【SS】プテラとユレイドル:ポケモンBBS(掲示板) 【SS】プテラとユレイドル:ポケモンBBS

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SS

【SS】プテラとユレイドル

 ▼ 1 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/07 18:28:04 ID:RykUSWXc NGネーム登録 NGID登録 m 報告
SS表記をし忘れていたのと、代役の方も戻って来ないと思うので、仕切り直します。

…………………………

〜古代〜

ザザ~ン…。

今日も彼女は、ずっと同じ場所に留まっている。

ユレイドル「…はぁ。」

種族名はユレイドル。
彼女は、あるものに憧れていた。
 ▼ 51 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/12 00:30:30 ID:Y4WzB7zk [1/2] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ユレイドル「私は、ずっとあなたに憧れていた。」

オムスター「姉貴?」

プテラ「敗者への慰めのつもりか? お前。」

ユレイドル「慰めなんかじゃない!!」

プテラ「!」

ユレイドル「私はこの場を動くことすらできない孤独の身。先の見えきったこの先の生活、自身の存在意義、疎外感、全てにうち潰されそうで、とても怖かった。
だけどそんな時に、私はあなたに出会ったのよ。」

プテラ「なにが言いたいんだ?」
 ▼ 52 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/12 00:42:26 ID:Y4WzB7zk [2/2] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ユレイドル「あなたに出会ったことで、私の心に一筋の光が差し込んだ。私にも友だちができたという希望の光が。」

プテラ「…。」

ユレイドル「あなたと話していると、心が安らいだ。
あなたの大空を飛ぶ姿を眺めていると、私まで空を舞っているような感覚を覚えた。
つまり、あなたは私にとって、掛け替えのないとても大切な存在なの。だから…。」

プテラ「だから、戦闘で敗れ去ったからって良いとでも言いたいのかっ!?」

ユレイドル「…!」
 ▼ 53 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/12 14:40:49 ID:fKRInucE NGネーム登録 NGID登録 m 報告
オムスター「兄貴、なにも姉貴はそんなつもりで言ったわけじゃ。」

プテラ「お前たちは黙っていろっ!!」

カブトプス「は、はいぃっ。」

ユレイドル「プテラ。私は、ただ。」

プテラ「助けてもらったことは感謝する。だが、これでお前との関係はもうご破産だな。」

ユレイドル「プテラ!?」
 ▼ 54 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/12 18:17:38 ID:/1.Yu0rk NGネーム登録 NGID登録 m 報告
プテラ「じゃあな、今まで楽しかったぜ。もう会うこともないだろうがな。」

バササッ…。
プテラはそう言い残し、飛び去って行った。

ユレイドル「プ、プテラ…。どうして。」

オムスター「…兄貴自身、感情の整理ができていないのかもしれません。」

ユレイドル「ど、どういうこと…?」
 ▼ 55 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/13 06:12:31 ID:zNxvmQfw [1/2] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
カブトプス「兄貴は、こんなに他ポケモンに頼られたのは初めてなんです。俺らに対しても当初そっけなかった兄貴、その兄貴がここまで心を開くのはなかったことでした。
兄貴も本当は、姉貴のことが好きで好きで堪らないはずなんです。」

ユレイドル「!」

オムスター「だったら、どうして。」

カブトプス「そこなんです。兄貴はきっと、昔の自分を捨て切れずにいる。頼られている今の自分、最凶の存在だった昔の自分、どちらにも甘んじてしまっている。
どっちつかずなんです。本当に不器用なんです。
だから、あんな行動に出てしまった。兄貴に悪気はないんです。」
 ▼ 56 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/13 06:14:50 ID:zNxvmQfw [2/2] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ユレイドル「プテラ…。」

オムスター「今は、兄貴の心が落ち着くのを待ちましょう。兄貴は戻って来る、俺たちはかくしんしています。
そうだろ、カブトプス?」

カブトプス「あ、あぁっ、そうだぜ!!」

オムスター「元気出してください、姉貴。俺たちが付いてます…。」
 ▼ 57 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/13 20:26:03 ID:u0dg4656 NGネーム登録 NGID登録 m 報告
〜物陰〜

ゲノセクト「先程の攻撃で体力を消耗してしまった。なにか取り入れなければ、栄養を補給しなくては。
…あのポケモンが良いな、ゲノゲノ。」

 ▼ 58 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/14 10:34:28 ID:Nfs8yrLI NGネーム登録 NGID登録 m 報告
プテラ「…。」

(俺は、これまでどう生きてきたっけな。そして、これから一体自分をどうしたいんだ?
今までも、これからも、ずっと同じ様に生きていくつもりだったのに、アイツと出会ってから…。
そうだ、アイツと出会ってからだ!
アイツと出会ってから、俺は、俺は…『自分らしく』生きれなくなってしまったんだっ!!)
 ▼ 59 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/14 17:50:40 ID:dambKWI6 [1/2] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
プテラは苦悩していた。己の生き方に、己の有り方に。
自分を慕ってくれる兄弟分も彼女も、単なる仲間としか思ってはいない。馴れ合いを通じ、変化を恐れていたのだ。

絶対的な王者で有り続けるのか、それとも。

風が寒くなってきた。少々地響きもしたようだ。ここ数日に渡っている。

…………………………

数日後。
 ▼ 60 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/14 18:06:37 ID:dambKWI6 [2/2] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
カブトプス「う、うぅっ…。」

プテラの元へ、傷ついたカブトプスが訪れた。

プテラ「なっ、ど、どうしたんだ、カブトプス!
そのボロボロの姿は。そ、それに、その持っている傷だらけの殻は…。
おい、オムスターは…オムスターはどうした!?」

カブトプス「…オムスターは死にました。『奴』に喰われてです。」

プテラ「!!」

カブトプス「今から俺たちに起こった全てを話します。
このままでは、兄貴が危ないんですっ!!」
 ▼ 61 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/15 10:54:34 ID:HzVMUtac NGネーム登録 NGID登録 m 報告
数時間前、カブトプスとオムスターは例のゲノセクトの襲来にあった。腹を空かせていたのである。
彼らは対抗したのだが、あえなく撃沈。オムスターは捕食され、カブトプスは命からがら逃れたのだ。

オムスターを捕食したことにより力を蓄えたゲノセクトは、今度こそプテラを仕留めるべくこちらへと向かって来るであろう。
道中更にポケモンを捕食しながら。
 ▼ 62 リデプス@クイックボール 15/05/15 19:13:41 ID:Mm9mzQaY NGネーム登録 NGID登録 報告
>>61
しえんあげ
 ▼ 63 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/16 20:05:04 ID:f453cXH. NGネーム登録 NGID登録 m 報告
プテラ「…まさか。」

カブトプス「奴は俺が喰い止めます、兄貴はここから逃げて下さい!
もう、仲間を失うのは嫌なんですっ!!」

プテラ「そうだな、カブトプス。仲間を失うのは嫌なことだよな。失って初めて気付かされた。
…馬鹿だよな、俺。」

カブトプス「兄貴?」

プテラ「お前の気持ちは嬉しいが、俺は行かなくてはならないんだ。」

カブトプス「え…?」
 ▼ 64 カマル@ポイントアップ 15/05/16 20:23:36 ID:.3xRQBWA NGネーム登録 NGID登録 報告
覚醒か?
 ▼ 65 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/16 21:38:21 ID:QxNXDrEQ NGネーム登録 NGID登録 m 報告
プテラ「カブトプス、また会おうな。」

カブトプス「あ、兄貴、どこへ行くんですか?
兄貴〜っ!!」

バササッ…。

プテラは去っていってしまった。
 ▼ 66 シータ 15/05/19 08:11:09 ID:le7OdRKE NGネーム登録 NGID登録 m 報告
アゲェーーチス
 ▼ 67 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/19 16:09:53 ID:XG0oZEO6 NGネーム登録 NGID登録 m 報告
〜海岸〜

ユレイドル(プテラ…。)

彼女は、未だ彼のことを気にかけていた。
自分の有りのままの心情、それを語ってしまったことが彼の気を損ねてしまった。
最初から思わなければ良かった。所詮自分は一人なのだ。

後悔していた。同時に、悲しみに溢れ得ていた。


ゲノセクト「…。」

そんな彼女を、物陰で狙うポケモンが一人。
 ▼ 68 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/22 07:54:46 ID:H/n.qQRQ [1/2] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ユレイドル「ハァ…。」

全ては、元に戻るのかもしれない。
プテラに出会う前の日々に。孤独だった日路へと。
だけど、自分にはそれがお似合いなのだと思う。

ユレイドル「ん…?」

そんな矢先。

ゲノセクト「…。」

ユレイドル「え、あ、あなた…誰なの…?」

彼女の前に、悪夢が訪れた。
 ▼ 69 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/22 19:21:53 ID:H/n.qQRQ [2/2] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ユレイドル「あなたは?」

その時、彼女の前に見知ったポケモンが駆け出して来た。

カブトプス「ハァ、ハァ…。」

ユレイドル「え、カブトプス。あなた、このポケモンさんと知り合いなの?」

カブトプス「やはり、危惧した通りだ!」

ユレイドル「え…?」

カブトプス「兄貴は、ゲノセクトが道中に海岸を通過するのを察知したんだ。だから、きっと兄貴は姉貴の元へと飛び出した。
けれど未だに兄貴はここにはやって来ていない。なにかあったとしか思えないが、だったら俺の使命はただ一つ。
兄貴に変わって、姉貴をお守り…。」

バギャ。

ユレイドル「え…?」

ゲノセクトの攻撃により、カブトプスの身体は吹き飛んだのだ。

ゲノセクト「良くわからんがうるさい奴だ。
次はお前だ。お前は中々美味そうだな。お前を捕食しエネルギーを頂くぞ。」

ユレイドル「え、え…!?」
 ▼ 70 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/23 14:17:29 ID:x1C/78cg [1/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
ゲノセクト「ゲノゲノ〜!!」

ユレイドル「きゃっ…!!」

その瞬間。

???「待てっ!!」

ユレイドル「え、そ、その声は。」

ゲノセクト「!」

ガシッ!

ゲノセクト「ぐうぅ〜。お前は…。」

ゲノセクトを制止したのは。

ユレイドル「プ…プテラっ!!
そ、その、担いでいるポケモンは一体。」

プテラ「…こいつの名はアーケオス。落ちぶれたかつての空の主さ。」

アーケオス「ワ、ワシが、こんな小童にぃ…。」

プテラ「かつての栄光など見る影もない。老いたお前など、俺に勝てる訳がないのだ。
仕入れた情報によると、コイツは出しゃばり出た俺を始末したかったらしいな。しかし当然ながらコイツは俺には敵わない。
だから、コイツはある行動に出た。」

ユレイドル「ある行動?」
 ▼ 71 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/23 18:07:00 ID:x1C/78cg [2/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
プテラ「1000年に一度目覚めるとされる、ジラーチの力を用いたのだ。」

ゲノセクト「…。」

プテラ「今年はちょうどジラーチが目覚める年。
そこに目を付けたアーケオスの『私の代わりにプテラを倒してくれ』という願いは、ジラーチを通し遥か未来のそこのゲノセクトと接触し、ジラーチの力で増長され、ゲノセクトを現代へと呼び寄せたのだ。」

アーケオス「うぅ…。」

プテラ「そのゲノセクトはこの現代で生まれたが、未来にて化石で発見された後、何者かに改造強化され、凶悪兵器として復活を遂げた。
偶然か必然か、ゲノセクトは再び元の時代へと帰って来たということだ。」

ユレイドル「そんなことが。」

プテラ「勘違いするな。俺はそこのカブトプスの敵を討つためにここへ来たんだ。」

カブトプス「へへ、兄貴。素直じゃねぇや…。」

プテラ「来な、ゲノセクト。今度は以前のようにはいかねぇ。まとめてぶっ倒してやる。」
 ▼ 72 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/23 20:14:43 ID:x1C/78cg [3/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
ゲノセクト「ふん。」ウィーン

プテラ「!」

ゲノセクトは身体を折り畳み、飛行に特化したフォルムへと姿を変えた。

プテラ「なるほど、てめぇも空を飛べるって訳か。」

アーケオス「ゲ、ゲノセクト、そいつをやってしまえ。
若造の思い上がりごと、粉々にしてしまえぇっ!!」

バサッ!

二匹は空へと舞い上がった。闘いの火蓋が切って落とされたのだ。
 ▼ 73 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/23 21:11:22 ID:x1C/78cg [4/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
プテラ「…ふん!」

ゲノセクト「…ゲノゲノ〜っ!」

キィン、キィン…。
両者の身体がぶつかりあい、火花が飛び散る。

プテラ「オラァッ!!」

プテラは自身の翼を打ち竜巻を発生させるが。

ゲノセクト「ゲノゲノ〜、効くかぁ、こんなものーっ!!」

ガシィ。

プテラ「ぐっ…。」

動揺した隙を見逃さない。

ゲノセクト「ゲノ〜っ!!」ドガッ

プテラ「うぉっ…。」

プテラはよろける。

ユレイドル「プ、プテラァ〜、頑張って〜っ!!」

ユレイドルは彼を応援していた。

プテラ(ア、アイツ…。)
 ▼ 74 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/24 11:13:01 ID:Ccb8IEWk NGネーム登録 NGID登録 報告
プテラ「…おりゃあっ!!」ガシィッ

プテラは、なおゲノセクトへと突っかかる。

ユレイドル(プテラ!)

ゲノセクト「つっ…!!」

アーケオス「どうした、ゲノセクト!
お前の力はそんなものじゃないだろおぉっ!?」

ゲノセクト「そ、そうだ…。私は未来の最凶兵器。まだこんな程度でやられる筈がないのだっ!!
ウオオォっ!!」ガシイッ

プテラ「…!」

二匹の攻防はなおも続く。
 ▼ 75 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/24 17:08:54 ID:AjnpfW26 NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ユレイドル「プテラ…。」

争う二匹の姿を、ユレイドルは恐れはしなかった。ただ、奇妙な感覚が彼女には湧いていた。
『憧れ』とも言うべき感情。空を自在に舞う二匹の勇姿にそれを重ねていたのだ。

どちらが勝とうが負けようが、彼女は運命に身を委ねる気でいたのだ。

そして、いよいよ決着の時。
 ▼ 76 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/24 19:30:08 ID:gn7Ua/.Q NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ゲノセクト「テクノ…。」

その瞬間を見逃さなかった。

プテラ「いわ…なだれえぇぇっ!!」ドガガガ

ゲノセクト「なっ…!!」

彼が岩礫を打った方向は。

アーケオス「な、どこに向かって打ってやがるんだっ!?
ハハハ、プテラの野郎、耄碌しやがったなぁっ!!」

カブトプス「いや、違う!」

アーケオス「え?」

カブトプス「プテラの兄貴は、最初から計算ずくだったんだ。見ろ、兄貴が岩礫を打った方向をっ!!」

アーケオス「あっ!」
 ▼ 77 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/25 00:30:51 ID:MWrnWMC2 NGネーム登録 NGID登録 m 報告
カポっ。

ゲノセクト「し、しまった…。」

アーケオス「あぁ、ま、まさかぁっ!?」

カブトプス「そうさ、兄貴の目的は…!」

ボガァンッ!

ゲノセクト「ゲノラァ〜っ!!」

プテラ「岩礫をお前の砲台にはめ込み、テクノバスターを暴発させるのが目的!
自身の必殺技が己を穿つとはな!!
そして…。」

ボオォォ…。
プテラは自身の牙に炎を纏わせる。

ゲノセクト「や、やめろぉっ!!」
 ▼ 78 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/26 23:26:15 ID:pBfkUFbU [1/4] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
プテラ「ほのおの…。」

ゲノセクト「う、うおぉぉぉぉっ!!」

ゴゴゴゴ…。

その瞬間、地面が大きく揺れ始めた。

プテラ「…キバアァっ!!」

ガシイィッ!!

ゲノセクト「ゲノガラ〜っ!!」

ドサァ…。

断末魔をあげ、未来の兵器ゲノセクトは敗北を遂げた。

今ここに、勝負が決したのである。

しかし。
 ▼ 79 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/26 23:32:05 ID:pBfkUFbU [2/4] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ボゴォン!!

プテラ「な、なんだぁ…!?」

なんと、突如上空より隕石が降り注いたのだ。

プテラ「…。」

アーケオスは、既に息絶えていた。流れ石に当たったのである。

プテラ「あ、あいつは、どこに…。
…!!」

ユレイドル「うっ、げほっ、ハァ…ハァ…。」

プテラ「ユ、ユレイドルウゥゥゥ!!!」

大地が裂け、吸盤ごとユレイドルは放り出されてしまっていたのだ。
このままでは、長くは持たない。
 ▼ 80 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/26 23:38:48 ID:pBfkUFbU [3/4] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
カブトプス「兄貴…。」

プテラ「カ、カブトプスっ、ユレイドルを助けるのを手伝ってくれっ!!」

だが。

ボコォッ!!

プテラ「なっ…。」

隕石の影響で大地が盛り上がり、そのままカブトプスの身体を飲み込み始めたのだ。

カブトプス「さ、さよなら、兄貴…。」

そのまま、カブトプスは地下へと飲み込まれていった。

プテラ「カ、カブトプス…。
く、くそっ、もうどうにもならないのかっ!!
だったら俺一人が、なんとかしてや…。」

その時。

???「無駄だよ。」

謎の一つの声が響いたのだ。
 ▼ 81 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/26 23:42:58 ID:pBfkUFbU [4/4] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
プテラ「お、お前は…。
…そうか、お前がそうなのか。」

声の主は、アーケオスの願いを聞き届けたジラーチであった。

ジラーチ「この星は隕石の襲来により、大幅な地殻変動が置き、大規模な氷河期へと突入するんだよ。
これは運命。運命には逆らえないんだ。例え僕の願いでもね…。」

そう言い残し、ジラーチは消え去っていった。

プテラ「そうか、運命には、逆らえないのか…。」

…。

プテラ「…おい、ユレイドル。」

ユレイドル「え…?」
 ▼ 82 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/28 22:50:59 ID:tbkcLfw2 [1/3] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
プテラ「お前を助けることは、すまない、無理だ…。」

ユレイドル「プテラ…。」

プテラ「そしてもう一つ、俺はお前に謝らなければならないことがあるんだ。」

ユレイドル「え…?」

プテラ「あの時俺をお前が助けてくれた時、本当はとても嬉しかったんだ。
カブトプスたちもまだまだ弱くて、今まで俺を助けてくれようなんて奴、他に居なかったからな。」

ユレイドル「…。」

プテラ「今まで俺は自分を捨てきれなかった。粗暴に本能のままに生きてきた自分を捨ててしまえば、もう俺にはなにも残らないんじゃないかって。
…でも、もう、みんな居なくなった。
カブトプスも、オムスターも、アーケオスも、ゲノセクトも、皆居なくなった。
だから、もう、嘘は付かない。」

ドゴォン…。
隕石が降り注ぐ。

プテラ「ユレイドル…。
お前に、最後の罪滅ぼしをさせてくれ。」
 ▼ 83 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/28 22:54:23 ID:tbkcLfw2 [2/3] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ドサッ…。

ユレイドル「え…?」

彼は、ユレイドルを背中へと載せたのだ。

プテラ「お前、言ってたよな…?
『空を飛びたい』って。
その願い、叶えさせてやる。最期までな…。」

ユレイドル「プテラ…。」

バササッ…。

二匹は、荒れ狂う上空へと飛び立った。
 ▼ 84 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/28 22:58:23 ID:tbkcLfw2 [3/3] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
バササッ、バサ。

ユレイドル(これが…。)

プテラ「へへっ、どうだ…ユレイドル?」

生まれて初めて感じる感覚。
これが、空を飛ぶことなんだ。

残された時間、この感覚を味わっていた。

永遠に忘れたくなどなかった。


やがて…。

ユレイドル「…うっ。」

プテラ「…ユレイドル?」

ユレイドル「もう、私に残された時間は少ないようね。」

プテラ「ユレイドル!!」

ユレイドル「だけど、一つ言っておきたいことがあるわ。」

プテラ「な、なんだ…?」
 ▼ 85 ヌギダマ@ぼうけんノート 15/05/29 01:16:25 ID:zpIl6PgM NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 86 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/29 20:07:16 ID:vBOOo8Nc NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ユレイドル「私は今、とても嬉しいのよ。
プテラ…あなたは今、私の名前を呼んでくれている。
『ユレイドル』って。今まで頑なに“アイツ”とか“お前”って呼んでたのに、今、あなたは私のことをとても思ってくれている。
それだけなのに、とても…。」

プテラ「おい、ユレイドル…!!」

ユレイドル「うれ、しい…。」

プテラ「おい、ユレイドル…ユレイドルっ!!!」

ユレイドル「…。」

しかし、もはや彼女の口は開くことはなかった。
 ▼ 87 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/29 22:29:14 ID:GKTqmrZ6 [1/4] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
プテラ「…ユレイドル。」

ゴゴゴゴ…。

プテラ「ふっ、一時代もこれで終わりってか。」

彼が見上げた先には、この星全体をも包み込もうとする巨大な隕石。
彼は、自身の生命の終わりを悟った。

…。
ボオォォ…。
 ▼ 88 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/29 22:34:41 ID:GKTqmrZ6 [2/4] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
プテラ(…ああ。)

一瞬にして様々な記憶が駆け巡った。

生まれた時。
やんちゃしてた幼き時。
空の主へとなるべく暴れ回った若き時。
命を助け、自身を慕ってくれた二匹のポケモン。
ふとしたきっかけで知り合ったユレイドルのこと。
ゲノセクトとの交戦。仲間の死。

そして…。

プテラ(なあ、ユレイドル。
俺は、誰かと一緒に死を迎えるなんて考えたこともなかった。
死ぬ時は一人だと思っていたからな、俺は…。
だけど、もう、違う。俺には良き仲間、いや…『友だち』ができたんだ。
やっとそのことに気づけた。馬鹿だよな、俺…。)

…。
ありが、とう…。

…………………………

ドゴォン…。

巨大隕石が、今この星全体を包み込んだ。
 ▼ 89 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/29 23:25:55 ID:GKTqmrZ6 [3/4] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
〜数年後〜

かつての大幅な氷河期もとうに終焉を迎え、ポケモンと当時は居なかった人間と云う種が共存していた。

人は、ポケモンをペットとしたり、仕事仲間としたり、時には戦わせながら、今日もまた良きパートナーであり続ける。

そして、ここはとある地方、とある洞窟。
この地で、数人の研究家達がなにかを見つけたようだ。
 ▼ 90 さん厨◆Y0TXrTESFs 15/05/29 23:31:26 ID:GKTqmrZ6 [4/4] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
研究家「おい、またポケモンの化石が見つかったぞ!」

研究家「本当だ、しかもこの化石、数体のものだな。
折り重なっているぞ。何か微笑ましいな。」

研究家「よし、さっそく復元させてみようか。」

時代は移れど、思いは消えず。

プテラとユレイドル 〜完〜
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