【SS】ポケモロイドは電気鼠の夢を見るか?:ポケモンBBS(掲示板) 【SS】ポケモロイドは電気鼠の夢を見るか?:ポケモンBBS

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【SS】ポケモロイドは電気鼠の夢を見るか?

 ▼ 1 らむ◆5/ep6RQbBc 19/04/29 19:52:46 ID:W6bIjGBU [1/7] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
2056年。ポケモン誕生60周年となる年。
ネオ・ニンテンドーはあらたなプロジェクトとして「ポケモンアンドロイド化計画」を掲げた。

その2年後、ポケモン型のアンドロイド第一号「ミュウ」が誕生。

あらゆる衝撃に耐えるスゲー合金を骨格に、どんなに動いても破れないスゲーゴムを皮膚に使用した。

さらに酸素と食料からエネルギーを精製するモノスゲー炉心と、思考能力を統御するモノスゲーコンピューターを備えることでポケモンの技や挙動を細部まで再現することに成功。

人々はこの世紀の大発明を「ポケモロイド」と呼称した。

そしてこのミュウの誕生を皮切りに他のポケモンたちも続々とポケモロイド化。

特にその可愛らしい見た目からピカチュウ2型は空前の大ヒットを記録。

こうしてポケモロイドは人々の生活に溶け込んでいった。
かつて夢見たポケットモンスターの世界が現実に広がっているのである。

そして2061年……
 ▼ 2 らむ◆5/ep6RQbBc 19/04/29 19:55:57 ID:W6bIjGBU [2/7] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
〜とあるキャンプ地〜

女の子「ピカチュウ、おいで!」

ピカチュウ「ピカッ!」スタスタ…

お父さん「ははは、サトコはピカチュウが本当に大好きだな!」

お母さん「ええ。ハムスターのハム蔵が死んだ時はあんなに落ち込んでたのに」

サトコ「ピカチュウ、伏せ!」

ピカチュウ「ピカッ!」シュタッ!

お父さん「それにしてもよく出来た機械だよなぁ」

お母さん「ええ。昔ゲームやアニメで見たピカチュウそのものですもの」

お父さん「ゲームのキャラクターが現実になるなんて、科学の力ってすごいな」

お母さん「『10まんボルト』も撃てるのかしら」

お父さん「あ、おい!」

ピカチュウ「ピィィイイカ、ヂュウウウウウウー!!!」

バチィィイイーン!

サトコ「キャー!」ドサッ

お父さん「サ、サトコォォォォオオーーーっ!!」

お母さん「え、嘘……本当に出るなんて……」
 ▼ 3 らむ◆5/ep6RQbBc 19/04/29 20:01:10 ID:W6bIjGBU [3/7] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
サトコ「もうお母さん!痛いじゃん!」ムクリ

お母さん「立ったァ!?ウチの子じめんタイプ!?」

お父さん「ははは。実は弱い静電気が少し出るだけなんだ。昔のイタズラアイテムみたいなね」

お母さん「もう、脅かさないでよ!」

サトコ「ピカチュウ、今度はあっちの森で遊ぼうよ!」

お父さん「コラコラ、もうピカチュウはご飯を作る時間だ。」

サトコ「……またアレやるの?」

お父さん「当たり前だ。あれをやらないとここでご飯食べられないぞ。」

お父さん「Hey、ピカチュウ。『接続器、展開』!」

ピカチュウ「ピーッ、カ……」キュピーン

ウィーン……ウィーン……

カチャカチャカチャ!……シャキーン!

お母さん「ピカチュウの体からたくさんのコンセントの差込口が展開されたわ!」

お父さん「このピカチュウはただの子供をあやすだけのオモチャじゃない。自走式携行バッテリーにもなるのさ。
こんなキャンプ地でもわざわざ火を起こすこともなく、IHに繋いで簡単に調理ができるのだ!」

お母さん「まあ!スマホの充電だってお手の物ね!」

お父さん「ネットにも対応してるからテレビ鑑賞やパソコンだってできるし、ゲームもできる!しかもこれだけ繋いでも丸2日は稼働可能!」

お母さん「キャー!すごーい!パパかっこいいー!」
 ▼ 4 らむ◆5/ep6RQbBc 19/04/29 20:04:22 ID:W6bIjGBU [4/7] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
お母さん「さっそく色々繋いでみましょ!」

サトコ「ねえ、キャンプなんだからテレビとかパソコンとかやめようよぉ……」

お父さん「今時そんな考えは古い!今はサイエンスが未来を切り拓く時なんだ!」

お母さん「そうよ〜。こんな山奥なんだからテレビがないと退屈よ」

コンセント、ブスッ!ブスッ!ブスッ!ブスッ!ブスッ!

サトコ「そんなことしたらピカチュウがかわいそうだよ!やめたげてよぉ!」

お父さん「HAHAHA!何を言ってるんだサトコ。
これはな、ただの機械なんだぞ?」

サトコ「機械じゃないもん!」

お母さん「サトコは優しいわね。お父さんに似たのかしら」

サトコ「もういい!私、帰る!」スタスタスタ!

お母さん「こら!一人で帰れるわけないでしょ!」

お父さん「森の中に一人で入ったら危険だぞー!」

サトコ「きゃあああああーっ!!!」

お母さん「あらあら」

お父さん「ほら言わんこっちゃない。きっと虫にでも刺されたんだ」
 ▼ 5 らむ◆5/ep6RQbBc 19/04/29 20:10:13 ID:W6bIjGBU [5/7] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
〜森の中〜

お母さん「ちょっとサトコ、大丈夫?」

サトコ「……………………っあぁあ……」ブルブル……

お父さん「まったくこんな所で尻もちついて……あとで赤チン塗っておきなさい」

お母さん「あなた……あれ……」ガクガク……

お父さん「ん?」

ヒグマ「グルル……」

お父さん「う、うわぁぁぁぁぁああああーーーーっ!!!クマだぁぁぁあああああーーーーっ!!!」ジョロロロロロロ!

お母さん「お、お父さん!そんな大声を出してクマを刺激させたら……!」

ヒグマ「グォォオオォォーッ!」

ザシュッ!

お父さん「おっぎゃっ!血、血がぁ……!」ドサッ…

サトコ「うわぁーん!お父さーーん!」

お母さん「そ、そんな……お父さんが……!」

ヒグマ「グルォ……」

ドシン……ドシン……

お母さん「こっちに向かってくる……!次は私たちを襲う気なの……!?」

サトコ「怖いよぉ、ううっ、ひっく……誰か助けてぇ……」
 ▼ 6 らむ◆5/ep6RQbBc 19/04/29 20:14:30 ID:W6bIjGBU [6/7] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ピカチュウ弐型
モデル:MALE
番号:025 04 60 2560

「………………」


システム正常。
バッテリー残量 97%
稼働限界まで46:17:02……01……

「………………………」

呼吸器系 正常
炉心燃料 異常なし

『きゃあああああーーーっ!!!』

「…………声?……怯え……て……る……」

音声認識センサー 現在 35dB
スピーカー 設定音量 15

『う、うわぁぁぁぁぁああああーーーーっ!!!』ジョロロロ……

臭気センサー 刺激臭反応アリ(成人男性の小便の匂い)

「何が……起きて……いるのだろ……う……怖がって、いる……?」

『うわぁーん!お父さーーーん!』

「この声は……確か……」

声紋認証開始……

認証結果:サトコ
 ▼ 7 らむ◆5/ep6RQbBc 19/04/29 20:16:35 ID:W6bIjGBU [7/7] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
「サトコ……そうだ……サトコだ……僕は彼女と……よく遊んでいる……
一緒に寝たり……本を読んだり……してる……」

【システムのチューニングを開始】

「彼女の身に……何かあったのだろうか………」

【50%……70%……90%…………】

「助けたい……サトコを……!」

そのポケモロイドは悲鳴の聞こえる先へ進んだ。
自身に繋がれたコードはプツン、プツンと引きちぎられるように外れていく。

「彼女を助けたい」

ピカチュウの形をした機械はそう思った。
それは人とポケモンの間に芽生える絆にとてもよく似ていた。





【プログラムに異常を検知】
 ▼ 8 ントル@サイコシード 19/04/29 20:22:50 ID:z1FALW3k NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
rA9スレ
 ▼ 9 ティオス@ライブスーツ 19/04/29 23:38:15 ID:et5IHmYY NGネーム登録 NGID登録 m 報告
支援
 ▼ 10 オタチ@あついいわ 19/04/29 23:42:09 ID:Tnn.PBjE NGネーム登録 NGID登録 m 報告
支援
 ▼ 11 らむ◆5/ep6RQbBc 19/04/30 16:11:48 ID:1Feg0bTE [1/3] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
ヒグマ「ガルルゥ……」

ドシン…ドシン…

お母さん「キャーーッ!来るな!来るなーーーっ!!」

サトコ「嫌だよぉ……うわぁぁああん……」

ヒグマ「グォオオッ!」ブォン!

ヒグマが鋭い爪を振り下ろそうとしたその時……

「ピカピカピカピカ……」

シュバッ!シュバッ!

「ヂュゥウウウーッ!」

ドガァーンッ!

雷のような光の影がヒグマに突っ込んだ!

ヒグマ「ぐぅわぁう!?!?!?」ビリリリッ!

ヒグマの体に電流が走った。
それは自然界ではまず体験することのない衝撃。
致死量ではないが、ヒグマを怯ませるには十分すぎるスパークであった!

ヒグマ「ヒ、ヒヒーン!」パカラッ、パカラッ…

お母さん「クマが逃げていく……助かった……?」
 ▼ 12 らむ◆5/ep6RQbBc 19/04/30 16:15:49 ID:1Feg0bTE [2/3] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
サトコ「ねえ、お母さん。今何が起こったの……?」

お母さん「わからない……でも黄色い影が横切って行ったような……」

サトコ「それってもしかして……ピカチュウ?」

お母さん「さ、さあ、なんなんでしょうね……?」

お父さん「そんなことより早く僕をキャンプの救急センターへ運んでくれ……」

お母さん「お父さん!大丈夫なの?!」

お父さん「大丈夫じゃない!肩からこんなに血が出てる!」

サトコ「あっ!」

ピカチュウ「……………………」ジジジ…

サトコ「ピカチュウ!やっぱりさっきのはピカチュウだったのね!大丈……きゃっ!」バチッ!

サトコはピカチュウに触れた瞬間、感電した。
よく見ればピカチュウの体には大きな爪痕が深く刻まれている。
ヒグマの抵抗を受け、その破損部から漏電していたのだ。

サトコ「ピカ……チュウ……?」

お母さん「サトコ、早く来なさい!まだクマがうろついてるかも知れない。
こんなところ早く立ち去るわよ!」

お父さん「まったく……たまにはこういう野蛮な催しもいいかと思っていたが……
とんだ災難だ……クマは出るし虫はいるしクーラーもないし……」イライラ
 ▼ 13 らむ◆5/ep6RQbBc 19/04/30 16:22:56 ID:1Feg0bTE [3/3] NGネーム登録 NGID登録 m 報告
サトコ「待って!このままじゃピカチュウが!」

お父さん「それはもう壊れてる。新しいのを買い直せばいいだろう」

サトコ「や、やだぁ、このピカチュウは私の……」

お父さん「いい加減にしろ!僕を出血多量で死なせたいのか!!」

サトコ「うっ……ううっ……」

ピカチュウ「………………」ジジジ…

サトコ「……かな…………えに…………ね……」ボソボソ…

ピカチュウ「……………………」



トコトコ…トコトコ…

お母さん「それにしてもあのピカチュウ。なんで私達を庇ったのかしら」

お父さん「最近の機械はそういう機能もあるんじゃないか?
老人の家のポケモロイドが持ち主の異変に気づいた時に119番通報するらしいし。あれもそういうプログラムなのさ」

お母さん「まあおかげで助かったけど、高かったのにねアレ……」

お父さん「今度は安いピチュータイプにでもしておくか?」

サトコ「……………………」
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