【SS】ピカチュウクエスト

春。


それは卒業の季節であり、旅立ちの季節。


とある町でも、未来ある若者たちが旅立とうとしていた……

ピカチュウ「やっと終わったーっ！」

チラーミィ「……毎年長いもんね、卒業式。」

ピカチュウ「ほんと。あんなに来賓とかいらないっつーの。」


この町……アオゾラシティでも中学校の卒業式が終わり、広場は卒業生で溢れかえっていた。


チラーミィ「そういえばマグマラシは？」

ピカチュウ「……言われてみれば。朝はいたから休んではいないはず……」

マグマラシ「ぉぉーぃ……」

ピカチュウ「なんだマグマラシ。そこにいたのか。」

マグマラシ「なんだじゃないですよまったく……こっちは大変だったんですから。」

チラーミィ「どうしたの？」

マグマラシ「……後輩からの告白やらプレゼントやらが……」

ピカチュウ「なんだよ自慢かよ！」

マグマラシ「いや、多けりゃいいってもんじゃないですって。」

ピカチュウ「あるだけいいだろ！ 女子からのプレゼントなんてなかったぞ俺!?」

マグマラシ「それはその……」

チラーミィ「まあまあ２人とも落ち着いて。何のために集まったか覚えてる？」

ピカチュウ「……明日からの旅のことだろ？」

マグマラシ「もちろん覚えてますよ。」

チラーミィ「だったらケンカしてる場合じゃないでしょ？ 早く準備しなきゃ。」

マグマラシ「……そうですね、すみません。」

ピカチュウ「すまん。」

しえーん

ご支援

ー完ー

>>5
は？

ピカチュウ「よし！ じゃあ挨拶して回ろうぜ！」

マグマラシ「……いや、僕らの親は夜に会いますし先生方にももう……」

ピカチュウ「何言ってんだ、もう１人いるだろ？」

マグマラシ「はい？」

チラーミィ「図書館のキュウコンさんだよ。昔からよくお世話になってたじゃない。」

マグマラシ「そ、そうですね。」

ピカチュウ「俺の記憶が正しければお前はまだ好きなままだったと思ったんだけど……」

マグマラシ「な、何を言ってるんですか！///」

ピカチュウ「安心しとけよ。一番最後にしといてやるから。」

チラーミィ「それまでに言葉かなんか考えておきなよ☆」

マグマラシ「……はぁ」