツロイドの神経毒に侵されたとはいえ彼女の風貌をウ
ツロイドに似せようと、年頃の服のこだわりを許さなかったようだ」

ユア「ひいおばあちゃん、そんなことも…」

ヨウ「自分で服を選ぶ…私の時代の少女たちにとって当たり前のことだからな」

ユア「ワタシには防護服くらいしかないからわからないなー」

ヨウ「私との旅で、リーリエはブティックを楽しむことが多かった。それゆえよく待たされたものだ」
122 : ラッタ@スチールメモリ 18/08/05 18:58:30 ID:8FngOFag [2/2] 報告
ユア「ははっ…あのおばあちゃんが。意外だ」

食いしん坊君「アグ」

ヨウ「そしてウルトラスペースでだ……」


リーリエ『興味を失えばどうなってもいいだなんて、
ひどいです!ひどすぎます!』

ユア「……」

ヨウ「ユア…これだけは言っておく」

ユア「?」

食いしん坊君「アグ?」

ヨウ「大きな力に縛られるな。お前のしたいように生きろ」

ユア「………うん」

食いしん坊君「…アグ」

空に一瞬、白い線が走った。

ユア「あっ。何あれ?」

食いしん坊君「アグ!」

ヨウ「流れ星だ。………なんだかいいことありそう。…リーリエならそう言うだろうな」


 ハウオリ第一シェルター
作業員A「それでは、最終段階にうつる」

作業員B「いよいよだな」

作業員C「ヨウ様の見つけた、新天地か……」

作業員D「きっといい所ですよ」

完成に近づいた装置の突起が天窓の月明かりに照らされていた。


123 : ノムー@だいだいはなびら 18/08/05 21:09:03 ID:4ISwv9WQ m 報告
支援
124 : ラカッチ@たんけんセット 18/08/06 23:37:45 ID:2T22omHI [1/10] 報告
〜ヨウの次元航海記J〜
XXXX年XX月XX日

 ざざーん……ざざー……
私は最初、目を疑った。懐かしい暖かい風、「青い」海、緑に染まる森林、鳥ポケモンのさえずり………
どのホールも私の世界で失ったものを持っていたが今回は何もかもがそろっていた。
暑すぎることもなく寒すぎることもない優しい世界……。私の求めていた新天地だ。

ソルガレオ「グオォ…」

ヨウ「あぁ。あたりだ。よく頑張ったな、ほしぐも。この世界をリーリエ、ユアに見せてやりたい」

ザザーン…ザザーン…
私は防護服を脱ぎ、薄着になって草むらに寝転んだ。空が青い。まっしろな雲……。
こんな感覚、長い間忘れていた……少年時代以来だ。

レディバ「ディバ!」ぽかぽか

ヨウ「おおっと、失礼失礼」

草むらに入れば野生のポケモンが飛び出してくる。そんな当たり前のことも忘れていた。
すぐそばでは小川が流れていた。

コイキング「コッ、コココッ!コッ!」

陸には陸のポケモン、水の中には水のポケモンが住んでいる。傷ひとつもない大自然の中、
私は古き記憶をいくつもよみがえらせた。

……私はアローラの人間ではない。だが島巡りをとおして島の美しさと偉大さを知った。ヨワシ……群れを作って大きな敵に立ち向かう…ダグトリオ…現地の環境に対応して全く知らない姿をしていた……どれもカントーに過ごしては感じられなかったことばかりだ。

ここはそんなアローラに似ている。私の知るアローラ地方。ここでこそ我が孫娘、ユアに『島巡り』をしてもらいたい。
……いや。ここはアローラではない、心地よい環境であってもこのスペースは未開の地なのだ。私の愛したアローラならばはるか遠く、あの廃墟だ。

ソルガレオ「グオ………」
ざざーん……ざざーん…
何もかもが変わってしまったのではない。「私の大好きなアローラ地方」であることは間違いないんだ。……ユアはまず、あの地を訪れるべきなのかもしれない。
静かに吹く潮風…しかしアローラには「アローラの潮風」がある。

ヨウ「……行こう、ほしぐも。帰って報告だ」

ソルガレオ「グオ」

「ラリオーナ!」ぎゅるん!

人類、そして未来のために私は移住計画を進める。だがそれは全ての者に当てはまるものだろうか。ひょっとして、故郷を愛するあまり移住を拒む者もあらわれるのかもしれない。
…私は生き残った者に再び繁栄をもたらすことを考えている。


見えてきた。私の故郷へ繋がるウルトラホール。…これまでの数々のウルトラスペースを見てきたが、これも含めるとすれば……。
「ウルトラビルディング」廃墟のウルトラスペース。そう呼ぼう。
125 : イコウ@フリーズカセット 18/08/06 23:38:22 ID:2T22omHI [2/10] 報告
〜第22話 ポ二島〜

ポ二の大峡谷を抜け、ワタシたちは日輪の祭壇に来た。

ユア「ハァ……ハァ……きついっすよぉ」

食いしん坊君「アグ〜…」

ユア「食いしん坊君もそう思うでしょ?昔の人ってよくこんなの設計したものね〜」

ヨウ「ユア、まだグラトナーをそう呼ぶのか」

ユア「名前がわかっても食いしん坊君は食いしん坊君だもん。なんでも食べちゃう、可愛い
食いしん坊君……」

食いしん坊君「アグ」

ヨウ「…優しいな」


日輪の祭壇

ヒョォォォー……
ユア「でっかいなー。ほしぐもさんってここで進化したんでしょ?」

ソルガレオ「グオ」

ヨウ「あぁ。笛を吹いてな。ルザミーネを救出したのもここからだ」

ユア「ふふふー…。おじいちゃん」

ヨウ「む?」

ソルガレオ「グオ?」

ガサゴソ…
ユア「じゃーん!これなーんだ!」

ヨウ&ソルガレオ&食いしん坊君「!!」

金と銀の長い棒…根本には日輪と月輪の紋章が…日輪と月輪の笛だ。

ヨウ「お前…!いつの間に!」

食いしん坊君「アグ!」

ユア「おじいちゃんの部屋行ったときに借りちゃった。ここで吹きたかったの」

ヨウ「おぉ…我が孫ながら、驚かせることばかりだ」

ユア「はいおじいちゃんはこっち!ワタシはこっち吹く!」

ヨウは日輪の笛を渡された。ユアは月輪の笛を握っている。
食いしん坊君「アグ〜!」キイテミタイ

ユア「ほしぐもさん聞きたがってるよ。ほら、一緒に吹くよ!」

ソルガレオ「グ、グオ…!?…グオォ」

食いしん坊君「アグ♪」イイカラ
126 : ナギラス@キズぐすり 18/08/06 23:38:55 ID:2T22omHI [3/10] 報告
ヨウ「…仕方ないな。少しだけだぞ」

ソルガレオは結界を強めた。ワタシたちはヘルメットを外し、笛を吹き始めた。


アローラ民謡。太陽と月、そして2匹の伝説のポケモンをたたえる伝統の曲。
アセロラの先祖というアローラの王族も愛した曲。過去も未来も語り継がれる曲……。
伝説の笛を用いて、太陽の元で演奏する。祖父や祖母が星の繭…コスモウムを進化させたときのように。

ソルガレオ「ラリオーナ!!」


曲に合わせ、祭壇が光を発し始めた。

ユア「わぁ…!」

ほしぐもさんと同じ光…。アローラの神秘、昔の人も見ただろう祭壇の真の姿。

食いしん坊君「アグー!」

ソルガレオ「グオォ」


ワタシ、もっとアローラのこと知りたい。先人の話だけじゃない。実際に見たり聞いたり、
この旅、楽しかった。次はアーカラにも行ってみたいな。祖父の島巡りとはこんなにわくわくするものだと…話を聞いただけでは味わえないことだろうな。……できれば、ワタシはもっと………。


演奏が終わった。あたりは再び風の音だけに戻った。
ユア「奇麗だったなぁ…ね、おじいちゃん!」

ヨウ「…お前は、アローラが好きか?」

ユア「もちろん!ワタシアローラ大好きだよ!」

食いしん坊君「アグ!」

ヨウ「フッ……いい子だ……そろそろ、帰るぞ」

ワタシたちはメレメレ、「ウチ」へ帰ることにした。

127 : ニドリル@かなめいし 18/08/06 23:40:18 ID:2T22omHI [4/10] 報告
〜オマケB ヨウのウルトラワープライド〜

ウルトラスペースを移動するのにほしぐもは欠かせない。
ほしぐものおかげでこの計画も進んだものだ。しかしすべてがうまくいったということではない。案外、ウルトラワープライドには数々の苦労があったのだ。

ウルトラスペース

ヨウ「ほしぐも、いけるか?」

ソルガレオ「グ…グオォ……」ツカレル
走る速度が落ちてきた。しかし目的のホールはまだ何光年も先にある。

ヨウ「!!…ほ、ほしぐも!」

ソルガレオ「グオ!?」
前方にオレンジ色のエネルギーの球が迫ってきた。

ヨウ「ぶ、ぶつかるぞ!」

ソルガレオ「グ…グオオオ」ヨケキレナイ!

きゅいん!
ソルガレオ「グオ!?…オオオオ!!」元気百倍!
ゴオォォーー

再び速度が上がった。
ヨウ「あの球のエネルギーを吸収したのか。……ならば」

またオレンジの球が飛んできた。今度は4つも。

ヨウ「球をくぐれ、これはいける」

ソルガレオ「グオォ!」イクゾ!
びゅんびゅん

より高速、ゼンリョクでスペースを駆け抜ける。目的外の色とりどりのホールが風のように通り過ぎ、私もなんだかスピードに興奮してきた。

ヨウ「おや…黄色い球……?」

オレンジではない。それに電気のようなはじけるエネルギーをまとっている。

バチチーン!
ソルガレオ「グオォォォ」シビレル

ヨウ「ほしぐも!大丈夫か!?」

ソルガレオ「グ…グオ」ナントカ

オレンジに加え黄色い球も増えてきた。
ヨウ「黄色い球にはぶつからないようにな」

うまく球に通過したりかわしたり、着々と目的地を目指す。

ヨウ「よし!もうすぐ到着だ……ってほしぐも、スピード落ちてるぞ!」

ソルガレオ「オォォ……」

見回すとオレンジの球が先ほどよりも減っている、むしろ黄色い球の方が多い。
128 : マヨール@あさせのかいがら 18/08/06 23:41:10 ID:2T22omHI [5/10] 報告
ソルガレオ「グウゥ〜」ツカレタ
ソルガレオの足は動かなくなった。

ソルガレオ「グオ」

ヨウ「ほしぐもー!」

すぐ近くのウルトラホール、それも調査対象ではないものに引き寄せられていく。
ヨウ「こっちじゃない!目的はあっちだ!…くそっ、引力に引き寄せられている!」

ウルトラホールは疲れ切ったソルガレオらを飲み込んだ。


ウルトラスペースゼロ(崖)
ゴオォー……
ここは高い山の頂上のようだ。地上は雲で隠れ、見ることができない。
ソルガレオ「グオー」ノビー

ヨウ「……空が、青いな。ほしぐも」

ソルガレオ「グオォ」ソウダネ


気を取り直して、もう一回!
ヨウ「ソルガレオ、それは黄色い球だ」

ソルガレオ「グオオ」スマヌ

ギュオオ
ヨウ「おおお、私はあっちに行きたいのだ!」

行きたいウルトラホールを前に、行く必要もないホールの引力に捕まった。

用なしウルトラスペースゼロ(洞窟)

ヨウ「違う」

もう一回!
ギュオオオ!
ヨウ「またか!」

本当に用もないウルトラスペースゼロ(水辺)

ヨウ「…ほしぐも、行くぞ」

ぎゅるん!
色違いヌオー「ぬおー」

ウルトラスペース
ソルガレオ「グウゥ」

ヨウ「元気出せ、ほしぐも。誰だって失敗はある」

ウルトラスペースでは深層に行くほど目的地にたどり着くのが困難になる。特に時空流の曲がり角ではホールに吸い込まれやすい。ソルガレオにはさらなるシミュレーショントレーニングが必要だろうな。ソルガレオも私も失敗ばかりで正直、イライラするぞ。
129 : ーベム@こないれ 18/08/06 23:42:45 ID:2T22omHI [6/10] 報告
〜第23話 移住〜
 
夕方のハウオリシティ 廃墟

グラトナーA「アグゥ……アグゥ…」

グラトナーB「アグウゥゥ…」

グラトナーたちが力なく折れた鉄塔にかじりついている。

グラトナーC「ア……ググゥ……」ドサッ

グラトナーの一匹が倒れ込んだ。
ユア「グラトナー…あんなにいたんだ」

ワタシたちは上空を駆けるように飛ぶほしぐもさんの背から地上を見ろした。

グラトナーA「ググウ…」ドサッ

食いしん坊君「アグ…」マタ…

ヨウ「…あのようなことしなければよかったものを」

ユア「ねぇ、あの子たち、治せないの?」

ヨウ「…………」

ヨウは何も答えなかった。
食いしん坊君「アグ……」

シェルターの入口が見えてきた。


リーリエ「おかえりなさい」

おばあちゃんはベッドにいた。
ユア「安心して!大事なものマリエから取ってきたから!」

リーリエ「あらあら…優しい子ね」

食いしん坊君「アグ」

サシー「ユア……あんた、なんだか頼もしくなったきがする」

イリク「どうだった?」

デカグース「ぬしゃ」

ユア「楽しかったよ。おじいちゃんたちの冒険…よくわかったかも」

サシー「…ユア?なんだか元気ないようだね」

ユア「え!?…あぁ、ちょっと疲れただけだから!」

食いしん坊君「アグー」

サシー「そう…?ならいいけど」

ユア「うん、またね」
130 : ブリアス@こだいのせきぞう 18/08/06 23:43:26 ID:2T22omHI [7/10] 報告
職員A「もうすぐです。装置は完成しました。後は出発のみです」

ヨウ「…ついにか。アローラを離れる時が」

職員B「一か月分の食糧の充填完了、各設備、設置済みです」

ウイーン
ユア「アローラー!見に来たよー」

食いしん坊君「アグ」

職員A「お嬢様」

ヨウ「ユア……船が完成した。『住民』が全員入れる。これでウルトラエデンに出発する。
苦しみの毎日はもう終わりだ。これからは楽園だ」

ユア「楽園!ならさ!ちょっと言いたいことがあるんだ!」

職員B「え?」

ヨウ「…ユア、もしかして」


ユア「食いしん坊君の仲間たちも一緒に連れてってあげて」

ヨウ「…!!」


いつかこう聞かれることは意識していた。だが実際に問われるとなると……
私はしばらく戸惑った。だが、勇気を出して答えた。


ヨウ「………ダメだ」

ユア「……!」

食いしん坊君「……!」

職員A「ヨウ様!」

ユア「…………」

職員B「……ユアお嬢様…」

ユア「…………それって、どういうことなの…?」

ヨウ「あまりに……できないことだ…私たちでもな……」

食いしん坊君「……アグ」

131 : ールル@みどりのプレート 18/08/06 23:44:09 ID:2T22omHI [8/10] 報告
〜第24話 残る者〜

ウルトラスペース間を移動する宇宙船
シェルター内部に作られた発射場で最終整備が行われていた。
ユアはヨウの孫として特別に船内を案内させることになった。

ユア「…………」

最新技術が使われ、ウルトラスペースを移動する間も安全に生活できる設備で整っていた。
動力室にはポケモンのエネルギーを利用する最新の機関が、船の先端のコクピットには『バーネット』と書かれたコンピューター、次元の様子を表す計器がたくさん敷き詰められていた。
見たことないものばかり。しかしユアははしゃぐ様子もなかった。

職員B「こちらが、食糧庫です」

ユア「………グラトナーたちの分、ないじゃん」

ヨウ「ユア、仕方ないんだよ。彼らの食欲では輸送しきれない」

職員A「ガレキを乗せることなんて重量オーバーですし汚染の元です」

ユア「…食いしん坊君もだよね……」

ヨウ「……言いずらいことだ……」

ユア「そんな…食いしん坊君はワタシのポケモン…グラトナーでもパートナーなのに!」

ヨウ「…………」

ユア「………あなたたちも」

ヨウ「…!」

ユア「あなたたちも!」

職員A「お嬢様!」

ユア「「グラトナーたちを見捨てるのね!」」

ユアは船中、響き渡るほどに大声で叫んだ。

ヨウ「!」

職員A「お嬢様…そのようなことは…」

ユア「みんな苦しがってた。自分勝手に人間に押し付けられた仕事を!傷つきながらつづけ
ているんだよ!」

職員B「グラトナーの個体数は、生産時の15パーセント以下です」

ヨウ「言うな。…ユア……。許してくれ…私だって悔しい。同じ人間として、ポケモンと関
わる者として!」

ユア「…うぅ……」

食いしん坊君「……アグ」ゲンキダセ

職員A「…私も……」
132 : ストダス@いんせき 18/08/06 23:44:47 ID:2T22omHI [9/10] 報告
職員B「………もとはと言えば人間が始めたことなのに…」

忌まわしい発電所から始まった悲劇、その悲劇がまた第二の悲劇を生んだのだ。

食いしん坊君「……アグ、アグゥ」

ユア「…食いしん坊君……うううぅ…」ぐすん

ヨウ「…力のない祖父で、ごめんな……」

ヨウは静かに、食いしん坊君を抱きしめてうずくまるユアを撫でた。

ユア「…おじいちゃん………」

ヨウ「ユア……」ぎゅっ

ユア「おじいちゃん……ワタシ……」

ヨウ「いいぞ…なんでも聞いてくれ……」

ユア「……あのね、ワタシはね……」



私の移住計画は全てが正しいことはなかった。中には移住を反対する者、移住を許されない者もいた。私はただ子孫の未来のために計画を続けてきたが、その他にも数々の考えや現状があることに気付かされた。…私は移住を望む者のみに力を貸すことにする。そして、孫の
望みを聞いてやるつもりだ。
133 : イーガ@ミュウZ 18/08/06 23:49:18 ID:2T22omHI [10/10] 報告
移住を許されることのないグラトナー、実行される移住計画。
ユアと食いしん坊君の運命は……?
第25話「旅立ちに、心残り」に続く

あぁ…海行きたい。
134 : ンメル@するどいくちばし 18/08/07 20:24:37 ID:KgU2f1cQ [1/5] 報告
〜オマケC 闇に灯る光〜

ウルトラメガロポリス

ビル屋上
シオニラとミリンらが見守る中
アマモとダルスはルナアーラの背に乗っていた。

シオニラ「…もう、行くんだな」

アマモ「うん!暖かい『輝き』があるんだってね!」

ミリン「気を付けてくださいね。あとゴーグル、向こうに付いたら忘れずに付けてください。
私たちの目は強い光に弱いですから……」

ダルス「わかっている。隊長たちも、ネクロズマのことを」

シオニラ「あぁ」

調査隊A「お元気で!」

調査隊B「お土産持って帰っておくれー」

調査隊C「おい」

調査隊B「へへッ」


ルナアーラ「「マヒナペーア!!」」
ぎゅるん!

シオニラ「…………」
隊員たちが屋上を降りてもなお、シオニラだけ、しばらくウルトラホールの開いていた空間を見つめていた。

『君らの事情ならまだ間に合うと思う。私の世界のようにだけはなるな。ネクロズマをこれ以上苦しませるな』

さらに上空、丁度メガロタワーの真上ではネクロズマのもたらした闇の渦が見える。
シオニラ「別世界へ委ねる。お前と同じ手法だ、ヨウ。…我々は古来から続くこの闇を打ち払えるものだろうか。ワシの部下が向かったのはお前の世界。いや、お前の『過去』の世界といったところか。アローラの輝き、それさえあればネクロズマに立ち向かえる。ネクロズマと戦い、朽ちた肉体の暴走を止めるために」

「リ、リノォー……!」

ここからでもネクロズマの声が聞こえる。もう少し、もう少しだからな。お前…いや、
あなた様の愛する『輝き』がやってくる。

ダルス、アマモ、「もう一つの」アローラを任せた。


ウルトラスペース ルナアーラの背中
アマモ「ダルスー、今回調査する世界ってどんなところかなー?」

ダルス「さあな。……明るい世界だといいな」

アマモ「きっと素敵な世界だよ!ヨウさんみたいな優しい人が待ってるの」
135 : サナン@こおりなおし 18/08/07 20:25:17 ID:KgU2f1cQ [2/5] 報告
ルナアーラ「!…マヒナ」

ダルス「ルナアーラ、見えたか」

前方に白く輝くホールが見えた。一行は一直線にホールに飛び込んだ。

ダルス「アマモ、ゴーグルを」

アマモ「はーい」スチャ


アマモ「……わぁ」

青い空、青い海……太陽に照らされた南国リゾート、アローラ地方
4つの島がだんだん大きくなってくる。

ダルス「ヨウの望んだ世界……いや、『もう一つ』のアローラ」

アマモ「…あたたかい……」

ルナアーラに連れられて、2人は別世界の大地に足を踏み入れた。

【「もう一つの物語」、ポケットモンスター ウルトラサンムーンに続く】
136 : ユルド@チルタリスナイト 18/08/07 20:26:05 ID:KgU2f1cQ [3/5] 報告
〜第25話 旅立ちに、心残り〜

数日後、シェルターの中が騒がしくなった。住民は荷物をまとめ、ある場所へと向かっていく。病人は付添人に支えられながら、小さな子供たちは若い職員に誘導されている。

子供A「おねーさーん、僕たちこれからどこ行くのー?」

子供B「あたしたち元気でやっていけるかな?」

職員「フフッ。ヨウさんが見つけてくれた素敵な世界よ。みんなで楽しく暮らすの
……アローラに、バイバイね」

子供A「アローラ…」

一方、ポケモンたちは検査を受けてゲートをくぐっていた。

住民「あのゲートはなんじゃ?」

職員「なんでも船内の生活に支障が出ないように、と、上からのことです」

住民「支障……?」

職員「船で暴れたり、食べ物を独り占めしないか調べているのです。あなたがたに何かあればいけませんから……」

検査に外れたポケモンは教育や診断、治療を受けていた。
ハウ「うわぁーライチュウ!!行っちゃだめだ!」

ライチュウ「ライ………」ケンサダケダカラ…

職員「島キングの風格はどうしました」


宇宙船発着場

はるか遠く、すでに発射したものが空高く見える。
職員「一号機、大気圏突破、ウルトラフィールド展開準備に入ります!」

場内に響き渡るエンジン音、大気中では飛行機と変わらない燃料で、宇宙空間やウルトラスペースでは水素やイオンエネルギーを使用するタイプだ。


住民「うひゃあ……まるでレックウザやけぇ…」

住民「宇宙にもポケモンいると聞くからな。あっちの世界にもポケモンがいるといいな」

サシー「ふふーん。私たち外で遊べるのね!」

イリク「僕は冒険したいな。デカグースと一緒に!」

デカグース「しゃぁ!」

サシー「………でも…」

イリク「……そうだな」

グラジオ「リーリエ、身体の調子は?」

リーリエ「ありがとうございます、兄様。向こうで最新の医療を受けるつもりですから」
137 : レディア@ピカチュウZ 18/08/07 20:35:10 ID:KgU2f1cQ [4/5] 報告
グラジオ「……だが…あれは本当なのか?」

リーリエ「…!……えぇ。ああいった所、私たちと似てますよね……」


マリエシェルターでも船の発射が行われていた。

邪魔をしにきたノモンは職員のポケモンに駆除され、住民は次々に星を脱している。
ルード「……ユア………」


ユア『君にちょっと話があって……』


ユア『もしかしてワタシ、この星に残るかもしれない。苦しんでいるグラトナー、
いっぱいいたもん。ワタシ、ほっとけなくなっちゃった。…大人たちがあの子たちを
運びきれない…そんなことが万が一あったらワタシはこの星に残るんだ。それに、ここはおじいちゃんの大好きなアローラだから。ワタシもアローラ大好き。もっと島巡りしたいし。だから…もしよかったらワタシの所、いつか来てくれたらいいな』

ルード「ユア………」

職員「まーたグラトナーが邪魔してきやがった!しっしっ!」

ルード「!」

グラトナー「アグ……」シュン

人混みの向こう側、若い職員らが発着場に迷い込んだグラトナーを追い払おうとしていた。
ルード「…ユア」

ハクラム「ルード、私らの番だ、行くぞ」


荒れ果てたアローラの島々。黄色っぽい大空にいくつもの飛行機雲が浮かぶ。
ノモンらはじっとその様子を眺めていた。

ユルラ「……ケッ。勝手にしろ」


飛び立った船の中、特に大きい母船内にて

 母船 コクピット
ヨウ「一号機と二号機はウルトラスペースに入ったか」

技師A「ええ。異常はありません」

技師B「機関部のポケモンたちにもストレスは見られません」

艦内モニターに映る2号機機関部
エレキブル「エレレー!!」

エレザード「ザード!」

デンリュウ「りゅうりゅう!」

シビルドン「シビビー!!」びりびり

職員「みんな、差し入れのポケモンフーズよ」
138 : タグロス@りゅうのキバ 18/08/07 20:36:22 ID:KgU2f1cQ [5/5] 報告
スピーカーごしにポケモンたちの歓声が聞こえた。
ヨウ「………よかった」


コクピットの窓からは地球……変わり果てた我々の故郷が見えた。

「地球は、青かった」昔の宇宙飛行士の有名な言葉だ。

ヨウ「青かった……か…」

きんのたまおじさん(子孫)「地球も……大きな『玉』なんだね」

あの大海の中央あたりの小さな4つの点、私のアローラが、遠ざかっていく……そして、私の……。
ヨウの腕には島巡りの証が握られていた。

グラジオ「……あいつの、意志だ」

シルヴァディ「シバァ」

リーリエ「…あなた……」

窓際でリーリエがつぶやいた。
ヨウ「お前たち……」

涙を一振り、ヨウは大声で指令を出した。
ヨウ「ウルトラワープに入るぞ!!」

ソルガレオ「「ラリオーナ!!」」

ヨウの背後で特殊な機械に繋がれたソルガレオがひと吠えした。
ぎゅるるる……
姿は変わっても古来より人やポケモンを育み続けた母なる惑星をバックに、
ヨウらを乗せた船は他の船に続きウルトラホールを展開、ウルトラスペースに飛び込んだ。


ヨウ「さらばだ……アローラ……そして、


『ウルトラビルディングの2人』……」


「大きな力に縛られるな。お前のしたいように生きろ」
ワタシの祖父の言葉。その通りにしたつもりだよ。ワタシなら大丈夫。お守りがあるしここは大好きなアローラ地方だから…それに、食いしん坊君がいてくれるから!


139 : トカゲ@ロックカプセル 18/08/08 19:41:20 ID:wh2owMuM [1/7] m 報告
〜最終話 ウルトラビルディングの2人〜

あれから数年、ワタシはずいぶん背が伸びた。おじいちゃんがくれた黒いスーツのおさがり。
でも、そのままじゃ味気ないから、ちょっと黄色い塗料でオシャレにしてみたんだ。
ほら、食いしん坊君そっくり!あ、食いしん坊君喜んでいる!
おっと、嬉しさのあまりワタシを食べないでね。あれから食いしん坊君ったらとってもおおきくなっちゃってワタシなんか持ち上げちゃうんだ。で、いつもセメントとか鉄を豪快に食べちゃうんだ。……食いしん坊君の仲間、数はずいぶん減っちゃったけどワタシがあの子の
友達だよ!モンスターボールは残ってないけど強い絆でつながっているんだ!
…そして、ある人にも会いたいからさ、ウルトラホール発生装置を1つもらったの。

ある日、 旧ハウオリ第一シェルターにて
もはや結界は残されていない。室内でも防護服を着ていないといけない。
すっかり静かになったシェルターだけど今はワタシと食いしん坊君の家だ。

開けたウルトラホールに誰かの反応が出た。

ユア「おっ、お客さんだ!食いしん坊君―!……あっ、食いしん坊君はあっちでお食事中だった。ワタシだけでもお迎えしなきゃ!」

……食いしん坊君、最近調子が悪いんだよね。やっぱ、他のみんなと同じ病気だったりして。
………ワタシじゃあ、どうしようもできないんだけどね。

「マヒナペーア!!」

「…ほぉ…。ここは、室内?」

ウルトラホールがら現れたのは紫色の大きな羽のポケモン…ルナアーラだっけ?と、ガオガエン、一人の少年だった。

「戻って、ルナアーラ」ピイィ

……ん!?この子、どこかで見覚えがあるな…あっ!
ユア「わぁ!君、この星に戻ってきてくれたの!?」

少年「え……ちょっとちょっと、あなたここの人ですか!?…僕、たぶん違うと思いますよ」

ガオガエン「ガエ…!?」


2匹のポケモンは少年のもののようだ。
ユア「…え?違う?もしかして別世界の人?」

少年「はい…期待はずれで、ごめんなさい」

ユア「まぁせっかく来たんだしゆっくりしていってよ。いろいろ散らかってるけどさ」

ガオガエン「ガエ」

少年「はい、ぼくはコウタ。こっちは相棒のガオガエン」

ガオガエン「ガオ!」

ユア「コウタ君か……」

コウタ「ぼく、いろんなウルトラスペースを巡って、いろんなウルトラビーストに
会って、ゲットしているんです!このウルトラボールで!」

ユア「ボール…へぇ、そんなのあるんだ」

コウタ「ウルトラビースト…あの人たちが言うからにはこの世界には『アクジキング』が
いるはずなんですが…」
140 : ワンテ@おとどけもの 18/08/08 19:44:00 ID:wh2owMuM [2/7] m 報告
ユア「アクジキング……?…食いしん坊君のことかな?」

コウタ「食いしん坊君?」

ユア「ワタシが生まれるずっと前からこの星に住んでいてね。ゴミでも汚染物質でもなんでも食べちゃうんだ。でも最近では数が減ってきているんだよ」

コウタ「……そんな」

ユア「ワタシ以外のみんなは遠い星に逃げちゃったけど、奥に食いしん坊君がいるからさ、
ワタシだけでも見届けてあげないと」

コウタ「……なんか、悲しいですね…」

ユア「……うん。食いしん坊君なら外にいるよ。外に出たいなら、パイプを伝って、どうぞ」

コウタ「あ、はい」

ガオガエン「ガエガエ♪」ハヤクイコウゼ

コウタ「わあ、押さないでよ!」

コウタはパイプの中へ、……あの子とポケモンも、ワタシと食いしん坊君、おじいちゃんとほしぐもさんたちみたいだね。
141 : キワラシ@ひこうのジュエル 18/08/08 19:44:49 ID:wh2owMuM [3/7] m 報告
〜エピローグ〜

ロトム「この街に何があったロト……?」

コウタ「さあね」

空が黄色い。スーツの人…名前聞くのを忘れちゃったけど本当に青がないんだな。
横に倒れた高層ビルの壁の上を歩いていると、ペロリームの絵、見覚えのある看板をよく見かけた。一面に散らばったカード、不気味な曲を奏でるモニター、「発電所」と書かれたポスター。
ガレキの迷路を突き進み、黄色いもやの中、黒い大きな生き物がうごめくのが見えてきた。

コウタ「!…あれが、アクジキング…いや、食いしん坊君か」

食いしん坊君「アグアグ…」

ガッガッ……バリバリ…モグモグ……
142 : クリュー@デンキZ 18/08/08 19:45:20 ID:wh2owMuM [4/7] m 報告

食いしん坊君「アグゥ…?」振り向き

コウタ「……僕たちと、来るかい?」




食いしん坊君「「ドカグイイ!!」」
143 : ジロン@ラブタのみ 18/08/08 19:46:30 ID:wh2owMuM [5/7] m 報告

……できれば、その子を連れてってほしいな。ワタシはもう、疲れたもん。


コウタ「ガオガエン、とんぼがえり!!」


…食欲がすごいけど、大切にしてあげて


コウタ「それっ!ウルトラボール!!」

食いしん坊君「アグッ」コツン

しゅう…カシャ ユラッ、ユラッ、ユラッ…カチッ

コウタ「やった!」


…ワタシなら大丈夫だよ。食いしん坊君とお別れだけど、ワタシは一人なんかじゃない。
次元のはるか遠くでも、ワタシと食いしん坊君は絆で繋がっている……友達だから。


コウタ「…出てきて、『食いしん坊君』!」

ぽんッ
食いしん坊君「アグ♪」


食いしん坊君を、よろしくね。




【「ウルトラビルディングの2人」 完結】
144 : イナン@ヒメリのみ 18/08/08 19:48:38 ID:wh2owMuM [6/7] m 報告
〜オマケD 発電所計画(もう一つのアローラ)〜

ハウオリシティ ハウオリ役所
新聞『第一回アローラリーグ!ハウ対コウタ!決勝は明日!』

トレーナーA「やれやれ、ポ二島で何か騒ぎがあったと思えばあそこだけ夜になってたとか」

トレーナーB「なんとかすぐに戻ったけどなー」

研究員「…ですから………」

トレーナーA「お、ここでは見ない人だな」

研究員「あなた方の街、電力不足になること、ありませんか〜?」

市長「はあ?電気はウラウラで地熱だけで十分だよ」

研究員「ですがー。アローラは観光地でしょ?今にいろんな国から人々が引っ越して来るでしょう。その時にはいまよりもっと電力がいりますよね」

職員「市長、こちらは?」

市長「デボンの回し者だよ。今月で3回目だ」

研究員「聞いてますかーー!?」

市長「ああ!そんでなんだ!?」

トレーナーB「ずいぶんとケンカ腰だなぁ」

研究員「危険なポケモンの住む森なんか切り倒して、そこに立つのは次世代エネルギー、∞エナジーを使った発電所を!増える住民へのアパート作りはお任せください!人々はたちまちハッピー!」

市長「…カプが許すとでも思うか」

研究員「カプぅ?いやですねーあんたたちの考えは古すぎる。これだから原住民は苦手なんですよね〜」

??「苦手ですまんでしたな」

研究員「!!?…あ、あなたは?」

ハラ「わし、メレメレのハラと申す。島キングをやっていますぞ」

研究員「島キング〜?いくらなんでも遅れた風習ですねー。でも、私たちが来た今、アローラはちゃんと、先進的な地方になりますよ」

ハラ「ほほー…自然を削りポケモンの住み家を破壊して、発電所やビルを開発する……」

研究員「そうそう。いいでしょ〜?」

ハラ「ハハハハハハハハ!!このハラ、つい笑ってしまいましたぞ!」

研究員「は!?」

ハラ「こんな街じゃあみんながハッピーなど、程遠いですな。第一、ポケモンの住み家を奪ってはいけませんぞ」

研究員「き、キテルグマってポケモンは人の背骨をへし折るでしょー?」
145 : ルジーナ@オッカのみ 18/08/08 19:52:41 ID:wh2owMuM [7/7] m 報告
ハラ「そんなの、『愛』があればへっちゃらですな」

研究員「また意味不明なことを……。あなたたち、快適な生活をしたくないんですか?」

ハラ「なーに、今の暮らしでじゅうぶんですぞ。お前さんもマハロ山道を歩いてみなされ。
今くらいならキャモメの群れが飛んでいるかもしれないぞ。ああ、ビーチでマンタインと戯れるのもいいでしょうな」

研究員「…………黙れ…」

ハラ「?」


研究員「「黙れよ!この遅れた愚民野郎がぁ!!」」


バチイィィ!!

研究員「……し、痺れる……」ピクピク

カプ・コケコ「………」バチバチ

トレーナーA&B「…」ポカーン

市長「これはこれは!」アタマサゲ

ハラ「ハハハ!お前さんが思うほど、アローラはそんなに甘くないですぞ!」


一週間後
 ハウオリはずれ、コウタの家
TV『臨時ニュースです。デボンコーポレーションで、所長の許可なくエネルギー開発が行われていたことが判明。関与した職員全員、解雇処分とのことです』
『警察が捜査を実施したところ、実験に使われたポケモンの12匹はアザやヤケド跡が見られ、いずれも、エーテル財団に治療、保護される予定です』
ツワブキ『使い方を間違えれば最悪の兵器にもなりかねない。ちょっと前ある流星の民から教えてもらったことだよ。……我々は想像力を持って、本当に人やポケモンの為になるものを作っていかなければならない。……∞エナジーはダメだよ』
ピッ
ハウ「コウター、あそぼー!」

コウタ「まってよー食いしん坊君がまだ食事中」

ハウ「もうアクジキングに名前つけたんだねー。じゃあ食いしん坊君も一緒に!ビーチサイドエリアで待ってるよー!」

コウタ「うん。……行こう」

食いしん坊君「アグゥ」

ハウオリシティ ビーチサイドエリア
ハウ「おーい。早く早くー」

コウタ「はーい」
食いしん坊君「アグアグーー!」ドスドス




モニター付き看板からはウクレレの陽気な音楽と映像が映し出されていた。
『青い海!青い空!この先ビーチサイドです!』 
146 : ラセクト@りゅうのプレート 18/08/08 20:13:17 ID:YrXkDaX. 報告
乙!
147 : ズパス@ひかりのねんど 18/08/11 07:28:52 ID:qHjgfYvc [1/3] 報告
【あとがき】
この物語は「ポケモン・ウルトラサンムーン」で訪れることのできる「ウルトラビルディング」、そこの様子、防護服の人のセリフ、隠された世界観、そしてアクジキングから思いつきました。

ウルトラビルディングについて
「ひょっとして荒廃したハウオリシティの未来の姿なのかもしれない」と話題のウルトラビルディング。やっとのことでたどり着いたかと思えばその光景は室内、人工物で囲まれ、顔も見えない防護服の人が立っていた、他のウルトラスペース(特にマッシブーンの世界)とは一味違う異様な雰囲気がただよっている、奥の深いスペースでした。パイプをつたうと不気味なBGMに合わせて画面に広がる廃墟の姿。明らかに謎だらけの世界です。何より、不自然なBGMが印象的です。SM時代から聞きなれた穏やかなハウオリシティのテーマが
逆再生、ノイズでこんなにも一転するとは、ウルトラビルディングの世界観にあった不穏な空気を醸し出していました。

人間とアクジキング
この物語でも重要なポケモン、アクジキングですが主人公、「ユア」に「食いしん坊君」と名付けられ、パートナーとなっていきます。これは、アクジキングが何でも食べてしまう怖いイメージがある反面、防護服の人の話からわかる住民たちとの関わりに焦点を置き、たとえウルトラビースト、汚染物除去ポケモンだとしても「ポケモン」だということに変わりない。彼らだって人間と仲良くできる、そんなストーリーが思いつき、この物語の本筋になったのです。物語中、ユアと食いしん坊君は天敵であるノモンと交戦します。このとき祖父のZリングを使い、Zワザで敵に対抗していく、「ポケモン」の主人公らしい見せ場を描写しました。アニメではサトシの相棒がピカチュウのように、ユアにとっては食いしん坊君です。
少し変わったポケモンでも絆を深め、共に歩んでいく。そんな2人です。

食いしん坊君とは
ユアの仲良くなったアクジキング、「食いしん坊君」はまだ小さい幼生です。これは、お互いの交流をより親密なものにするため、触れ合わせやすくするため、アニポケXYZに登場したプ二ちゃんのようなポジションとして考えました。

星に残された者たち
ヨウは生き残った人類やポケモンは、自分の発見したウルトラスペースに移住し、文明を再生することを望んでいました。ここに長くいては住民の健康が危ない。そして危険なノモンのこともある。そしてリーリエやユア、家族への思いを抱えて活動していました。
ところが、物語の後半ではユルラ達、移住に反対する人々、そして移住を許されることのない弱ったグラトナー…アクジキングも出てきます。ただ単にアローラという地を離れるわけではない。「アローラ」が特別な、大切な場所だからです。豊かな自然に囲まれて人とポケモンが古来より共に過ごしてきた、カプに見守られて毎日をのんびりと過ごしてきたからこそ、ヨウたちの世代はアローラを大切にしたいと思っているのです。中には移住せずに変わり果てたアローラだとしても、生涯を共にしたい、そんな人だっているでしょう。最終的にユアもまた、星から出られない食いしん坊君たちのために居残ることを決めます。
それに気づいたヨウは多様な考えを受け入れ、移住派の人間とポケモンと静かに新天地へと旅立っていきます。
148 : クーン@コンテストパス 18/08/11 07:30:01 ID:qHjgfYvc [2/3] 報告
ルザミーネとリーリエ
「大きな力に縛られるな。お前のしたいように生きろ」
ヨウがユアに伝えたこのセリフは、ルザミーネとリーリエの関係と対を成しています。
リーリエの夫であるヨウは島巡り時代、母親に囚われてもなお、あらがおうとするリーリエの姿を見ています。時代が進み、自分たちの孫が生まれ、「祖母とは違い、自分の力で生きてほしい」、そんな思いが託されているのです。

サンムーンとウルトラサンムーンをつなぐ物語

ウルトラビルディング自体は「サンムーン」のアローラ地方、対してオマケCでダルスとアマモが向かったのは「ウルトラサンムーン」のアローラ地方です。同じアローラですがUSUMの方は汚染されていない人とポケモンが平和に暮らす、「パラレルワールド」です。
過去作のORASでヒガナは別世界の存在について言及しています。サンムーンのストーリーでは「フォール」と呼ばれる別世界の住民とされるリラが存在したり、「ポケモン」は3DS時代からパラレルワールドの存在が浮き彫りになってきました。エピローグではUSUM世界の少年コウタの手に渡り、食いしん坊君はそこで暮らすことになります。2つのアローラですが、それぞれ時代背景や時間のずれで大きく異なったものとなっています。
149 : トモシ@デンリュウナイト 18/08/11 07:30:33 ID:qHjgfYvc [3/3] 報告
オマケDに込められた秘密
ウルトラビルディングではない、コウタの出身のUSUMの世界の出来事です。
デボンコーポレーションから派遣された研究員がアローラの住民にあの「発電所」の建設を提案してきます。自分たち人類の富のためならば手段を選ばない、自己中心的な考えですが
ウルトラビルディングで起こった「異変」も、動力源としてポケモンを人柱(ポケ柱?)としたり、その後のアクジキングの扱いでも、さらにはネクロズマから輝きの器官を奪った古代メガロポリス人と、考え方は同じです。
一時には自分は得をしますが、犠牲となった物が思わぬ方向で自分の方へ何倍にもなって跳ね返り、大いなる破滅を導きます。USUMもまた、発電所を受け入れればウルトラビルディングが辿った道を歩むことになります。
ハラ「ハハハ!お前さんが思うほど、アローラはそんなに甘くないですぞ!」
ところが、研究員はあっさりカプ・コケコの罰を受けてしまいます。(=USUMの世界の未来は明るい物となった)星の死をもたらす自己中な考えなど、アローラの民が重んじる調和の心に比べれば本当にちっぽけで狭いものなのです。

USUM主人公の手に渡り、そして
エピローグは「ウルトラビルディングの2人」でも最も大切なシーンの一つでもあります。その内容は、ユアこそがあの防護服の人だった、食いしん坊君がどんな存在なのか、
「なるほど」と思わせるものにしました。食いしん坊君はゲーム通り、USUM主人公によってゲットされます。このとき、防護服の人、つまりユア主人公に大切にしてあげてほしいと声をかけます。
食いしん坊君もまた、他の個体と同様汚染環境で弱っていました。さらにユアには治療法もありません。大人たちと同様、目の前の友達を助けられないのです。そこへあのUSUM
主人公がこの世界にやってきます。自分に限界を感じたユアの思いついた最善の方法、それは食いしん坊君を安全な世界と、心優しいトレーナーに託すことでした。食いしん坊君とは
離れ離れになってしまう、ウルトラビルディングに自分一人になってしまう。それ以上に、食いしん坊君が苦しむ様子をほっとけなく、彼の身を思いやった結果です。
異世界同士に隔てられたとしても、2人は互いにパートナーだということに変わりはないということです。

それでは、次回作を作ることがあったらまたよろしくお願いします。アローラ!
150 : トウモリ@むげんのチケット 18/08/11 13:14:22 ID:3OPQjbwU 報告
面白かったです!乙!
151 : ャラドス@だいちのプレート 18/08/17 17:27:25 ID:LQNI3wvE 報告
【お知らせ】
本SSの前日璋、公開予定です!お楽しみにアグ〜