【SS】ロコン ｢貴方の生きている意味を、私に、して｣

あっ！ きみ

なんと！ なんとですよ！？

ポケモンが タマゴを 持っていたの！

どこから 持ってきたのか ナゾだけど
きみの ポケモンが 持っていた
タマゴ...... やっぱり ほしいよね？



→はい
いいえ




〇〇〇は 預かり屋さん から
タマゴを もらった！



｢大事に 育ててね！｣

支援

第六話 孤独と犠牲

〈13番道路〉

メタモン (ほんの数分前まで砂漠にいて)

メタモン (ほんの数秒前までゆったり会話をしてて)

メタモン (逃げている途中だけど、少しだけ、幸せみたいなものを感じていた)

メタモン (･･････でも何もかも、この人間が全部さらってしまった)

メタモン (僕達の脅威が)



めざパ ｢みーつけた！｣

めざパ ｢くふふふふふふふふふふ･･････っ｣

めざパ ｢もう、いっぱい探したんだからぁ！｣

めざパ ｢前回よりも難しいかくれんぼだったよ、上手になったね！｣

めざパ ｢どこにいたのか気になるところだけど｣

めざパ ｢それより先に･･････｣


ｶﾁｬ


ロコン ｢ひっ･･････｣ ｿﾞｯ

メタモン ｢･･････！｣

めざパ ｢おしおきとして撃ってやらないとね｣ ﾆｺﾆｺ

メタモン (ここまで、彼女と頑張ったけど)

メタモン (もう･･････ここで終わりなのかな)

メタモン (ここまで来たのに･･････！)


メタモン『･･････もう２度と』

メタモン『もう２度と大切なものを傷つけたくないんだ･･････！』


メタモン ｢！｣ ﾊｯ

メタモン (･･････気をしっかり持て)

メタモン (守るって決めたんだろ！！)

めざパ ｢5、4、3･･････｣

メタモン ｢･･････"へんしん"！｣ ﾌﾟﾙﾙﾝ!

ロコン ｢え｣

めざパ ｢･･････へ？ 私が目の前に｣


ﾊﾞｷｯ!!

めざパ ｢ぐぁっ･･････！？｣ ﾄﾞｻｯ!

ﾌﾟﾙﾙﾝ!

メタモン ｢今のうちにっ！｣ ｸﾞｲｯ

ロコン ｢でも、どこに｣

メタモン ｢･･････こっち！｣

メタモン ｢僕にしっかり掴まって･･････！｣

ロコン ｢っ！｣ ｷﾞｭｯ





ｼﾞｬｯﾎﾟｰﾝ......!!

めざパ ｢いたた･･････｣

めざパ ｢･･････海に逃げられたかぁ｣

めざパ ｢まさか私に"へんしん"した上に殴ってくるなんて、びっくりしちゃった｣

めざパ ｢飛び込む直前アシマリに"へんしん"したみたいだし｣

めざパ ｢はぁ･･････｣





めざパ ｢けーかくどーりっ｣


めざパ ｢あの子達の出番だねっ！ くふふ｣

───────────────


アシマリ ｢とりあえず安心、かな｣

ロコン ｢･･････？｣ ﾊﾟﾁｯ

ロコン ｢何これ･･････？｣

アシマリ ｢海でも息ができるバルーンだよ｣

アシマリ ｢結構丈夫だから安心して｣

ロコン ｢そう･･････私、海に初めて入った｣

アシマリ ｢実は僕も｣

ロコン ｢･･････"へんしん"したままなの？｣

アシマリ ｢しばらくはね、あの人間のせいで陸に上がれないし｣

アシマリ ｢それにこの姿のほうが、海で君を守りやすいから｣

ロコン ｢････････････｣

ロコン ｢････････････｣ ﾎﾞｿｯ

アシマリ ｢･･････ん？ どうしたの？｣

ロコン ｢･･････その、あ、あの｣

ロコン ｢えっと･･････｣

アシマリ ｢？｣










ロコン ｢････････････････････････あり、がと｣

アシマリ ｢････････････｣

ロコン ｢････････････｣

アシマリ ｢ふぇっ！？｣

ロコン ｢･･････何？｣

アシマリ ｢いや、お礼を言われるとは思わなかったから･･････｣

ロコン ｢あっそ｣

アシマリ ｢うん･･････｣

支援

ロコン ｢あの人に見つからないよう深い所に行きましょ｣ ｽｩｰ

アシマリ ｢あっ！ 待っ｣

アシマリ ｢凄い早さで行っちゃった･･････｣

アシマリ ｢････････････｣



アシマリ (ありがと、って初めて言われたわけじゃないのに)

アシマリ (なんだろう、参ったな)



アシマリ ｢って！ 追いかけないと！｣

ｺﾎﾟﾎﾟﾎﾟﾎﾟ......

｢あれ、見かけないポケモンだ･･････｣


｢み、みみんな集めないと･･････！｣

ロコン ｢････････････｣ ﾋﾟﾀｯ

ロコン ｢かなり深い所まで来ちゃった･･････｣

ロコン ｢･･････なんで逃げちゃったのかしら｣

ロコン ｢････････････｣

ロコン ｢････････････｣

ロコン ｢････････････｣ ﾊｧ......



｢神聖な海を荒らす者め･･････｣



ロコン ｢･･････っ｣ ﾋﾞｸｯ

ロコン ｢何･･････？｣ ｸﾙｯ

ロコン ｢！！｣



｢ここから出ていけぇぇぇぇぇ！！！！！｣



ロコン ｢･･････！｣

ﾄﾞｫｫｫﾝ!!

ロコン ｢岩が砕けて･･････｣ ｿﾞｯ


｢"ハイドロポンプ"、次は当てるぞ！！！！！｣ ｷﾞﾛｯ

｢死にたくなければ立ち去･･････｣



アシマリ ｢"アクアジェット"！！｣

｢ぐふっ！！｣

ロコン ｢あ･･････｣

アシマリ ｢大丈夫！？ ケガは！？｣

ロコン ｢無いわ｣

アシマリ ｢･･････良かった、あんまり離れないでよ｣

ロコン ｢････････････｣ ｺｸﾝ

アシマリ ｢さてと、敵は･･････あれ？｣

｢う、ぅぅぅ･･････････｣

｢あ･･････｣

ｼｭﾙﾙﾙ......



アシマリ ｢へ？｣



｢ひっ･･････強い･･････｣

｢それにこいつらそんなに悪そうじゃないよ｣

｢海荒らす奴らが来た、って言い出したの誰だよ｣

｢止め止め、これ以上付き合えねー｣

｢もう帰るわ｣

アシマリ ｢ポケモンがバラバラに！？｣

ロコン ｢散り散りになって･･････｣

アシマリ ｢もしかして、たくさんのポケモンが集まって一匹のポケモンに見えていたのかな･･････？｣


｢まっ、待ってよ皆！ たまには一緒に帰ろうよ？｣

｢｢｢････････････｣｣｣ ｽｨｰ......


｢まま待ってよ、ねぇ！！｣


アシマリ ｢あの･･････｣

｢ひっ！！ ごめんなさいごめんなさい！！｣

アシマリ ｢いや、えっと、君は？｣


ヨワシ ｢･･････ヨワシです、ごめんなさい｣

支援

支援

─────────────

ヨワシ ｢････････････｣

ロコン ｢････････････｣ ﾊｧ

アシマリ ｢えっと、君の話をまとめると｣

アシマリ ｢仲間のヨワシと話をするために僕達を“海を荒らしに来た悪者”にして、『むれたすがた』になって襲ってきた･･････ってこと？｣

ヨワシ ｢はい、反省しています･･････｣

ヨワシ ｢結局皆は耳も傾けてくれなかったし･･････｣

ロコン ｢････････････｣ ﾊｧ......

アシマリ ｢ま、まぁケガも無かったわけだし、突然海に来た僕達にもびっくりしただろうから、お互いさまってことで･･････｣

ヨワシ ｢･･････！？｣

アシマリ ｢ん？｣

ヨワシ ｢ゆゆ、許してくれるんですか！？｣

アシマリ ｢僕は大丈夫だよ･･････君は？｣

ロコン ｢････････････｣

ロコン ｢････････････｣ ﾊｧ.....

ロコン ｢･･････貴方の言う通り、突然来たのは私達だから｣

ヨワシ ｢･･････！！｣ ﾊﾟｧｧ

ヨワシ ｢ぅぁあありがとうございます！！！｣

アシマリ ｢それで、僕達は海にいても大丈夫かな･･････？｣

ヨワシ ｢ぁあっ、あの、えっとそれならっ｣

ヨワシ ｢ぼぼ僕と友達になってくださいっ！！｣


アシマリ ｢･･････え？｣

ヨワシ ｢･･････僕達ヨワシは、『むれたすがた』になる時以外は基本たんどく行動で･･････｣

ヨワシ ｢皆、誰とも仲良くしようとしなくて、だからいつもさみしくて･･････｣

ロコン ｢････････････｣

ヨワシ ｢だだからっ、海にいる間だけでも仲良くしてほしいです･･････｣

アシマリ ｢･･････分かった！ 友達になろう！｣

アシマリ ｢その代わりしばらくよろしく｣

ヨワシ ｢･･････！！！｣

ヨワシ ｢やぁ、ったーー！！！ 友達だあ！！！｣

アシマリ ｢････････････｣ ﾌﾌｯ





ロコン ｢･･････私は無理｣

ヨワシ ｢･･････え｣

ロコン ｢私･･････｣


ロコン ｢･･････友達、ってよく分からない、から｣

アシマリ ｢！｣

ヨワシ ｢そ、そうですか･･････｣

ヨワシ ｢でででもでも友達出来たから大丈夫です！｣

アシマリ ｢うん！｣


アシマリ (･･････それにしても) ﾁﾗｯ

ロコン ｢････････････｣

アシマリ (彼女はラナキラマウンテンで、同い年くらいのポケモンと関わらなかったのだろうか･･････)

アシマリ (僕は彼女がどんな生涯を送ってきたのか知らない)

アシマリ (けれど前に見た、ラナキラマウンテンを見つめる彼女の苦しげな顔)

アシマリ (･･････やっぱり何かあるのかもしれない)



ヨワシ ｢どうしたんですか？ 行きましょう！｣

アシマリ ｢あ･･････う、うん！｣

ｺﾎﾟﾎﾟﾎﾟﾎﾟﾎﾟ......



ロコン ｢････････････｣

──────────────
〈同時刻・13番道路〉

ﾌﾞｸﾌﾞｸﾌﾞｸ......



あっ！ 野生の
ハギギシリが 飛びだしてきた！



めざパ ｢やったー！ 釣れた釣れたっ｣

ハギギシリ ｢･･････？｣

めざパ ｢あのね、私トレーナーじゃないの｣

めざパ ｢だから･･････こうするの！｣

ｸﾞｲｯ


ハギギシリ ｢！？･･････ｹﾞﾎｹﾞﾎｯ！｣

めざパ ｢うふふ、いーっぱい食べてね｣ ｸﾞｲｸﾞｲ

めざパ ｢これはとっても辛い“マトマのみ”｣ ｸﾞｲｸﾞｲ

めざパ ｢産地直送の新鮮な子達なの｣ ｸﾞｲｸﾞｲｸﾞｲｸﾞｲ

ハギギシリ ｢ﾝｰ！！ ﾝｰ！！｣ ｼﾞﾀﾊﾞﾀ

めざパ ｢ねぇ、いっぱい食べさせたら･･････｣

ハギギシリ ｢････････････｣

めざパ ｢いっぱいなついてくれるよねっ！｣

ハギギシリ ｢････････････｣ ｺｸﾘ

めざパ ｢いい子･･････｣ ﾆｺｯ

支援

洗脳やんけ
支援

支援

支援

シエンネ

あげ

支援

支援