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【閑話】ブランシュ「カルムくんと自転車旅行」

 ▼ 1 ロピウス@GBプレイヤー 25/10/22 01:06:50 ID:R36k24us [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
AM ミアレシティ某所



カルム「───解らない」

カルム「本当に解らない。………呑み込みは早い方だと自負しているし、目の前の光景を現実と受け入れる適応力も人並み以上に備わっているつもりだ。自画自賛だけど」

ブランシュ「カルムくん、どうかしましたか?」

カルム「………ブランシュ。お前は受け入れているのか。この状況」

ブランシュ「受け入れるもなにも、カルムくんが誘ってくれたんじゃないですか?」

カルム「そうだな」

カルム「いや、百歩譲って、だ。俺とブランシュ“だけ”で、というなら話は分かる。俺もそもそもそのつもりだったし」

ブランシュ「」コクコク

カルム「でもこれは───なんだ?」



ビオラ「なにブスっとしてるの? カルムくん。これからみんなで自転車の大会に参加するって時に!」

ザクロ「まだ朝早いですからね。寝ぼけまなこでは先が思いやられますが………」

コルニ「大丈夫大丈夫! 寝てたらメガグローブを使ったメガゲンコツで叩き起こしてあげるから!」

ブランシュ「え、えと……よ、宜しくお願いします。みなさん…!」


カルム「………なにこのメンツ……」
 ▼ 2 キカブリ@ポテトサラダ 25/10/22 01:24:00 ID:A9H.MTxM NGネーム登録 NGID登録 報告
とりあえずザクロは帰れ
 ▼ 3 チゲータ@ナゲツケサルのけ 25/10/22 01:44:35 ID:R36k24us [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ブランシュ「それにしても、すごい人数ですね」

コルニ「そりゃね! “ミアレ・シャラ・ミアレ”といえばカロスだけでなく世界中の自転車乗りの憧れの祭典だもん!」

コルニ「このためだけに遥々国を超えて参加する人もいるんだから!」

ザクロ「しかしコルニが自転車にも精通していたというのは驚きです。てっきりスポーツといえば格闘技のみとばかり…」

コルニ「格闘タイプのジムだからそう思われるかもだけど、自転車も乗れるよ!」

ビオラ「あ、ほらほら。そろそろ始まるよ」



主催者「お待たせしました。自転車乗りの皆さん。ミアレ・シャラ・ミアレにご参加いただき、ありがとう」

主催者「この大会に参加するのが初めての人もいることでしょうし、簡単にルールをご説明します」


主催者「その一、コースは例年通り、コーストカロスを時計回りに回ってもらいます。ミアレシティからコボクタウンへ出てそこから真っ直ぐ西へ行けば海岸沿いに出ます。シャラシティに着いたら今度はヒヨクシティ方面からミアレに戻ってきてください」

主催者「きちんと正規ルートを通っているか確認するため、道中にあるエイド(休憩所などのチェックポイントのこと)にスタンプを置いてあります。配布する台紙に必ず押してもらってください」

主催者「そのニ、走行は自走に限ること。ロトム自転車をはじめ電動自転車の類いは全面禁止しています」

主催者「その三、迷惑行為の禁止。他の走行車の妨害行為はもちろんのこと、コースの途中で町を通ったりもします。近隣住民への配慮は最重要事項と考えてください。これを怠った場合大会の存続も危ぶまれるでしょう」

主催者「その四、途中リタイアをされる場合は必ず運営に連絡を入れること。毎年数名失踪者が出ます。一週間くらいでひょっこり出てきますが我々も万が一を考えると肝が冷えるので勘弁してください」

主催者「おおまかなルールはこのくらいになります。この大会は順位を競うものではありません。制限時間内に完走を目指すブルベと呼ばれるものです。道中景色を楽しんだり、各地の美味しい食文化に舌鼓をうったり。とにかく楽しんで自転車旅行を満喫してもらいたいですな!」


ビオラ「いよいよ始まるのね。なんだかワクワクしてきちゃった」

ザクロ「みなさん、ヘルメットはきちんとしてますね? ロードバイクは普通の自転車と違って、凄まじきスピードがでますからね」


カルム「ブランシュ、大丈夫?」

ブランシュ「うん、平気です」

カルム「キツくなったら遠慮せずに言うんだぞ。念の為救急セットの他に、チューブ状の補給食も持ってきてある」

ブランシュ「ありがとう、カルムくん」


ビオラ「ね、記念にみんなで写真撮らない? うん、それがいい、そうしよー!」

コルニ「あはは、ビオラさん写真撮りたいだけでしょー!」

ザクロ「ビオラ、カメラは荷物になるからってあれほど言ったのに……」

カルム「………………」

カルム「やっぱりなにこのメンツ……」
 ▼ 4 クオング@びっくりこやし 25/10/22 02:15:37 ID:R36k24us [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
こうして五人の自転車旅行が始まった。
朝もやに包まれるミアレの街を、自転車で流す。


自転車)シャーーーーー



コルニ「で、ずっと気になってたんだけど」

コルニ「ブランシュ? 初めましてだよね??」

ブランシュ「あ、はいっ! 初めましてです。すみません、ご挨拶が遅れて……」

コルニ「私はコルニ! シャラシティのポケモンジムでジムリーダーしてるんだぁ!」

ブランシュ「お話はカルムくんから伺ってます」

ビオラ「えー、二人は初対面なんだ? ジムには行かなかったの?」

カルム「いえ、行きました。ただ俺たちが行った頃にはすでにジムを発たれていました」

カルム「───なんでも、武者修行の旅、だとかで」

ビオラ「ええ、なにそれ職務放棄? ジムリーダーにあるまじきじゃない?」

ザクロ「ビオラ、キミが言えた立場かい。カメラマンの仕事とダブルワークで、よくジムを空けているくせに」

ビオラ「それを言うならザクロくんだって。ボルダリングに出かけて二、三日ジムを空けるなんてままあるじゃない?」

コルニ「私の場合、職務放棄にはなりません! じっちゃんがジムリーダー代理をしてくれてたから!」

ビオラ「へえ、お祖父様戦えるのね。さぞお強かったでしょうに」

カルム「実際、強かったですよ。本人も老練ながら、その相棒ルカリオも難敵でした。“目を瞑るハンデ”をしてもらってなお、まるで歯が立たないほどに」

ビオラ「それで、勝てたの? 負けたの?」

カルム「………あれを勝ちと云うには……ルカリオを転ばせたら勝ちという特殊ルールで戦ったので。結果的に見れば転ばせるのには成功したので、勝ち、にはなるのでしょうが………」

カルム「個人的な見立てですが、あのご老人、おそらく四天王に比肩するか、あるいはそれすらも……。本気で戦っていたならば、間違いなくこちらは秒殺されていたかと」

コルニ「そりゃまー、じっちゃんは強いからね!」ハナタカダカ

ビオラ「でもそんなに力の差がある相手をどうやって転ばせたの?」

カルム「ケロムースを撒き散らして」

ザクロ「ケロムースって、あの? ケロマツにくっついてる“アレ”?」

カルム「“それ”です。ジムを泡まみれにして滑らせました。おかげで試合が終わった後も掃除をさせられましたが」

ビオラ「あははは、ほんっとカルムくん律儀だよね! ウチに来た時もバトルコートの片付けしてくれたし」

カルム「汚さないようにとは思ってるんですが、試合が終わってみると何かとジムが水浸しになってたりするので……本当に面目ないです」
 ▼ 5 ラティナ@リオルのけ 25/10/22 11:11:45 ID:tDikdqKI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>3
イラスト可愛い
 ▼ 6 ママ@アーリーレッド 25/10/22 11:12:01 ID:e/0YmtJQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しえん
 ▼ 7 ガルチャブル@たまむしプレート 25/10/22 11:14:05 ID:AK5IjzoM NGネーム登録 NGID登録 報告
>>3
コルニの表情いいね
 ▼ 8 オルブ@ウタンのみ 25/10/22 12:50:05 ID:.Xjkz4M. NGネーム登録 NGID登録 報告
ケンゴ「よろしくニキーww」
 ▼ 9 ローララッタ@アンノーンノート 25/10/22 12:57:09 ID:sprk8C/E NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
はやくカルムからブランシュを寝取れケンゴ
 ▼ 10 ノプス@ピーピーマックス 25/10/22 13:03:21 ID:VBJwlHAA NGネーム登録 NGID登録 報告
>>8
来んな貴様
 ▼ 11 リザポス@ヘラクロスのツメ 25/10/23 01:05:08 ID:CaBIEXtM [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
コルニ「ビオラさんとザクロさんのことは良く知ってるから自己紹介はいらないとして」

コルニ「カルムとブランシュのこと教えてよ!」

ブランシュ「あれ、カルムくんはコルニさんと面識あるんじゃ……」

カルム「ああ、面識といっても一度会った程度だよ。丁度ブランシュが居なかった時だな」

コルニ「きちんとした自己紹介はなかったからね。なんなら今改めてしちゃおうよ」

カルム「そうだな。自転車を漕ぎながらなんで、簡単に済ませるが───」


カルム「俺とブランシュは同じ学校の卒業生で、一緒にカロスを旅していたんだ」

コルニ「へぇ、同期だったってこと? ちなみにどこ校なの?」

カルム「ハクダントレーナーズスクール」

コルニ「え、ってことは───」

ビオラ「そ、私は学生時代のふたりにちょくちょく会ってて。元々面識あるのよ!」

コルニ「納得! 道理で三人の距離感が近いわけだ!」

カルム「学区のお祭りや運動会みたいな催し物には専属のカメラマンとして毎回参加してもらってたな」

ザクロ「それは羨ましい。ビオラの撮影センスはその界隈でも高い評価を得ていますからね」

カルム「はは、それは分かる気がします。学友の中にはビオラさんに憧れる者もいましたから」

カルム(あ、今にして思えばトロバも誘えば良かったな)


コルニ「それで、無事学校を卒業して、カロスリーグを目指して旅に出ましたよ、と」

カルム「俺はそうですね。ブランシュはトライポカロンの方ですが」


コルニ「………あれ、でもそうすると…………この前のカロスリーグ本戦には居なかったよね。ジムバッジを集められなかったとか?」

カルム「ああ、いや、そういうわけではなくて…………………」

ブランシュ「……………………………」

コルニ「??」



ザクロ「おっと、みなさん一旦止まってください」キッ


ザクロがおもむろにブレーキを掛けるのに倣い、一行はその場に停止した。


ザクロ「道が塞がっていますね」

カルム「これは───」

 ▼ 12 イコグマ@ププリンのけ 25/10/23 01:42:25 ID:g5t23FZ. NGネーム登録 NGID登録 報告
カルムってコルニと対等に話せるのか
 ▼ 13 ディアン@ヨロイパス 25/10/23 01:54:13 ID:CaBIEXtM [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
一行の進行方向を塞ぐように、倒壊した建物の瓦礫が山となって道路にまではみ出していた。
周りにはバリケードが張られ、「通行禁止」の立て札も。


ビオラ「あちゃあー、これは通れないわね。コボクタウンへ通じるゲートはもうすぐそこなのに」

コルニ「なら迂回しようよ。ちょっとスマホロトムでルート調べるね」ポチポチ

ザクロ「しっかし、これは酷いですね。半年経ってもまだこの有様とは……」

ブランシュ「………」

カルム「………」

ビオラ「瓦礫の撤去にもお金が掛かるしね。メディオプラザ周りの復興は早かったけど、この辺りの末端まではまだ行き届いてないみたいね」


瓦礫の隙間から垣間見える、大木の如き太さの“根”。
地中から唸り飛び出しているそれは、まるで当時の様相を時を止めたかのようにただそこに佇んでいた。


ブランシュ「これ……いつまでこのままなのかな…」

カルム「…………」


コルニ「ルート見つかったよ。迂回して裏道を抜ければベルサン通りに出るゲートまで行けるよ」

ザクロ「ありがとう、それじゃあそこまで案内してもらえますか?」

ビオラ「ほら、二人とも。もう行くよ?」

カルム「ああ、はい…」

ブランシュ「………」




今から半年ほど前。
カロス一の大都市ミアレシティは、正体不明の巨大植物の群れに覆われた。
カロスの行政や各地のジムリーダーを始めとした名望家トレーナーの対応と、市井の人々の迅速な避難と助け合いによって被害は最小限に留められた。
国民だけでなく諸外国もその対応力を高く評価しており、一連の騒動はカロス地方の国力の高さを世界に知らしめる一因となった。

その一方で、不運にも逃げ遅れ犠牲になった人々がいることもまた一面の事実。
当時の凄惨さを物語っているこの瓦礫の山は、ミアレシティだけでなくそこに暮らす人々の心に深い深い爪痕を残し続けていた。


 ▼ 14 ュウ@アゴのカセキ 25/10/23 02:07:54 ID:SudsIB86 NGネーム登録 NGID登録 報告
あ、これ時系列的にZAクリア後の話なのか。じゃあAZさんはもう…
 ▼ 15 チンキー@ごりごりミネラル 25/10/24 00:40:30 ID:CCnQkRVU [1/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ミアレシティ・サウスサイドストリート南西
五番道路ゲート周辺


ザクロ「着きましたね。五番道路へ通じるゲートです」

ザクロ「ブルベ参加者が屯していますね。ズラリと行列ができてます。皆ここを通ることになるので当然ですが」

コルニ「ゲートの入り口に簡易テントがあるじゃん? あれが休憩所兼チェックポイント……通称エイドって呼ばれてるとこだね」

ビオラ「お揃いのチョッキを着た人たちがクーラーボックスからドリンク缶を参加者に順番に渡してるけど、スタッフの方よね」

ザクロ「スタッフの人もいるだろうけど………なにせ国を挙げてのお祭りだからね。自主的に応援したくて集まったボランティアの方もいるそうですよ」

ビオラ「ふぅん。カロスって自転車に親しい文化圏なのね。今回のブルベの他にも世界的に有名なツール・ド・カロスって競技もあるし」

ブランシュ「どうしてカロスでは自転車が盛んなんですか?」

ザクロ「ふむ。諸説ありますが、その昔、カロス出身者が自転車の発明に大きく貢献したと聞いたことがあります。確か、ペダル式自転車を最初に発明したとか」

カルム「ペダル式の前……それまではどうやって漕いでたんでしょうか」

ザクロ「それ以前は足で地面を蹴って走ってたようですね」

カルム「それは……大変そうですね……」

ビオラ「歴史的な見方の他にも、国の交通事情なんかも関係してるかもね!」

ビオラ「ミアレなんかじゃストが頻繁に起こってその都度交通網がストップするじゃない? そういう時、自転車みたいに自由に移動できた方が何かと便利なのよ」

カルム「なるほど」

ビオラ「他にもエコロジカルな見方もあるわね。環境問題に対処するよう、国が自転車を推してるから」

コルニ「そういわれると、最近自転車専用道路増えましたもんね」

カルム「シェアサイクルとかもよく見ますよね。利用したことないですが……」

ザクロ「さ、話はこのくらいにして。我々も列に加わりましょう。最初のスタンプを押さなければ」


列に加わって数分後


スタッフ「ブルベ頑張ってください! はい、ドリンクをどうぞ。熱中症には気をつけてくださいね!」

カルム「ありがとうございます」スッ


ブランシュ「ドリンクをもらって、スタンプも押しました」

コルニ「いよいよこっからが本番て感じだね! 頑張ろうねブランシュ!」

ブランシュ「は、はいっ…!」

カルム「………………」

カルム(もう仲良くなってる。彼女と会わせて正解だったな)

カルム(これでブランシュがリフレッシュできるといいけど……)
 ▼ 16 クロズマ@オンバットのけ 25/10/24 01:02:33 ID:CCnQkRVU [2/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ザクロ「皆さんトイレは今のうちに済ませてくださいね。五番道路に入るとコボクタウンまでありませんから、トイレ」

カルム「そうですね───ってうぉっ!? トイレの前に凄まじい行列が………」

ビオラ「あはは、まあそうなるよねー」

カルム「……この様子では近くのポケモンセンターもいっぱいでしょうね」

コルニ「まぁ、並ぶしかないんじゃない? 特別行きたいわけでもないんだし」

カルム「そうだな……じゃあ、俺とザクロさんは男子トイレの方へ行くから」

コルニ「そだね、一旦お別れだね」


女子トイレ前


ビオラ「………」

コルニ「………」

ブランシュ「………」


ビオラ「あ! そういえばさ、ブランシュちゃん!」

ブランシュ「は、はいっ!」ビクッ

ビオラ「ブランシュちゃんのポケビジョン見たわよ! すっごい可愛かった! フリフリのドレスを着てお人形さんみたいで!!」

ブランシュ「え、え、あ………」アタフタ

ブランシュ「ありがとうございます……ちょっと恥ずかしいですが……///」テレテレ

コルニ「へぇ、ポケビジョンやってるんだブランシュ!」

ブランシュ「え、コルニさんもやってるんですか?」

コルニ「ううん、私は見る専! ね、今動画見れるかな?!」

ビオラ「ちょっと待っててね、今ブランシュちゃんのアカウント探すから……!」スマホロトムポチポチ

ブランシュ「!?」

ブランシュ「こ、ここで観るんですか?!」

コルニ「大丈夫大丈夫、ボリューム下げて観るから!」

ブランシュ「ぇぅぅ……//」

ブランシュ(本人の前で観るのはやめて〜!)

ビオラ「あった、これこれ! この動画なんだけど……」サイセイ

コルニ「どれどれ……え、なにこれメイド服みたいでかぁわいい〜♡」

ビオラ「ね、ここの上目遣いとかめちゃくちゃ可愛くない?!」

ブランシュ「あばばばば………」
 ▼ 17 トデマン@ちいさなタケノコ 25/10/24 01:33:22 ID:CCnQkRVU [3/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ブランシュ「」プシュー

コルニ「ありがとうビオラさん! 私もブランシュフォローしとこっと!」

ビオラ「いいわね。三人でアカウント相互フォローしましょうよ! 私のはほとんど写真の投稿アカウントと化してるけど……」

コルニ「あれ、ブランシュのアカウント暫く更新してないんだね。フォロワー多いし、コメント欄も心配する投稿ばっかりだよ」

ブランシュ「あ………………」

ブランシュ「え、えっと……SNS疲れ? というかなんというか……」

ビオラ「ちょっと距離を置きたい、みたいな感じかなぁ? 私もそういう時あるし、いいんじゃない?」

コルニ「そっかあ。そしたらブランシュの更新楽しみにしてるね!」

ブランシュ「………は、はい……」



男子トイレ


ザクロ「………」

カルム「………」


ザクロ・カルム(………気まずい……)


ザクロ(………よくよく考えてみれば)

カルム(………ジム戦で一回会ったきりで)

ザクロ(………特に気が合うとかでもない気が……)

ザクロ(………彼のことはジム戦のことしか知らないし、カロスリーグ本戦に出場してないことを考えると……そっち方面の話題を振るのは地雷な気もしますね……)

カルム(………会話を切り出すべきか……)


カルム(……ええと、ザクロさんは岩タイプの使い手だったな。趣味はボルダリングでジムの内装もそれを意識してるくらいのめり込んでいる、と)

カルム(………年齢はどのくらいなんだ……? 10代後半から20代前半……くらいか? 俺やコルニよりは歳上だろうが)

カルム(………休日の過ごし方……はボルダリングだろうな……)

カルム(………そういえば同じジムリーダーでもコルニとビオラさんを比べるとで距離感が違うというか……ビオラさんと妙に親しい気がするな。年齢が近いからか……?)

カルム(………恋人同士とかか? いや、だとしてもそんなこと訊けないな……)


ザクロ「そういえばカルムくん」

カルム「あ、はい」

カルム(話しかけられた……気を遣わせてしまったか)

ザクロ「ブランシュさんとは、恋人同士なのでしょうか?」
 ▼ 18 ッパ@テラピースノーマル 25/10/24 01:48:51 ID:CCnQkRVU [4/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カルム「いや、違う。違います」

ザクロ「む? ああ、そうなんですか。すみません、すごく親しげなのでてっきり勘違いを」

ザクロ「では良くある学友でしょうか」

カルム「学友でしょう。数ある学友の一人………」

ザクロ「………ふむ」

ザクロ「数ある学友の一人………の割には、随分意味ありげな神妙な面持ち」

カルム「それはひとえに、あの子が俺を兄のように慕ってくれていたからでしょう」

カルム「学生時代から今に至るまで色々ありましたから」

カルム「そういう悲喜交々の中で放っては置けない存在になっていたんだと思いますが」

カルム「立場的にはしっかり学友です」

ザクロ「そうですか……あなたも臍曲がりというかなんというか……」

カルム「さ、トイレが空きましたよ。進みましょう」

ザクロ「あ、お先にどうぞ。僕は座ってする派なので」

カルム「そうですか。その方が飛び散らないのでいいですね」

カルム「ではお先に………」

ザクロ「どぞ」



カルム「………」ジョー

カルム「………ザクロさんと仲良くなれるだろうか……」ジョー

カルム「しかし本当になんだこのメンツ………」
 ▼ 19 ンテイ@かくとうジュエル 25/10/24 02:24:09 ID:CCnQkRVU [5/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
トイレを済ませた一行は五番道路〈ベルサン通り〉へ


ザクロ「さて、ここからは野生ポケモンが居ますからね」

ザクロ「ポケモンの急な飛び出しに注意していきましょう」

コルニ「この辺りは緩やかな丘陵地で気付きにくいけど登り坂なんだ。知らず知らずのうちに踏ん張って漕いでると足に負担が掛かるからね! ギアチェンで負担を軽くして無理しないように!」ガチャン

カルム「………………」



そもそも、何故こうして自転車の大会に参加しているのか。
それは今から一月ほど遡る──────



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



ミアレ第一病院
入院病棟 A棟 508号室


テレビアナウンサー『今年もやって参りました、自転車の祭典! 1200キロを90時間の制限内に完走を目指す、ミアレ・シャラ・ミアレ!』

テレビアナウンサー『いやぁ、今年の開催はどうなることかと思いましたよ。未曾有のテロ事件が起きましたからね。一部ではこんな時にお祭りを開くとは不謹慎な! と反対する声もありました』

テレビアナウンサー『しかーし! だ、か、ら、こ、そ、なのですよ! 国全体が悲しみ、憂いを帯びている今だからこそ、開催すべきではないか。そう運営は判断したわけですな』

テレビアナウンサー『なによりここで消極的な姿勢を見せれば、テロに屈したととられかねません』

テレビアナウンサー『百年の歴史を持つこの伝統たる祭典が、あのようなテロで失われてしまうなんて嘆かわしい!』

テレビアナウンサー『我々国民の力で、この美しいカロスに、活力と! 希望を! 取り戻したいと思いませんか!』

テレビアナウンサー『現在、参加希望者を募っています。応募は下記のサイトからアクセスして行ってください』

テレビアナウンサー『皆様の参加を心よりお待ち申し上げます!!』


ブランシュ「………………」

ブランシュ「…………希望……」ボソッ


ガチャ


カルム「ブランシュ、入るぞ………ってもう入ってるか」

カルム「買い物の荷物で手が塞がっていてな……とりあえず棚に置くぞ」ゴトッ

カルム「……ん?」

カルム「珍しくテレビに夢中だな。何か面白い番組でもやってたかな」

カルム「………自転車??」
 ▼ 20 レキッド@てんくうのせきばん 25/10/24 11:57:12 ID:bKA6Q8ZY NGネーム登録 NGID登録 報告
考えてみたらカルムとコルニはほぼ同い年で、ブランシュは2人よりやや年下なんだな
 ▼ 21 ンテイ@こころのしずく 25/10/24 14:35:01 ID:11UcS7aA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 22 ラルデスマス@イワZ 25/10/24 23:05:57 ID:CCnQkRVU [6/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ブランシュ「………」

カルム「ミアレ・シャラ・ミアレ……自転車のイベントか」

カルム「そういえば、ブランシュも自転車に乗っていたなぁ。それに乗って、良くアサメまで遊びに来てくれたりして」

ブランシュ「………」

カルム「自転車も実家の方にまだ残っているんだろう? 今度戻ったら気晴らしにサイクリングでもしようか。晴れた日に、みんなも呼んでな」

ブランシュ「………」


コンコン


女医「ブランシュさーん、入りますよ〜」


ガチャ


女医「はーい、ブランシュさん。回診のお時間ですよ」

カルム「……」ペコリ

女医「あ、カルムさんも来てる。いいわね、ブランシュさん。大事にしてくれる人がいて」

女医「椅子借りるわね」ギシッ

女医「ブランシュさん、体起こせるかな? そうそう。こっちに体向けて。脈を測るからね」

カルム「あ、自分席外します」ガタッ

女医「ううん、ここにいて。その方がこの子も気が安らぐから。それにあなたには仕事で忙しくて毎日来れない家族の代わりに、カンファレンスの結果も聞いてもらいたいし」

カルム「………………」

女医「ブランシュさん、毎日良く眠れてる? 昨日はどうだったかな?」

ブランシュ「……はい。眠れてます」コクン

女医「うん、うん。良かったわ。顔色も転院してきた時より良くなってる。これならパロキセチンも減薬できそうだし」

女医「順調に行けば退院も近いかもね! 今まで通り普通に外を歩けるようになるかも!」

カルム「……ああ、良かった…!」

女医「とはいえ、いきなり人混みの多いところへ行くのはお勧めしないわよ。まずは近所の散歩から。徐々に慣らしていくようにしないとね」

カルム「それは、分かりました。さっそく明日から院内の庭を一緒に散歩してこようと思います」

カルム「ブランシュも行けるか?」

ブランシュ「」コクン

女医「お、いい返事♪ 頑張れ〜! お姉さん応援してるぞ♡ それじゃあ回診はこんなところかな。私はもう行くけど、カルムさんはまだここにいる? 長居してもいいけど、面会時間までには上がってね。でないと守衛さんに怒られちゃう!」

カルム「はい。ありがとうございます。時間を見て俺もポケモンセンターに戻ります」
 ▼ 23 ーブシン@ありふれたいし 25/10/25 17:25:44 ID:aUacL28o [1/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ミアレ第一病院 一階
患者図書館


窓口職員「患者様以外のパソコンの利用は一人当たり30分までですので」

カルム「分かりました」


カタカタカタ……

カルム「………ミアレ……自転車……イベント……と」カタカタ

カルム「調べると色々あるな」

カルム「ん、さっきブランシュが見てたのはこれか………?」カチッ

カルム「ミアレ・シャラ・ミアレというのか」

カルム「ツール・ド・カロスに並ぶ国内最高峰の自転車イベント。長さにして1230キロを数日にわたって走り切る耐久ブルベ。ブルベってなんだ……?」

カルム「ブランシュ、これに参加したかったのかな……」

カルム「いやいや、病み上がりで1200キロ超は……」

カルム「………カロスに希望と感動を、か」

カルム「………………」


………………希望……ボソッ


カルム「………とはいえ、自転車のイベントのことなど何も知らないし」

カルム「……………まずは情報を集めるべきだな」

 ▼ 24 キジカ@フラットコール 25/10/25 19:09:00 ID:aUacL28o [2/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
その日の帰り
ミアレシティ エテアベニュー


カルム「………自転車、自転車」ブツブツ…

カルム「………ん?」


ポンズサイクル ミアレシティ店


カルム「自転車屋さんか。こんなところにあったんだな」

カルム「普段自転車に縁遠いからか、全然気づかなかった」

カルム「………………少し見て観るか」


カランカラン


店員「……っしゃーい」


カルム「店舗はそんなに大きくないが、限られた空間に自転車が隙間なく押し込まれてる感じだ……」

カルム「壁にも掛けられてるし、天井から吊り下げられてる物もある……凄いな」

カルム「タイヤのゴムの匂いが充満している」スンッ


コルニ「あれ? あの人、もしかして───」


コルニ「あー! やっぱり!」ヒョコ

カルム「!?」

コルニ「久しぶり! カルムだよね?! 私! 覚えてる??」ズイッ

カルム「………あ、ああ。覚えてる覚えてる……というか、きみほど有名なら忘れられないだろう……//」

コルニ「あの事件の時は碌に話す余裕も無かったからね……こうして何でもない時に会えて嬉しいよ!」

カルム「あ、ああ……俺もだよ」

カルム(この狂った距離感……サナと同じタイプだな、恐らく)

コルニ「ところで、今日はなんで自転車屋さんへ? もう夕方にもなるし、今から買い物?」

カルム「や、そういうんじゃあない」

カルム「偶々、通りを歩いていたらこの店を見かけてな。気になって入ってみただけだ。自転車にも疎くてな。数の多さに、こう、目を白黒させていたところだ」

コルニ「そうなんだね。でもそんなことで動揺するなんてまだまだ甘いよ。ほら、これ見てよ!」スッ

価格:509,000-

カルム「………………え」
 ▼ 25 ッツー@ハブネークのキバ 25/10/25 20:33:53 ID:aUacL28o [3/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カルム(なんだこの値段たっか……!!)ガクゼン

カルム「………………帰るわ…」

コルニ「え、買うの? はぶりがいいね?」

カルム「というか、そっちの事情を聞いてなかったけど。自転車買いに来たのか?」

コルニ「ああ、私? 私は自転車のパーツを買いに来たんだぁ」

コルニ「シャラシティでも帰るけど、ミアレに用事があったからついでにね」

カルム「そうか、自転車乗りだったんだな」

コルニ「んー、そこまでガチじゃないよ? ローラースケートの方が好きだし」

コルニ「ただ、参加したいイベントがあって………ほらこれ!」


スマホを見せるコルニ。
画面には「ミアレ・シャラ・ミアレ」のサイトが。


カルム「! それは」

コルニ「年に一回のカロス地方一の自転車イベント! 参加人数の制限で今までエントリー出来なかったんだけど」

コルニ「なんとなんと、今年は抽選に当たって無事参加できるようになったんだぁ!!」

コルニ「カロス国民たるもの、一生に一度は参加したいと思ってたんだぁ! アンタもそうだよね、ルカリオ!」

ルカリオ「くわんぬ!」

カルム「ちょっと待て、抽選? てことは必ず参加できるわけではない、と?」

コルニ「そだよー。あ、もしかしてカルムも参加希望だったりする?」

カルム「あー、いや、ううむ……」

カルム「興味があっただけで、まだ参加する意思は………」

カルム「イベントの参加どころか、自転車の価格に驚愕しているくらいだ」

カルム「つまり、自転車は全くの素人だ。今までの人生でとんと縁が無い。ママチャリ(ブランシュの)は触れたことがあるが、その程度だ。こんな……50万もする代物は見たこともない」

コルニ「なるほどねぇ。なら自転車イベントの経験もない、と」

コルニ「でも珍しいね。全く経験のない人がいきなりミアレ・シャラ・ミアレに興味を持つなんて。あれ結構ハードだよ」

カルム「……だろうなあ。国内最高峰という触れ込みだからな」

コルニ「ちなみに、何か動機があるカンジ? 良かったら話聞こうか?」

カルム「………………」
 ▼ 26 ッソン@ねばねばこやし 25/10/25 20:51:38 ID:dNmERTTU NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 27 ルー@コインケース 25/10/25 20:58:11 ID:aUacL28o [4/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カフェ スラローム
テラス席


コルニ「───なるほどね。そのブランシュって子に元気を取り戻してほしい、と」

カルム「あいつが自転車に興味があるかは確かではないけど……」

カルム「蒼天の下を走る自転車のCMを、なんとも羨ましそうに眺めていたから」

カルム「何より、ずっと病院暮らしが続いていたから、外に出てリフレッシュしたいんじゃないかと思ってな」

コルニ「リフレッシュって距離じゃないよ、今回の大会は」

カルム「そう、だな……1200キロはな……」

コルニ「………でもまあ、レースじゃないし………出来ない距離じゃない、かな」フム

カルム「相談に乗ってもらって申し訳ないが、今回は諦めることにするよ。参加が抽選なのとか、距離が1200キロもあるとか、色々話を聞いて現実的じゃないと理解した。そもそも自転車が無くては話にならない」

コルニ「………………ふむ」

カルム「コーヒー代は俺が払う。時間を取らせてすまなかったな」ガタッ

コルニ「ねえ、連絡先交換しない?」

カルム「? 事件の時に交換……ああ、そうかホロキャスターはもう使えないんだったな」

カルム「ただ、連絡先交換して何するんだ?」

コルニ「いいからいいから。何かあったら連絡するよ」ピロリン



翌日…
病院敷地内 院内庭園 散歩コース



ブランシュ「……空気が美味しい…」スゥ

カルム「だいぶ涼しくなってきたし、秋がたけるのももうすぐかな」

ブランシュ「上着ありがとう……カルムくんは寒くないですか?」

カルム「俺は平気だよ」


ロトロトロト…


カルム「あ、電話だ」

カルム「悪いブランシュ、ちょっと待っててくれるか」ピッ

カルム「はい、もしもし」

ブランシュ「………………」

ブランシュ(………誰からだろう…?)
 ▼ 28 ルヴァディ@ぎんのおうかん 25/10/25 21:27:55 ID:aUacL28o [5/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
コルニ『やっほ、コルニだよー! カルムのスマホで合ってる?』

カルム「きみか。どうした。昨日の今日で」


ブランシュ(………女の人…?)


コルニ『昨日言ってたミアレ・シャラ・ミアレのことなんだけど……』

コルニ『運営に問い合わせしたらさ、団体での参加なら、団体の内の一人でも抽選に当たっていたら他の人は無条件で参加できるって教えてくれてさ!』

コルニ『つまり、私とカルムたちでチームを組めば抽選不要でイベントに参加できるじゃん! と思ってね。どう?』

カルム「ど、どうって……」チラッ

ブランシュ「………………」

カルム「確かにそれなら参加はできるだろう。ただその他の問題がな……」


ブランシュ(……何話してるんだろう…)

ブランシュ(………昨日の今日…昨日もお話ししてたってこと?)

ブランシュ(………………)

ブランシュ「……むぅ」


コルニ『まず、本人に参加してみたいか聞いてみたら? 話はそれからだよ!』

カルム「それは……そうだが………」


カルム「ブランシュ、少しいいか」

ブランシュ「な ん で す か ?」ニッコリ

カルム「え、あ……」

カルム(ちょっとキレてる…!)

カルム「ええと、ですね」

カルム「ブランシュ、ブルベ……ミアレ・シャラ・ミアレに興味あるか?」

ブランシュ「? ミアレ・シャラ・ミアレ?」

カルム「そうだ。ほら、昨日真剣な顔してテレビを見ていたろう」

ブランシュ「………自転車のCMですか?」

カルム「まさにそれだ。実は知人から参加しないかと話が来ていてな」

カルム「ただ、相当な距離を自転車で走ることになる。聞くところによると結構ハードらしいし、断ってくれてもいい。特にブランシュにとっては病み上がりになるわけだから無理をしてほしくn──────」

ブランシュ「参加します。参加する。カルムくんも参加するんですよね」

カルム(食い気味…!)
 ▼ 29 スカーニャ@はいぶくろ 25/10/25 21:51:34 ID:aUacL28o [6/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カルム「わ、分かった……そう伝えてみる……」

コルニ『参加の意思は決まったかな? あんまり待たせるのも男らしく無いぞ!』

カルム「ああ、もしもし? 今本人に聞いた。参加する意思はあるそうだ」

コルニ『お〜! それなら話は早いね! 早速準備に取り掛かろう!』

カルム「待て待て、参加する意思はある。だが肝心の物はどうする」

カルム「テロ事件で“あの人”が消えて、俺の爵位も白紙になった。その頃に貰った貯金はあるが、そう多く無い。自転車を購入する余裕など、今の俺にはあるはずもなく……」

コルニ『あ、自転車のことなら私に任せてよ!!』

カルム「………まかせる?」

コルニ『任せてよ!』

カルム「………貸してくれる、とか?」

コルニ『バイト紹介するよ!!!』

カルム「………………」

カルム(………任せる、とは……)

コルニ『安心して! 自転車はフルセット買うと高く着いちゃうけど』

コルニ『例えばパーツ毎に購入して、一部のパーツを廉価版で揃えればそれなりに安くできるし』

カルム「バラで買うってことか」

コルニ『そう! でね、昨日団体で参加するって話したと思うんだけど。団体として認められるには最低でも五人の参加者が必要なの』

カルム「ああ、そうなのか……当てはあるのか?」

コルニ『もちろん。知り合いにはもう連絡して、参加できるって返事もらってるしね』

コルニ『で、本題はここから。その知り合い、ちょっと前に自転車にも興味を持ち始めてさ。タイヤとかスプロケットとかたくさん購入して、パーツ持ってるみたいなんだよね。………普段はボルダリングが趣味なのにね』

カルム(………ザクロさんか………)

コルニ『カルムの事情を説明したら、フレームさえあればパーツはお貸ししますって言ってくれたんだよ!』

カルム「おお、それは助かる」

コルニ『どうかな、フレームだけならそれなりに安く仕入れることできると思うんだけど』

カルム「………そうだな」

カルム「………そこまで手回ししてくれたんだ。今度は俺の番、か」

カルム「分かったよ。ミアレ・シャラ・ミアレ。コルニたちと一緒に、俺とブランシュも参加させてくれ。いいな、ブランシュ?」

ブランシュ「」コクン

コルニ『よーし、決まりだね! じゃあ早速運営に連絡してエントリーしておくよ!!』

カルム「頼む。あと、バイトの斡旋もな……」
 ▼ 30 ーテリー@クチートナイト 25/10/26 00:33:52 ID:kYGkk5M. [1/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
その日からバイト漬けの生活が始まった。


カルム「ローラースケートセット、OK」カチャ

カルム「配送先は……ミアレ美術館か」

カルム「まさか紹介してくれたバイトがムーバーイーツとは……」

カルム「しかしもう参加すると言ってしまったしな……」

カルム「やむを得ない、イベント開催までに60万か……。しばらくは質素な飯になりそうだ……」

カルム「ホロキャスターを買いたくてホテルに住み込みでバイトしてた頃が懐かしいな……」

カルム「グランドホテルシュールリッシュ………ルージュさんまだ居るだろうか」

カルム「思えばあの頃は高給取りだったな。多い時だと日給50,000は稼いでいたし………」


カルム「………………!」


カルム「ああ、ホテルでバイトすればいいのか!」

カルム「しっかり失念していたな……よし」

カルム「このココカレーを美術館に届け終わったら訪ねてみるか……ホテルシュールリッシュ」



それから時が流れて
ミアレ・シャラ・ミアレ当日。



カルム「なんとか間に合わせることが出来た」

コルニ「やったんだね……」

ルカリオ「………」

カルム「これがフレームだ。フルカーボンのロードバイク掛ける2だ」

カルム「インド像が乗っても壊れないそうだ」

コルニ「総額60万……ムーバーイーツって儲かるんだね」

カルム「いや、まぁ……そうだな」

コルニ「よし、これで物は揃ったね! じゃあ後は彼らが来るのを待つのみ………!」

コルニ「お……噂をすれば、だね」


ビオラ「はぁーい、おはようコルニ! カルムくん久しぶり!!」

カルム「え、ビオラさん?!」

ザクロ「今日は宜しく頼みますよ、みなさん」
 ▼ 31 ガボスゴドラ@ウオーターメモリ 25/10/26 00:40:37 ID:EMC6/M5Y NGネーム登録 NGID登録 報告
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 ▼ 32 メモース@ポフィンケース 25/10/26 00:59:57 ID:kYGkk5M. [2/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カルム「ジムリーダー・ザクロはまだ予想ができたが」

カルム「まさかビオラさん、あなただったとは……!」

ビオラ「ジム戦以来だっけ? 元気してた? ブランシュちゃんも久しぶり! あなたとは卒業式で写真撮った以来だよね!?」

ブランシュ「お久しぶりです、ビオラさん」

ビオラ「学生時代から少しだけ背が伸びたかな? いいんじゃない? いいんじゃないの?!」

ザクロ「コホン。挨拶もいいですが、先にやることを済ませましょうか」

ザクロ「イベント当日に自転車を組み立てるなんて、前代未聞ですからね」

コルニ「確かにね。ザクロさんお願いします。早速始めちゃってください!」

ザクロ「ではフレームをこちらへ。今僕が持ってきたパーツと組み合わせて………」

ザクロ「よく動くところにはしっかりと油を差して……」

ビオラ「ふぅーん、慣れたものねえ」

コルニ「ザクロさんてこういうの得意そうだもんね」

ザクロ「………ふぅ、完成しました」


ザクロ「このザクロのイチオシパーツで組み立てたロードバイク………名付けてザクロスペシャルです」

カルム「お、おお……!」

ザクロ「コンポートメント、ホイールはもちろんのこと。重量にも気を遣って選び抜いた一級品のパーツを使用しました」

ザクロ「どこまでも走っていける、そんな夢のようなバイクです」

カルム「コンポ……? よくわかりませんが、凄いのは伝わりました」

カルム「ありがとうございます。なにぶん、初心者なので詳しい方が居てくれると助かります」

ザクロ「困ったことがあったらぜひ言ってください。あ、ボルダリングのことでもいいですよ?」


カルム「ブランシュ」

ブランシュ「はい」

カルム「この自転車をきみに。乗ってもらえるだろうか?」

ブランシュ「こんなに高いのに……私、カルムくんに負担を掛けていたんですね」

カルム「負担じゃあないよ。俺もブランシュと一緒にこのイベントに参加したいんだ。お揃いの自転車に乗って、旅の思い出を作りたいんだ」

カルム「せっかく退院して、外を自由に歩けるようになったんだ。その快気祝いとして、どうか受け取ってくれ」

ブランシュ「カルムくん……」

ブランシュ「ありがとう……」メソッ

カルム「ああ、ほら、泣くな泣くな。納車式だ。ビオラさんが写真撮ってくれるから」
 ▼ 33 リゴンZ@イワイノヨロイ 25/10/26 01:51:31 ID:kYGkk5M. [3/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜




───で、今に至るというわけだ。

カルム「それにしても………ロードバイクか」

カルム「初めて乗ったが……凄いな」

カルム「少しペダルを踏み込んだだけで車体を前へ前へと滑るように進めてくれる。前に乗らせてもらったブランシュのママチャリと比べるとダンチだ」

ザクロ「はははっ、それはそうですよ。ママチャリは日常使いの移動用、ロードは競技用。まるで用途が違います」

ザクロ「カゴや、チェーンのところのカウルだって無いでしょう? 余計なものを取り除いて空気抵抗を極限まで下げているんです」

ザクロ「さらに材質を軽量化してあることで漕ぎ出しも軽く、少ないエネルギーでより長く走ることができます。特に上り坂だとそれが実感できるでしょう」

ビオラ「ほんとだ、このくらい軽い勾配なら平坦な道と全然変わんない!」

ザクロ「楽だから足への負担も少なく、長距離走ることを想定して作られてるんですねロードバイクは」

カルム「ブランシュ、キツくないか?」

ブランシュ「平気です。体が軽くなったみたいで、不思議な感じ……!」

ブランシュ「風が気持ちいい……♪」ソヨッ

ザクロ「坂がキツイと感じたらギアをいじってみてください」

ブランシュ「ギア?」

ザクロ「変速機のことです。ほら、ハンドルのブレーキ部分。内側に押し込めるようになってるでしょう?」

ブランシュ「あ、ほんとだ───ってひゃあっ!!」ガクンッ ビュンッ!

ブランシュ「急にペダルが軽くなった!」

ザクロ「それがギアです。そのペダルと後輪に着いている幾重にも折り重なった歯車みたいなものがそうですね」

ザクロ「前方のものをフロントギア、後輪に付いてるものをリアギアと言います。二つのギアはチェーンで繋がってますよね? このギアに巻いてあるチェーンを重なっている他のギアに移動させることで力の伝わり方を変えているんですね」

ビオラ「小難しいのは抜きにして。子供でも分かるように!」

ザクロ「………フロントギアよりリアギアの方が大きければペダルが軽くなります。その代わりペダル一回転あたりの進行距離は短くなります。以上」

カルム「ペダルを軽くするとその分移動距離は短くなる、か。なら逆にペダルを重くすると移動距離は伸びる、と?」

ザクロ「そうですね。疲れるので一長一短ですが」

ザクロ「その場その場の環境にあったギアに調整して走りやすい状態を見つけるのも自転車乗りには求められますね」

コルニ「ローラースケートと違って座ったままだから楽でいいね!」

ザクロ「楽と言っても結構前傾姿勢なので長時間乗ってると疲れますよ? お尻も痛くなってきますしね」

カルム「………………」

カルム(………風が気持ちいい…)
 ▼ 34 ヤップ@よごれたハンカチ 25/10/26 02:10:26 ID:kYGkk5M. [4/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しばらく走って



ビオラ「! 見て、町が見えてきた」

カルム「あれは……ショボンヌ城ですね。ならばコボクタウンももうすぐか」

コルニ「コボクタウンにもエイドがあるみたいだから、着いたら早速行ってみようよ!」

カルム「………………」

カルム(………コボクタウンか……)




コボクタウン
時刻は昼飯時



コルニ「おおっ! ポケモンセンターの前に簡易テント発見! あれがコボクタウンのエイドだね!」

カルム「昼時に来ることを想定してたのか、炊き出しみたいなのがあるな」

ビオラ「ここのエイドでは補給食としてコンソメのスープとクロワッサンが出るそうよ!」

ザクロ「会議用の折りたたみテーブルがいくつか並べてありますね。そこで食べている参加者がチラホラ」

コルニ「私、席確保してくるね! カルム、私の分のクロワッサンもお願いね!」

カルム「はは、わかったわかった」

ザクロ「我々も列に並んで、食事を受け取りに行きましょう」



スタッフ「参加者の方ですね! こちら、補給食のクロワッサンとスープです」

カルム「どうも、ありがとうございます」

スタッフ「完走目指して頑張ってくださいね!」



カルム「お待たせ。ほら、コルニの分」コトッ

コルニ「ありがとう! う〜ん、美味しそうな匂い!」

ザクロ「流石に焼きたてではありませんが……お味のほどはいかほど……」パク

ザクロ「ん〜! 外はサクサクなのに中はフワフワ! これは美味い!」

ブランシュ「ハクダンのブーランジェリーみたいな味……! 美味しい……!」

 ▼ 35 キジカ@グランドコート 25/10/26 15:01:31 ID:kYGkk5M. [5/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カルム「………もぐもぐ」

カルム「………………」

カルム(………コボクタウンか……ここは変わらないな。古めかしい建物ばかりだ)

カルム(あいつはまだこの町に居るのだろうか)


クロケア「おっと、見知った顔があると思ったら……」

クロケア「何してんだお前ら。こんな何もねぇ町でよ」

ブランシュ「! クロケアさん!」

カルム「……やはり居るよな…」

クロケア「おう、嬢ちゃん。久しぶりだな。相変わらずこいつと旅してるのか」


モヒカン頭で目つきの悪いゴロツキ風情の男。
彼は名をクロケアといった。
こんな風体にそぐわず、カロス地方のポケモン預かり管理システムを運営するフリーランスのシステムエンジニアだ。
非常に優秀な技術力を持ち評価される一方で、本人はあまり外には出たがらないためその人物像を知る人は少ない。
ポケモンの出納や他の地方への転送に携わり、その動向を常に把握しているためか、ポケモンを使用した犯罪が発生した際は警察から捜査協力を要請されることもあるようだ。

実際、この人と深く関わることになった時もそうだった。


ビオラ「クロケア……ってことは、あなたがクロケアさん?! あのSEの?」

ビオラ「ジムリーダーのビオラです! いつもお世話になっています!」

クロケア「ども。礼はいいっすよ。それで飯食わせてもらってますからね」

ザクロ「カロスのポケモントレーナーならば、彼のお世話になっていない人はいないでしょう」

クロケア「ところでお前さんら、そのヘルメットと自転車を見るに、ミアレ・シャラ・ミアレに参加してる最中ってカンジか」

クロケア「随分平和になったもんだな。ちょっと前までは大変だったってのに」

カルム「すでに解決したことだ。この場で話すことじゃないだろう」

ブランシュ「……?」

ザクロ(………テロのことでしょうか?)

コルニ「………………」

クロケア「わーってるよ。別に嫌味で言ったわけじゃねえ。ストレートに感情伝えるのが下手なんだよ、マジで」

クロケア「前より顔色良くなってるのが見て取れて、俺様も嬉しくてよ」

カルム「……ああ、それはそうだろうさ。つい先日、やっと退院したからな。ずっと入院生活してたんだから」

クロケア「や、そっちじゃなくて。俺は入院してからの嬢ちゃんとは会ってないし。俺が言ったのはお前のことだよ」

カルム「? なにぃ?」

クロケア「だってお前、あの時はずっとひどい顔してたから」
 ▼ 36 クシオ@メガバングル 25/10/26 16:18:01 ID:kYGkk5M. [6/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カルム「………………」

カルム「………それは……そうだろう……」

ブランシュ「………カルムくん…?」

コルニ「コホン」

コルニ「そりゃあ、あんなことがあったんだからね。誰だって嫌な気持ちになるよ」

コルニ「まあ、あの時は私たちジムリーダーが力を合わせてフラダリを止めたんだからね! カルムたちは感謝してほしいところだよ!」エッヘン

ザクロ「私たちが止めたのは“巨石”の方です。フラダリを止める決定打となったのはカロスリーグ決勝を競った二人ですよ」

ビオラ「でもま、私たちだって頑張ったんだから。賞賛してくれてもいいんだぞ♡」


クロケア「ありゃ、なんか話が違う方向へいっちまってねーか。俺が言いたいのはそっちの話じゃなくてだな───」

コルニ「私、スープおかわりもらってこよっと! カルムもどう?」

カルム「え、あ、俺は別に……」

コルニ「ど う ?」

カルム「あー、俺もスープがもっと欲しくなってきたぞう」

カルム「ちょっとみんなはここで待っててくれ。コルニと行ってくるから」

クロケア「………」

クロケア「………悪い、もしかして俺様野暮ったか?」

ブランシュ「………」







カルム「ありがとう、コルニ」

コルニ「なんのこと? 私はただスープおかわりしたかっただけだよ」

カルム「………………」

コルニ「別に詮索はしないけどさ。色々あったのは何となく分かるし」

コルニ「あのモヒカン頭! ちょーっと空気読めないんじゃないかな!」

コルニ「アンタも居心地悪かったら我慢せずに怒っていいんだよ」

カルム「………いや、いいんだ。ありがとう、気を遣わせてしまった」

カルム「もう、昔の話なんだ。俺にも悪いところはあったから」

コルニ「……?」

カルム「ただできれば、誰にも知られたくないことでもある」
 ▼ 37 ガニウム@ほかくポケット 25/10/26 16:50:25 ID:kYGkk5M. [7/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カルム「………………」


人を殺そうと本気で画策したのは後にも先にもあの時だけだった。
もう、半年以上前にもなるだろうか──────




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜




その日も雨が降っていた。
ヒャッコクシティの辺りからここミアレシティまでを、すっぽりと雨雲が覆い、日中だというのにうす暗く、街には暗澹とした空気が囲繞していた。


カルム「──────」


黒いレインコートのフードを目深に被った少年は、建物の影に身を隠すように曇天のミアレシティで情報を集めていた。


カルム(………やたらと警官に遭うが……)


雨具をつけた警官による交通整理───いや、検問だ。
“事件”の発生以降、警邏の数が増している。
ここで警察に存在を気づかれたくはない。

雨水は靴にまで染み込んで、その冷たさで足先の感覚が麻痺していた。


????「おい──────」


路地裏の陰から、目抜通りの様子を窺っていた時だ。
背後から男に声を掛けられ、肩を掴まれた。


カルム「──────!!」


ほとんど条件反射だった。
思考より先に拳を握る。
───だが
 ▼ 38 レブー@リーフのいし 25/10/26 17:17:35 ID:kYGkk5M. [8/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カルム「───ぐっ!」


拳は空を裂く。
瞬きのうち、体は宙を舞い、気付くと空を見上げて地面に叩きつけられていた。
雨粒が目に染み込んで視界が揺らぐ。
覗き込んだ顔には見覚えがあった。青く逆立つモヒカン髪。
俺はこいつを知っている───そんなものは瑣末なことだ。


クロケア「いきなりグーパンとはご挨拶じゃねえの。え? カルム」


カルム。
ああ、そうだった。最近、自分の名前すら思い出せなくなっている。
そのくらい憔悴していたのか。


クロケア「いや、お前、カルム……だよな? なんつうかその」

クロケア「顔色がヤバいぜ、マジで」


地面にへばりたく体をゆっくりと起こし、
水たまりに写る自分の顔は目の下にクマができていて、その剣幕はまるで───、そう


クロケア「人殺しの目だぞ」

カルム「お前には関係ないだろ……!」

クロケア「………………!! こら、暴れんなや!」

逃げ出そうとするこの身を、男は取り押さえる。

カルム「放せっ!」

クロケア「悪いがそれはできねぇ相談だ」

クロケア「俺も警察から面倒ごとを押し付けられててな。引き下がるわけにはいかんのよ」

クロケア「まだニュースになってねぇから知らねぇだろうがな。お前さんの身柄を拘束させてもらうぜ」


そのままゲッコウガのモンスターボールを取り上げられ、黒塗りの車に乗せられた俺はミアレシティからコボクタウンにあるクロケアの拠点へ連れて行かれることになった。


彼の話はこうだった。
昨夜未明。14番道路のクノエの林道沿いの藪の中にて、放置された乗用車の中から10代少女の遺体が発見された。
死因は扼殺による窒息死だったとされ、少女の体の内外には異性の体液が検出された。
第一発見者の証言によると車内には吐き気を催すほどの臭気が満ち、その惨状は目を覆いたくなるほど惨憺たるものだったらしい。
車内には少なからず争った痕が見られたものの、タイヤの轍があって、少女の足跡が無かったことから
現場に連れてこられるまでは穏便だった可能性があり、少女の知人………つまり同じく10代の子供が関与しているのではないかと疑われていた。


カルム「………だから、俺を拘束したのか」

クロケア「お前のことは知ってるし、疑わしきは罰せず、と言いたいところだがな。あんなフードを目深にコソコソしてたら疑われるのも仕方ないだろうよ」
 ▼ 39 ッパ@ダクマのおやつ 25/10/26 17:46:01 ID:kYGkk5M. [9/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カルム「俺を犯人だと思ってるなら、それは違う」

クロケア「それは署でポリ公に言ってくれや。俺は預かり管理システム上での捜査を任されてるに過ぎないからな」

クロケア「ミアレにいたのはたまたま警察に呼び出されてただけだしよ。現在ミアレにいるトレーナーでシンオウ、イッシュ、ホウエン地方出身者の動向を監視してるんだよ」

クロケア「ザッと20000人くらいいやがる。ほとんどが10代〜20代前半でな。この中に犯人がいる可能性はあるが………こんな数を監視するのもまぁ楽じゃないわな」


クロケア「そもそも、なんでお前さんは雨の日に、あんなところでコソコソ隠密なんてしてたんだよ。それを説明せず、犯人じゃないから解放しろはねぇと思うが」

カルム「………………」


クロケアに事情を説明した。
俺とブランシュに起きた出来事。

ヒャッコクシティで起きたこと。
これからしようとしていること。

その後、俺が追う事件と、クロケアや後から合流してきた国際警察のハンサムという人物が追う事件が同一犯による犯行の可能性が示唆されることになる。

カロス史上最悪の七日間と呼ばれた「10代女児連続強姦死傷事件」のニュースは当時多くの人々を騒がせたものの、犯人が10代であったことによる匿名性と、その直後に発生したフラダリによるミアレシティ大規模破壊テロ事件の影響により、瞬く間に報道誌面、人々の記憶から抹消されることとなる。
 ▼ 40 ゲボウズ@ながねぎ 25/10/27 03:19:58 ID:gp8EtEts NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜




ブランシュ(………カルムくん、コルニさんと何話してるんだろう……)

ザクロ「さ、我々ものんびりはしていられませんからね」

ビオラ「そうだね。コボクタウンを出るとしばらく町はないし」

ビオラ「泊まる宿を確保しておかないとね」

ブランシュ「宿に泊まるんですね」

ビオラ「普通の旅ならキャンプをすればいいけど、ブルベは別ね。シュラフじゃ満足に休めないじゃない? 体力を使う競技だからしっかり休息はとっておきたいのよ」

ザクロ「なら尚のこと急いだ方がよろしいかと。ポケモンセンターやホテルも限りがありますからね」

ザクロ「このイベントに参加している者がこぞって押し寄せるわけですから」

ブランシュ「なるほど……!」

ブランシュ「私、二人を呼んできます!」



ブランシュ「カルムくーん、コルニさ───」


カルム「ありがとうコルニ。あの事件の時は色々助かった」

カルム「一人だけじゃ八方塞がりだったから」

コルニ「まあ、話を聞いちゃったからにはね。それに私も襲われてたかもしれないし」

カルム「キミなら襲われても大丈夫だと思う。強いから」

コルニ「へー、私が襲われても守ってくれないってこと?」

カルム「そういうわけじゃ……」



ブランシュ「………………」

ブランシュ(………なんだか……楽しそう……)
 ▼ 41 ルキモノ@マメバッタのツメ 25/10/29 23:17:01 ID:VPGw0ZuA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 42 ーダイル@だいしらたま 25/10/30 23:33:07 ID:O7vwiZko NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ブランシュ「二人とも……もう出発するってザクロさんが……」


カルム「ああ、そうか。すまない、すぐに支度しよう」

コルニ「ブランシュ、ちょっとは休憩とれた? まだまだ先は長いからね!」

ブランシュ「は、はいっ。まだまだ走れますっ!」









ザクロ「みなさん準備は出来ましたね。忘れ物も無いでしょうね」

ビオラ「ヘルメット、OK。グローブ、OK」

コルニ「スマホロトム、GPSもセット完了!」


クロケア「じゃあな、またコボクに来たら顔出せや」

カルム「コボクタウンに用事というと、姓名判断くらいしか思い浮かばないが……まあ、それはそれか」

カルム「思えばきちんと礼をする機会も無かった。この場を借りて感謝を示したい」

カルム「………コホン」

カルム「ありがとう、クロケアさん。あなたが居なければ、俺は自分の手を汚していたかもしれない。あなたが居たからハンサムさんと会えたし、事件を解決に導くことができた」

クロケア「よせや、改まってよ……///」

クロケア「ま、皮肉はやめとくか。その言葉、素直に受け取っておくぜ…!」


クロケア「怪我には気をつけて頑張れや、ミアレ・シャラ・ミアレ」



一行はコボクタウンを後にした。
時刻は13時を回っていた。
 ▼ 43 ビィ@ふるびたかいず 25/10/31 00:03:40 ID:A16EjG.A [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ブランシュ「ハァ……ハァ……!」シャカシャカ

カルム「ブランシュ、大丈夫か?」

ブランシュ「は……はいっ!」シャカシャカシャカシャカ



コボクタウンを出発してしばらく軽い勾配の登り坂が続く。
初めのうちこそ余裕を持って登れていたものの、見えない疲労が徐々に彼女の小さな太ももに蓄積していた。


ザクロ「ギアを変えて、ペダルを軽くしてみてください」

ブランシュ「は、はいっ!」ガチャン

コルニ「私の後ろに着くように走ってみて? 風の抵抗が少なくなるから!」

ブランシュ「コルニさんの後ろ……」

ブランシュ「………あ、ほんとだっ。前ほど苦しくない……」

ビオラ「! ねえ、前方にバトルシャトーがあるよ! 少し休憩していかない?」


自転車を停めた一行。
バトルシャトーは一級河川のほとりに建つ古式ゆかしい荘厳な城である。
ここはジムリーダーや四天王などの著名なポケモントレーナーや、資産家、名望家などが数多く集まり、ポケモンバトルを通して親交を深める社交場でもあった。

カルムとブランシュも旅の途中で訪れたことがある。


カルム「………………」


ブランシュたちが城の日陰になるところで給水しているなか、カルムは一人その荘厳な城の佇まいを見て思い耽った。

それはまだ、フラダリがテロ事件を起こす前のこと。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



カルム「俺が、貴族に……?!」


フラダリという謎の男の甘言に耳を疑った。


フラダリ「そうだ。キミが我々の目的に協力してくれさえすれば───」

フラダリ「直ちにキミを叙爵する用意がある」


あまりにも都合の良すぎる話。都合が良すぎて、疑うことすら馬鹿馬鹿しくなる。
 ▼ 44 ンガー@チュリネのはっぱ 25/10/31 00:46:47 ID:A16EjG.A [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
フラダリ「キミはただ、メガシンカのエネルギーを集めてくれればいい」

カルム「………それだけ?」

フラダリ「それだけだ」

カルム「……本当に、それだけか?」

フラダリ「本当に、それだけだ」


フラダリ「キミだけじゃない。もう何人か、すでに私の元で働くポケモントレーナーがいる。いずれも優秀な逸材だ」

フラダリ「彼らはメガシンカの最前線にいる。メガシンカを扱い、メガシンカと対峙する。のべつ幕無しに強敵と戦う日々」

フラダリ「カルム。キミの目指すものが、戦いの中にあるというのなら。キミこそ強くあらねばならない」

フラダリ「今のまま、凡庸なトレーナーとの戦いを繰り返すだけでは、間違いなくキミは腐っていくだろう」

フラダリ「私の元で働け。そして強くなれ。大切な存在を守るために!」

カルム「………………」



爵位を得る。
それがどういうことか。

長らく、移民問題に端を発する治安悪化・社会不安に苦しめられてきたカロス地方に於いて、諸悪の根源たる移民は国民から差別の対象とされてきた。
他の地方から移住してきたカルム自身、カロス地方に来てからというもの、心無い大人たちからの差別の目に晒されてきた。
アサメで、メイスイで、ハクダンで。
まだ事情の知らない子供や、良心のある大人たち以外の人々からはあまり快く思われていないことは知っている。
ブランシュやその両親、友達のティエルノたちは移民かどうかの区別なく、とても優しく接してくれている。
しかしながら、移民であるというぬぐいがたい事実に負い目を感じて日々を過ごしていた。


フラダリ「フラダリの名の下に、彼にデュークの爵位を叙爵する。───おめでとう。これでキミはカロスでの市民権を得たのだ」

カルム「ありがとうございます……!」


叙爵を受け入れたことで、デュークの爵位と共にカロス国民としての属性を得た。
叙爵の儀。
多くの名望家が見守る中、壇上で、俺は夢でも見ているのではないかというほどの歓喜に満たされていた。

これで胸を張って堂々と、ブランシュの傍に居られる──────!



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



カルム「──────と、思ってたんだがなぁ……」


フラダリが起こしたテロ事件により、彼の栄典は全て剥奪。当然彼が書いた推薦状も白紙になったことでカルムの爵位も事実上消滅したのだった。


カルム「上手くはいかないもんだなぁ……」
 ▼ 45 ニスズメ@イダイトウだんご 25/10/31 20:27:34 ID:7cXgLTH6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 46 ラルマッスグマ@テラピースどく 25/10/31 20:54:56 ID:OZREWk8A NGネーム登録 NGID登録 報告
カルム、コルニ 同い年
ブランシュ カルムより1、2歳ほど年下
ビオラ、ザクロ 成人


であってるかなスレ主さん?
 ▼ 47 スイドレディア@エレベータのカギ 25/10/31 22:52:26 ID:A16EjG.A [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
【遅過ぎた人物紹介】


ブランシュ
カロスクイーンを夢見る温室育ちの少女。メイスイタウンの裕福な家庭に生まれる。
ハクダンスクールを卒業し晴れてポケモントレーナーに。
旅に出た後、故あってしばらく入院生活をしていた。
来年11歳。カルムとは家族ぐるみの付き合いをしていて、彼のことを兄のように慕っている。
手持ちポケモンはニャオニクスの牝牡。それぞれ「ニャーくん」と「ニャーさん」。耳界(じかい。おみみのこと)を開張することでとんでもパワーを発揮する。


カルム
移民の少年。昔はすさんでいた。
ブランシュとは一年間学校を共にし、卒業後は二人で旅をしていた間柄。超赤貧なので逗留しながら良くバイトしている。
カロスリーグに挑戦することもあったが故あって途中で投げ出す。
一学年ダブっているのでブランシュやティエルノより一個上。
元手持ちポケモンである女の子のゲッコウガはモンスターボールを失くしたので放し飼い状態。常に今もどこかで監視してる。


コルニ
うら若きシャラジムの長。
ローラースケート連盟にも属するその道の第一人者。
過去にサトシらとの旅を経てパワーアップした。
ブランシュやカルムよりもほんの少し歳上。彼女にはきっと二人がかわいい後輩に見えているはず。
手持ちポケモンのルカリオは気が利く。


ビオラ
ボンキュッボンのお姉さんカメラマン。
ハクダンジムの長でもあり、何かとハクダンスクールと縁がある。トロバの憧れの人。年齢は20代前半なのかもしれない。
位置関係上ハクダンスクール出身の人にとっては最初の登竜門となるため「先生」と親しまれる存在。
手持ちポケモンはビビヨン。


ザクロ
色黒長身細マッチョの男。
アヴァンギャルドな髪型からは想像もつかない程の紳士。誰に対しても紳士。
ショウヨウシティポケモンジムの長であるばかりか、ボルダリングの名選手でもある。……ばかりか自転車レースも得意である(公式)。己を高めようとする克己心の塊。
実はビオラとは恋仲。することはしている。年齢はビオラと同じくらい。
手持ちポケモンはチゴラスとアマルス。


クロケア
コボクタウンの人。ネットに強い。
カロスのポケモン預かり管理システムを一人で構築するエンジニア。年齢はそこそこ。
警察ともコネクションあり。


ハンサム
国際警察の人。元々別件でカロス入りしていたものの、旧知が殺害される事件が発生したため私情込みで事件の捜査を開始する。
事件終息後は速やかにカロスを去った。年齢は、やはりか。という年齢。


サトシ
大盛況のカロスリーグで、国内でも一躍時の人となった凄い人。
今はアローラを満喫中らしい。
生まれてから10年くらい経つがその経験密度は計り知れない。


※本作はアニポケ時空のため、ZAロワイヤルやAZは出ません。
 ▼ 48 マガル@バグメモリ 25/10/31 23:00:36 ID:BCwgzgy6 NGネーム登録 NGID登録 報告
アニメ時空か。だからコルニの二人称も「アンタ」だったり、口が若干悪かったりするのか
 ▼ 49 リゴン@ロックメモリ 25/11/02 01:05:56 ID:aJ5s5fb. [1/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
コルニ「なに見てるの?」

カルム「ああ、いや。改めて見ると立派な城だと思ってな」

カルム「そういえば、詳しく聞いてなかったな」

コルニ「ん? なにが?」

カルム「キミが自転車に乗る理由。ローラースケート連盟に属し、シャラシティのジムリーダーでもあり」

カルム「メガシンカの継承者と名高いキミが、何故自転車の大会なぞに挑むのか。純粋に疑問に思って」

コルニ「そだねー。私、あんまし深く考えないタチなんだけどさ」

コルニ「確かに私はシャラシティのジムリーダーだし、カロスの中でも結構な有名人だと思ってる。自画自賛だけどねっ」

コルニ「でも、反対に。私はこのカロスのことをどれだけ知ってるんだろうって思ったんだ」

カルム「………」

コルニ「ちょっとだけ旅をしたこともあるけど、カロスの全てを回ったわけじゃない。私はカロスのことをちっとも知っちゃいない。そこに住まう人々や、過去の歴史の礎も」

コルニ「この間のテロ事件の時。他のジムリーダーと一緒に私も現場に駆けつけた。あの綺麗なミアレシティがめちゃくちゃに壊されて、こんなことする奴なんて絶対に許すもんか! って思った」

カルム「………死傷者が出る惨事だと聞いた…」

コルニ「うん。………………正直言ってね? 怖かった」

コルニ「漫画やアニメの世界じゃない。これが現実に起きてることなんだって思ったら、心底身が竦んだ。だけどジムリーダーとして。継承者として。戦わないわけにはいかなかった」

カルム「──────」

カルム(………俺と歳も然程変わらぬだろうに、こんな少女が……)

コルニ「死ぬのだって覚悟した。最期は瓦礫に呑まれてか、はたまた高所から落ちてか、って。最悪なイメージばかりが頭に浮かんだ。でも逃げるわけにはいかなかった。何故って、私ジムリーダーだもん」

コルニ「それでね、その時思ったことがあったんだ。こんな怖い思いをして、命をかけて、私は何のために戦うんだろうって」

カルム「戦いの動機、ということか」

コルニ「あの時の私はジムリーダーとして、きっと、カロスとそこに暮らす人々のために戦ってたんだよ。でもね?」

コルニ「そのカロスとカロスに暮らす人々が漠然としていて、守る実感が湧かなかった。テロ事件の惨事よりも、それが一番怖かった。こんなにも曖昧なもののために、私は命を張ったんだって」

カルム「………………それは───」


カロス地方の人々を守る。
言葉にすれば容易いこと。

それはあまりにも形のない群体だった。
家族や友人、自分と交流のある「顔のある人々」ではなく。
ただでさえ縁もゆかりもない人々と、移民の流入によりないまぜになった「顔のない群体」。
あまりにも漠然としたもののために、命をかける覚悟を、あの時、あの場所で、彼女は決断せざるを得なかった。


コルニ「だから、ね? だからこそ。私は私が守ろうとしたカロスのことをもっと知るべきだ。ううん、知らなきゃならない! って。そう思った。自分が国民を守ることに疑問を抱かない為に! 胸を張って、堂々と、このカロスを守れるように!」

コルニ「そんな気持ちの時、ちょうどこの自転車大会のニュースが目に飛び込んできてね! 歴史があるこの大会に参加して、市井の人々と交流して。みんなの事をもっともっと知る機会になればと思ったの!」
 ▼ 50 ドン@ふしぎなアメ 25/11/02 01:38:31 ID:aJ5s5fb. [2/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カルム「なるほど。守るものを知るために、か」

カルム「とても高潔で、実にキミらしい」

コルニ「ふふふ、それはどーもっ! ああ、でもそれ理由の一つであって、他にもいろいろあるんだよ? 体力トレーニングとか」

コルニ「そもそもそんな中途半端な気持ちで参加できるほど甘くないからねこの大会! 参加を決めてから体力つける為にそれなりに特訓したんだから。ね、ルカリオ」

ルカリオ「ふむ」

カルム「そうか………」



ブランシュ「………………」

ブランシュ(………あの二人、また一緒にいる……)

ザクロ「さて、休息もそろそろ切り上げて出発しましょうか」

ビオラ「この次の難所は確か……」マップ

ザクロ「地つなぎの洞穴。各地に存在する洞窟にくらぶれば規模は小さいですが、それでも洞窟。舗装のされてない岩肌剥き出しのオフロード。自転車で行くにはかなりの難所でしょう」

ブランシュ「確か、ズバットの棲家ですよね」

ザクロ「お、流石ですね、ブランシュさん。旅をしていらしたのです、以前にも来た経験が?」

ブランシュ「はい。コウジンタウンに行く為に通りました」

ビオラ「へえ、度胸あるのねぇ。結構暗くてジメジメしてて、怖くない?」

ブランシュ「い、いえ……カルムくんが一緒だったので…!」

ザクロ「それは心強い。経験者が居れば百人力です」

ビオラ「でも内部はズバットがわんさかいるんでしょ? いちいち相手してたら、日が暮れちゃうわよ。カルムくんが追い払ってくれるなら別だけど……」

ビオラ「お、噂をすれば」


カルム「……いかに経験者でも、洞穴を自転車は……」

カルム「内部は雨水が浸水していて、ところどころぬかるんでいますし、岩肌は滑ります。普通に降りて押して歩いて行った方がいいでしょう」

カルム「ただ、中はズバットだけでなく、野生ポケモンが跋扈してますし、正直迂回した方が早いかもしれません」

コルニ「むしよけスプレーは荷物になるから置いてきちゃってるしね」

ビオラ「迂回と言っても難しいんじゃない? あの辺りって周りは森林地帯できちんとした舗装路もないと思うの」

ブランシュ「他の大会参加者はどうされてるんでしょうか」

ビオラ「それは、見てみないことには、ね。私たちも初参加だもの」


ザクロ「……ああ、なんだ。あるじゃないですか、迂回路」

カルム「? ザクロさん?」
 ▼ 51 ッカネズミ@てんくうのせきばん 25/11/02 01:52:20 ID:aJ5s5fb. [3/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ビオラ「迂回路って、どこなのザクロくん?」

ザクロ「正面の道も、脇道もダメ。ならばどうするか」


黒いお手手が天を指す。


ザクロ「登ればいいんです。山!」









地つなぎの洞穴


カルム「───で、やってきたわけだが……」

ビオラ「想像よりも急よね……」

ザクロ「さ! この山を登りましょう! 大丈夫、クライミングロープも人数分ありますので!」

ビオラ「そういう問題じゃなーいっ! ていうかそんなもの持って自転車乗ってたの?! ものすごい健脚なの?!」

コルニ「それだけじゃないよ。私たちの体一つなら何とかなるけど、自転車も抱えてなんて無理だってば!」

ザクロ「大丈夫です。このメンバーならやれます」

ビオラ「このメンバーなら?」

ザクロ「まず、ビオラさん。ビビヨンを出して、このロープの端を持たせてください」

ビオラ「ええ、いいけど………ビビヨン、お願い」

ビビヨン「………」

ザクロ「ロープの端を持ったらそのまま崖の上へ上がり」

ザクロ「周囲にある適当な岩にロープを硬くくくりつけてください」

ビビヨン「繋いだわよ。次はどうするの?」


ザクロ「次は、ブランシュさん。ニャオニクスに御助力願えますか?」

ブランシュ「あ、はいっ! ニャオニクス、出てきて!」

ニャーさん・ニャーくん「………」

ザクロ「念力で我々の自転車を崖上へ運べますか?」

ブランシュ「やってみます。ニャオニクス、ねんりき!」

ニャオニクスズ「にゃ………」ミワワワ…
 ▼ 52 ァイアロー@エレキシード 25/11/02 23:28:59 ID:aJ5s5fb. [4/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
コルニ「これで自転車は全て崖上に置けたね」

ザクロ「さ、ここからは我々の腕で登るのです」

カルム「ニャオニクスに念力でリフトしてもらえばよかったのでは?」

ザクロ「ポケモンの力での移動は規約違反! ポケモンを使えるのはあくまでもサポートだけです」

ザクロ「私が先に行きます。皆さんは後から付いてきてくださいね」

ザクロ「では───」ガッ


ロープを掴み、岩肌の足場になりそうな出っ張りに爪先を掛かる。


コルニ「さすが、ボルダリング名手! ぐんぐん登ってく!」

コルニ「よーし、私だって!」グッ

ビオラ「体育会系の二人は余裕綽々ね。………私たちはのんびりいきましょう……って、ブランシュちゃん? 大丈夫? 震えてるけど」


ブランシュ「………い、いえ……実は高いところが苦手で…!」

カルム「パフォーマンスでは念力で宙を舞ったりしているのに」

ビオラ「大丈夫よ、いざって時はニャオニクスズが助けてくれるから」


ビオラ「私が先を行くから、ブランシュちゃんはその後を付いてきてね」

ブランシュ「は、はいっ!」

カルム「殿は任せてくれ。落ちてきてもキャッチするから」

ビオラ「それじゃあ、先に行った二人が待ってるから行こっか!」グッ


ゆっくりと、少しずつ崖を登る三人。


カルム(まさか自転車競技に参加して……ロッククライミングをやらされるハメになるとは……)

カルム(痩せ型で良かった……ティエルノがいたら大変だったな、これは)


ブランシュ「カルムくん……付いてきてますか……?」←下を見れない


カルム「おお、こっちのことなら大丈───」

カルム「ブッッ!!!///」


ビオラ「? どうしたのー、カルムくん!」

カルム「………や、なんでもないです……///」

カルム(パンツ丸見え……///)
 ▼ 53 オタチ@みかづきのはね 25/11/02 23:59:35 ID:aJ5s5fb. [5/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
崖を上り切った三人。
すでに登り終えた二人はマップを広げて経路を確かめていた。


コルニ「三人ともおそ〜い!」

ビオラ「二人みたいに鍛えてないから! 足だけじゃなく腕も筋肉痛になりそー」

カルム「もうすでに筋肉痛だよ…」ジンジン

ブランシュ「………」ジンジン

ビオラ「カルムくんたちも? 若いのに意外」


ザクロ「おっと、全員上り切ったようですね」

ザクロ「では皆さん、聞いてください」


ザクロは改まって四人を地図の周りに集めた。


ザクロ「実は今、少しばかり問題がありまして」

ビオラ「なあに? 改まって。ひょっとして時間足りなくなってきたとか?」

ブランシュ「えと、それはどういう」

コルニ「このブルベって大会には順位は無いって説明したじゃん? 速さを競う大会じゃないって」

ブランシュ「は、はい…」

コルニ「でも、足切りラインはちゃんと存在しててね。各地にあるエイドを決められた時間内に通過しないとその時点で失格になるんだ」

コルニ「さっきのコボクタウンにあったエイドはスタートから二時間以内に。次の町コウジンタウンにあるエイドにはスタートから24時間以内に通過しないとその場で足切り………ってな具合にね」

ブランシュ「! そうだったんですか…。それなら、のんびりしてられない……!」

ザクロ「ああ、いえ、違います。時間は順調、というか早すぎるくらいと言えます。地つなぎの洞穴を上から横断するのですから、それでかなりのショートカットができました」

ザクロ「私が問題と言ったのは………これです」


ザクロがスマホロトムをかざす。
画面にはブラウザが開いており………


ビオラ「げーっ! どのホテルも予約でいっぱい!!」

ザクロ「じゃらんで調べましたが、予約室は満員ですね」

コルニ「ポケモンセンターは? ポケモンセンターはどうなの?!」

ザクロ「ポケモンセンターに予約は無いので、早い者勝ちでしょうか」

ザクロ「一応空室あり、とだけ出ていますが。シングルルームかもしれませんし」

ビオラ「うーん、明日のことを考えると床で寝る、なんてのは考えたくないわよね……」
 ▼ 54 ワパレス@しんかいのキバ 25/11/03 00:13:58 ID:OwKQsbVY [1/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ザクロ「………まあ、最終手段が無いわけではないですが……」

コルニ「ん、なになに? 他に泊まれる方法があるんですか?!」

ザクロ「その……何というか……」

ザクロ「申し上げにくいので、その時が来たら言います……」

ビオラ「………………」

コルニ「えーっ、なんだろ。気になる……」



ビオラ(ちょっと、ザクロくん、ひょっと……!)コショコショ

ザクロ(………あくまで最終手段ですからっ…!)コソコソ


カルム「………」ジトー

カルム「…まさかな……」









次第に日は傾き、西海岸から見える水平線に沈んでゆく。
山の斜面を、一行は勢いよく降っていく。
日が完全に沈んだ場合、路面状況の見えない山道は極めて危険である。
視認性が極端に悪くなるばかりか、雨を含んだ土から湧き出る水や、濡れた落ち葉。事故の要因はどこにでも転がっている。

一行は一刻も早い下山を目指して自転車を駆る。


カルム「下りは漕がなくてもいいから楽ですね」

ザクロ「それはそうですが……事故に遭う確率は登りより格段に上がります。何故って」

ビオラ「スピードが出過ぎるもんね……しっかり下ハン握って、リアブレーキ掛けれるようにね!!」

ブランシュ「こ、怖い……!」

カルム「たしかに前傾姿勢で降る坂はかなりスリリングだ」

コルニ「かなり暗くなってきたから、みんな前照灯点けよー!」パッ

 ▼ 55 ヤシガメ@プラスパワー 25/11/03 02:37:08 ID:OwKQsbVY [2/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
18:00

地つなぎの洞穴の先には間もなくコウジンタウンがある。

コウジンタウン。
海沿いの崖に造られた町。
ランドマークとなる水族館がある他、化石発掘の名所でもあり古生物研究所があることでも有名な町だ。
それ以外では漁業が盛んというくらいで、ポケモンジムも存在しないためトレーナーの者からは特に用のない町としての認識が強い。

カルムとブランシュにとっては思い出の場所のひとつ。


ブランシュ「懐かしい。覚えてますか? 一緒に見て回ったの」

カルム「もちろんだ。忘れたりしない。初めて水族館というものを観たんだ。天井まで達する壁一面の水槽や、アーチ状の水槽なんか、まるでこちらが海の中にいるのかと錯覚するほどだ」

カルム「全て覚えているとも。水ポケモンの水中ショーや、館内の喫茶店で飲んだコーヒーの味も。そして、それらをブランシュと一緒に楽しめたことは何よりも良い思い出になったよ」

ブランシュ「えへへっ// また行きましょうねっ! ふたりで!」

ザクロ「思い出話に花を咲かせるのは良し。ですが、またの約束は別の機会に。今はそれどころではありませんからね!」

コルニ「コウジンタウンに入ってもうどれくらい? まだポケモンセンターに着かない?」

ビオラ「! 見えてきたわよ、ポケモンセンターの明かり!」


コウジンタウンは規模も小さく、ポケモンセンターは一ヶ所しかない。
入り口の前に、自転車を吊るすバイクラックが設置されていた。
チラホラと自転車が既に駐輪してあるものの、参加者の多さを考えれば少なく感じられる。

コルニ「みんなは自転車停めてて! 私ポケモンセンターのチェックイン済ませてくる!!」ダッ

 ▼ 56 ックル@すくすくこやし 25/11/03 19:18:26 ID:Gy3sw.xY NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 57 チート@もりのヨウカン 25/11/03 19:18:57 ID:QP8gfOzo NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
XYキャラ沢山出てきて嬉しい支援
 ▼ 58 ガルガン@ガンバリのいわ 25/11/03 21:46:16 ID:OwKQsbVY [3/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ポケモンセンター コウジンタウン


ジョーイ「ごめんなさい、今日は特別混雑しててお部屋が逼迫してるの」

コルニ「ちゃぁ……遅かったか……」


カルム「コルニ、どうだ?」

コルニ「五名は厳しいって……」

ジョーイ「今空いてるお部屋が、シングルベッドが二つのツインルーム一部屋と、シングルベッドひとつのお部屋が二部屋」

ジョーイ「五人となるとちょっとね……できなくはないけど、窮屈になると思うわ」


コルニ「あ、それなら私とブランシュで一緒の部屋に泊まろうよ!」

ブランシュ「えっ、コルニさんと……ですか?!」

コルニ「私たちは体小さいし、シングルベッドでも大丈夫でしょ!」

ビオラ「ならカルムくんは私とツインルームで寝よっか?」

カルム「! えっ、あ、いえ………」

カルム「自分は一人の方が落ち着くので……大丈夫です……///」

ビオラ「なーにー? 照れてるの? ならザクロくんは私とツインかな」

ザクロ「おや、カルムくんは男同士、私とツインの方が良いのでは」

ビオラ「一人の方が落ち着くんでしょ? カルムくんは!」

カルム「………?」

カルム(……あー、この二人。そういう……)


コルニ「ジョーイさん、私たちその三部屋で大丈夫ですよ!」

ジョーイ「あら、そうなの? 構わないけど、ほんとに窮屈よ?」

ザクロ「私とビオラでツインルームを。コルニさんとブランシュさんの二人組と、カルムくん一人でシングルルームをそれぞれ一つずつ」

ジョーイ「他に泊まるところも無いし……わかりました。ではお預けするポケモンをこちらの籠に入れてください。今鍵を準備しますね」

ジョーイ「消灯時間は特にありませんが、11:00にはこちらのロビーもわずかな常夜灯以外消灯します。外への外出も同じ時間までになります」

ジョーイ「売店や食堂は10:00頃まで開いてますがラストオーダーは9:00までとなっておりますのでお早めに」

ジョーイ「こちらがお部屋の鍵になります。それぞれ隣同士の部屋なので」ジャラ

ジョーイ「では、ごゆっくりなさってくださいね!」
 ▼ 59 ライオン@チュリネのはっぱ 25/11/03 22:20:50 ID:OwKQsbVY [4/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
202号室


ばふんっ


入室と同時にベッドに倒れ込んだ。
脱力し体を布団に預ける。


カルム「………疲れた」


筋肉痛のそれである。
太もも、二の腕が特に重い。
自転車のみならず、クライミングもさせられて、運動不足だった体には負荷が大きすぎた。
彼の疲労はそれだけではない。
普段人中にいるのが苦手な彼にとって精神的な疲れも溜まっていた。


カルム「………あー」

カルム「このまま眠ってしまえそうだ……」

風呂にも入らず、汗をかいた体のまま、瞼はゆっくり下がっていく。


ロトロトロト…


急な着信音に目が覚める。


カルム「ん……メッセージか」ピッ


BuBu(*´꒳`*):みんなで夕飯です! 食堂に来てください


カルム「ブランシュか……」


重い体を持ち上げて、ベッドから起き上がると202号室を後にする。
綺麗なカーペットが敷かれた廊下を、スリッパを擦るように移動する。


食堂


ブランシュ「あ、カルムくん来ました」

ビオラ「早く早く、席に着いて! コルニちゃんがお腹ペコペコで大変なんだから!

カルム「すみません、筋肉痛みたいで少し休んでました。というか、みんな結構平気そうですね」

ザクロ「私やコルニはともかくとして、ビオラやブランシュさんはそもそも筋肉量が少ないから痛みも少ないんでしょうかね」

ザクロ「筋肉痛は筋肉が成長する兆しです。ビオラもブランシュさんももっと高い負荷を掛けて筋肉を刺激し成長を促しましょう」

ビオラ「そんなに筋肉なんか付けたくないですよーだ! ねー、ブランシュちゃん!」
 ▼ 60 カヌチャン@カラナクシのねんえき 25/11/03 22:46:08 ID:OwKQsbVY [5/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
食事中
今日のディナーはブイヤベースと呼ばれる魚介類スープ。
マリネ、固いカロスパンのスライス。


カルム(……お、これイケるな…)モグモグ

ブランシュ「カルムくん、筋肉痛は大丈夫ですか?」

カルム「ああ、大丈夫だよ。きっと寝ればすぐに治る」

ザクロ「初日から飛ばしすぎましたかね。筋肉痛は後から響いてくるので、注意が必要ですよ」

カルム「そう…ですか? なら、後でジョーイさんに湿布薬をもらってきておきます」

コルニ「初日からそんなこと言ってたら、前途多難だよ! もっと自己管理しっかりしないと!」

カルム「耳の痛い話だな。前途多難ときたか……」

ビオラ「体のことはちゃんと意識した方がいいわよ。自転車の漕ぎ方や姿勢にも良い姿勢と悪い姿勢があるからね。ほら、ロードバイクってかなり前傾姿勢じゃない。腰への負担も大きいからね」

コルニ「よし、それなら食事食べ終わったらカルムの部屋でマッサージしてあげる!」

カルム「な、なにっ? マッサージ……?!」

コルニ「そだよ。筋肉をほぐすマッサージ。それすると筋肉痛がかなり軽減されるんだから!」

ブランシュ「あの、私も教えてもらいに行ってもいいですか?」

コルニ「もちろんだよ! ブランシュもおいでよ!」

カルム「………すぐには寝られそうにないな……これは……」

カルム「というか、先に風呂に入らせてくれよ」

コルニ「いーよ、じゃあシャワー浴びたら呼んで! 私たちもシャワー浴びに行こっか!」

ブランシュ「はいっ。それじゃあ、ご馳走様でした」カチャカチャ


カルム「行っちゃった。ザクロさんたちはもう寝ますか」

ザクロ「そうですね。僕もマッサージの心得はありますので体のメンテナンスをして支度してから寝ましょうかね」

ビオラ「明日も早いからね。カルムくんも夜更かしせずにしっかり休息をとって明日に備えてね!」

カルム「わかりました。また何かあったらスマホロトムで連絡します」

カルム「ご馳走様でした」カチャカチャ



ザクロ「夜更かしせずに、ですか」

ザクロ「よく言いますよね」

ビオラ「んー、そーお? 私があの子たちの歳の頃には9時には寝てたわよ?」

ザクロ(………道理で発育の良いことで……)
 ▼ 61 ョロボン@ガンバリのいわ 25/11/03 23:03:11 ID:OwKQsbVY [6/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
202号室
19:45

カルム「あー、サッパリした……」

カルム「ユニットバスの簡単なシャワーだけど……疲れが溜まっているとこうも気持ち良くなるものなんだな……」

カルム「これ、バスローブか。これで寝よう……」


コンコンッ


コルニ「カルムー、開けていーい? 入るよー」


ガチャ


コルニ「お邪魔しまーす、シャワー浴びた?」

ブランシュ「お邪魔します…」


カルム「お前らな……せめて許可を得てから開けろっ」

コルニ「まあ、いいからいいから♪ もうシャワー終わったみたいだね!」

コルニ「ささ、入った入った!」

カルム「それは俺の台詞だ!」


コルニ「では、早速マッサージをしていきたいと思います!」

ブランシュ「お願いします、先生」

コルニ「まず、被験者はベッドに横になってください」

カルム「俺はモルペコか!」

コルニ「はーい、静かにー。足を伸ばしてー」

カルム「………………」

コルニ「まず足のマッサージからしていきます。バスローブ少し捲るね」

ブランシュ(………生足//)

カルム「………………///」

コルニ「あれ、ひょっとして照れてるの?」プププ

カルム「いいからさっさとやってくれ!」

コルニ「わかってるわかってる!」

コルニ「じゃあブランシュは反対側に回って、片方の足をお願い。私とおんなじようにしてね」

ブランシュ「あ、はい先生」
 ▼ 62 ードー@ナナのみ 25/11/04 00:59:08 ID:Zf3wcjP. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 63 ルンゲル@ピジョットナイト 25/11/06 21:14:08 ID:D.S.X7vM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 64 バタクカミ@テラピースどく 25/11/08 23:26:39 ID:U4qMnGQA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 65 チニン@リザードナイトX 25/11/09 18:54:52 ID:sUuUIW4M [1/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
コルニ「まずはこれを使います」スッ

ブランシュ「それは……瓶?」

コルニ「これはマッサージオイルです! これをこうして……」トクトク

コルニ「適量を手に取って、両手に馴染ませます」ピチャピチャ

ブランシュ「えっと……このくらいですか?」トクトク

コルニ「そうそう。で、手に馴染ませる」

ブランシュ「はい」ピチャピチャ


コルニ「摩擦で皮膚を傷つけないようにするために使うの。保湿効果もあるから美容にもいいんだってさ」

ブランシュ「なるほど、それはいいですね…!」


コルニ「では、さっそく……」

コルニ「ふくらはぎからやっていきます」

ブランシュ「はい」

カルム「よ、宜しくお願いします……」


コルニ「よいしょ、んしょ」

コルニ「下から上に、血の巡りを促進させるみたいにするのがコツだよ」

ブランシュ「お肉を持ち上げるような感覚でしょうか」

カルム「………きもちいー……」

カルム「眠っちゃいそうだ」
 ▼ 66 ジョンド@リザードナイトX 25/11/09 20:02:52 ID:sUuUIW4M [2/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
マッサージ後


コルニ「どうよ? 私のマッサージ技術!」

カルム「ああ、すごく気持ちよかった。ありがとうコルニ」

コルニ「今のを見て真似するようにすれば一人でもできるようになるよ!」

カルム「コルニはいつもトレーニングの後、自分でしているのか」

コルニ「まあね。ルカリオにもしてあげたりするかな」

カルム「そうか。俺もゲッコウガにしてやれたらよかったんだが」


カルム「よし、選手交代だ。ブランシュ、そこに寝て」

ブランシュ「え? 私にもしてくださるんですか?」

カルム「いいよ。ブランシュも慣れないことだろうに、一日頑張ったんだから、存分に労ってやるさ」

コルニ「おっけー、じゃあカルム、ブランシュとチェンジチェンジ!」


ブランシュ「よ、宜しくお願いします…//」

コルニ「カルムは私たちより力が強いから」ピチャピチャ

コルニ「力を抜いてあげてね」ヌリヌリ

ブランシュ「んっ//」

カルム「お、おう……」ピチャピチャ

コルニ「お豆腐を扱うようにね」

カルム「豆腐って……そんなにヤワじゃないだろ……」グッ

ブランシュ「ひぎっ!」ビクッ

コルニ「カルム、ちから!!」

カルム「あ、え、わ、悪い! つい……」

コルニ「大丈夫? ブランシュ」

ブランシュ「は、はいぃ……」

コルニ「カルム女の子の扱い下手! もっと優ーしく、丁寧に!」

カルム「は、はい!」スッ

カルム「こうですか……」ヌリヌリ

ブランシュ「………///」

コルニ「上手上手! オイルを掌に溜めて、ふくらはぎに浸透させるようにね!」
 ▼ 67 スイゾロア@ミニリュウのウロコ 25/11/09 20:44:53 ID:sUuUIW4M [3/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
21:00


コルニ「ふぅ、これでお終いっと!」

ブランシュ「」

カルム「ブランシュ、大丈夫か? 疲れ取れたか?」

ブランシュ「ありがとう、大丈夫……です……」ジンジン


コルニ「大丈夫? 立てる?」

ブランシュ「は、はい…」

コルニ「それじゃあカルム、私たちこれで部屋に帰るから」

コルニ「早めに寝なさいよね!」

ブランシュ「おやすみ、カルムくん……」


カルム「ああ、おやすみ……」



パタンッ



カルム「行ってしまったか」

カルム「二人のおかげでだいぶ足の疲労も取れたな」

カルム「もう九時を回ったし、そろそろ寝る準備に取り掛かるか」

カルム「───っと、そうだ。洗濯物があるんだし、寝る前にランドリーに行っておくか」

カルム「洗濯カゴ洗濯カゴ、と」




ポケモンセンター コウジンタウン
ランドリールーム




カルム「ここか、ランドリールーム」

カルム「さすがにこの時間帯だと誰もいな───」


ビオラ「………」スマホポチポチ


カルム(………ビオラさん…まだ起きてたんだ…)
 ▼ 68 ローラコラッタ@カラミンゴのうもう 25/11/09 21:16:41 ID:sUuUIW4M [4/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
十台あまりのドラム式洗濯機が並ぶランドリールームの中に一人。
洗濯機の稼働音だけが響く部屋で、ビオラさんはベンチに腰掛けていた。

学生の頃からビオラさんのことは好印象に思っていた。
大人の女性らしい魅力に富み、それでいて茶目っ気も併せ持つこの人に憧れに近い感情があったのも確かだろう。
いつどんな場面で出会っても笑顔を絶やさず、触れ合う生徒のことを一番に考えている様はまるで、「先生よりも先生のよう」。
トロバが好意を寄せるほどの器量良しでもある。

そんな彼女なのだが、今この時は気が緩んでいるのか普段とは違う一面を見せてくれた。
上下ブカブカのスウェットに、足元は簡単なつっかけ。
シャワー後なのか、濡れた髪の毛をヘアバンドで持ち上げている。
足を組み、視線を手にしたスマホロトムの画面にのみ向ける様子はなかなかに新鮮だった。

声をかけるべきか迷った。


カルム「まだ起きてたんですね」

ビオラ「!?」

ビオラ「あ、ああ。カルムくんか。洗濯しにきたんだ」

カルム(……下着とかも洗ってるなら、あんまり男と居合わせたくないよな)

カルム「えっと、出直します」

ビオラ「ううん! そんな気を遣わないでよ。私あと乾燥機かけるだけだから。それより、こっちに来て少し話さない?」

カルム「…………」



ランドリールームに二人。
九時を回って、トレーナーたちで賑わっていたポケモンセンター内も皆自室に戻ったのか、すっかり人が捌けて静かになっていた。
このランドリールームの中で二台の洗濯機の音だけが静かに響く。


ビオラ「どうだった? コルニのマッサージ。疲れは取れた?」

カルム「はい。すっかり骨抜きにされた気分です。流石は格闘家、人体のことも相応に把握しているんでしょうね」

カルム「ビオラさんもやってるんですか? マッサージ」

ビオラ「もちろん。女の子はみんなやってるわよ。足をスマートに見せる為にね」

カルム「そういうもんですか」

ビオラ「あとほら、血流促進で冷え性の対策にもなるし」

カルム「女の人は多いっていいますよね、冷え性」

ビオラ「そうだね。キミもブランシュちゃんが寒そうにしてたら気を遣ってあげてね」

カルム「わかってますよ───って、こんなやりとり前もしたような……」

ビオラ「んー、多分学生の頃じゃないかな」

ビオラ「私も同じこと言った記憶があるようなないような」

カルム「どっちなんですか」
 ▼ 69 マコブシ@ハガネZ 25/11/09 21:42:36 ID:sUuUIW4M [5/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ビオラ「それにしても学生時代かー。キミたちが卒業してまだ一年経ってないのに、遠い昔のことのように感じるなあ」

ビオラ「烏兎匆匆、時の流れはフシギダネ」

ビオラ「でもね、こうしてキミと話してると、まだキミが学生なんじゃないかって気さえしてくるな」

カルム「……今までの卒業生のことを覚えてますか?」

ビオラ「んー、よっぽど印象に残った子はね。あ、でもキミたちが一番記憶に残ってるかな」

カルム「それはそうでしょう。直近の卒業生なんですから」

ビオラ「違う違う。そういうのじゃなくて」

ビオラ「ほら、あなたたちの学校生活、いろんな事件があったじゃない。チャンピオンロードのサザンドラが麓に降りてきた、とか」

カルム「ありましたね、そんなこと」

ビオラ「トロバくんやサナちゃん。ティエルノくん」

ビオラ「ネネちゃんやブランシュちゃんや、アル……それからあなたも」

ビオラ「みんな、とっても個性的で私にとっても楽しい一年を送れたから……」

ビオラ「いつも卒業アルバムは自分用のをいただいてるんだけどね、それを見返すたびにこう、幸せな気持ちで胸がいっぱいになるの」

ビオラ「あの子は今どうしてるかな、とか。どこでどんな活躍をしてるのかな、とか」

ビオラ「カロスリーグでトロバくんやティエルノくんの活躍を見た時は、すごく興奮したな」

カルム「ふふ、トロバもビオラさんに見てもらうんだって目を輝かせていました」

ビオラ「トライポカロンだってそう。ブランシュちゃんや、ネネちゃんの活躍をテレビの前で見守ってたから」

ビオラ「カルムくんは、まだカロスリーグに挑戦する気持ち、あるの?」

カルム「……………」

カルム「………分かりません。正直迷っているというか」

カルム「俺の旅は一度終わりました。何もやり遂げず、放り出した。ずっと病院に通う日々でしたし」

カルム「これからのことは、俺にも分かりません。この自転車の大会が終わったらどうするか。それを見出すのは、きっと相当に時間がいるんでしょうね」

ビオラ「そう……」


ビオラ「乾燥機、終わったから。私は先に上がるわね」

ビオラ「カルムくん、夜更かししないようにね。明日はシャラシティ、折り返し地点まで行くんだから」

カルム「はい。おやすみなさい」

ビオラ「お疲れ様。おやすみなさい」
 ▼ 70 ュプトル@わすれもの 25/11/09 22:55:53 ID:xGxsT.IY NGネーム登録 NGID登録 報告
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>>69
アルメルちゃん…
 ▼ 71 ロバレル@マックスアップ 25/11/09 23:59:31 ID:sUuUIW4M [6/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
202号室



カルム「洗濯も済ませた。寝支度も済んだ」

カルム「後は寝るだけだな」


時計を見ると時刻は午後10時を回っていた。
流石にもうみんな寝ている頃だろうか。

部屋には備え付けのテレビがあるものの、特に見たい番組も無い。
明日に備えて後は眠るのみ。

部屋の明かりを消すと窓からは西海岸の景色が一望できる。

かつてブランシュと共に来た町。
この海は、あの頃のまま。あの頃と同じ漣の音を奏で、耳を澄ますとそれはこの部屋にまで聞こえてきた。
月明かりに煌々と光る海をしばらく眺めていた。


カルム「これから先、か──────」


この自転車の大会が終わったらを考える。
またブランシュと旅をするのか。何の目的で?
トロバもティエルノも、ポケモンリーグで完全燃焼を果たした。
本線トーナメントに出場し、上位何名かに名を残した。
その後、トロバはポケモンフォトグラファーのコンテストで見事に入賞し、ティエルノはカロスリーグで注目を集めたためか、ポケモンダンスチームが人気を博し、その道の仲間を増やしていった。
サナやネネも、マスターランクのトライポカロンで好成績を収めている。カロスクイーンにはなれなかったものの、まだ目標を諦めずに直向きに頑張っているらしい。
中にはアローラで武者修行する……というパフォーマーも居ると噂されている。

みんなそれぞれ、自分たちの道を模索して、歩き続けている。

自暴自棄になり、一度全てを投げ出した俺は、どうするべきなのだろうか。


カルム「──────」


ベッドに入っても、思考が止まらない。
ずっと過去を反芻している。
うつ病とは、こういうものなのだろうか。


カルム「………“あいつ”が、羨ましい……」ボソッ



コンコン



カルム「?」



コンコン
 ▼ 72 ガシビルドン@バトルサーチャー 25/11/10 00:22:50 ID:TxkkzAAs [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ドアをノックする音。
………こんな時間に? 身を起こして様子を伺う。


コンコン


カルム「………誰だろう」


ベッドから出てドアは近付く。
警戒はしていない。何となくだが、誰かは分かる。


ガチャ


ブランシュ「………ごめんなさい、寝てましたか?」

カルム「いや、起きてた。どうした?」


やはり、という。
ドアを開けると廊下にいたのは寝巻き姿のブランシュだった。
手には枕を抱えている。


ブランシュ「あのね…眠れなくて……」

カルム「コルニはどうした?」

ブランシュ「先に寝ちゃいました。それで」

ブランシュ「……お兄ちゃんと一緒に寝たくて…//」

カルム「……///」


「お兄ちゃん」。
甘えたモードになると、いつもこの呼び方になる。普段は見せない、彼女の一面。ぴったりとくっついてきて、さながらよく懐いている妹のよう。
すでに明かりが消えて常夜灯だけが怪しく光る廊下から、彼女を部屋に招き入れる。
部屋の明かりは付けず、そのままブランシュを布団の中へと誘う。


カルム「んしょ……シングルベッドだから、狭いぞ?」

ブランシュ「平気だよ、お兄ちゃんとくっついて寝るもん♡」

ブランシュ「あったかい……」ヌク

カルム「さっきまで寝てたからな」


彼女との同衾ももう慣れてはいた。
一緒に旅していた時、いつ頃からか一緒に寝るようになった。
未だ恥ずかしさはあるものの、兄のように慕う妹と、妹のように可愛がる兄の関係として、己を律して接することに徹していた。

けれど、一度だけ。
一線を超えた夜があった。
それも、直後に起きたあの事件によって嫌な記憶として残ってしまっている。
 ▼ 73 クレー@メガストーン 25/11/10 00:45:57 ID:TxkkzAAs [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ブランシュ「お兄ちゃん、ちゃんとお布団入れてますか? 反対側寒くないですか?」

カルム「大丈夫だよ。ブランシュがくっついてくれてるから、湯たんぽみたいに暖かい」

ブランシュ「ゆた……? 可愛い名前ですね」

カルム「あー、湯たんぽか。東洋にある暖房器具だそうだ。ボトル容器にお湯を入れて、それを抱えて寝るのだそうだ」

ブランシュ「私、湯たんぽじゃないもんっ」

カルム「そうだな。ブランシュはブランシュ。大事な大事な妹だよ」

ブランシュ「えへへ///」


彼女が頭をスリスリと胸に押し付けてくる。
自然と手は彼女の頭へ添えられ、優しく撫でた。


カルム「さっきのマッサージ、大丈夫だったか?」

ブランシュ「! すっごく痛かったですっ」


まるで思い出したかのように言う。


カルム「いや、面目ない。力加減をしたつもりだったんだけど」

ブランシュ「お兄ちゃん、責任とって撫でてください」ムスッ

カルム「わかったわかった。というか、もう撫でてる」

ブランシュ「もっとです! 全然足りないんですからねっ」


カルム「………………」ナデナデ

カルム「なあ、ブランシュ」

ブランシュ「……はい」

カルム「ブランシュはこの大会が終わったら、どうしたい?」

ブランシュ「……………」


束の間に流れる沈黙。
その間も撫でる手は止めなかった。


ブランシュ「……どう……したいのかな……」


声のトーンが、猫撫で声から普段の落ち着いた声に戻る。


ブランシュ「正直、まだ分からないです」
 ▼ 74 ラルデスマス@すごいみみせん 25/11/10 01:16:56 ID:TxkkzAAs [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カルム「ブランシュがもう一度トライポカロンに出場したいなら」

カルム「俺も全面的に協力する」


彼女に再び前を向いて欲しい、その一心で出た言葉。
けれど、少しばかりタイミングが早すぎたのかもしれない。


ブランシュ「今はまだ……先のこと、考えられないです」

カルム「………大丈夫、ゆっくり考えていこう」

ブランシュ「お兄ちゃんが一緒にいてくれるなら……いいもん」

カルム「はは、そうですか」


カルム(……退院したとはいえ、まだ早すぎたかな)

ブランシュ「そういえば、自転車」

ブランシュ「お兄ちゃん、私のためにアルバイトでお金貯めて買ってくれたんだよね」

カルム「ああ。まあ、気にするな。俺もブランシュと一緒に参加したかったんだし。久々に色んなところ周ると、気晴らしになるだろうと思って」

ブランシュ「ありがとう、お兄ちゃん」


カルム「さ、そろそろ寝なさい。明日はみんなより早く起きて、コルニの部屋で寝てたことにしとかないと」

カルム「ブランシュがいなくなったってみんな大騒ぎするからな」

ブランシュ「あ、ううん。まだ寝れない……というか……」


眠るように促すとブランシュは首を横に振る。
モゴモゴと、何かを小声で言っている。


ブランシュ「お兄ちゃんの部屋に来たのは、眠れないからというか、そういうのじゃなくて……」

カルム「どうしたの?」

ブランシュ「あのね、実は」

ブランシュ「えっち……したくなっちゃった……///」

カルム「ブフッ!!」


あの事件以降、ブランシュに起きた変化といえばいくつか思い浮かぶが、これもまたその一つ。
以前と比べて性に積極的になったのだ。


ブランシュ「お兄ちゃん……ダメ…?///」

カルム「いや、流石に今は……隣にはビオラさんたちも居るし……!///」

思えば、入院中彼女はずっと禁欲生活を強いられていたわけで。
 ▼ 75 ナギラス@ベリーアメざいく 25/11/10 01:46:47 ID:TxkkzAAs [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カルム「いや、ダメだっ……//」

カルム「その……ゴムだって持ってないんだし…///」

ブランシュ「いらないよ?」

カルム「え?」

ブランシュ「私、まだキテないもん。お兄ちゃんが言ったんだよ? キテないと赤ちゃんできないって」

カルム「そ、それは……そうだが…///」

ブランシュ「ホントはお兄ちゃんとの赤ちゃん欲しいけど、ママになるのは今はまだ早いし……」

ブランシュ「お兄ちゃん、したくないの? えっち……」

カルム「い、いや……それは……その……」


禁欲生活をしていたのはブランシュだけじゃない。毎日お見舞いに病院へ通って、それどころではなかったのだから。
本音を言えば彼女とそういうことをしたい気持ちはある。
ブランシュを好きな気持ちは変わっていない。
けれど、事件での出来事から、罪悪感情が拭いきれない。


カルム「でも……」

ブランシュ「ねえ、お兄ちゃん……///」


ブランシュが耳元で囁く。


ブランシュ「お兄ちゃん、我慢しなくていいんだよ♡」

ブランシュ「私、知ってるもん。お兄ちゃんのしたいこと♡」

ブランシュ「ずんずんって、いっぱい突きたいんだよね♡」

ブランシュ「ブランシュのおまたの奥……気持ちいところ♡」

ブランシュ「赤ちゃんのお部屋に、お兄ちゃんのいっぱいトントントントンして」

ブランシュ「おせーし、い〜っぱい、ブランシュに注ぎ込みたいんですよね♡♡♡」


カルム「………/////」ビクッ

カルム(……どこで覚えたこの単語…///)


ブランシュ「ふふ、耳元で囁いてるだけなのに」

ブランシュ「お兄ちゃんのここ、だんだん硬くなってきてますよ?♡」スリスリ

カルム「し、仕方ないだろ…///」
 ▼ 76 リーセン@でんせつのメモ2 25/11/11 01:41:38 ID:jLdcI.p6 [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ブランシュ「クスクス……どんどんおっきくなってく…♡」

ブランシュ「ねえ、お兄ちゃん」

ブランシュ「なんで私がこんなことしてるか、分かりますかあ?」

カルム「な、なんでって………」

ブランシュ「昼間にね。お兄ちゃん、コルニさんと二人で話してたでしょ」

カルム「あれは……!」

ブランシュ「正直言うとね、妬いちゃったの。カルムくんが他の女の子と話してるの見て」

ブランシュ「すっごく嫉妬しちゃった。私、悪い子だもん」

ブランシュ「カルムくんを……お兄ちゃんを独り占めしたいって………ずっと思ってるもん♡」

カルム「……///」

ブランシュ「だから、ね?」

ブランシュ「お兄ちゃんを気持ちよくさせてあげられるのは私だけだって」

ブランシュ「しっかり教えこまなきゃ♡ あむっ♡」

カルム「!?///」


彼女が耳たぶを口に含む。
耳の内側の溝を、柔らかな舌がなぞっていく。


カルム「あっ……みみは……///」ビクッ♡

ブランシュ「ふふ、いつも髪の毛で隠れてるお耳、食べちゃった♡」

ブランシュ「お兄ちゃんがお耳弱いの、ブランシュ知ってるんだからっ♡ はむっ♡」

カルム「/////」


耳を舐める最中も、服越しに陰茎を摩られる。
芯は硬く、輪郭を露わにし、彼女の小さな手がペニスの形を確かめるように弄ってくる。


カルム「ど、どこでこんなの覚えて……んっ///」

ブランシュ「勉強したもん♡ お兄ちゃんを骨抜きにするんだからっ」

ブランシュ「お兄ちゃん、次はバスローブ脱いじゃおっか♡」


陰茎から手を離したブランシュはカルムのバスローブの紐を解いて脱がせようとしていた。
抵抗しなかったのは、きっと、満更でもなかったからだ。

バスローブがはだけて、カルムの乳首が露わになる。


ブランシュ「お兄ちゃんのここは気持ちいいかな……♡」
 ▼ 77 ロンチ@ピチューのけ 25/11/11 01:59:39 ID:jLdcI.p6 [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
今度は乳首を口に含むブランシュ。


カルム「ブランシュ、本当にもう、寝ないと……///」

ブランシュ「………ここまでしても、まだしたくならないの……?」

カルム「………したいしたくないの話じゃないんだ…! ブランシュも疲れてるだろうし、早く寝ないと……」

ブランシュ「………………こうなったら」

ブランシュ「かくなる上は! えいっ!!」ガバッ


カルム「!?///」


カルムに馬乗りになったブランシュは服の裾を捲り上げて、彼の頭を服の中へと押し込んだ。
下着も付けていない彼女の小ぶりな胸が顔に押しつけられる。
柔らかな感触に包まれ──────


ブランシュ「えいっ♡ えいっ♡」ムニュムニュ

カルム「んー! んー!!/////」ドキドキドキドキ


顔に押しつけられる、柔らかな感触。
幼い少女特有のラクトンと呼ばれる甘い体臭が鼻腔を満たす。
強烈なまでの性的刺激が、我慢の堰を破壊し、カルムの男根ははち切れんばかりに勃起していた。

怒張した陰茎は上に跨るブランシュの腰をグリグリと持ち上げる。


ブランシュ「わっ♡ す、すごい……♡♡♡」

ブランシュ「お兄ちゃんのおちんちん、お股をぐんぐん持ち上げてきてる……♡♡♡」ゾクゾク

カルム「フーッ♡ フーッ♡」ビクビクッ

ブランシュ「あんっ♡ お兄ちゃん、鼻息荒い♡」

ブランシュ「そんなに興奮しちゃったんだ♡」


カルム(こんな……無理やり興奮させられて……我慢できるわけないだろ……!!/////)
 ▼ 78 ルミーゼ@ももいろはなびら 25/11/11 02:24:02 ID:jLdcI.p6 [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ブランシュ「どうですか……いよいよエッチしたくなりましたか?♡」

カルム「ふぅーふぅー///」


すでに白旗は挙げた。
もはや射精しないとこちらも収まりがつきそうにない。
それでも………


カルム「俺の負けだ……ブランシュとエッチする…//」

ブランシュ「やったぁ♡ やっとお兄ちゃんその気になってくれました♡」


観念した姿勢を見せると、彼女は服の中から解放してくれた。


カルム「でも、挿入は無しだ…」

ブランシュ「えーっ!」

ブランシュ「そんなあ……お兄ちゃんと一緒に気持ちよくなりたいのに……」

カルム「確かにブランシュはまだ生理が来てないかもしれないけど、万が一ってこともあり得る。それに、ブランシュの体を傷つけたくない」

カルム「頼む、譲歩してくれ…その代わり俺もブランシュがいっぱい気持ちよくなれるようにするから……」

ブランシュ「………お兄ちゃんが、私を気持ちよくしてくれるんですか?」

カルム「……///」


ゆっくりと、ブランシュのパジャマのパンツに手を伸ばす。


ブランシュ「あっ…///」


パジャマのパンツと、その下のショーツを降ろす。
白い太ももが露わになる。彼女の秘部からぬらりと蜜が糸を引いていた。


カルム「本当に悪い子だな、こんなに濡らして……//」

ブランシュ「///」

カルム「悪い子には、お仕置きしないといけないな///」


ブランシュ「ひっ♡」ビクッ

幼い蜜壺に、指を這わせる。
みるみるうちに、指は彼女の股から溢れる蜜に濡らされていく。
 ▼ 80 ピンロトム@ゾロアのけ 25/11/12 02:11:07 ID:eBSof22M NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 82 ゲキ@ヤチェのみ 25/11/13 00:58:13 ID:.xXoVWSw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
15日からss強化期間があるから、そこで力入れてみるのもありよ
 ▼ 83 ガチャーレム@たいようのいし 25/11/13 00:59:27 ID:Wjns6JiI [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>82
どゆこと?
 ▼ 84 ヤシシ@ふしぎのプレート 25/11/13 13:34:21 ID:rrDwLNP6 NGネーム登録 NGID登録 報告
えっっっっっっっっっど
 ▼ 85 リマロン@メガイカリ 25/11/13 21:22:22 ID:HE.wXJj. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 86 ーボック@ノワキのみ 25/11/14 10:52:15 ID:IUdwKs/I NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 87 レディア@うしおのおこう 25/11/14 12:58:02 ID:cUwgE2EY NGネーム登録 NGID登録 報告
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 ▼ 88 ガハッサム@おもいでのゆびわ 25/11/15 23:52:34 ID:tIxUfVJI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 89 ンパチ@やわらかいすな 25/11/16 16:11:39 ID:EZFME8hs [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
申し遅れましたが
エッチシーンの内容が前作と重なることが多く、ボキャ貧の作者では同じことの繰り返しになりそうなのでここは絵でプレイをお楽しみください。
 ▼ 90 ドキング@もちもちキノコ 25/11/16 16:12:38 ID:OGasOsqU NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
いつか断面図入りのゴム射いりを描いてくれることを期待
 ▼ 91 ーラオス@こだいのおまもり 25/11/16 21:29:05 ID:j6L6OIoA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
羨ましい
 ▼ 93 ガヤンマ@せきばんのかけら 25/11/16 23:59:31 ID:WTJYxs56 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 94 ジエレキ@たいようのいし 25/11/18 00:33:43 ID:./6E8f3s NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
顔のバランスと乳首の位置を少し修正しました。
 ▼ 95 ムリット@アサナンのあせ 25/11/18 20:27:58 ID:wH.6rQ86 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 96 ーマルド@ドラゴンメモリ 25/11/18 23:28:32 ID:0wksFJok NGネーム登録 NGID登録 報告
叡智すぎて消されたのかと思った
 ▼ 97 ケニン@ラブラブボール 25/11/19 01:37:32 ID:4mgIt2Vk NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 98 スイゾロアーク@シルバースプレー 25/11/19 02:19:54 ID:2cXU.dpo NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カルム側も描いてくれるの助かる
 ▼ 99 リザポス@つきのふえ 25/11/20 22:04:03 ID:aLe2KsBc NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 100 ャラドス@おはなアメざいく 25/11/21 23:21:09 ID:Iyfkmazg NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 101 ノムッチ@ひでん:しおスパイス 25/11/23 23:33:18 ID:.2uQKenY NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 102 ラルファイヤー@きのはこ 25/11/23 23:35:35 ID:zodUrynQ NGネーム登録 NGID登録 報告
もう諦めろ
 ▼ 103 レイハナ@シールいれ 25/11/25 01:06:01 ID:9vzYlHeU [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ブランシュ「お兄ちゃんの、もうこんなにカチカチ……♡」

カルム「………うぐっ…///」


もはや彼女の手に収まりきらない程怒張した男根は、愛撫の末に自身の分泌液に塗れている。
ブランシュは妖艶に、ぬらりと光を湛えるソレに顔を近付ける。


ブランシュ「すごい……♡」

ブランシュ「………///」スンッ スンッ

カルム「あっ、ちょっ……嗅ぐなよ……///」


ブランシュ「…───〜〜っ!♡♡♡」

ブランシュ「お兄ちゃんの、ニオイ……濃い…♡」ウットリ

カルム「……わ、悪い。さっきシャワー浴びたばっかりなのに……」

ブランシュ「ううん、このニオイ、好きぃ♡ お兄ちゃんのニオイ♡」

ブランシュ「……♡」スンスンッ


恍惚な表情を湛え、自身のペニスに顔を寄せるブランシュの姿を見て、下卑た妄想が込み上げてくる。
その妄想が陰茎を刺激、ブランシュの目の前でピクンッと跳ねた。


ブランシュ「わっ、おちんちん跳ねましたね♡ ニオイを嗅がれるの、興奮しちゃいました?」クスクス


ブランシュ「それとも───………」


上目遣いで、こちらを見つめる。


カルム「/////」ドキッ


唇をほのかに開けて、意味ありげに間を取る。


ブランシュ「なにか、想像しちゃいましたか?♡」


………もし、匂いを嗅ぐところから狙ってやっているのだとしたら、なんて恐ろしい子……。


カルム「い、いや……///」

ブランシュ「ふふ、顔背けちゃった♡ なにか、してほしいこととか、あったんじゃないですか?♡」

カルム「そ、それは………/////」カァァ


ブランシュの、その小さく、可愛いお口で──────
 ▼ 104 ャデス@エムリットのはね 25/11/25 01:09:09 ID:ykmwSJ8Q NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
やはりイラストは消されてもうたか…
 ▼ 105 スイマルマイン@あつぞこブーツ 25/11/25 01:19:47 ID:9vzYlHeU [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
避妊具が無いから、本番をするわけにはいかない。
でも口なら……。
それは性行為を介さずに、粘膜同士の接触。彼女と一つになれる、彼女を感じられる残された行為だった。


カルム「な……///」

ブランシュ「んっ♡ なんですか?♡」

カルム「………めて……ほし……/////」


あまりの恥ずかしさに頭を下げた。
彼女の顔を凝視できない。


ブランシュ「ふふ、なんですか? よく聞こえませんよ?」


ブランシュは悪戯な声色ではぐらかす。


ブランシュ「もっとハッキリ言ってくださいっ」

カルム「っ…!///」

カルム「………な、なめ…て……ほしい………です……/////」


もはや顔から火がでる思いだ。


ブランシュ「なめる? ふふっ 舐めるって、どこを?」クスクス

カルム「お、おち……///」

カルム「………おちん……ちんを………/////」

ブランシュ「もっとちゃんと言ってください♡」

ブランシュ「恥ずかしがらずに、続けて!」

カルム「………お、おちんちんを……舐めてほしい……/////」


カルム(あああああ! 何を言っているんだ俺は………/////)


ブランシュ「ふふ、誰に?」

カルム「?!」

ブランシュ「誰に、おちんちんを舐めてほしいんですかぁ?♡」ニヤニヤ

カルム「そ、それは………///」

カルム「ブ、ブランシュに………/////」

ブランシュ「私に、誰のおちんちんを舐めてほしいんですか?♡」
 ▼ 106 ホミル@つかまえポン 25/11/25 01:39:13 ID:9vzYlHeU [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カルム「お、俺の………///」

ブランシュ「じゃあ、全部続けて言ってください♡」

カルム「ええっ?!///」

ブランシュ「ほーら、早く早く♡」

カルム「ブ、ブランシュに………俺の………モゴモゴを………な、舐めてほし………/////」

ブランシュ「聞こえませんっ あーあ、お兄ちゃん、何言ってるのか、ブランシュには分かんないなぁ……」

ブランシュ「分かんないから、このまま手で終わらせちゃうね、お兄ちゃん」

カルム「あっ! 待っ、わ、分かった! 言うから、言うから!!」


ブランシュ「ふふ、どーぞ♡」ワクワク

カルム「お、俺のおちんちんをブランシュに舐めてほしい……/////」

ブランシュ「命令形で♡」

カルム「……///」

カルム「……ブランシュ、俺のおちんちんを…舐めろ…/////」

ブランシュ「………クスッ よく言えました♡」

ブランシュ「ふぅん♡ お兄ちゃん、私におちんちん舐めてほしいんですね♡」

ブランシュ「そんなエッチなこと想像してたんだぁ♡ お兄ちゃんのこんなにパンパンなおちんちん、妹みたいに思ってる私に舐めさせたかったんだぁ♡ お兄ちゃんのエッチ♡♡♡」

カルム「は、恥ずかしい……/////」

ブランシュ「いいですよ♡ お兄ちゃんのおちんちん、ペロペロってしちゃいますね♡」

ブランシュ「それじゃあ、お兄ちゃん。ベッドの脇に立ってください。壁に凭れてもいいですよ」

カルム「あ、ああ…//」

ブランシュ「私はこうやってお兄ちゃんの前に座って………」


ブランシュ「ふふ、お兄ちゃんの命令で支配されてるみたいで、興奮しませんか♡」

ブランシュ「わっ♡ おちんちん、真っ直ぐ私の方にピンッて伸びてます♡」

ブランシュ「もう待ちきれませんか?♡ 辛抱たまりませんか?♡ 息も荒くなってますよ♡」

カルム「ふぅー、ふぅー///」

ブランシュ「それじゃあ、お兄ちゃんのおちんちんさん………舐めちゃいますね……/////」チロッ♡
 ▼ 107 ポポタス@きれいなハネ 25/11/28 22:47:53 ID:9D.MpCjA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 108 ギギシリ@ちりょくのハネ 25/12/02 22:28:57 ID:XncA/2qY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 109 ーイーカ@ジェットボール 25/12/09 23:02:26 ID:fxygVIRE NGネーム登録 NGID登録 報告
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 ▼ 110 ラルフリーザー@アイテムコール 25/12/15 23:42:42 ID:cWwkOcdo NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
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 ▼ 111 ッコウガ@だっしゅつパック 25/12/28 22:38:33 ID:5QXU9R4Y NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
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