▼  |  全表示489   | << 前100 | 次  |  履歴   |   スレを履歴ページに追加  | 個人設定 |   ▼   
                  スレ一覧                  
SS

【SS】サトシ「これは……スイレンからの手紙?」 ピカチュウ「ピーカ?」

 ▼ 1 dX3IS9Elqo 21/01/19 20:41:46 ID:m50YMacA [1/22] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


 ****

 拝啓、サトシさま。お元気ですか?

 アローラのみんなはかわらず元気です。

 さて。本日、こうしてお手紙させていただいたのは、ほかでもない、リーリエについてなのです。

 じつは、リーリエたち、おとうさんの手がかりを求めて、今はガラル地方にあるカンムリ雪原ってところにいるみたい。

 だけど、聞くところによれば、そこは、ポケモンにまつわる数々の伝説、そしてウルトラホールが開いたという逸話もある、とっても危ないところ。

 リーリエは、「大丈夫」っていってたけど……。

 やっぱり、心配。

 だから、てだすけしてあげてほしい。

 サトシに……、

 ううん。サトシとゴウ、リサーチフェローの二人に。

 よろしくお願いします。

                   敬具。

 ****

 ▼ 2 dX3IS9Elqo 21/01/19 20:43:09 ID:m50YMacA [2/22] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 ここは、ガラル地方・ブラッシータウン駅発の電車内。
 スイレンからの依頼を受けたサトシたち一行は、リーリエと合流するべく、こうして、一路カンムリ雪原をめざしていた。


サトシ「ありがとな、ゴウ。俺がスイレンからの手紙の話したとき、なんにも聞かずにすぐOKしてくれて」

ゴウ「当然!」

ゴウ「だって、サトシと俺はリサーチフェローのパートナーじゃん。ってことはつまり、サトシの仲間はオレの仲間でもあるってことだろ?」

ゴウ「だったら、困ったときはお互いさまっしょ!」

サトシ「へへっ、さんきゅ」ニッ

ゴウ「おう」ニッ


ゴウ「……にしても、よかったのかよ? 俺はともかく、お前までムリして付き合う必要なかったんだぞ」
 ▼ 3 dX3IS9Elqo 21/01/19 20:44:53 ID:m50YMacA [3/22] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ゴウ「――コハル」

コハル「えっ?」

ゴウ「これから俺たちが向かうカンムリ雪原は、異世界につながってるっていうウルトラホールが開いた危険なとこなんだ。ワイルドエリアでの化石さがしとはわけが違うんだぞ?」

ゴウ「研究所でおとなしく待ってたほうがよかったんじゃないか」

コハル「……危険だっていうなら、それは二人だっておなじでしょ?」

ゴウ「そっ、そりゃそうだけど……」

ゴウ「俺たちリサーチフェローは危険なんて日常茶飯事っていうか? なれっこっていうか? むしろガラルの危機だろうがなんだろうがドーンとこい!っていうか?」

コハル「……なによ、それ」

ゴウ「ぐっ……」

ゴウ「と、ともかくそんなカンジだけど!」

ゴウ「……コハルはそういうカンジにはいかないっしょ? ウルトラビーストとの戦いだったり危ないことに巻き込まれるかもしんないし、いつもみたいに帰りを待っててくれても……」

コハル「ひょっとして、ゴウ……私のこと心配してくれてる?」

ゴウ「っ///」

ゴウ「ま、まあ、俺たちとしても、もしお前になんかあったらサクラギ所長に申し訳がたたないからな! あんまムチャすんなよってこと」

コハル「ありがと。でも、大丈夫」

コハル「なにより、イーブイがこんなにやるきになっちゃってるし――」

イーブイ「イッブイ♪」フンスッ

ゴウ「あー……」

コハル「私も、科学博物館のことや、イーブイのこと、化石さがしのことで二人にいっぱい助けてもらっちゃったぶん、今度はちょっとでも私が二人の力になりたいから」

コハル「なるべく足手まといにならないようにする。だから、よろしくね」

ゴウ「……そっか」ニコッ

サトシ「ああ。頼りにしてるぜ、コハル!」
 ▼ 4 dX3IS9Elqo 21/01/19 20:46:49 ID:m50YMacA [4/22] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「よ〜し!」

サトシ「かならず見つけだそうぜ! みんなで! リーリエのパパのことを!!」

ゴウ「おう!」
コハル「うん!」
 ▼ 5 dX3IS9Elqo 21/01/19 20:56:31 ID:m50YMacA [5/22] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 一方その頃、カンムリ雪原駅では――。

リーリエ「なかなか来ませんね……」

グラジオ「……今日、34回目の『なかなか来ませんね』だな」

リーリエ「ちょっ!!?///」

リーリエ「おっ……おにいさま!? 数えてらっしゃったんですか!? というか、わたくし、そんなに言ってました!!?」

グラジオ「すまない。指摘しようかとは思ったんだが、ぶっちゃけソワソワしてるお前がおもしろくてな」

リーリエ「むぅ……///」

グラジオ「そんなに楽しみなのか? またアイツに会えることが」

リーリエ「!」


リーリエ「ええ」
 ▼ 6 dX3IS9Elqo 21/01/19 21:01:13 ID:m50YMacA [6/22] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

リーリエ「大きな夢を追ってアローラから出ていってしまった彼にあえるのは、きっともっとずっと先。たぶん、一番最後だと思っていましたから……」

リーリエ「ですから、わたくしとっても嬉しいんです」

リーリエ「こんなにも はやくに会えることが。そして、他ならぬ わたくしたち家族のために、再び彼自ら会いにきてくださることが」

リーリエ「ですので、わたくしも、彼にまたいっぱい『ありがとう』を伝えなくてはいけませんね♪」

グラジオ「……そうか」フッ

グラジオ「じつはな、俺もなんだ」

リーリエ「えっ?」

グラジオ「俺も、たのしみでしょうがない。あのときより強くなった俺たちのこの力を、アイツに見せてやるのがな」

リーリエ「もうっ、おにいさまってば……」クスッ


 ピンポンパンポ-ン♪

リ-リエ/グラジオ「「!」」


『まもなく、◯番線に電車がまいります。危険ですから――』

グラジオ「きたか……」

リーリエ「はやく! はやく行きましょう、おにいさま!」

グラジオ「……わかったから、アホ毛をひっぱるんじゃあない」
 ▼ 7 イーガ@ルガルガンZ 21/01/19 21:06:26 ID:dKL6DHFw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
出だしは良い
期待してるよ
 ▼ 8 dX3IS9Elqo 21/01/19 21:09:43 ID:m50YMacA [7/22] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

________

____


「おーい! リーリエ! グラジオー!!」


リ-リエ/グラジオ「「……サトシ!!」」

 タッタッタッ

サトシ「アローラ、二人とも! ひさしぶり!」

サトシ「……って、ガラルでアローラはやっぱヘンか」アハハッ

リーリエ「サトシ……」

サトシ「リーリエ、元気そうでよかった」ニッ

リーリエ「この度はホントにありがとうございます、サトシ。またわたくしたち家族のために、こうしてわざわざガラルにまで」

リーリエ「わたくし、わたしく、もう感激で……」

サトシ「へへっ!」


サトシ「言ったろ? 『またいつでも頼って』って」

サトシ「……かならず見つけようぜ。リーリエのパパのこと!」

リーリエ「はい!」ニコッ
 ▼ 9 dX3IS9Elqo 21/01/19 21:14:25 ID:m50YMacA [8/22] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ピカチュウ「ピッカァ♪」ピョン

リーリエ「!」

リーリエ「……ピカチュウ!」ギュッ

リーリエ「ふふっ♪ ピカチュウ、あったかいですね♪」

ピカチュウ「ちゃあ〜♡」スリスリ

リーリエ「はい、わたくしも。こうしてまた会えてとっても嬉しいですよ、ピカチュウ」
 ▼ 10 ンホロウ@ドラゴンZ 21/01/19 21:17:34 ID:r.e6I5II NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
生きとったんかワレェ!!

支援ね
 ▼ 11 dX3IS9Elqo 21/01/19 21:19:52 ID:m50YMacA [9/22] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「紹介するよ、ゴウ。前にアローラのスクールで話したオレのともだち、リーリエだ」

リーリエ「あなたがゴウですね? おウワサは予々」

リーリエ「わたくしは、リーリエ。そして、パートナーのシロンです」

シロン「こーん♪」

リーリエ「こちらは、わたくしの兄の――」

グラジオ「グラジオだ」

ゴウ「よろしく!」

サトシ「で、リーリエ、グラジオ。こっちが俺のともだちのコハル。……今日はコハルもリーリエのパパさがしを手伝ってくれるんだ!」

リーリエ「まあ、そうなのですね♪」

コハル「はっ、はじめまして! コハルです!」

イーブイ「イッブイ♪」

コハル「あっ、このコは私のパートナーのイーブイ」

グラジオ「オレたち家族の問題に巻き込んでしまって、すまない。二人とも、よろしく頼む」

リーリエ「ふふっ♪ てっきり今日はサトシたちだけだと思っていたので、女の子がいてくれて、わたくしなんだか安心しました」

リーリエ「なかよくしてくださいね? コハル」

コハル「う、うん。私でよければ、是非……!」

 キャッ キャッ


サトシ「アハハッ。二人はもうなかよくなったみたいだ!」

ゴウ「……だな」ニッ
 ▼ 12 dX3IS9Elqo 21/01/19 21:23:16 ID:m50YMacA [10/22] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「あれ? そういえば今日、ルザミーネさんは?」

ゴウ「……ルザミーネさん?」

サトシ「あ、うん。ルザミーネさんはリーリエとグラジオのママなんだ」

サトシ「っと……マギアナもいないな」キョロ キョロ

グラジオ「そうか。お前にはまだ話していなかったな」

リーリエ「おかあさまは、このカンムリ雪原で開いたというウルトラホールにまつわる情報収集のため、今はガラルにあるエーテル財団の支部に滞在している最中なのです。マギアナもそちらに」

グラジオ「ウルトラホール出現の正確な位置をわりだすためには、エーテル財団の科学力が必要不可欠だからな」

サトシ「へぇー。エーテル財団ってガラルにもあったんだ。やっぱすごいや」

グラジオ「ああ。……と、いってもガラル支部に関してはつい先日建てたばかりのシロモノだが」

サトシ「ふーん。そうなん……」
 ▼ 13 dX3IS9Elqo 21/01/19 21:26:48 ID:m50YMacA [11/22] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「えっ!? 建てたの!!?」

リーリエ「はい。おとうさまを見つけだすためには、どうしてもガラルでの活動拠点となる施設が必要でしたので……」

ゴウ(お金持ちだ……)

コハル(お金持ちだ……)

リーリエ「ですが、おかあさまとは、わたくしとおにいさまが身につけているこの腕輪型の通信機でいつでも連絡をとることができます。なので、なにも心配はいりません」

コハル「こんなちっちゃな腕輪が通信機になってるんだ!?」

サトシ「かがくの ちからって すげー!」

グラジオ「……いや、おまえは見たことあるだろ」

サトシ「ご、ごめん。ついノリで……」アハハッ

グラジオ「…………」

サトシ「まあ、なにはともあれ。そういうことなら、なおさら俺たちがルザミーネさんのぶんまでがんばらないとな!」

グラジオ「フッ……。ああ」

リーリエ「とーっても、頼りにしていますよ。サトシ♪」

サトシ「へへっ! まかせとけ!」
 ▼ 14 dX3IS9Elqo 21/01/19 21:30:45 ID:m50YMacA [12/22] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

リーリエ「……忘れるところでした」

コハル「どうしたの? リーリエ」

リーリエ「じつはわたくし、スイレンからサトシへの、アローラサプライズをあずかっていたのです!」

サトシ「へっ? スイレンが、俺に?」

リーリエ「はい!」

サトシ「箱……? けっこう軽いな。中身はなんだ?」

リーリエ「それはもちろん、開けてみてからの おたのしみです♪」

サトシ「……そりゃそうか」パカッ


???『…………』

サトシ「!」

リーリエ「……さあ。サトシの手で目覚めさせてあげてください」
 ▼ 15 dX3IS9Elqo 21/01/19 21:33:36 ID:m50YMacA [13/22] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

『___♡___』ピロリロリ


ロトム『ロトム図鑑、起動――』

サトシ「おっ! ついた!」

ロトム『言語選択、完了』


ロトム『アローラ、サトシ、ピカチュウ! 会いたかったロトー!』

サトシ「ロトム! 久しぶりだな!」

ピカチュウ「ピーカ♪」

コハル「ひゃっ!? な、なに?」

コハル「動く、図鑑……!?」

ゴウ「ハハッ。そういやコハルは見るのはじめてだっけか」

コハル「う、うん……」

サトシ「紹介するよ、コハル。こいつはロトム」

サトシ「ロトムはアローラにいたときのオレの相棒で、それからアローラの家族なんだ。俺とピカチュウの」

コハル「へっ? か、家族……?」

リーリエ「ええ。それくらい、とっても良いコンビだったのですよ? サトシたちは」

コハル「へぇ……」

ロトム『よロトしく、ボク、ロトム図鑑ロト!』

コハル「あ、うん。よろしくね、ロトム」

ロトム『リーリエとグラジオも久しぶりロト〜』

リーリエ「お久しぶりです、ロトム。お元気そうでなによりです」

グラジオ「わざわざすまない。今日はよろしく頼む」


ゴウ「って、うおおい!……俺は!?」
 ▼ 16 dX3IS9Elqo 21/01/19 21:36:29 ID:m50YMacA [14/22] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「……にしてもロトム、なんでここに? エーテル財団での仕事はいいの?」

ロトム『そのことに関して、じつはボク、スイレンからメッセージをあずかってきているロト』

リーリエ「へっ? スイレン、そんなことわたくしにはひとことも……」

ロトム『今から再生してみせるから、心して聞くロトよ〜』


 ****

 追伸。

 今日いくことができない私たちにかわって、頼もしい助っ人を用意しました。

 名コンビ復活だね。

 マオちゃん、カキ、マーマネ、ククイ博士、バーネット博士、オーキド校長先生、アシレーヌ、ナギサ、それからクラスのポケモンたち……

 アローラのみんなと一緒に、とおく離れたこの地で、一日もはやくリーリエたちがおとうさんと再会できるよう祈っています。

 ****

 ▼ 17 dX3IS9Elqo 21/01/19 21:39:54 ID:m50YMacA [15/22] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

リーリエ「スイレン、みんなも、ありがとう……」

ロトム『サトシたちも知ってのとおり、ここカンムリ雪原には、ポケモンにまつわる数々の伝説がのこされているロト』

ロトム『今回、ボクはエーテル財団の特別調査員として、それらの伝説を調査するという名目でここにきたんだロト。だから、なにも心配はいらないロトよ〜』

サトシ「特別調査員!?ってことは、俺とゴウといっしょじゃん!」

ロトム『そうロト! おそろいロトー!』

サトシ/ロトム「「イエーイ!」」パチンッ

サトシ「……ほら、ゴウもやろうぜ!」

ゴウ「えっ……俺も!!?」

ロトム【無言で手をさしだす】ワクワク

ゴウ「……イエーイ……?」パチンッ

ロトム『……次はサトシのばんロト!』

サトシ「よし、ゴウ! こっちもこい!」スッ

ゴウ「いっ……」


サトシ「イエーイ!」パチンッ
ゴウ「イエーイ……///」

サトシ「よっしゃ! きまったぜ!」

ロトム『ばっちりロトね!』

サトシ/ロトム「「HAHAHAHAHAHA!」」

ゴウ(なんだこれ……?)
 ▼ 18 dX3IS9Elqo 21/01/19 21:43:05 ID:m50YMacA [16/22] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「あっ、ねえグラジオ!」

グラジオ「……なんだ?」

サトシ「約束! 忘れてないよな?」

グラジオ「!」


グラジオ「まったく、お前というヤツは……。会ってすぐそれか? もうすこし情緒ってもんはないのか?」

リーリエ「……とかなんとか言ってますけど、こうみえておにいさま。サトシとバトルするの、とーってもたのしみにしていたんですよ?」

グラジオ「なっ……!?///」

サトシ「え?そなの?」

リーリエ「はい」

グラジオ「お、おい! リーリエ!」

リーリエ「ふふっ♪ 先ほどのイジワルのおかえしなのです」

グラジオ「……っ」
 ▼ 19 dX3IS9Elqo 21/01/19 21:47:49 ID:m50YMacA [17/22] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

グラジオ「……言うようになったな、お前」フッ

リーリエ「エヘッ♡」ペロッ

グラジオ「ああ、そうだ。俺は、サトシ――お前とこうしてまたバトルできる日をたのしみにしていた」

グラジオ「……悪いか!?」

サトシ「悪くないって! ぜんぜん!」グイッ

グラジオ「おっ、おおう……!?」タジッ

サトシ「いいじゃん、グラジオ! やろうぜ、久々のポケモンバトル!」

サトシ「あれからオレ、新しい仲間がいっぱい増えたんだ! だから、みんなのことをグラジオとリーリエに紹介したい!」

サトシ「それになんてったって、これからいくカンムリ雪原ってのは危ないとこなんだろ?」

サトシ「なら、その前にオレたちの今の力を知ってもらいたいしさ!」

サトシ「ゴウたちも、いいよな!?」
 ▼ 20 dX3IS9Elqo 21/01/19 21:54:00 ID:m50YMacA [18/22] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ゴウ「……もっともらしい理由つけて、ほんとはバトルがしたいだけなんだよな。サトシは」

サトシ「……バレた?」

ゴウ「バレバレっしょ」

コハル「うん。……けど、見てみたい。私たちも」

コハル「ゴウが褒めてた、サトシのポケモンバトル!」

イーブイ「イッブイ♪」

リーリエ「わたくしもコハルと同意見です。久々にアツいバトルを見せてください、サトシ! おにいさま!」

リーリエ「……ね?」チラッ

コハル「うん!」ニコッ

ロトム『データが取れるロト♪』

グラジオ「…………」フッ


グラジオ「よ〜し! じゃあ、やるかサトシ!」

サトシ「おう!」

リーリエ「駅をでてすぐがバトルをするのにちょうどいい広場です。まずはそちらに移動しましょうか」

サトシ「オッケー!」
 ▼ 21 dX3IS9Elqo 21/01/19 21:59:55 ID:m50YMacA [19/22] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

________

____


サトシ「カモネギ! キミに決めた!」

グラジオ「ゆけ! ブラッキー!」

 ヒュッ! シュルルル… パカ-ン!


カモネギ「Come on!」

ブラッキー「ブラッキー!」


ゴウ「おっ、サトシの一番手はカモネギできたか! がんばれよ、カモネギ!」

リーリエ「黒い、カモネギ……ですか?」

ゴウ「ああ。サトシのカモネギはガ

ロトム『おっと! そこから先はボクにお任せロト♪』

ロトム『カモネギ・ガラルのすがた かるがもポケモン かくとうタイプ』

ロトム『ガラルに棲むカモネギの姿。太くたくましいネギを振るい、ゆうかんに戦う戦士』

ゴウ「ありがとな、ロトム」

ロトム『えっへんロト♪』

リーリエ「なるほど。ガラル地方のリージョンフォームなのですね」

リーリエ「どんなバトルを見せてくれるか たのしみです!」
 ▼ 22 dX3IS9Elqo 21/01/19 22:02:20 ID:m50YMacA [20/22] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「よっしゃ! 久々のグラジオとのバトル、はりきってこうぜ!」

カモネギ「カモォ!!」

ピカチュウ「ピカチュウ!!」フンスッ

サトシ「あっ……ごめん。ピカチュウ」

ピカチュウ「……ビガァ!!?」

サトシ「今回は、新しく仲間になったカイリューたちみんなの力をグラジオに見せてやりたいんだ。だから、ピカチュウはあっちでゴウたちとおうえんよろしく!」

ピカチュウ「ピカチュウ……」ムス--ッ

サトシ「ご、ごめんって! ピカチュウは、また今度! なっ?」

「ピカチュウ! こっちですよ!」

ピカチュウ「!」


ピカチュウ「ピカ♡」クルッ

 タタタッ…

サトシ/カモネギ「「…………」」ポカ-ン


サトシ「調子いいんだもんなー、アイツ(苦笑)」
 ▼ 23 dX3IS9Elqo 21/01/19 22:05:49 ID:m50YMacA [21/22] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ピカチュウ「ちゃあ〜♡」

リーリエ「ふふっ♪ もうっ、ピカチュウってば。くすぐったいです」

ピカチュウ「ピカチュウ〜♪」

コハル「ごきげんだね、ピカチュウ」ニコッ


イーブイ「イブイ……!♪」キラキラ

コハル「!」

ブラッキー「…………」

コハル「……あのコのことが気になるの? イーブイ」

イーブイ「イッブイ♪」

ゴウ「ハハッ、そりゃそうだ。なんたってブラッキーは、イーブイの進化系だからな!」

コハル「へぇ……」

コハル「なら、いっしょにあのコをおうえんする?」

イーブイ「……ブイ!」コクッ

リーリエ「おにいさまたちのことを おうえんしてくださるのですね! ありがとうございます、コハル♪」

コハル「えへへ♪」

ゴウ「なるほど、そうきたか……。だったら、相棒のオレたちがサトシのことをおうえんするっきゃないっしょ! なっ、ピカチュウ!」

ピカチュウ「ピカチュウ!」コクッ

ゴウ「エースバーン! お前もいっしょにおうえんするぞー!」パカ-ン!

エースバーン「エバース!」


ゴウ「がんばれサトシーーッ!!」
ピカチュウ「ピカピ、ピッピカチュウーーッ!!」
エースバーン「バース! バース!」


ロトム『ボクを忘れないでロトォーー!(泣)』
 ▼ 24 dX3IS9Elqo 21/01/19 22:14:14 ID:m50YMacA [22/22] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ロトム『……コホン!』

ロトム『えー。それでは、審判はボクが務めさせてもらうロト。よロトしく!』

ロトム『まずは、あらためてルールの説明ロト』

ロトム『バトルは四対四のシングルバトルで、ポケモンの交代は自由。どちから一方のポケモンがすべて戦闘不能になったらその時点でバトルは終了、ポケモンが残ってるほうの勝ちロト』


コハル「私、トレーナー同士のこういう本格的なバトルって見るのはじめてだから、なんだかドキドキする!」

コハル「ねっ? イーブイ!」

イーブイ「ブイ♪」

リーリエ「すごいですよ、サトシと おにいさまのバトルは。わたくしも、二人のバトルを通してたくさんのモノを学ばせていただきましたから」

リーリエ「ですので、コハルも、このバトルを通じてきっとなにか感じるモノがあるはずです」

コハル「…………!」ワクワク

ゴウ「…………」フフッ


サトシ「ロトムー! こっちは準備オッケーだ!」

グラジオ「こちらもだ」

ロトム『了解なんだロト!』


ロトム『それでは、サトシ VS グラジオ!』

ロトム『――バトルスタートロト!』
 ▼ 25 ジエレキ@いかずちプレート 21/01/20 20:17:52 ID:hmBIV4L6 [1/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
じあげ
 ▼ 26 dX3IS9Elqo 21/01/20 20:29:58 ID:hmBIV4L6 [2/11] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

グラジオ「こちらからいかせてもらうぞ! ブラッキー、“シャドーボール”!」

ブラッキー「ブラッキィーーッ!!」ボンッ


 ゴオオオオオ!!!

サトシ「くるぞ、カモネギ! “つじぎり”で迎え討て!」

カモネギ「カモォ!!!」カキンッ!

グラジオ「なにィ!!?」

リーリエ「打ち返された!?」

グラジオ「くっ……かわせ! ブラッキー!」

ブラッキー「ブラッ!」ヒョイ

ゴウ「おしい! 避けられた!」

グラジオ「あの、“シャドーボール”を難なく返すとは。……さすがだな」

グラジオ「だが、このわざは どうだ!?」


グラジオ「ブラッキー! “あくのはどう”!」

ブラッキー「ブラッキキキキキィッ!!」ボボボボボッ

コハル「!」

コハル「こ、今度はちっちゃいのがたくさん……?」

リーリエ「うまいです! いくらサトシたちでも、これはカンタンに打ち返せっこありません!」
 ▼ 27 dX3IS9Elqo 21/01/20 20:31:41 ID:hmBIV4L6 [3/11] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「“きあいだめ”だぁ!!」

カモネギ「カモォォォォォォォォォォォォォオ!!!!」ドゴォ---ン!!!

コハル/リ-リエ「「!?」」

コハル「きっ……気合いで弾いた!!?」

ゴウ「いいぞ! 高まってきた!」


グラジオ「くっ……なんてパワーだ!?」

ブラッキー「ラッキー……!」

グラジオ(だが、巨大なネギを武器としている以上、パワーには優れていてもスピードでは劣るはず)

グラジオ「ならば!」


グラジオ「ネギでの防御がおよばない、懐に入って叩く!」

グラジオ「ブラッキー! “アイアンテール”!」

ブラッキー「ラッキ!」タタタッ

サトシ(……きた!)ニヤッ


サトシ「ひきつけろ! “ぶんまわす”攻撃!」

カモネギ「カモカモカモカモォォォォン!!!」グオオオオオオオ!!!

 ドゴォッ!!!

ブラッキー「がっ…………!!?」

グラジオ「……ブラッキー!!」

サトシ「回しすぎるとまた目まわしちゃうぞ! そのままぶっとばせ!」

 グルグルグル…


カモネギ「……カモッ!!」ピタッ
 ▼ 28 dX3IS9Elqo 21/01/20 20:33:22 ID:hmBIV4L6 [4/11] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ブラッキー「ブラァアァァアァアアァ…………!!?」ヒュ--ン…

コハル「あ、あんなスピードで地面にぶつかったら……!?」ハラハラ

イーブイ「イブイ……!?」ハラハラ

グラジオ「……まだだ!!」

サトシ「!」


グラジオ「ブラッキー! “あくのはどう”!」

ブラッキー「ブラッキキキキキィッ!!」ボボボボボッ

ゴウ「なっ……ふきとばされてるあの体勢からでも撃てるのか!?」

サトシ「っ! カモネ――」

カモネギ「…………!!」

 ドゴオオオオン!!!

サトシ「……カモネギ!!」


 ドサッ!

ブラッキー「……ブラッ!…………キィ……ッ!」ズザアァァァ…

グラジオ「……ブラッキー!!」


サトシ「カモネギ! まだやれるか!?」

グラジオ「立て! ブラッキー!」

カモネギ「カモォ…………ッ」ヨロッ

ブラッキー「ブラッ……キィ…………ッ」ヨロッ


サトシ「いいぞ! その意気だ!」

グラジオ「……よし!」
 ▼ 29 dX3IS9Elqo 21/01/20 20:35:40 ID:hmBIV4L6 [5/11] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

グラジオ「続けていくぞ! ブラッキー、“シャドーボール”!」

サトシ「またくるぞ、カモネギ! 構えるんだ!」

カモネギ「…………」スッ

 ゴオオオオオ!!!


 …カクンッ

カモネギ「!?」スカッ

 ドゴオオオオン!!!

ロトム『カモネギ本体ではなく、足もとの地面をねらったロトー!?』

ゴウ「フォークボ

リーリエ「爆煙のえんまくです!」

コハル(球種……!? ひょっとしてゴウ、今球種の解説をしようとした……!?)


 モクモクモク

サトシ「くっ……!」

サトシ「全部ふきとばせ、カモネギ! “ぶんまわす”だ!」

カモネギ「カモォ!!」グルグル



グラジオ「……それを待っていた!」

サトシ「……!」ハッ
 ▼ 30 dX3IS9Elqo 21/01/20 20:39:31 ID:hmBIV4L6 [6/11] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「カモネギ! 上だ!」

カモネギ「!?」

グラジオ「ブラッキー! “アイアンテール”!」

 ズバアアアン!!!

カモネギ「があ…………っ!」

サトシ「……カモネギ!!」


コハル「えっ……な、なに? どういうこと?」

ゴウ「たぶん、グラジオたちの狙いは えんまくを囮に“ぶんまわす”を誘って、台風の目になる真上からの攻撃を決めることだったんだよ」

リーリエ「……ですが、サトシたちの反応があと少し はやければ、おそらくはリーチの差で逆にブラッキーがやられてしまっていたでしょう。お互いギリギリの攻防ですね……」

コハル「すごい……今の一瞬だけでそんな駆け引きが!?」

イーブイ「イブイ……!」


グラジオ「たたみかける! ブラッキー、“アイアンテール”!」

ブラッキー「ラッキ!」タタタッ

ゴウ「まずいぞ! この攻撃が決まったら……!」

ピカチュウ「ピカ!?」



サトシ「“れんぞくぎり”だ!!」
 ▼ 31 dX3IS9Elqo 21/01/20 20:41:50 ID:hmBIV4L6 [7/11] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

リーリエ「ここでブラッキーに こうかは ばつぐんの、むしタイプわざ!?」

ゴウ「いいぞ! 温存したのが活きてる!」


ブラッキー「ブラァァァ…………キィッッ!!!」ブオンッ!

カモネギ「カモォーーッン!!!」ブオンッ!

 ガキィィィィン!!!


サトシ「そこだ、カモネギ! 2発目を打ち込め!」

カモネギ「……カモォ!!」グルンッ!

ブラッキー「…………!?」

 ドゴォッ!!!

ブラッキー「ぐぅ……ッ」グラッ


サトシ「まだまだまだまだァ!――“れんぞくぎり”!」

グラジオ「……っ! 連続で“アイアンテール”!」


カモネギ「カモォッ!   カモ!!   カモォン!!!」

 ガキンッ!  ガキンッ!!  ガキィィィン!!!

ブラッキー「ブ……ラ…………ッ!?」ジリッ…


コハル「だんだんブラッキーが押されはじめてる……?」

ロトム『“れんぞくぎり”は名前のとおり、連続でつかえば使うほど威力があがるわざロト!』

コハル「!」

コハル「じゃ、じゃあ、このまま続けたら……!」

ゴウ「ああ」



サトシ「今だ! 一気に踏み込め!!」
 ▼ 32 dX3IS9Elqo 21/01/20 20:43:26 ID:hmBIV4L6 [8/11] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

カモネギ「カァーーーーーーーッモン!!!!」

 ドゴオオオオン!!!

ブラッキー「がっ……!?」ガクッ

グラジオ「……ブラッキー!!」

ゴウ「よし! ついに押し切った!」

               アイアン
サトシ「どうだ! ネギだって鉄に負けてなんかいないぜ!」

カモネギ「カモ! カモォ!」フンスッ


グラジオ「まだだ! 立て、ブラッキー!」

ブラッキー「……っ」ヨロヨロ

グラジオ「よし……まだやれるな!?」

ブラッキー「……」コクッ


サトシ「決めるぞ、カモネギ! “きあいだめ”だ!」

カモネギ「カモォォォォォォォォォォォォォオ!!!!」ドゴォ---ン!!!

サトシ「――“つじぎり”!!」

カモネギ「カモォッ!」タタタッ


グラジオ「受けて立つ! ブラッキー、“アイアンテール”!」

ブラッキー「ラッキ!」タタタッ



           「「     うおおおおおおおッ!!!     」」


 ▼ 33 dX3IS9Elqo 21/01/20 20:46:22 ID:hmBIV4L6 [9/11] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告


 ズバッ!    ズバッ!


カモネギ/ブラッキ-「「………………………………」」スタッ

サトシ「…………」

グラジオ「…………」

ゴウ「どっちだ、どっちが制したんだ……!?」

コハル/リ-リエ「「…………」」ゴクリ



 …パタリッ

サトシ/グラジオ「「!」」


ブラッキー「」

ロトム『ブラッキー、戦闘不能! カモネギの勝ちロトー!』

サトシ「うおおおおおおお! やったぞ、カモネギ!」

カモネギ「…………」フッ

ゴウ「いいぞ! まずはサトシたちが一勝だ!」

ピカチュウ「ピーカ♪ ピカ♪」

エースバーン「エバース♪」

ゴウ「……に、してもサトシたち、だいぶ息があってきたんじゃないか!?」

サトシ「へへっ! ネギ特訓の成果さ!」

ゴウ「あ、あははっ。それはどうかな……?」

カモネギ「…………」
 ▼ 34 dX3IS9Elqo 21/01/20 20:48:25 ID:hmBIV4L6 [10/11] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

グラジオ「よくやってくれた、ブラッキー」

グラジオ「……戻れ」ポヒュッ

イーブイ「イブ……」シュ-ン…

コハル「……負けちゃったけど、ブラッキーもすっごいカッコよかった!」

コハル「ねっ? イーブイ!」ニコッ

イーブイ「!」


イーブイ「イッブイ♪」

リーリエ「はい! ブラッキーにも拍手です!」


ロトム『それじゃ、グラジオは次のポケモンを出してロト』

グラジオ「……ゆけ!」

 ヒュッ! シュルルル… パカ-ン!


シルヴァディ「シヴァアァアァルルルルルッ!!!」

サトシ「シルヴァディか……」

サトシ「カモネギ! シルヴァディだけじゃなくて、グラジオの動きにも気をつけろ!」

カモネギ「カッ……カモォ!?」

サトシ「大丈夫だ。そのときになればオレが合図する」

カモネギ「…………」


カモネギ「カモ!」コクッ

サトシ「頼んだぜ!」ニッ
 ▼ 35 dX3IS9Elqo 21/01/20 21:01:43 ID:hmBIV4L6 [11/11] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ゴウ「なっ……なんだ!? グラジオの、あのポケモン!」

『対象ポケモン、該当データなし』

コハル「う、ウソでしょ!? 図鑑でもデータがでてこない……!」

リーリエ「ムリもありません。なんたってシルヴァディは、対UBを想定してエーテル財団のとある科学者が生み出した、人造ポケモンなのですから」

ゴウ「人造ポケモン……!?」

リーリエ「ええ。ですが、今は おにいさまの大切なパートナーで、そして――」


リーリエ「――わたくしの、恩人です」

コハル「おん、じん……?」

リーリエ「はい!」ニコッ

ロトム『シルヴァディは、体内に取り込んだメモリの種類によって自在にタイプをかえる、「マルチタイプ」のとくせいを持っているロト♪』
 ▼ 36 ルホッグ@とつげきチョッキ 21/01/21 21:46:47 ID:ix1AC0QU NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シエンネ
 ▼ 37 クレオン@こおりなおし 21/01/22 20:32:43 ID:O77.CohU [1/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
じあげ
 ▼ 38 dX3IS9Elqo 21/01/22 20:50:38 ID:O77.CohU [2/13] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

グラジオ「さあ、いくぞ!」スチャッ

サトシ「!」

サトシ(……さっそくきたか!)

ゴウ「じゃあ、今グラジオが出したあの円盤みたいなのが……」

リーリエ「シルヴァディのタイプをかえる、メモリです!」

グラジオ「妖精の衣をその身に纏え!」シュパッ!


サトシ「今だ! カモネギ!」

カモネギ「…………!」クワッ!



サトシ「――“つじぎり”!!」
 ▼ 39 dX3IS9Elqo 21/01/22 20:53:09 ID:O77.CohU [3/13] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

カモネギ「カァァァァァァモン!!!」ザンッ!

 シュバァァァァ!!!

グラジオ「!」


グラジオ「飛ぶ、斬撃だと!?」

コハル「“つじぎり”って、ただネギで叩くだけじゃなくてあんな使い方もできるんだ……!」

イーブイ「ブイ〜……!」

 キンッ!

ゴウ「やった! メモリを落とした!」


サトシ「いいぞ、カモネギ! 狙いどおりだ!」

カモネギ「〜♪」ドヤッ

グラジオ「フッ……。さすがだ、サトシ。そしてカモネギ」

サトシ「えへへっ♪」




グラジオ「ゾロアーク! “ナイトバースト”!」

サトシ「なっ……!?」
 ▼ 40 dX3IS9Elqo 21/01/22 20:56:37 ID:O77.CohU [4/13] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ゾロアーク「アァァーーク!!!」バッ

 ドゴオオオオン!!!

サトシ「クソッ、またあいつに騙された!」

サトシ「……大丈夫か、カモネギ!?」

カモネギ「…………!」ブルブル


カモネギ「カモ!」キリッ

サトシ「…………!」ホッ


コハル「ど、どうなってるの!? メモリでかわるのはタイプだけだって……いや、そもそもそのメモリはさっき落とされて……!」アタフタ

リーリエ「おちついてください、コハル。……あれはゾロアークのとくせい、『イリュージョン』です」

コハル「!」

コハル「『イリュージョン』……?」

リーリエ「ええ」

ロトム『「イリュージョン」は、幻影をみせることで仲間のポケモンそっくりの姿に化ける、ゾロアークの進化系だけがもつレアなとくせいなんだロト』

ゴウ「……そのとくせいと『マルチタイプ』へのサトシの警戒心を組み合わせることで意表を突いて、まんまとその隙を狙ったってわけか!」

コハル「えっ、でもそれじゃあ……」

リーリエ「はい。サトシたちがメモリを弾かなければ、それを受け入れることができずに逆に自らニセモノであることを明かしてしまう」

リーリエ「これは、お互いがお互いの手の内をよく知っているからこそ生まれる駆け引きなんです」

コハル「すごい……!」


サトシ「今のはわかんなかったぜ。やっぱグラジオたちはすごいな!」

グラジオ「……だが、サトシ。お前たちのメモリ斬りが見事だったのも、また事実だ」


サトシ/グラジオ「「…………」」ニッ
 ▼ 41 dX3IS9Elqo 21/01/22 20:59:24 ID:O77.CohU [5/13] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

グラジオ「これで終わらせる! ゾロアーク、“ナイトバースト”!」

サトシ「迎え討て、カモネギ! “ぶんまわす”攻撃!」

カモネギ「カモォ!!」グルグル

 バチバチバチッ!!!


ロトム『“ぶんまわす”の回転が“ナイトバースト”を押し返しているロトー!』

サトシ「そのままいけーーッ!!」


グラジオ「ゾロアーク! “シャドークロー”!」

ゾロアーク「ゾロアアアアアアアアッ!!!」シュッ!

 ガキィィィィン!!!


カモネギ「カッ……カモォ!!?」ギチッ

サトシ「なにッ……!?」

ゴウ「あのカモネギの“ぶんまわす”を片手で止めた!?」

サトシ「……だったら、“れんぞくぎり”だ!」

グラジオ「連続で“シャドークロー”!」

 ガキンッ!  ガキンッ!!  ガキィィィン!!!


コハル「ねえ、ゴウ? これって……」

ゴウ「ああ。……サトシのやつ、また“れんぞくぎり”の威力を最大まで引き上げるつもりだ!」

グラジオ「させるかァ!!」

ゴウ/コハル「「…………!」」


グラジオ「そこだ! 突き出せ!」

ゾロアーク「ゾロアアアアアアアアッ!!!」シュッ!
 ▼ 42 dX3IS9Elqo 21/01/22 21:02:01 ID:O77.CohU [6/13] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 ドゴォッ!!!

カモネギ「……カッ!…………モォ……ッ!」ズザアァァァ…

サトシ「……カモネギ!!」

ゴウ「ダメだ、潰された! あのゾロアーク、なんて手数だ!?」

ロトム『わざとわざの つなぎ目を狙われたロトー!』


グラジオ「今度こそ、これで終わりだ!――“ナイトバースト”!!」

ゾロアーク「アァァーーク!!!」バッ

サトシ「くっ……よけろ、カモネギ!」

カモネギ「…………!?」フラッ

 ドゴオオオオン!!!

サトシ「……カモネギーーッ!!」



カモネギ「」

ロトム『カモネギ、戦闘不能! ゾロアークの勝ちロトー!』
 ▼ 43 dX3IS9Elqo 21/01/22 21:05:16 ID:O77.CohU [7/13] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「ごくろうさん」ポヒュッ

サトシ「……あとは俺たちに任せろ!」


サトシ「に、してもあのゾロアーク、俺のカモネギも絶好調だったってのに手も足もでないなんて……なんつー気迫だ!?」

リーリエ(わかります、ゾロアーク。あなたの想い……)

リーリエ(なんたって、あともう少しでまた おとうさまに会えるのかもしれないのですから)


ロトム『それじゃ、サトシは次のポケモンを出してロト』

サトシ「カモネギの闘志! 引き継げるのは……お前だ!」

サトシ「ルカリオ! キミに決めた!」

 ヒュッ! シュルルル… パカ-ン!


ルカリオ「……………………ルカァ!!!」ゴッ!

コハル「……っ」ビリビリ

イーブイ「イブ……ッ!?」ビリビリ

コハル「えっ、なに……風!?」

ゴウ「ルカリオの、“波導”だ!」


サトシ「気をつけろ、ルカリオ。グラジオのゾロアークは強いぞ」

サトシ「あの、カモネギがまったく歯が立たなかった相手だ」

ルカリオ「!!」

ルカリオ「…………!」ギロッ


グラジオ「ルカリオか……。相手にとって不足なし!」

グラジオ「続くぞ、ゾロアーク!」

ゾロアーク「ゾロアァッ!!」
 ▼ 44 dX3IS9Elqo 21/01/22 22:01:47 ID:O77.CohU [8/13] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「いくぜ、ルカリオ! “はどうだん”!」

ルカリオ「……………………オォォォッ!!」ゴゴゴゴゴ

グラジオ「くるぞ、ゾロアーク! 掻き乱せ!」

ゾロアーク「アアッ!」タタタッ

ゴウ「まずい! スピードを使って、撹乱するつもりだ!」

ロトム『あれではマトを絞ることができないロトー!?』


サトシ「そうカンタンに俺たちの“はどうだん”がかわせるもんか!」

サトシ「いっけえええええッ!!!」

ルカリオ「破ァッ!!!」ボッ!



ゾロアーク「――ッ! ロア……ッ!!?」

 ドゴオオオオン!!!

グラジオ「……ゾロアーク!!?」
 ▼ 45 dX3IS9Elqo 21/01/22 22:05:00 ID:O77.CohU [9/13] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

コハル「あのゾロアークが、反応すらできないなんて……!」

リーリエ「すごい……!」

シロン「こぉん……!」


グラジオ「なんて、速さだ……!」

グラジオ「だが!」

ゾロアーク「ゾロアアアアアアアアアアアアアアッ!!!」ドゴォ--ン!

ゴウ「……ピンピンしてる!?」

コハル「ウソ……あんなにダメージを受けたはずなのに……!」

グラジオ「こいつの滾る魂は、この程度で折れやしない」


グラジオ「波導の力はもう溜めさせない!」

グラジオ「ゾロアーク! “シャドークロー”!」

ゾロアーク「アアッ!」タタタッ


サトシ「くるぞ、ルカリオ! “はっけい”!」

ルカリオ「リオォ!」タタタッ
 ▼ 46 dX3IS9Elqo 21/01/22 22:07:39 ID:O77.CohU [10/13] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 ガキィィィィン!!!

ゴウ「……互角か!!?」

ゾロアーク「オアッ!」ブオンッ!

ルカリオ「!?」

 ドゴォッ!!!

ルカリオ「……っ!」ズザアァァァ…

ロトム『2発目は受けきれなかったロトー!』

ゴウ「やっぱ接近戦の手数じゃ、ルカリオでもゾロアークには敵わないってのか……!?」


サトシ「へへっ! やっぱり強いぜ、ゾロアーク!」

サトシ「……けど、そうこなくちゃ!」ニヤッ


サトシ「もう一度“はっけい”!」

グラジオ「“シャドークロー”!」

 ガキィィィィン!!!

 ドゴォッ!!!


ルカリオ「ぐっ……!!」ズザアァァァァ…
 ▼ 47 dX3IS9Elqo 21/01/22 22:10:34 ID:O77.CohU [11/13] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「――“はっけい”だ!!」

ゴウ「ダメだ、サトシ! 熱くなる気持ちはわかるけど、やっぱり何度やったってスピードじゃゾロアークには勝てない!」

サトシ「いや、俺たちはまだまだやれる!」

ゴウ「…………!」

ルカリオ「リオォ!」タタタッ


グラジオ「おもしろい……! ならば、気がすむまで何度でも受けて立つ!」

グラジオ「ゾロアーク! “シャドークロー”!」

ゾロアーク「アアッ!」タタタッ



ゾロアーク「ガッ…………!!?」ビリッ ビリッ

 …ピタッ

コハル「えっ……ゾロアークの動きが止まった!?」

ゴウ「どうなってんだ……!?」


サトシ「そこだ! 最大パワーでぶち込め!」

ルカリオ「リオオオオオッ!!!」

 ドゴオオオオン!!!


グラジオ「……ゾロアーク!!」
 ▼ 48 dX3IS9Elqo 21/01/22 22:14:57 ID:O77.CohU [12/13] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ゴウ「そうか……“はっけい”の追加効果だ!」

コハル「……えっ?」

ゴウ「“はっけい”は、当たった相手をたまに まひさせる効果をもつわざ。その効果で、正面から何度もぶつかり合ったゾロアークは、知らずしらずの内にシビレビレになっちまったってことさ」

コハル「じゃ、じゃあ、サトシはそれすらも計算に入れて“はっけい”に拘ってたってこと?」

ゴウ「いやー、それはどうかな……? ほら、アイツってけっこう……ていうか、かなーり勢い任せなとこあるし(苦笑)」

リーリエ「ふふっ♪ ですが、そういう熱いところもサトシらしいです」


サトシ「決めてやる! ルカリオ、“はどうだん”!」

ルカリオ「……………………オォォォッ!!」ゴゴゴゴゴ

グラジオ「やらせるものか! ゾロアーク、“シャドークロー”!」

ゾロアーク「アアッ!」タタタッ

ゴウ「ルカリオが撃つまえに、また接近戦に持ち込むつもりか!」


サトシ「……を、直接叩き込めェ!!!」

グラジオ「……なんだと!?」

リーリエ「零距離“はどうだん”……!」


ルカリオ「破ァァァァァァア!!!!」ボンッ!!

ゾロアーク「!!!」


 ズドォォォォォォン…!!!!

 ▼ 49 dX3IS9Elqo 21/01/22 22:26:12 ID:O77.CohU [13/13] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ゾロアーク「」

グラジオ「ぐぅ……ッ!」ギリッ

ロトム『ゾロアーク、戦闘不能! ルカリオの勝ちロトー!』


リーリエ(ゾロアーク……)

グラジオ「ありがとう、ゾロアーク」ポヒュッ


サトシ「よっしゃ! 俺たち、あのゾロアークに勝てたんだ!」

ルカリオ「ハァ……ハァ……」

ルカリオ「リオ!」コクッ

サトシ「よし、ルカリオ。いったんボールに戻って、やすんでてくれ」ポヒュッ


ロトム『それじゃ、二人は同時に次のポケモンを出してロト』

サトシ/グラジオ「「…………」」チャッ



サトシ/グラジオ「「いっけーーッ!!」」


 ヒュッ! シュルルル… パカ-ン!

 ▼ 50 ロモリ@くろいヘドロ 21/01/23 09:01:18 ID:GsQkIe.. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 51 ンタイン@すごいキズぐすり 21/01/23 13:44:04 ID:foo.VU7Y NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
また新作を書いてくれて嬉しい
支援
 ▼ 52 ルセウス@キズナのタヅナ 21/01/23 13:58:53 ID:sK0AlDOQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 53 ンファン@イーブイZ 21/01/24 20:13:02 ID:HriwPJvY [1/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
じあげ
 ▼ 54 dX3IS9Elqo 21/01/24 20:29:10 ID:HriwPJvY [2/9] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

カイリュー「ばおおおおお!!!」

シルヴァディ「シヴァアァアァルルルルルッ!!!」

サトシ「今度こそ、ホンモノが出てきたか、シルヴァディ!」

サトシ「頼むぞ、カイリュー! たとえ、メモリチェンジでシルヴァディのタイプがかわっても、お前のパワーなら充分太刀打ちできるハズだ!」

カイリュー「ばお!!」コクッ


サトシ「よし、まずはいつもどおりいくぞ!」

サトシ「――“りゅうのまい”!!」

カイリュー「ばおおっ♪」クルクル

ロトム『カイリューのこうげき と すばやさがアップしたロトー♪』

サトシ「カイリュー! “ドラゴンクロー”!」


コハル「いきなりしかけた!?」

ゴウ「サトシのやつ、シルヴァディを不利なタイプにかえられる前に速攻できめるつもりだ!」


グラジオ「……シルヴァディ!」シュパッ!

コハル「……って、こっちもいきなり!?」

ロトム『読まれてたロトー!』

サトシ「……それでも、パワーアップした今なら!」


サトシ「いけーーッ!!」
 ▼ 55 ズゴロウ@きかいのぶひん 21/01/24 20:31:27 ID:HriwPJvY [3/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

カイリュー「ばっ……ばお!?」

シルヴァディ「〜♪」


ゴウ「なっ……まったく効いてない!?」

コハル「どうして……!?」

グラジオ「光をまとった妖精の鎧は、竜の爪を通すことはない」

リーリエ「!」

リーリエ「……で、ですが、フェアリーメモリは先ほど――」

グラジオ「あれは、サイキックメモリだ」


グラジオ「フッ……。『妖精の衣をその身に纏え』とは言ったが、『フェアリーメモリを投げた』とは誰もひとことも言っちゃあいない」

サトシ「ええっ!? そ、そんなのアリ……?」

グラジオ「万が一にも討ちもらした場合を想定して、代わりに似た色のメモリを投げておいたが、お前がドラゴンタイプのポケモンをゲットしていたとはな。好都合だった」

             ツルギ
グラジオ「そして、妖精の剣は竜のウロコを打ち砕く!」

サトシ「くっ……くるぞ、カイリュー!」

カイリュー「…………!」


グラジオ「――“マルチアタック”!!」
 ▼ 56 dX3IS9Elqo 21/01/24 20:34:42 ID:HriwPJvY [4/9] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 ズバアアアン!!!

カイリュー「ばっ……おぉ……!」ガクッ

サトシ「……カイリュー!!」


ロトム『こうかは ばつぐんで大ダメージロトー!』

ゴウ「まずいぞ……! ダメージも もちろんだけど、なにより“ドラゴンクロー”が効かないんじゃ“りゅうのまい”での攻撃力アップも意味がない。これじゃ、サトシたちはわざをふたつ封じられたも同然だ!」


サトシ「にしても、シルヴァディの あの“マルチアタック”、リーグのときとは比べものにならない すっげーパワーだ!? いったい、どうなってんだ……?」

グラジオ「……それだけ、俺たちが せいちょうしているということだ」

サトシ「!」


グラジオ「一気にいくぞ! シルヴァディ、“ブレイククロー”!」

サトシ「“りゅうのまい”だ!」

グラジオ「なにィ!!?」


カイリュー「ばおおっ♪」クルクル

シルヴァディ「!?」スカッ

コハル「すごい……回転で攻撃をうけながした!?」

ゴウ「そうか! サトシたちの“りゅうのまい”にはこれがあった!」

リーリエ「ふつうに使ったのでは効果が薄いわざでも、別のカタチで活かす……さすがです、サトシ!」


サトシ「今だ、カイリュー! 離れろ!」
 ▼ 57 dX3IS9Elqo 21/01/24 20:38:40 ID:HriwPJvY [5/9] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

カイリュー「ばおッ!」キィィィィィン…!

ロトム『もちろん、すばやさアップも忘れちゃダメロト♪』


グラジオ「逃すな! “エアスラッシュ”!」

シルヴァディ「シヴァヴァヴァヴァヴァッ!!!」シュババババッ!

サトシ「へへっ!」ニヤッ

ゴウ「!」


ゴウ「始まるぞ、サトシのむちゃくちゃが……!」

コハル「えっ……む、むちゃくちゃ!?」

イーブイ「イブイ……?」


サトシ「風には風だ! カイリュー、“ぼうふう”!」

カイリュー「ぶふぅううううう!!!」パタパタ

 ギュオオオオオオオ…!!!


コハル「!!?」
 ▼ 58 dX3IS9Elqo 21/01/24 20:46:13 ID:HriwPJvY [6/9] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

コハル「“エアスラッシュ”ごと、シルヴァディを風のなかに閉じ込めた!?」


シルヴァディ「シッ……シヴァッ!?」ザシュ ザシュ

グラジオ「……シルヴァディ!!?」

ロトム『閉じ込められた“エアスラッシュ”が跳ね返ってきて、逆にシルヴァディが傷つけられているロトー!?』

コハル「相手のわざまで利用して……!?」

リーリエ「サトシの本領発揮です。ただ技を使うだけじゃなくて、そこにあるものを全部味方につけちゃうんです!」

コハル「そんなことまでできるなんて……!」


グラジオ「くっ……!」

グラジオ「シルヴァディ! “つるぎのまい”!」

シルヴァディ「シヴァーーッ!!」キンッ! キンッ!…ギュイ--ン!

ゴウ「シルヴァディもパワーアップした!?」


グラジオ「――“ブレイククロー”!!」

シルヴァディ「シヴァルッ!!」ブオンッ!

 パリィィィィン…!!!


サトシ「い"ッ!!?」

ゴウ「“ぼうふう”も砕いたってのか……!?」

ロトム『ありえないロトー!!?』
 ▼ 59 dX3IS9Elqo 21/01/24 20:49:12 ID:HriwPJvY [7/9] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

グラジオ「ゆけ! シルヴァディ!」

シルヴァディ「シルヴァ!」タタタッ

ゴウ「や、ヤバいぞ、サトシ! パワーアップした今のシルヴァディからもう一度攻撃を受けたら、いくらタフさがウリのカイリューでも……」

サトシ「くっ……!」


グラジオ「シルヴァディ! “マル――」

サトシ「カイリュー! “はかいこうせん”!!」

グラジオ「――っ!!」


カイリュー「ばおおおおおおおおおッッ!!!!」ピロリロリロリィィィ----!!!!

シルヴァディ「ヴァ……!??!?」

 チュドォォォォ--ン…!!!!


コハル「きゃああ……っ!?」ビリビリ

イーブイ「ブイ……ッ!」ビリビリ

コハル「さっ……サトシたち、まだこんなすごいわざを……!?」

ゴウ「だけど“はかいこうせん”は、使うとその反動でしばらく動けなく……なる。つまり……!」ビリビリ

リーリエ「一か八か、というわけ……ですね……!」ビリビリ



ロトム『…………ピピィーーッ!!?』ヒュ--ン…
 ▼ 60 dX3IS9Elqo 21/01/24 20:51:37 ID:HriwPJvY [8/9] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告


 モクモクモクモク…


シルヴァディ「シヴァアァアァルルルルルッ!!!」

一同「「「「「!!!」」」」」

グラジオ「……よく耐えてくれたな、シルヴァディ!」ニッ

サトシ「クソッ……倒しきれなかったか!」


グラジオ「――“マルチアタック”!!」

シルヴァディ「シルッ!!」バッ

 ズバアアアン!!!


カイリュー「がっ……!」

サトシ「……カイリュー!!」



 ズズゥゥゥゥン…!!!

カイリュー「きゅう〜……」グルグル
 ▼ 61 dX3IS9Elqo 21/01/24 20:57:13 ID:HriwPJvY [9/9] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ロトム『カイリュー、戦闘不能! シルヴァディの勝ちロトー!』

サトシ「不利なタイプの相手に、よくがんばってくれたな、カイリュー!」

サトシ「ゆっくり休んでてくれ」ポヒュッ


サトシ「だけど、グラジオ! シルヴァディがフェアリータイプになって有利になったのは、なにもそっちだけじゃないぜ!」

グラジオ「なに……?」

サトシ「ゲンガー! キミに決めた!」

 ヒュッ! シュルルル… パカ-ン!


ゲンガー「ゲンゲロゲーン ♪」ベロベロ

ゴウ「なるほど、ゲンガーか……! 考えたな、サトシ!」

ゴウ「ゴーストタイプのゲンガーならノーマルわざの“ブレイククロー”は効かないし、どくタイプをあわせ持つから“マルチアタック”にも強い」

リーリエ「シルヴァディからの有効打となるのは、実質“エアスラッシュ”だけというわけですね」

ロトム『さらにシルヴァディがノーマルタイプじゃなくなったことで、ゲンガー得意のゴーストわざも効くようになっているロト♪』
 ▼ 62 dX3IS9Elqo 21/01/26 20:28:31 ID:1iBYRkyc [1/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

サトシ「頼むぞ、ゲンガー! “シャドーボール”だ!」

ゲンガー「ゲッ!」ポイッ

グラジオ「シルヴァディ! “エアスラッシュ”!」

シルヴァディ「シヴァヴァヴァヴァヴァッ!!!」シュババババッ!

 ドカァァァァン!!!

ロトム『相殺したロトー!』


サトシ「……もういっちょ!」

ゲンガー「ンガッ!」ポイッ

グラジオ「なっ……“シャドーボール”の二刀流だと!?」

 ドゴオオオオン!!!

グラジオ「くっ……シルヴァディ!!」



シルヴァディ「シッ……ヴァ……ッ」ヨロッ

グラジオ「いいぞ、シルヴァディ!」

サトシ「……っ! まだ倒れないのか。やっぱすげえな、グラジオとシルヴァディは!」ニッ


サトシ「“れいとうパンチ”だ!」

グラジオ「“マルチアタック”!」
 ▼ 63 dX3IS9Elqo 21/01/26 20:32:56 ID:1iBYRkyc [2/12] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

コハル「二人とも、ホントにすごいな……。バトルに対して真剣で、なによりとっても楽しそうで……」

『オレの夢はポケモンマスターになること!』

コハル「やっぱり、夢のためだからあんな風にがんばれるのかな……?」

リーリエ「夢……ですか?」

コハル「あっ、うん。わたし、自分ではまだ将来の夢とかぜんぜんわかんないから、二人のバトルを見てたらちょっと考えちゃって……」


ゴウ「いけるぞー! サトシ、ゲンガー!」

ピカチュウ「ピッカピカー♪」

エースバーン「エバース♪ バース♪」


コハル「私ね? ポケモン博士の娘なの。けど、いつ頃からかな……そのことで、周りの人たちから『ポケモン博士の娘なんだからバトルができて当然』『ポケモンがすきで当然』『ゲットして当然』みたいに、いろんなこと勝手に決めつけられるのがなんか嫌になって、だからイーブイと出会うまでは、ひょっとしたら自分のポケモンをゲットしないかも、なーんて思ってたこともあって……」

リーリエ「そうだったのですか……」

コハル「うん。……だけど、イーブイはそんな私のことをパートナーに選んでくれたんだ。だから、私もこのコといっしょにいたいって、そう思ったの」

イーブイ「ブイ♡」

リーリエ「ステキな出会いだったのですね。コハルとイーブイ」

コハル「そ、そう……かな……?」

リーリエ「はい。とっても」

コハル「……///」
 ▼ 64 dX3IS9Elqo 21/01/26 20:35:09 ID:1iBYRkyc [3/12] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

コハル「それにね? おそろいなんだ。イーブイと私」

リーリエ「おそろい……?」

コハル「このコ、不思議な不思議な、進化しないイーブイなの」

リーリエ「……まあ!? 進化、しない……ですか?」

コハル「うん」

コハル「私にこのコを任せてくれたイーブイ進化研究所のヒトがね、言ってたんだ。このコが進化しないのは、『進むべき道が定まらなくて迷ってる』からなんじゃないかって」

リーリエ「なるほど。それで、おそろいですか」

コハル「……」コクッ

コハル「おかあさんが、『いつかきっと私自身が進む道を決めるときがくる』って話してくれて、だからこのコとも『ゆっくり進んでいこう』って約束したんだけど……」

コハル「やっぱり、ゴウやサトシを見てると、たまに考えちゃうんだよね。『私にも二人みたいに夢中になれることがホントに見つかるのかな?』って」

リーリエ「ふふっ♪ サトシはいつだって、夢に一直線ですから」クスッ

コハル「なっ、なんか、ゴメン! 急にこんな話……こどもっぽいよね、こんなの///」

リーリエ「そんなことはありません」



リーリエ「……わたくしもなんです」
 ▼ 65 dX3IS9Elqo 21/01/26 20:37:14 ID:1iBYRkyc [4/12] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

コハル「えっ……?」

リーリエ「わたくしも、今はただ、こうしてポケモンたちと触れ合えることがたのしくて……」ナデナデ

シロン「こーん♪」

リーリエ「なにより、おとうさまを見つけるという目標でいっぱいで。……ですので、その先――夢については、まったく」

コハル「ちょっと意外……。リーリエ、すごく しっかりしてるから」

リーリエ「しっかり? わたくしが?」

リーリエ「ふふっ、そんなハズ……。だって わたくし、少し前までは、ポケモンに触ることさえできなかったのですよ?」

コハル「えっ……触れなかった!? そんなに仲いいのに!?」

リーリエ「ええ」

リーリエ「ポケモンが大好きだという気持ちは、今も、昔も、まったくかわりありません」

リーリエ「でも、触ることができなかったんです」

コハル「…………」
 ▼ 66 dX3IS9Elqo 21/01/26 20:38:51 ID:1iBYRkyc [5/12] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

リーリエ「ポケモンに触れなかった頃は、不安に押し潰されそうになることもありました。『論理的結論』と称した できもしない強がりを言って、周囲を困らせてしまったこともあります」

リーリエ「シロンにも、何度もさびしい思いをさせてしまったハズです」

シロン「〜♪」スリスリ

リーリエ「ありがとね、シロン」ニコッ

コハル「けど、今はそうしてポケモンに……」

リーリエ「克服しましたから。一歩ずつ」


リーリエ「サトシ、マオ、スイレン、カキ、マーマネ……アローラの仲間たち。そして、なにより――」

シロン「こぉん♪」

リーリエ「――シロン」
 ▼ 67 dX3IS9Elqo 21/01/26 20:45:15 ID:1iBYRkyc [6/12] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

リーリエ「他にも、たくさんのヒトたちの支えのおかげで」

コハル「そう、だったんだ……」

リーリエ「はい」


リーリエ「それに、シロンもね? まだ進化しないんです。……もっとも、正確には『したくない』と言うべきでしょうけど」

コハル「……したくない?」

リーリエ「ええ」

リーリエ「ロコンは石で進化するんです。そのために必要な こおりのいしも……」ゴソゴソ

リーリエ「ほら、ココに」

コハル「こおりのいし、これが……」

リーリエ「……だけど、今のこのコには、進化の喜びよりも姿がかわることへの恐怖のほうが強いみたいで」


リーリエ「ですから――」
 ▼ 68 dX3IS9Elqo 21/01/26 20:46:34 ID:1iBYRkyc [7/12] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

リーリエ「あ。……うふふっ♪」

コハル「……どうしたの?」

リーリエ「ひょっとしたら、わたくしたち……似た者同士なのかもしれませんね?」

コハル「!」

コハル「……そうかも!」

リーリエ「で、あれば わたくしたち、もっともっとなかよくなれるかもしれません♪」

コハル「う、うん……。わたしも! 私もリーリエともっとなかよくなりたい!」


コハル「えへへ♪」
リーリエ「ふふっ♪」
 ▼ 69 dX3IS9Elqo 21/01/26 20:48:01 ID:1iBYRkyc [8/12] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

リーリエ「ですから、大丈夫。コハルの夢もきっと見つかります」

リーリエ「あの頃のわたくしが、一歩ずつ前に進めたように」

リーリエ「だって、コハルの周りには、サトシ、ゴウ……そしてなにより、イーブイ」

リーリエ「……コハルを支えてくれる、ステキな仲間たちがいるのですから」

イーブイ「イッブイ♪」

コハル「ありがと、イーブイ」ニコッ

リーリエ「わたくしもコハルをおうえんしています!」ガンバリ-リエ


コハル「うん。……ありがとう、リーリエ」
 ▼ 70 dX3IS9Elqo 21/01/26 20:49:19 ID:1iBYRkyc [9/12] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ゲンガー「……ゲッ!…………ンガァ……ッ!」ズザアァァァ…

サトシ「……ゲンガー!!」

ロトム『押し切られたロトー!』

ゴウ「ウソだろ!? “マルチアタック”はゲンガーに こうかは いまひとつだってのに!」

サトシ「だったら!」


サトシ「ゲンガー! もう一回“シャドーボール”二刀流!」

グラジオ「ムダだ! そう何度もおなじ手は食わない!」

サトシ「合体させろ!」

ゲンガー「ゲンガーーッ!!」ギュッ!

グラジオ「なっ……!?」

ロトム『ふたつの“シャドーボール”がくっついて、特大の“シャドーボール”になったロトー!?』

ゴウ「なるほど、パワーにはパワーってわけか!」


サトシ「トドメだァ!!」

シルヴァディ「シヴァ……!!?」


 ドゴオオオオン!!!

 ▼ 71 dX3IS9Elqo 21/01/26 20:54:25 ID:1iBYRkyc [10/12] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

シルヴァディ「」

ロトム『シルヴァディ、戦闘不能! カイリューの勝ちロトー!』

グラジオ「……っ! さすがだ、サトシ」ポヒュッ


サトシ「よっしゃあ! すごかったぞ、ゲンガー!」

ゲンガー「ンガ……///」ドヤッ


コハル「これでグラジオのポケモンは残り一体……」

ゴウ「おっ、コハル。二人でなに話してたんだ?」

コハル「あっ、うん……ちょっと」

リーリエ「はい。『ちょっと』です♪」

コハル/リ-リエ「「……ねー?」」ニコッ

ゴウ「……? ふーん」


ロトム『それじゃ、グラジオは次のポケモンを出してロト』

グラジオ「いでよ! 紅き眼差し――」


グラジオ「――ルガルガン!」
 ▼ 72 シギバナ@まんぷくおこう 21/01/26 20:57:20 ID:bAyU8xGE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 73 dX3IS9Elqo 21/01/26 21:10:33 ID:1iBYRkyc [11/12] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ヒュッ! シュルルル… パカ-ン!

ルガルガン「ルーーガルッ!!」

サトシ「ついに出てきたな、ルガルガン!」

サトシ「ゲンガー、あいつはめっちゃ強い! だけど、お前の強さだって負けちゃいない!」

サトシ「オレたちの力を見せつけてやろうぜ!」

ゲンガー「ンガー!」コクッ


ゴウ「……ルガルガン!?」

ゴウ「あれ? でも……」

リーリエ「ひょっとして、今ゴウが思い浮かべているのは、オレンジの毛なみにエメラルドの瞳をしたルガルガンではありませんか?」

ゴウ「!」

ゴウ「そう、そいつ! サトシの仲間!」

ロトム『サトシのルガルガンは「たそがれのすがた」。対して、グラジオのルガルガンは「まよなかのすがた」ロト』

コハル「たそがれ? まよなか?」

ロトム『イワンコの進化系、ルガルガンには、3種類のすがたがある。日中に進化すると、「まひるのすがた」。夜に進化すると、「まよなかのすがた」』

ロトム『さらに――』


リーリエ「サトシの『たそがれのすがた』のルガルガンは、アーカラ島でグリーンフラッシュを見たときに進化したっていう、とっても珍しいすがたなんです」

ロトム『先に言われたロト……』

ゴウ「進化の時間で すがたが違うなんて、すごいポケモンじゃん!」

ゴウ「よーし、エースバーン! 今度アローラにいったら、イワンコをゲットな!」

エースバーン「エバース!」

リーリエ「…………」クスッ


リーリエ「そして、これからバトルする おにいさまの『まよなかのすがた』は、どんなに攻撃を受けてもへこたれない、すごくがんばりやさんのポケモンなんですよ?」

ゴウ「へぇー!」

コハル「ありがとう、リーリエ!」



ロトム『ぼ、ボクのアイデンティティが〜……(泣)』
 ▼ 74 ドキング@どくけし 21/01/26 21:30:25 ID:1iBYRkyc [12/12] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
>>71
2行目のロトムの台詞はカイリューではなくゲンガーです
 ▼ 75 ジスチル@いましめのツボ 21/01/27 05:20:04 ID:B2E6pv4I NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 76 dX3IS9Elqo 21/01/29 20:37:02 ID:SrPE9IuM [1/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

サトシ「ゲンガー! “ナイトヘッド”!」

ゲンガー「ゲーン、ガアアアアアーーッ!!!」ビビビビビビ

グラジオ「防げ、ルガルガン! “ストーンエッジ”!」

サトシ「へへっ! やっぱそうきたか!」

グラジオ「!」


サトシ「ゲンガー、そのまま上昇!」

ゲンガー「ンガァ!」グイッ

グラジオ「なっ……わざを出しながら動くだと!?」

グラジオ「……ルガルガン、上だ!」

ルガルガン「!?」

 ドゴオオオオン!!!


グラジオ「くっ……!」

ゴウ「よし、決まった! トリッキーな動きで翻弄できてる!」

グラジオ「ならば、こちらは!」



グラジオ「――“げきりん”だ!!」
 ▼ 77 dX3IS9Elqo 21/01/29 20:39:01 ID:SrPE9IuM [2/13] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ルガルガン「ワオオオオオオオンッ!!!」ドゴォ---ン!!!

ルガルガン「ガルッ!!」ダンッ!!!

ゲンガー「……!!!??」

 ドゴォッ!!!

ゲンガー「ンゲ……ッ!?」ズザアァァァ…

サトシ「……ゲンガー!!」

コハル「すごい、一瞬でゲンガーの目の前まで……!?」

ゴウ「なんて瞬発力だ……!」


サトシ「ぐっ……なら、空に逃げるんだ!」

ゲンガー「……っ」フワフワ

グラジオ「逃がすかァ!!」

ルガルガン「ガルッ!!」ダンッ!!!

コハル「……あの高さでもダメなの!?」


サトシ「ゲンガー! “サイコキネシス”!」

ゲンガー「ゲガー!!」ミョワワワ-ン
 ▼ 78 dX3IS9Elqo 21/01/29 20:41:55 ID:SrPE9IuM [3/13] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ルガルガン「!?」ピタッ

ロトム『うまくルガルガンを誘い出したロト♪』

サトシ「今だ! 叩き落とせ!」

ゲンガー「ンガー!」クイッ⤵︎

 ドゴオオオオン!!!

サトシ「いいぞ、ゲンガー! その調子だ!」

ゲンガー「ハァ……ハァ……」



ルガルガン「ガルッ!!」ダンッ!!!

サトシ/ゲンガ-「「!!?」」

 ドゴォッ!!!

ゲンガー「があっ……!?」ヨロッ

サトシ「くっ……」

グラジオ「サトシ、お前もよく知っているハズだ。コイツの“げきりん”はこの程度では止まらない、と」

サトシ「……クソッ!」
 ▼ 79 dX3IS9Elqo 21/01/29 20:44:00 ID:SrPE9IuM [4/13] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「上がダメなら今度は下だ!」

サトシ「ゲンガー! ルガルガンの影に入るんだ!」

グラジオ「……影にだと!?」

ゲンガー「…………」トプンッ


ルガルガン「ウガッ!? グルルルルルルル! フゥ--ッ……! フゥ--ッ……!」キョロ キョロ

ゴウ「よし、見失ってる!」

ロトム『チャンスロト! サトシー!』

サトシ「ゲンガー! “れいとうパンチ”!」

ゲンガー「……ゲガァッ!」ヒョコ

 ドゴォッ!!!

ルガルガン「ガッ…………!!?」ピキッ! ピキッ!

コハル「あっ……ルガルガンが凍っていく!?」

ゴウ「いいぞ! これでアイツのいかりも冷ませれば……!」



 ピシッ… ピシッ…

ルガルガン「ウガァァァァァア!!!」パリィィィィン!!!

サトシ/ゴウ/コハル/ロトム「「「「!?」」」」


サトシ「ウソだろ!? 今のでも止まらないってのかよ……!」

ゲンガー「ゲガ……」タジッ

ルガルガン「ガルッ!!」ダンッ!!!

サトシ「……! ゲン――」

 ドゴオオオオン!!!


サトシ「……ゲンガー!!」
 ▼ 80 dX3IS9Elqo 21/01/29 20:47:38 ID:SrPE9IuM [5/13] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ロトム『ゲンガー、戦闘不能! ルガルガンの勝ちロトー!』

ゴウ「すごい力押しだ……。サトシたちの反撃なんて、ぜんぜんものともしなかった……」

コハル「これでサトシも残り一体……」

リーリエ「……」ゴクリ


ゲンガー「」

サトシ「お前の力、引き出してやれなくてゴメンな」

サトシ「やすんでてくれ」ポヒュッ


サトシ「…………」チャッ


サトシ「ルカリオ! グラジオたちに勝つために、もう一度おまえの力を貸してくれ!!」

 ヒュッ! シュルルル… パカ-ン!

ルカリオ「カルルル……!」

ゴウ「頼んだぞ! ルカリオーーッ!」

ピカチュウ「ピーカーーッ!」

エースバーン「バーーッス!」


ロトム『それじゃ、二人とも準備はいいロト?』

サトシ/グラジオ「「…………」」コクッ

ロトム『ルカリオ VS ルガルガン!』


ロトム『――バトルスタートロト!』
 ▼ 81 ニスズメ@かいふくポケット 21/01/29 21:09:08 ID:FDuk7uTA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 82 dX3IS9Elqo 21/01/29 22:18:51 ID:SrPE9IuM [6/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ルガルガン「………………………………ルガ!?」プツンッ

ルガルガン「ガアアアアアアアッ!!?」

 ピヨピヨピヨ…

コハル「なっ……なに!? 急にどうしたの!!?」

イーブイ「イブ……」ビクビク

コハル「……大丈夫だよ、イーブイ」

リーリエ「“げきりん”のあとの、こんらん状態です!」

ゴウ「そうか! “げきりん”にはデメリットが……」

ゴウ「今だサトシ! 一気にいけー!」


サトシ「ルカリオ! “はどうだん”!」

ルカリオ「破ァッ!!!」ボッ!

 ドゴオオオオン!!!

ゴウ「きまった! 直撃だ!」




ルガルガン「…………」ニヤッ

ゴウ「…………!?」
 ▼ 83 dX3IS9Elqo 21/01/29 22:22:41 ID:SrPE9IuM [7/13] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ゴウ「こ、こんらん状態がおさまってる!?」

コハル「どうして……!?」

ロトム『“げきりん”でこんらんしたあと、相手は一気に勝負を決めようと、大わざを使うロト。でもグラジオのルガルガンは、その大わざの衝撃を利用して、こんらんから目覚めたロト』

コハル「えっ!? でも、それじゃあ……」

リーリエ「ええ。当然、そのわざで倒れてしまうかもしれない。これは、ポケモンとトレーナーがお互いを信じていなければできないことなんです」

ゴウ/コハル「「…………!」」

ゴウ「けど、なんかその戦い方、ちょっとサトシっぽいな……?」

リーリエ「ふふっ♪ ああみえて、おにいさまとサトシは似たところがありますから」

コハル「つまりサトシたちは、罠にはまっちゃったってこと……?」

リーリエ「いえ。……サトシはわかったうえで、あえて攻撃をしかけたハズです」

コハル「えっ……!?」


グラジオ「オレたちの手の内を知っていながら、みすみすこんらんを解いてくれるとはな」

サトシ「へへっ! こんらんが治ったってことは、それだけ“はどうだん”が効いたってことだろ?」

グラジオ「!」

グラジオ「……なるほど」フッ

リーリエ「サトシらしい、前向きで、とってもステキな発想ですね」クスッ


サトシ「さあ、どんどんいくぜ! “はどうだん”!」

グラジオ「ルガルガン! “ストーンエッジ”!」

ルカリオ「破ァッ!!!」ボッ!

ルガルガン「ルー! ガルーーッ!!」ダンッ


 ズンッ! ズンッ!  ズンッ!!   ズドンッ!!!

 ▼ 84 dX3IS9Elqo 21/01/29 22:25:33 ID:SrPE9IuM [8/13] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告


 ズドォォォォォォン…!!!!


ゴウ「……っ! なんって、パワーだ……!?」ビリビリ

ロトム『また互角ロトー!』


グラジオ「ルガルガン! “つるぎのまい”!」

ゴウ「……マズい、パワーアップだ!」

グラジオ「――“ストーンエッジ”!!」

 ズンッ! ズンッ!  ズンッ!!   ズドンッ!!!


サトシ「左にかわせ! ルカリオ!」

ルカリオ「ルカッ!」ヒョイ

コハル「ふぅ……なんとか避けられたみたい」

イーブイ「イブイ……!」ハラハラ


グラジオ「続けて“ストーンエッジ”!」

サトシ「右にかわしてそのまま突っ込め!」

 ヒョイ! …タタタッ


ゴウ「よし! また、なんとか避けられ――」



ゴウ「――っ!!」
 ▼ 85 dX3IS9Elqo 21/01/29 22:29:55 ID:SrPE9IuM [9/13] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ゴウ「ヤバい! 袋小路だ!」

コハル「……えっ?」

コハル「あっ、ホントだ! いつのまにか、ルカリオの両側が岩柱で囲まれてる!?」

ゴウ「まさかグラジオたち、こうなるようにあえて、サトシたちが左右に避けやすいようズラしてわざを撃ってたってのか!?」

リーリエ「そのとおりです、ゴウ」

ゴウ「マジかよ……!?」

コハル「そこまで考えてわざを使ってたなんて……!」


リーリエ「そして、この状況下で おにいさまたちが狙うわざはひとつ――」

サトシ「…………!



グラジオ「ルガルガン! トドメの“カ
                “かげぶんしん”!」


リ-リエ/グラジオ「「!!」」

サトシ「へへっ!」


ルカリオ「……リオォ!」 「……リオォ!」スッ  「……リオォ!」スッ

ゴウ「うまい! ギリギリでマトを外した!」


グラジオ「なるほど。対策は万全というわけか」フッ

リーリエ「さすがですね……」


サトシ「“はっけい”だ!!」
 ▼ 86 dX3IS9Elqo 21/01/29 22:33:04 ID:SrPE9IuM [10/13] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 ドゴオオオオン!!!

ルガルガン「ガッ……ルルルッ……」ヨロッ

ゴウ「いいぞ、また決まった! サトシたちが優勢だ!」

グラジオ「その痛みが、ルガルガンの紅き眼差しを燃えさせる!」

サトシ「!」


グラジオ「紅の怒りで怒髪天をつけ!――“げきりん”!!」

ルガルガン「ワオオオオオオオンッ!!!」ドゴォ---ン!!!


ルガルガン「ガルッ!!」ダンッ!!!

サトシ「もう一度、“かげぶんしん”だ!」

コハル「……そっか! なんとかこれで時間をかせげれば……」


ルガルガン「グルルルルル……ッ!!!」キョロ キョロ



ルガルガン「ウガアアアアアアアッ!!!!」ボッ!!



サトシ「ぐうぅ……っ!!?」ビリビリ

ルカリオ「!!!??」ビリビリ


 …シュン!  …シュン!    …シュン!

 ▼ 87 dX3IS9Elqo 21/01/29 22:35:21 ID:SrPE9IuM [11/13] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

コハル「……そんな!?」

ゴウ「ウソだろ……!? 咆哮だけで分身をぜんぶ消したっていうのかよ……!」


ルガルガン「ガルッ!!」ダンッ!!!

サトシ「“はっけい”で受け止めろ!」

 ガキィィィィン!!!


ルガルガン「…………!!」ビリッ ビリッ

サトシ「やった! からだが しびれて――」

 ドゴォッ!!!

ルカリオ「ガハッ……!」ズザアァァァァ…

サトシ「……ダメか!」


サトシ「だったら、“はどうだん”だ!」

ルカリオ「……………………オォォォッ!!」ゴゴゴゴゴ

ルガルガン「ガルッ!!」ダンッ!!!

サトシ「撃てーーッ!!」



ルカリオ「破ァッ!!!」ボッ!


ルガルガン「――ッ!!」
 ▼ 88 dX3IS9Elqo 21/01/29 22:38:43 ID:SrPE9IuM [12/13] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ルガルガン「ウガァァルルルッ!!!」バチィッ!! .  .. …ドゴオオオオン!!!

サトシ「なっ……!!?」

ゴウ「あのスピードの“はどうだん”を片手で弾いた!!?」


 ドゴォッ!!!

ルカリオ「………………ウゥッ!」ガクッ

サトシ「ルカリオ! 立ってくれ!」

ルガルガン「フゥ--ッ……! フゥ--ッ……!」


ルガルガン「………………………………ルガ!?」プツンッ

サトシ「!」

ルガルガン「ガアアアアアアアッ!!?」

 ピヨピヨピヨ…


ゴウ「きた! また、“こんらん”だ!」

コハル「……ってことは、サトシたちのチャンス!?」

ピカチュウ「ピカピーーッ!!」


サトシ「よし、ルカリオ! “はどう――」

グラジオ「やらせるかァ!!」
 ▼ 89 dX3IS9Elqo 21/01/29 22:44:36 ID:SrPE9IuM [13/13] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ルガルガン「ッ!!!!」ガリッ!!!

サトシ「……っ! やっぱ、さすがに二度目はくらってくれないか」


ゴウ「自分で自分の腕を噛んだ!!?」

コハル「こ、こんらんしてるせいで……?」

ロトム『違うロト! グラジオのルガルガンは腕を噛むことで、自らこんらんを治したロト!』

コハル「……そんなことまで!?」

リーリエ「はい。おにいさまたちの、勝利にかけるあくなき探究心の賜物なんです」

コハル「あっ……でも、腕が……」


ルガルガン「……っ」ダラ-ン

ゴウ「当然だ。こんらんが解けるくらい強く腕を噛んでんだ、自由がきくハズがない」

ゴウ「あんな状態じゃ、そう長くはバトルを続けられないだろうな」

コハル「ってことは、つまり……」

リーリエ「ええ」


グラジオ「サトシ!……名残惜しいが、次の一撃で決着だ」

サトシ「ああ! 受けて立ってやる!」


サトシ/グラジオ「「…………」」キッ
 ▼ 90 ュウツー@おきがえトランク 21/01/30 05:10:29 ID:rYNM9dsU NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 91 dX3IS9Elqo 21/02/01 20:34:13 ID:emE6STQo [1/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

グラジオ「ルガルガン! いくぞォッ!!」

ルガルガン「ガルルッ!!」


ゴウ「あの構えって、まさか……!?」

リーリエ「Zワザです!」

ゴウ「……やっぱそうか!」

コハル「Zワザ……?」

ゴウ「アローラでカキから聞いた。Zワザは、『トレーナーとポケモンが互いのゼンリョクを解き放つことで生まれるアローラ最強のワザ』だ、って」

コハル「アローラ、最強……」ゴクリ


サトシ「ついにきたか、グラジオたちのゼンリョク……!」ツゥ--ッ…

サトシ「ルカリオ! 限界ギリギリまでパワーを溜めるんだ!」

ルカリオ「…………」スゥ

コハル「あれっ……ルカリオが目を瞑った?」

ゴウ「たぶん、精神を集中させて、極限まで波導の力を高めてるんだ」


グラジオ「鮮烈なる光よ、舞え! 究極に強き者は、誰か!」
     イクサバ
グラジオ「戦場にその名を刻め!!」



グラジオ「“アルティメットドラゴンバァァァーーン”!!!」


 ▼ 92 dX3IS9Elqo 21/02/01 20:36:42 ID:emE6STQo [2/10] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告


                         キ

                            シ
                        ャ
                          ア
                         ァ

                            ア
                          ア

                     ァ          ァ
                    ア           ア
                       ァ       ア
                   ア
                                ァ
                     ア         ア

                    ァ
                                ア

                   !  !        !  !



コハル「なんて、迫力……! これがZワザ……!」

イーブイ「イブ……!」


サトシ「いくぞ! ルカリオ!」

ルカリオ「!!!」クワッ!!



サトシ「――“きしかいせい”!!!」
 ▼ 93 dX3IS9Elqo 21/02/01 20:37:57 ID:emE6STQo [3/10] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

リーリエ「…………!」

リーリエ「体力が残りわずかとなるほどに威力の増すわざ、“きしかいせい”……! まだ、こんな奥の手を隠していたなんて……!」


ルカリオ「オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"ッ!!!!」


ロトム『Zワザを受け止めてるロトー!!?』

ゴウ「いける! ルカリオの体力も もう限界で、波導の力も高まってる今ならZワザにだって勝てるハズだ!」


サトシ「いっけええええええ!!!」


 カッ!!


 ズドォォォォォォン…!!!!


ゴウ「……やったな、サトシ!」

ロトム『Zワザを破ったロトー♪』

ピカチュウ「ピッカ♪ ピカー♪」





          ト キ
グラジオ「――この瞬間を待っていた!!」
 ▼ 94 dX3IS9Elqo 21/02/01 20:39:35 ID:emE6STQo [4/10] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告



グラジオ「――“カウンター”!!」


 ▼ 95 dX3IS9Elqo 21/02/01 20:41:22 ID:emE6STQo [5/10] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「……っ、しまった……!」

 ドゴォッ!!!

ルカリオ「ガッ……!?」グラッ

サトシ「……ルカリオォーーッ!!!」


 …ドサッ!

ルカリオ「…………ッ」グルグル

ロトム『ルカリオ、戦闘不能! ルガルガンの勝ちロト!』

ロトム『よって、このバトル……』


ロトム『勝者・グラジオロト!』



ゴウ「奥の手を隠していたのは、グラジオのほうだったのか……」

コハル「すごい……」

リーリエ「狙っていたのですね、おにいさま。サトシたちの警戒心がもっとも薄れる、このタイミングを……。さすがです」
 ▼ 96 dX3IS9Elqo 21/02/01 20:43:32 ID:emE6STQo [6/10] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ルカリオ「オル……」シュン

サトシ「ハハッ。よくがんばったな、ルカリオ」

「……サトシ!!」

サトシ「!」


グラジオ「いいバトルだった」スッ

サトシ「うん。俺たちも、すっげーたのしかった!」ガシッ

サトシ「……でも、くやしい! あともう一歩だったのになー!」

                      ト キ
グラジオ「俺たちも、あの日からずっと、この瞬間を待ち続けていた」

サトシ「…………!」

グラジオ「あのときは、あともう一歩及ばなかったコイツの拳……やっとお前たちに届かせることができたな」

ルガルガン「ガルッ!」

サトシ「だね。……くやしいけど、今回はオレたちの負けだ」


サトシ「だけど、次は負けない! またすぐに追い越してやるさ!」ニッ

グラジオ「ああ。たのしみにしている」フッ


グラジオ「に、しても――」

サトシ「んっ?」

グラジオ「オレたちに負けているようじゃ、今日おまえたちに過度の期待はできないかもしれないな」

サトシ「ええっ!? ちょっ、まっ……まってよ、グラジオ!」アタフタ

サトシ「……そうだ!」


サトシ「もう一回バトルしようぜ! まだ紹介したい仲間もいるし、次こそ――」

グラジオ「バカ、冗談だ」ピンッ!

サトシ「あいたっ!……へっ? 冗談?」


サトシ「な、なぁ〜んだ……!」ホッ

グラジオ「……ったく」フッ
 ▼ 97 dX3IS9Elqo 21/02/01 20:46:52 ID:emE6STQo [7/10] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ゴウ「負けちゃったけど、いいバトルだったよ。サトシ」

サトシ「へへっ! サンキュー、ゴウ」


リーリエ「やりましたね、おにいさま! おみごとでした」

グラジオ「フッ……。ああ」

リーリエ「サトシも、あのころとかわらない、熱く、とってもたのしいバトルでしたよ♪」

サトシ「リーリエもサンキュー」ニッ


ゴウ「で、どうだったんだよ?……コハルは」

コハル「えっ……わ、わたし!!?」

リーリエ「聞かせてください。コハルの、はじめて観たトレーナー戦の感想を」ニコッ

コハル「ええっ!?/// え、えっと……」


コハル「最初はポケモンが傷ついてるのをみて、私もイーブイもハラハラドキドキしたりしたけど……」

イーブイ「イブブイ……」

コハル「二人が真剣でたのしそうにバトルしてるのをみてたら、なんだかこっちまで手に汗握ってきちゃって、ポケモンと一緒にがんばってる姿が『なんかいいな』って思えて、それでそれで……すっごくワクワクした!」

コハル「バトルのこと、もっと知りたくなっちゃったかも♪ ねっ? イーブイ!」

イーブイ「イッブイ♪」


コハル「あっ……ご、ゴメン! なんか、私たちだけで勝手に はしゃいじゃって……///」
 ▼ 98 dX3IS9Elqo 21/02/01 20:48:41 ID:emE6STQo [8/10] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ゴウ「ふ〜ん……」マジマジ

コハル「なっ……なに?」

ゴウ「そうか、そうか。いやー、ついこのあいだまではクールキャラ作ってたあのコハルがねぇ〜」ニマニマ

コハル「……っ/// わるい!?」


ゴウ「よかったじゃん」ニッ

コハル「!」

ゴウ「今のおまえ、俺をサマーキャンプに誘ってくれたりしてた、ちっちゃい頃そっくりだ」

コハル「ゴウ……」

コハル「うん。……ありがと」

リーリエ「ポケモンのこと、もっと好きになってくれたのですね」

サトシ「じゃあじゃあ、今度オレたちとポケモンバトルやろうぜ!」キラキラ

コハル「ええっ!!? さ、さすがにそれはまだ……ちょっと……」

サトシ「やろうぜ!!」グイッ

コハル「……う"っ!」タジッ


コハル「かっ……」

コハル「考えとく……///」

サトシ「よっしゃあ! よし、ピカチュウ! しっかり準備しとかないとな!」

ピカチュウ「ピカチュウ!!」

ゴウ「そうそう。しっかりと準――」


ゴウ「準備!? なんの!!?」
 ▼ 99 dX3IS9Elqo 21/02/01 20:52:20 ID:emE6STQo [9/10] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「あ〜。ゼンリョクでバトルしたら、なんかハラ減っちゃったな〜」グゥゥゥゥゥ…

リーリエ「まあ? サトシったら、おおきなお腹の虫ですね」クスッ

ロトム『サトシはあいかわらず、自由すぎるロト……』

サトシ「なんだよ! ロトムは減ってないってのかよ!?」

ロトム『サトシと違って、ボクはアローラを出るまえにちゃーんとじゅうでん してきたから、まだまだバッテリーは充分ロト♪』

サトシ「ぐぬぬ……」

ゴウ「……けど、たしかに俺もすこし空いてきたな」

コハル「あははっ! いつのまにか、もうお昼だもんね。私もちょっと空いちゃったかも」

リーリエ「では、そろそろランチにしましょうか」

サトシ「やったー!!」
 ▼ 100 dX3IS9Elqo 21/02/01 20:57:18 ID:emE6STQo [10/10] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「で、どこで食べるの?」

グラジオ「フリーズ村にいく」

コハル「フリーズ村……?」

グラジオ「ああ」

リーリエ「フリーズ村は、この先にある ちいさな村です。わたくしとおにいさまは、民宿を借りて、今はそこに滞在中なんです」

グラジオ「もともと、合流したあとは、そこで今後について話し合う予定だった。……どっかの誰かがバトルを急かさなければ、とっくに終わっていたハズなんだが」

サトシ「なんだよ、グラジオだってノリノリだったくせにさ……」ブツブツ

リーリエ「ここ数ヶ月で、一番活気づいていましたね。おにいさま」クスッ

グラジオ「なっ……!?」

グラジオ「……どうやら、二人はまだハラは減っていないらしいな。ゴウ、コハル、食事はオレたち三人だけで取るとしよう」

サトシ/リ-リエ「「!?」」

サトシ「ご、ゴメンなグラジオ! 俺がバトルしたいって言ったせいで遅くなっちゃって!」

リーリエ「わたくし、おにいさまと一緒のランチが大好きなんです!」

グラジオ「……フッ」


ゴウ/コハル「「(苦笑)」」
 ▼ 101 ローゼル@かわらのかけら 21/02/01 21:07:32 ID:iu.g6shk NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 102 dX3IS9Elqo 21/02/02 22:56:44 ID:qP1gzdTk [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

________

____


ゴウ「おおおおおおおお!!? 見ろよエースバーン、メッソン! ルージュラだ!!」

エースバーン「エバース♪」

メッソン「めそっ……?」

ゴウ「って……あそこにいるのは、まさかアマルス!? たしかアマルスって、化石から復元されるポケモンのハズだよな……?」

ゴウ「すごい! すごすぎるっしょ! なんだよココ!? パラダイスじゃん!!」

ゴウ「よーし、早速ゲットだ! いくぞふたりとも!」タタタッ

エースバーン「バース!」
メッソン「めそ!」

サトシ「あっ……おい! 待てって、ゴウ!」

サトシ「……いっちまった」

コハル「もぉ〜、ゴウってば。私にはカッコつけてたクセして、やっぱ自分が一番むじゃき真っ只中のちっちゃい頃まんまじゃん(苦笑)」

リーリエ「わたくし、サトシたちコンビがうまくいく理由がわかった気がします」クスッ

グラジオ「……俺もだ」フッ

サトシ「えっ?」

ロトム『ゴウも自由すぎるロト……』
 ▼ 103 dX3IS9Elqo 21/02/02 22:59:15 ID:qP1gzdTk [2/4] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「あっ、ねえ。リーリエ、グラジオ! あっちのトンネルみたいなのってなに?」

リーリエ「あちらは、このカンムリ雪原の地下に広がる洞窟の入口だそうです」

サトシ「地下洞窟!!?」キラキラ

サトシ「あそこは!? あそこの調査はしなくていいの!!?」

グラジオ「お前なぁ……」ハァ

グラジオ「とうさんはディグダかクリムガンかなにかか!? 洞穴なんかにいるハズがないだろう」

サトシ「えぇー!? でも、なんかあそこが気になるんだよな……」

リーリエ「……とかなんとか言って、ホントは洞窟探検がしたいだけなんですよね? サトシ」クスッ

サトシ「……バレた?」

グラジオ「バレバレだ」


グラジオ「オレたちだって、可能性がゼロだと思ったわけじゃない」

グラジオ「だが――」

リーリエ「洞窟内はガラル粒子の影響が濃く、ポケモンが暴走してしまうおそれがあるので、許可がなければ立ち入りはできないそうなんです」

コハル「……ポケモンが暴走!?」

イーブイ「ブイ……」ビクビク

グラジオ「わかったら、さっさといくぞ」

サトシ「ちぇっ! はーい……」
 ▼ 104 dX3IS9Elqo 21/02/02 23:02:37 ID:qP1gzdTk [3/4] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

『ルージュラがあたらしく図鑑に登録されますぅ⤴︎』

ゴウ「やりぃ♪ ルージュラゲットだ!」

「ぉーぃ」

ゴウ「!」


コハル「ゴウ! 置いてっちゃうよー?」

サトシ「はやくこいよ、ゴウー!」

ゴウ「えっ……け、けど、まだアマルスゲットしてな――」

リーリエ「ごはん! 全部サトシに食べられてしまいますよー?」

サトシ「そうそう! オレたち、今めっちゃハラ減ってるから!」

ゴウ「!?」グゥゥゥゥゥ…

ゴウ「それは困る! ヒジョーに困る!」

ゴウ「いくぞ、エースバーン! メッソン!」

 タッタッタッ


 ▼ 105 dX3IS9Elqo 21/02/02 23:08:10 ID:qP1gzdTk [4/4] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 ――フリーズ村・民宿 ふりいず――

サトシ「へぇー! ここがリーリエとグラジオが泊まってる民宿かー!」キョロ キョロ


ライチュウ「ライチュ♪」つモモンのみ

リーリエ「ありがとうございます♪ ライチュウ」ナデナデ

ライチュウ「ライチュ♪」つモモンのみ

グラジオ「ああ。ありがとう」

ライチュウ「ライチュ♪」つモモンのみ

リーリエ「もう充分いただいたので、大丈夫ですよ。それにそんなにみんなにあげてばかりでは、あなたの食べるぶんがなくなってしまいます」

ライチュウ「チュ……」

リーリエ「では、わたくしとはんぶんこにしませんか? そうすればふたりとも食べられます」

ライチュウ「ライ♪」

リーリエ「ふふっ♪ やさしいのですね、ライチュウは」

ゴウ「コイツは野生のときから世話好きなんだ」

ロトム『世話好きのライチュウ。データ、アップデートロト!』

コハル「だけど、そういうリーリエもすごくやさしいよね」

リーリエ「えっ!? そ、そうでしょうか……?///」

コハル「だってリーリエ、会ったばっかりのときも、私が緊張してるのわかってて最初に話しかけてくれたんでしょ?」

コハル「遅くなったけど、ありがとう」ニコッ

リーリエ「あ、あれは、わたくしも昔似たような経験があったからでして……///」アセアセ
 ▼ 106 ットロトム@つきのいし 21/02/02 23:17:59 ID:m5jkzGMw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
まだ良んでないけど確認するけどマジキチ?
 ▼ 107 dX3IS9Elqo 21/02/03 00:15:25 ID:YY/20xGc [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

グラジオ「こんなに大所帯になるとは思っていなかったから、手狭ですまないな」

リーリエ「ですが、人数がおおいほうがたのしいです。なんだかスクールのみんなでやったお泊まり会を思い出します」

シロン「こーん♪」

サトシ「そうそう! それになんかこういうトコって、ひみつきち みたいでワクワクするしさ!」

リーリエ「ひみつきち……ですか?」

サトシ「うん。オレ、隊長のサトシ! こっちは相棒のピカチュウ隊長!」

ピカチュウ「ピカチュウ!」フンスッ

サトシ「……なんちゃって」ニッ

ゴウ「おいおい、なに言ってんだよ? サトシ」

コハル「そうだよ。隊長だなんて……」クスッ
 ▼ 108 dX3IS9Elqo 21/02/03 00:17:45 ID:YY/20xGc [2/4] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ゴウ「隊長に必要なもの! コレすなわち、れいせいな判断力!」

ゴウ「つまり、隊長にふさわしいのは……オレだ!」ドヤッ

コハル「えっ」

サトシ「ゴウこそなに言ってんだよ? 危険なトコの調査に必要なのはバトルの強さ!」

サトシ「だから、隊長はオレたちだ!」

ピカチュウ「ピカ!」

ゴウ「俺だって!」

サトシ「俺たちだ!」

サトシ/ゴウ「「むぐぐぐぐ……!」」バチバチッ


ロトム『ああなってしまったサトシは、なかなか止められないロト』

コハル「もぉ〜、男子ってなんでああやってすぐに張り合うのかな……?」

リーリエ「まったくです! 二人ともおかしいです!」

コハル「だよね。ほら、もうその辺にして――」

リーリエ「隊長に必要なのは、バトルの強さと れいせいな判断力。その両方!」

コハル「……あれ!?」

リーリエ「よって、隊長になってしかるべきなのは……おにいさまです!」


グラジオ「はっ?」
 ▼ 109 dX3IS9Elqo 21/02/03 00:23:41 ID:YY/20xGc [3/4] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「隊長になるのはオレたちだ!」
         リ-ダ-
ゴウ「このチームの隊長になる! その未来も、オレの手の中にある!」グッ

リーリエ「おにいさまですぅー!」


コハル「女子もだった(苦笑)」
                 サトシ
グラジオ「ああ見えてあいつは、あのバカ に感化されている部分が大きいからな」

コハル「う、うん。納得……」

サトシ「俺たちだ!」

ゴウ「未来はすでにオレの手のな……長いな!」

リーリエ「おにいさまです!」

コハル/グラジオ「「…………」」


グラジオ「ハァ……今のうちに食事の支度をする。なにか食べればたぶん収まるだろう」

コハル「あ、じゃあ私手伝う」

ロトム『レシピならボクに任せロト! 日課のお昼の料理番組の視聴でタメに貯め込んだこのレシピ、今こそ役立てるチャンスロト!』

コハル「わぁ♪ こんなに!? ロトム、すごいね!」

ロトム『エッヘンロト♪』

グラジオ「助かる」

グラジオ「だが、キッチンに立つ前にひとつ、おまえに確認しておかなければならないことがある」

グラジオ「コハル――」

コハル「な、なに……?」ゴクリ
 ▼ 110 dX3IS9Elqo 21/02/03 00:28:11 ID:YY/20xGc [4/4] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

グラジオ「野菜は切れるか?」

コハル「へっ!?」

コハル「ま、まあ……人並み、くらいには……?」

グラジオ「そうか。ならば、いい」


グラジオ「リーリエに野菜の下ごしらえを任せた日の食膳には、毎回キレ目がつながった状態で、丸のままの野菜が上ることになるからな」

コハル「そ、そう……なんだ……」

コハル.。oO( 美化されたリーリエ像『ガラガラガラ(崩れる音)』 )


サトシ「俺たち!」

ゴウ「オレの未来!」

リーリエ「おにいさま!」


コハル「……もうっ」クスッ
 ▼ 111 ーピッグ@ニニクのみ 21/02/03 05:42:29 ID:zCjIjJ2M NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 112 dX3IS9Elqo 21/02/05 14:48:12 ID:15uIrDEo [1/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

________

____


コハル「お待たせー! みんな、ごはんできたよー♪」

サトシ/ゴウ「「くっ……!」」ガクッ

ピカチュウ「ピカピ……」

コハル「……どうしたの?」


リーリエ「――おにいさま」グイッ

グラジオ「おっ、おお。……なんだ?」タジッ

リーリエ「わたくしの“チョキ”が機先を制しました。隊長の座は……」

リーリエ「おにいさまのモノです!」バンッ!

グラジオ「はっ?」

サトシ「“グー”を出していれば……!」

ゴウ「まさか三手前に“パー”を出していたことが伏線だったなんて……!」

コハル「ジャンケンで決めちゃったんだ(苦笑)」

サトシ「くやしいけど、おめでとう! グラジオ隊長!」

ゴウ「手に入れた未来はかならず守れよな!」

リーリエ「やりましたね! おにいさま!」

グラジオ「あっ……」

サトシ/ゴウ/リ-リエ「「「…………」」」キラキラ


グラジオ「ああ。ありがとう……」
 ▼ 113 dX3IS9Elqo 21/02/05 14:49:34 ID:15uIrDEo [2/10] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告



 歓喜に震えるグラジオであった……。


 ▼ 114 dX3IS9Elqo 21/02/05 14:51:03 ID:15uIrDEo [3/10] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「あー食った食った♪ オレ、もうたべらんなーい!」

ゴウ「そりゃ、あんだけがっつけばな……」

リーリエ「ふふっ♪ あいかわらず、見事な食べっぷりでした」

サトシ「だってすげーうまかったんだもん! ピカチュウもうまかっただろ?」

ピカチュウ「ピカ♪」ケプッ

サトシ「けど、意外。グラジオってこんな料理上手だったんだ?」

グラジオ「伊達にオレだって、半年間モーテル暮らししてたわけじゃあない」

サトシ「そっか。そういや修行に出てたって……」

サトシ「じゃあ、その間ずっとごはん自分で作ってたの?」

グラジオ「まあな」

サトシ「すっげー! カッコいいじゃん!」

グラジオ「カッコいい……か……?」

ゴウ「でも、俺はこのデザートも好きだな。コハルも案外やるじゃん」ニッ

コハル「『案外』って……」

コハル「ま、まあ、ありがとう///」

リーリエ「二人ともすごいです! それに比べて、どうしてわたくしはなかなか上達しないのでしょうか……」

グラジオ「そう焦る必要はない。できるようになるまで、オレが何度でも教えてやるさ」

サトシ「そうだよ! リーリエはいつだってなんでも特訓がんばってるし、いつか必ず料理だってできるようになると思うな!」

リーリエ「サトシ、おにいさま……」

リーリエ「はい! ありがとうございます!」ニコッ
 ▼ 115 dX3IS9Elqo 21/02/05 14:55:42 ID:15uIrDEo [4/10] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

グラジオ「事情に明るくないゴウとコハルのためにも、改めて、オレたちの現状と目的を整理するぞ」

リーリエ「まだわたくしたちが幼い頃のことです。わたくしたちの父――モーンは、ウルトラホールにまつわる研究中、実験によって発生したウルトラホールに呑み込まれて、この世界から姿を消しました」

グラジオ「だが、とうさんは生きている。そのことを、ポニ島の しまクイーン・ハプウが教えてくれた」

リーリエ「わたくしたち家族は、その言葉を頼りにおとうさまとの再会をめざして、今はマギアナが導く先へと旅をしている最中でした」

ゴウ「そういや、さっきサトシも言ってたな……。そのマギアナってのは?」

リーリエ「マギアナは、おとうさまがわたくしのために残してくださった、わたくしの大切なパートナーポケモンのひとり。はるか昔に、ある王国の科学者の手で生み出されたという、人造ポケモンなんです」

コハル「えっ……また人造ポケモン!?」

サトシ「元気にしてるかなー? マギアナ」

リーリエ「ふふっ♪ はい、とっても! きっとマギアナも、久しぶりにサトシの顔をみられたら喜ぶと思いますよ」

サトシ「へへっ! 俺もたのしみだぜ!」
 ▼ 116 dX3IS9Elqo 21/02/05 18:23:39 ID:15uIrDEo [5/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

グラジオ「マギアナが発する光は、とうさんのいる方角を示す」

リーリエ「そして今回わたくしたちは、その途中にあるこのカンムリ雪原で、ウルトラホールが開いたという情報をキャッチしました」

グラジオ「もちろん、マギアナの力でわかるのは方角だけ。その光がどこまでも続く以上、ほんとうにこの近辺にとうさんがいるのか、確証はない」

グラジオ「だが――」

ゴウ「ウルトラホールの実験中にいなくなったモーン博士。そして、その行方を示す先に開いたウルトラホール。……可能性大アリっしょ!」

グラジオ「ああ。まさしく、そのとおりだ」

グラジオ「とうさんがそのウルトラホールから再びこちらの世界へ戻っているとするのなら、今どうしているのか。なぜオレたち家族に連絡をよこしてはくれないのか。なにかそうできない事情があるのか。たしかに、疑問点はおおい」

グラジオ「しかし、なんらかのカタチで関わっている可能性が極めて高い」

リーリエ「よって、これからのわたくしたちの目的は、ウルトラホール発生地点へ赴いての現地調査。それによる、おとうさま本人、もしくはおとうさまがそこにいたという痕跡の捜索です」

サトシ「へっ? こんせき……?」

リーリエ「はい」

グラジオ「とうさんがその場にいたことを証明するモノ。髪の毛、足跡、服の切れ端……ともかく、なんでもいい」

リーリエ「おとうさまが居たということがわかりさえすれば、あとはそこからソクセキを辿って、時間はかかりますがいずれ見つけ出すことが可能ですから」

サトシ「はぇー、すっげー……」

グラジオ「『この世界のどこか』から探し出すより『カンムリ雪原の近辺のどこか』から探すほうが数百倍カンタンということだ」
 ▼ 117 dX3IS9Elqo 21/02/05 18:26:23 ID:15uIrDEo [6/10] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

コハル「あれっ? でも、ウルトラホールの発生地点はまだ……」

リーリエ「ええ……」

グラジオ「現在、エーテル財団の総力をあげて調査中とのことだが、かあさんからはまだなんの連絡もきていない」

ゴウ「じゃあ、まさか連絡がくるまでオレたちは待機!?」

サトシ「ええー!!?」

リーリエ「……いえ」

グラジオ「もちろん、俺たちだってこんなところで手をこまねいてるつもりはサラサラない。フィールドワークに繰り出して、なにかしらの情報をかならずたぐり寄せる」

サトシ「そうこなくちゃ!」ニッ

リーリエ「それに、わたくしとおにいさまの二人だけだったこれまでは、安全性を考慮して捜索範囲をおおきく制限していましたが、サトシたちみんなの助けがあれば、より広範囲の調査も可能になりますから」

ゴウ「ふふん♪ なんたってオレたち、調査に関しては専門家なんだよねぇ」ドヤッ

リーリエ「…………」クスッ

リーリエ「はい、もちろん。普段からリサーチフェローとして活動しているサトシとゴウの手腕には、とくに期待していますよ」

ゴウ「フッ……任せろ!」

コハル「もぉ〜、ゴウってば。そうやってまた大きなことばっか言って……」
 ▼ 118 dX3IS9Elqo 21/02/05 18:33:01 ID:15uIrDEo [7/10] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

グラジオ「しかし、今でもまだ信じられないな」

グラジオ「ゴウはともかく、おまえに調査の仕事などということが本当にできているのか?」

サトシ「なんだよ、ホントだって! なっ? ゴウ、コハル」

ゴウ「ま、まあ、サトシの直感とユニークな発想、なにより行動力は案外あなどれないもんだからさ(震え声)」

コハル「お、重たいもの半分持ってくれたり、親切……だよね」

サトシ「ほら!」

グラジオ「…………」

サトシ「……なんで黙るの?」

ピカチュウ「ピカピ……」
 ▼ 119 dX3IS9Elqo 21/02/05 18:39:59 ID:15uIrDEo [8/10] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ロトム『これが今から調査に向かう、カンムリ雪原のMAPロト』

サトシ「おお〜!!? これがそうかー!」キラキラ

グラジオ「だが、いく前にひとつ。サトシ、おまえには注意しておくことがある」

グラジオ「おまえが今まっさきに向かおうと思っている、南方のダイ木。あそこには近づくな」

コハル(あれ!? 私もいこうと思ってた/// だってなんかキレイそうだったんだもん!)

サトシ「ええー!!? なんで――」

グラジオ「わかったのか」

リーリエ「いかにもサトシが好みそうな、とっても目を引く場所ですから」クスッ

サトシ「じゃあ、なんで――」

グラジオ「ダメなのか」

リーリエ「あのダイ木がある丘は、三体の伝説のポケモンがナワバリとしている危険区域なんです」

サトシ「えっ……」

ゴウ「伝説のポケモンが、三体も!?」

ロトム『その内の一体が、こいつロト!』パッ

サトシ/ゴウ「「!」」
 ▼ 120 dX3IS9Elqo 21/02/05 20:23:17 ID:15uIrDEo [9/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ゴウ「サンダー!?」

ゴウ「……とは、微妙にちがうな……。なんだ、コイツ?」

サトシ「ロトム。もったいつけてないで、はやくデータ見せてくれよ」

ロトム『サンダー・ガラルのすがた けんきゃくポケモン かくとう・ひこうタイプ』

ロトム『羽毛が擦れるとき、バチバチと電気のような音がすることから、サンダーと呼ばれてきた』

サトシ「伝説のポケモンのリージョンフォーム!?」

ゴウ「じゃあ、ひょっとしてあとの二体って……」

ロトム『お察しのとおりロト!』

ロトム『フリーザー・ガラルのすがた れいこくポケモン エスパー・ひこうタイプ』

ロトム『ファイヤー・ガラルのすがた じゃあくポケモン あく・ひこうタイプ』

サトシ「すっげー……!」

リーリエ「名付けるなら、さしずめ『目撃! 大樹に集う伝説の鳥伝説!!』といったところでしょうか」

コハル「あ、あははっ。それはちょっと……」

ゴウ「う、うーん……?」

サトシ「なにそれ!? カッコいいじゃん! さすがリーリエ!」

グラジオ「ああ。悪くない」フッ

リーリエ「えへへ///」

ゴウ/コハル「「!?」」
 ▼ 121 dX3IS9Elqo 21/02/05 20:26:49 ID:15uIrDEo [10/10] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

グラジオ「伝説のポケモンが三体もいるとあっては、一人ではもちろんのこと、オレたち全員が揃っていたとて非常に危険だ」

グラジオ「わかったら、おとなしくダイ木には近づくんじゃない」

サトシ「グラジオ、だけど俺――」

グラジオ「まちがっても、バトルしてみたいなんて言うんじゃないぞ」

サトシ「げっ」

サトシ「さっきから、なんで――」

グラジオ「わかるのか」

ゴウ「たんじゅんすぎるんだよ。サトシの思考は(苦笑)」

グラジオ「……ちなみに、ゲットも禁止だ」

ゴウ「どうして!!?」

コハル「ゴウもじゃん」
 ▼ 122 dX3IS9Elqo 21/02/06 10:42:04 ID:3l02cTjU [1/3] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

コハル「な、なんか私、いっぺんに色々聞いたからこんがらがってきちゃった……」

イーブイ「ブイ〜……」

サトシ「まあ、なんにせよ、だ!」

サトシ「むずかしいことはよくわかんなくても、ともかくモーンさんを探しだせばイイってことだよな!」

ゴウ「ま、わかりやすくいえばそうだな。そして、その未来もオレたちの手の中だ!」

サトシ「よし、ゴウ! 俺たちでルザミーネさんより先にモーンさんを見つけて、ビックリさせてやろうぜ!」

ゴウ「オッケー!」

コハル「ちょおちょお!? 二人とも、そんなカンタンなことじゃないでしょお!!?」

リーリエ「ふふっ♪ ですがサトシたちを見てると、なぜだかほんとうにできてしまう気がします」

コハル「そうかな〜……?」

グラジオ「だが、油断だけはするなよ」

グラジオ「ウルトラホールが開いたということは、当然――」

コハル「ウルトラビースト……だよね」

グラジオ「そうだ」

リーリエ「アローラでおこった過去の事例では、意図的にこちらから開いたものを除いて、すべてウルトラホール開通とウルトラビーストの出現がセットでした」

グラジオ「ウルトラホールが開くメカニズムに関してはまだ詳しく解明されていない。……が、まず間違いなくウルトラビースト到来がトリガーになっているとみていいだろう」

コハル「つまり今回も、ウルトラビーストがこのカンムリ雪原のどこかに……」

グラジオ「ああ」
 ▼ 123 dX3IS9Elqo 21/02/06 10:43:57 ID:3l02cTjU [2/3] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ゴウ「上等じゃん!」

コハル「えっ……ゴウ?」

サトシ「ウルトラビーストがどんだけこっちの世界にきてようと、俺たちがみんなまとめて――」

サトシ「バトルで追っ払ってやる!」
ゴウ「ゲットする!」

ピカチュウ「ピカピーカ♪」
エースバーン「バース♪ バース♪」
メッソン「めそっ……!」

コハル「……もうっ。さっきからホント、二人はお気楽なんだから……」クスッ

ゴウ「なに言ってんだよ? コハル」

サトシ「コハルのことも頼りにしてるっていったろ?」

コハル「えっ!!? そ、そりゃそうだけど……!?」アタフタ

ゴウ「ウルトラビーストに見せつけてやろうじゃん! 農業仕込みの俺たちのチームワーク!」

サトシ「そうそう! そんで、ウルトラホールで噂になったりなんかしちゃって!」

ゴウ「なんだよ、それ(笑)」

コハル「ふふっ、そうだよ。ウルトラビーストに有名になったって……」
 ▼ 124 dX3IS9Elqo 21/02/06 10:45:13 ID:3l02cTjU [3/3] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

グラジオ「よし、これで話はまとまったな」

グラジオ「まず、オレたちが目指すのは氷点雪原」

リーリエ「危険な任務となるでしょうが、サトシ、ゴウ、コハル……」

リーリエ「あらためて、よろしくお願いします」
 ▼ 125 dX3IS9Elqo 21/02/10 00:30:15 ID:bivM8uoU [1/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

________

____


サトシ「ねえ、ロトム。来たときも気になったんだけど、この村の真ん中にあるアレってなんの像なの?」

ロトム『フッフッフッ……いい質問デス!』

ロトム『なにを隠そう、あれはかつてこのガラル地方を支配したと謳われる伝説のポケモン・豊穣の王の像ロト!』

サトシ「ええー!!? 伝説のポケモンの像なの!? すっげー!」

ロトム『ボクの調査対象にもバッチリ含まれているロト♪』

ロトム『……けど、おかしいロト。財団でみた資料では――』

リーリエ「まあ! ロトムが調査を頼まれたというのは豊穣の王伝説のことだったのですか?」

ロトム『ピピッ? 他にもあるけど、そうロト』

ロトム『だけど――』

グラジオ「だとしたら手間が省けたな。オレたちも、なにかの手がかりになるのではないかと到着したとき村民に聞いてまわったが、どうやら豊穣の王というのはこの地に伝わるただのおとぎ話らしい」

ロトム『ピピーーッ!!? そうだったロトー!?』

リーリエ「はい。村の人のなかにも、実際にみたことがあるというヒトは一人としていませんでしたから」

グラジオ「なにより、村のこの凍てつく寒さと痩せた土壌がその裏づけだろう」

ロトム『い、いきなりハズレ……。これじゃ、ボクの世界一の図鑑になる夢がぁ〜……』シュン

リーリエ「元気だしてください、ロトム」

グラジオ「『いない』ということがわかっただけでも、図鑑としては充分なしゅうかくだ」

リーリエ「そうですよ。ねっ? サト――」
 ▼ 126 dX3IS9Elqo 21/02/10 00:32:32 ID:bivM8uoU [2/10] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「…………」

リーリエ「……サトシ?」

サトシ「あっ、うん……なんでもない。ただ、リーリエたちの話聞いてたら、一瞬めっちゃ悲しい気がして……」

ピカチュウ「ピーカ?」

リーリエ「サトシは優しいですから、落ち込んでいるロトムをみてそう感じただけではないですか?」

サトシ「そう……かな……?」

リーリエ「ええ。きっと」

ロトム『嬉しいロト♪ ありがとうロト、サトシ』

グラジオ「おい。おしゃべりはそこまでにして、そろそろいくぞ」
 ▼ 127 dX3IS9Elqo 21/02/10 00:34:50 ID:bivM8uoU [3/10] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 ――氷点雪原――

サトシ/ゴウ「「おおーーっ!!? でっけーーーーーーーーッ!!!」」

コハル「ほんと、広い……! どこまで続いてるんだろう?」

イーブイ「ブイ……ッ!」

リーリエ「ふふっ、もうお忘れですか? これでもまだまだ序の口なんですよ」

リーリエ「なにせ、ここからさらに巨人の寝床へと通じているのですから」

サトシ/ゴウ/コハル「「「はぇー、そっか……」」」

サトシ「けど、こんだけ広いとやっぱ……」

ゴウ「走りたく、なるよな!?」

コハル「……じゃ、走りますか♪」

サトシ/ゴウ/コハル「「「ひゃっほーい♪」」」

ピカチュウ「ピッカピカー♪」
イーブイ「イブーイ♪」

 タタタッ…

 ▼ 128 dX3IS9Elqo 21/02/10 00:47:34 ID:bivM8uoU [4/10] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

グラジオ「あっ……おい! 勝手に!」

グラジオ「……ったく、なにしにきたんだ? アイツら」

リーリエ「……ですが、とってもたのしそう♪」

リーリエ「わたくしたちもいきましょうか? シロン」

シロン「こぉん♪」

グラジオ「……なに!?」

リーリエ「おにいさまも、仲間はずれにされてくやしかったら追っかけてきてみてくださーい!」タタタッ

グラジオ「リーリエまで……!」

ロトム『待つロト、みんな! ボクも走るロト〜♪』タタタッ


グラジオ「…………」
 ▼ 129 dX3IS9Elqo 21/02/10 00:51:24 ID:bivM8uoU [5/10] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

グラジオ「ゆけ! 聖獣シルヴァディ!」

 ヒュッ! シュルルル… パカ-ン!

シルヴァディ「シヴァアァアァルルルルルッ!!!」


シルヴァディ「…………?」キョロ キョロ

シルヴァディ「シヴァ……?」

グラジオ「…………」


グラジオ「行くぞ、シルヴァディ。俺たちの孤独を埋めよう……」

シルヴァディ「ヴァ!!?」
 ▼ 130 dX3IS9Elqo 21/02/10 00:53:17 ID:bivM8uoU [6/10] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「へへっ! 雪のうえ走るのってなんかフカフカしてたのし……」

 ズボッ

サトシ「おわぁ!!?」ドサッ!

ゴウ「ハハッ。なにやってんだよ、サト……ぐへぇ!!?」ドサッ!

コハル「だから、ゴウもじゃん……うわぁ!!?」ドサッ!

ゴウ「…………」


ゴウ「なんだよ、そういうコハルもじゃん!」プ--ッ! クスクス

コハル「う、うるさいな……///」

リーリエ「むぅ……! ズルいです。三人おそろいで」

リーリエ「では、僭越ながらわたくしも!……えーい!」

 バタリッ

サトシ/ゴウ/コハル「「「…………」」」


サトシ「ぷっ」
 ▼ 131 dX3IS9Elqo 21/02/10 00:55:57 ID:bivM8uoU [7/10] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「あはははははははっ! なにやってんだよ、リーリエ?」

コハル「そうだよ。なにも自分から転ばなくても」クスッ

ゴウ「服、雪まみれじゃん!」

リーリエ「エヘッ♡」ペロッ


サトシ「よっしゃ! 次、雪合戦やろうぜ! 雪合戦!」

リーリエ「いいですね! やりましょう♪」

 ドドドドドドドド!!!!


サトシ/ゴウ/コハル/リ-リエ「「「!!?」」」

コハル「な……なに、この音!? 地鳴り!!?」

サトシ「違う!……なんかくる!」

リーリエ「うしろからです!」
 ▼ 132 dX3IS9Elqo 21/02/10 01:41:50 ID:bivM8uoU [8/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

グラジオ「フッ……」(on シルヴァディ)

サトシ「はっ?」 ゴウ「ひっ?」 コハル「へっ?」 リーリエ「ほっ?」

リーリエ「……おにいさま!!?」

グラジオ「遅いぞ! お

まえた






・」



 キラ-ン!


コハル「あっという間にみえなくなっちゃった……」

ゴウ「はえー……!」

リーリエ「も、もうおにいさまったら……。『くやしかったら追っかけてきて』とは言いましたけど、なにもそんなにムキにならなくても(苦笑)」

コハル.。oO( 美化されたグラジオ像『ガラガラガラ(崩れる音)』 )

サトシ「…………」

リーリエ「……サトシ?」
 ▼ 133 dX3IS9Elqo 21/02/10 01:44:09 ID:bivM8uoU [9/10] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「ズルいぞーーっ! シルヴァディに乗るなんて!」

リーリエ「えっ……さ、サトシ?」

サトシ「一日に3回もグラジオたちに負けてたまるか! ウオノラゴン、キミに決めた!」

 ヒュッ! シュルルル… パカ-ン!

ウオノラゴン「のらー♪」ア-ン…

サトシ「わー! ストップ、ストーーップ!!」

ウオノラゴン「…………?」

サトシ「ほら、見ろよこのデッカい雪原! ワクワクしないか?」

ウオノラゴン「うーの♪ うーの♪」キラキラ

サトシ「だろ!?」ニッ

サトシ「じゃあさ。かみつくのはまた今度にして、今はいっしょにこの雪原を走ろうぜ!」

ウオノラゴン「」コクッ コクッ

サトシ「へへっ! サンキュー!」

 スタッ


サトシ「待てーーッ! グラジオーーッ!」


 ドドドドドドドド!!!!

 ▼ 134 dX3IS9Elqo 21/02/10 01:47:30 ID:bivM8uoU [10/10] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

コハル/リ-リエ「「…………」」

ゴウ「――やらせない!」

コハル/リ-リエ「「!!?」」

ゴウ「隊長の座は譲っても、この勝利だけは譲らない! いや、譲れない!」

ゴウ「オドシシ、頼む!」パカ-ン!

オドシシ「オッド!」

ゴウ「サトシたちを追ってくれ!」

 ドドドドドドドド!!!!



コハル「おーい、ゴウー……?」

リーリエ「サトシー、おにいさまー」


コハル/リ-リエ「「…………」」ポカ-ン
 ▼ 135 dX3IS9Elqo 21/02/14 23:18:33 ID:kWnYytRk [1/15] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

サトシ「待てーーッ! グラジオーーッ!」

グラジオ「フッ……追いついたか。さすがだな」

サトシ「へへっ! ウオノラゴンは走るのが大好きなんだ!」

ウオノラゴン「うーの♪」

グラジオ「なるほど。……それがお前が『紹介したい』と言っていた6体目の仲間というわけか」

サトシ「ああ。コイツで今度こそグラジオに勝つ! 三度目の正直だ!」

グラジオ「“3”……?」

グラジオ(まさか、リーリエのじゃんけんも数に入っているのか……?)

ゴウ「おっと! その勝負、オレたちも混ぜろよ?」

オドシシ「オッド!」

サトシ「おっ、ゴウたちも追いついたか!」

ゴウ「こんくらい、ラクショーじゃん?」

グラジオ「……だが、シルヴァディはまだゼンリョクを出し尽くしちゃいない!」

シルヴァディ「シルヴァ!」ギュン!
 ▼ 136 dX3IS9Elqo 21/02/14 23:20:34 ID:kWnYytRk [2/15] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ゴウ「なっ……かそくした!?」

サトシ「ウソだろ!? 雪のうえってめっちゃ走りにくいのに!」

ゴウ「!」

ゴウ「……そうか、サトシ! メモリだ!」

サトシ「えっ……?」

ゴウ「グラジオは、『マルチタイプ』のとくせいを使ってシルヴァディをこおりタイプにすることで、この雪上レースでの優位をとっているんだ!」

サトシ「あっ、ホントだ! シルヴァディの、トサカ?っていうの?……が、うすーく水色になってる!」

グラジオ「この短期間でそこに気がつくとは……!」

グラジオ「なかなかの観察眼だ」フッ

サトシ「だったらこっちも、こおりには氷だ!」

サトシ「ウオノラゴン! 前の地面をみずで濡らせ!」

ウオノラゴン「のらーーッ!」ブシャ--ッ!

グラジオ「……なに!?」

ゴウ「うまい! 雪を凍らせることで道を作った。これなら足が沈み込まないから、ウオノラゴンも本来のポテンシャルを発揮できる!」

サトシ「グラジオ! まだまだ勝負はこっからだ!」

グラジオ「いいだろう。受けて立つ!」

ゴウ「オドシシ、俺たちにもまだチャンスはある! スズのとうを上り降りして鍛えたであろうおまえの脚力みせてやれ!」

オドシシ「オド!」ピョン ピョン

サトシ「すげえ! 足が沈むまえにジャンプして転ばないようにしてるってわけか!」

ゴウ「どうよ? この秘策」フフンッ♪


サトシ/ゴウ/グラジオ「「「いっけーーッ!!!」」」


 ドドドドドドドド!!!!

 ▼ 137 dX3IS9Elqo 21/02/14 23:22:53 ID:kWnYytRk [3/15] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 一方その頃、リーリエたちは――。

リーリエ「一向に戻ってきませんね、サトシたち……」

コハル「うん……」

リーリエ「仕方がないですね。もともとウルトラオーラの測定機をもっているわたくしとおにいさまの組で二手にわかれる予定でしたし、このままいっしょに探索に向かいましょうか」

コハル「そうだね。そうしよっか」


コハル「……あれ?」

リーリエ「……コハル?」

コハル「なんか落ちて……なんだろ、これ? なにかの……タネ?」ヒョイ

リーリエ「そのようですね。なんのタネかしら……?」

コハル「ひょっとしたら、ガラルにしか咲かない珍しいお花のタネだったりして。だとしたらラッキーかも♪」

コハル「帰ったらウチの庭に植えてみよっと〜♪」

リーリエ「まあ! 庭園ですね? すばらしいです!」

コハル「えっ……て、庭園!? そ、そんな大層なモノではない……かな。ただの花壇だし」

コハル「けど、わたし、普段スクールでお花係やってるから花すきだし、なにより庭にキレイなお花がたくさん咲いてたらワンパチも喜んでくれるかも♪」

リーリエ「ワンパチ……?」

コハル「あ、うん。ワンパチはおとうさんのポケモンなんだけど、私たち家族みんなでお世話してるの」

コハル「ちっちゃい頃に一度、私のわがままでケンカしちゃったことがあるんだけど、仲直りしたあとはポケモンを遠ざけてたときもずっといっしょで……大切な家族……かな」フフッ

コハル「最近はこうして出かけることが増えたからさびしい思いさせちゃってるだろうし、ガラルのおみやげいっぱい買ってってあげようって思ってるんだ」

コハル「ねっ? イーブイ!」

イーブイ「イッブイ♪」

リーリエ「なんだかいいですね、そういうの。とってもステキです」

リーリエ「わたくしも、まだ幼かった頃はおかあさまのピッピが一番のおともだちでした」

リーリエ「ピッピがピクシーに進化したときは、ピッピとピクシー、それぞれに違ったよさがあることに気がつけず姿がかわったことを悲しんだりもしましたが、今でもピクシーのことが大好きなんです」

コハル「けど、たしかに私も、もしもあの のんきなワンパチがカッコよく進化なんてしたらビックリしちゃうかも」クスッ

リーリエ「ですが、大切だと思う気持ちはかわらないでしょう?」

コハル「……うん」

リーリエ「…………」ニコッ


コハル「じゃあ、このタネがワンパチへの最初のおみやげね。他はなにがいいか帰りまでに考えとかなくちゃ」ゴソゴソ

イーブイ「イブ……!」ウ-ン
 ▼ 138 dX3IS9Elqo 21/02/14 23:26:13 ID:kWnYytRk [4/15] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 ――巨人の寝床――

サトシ「グラジオ! あの木に先にタッチしたほうが勝ちでどうだ?」

グラジオ「フッ……いいだろう」

オドシシ「オド……」

ゴウ「んっ? どうした、オドシシ」

ゴウ「……そっか。なれない雪道であんだけ跳ねたんだ。さすがに限界きちゃうか」

ゴウ「無理させちゃってゴメンな。戻って」ポヒュッ


ゴウ「わるい、サトシ! 俺たちはここまでだ。お前たちで隊長の座のカタキをとってくれ!」

サトシ「ああ、任せとけって!」

サトシ「ウオノラゴン! 雪原を抜けた今がチャンスだ。お前のスピードをみせてやれ!」

ウオノラゴン「うーの!」

グラジオ「ラストスパートだ! シルヴァディ!」

シルヴァディ「シヴァ!」グイッ

ゴウ「ヤバい! サトシたちが遅れてる!」

サトシ「まだだ!」
 ▼ 139 dX3IS9Elqo 21/02/14 23:29:37 ID:kWnYytRk [5/15] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「ウオノラゴン! 俺を投げろ!」

グラジオ「……なんだと!!?」

ウオノラゴン「のらー!」ポイッ

サトシ「うおわあああああああああ!!!??」

グラジオ「くっ……シルヴァディ!」

 タッチ! …ドンガラガッシャ--ン!!!


グラジオ「…………!」

サトシ「いってえ〜……!」

サトシ「ゴウ! どっちが先だった!?」

ゴウ「うーん、サトシ!……と、言いたいところだけど同着……かな」

サトシ「……! な〜んだ……」ガクッ

グラジオ「ほら、立てるか?」スッ

サトシ「サンキュー、グラジオ」
 ▼ 140 dX3IS9Elqo 21/02/14 23:31:50 ID:kWnYytRk [6/15] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

グラジオ「まったく。いくら勝利のためとはいえ、自分を投げさせるとは……あいかわらず、ムチャするやつだ」
          コイツ
サトシ「だって、ウオノラゴンのがんばりに応えたかったからさ!」

サトシ「……失敗しちゃったけどね」

サトシ「あーあ、今度こそグラジオたちに勝った!って思ったんだけどな」

グラジオ「『二度あることは三度ある』というヤツだ」フッ

サトシ「ちぇっ……! つぎは、絶対ぜったいオレたちが勝つからな!」グイッ

グラジオ「わかった、わかった(苦笑)」


サトシ「よくがんばったな、ウオノラゴン!」

ウオノラゴン「うーの♪」ガブガブ

サトシ「ハハッ! 痛い、いたいよ! 噛むなって!」
 ▼ 141 dX3IS9Elqo 21/02/14 23:34:20 ID:kWnYytRk [7/15] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

________

____


グラジオ「ああ。そちらはそのままコハルと二人で探索を続けてくれ」

『わかりました。では、おにいさま。また後ほど』

 プツンッ

グラジオ「リーリエたちは当初の予定どおり いにしえの墓地方面に向かったそうだ。よって、オレたち三人はこのまま巨人の靴底方面へと足を伸ばす」

ゴウ「りょーかい!」

サトシ「巨人の靴底……?って、どっちだっけ」

サトシ「ねえ、ロトム! また地図みせて――」クルッ

 シ-ン…

サトシ「って、いないし!?」

グラジオ「ロトムなら、おまえたちのあとを追うカタチで走り出したが、すぐついていけなくなり早々に脱落したぞ」

ゴウ「ハハッ。復活から わずか数時間で名コンビは解散だな(笑)」


============

『この事件の犯人はじつに頭がイイ。なぜなら――』

ロトム『やっぱ、ラキはかっこいいロト〜♪』キラキラ

ロトム『にしても、帰ったらちょうど「アローラ探偵ラキ・シーズン2」の一挙再放送がはじまるトコロだなんて運がいいロト』

ロトム『まさかガラルでラキが見られるなんて思ってもいなかったロト〜』

ロトム『犯人は……あなたデス!』ビシッ!

============


サトシ「そ、そんなぁ〜!? ロト――」ピクッ

サトシ「…………?」
 ▼ 142 dX3IS9Elqo 21/02/14 23:36:41 ID:kWnYytRk [8/15] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ゴウ「なんだよ、サトシ。急に黙って……」

ゴウ「わるかったって。冗談だよ、ジョーダン」

サトシ「…………」

ゴウ「えっ、サトシ……? ひょっとして、そんなにショックだった……とか……?」オソル オソル

サトシ「呼んでる!!!」

ゴウ「うおわぁ!!?」ビクッ

ゴウ「な、なんだよ急に!? えっ、呼んでるって……だれが? ロトム?」

サトシ「あっちだ! いくぞ、ピカチュウ! ウオノラゴン!」

ピカチュウ「ピカチュウ!」

 タタタッ…


グラジオ「あっ……おい! お前、また勝手に!」

サトシ「ごめん、ゴウ! グラジオ! 巨人の靴底には二人だけでいってくれー!」


ゴウ/グラジオ「「…………」」ポカ-ン
 ▼ 143 dX3IS9Elqo 21/02/14 23:39:45 ID:kWnYytRk [9/15] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

グラジオ「おい、ゴウ。お前とアイツは相棒のハズだよな?」

グラジオ「……通訳してくれ」

ゴウ「いや、ゴメン。俺にもさっぱり」

ゴウ「ただ――」

グラジオ「……ただ?」

ゴウ「以前にも何度かこういうことがあった。たぶんサトシには、冗談抜きでオレたちにはない第六感みたいなモノがそなわってる……ん、だと思う」

グラジオ「しょっちゅう空から降って現れたり、おかしなヤツなのもあいかわらずというわけか……」ハァ


グラジオ「仕方がない。アイツに言われたとおり、巨人の靴底にはオレたちだけでいくぞ」
 ▼ 144 dX3IS9Elqo 21/02/14 23:42:43 ID:kWnYytRk [10/15] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 ――いにしえの墓地――

コハル「ここがリーリエの言ってたところ?」

リーリエ「はい。おにいさまとの役割分担で、わたくしはフリーズ村から比較的近い区域を担当することになっていたのですが、この場所だけはどうしても調査が滞りぎみになってしまっていて……」

コハル「えっ、どうして?」

リーリエ「あの、えっと……お昼とはいえ、お墓をシロンとふたりきりで調査するというのは、その……やっぱり、怖くて……///」

リーリエ「ですので、あともうちょっとしたら、おにいさまに頼んで担当をかわっていただくつもりだったのです……///」モジモジ

シロン「こーん……」ガタガタ

コハル「……なんだ、そういうこと」フフッ

リーリエ「や、やっぱり、ヘン……でしょうか?」


コハル「ううん、ちっとも。たしかに、お墓ってお昼でもちょっとブキミ」

コハル「私も、リーリエたちがいっしょだから平気だけど、イーブイとふたりだけだとさすがにちょっと……かな」

イーブイ「ブイ!」

リーリエ「!」

リーリエ「でっ……ですよね! やっぱりみなさんそうですよ!」ホッ

リーリエ「では、そろそろ調査をはじめましょうか! わたくしの側から離れないでくださいね、シロン。……もちろん、コハルたちも!」

リーリエ「ゼッタイですよ!? 約束です!」

コハル「はいはい」クスッ
 ▼ 145 dX3IS9Elqo 21/02/14 23:45:28 ID:kWnYytRk [11/15] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 ――巨人の靴底――

ゴウ「なあ、グラジオ。ちょっとこれ見てくれ」

グラジオ「なにか見つけたのか」

グラジオ「これは、古い……石碑?」

ゴウ「みたいだ。周囲の様子からいっても、昔はここいらにも人が住んでたっぽいな」

グラジオ「ずいぶん昔の文字だな。どれ」

グラジオ「ごが「5月 7日」

グラジオ「!」

ゴウ「緑深きわれらが大地は不毛の土地であった。えっと……草木は枯れ、作物は育たぬ白く凍り付く雪深い――」

グラジオ「……読めるのか」

ゴウ「前ミュウについて調べてたとき、似たような字をみたことあってさ。それでちょっと勉強したことあんだよね〜♪」

グラジオ「やるじゃないか」フッ

ゴウ「ま、まあ? こんくらいはリサーチフェローとしては当然っていうかなんていうか?」ドヤッ


ゴウ「フムフム、なるほどなるほど……」
 ▼ 146 dX3IS9Elqo 21/02/14 23:47:46 ID:kWnYytRk [12/15] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ゴウ「どうやらこの石碑には、大昔この雪原に現れた冠をかぶったポケモンのことが書いてあるみたいだな」

グラジオ「とすると、まさか豊穣の王か?」

ゴウ「っぽいな。……あれ? けど、あの伝説っておとぎ話なんじゃ?」

グラジオ「少なくとも、俺とリーリエがフリーズ村で聞き込みしたかぎりでは、存在を信じる者も、それを裏づけるような証言も得られなかった」

ゴウ「うーん、この石碑だけじゃなんともいえないな……」

ゴウ「そっちは? なんか成果あった?」

グラジオ「いや……」フルフル

グラジオ「見つかったものといえば、小川の先にある洞窟の入口だけ。だが、もう間もなく日が落ちそうな今、オレたち二人だけで中に入るのは得策ではない。そして、それらしき痕跡はもちろんのこと、ウルトラオーラの反応もなし――」

ゴウ「巨人の靴底は空振り、っと……」メモメモ

ゴウ「今は、こうして焦らず一歩ずつ潰していくしかないか」

グラジオ「ああ。そうだな」
 ▼ 147 dX3IS9Elqo 21/02/14 23:51:51 ID:kWnYytRk [13/15] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

________

____


コハル「あれ? こんなところに、畑……?」

イーブイ「ブイ……?」

コハル「土は、っと……」サラサラ

コハル「うん。村にあった畑のとは違って、元気で良い土♪」

リーリエ「まあ! コハルにはそんなことまでわかるのですか? すごいです!」

コハル「えっ!? そ、そりゃあまあ、お花係ですし……?///」テレテレ

コハル「リーリエは? なに見てたの?」

リーリエ「わたくしとシロンは、あちらの塀の向こう側を調べに。……ですが、めぼしいものはなにも」

リーリエ「ウルトラオーラ測定機にも、とくに反応はありませんでした」

コハル「えっ……大丈夫?」

リーリエ「…………? なにがです?」

コハル「『なにが』って……さっきまで、私たちから離れるのあんなに怖がってたのに」

リーリエ「……ひっ!!?」ゾクゾク

コハル「……リーリエ?」

リーリエ「調べるのに夢中でつい忘れていましたが、あらためて言われると、思い出し恐怖が……」ガタガタ

コハル「おっ……思い出し恐怖!? なにそれ!!?」

リーリエ「こ、ココにはもうなにもないですし、はやく! はやく帰りましょう、コハル!」グイグイ

コハル「わかった! わかったからひっぱらないでよぉ〜!」

 ズルズルズル…

 ▼ 148 dX3IS9Elqo 21/02/14 23:56:01 ID:kWnYytRk [14/15] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 ――フリーズ村・民宿 ふりいず――

グラジオ「…………」ガチャッ

リーリエ「おかえりなさい、グラジオおにいさま」

グラジオ「……先に戻っていたか」

 バタンッ!

グラジオ「そっちはどうだ? なにか手がかりは掴めたのか?」

リーリエ「それが、じつは――」カクカクシキジカ メブキジカ


ゴウ「おっ、ロトム。なに見てんの?」

ゴウ「って、『アローラ探偵ラキ』じゃん! 俺これけっこう好きなんだよね〜♪」

ロトム『ピピッ? ゴウ、知ってるロト!?』

ゴウ「前、他地方ドラマの一挙放送でやってたのを暇つぶしにみてみたらけっこうおもしろくてさ。一時期ちょっとハマってたんだ」

ロトム『なななんと!? ガラル地方でラキが見られただけじゃなくて同志にまで出会えるとは、感激ロトー♪』

ゴウ「うん。……ガラル人じゃないけどね、俺」

ロトム『サトシはいつも推理の途中で寝てしまうから話があわなくて たいへんロト』ウンウン

ゴウ(そりゃ、アイツは推理ドラマには興味ないだろうな……)

ロトム『ゴウもいっしょに見るロト! 今ちょうどイイとこロト!』

ゴウ「オッケー!」
 ▼ 149 dX3IS9Elqo 21/02/14 23:58:55 ID:kWnYytRk [15/15] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

コハル「あれ? そういえば、サトシは?」

コハル「グラジオたち、三人いっしょだったんでしょ?」

グラジオ「ああ。……だが、アイツとは途中でわかれた」

リーリエ「わかれた? どうしてです?」

グラジオ「それは――」

 ガチャッ

サトシ「ただいまー! うぅ〜、さぶさぶ!」

ピカチュウ「ピカチュ……」ズズッ…

グラジオ「ウワサをすれば……、か」

コハル「サトシ、おかえりー」

リーリエ「まあ!? サトシもピカチュウも、ずいぶん雪まみれですね。ストーブのまえが空いていますから、どうぞこちらへ」

サトシ「コハル、ただいま! へへっ、サンキューリーリエ!」バタンッ!


サトシ「あれ? ふたりしてなに見てんの?」

ゴウ「しっ!……いま話しかけないでくれ、サトシ!」

ロトム『そうロト! いま一番イイとこロト!』

サトシ「あっ、うん……。ゴメン」

サトシ「? ? ?」

グラジオ「……で、いったいどこをほっつき歩いてたんだ」

サトシ「……そうだった!」
 ▼ 150 dX3IS9Elqo 21/02/15 01:13:45 ID:2SuQYvQM [1/22] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

サトシ「じつは、俺さ! グラジオに大事な話があんだよね」

グラジオ「大事な話、だと……?」

リ-リエ/グラジオ「「!」」

グラジオ「……まさか!?」

リーリエ「おとうさまについて、なにかわかったのですか!?」

サトシ「よっこいせ!……っと」ゴトンッ!

リーリエ「えっ」

コハル「これは、木彫りの……なに?」



サトシ「晩ご飯はカボチャが食べたい!」ニッ

グラジオ「はっ?」
 ▼ 151 dX3IS9Elqo 21/02/15 01:15:19 ID:2SuQYvQM [2/22] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

________
____
__
_


サトシ『おっかしいなー。この辺りから声がしたハズなんだけど……』キョロ キョロ

ピカチュウ『ピカチュー……』

サトシ『ひょっとしたら、雪の中に埋まってんのかも!』

サトシ『よし、掘ってみるか! ピカチュウ、ウオノラゴン! 手伝ってくれ!』

ピカチュウ『ピカ!』
ウオノラゴン『うーの♪』

 ザクザク…

 ▼ 152 dX3IS9Elqo 21/02/15 01:16:56 ID:2SuQYvQM [3/22] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 『きぼりのかんむり』

サトシ『ずいぶん深く埋まってたけど、なんだこれ。木でできた……カボチャ?』

ピカチュウ『ピカチュウ』クンカ クンカ

サトシ『ピカチュウ! なにか感じるのか?』

ピカチュウ『…………?』

サトシ『うーん、やっぱわかんないか……。ひょっとしたら、「晩ご飯はカボチャを食べろ!」ってことかな』

サトシ『お告げ?ってヤツ?』

ピカチュウ『ピカ……』

サトシ『とりあえず、帰ったらグラジオに頼んでみるか』

サトシ『よっこいせ!……っと』ヒョイ

ピカチュウ『ピーカ?』

サトシ『だって、コレ持って帰んないと、なんで俺がカボチャ食べたいのかグラジオがわかってくんないだろ?』

サトシ『リュックに入れて……よし!』ゴソゴソ


サトシ『さっ! フリーズ村に帰ろうぜ!』
 ▼ 153 dX3IS9Elqo 21/02/15 01:20:37 ID:2SuQYvQM [4/22] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

_
__
____
________


サトシ「で、俺たちこのカボチャを持って帰ってきたってワケ!」

サトシ「だからさ、晩ご飯はカボチャ料理に――」

グラジオ「…………」ワナワナ

サトシ「……グラジオ?」

リーリエ「あ、あの。おにいさま? とりあえず落ち着いてお話しを……」アセッ



グラジオ「□○@&%◆#■◇$*(怒)」ドゴォ---ン!!!



サトシ「うおわああああああああ!!!??」ビクッ
 ▼ 154 dX3IS9Elqo 21/02/15 01:22:19 ID:2SuQYvQM [5/22] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告


 その後、サトシはグラジオから烈火の如く怒られ――


グラジオ「まったく、お前というヤツは! いつもそうやってわけがわからないことをクドクドクドクドクドクドクドクド」

サトシ「ハイ。ハイ。……スミマセンデシタ」

リーリエ「ま、まあまあ。サトシも反省しているみたいですし、もうその辺で……」


 ――晩ご飯のメニューに、カボチャコロッケが増えた。


サトシ「うまーーい! このカボチャコロッケ、最高にうまーーーーい!!♪」

リーリエ「ふふっ♪ よかったですね、サトシ」

サトシ「うん! ありがとう、グラジオ!」

グラジオ「……ったく、オレはお前のかあさんか!」
 ▼ 155 dX3IS9Elqo 21/02/15 01:31:30 ID:2SuQYvQM [6/22] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

リーリエ「奥の部屋が、わたくしとシロンの部屋なんです。コハルたちはそちらで、わたくしたちといっしょに寝ましょう」

コハル「うん。ありがとう、リーリエ」

イーブイ「イッブイ♪」スリスリ

シロン「こーん♪」

コハル「あっ、でもそうだ。明日の朝どうしよう……」

リーリエ「あさ……? 朝になにかあるのでしょうか?」

コハル「じ、じつは私、クセっ毛がひどくて……/// 一度髪ほどいちゃうと、あっという間にボサボサになっちゃうんだよね」

リーリエ「まあ、そうなのですか? そんなにキレイにセットできているのに……」

コハル「ウチにいるときはね? 毎朝『三つ編みタイム』っていって、おかあさんがセットしてくれてるの」

コハル「だけど、私一人でうまくできるかな……?」

リーリエ「では、僭越ながらその『三つ編みタイム』。わたくしが代理を務めます」

コハル「えっ! いいの!?」

リーリエ「ふふっ♪ こうみえてわたくしも、普段は三つ編みですから」

コハル「そうだったんだ。じゃあ、そのポニーテールは? ひょっとして、イメチェン?」

リーリエ「いえ。わたくしの、ゼンリョクのすがたです!」ガンバリ-リエ

コハル「えっ、ゼンリョクのすがた……?」

リーリエ「はい! なんたってわたくし、おとうさまの捜索に全身全霊で臨む覚悟ですから!」

リーリエ「カンムリ雪原にくるにあたって、フォルムチェンジしたのです!」

コハル「あははっ! なら、二人してバッチリ髪型もきめて、明日もがんばろう」

リーリエ「もちろんです!」ニコッ
 ▼ 156 dX3IS9Elqo 21/02/15 01:34:38 ID:2SuQYvQM [7/22] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

グラジオ「オレたち三人はリビングだ。布団を敷くのを手伝ってくれ」

サトシ「オッケー!」

ゴウ「戻れ、エースバーン! メッソン! ライチュウ!」ポヒュッ

ロトム『グラジオ。充電器、ココに置いてもいいロト?』

グラジオ「ああ。かまわない」

サトシ「こうやって、イスを並べて……」

ピカチュウ「ピーカチュ……?」

サトシ「じゃじゃーん♪ 簡易ソファーの完成ー!」

サトシ「……で、俺もーらいっと!」

ゴウ「あっ! サトシ、ずるいぞ!」

サトシ「はやいモノ勝ちー♪」ニッ

ゴウ「ちぇっ……!」

サトシ「へへっ、久しぶりのソファベッドだ! ピカチュウ、いっしょに寝ようぜ!」

ピカチュウ「ちゃあ〜♡」
 ▼ 157 dX3IS9Elqo 21/02/15 01:36:14 ID:2SuQYvQM [8/22] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 ガチャッ

コハル「それじゃ、明日もはやいだろうから私たちもう寝るね。おやすみー」

リーリエ「おやすみなさい」ペコッ

ゴウ「おう、また明日な」

サトシ「おやすみ。リーリエ、コハル」

コハル「うん。また明日ー」フリフリ

 バタンッ!

 ▼ 158 dX3IS9Elqo 21/02/15 01:38:13 ID:2SuQYvQM [9/22] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告



 ピン♪ ピン♪ ピロリン♪


 ▼ 159 dX3IS9Elqo 21/02/15 01:46:29 ID:2SuQYvQM [10/22] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 ――翌朝――

サトシ「うーん、むにゃむにゃ」

サトシ「あい……」

サトシ「“アイアンテール”だ、ピカチュウ……」ZZZ


サトシ.。oO(
 ▼ 160 dX3IS9Elqo 21/02/15 01:48:09 ID:2SuQYvQM [11/22] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 ここは、フリーズ村……?

 まさかオレ、立ったまま寝ちゃってたのか……?

『…………』

 あっちに行けばいいの?……うん、わかった!

 よし! 行こう、ピカチュウ!

ピカチュウ「ピーカチュウ!」タタタッ
 ▼ 161 dX3IS9Elqo 21/02/15 01:50:20 ID:2SuQYvQM [12/22] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ピカチュウ「ピカピーカ?」ピタッ

 あれ? これって……。

 ロトムが言ってた、たしか豊穣の王の……像……?

『カムゥ カムンリ』

 バドレックス……? うわっ、頭でっか!

 えっ……それじゃ、あのカボチャってキミの帽子なの!?

『…………』

 そっか、それで困って……。

 わかったよ、バドレックス。

 約束する。


 俺たちが、かならずキミのことを――!
 ▼ 162 dX3IS9Elqo 21/02/15 01:55:18 ID:2SuQYvQM [13/22] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ロトム『ピピピピピピピピピピピピピピピピ! サトシ、起きるロト!』

サトシ「んむぅ……」ZZZ

ロトム『さっさと起きて、顔を洗って、朝食を食べて、本日の調査に出かけるロトー!』

ロトム『ピカチュウも起きるロト!』

ピカチュウ「ピ……カチュ……」ZZZ

ロトム『!?』

ロトム『もうみんなとっくに起きてるロトー!』

リーリエ「さ、サトシたちは、毎朝こうなのですか……?」

ロトム『そうロト。起こす身にもなってほしいロト』

コハル「あれ? けど、今日はなんかいつもより少し遅くない?」

ゴウ「たしかに。いつもは俺とおんなじくらいだよな」

コハル「スクールいく前にしょっちゅう起こしてるのは、わ・た・し!……だけどね!」ムスッ

ゴウ「ご、ゴメンって……。いつもありがとな、コハル」ニッ

コハル「もうっ。普段はそんなことゼッタイ言わないくせして、ほんと調子いいんだから……」
 ▼ 163 dX3IS9Elqo 21/02/15 01:57:10 ID:2SuQYvQM [14/22] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「わかったよ……バ………クス……ZZZ……」

ロトム『まだ、ねごと言ってるロト』

ゴウ「こうなったら……ライチュウ! 出番っしょ!」

ロトム『今こそ世話好きライチュウの本領をみせてほしいロト!』

ライチュウ「ライ……?」

ゴウ「ははっ、大丈夫。ふたりともちょっと電撃浴びたぐらいじゃピンピンしてるから」

リーリエ「気持ちよさそうに寝ているところを、少々気の毒にも感じますが……」

ロトム『サトシたち相手に慈悲は不要ロト。ささ、ライチュウ。一思いに頼むロト』


ライチュウ「ラーイ! チュウ"ウ"ウ"ウ"ウ"ウ"ウ"!!!」
 ▼ 164 dX3IS9Elqo 21/02/15 01:59:17 ID:2SuQYvQM [15/22] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「いってえええええーーーーッ!!!??」
ピカチュウ「ピカーーーーッ!!!??」

 プスプス…


ライチュウ「ライチュ……♡」ペロッ

リーリエ「お、おはようございます。サトシ、ピカチュウ(苦笑)」

サトシ「おはよー……」ボロッ

ピカチュウ「ピーカ……」ケホッ

ロトム『「おはよう」じゃないロト! もうみんなとっくに起きて着替えてるロト!』

ロトム『サトシもはやく着替えて、朝食の準備を手伝うロト!』

サトシ「ったく……もっとやさしく起こしてくれたってイイだろ……?」

ロトム『やさしく起こして起きるなら、苦労はないロトーーーーッ!!!(怒)』

サトシ「うわああああ!!?」ビクッ
 ▼ 165 dX3IS9Elqo 21/02/15 02:01:39 ID:2SuQYvQM [16/22] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

グラジオ「はぁ……やっと目覚めたか」

サトシ「わりぃワリィ! グラジオも、おはよ!」

グラジオ「挨拶はいいから、はやくそこを片付けてくれ。お前たちがイスに陣取っているおかげで、朝食の支度がすすまなくて困ってたんだ」

サトシ「へいへい」ソソクサ


サトシ「……あれ?」

サトシ「そういや、なんか前にもこんなことがあったような、なかったような」

サトシ「すっげー夢みた気がして、起きたらロトムから怒られて、そんで、あのときはたしか……」

サトシ「えーっと……」


サトシ「まっ、いっか!」
 ▼ 166 dX3IS9Elqo 21/02/15 02:04:05 ID:2SuQYvQM [17/22] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「うまーーい! このピザトースト、最高にうまーーーーい!!♪」

リーリエ「サトシったら。昨日とおなじこと言ってます」クスッ

サトシ「だってホントにうまいんだもん!」

コハル「デザートに、昨日あまったカボチャ使ってプリン作ったんだ。冷蔵庫に入れてるからよかったら食べてね」

サトシ「おお!? 食べる、食べる! ゼッタイ食べちゃう!」

ゴウ「サトシが食べるなら、オレも!」

コハル「もうっ、ゴウってば。そんなことまで張り合って」クスッ


サトシ「んっ? カボチャ……?」
 ▼ 167 dX3IS9Elqo 21/02/15 02:05:48 ID:2SuQYvQM [18/22] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「カボチャだあああああああ!!!」

ゴウ「ぶふッ!!?」ゴホッ ゴホッ

ゴウ「な、なんだよサトシまた急に!? えっ、カボチャって……そんなに好きだったか、お前!?」

サトシ「違うよ! カボチャなんだけど、でもカボチャじゃなくて……帽子だったんだ!」

リーリエ「カボチャじゃなくて、帽子……?」

コハル.。oO( カボチャの帽子をかぶったサトシ『俺、マサラタウンのサトシ。こいつはマサラタウンの名産品(?)、カボチャ!』 )

コハル「郷土愛……?」

ゴウ「郷土愛!?……なんで!!?」

サトシ「オレ、約束したんだ。かならず力になるって!」

ロトム『約束? いつ、どこで、誰にしたロト?』

サトシ「昨夜、夢で、えっと……だから、カボチャの帽子をかぶった誰かに……!」

ロトム『? ? ?』

ロトム『意味不明 意味不明 意味不明』

サトシ「とにかく、俺もういかなきゃ!……ピカチュウ、リュック取って!」

ピカチュウ「ピカ……!」ヨロッ

 ガチャッ  …バタンッ!


一同「「「「「…………」」」」」ポカ-ン
 ▼ 168 dX3IS9Elqo 21/02/15 02:07:38 ID:2SuQYvQM [19/22] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

グラジオ「また単独行動か、アイツは……!」ハァ

ロトム『今日のサトシは、いつにも増して自由すぎるロト』

ロトム『それに、あの様子……なんだか、ほしぐもと出会った日を思い出すロト』

リーリエ「…………!」
         グラジオ
ゴウ「どうする、隊長。 追いかけるか?」

グラジオ「仕方がない。今日は、俺とコハル、リーリエとゴウの二組にわかれて、それぞれで調査を――」

リーリエ「サトシを追いましょう、おにいさま!」

コハル「えっ? でもそれじゃあ……」

グラジオ「……なぜだ?」
 ▼ 169 dX3IS9Elqo 21/02/15 02:09:45 ID:2SuQYvQM [20/22] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

リーリエ「かつてアローラで起きた、サトシとソルガレオ・ルナアーラ――二体の伝説のポケモンとの夢の中での出会い。そして、その二体、それにアローラの守り神たちから託された、ほしぐもちゃんとの現実での出会い」

リーリエ「その二つの出会いがなければ、わたくしたちは、ウルトラホールの向こうへ拐われたおかあさまを助け出すことはできませんでした」

リーリエ「そして、おとうさまを探すためにこうして集まった今、サトシがまた夢に導かれて動きだした……」

リーリエ「きっとこれには、再び、わたくしたち家族の運命を大きく左右するような、なんらかの意味があると思うんです」

リーリエ「……ですから!」

グラジオ「それは、論理的思考に基づいて導き出された結論なのか?」

リーリエ「いえ。サトシのことを信じたいという、わたくしの個人的感情に基づいた想い。そして、カンです」

コハル「ええ!? か、カンって……」

グラジオ「…………」

リーリエ「……」ジッ



グラジオ「………………………………ハァ」ポリポリ
 ▼ 170 dX3IS9Elqo 21/02/15 02:13:03 ID:2SuQYvQM [21/22] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

グラジオ「予定変更だ。全員でサトシを追う」

リーリエ「……おにいさま!」パアァッ

グラジオ「だが、なにも得られないと判断したら すぐに、サトシを鎖につないででも引き返す。……それでいいな?」

リーリエ「ふふっ♪ はたしてあのサトシが、そのくらいでおとなしくなるでしょうか?」

グラジオ「ダメなら置いていくさ! 急ぐぞ!」

ゴウ「りょーかい!」

 ガチャッ

 ▼ 171 dX3IS9Elqo 21/02/15 02:17:50 ID:2SuQYvQM [22/22] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

コハル「…………」

『たまごが先か、ポケモンが先かの答え、オレはでた!ような、気がする……。ていうか、たぶん、おそらく、俺のカンだけど……』

コハル「ゴウも、リーリエも……サトシといっしょにいると、みんなああいう風になっちゃうのかなぁ?」

コハル「ひょっとしたら、そのうち私も……?」

コハル「…………」


コハル「……まさかね」クスッ

イーブイ「ブイ?」

ゴウ「なにしてんだ、コハル! 置いてくぞー!」

コハル「あ、はーい」

コハル「……いこっか? イーブイ」

イーブイ「ブイ♪」

 バタンッ!

 ▼ 172 dX3IS9Elqo 21/02/17 23:17:15 ID:539641Gk [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

________

____


ロトム『……ピピッ!?』

ゴウ「どうした? ロトム」

ロトム『豊穣の王の像がいつのまにか真のすがたに戻っているロトー!』

ゴウ「うわっ、頭でっか!……って、えっ!? あんな頭でっかちが真のすがたなのかよ!!?」

ロトム『ロト! 財団でみた資料には、あのすがたで記録されていたロト』

リーリエ「というか、あれは……」

コハル「昨日サトシが持ってた、木彫りのカボチャ!?」

グラジオ「つまり、像をなおしたのはアイツということか」

リーリエ「『カボチャじゃなくて帽子』とは、こういう意味だったのですね……」

ゴウ「そもそも、カボチャかあれ?」

ロトム『サトシはいつ、像の冠を手に入れたロト?』

コハル「そっか。ゴウとロトムはテレビに夢中だったから、カボチャ騒動のこと知らないんだっけ(苦笑)」

ゴウ/ロトム「「? ? ?」」


リーリエ「あっ! 見てください、あそこ。村はずれの方にサトシが!」

グラジオ「追うぞ!」
 ▼ 173 dX3IS9Elqo 21/02/17 23:19:26 ID:539641Gk [2/4] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

一同「「「「「サトシー!」」」」」

サトシ「!」


サトシ「みんな、来てくれたんだ!」

グラジオ「『来てくれたんだ』じゃない! お前なぁ……いいかげん、そのスタンドプレーなんとかしろよ」

サトシ「ご、ごめんグラジオ(苦笑)」


サトシ「だけど、今は――」

???「カム カムゥ」

ゴウ「って、うおおおおお!? な、なんだコイツ……!?」

ロトム『像のポケモンと酷似しているロトー!』

コハル「じゃあ、豊穣の王!?」

リーリエ「馬がいないようですが……」

サトシ「コイツが今朝話した、オレが昨日 夢で約束したポケモン――バドレックスだよ」

サトシ「で、コイツなんか困ってるらしくてさ。俺、コイツのことを助けたいんだ!」

サトシ「リーリエたちを手伝いにきたハズなのに、寄り道みたいになっちゃってほんとゴメン。だけど俺、やっぱコイツのこともほっとけないよ!」
 ▼ 174 dX3IS9Elqo 21/02/17 23:31:07 ID:539641Gk [3/4] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

グラジオ「事情はわかった。そして、今さらお前のその全てを救おうとするスタンスを否定するつもりはない」

グラジオ「お前がそういうヤツだからこそ、かつてオレたち家族。そして、アローラが危機から救われたこともまた事実だからな」

リーリエ「はい、わたくしも。サトシの、そのみんなを助けようとする優しいところ、尊敬しています」

サトシ「へへっ! ありがとう、リーリエ。グラジオ」

グラジオ「それに、そのポケモンが本当に伝説に名を残す豊穣の王だとするのなら、オレたちもそいつに用があったところだ」

サトシ「えっ? バドレックスに、用事……?」

グラジオ「ああ」

リーリエ「おにいさま、そのお話はまだ――」

グラジオ「わかっている。……だが、サトシ。オレたちが用件を果たすのは、ソイツが抱える問題がすべて解決してからだ」

サトシ「オッケー!」

グラジオ「で? 『助けたい』というからには、なにか具体的なプランがすでに頭にあるのか?」

グラジオ「お前はソイツの悩みをどこまで知っているんだ」

サトシ「あ、うん」

バドレックス「カ ムカンムル!」

サトシ「だから俺たち、今からバトルする!」

リーリエ「えっ」
 ▼ 175 dX3IS9Elqo 21/02/17 23:34:48 ID:539641Gk [4/4] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

リーリエ「困っているようなので、助けてあげたい……」

サトシ「うん」

リーリエ「だから、バトルする……?」

サトシ「うん」

グラジオ「……またか」ハァ

リーリエ「あの、サトシ……? あいだが抜けてはいませんか?」

サトシ「『あいだ』? なんのこと?」

サトシ「……ともかく、そういうことだから!」
 ▼ 176 dX3IS9Elqo 21/02/18 00:15:11 ID:kpvEO61g [1/3] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

グラジオ「おい、ちょっとま――」

ゴウ「待てよ、サトシ」

グラジオ「!」


ゴウ「相手はかつてガラルを支配した王とまで呼ばれるポケモンだぞ? どんな未知の力を秘めてるかわからない」

ゴウ「ミュウツーに言われたこともう忘れたのかよ?」

サトシ「…………!」

『世界は広い。おまえたちには想像もできないポケモンもたくさんいる。それでも追えるのか、夢を』

サトシ「へへっ! ゴウこそ忘れちゃったのか? それでも俺たちは――」
       コイツラ
ゴウ「『ポケモン と夢を追い続ける』……だろ?」

ゴウ「だから、サトシがやるなら俺もやる!」

サトシ「……とかなんとかカッコつけて、ホントはあいつのことゲットしたいだけなんじゃないの? ゴウ」

ゴウ「……バレたか」ニッ

サトシ「当たり前だろ! だって、ゴウの夢は――」

ゴウ「ああ! すべてのポケモンをゲットして、ミュウへと辿り着くことだ!」

ゴウ「つまり、バドレックス! お前のこともゲットする!」

バドレックス「…………」

ゴウ「……だけど、そのためには、まずおまえの悩みをキレイさっぱり解消してやらないとな」

サトシ「よし、ゴウ! ならタッグバトルだ!」

ゴウ「オッケー!」
 ▼ 177 dX3IS9Elqo 21/02/18 00:18:37 ID:kpvEO61g [2/3] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

バドレックス「…………」クイッ クイッ

ゴウ「『二人まとめてかかってこい』ってことか? さすが、伝説のポケモン。たいした自信だな」

サトシ「いいじゃん! それだけ たのしくバトルできるってことだろ?」


コハル「け、結局バトルしちゃうんだ……。しかも、ゴウまで……」

リーリエ「い、いいのですか!? おにいさま」

グラジオ「ハァ……仕方がない」

グラジオ「危険を感じたらすぐ加勢するぞ」

リーリエ「は、はい!」
 ▼ 178 dX3IS9Elqo 21/02/18 01:01:14 ID:kpvEO61g [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ピカチュウ「ピカピ!」

サトシ「!」

ピカチュウ「ピカチュウ! ピカ!」

サトシ「ああ、わかってる!」


サトシ「待たせたな、ピカチュウ! おまえの出番だ!」

サトシ「キミに決めた!」

ピカチュウ「ピカチュウ!!」


ゴウ「いくぞ、エースバーン!」

 ヒュッ! シュルルル… パカ-ン!

エースバーン「エバース!!」
 ▼ 179 dX3IS9Elqo 21/02/28 00:16:34 ID:ooWYddrk [1/50] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

サトシ「いくぜェ! ピカチュウ、“でんこうせっか”!」

ピカチュウ「ピッカァ!!」バチィッ

 ピ ッ…… !!
                   ピ ッ…… …… !!

        ピ ッ…… !!


バドレックス「…………」ミョワワワ-ン

ピカチュウ「!?」ピタッ

リーリエ「えっ……ピカチュウを片手で止めた!?」

コハル「……ていうか、触れられてすらないけど!!?」

ロトム『“サイコキネシス”ロト!』


ゴウ「だったら! エースバーン、“かえんボール”!」

エースバーン「バス、バス……」トンッ トンッ

エースバーン「バァァァーーーーン!!!!」ドシュッ!


 …ピタッ

バドレックス「…………」ミョワワワ-ン

ゴウ「……っ、ダメか……!」

サトシ「反対の手で止められた!」


バドレックス「…………」ススッ

グラジオ「おい、マズいぞ! あの状態で腕を交差されたら……!」

サトシ「えっ……!?」
 ▼ 180 dX3IS9Elqo 21/02/28 00:18:39 ID:ooWYddrk [2/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 ドゴオオオオン!!!

ピカチュウ「ピカァァァァ!!?」

サトシ「……ピカチュウ!!」

コハル「あっ……“かえんボール”がピカチュウに!?」


ピカチュウ「……ビガッ!…………ヂュ……ッ!」ズザアァァァ…

ゴウ「すまん、サトシ。ピカチュウ! 今のはオレたちが迂闊だった!」

サトシ「大丈夫か!? ピカチュウ!」

ピカチュウ「…………!」ヨロッ


ピカチュウ「ピカチュウ!」フンスッ

サトシ「いいぞ! まだまだこっからだ!」

ゴウ「……だけど、サトシ。あの“サイコキネシス”は厄介だぞ。どうする?」

サトシ「よし、ゴウ! ならコンビネーションだ!」

ゴウ「オッケー!」


サトシ「ピカチュウ! もう一度、“でんこうせっか”!」

ゴウ「エースバーン、お前も! “かえんボール”!」

コハル「えっ? さっきと、同じ……?」

 ピタッ   ピタッ


コハル「や、やっぱりまた両方止められちゃった。このままじゃあ……!」

サトシ「ピカチュウ! “10まんボルト”!」

コハル「!」


ピカチュウ「ピカッ! チュウ"ウ"ウ"ウ"ウ"ウ"ウ"!!!」
 ▼ 181 dX3IS9Elqo 21/02/28 00:20:58 ID:ooWYddrk [3/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 スカッ

バドレックス「…………?」

コハル「だ、ダメ! 当たらない!」

リーリエ「体勢を固定された状態からでは、うまく狙いがつけられないんです!」

コハル「そんな……!」

グラジオ「……心配はいらない」

コハル「……えっ?」

グラジオ(だが、むしろ心配がいるとすればアイツの方か)

グラジオ(つまり、ヤツが抱える悩みとは――)



エースバーン「エバース!」タタタッ

バドレックス「!?」

ゴウ「どうやら“かえんボール”を蹴った直後に、エースバーンがお前に向けて走っていたのには気がつけなかったみたいだな!」

サトシ「へへっ! “10まんボルト”はただの目くらましさ!」

ゴウ「そして、両手が塞がった今なら、エースバーンのこの攻撃は止められない!」


ゴウ「エースバーン! “ブレイズキック”だ!」

エースバーン「バァァァーーーース!!!」

バドレックス「…………!!」


 ドゴオオオオン!!!

 ▼ 182 dX3IS9Elqo 21/02/28 00:23:45 ID:ooWYddrk [4/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

コハル「すごい! とどいた!」

 モクモクモクモク…

ゴウ「どうだ! これが俺たちの“ブレイズキック”だ!」

エースバーン「バアアアアアアア!!!」ガッツ!

サトシ「油断するな、ふたりとも! 相手は伝説のポケモンだ。きっとピンピンしてるぞ!」

ゴウ「わかってるって! こんくらいで終わるハズないっしょ!」


ゴウ「よし、エースバーン! 煙が晴れたら、すぐに追撃だ!」

サトシ「ピカチュウ! お前も、煙が晴れたら――」



バドレックス「」

サトシ「煙が、晴れたら……」

ゴウ「はれ、た……」


サトシ/ゴウ「「あれっ!!?」」

コハル「な、なんか、ふつうに倒れちゃってるけど!?」

リーリエ「ビックリして転んでしまったのでしょうか……?」

グラジオ「…………」
 ▼ 183 dX3IS9Elqo 21/02/28 00:26:07 ID:ooWYddrk [5/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

バドレックス「…………」ムクッ

サトシ「あっ! 起きた!」

ゴウ「は、ははっ! そりゃそうだ。あれで倒せちゃったら拍子抜けだもんな」

サトシ「よーし! なら、次は俺たちのばんだ!」


サトシ「ピカチュウ! “アイアンテ――」

バドレックス「…………」フルフル

サトシ「――っ!?」

ゴウ「えっ、なんで首を横に振って……? まさか、ギブアップなんてことは……」

バドレックス「…………」コクッ コクッ


一同「「「「「えぇ……」」」」」
 ▼ 184 dX3IS9Elqo 21/02/28 00:27:55 ID:ooWYddrk [6/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ゴウ「ず、ずいぶんあっさりだな。じゃあ、さっきの自信満々な態度はいったいなんだったんだ……?」

バドレックス「ンム ムイ カム カムゥ」

ゴウ「えっ、なに? なんて――」

バドレックス「!!!」クワッ!!


ゴウ「!?」ドクンッ

ゴウ「なっ……なんだ、今の!? 攻撃!?……ってことは、さっきのギブアップはフェイク!!?」

ゴウ「大丈夫か!? エースバーン!」チラッ

エースバーン「バース?」

ゴウ「あ、あれ? じゃあ、ピカチュウか?」チラッ

ピカチュウ「…………!!!??」パクパク

ゴウ「ど、どうしたんだよ? ピカチュウ……。そんな、マメパトが豆鉄砲くらったみたいな顔して」

コハル「ご、ゴウ! 横っ! よこーーッ!!」

ゴウ「コハル……? 横になにが――」チラッ



サトシ「てょわわぁ〜ん」フワフワ


ゴウ「って、うおわあああああああ!!?」ビクッ
 ▼ 185 dX3IS9Elqo 21/02/28 00:35:50 ID:ooWYddrk [7/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ゴウ「な、なんだよサトシ!? なに急に、輝きながら浮いてんの!!?」

コハル「おっ……落ち着いて、ゴウ! 急にじゃなくてもサトシ浮かないし!」

リーリエ「ですが、サトシならあるいは……」

コハル「『あるいは』じゃないから! ゼッタイありえないし!」

グラジオ「フッ……。だが、これで しょっちゅうコイツが空から降ってきた謎が解けたというわけだ」

コハル「……で、なんかこっちはよくわかんないこと勝手にひとりで納得してるしー!?」

コハル「み、みんな ちょっと落ち着こうよぉ〜!」アタフタ

サトシ『無理もない反応だが、そのモノが申すとおり、皆 少々落ち着くである』

サトシ『……もっとも、言った当人が一番錯乱しているようであるが』

リーリエ「へっ? さっ……サトシ? 妙な口調で、急にどうしたのですか?」

グラジオ「……いや、待て」

グラジオ「おそらく、これは――」

        コイツ
ゴウ「――バドレックス のテレパシーか!」

バドレックス「…………」コクッ コクッ


            コノモノ
バドレックス『もう、サトシから聞きおよんでいるであろうが、ヨはバドレックス』

バドレックス『「豊穣の王」と呼ばれし者』
 ▼ 186 dX3IS9Elqo 21/02/28 00:38:06 ID:ooWYddrk [8/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ロトム『ななな……ナントーーッ!!?』

ロトム『やはり、豊穣の王伝説はおとぎ話なんかじゃなかったロト! これは世紀の大発見ロトーー!!』パシャッ! パシャッ!

バドレックス『ムム。箱が、人語を操り宙を駆けるとは』

バドレックス『嗚呼、面妖なり面妖なり……』

ロトム『ピピッ!?……箱じゃないロト! ロトム図鑑ロトーー!!』
                          ナリ
バドレックス『なんと!? その、書物とは かけ離れた形で図鑑であると……?』

バドレックス『人間の力も常に進化しているであるな。ヨは敬服するばかり』

グラジオ「……ムダ話はそこまでにして、そろそろ聞かせてもらおうか。お前がオレたちにバトルを挑んできた理由」

グラジオ「そして、もう検討はついているが、おまえが抱える悩みとやらをな」

リーリエ「えっ……おにいさまにはもう、バドレックスの悩みがわかっているのですか!?」

グラジオ「ああ、おそらく。だが、可能性は高いだろう」

バドレックス『よかろう』
 ▼ 187 dX3IS9Elqo 21/02/28 00:39:40 ID:ooWYddrk [9/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

バドレックス『だが、話すまえに一言。オヌシ達に謝辞を述べさせてほしい』

バドレックス『オヌシ達を試すようなマネをしたことを』

コハル「私たちを、試した……?」

バドレックス『秘事を打ち明けるまえに、ヨは知りたかった。オヌシ達がもつ力を』

バドレックス『このモノは、ヨの意を汲み、力比べをしてくれたにすぎぬ』

コハル「サトシの場合、ただバトルがしたかっただけな気もするけど……」

グラジオ「なるほど。つまりは、オレたちを信用してなかったということか」

グラジオ「……もっとも、人間のこどもが5人でゾロゾロと、手放しで信用しろというほうがムリな話ではあるが」

バドレックス『すまぬ』

グラジオ「しかし、そういうお前の方こそどうなんだ」

バドレックス「!」
 ▼ 188 dX3IS9Elqo 21/02/28 00:41:09 ID:ooWYddrk [10/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ゴウ「……どういう意味だ?」

グラジオ「村で伝え聞いた話によれば、おとぎ話のなかの『豊穣の王』は、広大な森を瞬時に移動させ、過去・現在・未来、そのすべてを見通す力を持っていたらしい」

グラジオ「……が、一方でコイツはどうだ?」

グラジオ「未来を見通すどころか、視覚に頼らなければエースバーンの接近という“現在”を察知することもできず、広大な森はおろか、自らを転移させ そのわざを避けることさえできない」

グラジオ「もっと言えば、他者の身を介しての、この中途半端なテレパシー……」

グラジオ「到底、伝説にふさわしい力を持っているとは思えないがな」

リーリエ「ちょっ、おにいさま……」

コハル「いくらなんでも失礼だよ……」

ゴウ「ま、まあ、たしかに? 拍子抜けした感あるのは事実だが……」

コハル「コラッ! もう、ゴウまで」

バドレックス『否、よいのだ』


バドレックス『幼き齢にして、その鋭い洞察力。見事であるぞ』
 ▼ 189 dX3IS9Elqo 21/02/28 00:42:21 ID:ooWYddrk [11/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

バドレックス『オヌシの見立てどおりである』

バドレックス『遥か昔、ヨはこの地の王として君臨していた。草花を生やし、畑に実りを与え、人間から崇められていたのだ』

バドレックス『しかし、長い時を経て、人々はヨの存在を忘れ去ってしまったらしい。毎年のヨへの捧げものも、今やなくなって久しい』

バドレックス『ヨにとって、信仰は力の源……』

バドレックス『かつての勢いを失い、我が愛馬にも逃げられてしまった』

グラジオ「やはりそうか……」

リーリエ「つまり、あなたがこうして独りわたくしたちの前に姿をみせたのは、力を取り戻すための協力者を求めて……というわけですか?」

バドレックス『ウム』
 ▼ 190 dX3IS9Elqo 21/02/28 00:43:42 ID:ooWYddrk [12/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

バドレックス『このモノには、深く感謝である』

バドレックス『冠にわずかに残されたヨの思念から雪深く埋没したそれを探し当てたばかりか、夢を通じてヨのねがいごとを聞き入れ、像をもとに戻すとは』

バドレックス『こうして、人の肉体を介し思いを伝えられる程度には力が戻ったのも、すべてはその働きあればこそ』

コハル「そ、そうなんだ。そうやってサトシを浮かせて話すほうがよっぽど難しそうにみえるけど……」

リーリエ「きっとサトシの優しさが、キズナを失って悲しむバドレックスの気持ちを感じとったんだと思います」

バドレックス『そうであったか。なんと慈悲深き』

バドレックス『人々が皆、オヌシ達 同様に慈悲深くあれば、ヨとのキズナがここまで失われることはなかったやもしれぬが……』

リーリエ「バドレックス……」

バドレックス『……否、なに。嘆いてなどはおらぬ』
 ▼ 191 dX3IS9Elqo 21/02/28 00:44:48 ID:ooWYddrk [13/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

バドレックス『ヨは、豊穣の王! 人間に期待するほど浅はかではないのである』

バドレックス『ヨの力を取り戻すためには、人間の信仰などに もはや頼ってはおれぬ』

グラジオ「……だが、信仰こそがおまえの力の源なのだろう? なにか他に力を取り戻す手立てがあるのか?」

バドレックス『愛馬が戻ってくれば、いくらかマシになるであるが……』

コハル「愛馬って……」

ゴウ「あの像で、バドレックスが乗ってるヤツか?」

バドレックス「…………」コクッ
 ▼ 192 dX3IS9Elqo 21/02/28 00:46:33 ID:ooWYddrk [14/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

バドレックス『遥か昔、共に野山を駆け巡った仲ではあるが……』

バドレックス『ヨの力が弱まり、道を違えてからは、その行方すらわかっておらぬ』

バドレックス『よしんば愛馬を見つけたとしても、力なき今のヨでは乗りこなせないやも……』

グラジオ「『乗りこなせる』のか『乗りこなせない』のか。そんな些細なことで悩むのは後回しにしてもらおうか」

ゴウ「まず見つけないことには、なんにも始まらないっしょ!」

コハル「うん。だから私たちが、そのコのこと探してくるね」

リーリエ「それに、たとえ乗りこなすことができなかったとしても、サトシならきっと、乗りこなせるようになるまで諦めずに寄り添ってくれるでしょうから」

ゴウ「そうそう。そんで、『オレがかならず見本をみせてやる!』って、やんなきゃならない本人より必死になってさ」

リーリエ「ええ。どろんこになりながら何度も挑戦する すがたが目に浮かびます」クスッ

ロトム『けど、それに付き合わされるほうは一苦労ロト』

グラジオ「ああ。違いない」フッ

バドレックス『このモノは、ずいぶんと皆から慕われているようであるな』

グラジオ「……オレは呆れているだけだ」

バドレックス『思えば、こうしてこのモノが雪原を訪れたのも、なにかの運命やもしれぬ……』


バドレックス『わかったである』
 ▼ 193 dX3IS9Elqo 21/02/28 00:47:21 ID:ooWYddrk [15/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

バドレックス『豊穣の王の名にかけて、愛馬が戻った暁には、かならずや乗りこなしてみせると約束しよう』

バドレックス『愛馬の行方の調査、任せたである』

ゴウ「任せろって。俺たちも、リサーチフェローの名にかけて、かならず手がかりを見つけてみせるさ」

バドレックス『もし、なにかわかったら教えてほしいであるぞ』

 スウゥゥ…

 ▼ 194 dX3IS9Elqo 21/02/28 00:48:59 ID:ooWYddrk [16/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「……ふがっ!?」パチンッ!

サトシ「ご、ゴメン! また、オレ立ったまま寝ちゃってたみたいで……」

サトシ「って、それは夢の中での話だっけ?」

サトシ「あれ? そういえば、バドレックスは?」

リーリエ「サトシに、深く感謝していると言ってましたよ。『像をなおしてくれてありがとう』って」

サトシ「えっ、“言って”た……?」

リーリエ「はい。そして、それができるようになったのもまた、サトシのおかげだと」

サトシ「ふーん……?」
 ▼ 195 dX3IS9Elqo 21/02/28 00:50:58 ID:ooWYddrk [17/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「なんかよくわかんないけど、力になれたんならよかった!」ニッ

リーリエ「…………」ニコッ


リーリエ「人々から忘れ去られ、力を失ったバドレックスを助けるためには、いなくなった彼の愛馬を探さなくてはならないようなんです」

リーリエ「名付けるなら、そう……『神秘! 伝説の王と愛馬のキズナ伝説!!』」

リーリエ「――こんなカンジでどうでしょうか?」

サトシ「うん、イイ! またまた、すっげーカッコいいよリーリエ!」

リーリエ「えへへ///」


サトシ「それにしても、忘れられたのを気にしてたり、オレの夢にまで出てきたり、ずいぶんとさみしがりやなんだな。アイツ」

リーリエ「ふふっ♪ そう言われればそうですね。そう考えると、ちょっぴりかわいく思えてきたかもしれません」

サトシ「なら、アイツがこれ以上さみしい思いをしなくてもいいように、俺たちが がんばんないとな!」

リーリエ「ですね!」
 ▼ 196 dX3IS9Elqo 21/02/28 00:52:19 ID:ooWYddrk [18/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

グラジオ「よし。……まずは、村長の家に向かうぞ」

コハル「村長さん……?」

リーリエ「はい。わたくしたちが泊まっているあの民宿は、村長さんに貸していただいてるものなんです」

リーリエ「村長さんのおうちには、この村に関する本がたくさんあって、さっき おにいさまがお話したバドレックスの伝承も、多くはそこから得た情報なんですよ」

ゴウ「たしかにそこになら、なんかヒントがありそうだな!」

サトシ「なら、さっそく行ってみようぜ!」

サトシ「待ってろよ、バドレックス……!」
 ▼ 197 dX3IS9Elqo 21/02/28 00:56:20 ID:ooWYddrk [19/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 ――フリーズ村・村長の家――

グラジオ「邪魔をする」ガチャッ

 バタンッ!

村長「おや、お客人。貸している部屋の調子はどうですかな?」

リーリエ「はい。とっても快適で、助かってます」

村長「いやはや、それはなによりですじゃ。まさか、このへんぴな村に、あんたらみたいに身なりのよいお客人がくるとは夢にも思わんかったからのう」

村長「はて、ところでそちらの方々は……」

サトシ「はじめまして、サトシです。こいつは相棒の――」

ピカチュウ「ピカ、ピカチュウ」

サトシ「と、ロトムです」

ロトム『はじめまして、よロトしく。ボク、ロトム図鑑ロト!』

ゴウ「俺は、ゴウ!」

コハル「私は、コハル。で、こっちがイーブイです」

イーブイ「イッブイ♪」
 ▼ 198 dX3IS9Elqo 21/02/28 00:57:16 ID:ooWYddrk [20/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

リーリエ「彼らは、わたくしとおにいさまの友人なんです」

村長「それはなんとも、賑やかでよいのう。それにしても、この短期間で立て続けに村に人が来るとは……」

村長「この調子で、村も活気づいてくれれば嬉しいのう」

リーリエ「すみません、村長さん。今日はまた、本を読ませてほしくて来たのですが」

村長「なんと! またですかな?」

村長「ただのおとぎ話を、ここまで熱心に調べるとは……」

村長「あんたらも物好きじゃのう」

サトシ「おとぎ話なんかじゃありません!」

村長「!」
 ▼ 199 dX3IS9Elqo 21/02/28 00:58:37 ID:ooWYddrk [21/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「頭でっかちで、さみしがりやで、バトルもあんま強くなくて、ちっとも王様っぽくないけど……」

サトシ「でも、豊穣の王はホントにいるんです!」

村長「……まるで、本物を見たかのような口ぶりですな」

サトシ「だから、いるんだって!」

サトシ「豊穣の王は――バドレックスは! 俺のともだちなんだ!」

村長「ホッホッホッ! ずいぶんと面白いことをいうお客人じゃ」

村長「フリーズ村の観光名物・豊穣の王!」

村長「実際にいてくださったら、もっとお客がきてくれますのにのう」

サトシ「なんで信じてくんないんだよ!?……そうだ、ロトム!」


サトシ「村長さんに、しゃし――」

ゴウ「サトシ」ポンッ
 ▼ 200 dX3IS9Elqo 21/02/28 01:00:37 ID:ooWYddrk [22/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「……ゴウ?」

ゴウ「もう、その辺にしとけって」

サトシ「なんで!?」

ゴウ「村長さんにとってバドレックスはさ、たぶん、俺たちがこどもの頃に読み聞かせてもらった絵本なんかに出てくる悪い魔法使いみたいな、そういう、お話の中だけの存在なんだよ」

ゴウ「写真をみせたところで、どうせよくできた合成写真かなんかだと思われるに決まってる」

コハル「そう……だよね。私も、おとぎ話の登場人物が目の前に立ってたとしても、ただのコスプレぐらいにしか思わないもん」

サトシ「でも……!」

グラジオ「あいつの存在を皆に認知してもらいたいと思うのなら、なおさら愛馬とやらを はやく見つけてやることだ。一部でも力を取り戻したあいつが再び雪原のためにその力を使えば、人々は嫌でも存在を認めざるをえなくなる」

グラジオ「そうすれば、やがてそれが信仰へと変わり、あいつも完全な力を取り戻すことができるハズだ」

リーリエ「大丈夫。サトシの、そのバドレックスを思いやる気持ちは、ちゃんと通じています」

サトシ「リーリエ、グラジオ……」


サトシ「うん、わかった」

ロトム『それじゃ、手分けして本棚の本を調べるロトー♪』
 ▼ 201 dX3IS9Elqo 21/02/28 01:01:55 ID:ooWYddrk [23/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 ペラッ…  ペラッ…

コハル「!」

コハル「あっ……ねえ、リーリエ! この本の、ここを――」


リーリエ「白です!」

グラジオ「黒だ!」

リーリエ「おにいさまは間違っています! 古今東西 “王”と名のつくモノは皆すべからく、新雪のように美しい白い4つ足ポケモンにまたがっていると相場が決まっているんです!」

グラジオ「さっきからお前はいったいなにを言っているんだ。“王”がまたがるポケモンといえば、闇夜を思わせる気高い黒に決まっているだろう」

リーリエ「ゼッタイ白ですぅー!」

グラジオ「黒だと言っている!」


コハル「? ? ?」
 ▼ 202 dX3IS9Elqo 21/02/28 01:03:17 ID:ooWYddrk [24/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

コハル「ね、ねえ? サトシはこれどうおも――」


サトシ「両手をあげて、ちょいな、ちょいな。お辞儀をしては、フリーズ、フリーズ」ヘニャッ

サトシ「……こうか!」

ロトム『だから、違うロト。サトシ!』

ロトム『……こうロト!!』ビシッ!

サトシ「だから……こうだろ!?」ヘニャッ

ロトム『サトシはあいかわらず、リズム感がなさすぎロト。……こう!』ビシッ!

サトシ「えぇ……? なにが違うんだよ、それ」

ロトム『ぜんぜん違うロトーーッ!!(怒)』

ロトム『ボク、アローラ探偵ロトムの推理によれば、このフリーズ雪踊りこそが、古代ガラル人が豊穣の王のために捧げた神聖な舞いに違いないロト! だから、かならずマスターするロト。サトシ!』

サトシ「おっ……おう!」


コハル「? ? ?」
 ▼ 203 dX3IS9Elqo 21/02/28 01:05:34 ID:ooWYddrk [25/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

コハル「?…………!?」キョロ キョロ

ゴウ「さっきからなにやってんだよ? コハル。サトシとリーリエを交互に見比べて。ちゃんと調査進んでるのか?」

コハル「あっ、ゴウ……! よかった、やっと聞いてくれそうな人が……」

コハル「これ、役に立ちそうなんだけど、どう思う?」


ゴウ「えーと、なになに? 『おとぎ話に出てくる豊穣の王の愛馬もにんじんが大好き――』」

ゴウ「って……」

ゴウ「なんだこれ!? すごい情報じゃん! やったな、コハル!」

ゴウ「……けど、なんで『雪原の野菜』なんて本読んでたんだ?」

コハル「えっ!? そ、それは……///」

ゴウ「……それは?」


コハル「そ……そうだ、カン! なんとなく、この本に重要な情報がある気がするなー、って!」

コハル(ホントはお花を育てるのになんか役立たないかなって、ちょっぴり脱線……///)

ゴウ「ふーん……? なんかサトシみたいだな」アハハッ

ゴウ「最近は、コハルも俺らといっしょに行動する機会が増えたし、ひょっとしたら少しサトシに影響されたんじゃないか?」

コハル「……ゴウにだけは言われたくない、それ」
 ▼ 204 dX3IS9Elqo 21/02/28 01:07:15 ID:ooWYddrk [26/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

コハル「って、あれ? この写真のタネって、まさか……?」

イーブイ「……ブイ?」

コハル「よかった。あやうくあともうちょっとで花壇が菜園になっちゃうとこだった」

コハル「……けど、ワンパチのおみやげはまた新しいの考えなくちゃ」

ゴウ「花壇が菜園? みやげ?……さっきからなに言ってんの?」

コハル「えっ!? あっ……ううん、なんでも」
 ▼ 205 dX3IS9Elqo 21/02/28 01:09:18 ID:ooWYddrk [27/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

コハル「ところで、ゴウは? なんか手がかり見つかった?」

ゴウ「あ、そうだ。聞いてくれよ、コハル!」

ゴウ「この本に作り方が載ってる『キズナのタヅナ』ってやつさ、材料が手に入るかはわかんないんだけど、なんか関係ありそうじゃないか? コハルの意見も聞かせてくれよ」

コハル「どれどれ……?」パラパラッ

コハル「うん、うん……たしかに。これがあればバドレックスが愛馬を乗りこなすのもラクになるかも!」

ゴウ「だろ!? 俺って、そういう大切な情報でもばっちしゲットできちゃうんだよねぇ〜♪」ドヤッ

コハル「ほら、またそうやってすぐ調子に乗る」ジトッ

ゴウ「なんだよ……。いいだろ? お手柄なんだから。ちょっと調子乗るくらい……」

コハル「はいはい、えらいえらい」

ゴウ「ちぇっ……!」
 ▼ 206 dX3IS9Elqo 21/02/28 01:11:09 ID:ooWYddrk [28/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

コハル「あのー、村長さん。この二冊の本、貸してもらっていいですか?」

村長「ああ、かまわんよ。そこの本はちっとも読んでないですしのう」

コハル「ありがとうございます」ペコッ

ゴウ「あっ! あと、帰るまえに一つ、確認したいことがあるんですけど――」

________

____


 ▼ 207 dX3IS9Elqo 21/02/28 01:12:20 ID:ooWYddrk [29/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ゴウ「よーし! タヅナの材料のことも聞きたいし、いったんバドレックスに報告しに――」

「ジャンケンポン!」 「あいこでしょ!」 「ちょいな、ちょいな」 「だから、こうロト!」

ゴウ「って、みんななにやってんだ!?」

コハル「……今さら!?」
 ▼ 208 dX3IS9Elqo 21/02/28 01:13:54 ID:ooWYddrk [30/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

________

____


バドレックス『人の子らよ。愛馬についてなにかわかったであるか?』

コハル.。oO( サトシ『よっしゃ! バドレックス! 俺のフリーズ雪踊りで、さっそくお前のことを元気にしてょわわぁ〜ん』

ロトム『ロトぉ!?……まだ踊ってすらないロト〜!』 )

コハル「(苦笑)」


コハル「あ、うん。この本に書いてあったんだけどね? なんでもそのコは、にんじんが大好きらしいんだ」

バドレックス『なんと!? 愛馬の好物がわかったであるか!』

バドレックス『共にいたのが遥か昔でヨは忘れてしまっていた……』

バドレックス『たしかに、あやつはなんらかの作物を前にすると飛びついて、抑えるのに骨を折ったである。今思えば、それがにんじんだったであるな!』

バドレックス『好物があれば、あやつをおびき寄せられるやも!』

バドレックス『人の子よ! さすがであるぞ!』

ゴウ「よかったじゃん。コハル」ニッ

コハル「う、うん///」エヘヘ
 ▼ 209 dX3IS9Elqo 21/02/28 01:15:28 ID:ooWYddrk [31/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ゴウ「あ、そうだ。オレからは、お前に聞きたいことがあるんだけど……」


ゴウ「キズナのタヅナって知ってるか? どうやら、お前と愛馬、そして人間とのキズナを繋ぐものらしいんだけど……」

バドレックス『無論である』

バドレックス『キズナのタヅナとは、ヨの力を増幅するもの。あれがあれば、たやすく愛馬を乗りこなせるが……』

バドレックス『もはや、人間からあれを捧げられることはないであろう』

ゴウ「……やっぱり、か」


ゴウ「たぶん、なんか誤解してるぞ。お前」

バドレックス『誤解を? ヨがであるか?』

ゴウ「ああ」
 ▼ 210 dX3IS9Elqo 21/02/28 01:22:16 ID:ooWYddrk [32/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ゴウ「この本によれば、キズナのタヅナを作るための材料には、お前の愛馬のたてがみ。それと、お前が人間にもたらす『かがやくはな』ってのが必要なんだ」

ゴウ「お前と、その愛馬からもたらされた材料を使って、人間が織る――だから、三者を繋ぐ“キズナ”のタヅナなんだよ」

ゴウ「それをお前は、なんかのワケで材料が揃わなくて人間から奉納されなかったのを、『信仰がなくなったからだ』って、ずっと勘違いしてたんだ」

ゴウ「村長さんにも聞いてみたけど、かがやくはな なんてものは一度も見たことがないって言ってたしな」

バドレックス『……なんと!?』


バドレックス『はな……はな……そうか。……そうであったか!』
 ▼ 211 dX3IS9Elqo 21/02/28 01:23:49 ID:ooWYddrk [33/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

バドレックス『人間がキズナのタヅナを捧げなくなったのは、ヨへの信仰を忘れたからと思っていたが……』

バドレックス『その材料をヨが作れなくなったからであったか』

バドレックス『長きに渡る勘違いがようやく晴れたである。感謝するであるぞ、人の子よ』

ゴウ「……いいって、こんくらい」ニッ

コハル(ふーん、こういうときはちゃんとしてるんだ……)


リーリエ「よかったですね、バドレックス。人間は、あなたのことを忘れてなんか――キズナを失ってなんかいなかったんです」

リーリエ「こうして今も おとぎ話としてあなたのことが語り継がれているのは、きっと、たとえタヅナを捧げることはできなくとも、後世にあなたとのキズナを遺すため……」

リーリエ「あなたが悲しむことなんて、なにもなかったんです」

バドレックス『……否、だからヨは嘆いてなどはおらぬが……』

コハル(……強がっちゃって。かわいい)クスッ
 ▼ 212 dX3IS9Elqo 21/02/28 01:25:00 ID:ooWYddrk [34/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

グラジオ「それで? その、かがやくはなというのは、今準備することが可能なのか?」

コハル「かがやくはな……ちょっとたのしみかも♪」ワクワク

イーブイ「ブイ♪」ワクワク

バドレックス「…………」フルフル

バドレックス『かがやくはなを咲かせるためには、多くの力を必要とする。落ちぶれし今のヨの力では、数百年咲かせられなかったそれを咲かせること能わず……』

グラジオ「そうか……」

コハル「ざ、ざんねん……」

イーブイ「ブイ……」シュ-ン…

ゴウ「……まあ、どっちにしろ たてがみもないしな」
 ▼ 213 dX3IS9Elqo 21/02/28 01:29:07 ID:ooWYddrk [35/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

バドレックス『かがやくはな に関しては、少しでも力が戻り次第、ヨがなんとかすると約束しよう』

グラジオ「と、するとやはり、にんじんを使って愛馬とやらをおびき寄せるのが優先事項ということか」

バドレックス『村の人間は、にんじんを育てているであろうか? タネの一粒でもあれば、ヨが育むことも可能であるが……』

コハル「あのー、そのことなんだけど……」

ゴウ「コハル? なんか妙案があるのか?」

コハル「案っていうか、私たまたま持ってたみたい。その、にんじんのタネ」スッ

ゴウ「マジか!……けど、なんで!?」

コハル「あ、あのっ。パチッ、が……ワン!で……?」アタフタ

ゴウ「? ? ?」
 ▼ 214 dX3IS9Elqo 21/02/28 01:30:40 ID:ooWYddrk [36/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

バドレックス『だがこれで、豊かな土壌があればヨの力で作物を育むことも可能であるが!』

バドレックス『村の畑ではにんじんを育てるのに不十分であるな』ムムム

バドレックス『我が雪原で作物を育てるのに適した土地は……』

コハル「あのー、そのことなんだけど……」

ゴウ「……って、またコハル!?」

コハル「それも、私にひとつ心当たりがある……かも」

リーリエ「う"っ! まさか、それって……!?」
 ▼ 215 dX3IS9Elqo 21/02/28 01:33:13 ID:ooWYddrk [37/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 ――いにしえの墓地――

リーリエ「絶対に手を離さないでくださいね! おにいさま!」

リーリエ「ゼッタイですよ!? 約束です!」

グラジオ「わかったわかった」ハァ

グラジオ「まったく……調査報告のときいつも言葉を濁すから妙だとは思ったが、まさかこういうことだったとはな。ゆうれいが怖いなどという戯言、とっくの昔に克服していると思っていたが……」

リーリエ「うぅ……/// 怖いに決まってるじゃないですか!!」

グラジオ「逆ギレかよ」


バドレックス『死者を弔いし、墓標のかたわらにある畑……なるほど。たしかにここならば、にんじんを育てるのに適した環境であるな!』

バドレックス『その齢にして、ここまで畑に精通した人間がおるとは。豊穣の王として、ヨも嬉しい限り』

コハル「あ、ありがとう///」

ゴウ「ちぇっ! 今回の調査はMVPもらったと思ったけど、コハルのが上手だったか」フッ

コハル「べ、べつに競争じゃないし、そもそもどれもまぐれ当たりだから(苦笑)」

バドレックス『では、その知識を讃え、オヌシに種蒔きを任せたである。頼んだであるぞ』

コハル「う、うん。がんばる!」
 ▼ 216 dX3IS9Elqo 21/02/28 01:34:43 ID:ooWYddrk [38/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

________

____


バドレックス『カラ、カラ、カラ……うむ! 小気味よい土さばきであった』

ゴウ「さすが農業隊長」

コハル「……農業隊長!?」

バドレックス『次はヨのばんであるな。今こそ力を見せようぞ……!』

ゴウ/コハル「「…………」」ゴクリ
 ▼ 217 dX3IS9Elqo 21/02/28 01:36:27 ID:ooWYddrk [39/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

バドレックス「ンム ムイ!」シャカ シャカ♪


バドレックス「カム ムイ!」シャカ シャカ♪


バドレックス「カム カムーィ!」シャカ シャカ♪



ゴウ「……いや、踊るのかよ!?」

コハル/リ-リエ(かわいい……♡)


 グ…… グ…… ググ……ッ


 シュ ポンッ!


バドレックス「フゥ--……フゥ--……」
 ▼ 218 dX3IS9Elqo 21/02/28 01:38:18 ID:ooWYddrk [40/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

バドレックス『数多の種子を蒔き、実らせたのはただひとつ……』

バドレックス『落ちぶれし我が力。嗚呼、なげかわしなげかわし……』

バドレックス『……しかし、この嘆きともまもなく別れの時!』

ゴウ「とりあえず引っこ抜いてみたけど……よく考えたら、おびき寄せるったってどうやって?」

コハル「たしかに……行方がわからないんだよね? その愛馬って」

リーリエ「準備して待ち構えようにも、どこで待てばよいのやら……」

グラジオ「…………」

ロトム『どんなポケモンかわからないのでは、データ照合のしようがないロト』

バドレックス『ムゥ……そこは考えていなかったである』

ゴウ「だれも考えてないのかよ。……いや、俺もだけども」


 パカラッ!    パカラッ!


ゴウ「ん? なんの音だ、これ……?」


???「バクロォース!!」タタタッ
 ▼ 219 dX3IS9Elqo 21/02/28 01:40:04 ID:ooWYddrk [41/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

バドレックス『あやつは我が愛馬……レイスポス!?』

コハル「ウソ! あっちから来た!?」

バドレックス『あの、黒く輝く毛並み! 乱暴狼藉に走る姿! 出会いし頃と微塵も変わらぬ』

バドレックス『嗚呼、懐かし懐かしや……』

リーリエ(黒……)シュ-ン…
グラジオ(黒……!)ガッツ!


グラジオ「って、おい! 懐かしんでる場合でも嬉しんでる場合でもない。向こうはフリーズ村の方角だぞ!」

コハル「……嬉しんでる?」

グラジオ「あ、いや……!///」

グラジオ「……なんでもない」

コハル「?」
 ▼ 220 dX3IS9Elqo 21/02/28 01:42:24 ID:ooWYddrk [42/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

<クロォ-ス…

バドレックス『おそらく、あやつはにんじんの匂いを感じとったが、詳しい場所はわからぬとみた』

ゴウ「……それってつまり、村に にんじんがあると勘違いして、奪いにいったかもしんないってことだよな!?」

バドレックス『フリーズ村が危うい! 急いで向かうである!』

 スウゥゥ…


リーリエ「えっ……バドレックス!?」

ゴウ「うおおおい!? サトシごと飛んでくのかよ!?」

コハル「いっちゃった……」
 ▼ 221 dX3IS9Elqo 21/02/28 01:45:08 ID:ooWYddrk [43/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ゴウ「参ったな。まさかバラバラになっちゃうなんて」
                       アイツ
グラジオ「いや……。村を守るなら、どの道サトシの力は必要不可欠だ。むしろ一刻を争うこの局面での余計な説明の手間が省けるぶん、好都合だろう」

グラジオ「……シルヴァディ!」

 ヒュッ! シュルルル… パカ-ン!

シルヴァディ「シヴァアァアァルルルルルッ!!!」


グラジオ「乗れ! リーリエ!」

リーリエ「は、はい!」

グラジオ「すぐにオレたちも跡を追う。ゴウ、そっちは任せられるか?」

ゴウ「フライゴン! GO!」パカ-ン!

フライゴン「Fly!」

ゴウ「……任せとけって!」

ゴウ「乗って! コハル!」

コハル「う、うん!……ありがとう、ゴウ。フライゴンも」


グラジオ「よし、いくぞ!」
 ▼ 222 dX3IS9Elqo 21/02/28 01:47:57 ID:ooWYddrk [44/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 ――フリーズ村――

レイスポス「ブル ブルホォス……」

 ワ--ッ!    キャ--ッ!


ゴウ「ヤバい! 着いたはいいけど、もう大騒ぎになってる!」

ゴウ「サンキュー、フライゴン!」ポヒュッ

グラジオ「戻れ、シルヴァディ」ポヒュッ
 ▼ 223 dX3IS9Elqo 21/02/28 01:49:14 ID:ooWYddrk [45/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

バドレックス『人の子らよ、こちらである』

ゴウ「よかった……。先に着いてたんだな、バドレックス!」

ゴウ「頼む、バドレックス。あいつから村を守るために、サトシの力を借りたいんだ!」

リーリエ「お願いします、バドレックス!」

バドレックス『わかったである。本当であればヨがあやつを御するべきであるが、今のヨでは あやつには敵わぬであろう』

バドレックス『フリーズ村を頼んだであるぞ、人の子らよ』スウゥゥ…
 ▼ 224 dX3IS9Elqo 21/02/28 01:50:54 ID:ooWYddrk [46/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「……ふがっ!?」パチンッ!

サトシ「えっ……ここって、フリーズ村? またオレ、外で眠っちゃったのか?」キョロ キョロ

サトシ「……って、うわっ! なんだ、あの黒いヤツ!?」

サトシ「なに? どういう状況なの?」

グラジオ「時間がない。一度しか言わないから落ち着いてよく聞け、サトシ」

グラジオ「俺たちは、ヤツの好物のにんじんを使うことで、豊穣の王の愛馬――レイスポスを、おびき寄せることに成功した」

ゴウ「だけど、アイツはにんじんが村にあるって勘違いしたみたいだ。ああして暴れてる!」
           ミライ
ゴウ「そして、そのにんじんもオレたちの手の中だ!」

グラジオ「だから、サトシ。村を守れ! そして、その戦いの最中、できることならヤツのたてがみを手に入れろ」

サトシ「たてがみ……?」

グラジオ「ああ。バドレックスを救うために必要なものだ」

ゴウ「サトシ! オレたちの未来、お前に託した!」ヒュッ!


 …パシッ

サトシ「わかった!」タタタッ
 ▼ 225 dX3IS9Elqo 21/02/28 01:53:16 ID:ooWYddrk [47/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

グラジオ「よし。サトシたちとヤツが交戦を開始したら、俺とゴウで包囲して、戦闘の余波による村への被害を食い止める」

グラジオ「いくぞ! ブラッキー!」

 ヒュッ! シュルルル… パカ-ン!

ブラッキー「ブラッキー!」


ゴウ「だったら、雪原でゲットしたばっかの新しい仲間! ルージュラ頼む!」

 ヒュッ! シュルルル… パカ-ン!

ルージュラ「ティウンティウンティウン ティウンティウンティウン」


ロトム『ボクはサトシのサポートに回るロト!』

グラジオ「ああ。頼む」

グラジオ「リーリエたちは村人の避難を!」

リーリエ「は、はい!」
 ▼ 226 dX3IS9Elqo 21/02/28 01:54:51 ID:ooWYddrk [48/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

レイスポス「バクロォーッス!!」

サトシ「レイスポス! やめろー!」バッ

レイスポス「!」

サトシ「みんな怖がってる。だから、もう暴れないでくれ!」

レイスポス「……………………ブルルルルッ!!」ゴゴゴゴゴ

ロトム『警告! “シャドーボール”発射体制ロト!』

サトシ「……わからずや!」


サトシ「ピカチュウ! “10まんボルト”!」

ピカチュウ「ピカッ! チュウ"ウ"ウ"ウ"ウ"ウ"ウ"!!!」

レイスポス「レロォッ!!!」ボッ!


 ドゴオオオオン!!!

 ▼ 227 dX3IS9Elqo 21/02/28 01:58:30 ID:ooWYddrk [49/50] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

リーリエ「気をつけてください、サトシ! レイスポスは――」

サトシ「“でんこうせっか”だ!」

ピカチュウ「ピッカァ!!」バチィッ

リーリエ「あっ! ダメ……ッ!!」

サトシ「……えっ?」


ピカチュウ「……ピカ!!?」スカッ

サトシ「すりぬけた……!? あいつ、ゴーストタイプだったのか!」

ピカチュウ「ピィイィィ…………ッ!!」キキィィィィ! …ピタッ!


レイスポス「ブル ブルホォス……」カランッ カランッ

サトシ「…………! 待て、なんかヤバいぞピカチュウ! そいつの背後から離れるんだ!」

ピカチュウ「ピッ――?」クルッ

 ドゴォッ!!!


ピカチュウ「ピカァァァァ!!?」ヒュ--ン…

サトシ「……蹴り上げられた!?」

ロトム『後ろ足に注意ロトー!』

 ドサッ!

 ▼ 228 dX3IS9Elqo 21/02/28 02:01:23 ID:ooWYddrk [50/50] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ピカチュウ「ピッ……カチュ……」グルグル

サトシ「ウソだろ!? 一撃で!!?」

ロトム『計測不能の脚力ロトー!』


サトシ「ごめんよ、ピカチュウ。俺がちゃんとリーリエの注意を聞いてれば……」ダキッ

サトシ「リーリエ! ピカチュウを頼む!」

リーリエ「……はい!」



レイスポス「バクロォォォォーーーーッス!!!!」ボッ!!



サトシ「うわっ……!!?」ビリビリ

ゴウ「なんだこれ、いななき……!!?」ビリビリ


サトシ「背後があぶないなら、パワーで真っ向勝負だ!」

サトシ「カモネギ! キミに決めた!」

 ヒュッ! シュルルル… パカ-ン!


カモネギ「Come on!」
 ▼ 229 ンプラー@むげんのチケット 21/02/28 12:26:10 ID:3Pn.Zs3U NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 230 dX3IS9Elqo 21/03/01 17:24:06 ID:.lQknTKk [1/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

レイスポス「……………………ブルルルルッ!!」ゴゴゴゴゴ

ロトム『またくるロト! サトシ!』

サトシ「ああ、わかってる。カモネギ! “つじぎり”で迎え討て!」

レイスポス「レロォッ!!!」ボッ!



 ガキッ…

カモネギ「……カモォ!?」グググッ

 ドゴオオオオン!!!

サトシ「……カモネギ!! えっ……打ち返せない!!?」

ロトム『パワーが上がっているロトー!?』(150%)

サトシ「……さっきデッカい声で鳴いてたのと、なんか関係あんのか?」

サトシ「それなら、こっちは!」


サトシ「カモネギ! “きあいだめ”だ!」

カモネギ「カモォォォォォォォォォォォォォオ!!!!」ドゴォ---ン!!!

レイスポス「レロォッ!!!」ボッ!

ロトム『またまた“シャドーボール”ロト!?』

サトシ「へへっ! 俺たちにとってはラッキーだ!」


サトシ「もう一度 打ち返せ、カモネギ! “つじぎり”だ!」
 ▼ 231 dX3IS9Elqo 21/03/01 17:26:29 ID:.lQknTKk [2/5] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

カモネギ「カモォ!!!」カキンッ!

レイスポス「!?」

ロトム『ピピッ!? 今度は打ち返せたロト!!?』

ゴウ「そうか! “きあいだめ”は、攻撃に気合いを込めることでわざが急所に当たりやすくなるわざ。その効果で“シャドーボール”の“芯”を見定めて、少ない力での迎撃を可能にしたってわけだ!」


レイスポス「ブルルル……」ヒョイ

ロトム『避けられたロト!』

サトシ「あっ、ヤバ……! 流れ弾が建物に当た――」


グラジオ「ブラッキー! “あくのはどう”!」

ブラッキー「ブラッキキキキキィッ!!」ボボボボボッ

 ドゴオオオオン!!!

サトシ「助かったよ。グラジオ、ブラッキー!」

グラジオ「今回ばかりは、周囲を気遣おうなどとらしくないことはするな。お前たちは普段どおりのスタンドプレーで、ただ がむしゃらに突っ走ればいい」

グラジオ「アイツは、よそ見をしながら戦って敵うような、そんなぬるい相手じゃないハズだ」

サトシ「うん、わかった!」



レイスポス「ヒヒーン!!!」ダンッ!!!

ロトム『突っ込んでくるロト!』

サトシ「“すてみタックル”か……!」


サトシ「ひきつけろ! “ぶんまわす”攻撃!」
 ▼ 232 dX3IS9Elqo 21/03/01 17:30:49 ID:.lQknTKk [3/5] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 ガキィィィィン!!!

ゴウ「うおわっ……!?」ビリビリ

ゴウ「ただ、ぶつかり合っただけでこれって……お互いなんつー ばかぢからだよ!? ルージュラ、“リフレクター”で衝撃を弱めてくれ!」



カモネギ「……カッ!…………モオオン……ッ!」ズザアァァァ…

  バチィッ!!

レイスポス「ブルヒヒン……ッ!」ズザアァァァ…


サトシ「クソッ! 弾き返すだけで精一杯か!」

ロトム『しっかり ひきつけたハズなのに受け止められてしまったロトー!』

サトシ「思ってたより速い……!」


サトシ「だったら、これで勝負だ!」

レイスポス「ヒヒーン!!!」ダンッ!!!

ロトム『……きたロト!』

サトシ「ちゃんと畑は避けろよ、カモネギ! フィールドにネギを突き立てろ!」


カモネギ「カーモンッ!!!」ドンッ!
 ▼ 233 dX3IS9Elqo 21/03/01 17:33:24 ID:.lQknTKk [4/5] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

コハル「あっ……慌てないで! ココは危険ですから、建物のなかに避難して――」

 ズシィィィィン…!!!

コハル「……きゃっ!?」グラッ

コハル「なに!? じしん!!?」

コハル「って――」


カモネギ「…………!」ピシッ! バキバキバキ…ッ!!!

コハル「ネギで地面割ってる!? すごっ!」



レイスポス「!?」ガクッ

ロトム『レイスポスが亀裂に足を取られたロトー♪』

サトシ「今だ! カモネギ!」

カモネギ「…………!」クワッ!



サトシ「――“つじぎり”!!」
 ▼ 234 dX3IS9Elqo 21/03/01 17:41:30 ID:.lQknTKk [5/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

カモネギ「カァァァァァァモン!!!」ザンッ!


シュバァァァァ…  .. . レイスポス「!?」ザシュッ!   …ハラリッ


ゴウ「よし! 飛ぶ斬撃で、たてがみを少し切り落とした!」

ゴウ「……そっち、逸れたわざを頼む! ルージュラは“ほしがる”で、たてがみをゲットだ!」

グラジオ「ブラッキー! “アイアンテール”!」



サトシ「まだまだ! もっともっと“つじぎり”だ!」

カモネギ「カモカモカモカモォォォォーーーーン!!!!」シュババババッ!

レイスポス「ぐがっ……!?」ドゴォッ!!!

 ドゴッ!! ドゴ! …ドゴゴゴオオオオン!!!!


ロトム『全弾命中! 大ダメージロト♪』

サトシ「……どうだ!?」




レイスポス「フス ブフルス……」ヨロッ

サトシ「…………っ! あんだけ食らっても、まだ倒れないのか……!」

ロトム『攻撃力・防御力・すばやさ――おそるべき高水準ロト』
                      アイボウ
サトシ「……だけど、どんなに強くてもバドレックスが一緒じゃないぶん、動きが たんじゅんだ!」


サトシ「やっぱ、アイツを倒すには半端な力じゃダメだ。しっかりと腰を入れた、ゼンリョクの一撃じゃないと!」
 ▼ 235 dX3IS9Elqo 21/03/10 00:31:07 ID:Yzr6ghOc [1/30] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

サトシ「よし! いけるな、カモネギ!」

カモネギ「カモォ!!」ダンッ!!!

ロトム『ピピッ!? 突っ込んでいってしまったロトー!』

サトシ「……気合い入ってんな、アイツ!」ニッ


カモネギ「カモオオオオオオオオオッ!!!!」タタタッ

ロトム『おおー!? ネギの先端にパワーが集まっていくロト♪』

サトシ「それなら、“つじぎり”だ!」


レイスポス「……………………ブルルルルッ!!」ゴゴゴゴゴ

ロトム『マズいロト、サトシ! きっとカモネギが懐に入る前に、“シャドーボール”で迎撃するつもりロト!』

サトシ「…………!」

レイスポス「レロォッ!!!」ボッ!



 ゴオオオオオ!!!

カモネギ「――ッ!!」
 ▼ 236 dX3IS9Elqo 21/03/10 00:35:13 ID:Yzr6ghOc [2/30] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「伏せろ! カモネギ!」

カモネギ「…………」サッ! …タタタッ

ロトム『なんと! ギリギリで掻い潜ったロト!? サトシもカモネギも、すっげーロト♪』

ゴウ「……やっとこっちにも流れてきたか」ニヤッ

ゴウ「ルージュラ! “れいとうビーム”!」

 ドゴオオオオン!!!



カモネギ「カモォン!!」グイッ

レイスポス「…………!」

ゴウ「よし、ネギの間合い! チャンスだ!」

サトシ「くらえ! レイスポス!」


カモネギ「カァァァァァァァァァァモン!!!!」

 ザシュッ…!!!!


レイスポス「ガッ……………………!!!??」

カモネギ「…………」チャキン!


 …ドサッ

 ▼ 237 dX3IS9Elqo 21/03/10 00:39:44 ID:Yzr6ghOc [3/30] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

カモネギ「…………」フッ

レイスポス「」

サトシ「やっとおとなしくなったか……。よくがんばったな、カモネギ! ゆっくり休んでてくれ」ポヒュッ

ゴウ「ありがとう、ルージュラ。戻ってくれ」ポヒュッ

グラジオ「戻れ、ブラッキー」ポヒュッ


ゴウ「やったな、サトシ、ロトム! おつかれさん。無事、ミッションコンプリートだ!」

グラジオ「ああ。よくやってくれた」

サトシ「へへっ! 二人もありがとう!」

ロトム『エッヘンロト♪』
 ▼ 238 dX3IS9Elqo 21/03/10 00:41:40 ID:Yzr6ghOc [4/30] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ゴウ「にしても、コイツはどうする? まさか、このままってワケにはいかないよな」
                          アイツ
グラジオ「当然だ。キズナのタヅナが完成し次第、バドレックスには、愛馬を乗りこなすとの誓いを果たしてもらわなければならないからな」

グラジオ「とりあえず、居場所だけでもわかるよう なんらかの目印を――」

レイスポス「…………」ムクッ

グラジオ「――ッ!!?」

ゴウ「なっ……起き上がった!?」

ロトム『もう体力は残されていないハズなのに、ありえないロトー!?』


レイスポス「レロォース!!」ダンッ!!!


サトシ「……しまった!」
 ▼ 239 dX3IS9Elqo 21/03/10 00:45:54 ID:Yzr6ghOc [5/30] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

リーリエ「ゆっくりで大丈夫ですよ。あのポケモンは、わたくしの友人たちが抑えてくれていますから」

老婆「お嬢ちゃんたち、ありがとねぇ」

「リーリエ! あぶない!」

リーリエ「……えっ?」チラッ


レイスポス「バクロォーッス!!」タタタッ

リーリエ「そんな……レイスポス!? どうして……」

リーリエ(ですが、動けないピカチュウをあちらの木陰にやすませていたのだけが不幸中の幸いでした)

リーリエ「……おばあさんは、わたくしの背中に隠れてください!」

シロン「こぉん!!」キッ
 ▼ 240 dX3IS9Elqo 21/03/10 00:47:45 ID:Yzr6ghOc [6/30] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「……クソッ!」タタタッ

グラジオ「チッ!」タタタッ

ロトム『!? ふっ……二人とも、危険ロト!』

ゴウ「……ポケモンもなしに、無茶だ!」



 パカラッ!    パカラッ!

リーリエ「……っ! シロン、危ない!!」ダキッ

シロン「こんっ……!?」


サトシ「ダメだ、間に合わない!……リーリエ!」

グラジオ「シロンとその人を連れて逃げろ!」
 ▼ 241 dX3IS9Elqo 21/03/10 00:49:37 ID:Yzr6ghOc [7/30] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

バドレックス「カ カムクラウ!」


レイスポス「ッ……!?」

 …ピタッ


ゴウ「……えっ!?」

ロトム『レイスポスの動きが止まったロトー!?』

ゴウ「やっぱり、体力の限界だったのか……?」



リーリエ「…………?」キョロ キョロ

リーリエ「あっ……」


バドレックス「…………」ニコッ

 スウゥゥ…

 ▼ 242 dX3IS9Elqo 21/03/10 00:51:41 ID:Yzr6ghOc [8/30] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

<クロォ-ス…

ゴウ「逃げられたか……!」

「ゴウーー!!」

ゴウ「……コハル!」

コハル「レイスポスが村の外へ走っていくのが見えたけど、いったいなにがあったの!?」

ゴウ「それが――」カクカクシキジカ メブキジカ


リーリエ「はぁ……」ヘナヘナ… ペタンッ

老婆「本当にありがとうねぇ、お嬢ちゃん。あなた、私の命の恩人ですよ」

リーリエ「い、いえ。結局、わたくしはなにも……」

リーリエ「怪我はない? シロン」

シロン「こぉん……」シュ-ン…

リーリエ「……シロン?」
 ▼ 243 dX3IS9Elqo 21/03/10 00:53:34 ID:Yzr6ghOc [9/30] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「大丈夫か!? リーリエ!」

リーリエ「は、ハイ、なんとか。……どうやら、バドレックスがわたくしたちを助けてくれたみたいなんです」

サトシ「バドレックスが? ともかく、無事でよかった」

グラジオ「何事もなかったからよかったものの……」

グラジオ「あんな無茶をして! とうさんに会う前におまえの身になにかあったら元も子もないだろう!」

リーリエ「ご、ごめんなさい おにいさま!」

サトシ「お、おいグラジオ……。心配だったのはわかるけど、もとはといえば逃したオレたちが悪いんだしさ」

老婆「あんまりお嬢ちゃんを責めないであげてねぇ。その娘は足が悪い私のことをかばってくれただけなんですよ」

グラジオ「…………っ!」
 ▼ 244 dX3IS9Elqo 21/03/10 00:55:18 ID:Yzr6ghOc [10/30] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

グラジオ「声を荒げてすまなかった。……ほら、オレの手に掴まれ」スッ

リーリエ「あ、ありがとうございます。わたくし、まだ膝がガクガクで……///」

サトシ「そっか。けど、ならリーリエはみんなのことを守ろうとがんばったんだな! すっげーじゃん!」

リーリエ「そのような大層なことはこれっぽっちも……。わたくしも守ってもらっただけですし」

サトシ「そんなことないって! 一生懸命なリーリエ、すっげーカッコよかったぜ!」ニッ

リーリエ「…………/// ありがとう、サトシ」

サトシ「シロンも、カッコよかったぜ。リーリエたちを守ろうと、あんなデッカいやつに立ち向かってさ!」ナデナデ

シロン「こん……」

サトシ「あれ? なんか元気ないな」

リーリエ「さっきからそうなんです。どうしたのかしら……?」


グラジオ「まったく……。強くなってくれるのは嬉しいが、あまり影響を受けられるのも考えものだな」ボソッ

リーリエ「……おにいさま?」

リーリエ「影響って……だれが、誰のですか?」

グラジオ「!」

グラジオ「……こっちの話だ」

サトシ/リ-リエ「「…………?」」
 ▼ 245 dX3IS9Elqo 21/03/10 00:58:00 ID:Yzr6ghOc [11/30] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

村長「お客人……いや、村の救世主! 村の者を救ってくれて、なんとお礼をいっていいか……」

サトシ「助けられたのは、オレたちだけの力じゃありません」

村長「はて……? そうすると、紹介してくださった以外にも、おともだちが来ていたのですかな?」

村長「もし そうなのじゃったら、その方にもお礼を――」

サトシ「豊穣の王――バドレックスが力を貸してくれたから、こうして誰もケガせずにあいつを追い返せたんです」

村長「……なにかと思えば、またおとぎ話のことですかな」

村長「ホッホッホッ! たしかに、おとぎ話によると豊穣の王は、ガラルの過去・現在・未来を見通すそうじゃからのう」

村長「きっと、どこか遠くで見守ってくれているハズじゃ」

サトシ「…………!」

ゴウ「……ほら、サトシ。くやしいのはわかるけど、やっぱ無理だって」


老婆「でも――」
 ▼ 246 dX3IS9Elqo 21/03/10 00:59:40 ID:Yzr6ghOc [12/30] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

リーリエ「えっ……おばあさん?」

老婆「でも、私たちを一生懸命に守ってくれたこのお嬢ちゃんたちがウソを言ってるとは思えないし……なにより私も、あのポケモンに襲われそうになったとき、この子たち以外にも誰かが助けてくれたような気がするのよねえ」

サトシ「…………! そう、それです! そいつがバドレックスです!」

老婆「あら、あの温かく見守ってくれてるかんじがそうだったの? なら、おとぎ話だなんていって悪いことしちゃったかもねぇ」

 ザワザワ…


 ――まさか、ほんとに豊穣の王が……?

 ――けどたしかに、あのポケモンがばあさんたちに襲いかかったとき、坊主どもは誰もポケモンを出してなかったような……。

 ――わたしも、昔は畑にイタズラをすると王様のポケモンに身体を取られちゃうって信じてたけどね。

 ――そんなもんが本当にいるなら、不毛な土地をなんとかしてほしいね。


村長「……ムムッ」

村長「そういえば、先ほどのポケモン。まるで おとぎ話の暴れん坊、王の愛馬のような……」

村長「しかし、そんなのはワシの考えすぎですかな……?」ブツブツ


サトシ「アイツは、さみしがりやで――」
 ▼ 247 dX3IS9Elqo 21/03/10 01:01:56 ID:Yzr6ghOc [13/30] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「村のみんなから忘れられたのが。愛馬と離ればなれになったのが悲しくて。それで今は、力をなくしちゃってる」

サトシ「だけど、俺たちがかならず元の力を取り戻させてみせる!」

サトシ「だから村のみんなにも、ほんのちょっぴりでいい。アイツのこと、信じてあげてほしいんです!」

サトシ「このおばあさんがオレたちを信じてくれたみたいに!」

村長「…………」



村長「そこまで言われたらしょうがないですな」
 ▼ 248 dX3IS9Elqo 21/03/10 01:03:55 ID:Yzr6ghOc [14/30] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「…………! 村長さん、それじゃあ……!」

村長「フリーズ村の村長として、お世話になったお客人の頼みを無下にはできんしのう」

村長「それにこう見えてワシも、大昔 王に捧げるタヅナを編んでいたと謂われる一族の末裔じゃ」

村長「伝統が失われた今、もちろんすぐにとはいえんが……」

村長「遠からぬ未来。かならずや王のために、ふたたび村をあげてタヅナを奉納すると約束しよう」

村長「……『フリーズ雪祭り』とでも銘打って大々的に宣伝すれば、村の外からも多くのお客人がきてくれそうですしのう」

サトシ「村長さん……」


サトシ「ありがとうございます!」ペコッ

村長「こちらこそ、我らが雪原の王のことを頼みましたぞ。……フリーズ村の新たな観光名物のためにも!」
 ▼ 249 dX3IS9Elqo 21/03/10 01:05:58 ID:Yzr6ghOc [15/30] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ゴウ「なーんか、村長の村おこしにうまく使われた気がするんだよなぁ」

コハル「あ、あははっ。たしかに……。ちゃっかりしてるよね、村長さん」

サトシ「いいじゃん! 理由はどうあれ、バドレックスのこと信じるって約束してくれたんだ。きっと喜ぶぞ、アイツ!」

リーリエ「ふふっ♪ 嬉しそうですね、サトシ」

サトシ「あったりまえだろ!」ニッ

サトシ「これも、リーリエの一生懸命さが、あのおばあさんに通じたおかげだよ!」

リーリエ「…………///」

グラジオ「だが、村長たちに誓いを守ってもらうためにも、まずはサトシ――お前が誓いを果たさなければならない」

ゴウ「そっか。結局のところキズナのタヅナを作るには、かがやくはな がないとどうにもならないもんな」

ゴウ「まさか村長、それがわかってたからあんな安請け合いしたんじゃ……!?」

サトシ「だいじょぶだいじょぶ! それもなんとかなるって!」

ゴウ「……サトシはいつもそれだ」フッ

サトシ「たぶん、オレはまた途中で眠っちゃう気もするけど……」


サトシ「バドレックスに報告にいこうぜ!」
 ▼ 250 dX3IS9Elqo 21/03/10 01:08:13 ID:Yzr6ghOc [16/30] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

________

____


バドレックス『先ほどはヨの代わりに村を守ってくれて感謝である』

リーリエ「こちらこそありがとうございました、バドレックス。あなたが助けてくださらなかったら、今ごろは、わたくしもシロンも……なにより、あのおばあさんがどうなっていたことか」

グラジオ「妹を助けてくれたこと、俺からも礼をいう」

バドレックス『ヨの役割を肩代わりしてもらった以上、当然のことをしたまで』

バドレックス『しかし、タヅナの完成のときまであやつをあの場に留め置くつもりであったが……』

バドレックス『思念を飛ばし立ち去らせるのが精一杯であった』

ゴウ「けど、これでたてがみはゲットできたっしょ!」

グラジオ「ヤツの行先に関しては、後々また調べるとして……」

グラジオ「どうだ? かがやくはな は どうにかできそうか?」

バドレックス『ウム』
 ▼ 251 dX3IS9Elqo 21/03/10 01:10:03 ID:Yzr6ghOc [17/30] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

バドレックス『じつは、先ほどから少し力が湧いてくるである』

バドレックス『このモノの民への呼びかけが、僅かではあるがヨへの信仰を呼び覚ましたのやもしれぬ』

リーリエ「それはなによりです。サトシも、まるで自分のことのように喜んでいましたよ」

バドレックス『こやつには、助けられてばかりであるな……』


バドレックス『どれ、その努力に報いるためにも、久方ぶりにかがやくはなを咲かせてみよう!』

コハル「わぁー……!」キラキラ

コハル「今度こそだよ、イーブイ!」

イーブイ「ブイ♪」
 ▼ 252 dX3IS9Elqo 21/03/10 01:12:16 ID:Yzr6ghOc [18/30] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

バドレックス「…………」ゴゴゴゴゴ

コハル/リ-リエ「「…………」」ワクワク

バドレックス「クラウス ブルムス!」カッ!!


コハル「……え、おわり?」

バドレックス『…………? そうであるが』

コハル「な、なーんだ……」シュ-ン…

リーリエ「踊らないのですね……」シュ-ン…

ゴウ「……なんでそんな落ち込むの!?」
 ▼ 253 dX3IS9Elqo 21/03/10 01:13:55 ID:Yzr6ghOc [19/30] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 「かがやくはなびら」

バドレックス「人の子よ。これを」スッ

ゴウ「これは……はな、びら……?」

バドレックス「フゥ--……フゥ--……」

バドレックス『はな1りんはさすがにキツかったである……』

ゴウ「そ、そういうことね……」

コハル「けど、思ったとおりキレイ♡」

イーブイ「ブーイ♪」
 ▼ 254 dX3IS9Elqo 21/03/10 01:15:08 ID:Yzr6ghOc [20/30] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

バドレックス『足りるかどうかはわからぬが、そのはなびらをもちいてキズナのタヅナを作ってほしいである』

ゴウ「オッケー!」

バドレックス『その間に、愛馬の行方についてはヨの方で探りを入れてみるとしよう。力が戻りつつある今なら、あやつ一匹の居場所くらいなら見通せるやもしれぬ』

グラジオ「ああ。助かる」

バドレックス『こちらこそ、頼んだであるぞ』
 ▼ 255 dX3IS9Elqo 21/03/10 01:16:22 ID:Yzr6ghOc [21/30] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 ――フリーズ村・民宿 ふりいず――

ゴウ「で、とりあえず帰ってきてみたが……」

ロトム『誰がタヅナを作るロト?』

サトシ「うーん……」キョロ キョロ


ゴウ「!」

ゴウ「ハハッ! むりむり!」

サトシ「……だよな」


リーリエ「!」

サトシ「……えっと…………」フイッ

リーリエ「ちょっと! どうして目を逸らすんですか!?」

サトシ「えっ!? い、いや〜」アハハッ

リーリエ「……もうっ! そりゃ、わたくしはぶきようでしょうけど……」ブツブツ

サトシ「ご、ごめんリーリエ」


コハル「!」
 ▼ 256 dX3IS9Elqo 21/03/10 01:25:16 ID:Yzr6ghOc [22/30] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「コハル! キミに決めた!」

コハル「えっ……わたし!?」

ゴウ「だな。頼むよ、コハル」ニッ

コハル「ゴウまで!? でも、なんで……?」

サトシ「だってコハルって、なんかそういうの得意そうじゃん!」

ゴウ「そういうこと。よっ! 農業隊長!」

コハル「いや、農業関係ないし!?」

サトシ「んじゃ、裁縫隊長!」ニッ

コハル「……かわった!?」


リーリエ「どうせわたくしは、お料理もお裁縫も得意じゃないですよー、だ」ムス--ッ

サトシ「だ、だからゴメンってば(苦笑)」
 ▼ 257 dX3IS9Elqo 21/03/10 01:27:26 ID:Yzr6ghOc [23/30] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ/ゴウ「「…………!」」キラキラ

コハル「うう〜っ!?」

サトシ「……コハル!」

ゴウ「頼むよ、コハル!」


コハル「とりあえず、やってみるけど……期待はしないでね!?」

サトシ/ゴウ「「おおー!?」」

サトシ「サンキュー、コハル!」

ゴウ「よっ! さすが話がわかるぅ♪」
 ▼ 258 dX3IS9Elqo 21/03/10 01:29:57 ID:Yzr6ghOc [24/30] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 ――小一時間後――

コハル「うん!!」

サトシ「おおっ!? こ、これは――!!」



ゴウ「全然ダメ……だな」

ロトム『お手本との一致率、35%ロト』

コハル「……だって、べつにお裁縫なんて特別得意でもなんでもないんだもーん!!」ビエ-ン!!

サトシ「ど、ドンマイ、コハル!」

ゴウ「切り替えてこうぜ!」
 ▼ 259 dX3IS9Elqo 21/03/10 01:32:38 ID:Yzr6ghOc [25/30] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ゴウ「けど、弱ったな……。あの口ぶりじゃ村長が技術を受け継いでるとは到底思えないし、頼みの綱のコハルがこれじゃ、ほかに打つ手が――」

グラジオ「貸してみろ」

サトシ「えっ……グラジオ!?」

ゴウ「よせって。どうせ、おなじ轍を踏むだけだぞ」

グラジオ「いいから、作り方を教えてくれ」

ゴウ「お、おう……」


ゴウ「それじゃ、僭越ながら一曲」コホンッ

グラジオ「はっ?」


ゴウ「花を まあるく くぐらせて〜♪ たてがみ はさめば 王のため〜♪」

サトシ「……って、ええ!? うたうの!!?」

ゴウ「す、スマン。なんかそうしなきゃいけないような気がして……」アハハッ

グラジオ「…………」


ロトム『村長から借りたこの本に、お手本が載っているロト』
 ▼ 260 dX3IS9Elqo 21/03/10 01:35:54 ID:Yzr6ghOc [26/30] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 ――さらに小一時間後――

グラジオ「ほら、できたぞ」

サトシ「おおっ!? こ、これは――!!」



ゴウ「マジか!? 完璧じゃん!」

ロトム『お手本との一致率、なんと脅威の99.998%ロトー!!』

コハル「お料理に次いで、またまた意外な特技判明!?」
               ジャジャウマ
グラジオ「伊達にオレだって、シルヴァディのトレーナーをやってるわけじゃあない」

グラジオ「アイツがまだ戒めの仮面纏いし頃は、興奮したアイツをなだめようとして、よく服を破いていたからな」

コハル(戒めの仮面……)

サトシ「じゃあ、その服も自分で縫ってたんだ?」

グラジオ「そうだ」

リーリエ「おにいさまが以前お召しになられていたお洋服のファスナーも、ご自身の手で縫われたものなんだそうですよ?」

サトシ「すっげー! カッコいいじゃん!」

グラジオ「……そればっかりだな、お前」
 ▼ 261 dX3IS9Elqo 21/03/10 01:39:15 ID:Yzr6ghOc [27/30] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

コハル「てか、それならそうともっとはやくに言ってくれてれば……」

グラジオ「あ」

コハル「…………」ジトッ

リーリエ「ま、まあ なんにせよ! キズナのタヅナが手に入ってよかったです……」


リーリエ「よね?」

ゴウ「疑問系かよ」
 ▼ 262 dX3IS9Elqo 21/03/10 01:48:03 ID:Yzr6ghOc [28/30] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

________

____


バドレックス『人の子らよ! キズナのタヅナは作れたであるか?』

コハル.。oO( サトシ『さあ! 次の冒険へ』 ゴウ『GO!』ガチャッ

サトシ『よーし! まずはバドレックスのとこにいってょわわぁ〜ん』

コハル『……って、はやっ!?』

ゴウ『うおおい!? 冒険どころか、まだ民宿出て一歩しか進んでないじゃん!』 )

コハル「(苦笑)」


ゴウ「もちろん、バッチリっしょ!……つっても、作ったのは俺じゃなくてグラジオだけど」

バドレックス『嗚呼! うれしや、うれし!』

グラジオ「で、そちらの進捗具合はどうなんだ。たとえタヅナがあっても、レイスポスが見つからないことには――」

バドレックス『誰に申しておるのだ?』
 ▼ 263 dX3IS9Elqo 21/03/10 01:50:33 ID:Yzr6ghOc [29/30] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

バドレックス『ヨは、豊穣の王!』

バドレックス『当然、ヨも さきほど愛馬の居場所をついに突き止めたである!』ドヤッ

バドレックス『うれしいこと とは、然も続くものであるな!』

グラジオ「……さすがだ」フッ


バドレックス『レイスポスは、カンムリ神殿を根城にしているである!』

コハル「カンムリ神殿……?」

バドレックス『北の山の頂点にそびえ立つカンムリ神殿こそが、かつてヨとあやつが共に過ごした場所!』

リーリエ「では、バドレックスとレイスポスにとっての思い出の場所なのですね」

バドレックス『ウム』

バドレックス『かつてを思い出すのでヨは足が遠のいていたが……』

バドレックス『まさかあやつ、ヨとの思い出にひたって……?』


バドレックス『否、まさかな』

リーリエ「…………」
 ▼ 264 dX3IS9Elqo 21/03/10 01:54:06 ID:Yzr6ghOc [30/30] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

リーリエ「きっとそうですよ!」

バドレックス『……ム?』

バドレックス『どうしてそう思うのである?』

リーリエ「たとえどれほどの年月が経とうと、あなたたちが共に過ごした日々は、レイスポスの心が、身体が、けっして忘れてなどはいないハズですから」

リーリエ「現に今もあなたは、レイスポスとの思い出を忘れずに、こうして大切に覚えているではないですか」

リーリエ「ですから、レイスポスだってそれはおなじに違いありません!」ガンバリ-リエ

バドレックス『フム……』


バドレックス『たしかに、そうやもしれぬな!』

リーリエ「……はい!」ニコッ

バドレックス『なにより、王のヨがあやつを覚えておるのに、愛馬のあやつがヨを忘れておるなどと、主従として許されぬこと』

リーリエ「もうっ、バドレックスってば……すなおじゃないんですね」クスッ

バドレックス『……どういう意味である?』

リーリエ「いえ、なんでも」クスクス
 ▼ 265 dX3IS9Elqo 21/03/15 01:01:57 ID:VHGgM6os [1/21] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

 ――フリーズ村・民宿 ふりいず――

サトシ「じゃあ、今バドレックスは、そのカンムリ神殿ってところにいるんだ?」

リーリエ「はい。一足先に、そこでわたくしたちを待っているそうです」

サトシ「ロトム! カンムリ神殿への地図みせてよ!」

ロトム『任せロト♪』

ロトム『カンムリ神殿は、昨日サトシたちが探検した巨人の寝床の北の山にある古びた神殿。雪中渓谷からトンネルを抜けたさらにその先の、山頂に建っているロト』

サトシ「へへっ! あんまり待たせると、アイツきっと泣いちゃうな」

リーリエ「……たしかに、そうかもしれませんね」クスクス

サトシ「よっしゃ! なら、さっそく準備だ!」
 ▼ 266 dX3IS9Elqo 21/03/15 01:03:43 ID:VHGgM6os [2/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

________

____


一同「「「「「「準備完了ー!!!」」」」」」

ロトム『……ロト!』


ゴウ「って、かるっ!? サトシのリュック、いくらなんでも軽すぎるっしょ!」ヒョイ

コハル「ホントだ! 片手でラクラク持てちゃってる!?」

リーリエ「なにが入ってるのですか?」

サトシ「えっと……」


サトシ「弁当と、空のモンスターボール!」

コハル「えっ……それだけ!?」

ロトム『サトシはスクールにいくときも、それと、あとモクローぐらいしか入れていなかったロト』ヤレヤレ

リーリエ「サトシのリュックはモクローの特等席ですから」クスッ

コハル「えっ、でも勉強道具は……?」

サトシ「全部おきっぱ!」ニッ

コハル「……もうっ、不真面目だなぁ」

ロトム『いい加減 片付けてほしいとククイ博士が嘆いていたロト』

ゴウ「まだ置いてるのかよ」
 ▼ 267 dX3IS9Elqo 21/03/15 01:12:08 ID:VHGgM6os [3/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

コハル「け、けど、そういうゴウのリュックはいくらなんでも重すぎない!? 持つのがやっと……なんだけど……!」プルプル

コハル「は、はいサトシ……あと、よろしく……!」

コハル「……ふぅ」

サトシ「……うわっ!? なんだこれ!」ズシッ!

リーリエ「なにが入ってるのですか?」

ゴウ「フッフッフッ……。よくぞ聞いてくれました!」


ゴウ「まず、弁当! それからゲット用の空のモンスターボールだろ?」バラバラバラ!

 ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ!!!

サトシ「うおわあああああ!!?」

コハル「ちょっ……多すぎ!」

ゴウ「さらに、このオレが開発したミュウのサイコエネルギーを探知するための特製センサー! さらにさらに、とうさんが作ってくれた世界中からミュウの目撃情報をゲットするマシン! さらにさらにさらに、その情報を元にしてオレが独自にまとめたミュウにまつわる資料の数々! さらにさらにさらにさらに――」

コハル「ミュウばっかじゃん」ジトッ

サトシ「べつに、今回はミュウを探しにきたわけじゃないだろ?」

ゴウ「だとしても、アイツが神出鬼没である以上、常日頃から情報収集をおこたることはできない! なぜなら、ミュウは俺の

グラジオ「センサーだけで充分だろう」

ゴウ「……えっ?」

グラジオ「センサーだけで充分だろう」

コハル「たしかに! 山で近くにいたらそれでわかるからね」

ゴウ「…………」


ゴウ「あ」
 ▼ 268 dX3IS9Elqo 21/03/15 01:13:58 ID:VHGgM6os [4/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「……だけど、荷物といえばやっぱイチバンは……」チラッ

コハル「うん……」


リーリエ「わたくし、雪山に登るのはスクールの課外授業以来ですし、不安でついついあれやこれやと増えてしまって……やはり多かったでしょうか? これでもかなり減らしたつもりなのですが……」

ゴウ「……もとは夜逃げでもするつもりだったのか?」

 「キャリーバッグ」
 「リュック」
 「ボストンバッグ」
 「キャリーバッグ」

サトシ「なんか久しぶりだな、これ(苦笑)」

ロトム『キャンプ初心者のリーリエに逆戻りロト……』

コハル「ち、ちなみにこんなにたくさんなにが入ってるの?」

リーリエ「えっと……」
 ▼ 269 dX3IS9Elqo 21/03/15 01:15:30 ID:VHGgM6os [5/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

リーリエ「お弁当に、おやつ。タオルに、カイロ、きずぐすり。それから、万が一のそなえとして、着替えと非常食と寝袋。あと、予備のタオルに予備のカイロに予備のきずぐすりに予備の着替えに予備の非常食に予備の寝袋に、予備の予備の――」

サトシ「あ、アハハッ。やっぱり」

グラジオ「まったく、お前というヤツは……」ハァ

グラジオ「荷物は必要最小限にしろと、いつもいつも言っているだろう!」

グラジオ「だいたい、なんだこのおやつの量は!? せめて300円以内にしろ、300円以内!」

コハル(まずそこなんだ……)

リーリエ「仕方がありませんね……。みんなで食べようとたくさん準備していましたが、おにいさまのぶんは置いていきましょう」

グラジオ「……なんだと!?」

 ギャ-! ギャ-!


サトシ/ゴウ/コハル「「「(苦笑)」」」
 ▼ 270 dX3IS9Elqo 21/03/15 01:19:09 ID:VHGgM6os [6/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 ――雪中渓谷――

サトシ「な、なんか急にさぶくなってきたな……」

ピカチュウ「ピカチュ……」ズズッ…

ロトム『もう雪中渓谷に入っているロト』

コハル「そ、そっかどおりで……。けど、山で標高が高いぶん氷点雪原よりずっとさむいかも……」ブルブル

コハル「ねえ、イーブイ……? ギュ--ッ!ってしていい……?」

イーブイ「ブイ♪」

コハル「ありがと♪」ギュ--ッ!

ロトム『この先にいけばトンネルがあるから、そこまでの辛抱ロト』

リーリエ「ですが、過酷な環境下に生きるポケモンにはそれだけ強いモノも多いですから、なるべく刺激しないよう しんちょうに進みましょうね」

サトシ「へへっ、いいじゃん! 強いやつとバトルするチャンスだ」

ゴウ「おいおい……。バドレックスのことを待たせてるんだから、あんまり寄り道してるヒマなんてないんだぞ?」キョロ キョロ

サトシ「……そういう自分こそ、さっきからキョロキョロと野生ポケモン探してばっかなクセしてよく言うよ(苦笑)」

ゴウ「なっ……!?/// こ、これは、あくまで周囲を警戒してるだけでだな!」アタフタ

サトシ「はいはい、わかったわかった」

ゴウ「むっ……」

サトシ「オレだって、無駄なバトルなんかしないさ。もちろん襲われたときの話だよ」

ゴウ「そ、そうか! それならよし!」
 ▼ 271 dX3IS9Elqo 21/03/15 01:22:20 ID:VHGgM6os [7/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 ――登頂トンネル――

 スタスタ…

サトシ「!」グゥゥゥゥゥ…

リーリエ「そっ……そろそろランチにしましょうか?(苦笑)」

サトシ「グウ♪」

ゴウ「腹の音で返事するなよ」

コハル「私、ビニールシート持ってきたからすぐ準備するね」


リーリエ「……おにいさま?」

グラジオ「んっ……ああ、すまない。ウルトラオーラの反応がないか調べていたんだ」

リーリエ「…………! まさか、なにか反応が?」

グラジオ「……残念ながら」フルフル

リーリエ「そうですか……」

グラジオ(……だが、雪原に、巨人の寝床・靴底。そして、この山でも反応がないとすると、まさかウルトラホールの発生地点は――)


グラジオ「しかし、そうだとすると いささか厄介だな……」ブツブツ

リーリエ「…………?」
 ▼ 272 dX3IS9Elqo 21/03/15 01:24:40 ID:VHGgM6os [8/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 ――カンムリ神殿――

バドレックス『人の子らよ、待ちわびたぞ』

ゴウ「わるい! 準備と、ここまで登るのに手間取って……。レイスポスは?」

バドレックス『まだ戻ってないようである』

ゴウ「……なら好都合だな」ニッ

グラジオ「で、どうやってアイツのことを乗りこなすんだ? 当然、考えてあるのだろう?」

バドレックス『ウム。……まずは、キズナのタヅナをこちらへ』

ゴウ「あ、ああ」スッ

バドレックス『この、手触り。この、色つや……』

バドレックス『嗚呼、懐かしや懐かしや……』


バドレックス『レイスポスは、とても気ぐらいが高いポケモン。あやつ以上の力を見せねば主として認めてくれぬが……』

バドレックス『キズナのタヅナをもちいて直接ヨの力を送り込む』

バドレックス『さすれば、あやつは再びヨに寄り添ってくれるである』

ゴウ「そりゃまた……いかにもサトシが好きそうな、ゴリッゴリのゴリ押しだな」

リーリエ「たしかにそうですね。……その強引さに、たまーにちょっぴり抜けているところとか、そうやってサトシを介してお話しているあいだに影響されてしまったのではないですか?」クスッ

バドレックス『……では、力を取り戻した暁にはこやつに文句を言わねばならないであるな』

バドレックス『元来、ヨはもっと思慮深いゆえ』

ゴウ「じゃあ、そのみえっぱりもきっとサトシのせいだな」アハハッ

リーリエ「ふふっ♪ なら、サトシに文句を言うためにも、ゼッタイに失敗できませんね」

バドレックス『もとよりそのつもりである!』フンスッ
 ▼ 273 dX3IS9Elqo 21/03/15 01:26:38 ID:VHGgM6os [9/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ゴウ「こっち、アイツの寝床へのにんじんの設置はオーケーだ!」

グラジオ「よし、ならオレたちは隠れて様子をうかがうぞ。一度、自分のジャマをした俺たちがいたのでは、やつもオチオチと姿を見せないだろうからな」

コハル「わかった」

リーリエ「あの、バドレックス……? わたくしたちと話せなくなるのが不安だとは思いますが、そろそろサトシを……」

バドレックス『……そうであったな』

バドレックス『なに、不安なことなどはなにもないである。あとはヨが力を見せればよいだけのこと!』

 スウゥゥ…

サトシ「……ふがっ!?」パチンッ!

リーリエ「おはようございます、サトシ」ニコッ

サトシ「あっ……う、うん」

リーリエ「これから、いよいよ――」カクカクシキジカ メブキジカ

________

____

 ▼ 274 dX3IS9Elqo 21/03/15 01:28:06 ID:VHGgM6os [10/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

レイスポス「フス ブフルス……」スタスタ

サトシ「(きた……! レイスポスだ!)」ヒソヒソ


レイスポス「!」

ゴウ「(よし! にんじんに気づいた!)」

 パカラッ!    パカラッ!


レイスポス「〜♪」

コハル「(食べてる! 食べてるよ!)」

リーリエ「(……今です!)」


バドレックス「…………!」バッ
 ▼ 275 dX3IS9Elqo 21/03/15 01:31:47 ID:VHGgM6os [11/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 …スタッ

レイスポス「……………………ッ!!!??」

ゴウ「よし! 乗った!」


レイスポス「バクロォォォォーーーーッス!!!!」ボッ!!


コハル「きゃっ……!?」ビリビリ

レイスポス「ヒヒーン!!!」カランッ カランッ

コハル「あばれてる……!?」

グラジオ「……咄嗟のことでなにが起こったかを理解できていないのか、あるいはバドレックスを拒絶しているのか……」

リーリエ「そんなことありません!」

グラジオ「!」

リーリエ「たとえどんなに長いあいだ離ればなれだったとしても、レイスポスはバドレックスのことをかならず思い出して……そして、再びまた強いキズナで結ばれるハズなんです!」

グラジオ「……ああ、そうだな」フッ


リーリエ「がんばってください! バドレックス!」

ゴウ「なんとかこらえてくれ!」

コハル「負けないで!」
 ▼ 276 dX3IS9Elqo 21/03/15 01:33:51 ID:VHGgM6os [12/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

レイスポス「ヒヒーン!!!」カランッ カランッ

バドレックス「っ……!」ヨロッ

コハル「あっ……おっこちちゃう!?」



サトシ「バドレックス!! いっけぇーーーーッ!!!!」

バドレックス「…………!」


バドレックス「!!!」クワッ!!

レイスポス「!」

 カッ!!


ゴウ「……うわっ!? 眩しっ……!」

コハル「目……開けて、らんない……っ!」

グラジオ「…………っ」

ロトム『どうなってるロトー!?』


リーリエ「バドレックス……!」ジッ




バドレックス(こくばじょうのすがた)「…………」
 ▼ 277 dX3IS9Elqo 21/03/15 01:35:55 ID:VHGgM6os [13/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ロトム『オオオオ!?……つ、ついに!』

ロトム『またまた大発見ロトー! 伝説のポケモン・バドレックスの真のすがた! アップデートロト!!』パシャッ! パシャッ!


サトシ「かっこいいぜ、バドレックス。それがお前たちの本当のすがたなんだな」ニッ

リーリエ「おめでとうございます。今のあなた、とってもステキです」ニコッ


バドレックス『人の子らよ』

一同「「「「「「!!!」」」」」」

コハル「……あれ?」チラッ

サトシ「?」

コハル「あっ、そっか。レイスポスと合体して力が戻ったから、もうサトシを浮かせなくても……」
 ▼ 278 dX3IS9Elqo 21/03/15 01:37:10 ID:VHGgM6os [14/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

バドレックス『オヌシ達のおかげで、ヨのもとに愛馬が戻った』

バドレックス『信仰をなくしたと思い込み、愛馬をもなくし、孤独のふちにいたヨを……』

バドレックス『オヌシ達は救ってくれたのである』

バドレックス『感謝してもしきれぬとは、まさにこのこと』

ゴウ「……なんだよ。人間から忘れられたこと、嘆いてなんかいないんじゃなかったのか?」ニマニマ

バドレックス『ムゥ……』

バドレックス『今さら過去の発言を持ち出して揶揄うのはやめるである』

ゴウ「ははっ、ゴメンゴメン……」


ゴウ「よかったじゃん。バドレックス!」

コハル「うん、ホント。おめでとう!」

バドレックス「…………」ニコッ
 ▼ 279 dX3IS9Elqo 21/03/15 01:38:32 ID:VHGgM6os [15/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

バドレックス『人の子……否、ゴウよ』

ゴウ「……えっ、オレ?」

バドレックス『オヌシは言ったな。「自らの夢のため、ヨをゲットする」――と』

バドレックス『……して、どうであろう』

バドレックス『今のヨを捕えることができたなら……オヌシを認め、その道に力を貸そうぞ』

ゴウ「…………」

コハル「どうするの? ゴウ」

ゴウ「ああ。もちろん、俺もそのつもりだ――」

バドレックス『よかろう。では、そ


ゴウ「った」
 ▼ 280 dX3IS9Elqo 21/03/15 01:40:37 ID:VHGgM6os [16/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ゴウ「……けど、やめたよ」

バドレックス『ム?……何故?』

コハル「そ、そうだよ。せっかくバドレックスがいいって言ってくれてるのに……」

ゴウ「だって、これからお前たちは、その力で雪原を駆け巡って……おとぎ話なんかじゃない。今度は本当の伝説を作っていくんだもんな」

バドレックス『……では、ヨと、愛馬。そして、この雪原の平穏のために自らの夢をあきらめると、そう申すのか?』

ゴウ「……まさか!」


ゴウ「いつか、お前たちの力で雪原が緑溢れる平和な場所になったら、そのときまたココに戻ってくる」

ゴウ「そして、あらためてお前たちに挑戦する!」

ゴウ「だからそのときまで、オレの夢は、バドレックス――お前たちに、預けといてやる」ニッ

サトシ「なーにカッコつけてんだよ? ゴウ」プッ

コハル「そうだよ。『今すぐにでもボールを投げたくてしかたがない』って顔してるクセして」クスッ

ゴウ「うっ……うるさい!/// ともかく、そういうことだから!」

バドレックス『そうであるか……』


バドレックス『であれば、再会の喜びが増えたであるな』ニコッ

ゴウ「おう! そのときは絶対、オレたちの仲間になってもらうからな!」
 ▼ 281 dX3IS9Elqo 21/03/15 01:44:14 ID:VHGgM6os [17/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

バドレックス『リーリエよ』

リーリエ「はい」

バドレックス『オヌシ達 兄妹には、なにかヨに乞いたい願いがあるのであったな』

リーリエ「……覚えていてくださったのですね」

バドレックス『無論である』


バドレックス『まだ信仰こそ完全には戻っておらぬが、それも時間が解決してくれるであろう。ヨの悩みはすべて晴れた』

バドレックス『約束どおり、申してみるがよい』

グラジオ「ならば教えてくれ、バドレックス。お前が、ガラルの過去・現在・未来、それらすべてを見通せるというおとぎ話。あれは本当なのか?」

リーリエ「もし本当なら、その力で見通してもらいたいことがあります。わたくしたちの、おとうさまのことです」

バドレックス『オヌシ達の、父の……?』

リーリエ「ええ」

グラジオ「俺たちが、このカンムリ雪原を訪れたのは、この地にウルトラホールが開いたとのウワサを聞きつけ、幼少の頃ウルトラホールの向こうへと姿を消した、とうさんを探すためだったんだ」

バドレックス『そうであったか。そのような折に、ヨの問題で手を煩わせ……すまぬ』

グラジオ「いや、こちらこそ恩を着せるようなカタチになってしまって すまない」


グラジオ「……だが、頼む!」

リーリエ「おとうさまを助ける手伝い、していただけないでしょうか?」

バドレックス「…………」
 ▼ 282 dX3IS9Elqo 21/03/15 01:50:22 ID:VHGgM6os [18/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

バドレックス『事実である』

グラジオ/リ-リエ「「!」」

バドレックス『全盛期のヨと愛馬は、このカンムリ雪原。ひいては、ガラルのすべてを見通す力を有していた』

グラジオ「そ、それならば……!」パアァッ

バドレックス『が、すまぬ』

リーリエ「えっ……」


バドレックス『過去、そして未来を見通すのには、一際 多くの力を必要とする。さらなる信仰を得るまで、今しばらく猶予を』

グラジオ「…………! あ、ああ! もちろんだ!」

リーリエ「ありがとうございます!」

グラジオ「恩に着る!」


バドレックス「…………」ニコッ
 ▼ 283 dX3IS9Elqo 21/03/15 01:54:55 ID:VHGgM6os [19/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

バドレックス『サトシよ』

バドレックス『思えば、こうしてオヌシと言葉を交わすのは、これがはじめてであるな』

サトシ「……だな」


バドレックス『もしも、オヌシがこの雪原を訪れていなければ、今でもヨは孤独のふちにあったであろう。オヌシの力が、ヨと愛馬の運命を動かしたのだ』

バドレックス『深く感謝であるぞ。心優しき者よ』

サトシ「へへっ!」ニヤッ

サトシ「……バドレックス!」

バドレックス『……ム?』


サトシ「バトルしようぜ!」
 ▼ 284 dX3IS9Elqo 21/03/15 01:56:24 ID:VHGgM6os [20/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

バドレックス『フム……。ヨと、今一度 力比べがしたいと、そう申すのか』

サトシ「ああ」

サトシ「ガラルの王様のお前とレイスポスのタッグにバトルで勝って、ポケモンマスターへの夢に近づきたいんだ!」

ピカチュウ「ピカピカ!」

サトシ「だから、いいよな!?」

バドレックス『今度はオヌシ達が、ヨの力を試そうというわけか。……面白い!』

バドレックス『受けて立つである!』


バドレックス『――レイスポス!』

レイスポス「バクロォォォォーーーーッス!!!!」ボッ!!

サトシ「…………っ!」ビリビリ

サトシ「……そうこなくちゃ!」


サトシ「頼むぞ! ピカチュウ!」

ピカチュウ「ピカチュウ!!」

サトシ「レイには霊だ! ゲンガー、キミに決めた!」

 ヒュッ! シュルルル… パカ-ン!


ゲンガー「ゲンゲロゲーン♪」ベロベロ
 ▼ 285 ナフィ@ゲンガナイト 21/03/15 02:01:16 ID:VHGgM6os [21/21] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
今さらですが、このSSは、52話(『農業体験!ディグダはどこだ!?』)と53話(『伝説ゲット!?水の守護神スイクンを探せ!!』)の、間の時期という設定です
 ▼ 286 dX3IS9Elqo 21/03/16 20:52:46 ID:Jo3ApltI [1/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

リーリエ「もうっ、サトシはそうやってすぐバトルにもってってしまうんですから……」クスッ
                 アイツラ
グラジオ「だが、好都合。今のバドレックスたち の力がどれほどのものか見極めるいい機会だ」

ゴウ「だな! なにより、オレが挑戦するときの参考にもなるし!」

ゴウ「おーい! バドレックス!」

ゴウ「また、あっさりと一撃でやられて、悪い意味で期待を裏切らないでくれよー?」

コハル「ちょっ、ちょっとゴウ……」


バドレックス「……………………」

ゴウ「…………!」

コハル「ウソッ、あれが本当にあのバドレックス……? まるで、人――じゃなかった。ポケモンがかわったみたいな、すごい きんちょうかん……!」

ゴウ「あ、ああ……」ゴクッ


サトシ「へへっ! 最初からゼンリョクでいくぞ、お前たち!」ニッ

ゴウ「……だけど、サトシはあいかわらずのマイペースだ」アハハッ

グラジオ「……はじまるぞ」


ロトム『伝説のポケモンとのバトル! 貴重なデータが取れるロト♪』
 ▼ 287 dX3IS9Elqo 21/03/16 20:54:49 ID:Jo3ApltI [2/9] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「いくぜ! ピカチュウ、“10まんボルト”! ゲンガー、“ナイトヘッド”!」

ピカチュウ「ピカッ! チュウ"ウ"ウ"ウ"ウ"ウ"ウ"!!!」

ゲンガー「ゲーン、ガアアアアアーーッ!!!」ビビビビビビ


バドレックス『迎え討つである! レイスポス!』

レイスポス「……………………ブルルルルッ!!」ゴゴゴゴゴ

サトシ「……“シャドーボール”か!」

レイスポス「レロォッ!!!」ボッ!

 ドゴオオオオン!!!


ロトム『互角ロトー!』

サトシ「クソッ……! ふたりがかりでも止めるだけで精一杯か!」

バドレックス『…………! ヨと共にある愛馬のわざを防ぐとは……やるであるな』


バドレックス『だが、このわざは防げぬであろう!』

レイスポス「バクロォーッス!!」
 ▼ 288 dX3IS9Elqo 21/03/16 20:56:51 ID:Jo3ApltI [3/9] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 ヒュ- ドロドロドロ…

コハル「えっ……な、なに? バドレックスたちの周りの地面から黒い球がいっぱい湧き出て……!?」

リーリエ「なんだか不気味ですね……」

シロン「こーん……」ガタガタ


サトシ「なんだあれ……!?」

ロトム『あれは……“アストラルビット”ロトー!』

サトシ「“アストラルビット”……? そんなわざ、聞いたことないぞ!」

ロトム『たくさんの小さな霊体をぶつけて相手全体を攻撃する、ゴーストタイプのわざロト!』

リーリエ「ひっ!!? れっ……霊体!?」ゾクゾク

ロトム『ボクも実際にみるのは はじめてロト! さっそくスクープ映像ロト〜!』パシャッ! パシャッ!

バドレックス『……フンッ!!』バッ

 ボボボボボッ

サトシ「くっ……!」


サトシ「ゲンガー、飛んで逃げろ! ピカチュウ、“でんこうせっか”でかわせ!」

バドレックス『無駄である!』

サトシ「!」

 …クイッ    …クイッ

 ▼ 289 dX3IS9Elqo 21/03/16 20:59:47 ID:Jo3ApltI [4/9] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ゴウ「なっ……追いかけてくる!?」

グラジオ「バドレックスが“サイコキネシス”を使って軌道を操っているんだ!」

 ドゴオオオオン!!!   ドゴオオオオン!!!


サトシ「……ピカチュウ! ゲンガー!!」

ピカチュウ「ピ……カ、チュ…………!」ヨロッ

ゲンガー「ゲン…………ッ!」ヨロッ

サトシ「距離をとるのはこっちが不利か……!」


サトシ「ピカチュウ、“アイアンテール”! ゲンガー、“れいとうパンチ”!」

ピカチュウ「チュウウウウ……!」ピョン

ゲンガー「ゲェン!!」ギュン!


 ピタッ   ピタッ

ピカチュウ/ゲンガ-「「!?」」

ロトム『両方止められてしまったロトー!?』

サトシ「バドレックスの“サイコキネシス”か……!」


バドレックス「…………」ススッ

コハル「あっ……また、同士討ちさせられちゃう!」
 ▼ 290 dX3IS9Elqo 21/03/16 21:05:35 ID:Jo3ApltI [5/9] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「すりぬけろ! ゲンガー!」

 スカッ

バドレックス『……なんと!?』

コハル「すごい……! ピカチュウの身体をゲンガーがすりぬけた!?」

ゴウ「今のは壁抜けの応用だ!」


ピカチュウ「ピカァアァァアァアアァ…………!!?」ヒュ--ン…

コハル「……だけど、あのままじゃピカチュウは壁にぶつかって……!」
 ▼ 291 dX3IS9Elqo 21/03/16 21:09:16 ID:Jo3ApltI [6/9] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「ピカチュウ! 前に向かって“エレキネット”!」

ピカチュウ「ピカピカピカピカ! チューピッカァ!!」パサッ

サトシ「……それを蹴れ! もう一回“アイアンテール”!」

 ボヨヨン


ピカチュウ「チュウウウウ……!」キランッ!

コハル「跳ね返った!? まるでトランポリンみたい……!」

イーブイ.。oO( コハル『たのしいね? イーブイ♪』ボヨンッ ボヨンッ

イーブイ『ブーイ♡』ボヨンッ ボヨンッ )

グラジオ「…………! あれは――」

ゴウ「でた! 相手のわざの勢いを全部自分のものにする、サトシたちの得意わざ!」


バドレックス「…………」ミョワワワ-ン

ロトム『またまた“サイコキネシス”ロトー!』

サトシ「……させるか!」


サトシ「ゲンガー! “サイコキネシス”!」

ゴウ「うまい! こっちも“サイコキネシス”で相殺するつもりだ!」

コハル「じゃあ、今度こそとどいて――」
 ▼ 292 dX3IS9Elqo 21/03/16 21:15:35 ID:Jo3ApltI [7/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ピカチュウ「……ピカ!?」ピタッ

サトシ「えっ……!?」

ロトム『やはり止められてしまったロトー!?』

コハル「そんな、どうして……?」

グラジオ「それだけ、バドレックスの“サイコキネシス”がゲンガーのものより強いということだ」

ゴウ/コハル/リ-リエ「「「…………!」」」


バドレックス『……フンッ!!』クイッ⤵︎

ピカチュウ「ガ……ッ!」ビタンッ!!

ゴウ「ああして真下に叩き落とされたんじゃ、“エレキネット”も使えない……!」


レイスポス「ブル ブルホォス……」カランッ カランッ

コハル「えっ……れ、レイスポス? まさか……」

ゴウ「踏み潰すつもりか!?」

サトシ「……立つんだ! ピカチュウ!」

ピカチュウ「ピ……カ……」


サトシ「…………っ! ゲンガー、“サイコキネシス”!!」

バドレックス『……愛馬に手出しはさせぬ!!』ミョワワワ-ン


ゴウ「マズいぞ! また打ち消される!」

リーリエ「ピカチュウ……!」
 ▼ 293 dX3IS9Elqo 21/03/16 21:20:08 ID:Jo3ApltI [8/9] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

バドレックス『……手応えがない……?』

ピカチュウ「ピカ!?」サッ

レイスポス「!?」

リーリエ「えっ……動けないはずのピカチュウが攻撃を避けた!?」

サトシ「オレたちの狙いは はじめっからレイスポスじゃなくて、ピカチュウを逃がすことだったのさ」ニッ

バドレックス「…………!」

サトシ「サンキュー、ゲンガー! 助かったぜ!」

ピカチュウ「ピカチュウ♪」

ゲンガー「ゲンガー///」ドヤッ


バドレックス『……さすがであるな』ニッ
 ▼ 294 dX3IS9Elqo 21/03/16 21:23:14 ID:Jo3ApltI [9/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

バドレックス『だが、ヨと愛馬とのキズナ! このわざを躱すことは叶わぬ!』

レイスポス「バクロォーッス!!」

 ヒュ- ドロドロドロ…

サトシ「!」

ゴウ「ヤバい! また“アストラルビット”だ!」

バドレックス『……これで終わりである!』バッ

 ボボボボボッ


ゴウ「サトシ! なんとかしろー!」

コハル「このままじゃ負けちゃうよー!」

サトシ「……こうなったら、一か八か!」



サトシ「ゲンガー! ピカチュウの影に入れ!」

一同「「「「「!!?」」」」」

コハル「ま、まさかピカチュウを犠牲にしてゲンガーだけ助けるつもりじゃ……」

リーリエ「……サトシに限って、そんなはずがありません」


サトシ「『アストラルビット封じ』だ、ピカチュウ!――“アイアンテール”!!」

コハル「……『アストラルビット封じ』!!?」
 ▼ 295 dX3IS9Elqo 21/03/21 16:41:40 ID:qBuUBiKY [1/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ピカチュウ「チュウウウウ……!」ピョン

ピカチュウ「ピッカ!   ピカ!!   ピッカァ!!!」

 ガキンッ!  ガキンッ!!  ガキィィィン!!!


コハル「…………! 尻尾で“アストラルビット”を叩きながら、どんどん昇っていく……!?」

バドレックス『ヌゥ……!』ビシッ バシッ

リーリエ「たしかに、これならピカチュウとゲンガー、その両方を守れますし、なによりバドレックスを打ち返される“アストラルビット”に釘づけにすることで、そこに隙が生じる。攻防一体の戦略……さすがサトシたちです!」

コハル「ホントに、あの土壇場でふたりが助かる作戦をひらめいちゃった……!」

イーブイ「イブイ……!」キラキラ

ゴウ「……やっぱ、いつものサトシならこうだよな。オレの目に狂いはなかったか」ドヤッ

コハル「……ゴウ、なに一人でドヤってるの?」

ゴウ「うんにゃ、別にぃ〜?」ニマニマ

コハル「?」




ゴウ「よっしゃ! 真上をとった!」

リーリエ「あの高さからの攻撃なら!」


サトシ「いけッピカチュウ! “アイアンテール”!!!」


ピカチュウ「チュウウウウ……!」キランッ!
 ▼ 296 dX3IS9Elqo 21/03/21 16:44:39 ID:qBuUBiKY [2/7] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

バドレックス『跳ぶである! レイスポス!』

レイスポス「ヒヒーン!!!」ダンッ!!!

サトシ「……なに!!?」


 ガキィィィィン!!!

ピカチュウ「ピカ…………ッ!!?」ギチッ

ゴウ「ウソだろ!? あの“アイアンテール”を止めた!!?」

グラジオ「ピカチュウがトップスピードになる前に自らわざを受けにいくことで、威力を減衰させたんだ」

ゴウ「…………!」
 ▼ 297 dX3IS9Elqo 21/03/21 16:48:00 ID:qBuUBiKY [3/7] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ピカチュウ「ピカァァァァ!!?」ヒュ--ン…

ゴウ「ダメだ、弾き返された!」

コハル「まさか、あっさりと一撃で倒すどころか、一撃あたえることすらできないなんて……」

リーリエ「バドレックスがしっかりとタヅナを握ることで、ふたりの連携はまさに じんばいったい。一分の隙もない」

リーリエ「サトシたちもさすがですが、やはりそこは伝説のポケモン。バドレックスたちの方が一枚も二枚も上手ですね……」

コハル「あの高さから落ちたら、ピカチュウは……」ゾクッ



サトシ「まだおわりじゃない!」
 ▼ 298 dX3IS9Elqo 21/03/21 16:52:27 ID:qBuUBiKY [4/7] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「――ゲンガー!!」

ゲンガー「ゲガガガガガッ♪」ヒョコ

ゴウ/コハル「「!」」

コハル「……そっか! どんなに高く飛ばされても、影はかならずピカチュウの下にあるから――」

ゴウ「いいぞ! 今度は真下をとった!」


サトシ「ピカチュウ、下に向かって“エレキネット”! ゲンガー、両手で“シャドーボール”!」

ロトム『“エレキネット”をクッションにすれば、落下の衝撃もへっちゃらロトー♪』

ピカチュウ「ピカピカピカピカ――」

ゲンガー「ゲガァ!!」ゴゴゴゴゴ


バドレックス『させぬ! レイスポス!』

レイスポス「……………………ブルルルルッ!!」ゴゴゴゴゴ

コハル「ひょっとして、あっちも“シャドーボール”でゲンガーを迎え討つつもりなんじゃ!?」

ゴウ「はったりだ! 垂直に跳んでるあの体勢からじゃ、真下のゲンガーは狙えっこない!」

バドレックス『……ヨに寄越すである!』

レイスポス「ブルヒンッ!」パスッ

ゴウ/コハル「「!?」」


ゴウ「なっ……そんなのアリか!?」
 ▼ 299 dX3IS9Elqo 21/03/21 19:49:34 ID:qBuUBiKY [5/7] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ゲンガー「ンゲ……!?」タジッ

ゴウ「ヤバいぞ! ふたつ作るぶん、ゲンガーの方が若干溜めが遅れてる!」

グラジオ「馬上のバドレックスから繰り出される攻撃は、レイスポスの真下をも射程に収める。……あのままじゃ逆にやられるぞ!」

ゴウ「あの連携すら、あんな方法で破られるなんて……。このまま、なんにもできずに負けちゃうってのかよサトシたちは……!」


サトシ「やっとできたチャンスだったってのに……!」ギリッ

バドレックス『……どうやら、手詰まりのようであるな』

サトシ「くっ……!」



ピカチュウ「――チューピッカァ!!」パサッ



バドレックス『今度こそ、これで――』バチィッ!! .  .. ...ドゴオオオオン!!!
 ▼ 300 dX3IS9Elqo 21/03/21 19:51:59 ID:qBuUBiKY [6/7] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

バドレックス『――なっ!?』

サトシ「えっ……!?」

ゴウ「ピカチュウが“エレキネット”で、バドレックスの“シャドーボール”を弾いた……?」

コハル「だけど、そんなことしちゃったらピカチュウが……」


ピカチュウ「――ピカピ!」

サトシ「!」

ピカチュウ「……」ニッ

サトシ「わかった。……サンキュー、ピカチュウ!」


サトシ「いっけーーッ! ゲンガー!」

 ドゴオオオオン!!!   ドゴオオオオン!!!


ゴウ「よ……よし、きまった! それも、一撃じゃなくて二撃!」

ロトム『こうかは ばつぐんロトー♪』

リーリエ「サトシとピカチュウ。バドレックスたちにも負けない、ふたりの強いキズナが生んだ奇跡です!」
 ▼ 301 dX3IS9Elqo 21/03/21 19:56:07 ID:qBuUBiKY [7/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ピカチュウ「ピカァアァァアァアアァ…………!!?」ヒュ--ン…

 ズズゥゥゥゥン…!!!


ピカチュウ「ピッ……カチュ……」グルグル

サトシ「ホント、ありがとな。ピカチュウ……」

サトシ「リーリエ! ピカチュウのこと頼んだ!」

リーリエ「は、はい!」タタタッ


リーリエ「カッコよかったですよ、ピカチュウ。ゲンガーを守るために、よくがんばったね」ダキッ

ピカチュウ「ピ-カ……」ニコッ



 モクモクモクモク…

サトシ「油断するなよ、ゲンガー。もう一度、両手で“シャドーボール”だ!」

ゲンガー「ゲガァ!!」ゴゴゴゴゴ

ゴウ「サトシのやつ、煙が晴れた瞬間、一気に勝負をかけるつもりだ!」

コハル「…………!」ゴクリ



「バクロォォォォーーーーッス!!!!」ボッ!!



ゴウ/コハル「「…………っ!?」」ビリビリ

ゴウ「また、この いななき……!? それじゃあ、まさか――」

ロトム『パワーアップしてしまったロトー!?』

コハル「ただでさえピカチュウがやられちゃったのに、相手はパワーアップしちゃうなんて絶望的だよ……」
 ▼ 302 dX3IS9Elqo 21/03/28 00:12:02 ID:oXv.pqyY [1/16] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

バドレックス「…………」キッ

ゴウ「…………っ! いい意味で期待を裏切らなかったか……」

ロトム『ぜんぜん効いていないロトー!?』


サトシ「次の一撃に、今のオレたちのゼンリョクを込めるぞ! ゲンガー!」

ゲンガー「…………」コクッ

サトシ「よし……ふたつの“シャドーボール”を合体させろ!」

ゲンガー「ゲンガーーッ!!」ギュッ!

バドレックス『ホゥ……! わざを組み合わせることで、巨大化させるとは……』


バドレックス『ならば、こちらも! いくであるレイスポス!』

レイスポス「……………………ブルルルルッ!!」ゴゴゴゴゴ

ロトム『またまた“シャドーボール”……だけど、やはりパワーが上がっているロトー!』(150%)

コハル「真っ向勝負するつもり!?」



サトシ「いけッ!――“れいとうパンチ”!!」

一同「「「「「「!!?」」」」」」

ゲンガー「ゲェン!!」ギュン!

バドレックス『なんと……!?』

グラジオ「“シャドーボール”を乗せた拳を、直接叩き込む気だ!」

レイスポス「レロォッ!!!」ボッ!



サトシ「うおおおおおおおおおおッ!!!!」
ゲンガー「ゲンガァァァァァーーーーッ!!!!」


 カッ!!

 ▼ 303 dX3IS9Elqo 21/03/28 00:13:22 ID:oXv.pqyY [2/16] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告


 チュドォォォォ--ン…!!!!


ゴウ「うわああああああ…………ッ!!?」ビリビ… ヨロッ

 ミシッ… ミシッ…  パラパラ…


ゴウ「!? ま……まさか、この神殿、崩れたりなんかしないよな……!?」

コハル「ちょっと、ゴウ!? 縁起でもないこと言わないでよ!」



ゲンガ-/バドレックス「「…………」」


コハル「えっ、両方立ってる……?」

ゴウ「どうなってんだ……?」


サトシ「…………」ツゥ--ッ…


 …ガクッ


一同「「「「「「!!!」」」」」」
 ▼ 304 dX3IS9Elqo 21/03/28 00:15:10 ID:oXv.pqyY [3/16] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

レイスポス「フス ブフルス……」

ゴウ「……レイスポスが膝を折った!?」

ロトム『伝説のポケモンを追いつめるなんて、すっげーロトサトシ!♪』

コハル「うん! ホントに!」


サトシ「どうだ、バドレックス! レイスポス! これが俺たちのゼンリョクだ!」ニッ

バドレックス「…………っ」

サトシ「よーし、ゲンガー! この調子で一気に――」

 ドサッ


ゲンガー「」

サトシ「えっ……!?」
 ▼ 305 dX3IS9Elqo 21/03/28 00:17:16 ID:oXv.pqyY [4/16] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ロトム『……ゲンガーも倒れてしまったロトー!?』

コハル「あとちょっとだったのに……」

ゴウ「やっぱ、最初に受けた こうかは ばつぐんの“アストラルビット”が、思ってた以上に効いてたのか……?」


バドレックス『勝負あったであるな』

サトシ「限界を超えて戦ってくれてたんだな……。ありがとう、ゲンガー」

サトシ「ゆっくり休んでてくれ」ポヒュッ


サトシ「バドレックスに、それからレイスポスも」

サトシ「……サンキューな」ヘヘッ

バドレックス『ム? なにがである?』

サトシ「本気でバトルしてくれて、すっげー嬉しかった!」

バドレックス『今の、ヨと愛馬の力では本気を出さねば勝てぬほどにオヌシたちが強かった。……それだけである』

レイスポス「バクロォーッス!!」

サトシ「……そっか!」ニッ
 ▼ 306 dX3IS9Elqo 21/03/28 00:19:57 ID:oXv.pqyY [5/16] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ゴウ「さっきは なまいき言ってごめんな、バドレックス。期待どおり……いや。それ以上の、すっごいバトルだったよ」

バドレックス『そのような些事、気にしておらぬ』

コハル「……けど、そういうゴウこそ大丈夫?」

ゴウ「……なにが?」

コハル「なにが?って……いつか今よりもっと強くなったバドレックスたちに挑戦して、ふたりのことゲットするつもりなんでしょ?」

ゴウ「あ」


ゴウ「なっ、なははははは! もちっ当然っしょ! そのときには俺たちだってもっと強くなってるハズだし、なにより、今のバトルをもとにしてカンペキな作戦を練ってやるさ!(滝汗)」

コハル「…………」

バドレックス『フム……。ならばヨも、先ほど以上に優れた戦いを見せねばなるまい。腕が鳴るであるな、レイスポスよ!』

レイスポス「ヒヒーン!!!」

ゴウ「ハッ、ハハッ……だけど、少しくらいなら手加減してくれてもいいん……ダゼ……?」
 ▼ 307 dX3IS9Elqo 21/03/28 00:22:01 ID:oXv.pqyY [6/16] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

バドレックス『名残惜しいが、そろそろ別れの刻である』

リーリエ「どうか おとうさまのこと、よろしくお願いします」

グラジオ「頼む」

バドレックス『ウム。オヌシ達の父を捜し出すため、ヨが必ずや力となることを改めてココに誓おう』

サトシ「オレたちもっともっと強くなるからさ! そんときは、またバトルしようぜ!」

ピカチュウ「ピカチュウ!」

バドレックス『……であれば、ヨも、うかうかしてはおれんな』

ゴウ「またな。バドレックス」

コハル「元気でね」

バドレックス「…………」ニコッ


バドレックス『ヨは、いつでも皆を見守っておるぞ』

 スウゥゥ…

 ▼ 308 dX3IS9Elqo 21/03/28 00:22:58 ID:oXv.pqyY [7/16] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告



 ピン♪ ピン♪ ピロリン♪


 ▼ 309 dX3IS9Elqo 21/03/28 00:24:48 ID:oXv.pqyY [8/16] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 ――翌日――

サトシ「よかったな、リーリエ! グラジオ!  バドレックスが、パパを探すのを手伝うって約束してくれてさ」

リーリエ「はい! これも、元はと言えばサトシがバドレックスを見つけてくれたから……」

リーリエ「ありがとうございます、サトシ」ニコッ

サトシ「そ、そうかな? なんかオレ、寝てばっかだった気がするんだけど……」アハハッ

ゴウ「……けど、これからどうする? なにかしらの連絡があるまで、今度こそ待機か?」

ロトム『それなら、ボクの調査を手伝ってほしいロト。豊穣の王伝説以外にも、カンムリ雪原にはまだまだポケモンにまつわる伝説がたくさんあるロト♪』

サトシ「おっ、いいじゃん! それ!」

ゴウ「今度こそ、伝説のポケモン ゲットのチャンス!」

サトシ「よし、決まり! なら、さっそく――」

 ピピピピッ

リーリエ「おかあさまからの通信です!」

サトシ「……ルザミーネさんからの?」
 ▼ 310 dX3IS9Elqo 21/03/28 00:32:07 ID:oXv.pqyY [9/16] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ルザミーネ『アローラ、ウルト――じゃなかった』

コハル「『ウルト――』……?」

リーリエ「……なんでもありませんから、気にしないでください///」

コハル「?」


サトシ「ルザミーネさん!……と」チラッ

ビッケ『アローラ〜♡ ポケモン保護活動を担当しております、ビッケです。よろしくね〜♡』フリフリ

サトシ「……ビッケさんも!?」

ルザミーネ『ビッケには、私の補佐を担当してもらうことにしたわ』

ルザミーネ『けど、ごめんなさいね。本当はバーネットとザオボーにも来てもらって、万全の体制であなた達をサポートしたかったのだけれど……』

ビッケ『私とロトムに加えて、バーネット博士とザオボーまで財団を留守にするわけにはいかなくて……ごめんなさい』
 ▼ 311 dX3IS9Elqo 21/03/28 00:34:56 ID:oXv.pqyY [10/16] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「気にしないでください。そのために俺たちがいるんですから!」

ロトム『そうロト。それに、サトシの世話ならボクに任せてくれればなにも心配はいらないロト』

サトシ「……世話ってなんだよ!?」

ロトム『ホントのことロト』

サトシ「ぐぬぬ……」

ルザミーネ『…………』クスッ


ルザミーネ『では、その調子で頼むわね。ロトム』

ロトム『了解ロト♪』
 ▼ 312 dX3IS9Elqo 21/03/28 00:36:35 ID:oXv.pqyY [11/16] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

マギアナ『ポポポ、ピ♪』ペコッ

サトシ「マギアナ! 久しぶりだな!」

ピカチュウ「ピーカ♪」

ゴウ「へぇー! こいつがウワサのマギアナか!」

コハル「おじぎしてる! かわいい♡」

リーリエ「元気にしていましたか? マギアナ」

マギアナ『ポピッ、ポポポポ♪』

リーリエ「……嬉しいみたいです」フフッ

サトシ「そっか!」ニッ

ゴウ「俺、ゴウ! よろしく、マギアナ」

コハル「あっ、私はコハル。で、このコはイーブイ」

イーブイ「イッブイ♪」

マギアナ『ポポポポ-ン♪』
 ▼ 313 dX3IS9Elqo 21/03/28 00:39:09 ID:oXv.pqyY [12/16] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ルザミーネ『まずは、お礼を言わせてちょうだい。サトシくん。このたびは、私たち家族のためにわざわざこのガラルにまで、本当にありがとう』

ルザミーネ『あなたには、いつも助けてもらってばかりね』

サトシ「いやぁ〜///」

ルザミーネ『それから――』チラッ

ゴウ/コハル「「!」」

ルザミーネ『ゴウくん。そして、あなたがコハルさんね。あなたたちも、見ず知らずの私たち家族のために、本当にありがとう。困ったことがあったら遠慮せずに言ってちょうだいね』

ゴウ「任せてください」キリッ

ゴウ「なんてったって、俺。コイツのおかあさんから、コイツのこと直々に頼まれちゃってるもんで!」

サトシ「ちょっ……やめっ、やめろってゴウ!///」アタフタ

ゴウ「なんだよ。ホントのことだろ?」ニマニマ

サトシ「ぐぬぬ……」

ルザミーネ『まあ、ハナコさんから? それは頼もしいわね』フフッ
 ▼ 314 dX3IS9Elqo 21/03/28 00:40:39 ID:oXv.pqyY [13/16] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

コハル「あれ? 私の名前……なんで?」

リーリエ「昨晩、わたくしがおかあさまに連絡して、コハルのことをお話したんです」

リーリエ「わたくしの、新しくできたステキなおともだちのこと、おかあさまに はやく知ってほしかったですから♪」

コハル「そうだったんだ……。ありがとう、リーリエ」ジ-ン…

リーリエ「感謝しなくてはならないのはわたくしの方です」ニコッ
 ▼ 315 dX3IS9Elqo 21/03/28 00:43:11 ID:oXv.pqyY [14/16] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

グラジオ「こうして連絡してきたということは、なにかわかったのか? かあさん」

ルザミーネ『ええ。ウルトラホールの発生地点かもしれない場所がわかったの』

ゴウ「『かもしれない』って……ずいぶん歯切れがわるいですね」

ビッケ『それが、特定できた地点で観測されたウルトラオーラの数値はたいへん微弱で、まだ断定することができないんです』

ルザミーネ『けど、カンムリ雪原で観測できたウルトラオーラは今のところコレだけ。調べてみる価値があると判断したわ』

リーリエ「場所はどこなのですか?」

ビッケ『じつは、少々やっかいな場所でして……カンムリ雪原南方にある、ダイ木の周辺なんです』

コハル「えっ……ダイ木!? だけど、そこって――」

グラジオ「……っ、やはりか……」

リーリエ「……おにいさま? 『やはり』とは、いったい……?」

グラジオ「すでにオレたちが調査した箇所をのぞけば、このカンムリ雪原でいける場所はだいぶ限られてくるからな。ひょっとしたらそうなのではないかと薄々思っていた」

グラジオ「だが、見落としなどの可能性を考慮すれば、それだけを理由にみすみす危険な場所に足を踏み入れることなど到底できないし、なにより――」
 ▼ 316 dX3IS9Elqo 21/03/28 00:47:16 ID:oXv.pqyY [15/16] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「うほおおおおお!? ってことは、バトルのチャンス!」

ゴウ「いや、ゲットのチャンスっしょ!」

サトシ「なに言ってんだよ!? まず最初に俺たちがバトルする!」

ピカチュウ「ピカ!」

ゴウ「サトシはもうバドレックスとやっただろ!? 今度は俺がサンダーにリベンジするばんだ!」

サトシ/ゴウ「「むぐぐぐぐ……!」」バチバチッ

グラジオ「こうなることが目に見えてわかっていたから、あまり言いたくなかったんだ」ハァ

リーリエ「あっ、ハハ……。なるほど」

ルザミーネ『フフッ! ずいぶんと楽しそうね? グラジオ』

グラジオ「……まあ、退屈しないという意味でなら、たしかにそうだな」
 ▼ 317 dX3IS9Elqo 21/03/28 00:51:51 ID:oXv.pqyY [16/16] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ルザミーネ『みんな! 闘志を燃やしてくれるのは嬉しいのだけれど、くれぐれもむちゃだけはしないでちょうだいね?』

ルザミーネ『危なくなったら、すぐに逃げること。いいわね?』

ビッケ『彼らも、ナワバリに侵入する者を排除しようとこそすれ、深追いしてくることはまずないでしょうから』

ルザミーネ『ロトム。できる範囲でかまわないから、データの採取もお願いね』

ロトム『任せロト♪』

ルザミーネ『それじゃ、ウルト――じゃなかった。みんな! 出動してちょうだい!』

サトシ「ウルト――じゃなかった。ハイ!」
一同「「「「「はい!」」」」」

コハル「……さっきから、なんなの!? その『ウルト――』!」

リーリエ「もうっ! サトシまで……///」

リーリエ「ホント、なんでもないですから」
 ▼ 318 ーボ@むしよけスプレー 21/03/28 15:03:23 ID:LGUMXDH. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シエンネ
 ▼ 319 dX3IS9Elqo 21/04/02 23:43:45 ID:6rL2dGb2 [1/7] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 ――ポールレイクの湖畔――

グラジオ「見えてきたぞ。あそこがダイ木の丘だ」

リーリエ「見たところ、周辺にはなにもいませんね……」

コハル「ひょっとして、留守?」

リーリエ「だとよいのですが……」

グラジオ「まだ油断はするな。オレたちの接近を感知して、身を潜めている可能性もある」

コハル「えっ……こんな見晴らしのいいところで?」

グラジオ「相手は伝説のポケモンだ。用心するに越したことはない」

コハル「う、うん……」ゴクリ

グラジオ「よし……。ここからは一人ずつ隊列を組んで、周囲を警戒しながら進むぞ」

グラジオ「サトシ!……先頭を頼めるか?」

サトシ「オッケー!」

サトシ「いくぞ! ピカチュウ!」タタタッ

ロトム『……ボクもサトシと行くロト』


グラジオ「ゴウ、三番手を頼む。二番手はオレがいく。――ルガルガン!」パカ-ン!

ゴウ「了解! エースバーン、お前もいっしょに警戒してくれ!」パカ-ン!
 ▼ 320 dX3IS9Elqo 21/04/02 23:45:52 ID:6rL2dGb2 [2/7] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「静かだな……なんの気配もない。ピカチュウは? なにか感じるか?」

ピカチュウ「…………」フルフル

ロトム『半径10m以内に生体反応は見受けられないロト』

サトシ「……なら、もうちょっとだけ木に近づいてみるか」


エースバーン「!」ピクッ

ゴウ「んっ……どうした、エースバーン?」

エースバーン「バース! バース!」

ゴウ「…………!? サトシ! 上だ!!」

サトシ「えっ……?」チラッ


サトシ「っ!!……ピカチュウ、ロトム! 下がれ!」バッ

ピカチュウ/ロトム「「!?」」バッ


「キエェエエェエェエエエ!!!」キィィィィィン…!


 ズドォォォォォォン…!!!!



サトシ「……っぶねぇ! 危機一髪!」ズザアァァァ…


サトシ「サンキュー、ゴウ! エースバーン!」
 ▼ 321 dX3IS9Elqo 21/04/02 23:48:07 ID:6rL2dGb2 [3/7] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サンダー「…………」キッ

ゴウ「なんだよ、今の蹴り!? 落下の勢いもあったとはいえ、あの速さ。なにより、あの動き……あれじゃまるで雷じゃん!」

エースバーン「…………!」

ロトム『みんな、気をつけロト! あのわざをくらうと、ポケモンのぼうぎょが下がってしまうロト!』

ロトム『今のは“らいめいげり”。雷のような動きで相手を翻弄しながら蹴りつける、かくとうタイプのわざロト』

 バサバサ…   バサバサ…


フリーザー「…………」 ファイヤー「…………」 サンダー「…………」


サトシ「やっぱ、そう簡単にいかせてはくんないよな」

ピカチュウ「ピーカァ!」パチッ! パチッ!

ゴウ「まずは、話し合いを――」

ゴウ「……なーんて、とてもそんな雰囲気じゃなさそうだな」

ロトム『体温の上昇による、急激な心拍数の増加を確認ロト!』

コハル「それって、つまり……」

リーリエ「ものすごーく怒ってるってことですよね!?」


ファイヤー「ピョエェエエェエエエエエエッ!!!」


グラジオ「……くるぞ!」
 ▼ 322 dX3IS9Elqo 21/04/02 23:52:51 ID:6rL2dGb2 [4/7] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 メラメラメラメラ…!!!

サトシ「なんだあれ。黒い、炎……!?」

ロトム『“もえあがるいかり”。いかりを炎のようなオーラに変えて相手全体を攻撃する、あくタイプのわざロト』

サトシ「ってことは、ココで止めないと うしろのみんなが……!」


サトシ「ピカチュウ! “10まんボルト”!」

ピカチュウ「ピカッ! チュウ"ウ"ウ"ウ"ウ"ウ"ウ"!!!」

 バチィッ!!


ピカチュウ「……ピカ!?」グググッ

コハル「ウソッ……! ピカチュウが押されてる!?」

イーブイ「ブイィィィィ……ッ!」パチッ! パチッ!

コハル「!」
 ▼ 323 dX3IS9Elqo 21/04/02 23:55:08 ID:6rL2dGb2 [5/7] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

コハル「ひょっとして……バトルしたいの?」

イーブイ「ブイッ!!」

コハル「……うん、わかった! なら、いっしょにピカチュウを助けよう!」


コハル「イーブイ、あなたも! “10まんボルト”!」

イーブイ「イッ! ブウ"ウ"ウ"ウ"ウ"ウ"ウ"イ!!!」

リーリエ「……ピカチュウと同じわざを!?」

ロトム『イーブイの“まねっこ”ロトー♪』

 ドゴオオオオン!!!


サトシ「助かったぜ、コハル! イーブイ!」

コハル「……うんっ!」

イーブイ「イッブイ♪」ドヤッ


サトシ「まずは、厄介なわざを使うアイツからなんとかしないと!」
 ▼ 324 dX3IS9Elqo 21/04/02 23:57:27 ID:6rL2dGb2 [6/7] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「ピカチュウ! ファイヤーに“でんこうせっか”!」

ピカチュウ「ピッカァ!!」バチィッ

 ピ ッ…… !!
                   ピ ッ…… …… !!

        ピ ッ…… !!


サンダー「キエェッ!!」スッ

サトシ「…………! ピカチュウ、危ない! 右から、またサンダーの“らいめいげり”がくるぞ!」

ピカチュウ「!」


サンダー「キエェエエェエェエエエ!!!」バチィッ


ピカチュウ「…………ピッカ!」ヒョイ

ゴウ「……あの“らいめいげり”をかわした!?」

サトシ「へへっ! たしかに速いし動きも読みづらいけど、“でんこうせっか”のスピードなら避けられないわけじゃない!」



サトシ「ピカチュウ! そのままファイヤーに――」

フリーザー「!!!」クワッ!!


 ピキィィィィィン…!!!

 ▼ 325 dX3IS9Elqo 21/04/02 23:59:25 ID:6rL2dGb2 [7/7] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ピカチュウ「」カチンコチン

ゴウ「なっ……! ピカチュウが凍った!!?」

サトシ「今の攻撃……フリーザーか!? なら、“れいとうビ――」

サトシ「って、あれ……? でも、ガラルのフリーザーはエスパータイプじゃ……」

ロトム『“いてつくしせん”。くらった相手をたまにこおり状態にしてしまう、両目からサイコパワーを撃ちだして攻撃するエスパータイプのわざロト』

サトシ「エスパータイプなのに、こおりタイプの特徴も もってんのか……!」

ゴウ「ピカチュウのこおりを溶かせ! エースバーン、やさしく“かえんボール”だ!」

エースバーン「パス」トンッ!…コロコロコロ

 シュウゥゥゥゥ…


ピカチュウ「ピッ……カチュ……」ブルブル

サトシ「大丈夫か!? ピカチュウ!」

ピカチュウ「ピィカ……」

サトシ「…………!」ホッ
 ▼ 326 dX3IS9Elqo 21/04/03 00:01:05 ID:oMDwxwaQ [1/3] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ファイヤー「ピョエエエエエエエエエ!!!」ゴゴゴゴゴ

コハル「ね、ねえ! なんかファイヤーがものすっごーく光ってるんですけど!!?」

サトシ「…………! あれは――」

ロトム『“ゴッドバード”の溜め動作の可能性が98.75%ロトー!?』

ファイヤー「ファイッ!!!」ダンッ!!!

ゴウ「ヤバっ…………!!?」




グラジオ「――“カウンター”!!」


 ガキィィィィン!!!

 ▼ 327 dX3IS9Elqo 21/04/03 00:24:01 ID:oMDwxwaQ [2/3] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ルガルガン「…………ッ!」ギチッ

サトシ「グラジオ! ルガルガン!」

ゴウ「……助かったよ!」


ルガルガン「……ルッ!…………ガルルル……ッ!」ズザアァァァ…

  バチィッ!!

ファイヤー「ピエン……ッ!」ズザアァァァ…


グラジオ「チッ……! 弾けこそすれ、さすがにダメージを与えるには至らないか」

サトシ「さすが、伝説のポケモン。守りが硬いな」

グラジオ「……だが、今の攻防で、ひとつ。わかったことがある」

グラジオ「あの、手前の二体が奥にひかえたファイヤーをサポートするかのような陣形――」

ゴウ「ああ!……たぶん、ファイヤーがあいつらのリーダーだ!」

サトシ「……そうなの!? じゃあ、ファイヤーを倒せれば……!」

グラジオ「ヤツらの連携を崩せるはずだ」

リーリエ「おにいさま! そういうことでしたら、わたくしとシロンとで、フリーザーの注意を引きつけます」

リーリエ「……コハルたちも、手伝っていただけますか?」

コハル「う、うん! やってみる!」

イーブイ「イッブイ♪」フンスッ

ゴウ「オレたちの狙いは最初っからきまってる! サンダーへのリベンジだ!」

エースバーン「エバース!」

リーリエ「……ですから、サトシとおにいさまとでファイヤーを!」

サトシ「へへっ! なら、それで決まり!」ニッ


グラジオ「よし! いくぞ!」
 ▼ 328 dX3IS9Elqo 21/04/03 00:26:47 ID:oMDwxwaQ [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

リーリエ「シロン! “あられ”!」

シロン「こぉぉぉぉーーーーーーーーッん!!!」

 パラッ…    パラッ…


サトシ「突っ込め! ピカチュウ!」

ゴウ「走れエースバーン!」

グラジオ「ルガルガン! ゆけっ!」
 ▼ 329 dX3IS9Elqo 21/04/04 00:30:29 ID:jyhkt4CM [1/4] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ピカチュウ「ピッ! ピッ! ピッ……!」タタタッ
ルガルガン「ガルル……ッ!」タタタッ


サンダー「キエェッ!!」スッ

ゴウ「おっと! サンダー、おまえの相手はオレたちだ!」

エースバーン「エースバース!」バッ

サンダー「!」


エースバーン「バース!」

ゴウ「わかってる。……あのサンダーのすごいキックを相手に、おまえもキックで勝負がしたいんだよな」

エースバーン「……」コクッ

ゴウ「だけど、そのためにもまずは準備からだ!」


ゴウ「エースバーン! “でんこうせっか”!」
 ▼ 330 dX3IS9Elqo 21/04/04 00:34:39 ID:jyhkt4CM [2/4] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

フリーザー「…………」ギロッ

ロトム『警告! フリーザーが、また“いてつくしせん”でピカチュウたちを狙っているロト!』

リーリエ「させません! シロン、“オーロラベール”!」

シロン「こぉん!!」ピカ--ッ


フリーザー「!!!」クワッ!!

 ピキィィィィィ… スカッ


フリーザー「!?」

コハル「えっ……“いてつくしせん”が逸れた!!?」

リーリエ「フフッ! ほんのちょっぴりだけですけど、オーロラの光を使って、フリーザーの視界を歪ませてもらったんです。“いてつくしせん”というくらいですから、きっとサイコパワーの向きも視線で制御しているかと踏んでいましたが……どうやら、うまくいったみたいですね」

コハル「へぇー……!」

リーリエ「さあ、今がチャンスです! シロン、“こなゆき”!」

コハル「あっ……う、うん! イーブイも、まねして“こなゆき”!」


シロン「こぉぉぉぉん!!!」
イーブイ「ブゥゥゥゥイ!!!」

 ビュオオオオオッ!!


フリーザー「…………っ」ピキッ パキッ

ロトム『こうかは ばつぐんロトー♪』
 ▼ 331 dX3IS9Elqo 21/04/04 00:36:23 ID:jyhkt4CM [3/4] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

リーリエ「サトシ、おにいさま!……この間に!」

サトシ「オッケー任せて!」

ファイヤー「ピョエェエエェエエエエエエッ!!!」スッ

サトシ「…………! ひょっとして、また“もえあがるいかり”を使うつもりか……!? 止めなきゃ!」


サトシ「ピカチュウ! “アイアンテール”!」

グラジオ「“つるぎのまい”!」

サトシ「……って、ええっ!!?」チラッ

グラジオ「…………」


ピカチュウ「チュウウウウ……!」キランッ!

ルガルガン「ワオオオオオオオンッ!!」キンッ! キンッ!…ギュイ--ン!



ピカチュウ「――ピッカァッ!!!」
 ▼ 332 dX3IS9Elqo 21/04/04 00:38:12 ID:jyhkt4CM [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

 スパッ

ロトム『“もえあがるいかり”を切り裂いたロト!?』

ファイヤー「…………!?」

サトシ「どうだ! “10まんボルト”で正面からぶつかり合っても力負けしちゃうけど、しっぽにパワーを集める“アイアンテール”なら一点突破で炎を分断できるかもしれないって、そう思ったんだ!」

グラジオ「……さすがだ」ニッ

サトシ「って……オレたちが止めなきゃどうするつもりだったんだよ!?」

グラジオ「お前たちなら、二度同じ手はくらわないだろうと信じていたさ!」

サトシ「!」


サトシ「いや、結局それタダの丸投げじゃん!」

グラジオ「……バレたか」フッ


グラジオ「紅の怒りで怒髪天をつけ! “げきりん”だ!!」

ルガルガン「ワオオオオオオオンッ!!!」ドゴォ---ン!!!


ルガルガン「ガルッ!!」ダンッ!!!



ファイヤー「――ッ!!」
 ▼ 333 dX3IS9Elqo 21/04/06 23:39:16 ID:VBDwIUlo [1/4] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 ガキィィィィン!!!

ファイヤー「ファイ…………ッ!!」ギチッ

サトシ「ウソだろ……! あのルガルガンの“げきりん”を受け止めた!!?」

グラジオ「…………っ」


グラジオ「――逃すな!!」


ルガルガン「ガルルッ!   ガル!!   ルーガル!!!」

 ガキンッ!  ガキンッ!!  ガキィィィン!!!

ファイヤー「…………ファッ!!?」ジリッ…


サトシ「……けど、いいぞ! ラッシュのはやさ比べではルガルガンが優勢だ!」


サトシ「いけー! ルガルガン!」

ピカチュウ「ピッカピカー♪」
 ▼ 334 dX3IS9Elqo 21/04/06 23:46:18 ID:VBDwIUlo [2/4] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サンダー「キエェエエェエェエエエ!!!」バチィッ

ゴウ「よけろ! エースバーン!」


エースバーン「…………エバース!」ヒョイ

サンダー「!?」

ゴウ「さっき、サトシが教えてくれた! “らいめいげり”はたしかに厄介だけど、“でんこうせっか”でならかわせる!」

ゴウ「そして――」


ゴウ「エースバーン! そこでストップだ!」

エースバーン「バァアアァス…………ッ!!」キキィィィィ! …ピタッ!

ゴウ「こっちは実際に見て気がついたこと! さっき“らいめいげり”をかわされた直後に、サンダー……近くにいたお前じゃなくてフリーザーがファイヤーの援護にまわったのは、“らいめいげり”は雷みたいに激しく動くぶん、ハズレると体勢が崩れるからだ!」

ゴウ「……つまり、その瞬間こそが大きな隙になる!」

サンダー「…………!」

ゴウ「エースバーン! “ブレイズキック”だ!」

エースバーン「バァァァーーーース!!!」


 ドゴオオオオン!!!


ロトム『ゴウもエースバーンもやるロトー♪』

ゴウ「こんぐらい、当然っしょ!」
 ▼ 335 dX3IS9Elqo 21/04/06 23:48:51 ID:VBDwIUlo [3/4] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サンダー「キィッ!!」メラッ

ロトム『あっちも“ブレイズキック”できたロト!?』

ゴウ「エースバーンからくらったのがよっぽど悔しかったのか……? ずいぶんまけんきが強いんだな」

ゴウ「だけど、キック対決こそオレたちの臨むところっしょ!」


ゴウ「エースバーン! もう一度“ブレイズキック”!」

 ガキィィィィン!!!

エースバーン「…………っ」ギチッ

 ドゴォッ!!!


エースバーン「バァス…………ッ!」ズザアァァァ…

ロトム『押し切られたロトー!』

ゴウ「さすがにパワーじゃ敵わないか……?」
 ▼ 336 dX3IS9Elqo 21/04/06 23:51:45 ID:VBDwIUlo [4/4] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ゴウ「それなら! エースバーン、“にどげり”!」

サンダー「キィッ!!」メラッ

ロトム『また“ブレイズキック”ロト!』

 ガキィィィィン!!!


エースバーン「バスッ!」ブオンッ!

サンダー「!?」

 ドゴォッ!!!

サンダー「……っ!」ズザアァァァ…

ロトム『手数で押し返したロト♪』

ゴウ「どうだ、サンダー! フットワークならエースバーンだって負けてない!」

エースバーン「バアアアアアアア!!!」ガッツ!


ゴウ「よし! 今だ!」チャッ
 ▼ 337 dX3IS9Elqo 21/04/07 00:05:51 ID:6gugVhKQ [1/4] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ゴウ「モンスターボール! GO!」

 ヒュッ! シュルルル… ガツッ!


サンダー「――ッ!!」シュウウウウウウウ…

 コンッ! コンッ! コンッ…

ゴウ「…………!」ゴクリ




 …パカ-ン!

サンダー「キエェエエェエェエエエ!!!」


ゴウ「クッ……だめか」

ロトム『すぐに出てきてしまったロトー!』


ゴウ「まだまだ! 今度こそ絶対にゲットしてやる!」
 ▼ 338 dX3IS9Elqo 21/04/07 00:08:02 ID:6gugVhKQ [2/4] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 ドゴォッ!!!

ファイヤー「イヤァ…………ッ!」ズザアァァァ…

サトシ「やったな、グラジオ! ついにファイヤーの守りを崩したぞ!」

グラジオ「…………」ツゥ--ッ…

サトシ「……グラジオ?」

ルガルガン「………………………………ルガ!?」プツンッ

サトシ「!」

ルガルガン「ガアアアアアアアッ!!?」

 ピヨピヨピヨ…


サトシ「あっ……こんらん!?」

グラジオ「やはり、そろそろだったか……」


グラジオ「サトシ! リカバリーは任せる!」

サトシ「えっ……?」

グラジオ「…………」ジッ


サトシ「…………! でも、そんなことしたら……」

グラジオ「フッ……その程度のことではルガルガンはビクともしないさ。構うな、やれ!」

サトシ「……言ってくれるじゃん」


サトシ「どうなってもしらないからな! ピカチュウ、“アイアンテール”!」


ピカチュウ「チュウウウウ……!」キランッ!
 ▼ 339 dX3IS9Elqo 21/04/07 00:10:47 ID:6gugVhKQ [3/4] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ピカチュウ「ピッカァッ!!!」

 ドゴォッ!!!

ルガルガン「…………ッ!!」グラッ


ロトム『ピピーーッ!!? なにやってるロト! サトシ、ピカチュウ! そっちはルガルガン! 仲間ロト!!』

グラジオ「――“カウンター”!!」

ロトム『!!?』

 ドゴォッ!!!




ファイヤー「がっ…………!!?」ガクッ
 ▼ 340 dX3IS9Elqo 21/04/07 00:22:23 ID:6gugVhKQ [4/4] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ロトム『ピピッ!? 今度はファイヤーを狙ったロト!!?』

サトシ「ごめんな、ルガルガン。痛かっただろ?」

ピカチュウ「ピーカ……」

ルガルガン「ガル♪」

サトシ「って、あれ……? なんか、ホントになんともなさそうなかんじ……」

グラジオ「だから言っただろう。おまえたちの攻撃の一発や二発ぐらい、ルガルガンなら軽く受け切れると」フッ

サトシ「!」


サトシ「……ちぇっ!」

ピカチュウ「ピカチュウ!」ムス--ッ


ロトム『“アイアンテール”の衝撃でルガルガンをこんらんから目覚めさせ、その威力を倍化させた“カウンター”でファイヤーを攻撃――ピカチュウとルガルガンのコンビネーション、データアップデートロト!』
 ▼ 341 dX3IS9Elqo 21/04/09 23:26:17 ID:1x/2P1ys [1/4] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ファイヤー「ピョエェエエェエエエエエエッ!!!」スッ


ロトム『またまた“もえあがるいかり”ロト!』

サトシ「させるか! なら、こっちだってまた“アイアンテール”でぶった斬ってやる!」

グラジオ「!」ピクッ

ピカチュウ「チュウウウウ……!」キランッ!

グラジオ「まて、サトシ! なにか様子がおかしい!」

サトシ「…………!?」


ピカチュウ「ピッカ…………ピカ!?」グググッ

サトシ「えっ……歯がたたない!?」

ロトム『大ダメージを受けた いかりでファイヤーのとくせい「ぎゃくじょう」が発動して、パワーが上がってしまったロトー!』

サトシ「くっ……!」


ピカチュウ「ピカァァァァ!!?」メラメラメラ

サトシ「……ピカチュウーーッ!!」

ロトム『呑み込まれたロトー!』

サトシ「クソッ! どんどん広がってく!」

グラジオ「…………っ、ルガルガン頼む! リーリエたちを!」

ルガルガン「ルガルッ!」タタタッ

 ドゴオオオオン!!!


サトシ「……うおわぁっ!!?」

グラジオ「ぐぅ……ッ!!」
 ▼ 342 dX3IS9Elqo 21/04/09 23:28:33 ID:1x/2P1ys [2/4] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 メラメラメラメラ…!!!

リーリエ「……きます!」

コハル「どどど……どうしよう!? リーリエ!」アタフタ

リーリエ「なんとかして受け止めるしか……!」


リーリエ「シロン! “こなゆ――」

ルガルガン「ガルッ!!」バッ

リーリエ「えっ……ルガルガン!?」

シロン「こん!!?」


「コハル! さがれーーッ!!」

コハル「…………ゴウ!?」

イーブイ「イブッ!!?」


ゴウ「エースバーン、頼む! “かえんボール”だ!」

エースバーン「バス、バス……」トンッ トンッ

エースバーン「バァァァーーーーン!!!!」ドシュッ!


ルガルガン「ルー! ガルーーッ!!」ダンッ


 ズンッ! ズンッ!  ズンッ!!   ズドンッ!!!

 ▼ 343 dX3IS9Elqo 21/04/09 23:35:00 ID:1x/2P1ys [3/4] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 ズドォォォォォォン…!!!!

ゴウ「ぐっ……! やったか!?」ビリビリ

 モクモクモクモク…




ピカチュウ「」
エースバーン「」
ルガルガン「」


サトシ「……ピカチュウ!!」タタタッ

ロトム『相殺しきれなかったロトー!』

サトシ「ありがとな。やすんでてくれ」ダキッ

ピカチュウ「ピ、カチュ……」グッタリ


コハル「ごめんね、エースバーン。私たちのために……。ありがとう……」

ゴウ「戻ってくれ、エースバーン!」ポヒュッ


リーリエ「ごめんなさい、ルガルガン。わたくしたちを庇って……」

シロン「こーん……」シュン

グラジオ「よくリーリエたちを守ってくれたな。……戻れ」ポヒュッ
 ▼ 344 dX3IS9Elqo 21/04/09 23:38:24 ID:1x/2P1ys [4/4] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

コハル「ね、ねえ。みんな見て! ファイヤーが!」

ファイヤー「ハァ……ハァ……」フラフラ

ゴウ「今の攻撃で力を出し尽くしたのか……?」

サトシ「……ってことは、チャンスだ!」

グラジオ「よし。ココで一気にたたみかけ――」

「えっ……シロン!?」


サトシ/グラジオ「「……リーリエ!?」」

 チラッ


シロン「コ…………ン…………」ZZZ

フリーザー「…………」キッ

ロトム『“こころのめ”から“さいみんじゅつ”のコンボを使われてしまっては、“オーロラベール”と「ゆきがくれ」での防御も意味がないロトー!』


サンダー「キエェッ!!」タタタッ

リーリエ「うっ……」タジッ

ゴウ「マズい! サンダーまでリーリエの方に向かってる!」



サトシ/グラジオ「「――やらせるか!」」チャッ
 ▼ 345 dX3IS9Elqo 21/04/10 00:02:19 ID:4uBgPYnk NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

サトシ「カイリュー! キミに決めた!」

グラジオ「ゆけ! 聖獣シルヴァディ!」

 ヒュッ! シュルルル… パカ-ン!


カイリュー「ばおおおおお!!!」

シルヴァディ「シヴァアァアァルルルルルッ!!!」


グラジオ「どっちだサトシ!」

サトシ「サンダー!」

グラジオ「……ならば!」スチャッ
 ▼ 346 dX3IS9Elqo 21/04/11 00:24:46 ID:pvbQo8XM [1/3] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ゴウ「サトシ! そいつはめっちゃまけんきが強い!」

ゴウ「発達したうしろ足を使った強烈な蹴りに気をつけろ!」

サトシ「ああ。サンキュー、ゴウ!」

サトシ「……って、んっ? まけんきに、足がじまん……」

サトシ「…………」


サトシ「……ヒヒッ♪」

ゴウ「…………! あの表情……なにか掴んだのか!」


サトシ「飛べ、カイリュー! サンダーの上をとるんだ!」

ロトム『どうするつもりロト? サトシ』

サトシ「……まあ見てろって♪」


サトシ「どうだ、サンダー! カイリューはこんなに高く飛べるんだ!」

サトシ「足ばっか強くても、羽根がそんなんじゃお前にはできないだろー!」

カイリュー「ばおっおっおっおっ♪」ケラケラ

サンダー「…………!」イライラ

サトシ「やーい! 悔しかったらカイリューに追いついてみろー!」ベロバ-

サンダー「」プチッ


サンダー「キエェッ!!」ダンッ!!!


サトシ「!」



フリーザー「…………」ギロッ

リーリエ「気をつけてください、おにいさま。フリーザーがまた、“いてつくしせん”の照準を定めているようです」

グラジオ「ああ。わかっている」

フリーザー「!!!」クワッ!!

 ピキィィィィィン…!!!


グラジオ「!」
 ▼ 347 dX3IS9Elqo 21/04/11 00:28:13 ID:pvbQo8XM [2/3] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ゴウ「なっ……ひとっ跳びで超えた!?」

ロトム『“とびはねる”ロトー!』

サトシ「……まけんきが強いってんなら、やっぱそうくるよな」ニヤッ

ゴウ/ロトム「「!」」


グラジオ「ダークメモリを受け入れ、あくの魔獣となりて暴れよ!」シュパッ!

シルヴァディ「」ウィ-ン!…カション!

フリーザー「…………!?」

グラジオ「シルヴァディをあくタイプにかえれば、冷酷無比の眼差しに、その身を凍てつかせることはない」

グラジオ「――ゆけっ!」



サトシ「カイリュー! “ぼうふう”!!」
グラジオ「シルヴァディ! “マルチアタック”!!」


 ▼ 348 dX3IS9Elqo 21/04/11 00:33:06 ID:pvbQo8XM [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

 ズバアアアン!!!

サンダー「…………!」グラッ

 ヒュ--ン…


 ズズゥゥゥゥン…!!!


ゴウ「そうか! サトシが執拗にサンダーをちょうはつしたのは、空中戦に誘い込むことでこうかは ばつぐんのこのわざを確実に決めるため。アイツのまけんきを逆手にとったってわけだ!」

ロトム『相手がどんなに高く飛んでいても“ぼうふう”ならお構いなしロト♪』


リーリエ「サンダーの相手をサトシが引き受けたあの瞬間から、おにいさまの中では、すでにこの一連の流れが思い描かれていたのですね……。さすがです」



サトシ「お前のジャンプ、最高だったぜ。サンダー」ニッ

サンダー「キエッ……」ヨロッ


グラジオ「まだ続けるというのなら、こちらも容赦はしない」キッ

フリーザー「フリッ……」ヨロッ



「ピョエェエエェエエエエエエッ!!!」



一同「「「「「!!!」」」」」
 ▼ 349 dX3IS9Elqo 21/04/12 00:07:40 ID:8eFcs/.I NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

 メラメラメラメラ…!!!

サトシ「ファイヤー!? もう動けるようになったのか!」

グラジオ「チッ……! やはり、やつらの狙いは時間かせぎだったか」

ゴウ「ヤバいぞ! このままじゃ今度こそ全滅だ!」

グラジオ「……下がっていろ!」

ゴウ「えっ……グラジオ!?」


グラジオ「ブラッキー! いくぞォッ!!」

 ヒュッ! シュルルル… パカ-ン!

ブラッキー「ブラッキー!」


コハル「あのポーズって、たしか……そっか! Zワザでなら止められるかも!」


グラジオ「新月の夜、ほの暗き宵闇を彷徨う……」
       トワ
グラジオ「永遠の旅人となるがいい!」



グラジオ「“むげんあんやへのいざない”……!」


 ▼ 350 dX3IS9Elqo 21/04/16 23:31:01 ID:RHBIj0CQ [1/4] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 ブワアアアアアアッ…

ゴウ「……景色がかわった!?」

ロトム『“むげんあんやへのいざない”の効果ロト!』

コハル「わざひとつで景色までかえちゃうなんて……!」


          ザワザワ…

   ザワザワ…
                          ザワザワ…

                  ザワザワ…


コハル「えっ……な、なにこれ!? 地面からたくさんの、黒い……手?」

サトシ「こうなったが最期。あいつを捕まえるまで、この手がどこまでも追いつめるんだ!」

コハル「……こわっ!」

グラジオ「フッ……どこかのだれかには真っ向から打ち砕かれたがな」

コハル「?」


グラジオ「やれ! ブラッキー!」

 ババババババッ!!!




 ジュオオオオオッ…!!!


グラジオ「――ッ!」
 ▼ 351 dX3IS9Elqo 21/04/16 23:34:04 ID:RHBIj0CQ [2/4] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

コハル「ウソっ……どんどん燃やされてく!?」

ロトム『ゴーストタイプの“むげんあんやへのいざない”では、あくタイプの“もえあがるいかり”と相性が悪いロト!』

コハル「そんな……! Zワザでもだめなの!?」

グラジオ「…………」



サトシ「今だ! カイリュー!」

カイリュー「ばおっ!」バッ

ファイヤー「!?」

コハル「……いつのまにあんなにファイヤーの近くまで!?」

ゴウ「……きっと、俺とのコンビネーションのときと同じだ!」

コハル「…………! じゃあ、この暗闇に隠れて……!」



サトシ「――“はかいこうせん”!!」

カイリュー「ばおおおおおおおおおッッ!!!!」ピロリロリロリィィィ----!!!!

ファイヤー「ファッ……!??!?」

 チュドォォォォ--ン…!!!!




ファイヤー「……………………ッ!」ガクッ


コハル「やったよ! すごい!」

イーブイ「ブーイ♪」
 ▼ 352 dX3IS9Elqo 21/04/16 23:38:11 ID:RHBIj0CQ [3/4] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

カイリュ-/ブラッキ-「「……」」ギロッ

フリ-ザ-/サンダ-/ファイヤ-「「…………ッ!」」タジッ

サトシ「…………」ツゥ--ッ…

ゴウ(カイリューは今、“はかいこうせん”の反動で動けない。頼む、もうこれ以上抵抗しないでくれ……!)




 …ダンッ!!!
      …ダンッ!!!
           …ダンッ!!!


コハル「あっ……飛んでっちゃう!?」

グラジオ「……退いたか」

サトシ「ちょっとあの木のこと調べるだけだから、ゴメンなー!」ブンブン

サトシ「おつかれさん、カイリュー♪」

カイリュー「ばおおっ♪」ダキッ

サトシ「ちょっ、カイリューくるしいよ! やめろったら!」アハハッ

リーリエ「お二人とも、見事なお手なみでした。……やはり、サトシとおにいさまが組めば向かうところ敵なしですね!」

サトシ「えへへっ♪」
グラジオ「…………フッ」


ゴウ「って、ああああ!……俺のゲットは!?」


ゴウ「おーい! 待ってくれー!」タタタッ

一同「「「「(苦笑)」」」」
 ▼ 353 dX3IS9Elqo 21/04/16 23:41:14 ID:RHBIj0CQ [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

リーリエ「はい。オレンのみです」

ピカチュウ「ピーカ♪」
エースバーン「バース♪」
ルガルガン「ガル♪」

リーリエ「ふふっ♪ まだまだたくさんありますから、ゆっくり食べてくださいね」


ロトム『飛び去った方角・距離から計算して、フリーザーはこのカンムリ雪原のどこかに、サンダーはガラル本土のワイルドエリアに、そしてファイヤーは東の離島に、それぞれ身を潜めたと推察されるロト』

コハル「……じゃあ、そこにいけば、また会えるかもしれないんだ?」

ロトム『ロト!』

サトシ「だってさ、ゴウ。……ほら、もういいかげん元気だせって!」

サトシ「今度オレたちもいっしょに探しにいってやるからさ」

コハル「うんう……私も!?」

ゴウ「……ホントに?」ドヨヨ-ン

サトシ「もっちろん!」ニッ

コハル「そっ……そうそうー!(裏声) だからほら、そろそろ……ねっ?」

ゴウ「……二人がそこまで言うならしょうがないな! ゲットはまた今度にしてやるっしょ!」キリッ

サトシ/コハル「「(苦笑)」」

ロトム『そういうことならボクもいっしょに行きたいロト。まだまだファイヤーたちのデータを収集したいロト〜』

サトシ「へへっ、やるきだなロトム! なら、ロトムも参加決定!」

サトシ「そうだ! どうせなら、さっきロトムが言ってたカンムリ雪原の伝説調査! あれも、そんときみんなでやろうぜ! また村長さんの民宿に泊まりでさ!」

ロトム『おおー!? たのしみロト♪』

コハル「あ、あれ? なんかどんどん予定が増えてく……。私、そんなにしょっちゅうスクール休むわけにもいかないんだけどなー」

コハル「……な〜んて」チラッ チラッ

サトシ「いいんじゃない? 俺とゴウだって行ってないし」ケロッ

サトシ「いっそのことやめちゃえば?」

ゴウ「おっ、いいなそれ。サトシ、ナイスアイディア♪」

コハル「!?」


コハル「よくないよくない! いいわけなーい!」
 ▼ 354 dX3IS9Elqo 21/04/17 00:21:09 ID:3vDQlLn. [1/4] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 ――ダイ木の丘――

サトシ/ゴウ「「おおーーっ!!? でっけーーーーーーーーッ!!!」」

コハル「わぁ〜……! 近くでみるとほんとにキレイ! やっぱり来てよかったね、イーブイ♪」

イーブイ「イッブイ♪」

ゴウ「『やっぱり』……? ははぁ〜ん? さては、コハル。おまえもまずダイ木から来ようとしてた口っしょ!」

コハル「……えっ!?」ギクッ

コハル「そっ、そうだけど!?/// それがなに!?」

ゴウ「うんにゃ、別にぃ〜?♪ にしても、ホーントむじゃきなこどもになったよなーコハル!」ニマニマ

コハル「ぐぬぬ……///」


サトシ「どうだ、グラジオ。ここがそうなのか?」

グラジオ「いや……」フルフル

グラジオ「たしかに、要所でウルトラオーラの反応こそあるが、どれもホールの発生源には満たない微弱なものばかり。……すべてかあさんたちが言っていたとおりだ」

サトシ「そっか。う〜ん……」

サトシ「…………」ムムムッ

ピカチュウ「……ピカピ?」


サトシ「!」
 ▼ 355 dX3IS9Elqo 21/04/17 00:29:04 ID:3vDQlLn. [2/4] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「そうだ、上だ!」

グラジオ「なに……?」

サトシ「ほら! さっきファイヤーたちが出てきた少しまえに、ロトムがなんちゃら反応『生体反応ロト!』が近くにはないって言ってただろ? あれと同じだよ! きっと、ウルトラホールが開いたのは木の周りじゃなくて、もっとずっと高く! ダイ木の上なんだよ!」

リ-リエ/グラジオ「「!」」

グラジオ「……お前にしては冴えているぞ、サトシ!」

リーリエ「たしかに、それならば、ダイ木周辺では常に低い数値で一定していることにも合点がいきます」

ロトム『このサトシの頭の冴え、たぶん明日は槍が降るロトー♪』

サトシ「へへっ、だろ?」ニッ

サトシ「……って、ん? なんか、微妙にほめられてないような……」

サトシ「ま、いっか!」


サトシ「……よーし!」クイッ
 ▼ 356 dX3IS9Elqo 21/04/17 00:33:10 ID:3vDQlLn. [3/4] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「なら、さっそくオレたちが登って確かめてきてやる!」

ピカチュウ「……ビガァ!!?」

コハル「えっ、登るって……まさか、このダイ木を!?」

サトシ「ああ!……リーリエ、ウルトラオーラの測定機を貸してくれ!」

リーリエ「はっ、はい!」

コハル「それはいくらなんでもむちゃくちゃすぎ――」


サトシ「うおおおおおおおッ!!!」ドドドドドドッ


コハル「……って、はやっ!? すごっ!」

リーリエ「ぉーぃ」


ゴウ「つーか、カイリューに乗せてもらえよ……」
 ▼ 357 dX3IS9Elqo 21/04/17 00:36:52 ID:3vDQlLn. [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

________

____


サトシ「へへっ! この調子でいけば、バドレックスの出番はなくなっちゃうかもな!」ガシッ

サトシ「そしたらアイツ、きっと拗ねるぞ〜♪」ガシッ

ロトム『……だけど、以前としてウルトラオーラの数値は微弱なまま。成果なしロト』

サトシ「あれ? おっかしいな。まだまだもっともっと上ってことか……?」ガシッ


サトシ「よっしゃ! もうひとふんばり!」モフッ

サトシ「……って、んっ!? 『モフッ』!!?」ピタッ



???『バクゥゥゥゥウゥゥゥゥゥ……………………ッ!!!』ゴゴゴゴゴゴッ



サトシ/ピカチュウ/ロトム「「「!!?」」」
 ▼ 358 コガシラ@もくたん 21/04/17 01:20:26 ID:Y/psmVbI NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ほほう
 ▼ 359 dX3IS9Elqo 21/04/23 23:47:13 ID:cHtkoAiE [1/7] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 ――小一時間後――

ゴウ「で、なんとかヌマクローをひっぱりだそうとしたんだけど、アイツぬめぬめしてるから――」

コハル「へぇ〜、そんなことあったんだ?」

 ドォォォン…   ドォォォン…

コハル「……これ、なんの音?」

ゴウ「さあ……太鼓じゃないか?」

コハル「そっかー太鼓かー」

「ぉーぃ」

リーリエ「…………! サトシの声です!」チラッ


 タタタッ…

サトシ「おーい! みんなー!」ブンブン

ゴウ「ははっ! のんきに手振ってら」

ゴウ「おーい!」ブンブン

コハル「てか、サトシ木の上走ってない!? これまたすごっ!」

サトシ「みんな、逃げろー!」

ロトム『はやく逃げるロトー!』

一同「「「「えっ」」」」




ダイマックスヨクバリス『バクゥゥゥゥウゥゥゥゥゥ……………………ッ!!!』ドォォォン ドォォォン


一同「「「「うわああああああ!!!??」」」」
 ▼ 360 dX3IS9Elqo 21/04/23 23:48:47 ID:cHtkoAiE [2/7] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 タタタッ…

ゴウ「なんだよこれ、どうなってんだ!? サトシ、説明しろ!」

サトシ「オレだってわかんないよ! 登ってたらあいつがいて、そんで、急に怒って追っかけてきたんだ!」

グラジオ「お前が不用意に巣に立ち入って刺激したからだろう!」

サトシ「じゃあ、なんであんなにデカいんだよ!? 隊長!」

ゴウ「そこんとこどうなんだ!? 隊長!」

コハル「たいちょお〜!!」ハァ ハァ

グラジオ「…………っ、それは――」

リーリエ「……それは?」

グラジオ「…………」
 ▼ 361 dX3IS9Elqo 21/04/23 23:50:08 ID:cHtkoAiE [3/7] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

グラジオ「ゆけ! 聖獣シルヴァディ!」

 ヒュッ! シュルルル… パカ-ン!

シルヴァディ「シヴァアァアァルルルルルッ!!!」


グラジオ「乗れ、リーリエ」(on シルヴァディ)

リーリエ「へっ? は、はい……」

グラジオ「……あとは任せる!」ダンッ!!!

リーリエ「……ちょっ!?」

 ドドドドドドドド!!!!


サトシ/ゴウ/コハル「「「……」」」ポカ-ン


サトシ「にっ……」
         ゴウ「にっ……」
                 コハル「にっ……」


一同「「「「逃げたぁ〜〜〜!!?」」」」

ロトム『……ロト!』
 ▼ 362 dX3IS9Elqo 21/04/23 23:53:00 ID:cHtkoAiE [4/7] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ヨクバリス『バクゥゥゥゥウゥゥゥゥゥ……………………ッ!!!』ドォォォン ドォォォン

コハル「うわわわわわっ! きたぁ〜〜!!?」

サトシ「ウオノラゴン! キミに決めた!」

ゴウ「いっけー! フライゴン!」

 ヒュッ! シュルルル… パカ-ン!


サトシ「緊急事態だ! ウオノラゴン、また乗せてくれ!」

ウオノラゴン「のら〜♪」

ゴウ「フライゴン、こっちも頼む!……乗れ、コハル!」

コハル「う、うん。ありがとう!」


ロトム『みんな、急ぐロト!』
 ▼ 363 dX3IS9Elqo 21/04/23 23:55:37 ID:cHtkoAiE [5/7] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 ゴゴゴゴゴゴッ

コハル「うえっ!? な、なんかヨクバリスが緑色に光ってるんですけど!?」

ゴウ「っ! ま、まさかあれって――」

ロトム『“ダイソウゲン”の発射準備体勢ロトー!』

サトシ「クソッ……! とまれ、ウオノラゴン!」

ウオノラゴン「!」キキィィィィ! …ピタッ!

ゴウ「……おい、なにやってんだよサトシ!?」ピタッ

サトシ「ゴウ! オレたちが時間をかせぐ。コハルといっしょに先にいってくれ!」

ゴウ「!」

サトシ「…………」ジッ
 ▼ 364 dX3IS9Elqo 21/04/23 23:56:52 ID:cHtkoAiE [6/7] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ゴウ「……オッケー!」ニッ

ゴウ「このまま行ってくれ! フライゴン!」

フライゴン「Fly!」

コハル「えっ!? で、でも……!」

ゴウ「……大丈夫だ!」


ゴウ「サトシ! また後でな!」

コハル「気をつけてね!」

サトシ「おう!」ニッ
 ▼ 365 dX3IS9Elqo 21/04/23 23:59:28 ID:cHtkoAiE [7/7] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「力を貸してくれ、ルカリオ! カイリュー!」

 ヒュッ! シュルルル… パカ-ン!


ルカリオ「カルルル……!」
カイリュー「ばおおおおお!!!」


ヨクバリス『バクゥゥゥゥウゥゥゥゥゥ……………………ッ!!!』ボンッ!!! ボンッ!!!


サトシ「タネ!?だけど……でっか! しかもふたつ!」

ロトム『気をつけロト、サトシ。“ダイソウゲン”をうけると、場がグラスフィールドにかわるロト! グラスフィールド内では、くさタイプわざ――つまりは、“ダイソウゲン”の威力があがる。……そうなってしまっては、もう手がつけられなくなってしまうロト!』

サトシ「だったら、この攻撃を止めりゃいいんだよな!」
 ▼ 366 dX3IS9Elqo 21/04/24 00:02:26 ID:g2K6oUjM [1/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「カイリュー、“ぼうふう”! タネを巻き込むんだ!」

カイリュー「ぶふぅううううう!!!」パタパタ

 ギュオオオオオオオ…!!!


サトシ「いいぞ、カイリュー! そのまま捕まえろ、ピカチュウ! “エレキネット”だ!」

ピカチュウ「ピカピカピカピカ! チューピッカァ!!」パサッ

サトシ「今だ、ルカリオ! “はどうだん”!」

ルカリオ「破ァッ!!!」ボッ!

 ズドォォォォォォン…!!!!


ロトム『おおー!? カイリューがタネを一ヶ所に集めたところをピカチュウが捕まえて、それをルカリオがまとめて砕く――』

ロトム『すばらしい連携ロトー♪』

サトシ「えへへっ♪」
 ▼ 367 dX3IS9Elqo 21/04/24 00:03:37 ID:g2K6oUjM [2/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「さあ、今度はこっちのばんだ!」

サトシ「ピカチュウ、“10まんボルト”! カイリュー、“ぼうふう”! ルカリオ、“はどうだん”!」


 ドゴオオオオン! ドゴオオオオン!  …ズドォォォォォォン!!!!


ヨクバリス『バッ……………………クゥ………………………………ッ!』グラッ


ロトム『ヨクバリスが体勢を崩したロトー♪』

サトシ「……そろそろか」ポヒュッ


サトシ「よし! この隙に、オレたちも逃げるぞ!」

ロトム『了解ロト!』
ピカチュウ「ピカッ!」

サトシ「――ウオノラゴン!」


 ドドドドドドドド!!!!

 ▼ 368 dX3IS9Elqo 21/04/24 00:05:45 ID:g2K6oUjM [3/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 ――ポールレイクの湖畔――

グラジオ「……では、結局 木の上ではなかったということか」

サトシ「ああ。かなり高くまで登ったんだけど……」

ロトム『どこまでいってもウルトラオーラの反応は微弱なまま。たまに途切れることもあったロト』

グラジオ「たまに、途切れる……?」

ロトム『ロト』

リーリエ「かなり有力な説だったのですが、残念ですね……」

サトシ「あーあ。ルザミーネさんには先越されちゃったけど、バドレックスには勝った!って思ったのにな〜!」

リーリエ「べ、べつに競争ではないですから(苦笑)」

グラジオ「…………」

リーリエ「……おにいさま?」

グラジオ「んっ……ああ、すまない」

ゴウ「ま、ここで話してても仕方ないし、もうひとつの目的――ロトムの伝説ポケモンの調査は達成できたんだ。今日んところは帰ろうぜ」

コハル「だね。みんなのポケモンも、ファイヤーたちとのバトルで疲れてるだろうし」
 ▼ 369 dX3IS9Elqo 21/04/24 00:06:58 ID:g2K6oUjM [4/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 ――フリーズ村――

サトシ「……んっ?」

 ザワザワ…

ゴウ「人集り……。なんかあったのか?」


サトシ「!」
 ▼ 370 dX3IS9Elqo 21/04/24 00:09:32 ID:g2K6oUjM [5/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「――村長さん」

村長「おや、村の救世主! どこかおでかけだったのですかな?」

ゴウ「はい、ちょっと雪原に調べものをしに。それより――」

リーリエ「わたくしたちが留守のあいだに、村でなにかあったのでしょうか? ずいぶんと騒がしいようですが……」

村長「おお、そのことですかな。……驚かずに聞いてくだされ。なんと、新たな村の救世主があらわれたのですじゃ!」

サトシ/ゴウ/コハル/リ-リエ「「「「新たな村の救世主!!?」」」」

村長「ウム」


村長「じつは、先刻 村で、このあいだの黒いポケモンによく似た白いポケモンがあばれる事件がありましてのう」

リーリエ「“白”いポケモン!!?」キラキラ

村長「!?」ビクッ

村長「どっ……どうかなされたのですかな?」

リーリエ「あっ……///」

グラジオ「……気にせず続けてくれ」
 ▼ 371 dX3IS9Elqo 21/04/24 00:11:43 ID:g2K6oUjM [6/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

村長「じゃが、あわや大惨事かと思われた……その時! なんと、どこからともなく現れたあの黒いポケモンと、その背に跨ったもう一体のポケモンとが協力しあい、そやつを瞬く間に諌めたのじゃ!」

村長「あの気高きお姿こそ、まさしくおとぎ話のなかの豊穣の王そのもの!」

サトシ「……バドレックスだ!」

コハル「だね。さっそく、雪原のためにがんばってるんだ」

サトシ「なら、オレたちも負けてらんないな!」

村長「いやはや。昨日あんたらから話を聞いたときは、ぶっちゃけ豊穣の王のことなどこれっぽっちしか信じておらなんだが……」

ゴウ「おい」

村長「ああして姿を見せられてしまったからには、心より信じるほかありませんのう」

村長「ワシも、観念してキズナのタヅナを編む練習をせねばならんかのう」

コハル「あ、あははっ。是非おねがいしまーす……」
 ▼ 372 dX3IS9Elqo 21/04/24 00:15:39 ID:g2K6oUjM [7/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ロトム『にしても、もともとおとぎ話のなかの愛馬のすがたには、本によって白・黒の相違があったロトが……まさか、本物の愛馬のレイスポスだけではなくちゃんと白馬も実在していたなんて、すっげーロト! 三度目の大発見ロトー!』

リーリエ「はい! すげ〜、です!」ムフ-ッ!


リーリエ「もっと詳しく聞きたいのですが!!」グイッ

ロトム『ボクにも聞かせてロト♪』グイッ

サトシ「オレも知りたーい! んで、そいつともバトルしてみたーい!」グイッ

ゴウ「もちろん俺はゲットっしょ!」グイッ

村長「おっ、おおう……!?」タジッ

村長「で、ではワシの家で、おちゃでも飲みながらゆっくり話すとしますかな」

サトシ/ゴウ/ロトム/リ-リエ「「「「お願いしまーす!!」」」」

ロトム『……ロト♪』


コハル/グラジオ「「(苦笑)」」
 ▼ 373 dX3IS9Elqo 21/04/24 00:17:50 ID:g2K6oUjM [8/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告



 ピン♪ ピン♪ ピロリン♪


 ▼ 374 dX3IS9Elqo 21/04/24 00:19:58 ID:g2K6oUjM [9/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 ――翌朝――

サトシ「うーん、むにゃむにゃ」

サトシ「あい……」

サトシ「“アイアンテール”だ、ピカチュウ……」ZZZ


サトシ.。oO(
 ▼ 375 dX3IS9Elqo 21/04/24 00:21:25 ID:g2K6oUjM [10/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 なんだ、ココ?

 どこかの、洞窟……?

『…………』

 そっち? そっちになにかあるの?

 よし、行ってみようぜ。ピカチュウ!

ピカチュウ「ピカ!」タタタッ
 ▼ 376 dX3IS9Elqo 21/04/24 00:22:32 ID:g2K6oUjM [11/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 ずいぶんと入り組んでるんだな。

 それに、めっちゃ広い……。

ピカチュウ「……ピカ!?」ピタッ

 えっ……行き止まり!?

 ってことは、ココが一番奥……?


ピカチュウ「!」ピクッ
 ▼ 377 dX3IS9Elqo 21/04/24 00:24:04 ID:g2K6oUjM [12/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ピカチュウ「ピカピ! ピカピーカ!」

 ピカチュウ? どうし――ッ!?


 ギュィィィィン…!


 あの光って、まさか……!?


???『ロォイ……』ニュルンッ


 あいつは――!
 ▼ 378 dX3IS9Elqo 21/04/24 00:25:53 ID:g2K6oUjM [13/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「あの……まさ…………ウ……ホ……ZZZ……」

ピカチュウ「ピ……カチュ……」ZZZ

ロトム『まーたサトシたちは寝坊ロト。いい加減カンベンしてほしいロト』ハァ

リーリエ「ま、まあまあ。ふたりとも、昨日・一昨日と連日の大活躍でしたし、疲れてるんですよ。きっと」

ロトム『リーリエはサトシたちを甘やかしすぎ「そ、そのようなことはないと思いますが……」ロト! グラジオからも、なんとか言ってやってほしいロト』

グラジオ「…………」

リーリエ「……おにいさま?」

グラジオ「…………」


ロトム/リ-リエ「「…………?」」
 ▼ 379 dX3IS9Elqo 21/04/24 00:28:48 ID:g2K6oUjM [14/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

『どこまでいってもウルトラオーラの反応は微弱なまま。たまに途切れることもあったロト』

『それならば、ダイ木周辺では常に低い数値で一定していることにも合点がいきます』

グラジオ(なぜ、ウルトラオーラの反応が途切れる? サトシが立てた仮説に誤りがあったとしても、あのダイ木がウルトラホールの発生になんらかの関係があるのだとするのなら、ウルトラオーラは一定の数値を維持するハズ。なのに、なぜ……)

グラジオ(であれば、ダイ木はなにも関係がない?……いや、カンムリ雪原ではあの周辺でしかウルトラオーラが観測されていない以上、それは考えにくい)

グラジオ「…………」

『じゃあ、なんであんなにデカいんだよ!? 隊長!』

グラジオ(! ダイマックスポケモン……)

『ガラル粒子の影響が濃く、ポケモンが暴走――』

『あっ、ねえ。リーリエ、グラジオ! あっちの――』


『上がダメなら今度は――』


グラジオ「!」
 ▼ 380 dX3IS9Elqo 21/04/24 00:31:38 ID:g2K6oUjM [15/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「……洞窟だァァァァァァァ!!!」ガバッ
グラジオ「――そうか!」

ロトム/リ-リエ「「!?」」ビクッ

グラジオ「…………?」ポカ-ン

ロトム『なっ……なにごとロト!?』

サトシ「夢だよ、夢! バドレックスの夢!」

グラジオ「……なんだと!?」

リーリエ「どのような内容なのですか!?」

サトシ「うん」
 ▼ 381 dX3IS9Elqo 21/04/24 00:34:58 ID:g2K6oUjM [16/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「夢のなかでオレとピカチュウは、見たこともない洞窟を歩いててさ。その洞窟は、道がいくつにも枝分かれしたなんかの巣穴みたいなところで、なのにめっちゃ広くて……」

グラジオ「やはりか」

サトシ「えっ?」

グラジオ「サトシ。お前たちがみたのは、おそらくこのカンムリ雪原の地下に広がる迷宮――マックスダイ巣穴」

グラジオ「ウルトラホールが開いた場所は、ダイ木の上ではなく下……木を登る最中にウルトラオーラの反応が途切れたのは、知らぬ間にお前たちが発生源から遠ざかっていたからだ」

ゴウ「そうか! それならたしかに辻褄が合う!」

ゴウ「……ってことは、木の上にいたヨクバリスがダイマックスしていたのも、ひょっとしてダイ木の根から吸い上げられたガラル粒子が影響を及ぼしてたからか? あんだけデカい木なら、たぶん根はかなり深くまで届いてるハズだしな……」

ゴウ「いや、そもそも木そのものがなんらかの形でガラル粒子の影響を受けてデカくなったって可能性も……」ブツブツ

コハル「ご、ゴウってば自分の世界に入っちゃってるよ……」

コハル(……あれ? そういえば、地下洞窟って……)チラッ

サトシ「…………」

コハル「…………」ホッ


サトシ「『とうさんはディグダかクリムガンかなにかか』『洞穴なんかにいるハズがない』」ボソッ

コハル「……根にもってた(苦笑)」
 ▼ 382 dX3IS9Elqo 21/04/24 00:37:27 ID:g2K6oUjM [17/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

グラジオ「こうも言ったハズだ。『可能性がゼロだと思ったわけじゃない』、とな」ニッ

サトシ「あっ! ズルいぞ!」

グラジオ「…………フッ」

サトシ「ぐぬぬ」

リーリエ「ま、まあまあ。……他にはなにもなかったのですか?」

サトシ「……そうだった!」


サトシ「そんで、しばらく歩いたら洞窟の奥にたどり着いてさ。そこで……見たんだ」

サトシ「――ウルトラホール」

リ-リエ/グラジオ「「!」」

サトシ「そっから出てくる――」

グラジオ「ウルトラビースト!」

サトシ「ああ」

ゴウ/コハル「「…………!」」ゴクリ
 ▼ 383 dX3IS9Elqo 21/04/24 00:51:49 ID:g2K6oUjM [18/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

グラジオ「どんなヤツだった!? 特徴は!? それとも、以前にも遭遇したことがあるヤツなのか!?」

サトシ「…………」コクッ

サトシ「俺と、ロトム、リーリエ。それから――グラジオも」

サトシ「……よく知ってるヤツだよ」

グラジオ「お前やリーリエだけでなく、オレも……?」

グラジオ「!」


グラジオ「……まさか!?」

サトシ「……その、まさかだ」
 ▼ 384 dX3IS9Elqo 21/04/24 00:53:47 ID:g2K6oUjM [19/19] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

グラジオ「……また、オレたち家族のまえに立ちはだかろうというのか。UB01 PARASITE」

グラジオ「いや――」


グラジオ「――ウツロイド!」

 ▼ 385 ミロル@どくけしのみ 21/05/02 21:26:36 ID:rFkc6jbU NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シエンネ
 ▼ 386 dX3IS9Elqo 21/05/05 00:14:35 ID:vffsd9/c [1/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ロトム『ウツロイド きせいポケモン いわ・どくタイプ』

ルザミーネ『因果なものね。まさか、モーンに関係するかもしれないウルトラホールから姿を現したのが、よりにもよってあのウツロイドだなんて……』

グラジオ「ああ……」

ルザミーネ『わかったわ。マックスダイ巣穴のなかを調べられるよう、こちらで手配しておきます』

ビッケ『入口にエーテル財団の研究員を待機させておきますから、入るまえにかならず、手持ちのポケモンみんなに予防注射を受けさせてあげてください』

ルザミーネ『注射には、ガラル粒子がポケモンへ及ぼす影響を一時的に抑える効果があるの。それさえ受ければ、洞窟内に足を踏み入れても平気よ』

サトシ「はい。ありがとうございます!」

ルザミーネ『それと、おそらくこれが最後の調査に臨むにあたって、ひとり助っ人をそちらに向かわせたわ。そのコのこともよろしくね』

ゴウ「助っ人……?」

ルザミーネ『ふふっ。誰なのかは、巣穴に着いてからのおたのしみよ』

サトシ「へへっ! どんなやつかな〜?」ワクワク


ルザミーネ『それじゃ、サトシくん、ゴウくん、コハルさん、ロトム。……リーリエに、グラジオも』

ルザミーネ『あなたたちに任せっきりで申し訳ないのだけれど、どうかよろしく頼むわね』

ビッケ『こちらでも洞窟内での反応を逐一チェックして、なにかあればすぐ連絡します』
 ▼ 387 dX3IS9Elqo 21/05/05 00:17:31 ID:vffsd9/c [2/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 ――マックスダイ巣穴・入口付近――

マギアナ「ポポポ、ピ♪」フリフリ

サトシ「……マギアナ! じゃあ――」

リーリエ「ふふっ♪ おかあさまがおっしゃっていた助っ人というのは、やはりあなたのことでしたか」

マギアナ「ポピピッ?」

リーリエ「『どうしてわかったか』……ですか? 先ほどおかあさまへ連絡さしあげたときには姿が見えませんでしたし、なにより――」

 ギュッ

マギアナ「!?」

リーリエ「わたくしも、そろそろ映像越しではなく、こうして直にあなたと触れ合いたいと思っていたところです」

マギアナ「〜♪」


サトシ「…………」フフッ
 ▼ 388 dX3IS9Elqo 21/05/05 00:20:17 ID:vffsd9/c [3/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

________

____


エーテル財団員「(苦笑)」つ注射

メッソン「…………」ブルブル

ゴウ「ほーら、メッソン! こわくなーい、こわくなーい」

サトシ「そうそう! 一瞬チクってするだけだから! なっ!?」

ピカチュウ「ピーカチュ!」

コハル「み、見てメッソン! イーブイもぜんぜん痛くなかったって!」

イーブイ「ブイ!」

メッソン「ソメ…………」ジワッ

ゴウ「ああああ!? お願い、泣かないで〜!」アタフタ

サトシ「カイリュー、なんとかしてくれ〜!」


リ-リエ/グラジオ「「…………」」ポカ-ン
 ▼ 389 dX3IS9Elqo 21/05/05 00:25:14 ID:vffsd9/c [4/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 ――マックスダイ巣穴・内部――

<ウワアアアアアアアアアッ!!!??




一同「「「「「うわあああああああああっ!!!??」」」」」タタタッ

ダイマックスユキノオ-「「「「Nooooooo!!」」」」ドォォォン ドォォォン


ゴウ「ななな……なんなんだよ、アイツらは〜!!?」

グラジオ「ヤツらはおそらく、雪原からこの洞窟に迷い込み、内部に充満したガラル粒子の影響を受けダイマックスした野生のポケモンたちだ」

サトシ「じゃあ、なんでオレたちを追っかけてくるんだ!? 隊長!」

ゴウ「そこんとこどうなんだ!? 隊長!」

コハル「たいちょお〜!!」ハァ ハァ

グラジオ「…………っ、それは――」

リーリエ「……それは?」

グラジオ「…………」
 ▼ 390 ャロップ@エフェクトガード 21/05/05 00:26:39 ID:0p/Ivoq. NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 391 dX3IS9Elqo 21/05/05 00:29:31 ID:vffsd9/c [5/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

グラジオ「いでよ! 紅き眼差し――」

グラジオ「――ルガルガン!」

 ヒュッ! シュルルル… パカ-ン!


ルガルガン「ルーーガルッ!!」

グラジオ「チッ……ここで使いたくはなかったが、やむを得ないか」

グラジオ「サトシ! 通路を塞いで、追跡を振り切る。30秒、ヤツらの動きを止められるか!?」

サトシ「!」

サトシ「……だれに言ってんだ!」ニヤッ


サトシ「30秒といわず、一分でも二分でも止めてやるさ!」

サトシ「総力戦だ! みんな出てこい!」


 …パカパカパカパカパカ-ン!!!!!

 ▼ 392 dX3IS9Elqo 21/05/05 00:31:46 ID:vffsd9/c [6/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

「ピカチュウ!!」
        「ばおおおおお!!!」
                  「ゲンゲロゲーン♪」

「カルルル……!」
        「カモォーーン!!!」
                  「うーの♪」ガブッ



サトシ「どわあ"あ"あ"あ"!? 今いいとこだからやめてくれ〜ウオノラゴン!」

ウオノラゴン「?」

グラジオ「……なにをやってるんだ」ハァ

サトシ「……ぶはっ!」


サトシ「まっ……まだまだ! 俺たちがカッコいいのはこっからだ!」キリッ

ゴウ「めげないヤツ(苦笑)」

リーリエ「あっ、ハハ……。き、期待してま〜す」
 ▼ 393 dX3IS9Elqo 21/05/05 00:34:36 ID:vffsd9/c [7/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「まずは、ピカチュウ! “でんこうせっか”! ルカリオ、“かげぶんしん”!」

サトシ「掻き乱せ!」

ルカリオ「……リオォ!」 「……リオォ!」スッ  「……リオォ!」スッ

 ピ ッ…… !!
                   ピ ッ…… …… !!

        ピ ッ…… !!


ゴウ「得意のスピードを使った撹乱で先頭を足止めして、時間をかせぐつもりか? アイツらにとってこの通路は狭い。たしかに、この方法なら列全体を止められるかもしれないけど、ダイマックスポケモンが相手じゃ……」

サトシ「まだまだ! もっともっと走れ!」

ユキノオー『…………!』イライラ


ユキノオー『………………………………ノオオオオオオオオオッ!!』ズズッ…


ゴウ「先頭のユキノオーが足を上げて……マズい!」

コハル「……分身ごと、まとめてピカチュウたちを踏み潰すつもり!?」

サトシ「…………」ニヤッ


サトシ「今だ、ピカチュウ、ルカリオ! はなれろ!」
 ▼ 394 dX3IS9Elqo 21/05/05 00:36:30 ID:vffsd9/c [8/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「続け、カモネギ! ユキノオーのあしもとに飛び込んで、“ぶんまわす”!」

カモネギ「カモォ!!」グルグル

サトシ「カイリュー、“ぼうふう”! カモネギに合わせるんだ!」

カイリュー「ぶふぅううううう!!!」パタパタ

 ギュオオオオオオオ…!!!


ユキノオー『……………………ッ!!!!???』グラッ


ロトム『カモネギの回転が、“ぼうふう”の威力を上げているロトー!?』

ゴウ「まさか……風で揚げ足を取って、転ばせるつもりか!?」

リーリエ「…………!」ゴクリ


ユキノオー『ノッ………………オォォォォォ……………………ッ!!』グググッ


コハル「ダメっ……踏ん張られちゃう!」


サトシ「ウオノラゴン! いっけぇーーーーッ!!!」

ウオノラゴン「うーの!!」タタタッ


 ドンッ!!!!

 ▼ 395 dX3IS9Elqo 21/05/05 00:38:31 ID:vffsd9/c [9/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ユキノオー『Nooooooo…………!!!??』

 ズドォォォォォォン!!!!
       ズドォォォォォォン!!!!
                  ズドォォォォォォン!!!!
                            ズドォォォォォォン…!!!!


コハル「やった! ユキノオーたちが将棋倒しだ!」

イーブイ「ブーイ♪」

ゴウ「……だけど、先頭のヤツはすぐ立て直してくるぞ!」


サトシ「ピカチュウ、“エレキネット”! ゲンガー、“サイコキネシス”!」

ピカチュウ「ピカピカピカピカ! チューピッカァ!!」パサッ

ゲンガー「ゲガー!!」ミョワワワ-ン

ユキノオー『!?』ピタッ

ロトム『抑え込んだロトー♪』


サトシ「へへっ! どうだ、グラジオ!」

グラジオ「ああ。上出来だ!」ニッ
 ▼ 396 dX3IS9Elqo 21/05/05 00:40:41 ID:vffsd9/c [10/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

グラジオ「今だ、ルガルガン! いくぞォッ!!」

ルガルガン「ガルルッ!!」


グラジオ「蒼き月のZを浴びし、岩塊が今……」

グラジオ「滅びゆく世界を……封印する!!」

グラジオ「……くらえっ!!」

ルガルガン「わおおおおおおおーーーーん!!!!」ガシャガシャガシャガシャ--ン!!!


グラジオ「――“ワールズエンドフォール”!!!」


                   ズ
           ゴ
             ゴ        ゴ      ゴ
                ゴ
     ゴ    ゴ          ゴ      ゴ
                                  ゴ
            ゴ            ゴ
      ゴ      ゴ     ゴ      ゴ     ゴ
                            ゴ ゴ
                     ゴ ゴ
              ゴ ゴ
       ゴ ゴ
                 ゴゴゴ
                         ゴゴ
                            ゴ
                 ゴ ゴ
          ゴ ゴ
                 ゴゴ
                        ゴ
                    ゴ ゴ
             ゴ ゴ
                ゴゴ
                      ゴ
                  ゴ ゴ
                ゴ
                     ゴ
                  ゴ
                    ゴ
                   ゴ
                    ゴ
                    ゴ

                    ゴ

                    ・

                   ・

                   ・

 ▼ 397 dX3IS9Elqo 21/05/05 00:42:59 ID:vffsd9/c [11/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 ズズゥゥゥゥン…!!!

ゴウ「すっげぇ……! 道が完全に塞がった!?」

グラジオ「……だが、それもその場しのぎにすぎない」


グラジオ「全員、今のうちに奥へ!」

サトシ「みんな、戻れ!」ポヒュッ

 タタタッ…

 ▼ 398 dX3IS9Elqo 21/05/05 00:46:57 ID:vffsd9/c [12/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

________

____


グラジオ「おい、サトシ! 道は本当にこっちであっているのか?」

サトシ「ああ。間違いないよ」

コハル「えっ……さっきから似たような場所ばっかりなのに?」

サトシ「それでも、岩の配置なんかにはうっすらと見覚えがあるし、なにより……感じるんだ」

サトシ「奥から、だれかが呼んでるのを」

グラジオ「……了解!」

 ピピピピッ

一同「「「「「「!!!」」」」」」

グラジオ「――かあさん!」
 ▼ 399 dX3IS9Elqo 21/05/05 00:49:51 ID:vffsd9/c [13/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ルザミーネ『みんな、聞…ザッ……ちょうだい。洞窟内部の反応ザザ調べていたら、とんでもない事実が判明した…ザザッ』

グラジオ「……『とんでもない事実』!?」

ルザミーネ『ええ。そ…ザザッ ピ--ッ』

ビッケ『最深部とおもわガピッ……所から、きょザザザザ……生体反応を感知…ザザザた。おそらく、ウツロイドガガガガ ピ--------ッ』

グラジオ「すまないが、ノイズが酷くてうまく聞きとれない。もう一度言ってくれ」

ビッケ『ど…ザザ…つのザザザザウツ……ザザザザザザッス…………ブツッ!

ゴウ「……切れた!?」

グラジオ「進むほどに強まる、この瘴気のせいか……?」チッ


サトシ「みんな! たぶん、ここを抜けたところが一番奥だ!」

 タタタッ…

 ▼ 400 dX3IS9Elqo 21/05/05 00:52:11 ID:vffsd9/c [14/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 ――マックスダイ巣穴・最深部――

ウツロイド『ロォイ……………………』

コハル「…………っ、あれが、ウルトラビースト……」

ゴウ「だけ、ど……」ツゥ--ッ…

サトシ「ああ……」ゴクリ


ダイマックスウツロイド『……………………』ゴゴゴゴゴゴ

サトシ/ゴウ「「でっけーーーーーーーーッ!!?」」

コハル「……どうなってるの!?」

グラジオ「さしものウルトラビーストといえど、洞窟内に満ち満ちた、このガラル粒子の影響からは逃れられなかったというわけか……」

サトシ「さっきルザミーネさんたちが言おうとしたのは、このことだったんだ!」

コハル「どどど……どうしよう!? あんなのがいたんじゃ、とてもじゃないけどココを調べることなんて……」

サトシ「決まってるさ!」

コハル「!」


サトシ「アイツをぶっとばして!」

ゴウ「ゲットして!」

リーリエ「かならずおとうさま失踪の真相にたどり着いてみせます!」


サトシ「――ピカチュウ、“10まんボルト”!!」

リーリエ「――シロン、“こなゆき”!!」
 ▼ 401 dX3IS9Elqo 21/05/05 00:55:08 ID:vffsd9/c [15/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ピカチュウ「ピカッ! チュウ"ウ"ウ"ウ"ウ"ウ"ウ"!!!」
シロン「こぉぉぉぉん!!!」

 バチバチバチッ!!!    ビュオオオオオッ!!


ウツロイド『…………』ギュオオオオッ

ゴウ「なっ……ピカチュウたちのわざを吸収した!?」

リーリエ「…………っ!」

サトシ「最初に会ったときとおなじだ! あのときも今みたいに“10まんボルト”が吸い込まれて、ぜんぜんダメージを与えられなかったんだ!」

ゴウ「それだけ、アイツの特殊防御が優れてるってことか……?」

ゴウ「なら!」


ゴウ「フライゴン! GO!」パカ-ン!

フライゴン「Fly!」

ゴウ「ピカチュウ! フライゴンに乗れ!」

ピカチュウ「ピカ!」コクッ

ゴウ「サトシ! フライゴンの力でピカチュウをアイツの頭上まで運ぶ。だからおまえたちは、至近距離からこうかは ばつぐんの“アイアンテール”を叩き込め!」

サトシ「コンビネーションか! オッケー!」


サトシ/ゴウ「「いっけーーッ!!」」
 ▼ 402 dX3IS9Elqo 21/05/05 00:58:53 ID:vffsd9/c [16/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 ズズッ…

サトシ「…………! フライゴン、危ない! ウツロイドの触手攻撃がくる!」

ゴウ/フライゴン「「!」」


ゴウ「フライゴン! “ドラゴンクロー”!」

 ガキィィィィン!!!

ゴウ「……よしっ! 受け止めた!」


ウツロイド『ロォイ……………………』ウネウネ


サトシ「まだ油断するな、ゴウ! どんどんきてるぞ!」

サトシ「ピカチュウ! “アイアンテール”でガードだ!」

ゴウ「くっ……! フライゴン、いったん離れてくれ!」

フライゴン「フリャ……」タジッ


ロトム『あんなにウネウネされては近づくことができないロトー!』

サトシ「クソッ、攻め込む隙がない……!」
 ▼ 403 dX3IS9Elqo 21/05/05 01:01:45 ID:vffsd9/c [17/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ウツロイド『ロォォォォォォイド……………………!!!』ズゴゴゴゴゴ


コハル「なっ……なにあれ! 壁!!?」

ゴウ「ヤバい、“ダイウォール”だ! このままじゃ全員つぶされる!」


サトシ「ピカチュウ! “10まんボルト”!」

コハル「イーブイも! まねして“10まんボルト”!」

ゴウ「フライゴン! “りゅうのいぶき”!」

リーリエ「シロン! “こなゆき”!」

グラジオ「ルガルガン! “ストーンエッジ”!」


 ドゴンッ! ドゴッ! …ドゴゴゴォォォン!!!!

 ▼ 404 ラパルト@ロックメモリ 21/05/05 01:06:51 ID:vffsd9/c [18/19] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
>>403
ウツロイドのわざはダイウォールじゃなくてダイロックです
 ▼ 405 dX3IS9Elqo 21/05/05 01:07:56 ID:vffsd9/c [19/19] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

コハル「ダメっ……ぜんぜん止まらないよ!」

 グラッ…

一同「「「「「「うわああああああ!!!??」」」」」」




 ヒュ- ドロドロドロ…

サトシ「…………! これって――」


 ボボボボボッ

 ▼ 406 dX3IS9Elqo 21/05/07 23:41:11 ID:4smo0yZw [1/4] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 ズドォォォォォォン…!!!!

ゴウ「……あの“ダイロック”を一撃で砕いた!?」

ロトム『今のわざは“アストラルビット”ロトー!』

コハル「ってことは――」クルッ


バドレックス『……間に合ったようであるな』

一同「「「「「「バドレックス!」」」」」」


リーリエ「助けにきてくださったのですね!」

ゴウ「……けど、なんで俺たちがピンチだってことを?」

バドレックス『申したハズである。「いつでも皆を見守っておる」とな』

バドレックス『なにより、この雪原を統べる王として、あのような者の乱暴狼藉を許すわけにはいかぬ』キッ

ゴウ「……そっか」ニッ


バドレックス『――サトシよ』

サトシ「んっ?」

バドレックス『どうやら、競争もヨの勝ちだったようであるな』ニッ

サトシ「!」

サトシ「……ちぇっ!」ニヤッ


サトシ「よし! なら、レイドバトルだ!」
 ▼ 407 dX3IS9Elqo 21/05/07 23:43:28 ID:4smo0yZw [2/4] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「いくぞピカチュウ! キミに決めた!」

ピカチュウ「ピカチュウ!!」

ゴウ「頼むぞ! フライゴン!」

フライゴン「フライ!!」

コハル「やるよ! イーブイ!」

イーブイ「イブイ!!」

リーリエ「お願いします! シロン!」

シロン「こぉん!!」

グラジオ「……戻れ、ルガルガン」ポヒュッ


グラジオ「今こそおまえの力を貸してくれ! ゾロアーク!」

 ヒュッ! シュルルル… パカ-ン!


ゾロアーク「ゾロアァッ!!」
 ▼ 408 dX3IS9Elqo 21/05/07 23:46:12 ID:4smo0yZw [3/4] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ウツロイド『ロォォォォォォイド……………………!!!』ズゴゴゴゴゴ

コハル「……またあの壁!?」

バドレックス『ヨ達に任せるがよい』グイッ

サトシ「バドレックス! いってくれるのか!」

バドレックス『ウム。――レイスポス!』


レイスポス「……………………ブルルルルッ!!」ゴゴゴゴゴ

レイスポス「レロォッ!!!」ボッ!

 ズドォォォォォォン…!!!!


ゴウ「“シャドーボール”でも一撃かよ……!?」

ロトム『サトシとバトルしたときとはパワーが段違いロトー!』

サトシ「バドレックスもレイスポスも、すっげぇ……」

ピカチュウ「ピーカ……!」


バドレックス『ヤツの攻撃は、ヨと愛馬とで引き受けよう。その間に、オヌシ達の手で本体を』

リーリエ「ありがとうございます、バドレックス」
 ▼ 409 dX3IS9Elqo 21/05/07 23:49:48 ID:4smo0yZw [4/4] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ゴウ「いくらバドレックスたちが強くても、オレたちを守りながらの戦いじゃ限界があるハズ。速攻で決めなきゃマズいかもな」

コハル「……でも、あんなに大きなポケモンをすぐに倒す方法なんて……」

ゴウ/コハル「「!」」


ゴウ「……そうか、Zワザだ!」

コハル「だね。なんとかして、グラジオのZワザを当てられれば!」

グラジオ「……無理だ」フルフル

ゴウ「えっ……!?」


グラジオ「“ワールズエンドフォール”は、ユキノオーを相手に使ってしまった……」

ロトム『Zワザは、ヒトもポケモンも体力を多く消耗するため、短い間隔での連続使用ができないロト』

コハル「……そんな!?」

ゴウ「だからさっき、ここでは使いたくないって言ってたのか……」

サトシ「大丈夫だよ」


サトシ「――リーリエがいる!」
 ▼ 410 dX3IS9Elqo 21/05/08 00:33:26 ID:M0gM3bvw [1/7] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ゴウ/コハル/グラジオ「「「!」」」

リーリエ「…………!」

コハル「えっ……リーリエもZワザが使えるの?」

サトシ「ああ。リーリエとシロンのゼンリョクはすっげぇんだ!」ニッ


サトシ「リーリエ! 俺たちで防御を崩すから、Zワザで、アイツの動きを止めてくれ!」

グラジオ「……やれそうか?」

リーリエ「…………」


「――こぉん!!」
 ▼ 411 dX3IS9Elqo 21/05/08 00:37:05 ID:M0gM3bvw [2/7] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

リーリエ「……シロン?」

シロン「…………」ジッ

リーリエ「…………! シロン、あなたもしかして……」

シロン「…………」コクッ


リーリエ(そう……だったのですね。だからあのとき、あなたはあんなに落ち込んで……)

リーリエ「…………」

コハル「リーリエ……?」
 ▼ 412 dX3IS9Elqo 21/05/08 00:39:03 ID:M0gM3bvw [3/7] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

リーリエ「ありがとう、シロン…………」ギュッ

シロン「……こぉん?」

リーリエ「ええ。もちろんです」

 ゴソゴソ


コハル「…………! あれって、まさか――」
 ▼ 413 dX3IS9Elqo 21/05/08 00:44:34 ID:M0gM3bvw [4/7] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

リーリエ「…………」ギュウ


『もちろん、リーリエにあげるよ! シロンの進化に使えるでしょ?』

『あなたはどうしたい? シロン……』

『おっ! 隠れちゃった!』

『ふふっ、まだはやいようですね』

『でも、いつかは見られるよね。キュウコンになったシロン!』


『ピッピがピクシーに進化したときは、ピッピとピクシー、それぞれに違ったよさがあることに気がつけず姿がかわったことを悲しんだりもしましたが、今でもピクシーのことが大好きなんです』

『けど、たしかに私も、もしもあの のんきなワンパチがカッコよく進化なんてしたらビックリしちゃうかも』

『ですが、大切だと思う気持ちはかわらないでしょう?』


サトシ「――あのときの、こおりのいし!?」


リーリエ「たとえどんな姿になっても、あなたのこと大好きよ。シロン」

シロン「こぉん……♪」スリスリ


 カッ!!

 ▼ 414 dX3IS9Elqo 21/05/08 00:49:09 ID:M0gM3bvw [5/7] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 キュィィィィン…

シロン「コォォォォォォォン!!!」バァァァァン!!!


サトシ「すげぇ……! シロンがキュウコンに進化した!」

ピカチュウ「ピーカ!」

コハル「リーリエ、シロン……!」

イーブイ「ブイ……!」キラキラ
                        ユメ
コハル(きっと、ふたりは見つけたんだ。新しい 進む道――)


リーリエ「――やれます!」

グラジオ「よし。……なら、お前に任せる!」
 ▼ 415 dX3IS9Elqo 21/05/08 00:52:28 ID:M0gM3bvw [6/7] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「……あのときとは反対だな」ヘヘッ

リーリエ「えっ?……………………あっ」

『サトシ! 俺たちでアイツを引きつけるから、Zワザで、ヤツの動きを止めるんだ!』

『リーリエは、その間に!』

『おかあさまを、助けだします!』

『サトシ撃てーーッ!!』 『サトシ!!』

リーリエ「……そうですね」フフッ

サトシ「大丈夫、俺たちにだってできたんだ。リーリエたちならかならず成功するさ!」

サトシ「また、最高のカ~ッビビビ~を見せてよ!」

リーリエ「最高?……なにを言っているんですか?」

サトシ「へっ?」

リーリエ「わたくしもシロンも進化したんです。最高ではなく、超最高のカ~ッビビビ~をおみせします!」ガンバリ-リエ

サトシ「!」


サトシ「……そうこなくちゃ!」ニッ
 ▼ 416 dX3IS9Elqo 21/05/08 00:59:56 ID:M0gM3bvw [7/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

サトシ「よぉし! リーリエとシロンがとびっきりの勇気をみせてくれたんだ。オレたちもがんばらなくちゃ!」

ゴウ「……だけど、防御を崩すったってどうする気だ?サトシ。コンビネーションでも駄目だったんだ。一筋縄じゃいかないぞ!」

サトシ「だったら、コンビネーションよりでっかい三人! いや、それよりもっともっとデッカい四人での連携ってのはどうだ?」

ゴウ「なるほど、コンビじゃ無理でもカルテットならってわけか……! いいな、それ!」

コハル「あははっ! うん。ウルトラビーストに、農業仕込みのチームワークを見せるんだもんね」

グラジオ「フッ……オレは農業などしていないがな」

サトシ「なら、グラジオも今度いっしょにいこうぜ! エンドウさんの農園!」

グラジオ「ああ」


グラジオ「コイツに勝てるのなら、農園だろうとなんだろうと付き合ってやるさ!」

グラジオ「いくぞォ!!」
 ▼ 417 dX3IS9Elqo 21/05/13 00:07:42 ID:rGmA9O4Y [1/10] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告


                        挿入歌:『1・2・3』

 ♪ピコ-ン!

 ♪テテテテ テ-テテ テ-テテテ テテテ テテテ テテッテ テテ テテ テッテテン


サトシ「よし! ならグラジオ、さっそく俺たちも じんばいったいだ!」

グラジオ「いいだろう。ピカチュウ! ゾロアークに乗れ!」

ピカチュウ「ピカチュウ!」

ゾロアーク「アアッ!!」コクッ


 ♪ねえ、まだまだまだ?急いで! 出かける準備はできたかい?


ゴウ「コハル! まずは俺たちのばんっしょ!」

コハル「うん!」

ゴウ「フライゴン!」 コハル「イーブイ!」

ゴウ/コハル「「――“りゅうせいぐん”!!」」


 ボッ!!    ボッ!!

 ▼ 418 dX3IS9Elqo 21/05/13 00:09:42 ID:rGmA9O4Y [2/10] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告


 ♪キミに見せたい不思議の世界 見送りならいらない


             ヒュ--ン…
 ヒュ--ン…                ヒュ--ン…
       ヒュ--ン…                 ヒュ--ン…
              ヒュ--ン…


サトシ「次だ!……しくじるなよ? グラジオ!」

グラジオ「……誰にいっている!」フッ

グラジオ「『りゅうせいぐん封じ』だ、ゾロアーク!――“シャドークロー”!!」


ゾロアーク「ロアァッ!   アーク!!   ゾロアァッ!!!」

 ガキンッ!  ガキンッ!!  ガキィィィン!!!


 ♪たとえ火の中 水の中 手さぐりで見えない今日の中


ロトム『ゾロアークが“りゅうせいぐん”を爪で弾きながら上昇していくロト! あれは――』

リーリエ「バドレックスとのバトルでサトシたちが見せた、『アストラルビット封じ』です! まさか、おにいさまが使うなんて……!」

ゴウ「どうだ! ふたりの“りゅうせいぐん”で密度も二倍! あん中に紛れれば、いくらアイツの触手でも捉えられっこないっしょ!」


グラジオ「今だ、ゾロアーク! ピカチュウをぶんなげろォォォォ!!!」

ゾロアーク「ロアァァァァァァァ!!!!」ブオンッ!
 ▼ 419 dX3IS9Elqo 21/05/13 00:11:26 ID:rGmA9O4Y [3/10] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告


 ♪1秒先だってまだ知らないけど

 ♪テテテ テ-テテ テテテ


リーリエ「すごい、あんなに高くまで……!」

グラジオ「オレたちが運んでやれるのはココまでだ」

ゴウ「ラスト! 頼むぞ、サトシ!」

コハル「お願い!」

サトシ「おう!」


 ♪いつも思い出はどれも


サトシ「やるぞ、ピカチュウ!」

ピカチュウ「ピカチュウ!」


サトシ「みんなの想いをこの一撃に込めろ! “アイアンテェェェェーーーール”!!!!」



                   チ
                     ュ
                     ゥ
                  ウ
                   ゥ
                   ウ
                 ピッ
                      カ
                         ア"
                            ア"
                    ア"   ア"
           ア"   ア"
      ア"
             ア"
                  ア"
                     ア"
                ア"
                   ア"
                   ア"
                    ア"


                  !!!


 ▼ 420 dX3IS9Elqo 21/05/13 00:12:57 ID:rGmA9O4Y [4/10] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告


 ♪全部ボールの中に


 ズバアアアン!!!

ウツロイド『ッ……………………!』グラッ

ゴウ「よしっ……ウツロイドが怯んだ!」

サトシ「今だ、リーリエ! いっけぇーーッ!!」

グラジオ「リーリエ撃てーーッ!!」

リーリエ「……はい!」


 ♪テテテテン

 ▼ 421 dX3IS9Elqo 21/05/13 00:20:10 ID:rGmA9O4Y [5/10] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告


 ♪テン テン テン テ テ-テテテ-  テテテテテッテ テ-テテテ- テテテ- テテ- テ-テ- テテ-テテ-
(1・2・3で飛び込め! いつか描いた未来がボクのポケットにあるから)

 ♪テ-テテテ テテテテ


リーリエ「…………」スゥ

 コォォォォォ…


『しまキング。昨日、母がはじめて、父の部屋をみせてくれました。わたくしは、父のことを覚えていませんが、昨日は、父からの愛を実感することができ、とても幸せな気持ちになりました』

『そして、こう思ったのです』

『なんとしても、父を探しだしたい。そのためにも、もっともっと強くなりたいと!』

『……シロンもきっと、わたくしの想いを理解してくれていると思います』

『わたくし、父が戻ってくるその日まで、父のZリングとともに強くなっていきたい!』


『だからわたくし、がんばります! がんばって強くなるから、よろしくね。シロン!』

『こぉーん♪』


『きっとZリングがリーリエを選んだんだよ!』


ゴウ「なんだ、あれ。リーリエから、冷気……!?」

コハル「リーリエ……!」


リーリエ「!」クワッ!!
 ▼ 422 dX3IS9Elqo 21/05/13 00:25:45 ID:rGmA9O4Y [6/10] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告


 ♪はじめましてはいつだって初めてさ


リーリエ「今こそ、この力を使う刻です! シロン!」

シロン「コォン!!」


 ♪ためらうことなどナイ!(ナイ!)トライ!(トライ!) Let's have a fight!


リーリエ「天から静かに降り注ぐ、雪」

リーリエ「無数にきらめく、氷の結晶」

リーリエ「大地を覆う、冷たきZよ! 熱き我がソウルとともに、今再び、天へと昇れ!」



リーリエ「――“レイジングジオフリーズ”!!!」


 ▼ 423 dX3IS9Elqo 21/05/13 00:27:55 ID:rGmA9O4Y [7/10] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告


 ♪1.バトルをしたなら


                       パ

         パ                            パ
           キ            キ           キ

          イ            イ             イ

              ィ         イ        ィ

               ィ        ィ        ィ

                 イ      イ      イ
      パ                                   パ
     キ   イ ィ      ィ    ィ    ィ        ィ  イ   キ
          ィ ィ  ィ     イ   イ     ィ  ィ    ィ
                イ    ィ    ン   ィ  イ

                      !!!



 ♪2.笑うか泣いたって


ウツロイド「」

ゴウ「ウツロイドが、凍った……!」

コハル「リーリエ、すごいよ……!」


グラジオ「……サトシ、受け取れ!」ヒュッ!


サトシ「!」パシッ


 ♪3で仲間になろうよ

 ▼ 424 dX3IS9Elqo 21/05/13 00:29:44 ID:rGmA9O4Y [8/10] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告


 ♪テ-テテテ

 ♪あの日だって この日だって いつだってそうしていた


ゴウ「……なんだ、そのボール!? はじめて見た!」

サトシ「これは……ウルトラボール!」

ゴウ「ウルトラボール……?」

ロトム『エーテル財団が開発した、対ウルトラビースト専用のモンスターボールロト!』


 ♪先も見えない 果ても知らない世界がそこにあるけど


グラジオ「俺たちはダイマックスバンドを持たない。だから、サトシ。そして、ゴウ」

グラジオ「――ウルトラゲットはお前たちの手できめろ」

リーリエ「お願いします!」

サトシ/ゴウ「「オッケー!!」」
 ▼ 425 dX3IS9Elqo 21/05/13 00:33:46 ID:rGmA9O4Y [9/10] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告


 ♪レッツゴー 転んですりむいて レッツゴー 何度も歩き出す


サトシ「よっしゃ! どデカいのをぶちかますぞ、ゴウ!」ボンッ!

ゴウ「ああ! いくぞ!」

コハル「えっ……ボールがおっきくなった!?」


 ♪隣


サトシ/ゴウ「「せーの……!」」ヨロッ


 ♪キミに決めた!


サトシ/ゴウ「「ウルトラボール、GOォ!!」」
 ▼ 426 dX3IS9Elqo 21/05/13 00:36:14 ID:rGmA9O4Y [10/10] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ウツロイド「――ッ!!」シュウウウウウウウ…

 ゴロンッ… ゴロンッ… ゴロンッ…

サトシ/ゴウ「「…………!」」ゴクリ




 ポ-ン⭐︎

『ウツロイドがあたらしく図鑑に登録されますぅ⤴︎』

一同「「「「「「…………」」」」」」


サトシ「やった……」


一同「「「「「「やったあああああ!!!」」」」」」

ロトム『……ロト♪』
 ▼ 427 アコイル@スターのみ 21/05/18 00:32:27 ID:Uw.Q7y2U NGネーム登録 NGID登録 報告
シエンネ
 ▼ 428 dX3IS9Elqo 21/05/19 21:04:38 ID:VFNEw9zc [1/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

________

____


バドレックス『終わったようであるな』

サトシ「ああ。サンキュー、バドレックス!」

リーリエ「あなたが来てくださらなかったら、わたくしたち、今ごろどうなっていたことか……」

バドレックス『なに、友との誓いを果たしただけである』

サトシ/リ-リエ「「…………」」ニコッ


ゴウ「うわっ! よく見たら、今のバトルでどこもかしこもめちゃくちゃじゃん! こりゃ、手がかりを探すのも一苦労だぞ……」

コハル「あっ、あはは……。まだ夕方まで時間あるし、がんばろっ」

マギアナ「ポポポポ」クイッ クイッ

リーリエ「マギアナ……? どうかしたのですか?」

マギアナ「ポポポポ-ン!」ピカ--ッ

コハル「えっ……光ってる!?」

グラジオ「まさか、なにか感じるのか!?」

マギアナ「」コクッ コクッ

サトシ「すっげぇ! さすがマギアナ!」

マギアナ「〜♪」エッヘン
 ▼ 429 dX3IS9Elqo 21/05/19 21:06:29 ID:VFNEw9zc [2/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

マギアナ「ポピピ」つ〜

サトシ「これって、髪の毛……? ひょっとして、モーンさんのか!?」

マギアナ「」コクッ コクッ

リーリエ「すごいわ♪ マギアナ!」ギュッ

マギアナ「♡」

グラジオ「よし! あとは、かあさんに頼んでこの毛髪の詳細な分析を――」

バドレックス『ヨに寄越してみるがよい』

リーリエ「……バドレックス?」

マギアナ「……ピポポ?」

バドレックス『今のヨの力をもってすれば、その体毛を通じて、オヌシ達の父の足取りを読み取ることも可能であるが』

グラジオ「……本当か!」

リーリエ「是非おねがいします!」

バドレックス『承知した』スッ


 カッ!!

 ▼ 430 dX3IS9Elqo 21/05/19 21:08:41 ID:VFNEw9zc [3/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告


 モーンのものと思われる毛髪から、バドレックスが読み取った光景。それは――

 リーリエのそれと似通った金髪・翡翠眼である小太りの中年男性が、フラフラとしたおぼつかない足取りで、どこかの駅構内を彷徨う姿。

 男性は、駅員との会話のなかで、「自分がどこから来て、どこに行こうとしているのかわからない」等と漏らしたという……。

 ▼ 431 dX3IS9Elqo 21/05/19 21:14:37 ID:VFNEw9zc [4/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 ――フリーズ村・民宿 ふりいず――

ルザミーネ『まさか、あの人――モーンが、記憶を失っていただなんて……』

グラジオ「ああ……」

ルザミーネ『どうりで、各地方への行方不明者照会にもヒットしないわけだわ。彼自身、自分が何者なのかわかっていなかったんですもの』

ビッケ『ですが、無理もありません。なにせ、生身のニンゲンが伝説のポケモンの助けもなしに、二度もウルトラホールを潜ってしまっているのですから』

ルザミーネ『たしかに、こうして生きていてくれただけでも奇跡だわ』

グラジオ「……だが、こうなってくると、たとえ とうさんを見つけ出すことができたとして、はたしてオレたちのことを思い出してくれるだろうか……」

グラジオ/ルザミ-ネ「「…………」」

リーリエ「だいじょうぶ。心配はいりません」

グラジオ/ルザミ-ネ「「!」」

ルザミーネ『……リーリエ?』
 ▼ 432 dX3IS9Elqo 21/05/19 21:16:55 ID:VFNEw9zc [5/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

リーリエ「バドレックスたちと同じです。たとえどんなに長い間離ればなれでも、どんなことがあっても、おとうさまがわたくしたち家族と共に過ごした日々は、おとうさまの心が、身体が、けっして忘れてなどいません」

リーリエ「ですので、わたくしたちが誠心誠意を尽くせば、いつかかならずその想いはおとうさまへと通じ、失われた記憶を取り戻してくださるに違いありません!」ガンバリ-リエ

ルザミーネ『…………! ええ、そうね。きっとそう!』

グラジオ「ああ。リーリエの言うとおりだ!」

リーリエ「…………」ニコッ

サトシ「そうだよ! リーリエたち、パパのためにここまで頑張ってきたんだ。ゼッタイ上手くいくって!」

リーリエ「ふふっ♪ ありがとう、サトシ」

サトシ「…………」ニッ

サトシ「よーし! そうと決まれば、まずは兎にも角にもモーンさんを見つけないとだな!」

サトシ「ルザミーネさん、次はどこを捜せばいいですか? オレたちまだまだ、なんでも手伝います!」

ピカチュウ「ピカチュウ!」フンスッ

ルザミーネ『いえ――』




ルザミーネ『――もう結構よ』
 ▼ 433 dX3IS9Elqo 21/05/19 21:19:08 ID:VFNEw9zc [6/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「えっ……!?」

グラジオ「そうだ、サトシ。お前たちはよくやってくれた。お前たちの助けがなければ、マックスダイ巣穴がウルトラホールの発生源だとわかるのはもっと遅くなっていただろうし、ましてや俺とリーリエだけでは、巣穴の奥はおろか、ダイ木へ辿り着くことさえ到底不可能だっただろう。俺ひとりでは、このおてんばを「おてんばって……/// もうっ、おにいさまったら」守りきれないからな。だから、最後くらいはオレたち家族の――」

グラジオ「いや。……今回はオレたちに先を越されてばかりで役には立てなかった、かあさんの顔をたててやってくれ」

ルザミーネ『あら、グラジオ。ずいぶんと言ってくれるわね?』

グラジオ「……事実を述べたまでだ」フッ

ルザミーネ『けど、グラジオの言うとおりよサトシくん。ひとつくらい私にも華をもたせてくださる?』

サトシ「……でも、約束したんだ! 『かならずモーンさんを見つける』って!」

リーリエ「!」

サトシ「だから――」

ゴウ「たしかに、そう……だよな」

サトシ「!?」
 ▼ 434 dX3IS9Elqo 21/05/19 21:24:25 ID:VFNEw9zc [7/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ゴウ「アイツの能力の有効範囲を考慮すれば、バドレックスが見た『駅』ってのは、たぶん このガラル地方のどこかのってことなんだろうけど……まだそれがどこの駅かまではわかってないし、なによりサイコメトリーがそこで途切れたってことは、モーンさんはすでにそこから移動して、もうガラルにはいない可能性が高いってことだもんな。だいぶ絞られたとはいえ、オレたちが捜すにはまだまだ範囲が広すぎる」

コハル「せっかく、こうしてなかよくなれたんだもん。私だって最後までリーリエたちの力になりたい。だけどこれ以上は、私たちこどもにできることなんて、なにも……」

サトシ「ゴウたちまで……!」

ビッケ『頂いた情報を基にして、我々エーテル財団でも、先ほどゴウくんが述べたものとほぼ同等の見解を導き出しました。そこから、すでに動かせる人員をフル投入して、ガラル地方各駅における徹底した聴き取り調査。ならびに、モーン博士の足取りの追跡を開始しています。だから、安心して任せてくれて大丈夫よ』ニコッ

ゴウ「……さすがエーテル財団」

コハル「うん。すごい」

ゴウ「そういうわけだ、サトシ。俺たちリサーチ・フェローはお役御免ってことっしょ。ウルトラホールみたいなポケモンにまつわる不思議ならともかく、さすがにひと探しは専門外だしな」

ルザミーネ『フフッ! ええ、そうね。それに、こんなに優秀なリサーチ・フェローを三人もいつまでも借りっぱなしでいては、サクラギ博士に申し訳がたたないわ』

コハル「わっ、私はリサーチ・フェローじゃないんですけど……」

ルザミーネ『あら、そうなの? なら、是非ともウチで雇いたいくらいね。なんたって、とびっきりかわいくて、そのうえ優秀なんですもの』

コハル「うえっ!!?///」

ルザミーネ『考えておいてちょうだいね』ニコッ

コハル「も、もうっ! からかわないでください!///」

ゴウ「なんだよ、ヘッドハンティングか? コハルも隅に置けないな」ニマニマ

コハル「ゴウまで便乗して……!///」
 ▼ 435 dX3IS9Elqo 21/05/19 21:26:29 ID:VFNEw9zc [8/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

ルザミーネ『みんな! 今回は本当にありがとう。明日にでもカントーに帰れるようこちらで手配しておくわ』

ルザミーネ『モーンが見つかり次第、またあらためて連絡させていただくわね』

ゴウ/コハル「「はい!」」

サトシ「…………はい」


リーリエ「…………」ジッ
 ▼ 436 dX3IS9Elqo 21/05/19 21:28:22 ID:VFNEw9zc [9/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 その日の晩――。

ゴウ「はぁ……結局、雪原でゲットできたのはルージュラだけか。せめてアマルスはゲットしたかったなー」

コハル「もうっ! そうやっていつまでもジメジメしない! またくる予定なんだから、それでいいでしょ?」

ゴウ「けどさぁ〜」ウダウダ


ロトム『サトシ。ちゃんと荷物、全部しまったロト?』

サトシ「ああ。大丈夫だよ」

ロトム『パジャマは? 歯ブラシは? ホントになにも忘れものはないロト? サトシのことだから、心配ロト〜!』

サトシ「大丈夫だったら!(苦笑)」

「あのっ、サトシ」

サトシ「!」
 ▼ 437 dX3IS9Elqo 21/05/19 21:31:23 ID:VFNEw9zc [10/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

リーリエ「お話したいことがあるんですけど、今よろしいでしょうか?」

サトシ「話……? いいけど、なに?」

リーリエ「…………」キョロ キョロ


リーリエ「ココではなんですので、少し外に出ませんか?」

サトシ「…………? うん、わかった」

サトシ「ロトム! 忘れものしてないか確かめといてくれ!」

ロトム『ピピッ!? やっぱり確かめてなかったロト〜!!?』


 ガチャッ …バタンッ!

 ▼ 438 dX3IS9Elqo 21/05/19 21:33:31 ID:VFNEw9zc [11/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「うぅ、やっぱ夜の雪原はさぶ……」ブルッ

サトシ「くない?」

ピカチュウ「ピーカ?」

サトシ「ハハッ、ひょっとしたらこれもバドレックスの力なのかも! ってことは、今もどこかでオレたちを見てるかもしんないな!」

サトシ「おーい! バドレックスー!」ブンブン

ピカチュウ「ピッカピカー♪」ブンブン


リーリエ「…………」クスッ
 ▼ 439 dX3IS9Elqo 21/05/19 21:35:58 ID:VFNEw9zc [12/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

リーリエ「あの、昼間はありがとうございました、サトシ。わたくしとの約束のために、あんなに一生懸命になってくれて」

サトシ「そ、そんな!? いいよ、お礼なんて!」フルフル

サトシ「むしろ、ゴメンな?リーリエ。俺、約束守れなかった。最後までパパのこと、いっしょに捜してあげらんなくて……」

リーリエ「……そんなことはありません」

リーリエ「キズナのタヅナがバドレックスとレイスポスを再び結びつけたように、サトシ――あなたの優しさが、そして、勇気が」

リーリエ「わたくしたち家族を、再びこうして引き合わせてくれました」

リーリエ「近い将来にきっと、わたくしたち家族は四人揃ってアローラへと帰郷することでしょう」

リーリエ「だから、ありがとうサトシ」

サトシ「……ならよかった」
 ▼ 440 dX3IS9Elqo 21/05/19 21:38:29 ID:VFNEw9zc [13/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「それで、オレに話したいことって?」

リーリエ「あっ、はい。この旅を通して、わたくし一つ決心したことがあるんです。まずはそのことを、サトシに聞いていただきたくて」

リーリエ「雪原での冒険のこと……サトシ、覚えていますか?」

サトシ「もっちろん♪」


サトシ「いろんなことがあったよなー! バドレックスたちともなかよくなれたし、強いヤツともいっぱいバトルできたし! ダイマックスポケモンから追っかけまわされたり、大変なこともあったけど……」

サトシ「けど、どれもたのしかった!」ニッ

リーリエ「ええ、わたくしも」ニコッ
 ▼ 441 dX3IS9Elqo 21/05/19 21:40:13 ID:VFNEw9zc [14/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

リーリエ「ですが、そのさなかでわたくしは、サトシ・おにいさま・バドレックス・コハル・ゴウ――みんなの力に守られてばかりでした」

リーリエ「おとうさまを見つけるために強くなろうとZリングを持ったハズなのに、結局わたくしは、みんなの助けがないとなにもできないまま……」

サトシ「そんなことないって! リーリエのZワザがあったからこそ、俺たちウツロイドをウルトラゲットできたんだ。それに約束なんだからさ、遠慮せずどんどん頼ってよ!」

リーリエ「ふふっ、やっぱり優しいですねサトシは。そうやっていつもわたくしの行く末を明るく照らしてくれる」


リーリエ「だけど、いつまでもそれじゃダメだなって、そう思うんです」

サトシ「えっ……?」

リーリエ「だってこれからは、かつておとうさまがまだ赤ちゃんだったわたくしのためにマギアナを残してくださったように……今度はわたくしたちの力で、記憶を失い闇の中を彷徨うおとうさまのことを守っていくばんですから」

マギアナ「ピピポポ♪」

サトシ「……そっか」ニコッ
 ▼ 442 dX3IS9Elqo 21/05/19 21:42:23 ID:VFNEw9zc [15/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告



リーリエ「だから、わたくしも強くなりたい。――サトシ」

リーリエ「……あなたのように」


 ▼ 443 dX3IS9Elqo 21/05/19 21:44:11 ID:VFNEw9zc [16/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「えっ……オレ!!?」

リーリエ「はい」

リーリエ「今度は一生懸命さだけではなく、わたくし自身の力で誰かの心を動かしてみたい。わたくしもサトシのような、誰かの行く末を明るく照らせる、そんな優しくて強いトレーナーになりたいです」

リーリエ「もちろん、シロンだってわたくしと同じ気持ちです」

シロン「コンッ!」

サトシ「……シロンも?」


リーリエ「あのキョダイマックスしたウツロイドと対峙したとき、気づいたんです。あのとき村でこのコに元気がなかったのは、レイスポスから、わたくしとおばあさんを守ることができなかったから」

リーリエ「このコは、あの日しまキングと交わした誓いを忘れずに、ずっと強くなろうとしてくれていた。だからこそ、今度こそわたくしの想いに応えようと、恐怖を乗り越えて進化の道を選んでくれたんです」

サトシ「そうだったのか……」


サトシ「えらいぞ、シロン! リーリエのためにがんばったんだな!」ナデナデ

シロン「コーン♪」
 ▼ 444 dX3IS9Elqo 21/05/19 21:46:14 ID:VFNEw9zc [17/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

リーリエ「このことを、わたくしの目標であるサトシには、どうしても最初に打ち明けたかった」

リーリエ「本当にありがとう、サトシ」ニコッ

サトシ「…………っ///」


サトシ「は、ハハッ。なんかリーリエ、さっきからお礼ばっかだな」

リーリエ「だって、ほんとのホントに感謝していますから」

サトシ「……けど、だったら俺たちもまだまだだ。俺たちだって、みんなの てだすけがなけりゃゼッタイ真相にはたどり着けなかった」

サトシ「だから、これからは一緒に強くなっていこうぜ! 目標なんかじゃなくて、ライバルとしてさ!」ニッ

リーリエ「ライバル? わたくしが、サトシの……?」

サトシ「うん!」

リーリエ(ライバル……!)


リーリエ「――はい!」ニコッ
 ▼ 445 dX3IS9Elqo 21/05/19 21:49:19 ID:VFNEw9zc [18/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

リーリエ「あの、サトシ。これ……受け取ってもらえませんか?」スッ

 「ピッピにんぎょう」

サトシ「これって、キャンプのとき持ってきてた、ちっちゃい頃から抱いて寝てたって、あの……?」

リーリエ「ええ」


リーリエ「まだ幼かったころ、夜 怖くて一人では眠れなかったわたくしのために、おかあさまが買ってくださった……」

リーリエ「わたくしと、ピクシー、このピッピにんぎょうの さんにんで、毎日のように家族になって遊んだ……」


リーリエ「ちょっとくたびれていますが、たくさんの想い出が詰まった、わたくしの宝物です」

サトシ「えっ、ええ!? 受け取れないよ、そんな たいせつなもの!」

リーリエ「……いえ」
 ▼ 446 dX3IS9Elqo 21/05/19 21:50:39 ID:VFNEw9zc [19/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

リーリエ「たいせつなものだからこそ、受け取ってもらいたいんです。大切なことを教えてくれた――貴方に」

サトシ「リーリエ……」

リーリエ「ダメ……で、しょうか……?」


サトシ「ダメなわけないだろ」ニッ

リーリエ「!」パアァッ

サトシ「ありがとう、リーリエ。すっげー嬉しい!」

サトシ「大切にするよ」
 ▼ 447 dX3IS9Elqo 21/05/19 21:52:45 ID:VFNEw9zc [20/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「でも、そっか。……へへっ♪」

リーリエ「……サトシ?」

サトシ「そういうことならさ、もちろんやるよな? ポケモンバトル!」

リーリエ「…………!」


リーリエ「臨むところです! 謹んでお受けいたします!」

サトシ「……そうこなくちゃ♪」

________

____

 ▼ 448 ガハガネール@むらさきのミツ 21/05/19 21:54:06 ID:X9tk9AqI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
こういうss貴重
支援
 ▼ 449 dX3IS9Elqo 21/05/19 23:59:25 ID:VFNEw9zc [21/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告


                        挿入歌:『キミの冒険』

 ♪デデデデ デデ デッデ デ-デデデ デデデデ デデッデ デデデデデデデ


サトシ「このバトル! ゼンリョクでいこうぜ、ピカチュウ!」

ピカチュウ「ピカチュウ!」

リーリエ「今のわたくしたちの力がどこまで通じるかわかりません……が! 思いっきりぶつかりましょう! シロン!」

シロン「コォン!!」

マギアナ「ポピピ~♪」フレッ♪ フレッ♪


 ♪最後に会ったときよりずいぶん背が伸びたね


サトシ「ピカチュウ! “10まんボルト”!」

ピカチュウ「ピカッ! チュウ"ウ"ウ"ウ"ウ"ウ"ウ"!!!」

リーリエ「シロン! “あられ”!」

シロン「コォォォォーーーーーーーーッン!!!」


 パラッ…    パラッ…

 ▼ 450 dX3IS9Elqo 21/05/20 00:01:23 ID:G11okoCs [1/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告


 ♪だけど笑顔は昔からずっと一緒 相変わらずでいいや


シロン「……………………コン!」ヒョイ

サトシ「……かわした!?」

ピカチュウ「ピカ!?」

リーリエ「シロンのとくせい、『ゆきがくれ』です!」

サトシ「…………! やるな、リーリエ!」ニヤッ


サトシ「それなら!」


 ♪天文台から見た星たちが光る(光る) あの日の夜を思い出すよ


サトシ「ピカチュウ! “エレキネット”……」

リーリエ「ムダです! 範囲の広い“エレキネット”でも、隠れてしまえばこちらの――」

サトシ「フィールドに撃て!」

リーリエ「……フィールドに!?」


ピカチュウ「ピカピカピカピカ! チューピッカァ!!」ザクッ


 バババッバリバリバリッ…!!!

 ▼ 451 dX3IS9Elqo 21/05/20 00:04:04 ID:G11okoCs [2/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告


 ♪辛いときには笑って 嬉しいときには泣いて


リーリエ(“エレキネット”が、まるで絨毯のようにフィールドに張り巡らされた!? これでは、隠れようにもヘタに動くことが……!)

サトシ「――“アイアンテール”だ!」

リーリエ「!」


ピカチュウ「チュウウウウ……!」ピョン

リーリエ「……“オーロラベール”です、シロン!」

シロン「コォン!!」ピカ--ッ


ピカチュウ「ピッカァッ!!!」


 ガキィィ… ズバアアアン!!!


 ♪銀色の風を追いかけよう


シロン「……コッ!…………オオオル……ッ!」ズザアァァァ…

リーリエ「……シロン!!」

サトシ「咄嗟に守りを固めて、ダメージを軽減したのか! さすがだな!」


 ♪逃げ出さずに進むことの大切さは


リーリエ(やはりサトシたちは強いです。こちらの予想も、防御も)

リーリエ(……軽々と越えてくる)
 ▼ 452 dX3IS9Elqo 21/05/20 00:11:42 ID:G11okoCs [3/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

リーリエ(今のわたくしたちが勝てるとすれば、その方法はひとつだけ)

リーリエ「――Zワザです!!」


 ♪キミが教えてくれたんだ


サトシ「…………! くるぞ、ピカチュウ!」

ピカチュウ「ピーカァ!」パチッ! パチッ!


 ♪見たことない やったことないを恐れないで


リーリエ「天から静かに降り注ぐ、雪」

リーリエ「無数にきらめく、氷の結晶」

リーリエ「大地を覆う、冷たきZよ! 熱き我がソウルとともに、今再び、天へと昇れ!」


 ♪さあフューチャーヒーロー 泳ぐんだ 高い波を越えて


サトシ「ピカチュウ! 自分に“10まんボルト”!」

ピカチュウ「ピカッ! チュウ"ウ"ウ"ウ"ウ"ウ"ウ"!!!」グルグル



リーリエ「――“レイジングジオフリーズ”!!!」



シロン「コッオ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"ル"!!!」


 ♪その夢は いつまでも忘れないで

 ▼ 453 dX3IS9Elqo 21/05/20 00:19:51 ID:G11okoCs [4/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 バチバチバチッ!!!

リーリエ「なっ……回転しながら“10まんボルト”を放つことで全身を覆い隠して、わたくしたちのゼンリョクを弾いている!? “10まんボルト”をバリアにするなんて……!」

サトシ「そうだ、ピカチュウ! そのまま全部ぶっとばせ!」

サトシ「もっともっと“10まんボルト”だ!!」

ピカチュウ「……チュウ"ウ"ウ"ウ"ウ"ウ"ウ"!!!」

リーリエ「くっ……!」


 ♪さあリュックサックは準備OK 行かなくちゃ


リーリエ「ですが、わたくしたちのゼンリョクは、まだまだこんなものではありません!」

リーリエ「――シロン!!」

シロン「コォォォォォォオ!!!」ビュオオオオオ!!!


ピカチュウ「…………!!!??」ピキッ!
 ▼ 454 dX3IS9Elqo 21/05/20 00:22:29 ID:G11okoCs [5/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告


 ♪キミしか描けない キミの冒険だ きっと大丈夫


                       パ

         パ                            パ
           キ            キ           キ

          イ            イ             イ

              ィ         イ        ィ

               ィ        ィ        ィ

                 イ      イ      イ
      パ                                   パ
     キ   イ ィ      ィ    ィ    ィ        ィ  イ   キ
          ィ ィ  ィ     イ   イ     ィ  ィ    ィ
                イ    ィ    ン   ィ  イ

                      !!!



ピカチュウ「」

サトシ「…………っ! やっぱすげぇな、リーリエたちのゼンリョクは」ニヤッ

リーリエ「フフッ! ひょっとしてそれは、ギブアップと受け取ってもよろしいのでしょうか?」

サトシ「……まさか!」
 ▼ 455 dX3IS9Elqo 21/05/20 00:28:37 ID:G11okoCs [6/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告


 ♪テ-テテテ- テテテ テ-テ-テ- テ-テ-テ-テ-


サトシ「世界一のポケモンマスターになる! その夢のためにオレたちはもっともっと強くなる!」

サトシ「グラジオにだって、バドレックスにだって、サイトウさんにだってミュウツーにだってリントにだって、次はゼッタイに負けない!」


 ♪かっこわるくて ダサくて あきらめ悪くて 弱くて


サトシ「そうしていつかダンデさんに勝って、最強のトレーナーになってやる!」

リーリエ「世界最強の王者・ダンデ――それが今のサトシたちの目標なのですね」

サトシ「ああ!」


サトシ「だから、負けない! オレたちのゼンリョクについて来れるか!」

 ピシッ… ピシッ…


リーリエ(氷に、ヒビ……?)

リーリエ「!」


リーリエ(まさか! 先ほどのバリアがじゃまをして、完全に凍らせたように見えて中は空洞に!?)


 ♪でもその瞳には 一輪の炎が咲く

 ▼ 456 dX3IS9Elqo 21/05/20 00:30:17 ID:G11okoCs [7/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告



サトシ「ピカチュウ! “10まんボルト”!!」


 ▼ 457 dX3IS9Elqo 21/05/20 00:32:21 ID:G11okoCs [8/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 パリィィィィン…!!!

リーリエ「……………………割れた……」

シロン「コォン……」



ピカチュウ「ピカッ! チュウ"ウ"ウ"ウ"ウ"ウ"ウ"!!!」


リーリエ「…………! シロン――」


シロン「……………………!?」


 ズドォォォォォォン…!!!!

 ▼ 458 dX3IS9Elqo 21/05/20 00:37:24 ID:G11okoCs [9/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告



 ――翌日。


 ▼ 459 dX3IS9Elqo 21/05/20 00:39:04 ID:G11okoCs [10/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

 ここは、ガラル地方・カンムリ雪原の北部に位置にするカンムリ雪原駅。
 本日、カントー地方に帰る予定のサトシたち一行は、ガラル空港のあるシュートシティへと向かうべく、まずはブラッシータウンを最初の目的地と定め、こうして一堂に会していた。


リーリエ「いつか、アローラにも遊びにきてくださいね、コハル♪」

コハル「うん、かならず行く! 次に会うときまでには、一歩でもいい。私たちも夢に近づけてるようにがんばってみるね」

イーブイ「イブイ♪」

リーリエ「はい! がんばリーリエです♪」ニコッ

シロン「コン♪」

マギアナ「ピピポポ♪」

コハル「…………」ニコッ
 ▼ 460 dX3IS9Elqo 21/05/20 00:40:53 ID:G11okoCs [11/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「グラジオ! リベンジの約束、忘れんなよ!」

グラジオ「ああ、わかっているさ。……もっとも、果たせるかどうかはこれからのお前らの努力次第だがな」フッ

サトシ「……言ったな、コイツめ!」

サトシ/グラジオ「「…………」」ニッ


ロトム『そういうサトシこそ、ファイヤーたちの調査にいく約束、忘れないでロト』

サトシ「もちろんだよ! 俺、すっげーたのしみにしてんだからさ!」

ロトム『ボクもロト〜♪』

ゴウ「次こそ絶対、サンダーにリベンジしてやる!」

サトシ「おっ! 燃えてんな〜ゴウ!」

ゴウ「当然っしょ!」

ロトム『ゲットできたら、是非データを取らせてほしいロト!』

ゴウ「おう! その未来も、すでにオレたちの手の中だ!」グッ

ロトム『おおー!? 頼もしいロトー♪』

ゴウ「…………」ニッ
 ▼ 461 dX3IS9Elqo 21/05/20 00:42:41 ID:G11okoCs [12/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「へへっ! リーリエも――」

 ピンポンパンポ-ン♪

サトシ/リ-リエ「「!」」


『まもなく、◯番線から電車が出発します。危険ですから――』

ゴウ「ヤバっ……もう発車時刻じゃん!」

コハル「急がなくちゃ!」

ゴウ「……って、あれ!? エースバーンは!!?」

コハル「えっ……いないの!?」

ゴウ「ああ。どこ行っ――」キョロ キョロ



ゴウ「――っ!!」
 ▼ 462 dX3IS9Elqo 21/05/20 00:44:17 ID:G11okoCs [13/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

エースバーン「…………バース♪」ニマニマ

 ====扉====


コハル「もう乗ってた!」

ゴウ「あ、あいかわらず早いのね、おまえ……」アハハッ

メッソン「ソメ……」

サトシ「……なんてやってる場合じゃない! のりこめー!」ドタバタ


 プシュ-! …ガシャン!

 ▼ 463 dX3IS9Elqo 21/05/20 00:45:43 ID:G11okoCs [14/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告


 ガタンゴトン ガタンゴトン…


グラジオ「いったか……。最後まで、さわがしいヤツらだ」フッ

リーリエ「え、ええ」シュ-ン…




 ガラガラ

「おーい! リーリエ!」


リーリエ「…………!」
 ▼ 464 dX3IS9Elqo 21/05/20 00:47:55 ID:G11okoCs [15/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

サトシ「リーリエも、またバトルやろうなー!」ブンブン

<オ…オイ,サトシ! マドカラノリダシチャアブナイッテ!


リーリエ「サトシ……!」

 タッタッタッ


リーリエ「はい! かならずー!」ブンブン


「またな! リーリエ!」

<マタナ--!!

 ▼ 465 dX3IS9Elqo 21/05/20 00:49:16 ID:G11okoCs [16/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

________

____


グラジオ「……『“また”バトルやろうな』、か」

リーリエ「えっ?」

グラジオ「バトルしたのか?……あいつと」

リーリエ「…………」


リーリエ「ふふっ♪ ナイショです♡」

グラジオ「……そうか」フッ



リーリエ(サトシ……)
 ▼ 466 dX3IS9Elqo 21/05/20 00:51:01 ID:G11okoCs [17/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

________
____
__
_


シロン『……コォン…………』グッタリ

リーリエ『シロン……ありがとう……』ギュッ


サトシ『オレたちの勝ちだな! けど、良いバトルだったぜ!』ニカッ

リーリエ『…………! サトシ……』


リーリエ『はい!』ニコッ
 ▼ 467 dX3IS9Elqo 21/05/20 00:53:07 ID:G11okoCs [18/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告

リーリエ『……ですが、負けるとやっぱりくやしいです!』

リーリエ『サトシ! また、かならずバトルしてくださいね? わたくしたち、これからはゼンリョクで特訓がんばって、仲間のポケモンだってもっともっと増やして……』

リーリエ『絶対ぜーーったい! サトシたちに追いついてみせますから!』ガンバリ-リエ

サトシ『ああ。待ってる!』

リーリエ『それで、バトルの場所はもちろん――』

サトシ『!』


サトシ『……だな!』ニッ
 ▼ 468 dX3IS9Elqo 21/05/20 00:54:48 ID:G11okoCs [19/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告


       オレ
サトシ/リ-リエ「「     たちのポケモンスクールで!!」」
      わたくし

 ▼ 469 dX3IS9Elqo 21/05/20 00:56:35 ID:G11okoCs [20/21] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告



 カンムリ雪原の旅は終わった。
 だが、新たな夢に向かって、リーリエの挑戦はまだ始まったばかりだ!


 ▼ 471 ラッキー@カセキのリュウ 21/05/20 01:17:49 ID:KGEkgyYw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
おつです
読み応えあってよかった
 ▼ 472 ズゴロウ@チャーレムナイト 21/05/20 06:18:10 ID:vnLsD.nI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
◆dX3IS9Elqoさんのssはいつも気軽に読めないけど描写が丁寧で本当に好き。
 ▼ 473 ンパン@くちたたて 21/05/20 07:15:54 ID:AFOsqqqg NGネーム登録 NGID登録 報告
乙でした。
サトリエの波動があっていいぞ〜これ
 ▼ 474 ラカラ@ふねのチケット 21/05/26 01:34:42 ID:a.MI.CaU NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
素晴らしい
 ▼ 475 イガニ@たんけんこころえ 21/06/18 02:02:48 ID:AeUgy2C6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
良い話だった
こんなSSがあったとは
乙でした
 ▼ 476 ラティナ@わざマシンケース 21/06/22 17:43:33 ID:.G82ALf. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
このSSの作者さんの過去のSSを知りたい
 ▼ 477 ルード@くさのジュエル 21/06/22 21:59:13 ID:JpmYkwWI [1/5] NGネーム登録 NGID登録 報告
作者じゃないけど
長編 (未完)
【SS】サトシ「太陽も、月も、ポケモンも、あの娘も……振り向いちゃうような冒険!」
https://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=709152&l=1-
【SS】サトシ「アローラの冒険!」 ハウ「アー」 ミヅキ「カラ島!」
https://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=797430&l=1-
【SS】サトシ「アローラの冒険!」 ハウ「番!」 ミヅキ「外!」 ピカチュウ「ピカ!」
https://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=778907&l=1-

ミヅキ「新しい冒険。」
https://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=773193&l=1-

CPなしss
【バトルSS】クラスNo.1決定戦! サトシ vs カキ!!【短編】
https://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=833697&l=1-

【アニポケSS】熱いバトル、キミに決めた!
https://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=854393&l=1-

大海原の二重唱。
https://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=841685

【アニポケSS】夏の嘘。
https://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=836133&l=1-

【スワップSS】熱いバトル、キミに決めた!
https://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=898050&l=1-

【SS】サトシ「……また、ここにいたんだ」 ピカチュウ「……ピカピ」
https://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=906179
 ▼ 478 ールル@ニビあられ 21/06/22 22:01:50 ID:JpmYkwWI [2/5] NGネーム登録 NGID登録 報告
(続)
【SS】リーリエ「アローラ!」 ミヅキ「あっ、リーリエ! アロ プルプル… ポンッ ルナアーラ「マヒナペーア!」
https://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=921763

CPss
サトシ×リーリエ
【アニポケSS】リーリエ「憧れのひと」
https://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=961242&l=1-
【SS】マオ「最近のリーリエ……なんだか、ちょっとサトシに似てきてない?」 リーリエ「そ、そうでしょうか……?」
https://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=915726

サトシ×マオ
https://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=842307&l=1-

マオ×スイレン、リーリエ×スイレン、サトシ×ピカチュウ
リーリエ「わたくしたち、この度結婚することになりました!」 シロン「こーん♪」
https://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=821559

サトシ×ピカチュウ
https://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=825793&l=1-
 ▼ 479 ッカグヤ@レベルボール 21/06/22 22:03:37 ID:JpmYkwWI [3/5] NGネーム登録 NGID登録 報告
(続)
マオ×スイレン
【SS】太陽みたい、キミが大好きさ。
https://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=831441&l=1-
マオ「もぉー! スイレンったら、また嘘ついて!」 スイレン「えへへ」テヘペロ
https://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=844063&l=1-
【SS】いつまでも一緒に。
https://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=847325&l=1-
スイレン「決着をつけよう、サトシ。どっちがマオちゃんにふさわしいか」 サトシ「……へ?」
https://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=851339&l=1-
【短編SS】マオ/スイ「「キ、キ、キ……キスしないと出られない部屋〜!!?」」
https://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=894714&l=1-
スイレン「アロー…… リーリエ「いやああああああ!!!」 スイレン「!?」 マオ「うへへ…… リーリエ……」
https://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=885388&l=1-
【SS】スイレン「せせらぎの丘に大物を釣りにいきましょう」
https://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=909571

マオ×リーリエ
リーリエ「最近、マオがわたくしに構ってくれません……」
https://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=896350&l=1-

クチナシ+アセロラ
【アニポケSS】ウラウラ島図書館。
https://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=827237
 ▼ 480 シラム@いいつりざお 21/06/22 22:04:35 ID:JpmYkwWI [4/5] NGネーム登録 NGID登録 報告
(続)
モクロー×アママイコ
モクロー「もふ♪ もふぅ♪」 アママイコ「……あまい!」
https://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=838531

リーリエ×コウミ
リーリエ「コウミさんのコウミたいです! えへ!」 コウミ「へ?」
https://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=784244&l=1-

トゲデマル×ピカチュウ
【短編】トゲピカSS
https://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=799935

リーリエ×ミヅキ
【SS】リーリエ「ごめんなさいミヅキさん……私、もう我慢できません!」【R-18】
https://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=814820&l=1-

【リリミヅSS】アローラチャンピオンの日常。
https://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=824037&l=1-

ミヅキ「紹介するね、リーリエ!」 コウミ「コウミです! よろしくお願いします!」
https://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=763522&l=1-

ハウ×グラジオ
【ハウグラSS】グラジオ「男を好きになるとか、ない!」
https://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=818451&l=1-

コウタ×アマモ
アマモ「おしえて! コウタ」
https://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=828255
 ▼ 481 クラビス@アクロママシーン 21/06/22 22:09:02 ID:JpmYkwWI [5/5] NGネーム登録 NGID登録 報告
>>478
サトシ×リーリエのssはコテが無いけど恐らく◆dX3IS9Elqoさんのssだと思う。
 ▼ 482 イホーン@しろいビードロ 21/07/01 16:36:30 ID:VGkQLBis NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
助かる
ありがとう
 ▼ 483 ーマンダ@じゃくてんほけん 21/07/04 10:53:36 ID:GccYvAro NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
凄い人だったんだな
こんなに書いてるとは
 ▼ 484 カブ@グランドコート 21/07/05 23:11:13 ID:Js3.ttJA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
かなりのアニポケ好きだな
素晴らしい
 ▼ 485 コロモリ@くちたたて 21/07/06 00:30:04 ID:BiykS2UI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ゲームのポケモンのSSは知らなかった
これから読むわ
 ▼ 486 クシー@ガラナツブレス 21/07/07 14:41:20 ID:h4TInGZg NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
恋しい
 ▼ 487 ークライ@うっかりやミント 21/07/07 16:55:10 ID:FPrUsY8A NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
・ 。
☆。∴。。 ☆ ・
 ・゚*。★・
  ・ 。・*・゚。   ・
  ・ ゚*。・゚★。・
   ☆゚・。・。*・ ゚
    ゚。・*・。 ゚・
   ゚ *・。☆。・★ ・
  ・ ☆ 。・゚・*。・ ゚
    ・ ★ ゚・。七夕〜
    ・  ゚
`/ ̄三\  / ̄三\
|  三| /   三|
/  三三V/|  三三)
L| 三三|∪ | 三三|
 ▼ 488 リンリキ@ウイのみ 21/07/07 23:22:55 ID:z2GoCQK. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
七つ星
 ▼ 489 ークイン@みかづきのはね 21/07/09 23:59:01 ID:Hdc.nmis NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
本編のスクショに頼ってるだけで何も惹かれるものがない
  ▲  |  全表示489   | << 前100 | 次  |  履歴   |   スレを履歴ページに追加  | 個人設定 |  ▲      
                  スレ一覧                  
荒らしや削除されたレスには反応しないでください。
書込エラーが毎回起きる方はこちらからID発行申請をお願いします。(リンク先は初回訪問云々ありますがこの部分は無視して下さい)

. 書き込み前に、利用規約を確認して下さい。
レス番のリンクをクリックで返信が出来ます。
その他にも色々な機能があるので詳しくは、掲示板の機能を確認して下さい。
荒らしや煽りはスルーして下さい。荒らしに反応している人も荒らし同様対処します。




面白いスレはネタ投稿お願いします!
(消えた画像の復旧依頼は、問い合わせフォームからお願いします。)
スレ名とURLをコピー(クリックした時点でコピーされます。)
新着レス▼