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【SS】ポケットモンスター外伝2

 ▼ 1 1◆v1GnTfaqxg 16/10/30 22:09:45 ID:SrDBXNVo [1/23] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
とりあえず前作が完結したので続きを書こうと思います。

前作は下記のURLから。良かったらどうぞ

http://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=425114
 ▼ 2 1◆v1GnTfaqxg 16/10/30 22:14:40 ID:SrDBXNVo [2/23] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
プロローグ


あの事件からもう千年もの月日が流れようとしていた…



この千年でドリ村は大きく変わった。

技術が進歩し生活も便利になった。

つい最近に大きな地震があり、その影響で一度荒廃したもののなんとか立て直したりもした。

しかし何より変わってしまったのは村に住むポケモン達だ…

千年前のある事件以降、ポケモン達は互いを心の底から信頼する事ができなくなってしまったのだ。

表向きには仲良くしているように見えても心の中では相手を疑っていたりする…そんなポケモンが多かった。

そんな村に一匹のまっすぐな心を持つポケモンが住んでいた……
 ▼ 3 リッパー@スペシャルガード 16/10/30 22:16:51 ID:HyBuG/0g NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
おお続き待ってました!
しえんん!
 ▼ 4 1◆v1GnTfaqxg 16/10/30 22:20:35 ID:SrDBXNVo [3/23] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
act1 一日目 
  はじまり@日記


一匹のピカチュウが草原に寝転がっていた。

ピカチュウ「ほんと、今日もいい天気だなぁ…」

暖かい太陽の光がピカチュウを照らした。

ピカチュウ「ふぁー……眠くなってきた…」

ピカチュウは目をつむった。

ピカチュウ「平和だなぁ…こんな日がずーっと続いたらいいのにな」

ピカチュウがうとうとしていると…


?「わぁっ!!」

ピカチュウ「ぎゃあっ!!」

ピカチュウを驚かしたのは幼なじみのイーブイだった。
 ▼ 5 1◆v1GnTfaqxg 16/10/30 22:24:39 ID:SrDBXNVo [4/23] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
イーブイ「ピカチュウなにしてるのー?」

ピカチュウは不機嫌そうに言った。

ピカチュウ「なにすんだよ!ゆっくり昼寝でもしようと思ってたのに!」

ピカチュウは寝返りをうった。

ピカチュウ「俺は今から寝るから!絶対に起こすなよ!!」

イーブイ「ええー!遊ぼうよぉ!」

ピカチュウ「じゃ、おやすみ」

ピカチュウはまた目を閉じた。
 ▼ 6 1◆v1GnTfaqxg 16/10/30 22:26:06 ID:SrDBXNVo [5/23] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
イーブイはピカチュウを揺すった。

イーブイ「ねぇねぇ、遊ぼうよぉ」

ピカチュウ「…」

イーブイ「ねぇねぇ」

イーブイは強くピカチュウを揺さぶった

ピカチュウ「…」

イーブイ「ねぇ…」

ピカチュウ「わかったよ!うるせーな!」

イーブイ「わぁい!!」

ピカチュウはだるそうに体を起こした
 ▼ 7 1◆v1GnTfaqxg 16/10/30 22:30:28 ID:SrDBXNVo [6/23] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウ「で、なにするんだよ」

イーブイ「私ボール持ってきたんだ!」

イーブイはボールを転がしながら言った。

ピカチュウはそれを聞くと立ち上がり、イーブイから少し離れた所に立った。

ピカチュウ「しかたねーな…よし!こい!」

イーブイ「ピカチュウ!いくよぉ!」

イーブイは走って勢いをつけて思い切りボールを蹴った。

イーブイ「いーぶいすぺしゃるきぃーっく!!」

ばすっ

イーブイが蹴ったボールはピカチュウを越えてどこか遠くへ飛んでいった。
 ▼ 8 ーナー◆BG4t3nOaO2 16/10/30 22:30:55 ID:x.D.6LpU NGネーム登録 NGID登録 報告
おっ新作だ!
 ▼ 9 1◆v1GnTfaqxg 16/10/30 22:33:11 ID:SrDBXNVo [7/23] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウ「なっ……イーブイどこ蹴ってんだよ」

ピカチュウはため息をついた。

イーブイ「ごめんピカチュウ、私とってくるからぁ」

イーブイは歩き出した。

ピカチュウ「俺も行くよ。イーブイ一匹に任せるといつ帰ってくるかわからないからな……お前やることトロいし」

イーブイ「私そんなにのろまじゃないよぉ!」

二匹は話しながらボールの飛んでいった方へ歩き出した。
 ▼ 10 1◆v1GnTfaqxg 16/10/30 22:37:55 ID:SrDBXNVo [8/23] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
二匹は村のはずれまで来た……


ピカチュウ「この辺りだと思うんだけどなー……」

イーブイ「あ!あったよ!」

イーブイの指さす先にボールが転がっていた。

ピカチュウ「よしっ!続きやるぞっ!」

ピカチュウはボールを拾い上げた。

イーブイ「わぁい!ピカチュウ早く蹴って!」

その時、ピカチュウは地面の不思議な膨らみに気づいた。

ピカチュウ「ん?なんだこれ?」

ボールがあった所は周りの地面と比べて妙に膨らんでいた。
 ▼ 11 1◆v1GnTfaqxg 16/10/30 22:41:57 ID:SrDBXNVo [9/23] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウが土を払うと鉄の塊が現れた。

ピカチュウ「ドアノブだ……なんでこんな所に……」

ピカチュウがさらに砂や土をどけるとなんと扉が現れた!

イーブイ「わぁ!なにこれ!」

ピカチュウ「なんでドアが…?」

キィィィ

ピカチュウが恐る恐る扉を開くと階段があり、奥に小さな地下室があった。

ピカチュウ「おお!すげぇ!!」

イーブイ「ここ私達の秘密基地にしようよ!」

ピカチュウ「いいな!それ!」

二匹は中に入って行った。
 ▼ 12 1◆v1GnTfaqxg 16/10/30 22:45:18 ID:SrDBXNVo [10/23] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
謎の地下室



中は暗くなにも見えない。

ピカチュウ「真っ暗だな…」

イーブイ「ピカチュウなにか明かりになるものないの?」

ピカチュウはニヤリとした。

ピカチュウ「へへん、まぁ俺に任せとけよ!」

イーブイ「?」

ピカチュウは尻尾を立てた。

ピカチュウ「いくぜ……おらっ!」

ピカチュウの尻尾は激しい光を放った。

イーブイ「ま、眩しいよぉ」

ピカチュウ「どうだ!フラッシュだぜ!」

イーブイ「ピカチュウさすがだね!」
 ▼ 13 1◆v1GnTfaqxg 16/10/30 22:49:59 ID:SrDBXNVo [11/23] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウは明るくなった部屋を見渡した。

ピカチュウ「ところでなんだ?この部屋……本棚と本しかないぞ?」

ピカチュウの言うとおり、その部屋は幾つかの本棚に大量の本が収められていた。

イーブイ「宝物を隠した場所がどれかの本に乗ってるかもね!」

ピカチュウ「だといいんだけどな…」

ピカチュウは苦笑いした。

ピカチュウは適当に一冊手にとり表紙を見た。

ピカチュウ「えっとー…日記?誰の日記だよ……汚い字だな…」

イーブイ「私にも見せてよぉ」

ピカチュウは適当なページを読んだ。
 ▼ 14 1◆v1GnTfaqxg 16/10/30 22:51:19 ID:SrDBXNVo [12/23] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
◎月×日

今日は母さんにすげえ叱られた。
俺がボールで窓ガラス割ったんだけどそんなに怒らなくてもいいじゃん!!
 ▼ 15 1◆v1GnTfaqxg 16/10/30 22:55:27 ID:SrDBXNVo [13/23] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウ「なんだこれ?自業自得だろ!」

イーブイ「ピカチュウもボールでガラス割っちゃダメだよ?」

ピカチュウ「うるせぇよ!俺はそんなへまはしねぇよ!」

ピカチュウは手に取った日記を棚に戻した。

ピカチュウ「ま、宝の地図なんてあるはずもねーよな…少しでも期待した俺がバカだったよ」

イーブイは本棚を見て何かに気づいた。

イーブイ「あれぇ?この本だけ色が違うよ?」

イーブイはその本を取り出した。

ピカチュウ「どうせそれも日記だろ?ちぇっ…面白くねーの…」

ピカチュウは階段に座った。

ピカチュウ「あんまり誰かの日記なんて読むもんじゃねーぞ…」

イーブイはピカチュウを無視して大きな声で日記を読み上げた。
 ▼ 16 1◆v1GnTfaqxg 16/10/30 23:02:48 ID:SrDBXNVo [14/23] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
イーブイ「7月2日

明日が旅立ちの日になる。俺たちはジラーチに会えるだろうか?というかまだそのジラーチっていうやつが本当に願いを叶えてくれるのかわかんないけど……でもみんなで旅に出るってだけでワクワクする!
ジラーチが本当に願いを叶えてくれるならなにを願おうか……」

ピカチュウ「ちょっ!なんだよ!それ!」

ピカチュウはイーブイから日記を奪い取った。

イーブイ「もー!ピカチュウはせっかちなんだからぁ!」

ピカチュウは目を輝かせながら日記を読んだ。

ピカチュウ「このジラーチってのはなんだ?ポケモンか?」

ピカチュウはイーブイを揺すった。

イーブイ「そんなの知らないよぉ」

ピカチュウ「願いを叶えるのは本当か!?」

ピカチュウは更に強くイーブイを揺すった。

イーブイ「だから私は知らないよぉ」

ピカチュウ「…あ、須磨ねぇ…ちょっと興奮しちまった……」

ピカチュウが日記を拾い上げようとしたその時、ピカチュウの手が日記のページの表面をかすった。

その瞬間!ピカチュウの頭の中に「何か」が流れ込んできた!!
 ▼ 17 1◆v1GnTfaqxg 16/10/30 23:08:29 ID:SrDBXNVo [15/23] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウは頭を抑えながら倒れ込んだ。

ピカチュウ「うわ!な、なんだ!?これ!……うぐっ!」

イーブイ「ピカチュウ!大丈夫!?」









一匹のピカチュウらしきポケモンが日記を書いている。

ピカチュウ?「これでよしっとぉ」

ピカチュウらしきポケモンは日記をカバンに入れた。

ピカチュウ?「よしっ!寝るか!」

そのポケモンはベッドの上でゴロゴロしていたがやがて眠ってしまった。




そこでピカチュウは意識を取り戻した。
 ▼ 18 1◆v1GnTfaqxg 16/10/30 23:11:32 ID:SrDBXNVo [16/23] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
イーブイ「大丈夫!?ピカチュウ!!」

イーブイがピカチュウの体を揺すっていた。

ピカチュウ「だ、大丈夫…だけど変な夢みたいなのを見た…」

イーブイ「え?どんな夢?」

ピカチュウ「なんか…俺によく似たポケモンが日記を書いてた……なんだったんだろ」

イーブイ「そんな事より日記の続きは?」

ピカチュウ「お、そうだったな」

ピカチュウはページをめくったが他のページは文字が薄れたりかすれたりしてうまく読めなかった。
 ▼ 19 1◆v1GnTfaqxg 16/10/30 23:14:54 ID:SrDBXNVo [17/23] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウは肩を落とした。

ピカチュウ「なんだよ…情報はこれだけか…」

イーブイ「ピカチュウはそんなに叶えたい願い事があるの?」

ピカチュウ「ああ、俺はこの村に住んでるポケモン達を変えたいんだ!」

ピカチュウはまた階段に座った
 ▼ 20 1◆v1GnTfaqxg 16/10/30 23:19:52 ID:SrDBXNVo [18/23] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
イーブイ「え?どういう事?」

ピカチュウは俯いた。

ピカチュウ「お前も知ってるだろ?この村のポケモン達の殆どが他のポケモンの事を信用しない。みんな互いの事を疑ってばかりだ。俺はそれが許せないんだ……本当に願いが叶うなら俺はみんなを変えたい!お互いの事を信じ合える村に変えたいんだ!」

イーブイ「ピカチュウ良いこと言うね!いいこいいこ!」

イーブイはピカチュウの頭を撫でた。

ピカチュウ「…お前バカにしてるのか?」

イーブイ「その願い、素敵だと思うよ!」

イーブイは無邪気に笑っている。

ピカチュウ「(イーブイっていまいちなに考えてるのかわかんないんだよな…)」

ピカチュウは頭をかいた。

ピカチュウ「ところでイーブイは何か願い事あるのか?」
 ▼ 21 1◆v1GnTfaqxg 16/10/30 23:26:17 ID:SrDBXNVo [19/23] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
イーブイ「私はねー!どのタイプに進化すればいいか誰か教えてほしいなって!」

ピカチュウ「は…?な、なんだそりゃ?」

イーブイ「お母さんはエスパー、お父さんは電気、お姉ちゃんは炎……同じタイプはつまらないから!でも…そしたらどのタイプにしようかって考えたら全然決まらなくて!」

ピカチュウは適当に答えた。

ピカチュウ「…ま、イーブイがいいならそれでいいんじゃね?」

ピカチュウは日記を閉じた。

ピカチュウ「でもこの話、本当か嘘か確かめないとな……この辺りで物知りと言えば……」

イーブイ「村長さま!!」

ピカチュウ「だよな!じゃあ村長の家までレッツゴーだぜっ!」

ピカチュウは日記を持つと地下室を飛び出し走り出した。

イーブイ「あー!ピカチュウ待ってよぉ!!」

イーブイも後を追った。
 ▼ 22 1◆v1GnTfaqxg 16/10/30 23:32:48 ID:SrDBXNVo [20/23] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
村長の家前……


イーブイ「村長さまぁ!!」

バンバン!!

イーブイは激しくドアを叩いている。

すると閉じたままのドアの向こうから声が聞こえた。

?「どちら様?」

イーブイ「村長さま!!私だよ!!」

 ▼ 23 1◆v1GnTfaqxg 16/10/30 23:34:39 ID:SrDBXNVo [21/23] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ドアの向こうから更に別の声がした。

??「新手の詐欺か?わたしわたし詐欺か?帰ってくれ」

?「そ、そんな疑わなくても……」

ピカチュウ「あー!もう!ピカチュウとイーブイですっ!」

??「…本当か?」

イーブイ「うんっ!」

??「確かにその声……あのイーブイの声だな」

?「最初からわかってたじゃない……疑い深いんだから…」

扉が開いた。

中から村長(ニドキング)と秘書(パチリス)が出てきた。
 ▼ 24 1◆v1GnTfaqxg 16/10/30 23:47:40 ID:SrDBXNVo [22/23] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
パチリス「二匹とも疑ってごめんなさいね」

ニドキング「私になにかようか?」

イーブイ「わぁい!村長さまだ!」

イーブイは村長に抱きついた。

ニドキング「や、やめてくれないか?イーブイ」

ピカチュウがイーブイを引き剥がした。

ピカチュウ「すいません……村長」

ニドキング「いや、いつものことだ…構わんよ。で?何かようか?」

ピカチュウ「少し聞きたいことがあるんだ」

ニドキング「わかった…私の知る範囲で答えてやろう」

イーブイ「ありがとー村長さまー」

ピカチュウ「じゃあいきなりだけど村長、ジラーチって知ってるか?」

ニドキング&パチリス「!!」
 ▼ 25 1◆v1GnTfaqxg 16/10/30 23:55:13 ID:SrDBXNVo [23/23] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
その言葉を聞いたとたんニドキングの顔が急に険しくなった。

イーブイ「村長さま?」

ピカチュウ「何か知ってるのか?」

ニドキング「二匹とも家に入ってくれ…話はそこでしよう…」

ピカチュウ「(なにかまずいことでもあるのか?)」

パチリス「どうぞこちらへ」

イーブイ「わぁい!おじゃましまぁす!」

二匹はパチリスに促されニドキングの家に入っていった。
 ▼ 26 1◆v1GnTfaqxg 16/10/31 00:01:15 ID:YByRZ6Fw [1/71] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
村長の家


すぐにニドキングはドアに鍵をかけ、カーテンをしめた。

ニドキング「お前達、どこでジラーチを知った?」

ピカチュウ「え?これだよ。さっき秘密基地みたいな所で見つけたんだ。」

ピカチュウは先程の日記を渡した。

ニドキングは日記を読むと驚いた。

ニドキング「な!こ、これは!!」

ピカチュウ&イーブイ「これは?」

ニドキング「あの極悪ポケモンピカチュウの日記じゃないのか!?」

ピカチュウ「極悪ポケモン?」

イーブイ「え!?ピカチュウ悪いことしたの!?」

ピカチュウはため息をついた。

ピカチュウ「これ俺の日記じゃねーよ!…それより村長、意味がわからないんだけど……その話詳しく教えてくれよ」

ニドキング「……この日記…いや、その前にこの村で行われていた祭りについて教えてやろう…」
 ▼ 27 ーナー◆BG4t3nOaO2 16/10/31 00:08:22 ID:uEcm7ApA NGネーム登録 NGID登録 報告
支援ネ
 ▼ 28 1◆v1GnTfaqxg 16/10/31 00:14:35 ID:YByRZ6Fw [2/71] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ニドキング「この村には千年祭りと呼ばれる祭りをする風習があった。その祭りはニンゲンがいた頃からやっていて千年おきにやっていたそうだ……もうやらないつもりだがな」

パチリスは本棚から資料を取り出すと祭りの写真を見せた。

イーブイ「わぁ!楽しそう!」

ピカチュウ「やらないのか?こんなに楽しそうな祭りを」

ニドキング「ああ…あんな事件があったからな……」

ピカチュウ「事件?」
 ▼ 29 1◆v1GnTfaqxg 16/10/31 00:20:20 ID:YByRZ6Fw [3/71] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ニドキング「この神輿の写真にも写っているだろ?この星のような不思議なシルエット…これがジラーチと呼ばれるポケモンだ。このジラーチが事件の発端となったのだ
…」

ピカチュウ「ジラーチってポケモンなのか……」

イーブイ「変な形!」

ピカチュウ「ジラーチってどんなポケモンなんだ?」

ニドキング「ジラーチは千年眠り7日だけ目覚めて願いを叶えてくれると言われている」

ピカチュウ「それが本当ならすげぇんだけど……単刀直入に聞くぜ?ジラーチって……本当にいるのか?」

ニドキング「……いる!」

イーブイ「本当!?」

ピカチュウ「まじか!!すげえ!!」

二匹は手を取り合い喜んだ。

ニドキング「二匹とも少し落ち着け」

イーブイ「はぁい」
 ▼ 30 1◆v1GnTfaqxg 16/10/31 00:30:55 ID:YByRZ6Fw [4/71] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ニドキング「話を戻すがお前達が見つけたその日記はジラーチを利用し自分の友を亡き者にしたピカチュウの物だ」

ピカチュウ「亡き者!?」

ニドキング「奴は千年前、祭りの最中に友である三匹のポケモンを連れてジラーチを探しに行った。しかし奴はその幼なじみを殺したと言う……そして二度と村に帰ってくることはなかった……!」

ピカチュウ「な、なんて奴だ!」

ニドキング「奴がジラーチに会えたのか…会えたなら何を願ったのか…それは誰も知らない。そしてその事件の影響でこの村のポケモン達は互いを疑うようになったと言われている。今ではこの話を知っているポケモンも少ないがな…」

ピカチュウ「俺と同じ種族にそんな奴がいるなんてぜってぇ許さねえ!!」

イーブイ「だよね!」
 ▼ 31 1◆v1GnTfaqxg 16/10/31 00:45:25 ID:YByRZ6Fw [5/71] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウ「それはさておきよぉ…なぁ村長!もしかしてジラーチが目覚めるのって…」

ニドキング「鋭いな…この資料が間違ってなければちょうど昨日から…もうジラーチは目覚めたことになっている」

ピカチュウ&イーブイ「!!!!」

ニドキング「昨日から7日、だから今日を含めて6日間、ジラーチは目覚めているはずだ」

イーブイ「急がなきゃ!」

ピカチュウ「ありがと!村長!じゃあ俺たちもうジラーチ探しに行くから!」

ピカチュウは家を出ようとしたがドアには鍵が掛かっていた。

ピカチュウ「あ…村長開けてくんね?」

ニドキングは立ち上がった。

ニドキング「…お前達はもし、ジラーチに会えたなら何を願うのだ?答え次第では……お前達をここで始末しなくてはならないかもしれない」

ニドキングは鋭い爪を二匹に向けた。

イーブイ「!!」

 ▼ 32 1◆v1GnTfaqxg 16/10/31 00:54:34 ID:YByRZ6Fw [6/71] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しばらく沈黙が続いたがピカチュウが口を開いた。

ピカチュウ「村長……俺はずっとこの村を変えたかったんだ…さっき村長が言ったようにこの村のポケモンは互いを信じずに疑ってばかりだ。だから俺は!俺はみんながきっと持ってる信じる心を思い出して欲しいんだ!俺はこの村をみんなが笑って暮らせる村にしたい!だからジラーチにこの村を変えたいって願うんだ!!」

また少しの間、沈黙が流れた。

ニドキングは二匹に向けていた爪を下ろした。

ニドキング「……やはり私の目に狂いはなかったか……」

ピカチュウ「……」

ニドキング「お前達のようなまっすぐなポケモンこそ願いを叶えるにふさわしいだろう……さぁ、行くがいい」

ニドキングは鍵を外した。

ピカチュウ「ありがと!村長!」

走り出そうとしたピカチュウをパチリスが止めた。

パチリス「ジラーチに会いに行くならこの地図をもってって!あなた達ジラーチの居場所、知らないでしょ?」

ピカチュウ「あ、そうだった」

イーブイ「もぉ!ピカチュウはせっかちなんだから!」
 ▼ 33 1◆v1GnTfaqxg 16/10/31 01:03:40 ID:YByRZ6Fw [7/71] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ニドキングは地図を指差しながら言った。

ニドキング「この村を出たら北へ向かえ……ひたすら北へ……」

ピカチュウ「わかった!」

イーブイ「ありがとー長老さま!」

ニドキング「ジラーチに会う事は決して簡単ではないだろう。でもチャンスは一度きりだ!全力を尽くせ!……長い旅になるだろうが…頑張れよ」

ピカチュウ「じゃ、家に帰って準備するか!」

イーブイ「うん!」

ピカチュウ「じゃあ明日の朝!広場に集合な!」

イーブイ「わかったー!じゃあねー!」

二匹はバラバラに走っていった。
 ▼ 34 1◆v1GnTfaqxg 16/10/31 01:11:36 ID:YByRZ6Fw [8/71] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
残された二匹……

パチリス「あの子が言う通りよね……この村って誰かを信じることが出来るポケモンはほんの一握り……」

ニドキング「あいつ達がこの村を変える最後の希望二なるだろうな……ジラーチの話を最後まで真剣に聞いてくれて、信じてくれたのはあいつらが初めてだ……私たちですら嘘だと思い始めていたのに……」

パチリス「そうね……」

ニドキング「こんな村にもまだあのような心を持つ者がいるとは……世の中捨てたものではないな。是非ともこの村を変えてほしいものだ……」
 ▼ 35 1◆v1GnTfaqxg 16/10/31 01:12:44 ID:YByRZ6Fw [9/71] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
そして二匹が解散し、一時間がたった。

イーブイの家


イーブイは準備を終えていた。

イーブイ「これで準備は出来たかな?」

イーブイはリビングへ向かった。
 ▼ 36 1◆v1GnTfaqxg 16/10/31 01:16:20 ID:YByRZ6Fw [10/71] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
すみません続きは明日書きます…眠いのでもう寝ます
 ▼ 37 もリー◆woBJ.2LDUY 16/10/31 06:39:57 ID:ZwodrLJc NGネーム登録 NGID登録 報告
支援です
 ▼ 38 1◆v1GnTfaqxg 16/10/31 07:33:17 ID:YByRZ6Fw [11/71] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
おはようございます

やっとこさ起きましたので続き書きます
 ▼ 39 1◆v1GnTfaqxg 16/10/31 07:41:09 ID:YByRZ6Fw [12/71] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リビング


イーブイ「お母さぁん!お姉ちゃぁん!」

リビングにはイーブイの母、エーフィと姉のブースターがいた。

ブースター「どうしたの?イーブイ」

エーフィはイーブイの目を見ると笑った。

エーフィ「どうせ私が止めても行くんでしょ?イーブイは昔っからそうだったもんね……だから私は止めないわ」

イーブイ「ピカチュウがいるから大丈夫だよ!」

エーフィ「はいはい!サンダースにもちゃんと言っておきなさいよ」

イーブイ「うん!わかったー!お母さん!お姉ちゃん!行ってくるね!」

イーブイはリビングを出て行った。

ブースター「?、え、え?なに?何の話なのよぉ!」

エーフィ「うふふ…」

エーフィは笑いながらどこかへ行ってしまった。

ブースターはリビングに残された。

ブースター「お母さんまた超能力でイーブイの心を読んで……本当ずるいよ…」
 ▼ 40 1◆v1GnTfaqxg 16/10/31 07:47:05 ID:YByRZ6Fw [13/71] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サンダースの畑にて…

イーブイ「おとぉさぁん!!」

サンダースは木陰で休憩していた。

サンダース「おうイーブイ!とれたてのモモンの実食うか?」

イーブイ「食べる!」

イーブイはサンダースからモモンの実を受け取り食べながら言った。

イーブイ「いきなりだけどお父さん、私明日からジラーチってポケモン探しに旅にでたいんだけど……いい?」

サンダース「……ほんまか?ほんまにゆうてんのか?イーブイ」

イーブイ「うん!」

サンダースは急に目つき変えた。

サンダース「いや、行ったらあかん!わいは旅なんか許さんでぇ!!」
 ▼ 41 1◆v1GnTfaqxg 16/10/31 07:52:32 ID:YByRZ6Fw [14/71] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
イーブイ「えぇ!?なんで!?」

サンダース「わいを…わいを一匹にせんといてくれぇ……」

サンダースは縮こまり泣き出した。

イーブイ「お父さん……」

サンダース「うっ、ひっぐ……」

イーブイ「……」

いきなりサンダースが飛び上がった。

サンダース「って言うのは冗談やで!よぉわからんけどええんちゃう?わいそう言うの大好きやで!」

イーブイ「もぉ!お父さんったら!」

サンダース「でも絶対帰ってきてや……父ちゃんイーブイがおらんくなったら…」

サンダースは涙目で言った。
 ▼ 42 1◆v1GnTfaqxg 16/10/31 07:55:12 ID:YByRZ6Fw [15/71] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
イーブイ「大丈夫だよ!すぐに帰ってくるから!」

イーブイはそう言うと走っていった。

遠ざかるイーブイを見ながらサンダースは思った。

サンダース「(自分の知らんとこで子どもっておっきくなってるもんなんやな……)」

サンダースは伸びをした。

サンダース「よっしゃ!休憩おわりっ!」

サンダースは畑仕事を再開した。
 ▼ 43 1◆v1GnTfaqxg 16/10/31 07:58:31 ID:YByRZ6Fw [16/71] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
その頃ピカチュウは……


ピカチュウの家、ピカチュウの部屋にて……


ピカチュウ「準備ってなに持ってけば……とりあえずこれくらいでいいかな……」


ピカチュウもちょうど準備を終えていた。

ピカチュウ「疲れたーっ!」

ピカチュウはベッドに寝転がった。

ピカチュウ「そういえばあの日記…」

ピカチュウは日記を取り出した。
 ▼ 44 1◆v1GnTfaqxg 16/10/31 08:02:47 ID:YByRZ6Fw [17/71] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウは日記を取り出した。

ピカチュウ「なにかもう少しヒントとかねーのかな……」

ピカチュウは埃まみれの日記を調べ始めた。

ピカチュウ「っつーかきったねぇなぁ……これ」

ピカチュウは埃をはたいた。

バシッバシッ!

埃が舞い上がった。

ピカチュウ「げほぉ!けほっ!き、きったねぇなぁ!……ん?」

日記の表紙にうっすら文字が見える。

ピカチュウは目を凝らして見た。

ピカチュウ「エー……印……記帳」

ピカチュウは表紙の汚れをこすり落とした。

すると文字が浮き出てきた。
 ▼ 45 1◆v1GnTfaqxg 16/10/31 08:05:34 ID:YByRZ6Fw [18/71] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウ「……エーフィ印の日記帳?エーフィってたしか…イーブイの母さんの名前がたしか……あまり会ったことないしいまいちどんなポケモンかわかんないけど……」

ピカチュウはベッドから飛び降りた。

ピカチュウ「よし!イーブイの母さんに聞きに行くか!」

ピカチュウはイーブイの家に向かった。
 ▼ 46 1◆v1GnTfaqxg 16/10/31 08:11:08 ID:YByRZ6Fw [19/71] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
イーブイの家前……


ピカチュウ「相変わらずでっけぇ家だな」

ピカチュウの前には豪邸が建っている。

実はイーブイはここらで一番のお金持ちの家の娘である。

たまたまそこにサンダースが通りかかった。

サンダース「よう!ぼうず!」

ピカチュウ「あ!どーもっす!」

サンダース「イーブイか?イーブイなら…」

ピカチュウ「いや、今日はエーフィさんに用が…」
 ▼ 47 1◆v1GnTfaqxg 16/10/31 08:18:08 ID:YByRZ6Fw [20/71] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サンダースはピカチュウに顔を近づけて睨みつけた。

サンダース「なんやぁ?うちの嫁さん口説くんかぁ?そんなん許さんでぇ!!」

ピカチュウ「い、いや…そういう訳じゃ…」

サンダース「はっはっはっ!じょーだんやって!じゃあ呼んできたるわ!!」

サンダースは自慢の足でエーフィを呼びに行った。

サンダース「エーフィ!!どこやぁ!!」

ズドドドドドド!

サンダースは雷のような速さで走り出すとすぐに見えなくなった。

ピカチュウ「そ、そんなに急ぎの用じゃ無いのに……」

?「ほんと、サンダースったらかわいいんだから!」

ピカチュウ「え?」
 ▼ 48 1◆v1GnTfaqxg 16/10/31 08:27:03 ID:YByRZ6Fw [21/71] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウの後ろの木の影からエーフィが現れた。

エーフィ「こんにちはピカチュウ君。いつもうちのイーブイがお世話になって……」

ピカチュウ「え?いや、ちょっ……ええ!?なんでエーフィさんがここに?」

エーフィ「あら?私に何か用があるんじゃないの?」

ピカチュウ「え…なんで知って…?」

エーフィ「私これでも超能力使えるのよ?あなたが来ること知ってたから…サンダースには悪いことしたわね!」

エーフィは笑った。

ピカチュウ「は、はぁ(ならおっちゃんが走り出す前にでてこりゃよかったのに…)」

エーフィ「サンダースのかわいい所見れたからいいでしょ!私、サンダースのなんにでも全力な所が好きなの!」

ピカチュウ「お、俺の考えてること読まないで下さいよ!!」
 ▼ 49 1◆v1GnTfaqxg 16/10/31 08:35:40 ID:YByRZ6Fw [22/71] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
エーフィ「わかったわよ。で?なんの用なの?」

ピカチュウは日記帳を取り出した。

ピカチュウ「この日記帳、見たことないですか?」

エーフィ「これは!……エーフィ印の……」

ピカチュウ「知ってるんですか!?」

エーフィ「聞いたことあるわ……うちの家系がお金持ちなのは遥か昔、私の先祖が超能力で作った文房具を売って大儲けしたとか……」

ピカチュウ「へぇ、だからイーブイのうちは金持ちなのか」

エーフィ「その日記帳もなにかしらのギミックがあるんじゃないの?」

ピカチュウ「ギミック……?」

エーフィ「エーフィ印の文房具は普通の文房具には無いような特殊なギミックがあるの」

ピカチュウ「(じ、じゃああの時の変な夢みたいなのは……)」
 ▼ 50 1◆v1GnTfaqxg 16/10/31 08:41:03 ID:YByRZ6Fw [23/71] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
エーフィ「私が知ってるのはそれくらいだけど……その日記帳、かなりの力を感じる……どこで手に入れたの?」

ピカチュウ「この村のはずれの秘密基地みたいな所にあったんだ」

エーフィ「ふうん、隠し部屋…」

ピカチュウ「エーフィさんも見てきますか?」

エーフィ「私はいいわ。別に気になることもないし」

ピカチュウ「そっか!じゃあ俺はそろそろ行くよ。エーフィさん情報ありがと!」

エーフィ「はいはい」

ピカチュウは走って帰って行った。

エーフィ「あの日記帳…異常な力を感じる……なにか大きな悲しみ……あの子に悪いこと起きなきゃいいけど……」

 ▼ 51 1◆v1GnTfaqxg 16/10/31 08:45:24 ID:YByRZ6Fw [24/71] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
その日の夜……


ピカチュウはベッドの上で眠れずにいた。

ピカチュウ「なんか思いつきで旅に出ることになったな……」

ピカチュウはあくびした。

ピカチュウ「なんか緊張して……眠たいけど寝れないな」

ピカチュウは起き上がり窓から外を見た。

ピカチュウ「はぁ……」

空には大きな月が見える。

ピカチュウ「俺は……本当に会えるかな…この村を変えれるかな…」

ピカチュウはまたベッドに寝転がった。

時計を見るともう深夜の2時を示している。
 ▼ 52 1◆v1GnTfaqxg 16/10/31 08:48:07 ID:YByRZ6Fw [25/71] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウ「いい加減無理してでも寝なきゃな……」





夜空には数多の星が輝いている……

ピカチュウ達はジラーチに会えるのだろうか……

この村の運命を変えれるのだろうか……


act1 end
 ▼ 53 1◆v1GnTfaqxg 16/10/31 08:50:32 ID:YByRZ6Fw [26/71] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
とりあえずact1終わりました。

今日中にact2には入りますがちょいとブックオフでも行ってゲームとか漁ってくるので再開がいつになるかわかりません。
 ▼ 54 1◆v1GnTfaqxg 16/10/31 14:35:01 ID:YByRZ6Fw [27/71] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
帰宅しました

リサイクルショップでプレミアついてるはずのゲームが二百円で売ってて久しぶりにテンションあがってウッキウキで帰ってきました

でも買っても誰も一緒にやってくれないのが残念だわ…みんなスマホのゲームばっかでさ……ファミコンやろうよ…

まぁそれはさておきぐだぐだ飯でも食いながら続きあげてきます
 ▼ 55 1◆v1GnTfaqxg 16/10/31 14:37:22 ID:YByRZ6Fw [28/71] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
act2 二日目
  旅立ち@事件


朝…

ピカチュウは目を覚ました

ピカチュウ「ふぁー…眠い…」

外を見ると今日もいい天気だ。

リビングからは母が料理を作る音が聞こえる。
 ▼ 56 1◆v1GnTfaqxg 16/10/31 14:48:21 ID:YByRZ6Fw [29/71] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウは起き上がりリビングへ入った。

ピカチュウ「母さんおはよ」

ピカチュウ母「おはようピカチュウ。もうすぐ朝ご飯ができるからもうちょっと待っててね」

ピカチュウの母はご機嫌だ。

ピカチュウ「(そういや母さんに旅のこと言うの忘れてたな…けどそんな事いきなり言ったら怒るだろうしなぁ…)」

ピカチュウは椅子に腰掛けるとさり気なく母に言ってみることにした。

ピカチュウ「母さん、俺今日からイーブイと一緒にしばらくキャンプに行ってくるから」

ピカチュウ母「はぁ!?」

ピカチュウ「(しまったああ!機嫌いいと思ったのに!)」

ピカチュウ母「そう言うことは早く言いなさいよ!」

ピカチュウ「え?あ、うん(な、なんとかなった?かな?)」

ピカチュウは胸をなで下ろした。

ピカチュウの母が完成した朝食を持ってきた。

ピカチュウ母「はい!朝ご飯完成!」

ピカチュウ「いっただっきまーすっ!」
 ▼ 57 1◆v1GnTfaqxg 16/10/31 14:56:45 ID:YByRZ6Fw [30/71] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
その頃イーブイ




イーブイの部屋




イーブイは布団にくるまっている。

イーブイ「ぐぅ……ぐぅ…」


まだまだ起きるのには時間がかかりそうだ。
 ▼ 58 1◆v1GnTfaqxg 16/10/31 14:57:50 ID:YByRZ6Fw [31/71] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウの家…



ピカチュウ「じゃあ母さん、行ってくる!」

ピカチュウ母「気をつけてね!あんたたち」
 ▼ 59 1◆v1GnTfaqxg 16/10/31 14:58:10 ID:YByRZ6Fw [32/71] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しくった途中送信した打ち直すべ
 ▼ 60 1◆v1GnTfaqxg 16/10/31 15:01:06 ID:YByRZ6Fw [33/71] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウ母「気をつけてね!あんた達二匹はいつもなにかしらトラブル起こすから心配だわ!」

ピカチュウ「今回は大丈夫だよ!いってきまぁす!」

ピカチュウはイーブイと約束した場所へ向かって走り出した。

遠ざかるピカチュウを見ながらピカチュウの母は笑った。

ピカチュウ「ほんと、なにするか知らないけど嘘つくの下手ね!顔に書いてあるわ!」
 ▼ 61 1◆v1GnTfaqxg 16/10/31 15:33:12 ID:YByRZ6Fw [34/71] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
広場…



ピカチュウは息を切らせながらなんとか約束の場所についた。

ピカチュウ「はぁ…はぁ…俺としたことが」

ピカチュウはあたりを見渡したが広場には誰もいなかった。

ピカチュウ「ってイーブイ来てねぇじゃん!!」

ピカチュウはため息をついた。

ピカチュウ「もー!あいつ本当にのんきだな!仕方ねぇ…迎えに行くか…」

その時、どこからか声が聞こえた。

?「おおぉぉ……」

ピカチュウ「な、なんだ?」
 ▼ 62 1◆v1GnTfaqxg 16/10/31 15:50:34 ID:YByRZ6Fw [35/71] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サンダースがイーブイをのせて走ってきた!!

サンダース「うおおぉぉおお!」

ピカチュウ「うわっ!?」

サンダースはピカチュウの前でブレーキをかけた。

すざざぁぁ!

サンダース「またせたな!ぼうず!まだイーブイ寝とったからつれてきたったで!」

ピカチュウ「おっちゃん、わざわざありがと!」

サンダースはイーブイをおろした。

イーブイ「ぐう……」

サンダース「気にせんでええって!じゃ、おっちゃんはここらでドロンさせてもらうわ!ほなまたなー!うおおぉぉおお!」

サンダースは走って帰って行った。
 ▼ 63 1◆v1GnTfaqxg 16/10/31 15:56:46 ID:YByRZ6Fw [36/71] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウ「いちいち騒がしいなぁ……おっちゃん」

?「うふふ!ほんとサンダースったらかわいいんだから!」

木の陰からエーフィが出てきた。

ピカチュウ「ええっ!?エーフィさん!いつからそこに!」

エーフィは笑った。

エーフィ「イーブイが寝坊するの知ってたし、散歩のついでよ。ちなみにあなたがつく前からここにいたわよ」

ピカチュウ「(っつーか、イーブイ寝坊するの知ってたなら起こしてあげれば良かったのに……)」

エーフィ「サンダースのかわいい所見れたからいいじゃない!!」

ピカチュウ「……(もう何も考えねーぞ!)」
 ▼ 64 1◆v1GnTfaqxg 16/10/31 16:35:57 ID:YByRZ6Fw [37/71] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
エーフィ「ほんと、サンダース可愛いわね!」

ピカチュウ「エーフィさんおっちゃん大好きですね…」

ピカチュウは呆れ気味だ。

エーフィ「ふふ!サンダースはね?私を助けてくれたヒーローなのよ!」

ピカチュウ「ヒーロー?おっちゃんが?」

エーフィ「私がまだ子どもだった頃に私が住んでた家が家事にあってね…まだその時は未来予知も出来なかったし私は逃げ遅れたの。もうだめだと思ったその時、助けにきてくれたのがサンダースだった…」

ピカチュウ「ふーん…」

エーフィ「サンダースは全身に火傷を負いながら私を助けてくれたの!あの時のサンダースはとってもかっこよかった……今もかっこいいけどね!」

エーフィは目を輝かせた。

ピカチュウ「ほーん…おっちゃんにそんな過去が…」
 ▼ 65 1◆v1GnTfaqxg 16/10/31 16:44:07 ID:YByRZ6Fw [38/71] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウ「未来予知か……そうだ!話は変わるけど俺達これからジラーチってのに会いに行くんだけど…俺達ジラーチに会えるかな?予知できないかな?」

エーフィ「ジラーチってなぁに?」

ピカチュウ「えーっと……うまく説明できないけどこの旅の目標なんだよ」

エーフィ「ふーん…」

エーフィは空を見て目を細めた。

エーフィ「ピカチュウ君、もし私の予知でその……ジラーチ?って言うのに会えないってわかったらどうする?旅、やめるの?」

ピカチュウ「……」

エーフィ「未来を知っても楽しくは無いわよ?便利だけど……楽しくないな……私もそうだもん……見たくないものも見えちゃうの」

ピカチュウ「そっか……そうだよな!俺の運命は俺自身が決めることだし……ま、頑張ってジラーチ探してみるよ!」

エーフィ「うふふ、ピカチュウ君もなかなか可愛い所あるじゃない」

エーフィは笑った。

ピカチュウ「ちょっ!?なに言ってるんすか!」
 ▼ 66 1◆v1GnTfaqxg 16/10/31 17:35:22 ID:YByRZ6Fw [39/71] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
エーフィはイーブイを撫でた。

エーフィ「そろそろイーブイが起きるわね…じゃあ私はこれで、ピカチュウ君頑張ってね!」

ピカチュウ「はい!」

エーフィは帰って行った。

エーフィは少し歩くと振り返りピカチュウを見た。

エーフィ「何事にも全力でぶつかって行く男の子って本当可愛いわね!」
 ▼ 68 ルガー@ほしのかけら 16/10/31 19:16:20 ID:ymvxqbCM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援!
 ▼ 69 1◆v1GnTfaqxg 16/10/31 20:31:11 ID:YByRZ6Fw [40/71] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
やっとこさ学校おわった…ところで最近急に寒くなって来たけど皆さん風邪とかひいてませんかね…風邪とかには気をつけて

自分は昨日こたつをだしました。ザングースと一緒にこたつでぬくぬくしながら酒でも飲みたいなと思う今日この頃…

それはさておき再開しますよ。
 ▼ 70 1◆v1GnTfaqxg 16/10/31 20:34:46 ID:YByRZ6Fw [41/71] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
イーブイは大きなあくびをした。

イーブイ「ふぁぁ…」

ピカチュウ「イーブイやっと起きたか」

イーブイは起き上がると辺りをキョロキョロと見渡し不思議そうな顔をした。

イーブイ「あれぇ?私なんでこんな所にいるの?」

ピカチュウ「お前がずっと寝てるからおっちゃんがここに連れてきてくれたんだよ」

イーブイ「ふうん、そうだったの」

 ▼ 71 1◆v1GnTfaqxg 16/10/31 20:39:45 ID:YByRZ6Fw [42/71] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウ「じゃあそろそろ出発するか!」

ピカチュウは立ち上がると北に向かって歩き出した。

イーブイ「どこに行くの?ピカチュウ」

ピカチュウ「へ?これからジラーチ探しにいくんだろ?」

イーブイ「あ!そっかあ!私達ジラーチ探しに行くんだったね!」

ピカチュウ「おま…忘れてたのかよ」

イーブイは走り出した。

イーブイ「ほら!ピカチュウ、はやくいくよぉ!」

ピカチュウ「おまえだけには言われたくないんだけど……(ほんとこいつなに考えてるんだよ……)」

ピカチュウも後を追って走り出した。
 ▼ 72 1◆v1GnTfaqxg 16/10/31 20:44:38 ID:YByRZ6Fw [43/71] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
イーブイは足が速かった。

ピカチュウはなんとかイーブイについて行った。

ピカチュウ「おい!待てってば!(あいつの妙な足の速さ……おっちゃん譲りか?)」

その時、イーブイが急ブレーキをかけた。

イーブイ「あれ?」

ズサアアア!

ピカチュウ「ちょっ!!」

ピカチュウは止まりきれずにイーブイにぶつかった。

ドン!


ピカチュウ「いてて……なにいきなり止まってるんだよ!」
 ▼ 73 1◆v1GnTfaqxg 16/10/31 20:49:54 ID:YByRZ6Fw [44/71] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
イーブイ「ねぇ、ピカチュウ……北ってこっちであってるの?」

ピカチュウ「なんだよ…俺を信用しろよ」

ピカチュウは尾を立てた。

ピカチュウ「電気タイプってのは地球の磁場からなんとなーく方角がわかるんだぜ?すげーだろ!」

イーブイ「すごーい!じゃあ私もお父さんと同じでサンダースに進化しようかな……」

ピカチュウ「そ、そんな事で決めるなよ……」

二匹はまた走り出した。
 ▼ 74 1◆v1GnTfaqxg 16/10/31 20:54:16 ID:YByRZ6Fw [45/71] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
二匹は村の門まで来た。



二匹は立ち止まった。

イーブイ「この門をくぐったら」

ピカチュウ「俺達の旅が始まるっ!」

二匹は門の外へと踏み出した。

イーブイ「えいっ!」

ピカチュウ「おりゃ!」


 ▼ 75 1◆v1GnTfaqxg 16/10/31 20:57:25 ID:YByRZ6Fw [46/71] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
二匹は振り返った。

ピカチュウ「なんか……村を外から見るのは新鮮だな」

イーブイ「そうだねぇ」

ピカチュウ「……」

イーブイは少し歩くと振り返った。

イーブイ「はやくいこうよ!」

ピカチュウ「おう!(じゃあな!母さん!)」

ピカチュウも走り出した。
 ▼ 76 1◆v1GnTfaqxg 16/10/31 21:01:31 ID:YByRZ6Fw [47/71] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
そして一時間くらいたった頃




ピカチュウ達はへとへとになりながら森の中を歩いていた。

ピカチュウ「どれくらい歩いたんだろ……俺達」

イーブイ「疲れたよぉ…休もうよぉ」

ピカチュウ「そ、そうだな…」

イーブイ「わぁい!」

ピカチュウ達は近くの大きな木の下で休憩する事にした。
 ▼ 77 1◆v1GnTfaqxg 16/10/31 21:06:51 ID:YByRZ6Fw [48/71] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
イーブイ「すぅ…すぅ…」

イーブイはまた寝ている。

ピカチュウは木にもたれながら日記を眺めていた。

ピカチュウ「この日記にギミックが……ねぇ」

ピカチュウは日記をパラパラめくった。

ピカチュウ「なんか信じられねぇなぁ……そもそもこの出発前日みたいなページしかまともに読めないし」

ピカチュウは次のページを開いた。

ピカチュウ「やっぱり何も書いてない……あの変な夢みたいなのを意図的に見ることが出来たらな……」
 ▼ 78 1◆v1GnTfaqxg 16/10/31 21:16:40 ID:YByRZ6Fw [49/71] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウは日記を叩いてみた。

バン!バン!

ピカチュウ「だめかぁ……」

次に日記を額につけてみた。

ピカチュウ「これも違うか…」

やけになってピカチュウは日記を持って踊り出した。

ピカチュウ「って……こんなのでみれるはずねーよな…」

イーブイ「ぷふっ!ピカチュウなにやってるの?」

ピカチュウ「なぁ!?お、お前起きてたのかよ!(げぇ!恥ずかしい所見られた!)」
 ▼ 79 1◆v1GnTfaqxg 16/10/31 21:33:46 ID:YByRZ6Fw [50/71] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウは咳払いすると座り直して日記に手をついた。

ピカチュウ「はぁ……どうするか……ってうぉ!?」

イーブイ「ピカチュウ!どうしたの!?」

ピカチュウの頭の中にまた、夢のようななにかが流れ込んできた。
 ▼ 80 1◆v1GnTfaqxg 16/10/31 21:37:37 ID:YByRZ6Fw [51/71] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウと他に四匹のポケモンが洋館の中で強そうなポケモンと対峙している……

ピカチュウはもう一匹のポケモンと連携してそのポケモンを倒した。

倒したと思ったらそのうちの一匹がそのポケモンのそばで泣き始めた。

そのポケモンは死んだようだ。

彼らはそのポケモンを埋葬し、一匹と別れるとまた歩き出した。
 ▼ 81 1◆v1GnTfaqxg 16/10/31 21:44:05 ID:YByRZ6Fw [52/71] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウはまたイーブイに揺すられて目を覚ました。

イーブイ「ピカチュウ!大丈夫!?」

ピカチュウは恨むような目で言った。

ピカチュウ「イーブイ……やっぱりピカチュウは悪党だっ!」

イーブイ「ピカチュウなにか悪いことしたの?」

ピカチュウ「だから俺じゃなくて!この日記書いたほうのピカチュウだっ!今また変な夢みたいなの見たんだ!ピカチュウがポケモン殺してたんだよ!」

イーブイ「酷いよ…そんなの」

ピカチュウ「絶対許さねえ!………でもこの悪党の日記がヒントをくれるかもしれないし……まだ持っておくか」

イーブイ「ピカチュウはなんでそのピカチュウの夢を見るの?」

ピカチュウ「この日記、何かをすると頭の中に変な夢みたいなのが流れ込んでくるんだ」
 ▼ 82 1◆v1GnTfaqxg 16/10/31 22:14:47 ID:YByRZ6Fw [53/71] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウは日記をイーブイにわたした。

イーブイ「どうすればいいの?」

ピカチュウ「それがあんまりわかってねぇんだよ」

イーブイ「ふうん……じゃあ適当に色々やってたら見えるかもね」

イーブイはいきなり日記を地面に叩きつけた。

バシィ!

ピカチュウ「おいおい……あんまり雑に扱うなよ」

今度は日記を蹴り飛ばした。

ゲシっ!

ピカチュウ「蹴るなよ…そんなんで見えるわけないだろ……」

イーブイ「ピカチュウみたいに踊ったらいいのかなぁ」

ピカチュウ「うるせぇ」
 ▼ 83 1◆v1GnTfaqxg 16/10/31 22:24:41 ID:YByRZ6Fw [54/71] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
イーブイは日記をピカチュウに返した。

イーブイ「別に見れなくてもいいや……見たくもないし」

ピカチュウは日記をカバンに入れた。

ピカチュウ「じゃあそろそろ行こうぜ!」

イーブイ「うん!」

イーブイは走り出した。

イーブイ「ピカチュウはやくっ!」

ピカチュウ「まてよ!はじめからとばすと続かねーぞ!」

ピカチュウはイーブイを追いながら考えた。

ピカチュウ「(ピカチュウがポケモンを殺すのは……ジラーチと何か関係があるんだろうか…?)」
 ▼ 84 1◆v1GnTfaqxg 16/10/31 22:29:22 ID:YByRZ6Fw [55/71] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
少し走るとピカチュウ達は小さな村にたどり着いた。

ピカチュウ「ここどこだろうな……」

いつの間にか目の前に子どものポケモンがいた。

?「ここは若草の村だよ!」

イーブイ「あなたはだあれ?」

?「僕はエルフーン!この村に住んでるんだ!」

ピカチュウ「へぇ」

その時、イーブイのおなかがなった。

ぐううう……
 ▼ 85 1◆v1GnTfaqxg 16/10/31 22:31:13 ID:YByRZ6Fw [56/71] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
イーブイ「ピカチュウおなか減ったぁ」

エルフーンは笑った。

エルフーン「そろそろお昼だし僕の家で食べてかない?」

イーブイ「わぁい!食べる食べる!」

ピカチュウ「いいのか?」

エルフーン「いいよ!遠慮しないで!こっちだよ!」

ピカチュウ達はエルフーンに連れられて彼の家に向かうことになった。
 ▼ 86 1◆v1GnTfaqxg 16/10/31 22:44:35 ID:YByRZ6Fw [57/71] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
エルフーンの家



エルフーン「できたよ!どうぞ!」

エルフーンはサラダを持ってきた。

イーブイ「いっただっきまーす!」

ピカチュウ「悪いな!じゃ俺もいただきまーす!」

二匹はサラダを食べた。

イーブイ「おいしい!」

ピカチュウ「……」

イーブイ「どうしたの?ピカチュウ…?」

ピカチュウは顔を真っ赤にしながら飛び上がった。

ピカチュウ「か、かれぇーーー!」
 ▼ 87 1◆v1GnTfaqxg 16/10/31 22:48:02 ID:YByRZ6Fw [58/71] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウはエルフーンに掴みかかった。

ピカチュウ「てめぇふっざけんなよ!まじでふっざけんなよ!」

エルフーンは手をたたきながら喜んでいる。

エルフーン「やったぁ!イタズラ大成功!!」

イーブイ「あはは!」

その時、エルフーンを背後から誰かが殴った。

ゴン!

エルフーン「いて!」

?「またあんたイタズラしたのね!」

それはエルフーンの母だった。

エルフーンの母は頭を下げた。

エルフーン「うちの子がすいません!!」

ピカチュウ「い、いいっすよそんな……大丈夫っすから…」

イーブイ「面白かったからいいよー」

ピカチュウ「うるせーよイーブイ」
 ▼ 88 1◆v1GnTfaqxg 16/10/31 22:51:19 ID:YByRZ6Fw [59/71] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>87
母を一つ入れ忘れただけですごくわかりにくいことになってるわすんません
 ▼ 89 1◆v1GnTfaqxg 16/10/31 22:55:47 ID:YByRZ6Fw [60/71] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
バンっ!

いきなり誰かがドアを開けてあわてた様子で家に入ってきた。

チュリネ「たたた大変よぉ!!」

ピカチュウ「な、なんだぁ!?」

エルフーンの母が駆け寄った。

エルフーン母「っ!……とりあえず落ち着いて!……なにがあったの?」

チュリネ「また…またさらわれたの!今度はフシギダネが!」

エルフーン「フシギダネが!?」

エルフーンは家を出ようとしたが母に止められた。

エルフーン「母さん!どいて!」

エルフーン母「ダメよ!あなたがかなう相手じゃない!」

エルフーン「でもフシギダネは僕の大切な友達なんだ!」

ピカチュウがエルフーンの肩に手をおいた。

ピカチュウ「話はなんとなくわかった。そのさらわれたポケモン、俺が助けてやるよ!」
 ▼ 90 1◆v1GnTfaqxg 16/10/31 23:01:56 ID:YByRZ6Fw [61/71] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
チュリネ「!!」

エルフーン母「!!」

イーブイ「さすがピカチュウだね!」

エルフーン「お兄ちゃん本当?」

ピカチュウ「おう!」

エルフーン母「イタズラされたのにそんな……」

ピカチュウ「いいんすよ!どんな形であれ飯を食わしてもらったんだ!礼をしなくちゃ」

エルフーン「ありがとう!お兄ちゃん!」

イーブイ「私ピカチュウのそういう所大好きだよ」

ピカチュウ「うるせーよ!……で?その話、もっと詳しく聞かせてくれよ」

エルフーン母「実は…最近この村のポケモンを誘拐する事件があって……被害はこれで二匹目になります…」

エルフーン「誘拐ねぇ…」

 ▼ 91 1◆v1GnTfaqxg 16/10/31 23:07:20 ID:YByRZ6Fw [62/71] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
エルフーン母「私達は村のポケモンの中で戦いに秀でたポケモンでチームを組ませて犯人を倒しに行ったのですが……返り討ちにあってしまって…」

エルフーン母「返り討ちにあったポケモン達が言うには炎タイプのポケモンらしく…この村には草タイプのポケモンしかいないので私達は勝てないことを確信しました……」

ピカチュウ「そうか……草タイプなら仕方ないよな」

エルフーン「お兄ちゃん!お願い!フシギダネを助けて!」

エルフーンはピカチュウに泣きついた。

ピカチュウは笑って返した。

ピカチュウ「大丈夫だ!必ずその誘拐犯を懲らしめるからな!安心しろよ!」

イーブイ「ピカチュウがそう言うんだから大丈夫!」

 ▼ 92 1◆v1GnTfaqxg 16/10/31 23:15:01 ID:YByRZ6Fw [63/71] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
エルフーンの母が地図を差し出した。

エルフーン母「犯人はここの洋館を住処にしているらしいです!」

ピカチュウ「そっか、わかった!善は急げだ!行くぞイーブイ!」

ピカチュウは家を出た。

イーブイ「待ってよぉ!」

イーブイが後を追おうとしたその時、ピカチュウが急に止まり、振り返った。

イーブイ「わぁ!」

イーブイはピカチュウを追い越して止まった。

ピカチュウ「エルフーン!」

エルフーン「なあに?お兄ちゃん」

ピカチュウ「俺が無事この事件を解決したら…またあの激辛サラダ食わせてくれよ!」

エルフーン「う、うん!」

ピカチュウはそう言うとまた走り出した。

イーブイ「あ!待ってってばぁ!」
 ▼ 93 1◆v1GnTfaqxg 16/10/31 23:17:24 ID:YByRZ6Fw [64/71] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
走るピカチュウを追いながらイーブイが尋ねた。

イーブイ「気に入ってたの?あのサラダ」

ピカチュウ「あの辛さ……結構クセになるんだよ」

そう言うとピカチュウはよだれをたらした。
 ▼ 94 1◆v1GnTfaqxg 16/10/31 23:20:34 ID:YByRZ6Fw [65/71] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
洋館前……


洋館についたピカチュウは扉を開けようとしていた。

ピカチュウは扉を力一杯引っ張る…

ピカチュウ「ぐぬぬ……」

しかし扉はびくともしない。

イーブイ「開かないね!」

ピカチュウ「お前も見てないで手伝えよっ!」

イーブイ「えぇーっ!?」

ピカチュウ「いいから!」

イーブイ「仕方ないなぁ……」

イーブイも扉を引っ張った。

イーブイ「うーん……ダメだね…」
 ▼ 95 1◆v1GnTfaqxg 16/10/31 23:26:57 ID:YByRZ6Fw [66/71] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウ「押してもだめ…引いてもだめ…なら仕方ないよな…やることは一つだ」

ピカチュウは近くの窓ガラスに目をやった。

イーブイ「どうするの?ピカチュウ」

ピカチュウは窓に拳を振り下ろした!

ピカチュウ「うおぉ!!」

パリン!

窓ガラスは粉々に砕けた。

ピカチュウ「へっ!今日も絶好調だな!」

イーブイ「ピカチュウいけないんだぁ!」

ピカチュウ「いいんだよ!この洋館は誘拐犯のなんだろ?懲らしめるためだしさ!」

ピカチュウは窓から洋館に入った。

イーブイ「まぁ……いっか!」

イーブイも窓から洋館へ入った。
 ▼ 96 1◆v1GnTfaqxg 16/10/31 23:35:08 ID:YByRZ6Fw [67/71] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
洋館の中…


ピカチュウは入ってすぐに気付いた。

ピカチュウ「ここ!さっき夢で見たとこだ!」

イーブイ「何の話?」

ピカチュウ「さっきの日記の話だよ!」

イーブイ「じゃあ……その悪いピカチュウもここに来てたってこと?」

ピカチュウ「そうだな……どっかにジラーチの手がかりがあるかも…」

イーブイ「ピカチュウ今はさらわれた子を探さなきゃ!」

ピカチュウ「っと、そうだったな…」

二匹は洋館内を探し始めた。
 ▼ 97 1◆v1GnTfaqxg 16/10/31 23:43:36 ID:YByRZ6Fw [68/71] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
二匹はしばらく探したがそれらしきポケモンは見あたらなかった。

イーブイ「さらわれた子も犯人もいないね…」

ピカチュウ「もしかしてあいつ……また俺のことを騙したのか!?くそっ!」

ピカチュウは怒りにまかせて近くにあったガラスの花瓶を床に叩きつけた。」

バリン!

イーブイ「きゃあ!やめてよ!」

その時、誰かの声がした。

?「誰だ!」

二匹「?」

ピカチュウ「イーブイか?今の声」

イーブイ「私じゃないよ」

?「誰かいるのか?」

ピカチュウ「どこだ?どこにいる?」

?「こっちこっち!暖炉の中っ!」
 ▼ 98 1◆v1GnTfaqxg 16/10/31 23:48:29 ID:YByRZ6Fw [69/71] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
イーブイ「暖炉の中!?」

二匹は暖炉を見た。

暖炉の火はごうごうと燃えている。

ピカチュウ「とりあえず火を消してみるか……」
 ▼ 99 1◆v1GnTfaqxg 16/10/31 23:54:05 ID:YByRZ6Fw [70/71] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
二匹は部屋の中で水を探してみたがなかなか見つからなかった。

イーブイ「あーあ…こんな時私がシャワーズだったらなぁ」

ピカチュウ「だから!こんなしょーもない事で将来を決めるな!ほら!ここに水があったぞ!」

ピカチュウは水の入った花瓶を持ってきた。

ピカチュウ「おりゃー!」

花瓶の水をかけると火は消えた。

イーブイ「ピカチュウすっごーい!」

ピカチュウ「進化はもっと慎重に考えろよな!」

イーブイ「うん!それよりピカチュウ!暖炉の奥に道があるよ!」

ピカチュウ「なる程こういうことか」

二匹は暖炉の中へと進んだ。
 ▼ 100 1◆v1GnTfaqxg 16/10/31 23:58:58 ID:YByRZ6Fw [71/71] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
隠し部屋


暖炉を抜けるとそこは隠し部屋だった。

ピカチュウ「こんな所に部屋が…そりゃ見つかんない訳だ」

イーブイ「あはは!ピカチュウ真っ黒!」

ピカチュウ「は?」

ピカチュウは暖炉の中を通り真っ黒になっていた。

ピカチュウ「イーブイもだろ!」

イーブイも真っ黒だ。

イーブイ「本当だ!あはは!」

?「ちょっといいか?」

ピカチュウ「あ…忘れてた」
 ▼ 101 1◆v1GnTfaqxg 16/11/01 08:09:01 ID:DwrXjMBs [1/69] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
あ……寝落ちしてた……

主人公の世代交代したけど未だに前のピカチュウの癖が抜けきってないわ……

と言うか二話長いね……多分ここで折り返し…かな?

とりあえず昼までに二話を終わらせようか
 ▼ 102 1◆v1GnTfaqxg 16/11/01 08:14:43 ID:DwrXjMBs [2/69] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
二匹は声の聞こえた方を見ると、檻の中から一匹のポケモンがこちらを見ていた。

ピカチュウ「お前が拉致られたっていう……?」

?「うん。俺はフシギダネ……気が付いたらここにいたんだ」

ピカチュウ「俺はピカチュウ、あいつがイーブイ。俺達お前の友達のエルフーンに頼まれてお前を助けに来たんだ」

フシギダネ「本当か!?」

ピカチュウ「おう」

イーブイ「ピカチュウに任せてよ!」

檻の奥から別の声が聞こえた……

?「無理だよ……私達は助からない……」

ピカチュウ「他に誰かいるのか?」
 ▼ 103 1◆v1GnTfaqxg 16/11/01 08:22:08 ID:DwrXjMBs [3/69] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
牢屋の奥から別のポケモンが出てきた。

?「もう諦めるしかないのよ……あなた達も早く逃げたら?あいつに捕まったらおしまいよ」

イーブイ「なんで諦めるの?」

ピカチュウ「諦めたらそこでしまいだぞ?」

?「バカらしいわ……期待するだけ無駄……どうせ……」

そう呟きながらそのポケモンは牢屋の奥へと帰っていった。
 ▼ 104 1◆v1GnTfaqxg 16/11/01 08:28:59 ID:DwrXjMBs [4/69] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
フシギダネ「あの子ツタージャって言うんだけど誰とも仲良くしようとしないんだ。なに考えてるかよくわからないし……あんな子ほっといて俺達だけでも逃げよう!」

ピカチュウは首を振った。

ピカチュウ「それはできねぇなぁ」

フシギダネ「え?なんで?」

ピカチュウ「今俺が決めたからだ。どんな事があっても俺はあいつを助ける!ここにいるみんな、無事に帰してみせる!」

イーブイ「でもどうしよう……この檻頑丈そうだよ?」

ピカチュウ「壊すことはできそうにないし……檻のカギを探すか!話はそれからだ。待ってろよ!フシギダネ!ツタージャ!」

フシギダネ「頼んだぜ!」

ツタージャは檻の奥から動こうとしなかった。

ツタージャ「……」

イーブイ「ピカチュウ、いこっ!」

ピカチュウ「おう!」

ピカチュウ達はカギを探すため部屋を出た。



ピカチュウ「(ツタージャ……か……)」
 ▼ 105 1◆v1GnTfaqxg 16/11/01 08:35:37 ID:DwrXjMBs [5/69] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
洋館のとある部屋にて……



ピカチュウ達はカギを探していた。

ピカチュウは探し疲れて座った。

ピカチュウ「本当に俺達とあいつら以外に誰かいるのか?この洋館」

イーブイ「そんな事より探してよぉ」

ピカチュウ「はいはい……」

ピカチュウはまたカギを探し始めた。
 ▼ 106 1◆v1GnTfaqxg 16/11/01 08:37:55 ID:DwrXjMBs [6/69] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウ「ないな」



イーブイ「そうだねー」



ピカチュウ「お前は覚えてるか?」



イーブイ「何を?」



ピカチュウ「お前がまだ俺と友達じゃなかった頃の話」



イーブイ「……さぁ?」




ピカチュウ「なんだ、覚えてないのか」
 ▼ 107 1◆v1GnTfaqxg 16/11/01 08:41:27 ID:DwrXjMBs [7/69] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
イーブイ「そんな昔の事……ってわぁ!?」

ドンガラガッシャン!!

イーブイが棚を倒した。

ピカチュウ「なにやってんだよ……もー……」

イーブイの見た先に何かが光った。

イーブイ「これなんだろ?」

イーブイ「何かを拾い上げた」

イーブイ「えっとー…檻のカギって書いてあるよ」

ピカチュウ「おお!多分それだ!よくやった!」

イーブイ「えへへ!私えらい?」

ピカチュウ「おう!上出来だぜ!イーブイ!」

?「何が上出来だ?」

二匹「!?」
 ▼ 108 1◆v1GnTfaqxg 16/11/01 08:49:07 ID:DwrXjMBs [8/69] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
振り返ると大きな赤いポケモンがこちらを見ていた。

ピカチュウ「おっおまえが誘拐犯か!!」

バシャーモ「誘拐犯とは失礼なガキだ……」

ピカチュウ「否定しないならやっぱりそうなんだな!」

ピカチュウは構えた。

イーブイ「た、戦うの?ピカチュウ……」

ピカチュウ「……」

ピカチュウはバシャーモを睨み続けた。

バシャーモ「なんだその目は…」

ピカチュウ「誘拐した二匹は返してもらうぜ!!」

バシャーモ「だめだ…あいつらは私のおもちゃとして利用させてもらう」
 ▼ 109 1◆v1GnTfaqxg 16/11/01 08:55:24 ID:DwrXjMBs [9/69] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
イーブイ「そ、そんなの許さないんだから!」

ピカチュウ「てめぇがその気なら俺は戦うぜ……」

バシャーモ「ふふ……面白い」

イーブイは小声で言った。

イーブイ「ピカチュウ!勝てるの?強そうだよ?」

ピカチュウ「なに言ってんだよ!やってみなきゃわかんないだろ!俺が……俺がやらなきゃ!!うおお!」

ピカチュウは電撃を放った。

電撃はバシャーモの足元を焦がした。

ピカチュウ「くそっ!当たらねぇ!」

バシャーモ「そんな不完全な技で私を倒せるとでも?おおおお!!」

バシャーモはイーブイめがけて炎を吐いた。

イーブイ「!!」

ピカチュウ「あぶねぇ!!イーブイ!!」

ピカチュウはイーブイを突き飛ばした。炎がピカチュウの尻尾を焦がした。

ピカチュウ「ぐっ!」
 ▼ 110 1◆v1GnTfaqxg 16/11/01 09:04:07 ID:DwrXjMBs [10/69] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
バシャーモ「大口を叩いているからどれほどの力を持っているか期待したが……残念だな……消えてもらおうか」

バシャーモの目が赤く光ると周りの家具などが次々と浮かび上がった。

イーブイ「うわぁ!!」

ピカチュウ「に、逃げるぞ!!イーブイ!」

イーブイ「うん!」

飛んでくる花瓶やキャンドルスタンドをよけながら二匹は走って逃げ出した。

バシャーモは不適に笑った。

バシャーモ「くくく……」
 ▼ 111 1◆v1GnTfaqxg 16/11/01 09:11:54 ID:DwrXjMBs [11/69] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
二匹はひたすら逃げながらあの檻のあった部屋に向かった。


ピカチュウ「ついた!」

フシギダネ「待ってたぜ!で?カギは?」

ピカチュウ「今開けるからちょっと待ってろよ!」

ピカチュウが鍵を差し込むと檻の扉が開いた。

フシギダネ「やった!」

ピカチュウ「よし、よく聞けよイーブイ」

イーブイ「なぁに?」

ピカチュウ「お前達二匹は先に逃げてくれ…俺はやることがあるから」

イーブイ「え!でも…」
 ▼ 112 1◆v1GnTfaqxg 16/11/01 09:14:41 ID:DwrXjMBs [12/69] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウ「でもじゃねぇ!!あいつに捕まる前に逃げろ!!」

ピカチュウの真剣な目を見てイーブイは悟った。

イーブイ「わかった、ピカチュウ……じゃあ行こっか」

フシギダネ「うん」

イーブイはフシギダネを連れて部屋を出て行った。

ピカチュウ「そうだ…それでいい」

ピカチュウは二匹を見送ると檻の奥へ歩き出した。

ピカチュウ「さぁ、お前もここから逃げようぜ?ツタージャ」
 ▼ 113 1◆v1GnTfaqxg 16/11/01 09:20:57 ID:DwrXjMBs [13/69] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ツタージャ「私なんてほっといてさっさと逃げれば?」

ピカチュウ「まぁそう言うなよ」

ピカチュウはツタージャの隣に座った。

ピカチュウ「みんなお前の帰りを待ってるぜ」

ツタージャ「嘘つかないでよ!!」

ツタージャはつるのムチでピカチュウを叩いた。

バシっ!

ピカチュウ「いてて……なんで…なんでそんな事言うんだよ」

ツタージャは泣き出した。

ツタージャ「私には友達なんていないもん!家族だって!私にはいないの!どこに行ってもひとりぼっちなら……私……私……!」

ピカチュウは頷きながら言った。

ピカチュウ「やっぱおまえって昔の俺とそっくりだ」
 ▼ 114 1◆v1GnTfaqxg 16/11/01 09:25:28 ID:DwrXjMBs [14/69] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ツタージャ「ぐす……」

ピカチュウ「昔、俺もお前と同じでひとりぼっちだった。自分の世界に閉じこもって周りとの干渉をひたすら避けてたんだ。でも…な…さっきのイーブイって奴が……あいつが友達になってくれて俺の世界は変わった……モノクロの世界がカラフルに……あいつは俺を助けてくれたんだ。今更友達が欲しいって言えなかった俺を……」

ツタージャ「なによ!自慢なんて聞きたくないわよ!!」

ツタージャはまたつるのムチでピカチュウを叩いた。

ベシッ!

ピカチュウ「いてて……話は最後まで聞くもんだぜ……」
 ▼ 115 1◆v1GnTfaqxg 16/11/01 09:29:41 ID:DwrXjMBs [15/69] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ツタージャ「……」

ピカチュウは叩かれた頬をさすりながら言った。

ピカチュウ「なんて言うか…こんな俺でも誰かを助けることが出来たらなって…」

ピカチュウはツタージャの手を握って笑った。

ピカチュウ「だからさ!俺がお前の最初の友達になってやる!」

ツタージャ「え……」

ピカチュウ「俺がお前の世界を変えてやる!!」

その言葉を聞いてずっとこらえていた感情が吹き出した。次から次へと涙が落ちた。

ツタージャ「う、うわぁぁん!!」

ピカチュウ「泣くなよ、友達!」
 ▼ 116 1◆v1GnTfaqxg 16/11/01 09:37:08 ID:DwrXjMBs [16/69] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
その頃、二匹は入り口の扉にたどり着いた。

イーブイ「あれ?窓ガラスが……」

先程割ったはずの窓ガラスに木の板が打ちつけられふさがれている。

イーブイ「じゃあ扉を開けるしかないね…」

イーブイは扉を引っ張った。

イーブイ「うぐぐ……開かないよぉ」

フシギダネ「どどどどうしよう!!急がないとあいつが…ひゃっ!?」

フシギダネの顔に炎がかすった。

バシャーモ「逃げられるとでも?」

物陰からバシャーモが現れた。
 ▼ 117 1◆v1GnTfaqxg 16/11/01 09:45:44 ID:DwrXjMBs [17/69] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
フシギダネ「でっででで出たぁ!!」

イーブイ「もぉ!後にしてよ!今忙しいの!う、うぅー…」

イーブイは扉を開けようと必死だ。

バシャーモ「さぁ…消えてもらおうか」

バシャーモの周りにあった家具や小物が浮遊し始めた。

フシギダネ「ひ、ひぇぇ!どうしよー!」

イーブイ「開かないよぉ!」

イーブイはまだ扉を引っ張っている。

 ▼ 118 1◆v1GnTfaqxg 16/11/01 09:48:16 ID:DwrXjMBs [18/69] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
バシャーモ「ふんっ!」

写真立てが飛んできた!

ひゅん!

またフシギダネの頬をかすった。

フシギダネ「ぎゃあ!?」

イーブイは振り返るとバシャーモを睨んだ。

イーブイ「もう!やめてよ!集中できないでしょ!」

バシャーモ「ふん!」

今度は花瓶が飛んできた!

イーブイ「わぁ!!」

ガシャン!

イーブイはなんとかかわした。
 ▼ 119 1◆v1GnTfaqxg 16/11/01 09:52:55 ID:DwrXjMBs [19/69] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
イーブイ「もー!怒ったよっ!」

フシギダネ「なにか技使って戦ってくれよ!」

フシギダネはイーブイの後ろに隠れた。

イーブイ「ええー…私が戦うの?仕方ないなぁ…」

イーブイはため息をついた。

バシャーモ「(なんだ?あの余裕は…)」

バシャーモは身構えた。



イーブイは潤んだ瞳でバシャーモを見つめた。



しばらく妙な時間が流れた。

フシギダネ「え?これが技?」

イーブイ「つぶらな瞳って技だよ!」

しかしバシャーモはなんともない。
 ▼ 120 1◆v1GnTfaqxg 16/11/01 10:06:38 ID:DwrXjMBs [20/69] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
フシギダネ「効いてないじゃん!!」

イーブイ「あれー…おかしいなぁ…おねえちゃんがこの技は使えるって言ってたのに…」

バシャーモ「所詮子供騙しか…こいつで最後だっ!」

バシャーモは大きく口を開くと火炎放射を放った!

フシギダネ「うわあぁ!もうだめだぁ!!」
 ▼ 121 1◆v1GnTfaqxg 16/11/01 10:07:49 ID:DwrXjMBs [21/69] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

イーブイが一歩前にでた。

イーブイ「まもるっ!」

イーブイはシールドを発生させて炎を受け止めた。

フシギダネ「え…す、すげえ!!」

イーブイ「でも……これ少しの時間しか攻撃を守れないの…」

ピキっ

シールドにひびがはいった。

イーブイ「も、もうだめかも……」

ビギっ

シールドは今にも割れそうだ!

その時

ピカチュウ「待たせたな!イーブイ!」
 ▼ 122 1◆v1GnTfaqxg 16/11/01 10:13:30 ID:DwrXjMBs [22/69] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウ「アイアンテェル!」

ピカチュウの尻尾がバシャーモの後頭部へ振り落とされた。

ごっ!

バシャーモ「ぐはっ!」

バシャーモは倒れたがすぐに立ち上がった。

バシャーモ「こしゃくな……貴様ら全員あの世へ送ってやる!」

バシャーモがピカチュウに向かって走り出した!

ピカチュウ「今だ!」

物陰からツタージャが現れた。

ツタージャ「くさむすび!」

バシャーモの足元からはえた草がバシャーモの足に絡みついた!

バシャーモ「ぬぉ!?」

ずざぁ!

バシャーモは派手にこけた。
 ▼ 123 1◆v1GnTfaqxg 16/11/01 10:20:04 ID:DwrXjMBs [23/69] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウ「はは!うまくいったな!ツタージャ!」

ピカチュウはツタージャの肩をたたいた。

ツタージャ「う、うん!」

ツタージャも笑って返した。

イーブイ「あ!二匹ともなんか仲良しになってるー!ずるーい!」

イーブイも二匹の元へ駆け寄った。

フシギダネ「え……(あの子が笑ってるの初めて見た……かわいいな……)」
 ▼ 124 1◆v1GnTfaqxg 16/11/01 10:32:28 ID:DwrXjMBs [24/69] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
バシャーモが再び立ち上がった。

バシャーモ「貴様らぁ!ゆるさ……」

ドサッ

バシャーモが急に倒れた。

四匹「!?」

ピカチュウ「な、なんだ?」

イーブイはバシャーモに近寄った。

ピカチュウ「ばか!あぶねぇぞ!」

イーブイはバシャーモを揺すった。

イーブイ「ねぇ、大丈夫?」

フシギダネ「ぎゃあ!?ヤバいって!助けてぇ!」

パニック状態のフシギダネをツタージャがつるのムチで叩いた。

バシッ!

ツタージャ「落ち着きなさいよ!」
 ▼ 125 1◆v1GnTfaqxg 16/11/01 10:39:53 ID:DwrXjMBs [25/69] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
バシャーモが起き上がった。

フシギダネ「ひえぇ!!」

ピカチュウ「くそ!まだか!」

ピカチュウは再び構えた。

バシャーモ「俺は……?何をしていたんだ?ここはどこだ?」

ピカチュウ「え…?」

イーブイ「これって」

フシギダネはまだ怯えている。

ツタージャ「記憶喪失?」

バシャーモ「お前たちは…?」

ピカチュウ「おまえ……本当になにも覚えてないのか?」

バシャーモ「ああ……ここ一週間くらいなにがあったか…なにも覚えてないんだ」
 ▼ 126 1◆v1GnTfaqxg 16/11/01 10:50:38 ID:DwrXjMBs [26/69] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウ達はバシャーモのしたことを伝えた。



バシャーモ「な!?…俺がそんな事を……すまない……」

ピカチュウ「謝るならさ、俺らじゃなくて村のポケモン達に謝れよ」

イーブイ「でもどうして記憶がないのかな?」

バシャーモ「わからない……あと気になることが一つあってな…俺は超能力は使えないぞ?むしろ苦手だ」

ピカチュウ「え!?」

イーブイ「ても…」

フシギダネ「さっきも色んな物を俺に…」

ツタージャ「誰かに操られてた…とかは?」

ピカチュウ「それも考えられるよな…おまえ操られてたのか?」

バシャーモ「…なにも覚えてないんだ……すまない」

ピカチュウ「だよな……まぁ、とりあえず村に帰るか!」

イーブイ「うん!」
 ▼ 127 1◆v1GnTfaqxg 16/11/01 10:53:40 ID:DwrXjMBs [27/69] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウが扉を押すと扉は普通に開いた。

イーブイ「あれ?」

フシギダネ「え?なんで?」

ピカチュウ「どした?」

イーブイ「さっきそのドア開かなかったよね」

ピカチュウ「あれ?そういやそうだったな…別に今普通に開いたけど…」

イーブイ「おかしいなぁ」

ピカチュウ「ま、いいじゃん!開いたんだし!」

イーブイ「そうだよね!あはは!」

フシギダネ&ツタージャ「(そんな適当でいいのかな…)」 
五匹は村へ向かった。
 ▼ 128 1◆v1GnTfaqxg 16/11/01 11:46:33 ID:DwrXjMBs [28/69] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
若草の村  エルフーンの家


バシャーモ「本当に申しわけない…」

バシャーモは頭を下げた。

ピカチュウ「まぁこう言ってる事だし!みんな無事だし!許してやってくれよ!」

エルフーン「僕はフシギダネが無事ならそれでいいよ!」

エルフーン母「まぁ、ピカチュウさん達がそう言うなら…」

バシャーモ「許してくれるのか……酷いことをしたのに……」

エルフーン「村の他のポケモン達にもちゃんと謝ろうね!」

バシャーモ「ああ、わかっている」

 ▼ 129 1◆v1GnTfaqxg 16/11/01 11:48:40 ID:DwrXjMBs [29/69] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
イーブイ「ちゃんと謝ればみんな許してくれるよ!」

エルフーン母「そんな事よりエルフーンもイタズラしたらちゃんと謝るのよ?」

エルフーンはムスッとした。

エルフーン「……」

ピカチュウ「そうだな!」

イーブイ「あはは!」

ツタージャ「ふふ!」

エルフーン母「あれ?その子……今笑った?」

ピカチュウ「ん?ああ、みんなこれからはこいつとも仲良くしてやってくれよ!こいついい奴だから!」

エルフーン「よろしくね!」

ツタージャ「よ、よろしく」

 ▼ 130 1◆v1GnTfaqxg 16/11/01 11:50:49 ID:DwrXjMBs [30/69] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
エルフーン母「うちの子イタズラばつかりするから気をつけてね」

ツタージャ「はい!」

フシギダネ「お、俺とも友達になってくれるかな…」

ツタージャ「うん!」

ツタージャは笑った。

フシギダネは顔を赤くした。

ピカチュウはそのやりとりを見て微笑んだ。

ピカチュウ「(よかったなツタージャ……これからはそいつらと仲良くやるんだぜ!)」
 ▼ 131 1◆v1GnTfaqxg 16/11/01 11:57:00 ID:DwrXjMBs [31/69] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
その日の晩、ピカチュウとイーブイはまたエルフーンの家で夕食をご馳走になった。

有名はピカチュウのリクエストどうりあのサラダだった。

エルフーン「できたよー」

ピカチュウ「ひゃっはぁ!待ってました!」

イーブイ「ピカチュウは辛いの大好きなんだねー」

二匹はサラダを食べ始めた。

イーブイ「うん、おいしいね」

ピカチュウ「やっぱうめ……って甘ぇーー!!」

イーブイ「あはは!ピカチュウおもしろーい!」

エルフーン「イタズラ大成功だね!」

ピカチュウ「てめぇ……いつか仕返ししてやる……」
 ▼ 132 1◆v1GnTfaqxg 16/11/01 12:01:45 ID:DwrXjMBs [32/69] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
二匹はエルフーンの家で1日泊まる事にした。


外も暗くなり、皆が寝ついた頃……ピカチュウは一匹考えていた。

ピカチュウ「そういやあの洋館……ジラーチの事なにも手がかりなかったな……」

ピカチュウはイーブイを見たが、もう眠っていた。

ピカチュウ「あの夢のような奴……洋館……四匹……戦い……なんか色々似てたなぁ…あの日記実は予言日記……な訳ないしもうわかんねぇや」

ピカチュウは窓の外を見た。

今日も月が綺麗だ。

ピカチュウ「……へっ!考えてても始まんねえな!寝るか!」

ピカチュウも眠りについた。
 ▼ 133 1◆v1GnTfaqxg 16/11/01 12:06:10 ID:DwrXjMBs [33/69] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
その頃、洋館付近……


一匹のポケモンが暗闇の中を歩いていた。


?「やっぱ、もう気配は完全に消えてるか……確かにこの屋敷の近くからあいつの気配がしてたはずなんだけど……遅かったか」

そのポケモンは木の幹にもたれかかった。

?「いないなら仕方ないか……でもあいつはなんのためにこの辺りを……」

?「日記もつけたし、まぁ明日のためにも寝るか……」
 ▼ 134 1◆v1GnTfaqxg 16/11/01 12:08:55 ID:DwrXjMBs [34/69] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
次の日


エルフーンの家前


ピカチュウ「泊めてくれてありがとな!次こそはあのサラダを食わせてくれよな!もしまたイタズラしたら………どうなるかわかってるな?」

エルフーン「わかってるよ!(よし!次は激苦だ!)」

イーブイ「じゃあね!」

エルフーン「バイバーイ!」

二匹はエルフーンの家を後にした。
 ▼ 135 1◆v1GnTfaqxg 16/11/01 12:10:56 ID:DwrXjMBs [35/69] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
二匹は村を出て北を目指して歩いていた。

ピカチュウ「そう言えばバシャーモはどうなったんだ?」

イーブイ「えっと…バシャーモはねぇ、お詫びにこの村でしばらく働くって!」

ピカチュウ「ふーん!そっか!」

ピカチュウは笑った。

ピカチュウ「まさに、一件落着だな!」

?「まってよ…」

ピカチュウ「?」

イーブイ「この声…」
 ▼ 136 1◆v1GnTfaqxg 16/11/01 12:13:52 ID:DwrXjMBs [36/69] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
二匹が振り返るとツタージャがいた。

ツタージャ「せっかく友達になれたのに…寂しいよ……」

ツタージャは目に涙を浮かべた。

ピカチュウは笑った。

ピカチュウ「お前ならもう大丈夫!!寂しいならもっと友達沢山作ればいい!」

ツタージャ「でも……」

ピカチュウ「俺は……どこにいてもお前の友達だから!いつかまた…きっと会えるから!俺のこと忘れるなよっ!」

ツタージャは涙を拭いた。

ツタージャ「うん!」
 ▼ 137 1◆v1GnTfaqxg 16/11/01 12:15:29 ID:DwrXjMBs [37/69] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウ「じゃあな!ツタージャ!また会おうな!」

イーブイ「じゃあねぇ!」

ツタージャ「うん!ありがとう!またね!」

ツタージャは大きく手を振った。

ツタージャ「(さよなら……私の初恋……)」
 ▼ 138 1◆v1GnTfaqxg 16/11/01 12:19:22 ID:DwrXjMBs [38/69] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
歩く二匹


イーブイ「ピカチュウかっこいいこと言うね!」

ピカチュウ「うるせーよ!なんかお前に言われると腹立つ!」

イーブイ「私もピカチュウの友達だよねー!」

ピカチュウ「ったりまえだろ?変なこと聞くなよ!」

そう言ってピカチュウは走り出した。

その時、洋館の方から誰かの声が聞こえた……




ああああ!寝坊したあああああ!




二匹はその声に気づくことなくそのまま走って行った。


act2   end
 ▼ 139 1◆v1GnTfaqxg 16/11/01 12:22:11 ID:DwrXjMBs [39/69] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
とりあえずact2おしまいです。本当長かったです。

時間なんで学校行きます。

最近更新のペース落ちててすみません。
 ▼ 140 チュール@しゅんぱつのハネ 16/11/01 19:27:12 ID:y4AqmAFY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援!
 ▼ 141 1◆v1GnTfaqxg 16/11/01 20:11:43 ID:DwrXjMBs [40/69] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
学校終わりました。

遅い時間の授業って本当きついですわ……

ゲームに対するやる気もでないし続きを書けるとこまでぐだぐだと書いてきます。

では再開
 ▼ 142 1◆v1GnTfaqxg 16/11/01 20:20:04 ID:DwrXjMBs [41/69] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
act3 三日目
  事故@救助隊



ピカチュウ達は森を歩いていた。

イーブイ「ねぇ…ピカチュウ…休憩しようよぉ」

ピカチュウ「さっき休んだばっかりだろ?まだ休憩はなしな……」

ピカチュウの額から汗が落ちる……今日はとても気温が高かった。しかも風すら吹かず、目の前が霞んでしまうくらい暑かった。

イーブイはだだをこねた。

イーブイ「疲れたもん!暑いし!おねえちゃんと同じで暑さに強いブースターに進化しようかな……」

ピカチュウ「またそんなしょうもない事で……」

ピカチュウ達はぼやきながらも歩き続けた……
 ▼ 143 1◆v1GnTfaqxg 16/11/01 20:23:37 ID:DwrXjMBs [42/69] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
イーブイ「ねぇ、ピカチュウ…何か聞こえない?」

ピカチュウ「はぁ……はぁ……そりゃ幻聴ってやつか?……やべぇな…」

イーブイ「向こうから水の音が聞こえるっ!」

イーブイは走っていった。

ピカチュウ「おい!まてよ!……やべぇ…追いかける力もでねぇよ…」

ピカチュウもなんとか後を追った。
 ▼ 144 1◆v1GnTfaqxg 16/11/01 20:28:24 ID:DwrXjMBs [43/69] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
イーブイ「わぁ!」

イーブイ達の前には大きな谷が広がり谷底には川が流れていた。近くには滝もある。

イーブイ「涼しい!涼しいよ!ピカチュウ!」

ピカチュウも追いついた。

ピカチュウ「お!本当だ!この辺りは涼しいのな!」

イーブイ「よーし!今日の旅はここまで!ここで野宿しよー!」

ピカチュウ「それはだめだ!そこの吊り橋渡ってとりあえず向こう側に行こうぜ」

 ▼ 145 1◆v1GnTfaqxg 16/11/01 20:31:25 ID:DwrXjMBs [44/69] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウは吊り橋を揺らしてみた。

吊り橋は大きく揺れたが頑丈そうだ。

ピカチュウ「よし!大丈夫っぽいな!」

ピカチュウ達は吊り橋を渡り始めた。
 ▼ 146 1◆v1GnTfaqxg 16/11/01 20:38:48 ID:DwrXjMBs [45/69] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ぎし……ぎし……

吊り橋はなんだか嫌な音をたてている。

ピカチュウ「な、なんだかんだでなかなか怖いな……イーブイ、ちゃんとついてきてるか?」

イーブイ「うん、でも……」

ピカチュウ「でも?」

イーブイ「やっぱり暑いよぉ……クラクラするぅ……」

ピカチュウ「クラクラって……こんなとこから落ちたらひとたまりもねぇぞ!気をつけろよ!」

ピカチュウは振り返らずにどんどん進んでいく。

イーブイ「だめ……私もう我慢できない…」

ピカチュウ「なんだって!?」

ピカチュウが振り返るとイーブイは荷物を残して谷底の川に向かって飛び降りていた。

ピカチュウ「はぁ!?!な!なにやってんだぁ!?!!?」
 ▼ 147 1◆v1GnTfaqxg 16/11/01 20:42:35 ID:DwrXjMBs [46/69] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
イーブイはどんどん落ちていく。

そして大きなしぶきをあげた。

バシャーン!

ピカチュウの顔から血の気が引いた。

ピカチュウは大きな声で谷底に向かい叫んだ。

ピカチュウ「おーい!イーブイ!死んでねぇかぁ!!」

イーブイが川で暴れているのが見えた。

ピカチュウ「無事……みたいだな……よかったぁ!」

ピカチュウはへなへなと座り込んだ。

 ▼ 148 1◆v1GnTfaqxg 16/11/01 20:46:21 ID:DwrXjMBs [47/69] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
川からバシャバシャ音がする。

ピカチュウ「あぢいなぁ……俺も水浴びしたい……」

ピカチュウは橋から川を見た。

ピカチュウ「ん?」

イーブイは激しく暴れている。

ピカチュウ「はしゃぎすぎ……ってありゃあ溺れてるじゃねえか!!なにやってんだよ!あいつはよぉ!」

ピカチュウも荷物を置いて橋から飛び降りた。

ピカチュウ「イーブイぃ!今助けるからなぁ!!」

ピカチュウは川に飛び込み大きなしぶきをあげた。
 ▼ 149 1◆v1GnTfaqxg 16/11/01 20:50:53 ID:DwrXjMBs [48/69] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウ「い、イーブイ!どこだあ!!」

イーブイ「あー!ピカチュウも来たんだ!」

ピカチュウ「は?」

ピカチュウは声のした方を見るとイーブイが激しく暴れてしぶきをあげている。

ピカチュウ「お前溺れてたんじゃねーのかよ!!」

イーブイ「ピカチュウも遊ぼーよー!」

イーブイ「ピカチュウなに言ってるの?こっちで遊ぼー!」

ピカチュウ「(あー!アホらし!なにやってんだよ!俺は!)」

ピカチュウがイーブイのいる方へ歩き出したその時!

ピカチュウ「ひゃん!?」

ピカチュウは川底の苔のはえた石を踏んで思いっきりこけた。

バシャーン!
 ▼ 150 1◆v1GnTfaqxg 16/11/01 20:53:48 ID:DwrXjMBs [49/69] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
イーブイ「あはは!なにやってるの?ってあれ?」

ピカチュウが流されていく。

イーブイ「おーい!ピカチュウ!どこ行くのぉ!!」

ピカチュウは川底の岩に頭を打ちつけて気を失っていた。

イーブイはピカチュウを追ったが流れは速く、見失ってしまった。

イーブイ「た、大変だぁ!!誰かぁ!!」

イーブイは助けを呼びに走って行った。
 ▼ 151 1◆v1GnTfaqxg 16/11/01 21:06:05 ID:DwrXjMBs [50/69] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウ「う……あ……?」

ピカチュウは目を覚ました。

ピカチュウ「ここは?ぐ…頭いてぇ」

ピカチュウは頭をさすった。

辺りを見渡すとそこは小さな部屋でピカチュウはその部屋のベッドの上にいた。

ピカチュウ「そうだ!俺頭うって……って事は誰かに助けられたのか……イーブイ?いねぇのか?」

イーブイを呼ぶが姿も見えず、返事もない。

ピカチュウ「ここどこだろ……誰もいないみたいだし…」

ピカチュウはベッドから降りて部屋を調べ始めると本棚の前に立った。

ピカチュウ「暇だし本でも読むか…」

ピカチュウは適当に本を取り出した。取り出した本は日記だった。

ピカチュウ「日記か……まぁいいや、読むか」
 ▼ 152 1◆v1GnTfaqxg 16/11/01 21:09:22 ID:DwrXjMBs [51/69] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
△月▼日

今日も事件を無事解決した。
やっぱり感謝されるのは悪い気はしないな。
明日はまた別の事故現場にでも向かうか…
 ▼ 153 1◆v1GnTfaqxg 16/11/01 21:15:54 ID:DwrXjMBs [52/69] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウ「誰の日記か知らねーけど……きったねぇ字だなぁ」

?「きったなくてわるかったなぁ」

ピカチュウ「え?」

ピカチュウが振り返ると、自分より大きなオレンジ色の体で、長いしっぽに水色のスカーフを巻いたポケモンが立っていた。

?「勝手に俺の日記を読むんじゃねぇよ」

そのポケモンはピカチュウの手から日記帳をひったくるとその日記帳の角でピカチュウを叩いた。

コン!

ピカチュウ「いたっ!ご、ごめんなさい……」

?「わかればいいんだよ……で?気分のほうはどうだ?」

ピカチュウ「あ、ちょっとその前に何があったのか教えてほしいんだけど……」
 ▼ 154 1◆v1GnTfaqxg 16/11/01 21:28:14 ID:DwrXjMBs [53/69] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
そのポケモンは大きなため息をつくと腕を組み語り出した。

?「言わせてもらうけどまずお前ら、無茶しすぎな?橋から飛び降りるって下手すりゃあっこでお陀仏だぜ?」

ピカチュウ「そこは覚えてるし確かに無茶しすぎだと思う。」

?「あの後お前がこけたと思ったら流れていくから泳いで助けたんだよ。ならお前気を失っててさ……俺がいなかったらお前、死んでたかもな」

ピカチュウ「そうだったのか…色々迷惑かけたな…」

?「いーんだよ、気にすんな無鉄砲ぼうず」

ピカチュウ「そうだ!イーブイは?」

?「イーブイ?……ああ、あの茶色か……知らねぇな。お前助けたあとさっきまで探してたんだけど見つからなくてな……」

ピカチュウ「探しに行かないと!」

ピカチュウは外に出ようとしたがそのポケモンに止められた。

?「まぁ待て、もう夕方だし今日は休め、無鉄砲ぼうず」

ピカチュウ「俺は無鉄砲ぼうずなんて名前じゃねぇ!ピカチュウだっ!」

?「わーったよピカチュウ。俺が探してくるからお前は今日はじっとしてろ」

ピカチュウ「……わかった」

ピカチュウはベッドに寝ころんだ。
 ▼ 155 1◆v1GnTfaqxg 16/11/01 21:33:46 ID:DwrXjMBs [54/69] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウ「そうだ、あんたの名前は……」

?「ああ?俺か?俺はライチュウっつーんだ……救助隊だ」

ピカチュウ「救助隊?」

ライチュウ「ああ、さっきお前を助けたみたいに困ってるポケモンを助けてるんだ……救助隊連盟非公認の活動だけどな」

ピカチュウ「なんで非公認なんだ?」

ライチュウ「昔、公認試験受けに行ったときな……チームメンバーは?とか聞かれていないっつったら落ちたんだよ。それ以来試験受けに行ってねーし」

ピカチュウ「ぷぷ…」

ピカチュウは笑った。

ライチュウはむっとした。

ライチュウ「笑うなよ……でもおかげで公認の救助隊が行けないような危険なとこにも行くことが出来るんだ……全部事故責任になるけどな」

ピカチュウ「ふーん…結構すごいんだ」

ライチュウ「だろ?俺はすげーんだよ。さすが俺」

ピカチュウ「(自分で言うなよ……)」

 ▼ 156 1◆v1GnTfaqxg 16/11/01 21:35:30 ID:DwrXjMBs [55/69] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
上誤字ってるな

×事故責任

○自己責任

だわ
 ▼ 157 1◆v1GnTfaqxg 16/11/01 22:22:08 ID:DwrXjMBs [56/69] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
その時、外から声がした。

?「暗いよぉ……怖いよぉ……こんな事ならブラッキーに進化しようかな…」

ピカチュウ「この声は!」

ライチュウの家のドアを誰かが叩く。

ライチュウ「なんだ?こんな時間に」

ライチュウがドアを開けるとやっぱりそこにいたのはイーブイだった。

イーブイ「すみません、1日泊めてください!」

ピカチュウ「イーブイ!」

イーブイ「あ!ピカチュウだ!」

イーブイは担いでいた二匹分の荷物をおろすとピカチュウのそばに駆け寄った。
 ▼ 158 1◆v1GnTfaqxg 16/11/01 22:27:15 ID:DwrXjMBs [57/69] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
イーブイ「探したんだよぉ!ピカチュウ!!」

イーブイは泣き出した。

ピカチュウ「イーブイ泣くなよ…」

ライチュウ「感動の再開か……いいじゃねぇか……とりあえずお前も泊まってけよ。イーブイだっけか?」

イーブイ「うん!私イーブイ!ところであなたはだあれ?」

ライチュウ「俺はライチュウだ」

ライチュウ「ライチュウよろしくね!」

ピカチュウ「本当にイーブイが見つかってよかった!」

イーブイ「ピカチュウ私がいなくて寂しかったでしょ?」

ピカチュウ「んなこたねぇよ!」

ライチュウ「へへ!どうだかな!」

ライチュウは笑った。

ピカチュウ「るせーよ!おっちゃん!」

ライチュウ「な!おっちゃんだとぉ?」
 ▼ 159 1◆v1GnTfaqxg 16/11/01 22:34:10 ID:DwrXjMBs [58/69] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウ「おっちゃんじゃねぇの?何歳?」

ライチュウ「えっとー……俺は……あれだ、30だ」

ピカチュウ「おっちゃんじゃん」

ライチュウ「心は少年なんだよ!おっちゃん言うな!」

イーブイ「あはは!おもしろーい!」
 ▼ 160 1◆v1GnTfaqxg 16/11/01 22:37:27 ID:DwrXjMBs [59/69] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
その時、ピカチュウのお腹がなった。

ぐぅぅぅ

ピカチュウ「あ……」

ライチュウ「そっか!腹減ったか!じゃあ久しぶりに何か作るぜ!」

ライチュウは調理場へ向かった。

イーブイ「かっこいいね!料理できるんだ!」

ライチュウ「で、できて当たり前だろ!」

ピカチュウ「照れてんじゃねーよ!おっちゃん!」

 ▼ 161 1◆v1GnTfaqxg 16/11/01 22:41:50 ID:DwrXjMBs [60/69] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ライチュウは調理場でゴソゴソと何かをあさっている。

ライチュウ「あー……薪がない……火がないとなにも作れねーから薪集めてくる。イーブイって言ったっけ?お前も手伝えよ」

イーブイ「うん!いいよ!」

ピカチュウ「俺も……」

ベッドから起きあがろうとするピカチュウをライチュウが無理やりベッドに寝かせた。

ライチュウ「お前は寝てろって言ってるだろ!」

ピカチュウ「……なんか悪いな……おっちゃん」

ライチュウ「じゃあいくぞ!イーブイ!」

イーブイ「うん!」

二匹は外へ出て行った。

一匹残されたピカチュウは呟いた。

ピカチュウ「なんだよ……もう動けるって言ってるのに」
 ▼ 162 1◆v1GnTfaqxg 16/11/01 22:48:53 ID:DwrXjMBs [61/69] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
森……

暗闇の中で二匹は薪を集めていた。

ライチュウ「よっし!こんなもんでいいだろ!帰るぞ」

ライチュウは薪を担いだ。

イーブイ「う、うーん…うまく運べないよ……」

イーブイはうまく担げないようだ。

ライチュウはイライラし始めた。

ライチュウ「(こいつ……さっきから使えねぇな……やることがいちいちトロいし……無理を承知でピカチュウつれてこりゃよかった!)」

ライチュウは薪を適当にまとめてイーブイの背中にのせてあげた。

ライチュウ「これでいいだろ…いくぞ」

イーブイ「ありがとー!ライチュウ!」

ライチュウ「お、おう///(なんでだかこいつにありがとうって言われると……なんかこそばゆいぜ……)」
 ▼ 163 1◆v1GnTfaqxg 16/11/01 22:54:10 ID:DwrXjMBs [62/69] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ライチュウはまた歩き出した。

ライチュウ「はやく帰らねぇともっと暗くなるぞ!」

イーブイ「はぁい!」

イーブイはライチュウの後をついて行く……

ライチュウ「(あー疲れた……ガキの相手ほど疲れるこたぁねーな)」

イーブイ「わぁ!」

ドサァ

ライチュウ「なんだ!?」

ライチュウが振り返るとイーブイが薪を落としていた。
 ▼ 164 1◆v1GnTfaqxg 16/11/01 22:57:27 ID:DwrXjMBs [63/69] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
イーブイ「ごめんねぇ落としちゃった」

ライチュウ「あー…もういい…俺が運ぶ(俺だけで来た方が早かっただろこれ…)」

ライチュウはため息をつくとイーブイの落とした薪を集めた。

ライチュウ「ふんぬっ!」

ライチュウは自分の分とイーブイの分の薪をまとめて持ち上げた。

イーブイ「わぁ!すごい!ピカチュウにはこんな事できないよ!」

ライチュウ「褒めてんじゃねーよ……(機嫌取りのうまい奴だな……)」
 ▼ 165 1◆v1GnTfaqxg 16/11/01 23:01:00 ID:DwrXjMBs [64/69] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
また二匹がしばらく歩くと……

イーブイ「うわぁ!」

ズザァ!

ライチュウ「もー!なんだってんだよ!」

ライチュウが振り返ると今度はイーブイが盛大にこけていた。

イーブイ「うえーん!痛いよぉ!」

イーブイは泣き出した。

泣き声を聞いていてライチュウのイライラが頂点に達した。

ライチュウ「あああ!!なんでなにも持ってないお前がこけてんだよ!!傷見せろ!」

ライチュウはイーブイの前脚の傷を見るとしっぽに巻いていたスカーフをほどいて傷口に巻いて応急処置をした。

 ▼ 166 1◆v1GnTfaqxg 16/11/01 23:03:27 ID:DwrXjMBs [65/69] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
イーブイ「ひっぐ……ありがと」

ライチュウ「そのスカーフは大切なもんだ……後で洗って返せよ」

イーブイ「そんな大切なもの……いいの?」

ライチュウは歩き出しながら言った。

ライチュウ「今はこうするべきだ……きっとあいつもそう言うだろうしな……」

イーブイ「あいつ?あいつって誰?」

ライチュウ「独り言だ……きにすんな」

また二匹は歩いていった。
 ▼ 167 1◆v1GnTfaqxg 16/11/01 23:15:41 ID:DwrXjMBs [66/69] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しばらく歩いた頃、唐突にイーブイがライチュウに話しかけた。

イーブイ「ねぇねぇ!ライチュウにはお嫁さんいないの?」

ライチュウ「はぁ!?!!?!ななななななにいってんだよ!いねぇよ!悪いか!」

ライチュウは動揺を隠せない。

イーブイ「別に悪くないよ?でもこんなに優しいのに結婚しないなら……私がライチュウのお嫁さんになろうかな……なんてね!」


ライチュウは笑った。

ライチュウ「へへ、悪いが先客がいてな……」

イーブイ「そうなんだ……残念!で?誰なの?結婚相手」

ライチュウ「おめーに教える筋合いはねぇよ!!」

ライチュウは少し早足で歩き出した。

イーブイ「………けち」

イーブイがライチュウの後を追いかけようとしたとき、誰かの声に呼び止められた。

 ▼ 168 1◆v1GnTfaqxg 16/11/01 23:19:50 ID:DwrXjMBs [67/69] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
?「ちょっと!」

イーブイ「え?」

イーブイは立ち止まった。

?「聞こえる?あたしの声!」

イーブイには確かに聞こえていたが、ライチュウには全く聞こえていないようだ…

ライチュウはどんどん先に行って見えなくなってしまった。

イーブイ「聞こえるけど……だあれ?」

その瞬間、イーブイの目の前のなにもなかったはずの空間にいきなり茶色い長い耳のポケモンが現れた。
 ▼ 169 1◆v1GnTfaqxg 16/11/01 23:28:14 ID:DwrXjMBs [68/69] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
?「よし!ライチュウも見えなくなったし!……ところで見えるかな?あたしの姿」

イーブイは驚き、尻餅をついた。

イーブイ「えー!?今どうやってでてきたの?」

?「こんな事言っても信用してもらえないかもだけど……私はあなたが前脚に巻いてるそのスカーフに宿ってるポケモン、ミミロップよ。今はあなたの手にスカーフがあるからあなたは私が見えるの……かな?……多分」

イーブイ「へぇ!よくわからないけどすごいんだね!私イーブイ!よろしくね!」

ミミロップ「え?あなた私の事信じてくれるの?」

イーブイ「だって別に嘘ついてるようにも見えないし……」

ミミロップは胸をなで下ろした。

ミミロップ「よかった!信じてもらえて!ところであなた、ジラーチに会いに行くんだよね?」

イーブイ「え?なんで知ってるの?」

ミミロップ「色々調べさせて貰ったの。早い話、イーブイ……あたしの代わりに願いを叶えてくれないかな…」

イーブイ「え!?」

ミミロップ「お願い!!あなたにしか頼めないの!!」
 ▼ 170 1◆v1GnTfaqxg 16/11/01 23:29:41 ID:DwrXjMBs [69/69] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
今日はここまでにします。

act3の残りは明日の夕方書きます。

では
 ▼ 171 1◆v1GnTfaqxg 16/11/02 20:19:47 ID:V4zc5JfI [1/24] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
あぁ……また更新遅れてしまった……すみません

遊び半分で行ったパチンコで確変が止まらなかったんです……

とりあえず今日中にact3終わりまで書きます。
 ▼ 172 1◆v1GnTfaqxg 16/11/02 20:27:18 ID:V4zc5JfI [2/24] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
イーブイ「……どんなお願いなの?」

ミミロップはしばらく黙っていたが口を開いた。

ミミロップ「えーっと……どう言えば……まぁ…その…簡単に言うと…その……」

イーブイ「?」

ミミロップ「ら、ライチュウを殺して欲しいの!」

イーブイはすぐに答えた。

イーブイ「だめだよ!そんなの!私はそんな願いなんて絶対叶えないんだから!そもそもあなたはなんなの?いきなり出てきてライチュウ殺してとか意味が分からないよ!」

ミミロップ「だよね……いきなり言われても……でも、あたしもう見てられないの……ライチュウはあたしのせいで……」

ミミロップは目に涙を浮かべた。

イーブイ「……ごめんね……言い過ぎたよ……」

ミミロップは涙をこぼした。

ミミロップ「あたしが……あたしがやらなきゃいけないの!!お願いイーブイ!ライチュウを助けるのに協力して!!」
 ▼ 173 1◆v1GnTfaqxg 16/11/02 20:35:40 ID:V4zc5JfI [3/24] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
イーブイ「どうしてそんな事言うの?」

ミミロップ「ライチュウは…あたしのせいで死なないの……死ねないの……」

イーブイ「え?どういう事?」

ミミロップは近くの切り株に座った。

ミミロップ「……千年前にね?あたしとライチュウ、そしてあと二匹の友達とあなた達のようにジラーチを探しに行ったの」

イーブイ「せ、千年前!?」

ミミロップ「うん……旅の途中で友達二匹は抜けてあたしとライチュウはジラーチのいる研究所まで辿り着いたんだ…」

イーブイ「本当にいたの?ジラーチ」

ミミロップ「ジラーチは本当にいたわ…だけどあたしはジラーチに願う前に殺されたの…ケーシィって子に……後で知ったけど他の友達二匹もそのケーシィって子に殺されていたわ…」

イーブイ「…」

 ▼ 174 1◆v1GnTfaqxg 16/11/02 20:43:18 ID:V4zc5JfI [4/24] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ミミロップ「あたしはせめてライチュウに生きて欲しかった。だから最後にライチュウに『生きて』って言った。だけどライチュウはあたしのその言葉のせいで不老不死を願ってしまったの…」

イーブイ「ライチュウは……死なないの?」

ミミロップ「うん……でもライチュウはもう生きる事に苦しんでる……毎日のように夜になると泣いてる……」

イーブイ「そうなんだ…」

ミミロップ「助けてあげたいけどあたしの声はライチュウに届かない……姿もライチュウには見えない…あなたはあたしの事が見えるし声も聞ける…だからお願い!あなたしかいないの!ライチュウを助けて!!」

イーブイはすぐに答えた。

イーブイ「わかったよ!私も手伝う!」

 ▼ 175 1◆v1GnTfaqxg 16/11/02 20:47:27 ID:V4zc5JfI [5/24] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ミミロップ「え?…いいの?」

イーブイ「だって今の話聞いてたらほっとけないもん!」

ミミロップ「ありがとう!イーブイ!」

ミミロップはイーブイを抱きしめた。

イーブイ「わぁ!くすぐったいよぉ!」

その時、向こうからライチュウが走ってきた。

ライチュウ「おーい!イーブイ!なにやってんだよ!」

イーブイ「あ!ライチュウだ!」

ミミロップは笑った。

ミミロップ「ライチュウったらせっかちなんだから……じゃああたしは一旦消えるね」

イーブイ「え?ミミロップ消えちゃうの?」

ミミロップ「また隙を見て出てくるから」

イーブイ「うん!わかった!」

ミミロップの姿が消えた。

イーブイはライチュウの方へかけて行った。
 ▼ 176 1◆v1GnTfaqxg 16/11/02 20:51:56 ID:V4zc5JfI [6/24] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
その頃ピカチュウ……



ピカチュウは寝転がりながらブツブツと文句を言っていた。

ピカチュウ「あー…暇だ!こんなに元気なのに動くなとか無理だって!」

ピカチュウは起きあがると部屋の中をウロウロし始めた。

ピカチュウ「そうだ……おっちゃんの秘密について探ってやるか!」

ピカチュウはまた本棚のライチュウの日記を漁りだした。

ピカチュウ「弱みの一つでも握ってりゃなにかと使えそうだしな……」

ピカチュウは適当に一冊日記を取り出すと読み始めた。
 ▼ 177 1◆v1GnTfaqxg 16/11/02 20:55:30 ID:V4zc5JfI [7/24] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
×月▽日

今日の依頼は氷山で遭難したポケモンの救助だった。
公認の奴らは危険だとかほざいて諦めたらしいが俺には余裕だった。
公認の奴らはこんな事もできないのか?




ピカチュウ「おっちゃん……そんなにすごい救助隊だったんだ……」

ピカチュウはページをめくった。
 ▼ 178 1◆v1GnTfaqxg 16/11/02 21:00:10 ID:V4zc5JfI [8/24] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
×月◆日

今度は山で遭難した奴らを助けに行った。
昨日の疲れもあってちょいとミスって落石をくらった……以後気をつける。
まぁ俺にはこの体があるから大丈夫なんだがな。



ピカチュウ「へ?なんだこりゃ?落石をくらったら死ぬだろ……いや、落石っていっても小さいやつかもしれねーしな!ははは!」

ピカチュウはページをめくった。
 ▼ 179 1◆v1GnTfaqxg 16/11/02 21:03:59 ID:V4zc5JfI [9/24] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
×月◎日

3日連続救助はすげぇ疲れる。
今日は山火事で逃げ遅れたポケモン達を助けた。
体中を焼かれたけど一瞬で治った。
この力を使ってもっと沢山のポケモンを助けなくちゃな……



ピカチュウ「話盛りすぎだろ!ありえねぇだろ!一瞬で治るとか強がるなよ!アホじゃねぇのか!?」

ピカチュウは更にページをめくった。
 ▼ 180 1◆v1GnTfaqxg 16/11/02 21:09:46 ID:V4zc5JfI [10/24] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
×月■日

今日はひさしぶりに休みを取る事にした。
でも何もしないとあいつらを思い出してしまう……
俺はどうすればいいんだ?
俺は……出来ることならまた…あいつらに会いたい…

ピカチュウ「あいつらって誰だ?それはさておきおっちゃん…精神的に病んでるのか?それとも虚言癖か?」

ピカチュウが考えていると外からライチュウとイーブイの声がした。

イーブイ「わぁーい!」

ライチュウ「おいこらっ!暴れるなっ!」

ピカチュウ「やべっ!帰ってきた!」

ピカチュウは急いで日記を元に戻すとベッドに寝転がった。

 ▼ 181 1◆v1GnTfaqxg 16/11/02 21:15:09 ID:V4zc5JfI [11/24] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
二匹が帰ってきた。


イーブイ「ただいまっ!」

イーブイは帰ってくるなりピカチュウに駆け寄り嬉しそうに話した。

イーブイ「ねぇ!ライチュウすごいんだよ!薪の束二匹分持ち上げてその上に私をのせて運んでくれたの!」

はしゃぐイーブイを見てライチュウは疲れきった表情で言った。

ライチュウ「あたた…あんまり無理するもんじゃねぇな…腰がいてぇよ…」

ピカチュウ「(ライチュウが二匹分の薪を持ち上げたってことは……イーブイついてった意味ねぇじゃん…)」

 ▼ 182 ォッシュロトム@せんせいのツメ 16/11/02 21:17:10 ID:hXToX8QM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援!
 ▼ 183 1◆v1GnTfaqxg 16/11/02 21:19:48 ID:V4zc5JfI [12/24] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
イーブイは寝転がっているライチュウの背中にのった。

イーブイ「ライチュウ、お礼にマッサージしてあげるよ!」

ライチュウ「あー!いいかんじだ!そこだよそこ!」

ピカチュウ「(こうして見てると本当にそんなすごいポケモンには見えないな……ただのおっちゃんにしか見えない…)」

ぐうぅぅー

ピカチュウのお腹がなった。

ピカチュウ「ところで飯はまだなのか?」

ライチュウ「あっ忘れてた……今から作るぜ!イーブイ、ありがとな」

イーブイはライチュウの背中からおりた。

イーブイ「えへへ!」
 ▼ 184 1◆v1GnTfaqxg 16/11/02 21:23:22 ID:V4zc5JfI [13/24] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ライチュウ「さぁて!ひさしぶりにやるか!!」

ライチュウは腕をぶんぶんと振りながら調理場へ向かった。

ピカチュウ「本当に料理できるのか?」

ピカチュウは心配そうに言った。

ライチュウは包丁を投げるとキャッチした。

ライチュウ「舐めんなよ……俺の料理は極上だぜ……」

ピカチュウ「だから自分で言うなよ……」

 ▼ 185 1◆v1GnTfaqxg 16/11/02 21:27:24 ID:V4zc5JfI [14/24] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
数分後……



ライチュウ「出来たぜ!俺の得意料理っ!マトマの実のスープと木の実サラダだっ!」

二匹の前に料理が出された。

イーブイ「わぁ!おいしそー!」

ピカチュウ「見た目は……まぁ……」

ライチュウ「文句は食ってから言え!」

イーブイ「じゃあいっただっきまーすっ!」

ピカチュウ「……いただきます」

二匹は料理を食べ始めた。
 ▼ 186 1◆v1GnTfaqxg 16/11/02 21:37:06 ID:V4zc5JfI [15/24] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
イーブイ「美味しいよ!ライチュウ!」

ライチュウ「だろ?おいピカチュウ!どうだ?」

ピカチュウはガツガツと食べていた。

ピカチュウ「うめぇ!俺辛い料理大好きなんだ!」

ライチュウ「そりゃよかった!さすが俺だな!」

ピカチュウ「だから……自分で言うなよ…」

ライチュウは椅子に腰掛けた。

ライチュウ「そう言えばさぁ…気になってたんだけど……お前らはなんでこんな所に来たんだ?ここらへん観光地でもないしなんにもねーぞ?」

ピカチュウ「あー…えーっと……(ジラーチの事、他のポケモンに教えるのはまずいかな……)」

イーブイ「私達ね!ジラーチに会いに行くんだ!ね?ピカチュウ!」

ピカチュウはイーブイの口の軽さに呆れた。

ピカチュウ「あ……うん……(い、言いやがった……こいつ)」

その言葉を聞いたライチュウの目つきが変わった。

ライチュウ「どこで知ったか知らねえが……やめとけ……」
 ▼ 187 1◆v1GnTfaqxg 16/11/02 21:46:38 ID:V4zc5JfI [16/24] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウ「はぁ?」

ライチュウ「いいからやめとけ……お前らのためだ」

イーブイは不思議そうに聞いた。

イーブイ「どうしてそんな事言うの?」

ライチュウは睨むような目つきで二匹を見た。

ライチュウ「お前らは未来ある子ども、こんな所で道を間違えちゃダメだ……」

ピカチュウはベッドから飛び降りた。

ピカチュウ「俺達はもう子どもなんかじゃねぇ!!」

イーブイ「(あ!そう言えばミミロップが言ってたけど……ライチュウって……)」

ピカチュウはライチュウに強く言った。

ピカチュウ「俺達はな!やんなきゃなんねぇんだ!俺達の……みんなのドリ村を変えるためにっ!」

ライチュウ「!!……ドリ村?……どういうことだ?」

ピカチュウ「俺達の住んでるドリ村は……みんな互いの事を信じることができねぇんだよ。千年前にジラーチに会いに行ったピカチュウって奴のせいでな!だから俺がジラーチに村のポケモン達を信じ合えるようにしてくれって願うんだ!」

イーブイ「(そっか!千年前に事件を起こしたピカチュウってライチュウの事なんだ!!)」
 ▼ 188 1◆v1GnTfaqxg 16/11/02 21:50:56 ID:V4zc5JfI [17/24] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ライチュウは黙り込むと小さく呟いた。

ライチュウ「そうか……そんな事が……」

その呟きはピカチュウ達には聞こえなかった。

ライチュウ「でもどうしてジラーチの事を知ってるんだ?」

ピカチュウ「俺達はそのピカチュウの日記を見つけたんだ。そして村長に詳しく話を聞いた。それだけだ。」
 ▼ 189 1◆v1GnTfaqxg 16/11/02 21:54:42 ID:V4zc5JfI [18/24] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウ「まだ本当かどうかもよくわかってなかったんだけど……さっきからおっちゃんはジラーチの事を知ってそうな感じだな…どうなんだ?」

ライチュウは黙っている。

ピカチュウ「おっちゃん、どうなんだよ」

ライチュウは顔を上げた。

ライチュウ「わかった。俺がお前達を連れてってやる……ジラーチのいる所に」

ピカチュウ「知ってるのか!?ジラーチの事!」

ライチュウ「ああ…少しは…」

ピカチュウ「やったな!イーブイ!」

ピカチュウはイーブイの方を見たが、イーブイは話を聞いていなかった。

イーブイ「……」

イーブイはぼーっと遠くを見ていた。
 ▼ 190 1◆v1GnTfaqxg 16/11/02 21:56:23 ID:V4zc5JfI [19/24] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウ「おい!イーブイ!おっちゃんが連れてってくれるって!」

イーブイはやっとピカチュウに気づいた。

イーブイ「あ……えっと…やったね、ピカチュウ」

ピカチュウは不思議そうに言った。

ピカチュウ「ん?なんかイーブイ今日調子悪いんじゃねぇの?」

イーブイ「そ、そうかな」

 ▼ 191 1◆v1GnTfaqxg 16/11/02 22:03:27 ID:V4zc5JfI [20/24] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ライチュウ「そうだ…そのピカチュウの日記今持ってるか?」

ピカチュウ「ああ、持ってるけど……この日記なんか変なんだ」

ライチュウ「変?」

ピカチュウ「この日記、見てるとたまに頭の中に変な夢みたいなのが流れ込んでくるんだよ。」

ライチュウ「そうか……少し貸してくれないか?」

ピカチュウ「うん、わかった」

ピカチュウはカバンから日記を取り出すとライチュウに渡した。

ライチュウ「これか……じゃあ明日までに返すから」

ピカチュウ「うん、でも何するんだ?それ殆ど読めねぇぞ?」

ライチュウ「なんでもいいだろ?それより明日朝早くにここを出発するから今日は早く寝ろよ」

ピカチュウ「わかった、じゃあもう寝るよ。おやすみ!おっちゃん!イーブイ!」

ピカチュウが振り返るとイーブイはもう寝ていた。

イーブイ「すぅ……すぅ……」

ピカチュウ「なっ……もう寝てる……」
 ▼ 192 1◆v1GnTfaqxg 16/11/02 22:07:24 ID:V4zc5JfI [21/24] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ライチュウ「世話のかかる奴だ……」

ライチュウはイーブイに毛布をかけてあげた。

ピカチュウ「優しいんだな、おっちゃん」

ライチュウ「お、オスに言われても嬉しくねぇよ!」

ピカチュウ「照れるなよ、おっちゃん!じゃあおやすみー」

ピカチュウは布団をかぶった。

ライチュウ「おやすみな……じゃあ俺はもう少し起きてるか……」

森は深い闇に覆われていった。
 ▼ 193 1◆v1GnTfaqxg 16/11/02 22:26:03 ID:V4zc5JfI [22/24] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
7月4日

今日はひさしぶりに誰かと話すことができて楽しかった。
あのピカチュウって奴とは気が合いそうだ。
これから少しの間あいつらと行動を共にする……かなり危険な旅になるだろうけど…今度は俺が絶対守り通してやる。

ライチュウは日記を書き終えると自分のカバンに突っ込んだ。

二匹とも寝静まったのを確認すると、ライチュウはあの日記を取り出しページをめくった。

ライチュウ「本当、きったねぇ字だな……さすが俺」

ライチュウは椅子に腰掛けた。
 ▼ 194 1◆v1GnTfaqxg 16/11/02 22:30:46 ID:V4zc5JfI [23/24] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ライチュウは日記の表紙を目を凝らして見た。

ライチュウ「そうだ、エーフィ印の日記帳。母さんが買ってきたんだっけ……こいつは確か……ダメもとでやってみるか……」

ライチュウは字がかすれて読みとれない最後のページを開き、手をかざした。

ライチュウ「う!うぁ……」

ライチュウの頭の中に懐かしい記憶が流れ込んだ……

act3 end
 ▼ 195 1◆v1GnTfaqxg 16/11/02 22:34:36 ID:V4zc5JfI [24/24] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
act3も長かったな……それはさておき明日はせっかくの休みなんですが母にプレゼントでも買いにポケセンでも行ってきますので更新はいつになるかわかりません。

ちなみにact4は前回書いたポケットモンスター外伝の後日談の予定です。

それでは皆さんよい祝日をお過ごし下さい!
 ▼ 196 チム@メガストーン 16/11/03 05:33:00 ID:AE92CFUQ [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
乙!
続き楽しみ!
 ▼ 197 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 12:17:34 ID:SqyMaGYo [1/89] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
皆さん祝日をいかがお過ごしでしょうか?(休みじゃない人は本当すみません)

買い物から帰ってきたのでぐだぐだ書いてきますよ

そう言えば今日から新しいグッズ出るはずなのにポケセンがら空きだったな…まぁスムーズに買い物出来たからいいけど

そいじゃ再開
 ▼ 198 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 12:19:57 ID:SqyMaGYo [2/89] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
act4 特別編
   記憶@真相


あの後、俺はドリ村に帰って……そしてあいつを埋葬した。


でもそれを見ていたポケモンがいたらしい……
 ▼ 199 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 12:24:55 ID:SqyMaGYo [3/89] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
それは村に住んでいたポケモンの一匹、ピンプクだった。


ピンプク「あ…あ…あれは!あのピカチュウは!!みんなに教えなきゃ!!」

ピンプクは慌てて村に走って行った。

ちょうどその頃ピカチュウは母からの手紙を読み終えた。

ピカチュウ「さよなら……みんな……もう帰ってこない……俺の大切な……」

ピカチュウが石を握るとピカチュウは白い光に包まれて姿を変えた。
 ▼ 200 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 12:29:52 ID:SqyMaGYo [4/89] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ライチュウは近くにあった水たまりを覗いた。

ライチュウ「これが…俺の新しい姿……」

ライチュウは一通り自分の姿を確認すると、ミミロップの墓の近くに立った。

ライチュウ「ミミロップ、俺も進化したぜ。お前にもこの姿見せたかったな……いや、今も見ててくれてるよな」

丘にそよ風が吹いた。

ライチュウ「じゃあ俺家に帰るよ。ミミロップ、またな」

ライチュウは村へ向かって歩き出した……
 ▼ 201 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 12:52:55 ID:SqyMaGYo [5/89] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
その頃、ドリ村では……


数匹のポケモンが集まって騒いでいた。

ピンプク「本当よ!!あのピカチュウはこの間友達と旅にでたはずのあのピカチュウよ!さっき向こうの丘に誰かを埋めてたの!!」

ヒノアラシ「だ、誰を埋めてたの?」

ピンプク「よく見えなかったけど……茶色だった!」

エモンガ「おいおい!それってこの間引っ越してきたミミロルって子じゃね!?」

ピンプク「そう言えばそうかも!二匹は仲良くしてたし!!」

ガルーラ子ども「うぇぇえん!怖いよぉ!ママぁ!!」

ガルーラ「ちょっとみんな!ピカチュウはそんな子じゃないって知ってるでしょ?」

ピンプク「だって見ちゃったんだもん!」

ガルーラ「でも……」
 ▼ 202 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 13:08:33 ID:SqyMaGYo [6/89] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
エモンガ「やべえ!このままじゃ俺達もピカチュウに殺されるっ!俺はまだ死にたくねぇ!」

ガルーラ子ども「うわぁぁあ!!」

エモンガとガルーラの子どもは走って帰って行った。

すると次々と他のポケモン達も各々の家に逃げ込みドアや窓にしっかりと鍵をかけた。

残ったのはガルーラとレントラーだけだった。

ガルーラ「あの子はそんな子じゃ……」

レントラー「俺もそう思う」

ガルーラ「あら、そう言えばあなた見かけない顔ね……」

レントラー「俺はレントラー。ピカチュウと旅に出たコリンクの父親だ」

ガルーラ「え!?あの子のお父さんなの!?生きていたのね!」

レントラー「色々あってコリンクには寂しい思いをさせてしまったようだ……本当に申しわけないと思っているよ…」

ガルーラ「で、あなたはピカチュウの事を知っているの?」
 ▼ 203 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 13:14:39 ID:SqyMaGYo [7/89] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
レントラー「ああ、知っているさ…あいつは正義感の強い奴だ。俺もついこの間ピカチュウに説教されたばかりだ。だからわかる……ピカチュウは友達を殺すような奴じゃない」

ガルーラ「え!あなたあの子に会ったの?しかも最近?」

レントラー「会ったさ…あの時ピカチュウは他に三匹のポケモンを連れていた。」

ガルーラ「ワニノコとコリンク……あと一匹は?」

レントラー「さっきの話にも出ていたミミロルという子だ。」

ガルーラ「もしピンプクが見てたのが本当にそのピカチュウなら埋めていたのは多分そのミミロルって子……でもコリンクとワニノコは?」

レントラー「わからない……とりあえずピンプクがピカチュウを見たって言う丘に行かないか?まだピカチュウがいるかもしれない」

ガルーラ「ええ、そうしましょう」

二匹は丘に向かった。
 ▼ 204 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 13:21:18 ID:SqyMaGYo [8/89] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
その頃ライチュウはドリ村へ向かっている途中だった。



ライチュウ「でも……どんな顔して帰りゃいいんだ?三匹の事、どう言えばいいんだ?」

ライチュウは立ち止まった。

ライチュウ「俺は……帰っていいのか?」

その時、向こうの方から二匹のポケモンが走ってきた。

ライチュウ「?」

レントラーとガルーラだった。

ライチュウ「(っ!……あれはコリンクの親父とガルーラのおばちゃん!)」

ライチュウは俯いて顔を隠した。
 ▼ 205 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 13:25:10 ID:SqyMaGYo [9/89] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
レントラー「もうすぐだ!急ぐぞ!」

ガルーラ「はぁ…はぁ…だめ、もう疲れたわ…」

ライチュウの横を二匹がすれ違った。




ライチュウ「……」




ガルーラは一瞬ライチュウにピカチュウの面影を感じた。

ガルーラ「!……もしかして…あんたピカチュウかい?」

ライチュウ「い、いや…ポケモン違いじゃないか?奥さん。俺は旅してるポケモン、ライチュウってんだ」

レントラー「……」

レントラーはライチュウを見つめた。
 ▼ 206 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 13:31:37 ID:SqyMaGYo [10/89] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ライチュウ「じゃあ俺はこれで……」

立ち去ろうとするライチュウをレントラーが呼び止めた。

レントラー「ピカチュウ、いいのか?それで」

ライチュウは立ち止まった。

ライチュウ「……」

レントラー「このまま嘘をついて逃げて……お前は後悔しないのか?良かったら聞かせてくれ。あの旅でなにがあったのかを…」

ガルーラ「そうよライチュウ……いえ、ピカチュウ」

しばらくライチュウは黙っていたが、ついに感情を抑えきれなくなり泣き崩れた。

ライチュウ「ああぁぁあ!おっさぁん!おばちゃん!俺!どうすればいいんだよぉ!!」

ガルーラ「ピカチュウ……」

レントラー「辛かったんだな……ピカチュウ……泣きたいだけ泣けばいい。落ち着いたら話してくれ、あの後なにがあったのか……」

ライチュウはただただ泣いていた。
 ▼ 207 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 14:37:47 ID:SqyMaGYo [11/89] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
それから少しして……


ライチュウ「おっさん、おばちゃん……」

ガルーラ「落ち着いてきた?ピカチュウ」

ライチュウ「一応俺は進化したんだ。だからライチュウって呼んでくれよ」

レントラー「わかったライチュウ、では話を聞かせてくれ」

ライチュウ「うん……おっさんと別れて俺達は…」
 ▼ 208 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 14:42:11 ID:SqyMaGYo [12/89] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ライチュウは全てを打ち明けた。


コリンクは教会に残ることになり、旅から抜けたこと。


ワニノコも救助隊を目指すため、旅を抜けたこと。


その後ミミロルと二匹でジラーチのいる研究所にたどり着いたこと。


そこでミミロルはケーシィと言うポケモンに殺されたこと。


実はコリンクもワニノコも既にケーシィによって殺されていたこと。


そしてあの丘に進化したミミロップを埋葬したこと……全てを語った。





しかし、一つだけ……自分はジラーチに会えなかったと嘘を付いた。
 ▼ 209 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 14:46:56 ID:SqyMaGYo [13/89] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ガルーラもレントラーも驚きを隠せなかった。

ガルーラ「そんな!……なんでそんな事に!」

レントラー「くそぉっ!コリンク!!せっかくまた会えたのに!また俺は大切な家族を失ってしまったのか!!」

ライチュウ「全部…全部俺のせいだ!!」

ライチュウは走っていった。

ガルーラ「ライチュウ!待って!」

ライチュウにその声は届かなかった。

 ▼ 210 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 14:51:09 ID:SqyMaGYo [14/89] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ガルーラ「……ライチュウ」

レントラー「でも……」

ガルーラ「?」

レントラー「俺より誰より辛い思いをしたのはやっぱりライチュウだ。俺が悲しんでる場合じゃない……」

レントラーは空を見上げた。

レントラー「母さん、コリンクの事を頼んだぞ」

レントラーはそう言うと歩き出した。

ガルーラ「どこへ……」

レントラー「もちろんライチュウを追いかけるんだ」

ガルーラ「……そうよね。あたし達が元気づけてあげなきゃ」

二匹もライチュウの走っていった方角へ走っていった。
 ▼ 211 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 14:55:42 ID:SqyMaGYo [15/89] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
その頃ライチュウはまたミミロップの墓の前に来ていた。

ライチュウ「ミミロップ……俺、どうすればいい?どうしていいか全然わからない……」

当たり前だが返事はない。

ライチュウは空を見上げた。

海より蒼い空に飲み込まれてしまいそうになった。

ライチュウ「あぁ……俺も……俺もミミロップと一緒に死ねば良かった。俺は誰も救えなかったしこれからも……誰も救えない……」

 ▼ 212 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 15:00:06 ID:SqyMaGYo [16/89] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ガサッ

ライチュウ「……?」

ライチュウの背後からした。

ライチュウが振り返るとそこにはレントラーがいた。

ライチュウ「おっさん……聞いてたのか……へへっ情けねぇよな、俺……笑えよ、俺の事」

レントラーはライチュウに歩み寄るとライチュウの頬を思いっきり殴った。

どごっ!

ライチュウ「っ!!」

ライチュウは宙を舞い、仰向けに倒れた。

レントラー「変わってしまったな……ライチュウ。俺の知っているお前じゃなくなってしまったんだな……」

ライチュウ「……」
 ▼ 213 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 15:06:06 ID:SqyMaGYo [17/89] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
レントラー「俺の息子の死を……親友の死を乗り越えろ!!悲しいのはお前だけじゃない!!」

ライチュウは仰向けのままレントラーの言葉を聞いていた。

また空を見ていると今度はずっと過去を引きずっている自分が少し恥ずかしくなった。

ライチュウ「そっか…そうだよなおっさん……ありがと」

ライチュウは起き上がった。

ライチュウ「俺、とりあえず頑張ってみるよ」

レントラーは笑った。

レントラー「それでこそ俺の知ってるお前だ!」

ライチュウはミミロップの墓石に手をおいた。

ライチュウ「ミミロップ……俺の事見ててくれよ。俺、頑張るから!なにしていいかわかんないけど頑張るから!!」

その誓いに反応したかのように丘にそよ風が吹いた。

ライチュウは微笑んだ。
 ▼ 214 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 15:11:30 ID:SqyMaGYo [18/89] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
そこに息を切らせながらガルーラが走ってきた。

ガルーラ「ライチュウ!はぁ…はぁ…だ、大丈夫!?」

ライチュウ「大丈夫だよ。おばちゃんこそ大丈夫か?」

レントラー「ライチュウ、とりあえず村へ帰らないか?」

ライチュウは戸惑った。

ライチュウ「なぁ……俺は帰っても大丈夫なのかな」

ガルーラ「みんな事情を知ればきっとライチュウの事歓迎してくれるわよ!」

レントラー「ああ」

ライチュウ「そっか……じゃあ帰ろうかな……俺の村に」
 ▼ 215 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 15:16:09 ID:SqyMaGYo [19/89] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
そしてライチュウ達はドリ村へ帰ってきた。

しかし、そこで目にしたのは……



誰もいない静かな村の上空をペリッパーがせわしなく飛んでいる。

ペリッパー「号外!号外だよ!」

空を飛び交うペリッパーが新聞を落とし、ガルーラがその新聞を拾い上げた。

ガルーラ「えーっと……『ピカチュウドリ村の子ども達を殺害』ですって!?」

レントラー「だ、誰がこんな事を!」

ライチュウ「やっぱり俺、この村には帰れないのかな……」
 ▼ 216 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 15:19:23 ID:SqyMaGYo [20/89] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ガルーラ「ライチュウ!諦めちゃだめよ!」

レントラー「考えろ!ライチュウ!何か手はないのか!」

ライチュウは考えた。

ライチュウ「どうすれば……俺の無罪が……そうだ」

ガルーラ「なにか思いついたの?」

ライチュウ「三匹を殺したケーシィを捕まえれば……」

ガルーラ「ケーシィ?それって『あの事件』を起こした子よね?それならあっちの教会に住んでるはずよ!」

レントラー「よし!教会へ行くぞ!」

三匹は誰もいない村を走り出した。
 ▼ 217 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 15:30:51 ID:SqyMaGYo [21/89] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
三匹は走り続ける……


ライチュウ「急がないと……!」

しかしその時、向こうからこちらへ食料を抱えたエモンガが歩いてくるのが見えた。

エモンガ「げ!?」

ライチュウ「(や、ヤバい!)」

レントラー「(くそ!最悪のタイミングで…!)」

エモンガはライチュウを見つめた。

エモンガ「ここらじゃ見かけない顔だな…」

ライチュウ「え?……あ…ああ、俺は旅のポケモンだ。たまたまこの村に来たんだ。い、いい所だな!ここは!」

エモンガ「はぁ?なに言ってるんだよ!お前号外呼んでないのか?ピカチュウに殺されるぞ!俺はこの食料を持って家にこもるつもりだ!お前もさっさとこの村でてった方がいいぞ!じゃあな!」

エモンガは急ぎ足でヨロヨロと家に向かって歩き出した。
 ▼ 218 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 15:35:28 ID:SqyMaGYo [22/89] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ライチュウは「はぁ……!なんとかなった…」

ガルーラ「進化しててよかったわね」

ライチュウ「そっか…俺進化したんだ」

ライチュウはまだ、自分が進化した事に実感が沸いていないようだった。

レントラー「さぁ、早く行こう!」


三匹はまた走り出した。
 ▼ 219 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 15:39:52 ID:SqyMaGYo [23/89] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
教会についた……



ガルーラ「聞いた話だとここにいるはずよ?」

レントラー「そいつを捕まえてお前の無実を証明しよう!」

ライチュウ「よし……行こう」

ライチュウは教会の扉を開けた。


きぃぃぃ……


教会の中は明かりもなく埃っぽかった。

ガルーラ「けほっ!けほっ!こんな所に住んでるなんて……よっぽどの物好きね!」
 ▼ 220 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 15:41:51 ID:SqyMaGYo [24/89] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
レントラー「ふん!」

レントラーは光を放った。

ガルーラ「フラッシュね!おかげで明るくなったわ、ありがとう」

レントラー「よし、俺について来い」

ライチュウ「おう」

レントラー達は教会の奥へ向かった。
 ▼ 221 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 15:45:14 ID:SqyMaGYo [25/89] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
教会の奥、三匹はそれらしき扉を見つけた。


ガルーラ「見て!ケーシィの部屋って書いてある!」

レントラー「ここにいるんだろうか……」

ライチュウ「みんな……開けるぞ……気をつけろよ」

ライチュウはドアをゆっくりと開けた。


きぃぃぃ……


 ▼ 222 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 15:49:28 ID:SqyMaGYo [26/89] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
その部屋は部屋一面に空の模様の壁紙が張ってあり、木馬や積み木などがあった。


ガルーラ「子どもっぽい部屋ね……」

レントラー「なんだか気味が悪いな……」


ライチュウは部屋を見渡したがケーシィはいなかった。


ライチュウ「やっぱりいないか……」

ライチュウは肩を落とした。

ガルーラ「ねぇ、これなにかしら」

ガルーラが机の上に紙切れが置いてあるのを見つけた。

レントラー「なにか書いてあるぞ」

ライチュウは手に取ると読み始めた。
 ▼ 223 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 15:55:30 ID:SqyMaGYo [27/89] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウ、いや……ライチュウ君がこの教会に攻め込もうとしているのはバレバレだよ?

僕にかかれば君達の行動は全部お見通し…もう諦めたら?

僕は無駄な争いは嫌いだから逃げさせてもらうよ。



さよなら


ポケモン殺しの




ラ イ チ ュ ウ 君 !!
 ▼ 224 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 15:58:21 ID:SqyMaGYo [28/89] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ライチュウ「なんだよ…なんだよこれ!!」

ライチュウは紙を破り捨てた。

ガルーラ「落ち着いて!ライチュウ!」

ライチュウ「落ち着いてられるかよ!」

ライチュウは壁を殴りつけた。

レントラー「どうすればいいんだ……ケーシィがいないと無罪の証明が……」

ライチュウ「俺達の負けなのか……」

ガルーラ「ライチュウ、とりあえずここを出ましょう?」

レントラー「……そうだな」

ライチュウ「……」
 ▼ 225 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 16:06:01 ID:SqyMaGYo [29/89] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
教会から出ると辺りは既に暗く、空にはもう月が登っていた。



レントラー「もうこんな時間か……」

ライチュウ「みんな今日はありがとな……俺なんかのために……」

レントラー「気にするな、友のためなら当然だ。そしてこれは……コリンクのためでもあるからな」

ガルーラ「ライチュウ、今日どこに泊まるの?良かったらうちに来ない?」

ライチュウは少し考えて答えた。

ライチュウ「ごめん、おばちゃん……俺少し用があるから」

ガルーラ「あらそう、残念……うちの子も喜ぶと思ったのに」
 ▼ 226 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 16:08:35 ID:SqyMaGYo [30/89] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
レントラー「じゃあおやすみ、ライチュウ」

ライチュウ「うん、おやすみ」

ガルーラ「またね、ライチュウ」

ライチュウ「おばちゃんもあんがとな」

二匹は帰って行った。


二匹の背を見ながらライチュウは呟いた。

ライチュウ「また一匹か……いや」

ライチュウはしっぽに巻いたスカーフを見た。

ライチュウ「お前も一緒だよな……」
 ▼ 227 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 16:17:20 ID:SqyMaGYo [31/89] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ライチュウは月明かりが照らす薄暗い道を一匹歩いていた。



ライチュウ「はぁ…どうしよう……おばちゃんには用があるって断っちまったけど実は用なんてないし、泊まるとこもねぇ……なに強がってんだよ……俺……ん?」

ライチュウは気づくと自分の家の前に来ていた。


ライチュウ「俺の……俺の家だ……でも母さんに合わせる顔もねぇよ……」

ライチュウが立ち去ろうとした時、家の扉が開いた。



ピカチュウ母「あら?こんな時間にお客さん?」
 ▼ 228 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 16:19:37 ID:SqyMaGYo [32/89] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ライチュウ「い、いや……俺は……その」

母「泊まってかない?ご飯もあるし、ベッドもあるわ」

ライチュウ「え……」

母「さ、はいって!」

ライチュウは母に押されて家に入った。
 ▼ 229 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 16:23:15 ID:SqyMaGYo [33/89] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ライチュウの家……




母「そこに座って!今ご飯用意するから!」

ライチュウはテーブルについた。

ライチュウ「あ、ありがとうございます(進化したから俺ってわかってないみたいだな)」

ライチュウは辺りを見渡した。

ライチュウ「(なんだか懐かしいな……妹は寝ちまったかな?)」

母「はい!出来たわよ!残り物で悪いけど…どうぞ!」

母はテーブルに料理を持ってきた。

マトマの実のスープと木の実サラダだった。
 ▼ 230 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 16:25:40 ID:SqyMaGYo [34/89] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ライチュウ「いただきます」

ライチュウは母の作った料理にがっついた。

母「どう?」

ライチュウ「すっごい美味い……です!(やっぱり母さんの味には勝てねぇや)」

母「ならよかった!」
 ▼ 231 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 16:29:38 ID:SqyMaGYo [35/89] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ライチュウ「ごちそうさまでした」

母「はいはい」


しばらく沈黙が続いた。


ライチュウは寝転んだ。

涙がでてきたので母に見せぬようそっぽを向いた。

その時、母が皿を洗いながら話しかけてきた。


母「あたしにはね……ちょうどあなたくらいの年の息子がいたの」
 ▼ 232 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 16:34:38 ID:SqyMaGYo [36/89] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ライチュウ「へぇ……そうなんですか」

母「だけどこの間友達と旅に出て………それっきり」

ライチュウ「ダメな息子さんですね」

母「そうでしょ!………それに今、村中でポケモン殺しのピカチュウって言われて指名手配までされているのよ!!」

ライチュウ「な!?ほ、本当ですか?」

ライチュウは出来る限り知らぬふりをした。
 ▼ 233 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 16:42:56 ID:SqyMaGYo [37/89] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
母は皿洗いの手を止めた。

母「でも……あの子の事だからきっとそんな事はしてないと思う」

ライチュウ「どうしてそう思うんです?」

母「だってあの子…喧嘩っ早くて、不器用で、意地っ張りだけど……誰よりも正義感が強くて優しい子だもの!あたしが信じてあげられなくてどうするのよ!!」

ライチュウ「お子さん思いなんですね……」

ライチュウは必死に涙をこらえた。

母「あなたもどこかであたしの息子に会ったら言って欲しいの……早く帰ってきなさい!このバカ息子って!」

ライチュウ「わかりました……そいつに会ったら必ず言っておきます」

 ▼ 234 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 16:45:19 ID:SqyMaGYo [38/89] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
母は皿洗いを終えた。

母「それじゃあ私はもう寝るから、ベッドはそっちの部屋にあるわ。自由に使って?」

母はピカチュウの部屋を指差した。

ライチュウ「うん、ありがとう」

母は自分の部屋に入って行った。

ライチュウも涙を拭うと自分の部屋に入った。

 ▼ 235 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 16:48:35 ID:SqyMaGYo [39/89] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
自分の部屋……


ライチュウは部屋を見渡した。

ライチュウ「懐かしいな……」

なにも変わっていない部屋……変わり果てた自分……ライチュウは不思議な気持ちだった。

ライチュウ「そうだ」

ライチュウはベッドをどけた。

するとベッドの下から隠された扉がでてきた。

ライチュウは扉を開けると階段を下りて地下室へと向かった。
 ▼ 236 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 16:51:22 ID:SqyMaGYo [40/89] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
地下室



ライチュウは明かりをつけた。

その部屋には本棚が……そして本棚にはこれまで書いてきた日記が山ほどあった。

ライチュウはこの旅で使った日記帳を見た。

ライチュウ「エーフィ印の日記帳……母さんが買ってきたやつだ……」

ライチュウは日記帳の説明文を読んだ。
 ▼ 237 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 16:56:19 ID:SqyMaGYo [41/89] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
この日記帳に書いた事をあたくしのエスパーの力であなたの脳内に再生しますわ

1.ページを選ぶ

2.手をかざす

注意
あなた以外のポケモンにこの力は働きません





ライチュウは日記帳に手をかざそうとして………やめた。


ライチュウ「冗談でも俺にはできねぇよ……また思い出すと辛くなっちまう」

ライチュウは日記の最後のページに今日の出来事を書き記すと日記帳を閉じて本棚に差し込んだ。

ライチュウ「これでよしっと」

ライチュウは地下室から出るとまたベッドで扉を隠した。
 ▼ 238 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 16:59:24 ID:SqyMaGYo [42/89] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ライチュウはベッドに寝転がった。

ライチュウ「これからどうすればいいんだろう…」

ライチュウは深く考えてるうちにだんだん眠くなってきた……

ライチュウ「……ぐかぁ……ぐおぉぉ……」

ライチュウは知らぬ間に眠ってしまった。
 ▼ 239 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 17:01:49 ID:SqyMaGYo [43/89] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
そして次の日…


ライチュウ「んー……まだ眠いな……」

窓の外から日の光がライチュウの顔を照らした。

ライチュウ「ってか今何時だ?」

横目で時計を確認すると時計は12時を指している。

ライチュウ「なんだ……まだ12時か」

ライチュウは飛び起きた。

ライチュウ「って寝坊したぁ!!」
 ▼ 240 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 17:06:57 ID:SqyMaGYo [44/89] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ライチュウは慌ててリビングへと入ってきた。

母「あらあら!誰かさんに似てお寝坊さんね!」

母に久しぶりに言われてライチュウは少し恥ずかしかった。

母「はい、朝ご飯……っていうかお昼ご飯出来てるわよ」
 ▼ 241 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 17:10:37 ID:SqyMaGYo [45/89] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ライチュウが昼食を食べ終えると妹が帰ってきた。

妹「ただいま!あれ?おかーさん、このお兄ちゃん誰?」

母「うちに遊びに来てくれたお兄ちゃんよ」

妹「ねぇねぇ!お兄ちゃん遊ぼー!」

ライチュウは妹の頭を撫でながら言った。

ライチュウ「ごめんな、俺もう出発するんだ」

妹「ええ…残念」

母も少し寂しそうな顔をした。

母「もう……もう行ってしまうの?」

ライチュウ「うん、やらなきゃなんない事があるんだ」

母「そう……」
 ▼ 242 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 17:14:03 ID:SqyMaGYo [46/89] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ライチュウは荷物をまとめた。

母「……」

ライチュウ「じゃあ……そろそろ行くよ」

ライチュウは家を出ると振り返った。

ライチュウ「色々ありがとう」

母「どういたしまして!……元気でね」

ライチュウは歩き出した。

母はライチュウの背を見て呟いた。

母「じゃあね、私の可愛い可愛い……」

ライチュウが振り返った。

ライチュウ「ん?なんか言った?」

母「いいえ!なんにも!」

ライチュウ「そっか!じゃあ!」
 ▼ 243 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 17:16:28 ID:SqyMaGYo [47/89] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ライチュウは歩き出した。

母に涙を見せぬよう振り返らなかった。


しかしそれは母も同じだった。


妹「あれ?どうしたのおかーさん、何で泣いてるの?」

母は妹の頭を優しく撫でた。

母「あなたもあのお兄ちゃんのように強く生きるのよ!」

妹「??……う、うん」

妹にはなにが起きているのかわからなかった。
 ▼ 244 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 17:21:19 ID:SqyMaGYo [48/89] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ライチュウが村はずれまで来た時、レントラーとガルーラが走ってきた。

レントラー「おいライチュウ!どこに行くんだ!」

ライチュウ「俺、ケーシィを探しに行くんだ」 

レントラー「それなら俺も…」

ライチュウ「いや、これ以上おっさんやおばちゃんに迷惑かけれねぇよ」

ガルーラ「そう…」

ライチュウ「おっさんもおばちゃんも、俺のためにありがとな」

ガルーラ「でも、みんなに訳を話せば…」

ライチュウ「いや、話が大きくなりすぎた。もう俺はここに居ることはできない」

 ▼ 245 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 17:23:34 ID:SqyMaGYo [49/89] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
レントラー「わかった……ライチュウ元気でな。必ずケーシィを見つけて帰ってこいよ!」

ライチュウ「おう!ったりまえだろ?」

ライチュウは笑った。

ガルーラはライチュウを抱きしめた。

ガルーラ「あたしはいつだってあなたの味方よ……辛かったらいつでも帰ってきてね」

ライチュウ「ありがとう、おばちゃん」

 ▼ 246 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 17:26:21 ID:SqyMaGYo [50/89] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
レントラー「またな!」

ガルーラ「元気でね!」

ライチュウは大きく手を振った

ライチュウ「あんがとなぁーー!!」




ライチュウは歩き出した。

どこへ行くかも決めてはいなかったが、今、ライチュウはひたすら進むしかなかった。


ライチュウは振り返って村の方を見て呟いた。


ライチュウ「みんな……ありがとな……大好きだぜ」
 ▼ 247 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 17:27:22 ID:SqyMaGYo [51/89] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告








そして俺は何年も何年も生き続けてきたんだ……あいつを……仕留めるために……
 ▼ 248 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 17:30:32 ID:SqyMaGYo [52/89] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ライチュウの家……



ライチュウは意識を取り戻した。

ライチュウ「そうだ……頑張らなきゃ。ここまできたんだから」

ライチュウは日記をピカチュウのカバンに戻した。

ライチュウ「へへっ…また……また泣いちまったよ……年はとりたくねぇな」

ライチュウは涙を拭うと寝ているピカチュウとイーブイを見た。

ライチュウ「お前らは幸せだな……二匹でいられるその時間を……大切にな」

ライチュウはそうつぶやくと自分の部屋に戻った。

 ▼ 249 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 17:32:58 ID:SqyMaGYo [53/89] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
月明かりが照らす山の山頂……一匹のポケモンがいた。



?「面白くなってきたね……役者は揃った……さぁ、ゲームの始まりだ!!はぁっはっはっはっ!!!」


その不気味な笑い声は夜の闇に響き渡った。



act4 end
 ▼ 250 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 17:35:39 ID:SqyMaGYo [54/89] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
act4終わりです。

長いと文字打ってるこっちもきついでしょうけどそれより読んでくれてる方のほうがきついと思います……なんか長くなっててすいません。

次作からはできるだけ1話を短く書けるよう頑張ります。
 ▼ 251 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 20:06:38 ID:SqyMaGYo [55/89] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
なんて言うか結構強がって書き続けてましたけど……さすがにそろそろ自分のメンタルもボロボロっすね……
支援が無いのは別に慣れっこですが読んでるひとが

やる事も無いし明日から三日ほど忙しくなりそうなんで今のうちにact5あげます
 ▼ 252 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 20:14:16 ID:SqyMaGYo [56/89] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
途中送信しやしたすみません


読んでる人がいるのか目に見えないのが辛いですねー

今時ゲームシナリオを好き勝手書くのって流行らないんすかねぇ…

とりあえず少なからず読んでくれてる人がと信じて最後まで書きます。

ここまで支援くれた方ありがとうございます。なんていうかすごい心の支えになってます

もうぼやかないって前言ったのに宣言した直後にこれっすからね…すみません

まぁいじけるのもここまでにして…

っつー訳で上にも書きましたがact5書けるとこまで書くぞ!
 ▼ 253 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 20:19:08 ID:SqyMaGYo [57/89] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
act5 四日目
  失踪@真実


早朝


?「…ぇ…!ねぇ!起きてよ!」

イーブイ「だあれ?むにゃむにゃ…」

声の主はミミロップだった。

ミミロップ「はやく起きてよ!出発するよ!」

イーブイ「あと少し…」

イーブイは寝返りをうった。


ミミロップ「だーめっ!起きて!」

イーブイ「もー…しょうがないなぁ」

 ▼ 254 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 20:21:26 ID:SqyMaGYo [58/89] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
イーブイは体を起こすと窓の外を見た。

外はまだまだ暗かった。

イーブイ「あれ?まだ夜?じゃああと少し…」

イーブイは再び寝転んだ。

イーブイ「すぅ…すぅ…」

ミミロップ「ちょっと!」

イーブイ「冗談だって!あはは!」

イーブイは笑っている。

ミミロップ「いや、今本気で寝てたよね……」

 ▼ 255 マルス@せんせいのツメ 16/11/03 20:22:37 ID:AE92CFUQ [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援!
応援してるよー
 ▼ 256 ワンテ@ズリのみ 16/11/03 20:23:36 ID:L/ez6ifY NGネーム登録 NGID登録 報告
よく知らんけど支援って催促みたいな意味もあると思う
イッチ更新はやいから催促する必要性をあまり感じないのでは
 ▼ 257 もリー◆woBJ.2LDUY 16/11/03 20:26:26 ID:C5yJrgS6 [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
個人的に凄く好きです
支援です
 ▼ 258 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 20:26:42 ID:SqyMaGYo [59/89] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ミミロップ「ライチュウもあの子も寝てる!今がチャンスよ!」

イーブイ「うん」

イーブイは自分の荷物を背負った。

ミミロップはドアを開けた。

ミミロップ「じゃあ行くよ!イーブイ!」

イーブイ「あ!ちょっと待ってて!」

ミミロップ「うん、早くしてね?」

イーブイはベッドのそばに行き、寝ているピカチュウの顔を覗き込んだ。

イーブイ「ごめんね、ピカチュウ…」

ピカチュウは気持ちよさそうに寝ている。

ピカチュウ「くかー……」

イーブイはそう言うとミミロップのもとに戻った。

ミミロップ「じゃあ気を取り直して行くよ!」

イーブイ「おー!」

二匹はまだ薄暗い早朝の森をかけていった。
 ▼ 259 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 20:38:21 ID:SqyMaGYo [60/89] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
>>255
>>256
>>257
みんな……ありがとう……涙でるわ本当…
最近家族関係うまくいってなくて…ストレスから三年前に書いてた奴ここにあげはじめたんだ。
そんなら他のSSと比べてコメントが少ないとか思い始めて余計ストレスたまってきて…
本当バカでした。読者は少なくともその一人一人に愛してもらえてたらそれでいいですよね!
書き貯めたやつは結構あるから書いてく速度は他のSSに負けないことを取り柄にして頑張ります!出来る限り1日1話を目標に頑張ります!

これからもヘタレの自分をよろしくお願いしますです

長文失礼しましたでは続き書いてきます!
 ▼ 260 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 20:42:45 ID:SqyMaGYo [61/89] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
二匹は森をひたすら走る……

ミミロップが言うにはピカチュウやライチュウはもちろん他の誰よりも早くジラーチのもとに行かなくてはならないらしい…

しかしイーブイはすぐに疲れてしまった。あまり睡眠をとれなかったからしかたないだろう…

イーブイ「ねぇミミロップー…疲れたよぉ……」

イーブイはその場に座り込んだ。

ミミロップ「仕方ないわね、ここでちょっとだけ休もっか」

二匹は森の中にあった広場で休憩する事にした
 ▼ 261 もリー◆woBJ.2LDUY 16/11/03 20:47:16 ID:C5yJrgS6 [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>259
頑張って下さい
 ▼ 262 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 20:47:36 ID:SqyMaGYo [62/89] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
イーブイ「疲れたー」

ミミロップ「イーブイごめんね……私のために…」

イーブイは笑った。

イーブイ「いいよ!気にしないで!それにミミロップだけのためじゃないよ。これはライチュウのためでもあるんだから!」

ミミロップ「イーブイみたいな子に会えて本当よかったわ」

イーブイ「えへへ」

ミミロップは適当に近くの木の枝を集めて火をおこした。

ミミロップ「これでよしっと」

ミミロップは近くの切り株に腰掛けた。
 ▼ 263 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 21:02:12 ID:SqyMaGYo [63/89] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
イーブイ「ねぇねぇ!」

ミミロップ「なに?」

イーブイ「ミミロップはライチュウの事、好きなの?」

ミミロップは顔を真っ赤にさせた。

ミミロップ「っ!!!あ、あんな奴!知らないんだからっ!」

イーブイ「顔に書いてあるよ」

ミミロップ「///……そ、そうよ!文句ある?」

イーブイ「ないよ?ライチュウかっこいいしなんでもできるもん!」

ミミロップ「でしょ?あたし昔ライチュウに告白されたのよ!」

ミミロップは自慢気に言った。

イーブイ「え?じゃあ…ライチュウが言ってた『先客』ってミミロップの事だったんだ!」

ミミロップ「え?先客?」

イーブイ「うん!ライチュウに結婚してるの?って聞いたら、してないけど先客がいるって言ってたもん!」

ミミロップはどこか遠くを見つめた。

ミミロップ「そう……でも、それはあたしの事じゃあないわ」
 ▼ 264 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 21:08:10 ID:SqyMaGYo [64/89] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
イーブイ「じゃあ……誰?」

ミミロップ「ライチュウモテモテだもん……私ずっとそばで見てきたから知ってる……沢山ファンがいるの」

イーブイ「……」

ミミロップ「ライチュウに助けられた子達がファンクラブ作ってるのよ……よくそのファンクラブの子から告白されてるわ……あたしより可愛い子からね……」

ミミロップはしょげた。

イーブイ「諦めちゃダメだよ!ライチュウはその告白受けてたの?」

ミミロップ「……知らない」

ミミロップは土をいじっている。

イーブイ「どうして?ずっとライチュウをそばで見てたんじゃないの!?」

ミミロップ「あたし……ライチュウが告白されてるときはいつも耳を塞いでうずくまってるし……」

イーブイ「もっと自分に自信もってよ!」
 ▼ 265 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 21:11:04 ID:SqyMaGYo [65/89] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ミミロップ「ありがとね、イーブイ。あなた優しいのね……あなたみたいな子がそばにいてあの子羨ましいな」

イーブイ「あの子ってだあれ?」

ミミロップ「イーブイのお友達のピカチュウ君の事」

イーブイ「ふーん……」

ミミロップ「じゃあさ、イーブイはピカチュウの事をどう思ってるの?」

イーブイ「ピカチュウ大好きだよ!ライチュウも好き!ミミロップも好き!」

ミミロップ「そ、そう言う事じゃ……」
 ▼ 266 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 21:18:47 ID:SqyMaGYo [66/89] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
その時、朝日が二匹を照らした。

イーブイ「朝日だ!」

ミミロップ「もうこんな時間ね……そろそろ行こっか!」

ミミロップが立ち上がった。

イーブイ「ええ…もっとたくさんお話したかったのに……」

ミミロップは登る朝日を眺めて言った。

ミミロップ「……イーブイってまるであの朝日みたいね」

イーブイ「どういう事?」

ミミロップ「あなたと話してるだけで元気が出てくるの。実はライチュウもあなた達と会って本当に久しぶりに笑ったのよ?これもあなた達のおかげ」

イーブイ「そうなんだ…」

ミミロップ「ライチュウはあたしの事見えないし…あたしもずっとひとりぼっちだったから……久しぶりにたくさんお話できてあたしも楽しかったよ」

イーブイ「えへへ」

ミミロップ「じゃあ出発よ!」

イーブイ「うん!」

二匹は走り出した。
 ▼ 267 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 21:25:42 ID:SqyMaGYo [67/89] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
それから数時間後……




太陽は空高く登っていた……
 ▼ 268 クタス@かわらのかけら 16/11/03 21:30:25 ID:rG138fZo NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
いつもなら「支援求めるのは荒らし呼んでるのと同じやぞ」って言うんだが……

家庭のストレスをぶつけたい気持ち、ホントわかるわ
 ▼ 269 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 21:34:21 ID:SqyMaGYo [68/89] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
>>268
こんなとこでぶちまけるのは間違ってるって知ってるんだ……でももう20になってまで親父に色々されるのは勘弁してほしい……俺の事を哀れんで泣いてる母さんやねぇちゃんをもう見てられなくてさ…

ごめんね続き書くよ
 ▼ 270 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 21:39:43 ID:SqyMaGYo [69/89] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ライチュウの家……


ピカチュウの声が家中に響いた。


ピカチュウ「ああああ!寝坊してる!誰もいねぇよ!やっべ!置いてかれた!」

すると隣の部屋の扉が開いた。

ライチュウ「やべ!寝坊した!ピカチュウ起こしてくれよ!」

ピカチュウ「あれ?おっちゃんいたんだ……置いてかれたかと思ったぜ……良かった!」

ライチュウ「よかねぇよバカ!」

ピカチュウ「あれ?ちょっと待てよ……じゃあイーブイどこに行ったんだ?」

ライチュウ「イーブイ?そういやいないな……」

ピカチュウ「ええー!?どこ行ったんだよ!俺知らねーぞ!」

ライチュウ「もー!なんだってんだよ!世話のかかる!」
 ▼ 271 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 21:47:35 ID:SqyMaGYo [70/89] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
二匹は家中探したが当然イーブイが見つかることはなかった。


ライチュウ「仕方ない、あいつには悪いけど置いてくしかないな」

ピカチュウ「嫌だ!俺はイーブイを置いては行けない!」

ライチュウはカレンダーを見た。

ライチュウ「もう時間がないんだよ……わかってくれ…今日は7月5日だぞ?ジラーチが起きてるのは7月7日までだ。わかってるか?」

ピカチュウ「イーブイ……」

ライチュウ「(もしかして……もうあいつは…いや!諦めちゃだめだ!)」

ライチュウはピカチュウの頭に手をおいた。

ライチュウ「もしかしてイーブイの奴、いつまでも起きない俺達に愛想尽かして先に行ったかもだぜ?」

ピカチュウ「……わかったよ」

ライチュウ「じゃあ急ぐぜ!ピカチュウ!」

ライチュウは家を飛び出した。

ピカチュウ「あっ!おい!ちょっと待てよ!」

ピカチュウも後を追った。
 ▼ 272 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 21:52:55 ID:SqyMaGYo [71/89] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
森を抜け、川を渡ったピカチュウ達の前に現れたのは……

ピカチュウ「ええ!ここ登るのぉ!?もう夕方だぜ!?」

二匹の前に大きな岸壁がそびえ立っている。

ライチュウ「文句言うな、行くぞ」

ライチュウは岸壁を登り始めた。

ピカチュウ「あっ!ま、待てよ!」

ピカチュウもなんとか岸壁を登ってついて行った。
 ▼ 273 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 21:54:25 ID:SqyMaGYo [72/89] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
↑すみません誤字ってました

×岸壁

○岩壁

でお願いします
 ▼ 274 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 22:00:13 ID:SqyMaGYo [73/89] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
岩壁を登る二匹……


ライチュウ「へへっ!まだまだだな!そんなへっぽこじゃあジラーチには会えねぇぞ!」

ライチュウはヒョイヒョイと素早く登っていく。

ピカチュウ「くっそぉ!バカにしやがって!」

ピカチュウもなんとか維持で登っていく。

ピカチュウ「にしてもこれ、どこまで登るんだよ……疲れてきたんだけど…」

ライチュウ「もうすぐだって!頑張れっ!」

ライチュウはどんどん登ってあっという間に登りきってしまった。

そしてライチュウはピカチュウを見下ろして叫んだ。

ライチュウ「おぉーい!早くしろよなあ!!」

ピカチュウ「おっちゃんどんだけ身軽なんだよ……まるでヒコザルだな……」
 ▼ 275 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 22:09:42 ID:SqyMaGYo [74/89] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ライチュウ「先行くからなぁ!!」

ライチュウの姿が見えなくなった。

ピカチュウ「え!?マジかよ!……待ってくれってば!!」

ピカチュウも最後の力を振り絞って登りだした。

その時、ライチュウの声がした。

ライチュウ「っ!てめぇ!う、うわ!!」

ずしゃあああぁん!!

地響きがした。

ピカチュウ「な、なんだ!今のは!……おっちゃん……何かやらかしたか?……いや、そんな…」

ピカチュウは急に不安になり叫んだ。


ピカチュウ「おっちゃん!!おっちゃぁぁああん!!」

ピカチュウは頂上目指してひたすら登った。
 ▼ 276 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 22:21:43 ID:SqyMaGYo [75/89] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
丁度その頃ミミロップとイーブイは岩壁麓の洞窟を突破していた。

洞窟から出てきた二匹を夕日が照らした。

ミミロップ「ふー!やっと突破したわね!」

イーブイ「わぁい!外だ!外だ!」

イーブイははしゃいでいる。

ミミロップ「あと少しで研究所まで着くけど……今日はここで野宿したほうが良さそうね……無理は禁物って言うしね!」

イーブイ「わーい!野宿だ!」

ミミロップはイーブイの頭を撫でた。

ミミロップ「イーブイは偉いね。あの頃のあたしと違って……」

イーブイ「何の話?」

ミミロップ「あたし子どもの頃、野宿が嫌だったの……だけどライチュウのおかげで好きになれた」

イーブイ「どうして?」

ミミロップ「色々美味しいもの食べたり、一緒に星を見たり、寝る前にたくさんお話したり……そんな事してたら知らないうちに好きになってた」

イーブイ「ふぅん」


 ▼ 277 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 22:32:17 ID:SqyMaGYo [76/89] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ミミロップは伸びをした。

ミミロップ「そんな事より、久しぶりに長い距離歩いたから疲れたわ……」

イーブイ「……そうだ、聞きたい事があったんだ」

ミミロップ「なに?」

イーブイ「ミミロップが前に言ってたケーシィって子はなんでミミロップの友達を殺したの?ずっと気になってたの……どうしてそんな酷い事するんだろうって」

ミミロップは空を見上げた。

ミミロップ「今ならなんとなくわかるわ……きっとケーシィは寂しかったの。その子は両親や友達がいなかった。」

ミミロップは座った

ミミロップ「あの頃のあたしは友達や自分を殺されて怒りの感情もあったけど……今はそんな感情はない。変わりにあの子がひとりぼっちって知っていながら声を掛けられなかった自分に腹が立つの……ただ『遊ぼ』って一言言えば良かっただけなのに……そう言えたならもっと楽しい未来が待ってたのかなって」

イーブイ「そうかもね……でもその子ももう居ないし今更どうしようもないよね」

ミミロップ「それが……その子まだ生きてるのよ」

イーブイ「え?」
 ▼ 278 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 22:35:49 ID:SqyMaGYo [77/89] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ミミロップ「どうやらその子もライチュウと同じ様な事をジラーチにお願いしちゃったみたい。これまでも何度もライチュウの前に現れてはライチュウを攻撃したり……事件を起こしたり……でもきっとあの子も遊んで欲しいだけなのよ。だからあの子も出来ることなら助けてあげたい。あの子も苦しんでる。」

イーブイ「……」
 ▼ 279 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 22:39:22 ID:SqyMaGYo [78/89] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ピカチュウ「!!!!」

岩壁を登りきったピカチュウの目の前に飛び込んで来たのは……


一匹のポケモンと……土砂の下から伸びた見覚えのあるあの長い尻尾だった。




ピカチュウは一瞬でなにが起きたか悟った。



ピカチュウ「おっちゃぁぁああああん!!!」

ピカチュウの叫びは薄暗くなってきた空に吸い込まれた。
 ▼ 280 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 22:46:58 ID:SqyMaGYo [79/89] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
怪しげなポケモンはピカチュウを見るとニヤリと笑った。

?「やぁ、よくきたね」

ピカチュウはそのポケモンを睨みつけた。

ピカチュウ「お前が……お前がやったのか?」

?「うん……と言ったら?」

ピカチュウ「てめぇをぶっ飛ばす」

そのポケモンは笑った。

?「じゃあ答はYESだ」

その瞬間、ピカチュウの頬の電気袋からバチバチと憎悪の感情を帯びた電撃が飛んだ。

ピカチュウ「ぜってぇ許さねぇ!!てめぇをぶっ飛ばす!!」

?「やれるものならやってみなよ」
 ▼ 281 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 22:51:02 ID:SqyMaGYo [80/89] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ピカチュウ「らぁぁあああ!!」

ピカチュウは十万ボルトを放った!

しかしそのポケモンはまばたきをするより速くピカチュウの背後に回り込んで電撃をよけた。

ピカチュウ「な、なにぃ!」

?「そんな攻撃は当たらないよ」

ドスッ!

ピカチュウの背中に蹴りが入った。

ピカチュウ「ぐぁ!」

ピカチュウは空中で体制を立て直すと着地した。

?「いいセンスだ……さすがだね」

ピカチュウ「なに言ってやがる!!」
 ▼ 282 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 22:57:59 ID:SqyMaGYo [81/89] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ピカチュウは素早くそのポケモンとの距離を詰めた!

ピカチュウ「これならどうだ!」

ピカチュウは尾を一瞬で鋼に変えた!

それをみたそのポケモンは目を細めた。

?「やっぱり、血は抗えないみたいだね」

ピカチュウ「(こいつ、さっきからなに言ってやがるんだ?)」

?「くくっ」

そのポケモンの不気味な笑みはピカチュウの背筋を凍らせた。

ピカチュウ「く、くたばれぇ!!」

ピカチュウは体を水平に回転させ尾で斬りつけた!

?「惜しいなぁ……そんな攻撃は当たらないよ?」

そのポケモンはまたピカチュウの背後に回り込んだ。

ピカチュウ「かかったな!そうくると思ったぜ!!」

?「なに?」
 ▼ 283 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 23:05:34 ID:SqyMaGYo [82/89] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ピカチュウ「こいつをくらえぇぇ!」

ピカチュウは尻尾を激しく光らせた!

?「な!?ぐあぁ!!目があ!!」

そのポケモンは目を押さえながらバランスを崩して倒れた。

?「く、くそ…視界が……」

視界がぼやけているそのポケモンの背中に『何か』が触れた。

それはピカチュウの尻尾だった。

ピカチュウ「おっちゃんの仇だ……あばよ」

ピカチュウは尻尾から思いっきり電撃を流し込んだ!

?「ぎゃああああああ!!!」

そのポケモンは体を痙攣させて倒れた……しかし

?「なんてね」

そのポケモンは平然と立ち上がった
 ▼ 284 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 23:09:29 ID:SqyMaGYo [83/89] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
そのポケモンは余裕の表情を浮かべている……

ピカチュウ「きいてないのか!?」

?「なかなか楽しかったよ……さすがだね」

ピカチュウ「なんの事だ!」

?「ライチュウにでも聞けよ……くくく……また会おう!」

ピカチュウ「待て!」

そのポケモンは姿を消した。



気づけば辺りは暗くなり、先程の激しい戦いが嘘のように静かになっていた。
 ▼ 285 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 23:15:45 ID:SqyMaGYo [84/89] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ピカチュウは振り返った。

土砂は確かにライチュウを潰している……

ピカチュウは土砂に近づいてライチュウの尻尾に触れた。

尻尾は力なく垂れている。

ピカチュウの目から涙がこぼれ尻尾に落ちた。

ピカチュウ「なんだよ!!まだ恩返しも出来てないのに!こんな所でくたばんなよ!なぁ?落石くらっても体を焼かれても大丈夫じゃねぇのかよ!!くそぉ!くそぉ!!!」

ピカチュウは泣き崩れた。

ピカチュウ「おっちゃああん!!!」
 ▼ 286 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 23:27:08 ID:SqyMaGYo [85/89] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ガラガラガラ……

ピカチュウ「……?」

ピカチュウが顔を上げると土砂の中からライチュウが現れた。

ライチュウ「ってて……無理するもんじゃねぇな……」

ライチュウは腰をさすった。

ピカチュウ「おっちゃん……?」

ライチュウ「すまねぇな…色々と巻き込んじまって……」

ピカチュウはライチュウに抱きついた。

ピカチュウ「おっちゃん!良かった!!」

ライチュウ「やめろ……オスどうしだろ……抱きつかれるならメスに抱きつかれたいぜ……」

 ▼ 287 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 23:30:23 ID:SqyMaGYo [86/89] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ピカチュウ「うるせーよ!心配したんだぞ!」

ピカチュウが顔を上げるとライチュウがすかさず頭を殴った。

ゴン!

ピカチュウ「いてっ!なにすんだよ!」

ライチュウ「心配してくれたのは……まぁ……それよりお前、また俺の日記読んだだろ!!」

ピカチュウ「あ…」

ライチュウ「あ…じゃねぇよ!!……つーか怒ってたら腹減ったな……今日はここで野宿だな」
 ▼ 288 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 23:36:23 ID:SqyMaGYo [87/89] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ライチュウはカバンから薪を取り出すと慣れた手つきで火をつけた。

二匹はそうして出来た焚き火の周りに向かい合って座った。

ピカチュウ「なぁ」

ライチュウ「なんだよ」

ピカチュウ「なんで……なんでおっちゃんは生きてたんだ?」

ライチュウは目線をそらした。

ライチュウ「ぁ……ぇ……たまたまだ!なんか知らねーけど助かったんだ!ラッキーだろ?」

ピカチュウ「嘘つくな!!」

ライチュウは飯盒の準備をしながら言った。

ライチュウ「じゃあ……お前は俺が死なないって言ったら……信じるか?」
 ▼ 289 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 23:49:41 ID:SqyMaGYo [88/89] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ピカチュウ「そんな事は……あり得ないけど」

ライチュウ「隠してても仕方ない……ピカチュウよく聞け?俺は死なない」

ピカチュウ「え……」

ライチュウ「俺は何も食わなくても、海に沈められても、首を切っても死なない」

ライチュウはご飯の準備をしながら言った。

ピカチュウ「あ、ありっ、ありえねぇよ!そんな事!証拠は?……証拠はあるのかよ!!」

ライチュウ「さっき見ただろ?お前ならあの土砂くらって生き残れるか?」

ピカチュウ「……」

ライチュウ「そう言う事だ」

ライチュウは焚き火を触った。

ライチュウ「ほらよ……火傷もすぐ治る」

ピカチュウの目の前でライチュウの手の火傷が一瞬で消えた。
 ▼ 290 1◆v1GnTfaqxg 16/11/03 23:58:00 ID:SqyMaGYo [89/89] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ピカチュウの顔から一気に血の気が引いた。

ピカチュウ「そんな体……どうやって手に入れたんだよ……まさか……」

ライチュウはそっけなく答えた。


ライチュウ「ジラーチに願った……それだけだ」


ピカチュウは頭の中が真っ白になった。

ピカチュウ「まさか……千年前にジラーチに会ったピカチュウって……おっちゃんだったのか……?」

ライチュウ「そーだよ…そのまさかだ」

ピカチュウはライチュウの両肩を掴み揺すった。

ピカチュウ「なんで!なんでだよ!なんで友達を殺したんだよ!」

ライチュウ「な、何の話だ?」

ピカチュウ「お前が友達を殺さなかったら俺達の村は!!ドリ村は!!平和だったんだよ!!」

ドガッ!

ピカチュウはライチュウを殴った。
 ▼ 291 1◆v1GnTfaqxg 16/11/04 00:07:08 ID:Mcqry6w6 [1/54] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ライチュウ「お前がどこで俺の事を聞いたかは知らねぇが……ちゃんと情報ってのは自分で本当かどうか確かめなきゃいけねぇんじゃねぇのか?」

ピカチュウ「白状しろ!お前は旅の途中で友達を殺したって聞いたぞ!!」

ライチュウ「いや……俺は友達を殺すなんて事はしてねぇ。俺の友達を殺したのはさっきお前が戦った奴だ」

ピカチュウ「嘘だっ!!」

ピカチュウの尾が鋼に変わった!

ピカチュウ「くらえぇ!!」

ライチュウの尾も鋼と化した。

ライチュウ「お前も使えるんだな……この技……」

ピカチュウ「(さっきからあのポケモンもおっちゃんもアイアンテールの事……この技がどうかしたのか?)」

ライチュウはピカチュウのアイアンテールを軽々と受け止めた。

ライチュウ「もし俺が俺の友達を殺していたらお前は俺を殺すのか?」

ピカチュウ「……」
 ▼ 292 1◆v1GnTfaqxg 16/11/04 00:12:53 ID:Mcqry6w6 [2/54] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ライチュウはピカチュウのアイアンテールを弾いた。

ライチュウ「悲しいもんだな……俺はお前の事、友達だと思ってたのにな」

ピカチュウ「……!」

ライチュウ「それに俺が友達を殺すような奴ならとうの昔にお前を殺してただろうよ」

ピカチュウは地面に手を突いた。

ピカチュウ「……俺は……何を信じればいいんだ……?」

ライチュウは背を向けた。

ライチュウ「俺に聞くな……自分の考えは自分で決めろ」

 ▼ 293 1◆v1GnTfaqxg 16/11/04 00:18:03 ID:Mcqry6w6 [3/54] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
話は途中ですが今日はここまでにします。

なんか色々心配おかけしました。

今日は自分が皆さんに支えられてるって本当よくわかりました。ありがとうございました。

明日は学校なんで更新が夕方になると思いますのでよろしくお願いします。

では失礼いたします。
 ▼ 294 1◆v1GnTfaqxg 16/11/04 17:14:48 ID:Mcqry6w6 [4/54] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウ「俺は……」

ライチュウ「どうする?お前は何を信じる?」

ライチュウ「俺はおっちゃんの事を悪い奴って聞いた……でも……俺はおっちゃんの事を信じたいって思ってる…」

ライチュウ「どうしてだ?」

ピカチュウ「俺、おっちゃんと一緒にいて楽しかったし信頼もしてた。だからできれば俺はこれからもおっちゃんの事を信じたいって思ってる……それにここでおっちゃんの事を信用できなかっならジラーチにも会えないから…」

ライチュウ「なる程な」

ピカチュウ「だから…おっちゃんも俺に隠さずに全部話してくれよ」

ライチュウ「もし俺が嘘をついていたら?」

ピカチュウ「その時はその時だ」

ライチュウ「そうだな……じゃあ何から話そうか……」
 ▼ 295 1◆v1GnTfaqxg 16/11/04 17:26:00 ID:Mcqry6w6 [5/54] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウ「さっきのポケモンは誰だ?なんで俺達を攻撃してきたんだ?」

ライチュウは飯盒で炊いたご飯を持ってきた皿によそった。

ライチュウ「あいつはユンゲラー……あいつが俺の友達を殺した」

ピカチュウ「色々つじつまが合わないんだ。村長から聞いた話と……もっと詳しく教えてくれ」

ライチュウはピカチュウにご飯を渡した。

ライチュウ「俺は千年前に友達とジラーチに会いに行った。でもその旅の途中、ユンゲラーは俺の友達を殺したんだよ…俺は友達の意志を継ぐために……ジラーチに不老不死を願った……そう言うことだ」

ライチュウはご飯を食べながら言った。

ピカチュウ「友達の意志?」

ライチュウ「仲間の死をひきずらない……誰かを助ける仕事がしたい……そして生きろ……だ。これが死んでった俺の仲間たちの考え、意志、願い」
 ▼ 296 1◆v1GnTfaqxg 16/11/04 17:35:18 ID:Mcqry6w6 [6/54] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウ「そんな事が……ごめんな、おっちゃん……疑っちまって」

ライチュウ「なんだよ……俺の話を鵜呑みにしやがって……嘘かもしれないだろ?」

ピカチュウ「ところで……なんでユンゲラーはおっちゃんの友達を殺したんだ?」

ライチュウ「それは俺にもわからない……でもあいつは楽しんでる。誰かに嫌がらせをする事を!」

ピカチュウ「そんなの許さねえ!」

ライチュウ「それは俺も同じだ。俺はこの戦いを終わらせたくて奴を殺そうとしたんだ……でもな……殺せなかったんだ」

ピカチュウ「やっぱり……あいつも?」

ライチュウ「そうだ……あいつも俺と同じだ……死なない」

ピカチュウ「だよな……そうでもなきゃ千年も生きれないよな」

ライチュウ「でも…あいつの願いは俺のとは少し違うようだ……俺の願いは『不老不死』、推測だがあいつの願いは『不死』だ。」

ピカチュウ「何が違うんだ?それ」

ライチュウ「俺は年も取らない、でもあいつは年はとってるみたいだ。そこがチャンスなんだよ」

ピカチュウ「チャンス?おっちゃん、一体何を……」
 ▼ 297 1◆v1GnTfaqxg 16/11/04 17:44:33 ID:Mcqry6w6 [7/54] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ライチュウ「あいつの自慢の超能力も年をとるたびにだんだん弱くなっている……今なら……」

ライチュウはご飯を食べ終えて片付けを始めた。

ライチュウ「俺がジラーチに願う……奴の不死の命を取り上げろと……奴を殺すにはこのチャンスを利用するしかない。逃したら……また千年後だ」

ピカチュウ「だからイーブイを置いてまで急いでたのか」

ライチュウ「あいつには本当に悪いことをしたと思ってる」

ピカチュウ「気にすんなよ。この事聞いたらあいつもきっと許してくれるよ」

ライチュウ「……そうか」
 ▼ 298 1◆v1GnTfaqxg 16/11/04 17:49:29 ID:Mcqry6w6 [8/54] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウ「あ、あと一つ聞くことがある」

ピカチュウはカバンから日記を取り出した。

ピカチュウ「結局この日記はおっちゃんのって事だよな?」

ライチュウは頷いた。

ライチュウ「へへ…そうだ……丁度旅をしながら書いた奴だ」

ピカチュウ「やっぱりそうか」

ライチュウ「俺からも一ついいか?」

ピカチュウ「なんだ?」

ライチュウ「お前…アイアンテールはどこで教わったんだ?」

 ▼ 299 1◆v1GnTfaqxg 16/11/04 17:54:07 ID:Mcqry6w6 [9/54] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウ「その話か……この技はうちに代々伝わる秘伝の技だって母さんが言ってたけど……」

ライチュウは突然大声で笑った。

ライチュウ「あっはっは!!やっぱりな!……似てると思ったんだよ!」

ピカチュウ「何の話だよ?」

ライチュウ「俺とお前、血がつながってるんだよ!」

ピカチュウ「え……ええぇぇえ!!?」

ライチュウ「俺には子どもはいない……でも妹がいたんだ。だから多分お前は俺の妹の子孫って事だな!だからその日記がお前に反応をしたって訳だ」

 ▼ 300 1◆v1GnTfaqxg 16/11/04 18:01:10 ID:Mcqry6w6 [10/54] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウ「反応って?」

ライチュウ「あの日記は書いたポケモンにだけ書いたことを脳内に再生するって効果があるんだけど……血さえ繋がってりゃ同じ効果が得られるなんてとんだ欠陥品だよな」

ピカチュウ「そうだったんだ」

ライチュウ「本当、変なところで繋がってるんだな!俺達!!」

ピカチュウ「俺が……おっちゃんと同じ……」

ピカチュウは自分の手を見つめた。

ライチュウ「お前が本当に俺の血を継いでるならそれなりのセンスがあるはずだ……これから少しバトルの特訓でもしないか?」

ピカチュウ「わかった!やろうぜ!」

ライチュウ「(俺の戦いに巻き込まれるかもしれないからな……)」
 ▼ 301 ッツー@ソクノのみ 16/11/04 18:03:50 ID:39ZqRXPc NGネーム登録 NGID登録 報告
支援!
 ▼ 302 1◆v1GnTfaqxg 16/11/04 18:10:46 ID:Mcqry6w6 [11/54] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
その頃イーブイ達……


イーブイとミミロップは夜空を眺めていた。

ミミロップ「今日は綺麗な月ね」

イーブイ「そうだね!」

ミミロップ「あの日もこんな綺麗な月の夜だった…」

イーブイ「あの日って?」

ミミロップ「友達二匹が旅から抜けて、ライチュウと二匹だけになった夜」

イーブイ「へぇ……」

ミミロップ「今、ライチュウも同じ月を見てるかな……」

ミミロップは目を細めた。
 ▼ 303 1◆v1GnTfaqxg 16/11/04 18:17:10 ID:Mcqry6w6 [12/54] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
イーブイ「ふぁあー……眠くなってきたよぉ…私もう寝るね」

ミミロップ「うん、おやすみ」

イーブイは寝転がるとすぐに眠った。

イーブイ「すぅ…すぅ…」

ミミロップは眠るイーブイを撫でながら言った。

ミミロップ「洞窟で頑張って疲れたのね」

ミミロップは何かを取り出した。

それは蓋の開いたままの金色の美しい懐中時計だった。

ミミロップは懐中時計の針を見つめた。

ミミロップ「イーブイといるのは楽しいけど……」

時計はカチカチと正確に時を刻んでいる……

ミミロップ「……仕方ないよね」

ミミロップがふと顔を上げると夜空に流れ星が流れた。

ミミロップ「あっ、えーっと!イーブイの願い事が叶いますように!!……ってなに言ってるんだろあたし……ふふっ!」
 ▼ 304 1◆v1GnTfaqxg 16/11/04 18:31:07 ID:Mcqry6w6 [13/54] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
その頃ピカチュウ達はバトルの特訓をしていた。


ピカチュウは飛び上がると尾を鋼に変えてライチュウを斬りつけた!

ピカチュウ「アイアンテェルっ!」

ガチィっ!

ライチュウが尻尾で受け止めた。

ライチュウ「まだまだだな!」

ピカチュウ「ならこれだっ!」

ピカチュウはそのまま尻尾から十万ボルトを流した!

ライチュウ「お!やるじゃん!」

ライチュウは平気そうな顔をしている。

ピカチュウ「え!?きいてない?」
 ▼ 305 1◆v1GnTfaqxg 16/11/04 18:36:48 ID:Mcqry6w6 [14/54] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウは後ろに距離をとった。

ライチュウ「俺の特性は避雷針!電気技はきかねぇぞ!」

ライチュウは自慢気に言った。

ピカチュウ「はぁ!?そんなのずりーよ!」

ライチュウ「へへっ!さすが俺だな!」

ピカチュウ「うるせー!自分で言うな!」

ピカチュウは走り出すと一気にライチュウとの距離を詰めた!

ライチュウ「お!いいねぇ!」

ピカチュウ「くらえぇぇええ!」

ピカチュウがライチュウに殴りかかった!

ライチュウ「あぶね!」

ライチュウはピカチュウのパンチを受け止めた。

しかしパンチを受け止めた瞬間ピカチュウが消えた!
 ▼ 306 1◆v1GnTfaqxg 16/11/04 18:46:19 ID:Mcqry6w6 [15/54] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ライチュウ「な、なんだと!」

ピカチュウはいつの間にかライチュウの背後に回り込んでいた!

ピカチュウ「くらえ!フェイントだ!」

ドスっ!

ピカチュウのパンチがライチュウの背に入った!

ライチュウ「いってぇ!や、やるじゃん!」

ピカチュウ「ユンゲラーの動きを真似してみたんだ」

ライチュウ「でも火力不足だよな……よし!これをやるよ」

ライチュウはピカチュウに黄色い宝石のペンダントを渡した。

ピカチュウは目を輝かせた。

ピカチュウ「なんだこれ!かっけー!」

ライチュウ「かっけーだけじゃねぇぞ?ちょっとそれを首にかけてそこの大岩にフェイントやってみろよ」

ピカチュウ「え?わかった」

ピカチュウは近くにあった大岩の前に立った。
 ▼ 307 1◆v1GnTfaqxg 16/11/04 18:51:01 ID:Mcqry6w6 [16/54] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウ「うおりゃあ!」

とごお!

大岩が砕けた!

ピカチュウ「へ?」

ライチュウ「うんうん、いい感じだな!それは電気玉って名前で俺達の種族が持ってると力が沸いてくるんだ。でも進化したら効果が無くなるみたいだし……おまえにやるよ!」

ピカチュウ「まじか!あんがとなおっちゃん!」

ライチュウ「だからおっちゃんって言うなよ…じゃあそろそろ寝ようぜ?明日こそ寝坊するなよ」

ピカチュウ「おっちゃんもな」

ライチュウ「おう、わかってる」

ピカチュウは岩壁にもたれかかって寝た。
 ▼ 308 1◆v1GnTfaqxg 16/11/04 19:05:26 ID:Mcqry6w6 [17/54] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ライチュウは日記帳を取り出した。


7月5日

イーブイが居なくなった……あいつは一体どこへ行ったんだ?心配だ……
あいつと話してるとなんか自分に娘が出来たみたいで楽しかったのに…
それはそうと俺が死なない事をピカチュウに話した。
あいつはいい奴だし嘘はつきたくないしな。
でも…これからあいつは俺の事、信じてくれるかな……
まぁこれからのことなんて考えても無駄だけど…

それより問題は奴が現れた事だ。
既に先を越されている可能性もある。
でもこういう時あいつは決まって俺の事をギリギリまで待っていた。
今回も俺が着くまで待っていると思う…危険な賭けだが信じるしかない。

 ▼ 309 1◆v1GnTfaqxg 16/11/04 19:13:53 ID:Mcqry6w6 [18/54] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
日記を書き終えるとライチュウは空を見上げた。

ライチュウ「懐かしいな……あの日みたいだ……」

その時、真っ暗な空を裂くように流れ星が流れた。

ライチュウ「お!えーっと…………っていつまで俺はこんな子ども騙しに……叶うはずもないのによ……ま、それはそれでいいと思うけどな…へへっ……」

ライチュウは寝転がった。

ライチュウ「じゃあ俺も寝るか」


act5 end
 ▼ 310 ウマ@こだいのツボ 16/11/04 19:16:19 ID:NtsRlvto NGネーム登録 NGID登録 報告
支援ー
 ▼ 311 1◆v1GnTfaqxg 16/11/04 19:17:26 ID:Mcqry6w6 [19/54] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
act5おしまい

もうかなり終盤だけどここから土日挟むんで更新ペース落ちそうです……すみません

とりあえず今日の内に書けるとこまで書きたいと思います。
 ▼ 312 1◆v1GnTfaqxg 16/11/04 19:25:41 ID:Mcqry6w6 [20/54] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
act6 5日目
   集結@結末





ミミロップが寝ているミミロップを揺すった。

ミミロップ「起きてよ!イーブイったら!」

イーブイ「あと少しだけー」

ミミロップ「はやくしてよ!置いてくよ!(どうしてあたしの周りには寝坊助しかいないのよ……)」

イーブイ「……仕方ないなぁ」

イーブイは起き上がった。

イーブイ「おはよ、ミミロップ」

ミミロップ「おはようイーブイ。今日でジラーチのいる洞窟まで行く予定だし覚悟してね!」

 ▼ 313 1◆v1GnTfaqxg 16/11/04 19:32:00 ID:Mcqry6w6 [21/54] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
イーブイ「わぁ!やっとジラーチに会えるの?」

ミミロップ「うん!早く行こう!」

イーブイ「わぁい!」

イーブイは一匹で走っていった。

ミミロップ「ちょっと待ってよ!イーブイ道知らないでしょ!!」

イーブイは急ブレーキをかけた。

ずざざざ……

イーブイ「そうだった……てへへ」

ミミロップ「もー!しっかりしてよね!」

ミミロップはイーブイに追いついた。
 ▼ 314 1◆v1GnTfaqxg 16/11/04 19:49:39 ID:Mcqry6w6 [22/54] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
イーブイ「そう言えばジラーチってどんなポケモンなの?」

ミミロップ「あんまり覚えてないんだけど……なんか黄色くて……頭に紙?みたいなのがついてて……あれ?どんなのだっけ?」

イーブイ「まぁいいや!早く会いたいな!」

ミミロップ「(これで…やっとライチュウを助けることができる!)」

 ▼ 315 1◆v1GnTfaqxg 16/11/04 19:54:27 ID:Mcqry6w6 [23/54] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ミミロップ「この森をまっすぐに抜けてすぐに研究所が見えるはず……だからイーブイ!そこまで競争よ!!」

ミミロップは全力で走り出した!

イーブイ「あー!ミミロップずるいよ!」

イーブイもサンダース譲りの早足でミミロップを追った。

ミミロップは走りながら笑った。

ミミロップ「こうしてなんでも遊びにしちゃえばあの子も苦労しないし早く研究所に着くし一石二鳥よ!」

 ▼ 316 1◆v1GnTfaqxg 16/11/04 20:01:05 ID:Mcqry6w6 [24/54] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
二匹は長い間走り続けた……


そして太陽が空高く登った頃……



ミミロップ「あたしの勝ちね!」

ミミロップは余裕の表情で言った。

イーブイ「負けちゃった……」

ミミロップ「それより着いたよ、イーブイ」

二匹の前にはあの研究所の入り口があった。


イーブイ「ここにジラーチがいるの?」

ミミロップ「うん、多分まだここにいる。ついてきて!道はだいたいわかるから。」

イーブイ「ミミロップ頼もしいね!」

ミミロップ「あたしだってやるときはやるわよ!」

二匹は研究所へ入っていった。
 ▼ 317 1◆v1GnTfaqxg 16/11/04 20:19:39 ID:Mcqry6w6 [25/54] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
その頃ピカチュウ達



ピカチュウは起き上がると伸びをした。

ピカチュウ「ふぁー、よく寝た……寝過ぎて頭が痛い……?…寝過ぎて?あ!?」

ピカチュウが空を見上げると、太陽は既に空高く登っている。

ピカチュウ「やっべ!おっちゃん!!」

ピカチュウはライチュウを叩き起こした。

ライチュウは不機嫌そうな顔をした。

ライチュウ「んー!もう少し寝かせろ!」

ピカチュウ「寝過ぎたんだよ!もう昼なんだよ!」

ピカチュウ「俺も寝てたんだよ!おっちゃんも少しは早く起きる努力をしろよ!!」

ライチュウ「それはお互い様だ!って喧嘩してる場合じゃあねぇ!早くここを越えるんだ!」

二匹は寝起きでまだボーッとしていたが、再び岩壁を登りだした。
 ▼ 318 1◆v1GnTfaqxg 16/11/04 20:38:08 ID:Mcqry6w6 [26/54] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
岩壁を登る二匹……


ライチュウ「あー……腹減った…」

ピカチュウ「言うなよ!考え出すと腹が減るから!」

ライチュウ「もーだめだ、やってらんねぇ」

ライチュウはぼやき続ける。

ピカチュウ「俺も腹減ってんだよ!我慢しろ!ってかおっちゃんは何も食わなくても死なないんだろ!」

ライチュウ「そりゃそうだけど……」

ピカチュウ「なら黙って登れ!」

ピカチュウはどんどん先に行く……

ライチュウ「ピカチュウひでーなぁ……」

ライチュウもなんだかんだ文句を言いながら登った。

 ▼ 319 1◆v1GnTfaqxg 16/11/04 20:45:51 ID:Mcqry6w6 [27/54] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
そして……


ピカチュウは頂上に立った。

ピカチュウ「ひょお!すっげーいい景色!おっちゃんも見ろよ!」

ライチュウも遅れて登ってきた。

ライチュウ「俺はそんな事より腹減ったんだけど……」

ピカチュウは呆れた。

ピカチュウ「花より団子ってやつか……」

ライチュウは座り込んだ。

ライチュウ「俺はもう動けねぇ……先に行ってくれ。あ、言っとくけど向こうにある変な建物…あれだぜ、ジラーチがいる研究所は…」

ライチュウが指さす先に人工物でできた何かがあった。

ピカチュウ「あれが…やっと俺の願いが……俺が村の絆を……」

 ▼ 320 1◆v1GnTfaqxg 16/11/04 20:58:44 ID:Mcqry6w6 [28/54] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ライチュウが俯きながら言った。

ライチュウ「悪かったな……なんか俺のせいで……俺知らなかったよ。自分のせいでドリ村がそんなに変わっちまったなんてよ……」

ピカチュウ「気にすんなよ、おっちゃんらしくねーぞ?そもそもおっちゃんは悪くないんだろ?」

ライチュウは寝転がった。

ライチュウ「なんかもう……わかんねーや…とりあえずおまえは先行けよ……俺は休憩してから行くから」

ピカチュウ「そっか!あんまり遅れんなよ!おっちゃん!」

ここから先は少し急な下り坂だが一本道のようになっていた。

ピカチュウはゆっくり歩き出した。

ピカチュウ「俺の……俺の願いがやっと叶うんだ!」
 ▼ 321 1◆v1GnTfaqxg 16/11/04 21:10:34 ID:Mcqry6w6 [29/54] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ライチュウはボーッと空を見ていた……

空には鳥ポケモン達が飛び交っている。

ライチュウ「あいつらはいいな……どこへでも行けるんだ……俺は…あの日の願い……本当にこれで良かったのかな…」

ライチュウが体を起こすとピカチュウがもう遠くまで歩いて行っているのが見えた。

ライチュウ「……とりあえず今はそんな事考えてる場合じゃないよな!」

ライチュウは立ち上がった。

ライチュウ「しゃっ!行くか!」

ライチュウは洞窟の方へと踏み出した……その踏み出した先に小石が!

ライチュウ「ほへっ!?」

ライチュウは思い切っりこけてそのまま山道を転がりだした!

ライチュウ「うおぉえあぁあ!?」
 ▼ 322 1◆v1GnTfaqxg 16/11/04 21:21:59 ID:Mcqry6w6 [30/54] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
その頃ピカチュウは一匹急な山道を歩いていた。

ピカチュウ「俺は……おっちゃんを信じる!」

ピカチュウは歩き続ける。

ピカチュウ「いや、信じるしかない!信じたいって言ったのは俺だ……それに何よりも……おっちゃんはいい奴だっ!」

その時…どこからか声がした。

おおおおおぉぉおお!!

ピカチュウ「なんだ?」

ピカチュウが振り返ると何かが砂煙を巻き上げながらこちらに転がってくる!!

それはライチュウだった!

ライチュウ「おおぉぉ!ピカチュウ!どけぇ!!」

ピカチュウ「お、おっちゃん!?」

ピカチュウはとりあえずライチュウをよけた。

ライチュウは遙か向こうへ転がっていった。

ピカチュウ「なんだぁ…ありゃあ……とりあえず追いかけるか!」

ピカチュウは歩くペースをあげた。
 ▼ 323 1◆v1GnTfaqxg 16/11/04 21:30:00 ID:Mcqry6w6 [31/54] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
その頃イーブイ達は……


イーブイ「ねぇ、まだ?」

ミミロップ「あと少しだから頑張って!」

二匹は研究所内を歩き回っていた。

ミミロップ「イーブイ」

イーブイ「なあに?」

ミミロップ「何度も言うけど本当にありがとね」

イーブイ「えへへ」

ミミロップ「あなたと過ごした3日間は凄く楽しかったよ」

イーブイはその言葉から直感的にミミロップとの別れを感じ取った。

イーブイ「え……それって……お別れなの?」

 ▼ 324 1◆v1GnTfaqxg 16/11/04 21:35:17 ID:Mcqry6w6 [32/54] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ミミロップは立ち止まった。

ミミロップ「うん……ジラーチにお願いしたらね……あたしがする事はおしまい。神様のもとへ帰らなきゃだめなの」

イーブイ「神様?」

ミミロップ「うん……あたしが今ここにいるのは神様のおかげ……あたしの魂をスカーフにつなぎ止めてくれたのも神様、本当感謝しきれない……」

イーブイ「……」
 ▼ 325 1◆v1GnTfaqxg 16/11/04 21:45:04 ID:Mcqry6w6 [33/54] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
二匹は歩き出した……

ミミロップ「私は神様に全部もとに戻すから!ってお願いしてチャンスを貰ったの……でも条件があって…ライチュウのスカーフに魂をつなぎ止められる事や、あとライチュウには私の姿や声を聞こえないようにされた……」

イーブイ「……」

ミミロップ「千年間他のポケモンと関わりを殆ど持とうとしなかったライチュウは誰かにスカーフを貸すことも全く無くて……チャンスがなかった。そんな時だった……あなたがライチュウにスカーフを貸してもらった……あたし、今しかない!って思ったの」

イーブイ「そうだったんだ…」

ミミロップ「あなたが協力してくれて良かった」

イーブイ「……」

その時、ミミロップは急に立ち止まった。

イーブイはミミロップの足にぶつかりそうになった。

イーブイ「わっ!」

ミミロップ「ここだ!」

二匹の前にはなにやら頑丈そうな扉があった。

イーブイ「ここにジラーチがいるの?」

ミミロップ「うん!早く行くわよ!」
 ▼ 326 1◆v1GnTfaqxg 16/11/04 21:52:36 ID:Mcqry6w6 [34/54] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ミミロップはドアを開けようとしたがドアは固く閉ざされていた。

スピーカーから声がした。

スピーカー「ジラーチに願う者よ、合い言葉を言え」

ミミロップ「あれ?あの時はケーシィに操られてて……」

スピーカー「合い言葉が違います」

ミミロップ「なによ!開けてよ!けち!ひらけごま!」

スピーカー「合い言葉が違います」

ミミロップ「もぉ!奥の手よ!!」

スピーカー「合い言葉が違います」

ミミロップは力を貯めて飛び膝蹴りを放った!

ミミロップ「えいっ!!」

どごぉ!!

扉が大きく歪んだ。

スピーカー「合い言葉が違います」

 ▼ 327 1◆v1GnTfaqxg 16/11/04 21:56:02 ID:Mcqry6w6 [35/54] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ミミロップは足を少し痛めたようだ。

ミミロップ「あいたた……でもこれで開くから結果オーライよっ!さぁ、いこっ!」

ミミロップはそう言いながら歪んだ扉を無理やりこじ開けた。

イーブイ「……だよ」

ミミロップ「え?」

イーブイ「嫌だよ……私、ミミロップとお別れしたくないよ」

イーブイは泣いていた。

ミミロップ「イーブイ…」

イーブイ「でも…それじゃだめなんだ…ライチュウを助けなきゃ…」

イーブイは一歩踏み出した。

 ▼ 328 1◆v1GnTfaqxg 16/11/04 22:02:50 ID:Mcqry6w6 [36/54] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
イーブイ「ねぇ、ミミロップ」

ミミロップ「なに?」

イーブイ「私達また…きっと会えるよね?」

ミミロップ「きっといつか会える!約束する!」

イーブイは笑った。

イーブイ「絶対!絶対だよっ!」 

ミミロップ「うん!絶対ね!」


二匹はジラーチのいる部屋に入った。
 ▼ 329 1◆v1GnTfaqxg 16/11/04 22:10:17 ID:Mcqry6w6 [37/54] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ジラーチの部屋は……あの日と殆ど変わりなかった。



ミミロップは一匹思い出に浸っていた。

ミミロップ「懐かしいな……私ここで……」

イーブイが辺りを見渡すと見たことのない綺麗なポケモンがいた。

イーブイ「ねぇ、あなたがジラーチ?」 

不思議なポケモンは答えた。

ジラーチ「いかにも!僕がジラーチだよ」

イーブイ「やっぱり……ねぇジラーチ!私のお願いを叶えて!!」

ジラーチ「いいとも!で、君の願いはなんだい?」

イーブイ「私の願いは……ライチュウから……ライチュウから…」

イーブイの脚がガクガク震えた。

イーブイ「ライチュウから不死の命を取り上げて!!」
 ▼ 330 1◆v1GnTfaqxg 16/11/04 22:17:51 ID:Mcqry6w6 [38/54] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ジラーチ「不死の命?……ライチュウ?……ああ!千年前のあの子ね!…でもいいの?彼、死んじゃうよ?」

イーブイ「いいの…ライチュウは苦しんでるから!」

ジラーチ「そっか……じゃあ願いを叶えるよ!」

ジラーチが目をつぶると頭の短冊に何かが書き込まれて不思議な光を放った。

イーブイ「これで……ライチュウが」

ミミロップ「イーブイありがとね」

ミミロップの目には涙が浮かんでいた。

ジラーチ「これでOKだよ。僕は誰かの命を直接奪う事は出来ないから次、彼が致命傷を負ったときが彼の最期になるからね」

イーブイ「うん、わかった」

 ▼ 331 ガジュカイン@リバティチケット 16/11/04 22:17:59 ID:EQVgetAA [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
Y押しながらBで部屋内ならどこまででも視点変更できるで
 ▼ 332 プリン@せんせいのツメ 16/11/04 22:18:24 ID:EQVgetAA [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>331
おっとスレ違いだった

このSSも見てるよ
 ▼ 333 1◆v1GnTfaqxg 16/11/04 22:27:51 ID:Mcqry6w6 [39/54] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>332
いいよいいよきにしないでね

あと見てくれてありがとね
 ▼ 334 1◆v1GnTfaqxg 16/11/04 22:30:02 ID:Mcqry6w6 [40/54] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ミミロップ「じゃあイーブイ、帰ろっか」

ジラーチ「ちょっと君!いいの?」

二匹「?」

ジラーチ「君は願いを叶えないの?」

ミミロップ「え?あたし?」

イーブイ「ジラーチはミミロップが見えるの?」

ジラーチ「あ」
 ▼ 335 1◆v1GnTfaqxg 16/11/04 22:30:34 ID:Mcqry6w6 [41/54] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
またご送信した…書き直します
 ▼ 336 1◆v1GnTfaqxg 16/11/04 22:33:41 ID:Mcqry6w6 [42/54] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ジラーチ「うん、見えるよ。君はたしか千年前に願いを叶える前に死んだ子だよね?」

ミミロップ「うん、そうだけど……」

ジラーチ「君は何か願い事ないの?」

ミミロップ「あたしもいいの?」

ジラーチ「特別だよ。千年前、あと少しで叶えることが出来なかった分を今叶えてあげる!」

 ▼ 337 1◆v1GnTfaqxg 16/11/04 22:38:51 ID:Mcqry6w6 [43/54] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ミミロップ「あ、ありがとう!!……じゃあ、あたしの願いは……」

ミミロップの頭にライチュウの顔がよぎった

ミミロップ「やっぱりライチュウの……いや…ねぇ、イーブイ」

イーブイ「なあに?」

ミミロップ「イーブイの願い事ってなあに?」

イーブイ「ダメだよ!これはミミロップの分だから…」

イーブイの眼差しがミミロップの心に強く語りかけた。

ミミロップ「イーブイったら……本当に優しいんだから…じゃあ今のあたしの願いは……」

ジラーチ「決まったんだね?」

ミミロップは頷いた。

ミミロップ「もう一匹、ケーシィ…いや、ユンゲラーからも……不死の命を取り上げて欲しい」

 ▼ 338 1◆v1GnTfaqxg 16/11/04 22:49:12 ID:Mcqry6w6 [44/54] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
イーブイは静かに頷いた。

ジラーチ「自分を殺した相手を救おうとするなんて……まぁいいや!いくよ!」

また、ジラーチが目を閉じると頭の短冊に何かが書き込まれて不思議な光を放った。

ジラーチは大きなあくびをした。

ジラーチ「ふぁああ!疲れた……ユンゲラーもライチュウと同じ…次致命傷を負った時が最期だから……じゃあ僕はもう寝るね?」

ジラーチは繭に包まれ始めた。

ミミロップ「(…!あたしとイーブイで願いを叶えたのは二回なのに!誰かあたし達より先に願いを叶えたの!?)」

イーブイ「さよなら…ジラーチ……ありがと」

ジラーチは完全に繭に包まれて地面に溶け込んだ。

ミミロップ「でも…これで二匹とも助けられるわね」

イーブイ「よかったね!ミミロップ!」

ミミロップ「じゃあ今度こそ帰ろっか!」

イーブイ「うん」


二匹は部屋を後にした……
 ▼ 339 1◆v1GnTfaqxg 16/11/04 22:52:36 ID:Mcqry6w6 [45/54] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ジラーチは眠りにつこうとしていた……



ジラーチ「でも……あの二匹はこの千年で強くなりすぎたみたいだね……彼らが致命傷を負う事なんてそうそうないだろうね……ふぁー…それよりもう眠いや」
 

ジラーチは深い眠りについた。
 ▼ 340 1◆v1GnTfaqxg 16/11/04 22:58:20 ID:Mcqry6w6 [46/54] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
その頃ピカチュウ達…


ピカチュウ「ふぅ…やっと山を下り終えたぜ……それより」

ピカチュウは辺りを見渡した。

ピカチュウ「おっちゃーん!どこだぁ!」

返事はない…

ピカチュウ「もしかして……いや、おっちゃんは不死身だし……」

その時、どこからかいい匂いが……

ピカチュウ「うまそうな匂いだな…」

ピカチュウが匂いを辿っていくとライチュウが昼食を作って食べていた。

ライチュウ「よっ!やっと来たか!ちょうど今…」

スコーン!

ライチュウの頭にピカチュウのアイアンテールがクリーンヒットした。
 ▼ 341 1◆v1GnTfaqxg 16/11/04 23:05:56 ID:Mcqry6w6 [47/54] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ライチュウ「いったぁ!」

ピカチュウ「心配した俺がバカだったよ!」

ライチュウ「なんだよ悪かったって…いてて…なんかすごい痛いんだけど……」

ピカチュウ「え……おい、大丈夫か?」

ライチュウ「まぁ大丈夫だって!俺は死なないから」

ピカチュウ「だよな!あんな山道ゴロゴロ転がって助かる奴なんていないよな!」

ライチュウ「なんか恥ずかしい所見られたな……」

ピカチュウはライチュウの隣に座った。

ライチュウ「ほれ!今日の昼飯は焼きモコシの実だ!うめぇぞ!」

ピカチュウはライチュウからそれを受け取り食べた。

ピカチュウ「なんだこれ!うっめぇな!」

ライチュウ「だろー?さすが俺!」

ピカチュウ「だから自分で言うなよ!ってかこれ焼いたたけだろ!」

二匹「あははははは!」
 ▼ 342 1◆v1GnTfaqxg 16/11/04 23:11:29 ID:Mcqry6w6 [48/54] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
その頃イーブイ達はちょうど研究所を出た所だった。、


ミミロップ「じゃあ……これで……元気でね。イーブイ」

イーブイ「また会える!信じてるから!だからもう泣かないよ!」

ミミロップ「おとなになったね、イーブイ」

イーブイ「ねぇ!」

ミミロップ「なぁに?」

イーブイ「私、ミミロップのお願い聞いたんだからミミロップも私のお願い聞いてくれる?」

ミミロップ「うん!もちろんよ!」

イーブイ「じゃあ!次にライチュウとお話する機会があったらライチュウにミミロップの気持ちを伝えて欲しいの!」

ミミロップの顔は真っ赤になった。

ミミロップ「な!ななななによ!それ!」

イーブイ「きっとライチュウもミミロップの事を想ってるから」

ミミロップ「でも…」

イーブイ「自信を持って!」

イーブイは笑った。
 ▼ 343 1◆v1GnTfaqxg 16/11/04 23:18:23 ID:Mcqry6w6 [49/54] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ミミロップ「…うん、わかったよ。あいつの事だからあたしの事なんて覚えてないだろうけど……ダメもとでやってみる!」

イーブイ「そうだよ!お父さんもよく言ってるもん!当たって砕けろって!」

ミミロップ「く、砕けちゃダメでしょ…」

その時、どこからかいい匂いがしてきた……

ぐぅぅぅ…

イーブイのお腹が鳴った。

イーブイ「おなか減ったぁ」

ミミロップ「このおいしそうな匂い…ライチュウが何か作ってる。イーブイ、この匂いを辿ったらライチュウに会えるわ。じゃあ今度こそお別れね」

イーブイ「うん、じゃあね!ミミロップ!」

ミミロップ「またね!イーブイ!ありがと!」

イーブイの目の前からミミロップの姿が一瞬で消えた。

イーブイは泣きそうになった。

イーブイ「泣いちゃダメ!私はおとなになったの!」

イーブイは涙をこらえながら匂い辿った。
 ▼ 344 1◆v1GnTfaqxg 16/11/04 23:26:05 ID:Mcqry6w6 [50/54] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
その頃ライチュウ達…


ライチュウ達はまだ昼食を食べていた。


ライチュウ「うめぇ!うめぇ!」

ピカチュウ「おっちゃんは料理だけはうまいよな!」

ライチュウ「『だけ』は余計だ!ほら!まだまだあるぞ!」

ピカチュウ「え……」

ピカチュウの動きが止まった。

ライチュウ「うめぇうめぇ!……ん?どした?」

ピカチュウがいきなり走り出した。

ライチュウ「おい!どこ行くんだよ!」

ピカチュウの走る先に……イーブイがいた。
 ▼ 345 1◆v1GnTfaqxg 16/11/04 23:32:01 ID:Mcqry6w6 [51/54] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウ「イーブイ!お前どこ行ってたんだよバカ!!心配したんだぞ!」

イーブイはこらえきれなくなり泣き出した。

イーブイ「わぁああん!」

ピカチュウ「なにがあったか知らねえけど……」

ライチュウも来た。

ライチュウ「え!?なんでお前が!!」

ピカチュウ「そうだよ…なんでお前がこんな所に……一匹でよく来れたな……」

イーブイ「うわぁぁん!!」

ライチュウ「ダメだ、話になんねぇ」

ピカチュウはイーブイを抱きしめた。

ピカチュウ「なにがあったかは知らないけど……今は泣きたいだけ泣けばいい……」
 ▼ 346 1◆v1GnTfaqxg 16/11/04 23:39:16 ID:Mcqry6w6 [52/54] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
それからしばらくしてイーブイは泣き止んだ……


イーブイ「うぐ……ひっく……」

ピカチュウ「なぁイーブイ、お前どこに行ってたんだ?」

イーブイ「……」

イーブイは下を向き黙っている。

ライチュウ「なんだ……話したくないのか……まぁいいじゃん!こうして無事だった訳だし!そうだ!イーブイも腹減ったろ?これ食えよ!」

ライチュウは焼きモコシの実を差し出した。

ライチュウ「さっさと食って出発するぞ?」

イーブイ「ライチュウ…ありがと」

ライチュウ「っ!は、はやく食え!冷めるぞ!(やっぱりこいつに言われるとなんかこそばゆいな……)」

イーブイ「うん」
 ▼ 347 1◆v1GnTfaqxg 16/11/04 23:47:57 ID:Mcqry6w6 [53/54] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
イーブイ「ごちそうさまー」

イーブイは二匹が思ったより沢山食べた。

ライチュウ「ま、マジかよ……すげー食べるのな……」

ピカチュウ「そんだけ食えたら十分元気だな!」

イーブイ「うん、私はもう大丈夫だよ。ありがとう」

ライチュウ「じゃあそろそろ行こうぜ」

ピカチュウ「おう」

イーブイ「うん」

三匹は歩き出した。


ライチュウ「(イーブイの奴…何を隠してるんだ?)」
 ▼ 348 1◆v1GnTfaqxg 16/11/04 23:53:15 ID:Mcqry6w6 [54/54] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
三匹は研究所前に着いた。


ライチュウ「来たぜ……ピカチュウ、イーブイ」

ピカチュウ「ここに…ここにいるのか!ジラーチ!!」

イーブイはボーッとしていた。

イーブイ「…」

ライチュウ「多分だけどな……とりあえず行こうぜ」

ピカチュウ「おう!イーブイもはやく!」

ピカチュウはイーブイの手を引いた。

イーブイ「あ、うん」

 ▼ 349 1◆v1GnTfaqxg 16/11/05 00:02:41 ID:oGLq34qA [1/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
三匹はどんどん研究所の廊下を進んでいく…


ピカチュウ「なぁ、おっちゃん」

ライチュウ「なんだよ」

ピカチュウ「ライチュウはやること終えたらどうするんだ?」

ライチュウは歩きながら答えた。

ライチュウ「そりゃあ……また一匹で救助隊活動を再開するだけだな」

ピカチュウ「そっか……なぁおっちゃん」

ライチュウ「なんだよ」

ピカチュウ「おっちゃんもドリ村で暮らさないか?」

ライチュウ「へへっ…そりゃ無理な話だな」

ピカチュウ「なんでだよ」

ライチュウ「今のドリ村では俺は犯罪者でしかも生きてたらおかしいんだろ?」

 ▼ 350 1◆v1GnTfaqxg 16/11/05 00:09:20 ID:oGLq34qA [2/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウ「そっか…そうだな……っならさ!俺も救助隊になっておっちゃんのパートナーになる!」

ライチュウは笑った。

ライチュウ「へへっあんがとな。でも俺の事は気にするなよ、一匹は慣れてるんだ。」

ピカチュウ「そんな事言うなよなー…」

ライチュウ「それより…」

ライチュウは振り返った。

イーブイは二匹とかなり距離を取ってついてきている。

ライチュウ「あいつ…」

ピカチュウ「イーブイ?」

 ▼ 351 1◆v1GnTfaqxg 16/11/05 00:15:18 ID:oGLq34qA [3/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ライチュウ「ああ、何があったか知らねえけど……お前は俺の事よりあいつの事、気遣ってやれよ」

ピカチュウ「……うん、わかった」

ライチュウは小声で話した。

ライチュウ「ところでお前はイーブイの事、どう思ってるんだ?」

ピカチュウ「どうって?」

ライチュウ「いやー…あの、あれだ…好きだったり?するのかなって」

ピカチュウ「はぁ!?なっなに言ってんだよ!おっちゃん!!」

ライチュウ「へへっまあさ、俺みたいに後悔しないように頑張れよ」

ピカチュウ「なにを頑張るんだよ!!」

ライチュウ「それは…自分で考えろ」

ライチュウは立ち止まった。

ピカチュウ「どうした?」

ライチュウ「ここだ……?ってこれはっ!!」

扉が大きく歪んでいる。
 ▼ 352 1◆v1GnTfaqxg 16/11/05 00:19:47 ID:oGLq34qA [4/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ライチュウ「俺達より先に誰か来たんだ!!やべぇ!早く行くぞ!」

ピカチュウ「おう!」

ライチュウ「急げよ!イーブイ!」

イーブイ「う、うん!」

イーブイも走ってきた。

ライチュウ「(やべぇ!もしあいつが先に来てたなら…俺の負けだ!)」
 ▼ 353 1◆v1GnTfaqxg 16/11/05 00:27:36 ID:oGLq34qA [5/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スピーカーから声がする…

スピーカー「ジラーチに願う者よ合い言葉を言え」

ライチュウ「……懐かしいな」

スピーカー「合い言葉が違います」

ピカチュウ「おっちゃん、知ってるのか?合い言葉」

ライチュウは頷き一歩前に出た。

ライチュウ「……諦めなきゃ可能性は0じゃない」

スピーカー「合い言葉認証完了、ロック解除します」

ピカチュウ「良かった……知ってんのか、合い言葉」

ライチュウ「なぜか印象深くてな……俺は…この言葉をずっと心の支えにしてたのかもな……」

ピカチュウ「…」

潰されたドアは少ししか開かなかったが、三匹はなんとかドアを通り抜けた。
 ▼ 354 1◆v1GnTfaqxg 16/11/05 00:32:26 ID:oGLq34qA [6/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
今日はここまでにします。

できたら明日の夜にact6とact7(最終話)を書きたいと思ってます。

では皆様よい週末をお過ごし下さい!
 ▼ 355 1◆v1GnTfaqxg 16/11/05 09:27:28 ID:oGLq34qA [7/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
おはようございます

昨日残りを見直したら今日中に終わるか心配になってきたのでバイトの時間まで少しだけ書きます


では再開
 ▼ 356 1◆v1GnTfaqxg 16/11/05 09:32:40 ID:oGLq34qA [8/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ジラーチの部屋…


ライチュウ「おーい!ジラーチ!」

ライチュウの大声は部屋中に響き渡ったが返事はなかった。

ピカチュウ「本当にここにいるのか?ジラーチ…」

ライチュウ「くそっ…なんで出てこないんだ?ここにはいないのか?」


その時、どこからか声がした。


?「やっと着いたね…ライチュウ。確かにジラーチはここにいたよ?」

ライチュウはその声を聞くとすぐに姿勢を変え、頬の電気袋をバチバチ鳴らした。

ライチュウ「…出てきやがれ…ユンゲラー」
 ▼ 357 1◆v1GnTfaqxg 16/11/05 09:36:26 ID:oGLq34qA [9/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
彼らの前に一匹のポケモンが現れた。

ユンゲラー「やぁ、ライチュウ」

ライチュウ「はぁっ!」

ライチュウは電撃を放ったがユンゲラーはテレポートでよけた。

ユンゲラー「乱暴だなぁ…少しは落ち着きなよ」

ライチュウ「ピカチュウ、少し予定が狂った…戦えるか?」

ピカチュウ「お、おう!」

ピカチュウも戦闘態勢をとった。

イーブイは二匹の後ろで怯えていた。

ライチュウ「イーブイ、お前は下がってろ」

イーブイ「うん…」
 ▼ 358 1◆v1GnTfaqxg 16/11/05 09:40:22 ID:oGLq34qA [10/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ライチュウはユンゲラーを睨んだ。

ライチュウ「なぜお前がここにいる!!」

ユンゲラー「気づかなかった?今日はずっとライチュウをそばから見ていたんだけど…?」

ライチュウ「!」

ピカチュウ「マジかよ……」

ライチュウ「そんな事よりジラーチはどこだ!!」

ユンゲラーは笑った。




ユンゲラー「くくく…どうやらジラーチはもう眠ったみたいだね」

ライチュウ&ピカチュウ「!!!」

 ▼ 359 1◆v1GnTfaqxg 16/11/05 09:43:57 ID:oGLq34qA [11/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ライチュウ「って事は……」

ユンゲラー「うん、3つ願いを叶え終えたって事さ」

ライチュウは地面を殴りつけた。

ライチュウ「くそっ…くそぉ!!」

ユンゲラーはニヤニヤしている。

ユンゲラー「その顔が見たかったんだ!」

ピカチュウ「おっちゃん!落ち着け!!」

ライチュウ「でも!もうジラーチは!」

ユンゲラーは二匹に背を向けた。

ユンゲラー「君らしくないね…ライチュウ……変わってしまったね……」

ピカチュウ「?」
 ▼ 360 1◆v1GnTfaqxg 16/11/05 09:48:29 ID:oGLq34qA [12/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ユンゲラー「ライチュウ、楽しかったかい?この3日間……」

ライチュウ「……」

ピカチュウ「(なんだ…?)」

ライチュウ「それが…楽しかったならどうした?」

ユンゲラー「君はあの日以来、どんな救助も完璧にこなす冷静沈着で無口なポケモンだったはず……世間では『不死の落雷』とか呼ばれてたっけ?」

ライチュウ「昔の話だ!」

ユンゲラー「こいつらに会う前は違ったじゃないか!!君はこの二匹を見捨ててここに向かっていれば僕より早くジラーチに会えたかもしれないのに!!」

ライチュウは呟いた……

ライチュウ「……確かにそうかもな」
 ▼ 361 1◆v1GnTfaqxg 16/11/05 09:54:11 ID:oGLq34qA [13/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ライチュウは立ち上がると二匹を見た。

ライチュウ「でも俺は後悔してねぇよ…俺はこいつらに会って昔の俺を思い出す事が出来たんだ!!」

ユンゲラー「なんだよ…それ!」

ライチュウ「俺は心を取り戻したんだ!この心が取り戻せたなら俺は今日!ここで死んでも構わねぇんだっ!!」

ピカチュウ「おっちゃん…」

ライチュウ「俺は……どんな手を使ってでもお前をここで倒す!俺の命と引き換えでもな!」

ユンゲラー「やれるものなら……やってみなよ!!」

ユンゲラーが宙に浮き上がった!
 ▼ 362 1◆v1GnTfaqxg 16/11/05 09:59:08 ID:oGLq34qA [14/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ユンゲラー「僕はこのゲームを盛り上げるために力を得たんだよ…!新しい力を!!」

ユンゲラーが眩い光を放った…

ピカチュウ「くっ!なんだ!?」

ライチュウ「これは…進化の光だ!」

光が収まるとそこには新しい姿になった彼が浮かんでいた。

フーディン「くくく……どうだ?ライチュウ、怖いか?悔しいか?」

フーディンはライチュウを見て嘲笑った。

 ▼ 363 1◆v1GnTfaqxg 16/11/05 10:08:59 ID:oGLq34qA [15/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ライチュウは高く浮かび上がったフーディンを見据えて言った。

ライチュウ「俺は……もう絶望なんてしない……一回落ちるとこまで落ちたんだ!もう怖いものなんてねぇよ!俺が全力でお前を潰す!覚悟しやがれぇ!!」

ライチュウはフーディンに向かい飛び上がるとアイアンテールを繰り出した!

ガキィ!

フーディンは片手でバリアを張って受け止めた。

フーディン「軽い軽い!」

ライチュウ「くっ……」

ライチュウは一度身を引くとまた飛び上がった。

ライチュウ「らあぁぁあ!」

ライチュウがフーディンに殴りかかる!

フーディン「だからそんなのじゃ当たらないって!」

フーディンがライチュウの背後に回り込んだ!

フーディン「くくく!」

フーディンが至近距離からライチュウ目掛けてシャドーボールを打ち出した!

 ▼ 364 1◆v1GnTfaqxg 16/11/05 10:14:19 ID:oGLq34qA [16/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウ「おっちゃん!あぶねぇ!!」


その時ライチュウが一瞬ニヤリと笑った。


その瞬間ライチュウが消え、更にフーディンの後ろに回り込んだ!

ピカチュウ「あれは……フェイント!」

ライチュウ「俺には仲間が、友達がいるんだ……だから俺は負けねぇよ……負けるはずがねぇ」

フーディン「な、なんだとぉ!?」

ズドォ!

フーディン「ぐはっ!」

フーディンの腹をライチュウの尻尾が貫いた!

ライチュウ「ピカチュウ!俺に力をぶつけろ!!」

ピカチュウ「おう!」

 ▼ 365 1◆v1GnTfaqxg 16/11/05 10:20:20 ID:oGLq34qA [17/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウは溜め込んでいた電気をすべてライチュウに打ち込んだ!

ピカチュウ「うおおぉぉお!!」

ライチュウの電気とピカチュウの電気が合わさりライチュウの電撃の威力があがった!

ライチュウ「らあぁぁぁああ!!」

フーディン「ぐ、ぐほぁ!」

フーディンの身体を超高圧電流が流れる!

フーディン「(な、なんだ!?視界が…霞む!)」

フーディン「ぐああ!!」

フーディンは血を吐いた。

イーブイ「きゃあ!!」

イーブイは顔を伏せた。

ライチュウ「っ!!」
 ▼ 366 1◆v1GnTfaqxg 16/11/05 10:27:14 ID:oGLq34qA [18/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウは電気を使い切り倒れた。

ピカチュウ「ぐっ……や、やったのか?」

ライチュウ「……」

ライチュウは突き刺していた尻尾を引き抜いた。

ズボォ

ライチュウの尻尾は血で真っ赤に染まっていた……

フーディンは倒れた。

ライチュウ「これは……思ってもねぇチャンスのようだな……ピカチュウ」

ピカチュウ「チャンス?」

フーディンは悶え苦しんでいる…

フーディン「ぐ!な、なぜだ!ぼ、僕は死なないはず…!」

ライチュウ「俺は願いを叶えて以来血を流した事はない……それは奴も一緒だ…だから何があったかはしらねぇが今なら奴を!」

 ▼ 367 1◆v1GnTfaqxg 16/11/05 10:32:30 ID:oGLq34qA [19/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ライチュウはフーディンを睨みつけた…

フーディン「ぐ……かはっ」

フーディンは更に血を吐いた……

ピカチュウ「やめろ!おっちゃん!」

ピカチュウが呼び止める。

ライチュウ「……」

ライチュウはただ黙っている……

ピカチュウ「殺さずにすむ方法はないのかよ!おっちゃん!そこまでしなくてもいいだろ!!」

ライチュウ「悪いなピカチュウ、これは敵討ちだ……それにこいつのせいで今まで沢山のポケモンが苦しんだんだ……お前らだってそうだろ?……だから」

ライチュウは血塗られた尻尾をフーディンの首に向けた。

ライチュウ「これで最後だ」

ライチュウの息が荒くなった……

ライチュウ「はぁ……はぁ……」

フーディンはライチュウを睨みつけた……
 ▼ 368 1◆v1GnTfaqxg 16/11/05 10:37:06 ID:oGLq34qA [20/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告








フーディン「くくく……はぁ…はぁ……どうした?ライチュウ……」

ライチュウは首に向けた尻尾を下ろした。

ライチュウ「ダメだ……俺には…俺には出来ない…」

ピカチュウ「おっちゃん……」

フーディン「……甘いな、ライチュウ!」

その瞬間、ライチュウとピカチュウが吹き飛んだ!

ライチュウ「ぐぁっ!」

ピカチュウ「なっ!?」

二匹は壁に強く打ちつけられた。
 ▼ 369 1◆v1GnTfaqxg 16/11/05 10:41:47 ID:oGLq34qA [21/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
イーブイ「ピカチュウ!ライチュウ!」

イーブイは二匹の元へ駆け寄った。

ライチュウ「俺は大丈夫……ピカチュウを頼んだ」

ピカチュウ「うぐ……」

ピカチュウはかなり消耗していた。

イーブイ「大丈夫?ピカチュウ」

ピカチュウ「だ、大丈夫…だ」

フーディン「くくく……ライチュウ!本当に悲しいよ……君は変わったね!とどめも刺せないなんて!」

フーディンの腹の傷が消えていた。

ピカチュウ「自己再生か…」

ピカチュウはなんとか立ち上がった。
 ▼ 370 1◆v1GnTfaqxg 16/11/05 10:45:22 ID:oGLq34qA [22/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ライチュウ「変わって……悪いかよ」

フーディン「そんな君と遊んでいてももう楽しくないや……もういらないよ……だから最後は楽に……」

フーディンはまた光を放った!

フーディン「これが僕の真の姿!!」

ピカチュウ「な、なんだ!?あれは!」

ライチュウ「まだ進化だと?……そんな事が」

光が収まるとフーディンはまた姿を変えていた。

フーディンの体から放たれるオーラがライチュウの皮膚をビリビリさせた。
 ▼ 371 1◆v1GnTfaqxg 16/11/05 10:49:58 ID:oGLq34qA [23/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
フーディン「この僕に勝てるとでも?さぁ、ライチュウどうする?」

ライチュウ「……言っただろ?もうなんも怖いとは思わねえよ」

フーディン「くくく……強情だなぁ」

ライチュウ「次はねぇぞ……もう容赦しねぇからな!フーディン!」

フーディン「僕もだよ!ライチュウ!!」

ピカチュウ「だ、だめだ!おっちゃん!挑発にのるな!」

ライチュウは二匹に背を向けたまま言った。

ライチュウ「お前達は黙ってこの戦いを見届けろ」

ピカチュウ「……」

ピカチュウは静かに頷いた。
 ▼ 372 1◆v1GnTfaqxg 16/11/05 10:50:44 ID:oGLq34qA [24/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
もう時間がないのでとりあえず午前はここまでにします。すみません
 ▼ 373 トライク@リリバのみ 16/11/05 11:03:24 ID:bH.q/Em6 NGネーム登録 NGID登録 報告
しししえん
 ▼ 374 クフーン@ウタンのみ 16/11/05 17:10:28 ID:p/RjycHE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援!
 ▼ 375 1◆v1GnTfaqxg 16/11/05 21:31:15 ID:oGLq34qA [25/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
すいません遅くなりましたが再開します。
 ▼ 376 1◆v1GnTfaqxg 16/11/05 21:40:04 ID:oGLq34qA [26/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
その瞬間、二匹が走り出した!

ライチュウ「くらえぇぇえ!」

ライチュウがフーディンの懐へ飛び込み連続でアイアンテールを突き出した!

しかしフーディンは凄まじい速さでよけ続ける。

フーディン「くくく……さすがジラーチに願っただけあるよ……無尽蔵に力が溢れてくる!はぁっ!」

フーディンがライチュウの腹に蹴りを入れて吹き飛ばした!

ライチュウはまた壁まで吹き飛ばされ叩きつけられた。

どがっ! 

ライチュウ「ぐっ……まだ…だぁ!」

ライチュウは立ち上がると再びフーディンに向かって走り出した。

ピカチュウ「な、なんて戦いだ…」

ピカチュウは目の前で繰り広げられる戦いに恐怖を感じた。
 ▼ 377 1◆v1GnTfaqxg 16/11/05 21:45:41 ID:oGLq34qA [27/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ライチュウはフーディンになんとか攻撃を当てようとするがフーディンは余裕でよけ続ける。

フーディン「くくく……」

ライチュウの攻撃はかすりさえしない。

ライチュウ「くっ……」

フーディン「どんな攻撃も僕の前には無に等しいのさ!」

その瞬間フーディンがライチュウの背後に回り込んだ!

ライチュウ「っ!……」

ピカチュウ「おっちゃん!後ろだ!!」

ライチュウ「……」

フーディン「がああ!」

フーディンの腕がライチュウの腹を貫いた!

ライチュウ「ぐっ…ごはぁ」
 ▼ 378 1◆v1GnTfaqxg 16/11/05 21:50:47 ID:oGLq34qA [28/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
フーディン「これでおあいこだね」

ピカチュウ「おっちゃあん!」

ライチュウは血を吐き……そして笑った。

ライチュウ「そうだ……それでいい」

フーディン「な、なにぃ!?抜けない!」

ピカチュウ「な、なんだ?…っ!!」

ライチュウは自分の腹から伸びたフーディンの腕をしっかり掴んでいた!

ピカチュウ「これならあいつも逃げられない!」

フーディン「は、離せ!」

フーディンは腕を引き抜こうとするが抜ける気配はない。

ライチュウ「最後だ……派手にいこうぜ!!」

ライチュウはそのまま電撃を放った!

フーディン「ぐあああああ!!」
 ▼ 379 1◆v1GnTfaqxg 16/11/05 21:58:33 ID:oGLq34qA [29/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ライチュウは腹から伸びたフーディンの腕を引き抜くとフーディンを蹴りつけて壁に強くぶつけた。

ドギャ!!

フーディン「ぐはっ…か、体が…」

フーディンは壁に叩きつけられたら衝撃と強い痺れで動けずにいた。

ピカチュウ「いけ!今だ!」

ライチュウ「はぁ…はぁ…わ、わーってる…いくぜ、とっておきだ……」

ライチュウの体が強く輝いた!

ライチュウ「うぐっ!……な、長かったなぁ……でもこれで終わる!俺の勝ちだぁ!!」

ライチュウはフーディン目掛けて走り出した!

ライチュウ「ボルテッカアアアアア!!」

フーディン「なんだとぉ!?ぐ、ぐあああああ!!」

大きな爆発がおこった!

ピカチュウ「おっちゃあああん!」

イーブイ「ライチューー!!!」
 ▼ 380 1◆v1GnTfaqxg 16/11/05 22:04:32 ID:oGLq34qA [30/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
煙が晴れた……

ライチュウもフーディンも倒れていた。

ピカチュウとイーブイはライチュウのもとへ這いよった。

ピカチュウ「おっちゃん!死んじゃだめだ!」

ライチュウ「思ったより…反動が強い…のな…ボルテッカー……それはそうと…フーディン…は?」

フーディンを見たが、動き出す気配はなかった。

ピカチュウ「おっちゃんは勝ったんだよ!」

ライチュウ「そうか……良かった……ごはぁ」

ライチュウはまた血を吐いた。

ピカチュウ「おっちゃん!もうしゃべるな!今手当してやるからな!」

ガタ!

三匹「!!」

 ▼ 381 1◆v1GnTfaqxg 16/11/05 22:12:25 ID:oGLq34qA [31/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
三匹が音のした方を見るとフーディンがヨロヨロと立ち上がっていた。

フーディン「く、くく…なんで気が付かなかったんだろう……このゲームを一番盛り上げる事が出来る要素に……」

ピカチュウ「ふ、フーディン!てめぇまだ!」

ライチュウ「ちぃ……やっぱそう簡単にいかねぇか…」

フーディンはピカチュウとイーブイを見た。

フーディン「この二匹を殺せば…もっとゲームは盛り上がる…だろ?」

ライチュウ「や、やめろ!こいつらは関係ねぇ!」

フーディン「くくく……はぁ!!」

フーディンが放った数多の念により作られた球が二匹に向かって一直線に飛んだ。

ピカチュウは避けようとしたが先程からのダメージが蓄積され動けなかった。

ピカチュウ「(ぐ、動かない……だと?ここまでなのか……俺は……)」


 ▼ 382 1◆v1GnTfaqxg 16/11/05 22:16:13 ID:oGLq34qA [32/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウが諦めかけたその時、イーブイがピカチュウの前に飛び出した!

イーブイ「ま、まもるっ!」

二匹はバリアに包まれた。

ピカチュウ「イーブイ……お前に助けられるとはな……すまねぇ」

イーブイ「ぐぐ……でも…」

パキッ

バリアにひひが入った。

イーブイ「や、やっぱりだめ!防ぎきれないよぉ!」

パリン!

ドゴォォォオオン!!

ピカチュウ「がはっ!!」

イーブイ「きゃあ!!」

二匹は爆発に飲み込まれた。
 ▼ 383 1◆v1GnTfaqxg 16/11/05 22:24:09 ID:oGLq34qA [33/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
気が付くと二匹の前にライチュウが倒れていた。

ピカチュウ「お、おっちゃん!!俺らをかばったのか!?」

ピカチュウはライチュウのそばに駆け寄った。

ライチュウは攻撃をもろにくらっていた。

ライチュウ「へ、へへっ気にすんな…俺は……死なないから」

ピカチュウ「なんで…なんでだよ!こんなになってまで俺らの事!」

ライチュウ「へへっ…どうしてだろうな……俺もわかんねーよ……多分友達だから……じゃねぇかな」

ピカチュウ「俺……俺おっちゃんの事疑ってたのに!!」

ライチュウは笑った。

ライチュウ「気にすんな……友達ってのはな?たっくさん喧嘩して…喧嘩しただけその絆ってのは強くなるんだよ……」

ピカチュウ「おっちゃん!」

ピカチュウはライチュウを抱きしめた。

ライチュウ「へへっ…やめろ……オスどうしだろ……抱きつかれるならメスに抱きつかれたいぜ……」

 ▼ 384 1◆v1GnTfaqxg 16/11/05 22:28:53 ID:oGLq34qA [34/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
フーディン「くそっ……つ、次…こそは……ぐは…」

フーディンはそう言い残し倒れた。

ピカチュウ「今度こそ……終わったのか」

イーブイ「…」

ライチュウ「へへっ…お、俺も助かんねえ……かもな」

ライチュウはかなり衰弱していた。

ピカチュウ「おい!なに言ってんだよ!不死身なんだろ!?」

ライチュウ「奴が倒れたなら…俺もかもしれねぇ」

ピカチュウ「そんなはずはねぇよ!きっと助かる!」

イーブイ「いや、ライチュウは…」

イーブイが口を開いた。

イーブイ「実は……実は私が願ったの。ライチュウの不死の命を奪ってって……」

イーブイはポロポロ涙を流した。

涙はライチュウの頬に落ちた。
 ▼ 385 1◆v1GnTfaqxg 16/11/05 22:34:01 ID:oGLq34qA [35/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウ「イーブイ!なんでそんな…」

ライチュウがピカチュウの言葉を遮った。

ライチュウ「そうか…」

ライチュウは震える手でイーブイを撫でた。

ライチュウ「へへ……ありがとなイーブイ…お前にしちゃ上出来だ……おかげで……やっと…やっとあいつらに会える…」

イーブイは自分の前脚に巻いてあったスカーフをほどいた。

イーブイ「ライチュウ、これ」

ライチュウ「ああ……ありがとな…」

ライチュウは震える手でなんとか尻尾にスカーフを巻いた。

スカーフはライチュウの血を吸って真っ赤に染まっていった。

その時、三匹の前にミミロップが現れた。
 ▼ 386 1◆v1GnTfaqxg 16/11/05 22:40:33 ID:oGLq34qA [36/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ミミロップ「ライチュウ…久しぶりね」

イーブイ「!!」

ピカチュウ「な、なんだぁ!?こいつ!」

ライチュウは静かに笑った。

ライチュウ「なんだ…やーっとお迎えか…おせーよミミロップ」

ミミロップ「え?…覚えてるの?」

ライチュウ「お前とワニノコ、コリンクの事をこの千年間忘れたことなんて一度もねーよ」

ミミロップ「ライチュウ……あたしがね、イーブイをここに連れてきたの…ごめん…もうライチュウが苦しんでるの見てられなかったから…」

ミミロップはライチュウのそばに座った。

ライチュウ「なんだよ……お前全部見てたのか……ちゃんと約束は守ってくれてたんだな」

ミミロップ「約束?」

ライチュウ「なんだよ忘れたのか?……お前がずっと俺のそばにいてくれるって言ったじゃねぇか…」

ミミロップは頬を赤らめた。

ライチュウ「千年間ずっと俺、ひとりぼっちだと思ってたのに……違ったんだな」

ライチュウは遠くを見るような目で言った。
 ▼ 387 1◆v1GnTfaqxg 16/11/05 22:50:06 ID:oGLq34qA [37/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ミミロップ「ライチュウ……あのね」

ライチュウ「なんだよ」

ミミロップ「あたし……まだライチュウの事……好きだよ」 
ライチュウ「へへ……あれから千年もたったのに…お前はなーんも変わってないのな」

ミミロップ「…なによ」

ライチュウ「ま、俺だってあの日から何も変わってないんだけどな…」

ミミロップ「っ!!……それじゃあ…」

ライチュウは目をそらした。

ライチュウ「言うな恥ずかしい……俺、今まで山ほどメスを見てきたけど……やっぱ俺にはお前しかいねぇよ」

ライチュウはイーブイの方を見た。

ライチュウ「そういうこった…悪いな、イーブイ」

イーブイは笑った。

イーブイ「おめでと!やっぱりミミロップにはライチュウが似合うよっ!」

ピカチュウ「なんだよおっちゃん!こんなかわいい彼女がいるなんて……なかなかやるじゃねーか!羨ましいぞ!」

 ▼ 388 1◆v1GnTfaqxg 16/11/05 22:56:55 ID:oGLq34qA [38/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ミミロップ「イーブイ……約束守ったからね」

イーブイ「うん!」

ライチュウは涙を流した。

ライチュウ「もう思い残す事はねぇな…ピカチュウ、イーブイ、色々世話になったな…お前らと会えて良かった…」

ピカチュウ「俺、おっちゃんの事忘れねぇから!」

イーブイ「私も!」

ライチュウ「へへ……そうだ…日記」

ライチュウは日記帳を取り出しなにやら書き始めた。

何度もペンを落としながら……あの汚い字で……
 ▼ 389 1◆v1GnTfaqxg 16/11/05 23:02:21 ID:oGLq34qA [39/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
7月6日


今日、俺の長い長い一生に幕がおりる。



ライチュウは日記を書きながら遥か昔の事を思い出していた。

あの日、俺は寝る前に母さんに絵本を読んでもらってたんだっけな……
 ▼ 390 1◆v1GnTfaqxg 16/11/05 23:08:01 ID:oGLq34qA [40/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
千年と少し前……


ピカチュウの家……

ピカチュウの部屋


ピカチュウはベッドで寝転がりながら母に絵本を読み聞かせてもらっていた。


ピカチュウ母「めでたしめでたし!」

ピカチュウ「面白かったよ!母さん!」

ピカチュウは目を輝かせている。

ピカチュウ母「ねぇ、ピカチュウ」

ピカチュウ「なに?」

ピカチュウ母「絵本の最後にはね?必ず幸せが待ってるの」

ピカチュウ「うん、だいたいそうだよね」

ピカチュウ母「だから……こんなの買ってきたんだ!」

 ▼ 391 1◆v1GnTfaqxg 16/11/05 23:12:55 ID:oGLq34qA [41/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウの母は一冊の本を取り出した。

ピカチュウはひったくるように本を奪い取るとページをめくった。

ピカチュウ「やった!新しい絵本……なーんだ!何も書いてないじゃん!!」

本はなにも書いてない真っ白な物だった。

ピカチュウ母「本当にあんたはせっかちね……これは絵本じゃなくて日記帳!」

ピカチュウ「日記帳?」

ピカチュウ母「これにね?ピカチュウがその日にやった事、感じた事、色々書いていってあなただけのお話を作るの!」

ピカチュウ「へぇ!面白そう!!」

ピカチュウ母「きっと最後にはあなただけのハッピーエンドが待ってるから!」

ピカチュウ「うん!俺、頑張って日記書くよ!」
 ▼ 392 1◆v1GnTfaqxg 16/11/05 23:17:31 ID:oGLq34qA [42/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


なぁ母さん……母さんの言うとおりだったよ。
俺にもこんなにいい仲間が出来たんだ。
すっげー幸せだよ。
俺、何度も諦めかけたけど最後まで頑張ってよかった。
書き続けてよかった。
これが俺のハッピーエンドだ。


最後の文字を書き終えたライチュウは力なく手をおろし、目を閉じた。

ライチュウ「じゃ…な……ピカチュウ、イーブイ……楽しかったぜ」




元気でな


へへ、あと……なんだ……えーっと


ありがとう


 ▼ 393 1◆v1GnTfaqxg 16/11/05 23:27:09 ID:oGLq34qA [43/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ライチュウは息を引き取った。


ピカチュウ「おっちゃん、よかったな」

イーブイ「ミミロップも帰るの?」

ミミロップ「うん……これで…あっ!忘れてた」

ミミロップは蓋が開いたままの懐中時計を取り出した。

イーブイ「なぁに?それ」

ミミロップ「ごめん……私とライチュウ、そしてフーディンがこの世界にいた事、世界中から忘れてもらわなきゃならないって神様に言われてたの…せっかち友達になれたのに……ごめん」

ピカチュウ「そうなのか……そうだよな…今日あったことだけでも信じられない事ばっかりだし…」

イーブイ「あたし、ミミロップの事…ライチュウの事…忘れたくないの!」

ピカチュウ「俺もだ!」

ミミロップ「でも神様の命令だし仕方ないの……この時計は私のタイムリミットを示していただけじゃなくて世界のみんなから記憶を消す力を持ってる……この時計の蓋を閉じた時、その音があなた達や世界中から私達の記憶を奪うわ」


 ▼ 394 1◆v1GnTfaqxg 16/11/05 23:31:25 ID:oGLq34qA [44/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ミミロップは懐中時計を持つ手を天に向かい伸ばした。

ミミロップ「ピカチュウ君、イーブイ、3つ数えて……」

ピカチュウ「わかった」

イーブイも頷いた。


ピカチュウ「一つ」



イーブイ「二つ」



ミミロップ「三つ!!」

ピカチュウ「今だ!」

イーブイ「うん!」

二匹は耳をふさいだ。

ミミロップ「え……」

パチン!!

時計を閉じた音が世界中に響き渡った。
 ▼ 395 1◆v1GnTfaqxg 16/11/05 23:33:39 ID:oGLq34qA [45/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ミミロップ「ちょっと!なにやってるのよ!」

二匹は笑った。

ピカチュウ「これで忘れなくて済むんだろ?」

イーブイ「ミミロップ、私達ずーっと友達だから!」

ミミロップも笑った。

ミミロップ「もぉ!神様に怒られちゃうじゃん!」

ピカチュウ「へへ!」

イーブイ「あはは!」
 ▼ 396 1◆v1GnTfaqxg 16/11/05 23:35:30 ID:oGLq34qA [46/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ミミロップ「そうだ!イーブイこれあげる」

ミミロップはライチュウの尻尾からスカーフをほどいて渡した。

イーブイ「え…いいの?」

ミミロップ「もともとこれはあたしのだし!これからはこれがなくてもライチュウのそばにいれるから!……受け取って!」

イーブイ「うん!」
 ▼ 397 1◆v1GnTfaqxg 16/11/05 23:38:42 ID:oGLq34qA [47/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ミミロップ「じゃあ今度こそお別れね」

ピカチュウ「おっちゃんの事、よろしくな!」

イーブイ「幸せにね!」

ミミロップ「ありがとう……二匹とも元気でね」

ミミロップは白い光に包まれた。

ピカチュウ「うわ!」

イーブイ「眩しい!」

二匹が目を開くともうそこにミミロップはいなかった。
 ▼ 398 1◆v1GnTfaqxg 16/11/05 23:43:51 ID:oGLq34qA [48/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
イーブイ「あーあ、行っちゃった……」

ピカチュウ「おっちゃん……もっと一緒に特訓したかったな」


その時、またフーディンが起き上がった!

フーディン「ぐ……ま、まだだ……」

ピカチュウ「て、てめぇ!まだ生きてたのか!」

ピカチュウは構えた。

フーディン「?」

フーディンはライチュウの遺体に近寄った。

フーディン「ライチュウ?…おい!ライチュウ!どうした!」

ピカチュウ「おっちゃんは……みんなの所に帰った……だから俺がてめぇを!…うぐっ!」

ピカチュウは地面に手をついた。

イーブイ「無理しちゃだめ!ピカチュウ!」

イーブイがピカチュウを支えた。

 ▼ 399 1◆v1GnTfaqxg 16/11/05 23:46:56 ID:oGLq34qA [49/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
フーディンは呟いた。

フーディン「行くな……待てよ……僕から逃げられると思ってるのか!?馬鹿め!おおお!!」

フーディンは光のような速さで上空へ向かい飛び立った。


ドゴォォォオオン!


研究所の天井を突き破り…そして見えなくなった。


二匹は立ち尽くしていた。

ピカチュウ「なんだったんだ?」

イーブイ「これでいいんだよ」

イーブイはフーディンの開けた穴から見える空を見ていた。

その時、朝日が差し込んできた…もう朝がきたようだ。
 ▼ 400 1◆v1GnTfaqxg 16/11/05 23:50:57 ID:oGLq34qA [50/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウ「終わったのか……これで……俺達の旅ってうわああああ!!」

ピカチュウが叫ぶ。

イーブイ「びっくりしたぁ!なぁに?ピカチュウ」

ピカチュウ「結局ジラーチに会えなかった!どんな顔して村長に話せばいいんだよ!」

イーブイ「正直に話そ?」

ピカチュウ「……それしかないよなぁ」

ピカチュウはうなだれていたがすぐに立ち直った。

ピカチュウ「よし!帰るか!!」

イーブイ「うん!それでこそピカチュウだよ!……ふあー…それより…」


ドサッ

イーブイが倒れた。
 ▼ 401 1◆v1GnTfaqxg 16/11/05 23:53:49 ID:oGLq34qA [51/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウ「イーブイ!?」

ピカチュウはイーブイの顔を覗き込んだ。

イーブイ「すぅ…すぅ…」

イーブイは気持ちよさそうに眠っている。

ピカチュウ「なーんだ!心配させやがって!……なんか俺も眠くなってきたな……そっか…一晩中戦ってたからか……」

ピカチュウはイーブイの隣に寝転がった。

ピカチュウ「ふぁー……おやすみ、イーブイ」

ピカチュウはゆっくりとまぶたを閉じた
 ▼ 402 1◆v1GnTfaqxg 16/11/05 23:59:18 ID:oGLq34qA [52/52] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
その頃……遥か上空…空と宇宙の狭間



フーディン「どこだ……どこだよ…ライチュウ」


何もない空間をフーディンは飛び続けていた。


フーディン「苦しい……息が出来ない……」


しかしその声すら誰にも届かない。


フーディン「僕は……僕はただ…ライチュウと……あの子達と一緒に……」


フーディンは縮こまった。



フーディン「最後まで……やっぱり一匹……か……」


フーディンの体はだんだんと冷たくなっていった。


act6 end
 ▼ 403 1◆v1GnTfaqxg 16/11/06 00:01:31 ID:zXvlqliE [1/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
明日もバイトなんでここまでにします。

最後までいけなくてすみません。

act7で最後なので多分あしたには完結出来るはずです。

少々お待ちください。
 ▼ 404 1◆v1GnTfaqxg 16/11/06 00:32:37 ID:zXvlqliE [2/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
すいません今act7確認したらそう長くなかったのでもう今から全部書くつもりで書いてきます。

寝落ちしたらすみません。

では再開
 ▼ 405 1◆v1GnTfaqxg 16/11/06 00:34:43 ID:zXvlqliE [3/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
act7 the another day
その後@これから


あれから俺達はおっちゃんを担いで村に帰ったんだ。
 ▼ 406 1◆v1GnTfaqxg 16/11/06 00:36:35 ID:zXvlqliE [4/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ドリ村近辺…


イーブイ「ねぇ、どこに向かってるの?村はこっちじゃないよ?」

ピカチュウはライチュウを引きずりながら歩き続ける。

ピカチュウ「うるせーな…黙ってついて来いよ」

イーブイ「うん」

ピカチュウ達は丘を登って行った。
 ▼ 407 1◆v1GnTfaqxg 16/11/06 00:41:50 ID:zXvlqliE [5/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウ「ここだ……」

イーブイ「わぁ!きれい!」

そこは村を一望できる丘だった。

ピカチュウ「俺の秘密の場所!昔っからここが大好きだったから……おっちゃんも気に入ると思ったんだ!だからおっちゃんをここに埋めてやりたいんだ」

イーブイ「うん!いいと思う!」

ピカチュウは近くにあった大きな石に手をついた。

ピカチュウ「ここに墓石にぴったりな石もあるし!……ん?」

ピカチュウは石に妙な何かを見つけた。

イーブイ「どうしたの?」

ピカチュウ「いや、文字が……」

ピカチュウはその文字を読みとると笑った。

ピカチュウ「なんだよ!考える事は同じなのな!」

 ▼ 408 1◆v1GnTfaqxg 16/11/06 00:43:46 ID:zXvlqliE [6/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
イーブイ「何が書いてあるの?」

イーブイが覗き込むと石にはどこかで見た汚い文字で『ミミロップ』と書いてあった。

イーブイ「これって……」

ピカチュウ「よし!おっちゃんも一緒の墓に入れてやろうぜ!」

イーブイ「うん!」
 ▼ 409 1◆v1GnTfaqxg 16/11/06 00:46:34 ID:zXvlqliE [7/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告



そして俺達は村に着いた。

イーブイも俺もすぐに家に帰ることになった。

疲れてたからな。



俺達はまず、イーブイの家に向かった。
 ▼ 410 1◆v1GnTfaqxg 16/11/06 00:49:33 ID:zXvlqliE [8/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
イーブイの家



イーブイが大声で叫びながらドアを叩いた。

イーブイ「ただいまぁ!!」

ドンっ!ドンっ!ドンドンっ!

扉が開いてサンダースが出てきた。

サンダース「イーブイ?イーブイやないか!よう帰ってきたなぁ!!」

サンダースはイーブイを抱きしめた。

イーブイ「あはは!くすぐったいよぉ!」

ピカチュウ「おっちゃん久しぶり!」

サンダース「おう!ぼうずも一回り成長して男前なったなぁ!」

ピカチュウ「へへ、どーも」

 ▼ 411 1◆v1GnTfaqxg 16/11/06 00:52:59 ID:zXvlqliE [9/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ブースターもやってきた。

ブースター「あ!イーブイじゃん!おかえり!」

イーブイ「ただいま!おねーちゃん!」

二匹はじゃれあい始めた。サンダースもそれを見て嬉しそうだ。

ピカチュウ「…じゃあそろそろ俺も帰るかな」

ピカチュウは歩き出した。

ピカチュウ「みんな仲良くていいな!」

?「でしょ?」

いきなり物陰からエーフィが出てきた。

ピカチュウ「わ!お、おどかさないでくださいよぉ!!」

エーフィは笑った。

エーフィ「予知してたわ!無事帰ってくるって!」

 ▼ 412 1◆v1GnTfaqxg 16/11/06 00:56:51 ID:zXvlqliE [10/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウ「ま、俺にかかればこんな旅楽勝っすよ!」

エーフィ「まぁ、頼もしいわね!ふふふ……でも大変だったわね」

ピカチュウ「ま、また俺の心の中を読んだんすか?」

エーフィ「……そんな事が起こるなんて……世の中わからないものね……それよりピカチュウ君がそんなにこの村の事を思ってくれてたなんて…」

ピカチュウ「でも……俺、願い叶えられなかった」

ピカチュウはしょげた。

エーフィ「でもね、あなたのおかげで変わろうとしているポケモンがここにいるわよ?」

ピカチュウ「え?」
 ▼ 413 1◆v1GnTfaqxg 16/11/06 01:09:51 ID:zXvlqliE [11/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
エーフィ「私がエスパータイプに進化したのはみんなの心がわからなかったから……みんな…みんなが心の中では互いの事、疑ってるんですもの。」

ピカチュウ「……」

エーフィ「今でもこうして使ってきた力だけど…もう誰かの心を読むのはやめるわ。これからはまっすぐにぶつかり合ってみんなの事、分かり合っていきたい!」

ピカチュウ「エーフィさん!」

エーフィ「ピカチュウ君のおかげで大切な事を思い出せたわ…ありがと」

エーフィはピカチュウの頬にキスをした。

ピカチュウ「!!??!!!!!?!」

ピカチュウは顔を真っ赤にして逃げ帰った。

エーフィ「ふふふ、かわいいんだから!」

サンダースがエーフィに寄ってきた。

サンダース「なんや?ぼうず帰ってもうたんか?せっかくとれたての木の実をお土産にもたせたろうと思っとったのに……」

エーフィ「ねぇサンダース」

サンダース「ん?なんや?」
 ▼ 414 1◆v1GnTfaqxg 16/11/06 01:13:23 ID:zXvlqliE [12/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
エーフィ「色々とごめんね」

サンダース「なんや?なんで謝っとるんや?」

エーフィ「私、結婚してからもサンダースの事、何度か疑った事があった……何度もあなたの心を読んでしまった……」

サンダースは笑い飛ばした。

サンダース「ええんや!きにすんな!間違いのひとつやふたつ、誰にでもあるんやから!」

エーフィ「許してくれるの?」

サンダース「当然や!」

エーフィ「サンダース!」

エーフィはサンダースに抱きついた。

サンダース「これからもずーっとわいの可愛い嫁さんでいてくれや」

エーフィ「うん!」
 ▼ 415 1◆v1GnTfaqxg 16/11/06 01:15:21 ID:zXvlqliE [13/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告






そんなこんなで俺は自分の家に帰ったんだ。






 ▼ 416 1◆v1GnTfaqxg 16/11/06 01:19:32 ID:zXvlqliE [14/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウが家の扉を勢いよく開けた。

バン!

ピカチュウ「ただいま!」

ピカチュウの母はピカチュウを見て笑った。

ピカチュウ母「おかえり!ピカチュウ……なんかたくましくなったわね!」

ピカチュウ「そうかな……」

ピカチュウ母「あーあ!今日からまた騒がしくなるなぁ!ピカチュウがいないのも静かでよかったのに……」

ピカチュウ「なんだよ……わるかったな」

ピカチュウ母「でも!なんだかんだで無事でよかった!今日はピカチュウの好きな料理作ってあげるから!何がいい?」

ピカチュウ「じゃあ……」










マトマの実のスープと木の実サラダ!!
 ▼ 417 1◆v1GnTfaqxg 16/11/06 01:19:55 ID:zXvlqliE [15/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告












おっちゃん……おっちゃんはどうしてたんだ?








 ▼ 418 1◆v1GnTfaqxg 16/11/06 01:24:49 ID:zXvlqliE [16/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
いつかの時間、どこかの場所…



ライチュウとミミロップが並んで歩いていた。


ライチュウ「なんで手、繋いでるんだよ」

ミミロップはライチュウの手をしっかりと握っている。

ミミロップ「いいじゃん!私達夫婦なんだから!」

ライチュウ「……それにしてもあいつらには本当に世話になっちまったな…」

ミミロップ「ライチュウは借りを作るのが嫌いね」

ライチュウ「まぁな。それよりこれからどうしようか?」

ミミロップ「あたしはちょっと神様に叱られそうだな……」

ライチュウ「なんかしたか?お前」

ミミロップ「あたしって言うかあの子達がね……そもそもこんな事になったのも全部あんたの……」

 ▼ 419 1◆v1GnTfaqxg 16/11/06 01:27:20 ID:zXvlqliE [17/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ライチュウ「はいはい、俺が悪かったよ」

ミミロップ「素直でよろしい!」

ライチュウ「なんだってんだよってふぇ?」

ミミロップがライチュウにキスをした。

ライチュウの顔が真っ赤になった。

ライチュウ「な、ななななにすんだよぉ!!」

ミミロップが笑った。

ミミロップ「いいじゃん!夫婦なんだから!」

二匹の背後から声がした。

?「ラブラブだな!二匹とも!」

 ▼ 420 1◆v1GnTfaqxg 16/11/06 01:32:15 ID:zXvlqliE [18/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ライチュウ「この声は!」

二匹が振り返るとワニノコとコリンクがいた。

ワニノコ「よう!かっこよく進化しやがって!羨ましいぜ!」

コリンク「ライチュウ久しぶり!」

ライチュウ「ワニノコ!コリンク!会いたかったぜぇ!!」

コリンク「ライチュウ大きくなったね!」

ワニノコ「ってかこいつらこんなに仲良しだっけ?」

ミミロップ「二匹とも言ってなかったわね!あたし達!結婚することになりましたぁ!!」

ライチュウ「やめろぉ!恥ずかしい!」

ワニノコ「よっ!お似合いだぜ!」

コリンク「ライチュウもミミロップさんもおめでとう!」

 ▼ 421 1◆v1GnTfaqxg 16/11/06 01:38:16 ID:zXvlqliE [19/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ライチュウ「見た目はあれなのにおてんばだからな…ミミロップ」

ミミロップ「な、なによ!悪い?」

ミミロップが睨むとライチュウが逃げ出した。

ミミロップはライチュウを追いかける!

ライチュウ「な!なんだよ!そう言うところがメスっぽくねぇんだよ!」

ミミロップ「そもそもあれってなによ!!」

 ▼ 422 1◆v1GnTfaqxg 16/11/06 01:38:43 ID:zXvlqliE [20/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ライチュウ「う、うるせー!バカ!」

ミミロップ「バカとかあんたに言われたくないわよ!」

ミミロップはライチュウの背中に飛び膝蹴りを入れた。

どすっ!

ライチュウ「いってぇ!どこの世界に旦那の背中に飛び出膝蹴りする奥さんがいるんだよ!」

ミミロップ「ここにいるじゃない!」

ライチュウ「もー!なんだってんだよ!」

ワニノコとコリンクはそれを見て笑った。

ワニノコ「なんだかんだで変わってねぇな!」

コリンク「うん!」

 ▼ 423 1◆v1GnTfaqxg 16/11/06 01:40:02 ID:zXvlqliE [21/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ガサッ

近くの茂みが揺れた。

三匹「?」

ライチュウ「お、おまえは!!」



茂みからフーディンが出てきた。


 ▼ 424 1◆v1GnTfaqxg 16/11/06 01:42:21 ID:zXvlqliE [22/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
フーディン「……」

コリンク「あの子が!」

ワニノコ「噂には聞いてたけど……」

ライチュウはフーディンを睨んだ。

ライチュウ「なんだよ!こんな所まできたのか!?」

ライチュウは頬の電気袋をバチバチ鳴らした。

その時、ミミロップが二匹の間に割って入った。

ミミロップはフーディンの手を取った。






ミミロップ「ねぇ、君も私達と一緒に遊ぼ?」
 ▼ 425 1◆v1GnTfaqxg 16/11/06 01:45:07 ID:zXvlqliE [23/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
三匹「!?」

フーディン「え……」

ミミロップ「ライチュウもこっちきて!」

ライチュウ「で、でも!」

ミミロップ「はやく!」

ミミロップはライチュウの手を引っ張った。

ライチュウ「お、おう……」

ライチュウとフーディンが向かい合った。

ミミロップ「ほら!二匹とも!握手!仲直り!!」

二匹「!?」
 ▼ 426 1◆v1GnTfaqxg 16/11/06 01:48:35 ID:zXvlqliE [24/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ミミロップ「はやくっ!」

ライチュウ「……ま、いっか!ほらよ!」

ライチュウは手をさしのべた。、

フーディン「……う……う…」

フーディンの目から涙が次々と落ちた。

彼が泣いたのは両親を失ったあの日以来だった。


ライチュウ「なんだよ!泣いてんじゃねーよ!はやく手ぇ出せ!」

フーディンが震える手を出すとライチュウはしっかりとその手を握った。


ライチュウ「じゃ、仲直り!な!」

コリンク「あはは!」

ワニノコ「よかったじゃん!」

ミミロップは静かに笑った。


フーディンは泣き続けた。
 ▼ 427 1◆v1GnTfaqxg 16/11/06 01:50:55 ID:zXvlqliE [25/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告



























あの日からもう……五年もたつんだな。
 ▼ 428 1◆v1GnTfaqxg 16/11/06 01:54:55 ID:zXvlqliE [26/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウは丘の上、二匹の墓の前に立っていた。


ピカチュウ「なぁ、おっちゃん……元気か?嫁さんと喧嘩してねぇか?」


丘を爽やかな風が吹き抜けた。

ピカチュウ「あれから俺、今日まですっげー頑張ったんだぜ………しばらく来れてなくてごめんな」

ピカチュウは墓に花を手向けた。

ピカチュウ「長いことかかっちまったけど、村のポケモン達もだんだん疑う事もしなくなってきたぜ……まだ完璧って訳じゃないけど、いつかおっちゃんの住んでた頃のような村に戻してみせるから!」

 ▼ 429 1◆v1GnTfaqxg 16/11/06 01:59:54 ID:zXvlqliE [27/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウ「俺ももう20歳か。おとななんだよな……さっき村長に座を譲りたいみたいな事言われてやっと俺、もうガキじゃないんだなって実感したよ……」

その時、遠くから声がした。

イーブイ「おーい!ピカチューウ!!」

走ってくるイーブイの首にはあの真っ赤なスカーフが巻いてある。

ピカチュウ「よう!イーブイ!……そういやお前は結局進化しなかったんだよな」

イーブイ「別に無理に進化しなくてもいいかなって!」

ピカチュウ「ま、お前の好きにしろよ!……でさ!おっちゃん!俺今日は色々決断しようと思ってここにきたんだ。」

 ▼ 430 1◆v1GnTfaqxg 16/11/06 02:02:57 ID:zXvlqliE [28/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
イーブイ「なになにー?」

ピカチュウは墓石に向き直った。

ピカチュウ「俺、やっぱり村長なんて似合わねえからさ…あの交渉は断る!で、変わりに俺はおっちゃんみたいに救助隊をやりたいって思ったんだ!俺もたくさんのポケモンを助けたい!」



また風がふいた。


イーブイ「わー!いい風!」

ピカチュウ「でさ、イーブイ」

イーブイ「なぁに?」
 ▼ 431 1◆v1GnTfaqxg 16/11/06 02:14:45 ID:zXvlqliE [29/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウ「俺の…俺のパートナーになってくんねぇかな?救助隊……だけじゃなくて……えっとー……それだ…その……」

イーブイはすぐに何を言いたいのかわかったようだ。

しかし……

イーブイ「えー?なにー?聞こえなかったよ?もう一回言って?」

ピカチュウ「な、なんでもねーよ!ばーか!」

ピカチュウは顔を真っ赤にして走り出した。

イーブイ「あはは!待ってよぉ!ピカチュー!」

イーブイがピカチュウを追いかけようとしたとき……イーブイは誰かの視線を感じて振り返った。そこにはライチュウとミミロップが立っていた。

イーブイ「!!」
 ▼ 432 1◆v1GnTfaqxg 16/11/06 02:15:13 ID:zXvlqliE [30/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しかし二匹はすぐに見えなくなった。

幻だったのだろうか?

イーブイは微笑んだ。

イーブイ「ミミロップ、ライチュウ、私も幸せになるから!」

イーブイはピカチュウの逃げていった方へと走り出した。

イーブイ「ピカチュー!待ってよぉ!!」

ポケットモンスター外伝2   end
 ▼ 433 もリー◆woBJ.2LDUY 16/11/06 02:18:18 ID:xHQTl/1k NGネーム登録 NGID登録 報告
お疲れさまでした
 ▼ 434 1◆v1GnTfaqxg 16/11/06 02:21:59 ID:zXvlqliE [31/32] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
外伝2 完結です。

なぜかこの2だけ他の書いてたのと比べるとやたらと長かったです……ちょっと反省。

とりあえず次書くのはこの話の世界に人間がまだいた頃の話を書く予定です。

と言うかここまで呼んでくれた方本当にありがとね!

ではでは
 ▼ 435 ャラランガ@ノワキのみ 16/11/06 06:17:49 ID:XcPqmkjI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


うるっと来た
 ▼ 436 ニプッチ@かなめいし 16/11/06 06:30:22 ID:kDM19VUw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
乙!すてきなお話をありがとう!
続き楽しみ!
 ▼ 437 ャランゴ@おしえテレビ 16/11/06 08:47:32 ID:.oSkd3Hk NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

 ▼ 438 ガイドス@タポルのみ 16/11/06 09:16:15 ID:a0xmrUtA NGネーム登録 NGID登録 報告
このSSの悲しさと陽気さが同居した
ハスブレロな雰囲気がほんと好き
乙でした!
 ▼ 439 1◆v1GnTfaqxg 16/11/06 21:12:53 ID:zXvlqliE [32/32] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
皆様コメントありがとうございます!


ここから先の話はほぼ数年前の下書きのような状態ですのでちょっと読み直さないと自分ですら話を忘れてたりします。

とりあえず次の話を修正しながら出来るだけ一話の長さを抑えながら書いてみようと思います。

書き始めたらまたここにURL張っときますのでよろしくお願いします!
 ▼ 440 1◆v1GnTfaqxg 16/11/07 22:39:05 ID:MyGz7I76 NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
http://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=435716

こちらに続き書いてますので良かったら覗いてって下さい!

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