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【クロスSS】ヒーローガールがパルデア地方を冒険するようです【プリキュア】〜PART FINAL〜

 ▼ 1 z6IguT.tk. 26/01/12 16:52:35 ID:5qVwZe16 [1/31] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

【クロスSS】ヒーローガールがパルデア地方を冒険するようです【プリキュア】

https://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=2162735&l=1-

【クロスSS】ヒーローガールがパルデア地方を冒険するようです【プリキュア】〜PART2〜

https://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=2360685&l=1-
上記SS(中断)の続きで予定していたお話になります

※アニメ作品「ひろがるスカイ!プリキュア」とのクロスSSです。苦手な方はブラウザバック推奨。
※ゲーム原作ストーリーをベースに一部改変あり。
※あくまでSSスレの為、本SSと関係のない話や乗っ取り、無闇に玩具などの画像、イラストの無断転載並びにその加工の投稿などはなさらないようにお願いします。
※本来ならば失踪していましたが、BBSも最後ということで、↑SSで予定していた構想の内、終盤をお届けします。読んでいただけたら幸いです



【前回までで執筆したあらすじ】
シャララ隊長の依頼によりパルデア地方へ降り立ったソラ。
全く未知であるポケモンの世界で、ポケモントレーナーとして旅および調査を進め、その過程でウェーニバル(当時クワッス)をはじめとした不思議な生き物「ポケモン」達や、自分と同じく駆け出しのポケモントレーナーである「アオイ」、そしてグレープアカデミーの生徒達と友達になっていく。

時にはチャンピオンを目指し、時には秘伝スパイスを探し、時にはスター団にカチコミをしたりするソラ。一方で、パルデアの大穴の謎について、同じくプリキュアの仲間や青の護衛隊と連携して追跡することになった。(きっかけとなった1件で、この世界で唯一アオイには、自身の経緯と、自身がプリキュアであることを明かしている)

ペパーの相棒ポケモン・マフィティフを元気にしたソラとアオイ。だが2人が出会ったポケモン・ミライドンの謎や、ソラとその仲間達が追っているパルデアの大穴の謎は未解明。2人の冒険は続いていった。
 ▼ 2 z6IguT.tk. 26/01/12 16:55:16 ID:5qVwZe16 [2/31] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
【その後から終盤に至るまでのあらすじ】
スター団の悲しき過去、スターダスト大作戦の司令官の正体、そしてスター団の元締め「マジボス」の正体を突き止め、マジボスと戦ったアオイ。戦いに勝利しつつ、スター団も解散させられることなくアカデミーの復帰を果たした。
そして2人は強さを求めるポケモントレーナーの最高峰・ポケモンリーグに挑戦。強敵の四天王、そしてトップチャンピオンを破り、2人とも晴れてチャンピオンの資格を獲得。対等なライバルとなれたネモとの戦いにも勝利した。

フトゥー博士の息子・ペパー。
高い実力を持つチャンピオン・ネモ。
凄腕のハッカー・ボタン。
3人の仲間と共に、空とアオイはフトゥー博士の指定通り、パルデアの大穴に到着。大穴をミライドンと共に下降し、エリアゼロへ降り立つ。
強靭な野生のポケモンや、かつて2人やペパーが出会ったテツノワダチのような機械仕掛けの見た目をした生物達の生息地を掻い潜り、ソラとアオイは最深部に到達する。

そこで明かされた、フトゥー博士の真実。そして、2人が出会ったフトゥーAIの目的、テツノワダチのような生物達・パラドックスポケモンの謎。
その全てを知り、ソラとアオイはフトゥーAIに協力することになった。
タイムマシンを止める為、ソラとアオイはプログラムに意思を乗っ取られたフトゥーAI、そして彼が繰り出すパラドックスポケモン達と激戦を繰り広げていた…。



【本SSの主人公:アオイ】
パルデア地方の新人ポケモントレーナー。グレープアカデミー入学の日に、スカイランドからやってきたソラ・ハレワタールと出会い、同期かつ友人として切磋琢磨していく。
マリナードタウンに向かう途中に遭遇したヌシポケモン・テツノワダチとの遭遇を機に、ソラの正体と目的を知るが、その上でなお友達でいることを宣言。以降は自身もソラのヒーローガールとしての精神に感化されるが、そのことをスター団のオルティガからは「ヒーローの真似をしているだけ」と辛辣な批判を浴びせられる。それでもソラと言う人物像に惹かれて、本気で協力しようという気持ちに偽りはなく、ソラの激励を受けて再び奮起。無意識にソラの跡を追いかけていた頃とは違い、ソラの隣で歩くことを決める。
手持ちポケモン…アーマーガア、ドオー、サーナイト、グレンアルマ、ボーマンダ(色違い)、マスカーニャ
 ▼ 3 z6IguT.tk. 26/01/12 16:56:26 ID:5qVwZe16 [3/31] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
【「ひろがるスカイ!プリキュア」側のキャラクターについて】
ソラ・ハレワタール(キュアスカイ)
同作および本SSの主人公の1人。自分達の世界で起きた出来事をきっかけに更なる異文化交流推進のため、何より己の経験の為にパルデア地方にやってきたヒーローガール。救世主「プリキュア」の1人であるが、ポケモンの世界にいる間、緊急時以外はその力を振るわないことにしている。
手持ちポケモン…エルレイド、チルタリス、ソウブレイズ、イルカマン、オリーヴァ、ウェーニバル+ミライドン

虹ヶ丘ましろ、夕凪ツバサ、聖あげは、エル
ソラのいた世界の住人。いずれも「プリキュア」である。前スレでは定期的にソラからポケモンの世界の情報を受け取り、理解を深めるために来ていた。一方でソラが遭遇したテツノワダチの一件から、パルデアの大穴の謎を空とは別方向から追っている。

シャララ隊長
ソラの世界の住人で、ヒーロー集団「青の護衛隊」の隊長。また、ソラの上司でもあり、今回のポケモン世界の調査をソラに任せている。

ベリィベリー
青の護衛隊の一員。かつてはソラの青の護衛隊入りに不満だったが、和解後はよき仲間である。一度だけ、シャララと共にパルデア地方に訪れた。

アリリ副隊長
青の護衛隊の副隊長。体格に秀でている。



次スレより本編再開です
………
 ▼ 5 z6IguT.tk. 26/01/12 16:57:45 ID:5qVwZe16 [4/31] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
フトゥー「想定内ノ進行状況。アイニクキミタチノ勝算ハ、ゼロ ダ」
テツノブジン「キルル」

ソラ・ハレワタール「強過ぎる……まだこんなに強い未来のポケモンさんが…!」
エルレイド「エルル…!」

アオイ「でも、まだ諦めない!フトゥー博士が…いえ、フトゥーAIがあたし達に託してくれた…だから…!」
サーナイト「サナ…!」

ソラ・ハレワタール「アオイさん!同時に仕掛けましょう!」
アオイ「任せて!」

フトゥー「テツノブジン、ソウルクラッシュ」
テツノブジン「キリ」

アオイ「来るよ!」
ソラ・ハレワタール「エルレイドさん、サイコカッター!」
アオイ「サーナイト、ムーンフォース!」

2匹と1匹の技がぶつかり合う。ブーストエナジーを使い、クォークチャージで攻撃を高めたテツノブジンの一撃は、1匹で止めるのは容易ではない。
エルレイドもサーナイトも満身創痍。勝負を決めるのならば、今しかない。ここまでテツノブジンに自分達のポケモンが倒されている間に、タイプの推測を終えていた2人は、有効打となるであろうエスパー技、フェアリー技の指示を出していた。

エルレイド「エル……ルルゥアアッ!」
サーナイト「サァナァァッ!」

テツノブジン「!」

2匹がかりの攻撃に押されつつあったテツノブジン。とうとうソウルクラッシュが破られ、2匹分の攻撃が直撃した。

テツノブジン「―――――」

電子機器の表示のようなテツノブジンの目は消え、地に伏す。遂に戦闘不能となった。

フトゥー「バ バカナアアアア!!」

フトゥーAIの身体から電気が弾け飛び、煙が噴き出し、両膝を突いた。
 ▼ 6 z6IguT.tk. 26/01/12 16:58:32 ID:5qVwZe16 [5/31] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アオイ「やった!」

ソラ・ハレワタール「フトゥーさんを返してもらいます!」

戦闘プログラムが機能を停止し、高くそびえたっていたタイムマシが降りてくる。既にフトゥーAIには、オリジナルのフトゥーにプログラムされた戦闘マシーンの人格が消えていた。

「ソラ!アオイ!」

その頃、エリアゼロ最深部に位置するゼロラボに入ってきたネモ、ペパー、ボタンは、タイムマシンの部屋に到着する。

ソラ・ハレワタール「皆さん!」
アオイ「無事だったんだね!」

ボタン「な、何なん、これ!?」
ネモ「一番強いの倒しちゃった!?」

ペパー「…あっ!オマエ!」

お互いの無事を確認していた一行。その直後、ペパーはソラとアオイと対峙していたフトゥーAIを睨みつける。道中、既に本物のフトゥーではないことを薄々感じていたペパーは、「父ちゃん」と呼ばず「お前」呼びであった。

ペパー「オマエ…誰なんだよ!?」

アオイ「ペパー…」
ソラ・ハレワタール「ペパーさん、この人は…」
 ▼ 7 z6IguT.tk. 26/01/12 16:58:57 ID:5qVwZe16 [6/31] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
身体がボロボロになりつつも、フトゥーAIはソラの言葉を遮って口を開く。

フトゥー?「今マで ありがトう」

ペパー「!」
ソラ「フトゥー博士!」

フトゥー?「ようヤく タいムマシんヲ」
フトゥー?「彼ノ意思ヲ止めルこトが デきタ」

ペパー「父ちゃんじゃ……ないんだよな?」

ペパーは落ち着きを取り戻し、問いかける。

フトゥー?「あア コんナにも大キく育ッて……クれて嬉しい…ぼクの……」

ペパー「…!」

フトゥー?「さミしイ 思い 今マで すマナい さセて ペp……」
ペパー「と、父ちゃん!」

言語機能もちぐはぐになりつつあり、震える身体を抑えながら自身のオリジナルが遺した息子・ペパーに謝るAIだったが…。
 ▼ 8 z6IguT.tk. 26/01/12 17:00:05 ID:5qVwZe16 [7/31] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


『セキュリティに異常発生 セキュリティに異常発生』


全員「!?」


『タイムマシンが危険にさらされています タイムマシンが危険にさらされています』


ボタン「わっわっわっ!何、何、何!?」

ネモ「またポケモン軍団来ちゃう!?」

アオイ「な、何が起こっているの!?」

フトゥー?「コれは、まさカ……!?」

ソラ・ハレワタール「まさかって…フトゥー博士!これから何が起ころうとしているんですか!?」

『タイムマシンの活動に障害が発生しています』
『障害を取り除くため 楽園防衛プログラムを起動します』

ソラ・ハレワタール「楽園防衛…!?」
アオイ「プログラム…!?」

突如鳴り響くアラート。ソラとアオイの勝利により、稼働停止したかのように見えたタイムマシンが再度動き出したのだ。
 ▼ 9 z6IguT.tk. 26/01/12 17:00:29 ID:5qVwZe16 [8/31] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
フトゥー?「コれは……!?博士はドウしテもタイむまシんヲ止メタくなイノか!?」

フトゥーAIでさえ予期していなかった事態に驚きを隠せなかった。

ネモ「何か来る…!」

ネモがそう言ってモンスターボールを構えた瞬間。

『フトゥーIDを除くすべてのモンスターボールをロック』

全員「!?」

ネモが構えたものも含め、全員のモンスターボールに光の鎖が出現。まるで鍵をかけるようにして現れたそれは、モンスターボールの機能を停止、すなわちポケモンの召喚を不可能にしてしまった。

ネモ「えっ!?どういうこと!?」

アオイ「モンスターボールをロックって…!?」

『プログラム準備中……テラスタルエネルギー集束開始』

その時、フトゥーAIの身体が足元から徐々に結晶に覆われていく。エリアゼロ内道中で見たようなものと同じで、更にポケモンのテラスタルのような輝きを放っていた。

フトゥー?「すマナい 子供たチ……キミ達では不可能ダ」

ソラ・ハレワタール「!?」

フトゥー?「……逃ゲテクレ!!」

ペパー「父ちゃん!?父ちゃんっ!!」

その目が、その身体がプログラムに侵されながらも、手を伸ばし、ペパーやみんなに逃げる様に叫ぶ。だが時は既に遅く、そして無慈悲であった。


『フトゥーAIは楽園防衛プログラムに上書きされました』


 ▼ 10 z6IguT.tk. 26/01/12 17:01:22 ID:5qVwZe16 [9/31] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
最後のアラートと共にタイムマシンが再び高く聳え立ち、完全にプログラムに意思を乗っ取られたフトゥーAIは、7個目のマスターボールを構える。


楽園防衛プログラム「邪魔者ハ ハイジョ スル!」


フトゥーAIはこれ以上戦うつもりはない、だがもはやその意思も届くことなく、楽園防衛プログラムはマスターボールを投下し、その中から出て来たのは…。

アオイ「あれは…!」
ソラ・ハレワタール「フトゥー博士の…ミライドンさん2号…!」

ミライドン2号「グオオオオ!!」

アオイ「もう一度お願い!サーナイト!」
ソラ・ハレワタール「エルレイドさん!」

2人はモンスターボールを投げる。だがロックされたボールは開くことなくそのまま地面に転がった。

ソラ・ハレワタール「そんな…!」
アオイ「サーナイト!?サーナイト!」

ネモ「ボールが使えない!これじゃ戦えないよ!」
ボタン「変な電波で妨害されている!うちのハッキングでも解除できん!!」

ポケモンを繰り出して戦うことも、道具を使うこともできない。しかし、逃げ場もなく、身の危険に晒されている5人。

ペパー「ズリィ……!こんなの大人がやることかよ!!」

打つ手もなくなった5人に、ミライドン2号が迫る。侵入者を排除するために、無防備同然になった彼等へ攻撃しようとしていた。
 ▼ 11 z6IguT.tk. 26/01/12 17:01:50 ID:5qVwZe16 [10/31] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ソラ・ハレワタール(……もう、やるしかありません!)
ソラ・ハレワタール「……くっ!」

アオイ「ソラちゃん!?まさか…!」

ネモ「ソラ!?」

ボタン「危ない!」

ソラ・ハレワタール「ひろがるチェンジ・スカイ!」

ソラは意を決して、自身の世界から持ち込んできたアイテム・ミラージュペンをスカイミラージュへと変え、プリキュア「キュアスカイ」にチェンジした。
たちまちの内に姿が変わり、ミライドンを腕づくで食い止めようとするその姿に、アオイ以外の3人は驚愕していた。

ネモ「ソラ!?その姿は…!?」
ボタン「わっ、何何ー!?ソ、ソラが変身したー!?」
ペパー「な、何だよこれ、何なんだ!?」

既にその姿を2度見たことがあるアオイは驚かなかった。だが、今までと次元が違う敵と相対する姿は、アオイでさえも不安を感じていた。
キュアスカイ「ポケモンさん達が戦えないのなら、私が皆さんを助けてみせます!」
アオイ「ソラちゃん…!」

楽園防衛プログラム「人間ガ変身シヨウト、私ノ楽園創造■邪魔ハサセナイ」

ミライドン2号「グオオオオ!」
キュアスカイ「もうやめてください!フトゥー博士は…こんなことを望んでいません!」

オリジナルのフトゥーはAIすらも信用していなかったかのように仕組まれたプログラム。故にこのプログラム自体はオリジナルの意思とも見れるだろう。
だがそのオリジナルの記憶や人格などを全て受け継いだAIでも、計算の結果、オリジナルの意思は危険であり、合理的と思わなかった。それによるAIの反乱すらもオリジナルは見越していたのだ。
キュアスカイはそれでも、AIの望みを汲み取っており、楽園防衛プログラムに訴えた。
 ▼ 12 z6IguT.tk. 26/01/12 17:02:25 ID:5qVwZe16 [11/31] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
[エリアゼロ最下層]
虹ヶ丘ましろ「隊長さん!みんな!あれ見て!」

その頃、ソラ達を先に行かせる為に道中で襲ってきたパラドックスポケモン達を追い払っていたソラの仲間達は、ゼロラボを発見した。
彼女達はポケモントレーナーではないため、戦える手段は限られていた。虹ヶ丘ましろ、夕凪ツバサ、聖あげは、エルはそれぞれプリキュアに変身し、シャララ隊長は得物のレイピアで応戦。それでも無益な殺生をすることなく、あくまで自衛のための最低限に留め、振り切り続けてきた。

夕凪ツバサ「これは…研究所でしょうか?」

聖あげは「フトゥー博士って人もあそこにいそうだね!全く、ペパー君をほったらかしてこんなところにこもってたなんて!」

エル「早く行きましょう…きゃあっ!?」

全員で突入しようとしたところで、地響き、そして咆哮が響く。内部では、ちょうどキュアスカイとミライドン2号が戦闘開始したところであった。

シャララ隊長「これは…あの中からか!?」

虹ヶ丘ましろ「ソラちゃん…アオイちゃん…みんな…!」

シャララ隊長「…気を付けて進もう」

シャララ隊長の跡に続き、4人はゼロラボの中へ侵入する。そしてタイムマシンがある地下の部屋へ降りるエレベーターを発見した。
シャララが作動させようとしたが、どうにも動かない。楽園防衛プログラム起動により、これ以上の侵入を防ぐためにロックされてしまったのだろう。

シャララ隊長「くそ…!ダメか…」

夕凪ツバサ「そんな…!」
聖あげは「ソラちゃん達もきっとこの下にいるはずなのに…何が起こっているの…!?」
エル「みんな…!」

シャララ隊長(どうか、無事でいてくれ…!)
 ▼ 13 z6IguT.tk. 26/01/12 19:49:32 ID:5qVwZe16 [12/31] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
[ゼロラボ最深部]
キュアスカイ「止まってください…ミライドン2号さん!」

ミライドン2号「グオオオ!」

キュアスカイ「ぐうっ…!」

暴れ狂うミライドン2号を抑えるキュアスカイ。どんなに凶暴でも、ミライドン2号もポケモンである以上、止まってくれればお互い共存、そこまで行かなくても互いに干渉することなく生きていけると考えているソラは、戦って勝つことよりも、アオイ達が逃げ切るか、あるいはミライドン2号の方から止まってくれるか、微かな望みに賭けていたが、ミライドン2号の苛烈な猛攻を防ぐのに精いっぱいで徐々に余裕がなくなっていった。
ミライドン2号はソラが預かっているミライドンよりも気性が荒く、本来のミライドンの生態の通り冷酷である。ソラのミライドンは縄張り争いに負けて追い出され、更に戦うこと自体がトラウマになったのだ。

楽園防衛プログラム「多少計算外ダガソロソロ終ワリニシヨウ。ミライドン、パワージェム」

ミライドン2号「グオオ!」

キュアスカイ「きゃああっ!?」

アオイ「ソラちゃん!!」
ネモ&ペパー「ソラ!」

ボタン「くう、やっぱり開かない…って、ソラ!?」

キュアスカイは、自身が時間を稼いでいる間に、ボタンには引き続きハッキングによる逃げ道の開通を、アオイとネモとペパーは無理やりにでもドアを開けるようお願いをしていたが、難航していた。
死闘の最中、遂に楽園防衛プログラムはミライドンに攻撃指示を出し、キュアスカイはポケモンの技をまともに受けてしまう。これまで相対してきたよりも一際屈強なパラドックスポケモンの一撃は、プリキュアに変身したソラと言えど深い傷となった。

ミライドン2号は痛みを堪えて立ち上がろうとするキュアスカイを嘲笑うように、突進や尻尾での叩き付けを繰り返す。見るに堪えない凄惨な光景であった。

キュアスカイ「ああっ!がああっ!」

アオイ「もうやめて!それ以上戦ったら、ソラちゃんが死んじゃう!!」
 ▼ 14 z6IguT.tk. 26/01/12 19:50:23 ID:5qVwZe16 [13/31] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
我慢できなくなったアオイは泣きながらミライドン2号に突っ込んでいく。
しかしびくともしなかったばかりか、ミライドン2号は狙いをアオイに変えた。

ミライドン2号「グオオオオ!!」

アオイ「ひっ…!」

キュアスカイ「危ないっ!!」

再び放たれたパワージェム。キュアスカイは思い切り飛び込み、アオイと共に攻撃を避けることに成功した。

楽園防衛プログラム「避ケテモ同ジコト。君達ノ運命ハ変ワラナイ」

アオイ「ソ、ソラちゃん…ごめん!」

キュアスカイ「私は…みんなを守りたいだけなんです…!」

その時、キュアスカイから何かが落ちる。モンスターボールだ。だがそのモンスターボールは微かに揺れていた。それだけではない。

アオイ「このモンスターボールは…!?」

キュアスカイ「! き、聞こえます…ミライドンさんの声が!」

キュアスカイはすぐにボールを拾い上げ、投げる。中から出て来たのは、自分が最初に出会った、いわば1号のミライドンであった。

ミライドン「アギャッス…」
 ▼ 15 z6IguT.tk. 26/01/12 19:50:49 ID:5qVwZe16 [14/31] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ネモ「ミライドン!」
ボタン「ボールの中から、ソラを呼んでいた…!?」
ペパー「アイツ…!」

ミライドン2号「グオオオ」

ミライドン「ア、アギャ…!」

ゼロラボ前でも2号に威嚇され、下に見られたミライドン。そんなミライドンが、ボールからソラを呼び、ソラの意思に応じ、投げられたモンスターボールから召喚される。俯き、目を背けていた先程までと違い、キュアスカイとアオイにちらっと目を向け、それからすぐに、今尚威嚇してくる2号を正面から見据えた。

『オマエのせいでガキの頃は最悪だった!…だからってオマエが今ちぢこまっててもなーんも嬉しくねえ!』

ミライドンの脳内に、ゼロラボ前でのペパーの言葉が木霊する。

『オマエにはすげえ力がある!オレ達もついてる!だから……あんなヤツに負けんな!勇気を出して立ち向かってこい!!』

ミライドン「キュウス…!」

アオイ「ミライドン…!頑張れ…!」

キュアスカイ「ミライドンさん…あなたは…私が守ります!」

ミライドン「ウウウ…!」

ネモ「ミライドン!」
ボタン「ミライドン!」
ペパー「オマエならやれるぞ、ミライドン!」

仲間達の声が聞こえる。そして。
 ▼ 16 z6IguT.tk. 26/01/12 19:51:20 ID:5qVwZe16 [15/31] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
『ヒーローの出番です!』

ソラが、いつも言っていた言葉。
ついに、目をカッと見開き、最後の力を解放した。

ミライドン「アギャアアッス!!」

キュアスカイ「ミライドンさん!」
アオイ「その姿は…!やっと、戦う力が戻ったんだ!」

ミライドン本来の姿にして、バトルフォルム・コンプリートモードの解放を果たし、2号と正面を切る。今まで自分を守ってきた仲間達に報いるために、大切な宝物を守るために。

ミライドン2号「グオォ!グオオオオ!!」

ネモ「バトルフォルムになれたんだ!頑張れミライドン!」

2号はハドロンエンジンを始動させ、エレキフィールドを展開。更にその電気を受けて自身の力を強める。
ミライドンもまた、同じハドロンエンジンで力を強め、臨戦態勢となった。

2号は技「ちょうはつ」を繰り出す。力を解放してもなおミライドンを侮っているからか、余裕を見せている。

ミライドン2号「グオオォ」
ミライドン「アギャッス!」

キュアスカイ「そんな挑発に、ミライドンさんは揺るがせません!パワージェムです!」

光り輝く宝石のような光。先程2号もしようしていた技を、今度はこちらも使う。2号に直撃するが、まだ効き目は薄いようだった。

ミライドン「アギャ…!」
キュアスカイ「手強いですね…それでも、ミライドンさんなら!」
 ▼ 17 z6IguT.tk. 26/01/12 19:52:17 ID:5qVwZe16 [16/31] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
楽園防衛プログラム「キミハ何モ成セナイママ、コノ楽園デ朽チ果テル■ダ」

ミライドン2号「グオォ!」

アオイ「またパワージェムが来るよ!」
キュアスカイ「こちらもパワージェムです!撃ち落としてください!」

ミライドン「アギャ!」

お互いの光線が展開され、全て空中で相殺された。ただの攻撃では膠着すると判断したプログラムは更なる命令を下す。

楽園防衛プログラム「僕ノ楽園ハ壊ささささセなイ。殲滅ノ準備ヲ開始スル……」

ミライドン2号は「じゅうでん」を始める。力を溜め、特防を上げつつ、強力な一撃を見舞うつもりだ。

アオイ「何か仕掛けてくるよ!」

キュアスカイ「パワージェムで畳みかけます!」
ミライドン「アギャアア!!」

パワージェムの連射で、2号の攻撃を食い止めようとするキュアスカイとミライドン。しかし、無情にも止められずその時は来てしまった。

ボタン「なんかヤバいよソラ!な、なんとかこらえて……!」

楽園防衛プログラム「時ハ満ちタ。夢ノ礎トナリタまエ」

ミライドン2号がとった構えは「はかいこうせん」。その射線上には、キュアスカイとミライドン、そしてその背後にアオイ達もいた。
 ▼ 18 z6IguT.tk. 26/01/12 19:53:20 ID:5qVwZe16 [17/31] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アオイ「ま、間に合わない!」

キュアスカイ「皆さんを守る為にも、止めてみせます!」
キュアスカイ「あなたがポケモンバトルが目的ではなく、後ろのアオイさん達にも手を出そうというのなら!」

楽園防衛プログラム「ミライドン、はかいこうせん」

キュアスカイ「行きましょう、ミライドンさん!」
ミライドン「アギャ!」
キュアスカイ「イナズマドライブです!」

放たれた光線に、ミライドンは未来のエネルギーを解放し、電撃を纏って突撃する。

ボタン「こ、こらえるどころか止めるつもり!?無茶なことを…!」

楽園防衛プログラム「無駄ダ、ソンナ攻撃ダケで止めラレルハズガなイ」

キュアスカイ「ミライドンさんだけじゃありません!」

キュアスカイ「ヒーローガール〜〜、スカイパァァァンチ!!」

ポケモンバトルに、トレーナーは乱入できない。
だがその目的が観衆をも巻き込む攻撃ならば、そこにルールはない。あくまでもキュアスカイは、「みんなを守る為」に、力を再度行使した。

ミライドンと力を合わせた攻撃は、ついにはかいこうせんを打ち消した。

ネモ「はかいこうせんが…!」
ボタン「消えた…!?すごすぎん…!?」

楽園防衛プログラム「バカナ!?」

ペパー「よく打ち勝てたな!オマエなら…いや!オマエらならやれる!やれるぞ!」

アオイ「はかいこうせんの後はしばらく動けない!今がチャンスだよ、ソラちゃん!ミライドン!」

ミライドン2号「ゼェ…ゼェ…」
 ▼ 19 z6IguT.tk. 26/01/12 19:54:10 ID:5qVwZe16 [18/31] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
キュアスカイ「チャンスです!パワージェム!」

ミライドン「アギャアア!!」

渾身の力で放つパワージェム。声援や激励を受けて力を増した一撃が、2号にクリーンヒット。
もくもくと煙が立ち、やがて晴れていく。だがその中にいた2号はまだ戦う意思が残っていた。はかいこうせんの反動も解け、再び動き出す。

キュアスカイ「まだ倒れないなんて…!」

ネモ「このままじゃまずいよ!」

その時、ボタンはキュアスカイの腰辺りから光が見えていた。

ボタン「ね、ねぇ、ソラのそれ…テラスタルオーブ、光ってない!?」

ペパー「ソラ!ミライドン!テラスタルで決めちまえ!」

キュアスカイはテラスタルオーブを取り出し、アオイ、そしてミライドンと顔を合わせ、深く頷き合った。そして…。

キュアスカイ「無限にひろがる青い空!ミライドンさん、テラスタルです!」

テラスタルの光がミライドンを包み込み、ミライドンの頭部には、ハッサクのセグレイブも使用していた竜の結晶が発現。ドラゴンタイプのテラスタルであった。

楽園防衛プログラム「ミライドン、はかいこうせん」

キュアスカイ「こんな悲しい戦いは終わりにしましょう!フトゥーさんを、返してもらいます!」

キュアスカイ「ひろがる世界にテイクオフ!」
ミライドン「アギャアア!!」

キュアスカイ「ミライドンさん、テラバーストッッッ!!!」
 ▼ 20 z6IguT.tk. 26/01/12 19:54:25 ID:5qVwZe16 [19/31] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
それぞれが最後の攻撃指示を出す。今度こそ全てを滅ぼさんとするはかいこうせん、フトゥーAIを楽園防衛プログラムから解き放つためのドラゴン・テラバースト。
しかし、1人だけで戦っているプログラムと違い、ソラのミライドンは仲間の声援を力に変え、より一層強まった竜の力を放つ。その差は歴然としており、先程はやっと相殺していた破壊光線を押し込んでいく。

ミライドン2号「グオォ…!」
ミライドン「アッギャアアアア!」

キュアスカイ&アオイ&ネモ&ボタン&ペパー「いっけぇぇぇぇぇ!!!」

遂にテラバーストが、はかいこうせんを完全に抑え、青い竜の炎ようなテラスタルエネルギーが2号を包み込み、遂に2号は倒れた。

楽園防衛プログラム「――!!」

フトゥーAIの身体を包んでいた結晶は砕け散り、プログラムの支配からも解放されたのだ。

キュアスカイ「やりました…やりましたよ!ミライドンさん!」
ミライドン「アギャ!」
 ▼ 21 z6IguT.tk. 26/01/12 19:55:21 ID:5qVwZe16 [20/31] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ボタン「これで、暴走止まったん?」

フトゥーAI「なんと……」

アオイ「!」

キュアスカイ「フトゥー博士!」

フトゥーAI「なんと素晴らしい!まさかオリジナル博士の最終手段さえ退けてしまうとは!」

キュアスカイ「博士!よかった…!」

アオイ「元のフトゥー博士だー!」

ペパー「戻った……のか!?」

フトゥーAI「ああ……この結果は最高の科学力を持つAIにも計算できなかった」
フトゥーAI「キミ達は絶望のふちにいても自分の頭で考え、友達を信じる勇気を持ち、決断できる…そして、絶望をも越えられる人間なのだな」

フトゥーAI「どれほど苦しい未来が待っていたとしても、キミ達なら……自分が選んだ道を胸を張って進んでいけるだろう」
フトゥーAI「ありがとう、ソラ。ありがとう、アオイ。……ありがとう、子供たち」

ペパー「父ちゃん…!」

フトゥーAI「どうやらボクがいる限りタイムマシンは止まらないらしい……」

ネモ「それってつまり…!?」

フトゥーAI「ああ…ボク自身がマシンを復旧するシステムの一部となっている様だ」

ペパー「なんだよそれ…!」

フトゥーAI「すまないな」
 ▼ 22 z6IguT.tk. 26/01/12 19:55:59 ID:5qVwZe16 [21/31] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
言葉の意味を理解した一同。フトゥーAIとの別れを意味し、全員が沈黙した。フトゥーAIは言葉をつづけた。

フトゥーAI「キミ達の冒険をここから見ていて感じたことがある」

全員「!」

フトゥーAI「キミ達のその自由さが羨ましいと」

キュアスカイ「私達の…」
アオイ「自由さ…」

フトゥーAI「仲間を想い徒党を組んだり」

ボタン「ん…」

フトゥーAI「強さを求めて戦いの中に身を委ねたり」

ネモ「えへへっ」

フトゥーAI「大事なものを守る為大きな敵に立ち向かったり」

ペパー「…」

フトゥーAI「捕まえて戦って自分だけの宝物を探したり」

アオイ「…うん」

フトゥーAI「まだ見ぬ世界を冒険して世界を知り、世のため人のため駆け回ったり」

キュアスカイ「…はい!」

ミライドン「アギャ、アギャス!」

フトゥーAI「フフ……その翼で大空を翔け回ったりな」
 ▼ 23 z6IguT.tk. 26/01/12 20:10:52 ID:5qVwZe16 [22/31] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
フトゥーAI「ボクもキミ達のように何ものにも縛られず、自分だけの宝物を見つけたい」

ボタン「宝物……」

フトゥーAI「タイムマシンの一部であるボクがここにいる限りタイムマシンは止まらない。だからボクはタイムマシンで……夢にまで見た未来の世界へと旅立とうと思う」

キュアスカイ「素敵です…!フトゥー博士ならきっと見つけられます!自分だけの宝物を……あっ」

ソラはフトゥーAIの宣言に感動していたが、すぐに思い出す。フトゥーAIはタイムマシンを制御するためにゼロラボを離れることができない、そしてこのタイムマシンはポケモンならやっと転送できるものの、人間ほどの質量であれば片道切符になってしまう、ということを…。

つまり、またしばらくの間のお別れ、などではなく、フトゥーAIの最期をも意味していた。未来の世界に飛び立てば、フトゥーAIは完全に機能を停止するのだ。

ネモ「そんな!せっかく……会えたのに!」

悲しむ一同に、フトゥーAIは話し出す。

フトゥーAI「タイムマシンを止めるためだけではないんだ。ボク自身が未来の世界をこの目で見たくてたまらないのだよ。冒険に胸を躍らせるとは……こういう気持ちなのかな」

オリジナルがかつて没頭する程興味・関心が深かった未来の世界とそのポケモン。その夢を、今度こそ叶えようとする、紛れもなくオリジナルの記憶、そしてAIに芽生えた『意思』でもあったのだ。
そしてAIは、オリジナルの実の息子であるペパーの方を向く。

フトゥーAI「ペパー、今まで真実を言えずすまなかった」

ペパー「父ちゃん…」

フトゥーAI「オリジナルの感情をそのまま受け継いだボクにはわかる。キミの父親はキミのことを本当に愛していたよ」

ペパー「そんなの……今更ずりいよ……!」

フトゥーAI「そうだな、すまない……ペパー、ミライドン。そして子供たち」
 ▼ 24 z6IguT.tk. 26/01/12 20:11:50 ID:5qVwZe16 [23/31] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
全員「!」

フトゥーAI「少し寂しいがお別れだ」

ペパー「父ちゃん!」

全員「博士!」

ミライドン「アギャ!」

フトゥーAI「さらばだ!自由な冒険者たちよ!




ボン・ボヤージュ!」

タイムマシンが最後の起動を開始。光り輝くワームホールに引っ張られるように、フトゥーAIの身体は浮き上がっていく。

やがて、その光の中へと消えていき、同時にタイムマシンは、制御するものを失い、閉じて、完全に機能を停止した。

もう二度と、動くことはない……。

―――――
 ▼ 25 z6IguT.tk. 26/01/12 20:13:53 ID:5qVwZe16 [24/31] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ペパー「……消えちまった、父ちゃん……」

ネモ「ペパー、大丈夫?」

ペパー「なんとなくさ、わかってた。アイツ……偽者だったけどあの顔、声でオレの名前を呼んでた」

キュアスカイ「ペパーさん…」

ペパー「偽者でも、その気持ちは本物で……だからオレさ……なんか……


悪い……よくわかんねえ」

ボタン「………うん」

ミライドン「ギャス……!」

ネモ「ミライドンも姦しいよね……」

しんみりとした空気が流れる。


…のも、束の間。

ネモ「っていうかバトルフォルム!強かった!かっこいい!」

ボタン「この巨体でじゃれつかれたらマジでヤバそ……」

すぐにいつもの調子に戻り、強いポケモンに目を輝かせるネモ。スターダスト大作戦の時に事あるごとに顔を舐め回されていたことを思い出しゾッとするボタン。

ネモ「ソラとアオイ、そしてミライドンが頑張ってくれたおかげでパルデアは救われたんだね」

ボタン「う、うん。ありがとう、ヒーローガール。それにミライドン」

ペパー「オマエら……流石だよな」
 ▼ 26 z6IguT.tk. 26/01/12 20:17:08 ID:5qVwZe16 [25/31] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ボタン「…って!」

感謝の気持ちを伝えている最中、思い出したようにハッとするボタン。

ボタン「ていうか、忘れてたけど、ソラ!その姿は!?」

キュアスカイ「あっ!これはですね…」

ネモ「そ、そうだよ!私も忘れてた!ミライドンに立ち向かっていったと思ったら急に姿変わっちゃってさ!」

ボタン「まるでテレビ番組のヒーローみたいだった!」

アオイ「みたい、じゃないよ。ボタン」

ボタン「へ?」

アオイ「ソラちゃんはヒーロー、そして、どんな姿でも、ソラちゃんはソラちゃんだよ!」

キュアスカイ「アオイさん…えへへ」

ペパー「オイオイオイ!?アオイ、オマエ知ってたのかよ!?」

アオイ「まぁ色々あって…」

キュアスカイ「皆さんにも、きちんとお話しないといけませんね。黙っていてごめんなさい」

ネモ「…いいよ!」

キュアスカイ「えっ?」
 ▼ 27 z6IguT.tk. 26/01/12 20:19:54 ID:5qVwZe16 [26/31] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ネモ「アオイも言ってたけど、ソラはソラ、でしょ!」

アオイ「ネモ…!」

ネモ「それに、ソラは私達の為に頑張ってくれたんだから!」

キュアスカイ「ネモさん…!」

ボタン「うん…そうだね」
ぺパー「……だな!」

キュアスカイ「それじゃあ、まずはここを抜けましょう。話は、それからです!」

「ソラ!」「ソラちゃん!」

その頃、後ろからドアの開く音と声が聞こえる。振り向くと、ゼロラボ前で足止めされていたましろ達がいた。

キュアスカイ「ましろさん!シャララ隊長!皆さん!」

ペパー「あれって、ソラの仲間の…!」

シャララ隊長「! ソラ、その姿は…」

キュアスカイ「ええ。戦いがありました…でも、もう終わりました!」

シャララ隊長「そうか…本当に無事でよかったぞ…!皆も!」

虹ヶ丘ましろ「な、何がどうなってるのー!?」
 ▼ 28 z6IguT.tk. 26/01/12 20:24:14 ID:5qVwZe16 [27/31] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
そんな時、後ろから呻き声が聞こえた。先程の戦闘で消耗したミライドン2号であった。

ミライドン2号「グオォ…」

シャララ隊長「あれは!?」

ボタン「お、おっかない方のミライドン!?」

ペパー「まだやる気満々ちゃんか!?」

身構える一同に対し、キュアスカイはミライドン2号に歩み寄る。そして…。

キュアスカイ「さっきはごめんなさい。私達は、あなたにどうにか止まって欲しかっただけなんです」

ミライドン2号「……」

キュアスカイ「もう、私達にもあなたと戦う意思はありません。だから、もう戦うのはやめましょう、ミライドン2号さん」

そう言いながら寄り添い、オボンのみを複数個差し出す。初めは警戒していた2号だったが、その口でキュアスカイの手元の木の実をまとめて咥え、一口で飲み込んだ。

キュアスカイ「…さて、皆さんにも、お話ししなきゃいけないことがいっぱいあります!まずは、ここを抜けましょう!」
 ▼ 29 z6IguT.tk. 26/01/12 20:27:45 ID:5qVwZe16 [28/31] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
そして、一同はエリアゼロからの脱出を目指す。

その道中。

ボタン「ぺパー」

ペパー「…おう」

ボタン「え、えと……博士、いなくなっちゃったけどさ……きっと未来で楽しく冒険してるよ」

ペパー「…ん。サンキュな、ボタン」

ボタン「えっと…うん、ごめん」

やがてエレベーターによる長い移動を終え、ゼロラボを抜けると、パラドックスポケモン達がいた。だがソラ達の強さを理解していた彼等は、戦いを仕掛けることなくそれぞれの縄張りに戻っていく。そして、一緒についてきたミライドン2号はゼロラボを出るや否や高速でどこかへ飛び去って行った。

シャララ隊長「…っ!すごいスピード…!」

ネモ「行っちゃった…」

ボタン「心臓止まるかと思ったんよ…」

アオイ「でも、ソラちゃんらしいや」

ペパー「アイツ…これでもう静かに暮らしてくれればいいけどよ」



―――――
 ▼ 30 z6IguT.tk. 26/01/12 20:28:54 ID:5qVwZe16 [29/31] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
そして地上に着き、ソラもキュアスカイの変身を解いた。既にエリアゼロ内の4か所に点在している観測地点内のワープパネルも、地上へ通じるようになっていたため、帰るのには苦労しなかった。
ネモ、ペパー、ボタンには、かつてアオイに話したように自身の正体、出自、目的を。
シャララやましろ達には、今回の任務、そしてパルデアの大穴を巡った出来事、そしてフトゥー博士の顛末を話した。

既にソラがプリキュアの1人であることをアオイに明かしていたこともあって、シャララ達は驚くこともなく真剣に聞き入れた。

聖あげは「そっか……ペパー君、大丈夫かな…」

ペパー「…心配してくれてサンキュな。もう平気……ってわけでもねえけどさ。オレももう、前に進むさ」

聖あげは「…そっか。頑張れ、おっきい少年!」

ペパー「…大きかったらもう少年じゃないんじゃね?」

虹ヶ丘ましろ「アオイちゃん」

アオイ「ん?」
 ▼ 31 z6IguT.tk. 26/01/12 20:29:36 ID:5qVwZe16 [30/31] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
虹ヶ丘ましろ「ソラちゃんの友達になってくれて、本当にありがとう」

アオイ「いいのいいの!それに、ソラちゃんだけじゃないよ!」

虹ヶ丘ましろ「そうだよね。ネモさん達もだね」

アオイ「もちろん!そして、ましろちゃん達もだよっ!」

虹ヶ丘ましろ「わ、私達も?」

アオイ「もちろん!」

虹ヶ丘ましろ「えへへ…ありがとう、アオイちゃん!」

ソラ・ハレワタール「友達の輪は、どこまでも無限にひろがっていきます!」

時空を超え、冒険を経て、育まれた固い絆。

それは、この先苦しい未来が待っていても、途切れることはないだろう…。
 ▼ 32 z6IguT.tk. 26/01/12 20:31:11 ID:5qVwZe16 [31/31] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
次回、最終回です。
必ずこのトリップより投稿いたします。
 ▼ 33 z6IguT.tk. 26/01/13 20:57:56 ID:AFlotEMo [1/44] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
【前回までのあらすじ】
異文化交流推進の一環で、ポケモンの世界・パルデア地方に降り立ち、冒険を繰り広げてきたソラ・ハレワタール。
数々のポケモンと出会い、多くのライバル達と競い合い、かけがえのない友に恵まれ、友情を育んできた。


遂には今でも謎多きパラドックスポケモンによる生態系の危機をも乗り越え、パルデア地方を救うことに成功した。
自身の正体や経緯を知っても尚友達との絆が切れることなく、今でもソラは友達と平和に暮らしながら、鍛錬も欠かすことなく、ポケモンの世界について知見を一層深めていった。


そうして月日が流れた、ある日の事。
エリアゼロ事変の後、オモダカに事の次第と全ての真相を報告したシャララ隊長、およびソラの仲間の面々は、スカイランドに一時帰国していた。
そして、シャララ隊長が再びパルデア地方に降り立ったのだ。
 ▼ 34 z6IguT.tk. 26/01/13 20:59:29 ID:AFlotEMo [2/44] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
[グレープアカデミー 学校最強大会]
ソラ・ハレワタール「ウェーニバルさん、これで決めてください!アクアステップ!」

ウェーニバル「ウェーバ!」

キラフロル「フロロ…」

オモダカ「お疲れ様でした、キラフロル。…フフ、相変わらずのお手並みですね。ソラさん」

ソラ・ハレワタール「オモダカさん、お手合わせありがとうございました!」

タイム「もうこのアカデミーで、ソラさんもアオイさんも負け知らずですねぇ…この2人が勝負しているところもいつか見たいものです」

オモダカ「あなたは大変有望な人材です。それだけに、フフ…あなたをスカウトできないのは実に残念ですが、あなたにはあなたのやるべきことがある。是非これからも邁進してくださいね」

ソラ・ハレワタール「はい!」

試合会場が撤収され、オモダカは黄昏ていた。

オモダカ(本当に、残念です。彼女がこの世界を心から楽しんでいるのは私にも伝わる一方で、

本来は、異なる世界から任務で一時的に滞在しているだけなのも、また事実だと)

オモダカ(ということは、いつかこの世界から去らねばならない時が来る。それも、再会できるかどうかの確証もまだないまま…)

オモダカ(彼女は、友と共にどんな苦しい未来にも立ち向かえる、とは言ったものの、そう遠くなく訪れるその時…)



オモダカ(あなたは、決断できるのでしょうか、ソラさん)

―――――
 ▼ 35 z6IguT.tk. 26/01/13 21:01:11 ID:AFlotEMo [3/44] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
[アカデミー学生寮 ソラの部屋]
ソラ・ハレワタール「これでよし、と…!」

ソラは自室でレポートをまとめていた。課外授業の宝探しが一区切りし、以降は学業に励み、初めは他の生徒より僅かに劣る部分はあったものの、本人のポケモンの世界について理解を深めたいという好奇心から、成績の伸びは目覚ましく、今やアカデミーの教科書の内容は完璧にマスターしている。実技・知識共に一人前と言っても差し支えない。
そして今では時々冒険やバトル、ゲットをしながらより知識を深めている。ソラがこの地でできることは、ポケモンに対する知識・理解を深めていくことだけだ。

ロトロトロト!ロトロトロト!

まとめ終えたレポートを閉じ、明日の予定を立てていたところで、スマホロトムに着信が入った。

ソラ・ハレワタール「もしもし!…あっ、オモダカさん!




…え?あっ、はい、わかりました!」

オモダカとの通話を終え、ソラは校長室に向かう。そこにはオモダカ、クラベル、そしてシャララ隊長がいた。

ソラ・ハレワタール「失礼します!…って、シャララ隊長!?」

シャララ隊長「久しぶりだな、ソラ」

オモダカ「お待ちしていましたよ。ソラさん」
クラベル「ご足労いただき感謝します。どうぞおかけ下さい」

ソラ・ハレワタール「し、失礼します!」
 ▼ 36 z6IguT.tk. 26/01/13 21:03:21 ID:AFlotEMo [4/44] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
思いがけない面々に面食らった表情のソラ。思考が整理できないまま、言われるがままに着席する。
そして最初にオモダカが口を開いた。

オモダカ「ソラさん。いつもお疲れ様です。実は本日、シャララ様からお話を伺いましてね。あなたにも関係のある話だったので、お呼びしました」

ソラ・ハレワタール「私にも…ですか?」

オモダカ「はい。詳しくは、シャララ様からお話しいただけますか?」

シャララ隊長「畏まりました。……ソラ、まずはこの度、私からの任務を引き受けてくれてありがとう。先日のパルデアの大穴の件も含め、その精勤の励みはよく聞いているし、感謝してもしきれない」

ソラ・ハレワタール「は、はい!私の方こそ、推薦していただいてありがとうございます!…それで、話と言うのは?」

シャララ隊長「そうだな。その話というのは、ソラの日頃の任務遂行のお陰で、このポケモンの世界に対するスカイランドの理解は十分に進んだと言える。もちろんまだまだこの世界には、聞けば1000種類以上いると聞くが…それは今後、またできる機会がある」

シャララ隊長「そこで、ソラ。君の現地調査任務も十分遂行できたと、王、そして私の方で判断させてもらった」

ソラ・ハレワタール「そ、それって、つまり…」
 ▼ 37 z6IguT.tk. 26/01/13 21:12:11 ID:AFlotEMo [5/44] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シャララ隊長「うむ。ソラ、君の現地調査任務はこれで終了とし、スカイランドへの帰還を命ずることになった。長いようで短い間、お疲れ様」

ソラ・ハレワタール「……」

ソラは、一瞬言葉が出てこなかった。

ソラ・ハレワタール「……は、はい!お疲れ様です!…それで、この後どうすれば…?」

クラベル校長「ソラさんの事情は既に私達職員の方でも共有させていただいていますが、ごく一部を除き、生徒の皆さんに話しても混乱するだけでしょう。そこで、ソラさんには帰郷の為休学する、という体で手続きをさせていただきます」

クラベル校長「……私としても、あなた程の生徒が巣立っていくのは誇らしく、それでいて大変惜しく、寂しくもあります。パルデアの大穴の件も、スター団の皆さんの件も、むしろ私の方こそ、あなたとアオイさんにはお世話になりました」

オモダカ「私も正直なところ引き留めたかったのですけどね」

深々と頭を下げるクラベルに、同じく頭を下げつつも心から惜しく思い苦笑するオモダカ。

ソラ・ハレワタール「……わかりました。クラベル校長、オモダカトップ、今まで大変お世話になりました!」

話が終わり、シャララとソラは校長室を出た。
 ▼ 38 z6IguT.tk. 26/01/13 21:16:40 ID:AFlotEMo [6/44] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
任務の終了。それはソラの思案通り、パルデア地方とのお別れを意味していた。

ソラ・ハレワタール「シャララ隊長はこれからどうなさるのですか?」

シャララ隊長「今回の件を王様に報告する為スカイランドに帰るが、近いうちにまた来るさ。そうだな…2日後にはまた来れるだろう」

ソラ・ハレワタール「畏まりました。お気をつけて!」

そしてシャララ隊長はアカデミーを後にし、ソラもまた自室に戻ることにした。


…が。

ソラ・ハレワタール「任務の…終了………



……っ」

周りに誰もいない中、ソラの表情はすぐに曇ったのであった。
 ▼ 39 z6IguT.tk. 26/01/13 21:17:17 ID:AFlotEMo [7/44] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
翌日…
アオイ「ソラちゃんが……!」
ネモ&ペパー&ボタン「スカイランドに帰る!?」

ソラは、4人をパルデアの大穴の近くまで呼び出し、昨日の事を話した。他の生徒にはまだソラがアカデミーを離れ、帰郷することが公表されておらず、それはまた少し先になる。だがあと2日でシャララ隊長がまたパルデア地方に来れば、話は一気に進む。そこで、関係の深い親友となっていた4人にはどうしても先に話しておきたかったのだ。

アオイ「そ、そっか……そういえば、元々その目的で来てたんだもんね」

ボタン「そ、それにしたって急過ぎん?や、いつかはそうなるかもしれんかったけど」

ペパー「あーくそ!オマエともっと早く出会えていればまだまだ楽しめたのに、寂しすぎちゃんかよ!」

ネモ「そうだよー!私もまだまだ戦り足りないよー!」

ボタン「…こんな時でもネモいなぁ」

ソラ・ハレワタール「短い間でしたけど…っ、皆さんには、大変お世話になりました。どうしてもそれを伝えたくて!」
 ▼ 40 z6IguT.tk. 26/01/13 21:20:53 ID:AFlotEMo [8/44] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ネモ「そっかぁ…寂しくなっちゃうけど、ソラ、お疲れ様。そして…」

ペパー「オレ達と出会ってくれてサンキューな!」

ボタン「うちも…ソラとアオイがいなかったら、終わってた…」

アオイ「ソラちゃん…寂しいよ…」

ソラ・ハレワタール「私もです。アオイさん…皆さん…」

あまりにも急な出来事に、理解が追い付かないのは4人もだった。そして解散後、それぞれ自分の部屋へ戻っていく。

[アオイの部屋]
アオイ「あ、もしもし、ネモ、ペパー、ボタン?実は…」

その後、アオイはソラには内緒で、3人に電話をかけたのであった。
 ▼ 41 z6IguT.tk. 26/01/13 21:21:40 ID:AFlotEMo [9/44] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
[校長室]
ソラの任務終了、並びにスカイランド帰還の話から2日後、シャララは再びグレープアカデミーを訪れた。ソラを呼び、オモダカ、クラベルの4者で面談を行う。ここで、ソラは正式に手続きが進められた。
実際のところ、帰郷と言う名目であれば無期限の休学であり、復帰は認められているものの、ソラの事情を鑑みて復帰は難しいと誰もが判断していた。それでも異例の事態であるゆえに、手続きの形式としては休学扱いなのだ。

[1-A教室]
そして、次の日にはソラのクラスで正式に発表される。1週間後の出席を最後に、ソラは休学するとのことで通達された。

ジニア「…と、そういうわけですからぁ、残り少ない期間ですけど、引き続き仲良くしてくださいねぇ」

ソラ・ハレワタール「皆さん、今までありがとうございました!あと1週間ですが、よろしくお願いいたします!」

クラスメイト達も別れを惜しみつつも、すぐにいつもと変わらない交流が始まった。特に帰郷してからの事については、実家の手伝い、と答えていた。

そしてその時はあっという間に過ぎていった…。

[ネモの部屋]
ネモ「あと1週間…アオイがこの間話してくれたあれ、間に合うのかなぁ…!?」

その日のホームルームが終わった後、ネモは何かに焦っていた。そして、それは時同じくして、アオイ、ペパー、ボタンも同じであった。1週間と言う時間は、あまりにも短過ぎたのだ。
 ▼ 42 z6IguT.tk. 26/01/13 21:22:26 ID:AFlotEMo [10/44] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
[コサジタウン]
あれから1週間後。
最後のホームルームを終えた後、ソラ含めたいつもの5人、そしてクラベル、オモダカ、シャララを交えた8人はコサジタウンに来ていた。スカイランドの帰りのポータルの次の出現予測地点とのことであり、やはり今も不安定である。ゆえにスカイランドに帰る機会は、これを逃せば次はいつになるかまだ予測されていない。

アオイ達4人は沈痛な表情であったが、こうなれば、せめて最後くらいは笑顔でどうにか見送ろうと決め、集まった。

アオイ「これをくぐれば、スカイランドに通じるんだ…」

シャララ隊長「ああ…まだこことスカイランドを繋ぐ原理は解明できていない。だから、出現する周期や場所は安定していないんだ」

シャララ隊長「そうした事情から、共存こそまだまだ先の話になるものの、手を取り合える世界だとわかったのは収穫だった」

アオイ「向こうに行っても、元気でね。ソラちゃん」

ソラ・ハレワタール「ありがとうございます。皆さんも、お元気で…!」

ネモ「隊長さんも、身体に気を付けてくださいよー!」

シャララ隊長「ありがとう。それじゃあ、行こうか、ソラ」

ソラ・ハレワタール「はい」
 ▼ 43 z6IguT.tk. 26/01/13 21:24:48 ID:AFlotEMo [11/44] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
クラベル校長「私達は、いつでもお待ちしていますからね」
オモダカ「向こうでも、お勤め頑張ってください」

ソラ・ハレワタール「お世話になりました」

遂にソラとシャララは背を向け、ポータルへ足を踏み入れた。






……筈だった。


 ▼ 44 z6IguT.tk. 26/01/13 21:26:04 ID:AFlotEMo [12/44] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シャララ隊長「…?


ソラ?」

ソラ・ハレワタール「……」

アオイ「ソラ…ちゃん?」

ソラはポータルを前にして踏みとどまった。困惑するシャララは彼女の手を引こうとするが…。

ソラ・ハレワタール「……ミライドンさん!」

全員「!?」

突如、モンスターボールからライドフォルムのミライドンを呼び出したソラは、呆気にとられるシャララ隊長達を置いて素早く飛び乗った。

シャララ隊長「……っ!?ソ、ソラ!?どこへ行く!」

ソラ・ハレワタール「っ!」
 ▼ 45 z6IguT.tk. 26/01/13 21:26:29 ID:AFlotEMo [13/44] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シャララの静止も虚しく、ソラはミライドンを駆り、海上へと飛び込み、どこかへ行ってしまった。

シャララ隊長「ソラ!!戻ってこい!!……一体、どうしたんだ…!?」

アオイ「ソ、ソラちゃん!?どうして!?」

クラベル校長「な、なんということでしょう…!?」

ボタン「あっ、ポータルが閉じていく!?」

そして、ポータルは再び閉じられてしまった。
誰もが予期しなかった、帰還直前になってソラの失踪。あまりに突然で、思いがけない行動に誰もが立ち尽くしてしまった。
 ▼ 46 z6IguT.tk. 26/01/13 21:58:01 ID:AFlotEMo [14/44] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
[ナッペ山]
ソラ・ハレワタール「……ぐすっ」

スカイランドへの帰還を目前にして、突如失踪したソラ。彼女は全速力で海を越え、大陸を超え、ナッペ山まで来ていた。

ソラ・ハレワタール「……最悪だ…私…」

ここに着いてからどれだけの時間、1人で泣いていただろうか。

ソラ・ハレワタール「いつか、こうなるって、ひっく……わかってたのに…」

ソラ・ハレワタール「……シャララ隊長にも…オモダカさんにも、クラベル校長にも…そして…待ってくださっているスカイランドの皆さんやアオイさん達にまで…迷惑、かけちゃった…」
ミライドン「キュウス…」

取り乱していたソラは、あまりに突然の別れを受け入れられなくなった一方で、任務のため、未来のためいつかは帰ることもわかっていた。
かつて彼女はスカイランドでの使命が終わった後、ソラシド市での居候先から荷物をまとめ、スカイランドに帰国した。だがその時はまたいつでも会えることがわかっていたことに対し、今回のポケモンの世界からの撤収は、それが約束されていないのだ。
 ▼ 47 z6IguT.tk. 26/01/13 21:58:27 ID:AFlotEMo [15/44] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ソラ・ハレワタール「……シャララ隊長…きっと物凄く怒っていますよね…うぅ…」

ウェーニバル「ウェバァ…」

ソラ・ハレワタール「……ウェーニバルさん、皆さん…心配かけてごめんなさい」

ソラ・ハレワタール(皆さんとも…もう最後なんですね…それでも…)

ソラ・ハレワタール「戻りましょう。私、謝ってきます。…許されないかもしれないですけど」

ソラはミライドンに跨り、コサジタウンへと急いだ。

[テーブルシティ]
シャララ隊長「はぁ…はぁ…そちらは!?」

オモダカ「…いえ、見当たりませんね。流石にパルデアより外に出ることはないでしょうが」

シャララ隊長「そうですか…ソラ、一体どうしたと言うんだ」

アオイ「おーい!」

クラベル校長「アオイさん達も戻られましたね」

ネモ「ソラ、急にどうしちゃったの〜!?どこにもいな〜い!」

東西南北を手分けして探したが見つからずの7人。山の上はまだ行っていないようだった。
 ▼ 48 z6IguT.tk. 26/01/13 22:00:16 ID:AFlotEMo [16/44] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ボタン「……」

ペパー「さっきから黙り込んでどうしたんだよボタちゃん」

ボタン「ボタちゃん言うなし。…や、探しながらいろいろ考えててさ」

ボタンの言葉に全員の注目が集まった。

ボタン「わ、わっ、一斉にこっち見んなし!…って、言ってる場合じゃないか」

シャララ隊長「それで、ボタン殿、考えと言うのは?」

ボタン「や、その…こないだ色々聞いた話も踏まえて考えてたんだけどさ…スカイランドってとことここって、不安定って、言ってたじゃん?」

シャララ隊長「まぁ…今のところはそうだ」

アオイ「はっ…まさか!」

ボタン「…アオイ、気づいた?」

アオイ「もしかしたら…もう、会えなくなるかもしれないって…思ったのかもっ…!」

シャララ隊長「!!」

アオイの言葉に、多くはハッとし、ボタンは無言で頷き、シャララ隊長は目を丸くしていた。

シャララ隊長(そうだ……それで……!)
 ▼ 49 z6IguT.tk. 26/01/13 22:00:33 ID:AFlotEMo [17/44] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アオイ「…それでも」

アオイは続けた。

アオイ「ソラちゃん、すっごく真面目で責任感ある人だから、逃げ出したことも申し訳ないと思ってそうだし、多分今頃、シャララ隊長に迷惑かけてしまったことで、自分を責めてるかもしれないよ」

ペパー「…そうだな」

ペパーも口を開いた。

ペパー「付き合い短いながらも、オレ達はダチだ。けど、一番あいつを理解してるのは、オレ達の中だとアオイだろうな」

ネモ「ソラ……そっか…やっぱり、任務だからって簡単に割り切れることじゃなかったんだね」

歳が近く、共に苦楽を乗り越えた子供達はソラの意図を汲み取る一方、感心するクラベルとオモダカ。そしてシャララは…。

シャララ隊長「……これは、私の責任だ」

クラベル校長「シャララさん…?」

シャララ隊長「彼女が、この世界でどれだけ大切な仲間……ここでいうなら『宝物』に恵まれたか…それを考えていなかった」
 ▼ 50 z6IguT.tk. 26/01/13 22:02:06 ID:AFlotEMo [18/44] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シャララ隊長「任務の撤回はどうしてもできない……だが、少し考えればわかることだった。私は、ヒーローとしての、青の護衛隊としての彼女しか、見ていなかった。盲目だったよ」

オモダカ「ヒーローである前に、アオイさん達と変わらぬ1人の子供であった。それを、大人の都合で引き離すこと…我々も、少し事務的過ぎました」

ネモ「ちょ、ちょっと!大人の皆さんがそこまで沈まなくてもいいじゃないですか!…いや、言ってることはその通りかもしれませんけど…」

ボタン「…なんにせよ、ソラが見つからないことにはどうもできんね」

ペパー「…あっ、おい、あれって!」

ふと空を見上げたペパーが何かを見つけた。空を飛び、こちらに向かってくる影。その影はアオイ達やシャララ達を遠くから見つけ、こちらへと軌道を変えた。

シャララ隊長「ソラ…!」

アオイ「ソラちゃん!」

ミライドンに乗ったソラが戻ってきた。コサジタウンを目指す途中で、テーブルシティに集まるアオイ達を発見したのだ。

シャララ隊長「ソラ!」

ソラ・ハレワタール「シャララ隊長…皆さん…!」

ソラの表情もかなり落ち込んでいたが、すぐに頭を上げ、シャララのもとへ駆け寄った。

ソラ・ハレワタール「シャララ隊長、皆さん、大変申し訳ございませんでした!!」

シャララ達が何かを言いかけるより早くソラは深く頭を下げた。
 ▼ 51 z6IguT.tk. 26/01/13 22:03:27 ID:AFlotEMo [19/44] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しばらくの沈黙が流れた後、シャララはソラの前に立つ。そして…。


彼女を優しく抱きしめた。

シャララ隊長「ソラ。君がしたことは、任務完了を妨げることだった。



…だが、それ以前に、私が任務に拘り過ぎて、君の気持ちを何一つ考えていなかった。本当に、申し訳なかった」

ソラにとっては予想外。逆に謝られてしまった。慌てて頭を上げたソラ。

ソラ・ハレワタール「シャララ隊長は何も悪くありません!…わかっていたんです。任務だから、どこかで終わって、帰らなきゃ…いけないのは…!」

シャララ隊長「ああ…それはその通りだ。だが、仮にも、君の友人にも会ったことがある身でありながら、君が、この世界でどれだけ大切な人達に恵まれたのか、それを考えられなかったのは間違いなく落ち度だ」

ソラ・ハレワタール「シャラ…ラ…隊長っ…!」

アオイ「ソラちゃん」

ソラ・ハレワタール「アオイ…さんっ…!」
 ▼ 52 z6IguT.tk. 26/01/13 22:05:56 ID:AFlotEMo [20/44] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アオイ「あたしも、すっごく寂しいよ。それに…次いつ会えるかわからないなら、猶更寂しい!」
アオイ「でもあたし、いつまでもずっとずっと待ってる!」

ソラ・ハレワタール「アオイさん…はいっ、私もです!アオイさんだけじゃない!皆さんの事、そして!」
ソラ・ハレワタール「この世界で出会ってくれた、ポケモンさん達の事も!」

シャララ隊長「オモダカ様、クラベル様。休学手続き直後で申し訳ありませんが、ソラの帰還の日は、一度持ち帰らせてくれませんか?」

オモダカ「ええ、もちろんです」

クラベル校長「畏まりました」

シャララ隊長「ありがとうございます。


…ソラ」

シャララは改めて、真剣な表情でソラの方を向いた。

シャララ隊長「ソラには申し訳ないが、流石にスカイランドに帰らない訳にはいかない。もちろん、隊の都合もあるにはあるが、それ以上に君にはスカイランドとソラシド市にも大切な人がいる」

ソラ・ハレワタール「もちろんです……私、きちんと気持ちを整理します。それと…


私、スカイランドに帰ったら、残りの研究をお手伝いさせてほしいんです!」

シャララ隊長「……わかった。私は一足先にまた少しスカイランドに戻る。
その時に君が帰還する日をもう少し先に延ばすこと、そして君のその意思を、王様に打診する。必ず、良い方向で話を進めることを約束しよう」

ソラ・ハレワタール「ごめんなさい。こんな時に、わがまま言ってしまって」

シャララ隊長「構わないさ。むしろ今まで我儘の一つも言わなかったことに、私が甘え過ぎていたんだ。これぐらいのことは、させてほしい」
 ▼ 53 z6IguT.tk. 26/01/13 22:06:21 ID:AFlotEMo [21/44] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ボタン「ひとまずはよかった…でのいいんかな」

ペパー「あとは、隊長さんに任せるしかねえかな」

ネモ「お願いしますね、隊長さん!」

シャララ隊長「ああ、必ずね」

アオイ「ソラちゃん、それまでの間はあたしの家においでよ!」

ソラ・ハレワタール「いいんですか!?」

アオイ「もちろん!ママにも話しておくよ!」

ソラ・ハレワタール「皆さん…何から何までありがとうございます!」

ソラはまとめた荷物をアオイ宅に置き、少しの間は止めてもらう形になった。流石にアカデミーとしては休学手続きが完了したばかりのため、アオイがアカデミーで授業を受けている間はアオイ宅にて留守番となる。
ソラ自身の性格もあってただ留守番するだけということもなく、家事を自ら手伝ったり、空いた時間があればポケモンの生態についてレポートをまとめたりしていた。これに伴ってソラの事情はソラ自らアオイ同伴の上アオイの母にも伝わっており、その上で了承をあっさりいただけたのは本人の人徳、そして愛する娘からの信頼故である。
 ▼ 54 z6IguT.tk. 26/01/13 22:06:56 ID:AFlotEMo [22/44] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
翌日にはシャララはスカイランドに帰還し、その3日後にはソラに続報が舞い込んだ。

シャララ隊長「ソラ、今から1週間後にはスカイランドに帰還する運びとなった。両世界間の残る問題についても、国が総力を挙げて進めるそうだ」

ソラ・ハレワタール「本当にありがとうございます!その時までには、帰還できるよう準備を進めます!」

この話はすぐにアオイ達にも伝わり、残り少ない時間を大切に過ごしていき、時間はあっという間に過ぎていった。

ネモ「これなら、間に合うかも…!」
ペパー「あとは、あの2人を呼ぶタイミングだよな!」
ボタン「それなら、ちょうどこの時に…」

一方で3人は、とある計画が間に合いそうなことに安堵し、こちらも順調に話が進んでいた。
ただ1人、ソラには内緒で…。

アオイ「ソラちゃん」

ソラ・ハレワタール「はい!アオイさん、何でしょうか?」

アオイ「実は、この日なんだけどね…」
 ▼ 55 z6IguT.tk. 26/01/13 22:08:20 ID:AFlotEMo [23/44] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
[ソラが帰還する前日 コサジの灯台]
アオイ「ソラちゃん!お待たせ!」

ソラ・ハレワタール「アオイさん!お待ちしておりました!」

アオイがこの日の授業を終えたら、2人でコサジの灯台で会う約束をしていた。そしてその約束とは…。

アオイ「それじゃあ…やろっか!あたし達だけの卒業試合!」

ソラ・ハレワタール「はい!望むところです!」

アオイ「…ねぇ、ソラちゃん」
アオイ「あたし達、冒険している時、ほとんどいつも一緒に戦ってきたり、時々特訓していたりしてたけど、こうして正面から真剣勝負したことって、そういえばなかったなぁって、思っちゃって」

アオイ「だから今、すっごく楽しみ!一緒に戦ってきた相棒として、こうして正面から思い切り戦えることが!」

ソラ・ハレワタール「私も、アオイさんの戦いを隣で見てきて、それを今度は正面から受け止められるのが楽しみです!お互い、チャンピオンテストを合格したポケモントレーナーとして!」

アオイ「泣いても笑っても最後の試合、悔いのないように、全力勝負だよ!」

ソラ・ハレワタール「やりましょう!」

アオイ&ソラ・ハレワタール「最後のポケモンバトル!!!」

そこから、2人はお互いの手持ち6匹を駆使したフルバトルを展開した。
お互いがこれまでの旅で培った経験、一緒に戦ってきた相棒、エリアゼロ事変後の鍛錬の成果。
それぞれが全身全霊を以てぶつかり合い、白熱したバトルが進み、両者とも拮抗していた。
 ▼ 56 z6IguT.tk. 26/01/13 22:10:37 ID:AFlotEMo [24/44] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ネモ「おっ、戦ってる戦ってる〜!」
ペパー「おーい!ソラ、アオイ!来たぞ!」
ボタン「も、もう大詰めじゃん」

アオイ「お疲れ様、グレンアルマ。……あっ、みんなも来てくれた!」

ソラ・ハレワタール「ソウブレイズさん、ありがとうございました!……ネモさん達も来てくださったんですね!」

ネモ「私も戦りたくてウズウズしてるんだ〜!終わったらどっちか戦ろうよ〜!」
ペパー「いやその頃にはどっちも手持ちがクタクタだろ…」
ボタン「ネモい」

ネモ「あはは…でもまぁいいや!その為に、昨日バトルしておいたしね!」
ペパー「今日はこの2人の、特別な日なんだ。見守ろうぜ、最後まで!」
ボタン「最後の最後でこの2人の勝負はエモい…!最近のヒーロー番組より見入っちゃうんよ…!」

アオイ「これが最後だよ、頑張れマスカーニャ!」
マスカーニャ「フッシャーア!」

ソラ・ハレワタール「これまでの冒険の全てをぶつけましょう!ウェーニバルさん、出番です!」
ウェーニバル「ウェバー!」
 ▼ 57 z6IguT.tk. 26/01/13 22:11:48 ID:AFlotEMo [25/44] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ネモ「お互い最後の1匹は、最初のポケモン達だ!」
ペパー「な、なぁ。アイツら、テラスタルはもう使ったのか?」
ボタン「…今から、使うみたいだよ」

2人はお互いにテラスタルオーブを取り出し、構えた。

アオイ(やっぱり最後はウェーニバル!こっちはくさタイプで弱点をつけるけど、向こうもかくとうタイプで弱点を突いてくるよね…けど、こっちにも秘策があるんだから!)

ソラ・ハレワタール(マスカーニャさん、来ましたね…!こちらからかくとうタイプで有利をとれますが、くさタイプには弱い…スピードで負けたら厳しいですが、こちらには…あれがあります!)

アオイ「覚悟はいい!?」

ソラ・ハレワタール「アオイさんこそ!私も遠慮はしません!」

アオイ「ひろがる未来に輝け、マイバディ!」
ソラ・ハレワタール「無限にひろがる青い空!」

お互いの口上と共に、2つのテラスタルオーブにエネルギーが集まった。そして…。

アオイ「マスカーニャ!」
ソラ・ハレワタール「ウェーニバルさん!」

アオイ&ソラ・ハレワタール「テラスタル(です)!」
 ▼ 58 z6IguT.tk. 26/01/13 22:12:20 ID:AFlotEMo [26/44] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
2人は、自身の相棒に向かって同時にテラスタルオーブを投げた。
テラスタルの光が2匹を包み込み、結晶に包まれた。

ネモ「おっと!?」
ペパー「こ、これは…!?」
ボタン「そんなことあるん…!?」

アオイ「ソラちゃん…それって…!」
ソラ・ハレワタール「アオイさんこそ…!」

マスカーニャ🎈「フッシャーア!」
ウェーニバル🎈「ウェバー!」

結晶が割れて中から現れた2匹は、それまでの自身のタイプのテラスタルではなく、双方ともにひこうタイプのテラスタルであった。

まるで、無限にひろがる「青い空」のように。

アオイ「ソラちゃんも…テラスタルタイプ、変えていたんだね」

ソラ・ハレワタール「はい。アオイさん、あなたと最後の勝負をすると決めた、あの日から私は特訓だけでなく、対策もしてきたんです」

アオイ「……あははっ!まさか、そこまで同じことしてたなんてね!」

ソラ・ハレワタール「ええ、私も驚いています。でも全ては!」

アオイ&ソラ・ハレワタール「この日の為に!」

アオイ「最後の勝負よ!」
ソラ・ハレワタール「望むところです!」
 ▼ 59 z6IguT.tk. 26/01/13 22:16:34 ID:AFlotEMo [27/44] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アオイ「マスカーニャ、でんこうせっか!」
ソラ・ハレワタール「ウェーニバルさん、アクアジェット!」

マスカーニャ🎈「フシャー!」
ウェーニバル🎈「ウェバァー!」

高速で突っ込み、鍔迫り合いになる2匹。どちらもひこうタイプとなった以上、この2つの技に相性関係は存在せず、更に元々のお互いの有効打となるかくとう技、くさ技は効き目が薄くなっている。

マスカーニャ🎈「ニャニャ…!」
ウェーニバル🎈クワァ…!」

ソラ・ハレワタール(これが、アオイさんとマスカーニャさんの本気の力…!)
アオイ(ソラちゃんとウェーニバル、隣で見て来た時よりも強い…!)

勝負が拮抗し、2匹はお互いに後方へ跳び、距離を取って次の攻撃に備えた。

アオイ「つじぎり!」
ソラ・ハレワタール「アクアステップ!」

マスカーニャ🎈「フシャアー!」
ウェーニバル🎈「ウェーバ!」

爪で切り裂くマスカーニャに対し、ウェーニバルはステップを踏みながら四肢を使った近接格闘で捌いていく。こちらも勝負はつかない。
 ▼ 60 z6IguT.tk. 26/01/13 22:18:49 ID:AFlotEMo [28/44] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アオイ「そこよ!マスカーニャ!」
マスカーニャ🎈「ニャー!」ジャキッ!
ウェーニバル🎈「…!」

ネモ「アオイが、押している…!」

ソラ・ハレワタール「負けないで、ウェーニバルさん!」
ウェーニバル🎈「クワッス!」
マスカーニャ🎈「ッ!」

ペパー「今度はソラが…!」

ボタン「ソラとアオイ…この2人にしかできない戦い…!」

「おーい!」

ネモ「…あ!君達は!」

虹ヶ丘ましろ「や、やっと着いたよー!」
夕凪ツバサ「話は聞かせてもらって、やっと来れました!」
聖あげは「それで、今どういう状況!?」
エル「…あっ!ソラとアオイのポケモン、どっちもテラスタルを使ってる!」

シャララ隊長「申し訳ない、だいぶ遅れてしまった!」

観戦に駆け付けたのは、スカイランドからシャララ隊長と、そしてソラと同じ他のプリキュアの仲間4人だ。シャララは公務が立て込み、更に他4人も各々の都合がなかなかつかず、今日この日も強引に時間を工面してまで、2人の最後の勝負を見届けに来たのだ。
 ▼ 61 z6IguT.tk. 26/01/13 22:20:09 ID:AFlotEMo [29/44] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ペパー「大遅刻ちゃんだけど、勝負はまだ終わっちゃいないぜ!」

ボタン「今、2人とも最初の相棒のポケモンで、最後の1匹ずつなんよ!」

一進一退の勝負。既にお互いのポケモンは息を切らしていた。

アオイ「マスカーニャ、大丈夫!?」
マスカーニャ🎈「フシャァ…!」

ソラ・ハレワタール「ウェーニバルさん、まだいけますか!?」
ウェーニバル🎈「ウェッバ!」

アオイ(もうお互いのポケモンは、きっと次の一撃が限界だ…だったら…!)
ソラ・ハレワタール(次の一手が、最後の一手!決めるなら今しかありません!)

アオイ「マスカーニャ!」
マスカーニャ🎈「!」

ソラ・ハレワタール「ウェーニバルさん!」
ウェーニバル🎈「!」

アオイ&ソラ・ハレワタール「テラバーストッ!!」

マスカーニャ🎈「フシャアーーーニャッ!」🌪
ウェーニバル🎈「ウェーーニバッ!」🌪

2匹の頭のテラスタルジュエルが光り輝き、お互い、テラスタルエネルギーを放つ。ひこうタイプの力が宿ったそれらは竜巻のようであった。

やがて、ぶつかり合う2匹のテラバーストが限界を迎え、破裂。土煙が巻き起こり、強風が渦巻いた。
 ▼ 62 z6IguT.tk. 26/01/13 22:21:06 ID:AFlotEMo [30/44] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アオイ「ううっ…!」

ソラ・ハレワタール「くっ…!」

ネモ「勝負は…!」
虹ヶ丘ましろ「どうなったの〜!?」

ソラとアオイ、観衆のネモ達とましろ達が見守る中、土煙と風が晴れていき、やがて2匹の姿が見えた。どちらも、立ち尽くし、束の間の沈黙が流れる。

程なくして、テラスタルジュエルが光る。


パリィィン!

マスカーニャ「フニャア…」

パリィィン!

ウェーニバル「クワ…」

アオイ「これは…!?」

ソラ・ハレワタール「これって…!」

マスカーニャとウェーニバルの渾身の力を持ってのぶつかり合い。それを経て、2匹のテラスタルジュエルが砕けた。


すなわち、両者共に戦闘不能。勝負は引き分けに終わったことを意味していた。


シャララ隊長「引き分け、か……」
 ▼ 63 z6IguT.tk. 26/01/13 22:23:54 ID:AFlotEMo [31/44] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ペパー「くぅぅ〜〜〜っ!オマエら!2人ともよく頑張った!頑張ったぞ!」

ボタン「まさかまさかの結果…!ここまでやって決着はつかなかったなんて、番狂わせ過ぎるんよ…!」

夕凪ツバサ「ソラさん、アオイさん、お疲れ様でした!」

エル「最期しか見れなかったけど、どっちもすごかったよ〜!」

シャララ隊長「この任務…いや、この冒険を通して、成長したな…ソラ。そんなソラと、友になってくれたみんなにも、感謝するよ」

アオイ「マスカーニャ、本当にありがとう。最高のバトルだったよ」
マスカーニャ「フニャ…」
アオイ「またいつか、次は勝とうね」
マスカーニャ「…ニャッ!」

ソラ・ハレワタール「ウェーニバルさん、ありがとうございました」
ウェーニバル「ウェバ…」
ソラ・ハレワタール「あなたが、私のパートナー…いえ、友達のポケモンさんになってくれて、本当に良かったです。次は、勝ちましょう!」
ウェーニバル「……ニバッ!」

アオイ「ソラちゃん」
ソラ・ハレワタール「アオイさん」

ソラ&アオイ「ありがとうございました!」

アオイ「最高の卒業試合だったよ。ソラちゃん。本当に強くなった!」
ソラ・ハレワタール「アオイさん、最後にこのように熱い勝負をしていただき、ありがとうございます。アオイさんの強さは無限ですね!」

マスカーニャ「ニャーゴ」
ウェーニバル「ウェバ」

2人と2匹。健闘を称え合い、固い握手を交わす。結果は引き分けに終わったものの、2人の目にも曇りはない。

いつか、また会えることを、そしてその時に再戦を誓い合ったのだから。
 ▼ 64 z6IguT.tk. 26/01/13 22:25:30 ID:AFlotEMo [32/44] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シャララ隊長「素晴らしい戦いだった」

ネモ「どっちも最高に実りある勝負だったよー!」

アオイ「みんな!」  ソラ・ハレワタール「皆さん!」

虹ヶ丘ましろ「こんな肝心な時に遅れちゃってごめんねソラちゃん!アオイちゃん!」

ソラ・ハレワタール「そんな!来てくれただけで嬉しいです!…むしろ、元はと言えば私の我儘で、皆さんを振り回してしまって、すみません!」

夕凪ツバサ「もう、ソラさん。その話はもう過ぎたことですよ」

シャララ隊長「その通りだ。それに、これは私に責任があることだ。ソラは何も謝ることなんてないじゃないか」

ボタン「ま、そういうところも、ソラらしいけどさ」

ペパー「むしろ、オマエ達2人がオレ達を振り回して、結果みんな助かったんだ!ガンガン振り回していけよ、思うがままにな!」

ソラ・ハレワタール「皆さん……!ありがとうございました!」

聖あげは「はい!丸く収まったということで!」

ネモ「2人とも、ついてきて!」
 ▼ 65 z6IguT.tk. 26/01/13 22:28:04 ID:AFlotEMo [33/44] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
あげはとネモの案内により、全員はコサジタウンに戻ってきた。そして、そこでは…。


「ソラちゃん、卒業おめでとう!」


ソラ・ハレワタール「こ、これは…!?」

アオイ「ソラちゃんの送別会だよ!」

ソラ・ハレワタール「そ、送別会…!?」


ネモの住んでいる屋敷に招待されたソラは、唖然とした。クラッカーが鳴り、屋敷の中には至る所に装飾が施され、開いたくす玉からは「ソラ・ハレワタールちゃん、ありがとう!」と書かれた垂れ幕が降ってきたのだ。


ペパー「ソラがあの時、オレらにあの話をしたその日のうちにな、アオイがオマエに内緒でみんなに知らせてたんだ」

聖あげは「そして、隊長さんが一度スカイランドに戻ってきて、ソラちゃんの帰る日を先延ばしした時に、私達も隊長さんづてに聞いたってワケ!」

アオイ「せっかくみんなが集まってくれるなら、最後にお祝いしたかったんだ。今までの感謝の気持ち!」
 ▼ 66 z6IguT.tk. 26/01/13 22:30:20 ID:AFlotEMo [34/44] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ソラ・ハレワタール「み……皆さん…っ…!ほ、本当にっ…何から何までぇっ…!」

アオイのママ「ソラちゃん、いつもうちのアオイと仲良くしてくれて、ありがとうね」

ソラ・ハレワタール「ア、アオイさんのお母様!?」

アオイ「ママも来てくれたんだー!」

ネモ「場所貸してくれてありがとうね、みんなお疲れ様!」
使用人達「光栄でございます」「お嬢様のためですから!」「ごゆっくりどうぞ」

ネモ「それじゃあ、今日はパーッとやろう!」

ボタン「…戦ろう、の方じゃないよね」

ネモ「あ、そっちも戦っちゃう!?」

ボタン「…この戦闘狂め。ま、今日ぐらいはいいけど」

ソラ・ハレワタール「皆さん、私の為に、このような素敵な会を開いてくれて、本当にありがとうございますっ!」

ペパー「オレ達こそ、今までサンキューな!あっちに帰っても元気でやってけよ!」

ボタン「誰もソラのこと、ずっとずっと忘れない。ってか、また来れるようになる時をずっとずっと待ってっから」

ネモ「いつでも大歓迎だよ!あ、パルデアにまた来たらバトルしようね!私はアオイの次でいいからさ!」

ボタン「…ネモにしては珍しく謙虚」

ネモ「お、戦るかー?」
 ▼ 67 z6IguT.tk. 26/01/13 22:59:05 ID:AFlotEMo [35/44] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シャララ隊長「本当に、よい友達や仲間に恵まれたな。ソラ」

虹ヶ丘ましろ「よかったねぇ、ソラちゃん」ホロリ

ソラ・ハレワタール「私、ここに来て本当に良かったです!私も、皆さんの事、一生忘れません!」
ソラ・ハレワタール「必ず、また戻ってきます!この素敵な世界に!」

アオイ「約束っ!」
ソラ・ハレワタール「はいっ!」

その日は誰もが時間を忘れ、思い思いに過ごした。
お互いの世界の事や、これまでの思い出、まだ知らないポケモンの話など。

任務の中で受けた課外授業の「宝探し」。ソラとアオイは自分達にとっての宝物、時空を超えた、かけがえのない絆と言う形で答えを見つけたのだった。

楽しい時はあっという間に過ぎ、翌朝、ソラ達はスカイランドへと帰って行った。

ソラ・ハレワタール「また来ます。パルデア地方に。必ず、少しでも早く、スカイランドとこの世界をつなげられるように」
ソラ・ハレワタール「ポケモンの世界と私達の世界の橋渡し、何より…

素敵なお友達の皆さんと、また会いたいから!」

―――――
 ▼ 68 z6IguT.tk. 26/01/13 23:04:34 ID:AFlotEMo [36/44] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ソラ・ハレワタールがポケモンの世界の調査任務を終え、スカイランドに帰ってから、月日が流れた。
スカイランドとソラシド市には、ある変化が生じていた。

[ソラシド市]
聖あげは「ただいま〜」
ビビヨン「びよよ〜」

虹ヶ丘ましろ「お帰り、あげはちゃん!」
ニンフィア「ふぃ〜♪」

聖あげは「ただいま、ましろん!ニンフィアもお出迎えありがとっ☆」

ニンフィア「ふぃっ!」

聖あげは「やっぱまだソラシド市は少ないね。ポケモンと暮らしている人達」

虹ヶ丘ましろ「そうだねぇ。最近やっとスカイランドでも、増えて来たばかりだし、こっちはまだまだだよぉ」

聖あげは「そう言えばソラちゃんは?」

虹ヶ丘ましろ「あ、うん。ソラちゃんならね…」

―――――
 ▼ 69 z6IguT.tk. 26/01/13 23:06:21 ID:AFlotEMo [37/44] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
[スカイランド]
花屋の市民「お客さん、注文していた花束、仕入れといたよ!」
ロズレイド「ローズ」

客の市民「まぁ、ありがとう!綺麗な花ねぇ」

花屋の市民「この子が手伝ってくれたお陰さ!」
ロズレイド「ロズレ♪」

チルタリス「チル〜♪」
タイカイデン「クワー」

近衛兵「北方、異常なし!」
近衛兵「西方も異常なし!この子達のお陰で、我々も仕事が効率化されたな」
近衛兵「みんな、そろそろ引き上げて良いぞ!」
チルタリス「チルッ!」
タイカイデン「クワー!」

[スカイランド王城]
ベリィベリー&アリリ副隊長「失礼します!」
ドテッコツ「コツ!」

シャララ隊長「どうだ、2人とも。例の物は?」

アリリ副隊長「はっ!こちらになります!」

シャララ隊長「ありがとう。ふむ、これなら更に研究が進むだろう」
 ▼ 70 z6IguT.tk. 26/01/13 23:08:57 ID:AFlotEMo [38/44] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アリリ副隊長「最近ようやく、ソラ三番隊長のいた世界とのポータルが安定してきたお陰で、滞りなく入手できました!」

シャララ隊長「あの任務で、ソラが時々レポートを届けてくれていたお陰だ。彼女は、帰ってきてからも懸命に自分の体験を広めてくれていた。先のアンダーグ帝国との和解と言い今回の件と言い、間違いなくここ数年一番の功労者だろう」

ベリィベリー「とはいえ、ポケモンと言う種族にはまだまだ謎が多い。だからこそ、隊長や我々も、訓練と並行して研究をしている、と」

シャララ隊長「そうだ。常に考え続ける為にも、知識を取り入れていくことは不可欠だからな」

シャララ隊長(異なる世界間の融和…それを可能にしたのは他でもない君だ。とても、感謝してもしきれないよ。ソラ)

ベリィベリー「ところで、隊長。ソラの姿が見当たりませんが?」

シャララ隊長「ああ、彼女なら…」

―――――
 ▼ 71 z6IguT.tk. 26/01/13 23:09:14 ID:AFlotEMo [39/44] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
[パルデア地方 グレープアカデミー]
ネモ「ねえねえアオイ!聞いた!?」

アオイ「聞いた聞いた!ブルーベリー学園と合同の林間学校!」

ペパー「いいよなー。こっちから何人かを選抜して行くんだもんなー」

ボタン「でもそれがアオイなら納得」

アオイ「ジニア先生から声がかかって、まさか行けることになるなんて思わなくって、もう今から楽しみー!」

ネモ「パルデアじゃ見かけないポケモンもいるんでしょ!?く〜っ、どんな強いポケモンがいるんだろ!てか、ブルーベリーの人達とも戦りたいよ〜!」

ボタン「ネモいなぁ」

ネモ「こほん、まぁともかく…アオイ!せっかく私達グレープアカデミーの代表として行くんだから、思いっきり楽しんできてね!お土産話、楽しみに待ってるから!」

アオイ「うん!じゃああたし、準備してくる!」

1-A担任のジニアより連絡があり、ここパルデア地方より遠く離れたキタカミの里にて、姉妹港・ブルーベリー学園との林間学校が行われる。アオイも、その林間学校の交換留学生としてお呼びがかかったのだ。
 ▼ 72 z6IguT.tk. 26/01/13 23:11:36 ID:AFlotEMo [40/44] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アオイが自分の部屋に辿り着く前、ある光景に目が止まる。
それは、ドアが解放され、綺麗に整理整頓された寮室。自分がこのアカデミーに入学して、初めて案内された時と同じ光景なのだ。

アオイ「……ソラちゃんも、いたらよかったのになぁ…」

数ヵ月前までこの世界にいた親友の事を思い出す。ソラ・ハレワタールは今でも向こうで頑張っているのだろうか。
そう考えながら、準備を終え、エントランスルームへと降りた。既に他の交換留学生は集合しており、ジニア先生と、イッシュ地方・ブルーベリー学園のブライア教務主任も既に到着していた。

ブライア「やぁ、これで揃ったようだね」

アオイ「遅れてすみません!」

ジニア「時間ギリギリでしたねぇ。では早速、今回の林間学校について説明を…」

「お待ちください」

突然、静止がかかる。振り向くとそこにはオモダカがいた。

アオイ「トップ…!?」

オモダカ「止めてしまってすみませんね。実は、今回の林間学校について、折り入って1点報告があり参りました」
 ▼ 73 z6IguT.tk. 26/01/13 23:12:50 ID:AFlotEMo [41/44] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ジニア「わぁ、理事長直々にご足労いただくなんて、よっぽどのことでしょうねぇ」

ブライア「これはこれは。お世話になってます」

オモダカ「こちらこそ。あぁそうだ、本題ですね。この件はアオイさん、あなたにも関係があります」

アオイ「あ、あたしもですか?」

オモダカ「ええ。実は今回予定していた交換留学生のメンバーが、1人増えることになりましてね。まだお二方には伝えていなかったものですから」

ジニア「おやおや」
ブライア「なんと!」
アオイ「も、もう1人増えるんですか!?」

「誰なんだろう?「ずいぶん急だね」

アオイ「でも、誰なんだろう…」

オモダカ「もうすぐ、来るはずですよ」
 ▼ 74 z6IguT.tk. 26/01/13 23:14:33 ID:AFlotEMo [42/44] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
程なくして、アカデミーのドアが開く。そこにいた1人の生徒の姿に、誰もが驚きを隠せなかった。

アオイ「…!あなたは!」

ソラ・ハレワタール「アオイさん!皆さん!お久しぶりです!」

アオイ「ソ…!」

アオイ&他生徒達「ソラちゃん!?」

奇跡ともいえる再会であった。スカイランドに帰り、長らくこの世界とコネクトできないと思われていたソラ・ハレワタールが、また戻ってきたのだ。

アオイ「ソラちゃ〜〜〜〜ん!!」

ソラ・ハレワタール「アオイさん!会いたかったです!」

アオイはソラに駆け寄り思いきり抱き締める。ソラもまたアオイを抱き返していた。
 ▼ 75 z6IguT.tk. 26/01/13 23:16:20 ID:AFlotEMo [43/44] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アオイ「でもどうして!?」

ソラ・ハレワタール「私はあれから必死に皆さんのお手伝いをしました。それで、予定よりも早く、ここに来ることができたんです!」

その後、こっそり耳打ちで聞いた話によれば、ソラ、そしてスカイランド王城の総力で、2つの世界を繋ぐための研究を推し進め、予定より早くポータルの安定化に成功したとの事。曰く、数年分は短縮された見込みだそうだ。

オモダカ「彼女が到着したのは実は昨日の放課後でしてね。私の方で預かり、今日のメンバーに加えられるよう話を取り付けさせていただきました」

アオイ「そうだったんだ!ありがとうございます!」

ソラ・ハレワタール「今回の林間学校を終えたらまた戻りますけど、今はもういつでも行き来できますから、またすぐ会えます!」

「おかえりソラちゃん!」「またよろしく!」

アオイ「ソラちゃん…!おかえり!」

ソラ・ハレワタール「ただいまです、アオイさん!」
 ▼ 76 z6IguT.tk. 26/01/13 23:17:17 ID:AFlotEMo [44/44] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
オモダカ「では、私はこれにて。ジニア先生、ブライア主任、あとはお任せしましたよ」

ジニア「はぁい」 ブライア「畏まりました」

ジニア「それじゃあ、皆さん行きますよー!」

キタカミの里までは、飛行機やバスを乗り継ぐ長旅になる。入念に説明を受け、メンバー達は移動を開始した。

アオイ「ソラちゃん」
ソラ・ハレワタール「はい!」

2人は頷き合い、握手をした。

ソラ&アオイ「またよろしくお願いしますっ!」

彼女達の冒険は、これからも続いていく。
彼女達の絆もまた、無限にひろがる。



おしまい
 ▼ 77 トウモリ@ゴーストジュエル 26/01/14 12:57:36 ID:WEOwhfiA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
まさか最後に帰ってくるなんて
滑り込みの完結乙!っぱ、ハッピーエンドよ
 ▼ 78 ボミー@ラルトスのおとしもの 26/01/14 13:54:36 ID:idmUNbys NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
閉鎖がなければ、ここまでの過程も濃密だっただろうに、残念
ポケモンリーグの面接試験も応募したし、せっかくだから見たかった


でも、終わり良ければ総て良し。
本当にお疲れさまでした、ありがとう
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