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SS

リーリエ「私には、夢があるんです」ミュウツー『………………』

 ▼ 1 ヤコマ@ながながこやし 17/01/31 23:01:18 ID:vdIQWaQM [1/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
前スレ
http://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=501318

↑の話の少し前〜同時期のリーリエサイドの話となっております。
 ▼ 2 ガゲンガー@ねばりのかぎづめ 17/01/31 23:03:31 ID:vdIQWaQM [2/14] NGネーム登録 NGID登録 報告
皆さまごきげんよう、リーリエです。

突然ですが私は今、カントー地方へ向かう船に乗っています。

私がカントーへ向かっている理由は……皆さんご存知ですよね。

1つは、母様の治療のため。

ウツロイドさんの毒が体の中に残っているせいか、母様は今ほとんど寝たきりの状態です。

ポケモンと融合……ウツロイドさんを単なるポケモンと言っていいのかは微妙なところですが、とにかく前例のないことです。マサキさんを除いて。

朝起きたらポケモンになっていたり、ポケモンと結婚したなんて話は本で読んだことがありますが……

だからこそ、マサキさんの経験が生きるかもしれません。我ながら博打だとは思いますけど、何もしないよりはずっとマシです。

マサキさんには、ナリヤ博士がカントーに住んでいるという従兄弟を通じて話を通してくださったそうです。

マサキさん、どんな人でしょうか?優しい方だといいんですが……

……それから、カントーへ行く理由はもう1つあります。
 ▼ 3 スカーン@いしょうトランク 17/01/31 23:04:21 ID:6WIG7mAA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
来た来た!支援!
 ▼ 4 ガフーディン@こぶしのプレート 17/01/31 23:05:52 ID:vdIQWaQM [3/14] NGネーム登録 NGID登録 報告
もう1つは、私自身が成長するため。

先日のアローラでの旅、私はグラジオ兄様やハウさん、ミヅキさんに守られてばかりでした。

私がやったことと言えば、ほしぐもちゃん……コスモッグを連れ出したこと、

ミヅキさんと一緒に祭壇で笛を吹いて、ほしぐもちゃんを伝説のポケモンさんに進化させたことぐらい……

母様にも言いたかったことは言えましたが、多分、大して響いてなかったと思います。

結局はミヅキさんとソルガレオさんに助けてもらって……

少し……いえ、かなり自分が情けなく思えました。

もっと強くなりたい。人に守られてばかりでなく、自分の力で大切な何かを守れるぐらいに。

だから私は、ポケモントレーナーになろうと決めました。

誰にも甘えることのできない、このカントー地方で。

……強くなるための1番の方法が果たして本当にポケモントレーナーなのか。

そもそも、強くなることが本当に最善なのかは、正直なところ私にはまだわかりません。

でも、ポケモンさんと共に冒険すれば、何か大切なことがわかるかもしれません。

ポケモンさんと共に島巡りを達成し、チャンピオンにまで上り詰めたあの人のように。
 ▼ 5 ガギャラドス@ラブタのみ 17/01/31 23:09:48 ID:vdIQWaQM [4/14] NGネーム登録 NGID登録 報告
不安がないと言えば嘘になります。

期待の方が大きいと言ったら、もしかするとそっちが嘘になってしまうかもしれません。

それぐらい不安でいっぱいです。

でも、不安や期待より大きな感情が私の中にあります。

不安とも、期待とも違う……何と言い表せばいいんでしょうか?

………多分これは、何が起こるかわからない、ドキドキ。

まだ見ぬ世界やポケモンさんに対する、ワクワク。

これから始まるであろう大冒険へ向けての、胸の高鳴り。

………コレ、厳密に言えば期待ですね。

ごめんなさい、前言撤回です。

やっぱり、期待の方が大きかったみたいです。

そう考えると、なんだか元気が湧いてきました。がんばリーリエですよ、がんばリーリエ。

あ、もうすぐ到着するみたいです。

というわけで、私のお話はこの辺りで。
 ▼ 6 ラエッテ@やみのいし 17/01/31 23:12:52 ID:vdIQWaQM [5/14] NGネーム登録 NGID登録 報告
『カントー地方、カントー地方に到着いたしました。長らくのご乗船、お疲れ様でした。お降りの際は忘れ物を……』

リーリエ「……着きました、カントー地方。行きましょう、母様」

ルザミーネ「…………………」

母様は今車椅子に乗っています。当然ですが、足をくじいたとか、そういうわけではないです。

……たまに私やグラジオ兄様の名前を呼んだり、わずかに動いたりもするんです。きっと治りますよね。

………そして。

リーリエ「これが……カントー地方への、第一歩……


えいっ!」スタッ

「おいっ!」

リーリエ「ひいっ!?」

幸先の悪い第一歩です。急に怒鳴られるなんて……

リーリエ「な、何でしょうか……?」


「君は今!

カントー地方への第一歩を踏み出した!」
 ▼ 7 ードリオ@エドマのみ 17/01/31 23:15:36 ID:vdIQWaQM [6/14] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「………………?」

状況が理解できません。

今一体何が起こっているんでしょうか?

「ハハハ、脅かして悪かったな!ようこそカントー地方へ!」

リーリエ「え?……え?」

「君、カントーは初めてだろ?僕はカントーに初めて来た人にこのセリフを言うのが好きなんだ。何かこう…カントーに来た!ってかんじがするだろ?」

リーリエ「は、はぁ」

どうやら歓迎されているようです。びっくリーリエ。

リーリエ「あ、ありがとうございます」

「うん!何しに来たのかは知らないけど頑張ってくれよ!それじゃ」

リーリエ「あ、あの!」

「ん?どうしたんだい?」

リーリエ「ちょっと道をお尋ねしてもいいでしょうか……?」
 ▼ 8 ッチール@プラズマカード 17/01/31 23:19:33 ID:vdIQWaQM [7/14] NGネーム登録 NGID登録 報告
優しいおじさんがマサキさんの家までの道を教えてくださいました。

カントーで初めて会った人が親切な人でよかった……

その後も何度か道を訪ねて、なんとかマサキさんの家に到着しました。

リーリエ「ここがマサキさんの家……岬の近くで素敵なお家です」

コンコン

リーリエ「ごめんくださーい」

………………

反応がありません。留守でしょうか?

もう一回ノックしようとしたその時。


『ちょ、スマン!今手離せへんから勝手に入ってきて!』

妙にくぐもった声が聞こえました。もしかして今のがマサキさん?

とりあえず入れと言われたので入ることに。
 ▼ 9 マージョ@ジャポのみ 17/01/31 23:24:22 ID:vdIQWaQM [8/14] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「失礼しま……え?」

目を疑うような光景が飛び込んできました。

???『おお!誰か知らんがええトコに来てくれた!ちょっと助けてくれ!』

リーリエ「ぽ、ポケモンさんが喋ってる……!?」

???『せや!ぼくポケモン……ってちゃうわい!ワケは後で話すからちょっとワイの言う通りにしてくれ!』

リーリエ「は、はい!」

……私が思ってた以上にカントー地方は魔境なのかもしれません。

カプ・コケコさんのような特別なポケモンさんならまだしも、普通のポケモンさんが、しかもジョウト弁を話すなんて。

???『よし、準備できたわ。ほんなら嬢ちゃん、そこの青いボタン押してくれんか』

リーリエ「これですか?」ポチットナ

ゴゴゴゴゴゴゴ……

リーリエ「!?」
 ▼ 10 クケイル@ながねぎ 17/01/31 23:28:51 ID:vdIQWaQM [9/14] NGネーム登録 NGID登録 報告
プシュー……

さっきまで轟音をあげていた仰々しい機械が止まりました。コレは一体何でしょうか?

ガチャ

???「やー、助かったわ!ありがとうな嬢ちゃん!」

リーリエ「え?あ、え?」

ポケモンさんが入ったはずの穴から見ず知らずのおじさんが。もうパンク寸前です。

……あ、もしかしてこの人が?

リーリエ「あの、マサキさん……ですか?」

???→マサキ「せやで、ワイがマサキや。で、嬢ちゃんは?」

リーリエ「あ、私リーリエと申します」

マサキ「リーリエ?……あー!アローラ地方から来る言うてた子か!博士から話は聞いとるで!」

リーリエ「よかった、ちゃんと話は通ってたんですね」
 ▼ 11 ラマネロ@ぼうじんゴーグル 17/01/31 23:34:50 ID:vdIQWaQM [10/14] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「マサキさん、ポケモンさんと合体されたことがあるって本当なんですか?」

マサキ「いや今見てたやん、さっきここにおったポケモンみたいなやつ、アレはワイとポケモンが合体したやつやで?」

リーリエ「ああ、そういう……え?」

マサキ「やー、博士からこの転送装置使いたがってる子がおるって聞いてな、久しぶりやからちゃんと動くか確認しとってん。

ほんなら操作失敗してあのザマや」

リーリエ「そ、そうだったんですか……ということは、以前の合体も?」

マサキ「まあせやな。ワイかて合体したくてしたワケじゃないんよ、偶然の産物ってやつやな」

リーリエ「なるほど……」

マサキ「まあ仕組みはわかってるからやろうと思えばいつでもできるんやけどな。

ほんで、リーリエちゃんはこれ使って何したいんや?ワイみたいにポケモンと合体したいんか?」

リーリエ「いえ、その逆です」

マサキ「逆?」
 ▼ 12 ガハッサム@ゴツゴツメット 17/01/31 23:38:38 ID:vdIQWaQM [11/14] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「……というわけで、母様の体内に残っている毒をその転送装置で取り除いて欲しいんです」

マサキ「ほー……変わった人もおるもんやなぁ、自分からポケモンと合体……融合?したがったんか」

リーリエ「……あの時の母様は、まともじゃありませんでした。

でも、体内の毒が無くなって目を覚ましてくれたなら、また元の優しい母様に戻ってくれるかもしれないと思って……」

マサキ「へえ、リーリエちゃんはお母ちゃん思いなんやな。

よっしゃ、おっちゃんに任しとき!リーリエちゃんのお母ちゃんはちゃーんと治したるからな!」

リーリエ「ほ、本当ですか!?ありがとうございます!」

マサキ「ええってええって、転送装置もホコリ被っとるだけやったらもったいないしな。

で、そのお母ちゃんはどこにおるん?」

リーリエ「ちょっと待っていてください、今外にいるので」

マサキ「そか、ほな連れてきてや」

というわけで、外で待っていた母様を連れてきました。
 ▼ 13 シラム@ギネマのみ 17/01/31 23:41:10 ID:vdIQWaQM [12/14] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「この人です」

ルザミーネ「………………」

マサキ「へえ、この人がリーリエちゃんの……

………この人ホンマにお母ちゃん?」

リーリエ「はい、母のルザミーネです」

マサキ「お姉さんやなくて?」

リーリエ「母です」

マサキ「ええー、めっちゃ若く見えるやん……リーリエちゃんのお母ちゃんってことはもう40ぐらいいってるんちゃうの?怖いわー。

にしてもえらいべっぴんさんやなぁ、リーリエちゃんによう似とるし」

リーリエ「べっぴん……?」

マサキ「ああ、美人さんってことや。お母ちゃん似のリーリエちゃんもべっぴんさんやで」

リーリエ「び、美人だなんてそんな……」

……マサキさん、とっても賑やかな方です。

それとも、カントーではこれが普通なのでしょうか?
 ▼ 14 ガルガン@タウリン 17/01/31 23:43:39 ID:vdIQWaQM [13/14] NGネーム登録 NGID登録 報告
マサキ「お母ちゃんをここにセットして……よし、と。うん、準備オッケーや。

ほなリーリエちゃん、さっきと同じ青いボタン押したって」

リーリエ「これですね。えい」ポチットナ

ゴゴゴゴゴゴゴ……

………………

マサキ「…………」

リーリエ「どうですか?上手くいきましたか?」

マサキ「……うーん………

リーリエちゃんの目論見通り毒はちゃんと抜けるみたいや。けどこれはちょっと厄介やな」

リーリエ「厄介、とは?」

マサキ「えらいしっかり合体したみたいやなぁ、君のお母ちゃん。

どうも体の隅々、あんなところやこんなところにまで毒が染み込んどるみたいや、これ全部抜くのはちょっと骨が折れるで」

リーリエ「そうですか……」

マサキ「ま、無理ってわけちゃうから安心してや。時間はかかるやろけどいつかは綺麗さっぱり無くなるはずやから、気長に待っといたらええわ」

リーリエ「本当ですか?ありがとうございます」
 ▼ 15 ユルド@はいぶくろ 17/01/31 23:46:51 ID:vdIQWaQM [14/14] NGネーム登録 NGID登録 報告
マサキ「そのうち目覚ますと思うけど、もし目覚まさへんようやったらちゃんと病院なり何なり行くんやで?

そうなったら多分別の原因があるわ、おっちゃん機械には詳しいけど別にお医者さんとちゃうからな」

リーリエ「はい、ありがとうございます」

マサキ「どういたしまして。

…………で、や」

リーリエ「?」

マサキ「別に電気代ぐらいしか食うてへんしええっちゃええんやけども……ワイもちょっとぐらいお願いしてもええやろ?」

リーリエ「はぁ」

マサキ「というわけで、リーリエちゃんにもワイのお願いちょっと聞いてほしいんや」ニヤリ

やっぱり世の中そんなに甘くないそうです。

一体何をお願いされるんでしょうか?

リーリエ「な、何でしょうか……?」
 ▼ 16 ガゲンガー@あいいろのたま 17/02/01 09:07:41 ID:MntXyLcM NGネーム登録 NGID登録 報告
マサキィ!!!
支援
 ▼ 17 ミツルギ@もののけプレート 17/02/01 20:32:49 ID:zJctRiWU [1/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
マサキ「いやいや、そんな怖い顔せんでも……そない無茶言うわけちゃうから心配せんといてや。

おっちゃんな、バトルの方はからっきしやけどポケモン集めは大好きなんよ。

ポケモンコレクターのマサキっていうたらその界隈やったらそこそこ有名やと思うで」

リーリエ「確かに、私が読んだ本にもそう書いてありました」

マサキ「ほんでな、頼みっていうのはアレや。リーリエちゃんアローラから来たんやろ?」

リーリエ「そうですけど……あ、もしかして」

マサキ「せやねん、ちょっとアローラのポケモン見せてもらいたいんや。

いろんな地方のポケモン集めて来たんやけど、アローラのポケモンはまだ見たことないんよ」

リーリエ「なるほど……」

マサキ「なんかええ感じのポケモン持ってへん?リーリエちゃんもトレーナーやったら……」

リーリエ「え?私まだトレーナーじゃ……」

マサキ「ん?まだって何?」
 ▼ 18 ジャンボ@けむりだま 17/02/01 20:37:54 ID:zJctRiWU [2/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
マサキ「そっか……そういえばトレーナーじゃなくてトレーナー志望の女の子って博士も言うとったな……」

リーリエ「ごめんなさい、お役に立てなくて……」

マサキ「ええんよええんよ、ワイが勝手に期待しただけやし……

しかし残念やなぁ、せっかくアローラの珍しいポケモン見られると思たのに」

リーリエ「うーん……あ、そうだ」

マサキ「ん?」

リーリエ「ポケモンさんはいませんけど、アローラを出発するときに貰ったこれなら……」ガサゴソ

マサキ「おお!これは………

………何コレ?」
 ▼ 20 ガヤドラン@ミズZ 17/02/01 20:44:38 ID:zJctRiWU [4/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
マサキ「何この……何?置物?」

リーリエ「私にもよくわからないんですけど、アローラ地方の守り神と呼ばれるポケモンさんをモチーフにした置物だそうです」

マサキ「守り神?へー、そんなごっついポケモンがおるんか!ますます実物見てみたくなったわ!」

リーリエ「よろしければ今度ご招待しましょうか?と言ってもしばらくは帰れませんけど」

マサキ「せやな、是非お願いするわ!そのためにもはよお母ちゃん治さんとな!」

リーリエ「はい、よろしくお願いします!」

よかった、なんとか気に入ってもらえたようです。

でもまさかこの置物がこんなところで役に立つなんて思いませんでした。

まさかミヅキさん、こんなこともあろうかとこれを……!?

………そんなワケ無いですよね。


マサキ「そういえばリーリエちゃん、トレーナーになりたい言うてたやんな?」

リーリエ「あ、はい。でもどうやってなればいいのか……」

マサキ「それやったらアレや、オーキド博士のとこ行ったらええわ」

リーリエ「オーキド博士……ですか?」
 ▼ 21 オキシス@きのみジュース 17/02/01 20:49:34 ID:zJctRiWU [5/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
マサキ「うん、マサラタウンって街に住んでるポケモン博士や。アローラに従兄弟がおる言うてたから、君も知っとるんちゃう?」

リーリエ「ああ、ナリヤ博士の従兄弟の」

マサキ「ワイにリーリエちゃんのこと教えてくれた人やから君のことも知っとるはずや。

ワイから連絡しとくから、明日にでも行ってみたらええわ。

今日はもう遅いし泊まってったら?お母ちゃんも君が近くにおった方が安心するやろ」

リーリエ「そう…ですね。それじゃあ、お言葉に甘えさせていただきます」

マサキ「うんうん、それがええわ。

昔のケチな頃やったらポケモンの1匹でも寄越せ言うてたところやけど……今はそんなみみっちいマネようせんしな。

ほな何か晩ご飯でも買うてくるから、お母ちゃんのことちゃんと見といたってな」ガチャ

リーリエ「はい、ありがとうございます。

………………」

ルザミーネ「………………」

リーリエ「母様………

……ううん、大丈夫です。きっと治りよね」
 ▼ 22 ラッキー@フライングメモリ 17/02/01 21:06:11 ID:zJctRiWU [6/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
なんだかんだありましたが、何とか母様の治療までたどり着けました。

マサキさん、想像していたよりずっと親切な方で、正直驚いています。

快く母様の面倒を見てくださった挙句、宿まで取らせて下さるなんて。ちょっとククイ博士やバーネット博士のことを思い出しました。

それなのに私は、マサキさんの些細なお願いにも答えられず……

申し訳ない思いでいっぱいです。気にしてないとは言ってくださいましたけど、明らかにガッカリしてましたし……

いつかどうにかして、ちゃんとお礼とお返しをしなくちゃ。

ともかく、母様のことはとりあえず一安心。

そして、次は私の番です。

私はきっと、もうすぐ、ポケモントレーナーとしての第一歩を踏み出します。

まずは明日オーキド博士に会って、それから………それから?

何をすればいいんでしょうか?カントーには島巡りなんてものはありませんし……

……と、とにかく!早く一人前のトレーナーになって!あの人の前に立ってみせます!

待っていてください、ミヅキさん!


………と、思ったのもつかの間。
 ▼ 23 ンゴロ@エレベータのキー 17/02/01 21:21:41 ID:zJctRiWU [7/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
翌朝。朝食を済ませ、出発の準備をしていた時のことです。

マサキ「リーリエちゃん、ちょっとええか?」

リーリエ「はい?」

申し訳なさそうな顔をしたマサキさんに声をかけられました。

何かあったんでしょうか?

リーリエ「どうかされましたか?」

マサキ「さっきオーキド博士に連絡したんやけどな……

博士今出張で別の地方行ってて、しばらく帰ってこられへんらしいわ」

リーリエ「え………」

マサキ「そういうわけで、今日博士のところ行っても何ともなれへんねん。博士が帰ってくるまではお預けやな」

リーリエ「そうなんですか……残念です」

がーんです、出鼻をくじかれました。

運にはちょっと自信があったんですけど、どうやら今日の私はツイてないようです。
 ▼ 24 ラブ@じめじめこやし 17/02/01 21:22:53 ID:rbFNPm5o NGネーム登録 NGID登録 報告
ミュウツーでるのか、期待
 ▼ 25 ィアルガ@ヘルガナイト 17/02/01 21:26:23 ID:zJctRiWU [8/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
マサキ「まあ一週間もかからんみたいやからそのうち帰ってくるわ。もしアレやったら博士が帰ってくるまで泊めたってもええけど」

リーリエ「そんな、悪いです。そこまで甘えるわけには……」

マサキ「いやいや気にせんでええよ、最近ワイも暇やったしな。

ここやったらいろんなポケモンの本とかもあるし、トレーナーなるまでにいろいろ勉教できるやろし」

リーリエ「で、でも……」

マサキ「なんや、タダ働きさせるのは気い引けるってか?ええ子やなぁリーリエちゃんは。

ほなアレや、ちょっとお手伝いしてもらおか」

リーリエ「お手伝い、ですか?」

マサキ「そ、お手伝い。この転送装置、久しぶりに動かした割にはちゃんと動いたからよかったんやけど……

せっかく動かしたんやし、もっと便利に改良したいなと思ってん。でも一人やったらいろいろと手間かかるんや」

リーリエ「なるほど」

マサキ「ほんでお手伝いっていうのがその改良の手伝いをしてほしいってことや。リーリエちゃん頭良さそうやしいけるんちゃう?」

リーリエ「ま、まあ、そういうことなら……」

マサキ「よっしゃ、ほな契約成立やな」
 ▼ 26 ンシグラードン@ライボルトナイト 17/02/01 21:34:54 ID:zJctRiWU [9/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
というわけで、しばらくお家に泊めていただくかわりにマサキさんの助手として活動することになりました。

本格的にククイ博士を思い出してきました。あの時も住み込みで助手してましたし。

でもいつまでも甘えてはいられません。このままではアローラの時と同じになってしまいます。

オーキド博士が帰ってこられたら、すぐにでも出発しなくては。

マサキさんもその点は理解してくださっているし、むしろ応援してくださっています。

でもその時まではしっかりと助手として活動しないといけませんよね。

でもやってみるとこれが結構難しい。

聞けばマサキさん、ポケモン預かりシステムの開発者だそうです。詳しいはずですよね。

最初は何が何やらサッパリでしたが、説明を受けながら進めていくとちょっと楽しくなってきました。

もしトレーナーがダメだったら、こんな道を選ぶのもいいかも……

って、やる前からダメだった時のことなんて考えてちゃダメですよね。

そうしてマサキさんをお手伝いしながら、オーキド博士の帰りを待つ私の元に一通の手紙が届きました。

……一通では無いですね、一束とでも言った方がいい気がします。

その手紙の差出人はもちろん、かの地方のあの人たちでした。
 ▼ 27 ドグラー@ルカリオナイト 17/02/01 21:59:23 ID:XnqLPMzE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
前スレから来ました。
支援ネ
 ▼ 28 メグマ@ほしのすな 17/02/01 22:12:26 ID:iAq8sJ9M NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
楽しみ
 ▼ 29 ラガラ@ラブタのみ 17/02/01 23:24:48 ID:L9/3VGXQ NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ンア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!来てた!!!支援!!!
 ▼ 30 ーボ@あまいミツ 17/02/02 22:20:26 ID:YxYsbQAY [1/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カタカタカタカタカタカタ……

パチッ

リーリエ「……ふう。これで通信交換プログラムの改良がひと段落です」

マサキ「リーリエちゃーん、お疲れさん。ちょっと休憩にしよか」

リーリエ「はい、そうさせてもらいます」

〜〜〜〜〜

マサキ「リーリエちゃん、ちょっと」

リーリエ「何でしょうか?」

マサキ「はいコレ」ドサッ

リーリエ「え、あ、うわっ!お、重っ!な、何ですかこれは!?」グググ

マサキ「リーリエちゃん宛の手紙やら何やら諸々。カイリュー便でわざわざアローラから送ってきたみたいやで」

リーリエ「あ、アローラから……?」グググ

マサキ「多分アローラにおった時の友達からやろな。そんだけあったら読むだけでも一苦労やろなぁ」

リーリエ「と、とりあえず、どこかに置かせていただいても……」グググ

マサキ「ちょ待って今机の上片付けるから」
 ▼ 31 ルガモス@ブーカのみ 17/02/02 22:27:09 ID:YxYsbQAY [2/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リーリエ「こ、腰が抜けるかと思いました……」

マサキ「えらいぎょうさん送ってきたなぁしかし。それホンマに手紙か?爆弾とかちゃうやろな」

リーリエ「それはないと思いますけど……ちょっと開けてみますね。

……なんで後ずさりするんですか」

マサキ「いやだって千切れた手とか飛んできたら怖いし」

リーリエ「なんで爆発する前提なんですか!そんなことする人たちじゃありません!」

マサキ「冗談やん冗談、そんな怒らんとおてーや」

リーリエ「もう。それじゃあ開けて……」


ガタガタ

リーリエ「……………?」

マサキ「ん?どないしたん?」

リーリエ「……気のせい、ですよね?」


ガタガタガタガタ

リーリエ「ひいっ!?」
 ▼ 32 ニゴーリ@まがったスプーン 17/02/02 22:35:57 ID:YxYsbQAY [3/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
マサキ「何や何や、どうしたんや」

リーリエ「う、動いてます!この手紙動いてます!」

マサキ「何言うてんのリーリエちゃん、手紙が動くわけ(ガタガタ)ホンマや!」

リーリエ「な、何なんですかこれ!?一体何が入って……ハッ」

マサキ「な、何?」

リーリエ「も、もしかして……!?

気をつけてください、飛び出すかもしれません!」バリバリ

マサキ「飛び出すって何!?何入ってんの!?」

リーリエ「多分、これは……」バリバリ

バリッ


ロトム『遅ーーーーい!!!』ビュンッ

ガンッ!!

リーリエ「ぶっ」
 ▼ 33 ローゼル@さざなみのおこう 17/02/02 22:42:14 ID:YxYsbQAY [4/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ロトム『遅いロト!遅すぎるロト!小包ひとつ開けるのにどれだけかかってんだロト!』

マサキ「何やこれ!?機械が喋っとる!?」

ロトム『機械とは何だロト!ボクにはちゃんとロトムって名前が……アレ?』

マサキ「な、何?」

ロトム『リーリエはどこロト?ボクはリーリエ宛の荷物に詰め込まれたロに……』


リーリエ「……うじろでず……」

ロトム『なーんだ、後ろにいたロ……』


リーリエ「ロトムざん、お元気ぞうでなによりでず……」ドクドク

ロトム『』

マサキ「リーリエちゃんめっちゃ鼻血出とるって!ティッシュどこやティッシュ!?」

リーリエ「お、おぎになざらず……」ドクドク
 ▼ 34 ラッキー@あさせのしお 17/02/02 22:49:30 ID:YxYsbQAY [5/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
業を煮やして小包から飛び出したロトムさんが顔面にクリーンヒットしました。

鼻血なんて出したの初めてです。


リーリエ「うぅー………」

ロトム『リ、リーリエ……その、ゴメンロト……』

リーリエ「いえ、さっさと開けなかった私も悪かったですから……」

マサキ「へー、これがウワサのロトム図鑑かー!ホンマによう喋るんやなー!

これどしたん?もしかしてリーリエちゃんのなん?」

リーリエ「いえ、それは多分友達の……」

ロトム『ボクの所有者はミヅキっていうトレーナーロトよ。なんとアローラ地方のチャンピオンなんだロ』

マサキ「チャンピオン!リーリエちゃんチャンピオンと知り合いなんか!はー、ワタルさんとどっちが強いんやろなぁ」

リーリエ「ワタルさん……って、カントー地方のチャンピオンさんですか?」

マサキ「そーそー、ごっつい強いんやで?リーリエちゃんもトレーナー目指すんやったらいつか挑戦することになるかもなぁ」

リーリエ「チャンピオン……そう、ですね」
 ▼ 35 ックル@ダークメモリ 17/02/02 22:53:00 ID:Bbt9S4k. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
あ、前スレよく考えたらいなかったなこいつ……すっかり忘れてた←
 ▼ 36 サイドン@バンギラスナイト 17/02/02 22:57:29 ID:YxYsbQAY [6/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
マサキ「で、今日はリーリエちゃんに何か用なん?」

ロトム『リーリエにメッセージを持ってきたんだロト』

リーリエ「メッセージ、ですか?それってお手紙とか……」

ロトム『それが違うんだロ。最初は手紙のはずだったんだけど……

ついこの間、ボクを発明した人たちに改良されてビデオレター機能が付いたんだロトよ』

リーリエ「ビデオレター?」

ロトム『そうロト!ホントは前から考えられてたらしいけど、ミヅキとずっと一緒だったから改良される暇が無かったんだロト。

でもようやく色々と落ち着いたから、思い切って改良してみたんだロ!』

リーリエ「なるほど……と、いうことは?」

ロトム『もちろん!アローラからのメッセージ、Z盛りで詰め込んできたロトよー!』

リーリエ「本当ですか?とっても楽しみです!」

ロトム『あ、そこのオジサンもよかったら見てみるといいロト』

マサキ「オジサンて……まあええわ、せっかくやから見せてもらおか。リーリエちゃんのお友達も見てみたいしな」

リーリエ「どうぞどうぞ!皆さんとってもいい人たちですよ!」

ロトム『それじゃ、ビデオスタートロト!』
 ▼ 37 レディア@ひきかえけん 17/02/03 21:02:01 ID:cXXaJVz2 [1/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
ククイ『これで……よし、と。ちゃんと映ってるかな?

やあリーリエ!元気にしてるか?カントーでの生活にはもう慣れたかな?』

ーーーーーー

ハウ『リーリエー!!寂しいよー!!会いたいよー!!がんばリーリエだよー!!』

ーーーーーー

グラジオ『こっちはこっちで色々あったが……お前が気にすることじゃない。しっかりやれよ、母様を頼んだぞ』

ーーーーーー

アセロラ『いつ頃帰ってくるのかなー?トレーナーになって帰ってきたら、私ともポケモンバトルしようね!』

ーーーーーー

ハラ『ククイ君の影に隠れていた頃の君とはもう別人のはず。決して挫けてはなりませんぞ!』

ーーーーーー

ライチ『カントーに行っちゃったって聞いた時は驚いたけど……それぐらい冒険するほうが丁度いいわ、まだ若いんだから』

ーーーーーー

ハプウ『わしは何の心配もしておらん。リーリエなら必ずやり遂げられると信じとるからな!がんばリーリエじゃぞ!』
 ▼ 38 ツベイ@フライングメモリ 17/02/03 21:09:32 ID:cXXaJVz2 [2/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
他にもバーネット博士だったりビッケだったりキャプテンの皆さんだったり、本当にたくさんの人のメッセージが詰まっていました。

皆さんからの温かいメッセージのおかげで、カントーに来てからの不安や疲れも一気に吹き飛んでしまいました。

………でも……

ククイ『……というわけで、今回のアローラ産ビデオレターはこれでおしまいだが……

リーリエ、君は今、「何かが足りない」と思ってるね?』

リーリエ「!」

当たりです。お見通しなんてククイ博士すごいです。

ククイ『そうだ。今のビデオレターの中には、

ミヅキのメッセージが入ってなかった。

何故だかわかるかい?』

何故でしょう……まさか、病気とか!?

ククイ『大丈夫、怪我とか病気じゃないから安心してくれ』

……ククイ博士はもしかして超能力者か何かなのでしょうか?
 ▼ 39 ムナイト@ダークメモリ 17/02/03 21:15:58 ID:cXXaJVz2 [3/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
ククイ『なぁに、簡単な理由さ。ミヅキは照れ屋さんだからな、カメラの前だとどうも話しにくいらしい』

本当に簡単な理由でした。でもなんだかミヅキさんらしいです。

ククイ『その代わりと言っちゃ何だが、ミヅキからは直筆の手紙が届いてるはずだよ。

ミヅキ以外にも手紙を書いて入れてる人もいるから、このビデオレターを見終わったら読んでみるといいさ。

それから、頑張ってるリーリエのために僕たちからのプレゼントも一緒に入ってる。

ありったけ詰め込んだからかなり重くなってると思うぞ、腰抜かさないように気をつけてな』

……それこのタイミングで言って意味あります?

ククイ『って、このメッセージを見てるってことはもう開けた後だから意味ないか。

でもとびっきりのサプライズプレゼントも入ってるから、別の意味で腰抜かさないように気をつけてくれよ!

じゃあ、この辺りでお別れだ!成長したリーリエと会うのが今から楽しみだよ!

それじゃあリーリエ、アローラ!』


プツン
 ▼ 40 ニノコ@あかいかけら 17/02/03 21:22:36 ID:cXXaJVz2 [4/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
ロトム『これでビデオレターはおしまいロト』

マサキ「へー、賑やかな人達やなぁ。リーリエちゃんはどうやった?」

リーリエ「………………」

マサキ「……リーリエちゃん?」

リーリエ「はえっ!?

あ、すみません、すっかり見入ってしまって……」

マサキ「うんうん、見ただけでええ人たちやってわかるわかる。ワイもリーリエちゃんのお友達と会ってみたくなったわ」

リーリエ「そう言っていただけると私も嬉しいです」

マサキ「……でも来るん早ない?まだこっち来て一週間も経ってへんで?」

リーリエ「言われてみればそうですね……」

ロトム『みんなリーリエのことが心配だったんだロ。

リーリエが出発した後、博士はすぐにボクの改良とみんなへの呼びかけに取り掛かったんだロト』

マサキ「そんなもんかいな」

リーリエ「相変わらずククイ博士の行動力はすごいです……」
 ▼ 41 イコウオ@ファイヤーメモリ 17/02/03 21:29:47 ID:cXXaJVz2 [5/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
ロトム『リーリエリーリエ、ところでリーリエ』

リーリエ「どうしました?」

ロトム『さっき博士が言ってたプレゼントとミヅキ達の手紙、この中に入ってるロトよ』

リーリエ「そうでした、早速確認してみますね」

がさごそ、がさごそ。

リーリエ「これは……あの時のものですね」

がさごそ、がさごそ。

リーリエ「わあ、これはありがたいです」

がさごそ、がさごそ。

リーリエ「……まだ出て来る……」

がさごそ、がさごそ。

リーリエ「ええっ!?こんなものまで!」


リーリエは いろいろ 手に入れた!
 ▼ 42 チャモ@がくしゅうそうち 17/02/03 21:36:14 ID:cXXaJVz2 [6/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
結局、明らかに小包の容積を超えている大量の荷物が詰め込まれていました。

ミヅキさんのバッグもそうですけど、どういう構造になっているんでしょうか?

マサキ「どこにこんな入っとったんや」

リーリエ「いろんな法則を無視してる気がします」

ロトム『そういうのは気にしたら負けロト。

でもこれだけあればリーリエの冒険の手助けにもなるハズだロ?』

リーリエ「ええ、本当にありがたいです。帰ったらお礼しなくちゃ……

そういえば、ロトムさんはこれからどうされるんですか?よかったら私と一緒に……」

ロトム『ボクもリーリエと一緒に冒険したいのは山々なんだけロ……

要件が済んだら送り返してもらうように博士にもミヅキにも言われてるんだロト』

リーリエ「そうですか……残念です」

ロトム『というわけでリーリエ、早速ビデオ撮るロトよ!』

リーリエ「えっ?」
 ▼ 43 クレオン@あおぼんぐり 17/02/03 21:55:10 ID:cXXaJVz2 [7/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
ロトムさんの要件というのは、アローラからのお届け物を私に届けるのと同時に、私の様子を撮影してくるというものだそうです。

なのに私、まだトレーナーになれていません。がっくリーリエ。

……という旨をロトムさんに伝えると、

『リーリエが笑ってがんばリーリエしてる画が撮れたらそれで十分だロ』

……と返されました。がんばリーリエって素敵な言葉です。

とはいえ、さすがに急過ぎます。鼻にティッシュ突っ込んだままの顔なんて送ったら心配されちゃいますよね。

というわけで、その日はマサキさんにお休みをいただきました。届いた荷物を整理しないといけないし、ミヅキさん達のお手紙もしっかり読みたいですから。

鼻血が治ったのを見計らってビデオ撮影。こんなことは初めてなので少し緊張します。あ、もちろんマサキさんも紹介済みです。

撮影が終わった後は一緒に入っていたお手紙を熟読します。ミヅキさん、ハウさん、グラジオ兄様、etc。どれも個性あふれる十人十色なお手紙でした。

何かをもらったならば返しをしなくてはいけません。直筆には直筆でお返事を書くことに。

……まだカントーに来てから経験らしい経験をほとんどしていないことを思い出しました。何を書けばいいのやら。

筆が進むはずもないと思っていましたが、書き始めるとあら不思議。あれよあれよと書きたいことが浮かんできました。

返事を書くことに夢中になり過ぎて、あっという間に時間が経っていきます。私が正気に戻ったのは、翌日の眩しいあさのひざしが目に入った時のことでした。

………あ、因みに。

その大量に届いたプレゼントやミヅキさんからの手紙の内容は……また追い追いお知らせしようかなと思っています。
 ▼ 44 チゴラス@げんきのかたまり 17/02/04 22:53:19 ID:3EO71dZw [1/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
翌朝、ハナダシティにて。

ロトム『まさか1日で返事を書き終わるなんて思わなかったロト』

リーリエ「気がついたら一晩中書いてました……ふあぁ」

ロトム『嬉しいのはわかるけどちゃんと寝ないとダメだロ?リーリエが体調崩したりしたらみんな悲しむロト』

リーリエ「そうですね……」

ロトム『でも元気そうでよかったロト。これならミヅキにもいい報告ができるロトよ』

リーリエ「そういえば、ミヅキさんは今どうなさってるんですか?お手紙は貰いましたけど、一人だけ映像がなかったのでやっぱり気になります」

ロトム『……今は見ない方がいいかもしれないロト』

リーリエ「え?」

ロトム『確かに博士の言う通り病気だとか怪我はしてないんだけロ……

リーリエがいなくなってからずっとこの世の終わりみたいな顔してるんだロト』

リーリエ「えぇ……」

ロトム『見送る時は気丈に振る舞ってはいたけロ、内心どれだけ落ち込んでるかはボクでも計り知れないロト。リーリエのことを思い出しては毎夜枕を濡らす日々……

だから一刻も早くリーリエの元気な姿を見せてあげて、ミヅキにも元気になってほしいんだロト!』

リーリエ「なるほど……」
 ▼ 45 リキザン@ギンガだんのカギ 17/02/04 23:08:42 ID:3EO71dZw [2/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「でも私なんかのお手紙で元気になるものなのでしょうか」

ロトム『何言ってるロト、今のミヅキにとっては何よりの特効薬ロトよ』

リーリエ「だといいんですけど……」

ロトム『返事を急かしたのはそういう理由があったんだロト。元気の無いミヅキなんてボクも見たくないロトよ。

じゃあそろそろカイリューが来るロト、名残惜しいけどお別れロト』

リーリエ「あっという間でしたね……アローラの皆さんによろしくお願いしますね」

ロトム『もちロト!リーリエもがんばリーリエロトよー!』

リーリエ「はい!ありがとうございます!」


というわけでロトムさんはカイリュー便でアローラへと帰っていきました。

カイリューさんはとっても早いので、今日中にはアローラへ届いてしまうそうです。カイリューさんすごい!

……それにしても眠たい……夜更かしなんてするものじゃないですね。


ひとまずマサキさんの家は戻ろうとしたところ、気になるものを発見しました。

リーリエ「あれは……何でしょうか?」
 ▼ 46 ールル@いかりまんじゅう 17/02/04 23:24:02 ID:3EO71dZw [3/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
〜マサキ宅〜

マサキ「おー、お帰りリーリエちゃん。ちゃんとカイリュー便出せたか?」

リーリエ「はい、今日中には届くそうです」

マサキ「アローラ遠いのになぁ、やっぱ便利やわぁカイリュー便」

リーリエ「あのマサキさん、ちょっと聞いてもいいですか?」

マサキ「ん?どしたん?」

リーリエ「ハナダシティから帰って来るときに見たんですけど……川の向こうに男の人が見張りをしてる洞窟がありますよね?」

マサキ「ああ、あそこか」

リーリエ「あの洞窟、何かあるんですか?何かただ事ではない雰囲気でしたけど……」

マサキ「あそこはハナダの洞窟いうんや。まあそのまんまなんやけどな。んで見張りが立ってる理由もアレや、強いポケモンぎょーさんおるから迂闊に入ったら危ないでーってやつや」

リーリエ「なるほど……マサキさんは入られたことは?」

マサキ「いやいや無理や、ワイ全然強ないもん。ワイは進化前のポケモン捕まえてコツコツ進化させていくほうが性に合っとるわ。

でもリーリエちゃんもトレーナーになるんやったら、いつか入ることになるかもしれんな」

リーリエ「そうですね、いつかは入ってみたいです。ちょっと怖いですけど……」

 ▼ 47 ィグダ@サイキックメモリ 17/02/05 22:18:22 ID:/NPG4P9U [1/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
その日は午前中仮眠をとり、午後からマサキさんのお手伝いをしました。

マサキさんの計画も大詰めだそうで、足を引っ張らないように必死です。

母様の方は、まだ身体中にいろんな管やらコードやらが付いていて、まるで病院みたいです。

でも、ようやく全体の1/3ほどの毒が抜けたようです。

もう少し時間がかかりそう……早く良くなるといいのですが。

それからこの日、マサキさんの元にオーキド博士から連絡がありました。

どうやら明日帰ってくるそうで、明日マサラタウンに来るといいと仰られました。

聞けばオーキド博士は、ポケモントレーナー志望の方に最初のパートナーとなるポケモンを下さるんだとか。

アローラで言うハラさん……島キングの方々のようなものですね。

いよいよです。いよいよ明日、私もポケモントレーナーとしての第一歩を踏み出せる……はず。

そう考えると、興奮して夜も眠れません。わくわく。

……まあ、午前中の仮眠の影響もありますが……

そして気がつけば、時計の針はまもなく頂点で重なろうとしていました。

 ▼ 48 ラエッテ@ピーピーリカバー 17/02/05 22:29:48 ID:/NPG4P9U [2/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
マサキ「んが〜……Zzz」

ルザミーネ「……………」

リーリエ(………眠れません……)

リーリエ「……ちょっと、夜風に当たってこようかな……」

〜〜〜〜〜

外に出てみても、辺りは当然夜の世界。

暗くなった街の中で、ポケモンセンターとフレンドリィショップの灯りだけが、煌々と輝いていました。

しかし、夜空を見上げると……

リーリエ「……きれい……」

思わず見とれてしまう程の、星空とまん丸お月様。

こんな風に空を見るのはいつ以来でしょうか……

……多分、ナッシーアイランドでのあの時以来です。

あの時は、隣にあの人がいましたけれど。

リーリエ「……ミヅキさんも……この空を見てるのかな……?」

思わず独り言が溢れます。今頃アローラは真っ昼間のはずなのに。
 ▼ 49 ンゴロ@ジュナイパーZ 17/02/05 22:39:44 ID:/NPG4P9U [3/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「……………?」

ふと気がつきました。昼間いたはずの洞窟の見張りの方がいなくなっています。

夜中はお休みなのでしょうか?一晩中立っているのも大変ですものね。

リーリエ「ハナダの洞窟………」

マサキ『強いポケモンぎょーさんおるから、迂闊に入ったら危ないでーってやつや』

リーリエ「……………」ゴクリ

皆さん、今私が考えていることわかりますか?

恐らく、正解です。

トレーナーになる前に、少しぐらい経験しておいたほうがいいですもんね。

え?ポケモンさんも持っていないのに危ないって?

大丈夫です、グラジオ兄様から送られてきたこの冒険用道具セット(各種薬、スプレー、煙玉、その他諸々)さえあれば!

……と、その前に。

リーリエ「……パジャマで行くのは、流石にはしたないですよね」

というわけで着替えに戻りました。
 ▼ 50 ンチャム@ローラースケート 17/02/05 22:54:57 ID:/NPG4P9U [4/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
〜ハナダの洞窟〜

スプレーよし、煙玉よし、きよめのおふだよし。

それではいざ、参ります!

……え?どうやって洞窟の前まで辿り着いたのかって?

………それは秘密です。

リーリエ「お、お邪魔しまーす………」ソロー

誰へともなくお邪魔します宣言。

一歩踏み入れると、外よりも一層真っ暗です。

懐中電灯持ってきてよかった……

リーリエ「………………」

……私でもわかります。明らかにポケモンさん達がいる気配……

ポケモンさん達からすれば、丸腰の私なんて格好の獲物なはず。

なのに、そのポケモンさん達は襲いかかってはきません。

スプレーでもきよめのおふだでもない、それらとは別の何か大きな力が働いているかのように……
 ▼ 51 ツハニー@メンタルハーブ 17/02/05 23:07:54 ID:/NPG4P9U [5/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「………………」

まさか自分から襲われにいくような恐ろしい真似はできないので、迂闊に声を出したりはしませんが……

ここまで何も出てこないと、逆に怖くなってきます。

……もしかして、人間と同じように夜中だから寝ているだけとか?


『ギャース!!』

リーリエ「ひっ!?」

どうやら思い違いだったようです。今のは確かにポケモンさんの鳴き声でした。

その後も、何かが動く音だったり、羽ばたく音も聞こえました。明らかに皆さん起きてます。

だけど、私の前には姿を現しません。一体何故なのでしょうか?

 ▼ 52 ーブイ@マッハじてんしゃ 17/02/05 23:27:25 ID:/NPG4P9U [6/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ(あ、ハシゴ……)

結局ポケモンさんに一度も出会うことなく、上層へと続くハシゴまでたどり着いてしまいました。

二階に登っても、ポケモンさんの気配は感じるのに私の前に出てくる気配は一向にありません。

のそのそ歩き回っていると、いくつか貴重な道具が落ちていました。

落ちている道具を拾えば襲いかかってくるかも、などとも思いましたがそんなことはなく。

奇妙な感覚に苛まされながら、再びハシゴを伝って一階へ。

一階へ降りると今度は下へ降りるハシゴ。どうやらこの洞窟は上にも下にも層があるようです。

ポケモンさん達の視線を一身に受けながら、恐る恐る地下の層へと下って行きます。



────刹那。


私はこの度、生まれて初めての生命の危機を覚え、同時にこんなところまで来てしまったことを激しく後悔しました。


リーリエ(………何か……いる………!?)

 ▼ 53 ャタピー@メカニカルメール 17/02/05 23:44:44 ID:/NPG4P9U [7/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
地下フロア全体を埋め尽くす威圧感。

上層にいたポケモンさん達とは比べ物になりません。

緊張で冷や汗がどっと噴き出します。

今すぐにでも逃げ出したいのに、体が言うことを聞きません。まるで金縛りにでもあったかの様です。

仮に言うことを聞いたとしても、足がすくみまくってしまっているこの状態ではどのみち逃げられる気はしませんが……

リーリエ「ひ………あ………」

我ながら情けない声です。まだ私の前には何もいないと言うのに。

……いえ、いなかった、と言う方が正しいでしょう。

たった今、「彼」は私の目の前に現れました。

私より一回りもふた回りも大きく、真っ暗なはずなのにその体はぼんやりと光を帯びているようです。

間違いなくこの地下を埋め尽くす威圧感の元凶。

そして恐らくは、洞窟のポケモンさん達を威圧していたのも「彼」。

その「彼」は、へたり込んだ私を何も言わずに見下ろして。

『…………………』

……この歳でお漏らししてしまうなんて思いませんでした。
 ▼ 54 ロエッタ@シーヤのみ 17/02/06 13:27:50 ID:fBtA7E/g NGネーム登録 NGID登録 報告
続編上がってたんか
支援
 ▼ 55 イリュー@げんきのかたまり 17/02/06 13:56:42 ID:D7F3SMp6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 56 フキムシ@いかりまんじゅう 17/02/06 16:31:09 ID:krqzrnhU NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援だZ
 ▼ 57 ッシ 17/02/06 18:16:15 ID:xxv2OCcA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カイリューとガブどっちが早いん?
 ▼ 58 ビシラス@モーモーミルク 17/02/06 21:33:50 ID:NlH0Jkms [1/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「あ……うぁ………」フルフル

『…………………』

すっかり萎縮しきってしまった私を前にしながら、「彼」は微動だにしません。

何も言わないまま、じっとこちらを見つめています。

……と思っていましたが、実際にはそうではないということに気がついたのはそのすぐ後のことでした。

よく見ると、「彼」はその姿勢を崩すことなく、ゆっくりと私の方へと近づいていました。

テレキネシスの部類でしょうか?何にせよ恐ろしいことには変わりません。

ゆっくりと、しかし確実に。

永遠とも思える時間が過ぎた後、手を伸ばせば届きそうな位置まで近づいてきたところで「彼」の動きは止まりました。

依然私を私を見下ろしているその視線は、物理的な痛みを感じそうなぐらい鋭く突き刺さります。

それと同時に、私の心の奥底まで見透かされているような、そんな気持ちにもさせられる深い深い瞳でした。

……けれど、何故でしょうか。

これほどの鋭い視線にも関わらず、冷たさ、悪意、敵意、そういった類の感情はあまり感じることがありませんでした。

「彼」は、私をどうするつもりなのでしょうか?
 ▼ 59 ロモリ@インドメタシン 17/02/06 21:41:46 ID:NlH0Jkms [2/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「………………」

『………………』

再びの長い沈黙。

本当は長いと思っていたのは私だけで、時間で言えばほんの数秒だったのかもしれません。

しかしそれがかえって功を奏したのか、少し冷静になることができました。平常心にはまだまだ程遠いですが。

そしてその長い(?)時間の中で、私は1つの希望を見出しました。

もしかすると、「彼」とは意思の疎通ができるかもしれない────

根拠はありません。むしろ迂闊に動いたら、その場で私の首が吹き飛ぶかもしれません。

けれど、何もしないよりはマシだと思い、私は意を決して、「彼」に話しかけました。


リーリエ(あ……あの………)
 ▼ 60 ヤッキー@シーヤのみ 17/02/06 21:49:25 ID:NlH0Jkms [3/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
消え入るような声とはこのことです。

自分でも聞き取りづらい程の小さな声しか出ませんでした。

『………………』

「彼」は何の反応も示しません。

聞こえなかったのか、聞こえているけど反応しなかったのか。

今のでは流石に判断できないので、次はもう少し大きな声で……

リーリエ「あのっ!!」

バサバサバサ
キーキー

リーリエ「あ………」

今度は大き過ぎました。どうしてこうも空回リーリエ。

『………………』

またもや「彼」は何の反応も示しません。

やっぱり、意思疎通なんて無理だったんでしょうか……


『…………お前は……』
 ▼ 61 ルダック@ねばねばこやし 17/02/06 21:55:17 ID:NlH0Jkms [4/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「…………え?」

突然のそれは、思いの外鮮明に聞こえました。

カプ・コケコさんのようなカタコトではなく、はっきりとした人の言葉。

しかしその声は普通ではなく、頭の中に直接響いてくるような……

現に「彼」は少しも口を動かしていません。テレパシー……というものでしょうか?

「彼」は続けました。

『………お前は、何者だ?』

リーリエ「え、えっと………」

この時気づきましたが、何者か?と聞かれると意外と答えにくいんですね。

こちらから話しかけたのに、上手く言葉が出てきません。

多分理由はそれだけじゃないと思いますけど。

リーリエ「わ、私は……その……」

『………………』

視線が痛い……こんなに恐ろしい自己紹介、後にも先にもこれっきりにしてほしいものです。
 ▼ 62 イタラン@きんのいれば 17/02/06 22:07:58 ID:NlH0Jkms [5/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「わ、私、は、リーリエ、と、いう、もの、です」

ようやくひねり出した言葉がこの有様。

尋常ではない程のカタコトになってしまいました。

『リーリエ……それが、お前の名か?』

リーリエ「は、はひ!」

『……そうか……』

「彼」は少し考え込み、再び質問を続けました。

『……リーリエ、といったな。お前は、何を求めてここに来た?』

リーリエ「何……を……?」

そういえば、なんで私はここまで来たんでしょうか?

強いポケモンを捕まえるため?スリルを求めて?好奇心?

そのどれにも当てはまった気もするし、どれでもなかった気もします。

そんなことを考えているうちに、ふっと口から出てしまいました。


リーリエ「………わかりません……」
 ▼ 63 ラキオン@きんのたま 17/02/06 22:22:01 ID:NlH0Jkms [6/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
『……わからない?』

リーリエ「あ、いえ、今のはその……」

やってしまった。やらかしてしまった。

「わからない」なんて曖昧な答えで、この場を切り抜けられる筈が……


『………フ、フフフ……』

リーリエ「…………?」

しかし「彼」は怒るどころか笑い始めました。

そんなに可笑しかったんでしょうか……それとも、呆れられてるとか……?

『理由も分からぬままこんな所まで辿り着くとは……変わり者の人間もいたものだ。

リーリエ……か。覚えておこう』

リーリエ「は……はい……」

名前を覚えられてしまいました。怖いです、怖すぎます。

『そうだな……私の名はミュウツー。覚えておいて損は無いだろう。

リーリエ……また会うこともあるかもしれんな』

最後にそれだけ言い残して、「彼」……ミュウツーと名乗ったそのポケモンさんは、どこかへ姿を消してしまいました。
 ▼ 64 ャーレム@だっしゅつボタン 17/02/06 22:53:56 ID:NlH0Jkms [7/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
ミュウツーさんの恐怖から解放されると、私はあなぬけのヒモを使って逃げるように洞窟から飛び出しました。

動悸、息切れ、その他諸々は外へ出てからも収まらず、二本の足で立てていることが奇跡にすら思えます。

何とか落ち着かせて歩き始めたところで、ぐっしょりと濡れた下着と太ももを伝う生暖かい感覚に改めて気がつきました。

恐怖心やら羞恥心やら情けなさが入り混じって、後から後から涙が溢れてしまいます。

泣きながらマサキさんの家に帰ると、物音に気がついて目が覚めたマサキさんが待ち構えており割と本気のお説教。

マサキさんの目元にはクマがあり、本気で心配してくださっていたことがわかります。

マサキさん曰く「お母ちゃん目覚ましたときに『あんたの娘さんもうあの世ですよ』とかよう言わんもん」だそうです。

理由はどうあれ、人に心配してもらえるってことは幸せなんだと思います。

お説教の後はマサキさんが用意してくださっていたお風呂や温かい飲み物にぬくもりを感じまた号泣。

お風呂に入っている間にマサキさんは寝てしまったようです。朝になったらちゃんとお礼も言わなきゃ。

幸いその後は夜明けまでしっかり眠ることができました。夢にミュウツーさんが出てくることもありませんでしたよ。

先ほどの出来事だけではなく、自分では気づいてない疲労が溜まっていたのかもしれません。

そんなこんなでダイヤの夜明け。

いよいよ、私がポケモントレーナーになる(筈)の朝がやってまいりました。
 ▼ 65 ガディアンシー@たからぶくろ 17/02/07 23:35:01 ID:MS8jYKwU [1/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「母様……早く良くなってくださいね」ナデリ

ルザミーネ「………………」

リーリエ「……うん。それではマサキさん、色々とありがとうございました」

マサキ「ホンマに大丈夫なんか?もう1日ぐらい待ってもええんやで?あんな目に遭ったばっかりなんやし」

リーリエ「いえ、あれでトレーナーの世界の厳しさを身を以て教えてもらえたと思えば。

それに、いつまでも甘えているわけにもいきませんから」

マサキ「そうか……ま、リーリエちゃんが行きたい言うならワイが止める理由も無いんやけどな。

お母ちゃんの方はもうちょっと時間かかりそうやわ。また治るなり目覚ますなりしたら連絡したるからな」

リーリエ「母様のこと、よろしくお願いしますね」

マサキ「おう、おっちゃんに任しとき。

ほな、元気で行ってらっしゃい!頑張るんやで、悪い奴には気ぃつけてな!」

リーリエ「はい!行ってきます!」
 ▼ 66 ツドン@かざんのおきいし 17/02/07 23:44:35 ID:MS8jYKwU [2/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
そうして私はマサキさんの家を後にしました。

と言っても母様のことは心配なので、定期的に戻ってくるつもりです。

アローラからの山盛りの贈り物をリュックいっぱいに詰め込み、いざ!マサラタウンへ!

……意外と入るものなんですね、最近のバックというものは。

よくよく考えてみれば、アローラでも大量の薬やスプレーに加えてほしぐもちゃんまで入っていたのだから当たり前のことなのかも。

道中の草むらや洞窟ではスプレーのお世話になりましたが、それもきっと今日までの話。

早く野生のポケモンさんにも怯えずに済む一人前のトレーナーになって、ミヅキさん達をあっと驚かせてみたいです。

島巡りは無くても、ポケモンリーグやチャンピオンが存在するのであれば、成長する手立てはきっとあるはずです。

そうだ、オーキド博士に聞いてみようかな?きっといい方法を知っているはずですよね。

ハウさんからのプレゼントである特製マラサダを片手にそんなことを考えていると、遠くに小さな町が見えてきました。

リーリエ「あれが、マサラタウン……?」

ようやくお目にかかる、全ての始まりの町。

危うくマラサダタウンと言いかけたのはナイショです。

残り二口ほどだったマラサダを一気に口に押し込んで、私は駆け出しました。
 ▼ 67 ョロネコ@いのちのたま 17/02/07 23:50:03 ID:MS8jYKwU [3/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
〜マサラタウン〜

『マサラは まっしろ はじまりの いろ』

リーリエ「……うん、ここがマサラタウンで間違いなさそうです」

看板で答え合わせ。無事にマサラタウンへと辿り着けました。

それにしても、長閑な町です。人も建物も少なく、どこか寂しささえ感じます。

でも『始まりの色』を自称する町だけあって、何か素敵なことが起こりそうな、そんな予感も感じさせてくれる町でした。

オーキド博士はポケモン研究所にいると、マサキさんが仰っていたはず。

リーリエ「えーと……ポケモン研究所は……

あ、あれでしょうか?」

閑静なマサラタウンの中で一際目を惹く大きな建物。

ちょっと古びた印象も受けるけれど、きっとあれがポケモン研究所です。
 ▼ 68 ズゴロウ@フェアリーZ 17/02/08 15:59:40 ID:b1E9xZF6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 69 オップ@ノワキのみ 17/02/08 20:27:38 ID:boXNLuBk [1/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リーリエ「ごめんくださ……わぁ」

中に入ると、まさに研究所と言わんばかりの機械やモニターがずらり。

ベタな展開ではありますが、外観からは想像もつかない程ハイテクノロジーなものでした。

「おや、貴方は?」

博士の助手と思しき白衣の女性に話しかけられました。

リーリエ「あ、私リーリエというものです。オーキド博士にお話があって……」

「リーリエ?……ああ、ナリヤ博士からお話があったという子ですか。

博士ならつい先程帰ってこられたところです。奥にいらっしゃると思うので、会って来られるといいですよ」

リーリエ「ご親切にありがとうございます」

女性の指示を仰ぎ奥へ進むと、オーキド博士であろう白髪の男性。

と、もう一人。マントを羽織った男性が、何やら難しそうな会話をしていました。

私と同じトレーナー志望の方でしょうか?

それにしては、随分と大人びているような……

というか実際、大人の方です。一体誰でしょうか?
 ▼ 70 ルタリス@こおりのジュエル 17/02/08 20:32:33 ID:boXNLuBk [2/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「……そういうわけで、アローラに新しく出来たポケモンリーグの視察に行っとったんじゃ」

「ほう、ついにアローラ地方にもポケモンリーグが完成したんですね。あの博士の喜んでいる顔が目に浮かびますよ」

「うむ。まだまだ出来立てじゃが、四天王のレベルは他の地方に引けをとっておらん。

しかもなんと、初代チャンピオンはわずか11歳の女の子だったそうじゃ」

「11歳?なるほど、11歳と言えば……彼らがチャンピオンになったのと同じぐらいですね」

「ああ、そうじゃったな。昔を思い出すのぉ……

ん?アローラと言えば、アローラからやって来たトレーナー志望の女の子が今日あたり訪ねてくる予定じゃが……」

「女の子?それはもしかしてあの子では?」

「何?」


リーリエ「こ、こんにちはー……」

「おお、来ておったのか!」
 ▼ 71 ガラティオス@トレジャーメール 17/02/08 20:39:02 ID:boXNLuBk [3/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「君がリーリエちゃんじゃな?ナリヤから話は聞いておるよ、はるばるアローラからようこそ。

おっと失礼、自己紹介が遅れたな。わしの名はオーキド、皆からはポケモン博士と呼ばれておるよ」

リーリエ「初めまして、オーキド博士。お会いできて光栄です」

オーキド「うむ、いつの時代もトレーナーを目指す子供達は輝いて見えるのお。

それから彼のことも紹介しておこう。彼は……」

「俺の名はワタル。カントーでポケモントレーナーをやっている男だ、よろしく!」

リーリエ「よろしくお願いします、ワタルさん。

………ワタル?」

ワタル「ん?どうかしたか?」

ワタルさん……どこかで聞いたことがある名前です……


マサキ『はー、ワタルさんとどっちが強いやろなぁ』
 ▼ 72 ノクラゲ@がんせきプレート 17/02/08 20:45:01 ID:boXNLuBk [4/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リーリエ「あーっ!!」

2人「!?」

ワタル「な、何だ?」

オーキド「どうしたと言うんじゃ?」

リーリエ「わ、ワタルさんって、もしかして、チャンピオンのワタルさんですか?」

ワタル「なんだ、知っていたのか。

いかにも!俺はドラゴンタイプの使い手にして、カントー地方ポケモンリーグのチャンピオンを務めている!

君もトレーナーを志すと言うのなら!この俺を超えることを目標にするのもいいかもしれないな!」

リーリエ「は、はい……」

運がいいのか悪いのか、まさかこんなところでカントートップのトレーナーと出会うなんて。

……きっと運が良いんです、そう思うことにします。

オーキド「まあチャンピオンを目指すのも良いが、旅の仕方はそれぞれじゃからな。

リーリエちゃんに合った楽しみ方を見つけると良い。冒険というものはそういうもんじゃ。

それじゃあ、こっちへ来なさい。君のために用意しておいたポケモンが待っておるぞ」

リーリエ「はい、ありがとうございます!」
 ▼ 73 ッシ 17/02/08 20:47:38 ID:CqwEaQrI NGネーム登録 NGID登録 報告
しえーん
 ▼ 74 スカーン@こおりのいし 17/02/08 20:52:19 ID:boXNLuBk [5/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
オーキド「今回用意したのはこの3匹!と言っても毎回この3匹なんだがの。

じゃあ紹介していこう。まずは草のポケモン、フシギダネ!」

「だねふしゃ!」

オーキド「次は炎のポケモン、ヒトカゲ!」

「カゲー!」

オーキド「最後は水のポケモン、ゼニガメ!」

「ゼニゼーニ!」

オーキド「以上の3匹じゃ。どれでも好きなポケモンを連れて行くといい」

リーリエ「わぁ………!」キラキラ

ずっとミヅキさんと一緒にいたので、ある程度はイメージしてきたつもりでしたけど……

いざ目の前にしてみると、すごくドキドキ、少しわくわく。

みんなとても輝いて見えます。どの子にしようかなぁ……

……ミヅキさんやハウさんも、こんな気持ちだったんでしょうか?
 ▼ 75 ニノコ@ほしのかけら 17/02/08 20:57:30 ID:boXNLuBk [6/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リーリエ「うーん……」

オーキド「どいつも育てやすく、且つ育てがいのあるポケモンじゃ。どれを選んでも、きっと楽しい旅になるぞ」

ワタル「じっくり考えるといい。何事も最初が肝心だからな」

とは言われたものの、一向に決められる気がしません……

「トレーナーとしての最初のパートナー」、この重要さは今の私でも分かります。

こんな時、ミヅキさんならスパッと決められるのかな……

……ミヅキさんなら………

……………………


………よし。

リーリエ「……決めました、この子にします」

オーキド「おお、決まったか。どれどれ、君が選んだポケモンは……」


ヒトカゲ「カゲ!」
 ▼ 76 ガバンギラス@きょうせいギプス 17/02/08 21:06:13 ID:boXNLuBk [7/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ワタル「ほう、ヒトカゲか!なかなかいい趣味をしてるな!」

リーリエ「そ、そうですか?」

ワタル「ああ!ヒトカゲは炎タイプのポケモンだが、ドラゴンタイプに近い性質も持っている!ドラゴン使いの俺にとってもお気に入りの1匹さ!」

リーリエ「なるほど……」

ワタル「もちろん、他の2匹が劣っているなんて言うつもりはないがな。

フシギダネもゼニガメも、そしてそのヒトカゲも、愛情を持って育ててやれば抜群に強くなるぞ!」

リーリエ「それは頼もしいです!今から楽しみです!」

オーキド「なるほど、リーリエちゃんが選んだのは炎のポケモン、ヒトカゲか。そいつは育てがいがあるぞぉ!

ところで、何故ヒトカゲにしたんじゃ?」

リーリエ「……ミヅキさん……

……憧れのトレーナーさんと同じだからです」
 ▼ 77 ルキア@ヘルガナイト 17/02/08 21:13:47 ID:boXNLuBk [8/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
オーキド「憧れの……」

ワタル「トレーナー?」

リーリエ「私がまだアローラにいた頃、色々と助けてもらった、ミヅキっていう名前のトレーナーさんがいたんです。

すごく強くて頼もしい人で、歳は私と同じぐらいだったんですけど、アローラ地方のチャンピオンになっちゃうぐらい凄い人でした」

ワタル「アローラ地方のチャンピオン?それってさっき博士が言っていた……」

オーキド「ああ、きっとそうじゃ」

リーリエ「それで、その人が最初に選んだパートナーが炎タイプのポケモンさんだったので、私も同じ炎タイプのポケモンさんにしようと思ったんです」

ワタル「成る程……」

リーリエ「……でも、結局は自分で決められてないような気もするんですけど……」

ワタル「そんなことはない、立派な理由じゃないか。憧れの存在を追いかけるというのも、冒険に出る立派な理由の一つさ。

それにしても、アローラ地方のチャンピオンが少女というのは本当だったようだな」

オーキド「なんじゃ、信じてなかったのか?」

ワタル「半信半疑、といったところでしたよ。正直ね。

しかし君の話を聞いて興味が湧いたよ、いつか君の友達とも戦ってみたいものだ」
 ▼ 78 ライゴン@きゅうこん 17/02/08 21:26:14 ID:nuuGrmCQ [1/11] NGネーム登録 NGID登録 報告
ワタル「さてリーリエちゃん、最初のポケモンも手に入れたことだし、これから君は1人のポケモントレーナーとなる。

一言でポケモントレーナーと言っても色々あるが、ポケモントレーナーは本来何をするものであるか、知ってるか?」

リーリエ「えーと、ポケモンバトル……ですか?」

ワタル「その通りだ。野生のポケモンや他のトレーナーと戦い、経験を積んで強くなりなが、ポケモンとの絆を深め合う。

絆の深め方は人によって違うが、おおよそそれがポケモントレーナーというものだ。

というわけでリーリエちゃん!早速初バトルと行こうか!」

リーリエ「え?でもここにトレーナーは……」

ワタル「何を言っている、バトルするにはトレーナーが2人いれば十分!そしてここにはトレーナーが2人いる!」

……カントーに来てから嫌な予感を抱くのはこれで何度目でしょうか?

ワタル「1人は新米ポケモントレーナーであるリーリエちゃん、君のことだ。

そしてもう1人は!カントー地方最強のトレーナー、この俺だ!

デビュー戦にはこれ以上ない相手じゃないか!さあ、バトルを始めよう!!」


リーリエ「えぇ〜っ!!?」
 ▼ 79 コン@ドラゴンメモリ 17/02/08 21:32:05 ID:nuuGrmCQ [2/11] NGネーム登録 NGID登録 報告
もはや上げ慣れた悲鳴を一つ。

まさかこんな展開になるなんて……

オーキド「おいおいワタル君、息巻くのはいいがあまり怖がらせるようなことはいかんぞ?」

ワタル「心配ご無用です、その辺の加減は弁えてますよ。

安心してくれリーリエちゃん、何も俺は駆け出しのトレーナーを叩き潰して再起不能にするようなマネはしないよ。

ただ嬉しいんだ、新しい可能性が芽生える瞬間に立ち会えたことがね」

リーリエ「そ、そうは言われましても……」

ワタル「そうだな……よし、俺が繰り出すポケモンはこいつだ!」ポンッ

ミニリュウ「みにりゅ!」

リーリエ「……この子は?」

ワタル「こいつの名はミニリュウ、俺の相棒であるカイリューの進化前のポケモンだ。

まだ先日タマゴから孵ったばかりの生まれたてだが、しっかり育ててやればどんなポケモンよりも強くなるぞ!」

リーリエ「ど、どんなポケモンよりもですか?それじゃあ私に勝ち目なんて……」

ワタル「ああ、君のヒトカゲが成長しても敵わないかもな!それとも尻尾巻いて逃げ出すかもな?」

リーリエ「……………むっ」
 ▼ 80 ェリム@タウンマップ 17/02/08 21:36:47 ID:nuuGrmCQ [3/11] NGネーム登録 NGID登録 報告
……まだバトルのこととかトレーナーのこととか、よくわからないですけど……

今バカにされたということは、なんとなく分かりました。

リーリエ「……そんなの……」

ワタル「ん?」


リーリエ「……そんなの、やってみなければわからないじゃないですか!」

ワタル「おっ、やる気になったか?いいだろう、受けて立とう!」

リーリエ「うっ………」

……まんまと口車に乗せられてしまった気がしますけど、いずれは通る道です。

それにワタルさんの言った通り、デビュー戦としては贅沢すぎるぐらいの相手です!

胸を貸していただくくらいのつもりで参りましょう!

それでは、いざ!


リーリエ「ヒトカゲさん、お願いします!」ポンッ

ヒトカゲ「カゲー!!」
 ▼ 81 コドラ@こだいのぎんか 17/02/08 21:44:11 ID:nuuGrmCQ [4/11] NGネーム登録 NGID登録 報告
ワタル「うむ、やはりいいヒトカゲだ。元気もいいし、潜在能力も高い。

だがそれを生かすも殺すもトレーナー次第!リーリエちゃん、君はどんなトレーナーかな!?」

ミニリュウ「りゅう!」


リーリエ「ヒトカゲさん、頑張りましょう!私も頑張りますので!」

ヒトカゲ「カゲ!」


オーキド「やれやれ……まあ当人たちがやる気なら構わんか。

それでは!ワタルvsリーリエのバトル、はじめぃ!」
 ▼ 82 ーマンダ@ひこうのジュエル 17/02/08 21:53:34 ID:nuuGrmCQ [5/11] NGネーム登録 NGID登録 報告
ワタル「リーリエちゃん、トレーナーになるに当たって、俺から一つアドバイスだ!

良いトレーナーになるには、自分の相棒であり分身であるポケモンのことをよく知ることが不可欠だ!」

リーリエ「ポケモンさんのことを知る……ですか?」

ワタル「そうだ!ポケモンのタイプや相性はもちろん、覚える技に特性、得意なことや苦手な相手など、知るべきことは山ほどある!

トレーナーというものは、それらをよく理解し、ポケモンと確かな信頼関係を築くことで初めて一人前と呼ばれるようになる!

そうすることでポケモンからも信頼されるようになり、より成長できるというわけだ!ただ強いだけじゃ、一人前とは言えないぞ!」

リーリエ「ただ強いだけじゃ……」

ワタル「ただ強いだけのトレーナーはごまんといるが、俺も、そして君の友達もきっと違うはずだ!

チャンピオンになれるのはその地方でたった1人!君が憧れているトレーナーは、その競争を勝ち抜いた真の強者トレーナーであるということだ!」

リーリエ「当然です、ミヅキさんは凄い人なんですから!」

ワタル「だが、そのトレーナーに追いつくことは並大抵のことではない。君はその険しい道を乗り越えられるかな?」


……険しい道なのは承知の上です。

だけど私は、あの人に追いつきたい。あの人の隣に立って、共に歩みたい。

…………だから。

リーリエ「……勿論です!越えてみせます!!」
 ▼ 83 ツボット@つきのいし 17/02/08 22:18:16 ID:nuuGrmCQ [6/11] NGネーム登録 NGID登録 報告
ワタル「……いい返事だ。それでこそ、こちらもやりがいがあるというものだ!

そろそろいくぞ!ミニリュウ、『にらみつける』!」

ミニリュウ「りゅう!」キッ

ヒトカゲ「カゲ……!」ビクッ

リーリエ(にらみつける……防御力を下げる技ですね。それなら……)

リーリエ「ヒトカゲさん、『ひっかく』です!」

ヒトカゲ「カゲ!」ズバッ

ミニリュウ「りゅっ!」

ワタル「うむ、いい判断だ!防御力を下げられたら長期戦には不利、だったら速攻を仕掛ければいい!」

リーリエ「もう一度『ひっかく』です!」

ヒトカゲ「カゲー!!」

ワタル「だがまだまだ甘い!ミニリュウ、かわせ!」

ミニリュウ「りゅう!」スカッ

ヒトカゲ「カゲッ!?」

リーリエ「!?」
 ▼ 84 キジカ@においぶくろ 17/02/08 22:30:18 ID:nuuGrmCQ [7/11] NGネーム登録 NGID登録 報告
ワタル「そのまま『まきつく』だ!」

ミニリュウ「りゅうー!!」ギュー

ヒトカゲ「グエー!」ギュー

リーリエ「ヒトカゲさん!!」

ワタル「ハハハ、『にらみつける』で防御が下がっているからいつもより効くはずだ!」

ヒトカゲ「カ……ゲ……」ギュー

リーリエ(反撃しようにも、巻きつかれて身動きが取れません……一体どうしたら……)

ワタル「……相手を攻撃するだけがポケモンバトルじゃないぞ!道具や変化技を使うタイミングを見極めることも重要だ!」

リーリエ「道具や、変化技?…………!!

ヒトカゲさん、『なきごえ』です!!」

ワタル「!」

ヒトカゲ「カ……カーゲ?(はぁと)」

ミニリュウ「りゅ、りゅう……」シュルル

リーリエ「拘束が溶けました!ヒトカゲさん、そのまま連続で『ひっかく』です!!」

ヒトカゲ「カゲェー!!」ズバズバズバッ
 ▼ 85 ガジュペッタ@きりのはこ 17/02/08 22:51:44 ID:nuuGrmCQ [8/11] NGネーム登録 NGID登録 報告
ミニリュウ「み、みにりゅ……」バタッ

ワタル「………見事だ」

オーキド「ミニリュウ、戦闘不能!ヒトカゲの勝ち!よって勝者、リーリエちゃんじゃ!」

リーリエ「……や、やった!やりました!」

デビュー戦で初勝利、幸先の良いスタートです!

リーリエ「ヒトカゲさん、ありがとうございます!初勝利ですよ、初勝利!」

ヒトカゲ「カゲ!」エッヘン

ワタル「うん、いいバトルだった。これなら安心だな」

リーリエ「ワタルさん、ありがとうございました。おかげで良い経験が出来ました」

ワタル「礼を言われるほどのことじゃない、俺はただ新人トレーナーを応援したかっただけさ。

もしもう一度俺と戦いたいと思ってくれたなら、各地のポケモンジムを巡るといい」

リーリエ「ポケモンジム、ですか?」

ワタル「ああ。カントーには8つのポケモンジムがあって、それぞれにジムリーダーという強者トレーナーがいる。

ジムリーダーに勝てば、ジムバッジが貰える。そのジムバッジを8個集めて、セキエイ高原にあるポケモンリーグに挑戦するのが、カントーのポケモントレーナーの最終目標と言われているのさ」

リーリエ「ポケモンリーグ……」
 ▼ 86 ザリガー@きぼんぐり 17/02/08 23:06:58 ID:nuuGrmCQ [9/11] NGネーム登録 NGID登録 報告
ワタル「まあさっき博士も言ってたように、旅には人それぞれの形がある。君は君の行きたいように進めばいいさ。

ただ俺は、君ともう一度、次は本気でバトルしてみたいと思っているとだけ伝えておくよ」

リーリエ「ワタルさん……」

ワタル「では博士、俺はこのぐらいで」

オーキド「うむ、しっかりやるんじゃぞ」

ワタル「はい、博士もお元気で。

リーリエちゃん、また君と会えるのを楽しみにしてるよ。次は是非、最高の舞台でな」

リーリエ「は、はい!」

 ▼ 87 タモン@ハガネールナイト 17/02/08 23:27:05 ID:nuuGrmCQ [10/11] NGネーム登録 NGID登録 報告
そうしてワタルさんは去って行きました。やはりチャンピオンだけあって、ポケモンバトル以外の面でもとても素敵な方でした。

『次は是非、最高の舞台でな』────

それってつまり、ポケモンリーグの頂点?私が?

……今はまだトレーナーになった実感すら無いのに、ポケモンリーグだなんて、夢のまた夢のように思えます。

だけど、トレーナーとして成長できるのなら。

そして成長して、ミヅキさんの隣に立てるなら。


こうして、私のカントー巡りに明確な目標ができました。

まずは8つのポケモンジム制覇。

そして、ポケモンリーグチャンピオン・ワタルさんに挑戦。

超えるべき山は数え切れないぐらいありますけど、それぐらいの方が張り合いがあるというものです。

オーキド博士はポケモンさんだけでなく、「旅のお供に」とのことでポケモン図鑑とタウンマップ、それからモンスターボールや傷薬などの道具一式もくださいました。

グラジオ兄様から送られてきた分と併せれば、このままカントーを一周しても使い切れなさそうなぐらいの量になります。こんなにもらっていいのかな……

ともかく、これで私もポケモントレーナーの一員です。早く一人前のトレーナーになれるよう、がんばリーリエですね!


そして私は、夢と希望と傷薬をリュックサック一杯に詰め込み、新たなパートナー・ヒトカゲさんと共に、最初のポケモンジムがあるというニビシティへ向けて走り出しました。
 ▼ 88 ートロトム@フェアリーメモリ 17/02/08 23:40:28 ID:nuuGrmCQ [11/11] NGネーム登録 NGID登録 報告
突然ですが>>1は明日から一週間ほどアローラ地方へ旅立ちます
毎日更新を目的としていましたが向こうで更新できるかはわかりません
ご了承ください
 ▼ 89 ーブイ@リリバのみ 17/02/09 14:34:51 ID:0n/JM6po NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ゆっくり更新でいいですよー
しえんぬ
 ▼ 90 イノーズ@デボンのにもつ 17/02/11 01:39:04 ID:cVA1ueuk NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しぇん
 ▼ 91 グロコ@スピーダー 17/02/11 10:18:03 ID:UUlrZT3k NGネーム登録 NGID登録 報告
しえん
 ▼ 92 シャマリ@みかづきのはね 17/02/14 21:52:13 ID:3uqm9vxQ NGネーム登録 NGID登録 報告
ハワイって意外とマラサダ売ってないんですね
 ▼ 93 クホーク@ドラゴンメモリ 17/02/15 19:38:19 ID:XBqOuSMA [1/15] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜トキワの森〜

リーリエ「ここがトキワの森ですね。

ここまではヒトカゲさんだけでも来られましたけど……」

ダンジョン、と呼ぶのでしょうか?こういう手強そうなところは1匹だとちょっと心細いかも。

この辺りで私も、自力でポケモンさんを捕まえてみようかな?

ミヅキさんが捕まえるところは何度も見たし、きっと私でもなんとかなるはずです。

リーリエ「うん、そうしましょう。それがいいです」

そうと決まれば善は急げです。

私は意気揚々とトキワの森へ踏み込みました。
 ▼ 94 ャタピー@ゴーゴーゴーグル 17/02/15 19:44:00 ID:8HlFPX/6 [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
イッチお帰り〜!
 ▼ 95 ピンロトム@ポケトレ 17/02/15 19:45:17 ID:XBqOuSMA [2/15] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ただいまです
 ▼ 96 ザードン@フォトアルバム 17/02/15 19:50:32 ID:XBqOuSMA [3/15] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
そう思い立ち数時間。

私リーリエ、未だ悪戦苦闘中。

こっちへ行っては逃げられ、あっちへ行っては倒してしまい……

ヒトカゲさんが強くなるばかりです。それはそれでいいのですが。

リーリエ「ミヅキさんはあんなに簡単そうに捕まえてたのに……」

最近何かあればミヅキさんのことを思い出します。

しかもミヅキさん、定期的にポケリゾートへ行っては捕まえたポケモンさん達をしっかりお世話してました。

ミヅキ『捕まえたからには、ちゃんと面倒見てあげるのがトレーナーとしての……ん?セキム?セキニン?……だよね!』

だそうです。つくづくミヅキさんのトレーナーとしての偉大さを実感します。

と同時に、自分の甘さも思い知らされる旅路です……

リーリエ「……向いてないんでしょうか……」

カントーへ来てから独り言が増えた気がします。それもネガティブな。
 ▼ 97 メタマ@はっかのみ 17/02/15 19:59:54 ID:XBqOuSMA [4/15] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ヒトカゲ「カゲ……?」

旅に出た頃より幾分逞しくなったヒトカゲさんが、心配そうに私の顔を覗き込んで来ました。

どうやらポケモンにはトレーナーの感情が分かるというのは本当のようです。

リーリエ「心配しないで、大丈夫だから……」

口では言ったものの、私の顔もヒトカゲさんの顔も晴れません。

リーリエ「はぁ………」

独り言と一緒にため息も増えました。そのうち胃も痛くなりそう……


そんな時、ふとナッシー・アイランドでの出来事を思い出しました。
 ▼ 98 ンペルト@こおりのジュエル 17/02/15 20:05:42 ID:XBqOuSMA [5/15] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜〜〜〜〜

リーリエ「私が困れば、ミヅキさんといつでも会えたりして……」

ミヅキ「……え?」

リーリエ「……えっ?あ、な、何言ってるんでしょうか私ってば……」

ミヅキ「ふふっ、じゃあわざと困らせちゃおうかな?」

リーリエ「もう、からかわないでください。

……えっと、ミヅキさんは……」

ミヅキ「うん?」

リーリエ「島巡りを終えたら……どうなさるんですか?」

ミヅキ「島巡りを終えたら?うーん……

わかんないや、何すればいいかな?」

リーリエ「よかった……ミヅキさんのように凄い人でも決められないことあるんですね」

ミヅキ「リーリエ、ちょっと私のこと買いかぶり過ぎじゃない?私なんて全然そんな完璧人間じゃないんだから」

リーリエ「そんなことないです、ミヅキさんは私にとって憧れの人なんですから」

ミヅキ「もー照れちゃーう。で、そういうリーリエはどうしたいの?」
 ▼ 99 ガカイロス@コインケース 17/02/15 20:13:08 ID:XBqOuSMA [6/15] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リーリエ「私は………

トレーナーになって、ミヅキさんと旅したいな……」

ミヅキ「えっ?」

リーリエ「…………………」

ミヅキ「………憧れてくれるのは嬉しいんだけど……

リーリエってさ、もしかして……」

リーリエ「な、何ですか?」

ミヅキ「……ソッチの気、ある?」アトズサリ

リーリエ「んなっ!?そ、そんな!酷いですミヅキさん!」

ミヅキ「うそうそ、冗談だよ冗談」

リーリエ「もう、ミヅキさんたら……」

ミヅキ「えへへー。……でも今ので、私も島巡りの後にやりたいこと決まったかも」

リーリエ「え?」

ミヅキ「私、もっともっと強くなる。

もっともっと強くなって、そしたら………」
 ▼ 100 クーン@ビアーのみ 17/02/15 20:22:33 ID:XBqOuSMA [7/15] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜〜〜〜〜

リーリエ「…………………」

ヒトカゲ「カゲ………」

リーリエ「…………よっしゃあ!!」ピシャッ

ヒトカゲ「!?」ビクッ

こうなりゃ空元気です。自慢の技です。

頬を打って気合いを入れ直し。

こんな程度でへこたれていたら、ミヅキさんに笑われてしまいますよね。

リーリエ「……ヒトカゲさん」

ヒトカゲ「?」

リーリエ「心配かけてごめんなさい、もう大丈夫です。

頼りないトレーナーですけど、もう少しだけ、私についてきてくださいますか?」

ヒトカゲ「カゲ!」

任せとけ、と言わんばかりに元気な鳴き声を一つ。まだ出会ったばかりですけど、いずれはとても頼もしいパートナーになってくれそうです。

その後格闘することさらに数時間……
 ▼ 101 マゲロゲ@のろいのおふだ 17/02/15 20:29:29 ID:XBqOuSMA [8/15] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
……………

………



カチッ

リーリエ「…………?

入った?入りましたか今?」

ヒトカゲ「カゲ!カーゲー!」

リーリエ「や、やった……!やりました!!やりましたよヒトカゲさん!!」

ヒトカゲ「カゲー!!」

所要時間、およそ半日。

私リーリエ、成し遂げました!

遂に自分の力でポケモンさんを捕まえました!

2人(1人と1匹?)で飛び跳ねて大喜び。

あれ?おかしいな、目から水が……
 ▼ 102 ワンナ@グラウンドメモリ 17/02/15 20:39:00 ID:XBqOuSMA [9/15] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
そんな私の記念すべき初捕獲ポケモンさんは……


じゃん!キャタピーさんです!

キャタピー「ぴー?」

リーリエ「こんにちは、キャタピーさん。これからよろしくお願いしますね」

キャタピー「ぴー」


というわけで、私の2匹目のポケモンさんはキャタピーさんとなりました。

後でポケモン図鑑を見て知ったことですが、キャタピーさんは『捕まえやすく成長も早い』ポケモンさんなんだそうです。

そんなキャタピーさんに悪戦苦闘していた私って一体……

と、とにかく!仲間も増えたことですし、次の街へレッツゴーです!
 ▼ 103 マゾウ@ねむけざまし 17/02/15 20:47:07 ID:XBqOuSMA [10/15] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜ニビシティ〜

『ニビは はいいろ いしのいろ』

最初のポケモンジムがあるというニビシティへ到着。もう日が沈みかけです。

石の色……と言いますけど、どの辺が石の色なんでしょうか?

と思ったらこの町には化石などを展示している博物館があるそうです。なるほど。

折角ですので後で見学に行こうと思います。でもその前に……

リーリエ「まずはポケモンさんを元気にしてあげないとですね」

町に着いたらポケモンセンターへ。アローラと違って町にしかポケモンセンターがないのでちょっと不便。

そしてその足で早速ポケモンジムへ挑戦。

この町のジムリーダー・タケシさんは岩タイプの使い手とのこと。

炎タイプのヒトカゲさん、虫タイプのトランセルさん(キャタピーさんが進化しました)と共に、いざ!初のポケモンジムです!

……………あれ?
 ▼ 104 デカバシ@アクセサリーいれ 17/02/15 20:58:18 ID:XBqOuSMA [11/15] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
タケシ「筋はいいようだが、まだまだだな!もう一度出直してこい!」

リーリエ「うう………」

コテンパンにやられてしまいました……。

炎タイプも虫タイプも岩タイプが苦手。さらにポケモンさんのレベルもタケシさんの方が上とくれば、勝てる要素が見当たりません。

リーリエ「ごめんね2人とも……早く元気にしてあげなくちゃ……」

こうして私の初ジム戦は大失敗に終わりました。カントーへ来てから失敗続きです。


「おーっす!未来のチャンピオン!」

リーリエ「!?」

入り口近くに立っていた男の人が急に話しかけて来ました。トレーナーさんではないようですけど……というか、未来のチャンピオン?

「こっぴどくやられたようだな!だが安心しろ、俺がポケモンジム突破のためのアドバイスをしてやろう!」

どうやらアドバイスを下さるようです。皆さんメモのご準備を。

「タケシに勝ちたければ方法は2つある!

1つは、岩タイプに有利なポケモンを捕まえること!

もう1つは、君の今の手持ちポケモンが岩タイプに有効な技を覚えるまで育てることだ!」
 ▼ 105 ルロック@タウリン 17/02/15 21:05:04 ID:XBqOuSMA [12/15] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リーリエ「有効な技……ですか?」

1つ目はなんとなく分かります。水タイプや草タイプのポケモンさんのことですよね。

「そうだ!ポケモンというものは、なにも自分のタイプと同じ技しか覚えないわけじゃない!

現に君のヒトカゲやトランセルも、ひっかくや体当たりといったノーマルタイプの技を使えるだろ?」

リーリエ「あ、言われてみれば確かに……」

「ポケモンの中には、自分が苦手なタイプに有効な技や、相手を弱体化する補助技を覚えるポケモンも多い!

レベルを上げれば覚えるポケモンもいるし、技マシンを使ったり人に教えてもらうことで覚えるポケモンもいる!

タイプ相性を覚えることがポケモントレーナーとしての第一歩だとするなら、色々やタイプの技を有効に使えるようになるのは二歩目といったところだな!」

リーリエ「なるほど……」

「それにレベルを上げれば単純にポケモンが強くなるし、進化だってする!レベルを上げることはいいことづくめなんだ!

俺からのアドバイスは以上だ!早いとこポケモンセンターに連れて行ってやって、もう少し鍛えてから出直してくるんだな!」

リーリエ「はい!ありがとうございます!」

駆け足でポケモンセンターへ。すっかり夜になってしまったので、その日はそこで宿を取ることにしました。

アドバイスを踏まえ、しばらくはポケモンさんの特訓です!
 ▼ 106 ナップ@ギンガだんのカギ 17/02/15 21:19:35 ID:XBqOuSMA [13/15] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
翌日。

リーリエ「ポケモンさんのレベルを上げるにはとにかくバトル……ですか。

野生のポケモンさんを無闇に傷つけるのは少し気が引けますが……」

今更どの口が言うのか、と言う話ですよね。

トレーナーになった以上、避けては通れない道です。

それならせめて、傷つけたポケモンさんの分まで強くなるのが礼儀というものです。

リーリエ「頑張りましょう、ヒトカゲさん、トランセルさん!」

ヒトカゲ「カゲ!」

トランセル「……………」
 ▼ 107 チム@メタルコート 17/02/15 21:25:53 ID:XBqOuSMA [14/15] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リーリエ「えっ?トランセルさんまた進化するんですか?」

トランセル「……………!!」

カッ

バタフリー「ふりいいいい!」

リーリエ「成長が早いというのは本当だったんですね!バタフリーさん綺麗です!」

〜〜〜〜〜

リーリエ「なるほど、貴方達はこんな技を覚えるんですね」

バタフリー「ふりい」

ヒトカゲ「カゲ?」

〜〜〜〜〜

ヒトカゲ「カゲー!!」

カッ

リーリエ「まさかヒトカゲさん、遂に……!!」


「ガオオオオオ!!!」
 ▼ 108 スキッパ@しろぼんぐり 17/02/15 21:28:12 ID:8HlFPX/6 [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
ペース早くない?
大丈夫?
 ▼ 109 テッコツ@ピジョットナイト 17/02/15 21:30:27 ID:XBqOuSMA [15/15] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
そう?
 ▼ 110 ラキオン@ふるびたかいず 17/02/16 20:32:14 ID:yabOjqNA [1/9] NGネーム登録 NGID登録 報告
さらに数日後。


リーリエ「たのもー!」

タケシ「………来たか」

リーリエ「はい、リベンジに来ました!」

タケシ「ああ、いい顔になったな。挑戦者の顔だ。

そんな挑戦者の試練となるのが俺達ジムリーダーの務め!出番だ、イシツブテ!」

イシツブテ「ラッシャイ!」ポンッ


リーリエ「望むところです!バタフリーさん、お願いします!」

バタフリー「ふりいい!」ポンッ
 ▼ 111 ゴラス@さらさらいわ 17/02/16 20:45:24 ID:yabOjqNA [2/9] NGネーム登録 NGID登録 報告
タケシ「バタフリーか……先日のトランセルから進化したんだな。

だが相性はむしろますますこちらに有利、さあどうする?」

リーリエ「そんなことは織り込み済み!バタフリーさん、『ねむりごな』です!」

タケシ「!」

バタフリー「ふりっ!」ファサ

イシツブテ「ラッシャ……Zzz」

タケシ「イシツブテ!」

リーリエ「続けて『ねんりき』です!」

バタフリー「ふりいいい!!」ビビビビ

イシツブテ「グガッ……Zzz」

リーリエ「ナイスですバタフリーさん、効いてますよ!」

タケシ「なるほど……確かに以前とは違うようだな。

面白い!簡単に踏み台にはならないぞ!」
 ▼ 112 シギダネ@チルタリスナイト 17/02/16 20:53:48 ID:yabOjqNA [3/9] NGネーム登録 NGID登録 報告
特訓の成果は確かに出ていました。

リーリエ「もう一度『ねんりき』です!」

バタフリー「ふりいいい!!」ビビビ

イシツブテ「」ドサッ

タケシ「イシツブテ!」

バタフリーさんの活躍で、タケシさんの初手イシツブテさんを突破。

リーリエ「バタフリーさん、凄いです!」

バタフリー「ふりい!」

続くタケシさんの切り札、イワークさんを相手取るのは……

リーリエ「バタフリーさん、戻ってください!

お願いします、リザードさん!」ポンッ

リザード「ガアアー!!」

ヒトカゲさんが進化した姿、リザードさんです!

タケシ「リザードか……相変わらず相性はこちらが有利だが、こいつも一筋縄ではいかないんだろうな!」

リーリエ「勿論です!ただではやられませんよ!」
 ▼ 113 ョロゾ@ゼニガメじょうろ 17/02/16 21:02:22 ID:yabOjqNA [4/9] NGネーム登録 NGID登録 報告
リザードさんにとっても岩タイプであるイワークさんは不利な相手ですが、新たに覚えた必殺の『メタルクロー』のおかげで互角に渡り合えています。

メタルクローだけでなく、『りゅうのいかり』や『ひのこ』といった数々の技を織り交ぜて攻め立てます。

次の一手を考え、リザードさんに指示を出していると、ふとあることに気がつきました。


私は今、ポケモンバトルを楽しんでいます。


以前の私は、ポケモンさんが傷つくからという理由でポケモンバトルを敬遠している節がありました。

それ自体は今でも変わってないと思います。例え勝っても負けても、このバトルが終わったらすぐにポケモンセンターに駆け込むつもりです。

タケシ「イワーク、『がんせきふうじ』だ!」

リーリエ「避けてください、リザードさん!」

でも改めて考えてみると、自分のポケモンさんが傷つくのを見るのが好きな人なんているはずないと思います。

思い返せば、ミヅキさんもグラジオ兄様も、自分のポケモンさんがピンチに陥ったり瀕死になったりした時は、とても悔しそうな表情を浮かべていました。

リザード「リザードさん、『えんまく』です!」

タケシ「振り払え!そのまま『たいあたり』だ!」

だけどきっと、その表情は私の「ポケモンさんが傷つくから」という理由とはちょっと違うと思います。
 ▼ 114 ッタイシ@ていきけん 17/02/16 21:14:22 ID:yabOjqNA [5/9] NGネーム登録 NGID登録 報告
その表情が何を意味しているのかは、今の私にはわかりません。

でも、もし駆け出しトレーナーである私と、あの強者達が同じことを考えているのなら……


それは多分、「もっと活躍させてあげられなくてごめんなさい」という気持ち。


タケシ「もう一度『がんせきふうじ』だ!」

リーリエ「『メタルクロー』ではじき返してください!」

私はまだトレーナーになったばかりですが、もう何度こんな気持ちを抱いたかわかりません。

リザードさんもバタフリーさんも、私よりももっと才能のあるトレーナーの手持ちだったら、もっと華々しい活躍が出来ていたかもしれません。

そんな中でも、2匹は何の文句も言わず、まだまだ未熟なトレーナーである私を信じて戦ってくれています。

戦いの中で成長するのはポケモンさんだけではありません。ポケモンさんに指示をするトレーナーもまた、経験を積むことによって成長するものなんだと思います。

……ハウさんが言ってた「ポケモンバトルを楽しむ」という意味、少しわかったような気がします。

戦いの中で活き活きとしたポケモンさんの後ろ姿を見ながら、互いの成長を実感する……

ポケモンバトルがこんなに楽しいものだったなんて、アローラにいた時には想像もつきませんでした。

そんなポケモンさん達と力や心を合わせ、大きな試練を達成した時の喜びはきっと……
 ▼ 115 ナフィ@トウガのみ 17/02/16 21:23:01 ID:yabOjqNA [6/9] NGネーム登録 NGID登録 報告
そしてついに、決着の時。

リーリエ「とどめです!リザードさん、『メタルクロー』!!」

リザード「ガルアーッ!!」

ズシャッ!!

イワーク「イワァー……」ズズーン

タケシ「…………っ」


「イワーク戦闘不能、リザードの勝ち!

よって勝者、挑戦者リーリエ!!」

リーリエ「……勝っ……た?

……勝った、勝ったぁ!!勝ちましたよリザードさんん!!」ギュウウウ

リザード「グエー!」ジタバタ

リーリエ「あっ、ご、ごめんなさい!嬉しくてつい……」

リザード「グルル……ガウッ!」ニッ

リーリエ「はい…はいっ!」ジワワ

思った通り、成し遂げた時の喜びはひとしおでした。あっ、また目が潤んで……
 ▼ 116 ニリュウ@エスパーZ 17/02/16 21:31:44 ID:yabOjqNA [7/9] NGネーム登録 NGID登録 報告
タケシ「いいバトルだったな。悔しいが、俺の負けだ」

リーリエ「タケシさん……」

タケシ「変わったのは面構えだけじゃなかったようだな。バトルの腕も見違えるほど上がっていた。

君ならきっと、ポケモンリーグ挑戦だって夢じゃないさ。さあ、ニビジム制覇の証グレーバッジだ!受け取れ!」

リーリエ「はい!ありがとうございます!

グレーバッジ、ゲットです!!」

\ガオー!フリー!/

長かった道のりですが、ようやく1つ目のバッジをゲット。これもポケモンさん達のおかげです。

タケシ「ジムバッジは全部で8個あるということは知ってるな?ニビジムを制覇したなら、次はハナダジムへ行くといい」

リーリエ「ハナダジム……ということはハナダシティにあるんですか?」

タケシ「ああ。ハナダジムは水タイプ使いがが集うジム、バタフリーはともかく、リザードにとっては岩タイプと同じぐらいきつい相手だが……

君ならきっと大丈夫だ、応援してるぞ!」

リーリエ「ありがとうございます!私、頑張りますね!」
 ▼ 117 ーダイル@プレミアボール 17/02/16 21:36:59 ID:yabOjqNA [8/9] NGネーム登録 NGID登録 報告
タケシさんはその後、「不安ならハナダへ行く途中で仲間を増やせばいい」というアドバイスもくださいました。

ハナダへ行く途中にはオツキミ山という山があります。つきのいしが見つかったのでこの名前が付いたとのこと。

以前通った時はスプレーを使っていたのでどんなポケモンさんが出るかは知りませんでしたが……

このオツキミ山、なんとピッピさんが稀に現れるそうです。ピッピさんといえばピッピ人形。

あの時渡したピッピ人形、ミヅキさんまだ持っててくれてるかな。変なニオイとかしてないかな。

それに加えてピッピさん、母様がお気に入りだったピクシーさんの進化前なんだそうです。

何かと縁のあるポケモンさんなので、頑張って捕まえることにしました。

……と、その前に。

リーリエ「少しぐらい寄り道しても、いいですよね?」

折角なのでニビシティのあれやこれやを観光していくことに。楽しかったです。
 ▼ 118 ナッキー@アイスメモリ 17/02/16 21:47:45 ID:yabOjqNA [9/9] NGネーム登録 NGID登録 報告
〜オツキミ山〜

リーリエ「や、やっと出られた……」

ピッピ「ピッピー♪」

ただでさえ「出会えたらラッキー!」とさえ言われるほどレアなピッピさん。

せっかく出会えたところで、ゲットするまでにまた悪戦苦闘。

そこに私持ち前の方向音痴も加わって、オツキミ山を突破するまでひたすら時間がかかりました……

時間にしておよそ一週間。こんな調子でポケモンリーグなんて辿り着けるんでしょうか……

ピッピさんを捕まえるまでに倒したズバットさんやイシツブテさんは数知れず。全体的にレベルアップした気がします。

そういえば、倒された野生のポケモンさんってその後どうなるんでしょうか?

リーリエ「…………………」

……深くは考えないことにします。ヤセイトハトキニコワイモノデス。

とにかく、私の手持ちに3匹目のポケモンさん、ピッピさんが加わりました。少し賑やかになってきたかな?

オツキミ山を抜ければ、ハナダシティはもうすぐです。

まずはハナダジムへ挑戦して、それからマサキさんの家に寄ることにしましょう。母様、少しはよくなってるといいのですが……
 ▼ 119 ルズキン@いかずちプレート 17/02/17 22:00:36 ID:N3eu/bmQ [1/5] NGネーム登録 NGID登録 報告
〜ハナダジム〜

リーリエ「バタフリーさん、『ぎんいろのかぜ』です!!」

バタフリー「ふりいいいい!!!」ビュオオオ

スターミー「シュワワワワ……」バタッ

「スターミー、戦闘不能!バタフリーの勝ち!

よって勝者、挑戦者リーリエ!!」

カスミ「……参ったわ、あたしの負けよ」

リーリエ「あ、ありがとう、ございましたぁ……」ボロッ

やっとの思いでハナダジムを制覇。なんとか勝てたからよかったものの、スターミーさん強すぎです……

カスミ「はい、ブルーバッジよ。それにしても、その手持ちであたしに勝つなんてあなたなかなかやるわね」

リーリエ「そ、それほどでもぉ……」フラフラ

とはいえこちらも満身創痍、慌ててポケモンセンターへと駆け込みました。マサキさんの家に行く前に少し休憩しましょう……
 ▼ 120 ムリット@おうごんのみ 17/02/17 22:09:22 ID:N3eu/bmQ [2/5] NGネーム登録 NGID登録 報告
〜マサキの家〜

リーリエ「ごめんくださーい」

少し久しぶりな気がします。だいたい一ヶ月ぶりぐらいでしょうか?

マサキ「はいはーい……おお、リーリエちゃんやん!もうハナダシティ着いたんか!」

マサキさんは相変わらずの気さくな笑顔で迎えてくださいました。何だか安心。

リーリエ「はい、少々……というかかなり時間はかかってしまいましたが」

マサキ「いやいやそんなもんよ。むしろワイが思ってたより早かったぐらいや」

リーリエ「そう、なんですかね……?そういえば、母様の方はどうですか?」

マサキ「んー、ようやく半分済んだ、ってとこかな。まあ、リーリエちゃんがバッジ全部集める頃には回復しとるやろ。

ところでリーリエちゃん、丁度ええ時に帰って来たな。リーリエちゃんにお客さん来とるで」

リーリエ「お客さん?……私にですか?」

マサキ「アローラの有名人や、リーリエちゃんの方が知っとるんちゃうか?」

リーリエ「アローラの有名人……誰でしょうか?」


マツリカ「どうもー!」
 ▼ 121 プリン@ゴージャスボール 17/02/17 22:15:56 ID:N3eu/bmQ [3/5] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「ま、マツリカさん?」

マツリカ「おー、覚えててくれたねー、ポニの大峡谷以来だねー」

リーリエ「勿論覚えてますけど……」

マサキ「なんや、知り合いやったんかいな」

リーリエ「以前少し会ったことがあるんです。でもなんでマツリカさんがここに?」

マツリカ「この前カントーで描いた絵が賞を貰ったの!その表彰だよ」

リーリエ「表彰ですか?すごいです!」

マツリカ「それほどでも」

マサキ「若いのに大したもんやなぁ、世界中飛び回って」

リーリエ「マサキさんはマツリカさんをご存知なんですか?」

マサキ「まあな。マツリカちゃんの絵は本物のポケモンとはまた違う魅力があるって評判なんよ。

ポケモンコレクターとしてこれは見逃せへんやろ、まさか本人と会えるとはなぁ」

リーリエ「なるほど」
 ▼ 122 メパト@ポロックケース 17/02/17 22:26:51 ID:N3eu/bmQ [4/5] NGネーム登録 NGID登録 報告
マサキ「ところでマツリカちゃん、リーリエちゃんに何か用あったんちゃうの?」

マツリカ「おー、そうでした。

でね、私がカントー行くって話したらね、お使いを頼まれたの!」

リーリエ「お使い、ですか?」

マツリカ「まったく、マツリカ使いが荒くて疲れちゃう。こないだはミヅキくん宛てにお使い頼まれちゃったし」

リーリエ「あの、そのお使いというのは誰から頼まれてるんですか?」

マツリカ「それはヒミツです」

リーリエ「ええ……」

大峡谷で会った時から思うのですが、やっぱりこの人掴みどころがありません。

マツリカ「でねでね、そのお使いがね、これをリーリエくんに渡せってお使いなの!」

そう言うとマツリカさんは、小さな袋を手渡してきました。

リーリエ「これは……何ですか?」

マツリカ「開けてみて、ビックリすると思うから!マツリカもビックリしたから!」

リーリエ「ビックリする……?一体何が入って……」ガサゴソ
 ▼ 123 プ・テテフ@ねばねばこやし 17/02/17 22:37:29 ID:N3eu/bmQ [5/5] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「………これは………」

マサキ「何やそれ、腕輪か?」

マサキさんの言うとおり、ぱっと見は単なる腕輪でした。

けれど、見間違えるはずがありません。

今目の前にいるマツリカさんも、

ククイ博士やハラさんといった実力のある方達も、

そして何より、私をずっと引っ張ってくれたあの左手にも。

幾度となく見てきたこの腕輪を、見間違えるはずがありません。


リーリエ「Zリング……!」
 ▼ 124 ーリキー@はかせのてがみ 17/02/18 23:11:37 ID:rl.jlLUA [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
マツリカ「ふふふ、ビックリした?」

マサキ「Zリング?何それ?」

マツリカ「それもヒミツです」

マサキ「オイ」

リーリエ「……私が説明します。

このZリングは、Zクリスタルという持ち物と組み合わせることで、ポケモンさんがZワザという強力な技を使えるようになるものなんです」

マサキ「へー、Zワザか。必殺技みたいなもんやな」

リーリエ「必殺技……そうですね、そんな感じです」

マツリカ「で、そのZクリスタルがこちら!」ジャラジャラ

リーリエ「もしかしてこれ、全種類あるんですか?」

マツリカ「もちろん!フェアリーZもあるよ!ゼンリョクで使っちゃってね!」

マサキ「へえー、Zリングかー!リーリエちゃんええもん貰ったなぁ……」

リーリエ「………………」

マサキ「って、どしたんリーリエちゃん?あんまり嬉しくなさそうやけど」

リーリエ「え?あ、いえ……」
 ▼ 125 ーマンダ@ファイヤーメモリ 17/02/18 23:22:05 ID:rl.jlLUA [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
マツリカ「どーしたの?嬉しくないの?」

嬉しくないわけじゃないです、むしろとっても嬉しいです。

……でも………

リーリエ「何でまた、こんなものを私に?」

マツリカ「その理由はこの手紙に書いてあります」ヒラヒラ

リーリエ「手紙?」

マツリカさんは懐から薄い茶色の便箋を取り出しました。何だか誰かを思い出させるような色……

マツリカ「……あ、でもこの手紙読んだらさっきヒミツにした意味なくなっちゃうかも。マツリカ残念」

……そもそも秘密にする意味あったんでしょうか?

マツリカ「んー……まっ、いいか。はい、どうぞ」

リーリエ「あ、ありがとうございます……ちょっと読んでみますね」

マツリカ「どうぞどうぞ読んじゃって、マツリカもう読んじゃったから」

マサキ「読んだんかい」

リーリエ「えーと………」
 ▼ 126 リルリ@むげんのチケット 17/02/19 02:30:12 ID:nBHYW7pc NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ぜひミュウも捕まえてほしいところ
ミュウZが出たし、ミュウツーと同じくリーリエに似合う
支援
 ▼ 127 プ・テテフ@ライブキャスター 17/02/19 02:53:04 ID:1ViZf5ps NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 128 ゴラス@ハイパーボール 17/02/19 03:16:25 ID:uhWWhhVM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
帰って来てたんか!支援!!
 ▼ 129 ルノズク@めざめいし 17/02/19 21:03:38 ID:LO2g14g. [1/10] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエへ

やあ、久しいのう。といっても実際に会ってはおらぬがな。

元気にしておるか?がんばリーリエしておるか?

びでおれたあ?では心配ないとは言ったが、やはり気がかりなものは気がかりでのう。こうして手紙を送った次第じゃ。

とは言え、わしもみんなもリーリエの元気そうな姿を見られて一安心した。

ミヅキなんて大泣きしながら喜んでおったぞ。リーリエだリーリエから手紙だと言ってアローラ中走り回っておったわ。

リーリエがアローラを発ってからというもの、ミヅキもすっかり落ち込んでしまっておったからのう。こちらの意味でも一安心じゃ。

こちらでも色々あったが、復活したミヅキが今解決に当たっておる。まだ若いというのに頼もしい限りじゃ、わしらも精進せねばな。

リーリエ、お主の親友はやはりとんでもないトレーナーだったぞ。いつかリーリエと同じように世界へと羽ばたいて行くかもしれぬな。
 ▼ 130 ミロル@まがったスプーン 17/02/19 21:13:26 ID:LO2g14g. [2/10] NGネーム登録 NGID登録 報告
ところで、わしが今回手紙を送ったのにはもう1つ理由がある。

先日島キング、クイーンにククイ殿を加えた集会が行われたのじゃ。そこでわしが一つ提案をした。

「リーリエにZリングやクリスタルを送ってやっても良いのでは?」とな。

リーリエはトレーナーでこそないが、今やアローラで一番のトレーナーとなったミヅキと共に島を巡った身。

今は遠く離れたところにおるが、Zリングを手にする資格は十分に有するはずじゃとわしは思っておる。

その提案をしたところ、ククイ殿もハラ殿もライチ殿も諸手を挙げて賛成してくれた。

クチナシ殿は島キング達で唯一リーリエとあまり面識がないそうじゃな。そのことが気がかりだったが……

「ねえちゃん……ミヅキのお友達ってんなら大丈夫だろ。俺も反対はしないよ」ということじゃった。

聞けばクチナシ殿、今ミヅキとともに先のバケモノ事件の解決に当たっておるらしい。何か思うことがあるのかもしれんな。
 ▼ 131 ダイトス@カゴのみ 17/02/19 21:17:46 ID:cH6oNPwI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
なるほど
 ▼ 132 ンボラー@いのちのたま 17/02/19 21:24:40 ID:LO2g14g. [3/10] NGネーム登録 NGID登録 報告
というわけで、そのZリングはわしらからのプレゼントじゃ。本当は先にロトムと共に送ったプレゼントと一緒に送れればよかったんじゃが……

もちろん、キャプテンや主ポケモン達もみんな協力してくれた。リーリエと面識のあるアセロラ達が力を貸してくれたわい。

なんとあの大峡谷の主、ジャラランガまでも快くクリスタルを譲ってくれたのじゃ。

言っておったことは分からぬが、よくぞ大峡谷を超えてみせた、とでも言っておったのかもな。

Zリングと共に集めたクリスタルも送っておく。もし足りないものがあれば……それは先に謝っておく。すまん。

長くなってしもうたが、この辺りにしておくか。手紙などあまり書いたことが無いから勝手が分からぬ。重ねてすまん。

最後に一つ。以前の綺麗で可憐なリーリエも好きじゃが、きっと勇ましく逞しくなっておるのであろうな。

そりゃもうバンバドロのようにガタイもよく、筋骨隆々、汗臭く……何?逞しいの意味が違う?冗談じゃ。

もしいつかアローラに帰ってきたならば、是非わしともポケモン勝負をしようではないか。

それではな。くれぐれも、がんばリーリエじゃぞ!


ポニ島 島クイーン
ハプウより
 ▼ 133 ゲボウズ@コイン 17/02/19 21:34:01 ID:LO2g14g. [4/10] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「ハプウさん……」

ハプウさん、がんばリーリエって気に入ってらっしゃるんでしょうか?

私も気に入ってるのでwin-winですね。ちょっと違うかな?

マツリカ「というわけだから、はいどうぞ」

リーリエ「あ、ありがとうございます……」

こんな形でZリングが手に入るとは……というかそもそも、手に入るとすら思っていませんでしたけど。

リーリエ「………うーん……」

マツリカ「……やっぱり嬉しくなさそう」ムー

リーリエ「えっ!?いや、そんなんじゃないですよ!むしろとっても嬉しいです!

………でも……」

マツリカ「でも?」

リーリエ「……何だか、流石に気が引けてきます。私ばかりこんなによくしていただくなんて……」
 ▼ 134 ディアン@シーヤのみ 17/02/19 21:45:00 ID:LO2g14g. [5/10] NGネーム登録 NGID登録 報告
マサキ「確かに、こないだもどっさりプレゼント貰っとったしなぁ」

リーリエ「それもありますし、アローラでもカントーに来てからも、私誰かに助けて貰ってばかりで……」

マツリカ「そうなの?知らなかった!」

2人「」ズルッ

……これが所謂強キャラ臭というものの一種なんだと思います。

マサキ「……マツリカちゃん、ここはあれちゃう?もうちょっとこう、シリアスぅ〜にいく場面ちゃう?」

マツリカ「マツリカはあんまり気にしないけどね!旅先でおにぎりとか貰えちゃうし」

マサキ「アカン話が噛み合ってへん」

リーリエ「で、でも、それを変えるためにカントーへ来たのに、このままでは……」

マツリカ「むー、リーリエくんってば強情ー!」

マサキ(ああ、これワイほったらかしのパターンや)

マツリカ「……あ、そうだ!それならポケモン勝負で決めよう!」
 ▼ 135 イアント@カードキー 17/02/19 21:57:38 ID:LO2g14g. [6/10] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「ポケモン勝負、ですか?」

マツリカ「そ!ポケモン勝負!私が勝ったらこのZリングを受け取ってもらいます!」

リーリエ「私が勝った場合には?」

マツリカ「賞品としてこのZリングを差し上げます!」

リーリエ「なるほど……

………ん?」

マツリカ「ですので勝負!勝負!わたしとポケモン勝負!!」

リーリエ「ええ……」

マサキ「まあアレやろ、マツリカちゃんはリーリエちゃんとバトルしたいんやろ。折角やしZリングも貰っといたらええやん」

リーリエ「そ、それはわかりますけど……」

島キングの方達はまさに実力者!って感じで今の私ではとても勝てる気がしませんけど……

キャプテンの方々ってバトルの実力はどうなんでしょうか?まず弱いはずはないでしょうけど……

……もしかすると、今の私でも勝ち目があったりとか?だとしたら……

リーリエ「……わかりました、受けて立ちます!」

マツリカ「やった!待ってました!それじゃあマツリカ行きますよ!ゼンリョクゼンリョク!!」
 ▼ 136 リキテル@ルームキー 17/02/19 22:07:21 ID:LO2g14g. [7/10] NGネーム登録 NGID登録 報告
マツリカ「うん、楽しい勝負だったね!」

リーリエ「」チーン

マサキ(……この子こわっ)

結果は目も当てられぬ惨敗でした。まあこうなることは予想できましたが。

マツリカさん鬼のように強いです……さっき感じた強キャラ臭の様なものはハリボテではなかったようです。

マツリカ「じゃあこれ!Zリング!受け取ってね!」ズイッ

リーリエ「はい……」

ここまで完膚なきまでに叩きのめされたら受け取るしかありません。トホホ。

マツリカ「じゃあマツリカそろそろ行かなきゃ!リーリエくんまたね!またゼンリョクのポケモン勝負しようね!」

そうしてマツリカさんは去って行きました。後で聞いた話ですが、マツリカさんはミヅキさんをも苦戦させるキャプテン有数の実力者だったそうです。

リーリエ「…………マサキさん」

マサキ「どした」

リーリエ「……私は後何回挫折を味わえばいいんでしょうか」

マサキ「………人はそうやって強くなっていくもんや」

リーリエ「……………そうですね」
 ▼ 137 チム@ツメのカセキ 17/02/19 22:15:56 ID:LO2g14g. [8/10] NGネーム登録 NGID登録 報告
その日は既に日も沈みかけていたので、マサキさんの家に泊めていただくことにしました。

リーリエ「何度もすみません、また泊めていただくことになるなんて」

マサキ「ええよええよ、賑やかな方が楽しいわ。まあリーリエちゃんは大人しい子やけどな」

リーリエ「転送装置の改良の方はどうですか?」

マサキ「なかなか順調や。リーリエちゃんに手伝って貰った部分もちゃんと稼働しとるよ。」

リーリエ「よかった。何か不具合があったりしたらどうしようかと」

マサキ「まあそない無茶なことはせんよ。まだお母ちゃんだって完治してないのに壊れたりしたらえらいことやからな」

リーリエ「ありがとうございます」

マサキ「でもちょっとずつは回復しとるんやで?こないだもちっちゃい声やけど『リーリエ……』って言うとったし」

リーリエ「えっ、それは本当ですか?」

マサキ「うん、間違いないわ。あれは確かにリーリエちゃんの名前呼んどったわ」

リーリエ「……母様………」
 ▼ 138 ンノーン@ラブラブボール 17/02/19 22:27:43 ID:LO2g14g. [9/10] NGネーム登録 NGID登録 報告
マサキ「まあリーリエちゃんにも色々あるんやろうけど、そんな暗〜い顔しとったらポケモン達も不安になってまうよ。

心配せんでも、リーリエちゃんのお母ちゃんはちゃーんと治したるし、何やいろいろ世話焼かれんのもみんなリーリエちゃんを応援したいからなんや。

リーリエちゃんは気にせんと、自分の旅をがんばリーリエや!」

リーリエ「え?」

マサキ「……なんか流行っとるらしいからな、ちょっとマネしてみただけや」

リーリエ「………くすっ」

マサキ「お、ウケた?」

リーリエ「……そうですよね。あんまり悩んでもしょうがないか。

このZリングも折角貰ったんですから、大切に使わないとですよね」

マサキ「うんうん、悩むことは悪いことやないけど、悩んでばっかりでもアカンからな。元気出たならよかったわ。

ところでリーリエちゃん、一つ質問があるんやけど」

リーリエ「はい?」
 ▼ 139 ビット@うみなりのスズ 17/02/19 22:39:21 ID:LO2g14g. [10/10] NGネーム登録 NGID登録 報告
マサキ「リーリエちゃんはアローラのポケモン持ってへんけど、お母ちゃんはどうなん?」

リーリエ「母様ですか?確かに母様もポケモンさんは持ってますけど……」

マサキ「もしその中にアローラのポケモンおるんやったら見せて貰っていい?流石にワイがカバン漁るのは気い引けるからな」

リーリエ「なるほど、そういうことならちょっと待ってください。確か母様の荷物の中に……」ガサゴソ

母様は確かキテルグマさんを手持ちに入れていたはずです。

キテルグマさんは現在はアローラでしか発見されておらず、マサキさんの言うアローラのポケモンさんに当てはまるでしょう。

かなり危険なポケモンさんだと聞くのでボールから出すのはちょっと怖いですが……

もし危なくなったらすぐボールに戻せば大丈夫でしょう。多分。

リーリエ「えーっと………あっ」

マサキ「お、あった?」

丸いものが指先に触れたので引っ張り出してみます。

けれども私が掴んだのは、よく見る赤いモンスターボールではなく、青色のあのボールでした。

リーリエ「……これは………」
 ▼ 140 トデマン@TMVパス 17/02/20 00:10:57 ID:glAnYxzI NGネーム登録 NGID登録 報告
まさか…!!
 ▼ 141 クロズマ@こおったきのみ 17/02/20 20:08:38 ID:yZXIJ55M [1/12] NGネーム登録 NGID登録 報告
マサキ「何やそのけったいなボール、ただ者じゃなさそうやな……

あっ、もしかしてめちゃくちゃレアなポケモン入ってたりとか?」

リーリエ「え?」

マサキ「なあリーリエちゃん、そのボールの中身、ちびーっとだけ見せてくれへん?」キラキラ

マサキさん、目が輝いてます。どうやらコレクター魂に火をつけてしまったようです。

でも、このボールは確か……

マサキ「なあええやろ、ちょっとだけなら……」

リーリエ「だっ、ダメです!このボールはダメです!!」

マサキ「うおっ」

リーリエ「あ………」

つい大きな声を出してしまいました。不意打ちにマサキさん思わずたじろぎ。

マサキ「そ、そない怒らんでもええやんか」ドキドキ

リーリエ「ご、ごめんなさい、大きな声出してしまって……

……でも、このボールは……」

マサキ「……なんかワケありっぽいな」
 ▼ 142 アル@カロスエンブレム 17/02/20 20:18:30 ID:yZXIJ55M [2/12] NGネーム登録 NGID登録 報告
マサキ「ほー、そのボールの中にリーリエちゃんのお母ちゃんと合体したポケモンが入っとるんか」

リーリエ「はい。厳密にポケモンさんと呼んでいいのかはわかりませんが……」

マサキ「その辺はさじ加減やな。まあとにかくアブナイ奴ってことなんやな」

マサキさん、どうやら納得してくださったようです。

マサキ「……異世界のポケモンなぁ……」

ただ、UB……ウツロイドさんへの興味は全く薄れていない様子。むしろ増してるような気がします。

もう嫌な予感にも慣れてきてしまいました。こんなものに慣れたくはなかったです。


マサキ「……なあ、リーリエちゃん」
 ▼ 143 ードラ@ダイゴへのてがみ 17/02/20 20:28:31 ID:yZXIJ55M [3/12] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「な、何でしょうか?」

マサキ「その中身、出したらアカンか?」

リーリエ「ダメです!」

マサキ「どーしてもか?」

リーリエ「どーしてもです!」

マサキ「そうか、アカンか………」シュン

リーリエ「…………………」



マサキ「……スキあり!!」バシッ

リーリエ「あっ!?」
 ▼ 144 ンパッパ@メタグロスナイト 17/02/20 20:39:01 ID:yZXIJ55M [4/12] NGネーム登録 NGID登録 報告
マサキ「スキだらけやでリーリエちゃん、ワイのコレクター根性甘く見てもらっちゃあ困るで!」

リーリエ「ちょ、ちょっと!ダメですって!」

マサキ「ええやん固いこと言わんでも、こんなん滅多に見られる機会無いで」

リーリエ「返してください!マサキさんまで寄生されたらどうするんですか!?」

マサキ「やー、ほらワイもうポケモンと合体したことあるし?寄生されたところで今更みたいな」

リーリエ「それとこれとは話が違います!本当にダメですってば!!」

マサキ「別に出した瞬間襲われるとかそんなことはないやろー、ちょっと大げさやでリーリエちゃん……」

リーリエ「お願いですから返してくださいぃ!お願いしますうぅ……!!」ウルウル

マサキ「な、何もそんな泣かんでも……わかったわかった、返すからもう泣かんでええよ、な?」


ポロッ

マサキ「あっ」

リーリエ「えっ」


カチッ ポンッ

ウツロイド「じぇるるっぷ……」
 ▼ 145 ウオウ@ちかのカギ 17/02/20 20:48:49 ID:yZXIJ55M [5/12] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「」

マサキ「おおー……!!」キラキラ

なんいうことでしょう!不注意による事故でウツロイドさんが出てきてしまいました!

リーリエ「……マサキさん………」

マサキ「やー、アレやな?返そう思ったけど手が滑って、な?」

……訂正します。この人絶対確信犯です。

マサキ「でもこれはチャンスや!カメラどこやカメラー!!」ドタドタ

リーリエ「ちょ、ちょっとマサキさん!どこ行くんですか!?

……もう………」

ウツロイド「じぇるるっぷ……?」

当のウツロイドさんは何やら困惑気味。

当然と言えば当然です。ずっとウルトラスペースにいたはずなのにこんなところに連れてこられたんですから。

リーリエ「あ、あの……ウツロイドさん?今ボールに戻して……」

ウツロイド「じぇるるっぷ……」フヨフヨ

リーリエ「……ウツロイド、さん?」
 ▼ 146 ンニュート@おしえテレビ 17/02/20 20:59:54 ID:yZXIJ55M [6/12] NGネーム登録 NGID登録 報告
ウツロイド「………………?」

辺りをキョロキョロと見回している……ような気がします。何かを探しているのでしょうか?顔が無いので確信は持てませんが。

リーリエ「うーん……」

ウツロイド「じぇるるっぷ」

そういえば、UBさん達ってお腹空いたりするんでしょうか?

もしかして、ずっとボールの中にいてお腹が空いてるから、何か食べるものを探してるとか?

リーリエ「それなら……」ゴソゴソ

ウツロイド「じぇるるっぷ?」

リュックの中に確か、先日ミヅキさんから大量に送られてきたポケマメの残りがあったはずです。

食欲旺盛なリザードさん達もたった3粒で満腹になるというスグレモノ。でもウツロイドさんのお口に合うでしょうか?

リーリエ「あっ、ありました。これ食べてみますか?」

ウツロイド「……?」ツンツン

興味はあるみたいです。それにしてもウツロイドさん、こうやって見ると何だか少し可愛いかも。
 ▼ 147 ランセル@イアのみ 17/02/20 21:08:36 ID:yZXIJ55M [7/12] NGネーム登録 NGID登録 報告
ウツロイド「じぇるるっぷ」ヒョイ

ポリポリ

ウツロイド「………………」

ゴクン

リーリエ「……ど、どうですか?」

ウツロイド「じぇるるっぷ♪」

嬉しそうにその場で一回転。どうやら気に入ってもらえたようです。

リーリエ「はあよかった。怒らせたりしたらどうしようかと……」

ウツロイド「じぇるるっぷ……」キョロキョロ

リーリエ「あら?」

しかしウツロイドさんはまだ何かを探している様子。お腹は空いていたみたいですけど、探し物は別のものだったんでしょうか?

リーリエ「うーん、何でしょうか……」

ウツロイド「!」

ウツロイドさん、何かを見つけたようです。そちらへ向かってフワフワと飛んで行きました。

リーリエ「あっちは確か………あっ、まさか!?」
 ▼ 148 ティアス@プロテクター 17/02/20 21:19:37 ID:yZXIJ55M [8/12] NGネーム登録 NGID登録 報告
ウツロイド「じぇるるっぷ♪」

ウツロイドさんが見つけたもの、それは……


ルザミーネ「…………………」


かつて寄生していた宿主。

リーリエ「だ、ダメッ!!」ダッ

ウツロイド「じぇる?」

リーリエ「ま、また母様に寄生するつもりですか!?そ、そうはいきません!

それ以上母様に近づいたら、わ、私が相手です!!出てきてください、リザードさん!!」ポンッ

リザード「ガオオーッ……!?」

何じゃこりゃ、とでも言いたげな表情のリザードさん。ごめんなさい、こんな未知のポケモンさんの相手をお願いするなんて。

でも私がやらなくちゃ、母様が……!


ウツロイド「……じぇるぷ………」シュン

リーリエ「………え?」
 ▼ 149 ェークル@ゴッドストーン 17/02/20 21:24:43 ID:4HkM6v2s NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 150 ンリキー@きよめのおこう 17/02/20 21:29:23 ID:yZXIJ55M [9/12] NGネーム登録 NGID登録 報告
ウツロイド「………………」シュン

リザード「……ガウ………」

リーリエ「え、えーと……」

予想外の反応です。もっと派手に襲いかかってくるかと思ったのに……

リーリエ「……………あっ」

リザード「?」

よくよく考えてみたら、このウツロイドさんも母様が持っていたボールの中に入っていたんですよね。

ということは、母様とウツロイドさんは『トレーナーとポケモン』という関係になるのでしょうか。

だとすれば、ウツロイドさんが自らのトレーナーである母様を心配するのはごく普通のことなのかも……

でも、あの一件がある以上、母様に寄生しようとしている可能性も捨てきれませんし……

あれ?それなら私が標的になってもおかしくないはず?

いえ、もしかすると一度寄生した相手の方が相性がいいから母様を狙っているとか……でも………

リーリエ「うーん、うーん………」

リザード「ガ、ガウ……?」

ウツロイド「………じぇるぷ」
 ▼ 151 トベトン@フォーカスレンズ 17/02/20 21:38:21 ID:yZXIJ55M [10/12] NGネーム登録 NGID登録 報告
マサキ「あったあった、カメラあったでー!

って、何してんのリーリエちゃん」

リーリエ「あ、マサキさん……」

ウツロイド「じぇる?」

マサキ「おー!こっち向いた……んかコレ?前どっちや」

ウツロイド「……………」フワフワ

マサキ「ナルホド、確かにこうして見ると何かポケモンっぽくないな」

マサキ「あんまり脅かしちゃダメですよ?今は大人しいですけど、まだマサキさんが狙われないとは限らないんですから」

マサキ「わかっとるって、ちょっと写真撮るだけやがな」


ウツロイド「…………じぇるるっぷ!」
 ▼ 152 ャンデラ@ダウジングマシン 17/02/20 21:48:29 ID:yZXIJ55M [11/12] NGネーム登録 NGID登録 報告
マサキ「ん?」

リーリエ「ど、どうしましたウツロイドさん?」

ウツロイド「じぇるるっぷ!じぇるるっぷ!!」

何やらただ事ではない様子のウツロイドさん。マサキさんが脅かしたから怯えているのか、それとも……

マサキ「な、何かヤバそうやでこれ!」

リーリエ「これ以上放っておいたらマズそうですね……。仕方ありません、ウツロイドさん!戻ってください!」

ウツロイド「じぇるるっぷ!!じぇるる……!!」シュウン

リーリエ「………ふぅ」

マサキ「あービックリした。何やったんや今の?」

リーリエ「わかりません、私もウツロイドさんのことはよくわかっていないので……」

わかっていないのは事実です。むしろわかっていることなんて、ウツロイドという名前と姿ぐらいです。

でもさっきのウツロイドさんの鳴き声、なぜだか私には……


まるで何かを呼んでいるかのような……そんな風に聞こえました。


…………まさか、ね?
 ▼ 153 バニア@やけどなおし 17/02/20 21:59:44 ID:yZXIJ55M [12/12] NGネーム登録 NGID登録 報告
何とかことなきを得たものの、何だか疲れました。

しかしマサキさんはまだ懲りておらず、何やら良からぬことを企んでいるようです。

いっそのこと、あの青いボールは私が持っておくというのも一つの手かも……

とにかく、もうウツロイドさんを勝手に出さないという約束をして一応の落としどころという形になりました。

そういえば、その後マサキさんに今の手持ちポケモンさん達を見せると、ピッピさんを進化させるための道具である月の石をくださいました。

なんでも「レアなポケモンを捕まえたご褒美」だとか。

ただ、ピッピさんのように進化の石で進化するポケモンさんは進化すると全然技を覚えなくなってしまうそうです。

進化するタイミングを見極めるのも一流トレーナーの条件なんですね。

色々ありましたが、母様の経過も順調そうで一安心。

今日はゆっくり休んで、明日からまたがんばリーリエです!

それでは、本日はこの辺りで。おやすみなさい。
 ▼ 154 ンリキー@ファイヤーメモリ 17/02/20 23:06:18 ID:lLf1o7T2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しえん
 ▼ 155 ッタイシ@パワーアンクル 17/02/21 20:42:56 ID:2v38B9SI [1/9] NGネーム登録 NGID登録 報告
〜〜〜〜〜


……………………


……………………


『…………リーリエ』


リーリエ「………ん………?」


その日の夜中。私は誰かに呼ばれた気がして目が覚めました。


時計を見ると午前2時。本来なら起こされてもそう簡単には目が覚めないような時間です。


けれども、脳に、心に直接響いてくるような声。すっかり私の眠気を覚ましてしまいました。


姿は見えないけれど、この声の主はもしかして………


リーリエ「ミュウツー、さん?」
 ▼ 156 ガボーマンダ@ひみつのコハク 17/02/21 20:51:07 ID:2v38B9SI [2/9] NGネーム登録 NGID登録 報告
ミュウツー『ああ、私だ。覚えていたようだな』

リーリエ「……忘れるはずないじゃないですか」

……あんなに怖い思いをしたのに。

ミュウツー『……あの時は、すまなかった。怯えさせるつもりは無かったんだが』

リーリエ「……え?」

私の聞き間違いでなければ……今、謝られました。普通に。

もしかして、そんなに怖いポケモンさんじゃないのかも……?

リーリエ「あ、いえ、私の方も悪かったです……ミュウツーさんのナワバリに、勝手に入り込んだんですから」

ミュウツー『……別にあの洞窟は私の縄張りというわけではない。単に居心地がいいからいるだけだ』

リーリエ「そ、そうだったんですか……」

ミュウツー『そこにお前がやってきた。自分のポケモンすら持っていない、命知らずな丸腰の人間がな』

リーリエ「うぐ」

返す言葉もありません。あの時の私は本当にどうかしていたと自分でも思います。
 ▼ 157 コルピ@バンジのみ 17/02/21 20:57:42 ID:2v38B9SI [3/9] NGネーム登録 NGID登録 報告
ミュウツー『以前お前のもとに姿を見せたのは、そんな変わった人間であるお前に純粋に興味が湧いたからだ。

縄張りを荒らされたから怒ったなどという理由ではない。そもそも私には縄張りは無い』

リーリエ「そ、そうだったんですか……」

単なる好奇心であの桁外れの威圧感は正直反則だと思います。大魔王ですか貴方は。

リーリエ「……そ、それで、今日はどんなご用件で?」

ミュウツー『今日はもう少し、お前と話してみたいと思ってな』

リーリエ「私と、ですか?」

ミュウツー『ああ。少し窓を開けてくれ』

リーリエ「わ、わかりました……」

窓を開けろって……まさかこの部屋に入ってくるつもりなんでしょうか?

マサキさんは別の部屋、ポケモンさん達はボールの中……

念のため、リザードさんのボールだけでも持っておきましょう。あとZリングも。

リーリエ「あ、開けました……」

フワッ

リーリエ「ふえっ?」
 ▼ 158 スキッパ@すごいキズぐすり 17/02/21 21:06:50 ID:2v38B9SI [4/9] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「えっ、あの、えっ?」フワフワ

私リーリエ、ただいま宙に浮いています。

この歳で宙に浮かぶなんて思いもしませんでした。普通は何歳になっても無いと思いますけど。

リーリエ「あの、ちょ、何ですかこれは?」フワフワ

ミュウツー『心配するな、私のサイコキネシスだ。

本当はテレポートで一気に飛ばしても良かったんだが、お前が驚くかと思ってな』

お心遣いは嬉しいですが、現時点で十分驚いてます。というかテレポートって……

リーリエ「と、ところでミュウツーさんは今どこに?」

ミュウツー『この家の屋根の上だ。今からお前もこちらへ運ぶ』

リーリエ「運ぶって、ちょっと待っ……ひえっ!?」フワフワ

為す術なく窓から運び出されてしまいました。もはや抵抗する気も起きません。

バタフリーさんのような浮いているポケモンさんも、いつもこんな気持ちなんでしょうか?
 ▼ 159 ガラティオス@ヤミラミナイト 17/02/21 21:17:21 ID:2v38B9SI [5/9] NGネーム登録 NGID登録 報告
ドサッ

リーリエ「あ痛っ」

ミュウツー『……久しぶりだな』

リーリエ「え、ええ、お久しぶりで……」

以前会ったのは薄暗い洞窟の中だったので、その全身をはっきり見るのは今回が初めてでした。

あの時は心の中のほぼ全てを恐怖が支配しており、もっと恐ろしい怪物のような全容を想像してましたが……

改めて見るその姿は、予想よりも遥かにスマートで、それでいて力強さを感じさせるものでした。

月明かりに照らされたミュウツーさんの表情からは、何か神々しさすら感じます。

リーリエ「…………………」

ミュウツー『……どうした?』

リーリエ「あ、いえ、つい見とれてしまって……」

ミュウツー『……見惚れる……か。この私に。やはりお前は、少し変わった人間のようだな』

リーリエ「そ、そうですかね……?」

完全に変わり者として認識されてしまったようです。まあ無理もないですが……
 ▼ 160 ニシズクモ@ヒレのカセキ 17/02/21 21:28:12 ID:2v38B9SI [6/9] NGネーム登録 NGID登録 報告
ミュウツー『…………………』

リーリエ「…………………」

あの時と同じ長い沈黙。しかし不思議と、あの時ほどの恐怖は感じませんでした。

月を見上げるミュウツーさんの横顔は、とても穏やかです。

一度バトルとなれば凄まじい実力を持つことは想像に難くありませんが、普段は優しいポケモンさんなのかも。

そういえばミュウツーさん、私とお話したいと言っていたような……私の好意的解釈でなければですが。

それなら、こちらから話しかけてみてもいいかも?

リーリエ「あの、ミュウツーさん?」

ミュウツー『どうした?』

リーリエ「ミュウツーさんは、どんなポケモンさんなんですか?」

ミュウツー『……どんなポケモンか、と聞かれても答えようがない。私は私だ』

ド正論で返されてしまいました。心なしか表情も険しくなったような気がします。いきなりタブーに触れてしまったのかも……

ミュウツー『……私のことを知りたくば、その手元にあるポケモン図鑑とやらで見てみればいい』

リーリエ「じゃ、じゃあ……」

というわけでミュウツーさんをスキャン。図鑑説明を見てみることにしました。
 ▼ 161 ンドロス@ヒウンアイス 17/02/21 21:35:59 ID:2v38B9SI [7/9] NGネーム登録 NGID登録 報告
ミュウツー:いでんしポケモン

1人の科学者が恐ろしい遺伝子研究を何年も続けた結果誕生した。

人間の科学力で体は作れても優しい心を作ることはできなかった。

極限まで戦闘力を高められたため目の前の敵を倒すことしか考えなくなった。

ポケモンで一番凶暴な心を持つという。

今はどこかの洞窟深くで眠っていると言われる。
 ▼ 162 スモッグ@ふるびたかいず 17/02/21 21:47:22 ID:2v38B9SI [8/9] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「え…………」

ミュウツー『………………』

そこには私が先ほどまで抱いていた感情とはかけ離れた文面がズラリ。

リーリエ「こ、これって…………」

ミュウツー『……私が語ることは何も無い。そこに書いてあること以外はな』

ポケモン図鑑から目を上げると、ミュウツーさんの鋭い視線がそこにありました。

まるで『これ以上は詮索するな』と言わんばかりの強い拒絶を孕んだ瞳に私は、

リーリエ「……ごめんなさい………」

と、声を振り絞るのが精一杯でした。

ミュウツー『……謝らなくてもいい』

リーリエ「………………」


…………気まずい。
 ▼ 163 リーン@カシブのみ 17/02/21 21:53:48 ID:2v38B9SI [9/9] NGネーム登録 NGID登録 報告
ミュウツー『……まあ、いい。

ところでお前は……』

リーリエ「あ、つ、次は私の自己紹介ですかね?」

ミュウツー『……お前はカントーの出身ではないようだな』

リーリエ「え、分かるんですか?」

ミュウツー『そのくらいのことはお前の目を見れば分かる。私はエスパータイプだからな』

リーリエ「は、はあ」

ミュウツー『………………』

先程とは違う、私の心の奥底まで見透かされているような眼差し。

もし心の中でミュウツーさんのことを大魔王だのバケモノだのと言っていたことまで見透かされたら……ひいぃ。

リーリエ「……あの」

ミュウツー『…………ふむ、なるほど』フッ

リーリエ「!」

読心が終わったようです。その口元には、わずかながら笑みが見えました。
 ▼ 164 ルジーナ@アッキのみ 17/02/21 22:28:36 ID:VmxFTGro NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 165 ヌヌヌル!◆LUOrKFbDAY 17/02/22 00:19:54 ID:9nBTCEBo NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
しえん
 ▼ 166 インディ@スピーダー 17/02/22 17:30:54 ID:de3BY6a2 NGネーム登録 NGID登録 報告
ミュウツー……リーリエ……ドキドキ……

支援!
 ▼ 167 ャンデラ@クラボのみ 17/02/22 20:52:54 ID:o2n2kPD2 [1/18] NGネーム登録 NGID登録 報告
ミュウツー『……お前に対する認識を改めなければならないようだ』

リーリエ「え?」

ミュウツー『少しばかりお前の過去と思考を見せてもらったが……どうやらお前はただの変わった人間ではないようだな』

思考はともかく過去まで見えるなんて……このミュウツーというポケモンさんは何者なのでしょうか?

リーリエ「と、言うと?」

ミュウツー『単なる変わり者なら、ここまで人を惹きつけることは無い。お前は……他者を惹きつける魅力のある人間だ』

リーリエ「私が……他者を?」

私にそんな魅力なんて……私がこんなによくしてもらえているのも、ミヅキさんやマサキさんが親切だからであって……

ミュウツー『しかしお前にはその自覚がない。むしろ他者を惹きつけることに対する負い目すら感じている節がある』

リーリエ「ちょ、ちょっと待ってください!」

ミュウツー『…………?』

リーリエ「確かに私は出会う人達がみんな親切で、そういう意味では恵まれているのかもしれません。

でも、私自身が惹きつけているだとか、本当にそんなことが……」
 ▼ 168 クリン@オレンのみ 17/02/22 20:59:08 ID:jCD3iXIo NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 169 シデ@ふといホネ 17/02/22 21:01:14 ID:o2n2kPD2 [2/18] NGネーム登録 NGID登録 報告
ミュウツー『……やはり自覚が無いようだな』

リーリエ「え?」

ミュウツー『いくら親切な者と言えど、興味のない人間にその厚意を向けたりはしない。

そもそも、会う者が皆須らく親切な時点で普通ではない。不思議に思ったことは無かったのか?』

色々言いたいことはありますが、とりあえずなぜ私は今お説教されているのでしょうか?

でも改めて考えてみると、ミヅキさんにしろククイ博士にしろグラジオ兄様にしろ、私の身の回りは不自然なほど親切な人で溢れています。

カントーに来てからもそう。初めに出会ったおじさんから始まり、マサキさんやオーキド博士。

チャンピオンのワタルさんですら、初対面の私にとても良くしてくださいました。

リーリエ「……言われてみれば………」

ミュウツー『……まあ、そんなことを自覚している人間の方が希少だがな。

リーリエ、お前を見ているとあのトレーナーを思い出す。あの男もまた、お前のように無自覚だった』

リーリエ「あのトレーナー?」
 ▼ 170 ーケオス@ナゾのみ 17/02/22 21:08:57 ID:o2n2kPD2 [3/18] NGネーム登録 NGID登録 報告
ミュウツー『私はかつて、とあるトレーナーと共に旅をしたことがある。私と出会った時はお前と同じぐらいの歳の少年だった。

そのトレーナーも今のお前と同じようにカントーを旅していた。一度はカントーの頂点まで上り詰めた男だ』

カントーの頂点……ということは、ワタルさんにも勝ったということでしょうか?

ミュウツー『……図鑑にも書いてあっただろうが、私は昔人間の手によって創り出された存在。

私を兵器として扱う悪しき人間達に嫌気がさし、人間への逆襲を考えたこともある。』

リーリエ「逆襲…………」

ミュウツー『だが私を利用しようとした悪の組織はたった1人のトレーナーの手にによって壊滅した。

私を創った研究者も、今は心を入れ替えどこかでポケモンの為に尽くしていると聞く。

これでは逆襲のしようがない。この状況で私が攻撃を仕掛ければ、それは一方的な宣戦布告だ。私とて、無駄な争いはしたくない』

ミュウツーさんは目を閉じたまま、静かに語り続けます。

私はこの時、ポケモン図鑑の説明に疑問を抱き始めていました。

ミュウツー『行き場の無くなった私は、もう人前に姿を見せはせぬと決め、人目につきにくいあの洞窟の奥深くに身を潜めた。

だが噂とは恐ろしいものだ。あの洞窟に私がいると何処からか聞きつけ、私の力を我が物にしようとする輩が次々とやってきた。

ポケモンを戦いの道具としか見ていない人間に捕らえられるのは御免だ。たとえ実力があろうと、その程度の志の人間を追い払うのは容易い。

洞窟の奥までやって来るトレーナーを叩き潰しては追い返す……そんな日々が続いた』
 ▼ 171 ノハナ@モコシのみ 17/02/22 21:16:12 ID:o2n2kPD2 [4/18] NGネーム登録 NGID登録 報告
ミュウツー『そんな中、あのトレーナーは突然現れた。

そのトレーナーは私を捕らえに来たのではなく、私と戦う為に来たと言った。

お前があのバトルが、私にとっての転機だったのかも知れぬな』

リーリエ「……そのトレーナーさんは、強かったんですか?」

ミュウツー『……強かった。普段追い払っている連中とは比べ物にならないほどにな。

バトルの実力だけでなく、トレーナーはどこまでも自分のポケモンを信じ、ポケモンもまた、自らのトレーナーに全幅の信頼を寄せていた。

ポケモンとトレーナーの信頼……そこから繰り出される技は通常のそれの比ではない程に強力だ。お前もトレーナーなら、感じたことがあるかも知れぬな』

リーリエ「………………」

ミュウツー『そのバトルの中で私は、それ以前ならまずありえなかった感情を抱いていた。

この世界にもこんな人間がいるのか、この人間を信じてみてもいいのではないか、と。

気がつけば私は、自らそのトレーナーのボールに入ることを望んでいた。この男と共に、私の知らぬ世界を見てみたいとな』

リーリエ「……そのトレーナーさんの、名前は?」

ミュウツー『…………レッド。ポケモントレーナー、レッド。

私が所謂伝説のポケモンだとすれば……レッドは伝説のトレーナーと呼んでもいいだろう』
 ▼ 172 ッツー@うみなりのスズ 17/02/22 21:23:29 ID:o2n2kPD2 [5/18] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「レッド…………」

バトルに詳しくなかった頃の私でも知っていた名前です。

マサキさんの家を訪ねる際に読んだカントーについての本でも、最強のトレーナーとして紹介されていました。

リーリエ「それで、そのレッドさんは今どこに?」

ミュウツー『……さあな。レッドはある時私をボールから解放した。

「もっと強くなる為には、隣にいるお前は強すぎる」と言ってな。

どこかの山で修行でもしているんだろう。もしくは南の島にでも行ってバカンス中かもな。

解放された後、私は各地を巡った。カントーではない別の地方へ行ったこともある。

だが結局はここに帰って来てしまった。何故かは分からぬが、ここが一番居心地が良く感じるからな』

リーリエ「なるほど…………」

ミュウツー『そしてリーリエ、お前はそんなレッドに似ているという話だ』

リーリエ「なるほどなるほど…………えっ?


ええっ!?」
 ▼ 173 ェリンボ@ふっかつそう 17/02/22 21:29:51 ID:o2n2kPD2 [6/18] NGネーム登録 NGID登録 報告
ミュウツー『どうした?大きな声を出すと家主が起きてしまうぞ』

リーリエ「は、話が飛び過ぎです!そんな雲の上にいるような人であるレッドさんと、私に共通点なんて……」

ミュウツー『……確かに、似つかないところもある。レッドはとても無口な男だったが、今のお前はとても喧しい』

リーリエ「や、喧しい……」

ミュウツー『フッ、冗談だ』

リーリエ「………………」

ミュウツー『だが……似ている面もある。先程お前は、周りの人間に恵まれていると言ったな』

リーリエ「はい、人間だけでなくポケモンさんにも恵まれていると思います」

ミュウツー『レッド……あの男もそうだった。行く先々で良き出会いに恵まれていた。まるであの男が自ら引き寄せているかのようにな。

思えば私がレッドと出会ったのも、その力の為せる技だったのかも知れぬ。そしてリーリエ、お前との出会いもな。

他者を惹きつける魅力というものは、欲しがっても手に入らない者もいれば、お前やレッドのように生まれつき身につけている者もいる。

そういう面から見れば、お前は確かに幸運の星の元に生まれているのかも知れないな』

リーリエ「そんなまさか、私が………

……でも、もし本当に私にそのようなレッドさんと同じ幸運があるのなら、とっても光栄です」
 ▼ 174 ンプジン@しんかいのキバ 17/02/22 21:37:50 ID:o2n2kPD2 [7/18] NGネーム登録 NGID登録 報告
ミュウツー『……レッドにとって特に幸運だったのが、生涯の友になり得る存在がすぐ近くにいたことだ』

リーリエ「生涯の……友?」

ミュウツー『レッドには1人の幼馴染がいた。その男は表向きこそ事あるごとにレッドを小馬鹿にしていたが、内心ではレッドのことを誰よりも認め、好敵手だと思っていた。

レッドもまた、その男のことを好敵手と認め、同時に生涯の友だとも思っていた。実際、2人の関係は未だに続いているそうだ。

リーリエ、お前はどうだ?お前には生涯の友になると確信できる存在はいるか?』

……そんなの、答えは決まっています。

リーリエ「もちろんです!」

ミュウツー『………ほう』

リーリエ「私はカントーに来る前、アローラという地方に住んでいました。そこに1人の女の子が引っ越してきたんです。

私はその人と共に、一つの大冒険を経験しました。

どうしようもなく怖くて、不安で押しつぶされそうな時も、その人が隣にいてくれたお陰で、くじけずに頑張ることができました。

期間で言えば、一緒にいたのは一年にも満たない短い期間だったかも知れません。

でも私はその人と……ミヅキさんと、ずっと親友でいられると信じています」

ミュウツー『……フフ、どうやらそのようだな。お前の過去にも心の中にも、いつもミヅキという名が共にあった。

私も一度会ってみたいものだ。お前が胸を張って親友だと言う、そのミヅキとやらにな』
 ▼ 175 ニータ@みどりのバンダナ 17/02/22 21:43:50 ID:o2n2kPD2 [8/18] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「きっとミュウツーさんも素敵な人だと思いますよ。ミヅキさんは、私の知っている中で最高のトレーナーさんですから。

それにしても、私とレッドさんにそんな共通点が……」

ミュウツー『いや、まだある』

リーリエ「ま、まだあるんですか?」

ミュウツー『そうだな……お前のポケモンを少し見せてくれ』

リーリエ「え?あ、はい。リザードさん、出て来てください」ポン

リザード「ガウ」

ミュウツー『………………』ジー

リザード「ガ、ガウ………?」

ミュウツー『…………やはりな』

リーリエ「やはり、とは?」

ミュウツー『こいつも、レッドのポケモンと同じ目をしている。自らの主人を信頼している者の目だ』
 ▼ 176 ンチュラ@エドマのみ 17/02/22 21:51:57 ID:o2n2kPD2 [9/18] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「え………」

ミュウツー『私が知る限り、こんな目をしたポケモンを持つトレーナーは多くない。

お前とレッド、そして現カントーチャンピオンのワタル。私が知っているのはこのぐらいだな』

ここでワタルさんの名前が出てきました。面識があるのでしょうか?

ミュウツー『……ただ、お前の場合はトレーナー側に問題があるようだな』

リーリエ「トレーナー側……私に!?」

ミュウツー『ああ、どうやら彼はお前に不満があるようだ』

そ、そんな……リザードさんが私に不満を……

やっぱり、ハナダジムで不利な相手に無茶をさせたのが悪かったのでしょうか?

それとも、オツキミ山であまりにもモタモタしてたから……?どうしよう……

リーリエ「うう、ああ、うう……」ホロホロ

ミュウツー『……何も泣くことはないだろう』

リーリエ「お、お願いしますミュウツーさん、リザードさんは私にどんな不満を……?」

ミュウツー『………フッ、簡単な話だ。

もっとオレ達を信頼してくれ。彼はそう言いたがっている』
 ▼ 177 イコウ@マグマブースター 17/02/22 22:00:02 ID:o2n2kPD2 [10/18] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「信、頼?」

それなら、私もリザードさん達には全幅の信頼を寄せている……つもりです。

まさか、それが届いていなかったとか……

ミュウツー『心配しなくとも、お前の彼らに対する信頼はしっかり届いている。その点ではお前と彼らは通じ合えていると言えよう。

だが、どうやらお前は過保護の気があるようだな。ほんの些細なダメージでも慌て、取り乱し、狼狽える』

リーリエ「そ、それは、私はポケモンさんが傷つくのが苦手で……」

ミュウツー『そんなことはお前の目を見ればわかる。過保護が悪いことだと言うつもりもない。実際お前の気遣いのお陰で、彼は傷一つない健康体だ。

だがトレーナーとなった以上、ポケモンが傷つくことは避けられないことだ。お前も一度は覚悟したはずだろう』

リーリエ「………………」

ミュウツー『たとえレッドのポケモンだろうと私だろうと、無傷で戦い続けることはできない。

そんな時大切なのが、トレーナーである人間がどうあるかということだ。トレーナーの不安は戦っているポケモンにも伝わるという

逆に言えば、トレーナーの自信がポケモンにも伝われば、ポケモンは最後の一滴まで振り絞って戦えるということだ』

リーリエ「…………………」

ミュウツー『………先程の伝え方では語弊が生まれてしまうな。言い方を変えよう。彼は……リザードはこう言っている。

「オレ達だけじゃなく、もっと自分を信頼してくれ。アンタが鍛えてくれたオレ達はそんなにヤワじゃない」……とな』
 ▼ 178 カルゲ@シルフスコープ 17/02/22 22:07:54 ID:o2n2kPD2 [11/18] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「……リザード、さん……」

リザード「……ガウ」

ギュッ……

リザード「………?」

リーリエ「……ごめん、なさい。

……ポケモンさんに諭されるなんて。まだまだだな、私。

……私も、少しは強くなれたと思ってました。でも、まだまだだったみたいです。

リザードさん達のこと、信頼していたつもりでした。いつだって、私を信じて戦ってくれるから。

でも、ダメージを受けるたびに狼狽えて、傷つくのが怖いだの何だの甘えたことばかり言って。

こんなの、信頼じゃないですよね。おかしいですよね。貴方達は、私のことを信頼してくれているというのに」

ミュウツー『…………………』
 ▼ 179 ミロル@はかいのいでんし 17/02/22 22:13:27 ID:o2n2kPD2 [12/18] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「……私、もっと強くなります。

貴方達の信頼に応えられるぐらい強く。

貴方達が、こんな私に夢を見せてくれるというのなら、

私も、貴方達にもっと良い景色を見せてあげたいから。

だから……


私と一緒に、強くなってくれますか?」


リザード「………ガオォ!!」


ミュウツー『………「任せとけ!!」、だそうだ』

リーリエ「……ありがとう、ございます。

ミヅキさんとお揃いだから、なんて軽い理由で選んでしまいましたけど……

選んだのが貴方で、本当に良かった。

一緒に頑張りましょう、リザードさん!」

リザード「ガオォーーッ!!」
 ▼ 180 エルコ@こだいのおまもり 17/02/22 22:23:51 ID:o2n2kPD2 [13/18] NGネーム登録 NGID登録 報告
〜〜〜〜〜

ミュウツー『……すっかり話し込んでしまったな。もうすぐ日も登って来るだろう』

リーリエ「えっ、もうそんな時間ですか?」

ミュウツー『ああ。私もそろそろ洞窟に戻るが……最後に1つ、頼みがある』

リーリエ「頼みですか?私達にできることなら何でも……」

ミュウツー『今のお前達の力量が見たい。私に向かって、今持てる最大の力で技を撃ってきてくれないか?』

リーリエ「力量、ですか?」

ミュウツー『遠慮はいらぬ。今のお前達の技で深傷を負うほど私はヤワではない。全力で来てくれて構わない』

全力……ゼンリョク……

………よし。

リーリエ「分かりました。それでは……」
 ▼ 181 ーシャン@どくけし 17/02/22 22:30:00 ID:o2n2kPD2 [14/18] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「リザードさん、これを持ってください」

リザード「ガウ?」

赤く煌めく炎のクリスタル。実物を手にとって見てみると、思ったよりもずっと綺麗なものでした。

ミュウツー『……何だそれは?』

リーリエ「……アローラ地方に伝わる不思議な技、Zワザです。実際に使うのは初めてですが……」

初めてZワザを使う相手は、恐らくカントー最強のポケモンであろうミュウツーさん。贅沢すぎる相手です。

そういえば、私の初バトルの相手もカントーチャンピオンのワタルさんでした。

初めての相手が超ド級の相手なのも、偶然ではないのかも知れません。

リーリエ「ホノオのダンスは、こうして、こう!」ババッ

リーリエ「行きます!!これが私達のゼンリョクです!!!」

リザード「ガアアァーーッ!!!」ゴオオォ

ミュウツー『!』


リーリエ「『ダイナミックフルフレイム』!!!!』」


ドッゴオオオオオオン……!!!!
 ▼ 182 リボーグ@しずくプレート 17/02/22 22:39:05 ID:o2n2kPD2 [15/18] NGネーム登録 NGID登録 報告
ゴゴゴゴゴ……

リーリエ「……う、わぁ……」

リザード「ガ、ガウ……」

抉れた岩壁に、もくもくと舞い上がる砂埃。あまりの桁外れな威力に、使った私達も呆然です。

リーリエ「……み、ミヅキさん達はこんな恐ろしいものを使いこなしていたんですね……

……はっ、ミュウツーさん!?」

調子に乗って後先考えずにぶっ放してしまいました。流石にあの威力はミュウツーさんも想定外だったはず……

リーリエ「ミュウツーさん、大丈夫ですか!?」

ミュウツー『………………』ゴゴゴ

砂埃を振り払いミュウツーさんの姿が見えました。流石に驚いた表情をしています……それだけ?

リーリエ「よ、よかった、無事だったんですね……って、まさか今ので無傷……?」

ミュウツー『………いや、無傷では済まなかった。驚いたな。まさかそのレベルのリザードに傷を負わされるとは……』

驚かされたのはこっちです。今のでかすり傷程度だなんて、強さの底が見えません……
 ▼ 183 ョロネコ@いんせき 17/02/22 22:46:11 ID:o2n2kPD2 [16/18] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「す、すみません、これほどの威力が出るとは思わなくて……」

ミュウツー『いや、面白いものを見せてもらった。この世界には、まだまだ私の知らないことも多いようだ』

リーリエ「……ミュウツーさんでもそうなら、私の知らないことはもっと多いんでしょうね」

ミュウツー『だがお前は、私が知らないことも知っている。また機会があれば聞かせてほしいものだ』

リーリエ「もちろんです。私でよければいくらでも」

ミュウツー『フフ、楽しみにしておこう。それでは、今日はこの辺りでお別れだ。リーリエよ、また会おう!』

リーリエ「はい!ありがとうございました!」

そういうと、ミュウツーさんは一瞬で姿を消してしまいました。先ほど言っていたテレポートだと思います。

気がつけば、辺りはほんのり明るくなり始めており、朝日が顔を見せようとしていました。

何だかいいことがありそうです。早く着替えて、今日は早めに出発……

「な、何や今の音は!?何があって……どっひゃー!?崖がえらいことに……」

リーリエ「!」

マサキ「……リーリエちゃん、こんな時間にそんなとこで何してんの……?」

リーリエ「あ…………」
 ▼ 184 ンチャム@きょうせいギプス 17/02/22 22:52:05 ID:o2n2kPD2 [17/18] NGネーム登録 NGID登録 報告
マサキ「やー、まさかリーリエちゃんがミュウツーと会っとったとはなぁ」

リーリエ「ミュウツーさんをご存知なんですか?」

マサキ「そらもちろんよ。なんたってミュウツーは伝説のポケモンやからな」

リーリエ「伝説のポケモン……やっぱり、普通のポケモンさんとは違うとは思っていましたけど」

マサキ「ただまあ、他の地方の伝説のポケモンとはちょっと毛色は違うけどな。

他の地方の伝説のポケモンはアレや、神様として崇められとったり超古代から蘇ったごっついポケモンやったりするんやけど……

ミュウツーは人間に創り出された所謂人工ポケモンなんや。ゼロからってわけじゃないみたいやけどな」

リーリエ「……マサキさんは、ミュウツーさんを捕まえようと思ったことはないんですか?」

マサキ「まさか!ムリムリそんなん!言うたやんかワイ全然弱いって。いや興味無いわけちゃうよ?

でもなあ、望んでもないのに無理やり生み出されたから人間を恨んどるって話もある。特にポケモンを道具としか見てない人種とかな。

ワイらコレクターなんてその筆頭や。大した実力もないワイみたいなんがミュウツーの前なんか行ってみい、何されるかわからんわ」

リーリエ「………そう、ですね」

マサキ「けどワイは捕まえたポケモンには責任持たなアカンと思っとるからな、捕まえたポケモンはちゃーんとお世話しとるよ。

そら中にはロクでもない連中もおるけど、コレクターやって悪い人ばっかりやないんやで?

まあとにかく、リーリエちゃん貴重な体験したんやなぁ、きっと一生の思い出なるわ」
 ▼ 185 ガレックウザ@ふたのカセキ 17/02/22 23:01:21 ID:o2n2kPD2 [18/18] NGネーム登録 NGID登録 報告
色々あった一夜が明け、私達は旅を再開しました。

リザードさん、バタフリーさん、ピッピさん。皆さんとの絆を再確認し、Zリングも得た後の私の旅路はとても順調なものでした。

3つ目のクチバジム、4つ目のタマムシジム、5つ目のセキチクジムを連続で制覇。

その道中で、仲間も増えました。

1匹は、マサキさんから「強くて珍しくてそしてかわいいとびっきりのポケモン」としてオススメされたラプラスさん。

もう1匹は、サファリゾーンから逃げ出したところに偶然出会い、擦った揉んだの末に友情が芽生えゲットに至ったサイドンさん。

どちらもゲットに苦労した分、他の3匹に負けないぐらいの大切な仲間になってくれそうです。

これで私のパーティは5匹。あと1匹はどんなポケモンさんになるのか、変な話ですが、私も今から楽しみです。

そして残るバッジはあと3つ。

ポケモンリーグ目指して、まだまだゼンリョクゼンリョクです!

そして6つ目のバッジを目指してやって来たグレン島で、偶然あの人と再会しました。
 ▼ 186 ニョニョ@ていこうのハネ 17/02/23 06:20:07 ID:m.uGN2qk [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 187 ーピッグ@リニアパス 17/02/23 20:14:34 ID:YsK0U4p2 [1/22] NGネーム登録 NGID登録 報告
〜グレン島〜

リーリエ「ここがグレン島……一度火山の噴火で壊滅したらしいですけど、すっかり復興していますね。

……でも、その割には何か雰囲気が物々しいような……何かあったんでしょうか?」

賑やかであるにも関わらず、みんなが何かに怯えているような……そんな気がします。

リーリエ「……あら?あそこにいるのは……」


「……というわけで、何とか追い払いはしたんですが、町のみんなもすっかり不安がってしまって……」

「そうか……わかった!俺は原因を探ってみよう、お前達は引き続き町の警戒を頼む!」


リーリエ「……ワタルさん?」

ワタル「ん?……おお、リーリエちゃんじゃないか!こんなところで会えるとはな!」

リーリエ「お久しぶりですワタルさん。お元気そうで何よりです」

ワタル「君の方こそ、元気そうだな。以前会った時よりも見違えるほど逞しく見えるよ」

リーリエ「ありがとうございます、おかげ様で順調です」
 ▼ 188 ロアーク@ひかるおまもり 17/02/23 20:22:43 ID:YsK0U4p2 [2/22] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「ところで、ワタルさんはどうしてこんなところに?」

ワタル「ちょっと用があってな。

実は最近、カントーのあちこちで『正体不明のポケモン』が目撃されているんだ」

リーリエ「正体不明のポケモン?」

ワタル「ああ。そいつらはカントーに生息しているどのポケモンとも違う生態を持つ。かといって他の地方でも連中の存在は確認されていない。

俺はまだ実物を見たことはないが、見た目も揃ってポケモン離れしているらしい。どいつもこいつもバケモノじみてるそうだ」

リーリエ「な、何だか物騒ですね……」

ワタル「実際、物騒な奴らだそうだ。ロケットのような噴射で森を焼き払ったり、大きな鉄塔を真っ二つにした、なんて話も聞く。

中には筋肉を見せつけてくるだけの危ないんだか何だかよくわからない奴もいるようだが……総じて危険な存在として見てもいいだろう。

先日この町も襲撃を受けた。恐ろしい速さで動く虫のようなポケモンだったらしい」

リーリエ「虫タイプのポケモンさんなのでしょうか?」

ワタル「わからない。そもそもポケモンと呼んでいいのかもわからない連中だからな。

そしてそいつらは、突然空中に空いた穴から飛び出してくるそうだ。まるで異世界からやって来たかのようにな」

リーリエ「ポケモン離れした見た目……空中の穴……異世界……

………まさか………!?」
 ▼ 189 ゴラス@6ごうしつのカギ 17/02/23 20:32:15 ID:YsK0U4p2 [3/22] NGネーム登録 NGID登録 報告
ワタル「ん?何か知っているのか?」

リーリエ「……ワタルさん、その正体不明のポケモンさん達って、もしかすると……」


ピキッ

「「!?」」


ゴゴゴゴゴ……


ワタル「空中に穴……まさか!?」

リーリエ「…………」ゴクッ


ヒュッ


フェローチェ「シュウウウン……!!」


空中に空いたあの穴……間違いなくウルトラホールです……

ということはつまり、アレはやはり……


ウルトラビースト……!!
 ▼ 190 ブキジカ@こころのしずく 17/02/23 20:41:43 ID:YsK0U4p2 [4/22] NGネーム登録 NGID登録 報告
ワタル「こいつが例のバケモノか……!」

「またあのバケモノだーっ!」

「に、逃げろーっ!」

ワタル「まずい、町民達がパニックになっている!このままでは……」

リーリエ「私が引きつけます!!」

ワタル「!」

リーリエ「ワタルさんはその間に町の人達の避難を!」

ワタル「ああ、わかった!頼んだぞ!」ダッ

リーリエ「……さてと。とっても可愛らしいビーストさんですけど……町の人達に危害を加えるというのなら、容赦はしません!

お願いします、バタフリーさん!!」ポン

バタフリー「ふりいいい!!」

フェローチェ「シュウウーーン!!」
 ▼ 191 ロンダ@ホノオZ 17/02/23 20:49:53 ID:YsK0U4p2 [5/22] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「バタフリーさん、『エアスラッシュ』です!」

バタフリー「ふりい!!」ビュウッ

フッ

バタフリー「!」

リーリエ「なっ、速……!?」

フェローチェ「シュッ!」

バキッ!!

バタフリー「ふりゅっ!?」

リーリエ「バタフリーさん!!」

バタフリー「ふ、ふりい!」バサッ

リーリエ「まだ大丈夫ですね!スピードで敵わないなら、こちらもスピードを上げるまで!

バタフリーさん、『ちょうのまい』!!」

フェローチェ「!」

バタフリー「ふりりりいい!!」キュルルルン

リーリエ「まだまだ!負けませんよ!」
 ▼ 192 クジキング@まんぷくおこう 17/02/23 20:59:48 ID:YsK0U4p2 [6/22] NGネーム登録 NGID登録 報告
〜〜〜〜〜

ワタル「逃げ遅れた住民は!?」

「今の集団で最後です!」

ワタル「よしわかった!君達も気をつけて!」

ワタル(持ち堪えていてくれよ、リーリエちゃん!)

〜〜〜〜〜

フェローチェ「シュウウッ!!」シュッ

リーリエ「来ます!バタフリーさん、かわして!」

バタフリー「ふりっ!」スカッ

ゴッ

フェローチェ「!!?!?」

バタフリー「ふり?」

リーリエ「よし!」

フェローチェ「〜〜ッ……!!」ジタバタ
 ▼ 193 ガバシャーモ@チャーレムナイト 17/02/23 21:05:58 ID:m.uGN2qk [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しえん
 ▼ 194 ルーグ@エレキブースター 17/02/23 21:07:16 ID:YsK0U4p2 [7/22] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「『とびひざげり』は外せば自分がダメージを受ける技、今がチャンスです!バタフリーさん、行きますよ!!

『ファイナルダイブクラッシュ』!!!」ババッ

バタフリー「ふりいいいい!!!」キィーーン…

ズドオオオオオン!!!

フェローチェ「ク、アアッ……!?」

ドサッ

リーリエ「や、やりました!バタフリーさんお見事です!」

バタフリー「ふりい!」

フェローチェ「ッ……!」スゥ…

リーリエ「あっ、待って!貴方達は一体……」

フェローチェ「………………」

フッ
 ▼ 195 ンノーン@もえぎいろのたま 17/02/23 21:15:19 ID:YsK0U4p2 [8/22] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「……消えてしまいました……何か手がかりがつかめると思ったのに……

ビーストさん達の目的は一体何なのでしょうか……そもそも何故カントーに?

まさかカントーの侵略とか……それとも母様を追って来て……ぶつぶつ……」

バタフリー「ふりぃ……」

ワタル「おーい!」

リーリエ「!」

ワタル「待たせたな!大丈夫だったかリーリエちゃん!」

リーリエ「ワタルさん!私は何とか……町の人達は?」

ワタル「ああ、無事に全員避難できた!もう安心だ!

それより!何処のどいつか知らないが、俺が来たからにはもうお前達の好きなようには……おや?」

リーリエ「どうしました?」

ワタル「さっきのバケモノはどこに行ったんだ?まさか、逃げられたか……?」

リーリエ「はい、何とかやっつけはしたんですけど、逃げられてしまいました……」

ワタル「そうか……まあ、リーリエちゃんが無事だったなら……

……やっつけた?」
 ▼ 196 ブラン@ツメのカセキ 17/02/23 21:15:44 ID:0tXZOG.s NGネーム登録 NGID登録 報告
面白い!しえん
 ▼ 197 ョロトノ@レッドカード 17/02/23 21:21:16 ID:YsK0U4p2 [9/22] NGネーム登録 NGID登録 報告
ワタル「驚いたな……先日の襲撃では、エリートトレーナー2人掛かりでようやく太刀打ちできたという話だったが……」

リーリエ「私だって強くなってるんですよ、ポケモンさん達と一緒なんですから」

ワタル「ふむ、どうやらそのようだな。そのバタフリー1匹を見ても……」

バタフリー「ふり?」

ワタル「うん、とてもいい育ち方だ。強いだけじゃなくコンディションもいい、トレーナーである君の愛情が伺えるよ」

バタフリー「ふりい!」エッヘン

リーリエ「えっへん」

ワタル「ハハハ、大した信頼だ。羨ましいぐらいだよ。

そうだな、よければリーリエちゃんの手持ちを見せてくれないか?是非他のポケモンも見てみたい」

リーリエ「じゃあお見せしますね!皆さん、出て来てください!」ポポポポン

\ガオー!ピクシー!プラー!サーイ!/
 ▼ 198 チム@メタルパウダー 17/02/23 21:28:46 ID:YsK0U4p2 [10/22] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「この子達が私の自慢のポケモンさん達です!」

ワタル「ほう、これはなかなか……いや、見事なものだ!みんな理想的な育ち方をしている(フェアリータイプもいるのか……)。

お、このリザードンはあの時のヒトカゲか?」

リーリエ「はい、こんなに頼もしく成長してくれました!」

リザードン「ガオオ!!」

ワタル「……あんなに小さかったヒトカゲが、こんなに立派に成長したのか……何だか俺も感慨深いな。

もう少し経験を積めば、俺の自慢のドラゴン軍団ともまともにやりあえるかもしれない。とは言え、まだまだ負ける気はないがな!」

リーリエ「リザードンさんだけじゃないですよ。ポケモンさん達も私も、もっともっと立派になってポケモンリーグに挑んでみせます!」

ワタル「ああ、今から楽しみだ!受けて立とうじゃないか!

ところで、リーリエちゃんはまだ5匹しかポケモンを持っていないのか?」

リーリエ「はい、そろそろ6匹目も欲しいなとは思っているんですけど、どうにも決められなくて……

ワタルさんなら、最後の1匹はどんなポケモンさんにしますか?」

ワタル「そうだな、俺なら……いや、ちょっと待てよ……?確かあれがまだ……

よしリーリエちゃん、それならいいものがあるぞ!」ゴソゴソ

リーリエ「いいもの?」
 ▼ 199 リーパー@しめつけバンド 17/02/23 21:37:32 ID:YsK0U4p2 [11/22] NGネーム登録 NGID登録 報告
ワタル「リーリエちゃん、こいつを貰ってくれないか?」

リーリエ「これは……タマゴ?」

ワタル「うむ、ポケモンのタマゴだ。中にはミニリュウが入ってる」

リーリエ「ミニリュウさん……私が初めてバトルした相手ですね」

ワタル「ああ。しかもそのミニリュウは我が一族に伝わる秘技を最初から覚えている。ちょいと特別なミニリュウさ」

リーリエ「いいんですか?そんな凄いタマゴを頂けるなんて……」

ワタル「構わないさ!先日生まれたもので、丁度貰い手を探していたところなんだ。

君みたいな素敵なトレーナーに育てられた方が、そいつにとってもきっと幸せだろう!」

リーリエ「そうですか……それなら頂きます、大切に育てますね!」

思わぬ形とはなりましたが、これで私のパーティもひとまず完成です。

あとはミニリュウさんをしっかりカイリューさんまで育ててあげれば……むふふ。

ワタル「君ならきっと立派なカイリューに育ててくれるだろう!俺の楽しみも増えてしまったよ!

……ところで、だ」

リーリエ「?」

ワタル「先ほどのバケモノについてだが……君は何か知っている様子だったな。よければ教えてくれないか?」
 ▼ 200 ブカス@シルフスコープ 17/02/23 21:43:50 ID:YsK0U4p2 [12/22] NGネーム登録 NGID登録 報告
ワタル「ウルトラビースト?」

リーリエ「はい。私も詳しくは知らないので、確信は出来ませんが……」

ワタル「成る程、確かに特徴を聞くと先日のバケモノ事件とも一致するな。異世界のポケモンか……考えたこともなかったな。

しかし、なぜ突然カントーに現れたんだ?何かよくないことが起こる前触れか……」

リーリエ「……もしかすると、私が呼んでしまったのかもしれません」

ワタル「何?どういうことだ?」

リーリエ「実は…………」

〜〜〜〜〜

ワタル「そうか……君と母親にそんなことがあったんだな」

リーリエ「もしかするとビーストさん達は、私達を追いかけてカントーにやってきたのかもしれません。

母様を治療するためとは言え、私達がカントーに来なければこんなことには……」

ワタル「君が気に病む必要はない。もし本当に君達を追いかけて来ていたとしても、追い返してやればいいだけの話さ。今の君ならきっと大丈夫だ」

リーリエ「追い返す……そう、ですね」

ワタル「それじゃあ、俺は他の町に異常はないか見回ってくるとしよう。君達も気をつけてな。

君の旅が素晴らしいものになることを祈っているぞ!また会おう!」
 ▼ 201 ダンギル@アイテムコール 17/02/23 21:52:21 ID:YsK0U4p2 [13/22] NGネーム登録 NGID登録 報告
ウルトラビースト……1匹だけなら私でもなんとかなったものの、あんなに強いビーストさん達が徒党を組んで攻め込んで来たら……

考えるだけで寒気がします。もしかすると私達は、とんでもない厄災をカントーに引き連れて来てしまったのかも……

と不安になっていましたが、グレン島での一件以来、ビーストさん達の発見報告がぱったりと無くなってしまったそうです。

マサキさんにも連絡してみましたが、母様にもウツロイドさんにも特に変わったことは無い様子。

ビーストさん達の狙いは一体何なのでしょうか?謎は深まるばかりです。

とはいえ立ち止まってばかりもいられないので、一先ず旅を続けることにしました。

6つ目のジムであるグレンジムは、新加入したラプラスさんとサイドンさんの活躍で無事突破。

7つ目のジムがあるヤマブキシティは、ハウオリシティすらも上回るぐらいの大都会で、何だか少し興奮してしまいました。

肝心のジム戦は、エスパータイプが相手ということでバタフリーさんが獅子奮迅の大活躍。

フーディンさんには苦戦したものの、ピクシーさんやリザードンさんの奮闘もあり何とか撃破。

無事に7つ目のバッジもゲットできました。残るバッジはあと1つです。

そしてワタルさんから貰ったタマゴが時々動くようになり、

『白い服を着た凄腕のリザードン使い』の噂がどこからか流れ始めた頃。

マサキさんから1つの連絡が入りました。

『リーリエちゃんのお母ちゃん、もうそろそろ目覚ましそうやで!』
 ▼ 202 エルコ@リバティチケット 17/02/23 22:12:21 ID:9Rxjhwho NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援!
 ▼ 203 ェイミ@ポロックケース 17/02/23 22:28:05 ID:YsK0U4p2 [14/22] NGネーム登録 NGID登録 報告
〜マサキの家〜

辺りはすっかり真っ暗。何度も見上げた星空が、今日は一層輝いて見えます。

リーリエ「こんばんはー」

マサキ「おーリーリエちゃん!ええところに帰って来たなぁ!」

リーリエ「連絡を受けて慌てて飛んで来ました。母様が目を覚ますって本当ですか?」

マサキ「目覚ます……かどうかはわからんけど、もうあと10分もしたら完全に毒が抜け切るわ!長かったなぁ……」

リーリエ「ええ、長かったです……」

とはいえ、ほとんどマサキさんに任せっきりでしたけど。

マサキ「まっ、せっかく帰って来たんやからお茶でも飲んで……おっ、リーリエちゃんサイドン捕まえたん?」

リーリエ「はい、セキチクシティで出会ったんです。サイドンさんが何か?」

マサキ「丁度ええもんがあるんや、ちょっとサイドンのモンスターボール貸してくれん?」

リーリエ「あ、はい」

マサキ「お母ちゃんが目覚ますまでにパパッと済ませたるからな、腰抜かしたらアカンで?」

そう言うとマサキさんはモンスターボールを少しいじり、機械の上にセットしました。何をするつもりなんでしょうか?
 ▼ 204 ナッキー@プロテクター 17/02/23 22:37:09 ID:YsK0U4p2 [15/22] NGネーム登録 NGID登録 報告
マサキ「ここをこうして……よっしゃ、準備完了や!スイッチオン!」ポチットナ

マサキさんがスイッチを押すと、転送装置の母様を治療している部分とは別の部分が動き始めました。

リーリエ「あ、あの、これは一体何を……?」

マサキ「まあ見とれば分かるわ、悪いようにはせんからな」

リーリエ「はあ………」

少しすると装置の起動が止まりました。時間で言うと数十秒程度でしたでしょうか?

マサキ「ほい、お待ち」

リーリエ「あの、何をしたんですか?」

マサキ「えーからえーから、ポケモン出してみ?」

リーリエ「じゃ、じゃあ……」

ポン


ドサイドン「ドッサーーイ!!」ズズーン

リーリエ「うわぁ!?」
 ▼ 205 ノココ@やわらかいすな 17/02/23 22:47:44 ID:YsK0U4p2 [16/22] NGネーム登録 NGID登録 報告
マサキ「ナハハハ!どや?ビックリしたやろ?」

リーリエ「し、進化してる!?いつの間に!?」

マサキ「サイドンは特定の道具を持たせて通信交換することで進化するポケモンなんや。

ほんでサイドンを進化させる道具『プロテクター』が余っとったからな、せっかくやから進化させたったんや」

リーリエ「もう、そういうことするなら先に言ってください!ビックリするじゃないですか!」

マサキ「そらびっくりさせるためにやっとるからな、サプライズやサプライズ!」

リーリエ「もう……でも、ありがとうございます」

ドサイドン「ドサイ!」

マサキ「どーいたしまして。さて、あとはお母ちゃんが目覚ますのを待つだけやな」

リーリエ「はい。目を覚ました母様がどんな性格になっているかはわかりませんが……」

マサキ「……心配せんでも、きっと元の優しいお母ちゃんに戻ってるよ」

リーリエ「……そうですよね。信じるしか……ないですよね」


フッ

リーリエ「!」
 ▼ 206 ークライ@おとどけもの 17/02/23 22:58:40 ID:YsK0U4p2 [17/22] NGネーム登録 NGID登録 報告
突然のブラックアウト。停電でしょうか?

マサキ「何や電気消えたぞ、停電か?」

リーリエ「そのようですね……転送装置の方は大丈夫ですか?」

マサキ「こんな時の為に予備電源は用意してある……けど、スイッチどこやったかな……

リーリエちゃん、ちょっとポケモンに頼んで照らしてもろてええか?」

リーリエ「わかりました、リザードンさん出て来てください」ポン

リザードン「ガオ?」

リーリエ「停電してしまったみたいなので、尻尾の炎で照らして貰ってもいいですか?」

リザードン「ガオウ」メラメラ

マサキ「おー、よう見えるわ。えーとスイッチは……」

リーリエ「私ちょっと外見てきますね」

マサキ「おう、気つけや」
 ▼ 207 ココ@ももぼんぐり 17/02/23 23:07:48 ID:YsK0U4p2 [18/22] NGネーム登録 NGID登録 報告
ガチャ

リーリエ「………………」

停電になったのはマサキさんの家だけではなかったようです。

近くにある街灯も、いつもは明るいハナダシティも、すっかり闇に包まれていました。

暗い中では星も月もよく見えますが、今はとてもそんな気分ではありません。

何かとてつもなく大きな胸騒ぎを感じます。停電だけで、ここまで不安になるものなのでしょうか?


<お、あったわ!スイッチ発見!

リーリエ「!」
 ▼ 208 ンヤンマ@あさせのしお 17/02/23 23:19:09 ID:YsK0U4p2 [19/22] NGネーム登録 NGID登録 報告
ガチャ

リーリエ「ありましたか?」

マサキ「おう、リザードンのおかげでバッチリや!これで転送装置はしばらく大丈夫や」

リーリエ「よかった……」

マサキ「ほんで、外はどうやった?ウチ以外も停電しとったか?」

リーリエ「はい、ハナダシティも真っ暗でした……」

マサキ「そうか……結構でかい停電なんかもしれんな。

せや、ラジオで何か言うてるかもしれん。ちょっとラジオつけるで」

リーリエ「はい、お願いします」

カチッ

『……えー、ただいま入っている情報によりますと、現在発生している停電はカントー全域に広がっており……』

マサキ「カントー全域かいな!そらまたえらいこっちゃな……」

『現在も復旧の目処は立っておりません。皆様は引き続きご注意ください……』
 ▼ 209 ンバル@ホノオZ 17/02/23 23:29:46 ID:YsK0U4p2 [20/22] NGネーム登録 NGID登録 報告
マサキ「参ったなぁ……そんなに大規模な停電やったとは……」

リーリエ「何か問題でも?」

マサキ「予備電源はあくまで非常時のためのもんやからな、そんなに長いこと保つ程電力貯めてないんよ。

それまでに停電が復旧するか、お母ちゃんが目覚ましてくれたらええんやけどなぁ……」

リーリエ「……母様………」


『……尚、発電所が何者かの襲撃を受けたという情報もあり、現在も原因の究明が続いて……』


リーリエ「!」

マサキ「発電所が襲撃?電気泥棒か?」

リーリエ「……襲撃………」

その時私は、グレン島でのビーストさんによる襲撃事件を思い出していました。

あの時は被害者が出ずに済みましたが、ビーストさんの標的は町の人達だったと言います。

もしかすると、人ではなく電気を狙うビーストさんがいてもおかしくないかも……

……考えすぎでしょうか?

……でも…………
 ▼ 210 ンフィア@ボロのつりざお 17/02/23 23:30:29 ID:pK39bFJ2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ▼ 211 210 どうかしましたか 17/02/23 23:38:51 ID:YsK0U4p2 [21/22] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「……マサキさん」

マサキ「ん?どした?」

リーリエ「発電所ってどこにあるか、知ってますか?」

マサキ「発電所?発電所ならイワヤマトンネルの近くやけど……って、まさかリーリエちゃん、発電所行くとか言わんよな?」

リーリエ「……そのまさかです。場所を教えてくださってありがとうございます」

マサキ「ちょちょちょちょ待ちって!ラジオ聞いてたやろ!?今発電所なんか行ったら何があるかわからんで!

それにリーリエちゃんが危ない目に遭う理由ないやんか!大人しく復旧待っといた方が……」

リーリエ「………………」

マサキ「……這ってでも行くって顔やなそれは。ハァ、わかったわかった。何があったかは知らんけどそこまで言うならもうワイも止められんよ。

ただ無事で帰ってくるってちゃんと約束してや。こんなんで無言の対面とかになってみぃ、お母ちゃんに合わせる顔があらへんわ」

リーリエ「わかってます、わがまま言ってごめんなさい。それじゃ、行ってきます!」ガチャ

マサキ「おう、気いつけてな!」

リーリエ「リザードンさん、お願いします!!」

リザードン「ガオオー!!」バサッ
 ▼ 212 ガリザードンY@せんせいのツメ 17/02/23 23:48:39 ID:YsK0U4p2 [22/22] NGネーム登録 NGID登録 報告
〜カントー発電所〜

「おい早く逃げろ!黒コゲにされるぞ!」
「ま、待ってくれ!まだ死にたくない!!」
「チクショー!何だってんだよー!!」

リーリエ「あれが発電所……やっぱりただ事ではなさそうですね。急ぎましょう、リザードンさん!」

リザードン「ガオ!」ギュン

〜〜〜〜〜

「くそっ、何なんだあのバケモノどもは……?」
「お、おい!まだ所長が中に取り残されてるらしいぞ!」
「何だって!?どうするんだよ!?」

リーリエ「皆さん、大丈夫ですか!?」

「き、君は?こんなところにいたら危ないぞ!」

「いや待て、真っ白な服に相棒のリザードン……この子もしかして……」

「今巷で話題の『純白のリザードン使い』じゃないか!?」

リーリエ「えぇ……」

……いつの間に私にそんな2つ名が……いや、嬉しいですけど。
 ▼ 213 ズクモ@やけたきのみ 17/02/24 00:00:09 ID:Fyfavqmw [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「一体発電所で何が起こってるんですか?」

「……バケモノだよ……少し前にカントーのあちこちで発見されてた彼奴らが、今度は発電所を襲ってきたんだ!」

バケモノ……やっぱりビーストさんが……

「電線でクリスマスツリー作ったようなバケモノが、それも2体!発電所の中で暴れて電気食い荒らしてもうめちゃくちゃだよ!

俺達は命からがら逃げてきたんだが、最後まで俺達を誘導してくれていた所長がまだ中に取り残されてるんだ!」

リーリエ「ええっ!?」

「助けに行きたいが俺達じゃもうどうにもならない!どうか、どうか所長を助けてくれ!頼む、この通りだ!」

リーリエ「もちろんです、その為に来たんですから!」

「おおお……なんと頼もしい……!」

リーリエ「皆さんは危ないのでここで待っていてください、私が何とかします!」
 ▼ 214 ッシブーン@こころのしずく 17/02/24 00:07:45 ID:Fyfavqmw [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
〜発電所内部〜

リーリエ「所長さーん!どこにいるんですかー!

うーん、発電所の中も停電していてよく見えません……」

<だ、誰かおるのかー!?助けてくれー!

リーリエ「! あっちです!」

〜〜〜〜〜

リーリエ「大丈夫ですか!?」

所長「いやはや、バケモノに脅かされて腰が抜けてしまってのう……誰だか知らんが、助けてくれてありが……!!」

リーリエ「?、どうしました?」

所長「う、うう、うっ、う……!!」

リーリエ「?」


所長「後ろーーっ!!!」

リーリエ「後ろ?」クルッ


デンジュモク「ゔゔゔ!!」×2
 ▼ 215 ゴラス@いんせきのかけら 17/02/24 12:32:09 ID:at/g7Kf2 NGネーム登録 NGID登録 報告
これは支援
 ▼ 216 ガチルタリス@うしおのおこう 17/02/24 13:01:23 ID:2DvOw2u2 NGネーム登録 NGID登録 報告
ハンサムさん早くきてーー!
支援
 ▼ 217 ッシー@ブーカのみ 17/02/24 13:19:57 ID:FbWHj7.s NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リーリエめっちゃ強くなってて嬉しい支援
 ▼ 218 ズゴロウ@バーゲンチケット 17/02/24 21:08:39 ID:UjmNRWWE [1/12] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「な、なっ……!?」

所長「あわわわ……」

3mは軽く超えるであろう巨体。頭部らしき部分はあるものの、ウツロイドさんと同じく顔のようなパーツは見当たりません。

当然、意思の疎通など図れそうにありません。それどころか、意思があるかすら……

すると突然、その巨大なビーストさん達は私達を威嚇するかのごとく何かのエネルギーを放出しました。

デンジュモク達「噦ゔ🌞!!」バチバチバチ

所長「ひぃえ!」

リーリエ「ッ……ま、眩しい……!

……これは、電気?じゃあこのビーストさんは電気タイプ……?

ということは、リザードンさんやラプラスさんは不利……それなら!」

所長「も、もうダメだ、おしまいだぁ……」

リーリエ「所長さん、私の後ろに下がっていてください!ここは私達に任せて!

いきなり出番です、ドサイドンさん!」ポン

ドサイドン「ドッサーーイ!!」ズズーン
 ▼ 219 ンヤンマ@フェアリーメモリ 17/02/24 21:17:17 ID:UjmNRWWE [2/12] NGネーム登録 NGID登録 報告
デンジュモク達「❤🌈……🌸🍡🚀!!」バチバチバチ

リーリエ「受け止めて!」

ドサイドン「ドサイ!!」バチバチ……

……スゥ

デンジュモク達「!」

ドサイドン「ドン!!」フンス

リーリエ「やっぱり!電気攻撃ならドサイドンさんには効きませんよ!

今度はこちらから行きます!『ロックブラスト』!!」

ドサイドン「ドォーン!!」ズドドドド

デンジュモクA「🚠🏑!?」ドゴッ

デンジュモクB「🍪……🤾🏽♀⚓!!」ドゴゴッ

リーリエ「効いてます!いいですよドサイドンさん!」

ドサイドン「ドォン!!」
 ▼ 220 ンメン@マグマのしるし 17/02/24 21:27:24 ID:UjmNRWWE [3/12] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「続けて『じしん』!!」

ドサイドン「ドサーイ!!」ドンッ

ズゴゴゴゴ……

デンジュモクA「✈、🏚📟っ……!?」

デンジュモクB「📷🎁……っ!!」

リーリエ「効果抜群です!どうですか!?」

デンジュモクB「……🔑📎♓ッ!!!」バチバチバチ

リーリエ「まだ耐えますか……相手も手強いです、引き締めて!」

ドサイドン「ドサイ!」

デンジュモクB「💜📅ッ!!」バチバチ

リーリエ「だから電気は効かない……っ!?」

デンジュモクA「📃⛓🔪!!」シュルルルル

バキッ!!

ドサイドン「ドッ……!?」グラッ

リーリエ「ドサイドンさん!!」
 ▼ 221 ムパルド@オニゴーリナイト 17/02/24 21:37:27 ID:UjmNRWWE [4/12] NGネーム登録 NGID登録 報告
ドサイドン「ドッ……サイ!!」ググッ

リーリエ「ドサイドンさん、大丈夫ですか!?」

ドサイドン「ドサイ!」

迂闊でした、まさか草タイプの『パワーウィップ』を使えるなんて……!

いくらドサイドンさんがタフとは言え、そう何度も耐えられるものでは……それなら長期戦は不利、一気にケリをつけなくては!

リーリエ「ドサイドンさん、もう一度『じしん』です!!」

ドサイドン「ドサーイ!!」ドンッ

ズゴゴゴゴ……

デンジュモクA「………ッ……!」

デンジュモクB「🛎……ッ!」ガクッ

リーリエ「怯んだところに『つのドリル』!!」

ドサイドン「ドーッサーーイ!!!」ギュルルル……

ズドォン!!


デンジュモクB「…………⛄」ドサッ
 ▼ 222 ンファン@フレンドボール 17/02/24 21:47:04 ID:UjmNRWWE [5/12] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「やりました!これで残るはあと1匹……」

デンジュモクA「🔩💈💌🔒!!!」シュルルルル

リーリエ「!、『メガホーン』で受け止めて!」

ドサイドン「ドサイ!!」

ガキィン!!

ドサイドン「ド……サ……!!」ギリギリ

デンジュモク「🔗……🎧……!!」ギリギリ

リーリエ「ドサイドンさん、お願い……!!」



「フライゴン、『だいちのちから』!!」

「フリャイ!!」

ドオオォン!!
 ▼ 223 マヨール@ファイヤーメモリ 17/02/24 21:59:27 ID:UjmNRWWE [6/12] NGネーム登録 NGID登録 報告
ドサイドン「ドッ!?」

デンジュモクA「🐏……ッ………!」

リーリエ「い、今のは……!?」


ワタル「大丈夫か、リーリエちゃん!!」

リーリエ「ワタルさん!!」

ワタル「発電所が襲われたと聞いてもしやと思い飛んできたんだが……

……どうやら俺の悪い予感は当たっていたようだな……!」

リーリエ「彼らも恐らくウルトラビーストです、電力を狙って発電所を襲ったのかと!」

ワタル「町の次は発電所か……これ以上お前達の好きにはさせないぞ!

しかし、噂の『純白のリザードン使い』……やはり君だったんだな!」

リーリエ「……誰が考えたんですかねその2つ名は」

ワタル「よく似合ってるじゃないか」
 ▼ 224 カタンク@ミュウツナイトY 17/02/24 22:06:12 ID:UjmNRWWE [7/12] NGネーム登録 NGID登録 報告
ワタル「さて、戦況は……見ればわかるな」

デンジュモク「……🏵🚎……🤼♂⚽🍳ーーッ!!!」バチバチバチバチ

リーリエ「見るからに怒ってますね……相手は電気タイプですが草タイプの技も使えます、手強いですよ!」

ワタル「電気タイプか……ならばこっちはフライゴン!頼むぞ!!」

フライゴン「フリャイ!!」

リーリエ「わ、私達も……っ!」フラッ

ワタル「リーリエちゃん!!」

リーリエ「だ、大丈夫です!このくらい!」

ワタル(既にバケモノが一体倒れている……リーリエちゃんがやってくれたのか?この得体の知れないバケモノ相手に、それも2対1で……!!)

ワタル「……いや、よく持ち堪えてくれた!後は俺に任せろ!!リーリエちゃんは今のうちに所長を安全な所へ!!」

リーリエ「は、はい!わかりました!行きましょうドサイドンさん!」ダッ

ドサイドン「ド、ドサイ!」ダッ

リーリエ「……ありがとう、リーリエちゃん。

さあ、残るはお前だけだ!覚悟しろ!!」

デンジュモク「🥚☔🏸🥉ーーッ!!!」バチバチバチバチ
 ▼ 225 ルタンク@バンギラスナイト 17/02/24 22:08:49 ID:Ux3o9eYo NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ゔゔゔ…支援
 ▼ 226 スボー@ピジョットナイト 17/02/24 22:13:45 ID:UjmNRWWE [8/12] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「よし、外まで来ればひとまず安全ですね」

所長「ああ、ありがとう!助かったわい!」

「所長!」
「無事でしたか!」
「怪我はありませんか!?」

所長「ああ、あのお嬢ちゃんとポケモンが守ってくれたよ。まだ若いのに大したもんだねぇ」

「所長を助けてくれてありがとう、君達は俺達の恩人だ!」

リーリエ「いえいえ、憧れの人のマネをしたまでです」

きっとミヅキさんでも、今の私と同じことをするだろうから。

リーリエ「一度中に戻ってみましょう、もう決着がついているかもしれません」

ドサイドン「ドサイ」

〜〜〜〜〜

リーリエ「ワタルさん!」

ワタル「おお、リーリエちゃん!」
 ▼ 227 ーダル@がんせきプレート 17/02/24 22:19:49 ID:UjmNRWWE [9/12] NGネーム登録 NGID登録 報告
ワタル「丁度今ケリがついた所だよ。2匹とも穴の中に逃げ帰ってしまった」

フライゴン「フリャ……」

リーリエ「そうですか……やはり彼らもウルトラビーストだったようですね」

ワタル「そのようだな。結局ウルトラビーストの目的は分からず終いだが……仕方あるまい。

ところで、発電所の人間は皆無事か?」

リーリエ「何人かケガ人はいるようですが、幸い皆さん軽傷で済んだようです」

ワタル「そうか、被害者が少なかったのならば何よりだ。

だが、発電所の方はそういうわけにはいかないようだな……」

リーリエ「あ…………」
 ▼ 228 ピアー@カイロスナイト 17/02/24 22:28:31 ID:UjmNRWWE [10/12] NGネーム登録 NGID登録 報告
ビーストさんとの戦いに必死で気がつきませんでしたが、改めて周りを見てみると酷い有様です。

機械は壊れ、柱は折れ、張り巡らされた電線はところどころ千切れていました。

リーリエ「酷い……」

ワタル「この有様ではしばらく復旧できそうにないな……電気タイプのポケモン達の力を借りるしか……」


………バチバチ……


ワタル「ん?」

リーリエ「今何か……光……?」


バチバチバチ……!


ワタル「光が……強くなっている……!」

リーリエ「ま、まさか……!?」



デンジュモクC「⛷☕🍄!!」バチバチバチバチ
 ▼ 229 レイシア@デボンスコープ 17/02/24 22:35:39 ID:UjmNRWWE [11/12] NGネーム登録 NGID登録 報告
ワタル「何だと!?もう1体いたのか!」

リーリエ「所員の人達は2匹って言ってたのに……!」

ワタル「どこかに潜んでいたか……もしくは今新しく来たかだろう!

リーリエちゃん達はもう疲弊しきっているはずだ、ここは俺に任せておけ!」

リーリエ「いえ、私達も援護ぐらいならまだ……ドサイドンさん、いけますか?」

ドサイドン「ドサイ!」

ワタル「そうか……だがくれぐれも無理はするなよ!ダメだと思ったらすぐに退がるんだ!」

リーリエ「わ、わかりました!ドサイドンさん、お願い……」


デンジュモクC「🌏💨ッ!!」シュルルルル


リーリエ「…………えっ?」
 ▼ 230 ースター@あいいろのたま 17/02/24 22:42:22 ID:UjmNRWWE [12/12] NGネーム登録 NGID登録 報告
ドスッ



リーリエ「ぐ……が、は………っ!?」


ワタル「リーリエちゃん!?」



ゴンッ


リーリエ「………っ………」



ドサッ



突然の攻撃に、私は為す術も無く吹き飛ばされ。


私の意識は、そこでプツリと途絶えました。
 ▼ 231 ロバット@クサZ 17/02/24 23:38:57 ID:OzEm62Yg NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しえん
 ▼ 232 プラス@あかいウロコ 17/02/24 23:43:19 ID:jon46Gg. NGネーム登録 NGID登録 報告
これは支援
 ▼ 233 ンヤンマ@ポイズンメモリ 17/02/25 02:15:06 ID:b1eKhtuA NGネーム登録 NGID登録 報告
しぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
 ▼ 234 ルダック@デルダマ 17/02/25 22:39:53 ID:IOmEJOhs NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 235 コルピ@かなめいし 17/02/25 22:41:54 ID:tW5Xrv7k [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しゑん
 ▼ 236 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/02/25 22:44:29 ID:5sLTAz3s [1/6] NGネーム登録 NGID登録 報告
………

…………

………リエちゃ……

リーリエ………

…………………


ワタル「リーリエちゃん!」

リーリエ「………ん……?」

ワタル「よかった、気がついたか!」

ドサイドン「ドサイ!ドサイ!!」ドシンドシン

リーリエ「ここは……」

ズキッ

リーリエ「っ………!?」

あ、頭が……と言うより、全身にダメージが……

ワタル「無理をするな、ケガ人なんだから」

リーリエ「……私、一体……?」
 ▼ 237 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/02/25 22:51:14 ID:5sLTAz3s [2/6] NGネーム登録 NGID登録 報告
ワタル「ここは発電所の近くの町にある病院だ。と言っても停電中だから応急処置しか出来ていないがな……」

リーリエ「病院……」

思い出しました。私は確か、ビーストさんの攻撃をお腹にモロに食らって吹き飛ばされて……

リーリエ「!、ビーストさんは……!?」

ワタル「君が倒れた後、ドサイドンが烈火の如く怒り狂ってね。その後は振り回すわ引き千切るわ叩きつけるわの大立ち回りだ。

どうやら君を狙っていたようだが、流石に命の危険を感じたようだな。ビーストは慌てて逃げ帰って行ったよ」

リーリエ「そうだったんですか……ドサイドンさん、ありがとうございます」

ドサイドン「……ドサイ」

ズキッ

リーリエ「……ッ……!」

ワタル「大丈夫か?」

リーリエ「……大丈夫、です。少し痛んだだけですから……」

ワタル「幸い骨が折れたりはしていないそうだが……全身を強く打っている。少し安静にしておいたほうがいいだろう」

リーリエ「……わかりました」
 ▼ 238 シズマイ@ビスナのみ 17/02/25 22:56:57 ID:KvR6B3BA NGネーム登録 NGID登録 報告
引き千切る...ヒエッ
支援
 ▼ 239 ボツボ@シルフスコープ 17/02/25 22:57:35 ID:d9tsmEhk NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 240 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/02/25 22:57:47 ID:5sLTAz3s [3/6] NGネーム登録 NGID登録 報告
ワタル「……しかし、手酷くやられてしまったな。カントーも君も大ダメージだ」

リーリエ「そうですね……」

ワタル「奴らの目的さえわかれば、対策のしようもありそうなものだが……

俺が恐れているのは、奴らの狙いが君の言う通りだった場合のことだ」

リーリエ「私の言う通り?」

ワタル「ああ。以前君は『ビースト達は私達を追いかけて来たのかもしれない』と言っていた。

もし追いかけているだけならまだしも、もし仮に先程のバケモノの攻撃が偶然ではなく故意のものだったとしたら……」

リーリエ「つまり……私の……」

ワタル「……確かに君は強くなったが、1人で捌き切れる数には限度がある。

もし仮に君の説が確かなら、君を1人にするわけにはいかない。と言っても、君の護衛が務まるトレーナーなんて限られているが……

だが、本当に君を狙っているのかはわからない。さっきのバケモノも、恐らく君を狙って現れたわけではないしな」

リーリエ「……だといいんですが……」
 ▼ 241 スカーン@しんぴのチケット 17/02/25 22:59:23 ID:tW5Xrv7k [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
引きちぎったのに逃げたのか。
支援
 ▼ 242 ースター@こだいのおうかん 17/02/25 23:00:18 ID:tW5Xrv7k [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
そもそもカントーの電気が一箇所からしか供給されたないのがおかしい
 ▼ 243 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/02/25 23:02:39 ID:5sLTAz3s [4/6] NGネーム登録 NGID登録 報告
初めてビーストさんに会った時の嫌な予感が現実味を帯びてきました。

徒党を組んで攻めてこられたら、ワタルさんの手を借りてようやく追い返せるぐらいの手強さ。

そんな手強いビーストさん達が、本気で私の命を狙っているのだとしたら……

……泣きたくなってきました。私、生きてアローラへ帰れるんでしょうか?

それもこれも、私が母様と一緒にカントーへ来たからで………


リーリエ「……………あれ?」


……そういえば、ビーストさん達と接触したことがあるのは、私だけではなかったはず……

むしろ、あの人の方が深く接触したはずです。融合までしたんですから。

…………何でしょうか、この胸騒ぎは。今まで感じてきた中で最大級の胸騒ぎです。


リーリエ「……………まさか………」
 ▼ 244 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/02/25 23:07:43 ID:5sLTAz3s [5/6] NGネーム登録 NGID登録 報告
PPPPP!PPPPP!

リーリエ「!」

ワタル「何だ?」

リーリエ「電話です。電源を切っておいた方が……」

ワタル「今は仕方あるまい。相手は?」

リーリエ「コレクターのマサキさんです。母様の治療をお願いしているんですけど……」

ワタル「なるほど、マサキ君か……

何か急用かもしれない、早く出てやってくれ」

リーリエ「わ、わかりました。それじゃあ……」ピッ
 ▼ 245 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/02/25 23:13:44 ID:5sLTAz3s [6/6] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「もしもしマサキさん?どうなさいましたか?」

マサキ『…………………』ザザッ

リーリエ「………?もしもし?」

マサキ『大………や……(ザザッ)………ちゃ…!!』

電波が悪いのか、電話が壊れてしまったのか、何を言っているのかよく聞き取れません。

リーリエ「もしもし?どうしたんですか?」

マサキ『大変……おか(ザザッ)…………われ……ザザッ』

リーリエ「大変?何が大変なんですか?」

マサキ『お母(ザザッ)ん……バケモ……に……!!』

リーリエ「…………えっ?」


マサキ『お母ちゃ(ザザッ)がバケモノに攫われ……!!』
 ▼ 246 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/02/26 11:05:20 ID:CHG/Tp6I [1/18] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「……………は?

ちょ、ちょっとマサキさん!どういうことですか!?」

マサキ『とにかく一回帰っ……(ザザッ)……待ってるわ!!』

ガチャッ

リーリエ「あっ、マサキさん!マサキさん!?

………そんな………」

大声を出すと傷口に響くというのは本当のようです。身体中がズキズキと鈍く痛みます。

ですが、私の思考回路はそれどころではありませんでした。

母様が……攫われた…………?


ワタル「おいリーリエちゃん、おいっ!」

リーリエ「はっ」

ワタル「どうしたんだ、一体何があったんだ!?」

リーリエ「……ワタルさん………」
 ▼ 247 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/02/26 11:17:32 ID:CHG/Tp6I [2/18] NGネーム登録 NGID登録 報告
ワタル「まさか……君の母親が……」

リーリエ「母様……」

ワタル「……心配するな!ひとまず俺はマサキ君の家に向かう、リーリエちゃんはここで待機を……」

リーリエ「……いえ、私も行きます!」

ワタル「ダメだ!」

リーリエ「!」

ワタル「無理はするなと言っただろ!無茶をしてケガが悪化でもしたらどうするつもりなんだ!?君は俺を信じてここで……」

リーリエ「……嫌です」

ワタル「嫌だと言っても……」

リーリエ「嫌です!!」

ワタル「!?」

リーリエ「……ワタルさんが信頼できないなんて言うつもりはありません。

むしろカントーなら誰よりも信頼できるトレーナーだと思います。なにせチャンピオンなんですから。

……でも、それとこれとは話が別です!

自分の母親が危険な目に遭ってるかもしれないのに、自分は大人しく待ってるだけなんて、そんなの絶対に嫌ですっ!!!」
 ▼ 248 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/02/26 11:25:47 ID:CHG/Tp6I [3/18] NGネーム登録 NGID登録 報告
ワタル「……リーリエちゃん……」

リーリエ「ふーっ、ふーっ……」

ズキズキズキッ

リーリエ「……っあ……っ!!」

ワタル「やはり痛みが……」

リーリエ「こ、これしき!へっちゃらです!!」ズキズキ

ワタル「し、しかしだな……」

リーリエ「それに言ったじゃないですかワタルさん、『君を1人にするわけにはいかない』って!なのにほったらかしなんて酷いです!」

ワタル「た、確かに言ったが、それとこれとは意味が……ほったらかしになんてするつもりは……うーむ……

……えーいもういい!!好きにしろ!!」

リーリエ「!、ワタルさん!」

ワタル「こんな頑固者を説得する方が骨が折れる!そうと決まればすぐにでも出発するぞ!!」

リーリエ「はいっ!!」
 ▼ 249 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/02/26 11:33:56 ID:CHG/Tp6I [4/18] NGネーム登録 NGID登録 報告
〜マサキの家〜

リーリエ「うわぁ!?何ですかこれ!?」

ワタル「こ、これは……!?」

マサキさんの家の壁には大穴が空けられていました。まるで力ずくで叩き壊したかのように辺りに瓦礫が散らばっています。

余談ですが、私はつい先程からあまり痛みを感じなくなっています。恐らくはありったけのアドレナリンが出ているのでしょう。

……後で地獄だろうなぁ……


<リーリエちゃん帰ってきたんか!とりあえず入って!

リーリエ「マサキさん!」

大穴からマサキさんの声が聞こえてきました。ひとまずマサキさんは無事なようです。

リーリエ「ちょっと待っててください、今からそっちに行きますので!」
 ▼ 250 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/02/26 11:40:07 ID:CHG/Tp6I [5/18] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「マサキさん!大丈夫ですか!?」

マサキ「ワイは大丈夫や!リーリエちゃんこそ大丈夫か!?」

リーリエ「……はい、私もなんとか……」

ワタル(……大丈夫とは言い難いがな……)

部屋の中を見回してみると、外壁ほど荒らされた様子は見られません。

ただ、先程まで装置の中で眠っていた母様と、その母様の荷物だけは忽然と姿を消していました。

リーリエ「……やっぱり、母様が攫われたというのは……」

マサキ「ああ、ホンマや。さっきは電話の調子悪くて上手く聞こえんかったやろうけど……」

ワタル「何があったのか、詳しく聞かせてくれないか?」

マサキ「え、誰?

………ワタルさん!?」
 ▼ 251 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/02/26 11:47:09 ID:CHG/Tp6I [6/18] NGネーム登録 NGID登録 報告
ワタル「……要するに、マサキ君は筋肉ダルマに虫の頭を付けたようなバケモノに家を襲われた。

リーリエちゃんの母親はそのバケモノに連れ去られた、ということだな」

マサキ「そういうことやね。お母ちゃんの治療自体はもう終わってたんやけど……」

リーリエ「どこに行ったかとか、何か心当たりはありませんか?」

マサキ「せやなぁ……敵さん逃げる時、ふっと消えてもうたからなぁ……来るときは空中に空いた穴から出てきたんやけど」

リーリエ「空中の穴……マサキさん、それは多分ウルトラホールだと思います」

マサキ「ウルトラホール?……って、リーリエちゃんがお母ちゃん助けるためにお友達と通ったっていうアレか?」

リーリエ「はい、友達と通ったというアレです」

マサキ「なるほどなぁ、ということはあのムキムキのバケモンはお母ちゃんの持ってるウツロイドの仲間ってことか」

リーリエ「ウルトラホールを使ったのであれば、その可能性が高いかと。

加えて言うと、母様が攫われたのもウルトラホールの先にあるウルトラスペースという場所かもしれません」
 ▼ 252 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/02/26 11:58:02 ID:CHG/Tp6I [7/18] NGネーム登録 NGID登録 報告
ワタル「ウルトラスペース……バケモノ達の根城といったところか。

カントーに奴らの拠点があるといった話は今の所無い。だとすると、確かにリーリエちゃんの言うそこが怪しいかも知れない」

リーリエ「でも、分かったからと言ってどうすればいいんでしょうか……

母様が攫われたのがウルトラスペースだったとして、私達が自分からウルトラスペースに行く方法はありません」

ワタル「そうだな……以前リーリエちゃんがそのウルトラスペースに行った時はどうやって行ったんだ?」

リーリエ「私達の味方をしてくれたビーストさんがいて、その子に連れて行ってもらいました。

でもその子は今アローラにいます。母様のウツロイドさんならいますけど、ウツロイドさんにそこまでの力があるかどうか……

そもそもウツロイドさんがほしぐも……あの子と同じように味方してくれるかどうかも分かりません。恐らく望みは薄いかと……」

ワタル「うーむ……どうにかして行くことができるなら行く価値は大いにあると思うんだがな……

となると少し危険が伴うが、次にビーストがこちらにやってきた時に使った穴を逆に利用するしか……」

マサキ「お二人さん、お二人さん」

リーリエ「?」

ワタル「何だ?」

マサキ「ウルトラ何とかってのはよう分からんけど、バケモン共の世界に行く方法ならあるで」
 ▼ 253 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/02/26 12:07:00 ID:CHG/Tp6I [8/18] NGネーム登録 NGID登録 報告
ワタル「何?」

リーリエ「本当ですか!?」

マサキ「こないだウツロイドが大騒ぎした時あったやろ?あの後ちょっと『ワイもあんなん欲しい』と思ってな。

何とかならんかなと思って色々研究しとったら、やっと穴開くのに成功したんや。それがつい昨日の話や」

リーリエ「マサキさん私に内緒でそんなことしてたんですか……」

ワタル「だが願っても無いタイミングだ。しかし何故?」

マサキ「……今回のバケモン事件はワイにも責任があると思っとるからな」

リーリエ「え?」

ワタル「どういうことだ?」

マサキ「あのウツロイドの大騒ぎは、こっちの世界に仲間を呼ぶ為の物やとワイは踏んどる。実際あの辺りからバケモン達も出てきたらしいしな。

せやからワイがリーリエちゃんに無理言ってウツロイドをボールから出したりせんかったら、こんなことにはなってなかったかもしれん。

これでもワイなりに責任感じとるんや。穴開けるための研究はこんな時が来た時の為でもあったんや。

けどワイはバトルではろくすっぽ貢献でけへん。せやからせめて、こんぐらいのことは手伝わせてくれや」
 ▼ 254 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/02/26 12:15:35 ID:CHG/Tp6I [9/18] NGネーム登録 NGID登録 報告
ワタル「そうだったのか……」

リーリエ「……わかりました、使わせていただきます!」

マサキ「ただ1つ、覚悟しといて欲しいことがある」

リーリエ「何でしょうか?」

マサキ「穴開けれるのは開けれるんやけど、一回開く度にめっちゃエネルギー使うんや。まあ普段やったら電気代ハネ上がる程度のもんやねんけど……

今この転送装置は予備電力で動いとる。それももうちびーっとしかない。あと一回でも穴開けたらもうエネルギー切れ、電力復旧までは動かせへん。

つまり停電直るまでこっちからは何も出来へんってわけや。電気ポケモン出そうにもパソコンも止まっとるからどうにもならん。

かなり危険なお出かけになると思うけど……それでも行くか?」


リーリエ「もちろんです!!」

ワタル「上等だ!!」

『……面白い』
 ▼ 255 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/02/26 12:25:16 ID:CHG/Tp6I [10/18] NGネーム登録 NGID登録 報告
マサキ「……カビゴンが道塞いでても吹っ飛ばして行きそうな顔しとんな……頼もしい限りやわ。

よっしゃ分かった!」

ゴゴゴゴゴ……

マサキ「今の残りの電力量じゃ5秒が限界や!ワイが合図したらすぐに飛び込め!」

カッ

マサキ「今や!!」

ワタル「行くぞっ!!」ダッ

リーリエ「はい!!」ダッ

『……………』フッ


……スゥ

マサキ「頼んだで、3人とも………!



………………3人?」
 ▼ 256 リンク@わざマシンケース 17/02/26 18:31:26 ID:NCy4R1eM [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
え?3人?
 ▼ 257 ジャンボ@ぎんのはっぱ 17/02/26 19:28:46 ID:mDUou71Q NGネーム登録 NGID登録 報告
ま、まさか…!!
 ▼ 258 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/02/26 20:13:29 ID:CHG/Tp6I [11/18] NGネーム登録 NGID登録 報告
〜ウルトラスペース〜

ワタル「ここがウルトラスペース……思ったよりも綺麗なところだな」

リーリエ「まさかまたここに来ることになるとは思いませんでしたが……

今はそんなことを言ってられません、早く母様を探さなくては」

ワタル「ああ、それにカントーも何とかしないとな」

『この奥からリーリエに似た波動を感じる。きっとお前の母親だろう』

リーリエ「ありがとうございます、じゃあ早速……


…………えっ?」

ワタル「どうした?」

リーリエ「ワタルさん波動なんて探れるんですか?凄いですね……」

ワタル「波動?何だそれは?そもそも俺は何も言ってないぞ」

リーリエ「え、じゃあ今のは……?」


ミュウツー『私だ』
 ▼ 259 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/02/26 20:22:05 ID:CHG/Tp6I [12/18] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「ミュ、ミュウツーさん!?」

ワタル「ミュウツー……!」

ミュウツー『久しぶりだな、リーリエ』

リーリエ「い、いつの間に?」

ミュウツー『何だ、気づいていなかったのか?お前達があの穴に飛び込む少し前から近くにいたんだが』

リーリエ「全然気がつかなかった……」

ワタル「ミュウツー……あの時以来か」

ミュウツー『!』

ワタル「まさかこんな形でお前とまた会えるとはな」

ミュウツー『……ワタルか。お前も久しいな』
 ▼ 260 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/02/26 20:31:56 ID:CHG/Tp6I [13/18] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「お二人にも面識が?」

ワタル「昔修行の一環でハナダの洞窟を訪れた時に一戦交えた。

お前はあの時とあまり変わっていないようだな。相変わらずポケモン離れしている」

ミュウツー『お前は……チャンピオンになって変わったか。昔より強く、良い目になった』

ミュウツーさんと対等に話すワタルさん……何だか羨ましいかも。

ワタル「しかし、何故お前がここに?お前は本来こんなことに首を突っ込むような奴ではないはずだが……」


ミュウツー『私も奴らの仲間だからな』

ワタル「何!?」

リーリエ「ええっ!?

そ、それは本当なんですか……?」


ミュウツー『ウソだ』

リーリエ「ズコー!!」ズコー
 ▼ 261 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/02/26 20:41:12 ID:CHG/Tp6I [14/18] NGネーム登録 NGID登録 報告
やられました。ハメられました。まさかこんなタイミングでこんなジョークを飛ばしてくるとは……

ミュウツー『フフッ、騙されたな』

リーリエ「ええ騙されましたよ騙されましたとも。こんなに綺麗にズッこけたのは久しぶりです」

ワタル「………………」

リーリエ「ワタルさん?」

ワタル「……ん?どうした?」

リーリエ「あ、いえ、何でもないなら良いんですけど……」

ワタル「?、……そうか」


ワタル(………白か………)


リーリエ「でもどうしたんですか急に?ミュウツーさんそんな冗談言うような性格じゃ……」

ミュウツー『私が冗談を言ったら悪いか?』

リーリエ「い、いえ!そんなつもりは……」


ミュウツー『……気負い過ぎだ、お前は』
 ▼ 262 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/02/26 20:49:48 ID:CHG/Tp6I [15/18] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「え?」

ワタル「……確かにそうかもしれないな。君は今日ずっと動き続けているし、加えて一度倒れている。

溜まっているダメージも相当なものだろう。いつ倒れてしまってもおかしくないはずだ」

ミュウツー『今更止まれと言って止まるようなタマではないだろう。むしろここまで来てしまったならじっとしている方が危険だ。

だが限度がある。あれもこれも1人で解決しようなんて図々しいにも程がある、身がいくつあっても足りないぞ』

リーリエ「……でも……私がやらなきゃ……」

ミュウツー『誰もやるなとは言っていない。1人で無理をするなと言っただけだ』

リーリエ「1人で……?」

そんなつもりはなかったけど、いつの間にかミュウツーさんの言う通りになっていたみたいです。

マサキさんの家を飛び出して、危ないところに1人で乗り込んで、ワタルさんにワガママ言って。

今は痛みを忘れられているけど、体だって立っていられるのが不思議なぐらいボロボロで……

リーリエ「そっか……私無理してたんですね……」
 ▼ 263 グロコ@こだいのおまもり 17/02/26 20:49:58 ID:NCy4R1eM [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ワwwwタwwwルwww
 ▼ 264 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/02/26 21:01:35 ID:CHG/Tp6I [16/18] NGネーム登録 NGID登録 報告
ミュウツー『……強いことと強がることは違う。強がって虚勢を張る者よりも、辛い時は素直に他者を頼れる者の方が遥かに強い。

リーリエ、一度立ち止まって周りを見てみろ。お前の隣には今誰がいる?』

リーリエ「隣に………」


今、私の隣にいる2人。

かたやカントー最強のトレーナー、ワタルさん。

かたやカントー最強のポケモン、ミュウツーさん。

改めて見ると、笑えるぐらい頼もしい布陣です。

この2人と一緒なら、どんな相手にも負ける気がしません。


ワタル「そしてもう1つ、忘れていることがあるぞ」

リーリエ「?」

ワタル「君が腰元に付けているモンスターボール。その中には誰が入っている?」

リーリエ「あ…………」

ワタル「……そういうことだ」
 ▼ 265 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/02/26 21:12:15 ID:CHG/Tp6I [17/18] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「……ありがとうございます。ワタルさん、ミュウツーさん」

ワタル「礼なら全て終わってからだ。なあ?」

ミュウツー『ああ。とは言え、すぐに終わらせるつもりだがな』

リーリエ「あはは……心強い限りです」

ワタル「しかし……ミュウツー、お前も変わってないようで変わっているようだな」

ミュウツー『何の話だ?』

ワタル「以前の……俺と戦った時のお前なら、人間に手を貸すなど考えもしなかったはずだ。

あの何者も寄せ付けない悪魔のようだったお前も、丸くなったものだな」

ミュウツー『……勘違いするな。丸くなったことは否定しないが、誰彼構わず手を貸すような私ではない』

ワタル「なら何故?」

ミュウツー『……お前と同じ理由だ、とだけ言っておこう』

ワタル「……フッ、成る程」

ワタルさんと同じ理由……何でしょうか?
 ▼ 266 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/02/26 21:22:35 ID:CHG/Tp6I [18/18] NGネーム登録 NGID登録 報告
ワタル「さて、そろそろ動くか。あまりぐずぐずしていられない」

ミュウツー『ちょっと待て。2人とも手を出せ』

リーリエ「手、ですか?」スッ

ワタル「こうか?」スッ

ミュウツー『……フンッ』ググッ

………………

ミュウツー『……よし、もういい』

リーリエ「な、何をされたんですか?」

ミュウツー『お前達もテレパシーを使えるようにした。一時的なものだがな。

奴らに通用するかは分からん。それに話せたところでまともな意思疎通が出来るかは怪しいところだが……気休めにはなるだろう』

リーリエ「な、なるほど……」

ミュウツーさんはどこまで凄いんでしょうか……私がこうして話していることすら奇跡に思えます。

ワタル「相変わらず大した力だな……よし、そろそろ行こう。奴らに気づかれないうちにな」

リーリエ「はい!」
 ▼ 267 メルゴン@きのはこ 17/02/26 21:29:09 ID:U.qAs7pE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シエーン
 ▼ 268 ャロップ@がくしゅうそうち 17/02/27 18:21:51 ID:wb0TteDI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ワタル…
 ▼ 269 ニシズクモ@ピーピーエイド 17/02/28 07:10:49 ID:t7bsHNUA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
面白い
支援
 ▼ 270 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/02/28 22:48:05 ID:KDfxhmr6 [1/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
ワタル「だいぶ奥まで来たが……ミュウツー、まだなのか?」

ミュウツー『もう少しだ。もう少し奥にリーリエと似た波動を感じる。恐らくそれが……』

リーリエ「私の母様……だと思います」

ワタル「……ただ、ここから先は簡単に進ませてくれそうにないがな……!」

ミュウツー『…………その様だな』

リーリエ「!」


ズズゥン……!!


現れたのは、まさに「異形」と呼べる存在の数々。

その中には、私がグレン島や発電所で戦った姿もありました。

テレパシーを使わずとも、現段階で分かることが1つ。

皆さん軒並み、私達に敵意を抱いている、ということです。


マッシブーン『……貴様ら、何者だ!!』
 ▼ 271 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/02/28 22:58:48 ID:KDfxhmr6 [2/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
テッカグヤ『あらあら、可愛らしいお客さんやねぇ。ただ招待した覚えはないんやけどねぇ』

カミツルギ『如何にしてここへ来たかは存ぜぬが……お主らは拙者らにとって招かれざる客』

フェローチェ『悪いけど、異物は始末させてもらうわ。そこのお姉ちゃんにはいつかの借りも返したいしね』

明らかに歓迎されていません。まあわかりきっていたことではありますが。

ワタル「貴様ら!何が目的だ!?何を求めてカントーを荒らしている!!」

マッシブーン『その質問に答える筋合いはない。貴様らと同じことをしたまでだ』

ワタル「同じことだと……!?」

マッシブーン『これ以上話す意味は無い。速やかに排除させてもらう!!』バッ

ワタル「来るぞ!構えろ!!」

リーリエ「はい!!」


ミュウツー『木っ端共が……』

リーリエ「!」


ミュウツー『失せろ』

ドンッ!!!
 ▼ 272 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/02/28 23:09:05 ID:KDfxhmr6 [3/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
マッシブーン『ぐうッ!?』

デンジュモク『んなっ!?』

巨大なビーストさん達を一瞬で吹き飛ばしてしまいました。本気を出したミュウツーさん、恐るべし……

ミュウツー『……まさか今のが本気だなどと思っていないだろうな?』

失礼、まだ本気じゃないそうです。私がカントーにいる間に本気を見られることはあるのでしょうか。

ミュウツー『……リーリエ、お前は先に奥へ進め。この先にお前の母親がいる』

リーリエ「え?」

ワタル「早く行け!ここは俺達が食い止める!!」

デンジュモク『そうはいかねぇ!こっから先は……』

ワタル「無理矢理にでも通させてもらう!!出てこいカイリュー、『はかいこうせん』!!」ポン

カイリュー「ブオオオオオ!!!」カッ

ドゴオオオン!!!

デンジュモク『ぐおあぁ!!』

ワタル「さあ早く!!」

リーリエ「あ、ありがとうございます!!」ダッ
 ▼ 273 ルダック@エレキシード 17/02/28 23:12:23 ID:ApYfvaCU NGネーム登録 NGID登録 報告
なっがンネ
 ▼ 274 ニョニョ@ハスボーじょうろ 17/03/01 03:31:08 ID:QTOEWNj6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 275 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/01 08:15:10 ID:K7jCIDKQ [1/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
マッシブーン『怯むな!数ではこっちに分がある!全員でかかるぞ!!』

『『『オオーッ!!』』』

ワタル「援軍か……厄介だな」

ミュウツー『何匹来ようと……無駄だ』カッ

ズドオオオオオン!!!

『『ぐわああああっ!!』』

ミュウツー『……フン』

ワタル「……敵として相対した時は恐ろしかったが……味方となるとこうも頼もしいとはな」

ミュウツー『お前こそ、私の足手まといには……』

『クッ……まだだ!!』

ワタル「!、『ドラゴンクロー』!!」

カイリュー「バウッ!!」ズシャッ

『ぐああっ!?』

ワタル「……誰が足手まといだって?」

ミュウツー『フッ……それでこそだ』
 ▼ 276 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/01 08:26:35 ID:K7jCIDKQ [2/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
〜ウルトラスペース最深部〜

リーリエ「はあっ、はあっ、ここで行き止まり……ですか?」

最深部と思われる広場へ到着。奥には真っ黒な壁が見えます。

リーリエ「ミュウツーさんが言っていた通りなら、この辺りに母様がいるはず……

……あ、あれは!」

白服に金髪の女の人が横たえられているのが見えました。きっと母様です。

リーリエ「母様!!今助けに……」


……ズズッ

リーリエ「………?」

今何か……動いた?


……ズズゥン……!!

リーリエ「うわっ!」

地面が揺れました。ワタルさん達の戦いの余波でしょうか?


『……何じゃい、わりゃあ』
 ▼ 277 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/01 08:41:25 ID:K7jCIDKQ [3/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「……え?」

今のは……誰の声?

『わりゃあ誰に断ってこがーなとこ来とるんじゃ?おぉ?』

リーリエ「え、え?」

頭上から降って来るかのような威圧的な声。この声の主は一体……

リーリエ「だ、誰ですか!?」

『誰て……おどれの目の前におるじゃろうが』

リーリエ「目の前……ま、まさか……!?」


ズゴゴゴゴ……

壁だと思っていた黒い何かが動き始めました。大地を揺るがすかの如き轟音と共に。

それは途方もなく巨大で、その巨体に見合うほどの巨大な悪意を孕んでいることが見て取れます。

そしてその悪意の全ては、おそらく私に向けられていました。


アクジキング『何じゃ、われもわしの飯になりに来たんか?』
 ▼ 278 ーギラス@ラブラブボール 17/03/01 19:21:53 ID:4f3wzmUI [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 279 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/01 20:02:53 ID:OqT/4gOg [1/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リーリエ「ち、違います!ご飯になんてなりません!」

アクジキング『そんなら何しに来たんじゃ?ここはわしらの住処やぞ』

リーリエ「母様を連れ戻しに来たんです!」

アクジキング『かあさま?……ああ、この女んことか。われはこの女ん娘か?』

リーリエ「そうです!」

アクジキング『わざわざこがーなとこまで迎えに来るんか、われも律儀な娘じゃのう。

じゃが返すわけにはいかんなぁ』

リーリエ「な、何故ですか!?」

アクジキング『こんなーわりい奴じゃけぇ、わしがやいとー据えたろうと思うてな』

リーリエ「………??」

アクジキング『分からんか?われの母ちゃんはわしらの仲間をさらって行った。わしらはその仕返しをしとるだけじゃ』

リーリエ「仲間……ウツロイドさんですか!?」

アクジキング『そうじゃ、そのウツロイドじゃ。なんじゃあ、われも知っとるんか』
 ▼ 280 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/01 20:12:16 ID:OqT/4gOg [2/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リーリエ「し、知ってますけど……何も攫ったわけじゃ……」

アクジキング『この女はわざわざ他所からからここまで来てけったいな球でウツロイドを捕まえて行ったんじゃ。

これが誘拐じゃないなら何なんじゃ?狩りか?食うつもりか?』

リーリエ「え、えぇ……?」

なぜこのビーストさんは食べることにばかり繋げるのでしょうか……?

アクジキング『ちゅーわけじゃ。この女にはちと仕置きせにゃならん』

リーリエ「仕置きって……一体何をするつもりですか!」

アクジキング『なに、ちょいとわしの腹の足しにするだけじゃ』

リーリエ「腹の足し……って、まさか!?」

アクジキング『何を驚いとるんじゃ。何もしばいたりかぐったりする言うとるわけじゃあないじゃろうが。

心配せんでもええ。この女食うた後は、ちゃんとわれも同じところへ送ったるわい』

リーリエ「ふ、ふざけないでください!食べられるつもりはありませんし、母様も食べさせたりしません!

リザードンさん、出番です!お願いします!!」ポン

リザードン「ガオオオーーッ!!」
 ▼ 281 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/01 20:20:24 ID:OqT/4gOg [3/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ワタル「『りゅうのはどう』!!」

ミュウツー『サイコキネシス!!』

ドオオオオオン……!!

ワタル「……だいぶ数は減らせたが……キリがないな」

ミュウツー『…………………』

ワタル「……?、どうした?」

ミュウツー『……ワタル、こいつらの残りをお前1人で抑えることはできるか?』

ワタル「何?どういうことだ?」

ミュウツー『少し気になることがある。リーリエの後を追いたい』

ワタル「……お前が言うのであれば、何かあるんだろうな。

分かった!後は俺が引き受ける!リーリエちゃんを頼んだぞ!!」

ミュウツー『ああ、こちらこそ頼んだ』フッ

ワタル「……さて、全員出てこい!!」ポポポポポン

ワタル「ここから先は1匹たりとも通すわけにはいかない!全力で足止めさせてもらうぞ!!」
 ▼ 282 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/01 20:27:47 ID:OqT/4gOg [4/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リーリエ「『だいもんじ』です!!」

リザードン「ガオオッ!!」ゴアァッ

アクジキング『!』

ジュッ

アクジキング『なんじゃ、涼しいのぉ……』

リーリエ「……効いてない……直撃したはずなのに……

もしかしてこのビーストさんはドラゴンタイプ……?それなら……」

アクジキング『わしと戦う言うんか?わしは強いぞ?』

リーリエ「強かろうと勝ってみせます!リザードンさん、『ドラゴンクロー』!!」

リザードン「ガアアッ!!」ズシャッ
 ▼ 283 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/01 20:33:55 ID:OqT/4gOg [5/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アクジキング『ぐうっ……!?

ほぉ、ちぃとはやるようじゃなあ……』

リーリエ「勝つ気が無ければここに立ってません!!もう一度『ドラゴンクロー』!!」

リザードン「ガオオーッ!!」ズシャッ

アクジキング『ぐおぁあ!?』

ズズーン……

リーリエ「どうですか!?効いたでしょう!!」

アクジキング『……ああ、効いたわ……相手がわしじゃなかったら倒せとったじゃろうなぁ……』

リーリエ「耐えますか……それならもう一度!!」

アクジキング『次はわしの番じゃろうがああ!!』ドババ

リザードン「ガッ!?」

リーリエ「リザードンさん!!」

アクジキング『……順番は守らにゃいけんじゃろお……なぁ?』


つ、強い……!
 ▼ 284 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/01 20:43:05 ID:OqT/4gOg [6/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アクジキング『なんじゃ、終いか?そんならこっちから……』

リーリエ「ま、まだまだです!続けて『きあいだま』!!」

リザードン「ガルアーーッ!!」バシュウン


ばくっ

リザードン「………ガ?」

リーリエ「………へ?」

アクジキング『うーむ……やっぱりこがーな攻撃は好かんのぉ、腹の足しにもなりゃあせん』

リーリエ「き、きあいだまを……食べた……!?」

アクジキング『ああ、言い忘れとったが、わしは何でも食えるんじゃ。攻撃じゃろうと何じゃろうとな』

そ、そんなめちゃくちゃな……そんなの、どうやって勝てばいいんですか……!?

アクジキング『言うたじゃろ?わしは強いぞって。分かったんならちぃーと……』

リーリエ「!?」ゾクッ

アクジキング『大人しゅうしとけや!!』バッ


ズウウウウン……!!!
 ▼ 285 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/01 20:53:28 ID:nhSRTIXE [1/16] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「くっ………!」

リザードン「グ……ガ……」

リーリエ「!、リザードンさん!リザードンさん!?」

恐らく今のは、鋼タイプの『ヘビーボンバー』……炎タイプのリザードンさんには効果は今ひとつ……

しかしあの図体……あれをまともに食らってしまったら、大ダメージは必至……

瀕死こそ免れたものの、あっという間にダウン寸前まで追い込まれてしまいました。

アクジキング『……フン、静かにしとれ。

さぁて、飯の時間じゃあ』ヒョイ

リーリエ「ま、待って!」

アクジキング『待たん。われが無駄に動かすからわしは腹が減ったんじゃ』

どうしよう、どうしよう……このままでは母様が……母様がぁ……!!

アクジキング『……こうして見ると細っちい女じゃのぉ……まあ、腹の足しにはなるか』

リーリエ「り、リザードンさん……嫌……いやぁ………!!」

アクジキング『今更遅いわ。じゃあの』


ばくっ
 ▼ 286 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/01 21:03:47 ID:nhSRTIXE [2/16] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「……………………あ」


アクジキング『……なんじゃ?全然食った気がせんわい。ハズレじゃのお』


リーリエ「……あ……あああ………」


アクジキング『まあええわ、仕置き完了じゃ。


……さて、次はわれの番じゃな……』


リーリエ「あああ……あああああ…………」


アクジキング『母親と違うて、われはちぃとは腹の足しになったらええんじゃがのぉ』



プツッ



リーリエ「ああああああああああああああああああああああああっ!!!!」
 ▼ 287 ジロン@かいふくのくすり 17/03/01 21:03:55 ID:4f3wzmUI [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リーリエェェェェェェェェェ!!
 ▼ 288 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/01 21:13:58 ID:nhSRTIXE [3/16] NGネーム登録 NGID登録 報告
アクジキング『なんじゃ、喧しい。どっからそんな声出しとるんじゃあ』

リーリエ「よくも!!よくも母様を!!返して!!返してください!!!」バシバシ

アクジキング『返せるわけないじゃろうが。もうとっくにわしの腹ん中じゃ』

リーリエ「母様!!母様!!かあ……」


ドクン


リーリエ「!!!」

アクジキング『?』

リーリエ「…ッ……ゲホッ……かはっ!!」ポタタッ

お腹が痛い、熱い……

発電所でビーストさんに殴られたところ……

リーリエ「……ハァ……ハァ………」

アクジキング『何じゃあ、急に血なんて吐いて。そんな身体でわしに勝とうなんて思うとったんか?』

血………?私は今、血を吐いたんですか……?

……ああ、本当だ……腕に血が付いてます……顔にも、服にも……
 ▼ 289 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/01 21:25:02 ID:nhSRTIXE [4/16] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「ハァ………ハ……ァ…………ッ」

ガクッ

アクジキング『!』

もう立っていられない……身体が言うことを聞きません。

リーリエ「……ゲホッ……ゲホッ…………うぇ……」ポロポロ

アクジキング『ようやく大人しゅうなったか。そんならわれも頂くとするかのぉ』ヒョイ

ビーストさんはいとも簡単に私をつまみ上げました。

絶体絶命の状況ですが、恐怖より何より、悔しさが私を支配しています。

守れませんでした。ボロボロの体に鞭打って、ワタルさんやミュウツーさんの力まで借りながら、何も守れませんでした。

……結局、何も。

後から後から溢れてくる悔し涙を止める術を、私は知りません。止める必要もありません。

最期の瞬間、私は誰の名を呼ぶのでしょうか?ミヅキさん?ミュウツーさん?それとも……?

それだけが、私の最期の楽しみでした。



リーリエ「………母様…………」
 ▼ 290 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/01 21:32:54 ID:nhSRTIXE [5/16] NGネーム登録 NGID登録 報告







「ピクシー、『ムーンフォース』!!」






 ▼ 291 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/01 21:42:02 ID:nhSRTIXE [6/16] NGネーム登録 NGID登録 報告
その一撃は、ビーストさんの顔面に強烈に叩き込まれました。突然の出来事に、さしもの巨体も思わず揺らぎます。

乱暴に放り出された私は、受け身を取る力すら残っておらず、そのまま乱暴に地面に叩きつけられ……ることはありませんでした。

ふわりとした浮遊感。以前にも味わったことがあります。あれは確か、カントーへ来てから、2度目の満月の夜。

『サイコキネシス』。ミュウツーさんの得意技です。

じゃあ、今助けてくださったのもミュウツーさん?

………そうではありません。ミュウツーさんは『ムーンフォース』を使うことはできません。

そもそも、今『ムーンフォース』を撃ったのはピクシーさん。私のではない、他の誰かのピクシーさん。

カツ、コツと、ヒールと地面がぶつかる音は、もう飽きるほど聞きました。

もう40を越えているというのに、ド派手に見える白と黒のお気に入りのドレス。

一見年不相応にも見えるその服装が、何故だか今は誰よりも、輝いて見えました。



ルザミーネ「わたくしの娘を傷つけたのは、どこのどなたかしら?」
 ▼ 292 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/01 21:52:07 ID:nhSRTIXE [7/16] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「……かあ………さま…………!?」

アクジキング『あぁ!?何じゃあまたちんまいのが増え……んん?

わりゃあついさっきわしが食うた奴じゃんけ。なしてそがんとこにおるんじゃあ?』

ルザミーネ「……人の言葉が話せたところで何を言っているのか分からないわね。

まあいいわ、どうせ貴方がこの子を傷つけたんでしょう?少し懲らしめてあげようかしら」

リーリエ「え……?あれ、えっ………?」

母様が助けてくれた?私を?

そもそも母様、今私の目の前で食べられて……?

…………あれぇ……???


ミュウツー『……どうやら間に合ったようだな』フッ

リーリエ「……ミュウツー、さん……?」
 ▼ 293 グマッグ@むしのジュエル 17/03/01 21:58:23 ID:jgDv/PCk [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ドウデモイイが、通信交換の定理って知ってる?
 ▼ 294 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/01 22:02:14 ID:nhSRTIXE [8/16] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「なん、で?母様、あれ……?」

ミュウツー『何を混乱している?簡単な話じゃないか。あのデカブツがお前の母親を口に放り込んだ瞬間にテレポートさせただけだ』

それを簡単に出来るのはミュウツーさんぐらいなのでは……?

リーリエ「じゃ、じゃあ、母様が私を助けてくれたのもミュウツーさんが操って……」

ミュウツー『……さっきからお前は何を言っているんだ。そんな回りくどいことをする暇があるなら私が直接助けている』

あ、確かに……


カツン、コツン、カッ


リーリエ「!」

ルザミーネ「……リーリエ」

リーリエ「母様………」

ルザミーネ「なぁにその顔は?涙と鼻水と血でグチャグチャじゃない、汚らしい」

リーリエ「……あぅ………」

……やっぱり母様、毒が抜けても元には……
 ▼ 295 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/01 22:09:10 ID:nhSRTIXE [9/16] NGネーム登録 NGID登録 報告
そう思っていると、母様はおもむろにハンカチを差し出してきました。

リーリエ「…………?」

ルザミーネ「折角の綺麗な顔が台無しよ。早くこれで何とかなさい」

リーリエ「え………」

よく見るとそのハンカチは、母様が特に気に入っていたものでした。なんでも世界に数点しかない貴重な品なんだとか。

リーリエ「あの、これ………」

ルザミーネ「なぁに?呆けてる時間はあまり無いわよ」

時間が無いというのはどうやら本当のようです。

先程『ムーンフォース』の一撃で吹き飛ばされていたビーストさんが再び動き始めていました。

アクジキング『……痛ぇのう……何じゃあ今の攻撃は……』

ルザミーネ「もう少し大人しくしててくださるかしら?ピクシー、『でんじは』」

ピクシー「ピッ」ビリリ

アクジキング『何じゃ?体が、しび……れ………』ビリビリ
 ▼ 296 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/01 22:15:49 ID:nhSRTIXE [10/16] NGネーム登録 NGID登録 報告
ルザミーネ「ごめんなさいね、今取り込み中なの。

続けてピクシー、『いやしのはどう』」

ピクシー「ピクピクシー!」キュワワン

ピクシーさんの『いやしのはどう』。自分ではなく相手を回復する優しい技です。

その波動が私達に向けられているようです。リザードンさんは立ち上がれる程度には元気になり、私の腹部の鈍痛も幾分か和らいできました。

ルザミーネ「どう?少しは楽になったかしら」

リーリエ「は、はい、ありがとうございます母様」

リザードン「ガウ」

ルザミーネ「そう、よかった。それじゃあ、貴方達は少し休んでいなさい」

リーリエ「え?」

ルザミーネ「私の大切な娘にこんな傷を負わせたんだもの。ちょっとこのコを懲らしめてあげないとね」

大切な……娘?

母様の口からそんな言葉が出てくるなんて……やっぱり……

ルザミーネ「どうしたの?早く後ろに……」

リーリエ「……いえ、私達もやります!!」
 ▼ 297 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/01 22:25:05 ID:nhSRTIXE [11/16] NGネーム登録 NGID登録 報告
ルザミーネ「あら、無理は禁物よ?貴方達もうボロボロじゃない、ここは大人しく……」

リーリエ「無理なんてもう一日中ずっとしっぱなしです!ここまできて今更退がってられません!!」

リザードン「ガウ!!」

ルザミーネ「……そう。それじゃあ貴方達の言葉、信じるわよ」

リーリエ「はい!!」

ミュウツー『………フッ、見上げた根性だな。

恐らくあいつが敵の親玉だ。あいつを叩けばワタルの方も……』


ワタル「俺がどうかしたか?」ザッ

ミュウツー『!』

リーリエ「ワタルさん!」

ワタル「遅くなってすまなかったな。だがもう大丈夫だ、全て片付けてきた」

リーリエ「片付けた……って、あの数のビーストさんを全てやっつけたんですか!?」

ワタル「ああ、何とかな。流石に無傷とはいかなかったが……」
 ▼ 298 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/01 22:30:24 ID:nhSRTIXE [12/16] NGネーム登録 NGID登録 報告
ルザミーネ「あら、随分と頼もしいお友達なのね」

リーリエ「皆さん、これが最後です!一気に決めましょう!!」

アクジキング『……ちっ、ばけもんどもが雁首揃えおってからに……』


ルザミーネ「『ムーンフォース』!!」

ワタル「『りゅうせいぐん』!!」

ミュウツー『はどうだん!!』

リーリエ「『アルティメットドラゴンバーン』!!!」


アクジキング『……こがなご馳走、わし1人で食いきれるわけないじゃろうが』


カッ



ドッゴオオオオオオオオン!!!!!
 ▼ 299 ンカラス@きよめのおこう 17/03/01 22:38:34 ID:nhSRTIXE [13/16] NGネーム登録 NGID登録 報告
アクジキング『……………っ』

ズズウゥン……!!


リーリエ「……や……やった………!」

ワタル「終わったんだな……」

ミュウツー『…………ああ』

4人での一斉攻撃により、不沈艦かとすら思えた巨大な親玉ビーストさんもついにマットに沈みました。

残りのビーストさん達もワタルさんが全て倒したということで、母様の救出完了とともに、カントーの危機もこれにて落着です。

………でも、何でしょうか?このスッキリしない感じは……


(貴様らと同じことをしたまでだ)

(わしらはその仕返しをしとるだけじゃ)


リーリエ「………………」
 ▼ 300 ノムッチ@ほのおのいし 17/03/01 22:41:45 ID:jgDv/PCk [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>298
バケモンはテメェだ。
しえん
 ▼ 301 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/01 22:47:15 ID:nhSRTIXE [14/16] NGネーム登録 NGID登録 報告
ルザミーネ「どうしたのリーリエ?あまり嬉しくなさそうね」

リーリエ「え?いえ、そんなことは……」

ルザミーネ「そう?それならいいのだけれど……

……ねえ、リーリエ」

リーリエ「?」

ルザミーネ「彼方の強そうな人達から聞いたわ。貴方わたくしを助けるために随分と無理してたそうじゃない」

リーリエ「え、ええ、まあ……」

ルザミーネ「汚れ塗れになって、何度も倒れて、挙句血まで吐いて。まったく、どこまで頭が悪いのかしら」

リーリエ「………………」

ワタル「おい、何もそんな言い方……」

リーリエ「……いいんです、ワタルさん。母様はこういう人ですから」

ワタル「だ、だが……」

ミュウツー『………………』
 ▼ 302 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/01 22:53:19 ID:nhSRTIXE [15/16] NGネーム登録 NGID登録 報告
……やっぱり、思い違いだったようです。

ウツロイドさんの毒は、思った以上に強力だったようです。

毒が全て抜けても、もとの優しい母様には戻らなかったようです。

それとも、これが母様の本来の姿だったんでしょうか?

何年もこの母様しか見ていないから、以前の母様がどんな性格だったか、もう忘れてしまいました。

…………ウソです。忘れられるはずありません。

あんなに優しかった母様との思い出を、忘れたくなんてありません。

でももう、忘れてしまった方が幸せなのかもしれません。思い出しても辛くなるだけです。

それならいっそ、バッサリと。


リーリエ「……とりあえず、目が覚めてよかったとだけ言っておきます。

でも勘違いしないでください。私はもう元の関係に戻れるなんて思ってませんから。

私はただ、私なりに正しいと思ったことをしただけです……」



ギュッ
 ▼ 303 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/01 23:00:50 ID:nhSRTIXE [16/16] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「………から…………?」

ルザミーネ「…………………


ごめんなさい。それから、ありがとう。」

リーリエ「………かあ……さま…………?」

ルザミーネ「今のわたくしに、貴方をこんなことをする権利なんて無いかもしれない。それでももう、我慢できないの。

私がやってきたことはよく覚えてるわ。どれもこれも到底許されるようなことではないことも分かってる……

それでも、正気に戻ってようやく思い出したわ。やっぱりわたくしは、貴方達兄妹のことが大好きだって……!

貴方は私のことを許していないかもしれない……けれど今だけでもいい!もう少しだけ、貴方を抱きしめさせて……!!」ギュッ

リーリエ「……母様……かあ……さまぁ………!!

う……うあああ……うわああああああん!!かあさまああああああ!!」ギュウウウ


ワタル「……やれやれ。どうやら俺達が首を突っ込んでいい話じゃなかったようだな」

ミュウツー『達を付けるな、私は最初から突っ込んでなどいない』

ワタル「そうかい、それは失礼したな」
 ▼ 304 ャワーズ@メンバーズカード 17/03/02 19:57:21 ID:EE2guyXM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 305 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/02 20:54:55 ID:hiXb3ERY [1/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「ひっく……ぐすっ……」

ルザミーネ「………………」

ワタル「……さて、そろそろお暇するとしよう。ここは本来俺達が来ていい場所じゃない。

これ以上荒らし回るのも不本意だ。何とかして帰る方法を探さなくては」

ミュウツー『しかし何とかして、と言っても現時点ではどうにもならない。私1人なら何とかならないこともないが……

お前達3人を次元ごと移動させるのは流石に無理がある。大人しくカントーの電気が復旧するのを待つしかあるまい』

リーリエ「……ということは、もう少し時間はあるということですよね?」ゴシゴシ

ワタル「まあ、そうだが……何かあるのか?」

リーリエ「ワタルさん、私に1つ提案が……」

ワタル「提案?」

リーリエ「ごにょごにょゴニョニョ」

ワタル「……成る程、リーリエちゃんらしい名案だな。よし分かった、俺も協力しよう!」

リーリエ「えへへ」


『……待て………!』
 ▼ 306 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/02 21:01:21 ID:hiXb3ERY [2/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「!」

ワタル「……どうした?リベンジなら受けて立つ……」

マッシブーン『……いや……お前達が途方もなく強いことはわかった。我々では敵わないということも……』

ワタル「ならば何だ?」

テッカグヤ『せめて1つだけでも、お願い聞いてもらえへんやろかと思てねぇ』

ワタル「お願い?」

カミツルギ『……我らの同胞……ウツロイドのことでござる』

ワタル「ウツロイド?それなら……」

ルザミーネ「ええ、このコのことだけれど……」ポン


ウツロイド『んー……もう朝なの……?

あれ?みんながいるー?』
 ▼ 307 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/02 21:10:10 ID:hiXb3ERY [3/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
マッシブーン『ウツロイド!無事だったのか!!』

ウツロイド『あー、マッシ兄ちゃんだー。久しぶりだねー』

マッシブーン『ああ久しぶり……って違う!今はそんなタイミングじゃない!』

ウツロイド『あれれー、みんなどうしたのー?なんで怒ってるのー?』

フェローチェ『……マイペースなのは相変わらずね……もう少し危機感持った方がいいんじゃないかしら』

ウツロイド『もーフェロ姉ちゃんまでー。あんまり怒るとまたシワが増えるよー?』

フェローチェ『』ピキッ

デンジュモク『ど、どうどう!フェっちゃんどうどう!』

ルザミーネ「……全然話が見えないのだけれど」

リーリエ「ビーストさん達の中ではウツロイドさんは母様に誘拐されたことになってるんです」

ルザミーネ「ああ、そういう……え?」
 ▼ 308 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/02 21:18:57 ID:hiXb3ERY [4/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
マッシブーン『と、とにかく!我々はウツロイドのSOSを受けてお前達の世界へと乗り込んだんだ!』

ワタル「SOSだと?いつの間にそんなものを……」

リーリエ「やっぱり、マサキさんの家でのあれが……」

フェローチェ『貴方達の言うカントー?だったかしら。そのあちこちで暴れたのもこのコを探してのことだったの。

ちょっと手荒になりすぎたのは謝るけど……必死だったのよ、ワタシ達も』

リーリエ「そ、そうだったんですか……」


ウツロイド『SOS?ウツロそんなの出してないよー?』


全員「『………………えっ?」』

リーリエ「出して……ない?」

デンジュモク『で、でもよぉ!ウツロちゃん確かにオレらのこと呼んでたじゃねーか!アレ何だったんだよ!』

ウツロイド『あーあれ?あれは何だか楽しそうな場所だったからみんなを呼んだだけだよー』


全員「『ズコー!!」』ズコー
 ▼ 309 ブラン@じゃくてんほけん 17/03/02 21:20:08 ID:dFXTEIzc NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 310 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/02 21:29:53 ID:hiXb3ERY [5/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
フェローチェ『ひ、膝が……膝がぁ……!』ジタバタ

デンジュモク『フェっちゃんのスマートボディでズッこけたらそうなるっしょ……』

カミツルギ『で、では、拙者らのやってきたことは……』

テッカグヤ『ただの迷惑行為、やったってことかもしれんねぇ』

リーリエ「……………ハァ」

まさかまさかの結末です。今回の一件はウツロイドさんの無邪気さによって引き起こされたということでした。

確かにマサキさんの家に初めて入った時は私も少しワクワクしましたが……

アクジキング『………どうやら、わしらの勘違いやったようじゃのぉ』

リーリエ「!」

デンジュモク『アクジキの旦那!起きてたのかよ!』

アクジキング『いや、今起きた。さっきはこっ酷くやられてしもうたからのぉ』

リーリエ「あ、その、先ほどは私達もやり過ぎてしまって……」

アクジキング『構わん。目の前で母ちゃん食われて取り乱すな言う方が無理な話じゃけぇの』

ルザミーネ「取り乱すな……ってリーリエ、貴方何したの?」

リーリエ「あ、えーっと……あはは……」
 ▼ 311 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/02 21:37:08 ID:hiXb3ERY [6/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
アクジキング『……で、われはどうしたいんじゃ』

ウツロイド『え?ウツロ?』

アクジキング『われが助けてくれー言うてたっちゅーのはわしらの勘違いじゃったが……わしらを呼んだんは事実じゃろ。

われはわしらんとこに戻りたいんか?そんならその姉ちゃんと話しおうて決めたらええ。それとも一緒にむこうに帰るか?』

ウツロイド『うーん……そう言われると……

みんなはどうすればいいと思う?』

カミツルギ『それを決められるのは拙者らではござらぬ。お主がどうしたいかが最も重要でござる』

テッカグヤ『ウチらとしては戻ってきてほしいんが正直な気持ちなんやけどねぇ……

そこのお姉さんはどうなん?ウツロちゃんと一緒におりたいん?』

リーリエ「母様……」

恐る恐る母様の顔を覗き込みました。あれほどウツロイドさんに執着してたんだから、そんなことを許すはずが……

ルザミーネ「………………」

リーリエ「………母様?」

ルザミーネ「……わたくしも、一緒にいたいと言うのが本音よ。

けれど、ここでこのコ達と一緒にいる方が幸せだと言うのなら……わたくしには止められないわ」
 ▼ 312 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/02 21:46:03 ID:hiXb3ERY [7/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「え……」

ウツロイド『聞くんじゃなかった……余計に迷っちゃうよぉ』

リーリエ「母様、いいんですか?あんなに執着してたのに……」

ルザミーネ「さすがに寄生されるのはもう御免よ。普通のポケモンとしてなら一緒にいたいけれどね」

ウツロイド『……うーん………よし、決めた!


ウツロ、この人と一緒にいる!』

ルザミーネ「!」

アクジキング『…………そうか。ならそうせぇ』

ウツロイド『うん!ありがとうアクジキおじさん!』

デンジュモク『ちょ!ちょい待ってくれよ!理由を聞かせてくれ!』

ウツロイド『理由?そうだなぁ……

この人と一緒の方がなんか楽しそう?だからかなぁ』

デンジュモク『な、何だそりゃ……』
 ▼ 313 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/02 21:58:25 ID:hiXb3ERY [8/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
フェローチェ『本当に大丈夫なの?貴方誰かに寄生しないと生活できないんじゃ……』

ルザミーネ「それは心配ないわ。こう見えてもわたくしポケモンの保護活動をしているの。

寄生なんてしなくてもいいように、わたくしが大切に保護してあげるわ」

フェローチェ『?……そう、なら安心……なのかしら?』

アクジキング『……さっきから言っとるぽけもんって何なんじゃ?食いもんか?』

リーリエ「食べ物じゃありませんよ。何と言えばいいんでしょうか……

私達の世界で私達と共に暮らす不思議な生き物……といったところでしょうか?このリザードンさんのような生き物達です」

リザードン「ガオ」

アクジキング『不思議な生き物?生き物なら食えるじゃろうが』

リーリエ「え、ちょっ」

カミツルギ『……食べられるものと食べ物は違うでござる』

テッカグヤ『というか旦那は生き物やろうと何やろうと食べてしまうやないの』

アクジキング『言われてみればそうじゃな……ああ、腹減った』

リーリエ「あ、あはは……食べちゃダメですよ……?」
 ▼ 314 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/02 22:07:11 ID:hiXb3ERY [9/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
アクジキング『まあウツロイドがそっちに行く言うんじゃったら、わしらが今更言うことは何もあらん』

マッシブーン『むしろこれまでの非礼を詫びなければなるまい。我らの勘違いでお前達の世界を荒らしてすまなかった』

リーリエ「いえ、誰かを助けたいという気持ちは私達にもよく分かりますから」

ワタル「ただ、お前達は少し強過ぎたようだ。少し探すつもりがカントー中に大打撃だよ」

テッカグヤ『ウチら軒並みなぎ倒していったアンタが言っても皮肉にしか聞こえんわぁ』

ワタル「まあそう言うな。まさか発電所までやられるとは思わなかったがな」

マッシブーン『発電所?いつの間にそんなところ狙ったんだ?』

フェローチェ『ワタシは知らないわ。貴方達は?』

テッカグヤ『ウチは知らんよ』

カミツルギ『同じく』

デンジュモク『…………………』

アクジキング『……何黙っとるんじゃ』

デンジュモク『ぎくっ』
 ▼ 315 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/02 22:15:04 ID:hiXb3ERY [10/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
テッカグヤ『……発電所言うたら、電気がようけありそうやねぇ』

カミツルギ『そしてデンジュモク殿の主食は電気……』

デンジュモク『ぎくぎくっ』

マッシブーン『……そう言えばデンジュモク、お前大事な時にいなかったな』

フェローチェ『ワタシ達がせっせと走り回ってる間に1人でつまみ食いだなんて……いい御身分ね』

デンジュモク『ま、待てって!オレ1人じゃねえよ!オレの仲間も一緒に行ったって!なぁ!』

\ダヨナー!ダヨナー!/

デンジュモク『だよなー!』

アクジキング『……何人じゃろうと関係ないじゃろうが』

デンジュモク『う…………』

アクジキング『これはちぃと仕置きが必要じゃのう……!』ゴゴゴゴゴ

デンジュモク『え、あの、ちょ……』


\😳👀🐭ーー!!/
 ▼ 316 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/02 22:24:31 ID:hiXb3ERY [11/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
デンジュモク達『』デーン

リーリエ「う、うわぁ……」

アクジキング『……まあ、腹が減ると気が荒くなるのはわしも同じじゃから強くは言えんがのぉ』

ワタル「やってから言うのか」

アクジキング『さて、わしらもそろそろ引っ込むか。傷も癒さんといかん』

リーリエ「あ、ちょっと待ってください」

アクジキング『?』

シューッ

リーリエ「……これでよし」

アクジキング『……何じゃ今のは』

リーリエ「薬ですよ、傷薬。どうせなら後腐れなくお別れしたいですから」

アクジキング『なるほど、薬か……確かに傷が癒えていくわ』
 ▼ 317 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/02 22:32:44 ID:hiXb3ERY [12/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
ワタル「さあ、お前達も」シューッ

フェローチェ『あ、ありがとう……』

マッシブーン『ふむ……これはいいものだ。私の筋肉も喜んでいる』ムキーン

リーリエ「次は貴方達です」シューッ

カミツルギ『かたじけない。こんな便利なものがあるでござるか』

テッカグヤ『おおきに。でもそれ一本で足りるやろか?ウチ大っきいからねぇ』

デンジュモク達『オ……オレらにもご慈悲を……』ピクピク

アクジキング『そいつらにはやらんでええ。しばらくそのまま反省しとれ』

リーリエ「そ、そうですか……?」

デンジュモク『そ、そんな……』ピクピク
 ▼ 318 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/02 22:41:14 ID:hiXb3ERY [13/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
ワタル「……よし!これで全部かな?」

リーリエ「よかった、何とか薬足りました」

改めて見ると凄い数です。グラジオ兄様とオーキド博士から頂いた大量の傷薬をほとんど使い果たしてしまいました。

これを止めるどころか全員倒してしまうワタルさんって……

アクジキング『すまんなぁ、わしらから仕掛けたんに傷まで治してくれるなんて』

ミュウツー『……終わったか?』フッ

リーリエ「あれ、ミュウツーさん?どこ行ってたんですか?」

ワタル「お前途中から一言も喋ってないなと思ったらそもそもいなかったのか」

ミュウツー『……賑やかな場所はあまり好きではない。

ところでどうするんだ?帰る方法は見つかったのか?』

リーリエ「あ」
 ▼ 319 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/02 22:51:34 ID:hiXb3ERY [14/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
ルザミーネ「そもそも貴方達はどうやってここに来たの?コスモッグもいないのに」

リーリエ「それは……」


カッ

リーリエ「!」


バチバチ……

ミュウツー『……どうやらお迎えのようだな』

ワタル「これが開いたということは、カントーの停電も直ったということかな」

ルザミーネ「これは……ウルトラホール?コスモッグもいないのにどうやって……」

リーリエ「理屈は後で話します。さ、早く元の世界へ」

ウツロイド『じゃーねーみんなー!また遊びに来てねー!』

アクジキング『おう、わしらもたまにはそっちに遊びに行くけんのぉ』

……何か恐ろしい会話が聞こえます。来たとしてももう暴れないでほしいところです。

ウルトラスペースにしても、これっきりにしてほしいような、もう一度くらいなら来てみたいような、そんな不思議な気持ちです。

ともかく、私のウルトラスペース再訪はこれにて閉幕となりました。
 ▼ 320 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/02 23:02:07 ID:hiXb3ERY [15/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
〜マサキの家〜

マサキ「何とかもう一度開くことは出来たけど……みんな大丈夫かいな」


カッ

マサキ「!」

ワタル「うおっ!?」

ルザミーネ「きゃっ!」

リーリエ「ひえっ!?」

ミュウツー『……………』

ドサドサドサッ

リーリエ「いたたた……あっ、マサキさん!」ダッ

マサキ「リーリエちゃん!帰って来れたんか!」ガシッ

リーリエ「はい!帰って来られました!みんなで!一緒に!」

マサキ「良かったなぁリーリエちゃん!あーあーもうこんな血だらけになって……血だらけ!?」
 ▼ 321 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/02 23:12:46 ID:hiXb3ERY [16/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
ルザミーネ「この方は?」

リーリエ「カントーに来てからお世話になってるポケモンコレクターのマサキさんです。

母様の治療もしてくださっていて、私にもとても良くしてくださってるんですよ」

ルザミーネ「まあ、そうなの?初めまして、わたくしはルザミーネ。母娘共々お世話になったようで、ありがとうございます」

マサキ「やーどーいたしまして、ワイがマサキです。こんだけ一緒におって初めまして言うんも何か変な話やけどね」

ルザミーネ「確かにそうですわね……では御機嫌ようかしら?」

マサキ「ご、御機嫌よう?……アカンわ、こっちの方が何か変な感じするわ」

リーリエ「ふふっ、マサキさんたら……」


ミュウツー『…………フッ』

ワタル「……いつまで俺の上に乗ってるつもりだ」

ミュウツー『おっと、気がつかなかった』

ワタル「まったく……」


マサキ「みゅ、ミュウツー!?」
 ▼ 322 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/02 23:23:36 ID:hiXb3ERY [17/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「あっ……」

ミュウツー『…………何だ?』

マサキ「あ、いや、その……」

マサキ(ま、まさか、いつの間にか増えとった3人目はミュウツーやったんか……?

そらリーリエちゃんとは知り合いみたいやし、助けに来たとしてもおかしくないと言えばおかしくはないんやろうけど……)

ミュウツー『………………』

リーリエ「……あ、あの、ミュウツーさん?ミュウツーさんはもしかすると、ポケモンコレクターという人達が嫌いかもしれません。

でも、マサキさんは心無い人なんかじゃないんです。私の面倒もずっと見てくださったし、捕まえたポケモンさん達だって……」

ミュウツー『……そのぐらい見れば分かる。以前も言ったが、私はエスパータイプだからな』
 ▼ 323 クジキング@むげんのチケット 17/03/02 23:26:40 ID:jyynJqmw NGネーム登録 NGID登録 報告
しえん
 ▼ 324 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/02 23:31:49 ID:hiXb3ERY [18/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
ミュウツー『……確かにお前の言う通り、私はコレクターという人種は特に好きになれない』

マサキ「う…………」

ミュウツー『……だが、それだけで判断するのも愚かな話だ。私とてコレクターなら皆須らく嫌いというわけでもない』

マサキ(ほっ)

ミュウツー『それに……』

リーリエ「それに?」


ミュウツー『…………友の恩人というのなら、私も感謝せねばなるまい』


リーリエ「…………友?」

ミュウツー『……失礼する』フッ
 ▼ 325 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/02 23:39:47 ID:hiXb3ERY [19/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
マサキ「……消えてしもうたね」

ワタル「……そうだな」

リーリエ「………………」


ミュウツーさんが……私のことを……

ミュウツーさんと……私が…………


リーリエ「………ふふふ……うふふふ…………」


ルザミーネ「……リーリエ貴方凄い顔してるわよ」

リーリエ「えっ」

ルザミーネ「それに貴方ちょっと汗臭いわ、どれだけ走り回ったの?」クンクン

リーリエ「」

マサキ「……リーリエちゃんもお母ちゃんには形無しやね」

ワタル「どちらかというと台無しと言った方がいい気もするが」
 ▼ 326 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/02 23:49:37 ID:hiXb3ERY [20/20] NGネーム登録 NGID登録 報告
ワタル「……そう言えばリーリエちゃん、最後にあの巨大なビーストに撃った技だが……」

リーリエ「え?」

ワタル「俺は以前にも同じような技を使うトレーナーと戦ったことがある。君のあの技も同じものだとすれば……」

リーリエ「ああ、あれは……」

ワタル「……いや、今はいい。いずれ分かる話だ」ニヤリ

リーリエ「……そうですね」ニコリ

ワタル「さて、俺はもうひと頑張りするとしよう。カントーの他の町がどうなってるかも気になるしな」

リーリエ「あ、それじゃあ私もご一緒……」


ガクッ


リーリエ「…………あ、れ?」

マサキ「……ん?リーリエちゃんどしたん?」

リーリエ「あ、あれ、おかしいな……身体が、言うこと、聞か……な………」


バタッ
 ▼ 327 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/03 00:00:50 ID:nqg5uPMo NGネーム登録 NGID登録 報告
ワタル「!?」

マサキ「リーリエちゃん!?」

ルザミーネ「リーリエ!?」

リーリエ「……………」

ルザミーネ「リーリエ!しっかりして!リーリエ!!リーリエェ!!」ユサユサ

リーリエ「………………


Zzz………」

ルザミーネ「……………?」

マサキ「もしかして……寝とるだけ?」

ルザミーネ「よ、よかった……」ヘナヘナ

ワタル「……………フッ」

マサキ「?、ワタルさんはどないしたん?」

ワタル「いや………」

ワタル(……限界なんてとっくに超えているはずなのに……誰かのために頑張れる君は、やっぱり素晴らしいトレーナーだよ。

お疲れ様、リーリエちゃん)
 ▼ 328 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/03 21:10:56 ID:4SNG15ds [1/10] NGネーム登録 NGID登録 報告
限界の壁を地平線の彼方へ置いてけぼりにしてしまった私は、その後丸一週間ずっと眠り続けてしまったようです。

あんまりにも目を覚まさないので流石に心配されたとか。母様に至っては途中で泣き始めてしまった様子。

そのせいか、私が目を覚ました時、母様は私のことを思いっきり抱きしめてくれました。かつて私がリザードさんにしたのと同じように。

私よりも細いぐらいなのに、母様とっても暖かかったです。その暖かさは多分、ずっと覚えてると思います。ずーっと。

その母様の顔には何やら疲れが見えました。どうやら母様、私のことを付きっ切りで看病してくださっていたようです。

……あんなに若々しかった母様が、歳相応のお顔になってしまった気がするのはきっと気のせいではないと思います。

マサキさん曰く、これも毒の影響だそうです。毒によって体が活性化して全盛期の状態に保たれていたんだとか。

でももう毒は綺麗さっぱり抜けたので、体だけでなく心も元に戻ったはずです。元の優しい母様に……

ところが、いざ冷静になってみると、どうやって母様と接すればいいのか分かりません。

普通の母娘って、どんな感じでしたっけ?ミヅキさんのお家……のような?それとも、もっと甘えても……

母様は母様で、私との接し方が分からないようです。もしかすると、私への負い目を感じているのかも。

お互いにお話ししたいのに、会話が続かない。多少続いても、どことなくぎこちない。

そんな状態が何日も続きました。もどかしいったらありゃしません。

何かこの現状を打破する方法は……


…………いいこと考えました。
 ▼ 329 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/03 21:22:03 ID:4SNG15ds [2/10] NGネーム登録 NGID登録 報告
ルザミーネ「………………」

コンコン

リーリエ「失礼します。母様、少しお話が……」

ルザミーネ「あら、丁度いいところに来たわ。わたくしも貴方にお話があるの」

リーリエ「えっ、母様もですか?」

ルザミーネ「ええ。

わたくし、そろそろアローラに帰ろうと思うの」

リーリエ「えっ……」

ルザミーネ「カントーまで連れて来てくれた貴方はともかく、アローラに残っているグラジオや財団のことが気がかりだもの。

それだけじゃない。謝らなければいけない人も、やらなければならない事もたくさん残っているわ。

……おそらく歓迎はされないでしょうけどね」

リーリエ「…………そう、ですよね。いつまでもカントーにいるわけにはいかないですよね」

ルザミーネ「チケットが取れれば、明後日にでも出発しようと思うのだけれど……リーリエ、貴方はどうする?」

リーリエ「……私は…………」
 ▼ 330 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/03 21:31:17 ID:4SNG15ds [3/10] NGネーム登録 NGID登録 報告
母様がアローラに帰る……

即ち母様について行けば、私もアローラに帰れるということ。

少し前の私なら、アローラへ帰る口実として喜んで飛びついていたと思います。

勿論、今でもアローラへ帰りたいというと気持ちは変わりません。ミヅキさん達に会いたいという気持ちも。


……………でも。


リーリエ「……すみません、少し考えさせてください」

ルザミーネ「あら、意外ね?すぐにでも帰りたいと言うと思ったのに。

まあいいわ、貴方にも貴方なりの考えがあるんでしょう。少しと言わずじっくりとでも考えなさい」

リーリエ「ありがとうございます」

ルザミーネ「ところで、貴方の要件はなぁに?貴方もわたくしに用があるようだったけれど」

リーリエ「あ、それは……」
 ▼ 331 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/03 21:42:26 ID:4SNG15ds [4/10] NGネーム登録 NGID登録 報告
マサキ「……で、リーリエちゃんが思いついた名案ってのが……」

リーリエ「そうです!ポケモンバトルです!

普通の会話じゃ伝えにくいことでも、バトルを通じてなら伝えられるかと!」

マサキ「リーリエちゃんももうすっかりトレーナーやな……」

ルザミーネ「……貴方そんなにバトル好きだったかしら?」

リーリエ「え?」

ルザミーネ「……フフッ、まあいいわ。わたくしも貴方がどれだけ成長したのか見たかったところだもの」

リーリエ「母様………!」

ルザミーネ「ただし!勝負となれば覚悟なさい。たとえ実の娘であろうと、手加減はしないわよ」

リーリエ「勿論です!手加減なんてされたらおこリーリエしちゃいますから!」

マサキ「このタイミングで新しいの出てくるんかいな。

よっしゃ!親子水入らず!思う存分バトルしたれぃ!

ほないこか!バトルスタートォ!!」
 ▼ 332 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/03 21:52:42 ID:4SNG15ds [5/10] NGネーム登録 NGID登録 報告
〜〜〜〜〜

リーリエ「リザードンさん、『フレアドライブ』です!!」

リザードン「ガオオオオーーッ!!!」メラメラ

ズドオオオオオン!!!

キテルグマ「クゥー……」ドサッ

ルザミーネ「!」

マサキ「キテルグマダウーン!!リーリエちゃんの勝ちィー!!」

リーリエ「やった、やりました!母様に勝てました!ありがとうございますリザードンさん!」

リザードン「ガァーッ!」

ルザミーネ「参ったわ。こんなに強くなっていたなんて……」

リーリエ「えへへ、どんなもんです!」エッヘン

ルザミーネ「……貴方、ずいぶん元気になれたのね。誰のおかげかしら?」

リーリエ「それは勿論、私の自慢のポケモンさん達のおかげです!」

リザードン「ガオウ!」ドヤァ

ルザミーネ「……フフッ、そのようね。頼もしそうなポケモン達だもの」
 ▼ 333 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/03 21:58:57 ID:4SNG15ds [6/10] NGネーム登録 NGID登録 報告
マサキ「で、リーリエちゃんがお母ちゃんに伝えたかったことって結局何なん?」

リーリエ「……………あっ」

マサキ「何も無いんかい」

リーリエ「あはは……母様とのバトルが楽しくて嬉しくてつい……」

ルザミーネ「楽しい……ね。それならわたくしも本望よ。

でもどうして嬉しいの?わたくしに勝てたからかしら?」

リーリエ「それもあります。でも、それだけじゃないです。

母様は私にとって、ずっと憧れの存在でしたから」

ルザミーネ「あこが、れ?」

リーリエ「……な、何でもないです!忘れてください!」カアァ

ああぁ、実の母親とはいえ面と向かってこんなことを言うのは流石に恥ずかしい……

本当はもっとたくさん言いたいことあるのに……

ああもう、リーリエのバカ!バカバカバカ!
 ▼ 334 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/03 22:08:55 ID:4SNG15ds [7/10] NGネーム登録 NGID登録 報告
ポケモンバトルを経て、私達母娘の距離は少し縮まったような気がします。

なんだかんだこじつけはしましたけど、結局のところは本気の母様と戦ってみたかっただけなんですよね。

オーラの力があったとはいえ、あのミヅキさんをも追い詰める母様に、今の私が通用するのか。

そして、その日の夜のこと。

コンコン

リーリエ「母様、いいですか?」

ルザミーネ「どうぞ」

リーリエ「失礼します」

ルザミーネ「どうしたの?アローラへ帰る件の結論が出たの?」

リーリエ「さすが母様、察しがいいですね。その通りです。あの後、母様とバトルしながら色々考えたんですけど……」

ルザミーネ「けど?」


リーリエ「やっぱり私、もう少しだけこちらに残ろうと思います」
 ▼ 335 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/03 22:22:16 ID:4SNG15ds [8/10] NGネーム登録 NGID登録 報告
ルザミーネ「あら、どうして?」

リーリエ「これを見てください」パカッ

ルザミーネ「これは……バッジ?」

リーリエ「ポケモンジムを制覇した証のバッジです。

アローラにはポケモンジムはありませんが、私達が生まれた地方にもあった気がします」

ルザミーネ「ポケモンジム……ええ、知ってるわ。確か1つの地方に8個存在して、ジムリーダーと呼ばれる強者トレーナーがいるとか。

で、そのバッジが7日……ということは……」

リーリエ「そうです!あと1つでカントーのポケモンジム全制覇ということです!」

ルザミーネ「そうなの……頑張っているのね」

リーリエ「さらにそれだけじゃないんです!

カントーの8個のポケモンジムを制覇したあかつきには!

なんと!ポケモンリーグに挑戦できるんです!!」ズイ

ルザミーネ「わ、わかったわ。わかったから一旦落ち着きなさい。」

リーリエ「あ、ご、ごめんなさい、つい……」
 ▼ 336 ノンド@げんきのかたまり 17/03/03 22:25:40 ID:crZMAbn6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
今前スレの>>35の前あたりか
 ▼ 337 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/03 22:25:50 ID:4SNG15ds [9/10] NGネーム登録 NGID登録 報告
ルザミーネ「つまりまだ貴方のカントーの旅は終わってなくて、途中で帰るわけにはいかないということね?」

リーリエ「そうです!」

ルザミーネ「………貴方、本当に変わったわね」

リーリエ「え?」

ルザミーネ「貴方のそんな生き生きした顔、久しぶりに見たわ。

そうね……何年も前のことだから、最後に見たのがいつだったか思い出せないぐらい久しぶり」

リーリエ「母様…………」

ルザミーネ「貴方を変えてくれたのがポケモン達だというのなら、わたくしも感謝しないとね。

うん、わかったわ!それじゃあアローラにはわたくし1人で帰るわね。貴方は納得いくまで頑張りなさい、応援してるわ」

リーリエ「はい!ありがとうございます!」
 ▼ 338 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/03 22:32:03 ID:4SNG15ds [10/10] NGネーム登録 NGID登録 報告
その2日後、母様はアローラへ向けて発ちました。

心配させてしまってはいけないので、今回のビーストさん騒動はミヅキさん達にはナイショという約束です。

アローラで何が母様を待っているのか、それは私達には分かりません。

ウツロイドさんに寄生されていたとはいえ、あんなド畜生なことをしでかしたんですから。

それが険しい道であろうことぐらいは今の私でも分かります。もしかしたら逮捕されたりするかも……?

……でも、きっと大丈夫です。

根拠なんてありません。勘です。

でも私の勘、結構当たるんですよ?地図を見るとき以外は。


さて、私達もそろそろ再開しましょう。

残るポケモンジムはあと1つ。


カントー最難関ジムとも呼ばれる、トキワジムです。
 ▼ 339 ローゼル@いわのジュエル 17/03/04 07:09:21 ID:rYDsKvbw NGネーム登録 NGID登録 報告
今誰がジムリやってんだ
 ▼ 340 マルルガ@パイルのみ 17/03/04 21:08:59 ID:98sZpGkk NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シエンネ
 ▼ 341 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/04 22:29:29 ID:HNhkadRA [1/5] NGネーム登録 NGID登録 報告
〜トキワジム〜

リーリエ「頼もー!」

アドバイザー「おーす!未来のチャンピオン!突然だが君が持っているジムバッジを見せてくれ!」

リーリエ「え?あ、はい」

アドバイザー「1、2、3…………7!君は今まで7つのジムを制覇してきた!

そしてこのトキワジムに来たということは!遂に最後のジムリーダーに挑むということだな!」

リーリエ「はい!今からわくわくしています!」

アドバイザー「うんうん、俺も楽しみだ!カントー最強のジムリーダーとのアツいバトルを期待してるぞ!

………と、言いたいところだが…………」

リーリエ「?」

アドバイザー「君に1つ、残念なお知らせがある!その残念なお知らせとは……」

リーリエ「とは……?」

アドバイザー「このトキワジムのジムリーダーはなんと!


いない!」

リーリエ「…………………?」
 ▼ 342 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/04 22:40:40 ID:HNhkadRA [2/5] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「いない……って、どういうことですか?」

アドバイザー「それが俺にもよく分からんのだ!このトキワジムのジムリーダーはチャンピオンを経験したこともある実力の持ち主!

しかしどこかの地方のナントカツリーって施設から招待されたとか言って飛び出して行ったのがつい先日のこと!

今代わりのジムリーダーを探しているところだが、カントー最難関のジムリーダーが務まるトレーナーなんて早々見つからない!

つまり!今このトキワジムではジムリーダーとのポケモンバトルが出来ないんだ!」

リーリエ「え?じゃあ、ジムバッジは……」

アドバイザー「安心してくれ!今は臨時でとあるトレーナーがジムバトルを代行している!そのトレーナーに勝てばバッジ献上だ!」

リーリエ「ほっ、よかった。でもそのトレーナーさんはどこに?見たところジムの中には誰もいないようですけど……」

アドバイザー「おいおい、目の前にいるじゃないか!」

リーリエ「目の前?……って、まさか……」

アドバイザー「そう!そのまさかだ!君の相手はこの俺だ!」

リーリエ「ワォ」

アドバイザー「アドバイザー歴25年!数多の名バトルをこの目で見てきた!後にチャンピオンになるトレーナーのバトルもな!

そんなバトルを飽きるほど見てきた俺の実力、とくとご覧あれ!」
 ▼ 343 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/04 22:50:57 ID:HNhkadRA [3/5] NGネーム登録 NGID登録 報告
アドバイザー「きゅ〜………」

リーリエ「あ、ありがとうございました……」

カントー最強のジムリーダー、どれほどの強者と淡い期待を寄せていたのですが……

こちらはこちらで色々と事情がある様子。ちょっぴりがっかリーリエ。

アドバイザー「うーん、やっぱり見るのとやるのでは大違いだなぁ……ワタルさんも無茶振りしてくれるよまったく」

リーリエ「ワタルさん?」

アドバイザー「ああ、今だけでもいいからジムリーダーの代わりをしてくれないかってワタルさんに急遽頼まれたんだ。

もうすぐ凄腕のトレーナーが来るはずだって言ってたけど……なるほど君のことだったのか」

リーリエ「なるほど……でも、アドバイザーさんもすごく強かったですよ?他のジムリーダーさん達と遜色ないぐらい」

アドバイザー「他のジムリーダーならそうかもしれない。だがこのジムのジムリーダーはこんなもんじゃないぜ!

また機会があれば挑戦しに来てくれよ、あいつも強いトレーナーと戦うのが好きだからな!」

リーリエ「はい、ぜひ戦ってみたいです!」

アドバイザー「ちなみにトキワのジムリーダーの名前はグリーンっていうんだ。茶色いツンツン頭だから見ればわかると思うぜ

もしどこかで会ったら『たまにはジムにも帰ってこい』って言ってやってくれ」

リーリエ「あはは……分かりました、覚えておきます」
 ▼ 344 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/04 23:03:24 ID:HNhkadRA [4/5] NGネーム登録 NGID登録 報告
アドバイザー「さて!これで君は遂にジムバッジを8個全て集めたことになる!

つまり!ようやく君にポケモンリーグへの挑戦権が与えられたというわけだ!」

リーリエ「はい!」

アドバイザー「ポケモンリーグはトキワシティを出てまっすぐ進んだ先のセキエイ高原にある!

チャンピオンロード、四天王、そしてチャンピオン・ワタル!どいつもこいつもどでかい壁だが……

どんな険しい道だってポケモンと一緒に乗り越えてきた君なら!きっとこのどでかい山も超えられるはずだ!」

リーリエ「応援ありがとうございます!頑張りますね!それでは!」タタタッ

アドバイザー「うん、頑張れよ!

……って、そっちはセキエイ高原じゃないぞ?どこ行くんだ?」

リーリエ「先に報告したい人がいるんですー!」タタタタ

アドバイザー「報告したい人……?」
 ▼ 345 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/04 23:10:52 ID:HNhkadRA [5/5] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「ハァ……ハァ……着きました……」

トキワの森を走り抜けオツキミ山を乗り越えて、帰ってきたはハナダシティ。

本当はリザードンさんに飛んでもらった方が余程速いですが……なんだか今日は思いっきり走りたい気分でした。

ポケモンリーグへの挑戦が終わったら、カントーともお別れするつもりです。

何度もお世話になったこの町も、あと何度来られるか分かりません。しっかり目に焼き付けておきましょう。

それから、お世話になった人たちにも挨拶しておかないといけませんね。ハナダのポケモンセンターのお姉さんには顔を覚えられてしまいました。


……え?結局さっき言ってた報告したい人って誰なんだって?

それはもちろん、これまでずーっとお世話になってきたマサキさんです。

これまで何かと心配させてきたマサキさんですが、これでようやく少しは安心してもらえるかと思います。


…………と、もう1人。

わざわざハナダまで走ってきたということは……もうお分かりですよね。
 ▼ 346 ィアルガ@なぞのすいしょう 17/03/05 10:42:17 ID:bdGe70dI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 347 ーテリー@かおるキノコ 17/03/06 02:36:53 ID:pRZ6iLqw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しえん
 ▼ 348 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/06 19:59:00 ID:0pMuyjYA [1/27] NGネーム登録 NGID登録 報告
〜〜〜〜〜

リーリエ「…………………」

久しぶりだなぁ、ここに来るのも。

確か、初めてあの人(?)に会った時以来。

リーリエ「あの夜は散々だったなぁ……」

ポケモンさん達にビビらされ、あの人にも脅かされ、マサキさんに怒られて……

……余計なことまで思い出してしまいました。お股がムズムズしてきた気がします。

リーリエ「そろそろ最深部ですね」

あの時は地下に降りた瞬間フリーズしてしまったので、それ以上進むなんて選択肢はどこにもありませんでした。

こうやって奥まで進めるようになったのも、少しは成長した証のように思えます。


その人は、洞窟の一番奥で静かに佇んでいました。


ミュウツー『…………お前だったか』
 ▼ 349 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/06 20:11:42 ID:0pMuyjYA [2/27] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「こんにちは、ミュウツーさん」

ミュウツー『お前から会いに来るとは珍しいな。何か用か?』

リーリエ「はい、お伝えしたいことが2つほど」

ミュウツー『ほう、何だ?』

リーリエ「ミュウツーさんはジムバッジって知ってますか?」

ミュウツー『ジムバッジ?知っているぞ。確か7つ集めると願いが叶うという……』

リーリエ「ミュウツーさんそれ多分違うと思います」

ミュウツー『軽いジョークだ』

リーリエ「……ミュウツーさんって意外と冗談好きですよね」

ミュウツー『かもしれんな。それで、そのジムバッジがどうしたんだ?』

リーリエ「はい!実はこの度、そのジムバッジを8個全て集め終えたんです!」

ミュウツー『ほう、つまり……』

リーリエ「はい!いよいよポケモンリーグ挑戦なんです!」
 ▼ 350 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/06 20:18:55 ID:0pMuyjYA [3/27] NGネーム登録 NGID登録 報告
ミュウツー『ポケモンリーグ……か。ということは、あのワタルとも戦うかもしれないということだな』

リーリエ「そこまで辿り着くまでにもたくさんの壁がありますけどね……」

ミュウツー『……ワタルは強いぞ。以前一度手合わせしたが、あいつもレッドに勝るとも劣らないトレーナーだ』

リーリエ「その手合わせではどちらが勝ったんですか?」

ミュウツー『いや、途中で邪魔が入り決着はつかなかった。だがもし決着がつくまで戦っていたとしたら……』

リーリエ「いたとしたら……?」

ミュウツー『…………どうなっていただろうな』

リーリエ「あれ」ガクッ

ミュウツー『まあ、奴の強さは今更私が語るまでもあるまい。お前にもいずれ分かる話だ』

リーリエ「そうですね」
 ▼ 351 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/06 20:27:30 ID:0pMuyjYA [4/27] NGネーム登録 NGID登録 報告
ミュウツー『ところで、お前は先程2つ用があると言っていたな。今のジムバッジの報告が1つだとすれば、もう1つの用は何だ?』

リーリエ「それは…………」


ポン

バタフリー「ふりいい!!」

ミュウツー『!』

リーリエ「これがもう1つの用件です!」

ミュウツー『……何のつもりだ?』


リーリエ「ミュウツーさん、私に腕試しさせてください!」
 ▼ 352 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/06 20:35:27 ID:0pMuyjYA [5/27] NGネーム登録 NGID登録 報告
ミュウツー『…………ほう』

リーリエ「いつ頃からか、なんとなくですが考えていたんです。いつかミュウツーさんともバトルしてみたいなって」

ミュウツー『………………』

リーリエ「でも考えていただけで、結局言い出せないままでした。ミュウツーさんに挑むどころか助けて貰ってばかりで……」

ミュウツー『……いや、理由など言わなくともいい。戦いを挑まれたのなら受けて立つ。私がやることはそれだけだ』

リーリエ「あ、ありがとうございます!全力でいかせていただきますね!」

ミュウツー『そんな気負うほどのものでもあるまい。今から行われるのはただのトレーナーとポケモンとのバトルに過ぎない。

だが、お前が全力で挑んでくるというのであれば……』

リーリエ「!」


ミュウツー『こちらも本気で迎え撃つのが、礼儀というものだろう。』ゴゴゴゴ
 ▼ 353 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/06 20:45:02 ID:0pMuyjYA [6/27] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「!!」ゾクッ

今まで見たことない程の凄まじい気迫……これが……

ミュウツーさんの、本気……!!


…………でも、何故でしょうか?恐ろしくてたまらないはずなのに……


リーリエ「……ふふ、ふふふ………」

自然と、笑みが溢れてきます。


ミュウツー『…………笑っているのか?』

リーリエ「……よく分かりませんけど、多分、嬉しいんだと思います。

ミュウツーさんが、私に対して本気を出してくださるということが。

そして、本気のホの字も出してないミュウツーさんに気圧されて怯えていた私が、

今、本気のミュウツーさんと、真正面から向き合えているということが……!!」
 ▼ 354 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/06 20:56:40 ID:0pMuyjYA [7/27] NGネーム登録 NGID登録 報告
ミュウツー『……私を前に笑うか。やはりお前は頭のネジが2、3本足りないのかもしれんな』

リーリエ「うっ、酷い……」

ミュウツー『フッ、結構なことではないか。それぐらいでなければこちらも張り合いがない』

リーリエ「……褒めてるんですかそれ?」

ミュウツー『少なくとも私は褒めたつもりだ。

能書きはいいだろう、そろそろ始めるとしよう』

リーリエ「はっ、はい!それでは!バタフリーさん行きますよ!」

バタフリー「ふりいい!」

ミュウツー『………………』スッ


カッ

リーリエ「えっ?」

バタフリー「ふり?」


ドオオオオオン!!!
 ▼ 355 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/06 21:03:05 ID:0pMuyjYA [8/27] NGネーム登録 NGID登録 報告
ミュウツー『………………』

ミュウツーさんが少し動いたと思った瞬間。

バタフリーさんが物凄い勢いで吹き飛び、後ろの岩壁に叩きつけられていました。

リーリエ「……ばっ、バタフリーさん!?」

バタフリー「ふ……り……い!!」ブワァ

ミュウツー『ほう、今のを耐えるか。一撃で倒すつもりだったんだがな……』

リーリエ「な、なっ……」

何をされたかすら分かりません。想像以上に想像以上の強さです。

対峙して初めてわかる、圧倒的なまでの実力差。この果てしなく巨大な山を乗り越えるなんて、今の私には不可能……?

ミュウツー『何を呆けている、反撃して来なければ勝てんぞ』

………いいえ。だからこそ、乗り越えがいがあるというものです!!

リーリエ「……言われなくともです!バタフリーさん、『むしのさざめき』!!」

バタフリー「ふりいいいい!!!」
 ▼ 356 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/06 21:10:21 ID:0pMuyjYA [9/27] NGネーム登録 NGID登録 報告
後から聞いた話ですが、巷ではミュウツーさんは「最強のポケモン」と呼ばれているそうです。

伝説で最強って、もう神か何かなんじゃないかと思うぐらいすごい存在です。ありがたや。

って、そんなこと言ってる場合じゃありません。実際に手合わせしてみて、「最強」たる所以を存分に見せつけられている最中です。

私のポケモンさん達をあっという間にねじ伏せてしまう攻撃力。

目にも留まらぬ速さでこちらを翻弄、制圧する機動力。

そのどちらも、これまで戦ってきたポケモンさん達とは桁違いのものでした。

もちろん、私もやられっぱなしというわけにはいきません。スキを突いて反撃、といきたいところですが……

まるでスキが見当たりません。彼方と思えば今度は此方、目で追うことすら困難です。

やっとの思いでダメージを与えても、その何倍もの反撃が返ってきます。

1匹につき一撃が精一杯。あっという間に私の手持ちはリザードンさんを残すのみになってしまいました。
 ▼ 357 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/06 21:16:10 ID:0pMuyjYA [10/27] NGネーム登録 NGID登録 報告
ミュウツー『ぬん!!』カッ

ドゴオオオン!!

ラプラス「グゥ……ッ」ドサッ

リーリエ「……っ、ラプラスさん戻ってください!」シューン

リーリエ「ありがとうございました、きっと無駄にはしません!」

……無駄にはしないと言ったものの、正直ここからどうにかできるビジョンが全く浮かんできません。

強いどころか強過ぎます。やっぱり、私なんかが太刀打ちできる相手じゃ……

ミュウツー『さて、次は…………ッ』


フラッ

リーリエ「!」

ミュウツー『…………チッ』

私の見間違いでなければ、今ミュウツーさんが少しふらつきました。

ほんの僅かな乱れだったのかもしれません。けれどそのミュウツーさんの異変は、確かに私に、

(効いてる!!)

という確信と、微かな希望をもたらしてくれました。
 ▼ 358 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/06 21:25:02 ID:0pMuyjYA [11/27] NGネーム登録 NGID登録 報告
ミュウツー『…………流石に、お前程のトレーナーとの連戦は応えるな……』

リーリエ「応えないはずがありません!効かないはずがありません!

私の自慢のポケモンさん達はそんなにヤワじゃありません!

バタフリーさんの『むしのさざめき』も、

ピクシーさんの『シャドーボール』も、

ドサイドンさんの『メガホーン』も、

ラプラスさんの『ハイドロポンプ』も、

みんなそれぞれ、ゼンリョクの魂がこもった一撃ですから!」

ミュウツー『……そのようだな。そこらのトレーナーとは比べ物にならない威力だ。お前の全力、もっと見せてみろ……!』

リーリエ「ミュウツーさんこそ、ゼンリョクで私の前に立ちはだかってくれてありがとうございます!

でも私は負けません!ミュウツーさん、貴方という大きな試練を乗り越えて、私はもっともっと成長してみせます!!」

ミュウツー『……フッ、簡単に乗り越えられると思うな!!我が全力をもって迎え撃ってくれる!!』

リーリエ「これで最後です!!リザードンさん、お願いします!!」ポンッ

リザードン「グルル……ガアァアーーッ!!!」
 ▼ 359 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/06 21:34:13 ID:0pMuyjYA [12/27] NGネーム登録 NGID登録 報告
ミュウツー『出たか……あの時のリザードが、此れほどまでに……』

リザードン「ガルル……ガアッ!!」

リーリエ「行きます!『ドラゴンクロー』!!」

リザードン「ガオオッ!!」ギュン

ミュウツー『!』フッ

スカッ

リザードン「!?」

ミュウツー『確かに速い……が、まだ私には及ばない』

リーリエ「まだです!もう一度『ドラゴンクロー』!!」

リザードン「ガアアッ!!」ギュン

ミュウツー『……フン!』

リザードン「ガッ……ア?」

ミュウツー『はあっ!!』ギュン

リザードン「グオオッ!?」

ドオオオオオン!!
 ▼ 360 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/06 21:40:26 ID:0pMuyjYA [13/27] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「リザードンさん!?」

リザードン「グウウッ……ガアッ!」

ミュウツー『流石に一撃では倒れぬか。そういえば、今日一撃で倒せた相手はいなかったな……

しかしあの程度のスピードなら『サイコキネシス』でどうとでもなる。真正面から突っ込んでばかりでは私には勝てんぞ』

リーリエ「うぅ……」

リザードンさんならミュウツーさんのスピードにもついていけるかもと思いましたが……まさかまだギアが上がるなんて……

焦ってはダメ。落ち着いて、落ち着くのですリーリエ。どうすればいいか落ち着いて考えるのです。

スピードで追いつけない以上、真正面からの撃ち合いは不利。あの技を当てることができればまた状況は変わりますが……

いくらリザードンさんといえど、ラプラスさんやドサイドンさんすらものの数発で倒してしまう攻撃を何発も耐えるのは現実的ではありません。

守りに徹して引きつけようにも、近距離でも遠距離でも戦えるミュウツーさんが不用意に近づいてくるとは思えません。

何とかして、あの技を当てることさえできれば……

……やらなければ、負けるだけです。どうせ負けるなら、当たって砕けろです!!

リーリエ「リザードンさん、地面に向かって連続で『ドラゴンクロー』です!!」

ミュウツー『!』

リザードン「ガアアアアッ!!!」ズガガガガン!!
 ▼ 361 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/06 21:46:41 ID:0pMuyjYA [14/27] NGネーム登録 NGID登録 報告
ミュウツー『地形が変わるほどの連撃……しかし何のつもりだ?』

リーリエ「その場で思いっきり羽ばたいて!!」

リザードン「ガオオー!!」ビュオオオ

ブワッ

ミュウツー『! これは……砂煙か……!』

リーリエ「続けて砂煙に向かって『だいもんじ』!!」

リザードン「ガアッ!!」ゴオッ

ボオオオ……

ミュウツー『ぬうっ、これは……!』

リーリエ「上手くいきました!リザードンさん特製の炎の壁です!!」

ミュウツー『……ほう、考えたな。これでは私も迂闊に動けぬ。

だがここからどうする?このままではお前のリザードンも手出しが……』

リーリエ「……………」ニヤリ

ミュウツー『?』
 ▼ 362 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/06 21:54:17 ID:0pMuyjYA [15/27] NGネーム登録 NGID登録 報告
リザードン「ガアアーーッ!!」

ミュウツー『!?、しまっ……』

リーリエ「『ニトロチャージ』!!」

ドゴォッ!!

ミュウツー『ぐうっ……』

リーリエ「炎の壁はカモフラージュ!本当は上からニトロチャージを当てるための作戦だったんです!」

ミュウツー『……これは一本取られたな……まさかこの狭い洞窟で上から攻められるとは。

ニトロチャージ、威力は控えめだが攻撃と同時に自らの素早さを強化できる技か……』

リーリエ「これでミュウツーさんのスピードにもついていけます!勝負はここからです!

リザードンさん、『だいもんじ』!!」

リザードン「ガオオーッ!!」ゴオッ

ミュウツー『はどうだん!!』

カッ!!

リザードン「!」

ミュウツー『……確かにスピードでは追いつかれたかもしれんが、私に勝つにはそれだけでは足りんぞ……!!』
 ▼ 363 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/06 22:03:34 ID:0pMuyjYA [16/27] NGネーム登録 NGID登録 報告
ミュウツーさんの言う通り、まだスピードで追いついただけ……真っ向からの力比べは避けられないということです。

ですがここで怖気付いているようでは、ミュウツーさんに勝つなんて夢のまた夢。

リザードンさんもそのことは分かっているようです。怖気付くどころか、尻尾の炎がますます燃え上がっています。

リーリエ「望むところです!!行きますよリザードンさん!!」

リザードン「ガアアッ!!」

ミュウツー『シャドーボール!!』

リーリエ「『ドラゴンクロー』で相殺です!!」

ドオォン!!

リザードン「グゥッ……!」

リーリエ「相殺しきれない……やっぱり撃ち合いは不利、それなら……!」

ミュウツー『サイコブレイク!!』

リーリエ「かわして!」

リザードン「ガオッ!!」

ミュウツー『チッ、かわしたか……』
 ▼ 364 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/06 22:12:16 ID:0pMuyjYA [17/27] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「『だいもんじ』!!」

リザードン「ガオオオーッ!!」ゴオッ

ミュウツー『サイコキネシス!!』

ドオォォン!!

リーリエ「今です!一気に接近!!」

リザードン「ガルアアッ!!」

ミュウツー『!?』

リーリエ「『ドラゴンクロー』!!!」

リザードン「ガオアアーッ!!!」

ザシュッ!!

ミュウツー『ぐうっ……ま、まだだ!!』

リーリエ「耐えられることは想定内!一気に決めます!!

行きますよリザードンさん!!」ババッ

リザードン『ガオオオオッ!!!』

ミュウツー『!』
 ▼ 365 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/06 22:18:21 ID:0pMuyjYA [18/27] NGネーム登録 NGID登録 報告




リーリエ「『ダイナミックフルフレイム』!!!!!」


リザードン「ガアアアアーーーッ!!!!!」キィーーン……


ドォン!!!!



 ▼ 366 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/06 22:28:24 ID:0pMuyjYA [19/27] NGネーム登録 NGID登録 報告
ミュウツー『これは、あの時の……!!

っ、サイコブレイク!!!』

カッ!!!

ミュウツー『くうっ……!!』

リーリエ「お願い……そのまま、押し切って……!!」


その時ふと、初めてZワザを使った時のことを思い出しました。

あの時は不慣れで戸惑いながらのもので、使った自分がその威力に驚く始末。

それも今では、戦うだけでなく、ポケモンさん達との絆を確かめる為にも欠かせない存在となりました。

アローラの皆さんが恵んでくれたこのZリングで……!!


リーリエ「行っけえええええっ!!!!」


ミュウツー『ぐっ、お、押し切られ……!?

うわああああっ!!?』


ドッゴオオオオオオオン……!!!!
 ▼ 367 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/06 22:36:40 ID:0pMuyjYA [20/27] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「ハァッ、ハァッ………」

リザードン「ゼェ、ゼェ………」

洞窟全体を揺るがす程の衝撃。

渾身のダイナミックフルフレイムは、今までで最高のものとなりました。

初めて撃ったあの時よりも、何倍も何十倍も強烈な一撃。

さしものミュウツーさんも、あの一撃をまともに喰らえばひとたまりもないはずです。

リーリエ「ハァ、ハァ……り、リザードンさん……!」

リザードン「ゼェ、ゼェ……グウウッ!」

リーリエ「やりました、勝ちました!あのミュウツーさんに……」


カァン!!


リーリエ「…………え?」

次の瞬間。私の目に飛び込んできたのは、吹き飛ばされるリザードンさんの姿でした。
 ▼ 368 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/06 22:46:21 ID:0pMuyjYA [21/27] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「………………えっ?

り、リザードンさん!?」

リザードン「グ……ウ……!」

リーリエ「リザードンさん、しっかりしてください!リザードンさん!!

…………ま……まさ、か…………!?」


土煙が晴れたそこには……いえ、恐らく自分で晴らしたんでしょう。

流石に無傷とはいかなかったようです。片膝を地面につき、肩で息をしながら……

その人は、倒れることなく、確かにそこにいました。



ミュウツー『…………効いたぞ、今のは』
 ▼ 369 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/06 22:53:10 ID:0pMuyjYA [22/27] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「そん、な……まさか!まさか、今の攻撃を耐える……なん、て……」

あまりの衝撃に上手く言葉が出てきません。

あの状況からあの攻撃を耐えられてしまっては、もうお手上げとしか言いようがありません。

ミュウツー『……じこさいせい。押し切られると察した瞬間に発動させてもらった。

あのまま食らっていればまず間違いなく立っていられなかっただろう。それほどの一撃だった』

リザードン「……………ッ」

ミュウツー『リザードン、お前に敬意を表して、一思いにトドメを刺そう。……サイコブレイク』ググッ

リザードン「グッ…………」

ドサッ

リーリエ「リザー、ドン、さん……」
 ▼ 370 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/06 22:59:58 ID:0pMuyjYA [23/27] NGネーム登録 NGID登録 報告
負け、た…………

ゼンリョクを尽くして、ポケモンさん達と信じ合って、最高のバトルができて……

それでも、負けた。


………………悔しい。

負けなんてもう慣れてるはずなのに、どうしようもなく悔しい。

一丁前に強くなったからからこそ、悔しい。

相手が強過ぎた?そんなの言い訳です。

もう一度、出直しです。それを教えてくれたミュウツーさんに感謝して……


リーリエ「……ありがとう、ござい…………」


ミュウツー『……何を言っている?まだ終わっていないだろう?』

リーリエ「…………え?」
 ▼ 371 ニノコ@フラットコール 17/03/06 23:05:04 ID:0pMuyjYA [24/27] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「終わってない……って、もう私、リザードンさんまで倒されたのに……」

ミュウツー『私はまだ5匹しか倒していないぞ。もう1匹いるじゃないか』

リーリエ「もう1匹……?

……………あっ!!」


(パキッ)

そろそろ孵る頃だとは思っていましたが……


(パキパキッ)

まさか、こんなこれ以上ないタイミングで……


(パキパキパキパキ……)

リーリエ「あ、ああ……!」


(パカッ)


ミニリュウ「みにぃ!」
 ▼ 372 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/06 23:11:53 ID:0pMuyjYA [25/27] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「み、ミニリュウさん……!」

ついに孵りました、私の6匹目のパートナー……!

グレン島でワタルさんから頂いたタマゴ、そこから孵ったミニリュウさんです!

ミュウツー『ほう、ミニリュウか。ワタルの相棒と同じだな』

リーリエ「……ミュウツーさんは、タマゴが孵ることを分かってたんですか……?」

ミュウツー『……そんな気がしただけだ。流石に未来を見る力は無い。

それで、どうするんだ?』

リーリエ「え?」

ミュウツー『生まれたてとは言え、そのミニリュウは立派なお前のポケモンだ。諦めるなら勝手だが、恐らく私はあと一撃でも受ければ倒れる。

最後までポケモンを信じられるのが真の強者トレーナーだ。お前はミニリュウを信じて私と真に決着をつけられるか?』


リーリエ「……………」

そんなの、答えは決まってます。
 ▼ 373 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/06 23:18:38 ID:0pMuyjYA [26/27] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「……ミニリュウさん、行けますか?」

ミニリュウ「みにぃ!」

リーリエ「……はい!

行きますよミニリュウさん、初バトルです!!」

ミニリュウ「みにりゅう!!」

ミュウツー『……面白い、受けて立とう!』

余裕そうな話し方ですが、ミュウツーさんも明らかに限界。あと一撃で倒れるというのは嘘ではなさそうです。

とはいえそれはこちらも同じこと。生まれたてのミニリュウさんがミュウツーさんの攻撃なんて食らえばひとたまりもありません。

まともにやってミニリュウさんの攻撃が当たるとも思えません。あと一撃というのに、その一撃が遠い……


〜〜〜〜〜

ワタル『そのミニリュウは我が一族に伝わる秘技を最初から覚えている。ちょいと特別なミニリュウさ』
 ▼ 374 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/06 23:28:55 ID:0pMuyjYA [27/27] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「!!」

これなら、行ける!!

ミュウツー『……来なければ此方から行くぞ……シャドー……!!』


リーリエ「一か八か!ミニリュウさん!!


『しんそく』です!!!」

ミュウツー『!!』

ミニリュウ「りゅううううっ!!」ギュウウウン


ぺちっ

リーリエ「あっ…………」

それは攻撃と呼ぶにはあまりにも弱々しいものでしたが……

ミュウツー『…………………ッ』

今のミュウツーさんを倒すには十分すぎる一撃でした。


ドサッ
 ▼ 375 ャスパー@じてんしゃ 17/03/07 00:35:19 ID:qyibQ7Ok NGネーム登録 NGID登録 報告
"ぺち"で癒されたw
そろそろリーリエサイドの物語も終盤かな?
しえん!
 ▼ 376 リテヤマ@ハートスイーツ 17/03/07 22:51:55 ID:hz2OdIzA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 377 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/07 23:15:51 ID:zDiVYUu2 [1/5] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「…………え?……あ、えっ?」

ミュウツー『…………………』

リーリエ「……ミュウツーさんが、倒れ、た……?

と、い、う、こ、と、は…………


…………私達の、勝ち?」

ミニリュウ「みにぃ?」



リーリエ「ぃいやったああああーーーーっ!!!」

ミニリュウ「!?」

リーリエ「やりました!!やりましたよミニリュウさん!!

ミュウツーさんに……ミュウツーさんに勝ったんです!!」ギュウウウ

ミニリュウ「ピィー!」ジタバタ

リーリエ「あっ」
 ▼ 378 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/07 23:25:50 ID:zDiVYUu2 [2/5] NGネーム登録 NGID登録 報告
ミュウツー『…………私の、負けか』

リーリエ「あっ、ミュウツーさん……」

ミュウツー『まさかしんそくなど隠し持っていたとは……勝ったと思ったんだがな』

リーリエ「いえ、私の運が良かったんです。それに、ミニリュウさんも頑張って……」

ミニリュウ「みに?」キラキラ……

リーリエ「えっ、これって……」

ミュウツー『……言うなれば私は上モノだからな。もし仮に生まれたてのポケモンが私を倒したとしたら……』

カッ

ミュウツー『そのとき得られる経験値は計り知れんだろうな』


ハクリュー「ヒュオーン!」キラキラ……

リーリエ「ハクリューさん!……って、まだ光って……?」


カッ

カイリュー「ブオオオオオ!!」
 ▼ 379 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/07 23:35:40 ID:zDiVYUu2 [3/5] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「カイリューさん!」

ミュウツー『驚いたな……まさか一気にカイリューまで進化するとは』

カイリュー「バウ!」

リーリエ「はい!とってもかっこいいです!」

カイリュー「バオウ!」

ミュウツー『……これはまた、頼もしそうな仲間だな』

リーリエ「もちろんです!何と言ってもミュウツーさんに勝ったポケモンさんですから!」

ミュウツー『私に勝った……か。分かっているとは思うが、それはミニリュウ……いや、カイリュー1匹の力で成し遂げたことではない』

リーリエ「はい。バタフリーさんもピクシーさんもドサイドンさんもラプラスさんもリザードンさんも、みんな頑張ってくれました」

ミュウツー『そしてトレーナーであるお前もな。初めて会った時は、まさかここまで成長するとは思わなかったが……』

リーリエ「成長できたのはミュウツーさんのおかげでもあるんですよ。あの満月の夜にミュウツーさんとお話できたから……」

ミュウツー『…………そうか』
 ▼ 380 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/07 23:48:02 ID:zDiVYUu2 [4/5] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「はい、傷薬です」

ミュウツー『ああ、済まない』

リーリエ「いえいえ、これも礼儀というものです。

ところでミュウツーさん、1つ聞きたいことが」

ミュウツー『何だ?』

リーリエ「ミュウツーさんって、やけにトレーナーのことに詳しいですよね。

あの夜お話した時もそうですし、今だって真の強者トレーナーがどうとかって言ってましたし」

ミュウツー『………………


トレーナーがどこまで行けるかは、ポケモンをどれだけ信じているかだ』

リーリエ「へ?」

ミュウツー『……以前も言ったが、私はかつてカントーではない他の地方に行ったことがある。

今のはカロスという地方で知り合った男の言葉だ』
 ▼ 381 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/07 23:56:37 ID:zDiVYUu2 [5/5] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「ポケモンさんを、どこまで信じているか……」

ミュウツー『お節介な男だったが……私がトレーナーという存在を知ろうとするきっかけとなったのもあの男だった。

今の言葉は逆もまた然り。ポケモンがどこまで強くなれるかは、トレーナーをどこまで信頼しているか、とも言える』

リーリエ「なるほど……」

ミュウツー『あれだあれだとはっきりしないとぼけた男だったが、人にもポケモンにも慕われる不思議な男だった。

カロスで独りだった私のことも何かと気にかけてくれていた。思えばレッド以外のトレーナーとゆっくり話したのはあの時が初めてだったな……』

リーリエ「その人は、強かったんですか?」

ミュウツー『カロスのジムリーダーを名乗っていたが、結局あの男のバトルを見る機会は無かった。だが……

もしあの男と戦うとなれば、相応の覚悟は必要だっただろうな』

リーリエ「ミュウツーさんにそこまで言わせるとは……」

ミュウツー『今ほど強くなったお前なら、いずれ戦う機会があるかもな』
 ▼ 382 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/08 00:07:00 ID:jdBbiNC6 [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
ミュウツー『……トレーナーの数だけポケモンがいて、ポケモンの数だけトレーナーがいる。組み合わせは無限大だ。

そう考えると、一度ならず二度までも信頼できるトレーナーと出会えた私は幸せ者なのかもしれないな』

リーリエ「え、二度ですか?一度目はレッドさんでしょうけど……もう1人はそのカロスの男の人でしょうか?」

ミュウツー『いや、あの男とはお互い深く知り合う前に私がカロスを去った。もしもう少し知り合っていたらまた違ったかもしれないが……』

リーリエ「そうですか……ではワタルさんとか……?」

ミュウツー『……お前は案外鈍いんだな。


二度目というのはリーリエ、お前のことだ』

リーリエ「ええっ!?わ、私ですか?」

ミュウツー『何度も言わせるな、他ならぬお前だ』

リーリエ「そ、そんな、ミュウツーさんに信頼されてるなんて……」テレテレ

ミュウツー『何故照れる?』
 ▼ 383 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/08 00:19:27 ID:jdBbiNC6 [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「ミュウツーさんにそんなことを言われるなんて思ってもみませんでした。とっても光栄です」

ミュウツー『そうか。そう言ってくれるなら私も嬉しい。

……リーリエ、少し聞いてくれないか』

リーリエ「何ですか?」

ミュウツー『私はお前を信頼しているとは言ったが、お前のことを深くは知らない。

目を見ただけでは分からないこともある。エスパーとて万能ではない』

リーリエ「は、はぁ」

ミュウツー『それだけではない。この世界には私の知らないことがまだまだ沢山ある。

私はそれらを知りたい。見知らぬ土地のことも、トレーナーという存在のことも、お前という人間のことも』

リーリエ「………………」ドキドキ

ミュウツー『そこで1つ提案がある。


リーリエ、お前がもし旅を続けると言うのなら、私も共に歩ませてはくれないか?』
 ▼ 384 ソッキー@かわらずのいし 17/03/08 02:28:41 ID:ttZ5Fc8I NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
キタアアアアアア!
 ▼ 385 レベース@いんせき 17/03/08 14:29:46 ID:mHEY7RZI [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ワタルが言ってた白ってもしやミュウツーのことか?
支援
 ▼ 386 イノーズ@とんでもこやし 17/03/08 15:40:31 ID:NQhfmrgY NGネーム登録 NGID登録 報告
しえん
 ▼ 387 ンベアー@ひでんのくすり 17/03/08 15:55:19 ID:MPlZo7wc NGネーム登録 NGID登録 報告
おパンツだぞ
 ▼ 388 ールル@リーフのいし 17/03/08 16:32:34 ID:mHEY7RZI [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>387
やっぱパンツか、ワタルェ
 ▼ 389 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/08 22:32:00 ID:uL/EFaM. [1/6] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「………………」ドキドキ

……何でしょう、この告白みたいな提案は。

多分、いえ間違いなくミュウツーさんにそんなつもりは無いんでしょうが……

まさかポケモンさんにこんな気持ちにさせられるとは思いませんでした。どきどき。

本来ならこの申し出、願っても無い物です。ミュウツーさんが仲間に加わるなんて、百人力どころの話ではありません。

ミュウツーさんがいれば、きっとワタルさんにも勝てちゃいます。

ミヅキさんは……ソルガレオさんがいるからそう簡単にはいかないかも。

ミュウツーさんと一緒なら、何処へだって行けます!

世界一のトレーナーだって、夢じゃありません!



…………でも。



リーリエ「…………ごめんなさい、それはできません」ペコリ
 ▼ 390 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/08 22:43:29 ID:uL/EFaM. [2/6] NGネーム登録 NGID登録 報告
ミュウツー『…………………』


我ながら馬鹿な選択だと思います。

でもこれでいいんです。これがいいんです。

恐る恐る顔を上げると、ミュウツーさんは怒るでも悲しむでもなく、静かに私を見つめたまま……


ミュウツー『……そうか…………』


と一言。

リーリエ「……怒らないんですか?」

ミュウツー『私が今更そんなことで怒ると思うか?』

リーリエ「いえ、そんなつもりは……」

ミュウツー『……お前の選択だ。私が文句を言う筋合いもない。

だが1つ。理由だけ聞かせてくれ』

リーリエ「理由……ですか?」
 ▼ 391 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/08 22:54:22 ID:uL/EFaM. [3/6] NGネーム登録 NGID登録 報告
理由……理由?

何と言えばいいんでしょうか……?


目標?ううん、何だか硬い印象です。

義務?ダメダメ、もっと硬くなってしまいます。

野望?そんなおっかないものじゃありません。

約束?少し近づきましたが、まだ何か少し違う気がします。

責任?宿題?未来予想図?


うーん…………


…………見つけました、うってつけの言葉。



リーリエ「私には、夢があるんです」
 ▼ 392 ンゲラー@むしよけスプレー 17/03/08 22:54:55 ID:.wRgbujU NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
タイトル回収キタ━(゚∀゚)━!
 ▼ 393 ガルガン@あなぬけのヒモ 17/03/08 22:55:28 ID:mHEY7RZI [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
タイトル回収キタ
 ▼ 394 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/08 23:06:38 ID:uL/EFaM. [4/6] NGネーム登録 NGID登録 報告
ミュウツー『………………』

リーリエ「以前も話しましたけど、アローラにはミヅキさんというトレーナーがいるんです。

可愛くて、強くて、優しくて、私達を照らしてくれる太陽みたいな、とっても素敵な人なんです。

そんなミヅキさんが、私の大切な親友で、憧れで、目標で、そして私の夢そのものなんです」

ミュウツー『……人が夢?そのミヅキとやらになるのが夢なのか?』

リーリエ「違いますよ。どれだけ努力しても私は私、ミヅキさんにはなれません。


私の夢は、トレーナーとして立派に成長して、ミヅキさんの隣に立って、一緒に並んで歩むことなんです」


ミュウツー『…………夢、か』

リーリエ「はい、夢です」
 ▼ 395 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/08 23:14:09 ID:uL/EFaM. [5/6] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「その夢の為には、ミヅキさんを驚かせるぐらい強くならないといけません。

ポケモンリーグに行って、ワタルさんに挑戦できれば、きっとその域にも達することができると思うんです」

ミュウツー『…………………』

リーリエ「……私も、ミュウツーさんと一緒に冒険してみたい気持ちは凄くあります。

きっと凄く楽しいですし、私1人では行けない場所にも行けると思います。

でも、私の夢を叶えるには、ミュウツーさんは強すぎるんです。

もしミュウツーさんと一緒にミヅキさんと戦ったら、きっとミヅキさんは私じゃなくてミュウツーさんの強さにびっくりしちゃいます。

それじゃ意味が無いんです。私自身の力で、ミヅキさんに追いつきたいんです」


ミュウツーさんは何も言いません。その表情からは感情を伺うこともできません。


リーリエ「……それに私のパーティ、たった今埋まっちゃいました」

カイリュー「バウ」

リーリエ「……だから、ごめんなさい。今はダメなんです」
 ▼ 396 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/08 23:24:08 ID:uL/EFaM. [6/6] NGネーム登録 NGID登録 報告
ミュウツー『………………フ』

リーリエ「?」

ミュウツー『……フラれてしまったか……残念だ』

リーリエ「ふ、フラれ……!?って、な、何を言い出すんですかミュウツーさん!」

ミュウツー『せめてもの抵抗というものだ』

リーリエ「どこでそんな俗っぽい言葉覚えてくるんですか……まったくもう」

結局ミュウツーさんには手玉に取られっぱなしでした。恐ろしや。

ミュウツー『まあ、良い。それがお前の夢だと言うのなら、私が邪魔するわけにはいかない』

リーリエ「本当にごめんなさい。せっかく提案してくださったのに……」

ミュウツー『……以前お前に、お前はレッドに似ていると言ったのを覚えているか?』

リーリエ「え?あ、はい」

ミュウツー『……あれも訂正せねばなるまい。確かにお前はレッドに似ている面もあるが……

それ以前に、お前はお前だ。立派な1人のトレーナーであり、リーリエという1人の人間だった』

リーリエ「……っ、ありがとうございます!」
 ▼ 397 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/09 05:49:28 ID:YF7o.Ijs [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
少しお話した後、私はミュウツーさんと一緒に洞窟の外に出てきました。

時間は既に夜。周りの景色が柔らかな月明かりに照らされています。頭上には、何度見ても心奪われる満月が浮かんでいます。


ミュウツー『……私はもう一度旅に出ようと思う。ここではない、どこか遠くの地方にな』

リーリエ「まだ知らないことを探しに、ですか?」

ミュウツー『それもあるが……お前にフラれた心の傷も癒さねばな』

リーリエ「もう、やめてくださいその言い方……


…………また、会えるでしょうか?」

ミュウツー『……それは分からん。もしかすると、二度と会えぬかもしれぬ。

ただ、出来ることならもう一度会いたいものだ。もし再び出会えた時、お前の夢が既に叶っていたならば、その時は……』

リーリエ「はい、一緒に冒険しましょう!是非!」

ミュウツー『フッ、楽しみにしておこう。お前の夢が叶うことも願っているぞ。


……もし、何処かでお前の名を呼ぶ声が聞こえれば、振り返ってみるがいい。

そこに、私がいるかもしれない。』

リーリエ「……はい!」
 ▼ 398 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/09 06:02:39 ID:YF7o.Ijs [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
そして、ミュウツーさんは何処かへ飛んで行ってしまいました。

その姿が見えなくなるまで、ミュウツーさんは一度もこちらを振り向きはしませんでした。

でも、ミュウツーさんが最後に見せた素敵な笑顔は、私の心にいつまでも残っていると思います。

また会えるかは分かりません。もしかすると、今生の別れかもしれません。

でも、寂しくなんかありません。ミュウツーさんには沢山のことを教えてもらって、沢山のものを貰えましたから。

…………嘘です。とっても寂しいです。

もっと沢山教わりたかったです。もっと一緒にいたかったです。自然と涙が頬を伝います。

……でも、きっとまた会えます。というか、探し出してでも、会いに行きます。


…………だからこそ、今は、笑顔で。


リーリエ「ミュウツーさーーーん!!!さようならーーーっ!!!

本当にっ、本当にーーっ!!!


ありがとうございましたーーーーっ!!!!」


喉が枯れるぐらいのありったけの感謝は、澄み切った夜空に吸い込まれて、消えていきました。
 ▼ 399 スキッパ@するどいキバ 17/03/09 18:34:40 ID:CNjE1wkQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しえん!!
 ▼ 400 ォレトス@アップグレード 17/03/09 19:06:45 ID:FfUNNXJw NGネーム登録 NGID登録 報告
支援!支援!支援!
 ▼ 401 ルット@ねばねばこやし 17/03/09 19:53:11 ID:RPGK.bFw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
我ココの台詞やんけ
 ▼ 402 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/09 22:29:53 ID:PrKLn67I [1/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
ミュウツーさんを見送ったその後、私はその足でマサキさんの家に向かいました。

幾度となくお世話になったマサキさんとも、もうすぐお別れです。

マサキ「……そか、ワタルさんとバトルしたらアローラに帰ってまうんやな」

リーリエ「はい。勝ったとしても負けたとしても、一旦そこで区切りをつけようと思います。

もし万が一勝てたとしても、チャンピオンの座は辞退できるそうなので」

マサキ「へえ、今から勝った時のこと考えとるんか。自身ありありやなぁ」

リーリエ「あいや、そんなつもりは……」

マサキ「上段やって。でも寂しなるなぁ、せっかく可愛いリーリエちゃんのおかげでワイの家ん中も華やかやったのに」

リーリエ「もうマサキさんたら、褒めても何も出ませんよ。

でも、一度来てみて分かったんですけど、来ようと思えばいつかまた来ることもできると思います。

確かにアローラとカントーは遠く離れてます し、お金も時間も凄くかかりますけど……二度と来られないってわけじゃないんです」

マサキ「確かにリーリエちゃんもこうやって来とるわけやしな。また色々落ち着いて、気が向いたら来てくれると嬉しいわ」

リーリエ「はい!次はきっと私のお友達も一緒に来ますね!」

マサキ「おー、是非会うてみたいわ!その時はワイもう爺さんかもしれんけどな!」
 ▼ 403 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/09 22:38:41 ID:PrKLn67I [2/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
結局その日もマサキさんのお家のお世話に。今や私専用と化した寝室のベッドも、もうすぐただの予備ベッドに戻ります。

そして翌朝。煌めく太陽の光を遮るものは何1つない快晴です。

マサキ「いよいよやな、リーリエちゃん」

リーリエ「いよいよですね……」

マサキ「勝っても負けてもとは言うてたけど、どうせやったら勝って有終の美飾った方が気持ちええやろ、頑張りや!」

リーリエ「はい、頑張ります!」

マサキ「……あ、そういえばリーリエちゃんにアレ見せてなかったな」

リーリエ「アレ?」

マサキ「ちょっと待っててや……あったあった、コレコレ」

そう言ってマサキさんが持って来たのは、数日前の新聞でした。

リーリエ「新聞ですか?これに何が……」

マサキ「見たらわかるわ、でっかく載ってるから」

リーリエ「でっかく……?

……あっ、これ!」
 ▼ 404 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/09 22:47:43 ID:PrKLn67I [3/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
『カントー発電所襲撃事件、原因は正体不明のポケモンか』

『大規模停電、発電所の復旧難航?』

リーリエ「これって……」

マサキ「そ、こないだのバケモンが暴れた時の事件や。流石にカントー全体が被害受けたら扱いも大きなるわなぁ」

正体不明のポケモン、即ちウルトラビーストさん。いざ意思の疎通をしてみると、みんな仲間思いなポケモンさん達でした。

それにしても、発電所での戦いも随分昔のことのように思えます。実際何週間かは経っていますけど。

マサキ「それだけやないで、その写真よー見てみ」

リーリエ「写真?」


「写真:正体不明のポケモンに立ち向かうチャンピオン・ワタルと『純白のリザードン使い』(提供:発電所所長)」


リーリエ「」ブッ

マサキ「リーリエちゃんって『純白のリザードン使い』って呼ばれてるんやなぁ、似合うとるで」ニヤニヤ

リーリエ「ちょちょちょちょっと!!何ですかこの説明!?というか誰が撮ったんですか!?」

マサキ「所長て書いとるやん」
 ▼ 405 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/09 22:59:27 ID:PrKLn67I [4/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「ああもう、せっかく忘れかけてたのに……顔から火が出そうです……」

マサキ「まーまー、これでリーリエちゃんもカントー中誰でも知ってる有名人の仲間入りやで?よかったやん」

リーリエ「有名になったの二つ名だけじゃないですか!そもそも別に有名になんてならなくてもいいです!」

マサキ「ま、災い転じて何とやらってやつやな。せっかくやからこの新聞持って帰ったら?」

リーリエ「いりません!!災い転じて別の災い来てますよコレ!」

マサキ「遠慮せんでええよ。アローラで友達に見せたりや、『純白のリザードン使い』の勇姿をなぁ」ニヤニヤ

リーリエ「もー!!やめてくださーーい!!!」


と、マサキさんとの漫才で緊張もほぐれたところで。

いよいよ挑戦、ポケモンリーグです!
 ▼ 406 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/09 23:11:09 ID:PrKLn67I [5/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
〜セキエイ高原〜

リーリエ「ここが、セキエイ高原……」

セキエイ高原……名前からして何だかかっこいい響きです。

この先に、トレーナーにとっての最後の試練、チャンピオンロードがあります。

そしてチャンピオンロードを抜ければ、全てのトレーナーの憧れであり目標である聖地、ポケモンリーグが待ち構えています。

ポケモンリーグの一番奥、四天王を勝ち抜いたその先には……


リーリエ「…………よし!」


気合い十分、いざ!チャンピオンロードへ!

……と思ったら、入り口に警備員さんが立っています。しかもこちらをじーっと見ています。何かあるのでしょうか?

リーリエ「あの、何か……?」

警備員「お嬢さん、ポケモンリーグに挑戦ですか?」

リーリエ「あ、はい」

警備員「それならバッジをお見せください!」
 ▼ 407 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/09 23:22:57 ID:PrKLn67I [6/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
なるほど、この人はちゃんとバッジを8個持っているか確認する係の人だったんですね。

リーリエ「バッジですね、これです!」

警備員「ふむふむ、どれどれ……

おぉーっ!それは確かにグレーバッジ!どうぞ通ってください!」

リーリエ「ありがとうございます!」

警備員さんの横を通り過ぎると、もう少し道が続いていました。チャンピオンロードまでの道のりも遠い……

と思っていると、また警備員さん。またまたこちらを見ています。

リーリエ「あのー……」

警備員「ここから先は……ブルーバッジを持つ者だけが進める!」

リーリエ「ブルーバッジ?じゃあ……これかな?」

警備員「むむッ……!それはブルーバッジ!

わかった……!この先へ進みなさい!」


……これもしかして8個全部やるんでしょうか?
 ▼ 408 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/09 23:39:37 ID:PrKLn67I [7/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
入念なバッジチェックをクリアし、いよいよチャンピオンロードです。

チャンピオンロード……野生のポケモンさんも勝負を仕掛けてくるトレーナーさんもこれまでで一番ハイレベルです。

そんな過酷なチャンピオンロードですが、私は何故かポニの大峡谷でのことを思い出していました。

あの時は、ミヅキさんの後ろについて行くのに必死で、とても周りを気にしている余裕なんてありませんでした。

そんな私が今、ついて行くために必死なのではなく、自力で突破する為に必死になれていることが、少しだけ嬉しかったです。

チャンピオンロードを抜けると、そこには聳え立つポケモンリーグの姿。その様相はまさに威風堂々たるものでした。

ポケモンリーグ本部だけあって、アローラのポケモンリーグよりも凄いかもしれません。……実物見たことありませんけど。

ポケモンリーグで待ち構える四天王は、チャンピオンも合わせると5人連続でのバトル。

途中で負けるか、最後まで勝ち抜くかしないと出られないそうです。

しかも一人一人がこれまで戦ってきたジムリーダーよりもはるかに強いということ。

…………だから何だという話ですよね。

やっとここまで来たんです。今更臆してなんていられません。

ポケモンさん達と一緒だから、今の私に怖いものなんてありません。

勝って勝って勝ち抜いて、必ずあの人のところまで辿り着いてみせます。
 ▼ 409 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/09 23:54:47 ID:PrKLn67I [8/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
〜〜〜〜〜

リーリエ「………………」


(強いポケモン、弱いポケモン、そんなの人の勝手。

本当に強いトレーナーなら、好きなポケモンで勝てるように頑張るべき)

長い廊下を進みながら、直前に戦った最後の四天王の言葉を思い出します。

リーリエ「好きなポケモン……かぁ」


私は、私のポケモンさん達が大好きです。

辛い時は励ましてくれる。嬉しい時は一緒に喜んでくれる。トレーナーを、私を信じて、最後まで諦めずに戦ってくれる。

そんなポケモンさん達が、私は大好きです。

そんなポケモンさん達と一緒だったからこそ、私はここまで来ることができたんです。

だからその大好きという思いだけは、誰にも負けない自信があります。


たとえそれが、今私の前に立っている、カントー最高のトレーナー相手だったとしても。



ワタル「待っていたよ!リーリエちゃん!」
 ▼ 410 ラブ@ブルーカード 17/03/10 06:19:09 ID:zykMa7gU NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 411 オル@エレクトロメモリ 17/03/10 11:37:43 ID:qA6DD2Qo NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 412 クライ@きれいなハネ 17/03/10 14:14:55 ID:qsS6ut3I NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
これ終わったあとPWT編もあるよな?
支援
 ▼ 413 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/10 21:49:47 ID:DpMwIn7Q [1/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「お久しぶりです、ワタルさん!お待たせいたしました!」

ワタル「いや、君ならいずれここへ来ることは分かっていた!

だが……実際こうして向き合える日が来たことが、俺は凄く嬉しいよ!」

リーリエ「私もです。トレーナーになりたての頃は、まさかこんなところまで来ることが出来るなんて想像もしませんでした」

ワタル「だが君はここまでやって来た!見違えるほどに頼もしくなってな!」

リーリエ「私だけの力じゃありません。たくさんの人やポケモンさん達に恵まれて、私はここまで来ることが出来たんです」

ワタル「その沢山の人やポケモンを惹き付けたのは他ならぬ君自身の力だ!胸を張ればいい!

さあ、そろそろ始めようか!俺のドラゴン軍団も早く戦いたくてウズウズしているよ!」

リーリエ「はい!勝っても負けても悔いのないバトルをしましょう!」

ワタル「……悔いのないバトルか……

いや、それは違うな!」
 ▼ 414 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/10 22:01:33 ID:DpMwIn7Q [2/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「えっ?」

ワタル「どんなに努力して、強い相手に善戦出来たとしても、負けてしまえば結局何かしらの悔いは残る。

あの技を選べばよかった、あそこは無理させるべきではなかった……

トレーナーとしての腕が上がれば上がるほど、そう言う気持ちは大きくなる。

たとえバトルに勝ったとしても、納得いかないことだってあるだろう。バトルとはそういうものだ」

リーリエ「た、確かに……」

ワタル「ただ、悔いることが悪いことだと言うつもりはない!失敗は成功の元、その悔いを次の糧とすればいい!

だから俺がポケモンバトルに望むことは1つ!」

リーリエ「1つ?」


ワタル「勝っても負けても、心の底から楽しかったと思えるバトルをすることだ!」


リーリエ「!」

ワタル「ポケモンバトルとは本来とても楽しいものなんだ!

それを俺は忘れたくないし、君達トレーナーにも忘れて欲しくはない!」

リーリエ「ワタルさん……!」
 ▼ 415 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/10 22:16:35 ID:DpMwIn7Q [3/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
ワタル「……お喋りが過ぎてしまったな。さあ、そろそろ始めようか!

リーリエちゃん……いや、リーリエ!

このポケモンリーグの頂点まで辿り着いた、君と君のポケモン達を、最強のチャレンジャーとして認めよう!

俺もカントーの頂点に立つ者として!その最強のチャレンジャーを全力で迎え撃つことをここに誓おう!

そして!どちらが本当に最高のトレーナーか、最高のバトルを通じて決めようじゃないか!!

最強のトレーナーとして!カントーリーグチャンピオンとして!

ドラゴン使いのワタル!


いざ……参る!!」


泣いても笑っても、これが最後です。

ワタルさんの言う通り、悔いを残さないというのは無理なのかもしれません。

それならもう、あれこれ考える必要はありません。ポケモンさん達を、自分達の力を信じて……


今はただ、ありったけを、ゼンリョクで!!



リーリエ「…………行きますっ!!!」
 ▼ 416 モネギ@パワーレンズ 17/03/10 22:33:36 ID:5cYDKZXg NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
おおおおおお
いい感じに盛り上げるなぁ
 ▼ 417 リージオ@エスパーZ 17/03/11 20:07:09 ID:.AlbyqDI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 418 エトル@ゴーゴーゴーグル 17/03/12 00:47:39 ID:GNhorNAI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
そろそろリーリエ編も終わりそう?
 ▼ 419 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/12 20:22:57 ID:SlS9Ydjc [1/16] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「バタフリーさん!貴方に決めました!!」ポンッ

バタフリー「ふりいいいいい!!」

ワタル「ボーマンダ!お前の出番だ!!」ポンッ

ボーマンダ「グルアアアアッ!!」

〜〜〜〜〜

ついに幕を開けました。カントー地方ラストバトル。

相手はカントー地方チャンピオン、ワタルさん。

カントーNo.1のトレーナーであると同時に、私が初めてバトルした人でもあります。

〜〜〜〜〜

ワタル「『かえんほうしゃ』だ!!」

ボーマンダ「グオオオッ!!」ゴオオオ

リーリエ「『エアスラッシュ』です!!」

バタフリー「ふりりいいっ!!」ビュオオオ
 ▼ 420 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/12 20:30:00 ID:SlS9Ydjc [2/16] NGネーム登録 NGID登録 報告
あの時のワタルさんは、新米トレーナーである私の導き手となり、私の手を引いてくださいました。

そのワタルさんが、今は最大の壁となり、私の前に立ちはだかっています。

〜〜〜〜〜

リーリエ「今です!『ちょうのまい』!!」

バタフリー「ふりゅうう!」キュルルルン

ワタル「させるか!『ドラゴンクロー』!!」

ボーマンダ「グオオッ!!」ズシャアッ

バタフリー「ふりゅっ!?」

リーリエ「バタフリーさん!!」

〜〜〜〜〜

ミュウツーさんとはまた違う、強者としての風格。

チャンピオンとしての意地、ドラゴン使いの誇り、ポケモンさん達との絆、その他諸々。

ワタルさんの持つその全てが、私達に向かって降り注いで来ます。
 ▼ 421 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/12 20:39:08 ID:SlS9Ydjc [3/16] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「堪えてください、バタフリーさん!!」

バタフリー「ふぅりいいいっ!!」

ワタル「ほう、今のを耐えるか!」

〜〜〜〜〜

でも、私だって負けるつもりはありません。

結果的に負けたらそれは仕方ありませんが、最初から負けるつもりでバトルするなんて、私を信頼してくれているポケモンさん達にも失礼です。

〜〜〜〜〜

リーリエ「今です、『ねむりごな』!!」

バタフリー「ふりゅうう!!」

ボーマンダ「グオッ……Zzz」

ワタル「何っ!?」

〜〜〜〜〜

私は、私達が今までやって来たことを信じて戦うだけです。

そうすればきっと、ワタルさんにも届くはずです!
 ▼ 422 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/12 20:49:03 ID:SlS9Ydjc [4/16] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「連続で『エアスラッシュ』です!!」

バタフリー「ふりふりふりいいいいっ!!」ギュオオオオオッ

ボーマンダ「グオオオ……ッ!!」

ズズーン

リーリエ「流石です!その調子ですバタフリーさん!!」

〜〜〜〜〜

思った通りです。私達のバトルが出来れば、たとえ相手がワタルさんでも通用するんです。

……ですが、今私が戦っている相手は、他でもないカントー地方のチャンピオン。このままやられっぱなしで終わるなんてあり得ません。

〜〜〜〜〜

ワタル「くっ、戻れボーマンダ!

流石だなリーリエ!まさか俺のボーマンダがバタフリーに負けるとは思わなかったよ!」

リーリエ「伊達に経験は積んでいません!バタフリーさんも強いんですよ!」

ワタル「フフフ、そのようだな……だが!こいつはどうかな!?

行けっ、ギャラドス!!」ポンッ

ギャラドス「ギャララアアッ!!!」
 ▼ 423 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/12 20:58:35 ID:SlS9Ydjc [5/16] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「ギャラドスさん……またまたとっても強そうです!」

ワタル「強そうなだけか実際に強いのか、試してみるといい!行くぞ!!」

リーリエ「先手必勝!『エアスラッシュ』です!!」

バタフリー「ふりいっ!!」ビュオッ

ギャラドス「グオッ…!」

ワタル「怯むなギャラドス、『りゅうのまい』だ!!」

ギャラドス「グルルアアッ!!」ギュオオッ

リーリエ「!」

ワタル「続けて『たきのぼり』!!」

ギャラドス「ギャララアアアッ!!」ドゴオッ!!

バタフリー「ふりゅっ……!」

ポテッ

リーリエ「バタフリーさん!!」
 ▼ 424 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/12 21:08:54 ID:SlS9Ydjc [6/16] NGネーム登録 NGID登録 報告
ワタル「いいぞギャラドス、よくやった!!」

リーリエ「……バタフリーさん、お疲れ様です!ゆっくり休んでください!

これがカントーチャンピオンの力……一筋縄ではいきませんね!」

ワタル「何言ってるんだ、まだイーブンになっただけだ!さあ、もっともっと楽しませてくれよ!!」

リーリエ「お言葉に甘えさせていただきます!

お次は貴方です、ラプラスさん!!」

ラプラス「プラー!!」

ワタル「ラプラスか……何をしてくる!?」


リーリエ「『10まんボルト』!!」

ラプラス「プララァアーー!!」バチバチバチ

ワタル「!?、マズい!避けろギャラドス!!」

ギャラドス「ギャオッ!?」

ピシャアン!!
 ▼ 425 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/12 21:18:46 ID:SlS9Ydjc [7/16] NGネーム登録 NGID登録 報告
ラプラス「プラァ……」

ギャラドス「ギャラルァ…!」

リーリエ「かわされましたか……やはりそう簡単には当たってくれませんね!」

ワタル「間一髪だったな……食らえば一たまりもなさそうだ!

今度はこちらから行くぞ!!ギャラドス!!」

リーリエ「望むところです!!行きますよ、ラプラスさん!!」

ギャラドス「ギャアオオアア!!!」

ラプラス「ラプラァアアス!!!」


さあ、熱くなって参りました!
 ▼ 426 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/12 21:27:54 ID:SlS9Ydjc [8/16] NGネーム登録 NGID登録 報告
そこからはもう意地と意地、気迫と気迫のぶつかり合い。

〜〜〜〜〜

リーリエ「『ムーンフォース』!!」

ピクシー「ピクシーーッ!!」キィーン ……

ワタル「かわして『だいちのちから』だ!!」

フライゴン「フリャアアアッ!!」ドォン!!

〜〜〜〜〜

ただ純粋に、どちらが強いか。

どちらがより、このバトルを楽しめるか。

〜〜〜〜〜

ワタル「チルタリス、『かげぶんしん』!!」

チルタリス「きゅうーーん!!」ギュンギュンギュン

ドサイドン「ド、ドッ!?」

リーリエ「惑わされないで!相手の動きをよく見てください!!」

ドサイドン「ドッサーーイ!!」
 ▼ 427 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/12 21:38:19 ID:SlS9Ydjc [9/16] NGネーム登録 NGID登録 報告
ごめんなさい、ミヅキさん。

ごめんなさい、アローラの皆さん。

〜〜〜〜〜

リーリエ「まだまだ!私のポケモンさん達はこんなものじゃありませんよ!!」

カイリュー「ブオオオオッ!!」

〜〜〜〜〜

カントーへ来てから、一度だって貴方達のことを忘れたことはありません。

…………でも、今、この瞬間だけは。

〜〜〜〜〜

ワタル「いいぞいいぞ、そうこなくっちゃ!!」

リザードン「ガオオオオッ!!」

〜〜〜〜〜

この最高のバトルを、全身全霊で楽しませてください。

貴方達を忘れることを、許してください。
 ▼ 428 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/12 21:49:44 ID:SlS9Ydjc [10/16] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「カイリューさん!!」

ワタル「リザードン!!」


「「『はかいこうせん』!!!」」


カイリュー「ブオオオオオオ!!!」キィーン ……

リザードン「ガオオオオオオ!!!」キィーン ……


カッ


ドゴゴオオォォン!!!!


カイリュー「ッ……………」

リザードン「……グ………」


ドサッ
 ▼ 429 イガニ@がんせきプレート 17/03/12 21:52:47 ID:GgRZ/HnA NGネーム登録 NGID登録 報告
ドサッ




























イドン
 ▼ 430 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/12 22:00:51 ID:SlS9Ydjc [11/16] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「……カイリューさん、ナイスファイトです!戻ってください!」

ワタル「……リザードン、よく戦ってくれた!戻ってくれ!

これでお互い残り1匹!ここまで追い込まれたのは久しぶりだよ!」

リーリエ「はい!私もここまでやれるとは思ってませんでした!」

ワタル「だが俺はどんな時も諦めない!それは君だって同じはずだ!」

リーリエ「勿論です!途中で諦めたりしたらポケモンさん達に失礼だってことを学びましたから!」

ワタル「いいこと言うなぁ!それでこそ最高のチャレンジャーだ!

さあ、そろそろ決着をつけよう!最後まで楽しいバトルにしようじゃないか!!」

リーリエ「はいっ!!」


ワタル「お前で決めるぞ!!カイリュー!!」

リーリエ「貴方に託します!!リザードンさん!!」


「「ガオオオーーーッ!!!」」
 ▼ 431 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/12 22:12:09 ID:SlS9Ydjc [12/16] NGネーム登録 NGID登録 報告
ワタル「ついに出たかリザードン!お前を待っていたんだ!!」

リーリエ「ワタルさんのカイリューさん……流石にここまでくると、強さがひしひしと伝わって来ます……!」

〜〜〜〜〜

……ワタルさんの言っていたように、もうすぐ決着です。

リザードンさんとカイリューさん、この一騎打ちを制した方のトレーナーが、そのままこのバトルの勝者となります。

〜〜〜〜〜

ワタル「行くぞ!!『しんそく』だ!!」

カイリュー「バウウッ!!」ギュウウンッ

リザードン「!」

ドゴォッ!!

リザードン「グゥッ!?」

リーリエ「リザードンさん!!」
 ▼ 432 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/12 22:20:14 ID:SlS9Ydjc [13/16] NGネーム登録 NGID登録 報告
ワタル「もう一度『しんそく』だ!!」

カイリュー「バオウ!!」

リーリエ「『ドラゴンクロー』でカウンターです!!」

リザードン「ガルルァ!!」

ズシャアッ!!

カイリュー「ブオッ!?」

ワタル「何!?」

リーリエ「その調子です、リザードンさん!!」

〜〜〜〜〜

ここまで来れば、後はもうごちゃごちゃ悩んでる時間はありません。

今、私に出来ることは、リザードンさんを信じて指示を出すこと、それだけです。
 ▼ 433 オッキー@のんきのおこう 17/03/12 22:29:13 ID:bbcLATKE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ▼ 434 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/12 22:31:06 ID:SlS9Ydjc [14/16] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「『だいもんじ』!!」

ワタル「『りゅうせいぐん』!!」

(最後まで!)

〜〜〜〜〜

ワタル「『はかいこうせん』!!!」

リーリエ「『ブラストバーン』!!!」

(諦めずに!!)

〜〜〜〜〜

リーリエ「『アルティメットドラゴンバーン』!!!!」

(ゼンリョクで!!!)

〜〜〜〜〜

………………

…………

……

 ▼ 435 ルマイン@オボンのみ 17/03/12 22:39:58 ID:oVYpJJ6Y NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
決着か・・・?
 ▼ 436 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/12 22:42:35 ID:SlS9Ydjc [15/16] NGネーム登録 NGID登録 報告
〜〜〜〜〜


ワタル「…………………」


リーリエ「…………………」


ワタル「…………終わった、か」


リーリエ「…………はい」


ワタル「…………………」


リーリエ「………………



……………〜〜〜ッ……!!




あーーーーっ!!!負けたぁーーーーっ!!!!」バターン
 ▼ 437 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/12 22:53:01 ID:SlS9Ydjc [16/16] NGネーム登録 NGID登録 報告
ワタル「フハハハハ!!惜しかったなリーリエ!!」

リーリエ「悔しい!凄く悔しいです!!もう少しだったのに!!」ジタバタ

大の字で寝転んで大絶叫。母様に見られたら何と言われるか……

でも、もう無理です。感情を抑えきれません。

リーリエ「ん゛ん゛ああああっ!!悔しいいいいっ!!」ダンダン

ワタル「ハッハハハ、荒れてるなぁ!!

それで、どうだった?俺とのポケモンバトルは!」

リーリエ「悔しいです!ほんっとーに悔しいです!!

……でも、それ以上に……」

ワタル「それ以上に?」


リーリエ「最高に楽しかったです!!こんなに心の底から楽しいバトルは初めてでした!!」

ワタル「そうか!そいつは良かった!俺も最高に楽しめたよ!君のおかげだ、ありがとう!!」

リーリエ「……でもやっぱり悔しいぃ〜〜っ!!」
 ▼ 438 ルッグ@ドクZ 17/03/12 23:32:54 ID:Uvc4sJd2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リーリエw
 ▼ 439 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/13 19:46:15 ID:Dn4MxV4U [1/35] NGネーム登録 NGID登録 報告
ワタル「落ち着いたか?」

リーリエ「…………はい」カアァ

我に返るとさあ大変。顔面がオーバーヒートしそうなぐらい恥ずかしいです……

ワタル「たまには感情を曝け出すのもいいもんだ。バトルには俺が勝ったが、あれ程熱くなれるバトルは俺も久しぶりだったよ。

そうだな、俺の記憶が正しければ……1年、いや、もう少し前かな。それぐらいまで遡るな」

リーリエ「その相手はどんなトレーナーさんだったんですか?」

ワタル「そうだな、きっと君も知っている男さ」

リーリエ「私も知ってる?……誰でしょうか?」


ワタル「半裸に白衣を纏ったポケモンの技の研究家!ここまで言えば分かるかな?」

リーリエ「半裸に白衣……技の研究家……


あぁーーっ!!ククイ博士!?」
 ▼ 440 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/13 19:59:03 ID:Dn4MxV4U [2/35] NGネーム登録 NGID登録 報告
ワタル「そう、その男の名はククイ!あのバトルも君とのバトルと同じくらい熱かった!今でも覚えているよ!」

リーリエ「そう言えば、『カントーでマントのドラゴン使いとも戦った』とか言ってたような……

そのバトルはどちらが勝ったんですか?」

ワタル「それは俺と彼が知っていればいい話だ。わざわざ口外するつもりはないよ」

リーリエ「それもそうですね。でもククイ博士も流石です、チャンピオンに挑戦できるってだけで凄いんですから」

ワタル「おいおい、それは君も同じだろ?」

リーリエ「あ、確かに」

ワタル「Zワザ……だったか?君と同じその技を使いこなして、とにかく熱く楽しいバトルをする男だった。

ククイ君とジムリーダー達のバトルを見て、アローラへ引っ越しを決めたという家族もいるらしい。大した男だったよ」

リーリエ「カントーからアローラへ引っ越し……?

もしかして……」

ワタル「ん?」

リーリエ「ワタルさん、その引っ越しを決めた人達の名前とか、歳とか分かりますか?」
 ▼ 441 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/13 20:04:38 ID:Dn4MxV4U [3/35] NGネーム登録 NGID登録 報告
ワタル「いや、俺も人づてに聞いただけで、詳しくは知らないが……

確か、リーリエちゃんと同い年ぐらいの女の子がいたらしいな。でも、それがどうかしたのか?」

リーリエ「もしかするとその人、ミヅキさんかもしれないです」

ワタル「ミヅキ?どこかで聞いたことがあるな……

ん?もしかして、研究所でリーリエが言ってたアローラの初代チャンピオンの……」

リーリエ「そうです!そのミヅキさんです!」

ワタル「そ、そうだったのか!?なんという偶然だろうか!

ククイ君のバトルを見て感化されたトレーナーが、ククイ君のいる地方のチャンピオンになる……何か運命を感じるな!」
 ▼ 442 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/13 20:11:42 ID:Dn4MxV4U [4/35] NGネーム登録 NGID登録 報告
ワタル「それにしても、俺もアローラに行ってみたくなったよ。

君やククイ君、それにそのミヅキという子のような素晴らしいトレーナーがいるなら尚更ね」

リーリエ「きっと気に入りますよ、帰りたくなくなっちゃうかもしれません」

ワタル「ハハハ、そいつは大変だな!チャンピオンが旅行から帰ってこないなんて一大事だ!」

リーリエ「ふふっ、そうかもしれませんね」


〜〜〜〜〜


「っくしゅん!」

「おや、どうしたお嬢さん?風邪かい?」

「いえ、風邪ではないと思いますけど……

誰かあたしの噂でもしてるのかしら?」
 ▼ 443 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/13 20:19:40 ID:Dn4MxV4U [5/35] NGネーム登録 NGID登録 報告
ワタル「ところで、リーリエちゃんはこれからどうするかとか考えてるのか?」

リーリエ「え?」

ワタル「何も予定が無いなら、1つ頼みたいことがあるんだ」

リーリエ「何でしょうか?」

ワタル「君も見てきたと思うが、実は今トキワジムのジムリーダーが不在でな。

アドバイザー君に代わりを頼んではいるが、やはりバトルが専門ではない分、どうしても他のジムリーダー達と比べると見劣りしてしまう」

リーリエ「トキワジム……グリーンさんという方がリーダーだったと聞いています」

ワタル「ああ、そのグリーンなんだが……

実は今、アローラ地方にいるんだ」

リーリエ「ええっ!?」
 ▼ 444 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/13 20:26:13 ID:Dn4MxV4U [6/35] NGネーム登録 NGID登録 報告
ワタル「実力を見込まれてアローラにあるバトルツリーという施設に招待されたらしくてな。

そこまではいいんだが、後任のジムリーダーも何も決めずに行ってしまったんだ。

恐らくアドバイザー君にも事情を話してない。彼もグリーンがどこへ行ったか知らないはずだ」

リーリエ「確かに、どこかで会ったら……と言われました。

でも、ワタルさんが知っていたなら代わりを頼んだ時に伝えればよかったのでは?」

ワタル「………………あっ」

リーリエ「あ、あはは……」

ワタル「と、とにかく!今トキワのジムリーダーは不在!そこで君への頼みというのが……


そのトキワジムのジムリーダーをやってくれないか、ということなんだ!」

リーリエ「ジムリーダー……ですか?私が?」

ワタル「ああ、君程の実力なら安心して任せられる。どうだ、やってみないか?」

リーリエ「……うーん…………」
 ▼ 445 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/13 20:33:49 ID:Dn4MxV4U [7/35] NGネーム登録 NGID登録 報告
ワタル「……あまりやりたくなさそうな反応だな」

リーリエ「あ、やりたくないというわけではないんですけど……

実は、以前からワタルさんに挑戦したらアローラに帰ろうと決めてまして……」

ワタル「そうだったのか。でも、もし今のバトルでリーリエちゃんが勝っていたらどうしてたんだ?」

リーリエ「チャンピオンは辞退できるという話を聞いていたので、もし勝てていればそうしようかと。余計な心配でしたけどね」

ワタル「ということは、もし俺が負けていたら勝ち逃げされていたということか。危ないところだったな……。

しかしそういう事情なら無理に頼むわけにもいかないか。もう少しアドバイザー君に頑張ってもらうしかないな……」

リーリエ「すみません、折角提案していただいたのに……」

ワタル「いやいや、何をするかはトレーナーの自由だ。君のような若く将来有望なトレーナーなら尚更……

…………いや、待てよ……?」

リーリエ「?」


ワタル「……リーリエちゃん。しつこいようで悪いが、君にもう1つ提案があるんだ!」
 ▼ 446 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/13 20:39:17 ID:Dn4MxV4U [8/35] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「ポケモンワールドトーナメント?」

ワタル「ああ!全世界の強者トレーナーが一堂に会ししのぎを削る、言うなればポケモンバトルの世界大会だ!」

リーリエ「な、何だか凄そうな大会ですね……」

ワタル「そのトーナメントの中でも最もハイレベルなのが、各地方のチャンピオン達が集結するチャンピオンズトーナメント!

今更言うまでもないが、チャンピオンとはその地方最強のトレーナーだ!そんなチャンピオン達の頂点が何を意味するか、分かるか?」

リーリエ「つまり、世界一のトレーナーということですか?」

ワタル「よく分かってるじゃないか!そう、このチャンピオンズトーナメントを制したトレーナーが世界一のトレーナーということだ!

とは言っても、一回限りの大会というわけじゃない。もう何度か行われているんだ。開催の度に規模は大きくなっているがな。

実は俺も優勝したことがあるんだ。これは俺のちょっとした自慢なんだよ」

リーリエ「ちょっとした自慢……って、全然ちょっとじゃないですよ!世界一なんて凄いです!凄すぎます!」

ワタル「そんなに褒めないでくれよ、まだ出場者があまり多くない時の話だしな。

それに、俺が優勝できた回数は数える程だ。とあるトレーナーが開催されたトーナメントの大半を制覇してるからな」
 ▼ 447 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/13 20:48:07 ID:Dn4MxV4U [9/35] NGネーム登録 NGID登録 報告
ワタル「だが、今大会から更に規模をレベルアップするらしい。それに伴って、出場者の条件も変わるそうだ。

チャンピオンはこれまで通り出場するが、今回の大会からもう1つ枠が設置されるんだ」

リーリエ「もう1つの枠、ですか?」

ワタル「ああ。そのもう1つの枠というのが、『チャンピオン推薦トレーナー』という枠だ」

リーリエ「チャンピオン推薦トレーナー……」

ワタル「これまでの大会にも現役チャンピオン以外のトレーナーが出場することはあった。

だが、地方によってそんなトレーナーがいたりいなかったりで数がまちまちになってしまうんだ。

今回はその枠をハッキリと設置するらしい。つまり各地方2人ずつ出場することになる。したがって出場人数もこれまでで最大、

といっても、大抵は元チャンピオンや全チャンピオンで埋まるんだが……」

リーリエ「?」

ワタル「俺の地方にはそういうトレーナーがいないんだ。もし見つからなければ従兄弟にでも出てもらおうかと思っていたんだが……

こんなタイミングで君のような素晴らしいトレーナーと出会えた俺は幸運だ!

リーリエちゃん!ジョウト地方代表として、君にもこの大会に出場して欲しいんだ!」

リーリエ「ワーオ!」
 ▼ 448 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/13 20:53:33 ID:Dn4MxV4U [10/35] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「ちょ、ちょっと待ってください!いろいろ聞きたいことが……」

ワタル「何だ?質問なら受け付けるぞ」

リーリエ「今ジョウト地方代表って言いましたか?ここはカントーなんじゃ……」

ワタル「確かにこのポケモンリーグはカントーに建っているが……まあ色々と訳があるんだ。

リーリエちゃんはマサラタウンを覚えているか?」

リーリエ「はい、初めてワタルさんと会ったあの町ですよね。でもそれが何か……」

ワタル「マサラタウンは、ポケモントレーナーにとっての始まりの町であると同時に、2人の伝説のトレーナーが生まれた町でもあるんだ」

リーリエ「伝説のトレーナー?」

ワタル「1人はさっきも名前を出したグリーン。オーキド博士の孫であり、一度は俺を下してチャンピオンにもなった男だ。

そしてもう1人がレッド。グリーンとはライバル……なのかな?

グリーンが俺に勝ったすぐ後にやって来て、あっという間にグリーンをチャンピオンの座から引き摺り下ろしてしまったんだ。

チャンピオンズトーナメントの優勝回数も圧倒的。レッドこそが世界最強のトレーナーなんじゃないかって専らの噂だよ」

レッドさん、ここでも名前が出て来ました。流石はミュウツーさんも認める伝説のトレーナーです。
 ▼ 449 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/13 20:59:24 ID:Dn4MxV4U [11/35] NGネーム登録 NGID登録 報告
ワタル「現チャンピオンは俺だが、カントー代表はいつも元チャンピオンでもあるその2人。

ここがジョウトにも近いことや俺がジョウト出身ということもあって、俺はいつもジョウト代表として出場してるんだ。

だからもし俺の推薦でリーリエちゃんが出場するなら、リーリエちゃんもジョウト代表ということになるというわけさ」

リーリエ「なるほど……」

ワタル「どうだ?一緒に出る気は無いか?」

リーリエ「……うーん…………」

ワタル「……今度はあんまり興味無さそうな反応だな」

リーリエ「興味というか実感が無いというか……世界一なんて考えたことも無かったですし……」

ワタル「ふむ、確かにそうかもしれないな。それじゃあ、君がきっと出たくなる情報を教えてやろう!」
 ▼ 450 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/13 21:06:45 ID:Dn4MxV4U [12/35] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「な、何でしょうか?」

ワタル「さっき今大会からスケールアップすると言ったのは覚えているよな?

実はそれは、今大会から新しく出場地方が増えるからもっと盛り上げようという大会側の意向なんだ」

リーリエ「出場地方が増えるんですか?」

ワタル「その通り!今まではカントー、ジョウト、ホウエン、シンオウ、イッシュ、カロスの6地方だったが……

今回は新たに1つの地方がこの並びに加わる。つい最近、ポケモンリーグが完成したという常夏の地方だ」

リーリエ「常夏で、つい最近、ポケモンリーグ……

………ああっ、まさか!!」

ワタル「そう!そのまさかだ!


新しく追加される出場地方は、君もよーく知っているハズ!!

ズバリ!アローラ地方だ!!」
 ▼ 451 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/13 21:12:52 ID:Dn4MxV4U [13/35] NGネーム登録 NGID登録 報告
リーリエ「アローラ地方が、世界大会に……」

ワタル「アローラ地方の推薦枠が誰になるかは俺も分からないが……チャンピオンとしての出場者は恐らく、君の親友の……」

リーリエ「ミヅキさん!!」

ワタル「そう、そのミヅキちゃんだ!きっとそのミヅキちゃんも出場するハズだ!初出場の地方ということもあって注目度も高い!

もし君も出場するなら、ミヅキちゃんと戦う機会もあるかもしれない!君はミヅキちゃんと戦ってみたくは「出たいです!!」うおっ」

リーリエ「私もミヅキさんと戦ってみたいです!是非出場させてください!!」

ワタル「食い気味に来たな……やはり俺の目論見通りだ、アローラ地方が出場すると知れば君も出たがると思っていたよ。

よし分かった!君にジョウト地方チャンピオン推薦枠として出場してもらおう!」

リーリエ「はい、ありがとうございます!」

ワタル「うん、いい返事だ!大会側には俺から伝えておこう!

それと、アローラの人達には伝えるかい?ククイ君の連絡先なら知ってるが」

リーリエ「……いえ、秘密にしておきます!当日まで秘密にしておいた方が、ミヅキさん達もビックリするでしょうから!」

ワタル「分かった、そういうことなら俺も秘密にしておこう。ククイ君達の驚く顔が目に浮かぶよ」
 ▼ 452 ヒダルマ@みどりのかけら 17/03/13 21:19:25 ID:HXXnzrZ6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
胸熱
 ▼ 453 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/13 21:22:30 ID:Dn4MxV4U [14/35] NGネーム登録 NGID登録 報告
ワタル「戦ってみたいトレーナーがいるというのはモチベーションにも繋がるしいいことだ。俺にも戦いたい相手が何人もいるしな。

ただし、出場したからと言って無条件に戦いたい人と戦えるわけじゃない。リーグ戦なら未だしも、この大会はトーナメント形式だ」

リーリエ「あ、そうか。トーナメントなら、もしミヅキさんと戦う前に負けてしまったら……」

ワタル「その時点で敗退、バトルはお預けになるな。まあお互い望んでいるならいずれはバトルできるだろうが……

せっかくバトルするなら、より眺めの良いところで戦いたいとは思わないか?」

リーリエ「はい、どうせなら良い舞台でバトルしたいですよね。

でも、私に勝ち抜けるでしょうか?ワタルさんやミヅキさんだけでなく、他の地方のチャンピオンも大勢出場するというのに……」

ワタル「確かに、今のままでは少し厳しいかも知れない。現に君はギリギリとは言え俺にも負けてるしな。

だがそれはあくまで現時点での話だ。大会まではあと一週間程ある。その一週間、君ならどう過ごす?」


リーリエ「……私なら…………


…………ワタルさん、私からもお願いがあります」


ワタル「……そう言ってくれると思ったよ。さあ、楽しい大会になりそうだ!」
 ▼ 454 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/13 21:29:35 ID:Dn4MxV4U [15/35] NGネーム登録 NGID登録 報告
というわけで、急遽カントー滞在を大会の日まで延長。

マサキさんの家にも、もう少しだけお世話になることに。

マサキ「世界大会!?ひゃー、リーリエちゃんえらい遠いところまで行ってしもたなぁ」

リーリエ「私もまだ全然実感は無いです。もしかするととんでもないところに放り込まれてしまったんじゃないかと……」

マサキ「でもアレやろ?チャンピオン推薦枠ってことはワタルさんに認められたってことやろ?胸張ったらええやん、大したもんやでホンマ」

リーリエ「そ、そんな風に言われると何だか照れますね……」

マサキ「どうせなら天辺取ったれ!ワイも応援行ったるからな!」

リーリエ「ありがとうございます、精一杯頑張りますね!」

コンコン ガチャ

マサキ「おっ、来たな」

リーリエ「!」

ワタル「リーリエちゃん、そろそろ始めようか!」

リーリエ「はい!」


大会まで残り一週間。今やるべきことは1つ!

ワタルさんの指導のもと、大会へ向けて特訓あるのみです!
 ▼ 455 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/13 21:36:08 ID:Dn4MxV4U [16/35] NGネーム登録 NGID登録 報告
〜〜〜〜〜

「やあ、久しぶりだね。突然だけど、また例の大会が開催されるらしいよ」

「……もうそんな季節なんだね。今回はどんなトレーナーと戦えるのかな、楽しみだ」

「今大会から規模が大幅に拡大されるらしい。君のお眼鏡に叶うトレーナーもきっと出場しているだろうね。

とは言え、私が一番楽しみにしているのは君とのバトルだけどね」

「そうだね。僕も君とはもう一度バトルしたいと思っていたところなんだ」

〜〜〜〜〜

「急に帰って来たと思えば……何ですか藪から棒に」

「お願い、貴方以外に思いつかなかったの!」

「思いつかなかったという理由は少し納得いきませんが……事情は分かりました。良いでしょう、出場しますよ」

「ありがとう!流石は四天王最強と呼ばれるトレーナーね!」

「それはあまり関係ありませんが……私も丁度本を読み終えたところですから」
 ▼ 456 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/13 21:40:35 ID:Dn4MxV4U [17/35] NGネーム登録 NGID登録 報告
〜〜〜〜〜

「やれやれ……わしはもうチャンピオンは引退したはずなんだがな」

「またそんなこと言ってー、いつも楽しそうにバトルしてるくせに」

「ははっ、それもそうか。わしもお前も根っからのポケモントレーナーだということかもしれんな」

「あたしも強い相手と戦うの好きだよ!だって楽しいし!」

「そうだな。バトルを楽しんでその上で勝つ、これ以上のことはないな!」

〜〜〜〜〜

「……というわけで、今回は貴方に出場していただきたいんです」

「そういう話は聞いてたが……あれか?本当に俺でいいのかい?四天王なんかもいるじゃないか」

「確かに四天王も実力は高いですが……ここは貴方に出ていただくのがベストの選択だと思ったので」

「チャンピオンにそこまで言われちゃあ断れないな。俺もあれだな、期待に応えないとな」

「ありがとうございます、お互い頑張りましょう!」
 ▼ 457 ンターン@ジメンZ 17/03/13 21:47:07 ID:Dn4MxV4U [18/35] NGネーム登録 NGID登録 報告
〜〜〜〜〜

「またあの大会が開催されるらしいな。お前は今回も出るのか?」

「………………」コクッ

「まあ聞くまでもねーよな。お前が出るってんなら当然オレも出るぜ!」

「………………」フッ

「何だよその『今回も優勝するのは俺だ』とでも言いたげな顔は!今回こそはお前をぶっ飛ばしてオレが優勝してやるかんな!」

〜〜〜〜〜

「はぁ〜…………」

「どうした?そんなため息じゃようせいのかぜも起こせないぜ?」

「そんなの起こすつもり無いですよ!ただ、もうここのところずっとドキドキしっぱなしで……」

「緊張ばかりしてたら普段の力を出せなくなるよ。もっとポジティブに行かなきゃな!

それにきっとリーリエもどこかで見てくれてるはずだ、恥ずかしい姿は見せられないな!」

「もー!何でそんなプレッシャーかけるようなこと言うんですかー!博士のいじわるー!」
 ▼ 458 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/13 21:52:05 ID:Dn4MxV4U [19/35] NGネーム登録 NGID登録 報告
そして迎えた大会当日。もうすぐ選手入場です。

私はワタルさんと同じ控え室でしたが……

ワタル「もうすぐだな、リーリエちゃん。準備はいいか?」

リーリエ「やれることはやった……やれることはやった……やれることは……」ブツブツ

ワタル「……おーい」

リーリエ「はっ!?」

ワタル「だいぶ緊張してるみたいだな……」

リーリエ「す、すみません、もう心臓が口から飛び出しそうで……」

ワタル「謝ることはないさ。適度な緊張感は大事だし、俺だって緊張はしてるしな。

ただ、あんまりし過ぎるのも考えものだ。折角の大舞台を楽しめなくなってしまうぞ」

リーリエ「は、はい、分かりました……楽しむ、楽しむ……楽しむむむ…………」

ワタル「……こりゃ重症だな」

『只今より、選手の入場を開始します。出場するトレーナーの皆さんは、速やかに集合場所へ……』

ワタル「お、いよいよか。行こうか、リーリエちゃん!」

リーリエ「は、はひっ!」
 ▼ 459 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/13 21:59:18 ID:Dn4MxV4U [20/35] NGネーム登録 NGID登録 報告
『レディースアーンジェントルメーーン!!皆様ようこそお越しくださいました!!ポケモンワールドトーナメントはチャンピオンズトーナメント、まもなく開幕です!!』

ワタル「何度来ても慣れることはないな……感情が昂ってくる……!

……って、リーリエちゃん?」

リーリエ「」ガクガクブルブル

ワタル「おい!しっかりしろ!立ったまま気絶するな!まだ始まってすらいないぞ!?」

リーリエ「ああ、もうダメです、震えで全身の骨が砕け散りそうです……」

ワタル「そんなこと起こるわけないじゃないか!大丈夫だ、負けたって死ぬわけじゃないんだから……」

『それでは早速、選手紹介へと参りましょう!!まずは各地方の現役チャンピオンを紹介していきます!!』

ワタル「くっ、間に合わないか!すまないリーリエちゃん、また後でな!」

リーリエ「は、ひ、ふへほ……」

ああ、なんてダメな私。折角ワタルさんに特訓していただいたのに、このザマでは……




『…………相変わらず気負い過ぎだ、お前は。』


リーリエ「………………えっ?」
 ▼ 460 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/13 22:04:32 ID:Dn4MxV4U [21/35] NGネーム登録 NGID登録 報告
『まずはこの人!!説明不要の最強候補!!原点にして頂点!!この生ける伝説を打ち破る者は今宵現れるのでしょうか!?

カントー地方名誉チャンピオン!レッド!!』

レッド「…………………」


『ドンドン行きますよー!!続いてはジョウト地方のこの人!!

龍を操る一族に生まれし、世界最強のドラゴン使い!!一族の誇りを胸に!いざ頂点へと羽撃かん!!

ジョウト地方チャンピオン!ワタル!!』

ワタル「今日こそは、栄冠を再びこの手に!」


『まだまだ序の口!続いてはこちらァ!!

ポケモンバトルは強さだけではない!!世界で最も美しくポケモンを舞わせるのは、この水のアーティストに他ならない!!

ホウエン地方チャンピオン!ミクリ!!』

ミクリ「華麗なる水ポケモン達の舞、余すことなくお見せしよう!」
 ▼ 461 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/13 22:10:04 ID:Dn4MxV4U [22/35] NGネーム登録 NGID登録 報告
『続いては皆さんお待ちかね!この人だァー!!

世界的な考古学者にして、ルックスもバトルもワールドクラス!!天は二物を与えずというが、彼女には何物を与えたんだぁ!?

ホウエン地方チャンピオン!シロナ!!』

シロナ「あんまり褒められると少し照れるわね……」


『お次はこちら!まだまだ盛り上げて行きますよォー!!

ドラゴン使いはワタルだけじゃない!!若き天才、ここに在り!!ドラゴンマスターもポケモンマスターの座も、渡すつもりはありません!!

イッシュ地方チャンピオン!アイリス!!』

アイリス「すごーい!今までと比べ物にならないぐらいお客さんがいっぱいだよー!」


『さあさあさあ、もうすぐ折り返しですよォー!!

チャンピオンにして大女優!!不思議な力『メガシンカ』と共に、世界にその名を轟かせるスーパースター!!

カロス地方チャンピオン!カルネ!!』

カルネ「凄い盛り上がりね。まるで映画の試写会みたい」
 ▼ 462 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/13 22:14:41 ID:Dn4MxV4U [23/35] NGネーム登録 NGID登録 報告
『続けてご紹介するのは、今回初参加のトレーナー!!

南の島の出来たてリーグ!!もちろんチャンピオンも生まれたて!!つまり!!今最も勢いのあるトレーナーと言っても過言ではありません!!

今大会最年少にして最注目のアローラ地方チャンピオン!ミヅキ!!』

ミヅキ「よ、よろしくお願いします!」


ワタル「あれが噂のミヅキちゃんか……なるほど、可愛らしい顔をしているが、強さは本物のようだな。面白い!」


『さて、チャンピオンの紹介が終わったところで!!次はチャンピオンによる推薦枠の紹介へと移ります!!推薦枠のトレーナーは先程とは逆の順番で紹介していきますよ!!

まずはアローラ地方推薦トレーナー!!技のスペシャリストにしてアローラ地方ポケモンリーグ設立の立役者!!その2つ名は誰が呼んだか、世界最強のポケモン博士!!

アローラ地方ポケモン博士!ククイ!!』

ククイ「やー、どうもー!」


ワタル「やはりアローラの推薦枠はククイ君だったか。あんなバトルが出来るんだからそれも納得だな。

……しかしリーリエちゃんは大丈夫だろうか?あんな状態では、バトルどころか挨拶もロクに出来ないかもしれない……」
 ▼ 463 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/13 22:18:00 ID:Dn4MxV4U [24/35] NGネーム登録 NGID登録 報告
『続いてのトレーナーも今大会が初参戦!そして今大会唯一のジムリーダーからの参戦者!!

技は寒いがハートは熱い!!氷タイプを愛する男が愚直に叩き上げた魂のバトルスタイル!!その生き様はチャンピオン達にどこまで通用するのか!!

カロス地方ジムリーダー!ウルップ!!』

ウルップ「これはあれだな、恥ずかしくないバトルをしなくちゃな!」


『続いての推薦枠は毎度お馴染みのこの人!!

今は亡き相棒との思い出を胸に、強さ、優しさを人々に伝える伝道者!!人とポケモンはここまで強くなれるんです!!

イッシュ地方、前チャンピオン!アデク!!』

アデク『さあて、楽しませてもらおうか!』


『さあさあさあ、疲れてきたとは言いませんし言わせませんよォー!!

今大会唯一の四天王!!相棒のエスパータイプと共に繰り出される知性溢れる戦法は、チャンピオン達の喉元に届くのかァー!?

シンオウ地方四天王!ゴヨウ!!』

ゴヨウ「正直私は場違いな気もしますが……出るからには腑抜けた戦いは出来ませんね」
 ▼ 464 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/13 22:19:25 ID:Dn4MxV4U [25/35] NGネーム登録 NGID登録 報告
『さあさあ残すはあと3人!続いてはこの男だァ!!

チャンピオン・ミクリは語ります!「純粋なバトルの実力なら、彼の右に出る者はいない」と!!大企業の御曹司にして、ホウエン最強の鋼使い!!

ホウエン地方、前チャンピオン!ダイゴ!!』

ダイゴ「誰が一番強くて凄いのか、今日ハッキリさせてあげるよ!」


ワタル「……よく見るメンツの中に新しい顔ぶれもチラホラいるな。

あのウルップとゴヨウというトレーナー、チャンピオン経験者ではないようだが……

推薦枠として出場しているということは、あのシロナさんとカルネさんに認められているということか。油断はできないな。


…………ん?今ホウエンの推薦枠まで紹介が終わったところだよな……ということは……


……………………マズイ」
 ▼ 465 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/13 22:22:51 ID:Dn4MxV4U [26/35] NGネーム登録 NGID登録 報告
『そろそろ大詰め、ジョウト地方推薦トレーナー!!』

ワタル「ああっ、始まってしまった!」

『彗星の如く現れた、純白の凄腕トレーナー!!チャンピオンのワタルとも互角の勝負を繰り広げ、見事推薦枠を勝ち取りました!!

戦ってみたい相手はアローラ地方のチャンピオンだそうです!!そんな彼女の座右の銘は「がんばリーリエ」!!今宵も出るか、必殺のZワザ!!』

ワタル(大丈夫か……せめてまともに話せるぐらいには……)


『カントー地方ポケモントレーナー!リーリエ!!』

ワタル「頼むぞ……!」



リーリエ「はいっ!!よろしくお願いします!!」


ワタル「…………お?」
 ▼ 466 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/13 22:25:09 ID:Dn4MxV4U [27/35] NGネーム登録 NGID登録 報告
『最後はこの人!レッドと並ぶ伝説のトレーナー!!

ポケモン研究の権威、オーキド博士の孫というカントー最強の遺伝子を持つ男!!そしてひたすらに強さを追い求める求道者でもあります!!

カントー地方名誉トレーナー!グリーン!!』

グリーン「今日こそはオレが優勝だ!レッドだって誰だってオレが倒してやる!!」


『今回の出場者は以上14名!!いずれも世界トップクラスのトレーナーです!!

しかし当然ながら頂点のイスはたった1つしかありません!!誰が勝ち残るか、最後まで目が離せませんね!!

それでは、組み合わせの抽選に参ります!!出場者の皆さんは受付前にお集まりください!!』

〜〜〜〜〜

『さあ、抽選が終わりました!!前のモニターをご覧ください!!

それでは発表いたします!!今回のポケモンワールドトーナメント表は……これだァ!!』


オオ〜〜……!!
 ▼ 467 イドン@ひでんのくすり 17/03/13 22:27:12 ID:SYdS8xSU NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シロナのチャンピオンがホウエンニなってるぞ
 ▼ 468 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/13 22:28:39 ID:Dn4MxV4U [28/35] NGネーム登録 NGID登録 報告
だいぶミスった
 ▼ 469 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/13 22:30:50 ID:Dn4MxV4U [29/35] NGネーム登録 NGID登録 報告
〜控え室〜

リーリエ「見ましたか、ワタルさん!あのミヅキさん達の驚いた顔!作戦大成功です!」

ワタル「あ、ああ、そうだな……」

リーリエ「……?、どうかしましたか?」

ワタル「いや、さっきまで緊張でガチガチだったのに随分元気になったなぁと思ってな」

リーリエ「ああ、そのことですか」

ワタル「何かあったのか?もう開き直ったとか……」

リーリエ「…………あの人の…………


ミュウツーさんの声が聞こえたんです」

ワタル「……!」

リーリエ「また気負い過ぎだーって、怒られちゃいました。姿は見えませんけど、ミュウツーさんはやっぱり流石ですね」

ワタル「……そうか、ミュウツーか……。

俺にも姿は見えないが、もしかすると何処かに隠れて、リーリエちゃんのことを見に来ているのかもしれないな」

リーリエ「かもしれません。だったら尚更、みっともない姿は見せられませんよね!」
 ▼ 470 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/13 22:35:26 ID:Dn4MxV4U [30/35] NGネーム登録 NGID登録 報告
〜スタジアムの遥か上空〜


……………………


……………………


…………世話の焼ける奴だ、全く。


…………世界大会、か。


……それでは、私も観戦させてもらおうか。


……世界最強のトレーナー達のバトルを。


…………それから、リーリエ。


お前の勇姿も、見せてもらおう!!
 ▼ 471 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/13 22:45:09 ID:Dn4MxV4U [31/35] NGネーム登録 NGID登録 報告
ワタル「……しかし、あのトーナメント表には驚かされたな」

リーリエ「はい、正直目を疑いました」

ワタル「でもよかったじゃないか、労せずに夢を叶えられて」

リーリエ「それはそうですけど……」

ワタル「何だ、不満そうだな。どうかしたのか?」

リーリエ「いえ、そんなつもりは無いです。


ただ、折角あの人とバトル出来るのなら、もっと上の舞台で戦いたかったなぁと思っただけです!」

ワタル「……ハハッ、違いないな!その度胸があれば、きっとどこまでだって行けるさ!

さあ、リーリエちゃん!そろそろ君の出番だ!君の夢の集大成、見せてもらうよ!!」

ワタル「はいっ!!行ってきます!!」
 ▼ 472 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/13 22:56:45 ID:Dn4MxV4U [32/35] NGネーム登録 NGID登録 報告
私の夢は、ミヅキさんに追いつくこと。

ミヅキさんの隣に立って、並んで歩みを進めること。

それは今だって変わってませんし、今後も変わることはないと思います。

だって、努力すればするほど、ミヅキさんという存在の大きさを思い知らされてきましたから。

一生かかっても、追いつける気がしません。強さとかそういうのを抜きにしても、ミヅキさんには敵わないような気がします。

…………でも、今日ミヅキさんに勝つことができれば、私の夢の一欠片ぐらいは叶えられると思います。

そして、ミヅキさんの夢も。

勿論、遠慮はしません。元より遠慮して勝てる相手ではないことぐらい分かっています。

だからミヅキさんも、ゼンリョクで私と戦ってください。それも、私の夢ですから。


……さあ、ミヅキさん!お互いの夢、ここで叶えましょう!!


〜〜〜〜〜

『私、もっともっと強くなる。もっともっと強くなって、そしたら……


世界一になれるぐらい強くなって、トレーナーになったリーリエと思いっきりバトルしたい!


たった今、それが私の夢になったんだ!』
 ▼ 473 ノハナ@ジュペッタナイト 17/03/13 23:05:30 ID:Dn4MxV4U [33/35] NGネーム登録 NGID登録 報告
〜〜〜〜〜


ポケモンワールドトーナメント

チャンピオンズトーナメント


1回戦 第1試合



『カントー地方 ポケモントレーナー』

リーリエ


VS


『アローラ地方 チャンピオン』

ミヅキ



続く
 ▼ 474 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/13 23:07:39 ID:Dn4MxV4U [34/35] NGネーム登録 NGID登録 報告
想像以上に長くなった上最後の最後にやらかしました。
リーリエの手持ち(特にドサイドン辺り)は完全に筆者の好みです。
次回はいよいよPWT編となります。いけるところまでがんばリーリエします。
ここまで読んでいただいた皆様、ありがとうございました。
 ▼ 475 イノーズ@バトルレコーダー 17/03/13 23:08:31 ID:HXv8uxtM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
おつでした
続く楽しみにしてますー!
 ▼ 476 力は伝わる 17/03/13 23:54:39 ID:bsjT2HNw NGネーム登録 NGID登録 報告

ミヅリリを動かしやすいのはわかるけど、必然性が今一歩足りない
誤字や無駄な改行があるのも推敲不足な感じ
 ▼ 477 ードロック先生◆o7eFm9E2LY 17/03/13 23:56:32 ID:Dn4MxV4U [35/35] NGネーム登録 NGID登録 報告
何スか藪から棒に
 ▼ 478 タチマル@コインケース 17/03/14 00:21:04 ID:UUuoVAuY NGネーム登録 NGID登録 報告
おつでした!!
PWT編も楽しみです
 ▼ 479 ルフォン@エフェクトガード 17/03/14 00:32:50 ID:myGops6A NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
気にしなくて良いんじゃないかな、とにかく乙
実際に出版された本でもない限り誤字なんて書いてれば普通に出るし、つかそういったものでも出る時は出るわけで
無駄な改行云々も意識しているかは兎も角表現としての改行もあるし
とここまで書いて思ったけど長いなすまぬ
 ▼ 480 ーロット@ぎんのこな 17/03/14 00:48:20 ID:.OCdnddE NGネーム登録 NGID登録 報告
乙!これは続きが気になる
最後まで読んで>>477みたいなのが見えちゃうと余韻が薄れるから気をつけてね
いくらでも待つし、色々と不自然のないようにやれば?
 ▼ 481 ツドン@おだんごしんじゅ 17/03/14 06:56:45 ID:DA9IRMoo NGネーム登録 NGID登録 報告
普通に面白いがなぁ…
ssでこのクオリティならかなりの物だろ。
次回作も待ってますよー。頑張ってください。
 ▼ 482 ーダイル@ハンサムチケット 17/03/14 07:03:11 ID:KlnOg6u6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
いきなり評論家()出てきて草
ともかく乙!PWT編待ってるよー
 ▼ 483 ウワウ@ハートのウロコ 17/03/14 07:36:16 ID:/kYZTBeQ NGネーム登録 NGID登録 報告
何スか藪から棒に
 ▼ 484 ルンゲル@いんせきのかけら 17/03/14 20:19:59 ID:Ux87Zll6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

PWT編楽しみ
 ▼ 485 ュウツー@りゅうのウロコ 17/03/14 22:31:01 ID:lWafv0Lk NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
PWT編は新スレかな?
何はともあれお疲れ様でした
 ▼ 486 ビシラス@パイルのみ 17/03/16 01:19:43 ID:qMQuRblI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
乙です!
面白かったです!
 ▼ 487 ツドン@インドメタシン 17/03/17 16:23:14 ID:UB8okhU2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
乙!
長編がんばれ!
 ▼ 488 ニノコ@イワZ 17/03/22 07:24:51 ID:zC9Rs6uk NGネーム登録 NGID登録 報告
続きってもう出てる?
 ▼ 489 ガミュウツーX@かるいし 17/04/01 21:41:47 ID:/yiIBLuE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
続き期待あげ
 ▼ 490 ゴジムシ@こだいのきんか 17/04/10 03:13:55 ID:uq2fil2I NGネーム登録 NGID登録 報告
期待上げ
 ▼ 491 タチ@ほのおのジュエル 17/04/15 15:43:05 ID:Go9dtc8c NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
次スレってもう立ってるのか?
 ▼ 492 リゴンZ@ジャポのみ 17/05/03 11:17:14 ID:SNWdmkcQ [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ワールドトーナメントの会場はこちらです↓
pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=583906
 ▼ 493 ママ@つりざお 17/05/03 11:17:41 ID:SNWdmkcQ [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>492
修正
pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=583906
 ▼ 494 ムナイト@こんごうだま 17/05/03 12:23:54 ID:QvboNQBs NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
http://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=583906
上手く貼れてないみたいだから一応代わりに
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