(まずい、もう日が暮れる)
木々の影からチラチラと赤い光が漏れるだけの鬱蒼とした森の中、俺は草の根を分け獣道の横を走っていた。
もうそれぞれの巣へ戻ったポケモンも多いからか、獣道にはポケモン1匹見当たらない。
早く、誰かしら見つけないと。
(別にこの辺に寝っ転がるのもいいんだけど。縄張りとか面倒だしな)
さっさと次に住む場所を見つけたい。
その一心で俺はこの一帯を住処にしているポケモンを探して草の中をひた走る。
「……おっ」
いた。
茂った草を隔てた向こうの獣道に、緑のポケモン。
こうやって獣道にうろついて帰ろうとしているポケモンをこっちが先に見つけるために、わざわざ獣道から外れた草むらの中を走っていたのだ。
頭部、両腕、尻尾にも若々しい新緑の葉っぱが生えている、そのポケモンは。
(ジュプトル。――なら♂だよな)
にやり、と口角があがった。
ジュプトルという種族は♂が多いのだ。
外見からしても、このジュプトルは♀の感じはしない。
当分は寝る場所に困らなそうだな。
そんなことを考えながら、ゴソゴソッ! と目の前の草を揺らす。
ジュプトルが振り返ってこっちを見た。
ガサガサガサッ、とさらに強く揺らす。
ジュプトルが両手を構えて警戒しながら近づいてくる。
木々の影からチラチラと赤い光が漏れるだけの鬱蒼とした森の中、俺は草の根を分け獣道の横を走っていた。
もうそれぞれの巣へ戻ったポケモンも多いからか、獣道にはポケモン1匹見当たらない。
早く、誰かしら見つけないと。
(別にこの辺に寝っ転がるのもいいんだけど。縄張りとか面倒だしな)
さっさと次に住む場所を見つけたい。
その一心で俺はこの一帯を住処にしているポケモンを探して草の中をひた走る。
「……おっ」
いた。
茂った草を隔てた向こうの獣道に、緑のポケモン。
こうやって獣道にうろついて帰ろうとしているポケモンをこっちが先に見つけるために、わざわざ獣道から外れた草むらの中を走っていたのだ。
頭部、両腕、尻尾にも若々しい新緑の葉っぱが生えている、そのポケモンは。
(ジュプトル。――なら♂だよな)
にやり、と口角があがった。
ジュプトルという種族は♂が多いのだ。
外見からしても、このジュプトルは♀の感じはしない。
当分は寝る場所に困らなそうだな。
そんなことを考えながら、ゴソゴソッ! と目の前の草を揺らす。
ジュプトルが振り返ってこっちを見た。
ガサガサガサッ、とさらに強く揺らす。
ジュプトルが両手を構えて警戒しながら近づいてくる。
https://img.pokemonbbs.com/upl/22/984628-1558958686_1.jpg
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