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SS

【SS】三頭竜と王の剣霊

 ▼ 1 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/24 14:16:15 ID:qwe8UkO2 [1/5] NGネーム登録 NGID登録 報告
傷ついた身体が、月明かりに浮かび上がる。

六つの羽はぼろぼろに千切れ、あちこち滲んだ血と砂ぼこりで汚れていた。

だが、満身創痍なのは俺も同じだった。

全身が軋むように痛い……。

最後の力を振り絞って、俺はなんとかサザンドラの首を抱きしめてやった。

「すまん……守ってやれなくて……本当に……」

サザンドラは呻き、一番大きな首をすり寄せてきた。
まるで、「お前は悪くない」と庇うように。

牢の中、1人と1匹は寄り添って処刑の待つ。

夜は、まだ明けない。

*****
 ▼ 2 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/24 14:20:53 ID:qwe8UkO2 [2/5] NGネーム登録 NGID登録 報告

――ドスンッ!

地面に倒れ伏したシビルドンに、僕は慌てて駆け寄った。
細かい砂粒が体に当たって痛い。

砂嵐の向こうで、先輩のガブリアスは勝ち誇ったように雄叫びを上げた。

男「シビルドン!……よくやったな、お疲れさま。ゆっくり休んでくれ」

シビルドン「びび…………」キュイン

先輩「ガブリアス、最高だったぞ!戻れ!」

ガブリアス「ぐがー!!」キュイン

男(また、負けた……)ギリッ

男「……やっぱり強いですね、先輩のポケモン」

先輩「お前は好きなポケモンにこだわり過ぎだよ。気持ちは分かるけど、全体のバランスが悪くなるだろ?」

男「はは……」

図星だった。思わず苦笑いだ。
 ▼ 3 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/24 14:25:31 ID:qwe8UkO2 [3/5] NGネーム登録 NGID登録 報告
実は先輩も、いわゆる『かいじゅうマニア』というやつだ。

現にバンギラスやガブリアスみたいな、怪獣っぽいゴツいポケモンが大好きだ。

だけど、バランスを考えてマリルリみたいなかわいいポケモンもPTに組んでるし、戦略も充分練っている。

要するに、僕には足りないのだ。
先輩のように、好きなポケモンで勝つための努力と覚悟が。
 ▼ 4 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/24 14:27:40 ID:qwe8UkO2 [4/5] NGネーム登録 NGID登録 報告
先輩「そういやー、俺がこないだあげた孵化あまりのモノズ、元気にしてるか?」

男「あっ、モノズなら今持ってますよ!いけっ、モノズ!」ポンッ

モノズ「ぎゃおおおぉ!!!」

男「おっ、元気がいいなー!」

男「ハハ……思ってたよりずっと凶暴で……手を焼いてます」

ポンッ!

ギルガルド「…………」

先輩「あれっ?……ギルガルド。また勝手にボールから出てきちまったのか?」
 ▼ 5 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/24 14:32:24 ID:qwe8UkO2 [5/5] NGネーム登録 NGID登録 報告
男「『また』?それってどういうことですか?」

先輩「コイツ、サザンドラ系統のポケモンが好きみたいでさ。気配を感じると勝手に出てきちまうんだ」ヤレヤレ

男「ギルガルドが?……変わってますね」

男(サザンドラとギルガルドを組み合わせて使う人はよく見るけど……)チラッ

ギルガルド「キュル……」ジッ
モノズ「ぎゃう?」キョロキョロ

男(ギルガルド自身がサザンドラを選ぶなんて、聞いたことないし……眉唾だなあ)
 ▼ 6 トルネロス@たいりょくのハネ 16/08/24 17:01:03 ID:VHsbhIQU NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
もっふもふさんだぁぁぁぁ
支援安定
 ▼ 7 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/24 17:19:21 ID:zDXekjuk [1/8] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
ギルガルド「キュルルルル…………」クイックイッ

先輩「ん、どうしたギルガルド?……袖は引っ張るなよ、服が伸びる」

ギルガルド「…………」スッ…

モノズ「ぎゃ?ぎゃお!ぎゃーお!」キャッキャッ

男「わぁ……ホントですね!ギルガルド、モノズのそばにぴったりくっついて……なんだか護衛みたいです」

先輩(そうか…………)ハッ

先輩「男。お前にそのギルガルド、貸してやるよ」

男「えっ?」
 ▼ 8 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/24 17:20:11 ID:zDXekjuk [2/8] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
先輩「ギルガルドはお前と……お前のモノズと一緒に行きたいらしい」

男「先輩ポケモンの言葉が分かるんすか!?」

先輩「まさか!だけど、アレ見ろよ」ユビサシ

モノズ「うぎゃーお?」

ギルガルド「キュル…………」

モノズ「ぎゃー!ぎゃーう!」キャッキャッ

男「ウソだろ……俺のいうことは全然きかないモノズが……あんなになついて……」ガクゼン

先輩「案外ギルガルドの方がブリーダーの素質があるかもしれねえぜ?弟子入りしたらどうだ?」

男「そんな……師匠とでも呼べっていうんですか?!」

先輩「ははは!冗談だよ、冗談!」ケタケタ
 ▼ 9 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/24 17:21:44 ID:zDXekjuk [3/8] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
男「それより……先輩はいいんですか?ギルガルドなんて強いポケモン僕に預けて……」

先輩「うーん……そいつ、気難しいんだよな。ポケモンらしくない、っていうか……」

男「?どういうことですか?」キョトン

先輩「……まあ使ってみりゃ分かるさ!何事も経験だぜ」

男「はぁ……?とりあえずありがとうございます!」

男(先輩でも扱いの難しいポケモンを僕が使いこなせるのか?正直不安だ……)ヒヤアセ
 ▼ 10 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/24 17:23:57 ID:zDXekjuk [4/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
先輩「大事にしてくれよ!俺が丹精込めて育てたポケモンだからな!」

男「それはもちろんです、任せてください!」

ギルガルド「……」
ギルガルド「……」ペコリ

男「こいつ今先輩にお辞儀を……!?」

先輩「はは、礼儀正しいだろ?いい意味でポケモンっぽくないんだよなあ」


こうして俺の新しい仲間、ギルガルドがPTに加わった。

はじめこそ「ポケモンが人間を選んだ」ことに戸惑ったけど……
お辞儀をしたり、ご飯の時にもがっつかなかったり、
紳士的な感じのするこのポケモンが、僕はいつのまにか大好きになっていた。
 ▼ 11 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/24 17:53:14 ID:zDXekjuk [5/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
男「皆、紹介するよ!今日から旅の仲間に加わったギルガルドだ!」

ギルガルド「…………」

男「波乗り要員のドククラゲと交代でしばらくPTに入るけど、皆仲良くしろよ!」

(以下、ポケモンたちの言葉を訳してお送りします)

ギルガルド「…………」

ポリゴン「えっと……初めましてギルガルドさん。私、トリル担当のポリゴン2と申します」

シュバルゴ「私はアタッカーのシュバルゴだ、以後よろしく」

シビルドン「おらがこのパーチィの首領(ドン)、シビルドンだぁ。よろしぐなあ」

フライゴン「ぼくはフライゴンふりゃ!……ところでギルガルド、さっきからなんで何も喋らないふりゃ?」

ギルガルド「…………」

モノズ「お師匠さまは必要なこと以外はあんまり喋らねえんだ!」

フライゴン「お師匠さま!?お前らいつからそんな関係になったふりゃ!!」フギャー
 ▼ 12 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/24 17:56:27 ID:zDXekjuk [6/8] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
ポリゴン2「フライゴンさん、少し落ち着いてください」

フライゴン「落ち着けないふりゃ!!大体マスターは何を考えてるふりゃ!?サザンガルドなんて採用されたらタイプの被るぼくとシュバルゴはクビふりゃ!」

シュバルゴ「フライゴン、止めろみっともない!
……ギルガルド、気分を悪くしたなら済まない。フライゴンにも悪気はないんだ」

ギルガルド「……いや、気にするな」

フライゴン「シュバルゴ!それでいいふりゃ!?ぼくはコイツが気に食わないふり……痛い痛い痛い!!!」フギャー
モノズ「……」ガジガジ

フライゴン「半減のかみくだくなんて効かな……痛い!地味に痛いふりゃ!!!」
 ▼ 13 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/24 17:59:40 ID:zDXekjuk [7/8] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
モノズ「お師匠さまを悪く言うな!空を飛ぶ要員のくせに!」

フライゴン「」

ポリゴン2「モノズさん!本当のことでもちょっと言い過ぎですよ!」

シビルドン「んだ。おらたちの旅はフライゴンのお陰でラクさ出来てるだよ」ウンウン

シュバルゴ「モノズ、悪いのはフライゴンだが勘弁してやってくれ……」

モノズ「ソイツが初めに言い出したんだろ!!」ギャオー!

ギルガルド「モノズ、謝れ」

モノズ「う………………わ、悪かったな。……これでいいかよ?」チラッ

フライゴン「ふりゃ!!?ま、まぁいいふりゃ…………」アセアセ
 ▼ 14 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/24 18:01:09 ID:zDXekjuk [8/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
ポリゴン2(いじっぱりのモノズさんがあんなに素直に謝るなんて……)ポカーン

シュバルゴ(フライゴンも戸惑っているようだな……)

シビルドン(出会ったばかりのモノズを手なずけるなんて……ギルガルド、ただものじゃねぇべ……)ゴゴゴ…


男(うーん、ちょっとぎこちない感じもするけど……一応皆ギルガルドを受け入れてくれたのかな?)ホッ

男(それにしても……ギルガルドが来てからのモノズは、本当に大人しくなった)

男(前は周りにあるもの何でも体当たりして噛み砕いて……傷だらけになったり喉につまらせたりして、ポケモンセンターにお世話になりっぱなしだったのに)

男(……タイプだけじゃなくて、性格の相性までいいのかな……?)
 ▼ 15 ノズパス@キズぐすり 16/08/24 19:12:57 ID:fayC3SVQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
私怨
モノズかわいいでござる
 ▼ 16 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/24 23:40:43 ID:A.c3qJm. [1/2] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
ギルガルド「……」ピクッ

モノズ「お師匠さま!待ってよ!」トテトテ

ギルガルド「……なぜお前は私を師と慕う?」

モノズ「だってマスターがそう呼んでたから!」

ギルガルド「…………」

モノズ「……お師匠さま?」クビカシゲ

ギルガルド「私はお前の師匠ではない」

モノズ「…………」シュン…

ギルガルド「だが、呼びたければ勝手に呼べばいい」

モノズ「……!うん!」パアァ


ポリゴン2「モノズさん、すっかりギルガルドさんにべったりですね」フフ

シュバルゴ「ああ……出会ったばかりだというのに、本当の師弟のようだ」
 ▼ 17 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/24 23:46:17 ID:A.c3qJm. [2/2] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
その日の夜…

〜ポケモンセンター〜

男「今日はここに泊まるから、皆他の利用者さんに迷惑かけちゃダメだよ」

男「それじゃあ電気消すよー!おやすみー……」カチッ


男「Zzz……」

シビルドン「ぐおー……ぐおー……Zzz」ビタンビタン

ポリゴン2「…………」スリープモード

フライゴン「……った……ついにガブ……に…………Zzz」ムニャムニャ

シュバルゴ「…………Zzz」

モノズ「……」

モノズ「…………」

モノズ(眠れない…………)ゴロン

モノズ(シビルドン、イビキうるせぇな……)イライラ

モノズ「…………」スクッ トテトテ…


ギルガルド「…………」ジッ
 ▼ 18 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/25 00:00:16 ID:uzHEDJmI [1/4] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
モノズ(あーあ……勝手に外に出ちまった……マスター、怒るかな)トテトテ…

モノズ(……外は、涼しくて静かだ)トテトテ…ゴツンッ!

モノズ「痛えッ…………!?何かぶつかった!?」

ギルガルド「……何をしている」ギョロ

モノズ「その声……お師匠さま!へへ、ちょっと眠れなかったから散歩してただけだぜ」

ギルガルド「そうか」

ギルガルド「寂しそうな顔をしていたから、何かあったのかと思った」

モノズ「さみしい?」キョトン
 ▼ 19 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/25 00:01:28 ID:uzHEDJmI [2/4] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
モノズ(さみしい…………って、胸に穴が空いて、そこを風が通り抜けるような……すうすうした感じの、アレだよな?)

モノズ「……どっちかって言うとお師匠さまの方が、『さみしい』ってニオイだぜ?」

ギルガルド「…………匂いで分かるのか」

モノズ「へへへ……オレ、目が見えねえ分鼻が利くんだよ」テレッ

モノズ「前のご主人に会いたいのか?」

ギルガルド「……前の主に未練は無い。自分から志願したことだからな」

モノズ(……?じゃあなんでお師匠さまは『さみしそう』なんだ?)

モノズ「でも、そっか。オレもお師匠さまも、『さみしい』から眠れなかったのか?よくわかんねーけど」

ギルガルド「……そうだな。少し、慰みに物語を聞かせてやろう」

モノズ「ものがたり?」

ギルガルド「私が前の主に会うずっと前から知っている、古い物語だ……」
 ▼ 20 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/25 00:12:21 ID:uzHEDJmI [3/4] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
昔々、あるところに人間の男がいたそうだ

男は父の顔を知らない
母は盗賊に襲われて死んだ
男は幼くして天涯孤独の身となった

ひとりで生きるために、盗みや悪さをたくさんした
当然他の人間からは嫌われる
人に飼われるポケモンは彼を見下し
野良ポケモンは容赦なく彼を襲った

人間もポケモンも、誰も信じられぬ日々
男はとても孤独だった
ひとりぼっちの夜は
寂しさで眠れぬことさえあったという

しかし男は歌を知っていた
赤ん坊の頃、母の胸に抱かれながら聞いた歌だ

『王よ 我らが王よ
偉大なる御光で 大地を満たしたまえ
王よ 我らが王よ
さすれば 民草は朝露に輝くであろう……』

……歌を歌っている間だけ、男は僅かな安らぎを得られた

自分もこの国の一部であり王の栄光に守られている
そのことが、男の唯一の支えとなっていた

そうしてひととき孤独を忘れ、男は眠りにつくのだった……
 ▼ 21 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/25 00:17:05 ID:uzHEDJmI [4/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
モノズ「……」ウトウト

ギルガルド「眠くなってきたようだな。部屋へ戻ろう」

モノズ「……待って、それ、どんな歌だった?」ウトウト

ギルガルド「先ほど歌詞を説明しただろう」

モノズ「歌ってくれねえのか?」ウトウト

ギルガルド「この醜い声で、歌が歌えると思うか?」

モノズ「みにくい……?」ウトウト

モノズ(お師匠さまの……かたい金属を擦り合わせたみたいな……ギシギシって、高い声……)ウツラウツラ

モノズ(でも……別にいやな音じゃねぇのにな…………)ガクン…

ギルガルド「おい、モノズ。モノズ」ユサユサ

モノズ「Zzz……」

ギルガルド「参ったな……」ハァ
 ▼ 22 ラムパルド@ラグラージナイト 16/08/25 00:28:59 ID:slvQG8c. NGネーム登録 NGID登録 報告
サザンガルドSSとは俺得
 ▼ 23 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/25 09:12:14 ID:IRaT/tkE [1/4] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
ギルガルド「……引きずっていくか」ボソッ

ギルガルド「…………」ズル…ズル…

ギルガルド「…………」ハー

ギルガルド(どうやらこの腕は、盾より重い物を持つのは難しいらしい……)ムムム

モノズ「ふわぁ、…………Zzz」スピー

ギルガルド(……!あくびか……いけない……私まで眠くなってきた)ウトウト…

ギルガルド(なるべくポケモンセンターの近く……明るいところなら)ウツラウツラ…

ギルガルド(多分、このあたりなら安全だろう…………)ウツラウツラ

ギルガルド「……」ガクッ
 ▼ 24 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/25 09:14:04 ID:IRaT/tkE [2/4] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
翌朝……

ジョーイ「うん、今日も気持ちのいい朝ね」ノビー

モブ「ジョーイさん!大変です!外にポケモンが倒れて……!!」オオアワテ

ジョーイ「なんですって!?」ガタッ

モブ「来てください、こっちです!!」タッタッタ

ジョーイ「分かりました、すぐ行くわ!」タッタッタ


モブ「こいつらです!」ビシッ

ジョーイ「……これは」

モノズ「……Zzz」
ギルガルド「……Zzz」
 ▼ 25 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/25 09:16:59 ID:IRaT/tkE [3/4] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
モブ「全然違う種類のポケモンがこんなふうにすぐそばで倒れているなんて……何かの事件でしょうか!?」

ジョーイ「いえ…………これはおそらく、眠っているだけだわ」

ジョーイ(ふたりともこのあたりにはいない種だから……おそらくトレーナーのポケモンね)

ジョーイ「そう言えばよくここにモノズを連れてくるトレーナーがいたわね……」ボソッ

モブ「ジョーイさん、こいつらどうしますか?」

ジョーイ「そうね……あ!出てきなさい、ミルタンク!」

ミルタンク「ンモー」

ジョーイ「ミルタンク、軽めに目覚ましビンタ!」
 ▼ 26 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/25 09:17:42 ID:IRaT/tkE [4/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
ミルタンク「ンモー」ペシッペシッ

モノズ「うぎゃっ!!?」コウカハバツグンダー

ギルガルド「!!!!?!?」コウカハバツグンダー

ジョーイ「ふたりとも起きたなら自分の足でセンターまで行けるかしら?どう?」

モノズ「ぎゃ……」フラフラ

ギルガルド「キュル……」フラフラ

ジョーイ「あら?技の威力が強すぎたのかしら……後でちゃんと回復してあげなくちゃ!」

モブ(この人……お、鬼だ……)ガクガク
 ▼ 27 ピンプク@ジュカインナイト 16/08/25 09:35:11 ID:HJU1UHbo NGネーム登録 NGID登録 報告
心の底から支援
 ▼ 28 ◆CSn9vcIqE6 16/08/25 10:32:39 ID:NPzVDc7U NGネーム登録 NGID登録 報告
w

支援ですー!
 ▼ 29 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/25 22:02:29 ID:eL18pn3U [1/11] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
男「すいませんでした!うちのモノズとギルガルドがご迷惑お掛けしました!!」

ジョーイ「いえ、ふたりとも大きなケガがなくて良かったわ」ニコニコ

ギルガルド「」
モノズ「」

男「お前たち、勝手に部屋を出たらダメじゃないか!」

ギルガルド「キュルル……」ペコ…

モノズ「ぎゃーう……」シュン…

男「あー……心配したんだぞ。今度からは勝手に部屋を出ないように!」
 ▼ 30 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/25 22:03:38 ID:eL18pn3U [2/11] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
男「でも……なんで急にボールを出たりしたんだ?」

男(先輩もギルガルドが勝手にボールを出ることがあるって言ってたな……うーん)

男「モノズ、戻れ!ギルガルド、ちょっと聞いて欲しいんだ」

モノズ「ぎゃーお!?」キュイン

男「ギルガルド、先輩の所でもそうだったって聞いたけどどうしてそんなにモノズにこだわるんだ?」

ギルガルド「……」

男「いや、お前を否定するわけじゃないよ。周りに迷惑を掛けるのは控えて欲しいかな」

ギルガルド「……キュル」コクリ

男「分かってくれたかな?ありがとね、ギルガルド」ナデナデ

ギルガルド「…………」ムッツリ

男(先輩の言う通り……気難しいなあ。頭撫でてあげたら、シビルドンとかフライゴンは大喜びなんだけどなあ)ハハ

*****
 ▼ 31 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/25 22:04:26 ID:eL18pn3U [3/11] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
モノズ「お師匠さま!まってよ!!」トテトテ

ギルガルド「……」スイー

モノズ「お師匠さまー!どこいった!?しゃべってくれねーとどこにいるか分かんねーよ!」キョロキョロ

ギルガルド「……」スイー


シュバルゴ「どうしたんだあの2人……喧嘩でもしたのか?」

ポリゴン2「昨日夜2人で部屋を抜け出してたって聞きましたけど……そのときに何かあったんでしょうか?」

フライゴン「きっとマスターに怒られて凹んでるんだふりゃ!アイツ、マスターにナデナデされてもいつもの仏頂面だったふりゃ!」

シュバルゴ「それだけだといいが……少し、モノズが不憫だな」
 ▼ 32 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/25 22:37:35 ID:eL18pn3U [4/11] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
男「おーいモノズ!お前はこっちだ!今日もレベル上げ頑張ろうな!」

モノズ「ぎゃお……」

ギルガルド「…………」

モノズ(お師匠さま……)シュン

モノズ(オレのこと嫌いになっちまったのかな?オレ、なんか悪いことしたのかなー……)
 ▼ 33 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/25 22:39:17 ID:eL18pn3U [5/11] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
男「モノズ!あくのはどう!!」

モノズ「ぎゃおおおおおぉッッ!!!」ギュンッ!!

タブンネ「たぶんぬっ!!」ビターン!!

ふりそで「ああっ、タブンネ!!」

タブンネ「」セントウフノウ

審判「タブンネ、戦闘不能!モノズの勝ち!」

男「いいぞ、モノズ!」
男(技の威力も精度も上がってきてる!これなら……!!)

モノズ「ぎゃーう!」ピカッ

男「モノズ……お前体が光って……!」

モノズ「ぎゃ!?……ぎゃ、ぎゃお……」オロオロ
 ▼ 34 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/25 22:43:44 ID:eL18pn3U [6/11] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
>>33:訂正
〜バトルシャトー〜

男「さあモノズ!今日はここで特訓だ!!」

モノズ「ぎゃおぎゃーお!!!」ワクワク

ふりそで「男さん、対戦よろしくお願いしますわ!いきなさい、タブンネ!」

タブンネ「たーぶんね〜」ニコニコ

男「いくぞモノズ!あくのはどう!!」

モノズ「ぎゃおおおおおぉッッ!!!」ギュンッ!!

タブンネ「たぶんぬっ!!」ビターン!!

ふりそで「ああっ、タブンネ!!」

タブンネ「」セントウフノウ

審判「タブンネ、戦闘不能!モノズの勝ち!」

男「いいぞ、モノズ!」

男(技の威力も精度も上がってきてる!これなら……!!)

モノズ「ぎゃーう!」ピカッ

男「モノズ……お前体が光って……!」
 ▼ 35 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/25 22:45:23 ID:eL18pn3U [7/11] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
突然モノズの体がまばゆい光に包まれる。
光の中で首は二又に分かれ、背には真っ黒な羽根が形作られた。

「ぐぎゃおおおおおう!!!」

地を震わすような低い鳴き声。
体は一回り以上大きくなり、威圧感を放つ。
よりドラゴンらしくなったその姿に、僕は叫び出したいくらい興奮していた。


男「モノズ、おめでとう!!!やったな、今日からお前はジヘッドだ!!!」

男(長かった……!!レベル1からここまで、本当に……!!!)ジワッ

男「帰ったらご馳走を用意してパーティしようか!……ジヘッド?」
 ▼ 36 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/25 23:01:29 ID:eL18pn3U [8/11] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
ジヘッド「……ぎゃう?」「がう……」キョロキョロ

ジヘッド「ぎゃう!ぎゃーお!」「がう!!がぎゃー!!」ギャーギャー

男「こ、こら!!喧嘩するな!!!」アワアワ

男(そうか……!首が2本に増えた分暴れっぷりも2倍になるのか……!!)



〜ミアレシティ 某レストラン〜

男(とりあえず進化祝いにレストランに連れてきたのはいいけど……)アセダラダラ

ジヘッド「ぎゃあう!!!」「うぎゃ!?ぎゃおおおう!!!」ギャーギャー

男「おいジヘッド、ちょっとは静かにしてくれ!ジヘッドってば!!」アワアワ

男(全ッ然手がつけられん!!!正直モノズの比じゃない!!!)
 ▼ 37 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/25 23:02:21 ID:eL18pn3U [9/11] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
ジヘッド(右)「オイ!!テメェオレ様の飯取るんじゃねえ!!」ムシャムシャ
ジヘッド(左)「うるせぇ!!オレ様に指図するんじゃねえ!!」ガツガツ

ギャーギャー ワーワー

ポリゴン2「ジヘッドさんのお祝いの席だと言うのに、穏やかじゃないですね」

フライゴン「何だか前よりずっと騒がしくなったふりゃ……」モグモグ

シュバルゴ「競争相手が増えた分、我が強くなったように見えるな……」ヤレヤレ
 ▼ 38 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/25 23:15:38 ID:eL18pn3U [10/11] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
シビルドン「ギルガルド、おめぇちょっと言ってやってぐんねぇか?」

ギルガルド「……ジヘッド、飯は黙って食え」ギロッ

ジヘッド(右)「………………ちぇっ、分かったぜお師匠さま」モグモグ

ジヘッド(左)「勘違いするなよ、負け認めたわけじゃねーからな」ムグムグ

ジヘッド(右)「うるせーな!それはオレ様のセリフだぜ」モグモグ
 ▼ 39 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/25 23:16:45 ID:eL18pn3U [11/11] NGネーム登録 NGID登録 報告
男(静かになった……?もしかしてギルガルドが何か言ってくれたのかな?)

ギルガルド「キュル…………」

男「ありがとうギルガルド!……すみません!シーヤジュースひとつお願いします!」

男「……へへ、お前渋いの好きだろ?」ニコ

ギルガルド「…………」ペコリ


店員「お会計12500円になります」チーン

男「たっか……!!?」

店員「?……お客様?」

男(ジヘッドを完全に甘く見ていた……!!いくら口が一つ増えたからっていつもの倍以上かかるなんて……!!!)

男「は、はは……ご馳走様でした……」チャリーン

店員「ご来店ありがとうございましたー!」ニコニコ
 ▼ 40 ロズレイド@ナモのみ 16/08/26 00:35:15 ID:UI5w8BgY NGネーム登録 NGID登録 報告
ギルガルドかわいい
 ▼ 41 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/26 22:40:58 ID:GfQ97Gcc [1/8] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
その後も……

ジヘッド(右)「クッソ!!!テメェ俺様はこっちに行きてぇんだよ!!!!」グググ…

ジヘッド(左)「アホか!!主導権握ってんのは俺様なんだよ!!!」グググ…

ポリゴン2「あんなに引っ張りあったら体が裂けてしまいそうです……」

ジヘッドの左右の頭は争い続け……

ジヘッド(左)「いってぇ!!テメェ何でそこにいやがる!!!頭ぶつけただろうが!!!」ズキズキ

ジヘッド(右)「テメェが俺様の方に勝手にぶつかってきたんだろうが!!謝りやがれ!!!」ヒリヒリ

ギルガルド「…………」ジッ

ついには心も体も疲れ果ててしまった。

ジヘッド「「……………………」」グッタリ
 ▼ 42 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/26 22:41:46 ID:GfQ97Gcc [2/8] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
〜ポケモンセンター〜

男「……ええ、そうなんです。ジヘッドに進化してから……初めはうるさいくらい元気だったんですけど、今はぐったりしちゃって」

ジョーイ「うーん……検査したかぎり特に異常は見られないわ」

男「そう、ですか……」

ジョーイ「考えられる理由は…………これは、ジヘッドみたいに進化のレベルが物凄く高い子にありがちなんだけど……」

ジョーイ「たぶん、体の変化に心が追いついていないんじゃないかしら?」
 ▼ 43 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/26 22:48:59 ID:GfQ97Gcc [3/8] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
男「心が、体に……?」

ジョーイ「ええ。モノズで過ごした時間が長い分、ジヘッドの体を不自然に感じてしまうのかもしれないわ」

*****

男「……ってことみたいなんだ、ジヘッド」

ジヘッド「ぎゃう……」「ぎゅう……」

男「ううん、焦ることはないよ。ゆっくり慣れていけばいいからね」ニコリ


ギルガルド「……キュル」クイックイッ

男「ん、どうしたギルガルド?」

男(自分を指して………………ああ、そういうことか!)

男「ジヘッド、ちょっとギルガルドと話してきなよ」

ジヘッド「ぎゃ!?」「ぎゃ、ぎゃう……」オロオロ

男「ギルガルドも……ヒトツキからニダンギルに進化する時二つに分裂した経験があるはずだから、きっと今のジヘッドの気持ち、分かるんじゃないかな?」
 ▼ 44 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/26 22:50:45 ID:GfQ97Gcc [4/8] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
ジヘッド(右)「……そうなの、お師匠さま?」

ジヘッド(左)「お師匠さまは分かるのか?」

ギルガルド「……ああ。確かにニダンギルの時、私は2つに分かれていた」

ギルガルド「……だが今は1つの私だ。お前たちもサザンドラになれば、1つになれるはずだ」

ジヘッド(右)「……そうかな」コクン

ジヘッド(左)「お師匠さまがそう言うなら……」コクン


ギャウギャウ ……キュルキュル ギュウゥ… ……

男(こいつらいったい、どんなこと話してるんだろうな……)
 ▼ 45 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/26 22:57:30 ID:GfQ97Gcc [5/8] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
その日の夜…

Zzz…ムニャムニャ……
ぐおー…ぐおー……フリャア……

ジヘッド(右)(みんな寝ちまったみてぇだな……いや、隣のコイツは起きてるっぽいが)

ジヘッド(右)(そっかあ……俺、サザンドラになるのか……考えたこともなかったな)ウトウト

ジヘッド(右)(サザンドラになったら……いけ好かねぇコイツと1つになる?なんか気持ち悪いぜ…………)ウトウト


ジヘッド(左)(隣のクソ野郎、寝ちまったか……?ああ、シビルドンうるせぇなあ)

ジヘッド(左)(寝返り打ちてぇけど、コイツ起こしたらめんどくさそうだし……お師匠さまもこんな気持ち、味わってたのか?)ウトウト

ジヘッド(左)(サザンドラになれたら……コイツともオサラバできるか?……そいつぁ願ったりかなったりだぜ……)ウトウト
 ▼ 46 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/26 23:19:19 ID:GfQ97Gcc [6/8] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
……

…………

……………………



ジヘッド「ギャアアアアアアアアァアッッッ!!!!?!?!!」ジタバタジタバタ

「「「「「「!!!!?!?」」」」」」


男「えっなになになに!?どうした!?」デンキカチッ

ジヘッド「ギ……ッ!!ア、ギャアァッッ!!!」ブンブン

男「お、落ち着け!落ち着けジヘッド!!どうしたんだ!!?」

男(なんだ……?すごく苦しんでる……!?いったいどうして……)
 ▼ 47 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/26 23:19:55 ID:GfQ97Gcc [7/8] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
フライゴン「ふりゃ……(アイツなんで怒ってるふりゃ)!」ガタガタ

ポリゴン2「……(私にも分かりません……)」ガタガタ

ギルガルド「――――!!」モウフバサー

ジヘッド「ギャッ……!?」ビクッ

男「毛布で動きが止まった……!?っ、チャンスだシビルドン、毛布の上から巻き付いてジヘッドの動きを封じろ!!」

シビルドン「びび…………!!」ヌルンッ!

ジヘッド「ギャ、ぎゃあう、ぎゃ……」ジタ…バタ…

ジヘッド「ぎゃ……ぎゃう…………」ピタリ

男「…………落ち着いたか」ホッ

ジヘッド「………………」グッタリ

男(すごい汗だ……しかも苦しそうにして…………)
 ▼ 48 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/26 23:23:42 ID:GfQ97Gcc [8/8] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
男「…………ギルガルド」

ギルガルド「キュ…………?」

男「僕はジヘッドのトレーナーだ。でも、情けないけど……僕は『人間』だから、ジヘッドの言葉が分からない」

ギルガルド「――――!」ピクッ

男「……ギルガルド。『ポケモン』の……しかもジヘッドからなつかれてるお前なら、きっとコイツが何に苦しんでるのか、分かると思うんだ」

男「……少し風に当たった方が落ち着くのかもしれないし、ふたりで外に出てきなよ。僕はジョーイさんに事情を説明しなきゃ」

ギルガルド「キュル…………」ペコリ

ジヘッド「ぐぎゃ…………」ヨロヨロ

バタンッ!

男「…………」
男(先輩の言葉の意味が、ちょっとわかった気がする……)

男(なんて表現していいのか分からないけど……あのギルガルド、やっぱり変だ……)
 ▼ 49 フライゴン@リーフのいし 16/08/27 18:58:54 ID:ka0Yl4ek [1/4] NGネーム登録 NGID登録 報告


ジヘッド「…………」トテトテ

ギルガルド「……顔色が悪いな」

ジヘッド「……そんなことねぇよ」「気のせいだぜ」

ギルガルド「……悪夢でも見たか?ひどいうなされようだったぞ」

ジヘッド「「!」」

ギルガルド「……差し支えなければ、教えてくれないか。何があったのか」

ジヘッド(右)「お師匠さまには分かんねぇよ……」

ジヘッド(左)「俺達は進化しても一つにゃなれねぇんだ」
 ▼ 50 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/27 19:11:59 ID:ka0Yl4ek [2/4] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
ジヘッド(右)「なあお師匠さま。分かるだろ……?俺が本物のジヘッドなんだ、隣のコイツはニセモノなんだ」

ジヘッド(左)「違うッ!俺が本物だよ!!モノズの頃から一緒だったじゃねぇか!分かってくれよ……!」

ギルガルド「……何を言っている?お前たちは2つの首を持つだけで、命は1つだろう」

ジヘッド(左)「夢で見たんだ……俺とコイツ、弱い方が死ぬんだよ……」

ジヘッド(右)「勝った方はサザンドラになれるけど……死んだ方は頭を割られて、腕になるんだ」

ギルガルド「――――!」
 ▼ 51 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/27 19:13:04 ID:ka0Yl4ek [3/4] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
ジヘッド(左)「俺が……本物なんだ、こいつを殺して俺がサザンドラになるんだッ!!」

ジヘッド(右)「こんなニセモノに殺されてたまるか……俺はお師匠さまと一緒にいてぇんだ!!!」

ジヘッド(右)「なあ、お師匠さまは俺の味方だよな?」

ジヘッド(左)「違う、お師匠さまは俺の味方なんだ!」

ギルガルド「……私には、どちらかの味方をしてやることはできない」

ジヘッド「「……!!」」
 ▼ 52 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/27 19:20:27 ID:ka0Yl4ek [4/4] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
ギルガルド「…………可哀想に」ギュッ

ジヘッド「あ?」「え?」

ギルガルド「……海の向こうの国には、悪夢を司るポケモンがいるらしい。お前もそれに襲われたのかもしれないな」

ジヘッド(左)「っ、ち、違うぜお師匠さま……!」アセアセ

ジヘッド(右)「でまかせを言ってるわけじゃねえんだ!信じてくれ!!」アワアワ

ギルガルド「分かっている……だが、私はお前にどうしてやることもできない」

ギルガルド「ならばせめてお前が心安らかに眠れるように……いつかの寝物語を聞かせてやろうか」

ジヘッド(左)「!それって、この間の?」

ジヘッド(右)「ニンゲンが出てくる話か?」

ギルガルド「そうだ……人間の、孤独な男の物語だ…………」

*****
 ▼ 53 ニューラ@おはなのおこう 16/08/27 19:41:58 ID:p5jZuAFE NGネーム登録 NGID登録 報告
おお続ききてる!支援!
 ▼ 54 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/27 20:44:41 ID:miKULZrs [1/8] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
親をなくした男は したたかに生きてきた
食べ物を盗んだり サイフをすったり
しかしある時 ミスを犯した
「なんだこの 汚らしいクソガキは!」

サイフを盗もうと忍び寄った相手は
私服姿の憲兵だったのだ!
男はその場で捕らえられ 牢屋に放り込まれた


牢屋は檻でいくつかの小部屋に仕切られていて
男の他に筋肉質な醜男 片目のない青年
気が狂ったように壁に向かって喋り続ける男
十数人の男たちが捕らえられていた

「この状況で動じないとは、随分肝の座った奴だ」

男が顔を上げると 檻の向こうには
ニタニタといやらしく笑う 憲兵の姿があった
 ▼ 55 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/27 20:46:28 ID:miKULZrs [2/8] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
「良いことを教えてやろう。お前達のような屑でも、王様の歓心を得られるのだ」

憲兵は得意顔で話し始めた

曰く、この国では貴族や王族を楽しませるために
罪人や奴隷を戦わせる 闘技が催されているらしい
そこで王様に気に入られれば
王様直属の兵となり 厚遇が約束される

「まぁ、せいぜい体を鍛えて長生きすることだな!」


「……あんなのは嘘っぱちだ」
ゴキゲンな憲兵が去った後 隻眼の青年が呟いた

「向かいの檻を見てみろ」
青年が指さす方は うす暗く何も見えない
けれど生々しい臭気が そこにいる何者かの気配を伝えた

「あれはポケモンだよ、しかもとびきり凶暴だ
1匹じゃない、何十匹もいる
俺達は武器を持って 死ぬまで奴等と殺し合うんだ……」
青年は膝を抱え 震えながら言った
 ▼ 56 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/27 20:47:44 ID:miKULZrs [3/8] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
男はもう一度 闇に目を凝らした

先ほどまで何も見えないと思っていた所に
大きな生き物が横たわっている
その薄赤い瞳も 同じように
こちらをじっと見つめていた


不思議と恐怖は感じなかった
大きな体を丸めて動かないその生き物には
孤独な男によく似た 悲哀が感じられたのだ

理屈ではない 種族の隔たりを越え
男とそのポケモンは 互いが似たもの同士だと感じ取った
孤独な魂は共鳴し 言葉はなくとも繋がることができた


月の綺麗なその晩は 不思議とよく眠れた
 ▼ 57 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/27 21:10:31 ID:miKULZrs [4/8] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
*****
ジヘッド(左)「……わけ分かんねー。だってそのポケモンと男って、これから殺し合うかもしれねぇんだろ」

ギルガルド「……そうなるかもしれない」

ジヘッド(右)「喋らねぇのに、どうして相手も同じだって分かるんだよ?喋っても何考えてんだか分かんねぇ奴もいるのにさ」

ギルガルド「……それは、私のことか?」

ジヘッド(右)「ち、ちげぇよ!!そんなつもりで言ったんじゃねーよ!本当だ!!」アセアセ

ジヘッド(左)「どーせ俺のこと言ってんだろ。ハッ、俺だってテメェの考えてることなんざ分かんねーよ」

ギルガルド(……ニダンギルだった頃、2つに分裂した私は、テレパシーで通じあっていた)

ギルガルド(しかしジヘッドは……"彼ら"に限ってはそうではないらしい)
 ▼ 58 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/27 21:11:41 ID:miKULZrs [5/8] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
ジヘッド(右)(……お師匠さまの言うように、殺したいくらい嫌いなコイツとも……分かり合える可能性があんのか?)グルル…

ジヘッド(左)(いや、そんなわけがねぇ……仮に俺が歩み寄ろうもんなら、俺が食い殺されちまう。それだけは嫌だ……)ガルル…

ギルガルド(……私には彼らの不安を取り除くことさえできないのかもしれない。主には申し訳ないが……)



ジヘッド「…………」トボトボ

ギルガルド「…………」スイー

男「ギルガルド!ジヘッド!おかえり。どうだった?……うん、さっきよりは落ち着いたみたいだね」

ギルガルド「キュル…………」シュン…

男(あれ?なんか落ち込んでる?……うまく話し合えなかったのかな?落ち着いてるように見えるけど…)

男「ふわぁ……んー……、とりあえずジョーイさんには謝っておいたし、まだ十分二度寝できるから……部屋に戻ろっか」ムニャムニャ
 ▼ 59 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/27 21:23:51 ID:miKULZrs [6/8] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告


翌朝…

男「溜まったモヤモヤはバトルですっきり!というわけで今日も頑張ろうな、ジヘッド!」

ジヘッド「「っぎゃーおおおう!!!」」ハリキリ


〜ボール内〜

ポリゴン2「(ギルガルドさん、ギルガルドさん!)」

ギルガルド「(どうかしたか?)」

ポリゴン2「(昨日の夜、ジヘッドさんと何を話したんですか?)」

シュバルゴ「(ストレートすぎるだろう。もう少しオブラートに包むんじゃなかったのか)」

ポリゴン2「(言ってる場合じゃないですよ!皆さん心配してるんですから)」
 ▼ 60 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/27 21:24:45 ID:miKULZrs [7/8] NGネーム登録 NGID登録 報告

ギルガルド「(……私には、ジヘッドの不安を全ては分かってやれなかった。情けないことだが……)」

ポリゴン2「(何ふざけたこと言ってるんですか。種族もレベルも違う相手を完全に理解できたら不気味ですよ)」

フライゴン「(ポリゴン2の言う通りふりゃ!)」

ギルガルド「(…………!)」

フライゴン「(大体お前よりぼくらの方がジヘッドとの付き合い長いのに、どうしてお前ひとりが訳知り顔してるんだふりゃ)」

シュバルゴ「(2人とも、言葉が過ぎるぞ!だが概ね同意する。ギルガルド、お前はもっと人に頼れ)」

シビルドン「(んだ。ジヘッドやおめぇさんが困ってるのに放っておぐほどおらたち冷血じゃねぇ)」

ギルガルド「(……ありがとう……恩に着る)」
 ▼ 61 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/27 22:41:02 ID:miKULZrs [8/8] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
〜ボールの外〜

男「よしっ!今日も頑張ったな、ジヘッド!」

ジヘッド「ぎゃーう!」「ぐぎゃー!」ハリキリ

男(本当は……ほかのポケモンだったら、頭を撫でてあげるんだけど……ジヘッドは目が見えないから、下手に触ると怖がられるし、噛み付かれる危険もあるんだよな……)ムム

ジヘッド「ぎゃう?」「ぎゅう?」クビカシゲ

男「あ、アハハ……何でもないよ!ジヘッドに進化するまでは長かったけど、この調子で行けば明日には進化できると思うぞ!頑張ろうな!」ニコッ

ジヘッド「ぎゃ……」「ぎゅ……」ウツムキ

男「あ……ううん、別に急かしてるわけじゃないから、焦ることはないよ!」

男(また暗い顔だ…………僕は本当に、この子の良いトレーナーだって、胸を張って言えるんだろうか…………)モヤモヤ
 ▼ 62 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/27 22:55:37 ID:F8i3/uRE [1/7] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
その日の夜…

〜ポケモンセンター〜

男「……あれっ?まだ早いけどジヘッドもう寝ちゃったのかな?疲れてたのかな……」

男「まあいいや、僕シャワー浴びてくるから、ジヘッドのこと起こしちゃダメだぞ!」

キィ…… パタン

フライゴン「呑気なもんふりゃ。こいつのせいでみんな振り回されてるのに……」ヒソヒソ

シュバルゴ「フライゴン、心配しているなら素直にそう言えないのか……」ヒソヒソ

ポリゴン2「無理ですよ。フライゴンさんですから」ヒソヒソ

フライゴン「それはどういう意味ふりゃ!?」ヒソヒソ
 ▼ 63 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/27 22:56:59 ID:F8i3/uRE [2/7] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告


ギルガルド「…………」


「……お師匠さま……」ボソッ


ギルガルド「……!」

ジヘッド(左)「右の奴は今寝てるんだ。……そのままの体制でいいから、俺の話聞いてくれよぉ」ヒソヒソ

ギルガルド「……」コクン

ジヘッド(左)「ありがと。あのさ、俺分かるんだよ……認めたくないけど、俺よりアイツの方が強いって」ヒソヒソ

ジヘッド(左)「顎の力は右の方が強いし、俺が噛み砕けないもんも、アイツは簡単にくだいちまう」ヒソヒソ

ジヘッド(左)「本能で分かるんだよ…………また次の進化の時、弱い方が死ぬ」ヒソヒソ

ジヘッド(左)「お師匠さま……俺、死にたくないよぉ……みんなと一緒に居たいよぉ……」
 ▼ 64 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/27 22:59:42 ID:F8i3/uRE [3/7] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
ギルガルド(ジヘッド……)

ギルガルド「……私がお前の為にしてやれることは1つしかない、お前なら大丈夫だと励ましてやることだけだ」ヒソヒソ

ギルガルド「……せめてお前の気持ちが落ち着くまで、傍らに居よう。他の仲間達も同じだ」ヒソヒソ

ジヘッド(左)「うん……ありがとう、お師匠さま……」

……

…………

……………………

ギルガルド(皆、眠ったようだ……)

ギルガルド(ジヘッドも寝息を立てている…………)ホッ

ギルガルド(…………)ウトウト

「……お師匠さま……」ボソッ

ギルガルド「……!」
 ▼ 65 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/27 23:08:38 ID:F8i3/uRE [4/7] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
ジヘッド(右)「お師匠さま、まだ起きてる?」ヒソヒソ

ギルガルド「……ああ」ボソッ

ジヘッド(右)「良かった。……左の奴は寝てるんだ、俺と話そうぜ」ヒソヒソ

ギルガルド「……どうした、ジヘッド」ヒソヒソ

ジヘッド(右)「さっきアイツと何話してたんだ?」ヒソヒソ

ギルガルド「!」

ジヘッド(右)「いや、分かるよ……次の進化で死ぬのは俺だって、そう話してたんだろ」ヒソヒソ

ギルガルド「……なぜそう思う?」ヒソヒソ

ジヘッド(右)「だって左の方が速く首を動かせるんだ。俺にゃとても追いつけないぜ」ヒソヒソ

ジヘッド(右)「お師匠さま……俺、死ぬのは怖いよ…………あんたともう会えないのは嫌だよ……」ヒソヒソ
 ▼ 66 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/27 23:10:55 ID:F8i3/uRE [5/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
ギルガルド「……大丈夫だ」

ジヘッド(右)「え?」

ギルガルド「……お前なら……お前たちなら、きっと、乗り越えられるはずだ」ヒソヒソ

ジヘッド(右)(なんだよそれ……何の根拠もないし…………コイツと力を合わせるなんてごめんなのに……)トロトロ…

ギルガルド「……ジヘッド?」ヒソヒソ

ジヘッド(右)「…………」

ジヘッド(右)(お師匠さまに言い切られたら……大丈夫そうな気がしてくるんだよなあ……)ウトウト…

ギルガルド(眠ったか……)ホッ

ギルガルド(私は…………ジヘッドの為に、何ができるだろうか……他でもない彼のために……)ウトウト

ギルガルド(…………)

*****
 ▼ 67 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/27 23:46:59 ID:F8i3/uRE [6/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
夢の中の私は何故か人間だった。

両手に細身の剣を構え、敵を睨めつける。
優に2mを越えるその獣は、一声吠えただけで闘技場全体を震わせた。

会場が沸き立つ。小僧を殺せ、と下品に叫ぶ。
これが幼い頃、心の拠り所としていた王の本性か。思わず吐き気がこみ上げた。

にじむ汗を絞るように、私は今一度柄を握る手に力を込める。
下卑た歓声のために、くれてやる命などない。


白と黒の毛だるまは、覆い被さるように襲い掛かってくる。
……鈍い。巨躯に相応しい鈍足だ――――が、利用するには十分な勢いがあった。
 ▼ 68 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/27 23:47:40 ID:F8i3/uRE [7/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
口にくわえた葉がようやく危機を察知したらしいが、遅過ぎる。
真正面から突っ込んでくる相手には、ただ刃をそえるだけでいい。勢いに任せれば、切っ先が毛皮の内側へと沈み込む手応え。首元への一撃だった。

勝負はあっけなく決まった。
倒れた相手は、まるでモノのように裏方へと引きずられていく。

見事なまでのジャイアントキリングに沸騰する会場とは裏腹に、心は冷めきっていた。

きっとあのポケモンにも、悲しい運命や同情すべき過去があったに違いない――。
しかし、仕方の無いことなのだ。
気を抜けば明日は我が身だ。己に出来るのは、剣を振るうのみ。

――――そう言い聞かせなければ、正気でいられなかった。
 ▼ 69 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/28 00:01:39 ID:OYJH9rIo [1/8] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
*****

「……お師匠さま……!」

ギルガルド「…………ッ!!」ガバッ

ギルガルド(またか…………)ハァ

ジヘッド「急いで仕度しねぇと!」「起きろよ、もう飯だぜ!!」

ギルガルド「……他の皆は……」ボーッ…

ジヘッド「ポケセンの食堂に先に行ってるよ!」「寝ぼけてんのか?」

ギルガルド「……ああ、分かった。すぐ起きる」



ジヘッド「「お師匠さま」」

ジヘッド「ちょっと聞いてほしいんだ」「あれからふたりで考えた」

ギルガルド「……分かった」
 ▼ 70 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/28 00:02:15 ID:OYJH9rIo [2/8] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
ジヘッド「……俺、多分今日で進化するよ」「ジヘッドじゃいられなくなるんだ」

ジヘッド「もしかしたら、俺達のどっちかは死ぬかもな」
ジヘッド「これであんたともお別れかもな」

ギルガルド「…………縁起でもないことを言うな」

ジヘッド「ごめん」「でも言わなきゃ後悔するから」

ジヘッド「「お願いがあるんだ」」

ギルガルド「……構わん。何でも聞いてやろう」

ジヘッド「「進化しても、俺のこと忘れないでね」」

ギルガルド「……!」

ギルガルド「……ああ」コクリ

ジヘッド「絶対だよ」「約束だよ」
 ▼ 71 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/28 00:11:43 ID:OYJH9rIo [3/8] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
ギルガルド(ジヘッドのこと以上に……『忘れないで』という言葉は、私の胸に深く刻みつけられた)

ギルガルド(……言葉通り、ジヘッドはその日のうちにサザンドラへと進化した)

ギルガルド(翼が増え、空を飛び回れるようになったことを、主人と抱き合って喜んでいた。私はボールの中からそれを見守っていた)

ギルガルド(そして何より、一番の変化は…………)




サザンドラ「目が見える!!!!」キャッホウ

フライゴン「はしゃぎすぎふりゃよ……」ヤレヤレ

ポリゴン2「私のデータによるとサザンドラさんの種族は弱視のはずですが……進化前に比べれば一応見えてるんですかね」

サザンドラ「ポリゴン2!思ったより可愛い顔してんな!!シュバルゴは声で聞くよりイカツイなぁ」

シュバルゴ「これでも一応♀だからな」フフ

サザンドラ「シビルドンは何だよお前!!おっもしれぇー!!!」ゲラゲラ

シビルドン「なんだぁ〜?失礼な奴だなぁ!」プンプン
 ▼ 72 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/28 00:20:43 ID:OYJH9rIo [4/8] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
サザンドラ「でも!お師匠さまが一番かっこいいぜ!!」

フライゴン「お前、ぼくに対しては何も無いふりゃ?」
サザンドラ「うん」

フライゴン「即答!!?」

サザンドラ「いや〜一時はどうなる事かと思ったが、案外やってみりゃどうにかなるもんだな!!」

ギルガルド「……サザンドラ」

サザンドラ「お師匠さまも、心配かけて悪かったな!俺はこの通り最強のサザンドラ様になってやったぜ!!」

ギルガルド「……お前は」

サザンドラ「…………俺は――――だよ」ボソッ

ギルガルド「……そうか……」

ギルガルド「……ひとまず、進化おめでとう」

サザンドラ「おうっ!!これでお師匠さまにふさわしいポケモンになれるぜ!」ニカッ
 ▼ 73 ゴチミル@もののけプレート 16/08/28 00:21:05 ID:gjsvASMM [1/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 74 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/28 00:25:09 ID:OYJH9rIo [5/8] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
男(サザンドラ……進化してからはしゃぎっぱなしだ)

男(ジヘッドの頃はちょっと不安定だったみたいだけど……無事進化できて良かったなあ。皆とも仲良くしてるみたいだし)ホッ

男「よーし!昼はサザンドラ最終進化記念パーティだ!!いっぱいごちそうしてやるからな!」ニコニコ



ギルガルド(サザンドラ……進化して性格がまた変わった…………というか、無理に明るく振舞っているように見える)

ギルガルド(まだ納得しきれていないことがあるのかもしれない…………杞憂で済めばいいが……)
 ▼ 75 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/28 00:44:46 ID:OYJH9rIo [6/8] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
〜とあるキャンプ場〜

男「はー!結構食べたな!たまのバーベキューも悪くないなあ!」マンプク

フライゴン「ふりゃりゃ!」ズイッ

男「おっ、フライングディスクか!もしかしてこれで遊びたいのか?」

フライゴン「ふりゃりゃ〜!」スリスリ

男「っはは!くすぐったいって……!おっ、シビルドンもか?わかったよ、じゃあいくぞー……!」ポイー

ワイワイ フリャフリャ ワーワー ヌメヌメ …

 ▼ 76 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/28 00:52:45 ID:OYJH9rIo [7/8] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
サザンドラ「なあお師匠さま、聞きてぇんだけど……この間のニンゲンの話、あれからどうなるんだ?」

ギルガルド「ああ……どこまで話したか」

サザンドラ「牢屋にぶち込まれて、その後だよ。やっぱりそいつらは死んだのか?」

ギルガルド「……その男とポケモンはとても強かった。牢屋の中は入れ替わりが激しかったが、彼らは一度も負けずに、同じ檻にい続けた」

ギルガルド「いつしか男は最強の人間、そのポケモンは最強のポケモンと呼ばれ、対戦が待ち望まれるようになった」

サザンドラ「すげーなそのニンゲン……なんか技が使えたのか?」ヘー

ギルガルド「いや……男は片手半剣を両手に持つ剣闘士になっていた。所詮素手ではただの人間だ」

サザンドラ「じゃあ剣が無きゃあポケモンの方が絶対強ぇじゃねえか」
 ▼ 77 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/28 00:54:06 ID:OYJH9rIo [8/8] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
ギルガルド「そうだな。そのポケモンはとても……とても強かった。国中で誰より強かったに違いない」

サザンドラ「ハァ?そんなにつえーのになんで逃げ出さねぇんだ?檻なんて余裕でぶっ壊せるだろ」

ギルガルド「……これは私の憶測だが、おそらくそのポケモンは幼い頃から牢に閉じ込められていたのだろう」

ギルガルド「まだ未熟だった彼は、牢屋を壊せなかった。……脱走しようとしていたことがバレれば、厳しい折檻が待っている。……やがて彼は『檻を壊すのは不可能だ』と無力感を抱き、抵抗を諦めた」

サザンドラ「でかくなって力が強くなりゃ話は別じゃねえの?」

ギルガルド「しかし、そうやって脱走をすっかり諦めてしまったポケモンは珍しくなかったのだ。一度抱いた無力感を消すのはとても難しい」
 ▼ 78 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/28 00:59:09 ID:UN4tZeQw NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告

ギルガルド「そして、ついに運命の日が訪れた」

ギルガルド「剣闘士の男とポケモンの対戦が決まったのだ」

サザンドラ「!」

ギルガルド「剣闘士は殺し合いを拒絶したが、無駄だった。剣闘士が死ぬか、そのポケモンが死ぬか。2つに1つだ」

ギルガルド「そこで剣闘士は脱走を企て始める…………剣闘士とそのポケモン、ふたりが助かるために」

*****
 ▼ 79 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/28 01:14:27 ID:iLyT6rtg [1/2] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告

「お前が吐く炎は鉄をも溶かすと聞く、ならばこの堅牢な檻などたやすく壊せるだろう」


男は檻の向こうを見据えて低く呼びかけた
日中妄言を吐き続ける人間はここでは珍しくない
男は誰にも気づかれず 逃亡を企てていた

しかし暗闇の向こう 巨体を持つポケモンは
自信なさげに項垂れるばかりだ
ついには男もしびれを切らし
床に額を擦りつけて 懇願した


「頼む……ッ!!
こんな所に何年も閉じ込められて、
俺はもう気が狂いそうなんだ!」
 ▼ 80 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/28 01:16:36 ID:iLyT6rtg [2/2] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
「ましてお前は俺より長くここにいるだろう!
外へ出たいとは思わないのか?!
青空の下を自由に飛び回りたくはないのか!」


さすがに不審に思った周りの男たちがざわめいたが
気にしていられなかった
なおも不安げな 最強のポケモンに
最強の人間は こう続けた

「大丈夫だ!俺を信じてくれッ!
お前ならきっと檻を壊せるし 空も飛べる!
だから 俺と一緒に行こう!!」

生き物は、ゆっくりと首をもたげた
紅の瞳には確かに 闘志が燃えている
その瞬間 ふたりは目的を同じくする友となった
 ▼ 81 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/28 01:24:06 ID:UzIANUmI [1/6] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
決行は 夜の見回りが去った後

やる気のない番人は 生欠伸をして通り過ぎていく
それを合図にポケモンは激しい炎を吐いた
男が屈んで避けると、檻の上部にぽっかり穴が空いた

男は檻の外でポケモンと落ち合うと
ポケモンに天井を破壊するよう指示を出した

たちまち炎が天井を覆い
打ち砕かれた岩が落下してくる
ポケモンは男を背に乗せ 高く飛び上がった

空には銀の月がふたりを祝福するように瞬いていた
 ▼ 82 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/28 01:29:33 ID:UzIANUmI [2/6] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
*****

サザンドラ「おおー!結局脱出できたのか!ハッピーエンドだな!!」

ギルガルド「いや…………この話にはまだ続きが」

男「おーい!フライゴン、戻ってこい!そろそろ帰るぞー!」

ギルガルド「……私たちも行こう」

サザンドラ「?……続きは?」

ギルガルド「……聞きたいのか」

サザンドラ「そこまで聞いたら最後まで聞きたいだろ!」ワクワク

ギルガルド「……分かった、また時間ができたらな」
 ▼ 83 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/28 01:32:45 ID:UzIANUmI [3/6] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
その日の夜…

*****
 ▼ 84 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/28 01:44:25 ID:UzIANUmI [4/6] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
体中がめちゃくちゃ痛かった。

……こんなに怪我したの いつぶりだ?
よってたかって攻撃されたが、俺もやり返してやったんだ。負けっぱなしじゃねえぜ。

だのに、隣のニンゲンはずーーーーーっとしょぼくれてやがる。
ああウゼェウゼェウゼェ!!!

……と思ってたら、急に抱きついてきやがった。なんだコイツ。

「すまん……守ってやれなくて……本当に……」

……ハァ?テメェ、何様のつもりだ?

俺様を『守ってやる』なんて偉そうなこと言いやがって!
お前なんか剣がなけりゃただのニンゲンじゃねーか!

大体テメェが『逃げ出そう』なんて言わなきゃ俺はここで死ぬつもりだったのによ……責任取って俺様と心中しやがれ。

首を動かすだけでもいてぇが仕方ねぇ、最後ぐらい一緒にいてやるよ。
 ▼ 85 バルビート@そうこのかぎ 16/08/28 01:46:29 ID:gjsvASMM [2/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
wktk
 ▼ 86 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/28 01:52:30 ID:UzIANUmI [5/6] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
*****

サザンドラ「…………ッ!!?」ガバッ

サザンドラ(な、なんだ今の……!?お師匠さまの話か……!?)バクバク

サザンドラ「ッ、お師匠さま、起きろ。お師匠さま!」ガジガジ

ギルガルド「……噛むな、今起きた……」

サザンドラ「話があるんだ、ちょっと抜け出そうぜ」

ギルガルド「……前回主に怒られただろう、反省していないのか?」

サザンドラ「した上で敢えてするんだよ、俺は悪タイプだからな」

ギルガルド(まるで反省していないな……)
 ▼ 87 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/28 01:54:01 ID:UzIANUmI [6/6] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
サザンドラ「とにかく、超大事な話なんだ。早くしてくれ」

ギルガルド「……分かった」

キイィ…… パタン



サザンドラ「……このへんまでくればいいかな」フヨフヨ

ギルガルド「……何故あえて外まで来た?」

サザンドラ「んー……俺が聞きたいのは、お師匠さまがよくしてくれるニンゲンとポケモンの話なんだ」

サザンドラ「あんた、その話他のヤツに聞かれたくねぇみたいだったから」

ギルガルド(…………まさか気を遣われていたとは)
 ▼ 88 ライチュウ@くろいビードロ 16/08/28 01:56:10 ID:aeE0O8lM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 89 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/28 02:09:35 ID:.zNRLr3E NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
サザンドラ「気になっちまったんだ。お師匠さま、いったい誰からその話を聞いたんだ?」

ギルガルド「……!」

サザンドラ「『前の主に会う前から』知ってる話つってたよな。……それって、野生の頃か?それとも別のニンゲンから聞いたのか?」

ギルガルド「いや……どれも異なる」

ギルガルド「今までお前に話して聞かせたのは、私の夢物語だ」

サザンドラ「夢……だと?」

ギルガルド「私が今までずっと夢で見続けてきた、遠き異世界の出来事だ」

ギルガルド「…………と、思い込んでいた。つい最近まではな」
 ▼ 90 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/28 09:17:42 ID:U/BRl9Aw [1/10] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
ギルガルド「お前に話す中で…………より鮮明に思い出せるようになった。あれはどうやら、私の記憶らしい」

サザンドラ「じゃあ……お師匠さま、マジに元ニンゲンなのかよ」

ギルガルド「本当に遥か昔のことだ…………一度死に、剣に宿り、再び新たな魂を得るまで途方もない歳月を過ごした」

ギルガルド「そして……ヒトツキとして生まれ変わった私は、前の主に拾われて鍛えられギルガルドとなり、お前の主人の元まで巡ってきた」

サザンドラ「え、あんた野生だったのか?」

ギルガルド「……話の流れ上、他に何がある?」

サザンドラ「いや……(よっぽど能力が優秀なんだろうな……)」
 ▼ 91 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/28 09:21:44 ID:U/BRl9Aw [2/10] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
サザンドラ「あとさ、もうひとつ聞きてえんだけど」

ギルガルド「……何でも聞け」

サザンドラ「あんたが言ってた『最強のポケモン』ってサザンドラ…………っつーか、俺のことだよな?」

ギルガルド「……ようやく気付いたか」

サザンドラ「ッやっぱそうなのか!?……じゃあさっきの夢も俺の記憶?…………いやでも俺ちょっと前にタマゴから生まれたばっかりだし…………」ブツブツ

ギルガルド「……おそらくお前はあのサザンドラの『生まれ変わり』なのだろう、雰囲気がよく似ている」

サザンドラ「なんだその……生まれ変わりとか魂とか……お師匠さまの言葉、俺にはよく分かんねぇよ……」

ギルガルド「……私もそこまで詳しくはないが……我々は肉体という器に魂を宿している。お前と私の知るサザンドラは、魂が同じなのだろう」
 ▼ 92 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/28 09:22:50 ID:U/BRl9Aw [3/10] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
サザンドラ「じゃあつまり……俺は生まれるずっと前から……お師匠さまと一緒だったってことだよな!?」

ギルガルド「そういうことになるな」

サザンドラ「〜〜ッ!俺、俺、嬉しいぜ!!お師匠さまが俺を見つけてくれて、良かった!」

ギルガルド「お、おい……あまりくっつくと腕が切れるぞ」

サザンドラ「うぉっ!?危ねぇ……!!」バッ

サザンドラ「……くはは!けど、それなら元最強の人間のお師匠さまと最強のポケモンの俺様なら、きっと最強コンビになれるよな!」

ギルガルド「…………」クイクイ

サザンドラ「なあ、お師匠さまだってそう思うだろ?……あ?何?後ろがどうしたって……」ビクッ


男「サザンドラ……ギルガルド……また勝手に部屋を抜け出したんだね……?」ユラリ

サザンドラ「ぎゃ!?うぎゃあお!!!ぎゃお、ぎゃおおおお!!!」ブンブン

ギルガルド「……」

男「問答無用!!ふたりは今日朝ごはん抜きだからね!!」

サザンドラ「っぎゃ!?うぎゃお〜お……」ションボリ
ギルガルド「…………」シュン
 ▼ 93 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/28 09:30:25 ID:U/BRl9Aw [4/10] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
1週間後……

サザンドラ「また、あんたの夢見たぜ」

ギルガルド「……またか」

サザンドラ「牢屋脱走するシーンだったんだけどさ、なんかあんた俺のことビビってたみたいに言ってなかったか?」

サザンドラ「言っとくけど俺、全ッ然ビビってなかったからな!むしろあんたが土下座までして必死過ぎて引いてただけだから!」

ギルガルド「……なんだと」

サザンドラ「あと他にも俺が寂しいとき尻尾抱かないと眠れないとか夜こっそり泣いてたとかあることないこと言いやがって!!」

ギルガルド「……事実だぞ」
 ▼ 94 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/28 09:33:18 ID:U/BRl9Aw [5/10] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
サザンドラ「俺様が寝るときに尻尾抱えるのはタダの癖だろ!!そうした方が落ち着くんだよ!!」ウギャー!

ギルガルド「……泣いてたのは事実だ」

サザンドラ「ッくっそ、テメェ悪の波動食らわすぞ!!」

ギルガルド「……キングシールド」



ポリゴン2「最近サザンドラさん、ギルガルドさんのこと『お師匠さま』って呼ばなくなりましたね」

シュバルゴ「なんだか前より凶暴になった気がするが……あれはあれで仲良さそうに見えるな」

シビルドン「バトルん時も息ぴったりだもんなぁ。こりゃおらたちもうかうかしてられねぇべ、なぁフライゴン?」

フライゴン「何が……何がサザンガルドふりゃ!!マスターの浮気者ー!!」フリャーン!
 ▼ 95 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/28 09:36:55 ID:U/BRl9Aw [6/10] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
サザンドラ(あれから何度となく夢を見て……そのたびにギルガルドの話と俺の記憶の食い違いに戸惑った)

サザンドラ(けどあの頃のギルガルドはニンゲンだったんだ。言葉が通じねぇ分、仕方なかったのかもしれねぇ)

サザンドラ(……改めてアイツがギルガルドに生まれ変わってくれて良かったと思うぜ。言葉がストレートに通じるし、また一緒に戦えるからな)

サザンドラ(ただこいつを『お師匠さま』なんて呼んでたのは間違ってたな、コイツ結構ふてぶてしくて偉そうだし、頑固だし身勝手でニンゲンっぽいし……)

サザンドラ(まあ、モノズだった俺を見つけてくれたことだけには…………感謝してやってもいいけどな)
 ▼ 96 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/28 09:53:09 ID:U/BRl9Aw [7/10] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
ギルガルド(少しずつ……失った記憶の答え合わせをするように、私たちの関係は日々変化し続けている)

ギルガルド(サザンドラの話す記憶は、私の思い描いていたものとは異なっていて、初めはショックを受けた)

ギルガルド(しかし……またこうして巡り会い、今度はポケモンとして彼と言葉を交わし、共に戦えることを、私は嬉しく思う)

ギルガルド(近頃のサザンドラは粗暴な振る舞いが目立つようになったが……おそらくこれが彼本来の性格なのだろう。落ち込んでいた時期を思えば、立ち直ってくれたのは素直に嬉しい。
しかしもうサザンドラは私を『お師匠さま』とは呼ばない。少し寂しい気もするが……)シュン
 ▼ 97 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/28 10:03:16 ID:U/BRl9Aw [8/10] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
男「サザンドラ、ギルガルド!調子はどうだ?」

サザンドラ「ぎゃおおおう!」
ギルガルド「キュイイ…………!」

男(……ギルガルド、前より反応が良くなったっていうか愛想良くなったっていうか……変わったなあ)

男(サザンドラは……特性がはりきりじゃなくなったからかな?ちょっと落ち着いてきたし……もうタマゴから孵りたての赤ん坊じゃないんだなあ)シミジミ

男「よーし!今日はあの先輩と久しぶりに対戦するんだ!君たちのコンビネーション、見せつけてやろう!!」オー!

サザンドラ「うぎゃーおおおぅ!!」オー

ギルガルド「キュルルルルル……」オー
 ▼ 98 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/28 10:05:56 ID:U/BRl9Aw [9/10] NGネーム登録 NGID登録 報告
三頭竜と王の剣霊
(サザンガルドのむかしばなし)

終わり
 ▼ 99 もっふもふ◆dJv2sCT9ks 16/08/28 10:10:17 ID:U/BRl9Aw [10/10] NGネーム登録 NGID登録 報告
図鑑説明文から思いつきました
頭の良さそうなギルガルド系統とアホっぽいサザンドラ系統の説明文のギャップが物凄く好きです

台詞形式じゃないタイトル、地の文多め、シリアスetc...
あんまりやったことないものに挑戦してみましたが結論:向いてない

でもサザンガルドは大好きな組み合わせなので書けて良かったです

閲覧・支援本当にありがとうございました!
 ▼ 100 キレイハナ@ヘビーボール 16/08/28 13:28:41 ID:SN0uavcU NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
乙
 ▼ 101 ニドリーノ@ネコブのみ 16/08/28 16:32:35 ID:gjsvASMM [3/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
すごく面白かった
サザンガルドは至高
 ▼ 102 マクノシタ@くろいメガネ 16/08/28 17:09:50 ID:eg1zW28w NGネーム登録 NGID登録 報告
乙!
すごく面白かった、更新楽しみにしてた
 ▼ 103 ウツドン@こだいのどうか 16/08/28 18:26:18 ID:ffVUs1YQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
乙!
 ▼ 104 ◆CSn9vcIqE6 16/09/02 18:44:18 ID:PA8eLHVo NGネーム登録 NGID登録 報告
乙でした!
面白かった…!
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