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SS

【長編SS】ロケット団「Zリングください」

 ▼ 1 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/04 01:03:37 ID:iQVSysJo [1/26] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
Jingle bells♪ Jingle bells♪ Jingle all the way♪



今年もこの季節がやってくる。1年に1度の素敵な日。


人情豊かな南国アローラ地方も、もうすぐクリスマス。誰も彼もが幸せになれる日。


家族と、友達と、恋人と。いつもと違うちょっと特別な時間を過ごせる日。


物語は、そんな特別な日に込めた「彼ら」の祈りから始まる。




「花顔柳腰・羞月閉花   儚きこの世に咲く一輪の悪の華 ムサシ!」


「飛竜乗雲・英姿颯爽   切なきこの世に一矢報いる悪の使徒 コジロウ!」


「一蓮托生・連帯責任   親しき仲にも小判輝く悪の星 ニャース!」




「「「ロケット団  参 上 ! !」」」
 ▼ 2 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/04 01:06:34 ID:iQVSysJo [2/26] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-------カントー地方 ロケット団アジト-------


サカキ「……ご苦労だったな。それで、例の三人は?」

マトリ「まだ生きていました。カントー地方本部への招集命令を無視した分際で気楽なものです」

サカキ「……まぁいい。過ぎたことだ」

マトリ「しかし、あのような事を彼らに聞いてどうするのです?確かに世間はクリスマス一色」

マトリ「浮かれるあまり危機感を持たない社会に付け込もうと、団員達も今まで以上に士気を高めて活動していますが」

マトリ「よりによってあの三人に、『希望するクリスマスプレゼントを聞きだせ』などと……」

サカキ「……不服か?」

マトリ「いくらロケット団といえど、彼らにプレゼントをくれてやるほどの余裕はないハズです」

マトリ「例え飴玉一個でも、目ぼしい成果を残さずしてなお団員面するような恥晒し連中に報酬を与えるのはよくないかと」

サカキ「……言ってくれるな。だが、私は何も彼らの成果を見込んで報酬を渡すのではない」

マトリ「……と、言いますと?」

サカキ「近々、奴らがいるアローラ地方に我がロケット団の精鋭を送りこみ、勢力を強化する方針だ」

サカキ「その尖兵として、我々が新しく開発した新兵器を送り込もうと思ってな」

マトリ「! まさか!」


サカキ「             団員ナンバー・『F-13』             」


マトリ「……ロケット団が誇る科学者、ガンバ博士とゼーゲル博士の共同制作によって誕生した……」

サカキ「そう。ロケット団初の『アンドロイド団員』。心配せずとも団員として活動できるかどうかはテスト済みだ」

マトリ「……そして彼の最初の仕事がアローラ地方での活動、と」

サカキ「正確には、例の三人が希望したクリスマスプレゼントを届けることが『F-13』の最初の任務だ」

マトリ「そ、そんなことの為にロケット団の最新兵器を……」

サカキ「奴らと違って活動力のある『F-13』を使ってアローラの地を広い視野で調査しておきたい。プレゼントはついでだ」

サカキ「それで、彼らのリクエストは?」

マトリ「そ、それが……」
 ▼ 3 ネブー@ダイゴへのてがみ 17/12/04 01:08:38 ID:iqNPmD4U NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 4 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/04 01:12:14 ID:iQVSysJo [3/26] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
第1話(全12話)   「男子と女子の領域」

 ▼ 5 ュナー◆X5JqkpJxts 17/12/04 01:12:25 ID:A0iFv5r6 [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
あ!ムーマの人だ!
 ▼ 6 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/04 01:14:15 ID:iQVSysJo [4/26] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アローラ地方メレメレ島・ポケモンスクール。

我らが主人公・マサラタウンのサトシは、来るクリスマスに向けてパーティーの計画をクラスメイト達と考えているぞ。



カキ「……ど、どういうことだ!?今年は男女分かれてパーティーを開催するだと!?」

マオ「……不服?」

カキ「不服さ!去年は皆でククイ博士の家でパーティーを楽しんだだろう?」

カキ「今年になってどうしてそんな面倒なことをせにゃならんのだ!why?理解に苦しむ!」

スイレン「理由は大体察せるハズ。いや、カキには察してもらえなきゃ困る」

マーマネ「……あぁ、アレか。アレなら仕方ないなぁ」

サトシ「アレって?」

マーマネ「去年のクリスマスパーティー、僕達はパーティーが盛り上がるような出し物を各々考えてきたんだ」

スイレン「マオちゃんの持ってきたお菓子とか、マーマネのクイズ大会とか、盛り上がった」

マーマネ「スイレンの考えてきた『人ルガルガンゲーム』も楽しかったなぁ」

サトシ「何それ?面白そうじゃん」

スイレン「でもカキの出し物、『ダンスバトル大会』で全てが台無しになった」

カキ「…………」

サトシ「な、何か起きたのか?」


マオ「それはね、ダンスが得意分野なカキの自己満足企画だったのよ」

スイレン「クリスマスではっちゃけていつも以上にハイテンションなカキは見てて痛々しかった」

マーマネ「で、ダンス中カキがクリスマスツリーの電飾のコードに足を引っ掛けて転倒して」

スイレン「一回転したカキのかかと落としが私達が頑張って用意したクリスマスツリーにヒットして」

マオ「倒れてきたツリーの先端があたしの作ったケーキを一刀両断して」

マーマネ「キレたマオの正拳突きがカキの顔面に炸裂して」

スイレン「もう一回倒れたカキが今度はこれまた頑張って用意したディナーテーブルを道連れにして」

マオ「ひっくり返ったテーブルの脚が博士の股間にジャストミートして」

スイレン「博士が悶絶して倒れた拍子に博士の手が私のズボンの紐に引っかかって紐は解けてズボンは落ちて」

マーマネ「スイレンが博士をブン殴ったら飛んでいった博士がバクガメスの甲羅にバァンで」

サトシ「もういい、もういいです」

スイレン「うぅ……とにかく博士、絶対許さない!」

リーリエ「矛先変わった!?」
 ▼ 7 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/04 01:16:37 ID:iQVSysJo [5/26] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
マオ「てなわけで、あたしもスイレンも今年は男子と一緒のパーティーには参加しません!」

マーマネ「そ、そんな……」

スイレン「去年と違って今年はリーリエもいる。楽しく平和なパーティーができる」

カキ「ちょ、ちょっと待て!それでも物足りなかろう!?今年もオレ達と一緒に楽しもうぜ!」

マオ「男子の考えることなんてふざけることばっかじゃないの!男子のノリにはついていけないって言ってんの!」

スイレン「べぇー」

マオ「行こうリーリエ。今年のクリスマス、真面目に考えよっ」

リーリエ「……は、はい」

♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪

カキ「ク ソ ア マ ! !」ガンッ

マーマネ「ほら、そういうトコだよ?反省の意味もこめて、今年は僕らも僕らなりに楽しくやれるように計画しようよ」

サトシ「謝りに行かないのか?」

カキ「行くもんか。男子と女子ってのは決して相容れない関係にある。お互いに譲れないプライドってもんがあるのさ」

サトシ「そんなことないだろ!ちゃんと謝れば許してくれるって!」

サトシ「カキは去年謝ってないみたいだけど、ちゃんと気持ちを示しておけばこんなことにならなかったんじゃないのか?」

マーマネ「個人の事情ならね。でもこれは男子と女子、互いの価値観の違いから起こった事柄さ」

カキ「確かに事件の発端はオレだが、アイツらはオレじゃなく、男子そのものに対して怒っていた」

カキ「だからそんな男子のノリから離れるべくあの二人は女子だけのパーティーを始めようとしている」

サトシ「単なる憶測じゃないのそれ……」

カキ「さっきの様子からして、今頃アイツらの頭の中からはとっくに男臭さが消し去られている」

マーマネ「そうだね。フレアフレグランスだね」

サトシ「??」

カキ「とにかくこれはオレとマオ達との喧嘩じゃない。男子と女子の喧嘩なんだ」

サトシ「納得いかないよ!カキが行かないならオレが言ってくる!」

マーマネ「ヤレヤレ、これだからスクール初心者は」

カキ「ポケモ……いや、スクール全般において男子には男子の領域、女子には女子の領域があるということを理解しておけ」

サトシ「うぅ……」

マーマネ「気にしなくていいよ。きっと今頃リーリエもサトシと同じ心境さ」

カキ「だがすぐに気も変わる。サトシも開き直ってオレ達と一緒に来い」
 ▼ 8 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/04 01:19:54 ID:iQVSysJo [6/26] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-------ククイ家-------


ククイ「ハハハ、そりゃとんだ災難に巻き込まれたもんだ。お前もリーリエも」

サトシ「笑いごとじゃないよ!クラスがバラバラになっちゃうかもしれないのに!」

ククイ「ならないさ。アイツらはアイツら。みんなスクールの仲間さ」

ククイ「カキもマオ達も、お互いに触れてはいけない境界線に触れてしまっただけさ。明日になればまたいつも通りだ」

サトシ「でも、結局パーティーは別々なんでしょ……?」

ククイ「だな。……少し寂しいが、今年は男のクリスマスパーティーで盛り上がろうじゃないか!」

サトシ「うーん……」

♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪

サトシ「どうすっかね……カキの言う通りこのままでいいのかな」

ピカチュウ「ペカペカ?」

サトシ「リーリエはもう気が変わってると思う?」

ピカチュウ「ピーカー……」

サトシ「オレさ、お前と出会う前は友達が殆どいなかったんだよね」

サトシ「クリスマスはいつもママやオーキド博士といっしょ。……このスクールに通って、クリスマスも近づいて」

サトシ「やっと友達みんなでワイワイ楽しめるパーティーが開けると思ったのに……」

ピカチュウ「ピカー、ピカチュウ」

サトシ「まぁ、それがアイツら皆のルールなのかもね。オレはそんなの知らないし、従うっきゃないか……」


サトシ「パーティーはクリスマスイブ!会場はこの家!オレ達もしっかり出し物考えようぜ!!」

ピカチュウ「ピカーーー!!」

ほしぐも「0-(*゚Д゚*)-0」ビクッ


ビ エ エ エ エ エ エ エ … … ! !


サトシ「!? ピ、ピカチュウ、金平糖!」

ピカチュウ「ピカーッ!」シュバッ


ほしぐも「0-(*U▽U*)-0  ZZZ……」

サトシ「フフ、かわいい……コイツもきっとみんなとのクリスマスは初めてだ。盛り上げような」

サトシ「ん? ……ひょっとして、ウルトラスペースってところにもクリスマスはあるのかな?」

ピカチュウ「ペカーー……?」
 ▼ 9 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/04 01:21:54 ID:iQVSysJo [7/26] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-------12月22日-------


サトシ「え゛ぇ!?マオ達がモーテルの予約をしてるのを見たって!?」

マーマネ「ガチやん」

カキ「そうさ。ガチなクリスマスパーティー、略してガチパだ」

カキ「よほど外界と女子の空間との間に壁を作りたいようだ。女だけのパーティーは誰にも邪魔させないそうだ」

ククイ「とにかく、これで男子だけのクリスマスパーティーが決定したな」

カキ「異論は?」

マーマネ「無いっ!」

サトシ「お、オレも無い……かな」

ピカチュウ「ぺか……」

♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪

ネッコアラ「ふぉ〜……」

キーン コーン カーン コーン … …


サトシ「リーリエー!クリスマスにモーテル貸切るってホントかよ!?」

リーリエ「えぇ♪ と言っても小さなお部屋ですが……サトシこそ、男子側のパーティーの準備は順調ですか?」

サトシ「うん。……ねぇ、リーリエはどう思ってる?男子とか女子とか……」

リーリエ「アハハ、仕方無いと割り切ってます。これがスクールのルールなんだなって」

リーリエ「マオから教わりました。男子と女子にはそれぞれの領域があると」

サトシ「やっぱそうなんかな……」

リーリエ「ウフフ、皆で盛り上がることができないのは残念ですが、せめて終わった後、皆で出来事を語り合いましょう!」

サトシ「おぉ、いいな!」

ピカチュウ「ペカペカ」

シロン「コン!」


ナリヤ「仲良き事は美しきかな。些細な諍いもまたその証ですな」

ククイ「ホントはもっと仲良くしているといいのですが……意地の張り合いは若くて元気な証拠といいますが」

ナリヤ「元気なら何より。しかしその子供達の元気を間違った方向に導かないようにするのはポケモンスクールの務め!」

ククイ「……ですね。いつまでもこうして頑なな子供達に笑っていたいです」

ナリヤ「未来ある子供達の成長を見守ローブシン!」
 ▼ 10 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/04 01:25:11 ID:iQVSysJo [8/26] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「よしっ決めた!」

ククイ「バトル大会、だろ?」

サトシ「まだ何も言ってないよ!」

ククイ「お前が考えそうなことだ。お前の考える出し物くらいわかるぞ。そりゃ女子達も距離を置きたくなるわな」

サトシ「えぇ……でも三人ともバトル大好きなんだよ?仮にマオ達がいたって、盛り上がると思うけど……」

ククイ「メリハリを大事にしろメリハリを。教師として言うがカキもマーマネも、そういう時と場を弁えない行動が目立つなぁ」

サトシ「ママからも聞いたことある!『PTAを弁えろ』ってヤツかよ」

ククイ「……ま、まぁ似たようなもんだな。それより覚えておくといい」

ククイ「『話を相手のペースに合わせて接する』……それが、女子を落とすための男子の秘策だぜ♪」

サトシ「話を相手のペースに合わせて……女子を落とす……」モヤモヤ

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マオ「じゃじゃーん!アイナ食堂の限定メニュー、女子スペシャルだよ!」

スイレン「私達三人の共同製作だよ。どうぞ食べて」

リーリエ「論理的結論として残さず、お願いしますね」

サトシ「むぐむぐ……(マッズッ!何じゃこれ!?)」

マーマネ「まぐまぐ……(3人の強烈な個性が入り混じってる……)」

カキ「ダメだ、吐きそう」

マオ「どう?おいしい?」

サトシ「お、おいしいよ☆」

マオ「ホント!?」

サトシ「今だピカチュウ!床だ!床を狙え!マオ達の足元に『10まんボルト』!!」


ズドォォォォォォン!!


マオ/スイレン/リーリエ「「「ウ オ オ オ オ オ オ ア ア ア ア ! !」」」


ヒュウウウ……


サトシ「ふぅ……落ちたな」

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サトシ「何だってそんなことするんだ!三人は何も悪くないぞ!」

ククイ「何か勘違いしてないか?」
 ▼ 11 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/04 01:28:23 ID:iQVSysJo [9/26] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-------再び、ククイ家-------


モクロー「もっふっふぅー♪もっふっふぅー♪もっふっふぉーろろー♪」ジングルベー♪ジングルベー♪

ニャビー「にゃーにゃーにゃー♪にゃにゃぶにゃー♪」キョウハータノッシィー♪

ルガルガン「わーうーうーうーうー♪」クリスマスイブイブイブ-♪


サトシ「明日は交換用のプレゼントを買いに行くぞ。カキにもマーマネにも喜んでもらえるような物を買いにいこう!」

ピカチュウ「ピッカァ!」

ほしぐも「0-(*oωo*)-0」

ククイ「で、どこに買いに行くんだ?」

サトシ「トイ○らス!」

ククイ「好きだなぁ……まぁ、あまり高い買い物をしないようにな」

サトシ「ほーい」

ククイ「さぁ、今日は早いところ風呂入って寝るんだな。明日から冬休みだからって油断するなよ?」

サトシ「ほっほーい」

♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪

サトシ「ピカチュウ、まだ起きてる?」

ピカチュウ「ピカー」

サトシ「……リーリエ達、明日からモーテルに行くんだってさ」

ピカチュウ「ピカカピィ?」

サトシ「アハハ、気になるけどしょうがないよね。女子には女子、男子には男子の領域があるんだから」

ピカチュウ「…………」


サトシ「いよいよ明後日だ。男のパーティー、楽しもうぜ!」

ピカチュウ「チャァ〜……ZZZ……」

サトシ「……フフッ、おやすみ」
 ▼ 12 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/04 01:33:33 ID:iQVSysJo [10/26] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-------カントー→アローラ連絡船 航路-------


ボボボボボボボボ…………


団員A「うーみーはー広いーなー大きいーいなー♪」

団員B「浮かれるなよ。……アローラ到着までまだ5時間。着いたら早速『F-13』と行動開始だ」

団員A「休ませてくれないんですか?」

団員B「いや、1時間の仮眠をはさむつもりだ」

団員A「1時間!」

団員B「恨むなら、ボスに無茶なプレゼントを頼んだあの三バカを恨むんだな。まったく無茶な注文を寄越しやがって」

団員A「ホント、カントー地方には無いものですから今からこうして現地調達をするハメになりましたからねぇ……」

団員A「『Zリング』……アイツらにとって、その道具は価値のある代物なのでしょうか」

団員B「そうだろうな。余程の物ならオレ達が抜け駆けして懐にしまっちまうのもアリだがな」

団員A「ダメですって。ボスの命令は絶対ですよ」

団員B「わかってるさ……おいお前、『F-13』の状態は?」

団員C「スリープモードです。彼のエネルギー源はサンバ博士が開発した特殊な化学燃料のみなもので余計な消費は……」

団員A「まだまだ、アンドロイド団員の本格的な実戦投入は先になりそうですね」


団員B「……にしても、アジトで『F-13』の性能テストに参加したが奴の力には恐れいったな」

団員A「まったくです!……計算された戦術、トレーナーとしての圧倒的センス」

団員A「さらに手持ちはルンバ博士とゼーゲル博士によって強化改造されたポケモンときた。まさに鬼に金棒」

団員C「でもそのテストの参加報酬として私達もキッチリ頂けたじゃないですか♪……改造されたポケモン達を」

団員B「……フフ、だな。今回はそいつらの性能テストも兼ねているらしいしオレ達の役目は重大だ」


団員B「張り切っていくぞ!クリスマスに浮かれた世の中に絶望の火を放つのだ!」

団員A「世のリア充共の首をリース代わりに部屋に飾ってやるぜ!!」

団員C「あ、そう言えばお二方は先日フられてましたね。確か理由は……」

団員B「そうだよ!急に好きな人がいるって言われてフられたんだ!」

団員A「オレもです!しかもその好きな人とやらがオレ達二人のお互いの相手!」

団員B「♀つまりオレの彼女とコイツの彼女が付き合い始めてしまったんだよぉぉぉ〜〜!!♀」

団員A「同性に負けるオレの魅力って何なんだよぉぉぉ〜〜〜!!」

団員C「……大変ですね」
 ▼ 13 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/04 01:36:36 ID:iQVSysJo [11/26] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
次のおはなし



第2話(全12話)   「Zリングに迫る影」
 ▼ 14 クロズマ@マスターボール 17/12/04 03:20:26 ID:2YeXLcQw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ムコニャってめちゃくちゃ優秀だよな思いついたらすぐに一週間かそれ以上かかりそうな機械作るし
 ▼ 15 ルネロス@きょうせいギプス 17/12/04 06:05:16 ID:.MAiQDT. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>14
技術開発・資金調達・ボスへの忠誠、基本的に優秀なんだよ

ただ「現場の工作員」という現在の役職が致命的に向いてないだけ
 ▼ 16 イル@するどいくちばし 17/12/04 11:27:21 ID:mVrP02LA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
こいつはなかなか面白そうだな
 ▼ 17 ュナー◆X5JqkpJxts 17/12/04 12:16:53 ID:A0iFv5r6 [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
前のサトシに妹ができたやつはすごい面白かったから、これも期待!
 ▼ 18 ドリーノ@ひみつのコハク 17/12/04 13:16:27 ID:2EtryZnk NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>2
>>12
プルプルプルプルプルプル
ガチャ
マトリ「はい」
団員A「は!こちら団員A」

ナンバ博士「ナンバである!!!!!!!!!(怒)」
 ▼ 19 ナッキー@ふねのチケット 17/12/04 17:40:05 ID:jfptgbFU NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援支援
 ▼ 20 ータクン@リゾチウム 17/12/04 18:07:40 ID:HyNa6y6M NGネーム登録 NGID登録 報告
大支援
 ▼ 21 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/04 22:39:02 ID:iQVSysJo [12/26] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-------12月23日-------


サトシ「子供でいた〜い♪ずっとートイ○ーらースキーッズ♪大好きなオモチャに囲まれて〜♪」

ピカチュウ「ペカペカ〜♪」

ロトム「プレゼントの予算は5000円まで。ククイ博士との約束ロト」

サトシ「まぁ、それだけあれば何かしら買えるでしょ。ほらほら、店が見えてきたよ」

モクロー「ZZZ……」

サトシ「ほしぐもは博士に預けてきたし……久しぶりにハメ外すか!行くぞ!」

ピカチュウ「ピカァ!」

ロトム「サトシ!絶対に制限をオーバーするんじゃないロトーー!!」

♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪

サトシ「いょーし、豊作豊作♪」

ロトム「二人の喜ぶ顔が目に浮かぶロト」

サトシ「あっ」

ロトム「ロト?」


スイレン「わかっちゃいるけどやめられねぇ♪あホーレ♪」

ホウ「スーイスーイスーダラダッタースラスラスイスイスーイ♪」

スイ「スィーラスーダララッタースラスラスイスイスーイ♪」

アシマリ「あおっ♪あおっ♪」


サトシ「スイレン達だ!ちょっと会いにいってくる」

ピカチュウ「ペカー」


サトシ「スイレーン!アローラ!」

スイレン「ウンジャラゲ!?」ビクッ

ホウ「あ、でたなボーイフレンド!」

スイ「すがたをあらわしやがったなボーイフレンド!」

スイレン(き、聞かれてた……///)

サトシ「妹ちゃん達も一緒か!これからお出かけ?」

スイレン「聞いてなかった?これから明日のパーティーの準備をするために予約したモーテルに行くの」

サトシ「そっか!今日から行くんだったっけ」
 ▼ 22 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/04 22:40:15 ID:iQVSysJo [13/26] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ホウ「じー……」

サトシ「な、何?」

スイ「じー……」

スイレン「あ、二人とも。言い忘れたけど今年は女の子だけでパーティーをやるんだよ」

ホウ「えぇ?オメガマユゲは?かりんとうは?」

スイレン「無論、来ない」

ホウ/スイ「「え゛ぇーーーー!!?」」

サトシ(妹ちゃん達になんちゅうあだ名吹き込んでんだ……)

スイ「それじゃあピカチュウのおにいちゃんもこないの!?しょーたいしてあげなかったの!?」

スイレン「左様。男子禁制」

ホウ「ふばっ!?」ガビーン

スイ「おねえちゃん!クリスマスにボーイフレンドとすごさないでどうするのさ!!」

ホウ「そうだよ!のんきにおんなのこどうしでイチャイチャしてるばあいじゃないよ!」

スイレン「じゃあねサトシ。お互いパーティーを楽しんで」

サトシ「お、おぉ……」

スイレン「後、サトシのことは友達として認識してるけど、男子としては正直軽蔑してる」

サトシ「え゛ぇ!?もういいだろそういうの!」

スイレン「万が一、カキやマーマネと共謀して私達の領域に足を踏み入れようものなら容赦はしない」ギロッ

サトシ「し、しませんよ……」


ホウ「あーあ、またそうやっておねえちゃんはモテきをのがす〜」

スイ「こんきをのがす〜」

ホウ「いきおくれ〜」

スイ「うれのこり〜」

スイレン「あんまり言うと連れてってやんないよ。男子パーティーと言う名の監獄にブチ込むよ」

ホウ「…………」

スイ「…………」

サトシ「あっ、えーっと……」

スイ「…………セックス」

スイレン「」ブチッ
 ▼ 23 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/04 22:49:11 ID:iQVSysJo [14/26] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ガ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ! !


サトシ「ウアアアアアアアアア!!」

ホウ「ズボシだね」

スイ「おねえちゃんもオトメだね」


スイレン「ヴルルルル……チガウ……チガウ……ゼンゼンチガウ……チガウ……チガウ……ゼンゼンチガウ……」


ロトム「ピピピ! 何だあの化け物は!?恐ろしいオーラが漂ってるロト!」

サトシ「そこらのドラゴンポケモンの100倍怖い」


スイレン「チガウ……チガウ……ゼンゼンチガウ……」


ロトム「オーラから推測した戦闘力、1000、5000、10000、30000、50000……まだまだ上昇するロトォ!!」

ホウ「ピカチュウ!『10まんボルト』!」

ピカチュウ「えっ」

ホウ「やれ!」


ピカチュウ「ピ……ピカァァァァァ!!」ババババババ

スイレン「うぎぎぎゃぎゃん!!」ビリビリ

サトシ「あーあー……」

ロトム「戦闘力がものスゴい勢いで下降していくロト……」

スイ「きょうもセクシーなコツバンですこと」

ホウ「ちったぁあたまをひやせ」

♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪

スイレン「」

ホウ「じゃあピカチュウのおにいちゃん、ばいちゃ!」

スイ「ばいちゃ!」

サトシ「あ、あぁ……マオ達にもよろしく……」


ロトム「人は感情が高まるとモンスターと化す。データアップデー……あれ、このデータはもう登録済みロト」

サトシ「あはは、あの時は一緒にカキに怒られたっけ」

ロトム「あれは死を覚悟したロト」
 ▼ 24 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/04 22:51:49 ID:iQVSysJo [15/26] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ロトム「カキ達はサトシに何をくれるロトかな?」

サトシ「何でもいいかな。二人がくれるなら何だって喜んで受け取るよ」

ロトム「良い子ぶらないで真面目にどんなものが欲しいか答えるロト」

サトシ「うぅ……ん……」

ピカチュウ「ピカカピ?」

サトシ「逆に貰えそうなのを考えると……マーマネなら、ラボにあった面白い機械を何かくれるかも」

サトシ「カキは牧場自慢のアイスでも持って来……そうだ!カキには明日アイスケーキを作ってきてもらおう!」

サトシ「うん!それがいい!そうと決まれば早く家に帰ってカキんちに電話入れようぜ!」

ロトム「話が逸れたロト……」


……ガサッ


サトシ「!」

ロトム「ロト?どうしたんロト?」

サトシ「……今、ちょっと嫌な予感がしたような」

ロトム「サトシが身震いだなんて。プレゼントの予算オーバーしたこと、やっぱり後悔してるんじゃないロト?」

サトシ「してます……いや、そうじゃなくて!何かいたんだよ!ホラ、あそこの茂みの中から!」


ロトム「??」

サトシ「やっぱ気のせいか。行こっか」

ピカチュウ「ペカペカー」



団員A「…………行ったか」

団員A「アレがZリング……島民達からの聞き込みで得た情報が真実ならあの少年が持ってるもので間違いない」

団員A「アローラの少年少女はあのZリングを腕利きのトレーナーの証として所持しているようだ」

団員A「成程、例の三バカは凄腕トレーナーの称号欲しさにリングを求めていたのか。相応の実力もないクセに。しかし……」

団員A「Zリングの在り処を聞きだせたものの……『しまキング』に『守り神』と、物騒な単語が出てきて近づきづらい雰囲気だ」

団員A「なら一番手っ取り早い方法は……フフ、仲間達もきっとそれに気づくハズだ」

団員A「『F-13』もいることだし、Zリングは必ずいただくぞ」
 ▼ 25 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/04 22:53:57 ID:iQVSysJo [16/26] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-------カキ家-------


カキ「……そうか、来ないのか。なら仕方があるまい。時間を取ってしまってすまなかったな」

ホシ「アレ?いいの?いつものお兄ちゃんなら私が断ったらギャン泣きしながら止めるのに」

カキ「いいさ。お前もマオに招待されたなら女子だけのクリスマスパーティー、楽しんでくるといい」

カキ「その方がお互いにとって好都合かもだしな。男子には男子の盛り上げ方がある!」フンス

ホシ「お、おぉ……」


シブ「カキーー!サトシ君から電話だ!何でも明日のパーティーのことでお願いがあるらしい」

♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪

カキ「成程な。お安い御用さ」

サトシ『あんがとーござーまーすっ!!カキのお陰で楽しいパーティーになりそうだよ!』

カキ「ハハ、アイスケーキ一つで変わるなら苦労はないさ。今年こそはオレが、皆で楽しめる企画を考えてきてやるさ」

サトシ『あぁ、バトル大会はもう決めたからそれ以外ね』

カキ「了解。それでは明日の『男のガチパ』に 栄 光 あ れ !」

サトシ『栄 光 あ れ !』

ガチャッ

カキ「……ふぅ」


ホシ「でねでね、明日の朝にお兄ちゃんに送っていってもらうんだ」

アマラ「楽しみだねぇ。帰ったらいっぱい思い出話聞かせておくれよ」

ホシ「ねぇお兄ちゃん!明日は6時にリザードンで出発ね!」

カキ「あぁ。あとお願いなんだが……モーテルから少し離れた場所で下ろすから、くれぐれも道に迷わないようにな」

ホシ「マオさん達……よっぽどお兄ちゃんを隔離したいんだね」

カキ「まぁそういうことだ」

シブ「ところでカキ、サトシ君達に渡すプレゼントは用意してあるのか?」

カキ「あぁ、勿論。きっと驚くだろうぜ」

カキ「さぁ、サトシが折角バトル大会を企画してくれたんだ!運動がてらチョイと特訓するぞ!」

バクガメス「ガメェー」

ガラガラ「…………」
 ▼ 26 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/04 22:55:35 ID:iQVSysJo [17/26] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-------その夜 ククイ家-------


ほしぐも「0-(*U.U*)-0   ZZZ……」

サトシ「金平糖のストックもそろそろ尽きそうだな……また買いに行かなくちゃ」

ロトム「ほしぐもの1日の金平糖の消費量、毎日平均2gずつ増えていってるロト」

サトシ「まぁ、成長してるってことだな。何より」

ロトム「成長……ほしぐもも今はこんなに小さくとも、成長すればきっと強そうなウルトラビーストになるロト」

サトシ「うん……」

-----------------------------------------------------

グラジオ「何故ウルトラビーストがお前といる!?そいつらは危険な存在なんだぞ!?」

サトシ「いや、ほしぐもは全然危なくなんかないよ」

グラジオ「……ウルトラビーストが何かわかってるのか?」


グラジオ「リーリエがポケモンに触れなくなったのは……ウルトラビーストに襲われたからだ」

-----------------------------------------------------

サトシ(ほしぐもはそんなんじゃないよ。ウルトラビーストもポケモンなんだ)

サトシ(夢の中で伝説のポケモン達の言ってた通り、オレが愛情をもって育ててやればいい)


ククイ「サトシ、お前にお客さんだぞ」

サトシ「えっ、お客さん? 誰だろう……」

♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪

男性「初めまして。私、島巡り協会の者です」

サトシ「島巡り協会?」

男性「アローラの伝統文化、島巡りを広めるべく我々は活動しているのです」

男性「実はこの度、我々島巡り協会は多くの地方にこの良き文化を広めるべくPR活動を行っておりまして」

男性「アローラの文化に精通しているトレーナーを探していたところ、こちらにお住まいのお子様の噂を聞きつけまして」

男性「失礼ですが、お名前を……」

ククイ(何だ?こんな時間に押し売り業者か?宗教の勧誘か?)

サトシ「マサラタウンのサトシといいます!」

男性「!? ま、マサラタウンとは……まさかカントー地方の?」

サトシ「そうですが……何かご用ですか?」
 ▼ 27 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/04 22:58:32 ID:iQVSysJo [18/26] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
男性「いえいえ、これは失礼しました。アローラにはいつから?」

サトシ「数ヶ月くらい前から……です」

男性「成程……わかりました。本来であれば生粋のアローラのトレーナーにお願いしたいところですが……」

男性「どうか近くの公園でお話ししましょう!PR活動にあたっての交渉などを……」

ククイ「なんだなんだ、それはつまりサトシを島巡りPRのイメージキャラクターにするってことですか?」

サトシ「!?」

男性「いえいえ、我々はアローラ中の多くのお子様に交渉をお願いしております。勿論御宅も例外ではございません」

男性「PRすべきは島巡りに挑戦する子供達の元気な姿。ほんの短時間、短時間だけ取材をさせてほしいのです」

ククイ「何を取材するのです?」

男性「そうですね……例えば、バトルをしているところとか」

サトシ「!」

男性「どうですサトシ君。取材を受けてくれますか?……私とバトル、してみませんか?」

サトシ「やりますっ!!」

ククイ「おぉい!?」

サトシ「大丈夫だよ博士!晩御飯までには戻って来るって!」

♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪


ククイ「ハァ……サトシ。あんな胡散臭い業者についていくとは世間知らずな」

ロトム「僕はちょっと見てくるロト」

ククイ「そうか。頼んだぞ」





-------メレメレ島のどこか-------


団員C「ハァ……留守番は暇ですね……」

団員C「持ってきた漫画は読み終わっちゃいましたし、猥談で盛り上がる相手もいませんし……何をしましょう」


                    タッ……                タッ……


団員C「おや、帰ってきたのですか?『F-13』」

団員C「え?一緒についてきてほしい?やだ///それはお誘いですか?」

団員C「フフ、冗談ですよ。融通が利かないのですねアナタ ……さぁ、行きましょう」
 ▼ 28 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/04 23:01:34 ID:iQVSysJo [19/26] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-------メレメレ島 モーテル-------


「「「「「グッパ、グッパ、グーーーッパ!!」」」」」

スイレン「あらら」

マオ「決まりだね。じゃああたしとスイレンは明日のごちそうに使う材料をコンビニで揃えてくるから」

リーリエ「はい。私はそれまでホウちゃんとスイちゃんの相手、ですね」

ホウ「けんとうをいのる」

スイ「きをつけてねー」

スイレン「もう大袈裟。買い物に行くだけなのに」

アシマリ「あおっ、あおっ」

マオ「よしっ、行くよアママイコ。一緒に明日食べるお菓子選んでこよっ」

アママイコ「まぁーい!」

♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪

スイレン「……とは言ったものの」

マオ「寒゛っ!!夜だからって今日は寒すぎない!?スイレンはよくいつもの恰好でいられるね」

スイレン「マオちゃんだって着込んでいるように見えて脚はしっかり出してる。何かそういうポリシーでもあるの?」

マオ「無い。たまたまだよ」


マオ「……にしても、あれから早一年か。去年のクリスマスは散々だったねぇ」

スイレン「早いもんだね。私もこの一年で色々なことがあった」

スイレン「リーリエに出会って、サトシに出会って、師匠に出会って、ポケモンバトルをして……」

アシマリ「あぅ〜」シミジミ

マオ「ハハ、確かに皆の中で一番周りの環境が変わったのはスイレンかもね」

スイレン「……フフ、ZリングとZクリスタルも手に入れた。今年の成長の証として、これらは私の一生の宝物だね」


通りすがりの男性「!」ピタッ


スイレン「サトシやカキほどじゃないにしても……私は私らしく、トレーナーとしての力を身につける」

スイレン「そんな未来のために、運命は私にZリングを授けたのかも……」

マオ「おぉ、何かいつになく哲学的だね」


通りすがりの男性「おぉーい!そこのお嬢ちゃんたち、ちょっといいかい?」
 ▼ 29 トツキ@おうごんのみ 17/12/04 23:36:49 ID:GGbmeVCc NGネーム登録 NGID登録 報告
全力支援
 ▼ 30 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/04 23:37:19 ID:iQVSysJo [20/26] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-------メレメレ島 どこかの公園-------


男性「よし、この辺でいいかな」

サトシ「じゃあ、お願いします!早速!」

男性「あぁ、それなんだが……その前に僕からお願いをしていいかな?」

サトシ「? ……何でしょうか」

男性「実は僕達島巡り協会はね、アローラの文化を世に広めるための仕事をしていることは話したと思うけど」

男性「島巡りの文化の良さを全国に売り込むためにグッズ販売を用いた宣伝も行いたいと思ってるんだよ」

サトシ「どこでもド○えもんみたいなヤツですね」

男性「ちょっと違うね」


男性「そこでだ。グッズ開発の資料として君のZリングを少しの間だけ貸してもらいたいんだけど……」

サトシ「ええ゛えっ!?ダメですよ!これは大事なものなんです!」

ピカチュウ「…………」

男性「やっぱりか。でもね、これも仕事の一つなんだ。君が僕らに協力してくれるならぜひお願いしたい」

男性「君の言い分もわかるよ。実際取材はともかく、この件を承諾してくれる子は中々いないんだ」

男性「ね?貸してくれたら君はPRで大きく取り上げてあげるよ。そうすれば君はたちまち世界中の人気者さ」

サトシ「…………」

ピカチュウ「ピカ、ピチュ」

サトシ「あぁ分かってる。大丈夫」

男性「……受けてくれるんだね?」

サトシ「いいえ。お断りします!……あなたの仕事、面白そうだけどさすがにZリングまではやることはできません」

男性「いや、だから貸してくれるだけで」

サトシ「これはただのリングではありません!オレにとってこのZリングには大事な意味があるんです!」

男性「強いトレーナーとしての証……だろ?だけどね、本当に強いトレーナーは称号に拘らないものだよ」

男性「君はそれを意地でも手放したくないようだが、そう言ってるウチはトレーナーとしてまだまだだね」

男性「心配せずとも君の実力は君自身でも証明できる!たかが記号、さぁ、こっちに渡したまえ」

サトシ「……っ!」


サトシ「          コイツは!オレの目標を叶えるためのものだ!!          」
 ▼ 31 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/04 23:38:40 ID:iQVSysJo [21/26] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
男性「何だ……急に怒ることないじゃないか。少しの間だけと言っただろう?さぁ……」

サトシ「断るって言ってんだろ!」

男性「それじゃ困るよ!もう何度もそうやって断られてるんだ!君は人が良さそうだし、僕を助けると思って……」

サトシ「行くぞ、ピカチュウ」

ピカチュウ「ピカッ!」


男性「…………」


男性「          待   て          」



-------同じ頃-------


スイレン「は、放してください!」

通りすがりの男性「君が抵抗しなければすぐに放してやるさ。ちょっと借りたいものがあるだけなんだ」

スイレン「私のZリングをどうするつもりですか……?」

通りすがりの男性「僕は珍しいモンに目がなくてね……」


マオ「アママイコ、『マジカルリーフ』!」

ズ ァ バ ッ ! !


通りすがりの男性「がふっ!?」

マオ「一体何なんなのよアンタ!通りすがりに人の持ち物を奪おうとするなんて何考えてるの!」

通りすがりの男性「そりゃあ、人の物やポケモンを奪うのも僕らの仕事だからねぇ……」

スイレン「? ……違う」

マオ「違うって、何が?」

スイレン「あなた……ここらの人じゃない。あなたはどこから来たの?」

通りすがりの男性「まぁ、じきにここもウチらの支配下におかれる。それならここで名乗った方がいいよな」






男性「子供にしちゃ危機感はあるようだね……いいさ。こうなりゃ僕の正体、教えてあげよう。マサラタウンのサトシ君」

サトシ「?」


                          バ     ッ     !
 ▼ 32 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/04 23:41:59 ID:iQVSysJo [22/26] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
男性→団員A「初めまして!同じカントー出身のポケモントレーナー!」


通りすがりの男性→団員B「オレ達は世界中のポケモンを悪巧みに使いまくって金儲けをするロケット団だ!!」




サトシ「ロケット団……!?」

団員A「そうさ。君もカントーの人間ならよく知ってるだろう」

サトシ「何しにアローラまで来たってんだ?」

団員A「オレ達は、仲間とともにアローラに滞在中のでき損ないの団員の手伝いをしにやってきたのさ」

団員A「せっかく見つけたZリング……ここでみすみす見逃すわけにはいかないな」

団員A「それを渡すのが嫌ならせめてバトルの取材には付き合ってもらおう!だが正体を知られた以上、敗ければどうなるか……」

サトシ「あんな奴らの仲間になんか敗けるもんか!やるぞ、ピカチュウ!」

ピカチュウ「ピッカァ!!ピカッチュ!」バチバチ

団員A「フフゥ、強そうなピカチュウだ。改造ポケモンの性能テストをするには丁度いい相手かもしれないなぁ」




スイレン「ロケット団……!?」

マオ「ってことは、あの三バカの仲間?」

団員B「おや、例の三人を知ってるのか?こんな子供にも知られているとは、アイツらも侮れないな」

団員B「最も、印象は最悪のようだがな。子供にバカにされるとは情けない奴ら」

スイレン「サトシからあなた達の事は色々聞いたことがある。……ポケモンと人の共存を大事にするアローラにおいて……」

スイレン「          あなた達は、最も不適合な存在          」ギロッ

団員B「……おぉ怖。見かけによらずキツイ性格してんなぁ」

スイレン「あなた、Zリングが欲しいの?」

団員B「あぁ、いくらかな。他にも手に入れる方法はあったが……」

団員B「大試練だの何だの、アローラの文化はわからないことだらけ」

団員B「なんでロケット団らしく、Zリングを持っているガキ共から直接奪うのが一番手っ取り早い方法だと思ってな」

マオ「ス、スイレン……」

スイレン「マオちゃん、下がってて」

スイレン「……残念だけどあなたは、大試練を突破するよりも回りくどい手段を選んでしまったみたい」

団員B「?」

スイレン「          私……強いから          」
 ▼ 33 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/04 23:50:46 ID:iQVSysJo [23/26] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「改造ポケモンって何だ?」

団員A「フフ……さぁ、出てきやがれ!」


シードラ「フシュゥゥゥゥ……フシュゥゥゥゥ……」


サトシ「シードラだ!でも……何かおかしいような」

団員A「気が付かないか?コイツの放つ違和感に」

サトシ「あ゛っ!?浮いてる!!」

団員A「そうさ。水中でしかまともに戦うことのできないシードラを、水陸両用に改造したのさ」

団員A「気をつけた方がいいぜ……コイツは住み慣れた培養液のカプセルから離れて気が立ってるんだ」

シードラ「フシャァァァァァァ!!」

サトシ「! ……ヤバそうだけどピカチュウ、戦えるか?」

ピカチュウ「ピカッチュ!」





団員B「さぁ出てこい!オレの改造ポケモン!」


ニャース(改)「フィィィィ……」

スイレン「ニャースだ。カントーの」

マオ「改造ポケモンだって……一体普通のニャースとどう違うんだろ?」

団員B「お前達、例の三人を知ってるのならこのポケモンも当然知ってるよな」

団員B「だがコイツはあの落ちこぼれの数倍強い!特殊な訓練をされたポケモンだからな」

ニャース(改)「キャァァァァァァオ!!」

マオ「喋らない……てことは、あたし達が見たアレとは別の子みたいだね」

アシマリ「あ、あぉ……」

スイレン「苦しそう……きっと無理をさせられたんだ。あの子の眼、生き物のそれじゃない……許せない」

団員B「わかってるな!オレが勝ったら当然お前のZリングは頂く!随分な大口を叩いてくれたし、後悔しても知らねえぞ!」

スイレン「しない。するのはあなたの方」

団員B「言ってくれるじゃねぇか。さぁニャース、これからお前は自由だ!お前は戦うために作られた改造ポケモンだ」

団員B「ここからはオレと、お前自身の闘争本能を信じて暴れまくれ!」

ニャース(改)「キ ャ ォ゛ オ゛ オ ォ オ゛ ! !」
 ▼ 34 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/04 23:52:58 ID:iQVSysJo [24/26] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「来るぞ!ピカチュウ!」

ピカチュウ「!」


団員A「シードラ!『りゅうのはどう』!」


シードラ「プシュオ オ オ オ オ ! !」


サトシ「ピカチュウ、ジャンプでかわして『エレキボール』!」

ピカチュウ「ピカッ!」


団員A「逃がすかよ!飛べシードラ!ピカチュウに追いつけ!」

シードラ「シュバッ!」バイーン!

サトシ「なっ!あのシードラは上にも動けるのか!?」

団員A「もらったぜ、今度こそ『りゅうのはどう』!」


ヴ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ン ! !


ピカチュウ「ピゴォッ……」

サトシ「ピカチュウーーー!!」

団員A「さぁ食らえ!お次は『ハイドロポンプ』だ!!」

シードラ「ドララララララ……」

サトシ「来るぞ!今度は耐えろ、ピカチュウ!」

ピカチュウ「ピカァ……」

団員A「バカめ!今度は避けないつもりか!改造ポケモンのとっておきの大技……耐えられるもんなら耐えきってみろ!」


ボ バ ァ ァ ァ ァ ァ ァ … …


ピカチュウ「ピ……ピカァ……」

団員A「この水圧で一歩も退かないとは大した根性だな……だがいつまで持つかな?」

サトシ「何てことないさこのくらい!ピカチュウ、『10まんボルト』!!」

団員A「!! まさか!……シードラ!今すぐ止めろ!電気技が来るぞ!」

シードラ「!?」


ピカチュウ「ピ……カ……ヂャア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ! ! !」
 ▼ 35 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/04 23:55:04 ID:iQVSysJo [25/26] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ(水は電気をよく通す。スクールでも習った常識だぜ!)


シードラ「ゴボボボボボ……」

シードラ「」


団員A「……! 改造ポケモンがこうもあっさりと……」

団員A「なるほど。子供とはいえ、Zリングを持つトレーナーの実力……恐れ入ったぜ」


サトシ「教えてくれ!どうしてオレのZリングを奪おうとしたんだ?」

団員A「さぁな。ソイツは企業秘密と言うヤツさ。バトルに敗けたとはいえただの子供に教えるわけにはいかない」

サトシ「オレから離れたら、今度は他のトレーナー達のZリングを奪うつもりなのか?」

団員A「まぁ、そういうことだな。覚えておこうマサラタウンのサトシ君。君は確かに強いトレーナーだ」

団員A「だが……これからもしオレ達の計画をどこかで知り、邪魔をするようならば……その時は容赦をしない」

団員A「脅しではないが一つだけ忠告をしておく。今、このアローラには我々ロケット団の精鋭が他に3人来ているのだが」

団員A「その内の一人は我々ロケット団の秘密兵器と呼ばれる男。君如きでは絶対に敵わない」

サトシ「秘密兵器……」

団員A「そうさ。自分で言うのもなんだがオレは今回派遣された団員の中でも最弱」

団員A「オレのような下っ端に配られるような雑魚ポケモンに勝ったところでいい気になるんじゃないぞ」

サトシ「雑魚……自分のポケモンをそんな風に言うなんて……」

シードラ「」

団員A「秘密兵器のテストに参加した報酬として少しは期待したが……まぁ、こんなもんだわな」


サトシ「待て!どこに行くつもりだ!」

団員A「もう一度、アローラに新しく構えた基地に戻って作戦を立て直すのさ」

団員A「仲間が帰ってるかもしれないしな。あーぁ、またオレはここでも役立たずってか……」

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― 

ロトム「サトシ、大丈夫だったロト?」

サトシ「ロトム!わざわざ迎えに来てくれなくても」

ロトム「追いかけてきたけど緊迫した雰囲気でずっと出てこれなかったロト。まさかあの人の正体がロケット団だったとは……」

サトシ「アイツらはZリングを欲しがってた。そのためにアローラに基地を構えてるって」

サトシ「Zリングか……だとしたら心配だな。カキとスイレン、大丈夫かな……」
 ▼ 36 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/04 23:56:07 ID:iQVSysJo [26/26] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
次のおはなし



第3話(全12話)   「まずは二人」
 ▼ 37 リキザン@ポイントマックス 17/12/05 02:07:02 ID:AbHKvZhU [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援ダ!
 ▼ 38 ムッソ@きのはこ 17/12/05 17:07:05 ID:Bsw3k8ck NGネーム登録 NGID登録 報告
支援ネ
 ▼ 39 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/05 19:54:48 ID:LKmYc8ao [1/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スイレン「…………」

団員B「ハァ……ハァ……」


ニャース(改)「グフゥ……」

アシマリ「お゛……お゛っ……」ドサッ

アシマリ「」


マオ「そんな……スイレンが敗けた……」

団員B「手こずらせやがって!……だがいいものを見せてもらった」

団員B「仲間の報告から、Zリングは己を強いトレーナーだと示すためのただの飾りだと思っていたが」

団員B「『Zワザ』か……ますます欲しくなっちまった」

マオ「あなた達ロケット団はZリングを何に使うつもりなの?」

団員B「んー、そうだな……」

------------------------------------------

団員A「『Zリング』……アイツらにとって、その道具は価値のある代物なのでしょうか」

団員B「そうだろうな。余程の物ならオレ達が抜け駆けして懐にしまっちまうのもアリだがな」

------------------------------------------

団員B「別に。ただ純粋に欲しかっただけさ。さっきのなんやらトルネードのような絶大な力をね」


マオ「させないよ!アママイコ、『マジカルリーフ』!」

アママイコ「あむあぁぁーーー!!」


団員B「ニャース、『つじぎり』だ!」


ズァバァァァ……ッ!!


団員B「悪いがこれ以上無理させないでおくれ。コイツも疲れてるんだ。早いトコ敗けたお嬢ちゃんはZリングを渡して消えな!」

スイレン「…………」

マオ「スイレン!」

アシマリ「あ、あぅ……」


マオ「          逃げよう!!          」


団員B「なっ!? おい、待ちやがれ!!」
 ▼ 40 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/05 19:58:18 ID:LKmYc8ao [2/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
マオ「はーっ……はーっ……も、もう追ってこないかな?」

スイレン「…………」

マオ「アイツ、いつもの奴らと比べものにならないくらい強かったね……って、スイレン!ちょっと腕貸してみ!」

スイレン「?」

マオ「うわっ……えらい深い切り傷だよ!逃げる最中にやられたんだ」

スイレン「ホントだ。気付かなかった」

マオ「もう!しっかりしてよ!敗けてからずっと黙りっぱなしだったし」

スイレン「驚いてた。私……私自身が思ってたより、強くなかった」

マオ「あー……大丈夫!スイレンが何を言おうが、あたしはそうは思わないよ」

マオ「早いトコアシマリと一緒にケガ診てもらおう。お菓子はまた明日の昼に買いにいこうね」

スイレン「リーリエや妹達をガッカリさせちゃうね」

マオ「気にしすぎだって!おぶってあげるから少しは落ち着いて。ほら、乗りな」

スイレン「!?///  い、いいよそういうのは」

マオ「構うな構うな!あぁ、アママイコはアシマリをお願いね」

アママイコ「まい!」


マオ「坊や〜♪良い子だ寝んねしな♪」

スイレン「私、坊やじゃない……」






ニャース(改)「フシャ……ァ……ァ゛」

団員B「チッ、バグっちまいやがったか。こうなると無条件で20時間は活動できなくなる……」

団員B「やっぱあの娘の言う通り、これも手っ取り早い方法じゃねぇのかな」

団員B「……しっかしZリングがあんなにスゲェものだとは思わなかった」

団員B「こりゃ自分用も必ずゲットしておかなきゃ今回の任務、絶対後悔するぜ」

団員B「だがあんなレベルのトレーナーが何人もいるとなりゃ、さすがの『F-13』もキツイか……?」

団員B「いや、アイツは特別だ。あの娘と同じくらいの実力をもったトレーナーが5人がかりで襲い掛かっても敵わんだろうよ」

団員B「さてと……そろそろ交代の時間だ。今度はオレが留守番しますかね。飯でも食うか」
 ▼ 41 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/05 20:00:42 ID:LKmYc8ao [3/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ククイ「ロケット団か……最近、色々と自分の周りが物騒になってきてる気がするな」

サトシ「ホントにね。……リーリエやほしぐもの事で大変になってきてるってのに」

ククイ「お前も原因の内のひとつなんだがな」

サトシ「はぇ?」

ククイ「フフ、何でもない。とんだ災難だったなサトシ」

サトシ「アイツらはZリングを狙ってた。オレはいいけど……カキやスイレンが心配なんだ」

サトシ「それにいずれは……リーリエ達だって危なくなるかもしれないし」

ククイ「研究者として、改造ポケモンとやらについても気になるな」

ククイ「サトシ、ロケット団ってのはどういう組織なのか、お前の知ってる範囲で説明できるか?」

ロトム「●REC」

サトシ「んんっと……」

♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪

ククイ「なるほど……そんじゃ、事が大きくなる前に警察に相談した方が良さそうだな」

ククイ「たった4人。ジュンサーさん達ならすぐに締め上げてみせるさ」

サトシ「うぅん……」

ククイ「大人を侮るんじゃないぞサトシ。それより、明日のパーティー楽しもうな!」

サトシ「う、うん……」


サトシ「よしっ、じゃあオレは今日の事を報告しないと!カキ達に気を付けるようにって言っとかなきゃ」

ピカチュウ「ペカペカ」

サトシ「えーっと、番号はカキんちのとマーマネんちのと……あっ、しまった。モーテルの番号わかんないや」

ククイ「番号ならあるぞ。オレもアイツらが心配だから丁寧に伝えてやれ」つタウンページ

サトシ「あぁ、ありがとう博士」

サトシ(結局、アイツらがどうしてZリングを奪おうとしたのかわからなかったな)

サトシ(あの三バカが絡んでるとしたら、次に会った時にソイツらから聞きだすのもアリだな)

ほしぐも「0-(*^-^*)-0」ピタッ

サトシ「えっ」

シ ュ ン ッ ! !

ククイ「あっ、サトシ! ……まいったなこりゃ。今度はドコに行くことやら」
 ▼ 42 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/05 20:03:25 ID:LKmYc8ao [4/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-------メレメレ島 ロケット団基地(森)-------


ムサシ「らーすくりーすます あぎゃびゅまいはー♪ べりなすでーい げべろうぇーい♪」

コジロウ「でぃーっせーっ♪ せびふぉてぃー♪」

ニャース「あぁげべろさんうぉんせーーっしゃー♪(せーーっしゃー♪)」


ムサシ「今年もこの季節がやってきたわねぇ……この恰好でクリスマスを過ごすのも何年目かしら」

コジロウ「まぁまだ一日早いワケだが……でも今日は初日。二日連続で宴に明け暮れるってのも悪くないな」

ニャース「だニャー」

ソーナンス「ソーーナンス」

ヒドイデ「どいでっ」

ミミッキュ「むゅ」

ムサシ「クマちゃーん♪飲み物足んないわよ!ジャンジャン持ってきて!」

キテルグマ「…………」

コジロウ「あ゛っ、も、持ってきてください……」


ムサシ「かーーーっ!この日のために作っておいたオレン酒、めっちゃいけるわぁ!」

コジロウ「フフ、大人の特権て奴だな。ジャリん子共には味わえんこの贅沢!たまんないぜ」

ニャース「ニャーももっと肝臓を強くしないとニャ。コジロウ、アルコールの分解機能を活性化させる特訓とか無いかニャ」

コジロウ「タウリンでも飲んどけ。それよりも、お前達用のジュースもたっぷりあるんだ。飲め飲め」

ニャース「やれやれ……大人の特権を見せびらかすウチは、二人もまだ子供だニャ」

ソーナンス「ソーナンスゥ」


ムサシ「よおーし!盛り上がってきたところでコジロウ、何か歌いなさいよ!」

コジロウ「えぇー!?オレ?」

ニャース「決め台詞でもいいのニャ!女の子がコロっといくようなセリフ、言ってほしいのニャ」

コジロウ「うぅ……」

ムサシ「ほらコジロウ、コレ」つオモチャの剣

コジロウ「……フフ、よかろう」スチャ

ムサシ「あっ、スイッチ入った」
 ▼ 43 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/05 20:05:37 ID:LKmYc8ao [5/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
コジロウ「無銘とはいえ、剣に捧げた我が人生だ……死力を尽くせぬのなら」

コジロウ「          その信念 力づくでこじ開けようか          」

ムサシ「おぉ!」ゾワッ

コジロウ「秘剣 『燕返し』!!」ブォォォォン

ムサシ「キャァァァァーッ!!」

ニャース「やっぱりコジロウの宴会芸の十八番、『佐々木コジロウ』は最高ニャ!!」

ソーナンス「ソォォォォォォナンス!!」


シ ュ ン ッ ! !


ほしぐも「0-(*^▽^*)-0」

サトシ「うぉぉっ!?」ドテッ

ロケット団「「「!?!?」」」

サトシ「あ、あれ……どこだココ」


ニャース「これってもしかして……」

ムサシ「……割れた?」

コジロウ「……割れたな」


ロケット団「「「住所が割れたーーーーーーーーーーっ!!!」」」


サトシ「へっ?」

ムサシ「あぁぁジャリボーイがどうしてここに……殺される……社会的に殺される……」

コジロウ「暇人達からイタズラ電話や嫌がらせの手紙が届き、窓や車を荒らされる毎日が始まる……窓も車も無いけど」

ニャース「終わりニャ……こうなったら引っ越すのニャ……」

ソーナンス「ソォォォーナンス……」

サトシ「ちょっと!」

ムサシ「何よ!どうせアタシ達のことSNSに晒すんでしょ!?」

コジロウ「今までの事もあるだろうが見逃してくれよぉ!」

ニャース「いくら悪役でもlovely charmyな敵役に陰湿極まりない制裁はやめてほしいのニャーーー!!」

サトシ「するか!オレネットとかよくわかんないし……それよりも、こんなトコで何してるんだよ!」
 ▼ 44 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/05 20:09:22 ID:LKmYc8ao [6/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ムサシ「宴会よ。まぁ、子供には宴のない……間違えた、縁のない話。さっさとその小っこいの連れて帰った帰った」

コジロウ「小っこいのってな……あれはプチドガス。オレ達が狙ってる超レアなポケモンだろ?」

ムサシ「あぁ、そうだった。ささ、アタシ達は宴会の続きをやるから。早ぅ」

サトシ「ほいほい……」

ロケット団「「「…………」」」


ロケット団「「「        ま て ー ー ー ー ー ー ーい ! ! !        」」」


サトシ「ヤベッ、帰るぞほしぐも!」

ほしぐも「0-(*oдo*)-0」

シ ュ ン ッ ! !

ムサシ「逃げられた……」

コジロウ「テレポートするとは厄介なヤツだな。プチドガスから進化したドガースはきっともっと厄介に違いない」

ニャース「謎の多いポケモンニャ。いつか絶対に捕まえニャいと……」

ソーナンス「ソーーーーナンス!」


ムサシ「そういえば明日は本部からプレゼントが来るのよね」

コジロウ「あぁ!そうだったな。宴会の準備に頭いっぱいで忘れてたぜ」

ムサシ「ちょっとシッカリしてよ!Zリングよ?あのZリングが届くんだから!」

コジロウ「面目ない……でも、カントーに無いZリングを一体どうやって届けにくるんだろうな?」

ムサシ「んなもん現地調達でしょ?今頃団員達が頑張ってアローラ中を探し回ってるハズよ」

コジロウ「でもキチンと注文を聞いてもらえるほどオレ達って人望あったっけ……」

ムサシ「ちょと!もう少し自信持ちなさいよ。後輩だっていっぱいいるし」

ムサシ「……でも問題はこの間通信した相手がボス本人じゃなくあのオカッパメガネってこと」

コジロウ「うわぁ……そりゃきっとボスの影に隠れてオーダー変えられたりされてるかも……」

ムサシ「うんことか届いたらどうするよ」

コジロウ「トラウマものだな……」

ムサシ「まぁ気長に待ちましょ。ささ、お酒はまだあるしジャンジャン飲むわよ!」

コジロウ「おぉーっ!」

ニャース「らーすくりーすます あぎゃびゅまいはー♪」

ソーナンス「ソーーーナンス♪」
 ▼ 45 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/05 20:14:11 ID:LKmYc8ao [7/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-------2時間後-------


スイレン「何も帰りまでおぶってもらわなくても……」

マオ「ダメ!マオちゃんタクシーはしっかりお部屋までお客様を送り届けるのです」

スイレン「ハハ……」

マオ「にしてもビックリしたなぁ。まさかあの三バカがあんなにおっかない組織に入ってたなんて」

スイレン「Zリングが目的だとしたら、サトシとカキも多分狙われてる」

マオ「まぁあの二人なら何とかなるんじゃないの?メチャクチャ強いし」

スイレン「…………」

マオ「! あっ、えぇっと……スイレンも強いよ!さっき言ったじゃん。この一年で一番成長したのはスイレンだよねって」

スイレン「変わっただけで、私は二人に負けない何かを得られたわけじゃない」

マオ「ハァー……ごめん」

スイレン「こちらこそ。色々あったけど、明日は楽しいパーティーにしようね」

マオ「……うん。よっしゃ!じゃあリーリエ達も待ってることだしマオちゃんタクシー、ちょっと飛ばしますよぃ!」

スイレン「おぉー♪」


                    ズ ス ゥ ゥ ン ! !


マオ「!?」

スイレン「あれは……」


ガメノデス「ガ シ ャ ア ア ア ア ア ! !」


団員C「お似合いのカップル発見♪と思ったらまさかの両方女の子でビックリしつつときめいてます。どうも、ロケット団です」

スイレン「えっ、ロケッ……」

マオ「逃げようスイレン!これ以上アイツらに構ってられないよ!」ダッ

団員C「あっ!逃げないでください!そこの青髪の子!あなたのそれ、Zリングですよね!?」

マオ「無視無視!振り向いたらダメだよ!」

団員C「初対面でこの仕打ち……ひどすぎます! ガメノデス、『シェルブレード』!!」


ズ ァ バ ッ … … ! !


マオ「ぎっ……」

スイレン「マオちゃん!」
 ▼ 46 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/05 20:17:45 ID:LKmYc8ao [8/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アママイコ「あまま……」

団員C「むむ、抵抗するのですか?ガメノデス、今度はあのポケモンに『きりさく』!」

ガメノデス「ギ シ ャ ァ ァ ァ ァ ! !」

アママイコ「ヒッ……」


アママイコ「」

マオ「あ゛ぅっ……スイレン……アイツはZリングを狙ってる。あなただけでも早く逃げて!」

団員C「あらま。私達の目的を知っているのですか?……でしたら、例のものさえ渡してくれればこれ以上何もしませんよ」

スイレン「……っ!」

団員C「どうします? あなたの大切なZリングを取るか、これまた大事なお友達を取るか……」

スイレン「…………」

マオ「スイレン!構わないで!さっき言ってたでしょ!?運命はあなたにZリングを託したの!それはあなたのものなの!」

団員C「……また抵抗、するつもりですか?」

マオ「ひっ……! そ、そうよ!あたしだってトレーナー、改造ポケモンだか何だか知らないけど」

マオ「ポケモンを悪い事に使うような連中は見過ごせないよ」

団員C「ふむ……どうやらあなた達は、ロケット団について結構いろんな事を知ってるみたいですね」

団員C「でもちょっと……知りすぎたみたいじゃないですか? ガメノデス、『シェルブレード』!」

マオ「!」


スイレン「アシマリ、『バルーン』!!」

アシマリ「ア オ ォ オ ォ オ ォ ! !」


ポコン!

ガメノデス「!?」

団員C「これは!? ガメノデスの攻撃が通らなかった……」

マオ「スイレン、グッジョブ!万が一の為に考えておいた作戦がうまくいったね」

スイレン「マオちゃんもよく抵抗する勇気を持てた。マオちゃんじゃなきゃ中々できないことだよ」

スイレン「ロケット団、私はまだあなたの持ちかけた取引きに答えを出してない。なのにあなたはマオちゃんに攻撃した」

団員C「はわわ、これで取引きはパー。私は何をされても文句を言えないということですか」

団員C「……ふふ、釣られましたね」
 ▼ 47 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/05 20:21:02 ID:LKmYc8ao [9/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
団員C「でもどうします?あなたのアシマリ、深手を負っていて本気で戦えそうにはありませんが……」

スイレン「それも予めアシマリと決めてある。……守るんだ。マオちゃんもZリングも何一つ奪わせない」

アシマリ「あおっ!」

団員C「根拠無し、ですか……敗けるとわかってるのに、意味の無い煽りはしない方がよかったと思いますけど」

スイレン「…………」

団員C「でもそれであなたの気が済むのならいいです。その代わり……手加減しませんよ」

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― 

-----同じ頃-----


サトシ「……えっ?スイレン達もロケット団に……?」

リーリエ『驚きました……まさかサトシも会っていただなんて……よくご無事で。ケガはありませんか?』

サトシ「無いけど……」

サトシ「オレが会ったロケット団の話からすると、スイレン達が出くわしたのはアイツより強いヤツだ」

サトシ「スイレンを疑うわけじゃないけど……勝てたのかな。ちゃんと」

リーリエ『それが……敗けたそうです』

サトシ「!!」

リーリエ『でもご安心を!お二人は逃げることに成功したみたいです。連絡もちゃんと頂きましたし……』

リーリエ『お二人はポケモンセンターでケガを診てもらってからこちらに帰ってくるそうなので、気長に待つとします』

サトシ「そっか……また何かあったら連絡してくれよ!」


ピカチュウ「ペカー」

ロトム「ロケット団……いつものヤツらの他にもまだまだ厄介な敵がいるロト」

サトシ(スイレンでも勝てない相手……Zワザを使っても勝てないほどのヤツがロケット団にいるってことか……)

------------------------------------------------------

団員A「脅しではないが一つだけ忠告をしておく。今、このアローラには我々ロケット団の精鋭が他に3人来ているのだが」

団員A「その内の一人は我々ロケット団の秘密兵器と呼ばれる男。君如きでは絶対に敵わない」

------------------------------------------------------

サトシ(ハッタリじゃなかったんだ。秘密兵器のこと……スイレン達はきっとその秘密兵器にやられたんだ)

ククイ「サトシ、とりあえず今日は疲れたろう。遠いところまで買い物にも行ったし、そろそろ休んだらどうだ?」

サトシ「あぁ、うん……」
 ▼ 48 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/05 20:24:50 ID:LKmYc8ao [10/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ムサシ、コジロウ、ニャース。彼らの祈りから始まった物語はまだまだこれから。


マーマネ「ロケット団よりも強いロケット団か……例えZリングを持ってたとしても僕じゃそんな奴らに敵うはずないよね……」

トゲデマル「まりゅりゅ!」

マーマネ「ハハ、活きのいいこと……近所のお兄さんにも伝えておこう。アイツらの狙いはZリングだからね」


アローラ地方に現れたロケット団と秘密兵器「F-13」は今もなお、クリスマスに浮かれる島民達の眼を盗み暗躍する。


ホシ「…………」

カキ「心配せずとも明日はオレがモーテルまで無事送り届けてやる……女子には悪いが、近くまでお前に付き添うことにしよう」

ホシ「おねがいね?マオさん達には私から言っておくから」

カキ「フフ、助かる……」


時刻は深夜0時を回る。サトシ達にとって、最悪のクリスマスイブが始まった……


ホウ「ぐぉぉ……ぐぎゅぐばぁ……ZZZ……」

スイ「がぁぁ……がぎゃぎゃぁ……ZZZ……」

リーリエ「……」

シロン「コォン……」

リーリエ「遅いね、二人とも」

リーリエ「コンビニへ行くのを中断してポケモンセンターでケガを診てもらうって連絡をもらってから早数時間……」

リーリエ「何かあったのかな。泊まるなら泊まると言ってくれればよかったのに……」

リーリエ「こんな時間だし今から向こうを出るってワケでもなさそうだし……シロン、貴方はどう思う?」

シロン「コォ……」

リーリエ「サトシやカキならこんな時、どう行動すれば良いのかわかるんだろうね。……頼りになるもの」

リーリエ「……この部屋にいるのは、私と貴方とスイレンの妹ちゃん達だけ。何かあれば私が真っ先に行動するべきなのに……」

シロン「…………」

------------------------------------------------

リーリエ「サトシ、男子側のパーティーの準備は順調ですか?」

サトシ「うん。……ねぇ、リーリエはどう思ってる?男子とか女子とか……」

リーリエ「アハハ、仕方ないと割り切ってます。これがスクールのルールなんだなって」

------------------------------------------------

リーリエ(仕方ない……か。 ……)
 ▼ 49 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/05 20:30:23 ID:LKmYc8ao [11/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-------メレメレ島のどこか-------


団員A「しっかし……まさかお前が……このメンバーで一番の新参者のお前がなぁ」

団員C「(`・ω・´)」ドヤ

団員B「Zリング……ここまで近くで見るとやっぱり迫力が違うぜ」

団員A「そうっすか?オレもサトシとかいう少年がつけているものを見ましたけどそこまでのオーラは感じなかったですが……」

団員B「お前は『Zワザ』を出される前にあっけなく敗けてきたんだろうがっ」

団員C「まぁまぁ……でも、これで私も『Zワザ』の使い手です♪ 難しいですが、きっとモノにして見せますよ」

団員B「ハハハ、連中に渡す気ゼロか。……さてと、改造ポケモンの手入れでもしてやらんとな」


ニャース(改)「ギャァァ……オ……フシャァァァァ゛゛ッ!」

団員A「これはひどい」

団員B「つーわけで、オレは明日、日中仕事できないんでヨロシク」

団員B「言っとくがオレは最低限の仕事はしたぜ。ボロ敗けして帰って来たお前と違ってな」

団員A「うぅ……」

団員C「まぁまぁ、そんなことよりも持ってきたお菓子でも食べましょうよ。ほら、このドーナツとかおいしいですよ♪」

団員B「……で、お前はなんちゅうホクホク顔だよ。悪役ならもっと悪役らしい表情をしやがれ」

団員A「それで?そのお前が持ってるZリングの持ち主はどうしたよ?」

団員C「さぁ……」


団員C「       今頃……お友達と仲良く野宿でもしてるんじゃないでしょうか?       」


団員B「クレイジーサイコロリコンのお前の事だ。また趣味の悪いイタズラでもして放ったらかしてきたんだろう」

団員C「えへへ♪」

F-13「奴らに渡すZリングは僕が明日までに手に入れる。焦ることはない」

団員A「どぅおっ!?いつからそこに!?」

団員B「……で、今日一日アローラの視察をした感想はどうよ?」

F-13「悪くない場所だ。自然豊かで、ロケット団の力を以て壊す価値がある」

団員B「物騒な……まぁ、バトルマシーンの考えとしちゃ妥当だが」

F-13「僕はバトルマシーンではない。れっきとした団員だ」

団員B「そうかい……まぁ、今回お前がアジトの外を出るのは初めて。リフレッシュが出来たのならいいや」

団員B「……で、どうだ?明日は頑張れそうか?」

F-13「勿論だ」
 ▼ 50 ソッキー@きんのいれば 17/12/05 20:35:32 ID:a7qU/MmI NGネーム登録 NGID登録 報告
支援ン!!
 ▼ 51 クロー@そうこのカギ 17/12/05 21:58:18 ID:ZRoL6QqE NGネーム登録 NGID登録 報告
確かマシンの製作ってほとんどニャースがやってるんだよな

ボスの膝でゴロゴロしてるペルシアンなんかよりよっぽど優秀だよな
 ▼ 52 ュリネ@ひみつのコハク 17/12/05 22:15:41 ID:346iEJCM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 53 クラビス@ウタンのみ 17/12/05 22:30:20 ID:AbHKvZhU [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
おいおい、スイレンたちは無事なのか?
 ▼ 54 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/05 23:49:48 ID:LKmYc8ao [12/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
------- 翌 朝 -------


サトシ「ん……」

ロトム「Good morning ロト。早速だけど博士が呼んでるロト」

サトシ「うん……」

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― 

サトシ「……え!?」

ククイ「そういうわけだ。今からポケモンセンターに行くぞ」

サトシ「他の皆は?」

ククイ「……っと、そうだ。サトシ、カキ達にも連絡してこの事を伝えてくれるか?オレは先に行ってる」

サトシ「わ、わかった!」


ピカチュウ「ピ、ピカピー……」

サトシ「ピカチュウ、正直オレもまだ状況が飲み込めてない。どうして今になって急に?」

ロトム「……ふむ。このままでは謎は深まるばかりロト。ここは解決率100%・アローラ探偵ロ」

サトシ「迷ってたって仕方がない!……原因は後で本人に直接聞くとして、このことを早くカキ達に伝えなきゃ」

ロトム「……うん」

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― 

マーマネ『……わかった。僕もポケモンセンターに行くよ』

サトシ「あぁ。カキはもう向こうにいるってさ。まだポケモンセンターにいないのはオレ達だけらしい」

マーマネ『おし、急ごう!』


ロトム「サトシー……」

サトシ「ロトム、ほしぐもは頼んだぞ。金平糖は戸棚の一番右、上から二番目の引き出しにあるから」

ほしぐも「0-(*0_0*)-0」

サトシ「後の皆はオレについてこい!……多分、これから外に出たら気が抜けないと思う」

ピカチュウ「……」ゴクリ

サトシ「……じゃ、いってきます」

ほしぐも「0-(*0 o 0*)-0 ……」
 ▼ 55 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/05 23:57:21 ID:LKmYc8ao [13/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-------ポケモンセンター トレーナー専用救護室-------


マーマネ「ゼェ……ゼェ……あぁ、サトシもう来てたんだ」

サトシ「今来たトコだよ」

マオ「あぁマーマネ。これでやっと皆揃ったね」

マーマネ「……! な、何さその傷の量!」


夕べのバトルはアシマリが手負いの事もあり、スイレンの完敗だった。

バルーンでマオ達を守るのに精一杯、防戦一方のアシマリにガメノデスの一撃がヒット。そのまま勝負を決めたのだ。

敗けてもなおマオを庇うスイレンの抵抗もむなしく、Zリングは奪われ、結局二人とも傷付いてしまった。

二人の顔や腕に巻き付けられた包帯の数に、見ているこちらが痛さで倒れそうだ。


スイレン「……唯一の救いはアシマリもアママイコも二日後には元気に回復するらしいってトコロ」

マオ「それを聞いた時はホントに安心したよねぇ。あたし達はしばらくこのままだよ……」

スイレン「今年のクリスマスは病室で、か……」

リーリエ「何を呑気な事……ロケット団の方に襲われた時、貴方達は自分がどうなるのかわからなかったのですか!?」

スイレン「精一杯の事をした……けど敵わなかった。それだけ」

リーリエ「こんなになるまで抵抗するなんて……敵わないのなら早く渡してしまえばよかったものを」

リーリエ「ロケット団の方々の目的がZリングだと知っていながら、どうしてそこまでするのですか!?」

スイレン「……ゴメン。リングが無事でも、自分がもしもうバトルができない体になったら元も子も無いものね」

リーリエ「!! 縁起でもない事を!!」

ククイ「リーリエ、ここは病室だ」

カキ「……しかし、とんでもない野郎だな。スイレンの言う通り、運命はZリングの持ち主としてスイレンを選んだ」

カキ「偶然とはいえZリングを手に入れるという事は誇らしいことだ。それを何も知らない奴らが奪うなんて胸糞悪い」

サトシ「ロケット団の秘密兵器、か……スイレン、お前を倒した秘密兵器ってどんなヤツだった?」

スイレン「……え?」

サトシ「オレのところに来たロケット団が言ってた。この島にはもの凄く強いロケット団の秘密兵器がいるって」

サトシ「それって、どんなヤツだった?」

スイレン「……サトシ、さっきから言ってる秘密兵器って……何?」

サトシ「え?」
 ▼ 56 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/06 00:00:43 ID:KHOjefZI [1/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カキ「……そうか。ソイツはそこまで詳しく名乗ってなかったか」

マーマネ「でもスイレンを倒すほどのヤツだよ?きっと秘密兵器とかいうのに違いないよ」

サトシ「うーん……」


ホウ「おい!かりんとう!」

スイ「あとピカチュウのおにいちゃんも!ちょっときけ!」

サトシ/カキ「「?」」

ホウ「おねえちゃんはね、おんなのこなのにじぶんよりおおきなヒトをまもったの」

スイ「みどりのおねえちゃんをたからものといっしょにまもったの」

ホウ「おねえちゃんはかっこよかったよ。でもおにいちゃんたちはきてくれなかった」

スイ「ふたりともおねえちゃんよりおおきいクセに!どうしてたすけにきてくれなかったの!?」

スイレン「ホウ、スイ!無茶言わない」

カキ「…………」

ホウ「これだからおとこは……」

スイ「じぶんのやくわりもしらないで……」

サトシ「あぁ、えぇっと……」

カキ「二人の言う通りだサトシ。……済まなかったな二人とも。オレが不甲斐ないばかりに」

マーマネ「カキ?」

カキ「おねえちゃんは立派だ。こんなに小さいのに、マオもZリングも全部守ろうとしたんだ」ナデナデ

スイレン「……ぅ//」

カキ「だからお前達にもそんな風に慕われて……そういうトコロ、同じ上の兄弟として尊敬するよ」

カキ「オレなら守れる自信が無くてついつい取り乱してしまうだろうな。……焦ってしまうんだ。守らなきゃって思うと」

ホシ(だからお兄ちゃんは過保護で取り乱しがちなのか。……ひとつお兄ちゃんのことわかった気がする)

ホウ「そうだよ。おねえちゃんはかっこいいよ」

スイ「かりんとうはおとなしくだがしやでうりはらわれるといいよ」

カキ「……だけどな、情けないお兄ちゃん達だろうけど、オレ達にだってプライドがある」

カキ「だからオレ達にも、少しだけ抵抗させてはくれないだろうか?」

カキ「おねえちゃんみたいにカッコよくない、見苦しい抵抗をさ」

マオ「……何をするつもりなの?」

カキ「……サトシ」チラッ

サトシ「あぁ!そんなの決まってるだろ!取り返しにいくんだよ!スイレンのZリング!」
 ▼ 57 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/06 00:04:18 ID:KHOjefZI [2/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ククイ「おいおい!そりゃ本気か?警察だっているんだ。今更お前達がどうしようったって……」

サトシ「…………」

ククイ「ハァ……わかった。好きにするといいさ。そうでもしなきゃ気が収まらないか」

ククイ「ただしくれぐれも無理はするな。大人ってのは普通は子供を監視する役割を担ってるんだ」

ククイ「オレが余程の放任主義で寛大かついい加減な大人であることを、頭に入れておくように」

サトシ/カキ「「はい!!」」


マオ「……ハハ、ホントはその秘密兵器とやらとバトルしたいんじゃないの?内心バレバレだよ」

マオ「男子ってのは言い訳が得意なようで下手だよねぇ」

マーマネ「あぁ……それは何となくわかる」

サトシ「マーマネ、お前も行くんだぞ」

マーマネ「Why!?」

カキ「お前は小さいだろうが男だ。男なら少しは自分の役割を探して行動してみろ」

マーマネ「え、えぇ……」

マオ「スイレンよかったね。あなたのために男共が切磋琢磨して動いてくれるよ」

スイレン「……フフ、少しいい気分」

マオ「そう!今のスイレンは3人の召使いを従えたお姫様だよ!召使いはスイレンの為なら何でもやってくれるよ!」

スイレン「へぇ。 ……ん?何でも?」

マオ「そうだよ。試しに何か言ってみ」

スイレン「じゃあ……サトシ!カキ!あなた達のZリングを私に頂戴!」

サトシ/カキ「「ふざけんな」」

スイレン「嘘です♪」

ホウ「おねえちゃん、ボーイフレンドがきてからげんきがもどってきたね」

スイ「やっぱオトメだね」


カキ「よーし……ここに『男のZリング奪還部隊』が結成された」

サトシ「スイレンからZリングを奪ったヤツを見つけて、オレとピカチュウでとっちめてやるZ!」

マーマネ「僕もできることなら協力するよ!久々に男子チームの司令塔として活躍しますかねぃ」

カキ「張り切っていくぞ!」


「「「オオオオオォォォォーーーー!!」」」


ククイ「お前ら外でやれ」
 ▼ 58 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/06 00:06:10 ID:KHOjefZI [3/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カキ「よーし……ここに男の『Zリング奪還部隊』が結成された」

サトシ「スイレンからZリングを奪ったヤツを見つけて、オレとピカチュウでとっちめてやるZ!」

マーマネ「僕もできることなら協力するよ!久々に男子チームの司令塔として活躍しますかねぃ」

カキ「張り切っていくぞ!」


「「「オオオオオォォォォーーーー!!」」」


ピカチュウ(ホントに外に出てきてもう一回やるとは……)


カキ「……さて、これからロケット団の野郎共を探すわけだが……サトシ、何か心当たりはあるか?」

サトシ「ニャース達に聞いてみるのがいいかもしれないな。同じロケット団だし」

マーマネ「でも、彼らもどこにいるのかわからないよ?」

サトシ「それなんだよなぁ……ゴメン、見当つかないや」

---------------------------------------------

ほしぐも「0-(*^▽^*)-0」

サトシ「あ、あれ……どこだココ」


ニャース「これってもしかして……」

ロケット団「「「住所が割れたーーーーーーーーーーっ!!!」」」

---------------------------------------------

サトシ(森の中にアイツらの基地があるってのはわかるんだけど……それ以外にヒントは無いし)

サトシ(まぁ、適当に時間が経てば出てくるか。アイツらのエンカウント率ポッポ並だし)

カキ「何をしてる。早く行くぞ」

マーマネ「僕は一度マーマネラボに戻って使えそうな機械を探してくるよ」

サトシ「あぁ!じゃあオレは……」


リーリエ「皆さん!待ってください!」


リーリエ「ハァ……ハァ……」

カキ「リーリエ、何かスイレン達から伝言か?」

リーリエ「い、いえ、違うんです。その……      ……私も! 行きます!」

マーマネ「えぇ!?」

サトシ「あぁ、いいぜ!」

カキ「いや、ちょっと待ってくれ」
 ▼ 59 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/06 00:23:51 ID:KHOjefZI [4/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リーリエ「?」

カキ「これはオレ達の戦いだ。スイレンを守れなかったオレ達のせめてもの罪滅ぼしさ」

カキ「勿論アイツはオレ達を恨んでるわけじゃないってのはわかってる。けどここはオレ達3人で行かせてくれ」

カキ「それに途中でお前まで危険な目に遭えば……オレ達はもう誰とも合わせる顔が無くなってしまう」

リーリエ「私は誰も守ってくれなくとも、誰も恨んだりはしません。私も私の役割を果たさないと……」

カキ「なら今はスイレンの傍にいてやるといい。心のケアは女子の得意技だろ?」

リーリエ「…………」

マーマネ「き、気持ちだけ受け取っておくよ!リーリエの強さを疑うわけじゃないけど、危ない目には遭ってほしくないからね」

カキ「さぁ、今度こそ行くぞサトシ。こうしてる間にも、島の人達のZリングが奪われているかもしれない」

サトシ「あ、あぁ、ちょっと待って……」ゴソゴソ

サトシ「あ゛あ゛!やっぱり!!」

マーマネ「どしたのよ?」

サトシ「忘れ物した!ちょっと、悪いけど先行っててくれるか!?」

カキ「お前なぁ……」

マーマネ「わかった!サトシも早く用事を済ませてね!」

サトシ「あぁ!わりぃ!」ダダダダダ


リーリエ「…………」

カキ「じゃあリーリエ、オレ達はこれで」

マーマネ「リーリエもできることをね!」

リーリエ「……はい」

♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪

リーリエ(そうだ。「私にできること・するべきこと」が、「私のやりたいこと」とは限らない……)

リーリエ(……ちょっとワガママを言ってしまったかな)

サトシ「行ったか?二人とも」ヒョコッ

リーリエ「あれっ!?サトシ、病室に戻ったハズじゃ……」


サトシ「          行こうぜ!リーリエ          」

リーリエ「……!」



カキ(フフ……サトシ、お前ってヤツは……)

マーマネ(やれやれ、これだからスクール初心者は)
 ▼ 60 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/06 00:26:00 ID:KHOjefZI [5/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
次のおはなし



第4話(全12話)   「警官ごっこ」
 ▼ 61 ジョン@ばんのうごな 17/12/06 00:43:56 ID:LvLRP722 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 62 ンメン@ともだちてちょう 17/12/06 07:59:15 ID:huNzs8v2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ケケンカニ…ハウかハラか?
 ▼ 63 チコール@あおぞらプレート 17/12/06 08:06:40 ID:DkQNyC3s NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ゆけ、サトシ達よ!ロケット団のクズどもを懲らしめてしまえ!
 ▼ 64 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/06 20:47:18 ID:KHOjefZI [6/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-------ポケモンスクール 裏の森-------


リーリエ「ここに来たってことは……やっぱり、あの人達目当てですか?」

サトシ「あぁ。同じロケット団なら、きっと今までにこの辺で顔ぐらい合わせてるはずさ」

ピカチュウ「ペカー、ペカチュウ」

サトシ「失敬だな。オレだってちょっとは頭使うっての……」


ルガルガン「…………」クンクン

サトシ「どうだ?」

ルガルガン「うぅ……」

サトシ「ダメか……この近くじゃないのかな?」

リーリエ「文字通り迷宮入りですね……サトシ、やっぱりここはカキのように地道に聞き込みをしながら探しましょうか」

サトシ「面倒だけどそれっきゃないか……ほしぐもがいればテレポートで直送なんだけど……」

サトシ/リーリエ「「えっ?ほしぐも?」」


シ ュ ン ッ !

ほしぐも「0-(*^▽^*)-0」


サトシ「い゛ぃっ!?ほ、ほしぐも!?」

リーリエ「ほしぐもちゃん!」


サトシ「そっか!ほしぐもだ!回りくどいことせずに家に戻ればよかった!」ドーン!

ピカチュウ「バ カ チ ュ ウ」

サトシ「そうと決まれば!……ほしぐも!ロケット団達のところに連れてってくれ!」

ほしぐも「0-(*・ω・*)-0  ?」

サトシ「そうか、オレがアイツらをイメージしないといけないのか。気が進まないけど……」

サトシ「ロケットダンロケットダンロケットダンロケットダンロケットダンロケットダン…………」

ほしぐも「0-(U▽U)-0  ZZZ……」

サトシ「ロケ……あれ?」

サトシ「ほしぐもー? おーいほしぐもー?」

リーリエ「ひょっとして、サトシの腕の中でお昼寝するために家からテレポートしてきただけなのでは……?」

サトシ「ゑ゛ゑ゛ゑ゛ゑ゛!?!?お昼寝ってまだ午前中だぞ!?」

サトシ「ちょっ、そりゃないぜ!おいほしぐも、起きろ!おい!ゲダップ!ほしぐもーーーー!!」
 ▼ 65 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/06 20:48:49 ID:KHOjefZI [7/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ほしぐも「0-(U▽U)-0  ZZZ……」

サトシ「起きへん。リュックしまっとこ」ギュム

モクロー「も゛ふっ」

リーリエ「ほしぐもちゃんは諦めるしかないですね……もう一度戻って、今度は街の方に出てみましょう」





-------メレメレ島のどこか-------


団員C「あ、おかえりなさい。ご自分用のZリング、盗ってこれましたか?」

団員B「おかえりなさいじゃねぇよ……まだポケモンが修復できてないから聞き込みに出ただけっつったろうが」

団員A「でもホント、昼間ってのは人目が気になってハデな行動しにくいんすよね……」

団員C「やはり夜間の行動が一番のようですね。『F-13』も日没までは略奪行為をせずに引き続き視察を行うようですし」

団員B「お前と『F-13』は余裕があって気楽なこって。こちとらお前らの数倍働いてるってのに」

団員C「あの、無理して動く必要はないと思いますよ?連中にプレゼントするZリングはどうせ『F-13』が手に入れるでしょうし」

団員B「お前なぁ……」ピキピキ

団員A「オレ達だって力がほしいんだよ!今後の任務達成にしろ昇格にしろ、力が必要なんだよ!」

団員C「物欲センサー働きすぎですよお二人とも。見つけたらラッキーくらいに構えとかないと疲れちゃいますよ?」

団員A「てめぇだって散々欲しがってたんじゃねぇのかよ。昨日も『F-13』に誘われてホイホイついていったんだろうが」

団員C「私はあの時……」

------------------------------------------------

団員C「おや、帰ってきたのですか?『F-13』」

団員C「え?一緒についてきてほしい?やだ///それはお誘いですか?」

団員C「フフ、冗談ですよ。融通が利かないのですねアナタ ……さぁ、行きましょう」

団員C「          閉店一時間前のマラサダショップに!          」ワリビキワリビキ♪

------------------------------------------------

団員B「」

団員C「予め『F-13』に頼んでおいしいお店を探してもらってたのです。アローラってどんな食べ物のがあるのかなって……」

団員B「馬鹿!?お前は馬鹿か!?仕事ほったらかして何やってたんだお前!!」

団員C「いっぱい食べた帰りにZリングをつけた少女を偶然見かけて……まさか貴方が捕まえ損ねたトレーナーだったとは」

団員C「お食事帰りのついでにトドメを刺して、ちゃっかりZリングいただいちゃいました!えへ!」

団員B「畜生!!運のいいヤツめ!!」
 ▼ 66 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/06 20:51:13 ID:KHOjefZI [8/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-------ハウオリシティ 市場-------


リーリエ「もうお昼ですね……」

サトシ「うーん……中々心当たりのある人は見当たらないな」ホシグモハマダオキナイシ


ニャビー「うにゃあ!」

お婆さん「あらニャビーちゃん!お久しぶりね」

サトシ「お婆さん!ちょうどよかった。ちょっと聞きたいことが……」

♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪

お婆さん「はて……そんな怪しい恰好の人は最近見ないけどねぇ」

お婆さん「それはひょっとしてスカル団ってとこの子たちかしら?」

サトシ「いえ、ロケット団って奴らで……何の目的か、Zリングを奪うために島中に現れるみたいなんです」

リーリエ「私達のお友達も被害に遭いまして……何かご存知でしょうか?」

お婆さん「物騒だねぇ。Zリングといえば、ハラさんとこの大試練をこなしたアローラの子供達がみんな大事にしてる宝物」

お婆さん「それだけじゃない。Zリングは人がポケモンの力を引き出すための、ポケモンが人の想いに応えるための道具」

お婆さん「人とポケモンがお互いを尊重し合って生きているこのアローラという地を象徴するものなんだよ」


ツツケラA「ピッピッ」

ツツケラB「プェー、プェー」


リーリエ「あっ!お婆さんいいのですか?大事な売り物をツツケラ達が……」

お婆さん「それがアローラなのさお嬢ちゃん」

お婆さん「それよりもごめんねぇ。悪いけどロケット団なんてのは少なくとも私は見覚えがないよ」

サトシ「そうですか……ありがとうございます」

ニャビー「うにゃぁ……」グゥー

お婆さん「アラアラ、じゃあ代わりと言っては何だけど少しくらいきのみを持っていきなさい」

リーリエ「えっ、悪いですよそんなの!」

サトシ「遠慮すんなってリーリエ!どうせ朝から何も食べてないだろ?」

リーリエ「ですが……」グゥー

サトシ「プッ」

リーリエ「……で、では、少し///」
 ▼ 67 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/06 20:54:03 ID:KHOjefZI [9/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-------メレメレの花園-------


アブリーA「ぶぶ〜びぶ〜♪」キャッキャッ

アブリーB「ぶ〜び〜♪」キャッキャッ


F-13「……」ツカツカ

アブリーA「?」

グ シ ャ ッ ! !

F-13「小さくて……脆いんだな。お前達」ポタポタ

アブリーB「び、びびぃーーー!!」


F-13「……フン、それにしても」

F-13「改めて……いい体だ。ロケット団には感謝をしないと。僕を人間と同じような体に造ってくれたんだから」

F-13「強いポケモンをくれたことも。とても、造られたばかりの僕のポケモンとは思えないほど強い」

-------------------------------------------------------------

団員D「ウォアアアアア!!」ドシャーン

F-13「…………」

団員E「つ、強ぇ……これがルンバ博士が制作した『F-13』の力か」

団員F「ソイツの脳にはゼーゲル博士がプログラミングしたバトル専用AIも組み込んであるそうだ」

団員F「そのおかげで、まるでポケモンと一心同体になったようなバトルを展開できるそうだ」

団員D「イテテ……『F-13』もスゴイがコイツが使う改造ポケモンの暴れっぷりったらないぜ」

団員E「そりゃあ、『F-13』にしか扱えん代物らしいからな」

------------------------------------------------------------

F-13「フフ、またコイツと一緒に暴れたいものだ」

モンスターボール「……」


F-13「それにしても……今朝の仲間の話、気になって仕方がない。Zワザとは一体……?」

F-13「Zリングを使って発動するそうだが……ここはもう少し情報を集めるべきだな」

F-13「Zワザ……それがポケモンの力を限界以上に引き出せるものなのか」

F-13「それが人間の創り出した神秘の力……だとしたら……」

F-13「僕もまた自由になれるのだろうか。またもう一度、この世界を見下ろすことができるのだろうか……『昔』のように」
 ▼ 68 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/06 20:54:38 ID:KHOjefZI [10/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
住民「さぁ……ここ最近怪しい人は見かけないけど」

カキ「そうですか……」

住民「それにしても災難だったねぇ。応援してるが、まだ若いし無理だけはしないようにね」

カキ「ありがとうございます。……では」


カキ「もう1時か……随分聞き込みをしたが、収穫無しか」

カキ「博士の言う通り警察に任せた方がよかったかもしれないが……仲間のことはオレ達でケジメをつけるべきなんだ」

カキ「……先を越されてたまるか!」


マーマネ「あっ、カキーーーーー!!探したよ!」


カキ「マーマネ!……その機械は?」

マーマネ「『Zクリスタル発掘センサー』だよ。サトシがデンキZを無くした時にこの発明を思いついたんだ」

マーマネ「画面に赤い丸が出るとZクリスタルが、青い丸が出るとZリングに嵌められたZクリスタルがある証拠だよ」

カキ「……なるほど」

マーマネ「だけどこの機械の難点はどのクリスタルにもセンサーが反応するから」

マーマネ「スイレンのミズZを特定することはできないところなんだよねぇ……」

マーマネ「さっきもセンサーが奇跡的にカキのホノオZを探知して……」

カキ「わかった。だがこれで多少は探す時間が割けそうだ。でかしたぞマーマネ」

マーマネ「ま、まぁね。……よしっ、じゃあ片っ端からセンサーが反応した場所を調べていこう!」

カキ「あぁ。ついでにサトシ達とも合流できるといいが……」



ムサシ(変装)「……聞きました?」

コジロウ(変装)「聞きましたとも。Zクリスタル発掘センサーですと?」

ニャース(変装)「さっきの会話から察するに、どうやらあの機械の性能はかなり良さそうニャ」

ムサシ(変装)「んじゃ、人気のないところまでかりんとうボーイとオメガジャリボーイを尾行して」

コジロウ(変装)「あの機械をいただくとしようか。飯の買い出しは一旦中断だ」

ニャース(変装)「ニャハハ!今日はZリングも届くことだし、良いクリスマスを迎えられそうだニャ」

ムサシ(変装)「機械をいただいたら、二日目の宴会といこうじゃないの」

「「「オォーー(小声)」」」
 ▼ 69 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/06 20:56:14 ID:KHOjefZI [11/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
住民「さぁ……ここ最近怪しい人は見かけないけど」

リーリエ「そうですか……ありがとうございます」

サトシ「リーリエ、それじゃあ次行こっか」

リーリエ「……はい」

サトシ「うん?あれは……」


ジュンサー「ですから、昨日の夜10時頃にハウオリ付近の道路で襲撃事件があって……」

住民「私はその時間は外には出ていなかったので……ジュンサーさん、申し訳ない」

ジュンサー「そうですか……それでは、また何か新しい情報があれば警察までご連絡を」

警官A「些細なものでも、曖昧なものでもかまいません。どうかご協力お願いします」


サトシ「ジュンサーさん!」

ジュンサー「あら?サトシ君……と、その子は?」

リーリエ「初めまして。リーリエと申します」

サトシ「ジュンサーさんも聞き込みやってるんですか?」

ジュンサー「そうだけど……ちょっと待って、『も』ってどういうこと?」

サトシ「オレ達も聞き込みしてるんです!と言ってもまだ全然進展ないけど……」

リーリエ「事件の被害者は私達の友達なんです。……だから、その、私達の問題は私達で解決したいと」

ジュンサー「気持ちは分かるけど……そんなことをするなら、少しでも傷ついた子の傍に居てあげた方がいいんじゃない?」

リーリエ「う……」

サトシ「だから!リーリエも言ってるだろ?これはオレ達の問題なんだ!」

ジュンサー「犯人と被害者の間に明確な関係が見当たらない以上、この事件は無差別な襲撃事件であると考えられるわ」

ジュンサー「つまり他の被害者も出るかもしれないし、その人が貴方達の知ってる人とは限らない」

ジュンサー「そんな可能性が少しでもある以上、決して貴方達だけの問題ではないのよ?」

サトシ「でも約束したんだ!スイレンのZリングを取り返すって!」

ジュンサー「うーん……ちょっと後輩、アンタからも何か言ってやんなさい」

警官A「ふぇっ!?わ、私ですか?」

警官A「えーっと、サトシ君……だっけ。サトシ君達はまだ子供なんだから、危険な目に遭わせるわけにはいかないよ」

サトシ「そんなの言い訳になんないっすよ!大人も子供も平等に守るのが警察じゃないか!」

警官A「警察じゃなくて、大人として言ってるのよ。サトシ君」
 ▼ 70 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/06 20:57:56 ID:KHOjefZI [12/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「大人として……そういえば博士も言ってたっけ。大人がどうとか……」

ジュンサー「でしょ?だから今はお友達の傍に居てあげなさい」

サトシ「でももう後には退けない。他にも一緒に手伝ってくれてる仲間もいるし、今更やめるなんてことできないよ」

ジュンサー「呆れた。他にも貴方達みたいな子がウロウロしてるっていうの?」

サトシ「大丈夫だよジュンサーさん!オレ達にはメチャクチャ頼りになるポケモン達がいるもの」

ピカチュウ「ピカァッ!」

シロン「……」

サトシ「それにオレ達にはZリングがある。目には目をって言うし、逆にリングを持ってないジュンサーさん達の方が危ないよ」

ジュンサー「とは言っても……」

警官A「何て押しの強い子……先輩、やっぱりこの子達、信用してもいいのでは?」

ジュンサー「えぇ!?アンタまで何言ってるの?」

サトシ「どうしてもって言うのなら……バトルだ!バトルして話を決めましょう!」

ピカチュウ(また始まった……)

ジュンサー「ちょっと待った!大試練を二つも突破した貴方に私が敵うハズないじゃない!」

ジュンサー「敵う……ハズが……」

警官A「先輩?」

ジュンサー「よしっ。じゃあサトシ君、こうしましょう」

♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪

サトシ「何ですかこれ?」

警官A「無線機だよ。それで私達警察と連絡を取ったり、通話中の警官同士の会話を聞いたり会話に参加することができるの」

警官A「ちょっと難しいけど……要は自由に出入りできるグループ通話システムってとこかな?」

リーリエ「私、雑誌で呼んだことあります!これを横に向けて口元にかざすと……ほらサトシ、ドラゲナイ!」ドヤッ

サトシ「ハハ……オモシロイヨリーリエ」

ジュンサー「まぁ、とにかく私達警官にとって重要なアイテムだから有効に活用してね」

リーリエ「い、いいのですか?そんな大事なものを貸していただいて……」ドキドキ

ジュンサー「勿論!貴方達の実力は保証するけど、やっぱり大人として貴方達を遠くからでも見ていてあげたいから」

警官A「まぁ、一日警官ってところだね。一緒に頑張ろうね!」

サトシ「は、はい!」

リーリエ「うぉぉ……俄然やる気が出てきました!」ガンバリーリエ
 ▼ 71 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/06 21:05:16 ID:KHOjefZI [13/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-------しばらくして-------


リーリエ「みらーいのーわたーしーにーはーどんーないーろーがーにーあーうー?♪」

サトシ「リーリエなら白じゃないか?」

シロン「こんっ」

リーリエ「はい!というわけで、私と同じペンドラー座の貴方!貴方の来年のラッキーカラーは白!白でございます!」

サトシ「……あの、リーリエ」

リーリエ「何ですか?ちなみにサトシはウォーグル座なので来年のラッキーカラーは灰色!灰色でございます!」

サトシ「何かさっきからテンション高くないか?」

リーリエ「はい。状況が状況なだけにこんなこと言うのも何ですがワクワクしてます。こういうの、冒険っていうんですよね」

サトシ「ちょっと違う気もするけど……リーリエがそう思うならそうなのかも?」

リーリエ「そうなのかもって!サトシがそう言ってたんじゃないんですか?いや言ってました!冒険はワクワクするものだって」

サトシ「覚えがないな……」


リーリエ「私、ポケモンに触れるようになってから随分と変わった気がしたんです。自分の見る世界が」

サトシ「360度ひっくり返ったってヤツだな?」

リーリエ「ひっくり返ってませんよそれ」

リーリエ「アローラは、人とポケモンが手を取り合って生きている。それをより実感できるようになったのです」

リーリエ「そして思い知らされました……そんな世界でポケモンに触れなかった自分は、どれだけ損をしていたのかって」

サトシ「…………」

サトシ「ううん、損なんかしてないよ。そのお陰でリーリエにしか見えない世界もあったんだろ?」

サトシ「オレ達じゃわからない怖さとか、辛さとか……いっぱいあったと思う」


サトシ「だから今までのリーリエも無駄なんかじゃないよ。お前だってそう思いたいだろ?」


リーリエ「……えへ! そうですね。そうですよね♪」

リーリエ「今までの私があったから、こうして見るもの全てにときめいている私がいる」

リーリエ「今はそんな私でいることがすごく心地が良いのです。……とにかく」


リーリエ「ありがとうございますサトシ!……貴方やスクールの皆さんと出会って、私は変われました!」


サトシ「……リーリエ」

シロン「こんっ!こんっ!」ピョンピョン

リーリエ「行きましょう!……論理的結論として!私達が切磋琢磨すれば必ずこの困難も乗り切れるハズです!」
 ▼ 72 エルコ@バトルサーチャー 17/12/06 22:07:55 ID:g5JD8W7. NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
仮面ライダードラゴンナイト
 ▼ 73 ニリッチ@でかいきんのたま 17/12/07 01:06:44 ID:K3EeDptk NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援ダ!
 ▼ 74 ルビー@フシギバナイト 17/12/07 06:57:14 ID:EmHqHgIk NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リーリエはこれ髪型どっちだろ
 ▼ 75 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/08 00:34:50 ID:492HD1N2 [1/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>74
ガンバる前のリーリエちゃんです




ピピピピピ……ピピピピピ……


マーマネ「うおっ!?何じゃこりゃ!?」

カキ「どうした!?」

マーマネ「ほら見てよこの赤丸の数!ここから北に200m先、もの凄い数のZクリスタルがあるよ!」

カキ「! いや、いくら何でもこんなことはありえないぞ」

カキ「赤丸が全部Zクリスタルを指してるとすれば、明らかに一人のトレーナーが持つ個数じゃない」

マーマネ「まさかここに犯人がいるのか……島中の人達から奪って回ってるとすれば辻褄が合う!」

カキ「……何か引っかかるな」

カキ「確かサトシの言ってた通りだとロケット団が狙っていたのはZクリスタルではなく、あくまでZリングだ」

マーマネ「あっ、そうか。……でも行ってみる価値はあると思わない?」

カキ「慌てるな。あそこが奴らのアジトだとしたらオレ達だけで行くのは危険すぎる」

カキ「マーマネ、サトシ達と連絡を取る手段はあるか?」

マーマネ「んー……無いな」

カキ「仕方ない。時間はかかるだろうが、またその機械でサトシのZクリスタルを探知するしかない」

マーマネ「めんどっ」

カキ「四の五の言うな。怪しい場所は把握したんだ。すぐに戻ってこれる」


「「「待たれーーーーーーーーい!!!」」」


カキ/マーマネ「「!?」」


カキ「な、何なんだよお前ら」

マーマネ「どっかで見たことあると思うんだけども……」


ムサシ「見たことあると思うんだけども?と言われたら!」

コジロウ「聞かせてあげよう我らが名を!」
 ▼ 76 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/08 00:38:04 ID:492HD1N2 [2/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「花顔柳腰・羞月閉花   儚きこの世に咲く一輪の悪の華 ムサシ!」


「飛竜乗雲・英姿颯爽   切なきこの世に一矢報いる悪の使徒 コジロウ!」


「一蓮托生・連帯責任   親しき仲にも小判輝く悪の星 ニャース!」



「「「ロケット団  参 上 ! !」」」



マーマネ「あっ、思いだしたぞ!コイツらもロケット団だ!」

カキ「レスを跨いで自己紹介とはいい度胸だな」

ムサシ「いい度胸なのはそっちの方じゃないの?ジャリん子のクセして随分シャレオツな機械持ってんじゃないのよ」

コジロウ「ウチらも似たようなのを持ってたんだが訳あって壊れてしまってね」

ニャース「そこでおミャーらの『Zクリスタル発掘センサー』を頂いて、ニャー達が有効活用してやるのニャ」

ムサシ「これは決定事項よ。その機械だって、ちゃんと扱える持ち主に使ってもらった方が幸せでしょうよ」

マーマネ「なっ!?」

カキ「耳を貸すなマーマネ。コイツらはそういうヤツだ」

カキ「こっちからも言わせてもらうが、お前らのようなヤツらに掘り出され、使われるZクリスタルはさぞ可哀想だろうな」

ムサシ「なっ、何て言い掛かり!さっきまで忘れてたほどアタシ達のこと知らないクセに!」

コジロウ「正論だな。手前で勝手に人を判断してレッテルを貼ろうとする辺り、まだまだガキってところか」

カキ「ガキじゃない!カキだ!……いいだろう。お前ら、Zクリスタルを狙ってると言うのなら」

カキ「オレが……Zクリスタルの力で黙らせてやるまでだ」

ムサシ「カッコつけちゃって、好き勝手言って正義の味方ぶるのもまたガキね」

コジロウ「少なくとも!オレ達の持つZクリスタル『アクZ』はオレ達に使われて幸せなハズさ」

ニャース「苦労したからニャー。クリスタル自体に意思はなくともニャー達はそう思いたいのニャ」

マーマネ「えぇっ!?持ってるの!?Zクリスタル」

コジロウ「あぁ。手に入れてからずっと額縁に嵌めて壁に飾ってある宝物さ」

カキ「使わなきゃ意味ないだろうがよ」

ムサシ「しょーがないじゃない!まだZリングが手に入らないんだから!」

コジロウ「まぁここだけの話、もうじきオレ達のもとへ届くんだがな。本部から団員達が来てくれるのさ」

カキ「……何?」
 ▼ 77 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/08 00:39:06 ID:492HD1N2 [3/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カキ「今、何て言った?」

ムサシ「つまり!もうすぐ憧れのZワザ使いになれるのよ!アタシ達も!」

コジロウ「ホントはこんなところで油売ってるヒマはないんだが……」

ニャース「魅力的なモノを目にすると居ても立ってもいられなくなるのがロケット団ニャ」

カキ「やっぱりお前達だったか!アローラに悪党共を呼びよせたのは!」

マーマネ「お前達のせいでマオとスイレンが……いや、島中の人達が危険な目に遭ってるんだぞ!」

ムサシ「は?」

コジロウ「ひ?」

ニャース「ふ?」

カキ「知らばっくれるな!力だけ欲しさにZリングとトレーナー達を弄び、アローラ地方を汚すようなヤツは容赦せん!」

マーマネ「僕達がここでお前らを仕留めて……秘密兵器も何もかもブッ飛ばして、何もかも終わらせる!!」


ムサシ「ねぇ、何でコイツらこんなに怒ってんの?」

コジロウ「今オメガジャリボーイがサラッと言った秘密兵器って何のことだ?」

ニャース「どうやらニャー達の知らないところでエライことが起こっているようニャ……」

ムサシ「カーッ理不尽!どうせアローラに来た下っ端共が何かやらかしたんだわ!」

コジロウ「どこの仮面野郎だコラァ!どこのチューリップだコラァ!!どこのコサンジだコラァ!!!」

ニャース「ちょっ、二人とも前!前見るニャ!」


カキ「バクガメス、『かえんほうしゃ』!!」

バクガメス「ヴヴヴ……ヴェ オ オ ォ オ オ ォ オ ォ! !」


ムサシ「ソーナンス!『カウンター』!」

ソーナンス「ソォォォーーーーーーナンス!!」


ボ シ ュ ッ  ッ … … ! !


ムサシ「あ、危なかった……」

コジロウ「ムサシ、どうやら後には退けないようだぜ」

ムサシ「上等よ!ミミッキュ、やっておしまい!」

コジロウ「ヒドイデ、お前もだ!」

マーマネ「! こうなったらデンヂムシ、今はキミの番だ!」
 ▼ 78 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/08 00:41:17 ID:492HD1N2 [4/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
バクガメス「ヴヴヴ……」

デンシムシ「むしー」


ヒドイデ「……」ドキドキ

ミミッキュ「むゅ」


カキ「お前達が奴らと通じてるのはこれで確定した。だがこのタッグバトルにお前達が勝てば機械はくれてやる」

マーマネ「ちょっ!?」

カキ「だがオレ達が勝ったら今すぐロケット団の上の奴らに今回の件から潔く手を退く旨を伝えるんだ。いいな?」

ムサシ「ちょっ、アタシらにそんな権限なんかないし」

マーマネ「言いだしたのはお前らじゃないか!」

コジロウ「まぁムサシ、ここは大人のスゴさを見せつけてやろうぜ」

ムサシ「しゃあないわね。……ほんじゃいくわよ!」



ムサシ「ミミッキュ、『シャドークロー』!」

マーマネ「デンヂムシ、『いとをはく』!」


ミミッキュ「キ ェ ェ ェ ェ ェ ! !」

デンヂムシ「むぃ」フシャー

ムサシ「無駄よ!そんなホッソイ糸引き千切っておしまい!」

ミミッキュ「??」ネチャネチャ

ムサシ「……あり?」

マーマネ「デンヂムシの糸の特徴は硬さじゃなくて粘着性だよ。触れた時点でミミッキュの動きは鈍る!」

マーマネ「さぁデンヂムシ!『ほうでん』で反撃だ!」

デンヂムシ「ヂッ」バチバチバチバチ

ミミッキュ「…………」

マーマネ「嘘ぉ!?何でよ!?」

ムサシ「どうやら実力に差がありすぎるみたいね。そんな抹茶羊羹一個の攻撃じゃウチのミミッキュはビクともしないわよ」

カキ「どいてろマーマネ、ヤツはオレが引き受ける。 バクガメス、『ドラゴンテール』!」

コジロウ「させるか!ヒドイデ、『ヘドロばくだん』!」

カキ「……っ!」

コジロウ「散々舐め腐りやがって!ジャリボーイがいないとこの程度か?」
 ▼ 79 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/08 00:42:35 ID:492HD1N2 [5/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カキ「サトシがいないと、か……言ってくれるな」

カキ「確かにアイツは強い。スクールの皆も、しまキングも、守り神も、……そしてオレも」

カキ「皆がサトシの強さを認めてる。スゴイやつだよアイツは。だがな!」

カキ「オレは『アローラの炎』になる男だ!その為にはサトシのように誰からも強さを認められる人間にならなきゃ……」

カキ「……いや、サトシも超えなきゃいけない!お前達はオレをたかが二番手と甘くみているようだが……」

コジロウ「ゴチャゴチャ言ってるな!ヒドイデ、『とげキャノン』!」

ヒドイデ「ドォォォ……!」


カキ「バクガメス、『からをやぶる』!!」

バクガメス「ガメェ……ヴ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ! ! !」


                      バ キ ャ ッ … … ! !


ザクザクザクザク……

ヒドイデ「どほっ!!ぐほっ!!」

コジロウ「あ゛っ!!殻の破片が!?」

マーマネ「いいぞーカキー!」

カキ「……サトシは、『アローラの炎』になるためのオレの越えるべき壁なんだ。けどアイツもアイツで夢を持ってる」

カキ「その為にいつかはサトシよりも強くなって……今度はオレがアイツの越えるべき壁になる!」

カキ「……だがそれでもサトシは諦めないだろう。そういう奴さ」

カキ「オレとサトシはそうやって互いに壁を張り合い、超え合える仲だと思ってる」

カキ「思い上がりと笑ってくれても構わないさ。だがオレは本気だぜ」


ムサシ「ミミッキュ、アイツら何か仕掛けてくるわよ!『じゃれつく』でしばき倒しちゃって!」

ミミッキュ「キュッ」

マーマネ「お前らの相手は僕だ!……デンヂムシ、『ほうでん』!」

ミミッキュ「……」

パ チ ン !

ムサシ「だぁ鬱陶しいわねあの抹茶羊羹!」

マーマネ「今だ!カキーーー!!」


カキ「上出来だマーマネ!……さぁ、覚悟はいいな?」
 ▼ 80 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/08 00:43:16 ID:492HD1N2 [6/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ヒドイデ「!」


カキ「全ての『Z』よ、アーカラの山の如く 熱き炎となって燃えよ!!」



カキ「『ダ イ ナ ミ ッ ク … …   フ

                    ル

                       フ

                     レ

                      ェ
                   ェ
                     ェ
                       ェ
                     ェ

                     イ

                     ム

                  !  !  !



― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― 

ヒドイデ「ゴフッ……ヒドイデ……」

ヒドイデ「」

コジロウ「くそっ!」

カキ「……次は」


デンヂムシ「」

ミミッキュ「キッキッキッキッ……」

マーマネ「あぁ……」

ムサシ「まぁざっとこんなもんよ。Zワザには驚かされたけど、アンタ達の様子を見る限りもう次はないんじゃないの?」

バクガメス「ゼェ……ゼェ……」

カキ「あぁ。Zワザは一度のバトルで一回撃つのが精一杯らしい」

ムサシ「フフン、そんじゃ一気に決めてやりましょうかね。ミミッキュ、『シャドークロー』!」

カキ「『ドラゴンテール』!」

ガ シ ィ ィ  ィ  ィ   …   …    !

ミミッキュ「キキキ……」グググ

ムサシ「チッ、ネチっこいわねアンタも」
 ▼ 81 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/08 00:46:48 ID:492HD1N2 [7/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ムサシ「これでお終いよ!『じゃれつく』!」


ズ ダ ダ ダ ダ ダ ダ ダ … … ! !


バクガメス「ヴ……ヴァ……」

ムサシ「さぁ!さっさと観念なさい!楽にしてやるわよ!」

カキ「振り向け!バクガメス!」

バクガメス「バァ!」クルリ

ミミッキュ「?」ピタッ

カキ「触れたな……     『トラップシェル』!!     」


                    ヴ  ォ   ン   !   !


ムサシ「あ゛あ゛!!」

ミミッキュ「」

カキ「ハァ……ハァ……」

マーマネ「や、やっと倒したの?」

カキ「あぁ……だが侮っていた。いつも爆弾みたいに吹っ飛んでく奴ら、面と向かって勝負を挑めばここまで強かったんだな」

マーマネ「特にあのミミッキュとはもう戦いたくないね……」

ムサシ「おらー!何寝込んでんのよ!次よ!次の攻撃!例えば……『シャドーボール』とか」

カキ「くどい!!」


ド パ ァ ァ ッ … … ッ ! !


バクガメス「ヴォ……ッ!?」


マーマネ「え?え?」

カキ「……まさか!」

ミミッキュ「キッキッキッキッ」

コジロウ「おぉ!ミミッキュのヤツ、まだ頑張れたのか!」

ムサシ「へへぇーー!!結構根性あるじゃないのアンタ!」

ムサシ「んじゃ、反撃といきますかね!ミミッキュ、渾身の『シャドークロー』よ!!」

バクガメス「ヴッ……ヴッ……」

カキ「バクガメス!避けろ!!」
 ▼ 82 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/08 00:47:49 ID:492HD1N2 [8/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
… … … … … …

ド ス ゥ ゥ … … ン ! !

バクガメス「う゛……ぁ……」

バクガメス「」


ムサシ「勝ーーーーーーー利!!!」ドドン!

コジロウ「イェェェェイ!!ジャスティス!!」

ニャース「ミミッキュを愛し、ミミッキュに愛されたムサシの完勝だニャ!!」


カキ「…………」

マーマネ「カキ?」

カキ「……済まないなマーマネ。でも心配するな」

コジロウ「さぁ!約束通り発掘センサーとやらを頂こうか?」

ムサシ「ほれ、約束約束。さっさと差し出す!」

カキ「……いや、悪いがその約束は守ることができない」

ムサシ「はぁ!?この期に及んで何言っちゃってるのこのかりんとうは!」

コジロウ「つくづくガキだな」

カキ「元はと言えば喧嘩を売ってきたのはお前達だが、一番先に手を出したのはオレなんだ」

カキ「……まさかお前達に敗けるとは微塵も思っちゃいなかったからな」

ムサシ「……」ピキピキ

コジロウ「どうどうどう……」

カキ「そんなオレが言うのもなんだがこの機械はやれん。これはオレの仲間を救うために必要なものだからな」

カキ「だから代わりに……こいつをくれてやる」


マーマネ「!!!」

ムサシ「なっ……!?」

コジロウ「嘘だろ!?」

ニャース「それは……おミャーのZリングとホノオZ!!」

カキ「こいつで見逃してくれるか?」

マーマネ「バ……バカなこと言わないでよ!どうしてよりにもよって一番Zリングを大切にしてるカキが……」

カキ「一番、なんてことないさ。Zリングは誰にとっても大事なものさ」

マーマネ「…………」
 ▼ 83 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/08 00:49:39 ID:492HD1N2 [9/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カキ「これはお前達に敗けたオレへの……相手を侮り、己の力を過信したオレへの戒めと罪滅ぼしだ」

カキ「さぁどうした。受け取れ」

マーマネ「カキ!考え直して!『Zクリスタル発掘センサー』ならまた作れる!でもそれは……」

カキ「作り直す時間なんかないだろ?スイレンのZリングがこのまま返ってこないくらいなら、この方がいい」

マーマネ「……! カキはZリングに……アローラの伝統に……」

マーマネ「誰よりも誇りを持ってたんじゃないのかよ!自分がZリングの持ち主だってことも!何もかも!」

マーマネ「だからサトシがカプ・コケコからZリングを貰ったトレーナーだって知った時は内心悔しそうにしてたし」

マーマネ「サトシがデンキZを無くした時も誰よりも怒ってたし……」

カキ「あぁ……もうオレにはそんな資格は無いな」

マーマネ「そんな……!」

バクガメス「ヴェォ……」

カキ「済まないな。……これでまた一からやり直しだ」

コジロウ(気まずい……)

ムサシ「じゃ、お言葉に甘えていただいちゃおうかしら♪」

ニャース「ニャハハ、これでニャー達もZワザの使い手ニャ!」



♪          し〜まキ〜ング〜は〜  や〜るキ〜ング〜          ♪


♪          し〜まキ〜ング〜は〜  つ〜よキ〜ング〜          ♪


♪          いつ〜もニ〜コニ〜コ   あ〜なた〜のこ〜ころ〜に          ♪


♪          いき〜るレジェ〜ンド   し〜まキ〜ング〜          ♪



マーマネ「!」

ムサシ「な、何よこのみょうちきりんな歌。流行んなそっ」


ハラ「少し道を歩いていたら騒がしい音がしたもので何事かと思えば……随分ピリピリした雰囲気になっていましたな」

ハラ「しばらく様子を見ていると……今まさに、一人のトレーナーが自責の念に喰われるところでしたな」

ハラ「ここはしまキングとして……黙って見ているわけにはイカンと思い、ここに参上致したわけですな」
 ▼ 84 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/08 00:51:51 ID:492HD1N2 [10/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
コジロウ「し、しまキングだと!?」

ムサシ「何よ?あのオッサンそんなスゴイの?」

コジロウ「アローラ地方には、しまキング・しまクイーンと呼ばれるトレーナーがいて」

コジロウ「彼らは守り神と呼ばれるポケモンに選ばれた……即ち、アローラそれぞれの島で一番強いトレーナーってことだ」

ムサシ「あのオッサンが?」

カキ「……ハラさん」

ハラ「そこの大人達!……このトレーナーが愚かにも持ちかけた駆け引き、ここで取り消してはもらえませんかな?」

カキ「愚か……オレが……」

マーマネ「ハラさん!いくら何でもそれは……」

ハラ「そこの彼はZリングの重み……アローラの大試練の重みを理解していないのです」

ハラ「貴方は彼のことを誰よりも誇りを持っていると言いましたが……とんでもない」

ハラ「ここは一つ、しまキングとして教えて差し上げましょうぞ」

マーマネ「あ、あの……」

ムサシ「ちょっとオッサン!いきなり出てきて勝手なこと言ってんじゃないわよ!」

ムサシ「アタシ達はあのかりんとうボーイからさっさとZリングを頂いておいとましたいんだけど?」

ハラ「残念ながらそれはできませんな」

ハラ「Zリングがほしいのなら……この私を倒してごらんなさい!!」

ムサシ「ハァ!?何でそうなるのよ!」

コジロウ「Zリングを正規の方法で手に入れる為には、しまキングに勝たないといけないらしい……」

ムサシ「正規……愛と正義の悪を貫くロケット団が正規の方法ねぇ……」

ムサシ「上等よ!悪いけど今日のミミッキュは絶好調なの!しまキングだろうが何だろうが捻り潰してやるわ!」

ミミッキュ「キキキ……」

コジロウ(大丈夫かな……)


ハラ「ふぅ……余談ですが、実は先程まで私の孫を訪ねていたところなのですな」

ハラ「相も変わらずしまキングとしての修行よりも、好物のマラサダドーナツに浮かれる日々……」

ハラ「そこで私はいつも通り、本気の力でねじ伏せてやりましたぞ。根性を叩きなおすために……そして今はその帰り道」


ハラ「運が悪いですなぁ大人達よ……さぁ御覧なさい。これが本気の本気……『鬼のハラ』ですぞ!!」


ハラ「ゆきなさいケケンカニ! 守り神カプ・コケコに選ばれたその力、存分に発揮してやりましょうぞ!!」
 ▼ 85 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/08 00:52:39 ID:492HD1N2 [11/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ケケンカニ「ヴァッシャ ァ ァ ァ ァ ァ ! !」


コジロウ「デカッ!何だあのカニ!」

カキ「その名からして……マケンカニの進化形か」

マーマネ「マケンカニって進化形がいたんだ……」


ムサシ「おらミミッキュ!もっかい渾身の『シャドークロー』!!」


ミミッキュ「キ キ キ ャ ァ ァ ァ ァ ァ ! !」


カキ「まずい!あの気迫……オレ達がやられた時よりもさらに高い威力の攻撃がくるぞ!」

ハラ「心配いりませんぞ。……ケケンカニ、『アイスハンマー』」



                        ヴ

                      ァ

                        キャ

                       ッ

                       ・
                       ・
                       ・
                       !



ミミッキュ「み゛っ」

ミミッキュ「」

ムサシ「いっ……一撃!?そんな!ミミッキュは絶好調だったのよ!?」

ムサシ「イカサマよ!しまキングともあろうものがイカサマをしやがったわよ!」

ニャース「よってこの勝負は不成立!ノーカン!なのニャ!!」

ムサシ「ノーカン!ノーカン!ノーカン!ノーカン!ノーカン!ノーカン!」

コジロウ「おいおい……」

ハラ「実に見苦しいですな。……言っておきますが、躊躇いもなくZリングを受け取ろうとした貴方方も同罪ですぞ」

ハラ「このしまキングの眼の前でアローラを侮辱した事……メレメレの海の底にて後悔なさい」

ムサシ「帰ろう」

コジロウ「うむ。帰ろう」

ニャース「相手が悪すぎたのニャ」
 ▼ 86 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/08 00:54:34 ID:492HD1N2 [12/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ハラ「ケケンカニ、Zワザですぞ!」

ケケンカニ「カキャキャキャ……」ゴゴゴゴゴゴ


ハラ「                        全

                           力

                           無

                           双

                           激

                           烈

                           拳

                         ! ! !









  ダ             ダ         ダ   ダ   ダ    ダ      ダ
ダ          ダ          ダ
  ダ          ダ            ダ   ダ   ダ  ダ        ダ
  ダ            ダ    ダ      ダ      ダ      ダ     ダ
                   ダ           ダ       ダ          ダ   ダ  ダ        ダ          ダ        ダ    ダ
     ダ              ダ     ダ   ダ    ダ      ダ           ダ   

ダ   ダ      ダ   ダ      ダ            ダ      ダ    ダ



                           ズ
                            ド
                           ォ
                            ォ
                          ォ
                            ォ
                          ォ
                             ォ
                           ・
                           ・
                           ・
                           ・
                           ・
                           ・
                           ン
 ▼ 87 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/08 00:56:06 ID:492HD1N2 [13/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ムサシ「みなさーん、生きてますかー?」

コジロウ「体は生きてるけどメンタルは死んでまーす。今回もまたちょっと理不尽な仕打ちだとは思わないか?」

ニャース「悪役ってのはそういうのに疑問を持ったら負けだと思うのニャ」

ムサシ「せーーの……」


「「「ヤな感じーーーーーーーー!!!!」」」


♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪

ハラ「……成程、大方の事情は呑み込めましたかな」

ハラ「とにかくカキ君よ。Zリングを他人に差し出すというのは、己の戒めにも何にもなりませんぞ」

ハラ「その辺を履き違えているようでは、まだまだ『アローラの炎』とやらには及びませんな」

ハラ「Zリングには君達トレーナーだけでなく、我々しまキングと、守り神の誇りもあるということ、それをよく考えるように」

カキ「……ではオレは、どうすればよかったのでしょうか」

ハラ「簡単なこと。敗けなければ良いのです……それが無理なら、妙な真似はしないことですぞ」

カキ「オレは……相応しくないってことなのか」

ハラ「ゆっくりでいいのです。今は、君とポケモンの力でゆっくりと」

ハラ「まだ君はそのZリングでやるべきことが残っているハズ。だから私は愚かと言ったのですな」

マーマネ「そうだ。秘密兵器ってヤツをやっつけないとだね」

ハラ「いいや、近い将来まだまだありますぞ。……とにかく、その気が無くても今はZリングを手放すべきではない」

ハラ「わかりましたかな?」

カキ「……はい」


ハラ「それではサトシ君達にもこちらに来てもらいましょうかな」

マーマネ「それが……合流しようと思ってもそうする手段がなくて……」

カキ「運よく向こうから来てくれるのが一番手っ取り早いが……」


警官B「おいっ、どういうことだ!どうして内線から子供同士の会話が聞こえてくるんだ!」


マーマネ「あ、警察の人だ。何か怒ってるよ?」

カキ「警察……そうだ!何か今回の事件について有力な情報が得られるのかもしれない。聞いてみよう」
 ▼ 88 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/08 00:58:35 ID:492HD1N2 [14/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カキ「すみません、どうかしましたか?」

警官B「ん?悪いけど今はお取込み中さ。子供にはややこしい話だから気にしないでくれるかい?」

ハラ「ロケット団……という輩を知っていますかな?」

警官B「!? しまキング!?どうしてここに!」

ハラ「何かお困りのようでしたら相談に乗りますぞ」

警官B「え、えぇ……実は……」

マーマネ「無線機がどうかしたんですか?」

警官B「この無線機は単なる通話だけではなく、同じ機種の無線機をもつもの同士の会話が聞ける特別なものなんだが……」

警官B「何故か子供の声が聞こえてくるんだ。この無線機は警察だけが持つことになっているハズなのに……」

無線機『〜〜〜〜』キャッキャッ

ハラ「何やら楽しそうですな。どれどれ……」


サトシ『こちらサトシ、こちらサトシ。リーリエ、聞こえますか?どうぞ』

リーリエ『こちらリーリエ。調査の結果、論理的結論として、現場に異常はありません!どうぞ』

サトシ『ところでリーリエ、一つ言いたいけど……この距離なら口で話した方が良くないか?どうぞ』

リーリエ『面白いから通話しながら一緒に歩こうと言ったのはサトシではないですか。どうぞ』

サトシ『そうだけども……リーリエもこういうの好きだろ?どうぞ』

リーリエ『オフコース!!』


カキ「いや何やってんだあの二人!?」

♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪

警官B「ジュンサーさんからの連絡でやっと理由がわかったな……」

マーマネ「サトシとリーリエは警察の人から無線機を受け取っていたんだね」

ハラ「それで面白いからとずっと無線をつけながら移動していたと……」

カキ「緊張感のないヤツらめ。とりあえずリーリエにはゲンコツ、サトシにはケツに『シャドーボーン』だな。生で」

マーマネ「ハハハ、好奇心で二人に勝る者はいないもんねぇ……」

ハラ「とにかくこれで向こうから来てもらえれば合流できますな。合流したら私の家に行きましょう」

マーマネ「『Zクリスタル発掘センサー』にたくさんの反応があると思ったら、ハラさんの家だったとはねぇ……」

カキ「盲点だった。確かにしまキングならZクリスタルを沢山持っているな」
 ▼ 89 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/08 01:03:13 ID:492HD1N2 [15/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-------ハラハウス-------


ハラ「……全員、揃いましたな」

リーリエ「まだ頭がジンジンします……」

サトシ「オレ、もう二度と……ウンコできないかも」

カキ「結局警察の力を借りることになってしまったが……今更我儘は言ってられないな」

マーマネ「僕もまだまだ役に立つよ!カキに守ってもらったこのセンサーで!」


ハラ「サトシ君が言うには、今現在潜んでいるロケット団は先程の連中を除いて4人」

ハラ「そしてその強さ……一人目はサトシ君ならば問題なく倒せるレベル、二人目は青のお嬢ちゃんと互角以上」

ハラ「三人目と四人目は未知数……厄介ですな」

サトシ「使ってきたポケモンはシードラと……」

リーリエ「それぞれニャースとガメノデス。後の一人は顔も合わせてないので現状分からないですね」

マーマネ「シードラ・ニャース・ガメノデス……『シ』『ニ』『ガ』……うーん……」

カキ「妙なポケモン選びだな。ソイツらに法則性は無さそうだから、最後のヤツとはぶっつけ本番の勝負に臨むしかないな」

マーマネ「少なくとも僕は危ないかな……バトルは遠慮しとこ」

トゲデマル「までゅ」

サトシ「それでもさ!ハラさんが協力してくれるなら心強いや!」

リーリエ「そうですね。しまキングの方なら秘密兵器にだって勝てる……いや、絶対勝てます!」

ハラ「むむ……残念ながらそうはいきません。私はここを動くわけにはいかんのですな」

ハラ「今回の件を知った以上……私には未来のトレーナーの為に用意したZリングとカクトウZを守り抜く義務がある」

カキ「安心してください!……まだオレも戦える。オレ達が必ずロケット団を仕留めてみせます」

カキ「貴方の教えの下、もう過ちは犯しません!」

ハラ「フフ、頼もしいですな。アローラの未来は明るいですぞ」

ケケンカニ「カッカッカッ」

サトシ「それじゃあ行こうぜみんな!」

カキ「まぁ待て。また宛もなく島中を練り歩くつもりか?お前達の無線機は何の為にある?」

リーリエ「先に警察の方からの連絡を待ちましょう!連絡を受けたらその場所に行って……」

マーマネ「近くまで来たら今度こそ僕の出番ってわけだね。Zリングを持ってる団員がいたら簡単に見つけられるよ」

トゲデマル「まりゅまりゅ!」

ハラ「これで決まり、ですな」
 ▼ 90 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/08 01:04:06 ID:492HD1N2 [16/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
次のおはなし



第5話(全12話)   「サトシの追走劇」
 ▼ 91 クーン@たわわこやし 17/12/08 01:49:24 ID:5TLJCARc NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
おもしろいぜ!支援!
 ▼ 92 ウワウ@シールいれ 17/12/08 02:14:29 ID:bvlN4UMM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
次回もよろしくお願いします!(リピーター)
 ▼ 93 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/08 23:57:56 ID:492HD1N2 [17/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
---------------------警察からの連絡を待つこと2時間。時刻は夕方6時。

短い冬の昼はとうに終わりを告げ、空には満月が浮かぶ。

町々は相も変わらずクリスマスに浮かれている。寄り添う恋人達、はしゃぎ回る子供達、仕事に勤しむ大人達……

いつもと同じ、師走の風景。今日はクリスマスイブ、特別な日。

サトシ達にとって最悪のクリスマスイブは、人々にとって何ら変わりのない『普通の』特別な日なのだ。

しかし、ロケット団の魔の手が彼らに及ぶことがあれば、彼らの特別な日は普通では無くなるだろう。

警官達はそんな彼らの『特別な日常』を壊すまいと、今も静かにロケット団を捜し回っている。


ジュンサー「どう?いたかしら?」

警官A「どうもダメですね……犯人の手掛かりはスイレンちゃん達の傷口に残っていたニャースやガメノデスの爪垢のみ」

警官A「私のハーデリアの嗅覚でもそれらと同じような臭いは感知されませんでした……」

ハーデリア「わぅ……」

警官A「この辺での略奪行動はしていないということでしょうか?」

ジュンサー「そうね……他を捜しましょう! ……あら?」

警官A「どうしました?」


ピピピピピピ……!!


警官A「わおっ!?着信!」

ジュンサー「貴方にも入ったの? ……なら間違いないわね。ちょっと出てくれる?」

警官A「は、はい、こちらAで……えぇ!?ホントですか!?」

ジュンサー「出たの!?」

警官A「だそうです!場所はメレメレのきのみ畑付近です!トレーナーからZリングを奪おうとしている模様です」

ジュンサー「連絡はきっと他の皆にも届いてるわね。私達は引き続き調査を行いましょう」

警官A「行かないんですか?」

ジュンサー「ここからは遠いでしょ。ポケモン勝負なら連絡をくれた子が頑張ってくれてるハズ」

ジュンサー「それに忘れたの?……私達には取って置きの助っ人がいるじゃない」

警官A「……そうですね!私、サトシ君達を信じます!」

ジュンサー「連絡を受けたらハラさんの御宅に車を走らせるよう部下には言ってあるわ」

ジュンサー「かわいい一日警官さん達には……タップリ働いてもらわないと!」
 ▼ 94 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/08 23:59:31 ID:492HD1N2 [18/18] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ブロロロロロロ……


ハラ「来ましたな」

サトシ「よし!きのみ畑ってとこだな!絶対取り返してやる!」

マーマネ「僕も行くよ!団員の居場所を正確に特定できるのは多分僕だけだ!」

リーリエ「で、ですがその方がスイレンのZリングを持っているとは限りませんよ」

マーマネ「さっきの連絡をよく聞いてた?ソイツは今Zリングを狙ってるんだ」

マーマネ「きっとZクリスタルもその近くにあるに違いないよ」

サトシ「とにかくあれこれ考えるよりいいだろ!Just do it nowの精神で行こうぜ!」

カキ「そうだぜリーリエ。次の連絡が来るまでオレ達は待機だ」

リーリエ「わかりました……サトシ、マーマネ、どうかお気を付けて」

サトシ/マーマネ「「了解!!」」


警官B「急ごう!仲間が時間稼ぎをしてくれてる今のウチに現場に急行だ!」

マーマネ「は、はい!」

サトシ「もしもしジュンサーさん?こちらサトシ、これより現場に急行します、どうぞ」

マーマネ「もうそれいいから!」

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― 

ハラ「……うまくいくといいですな」

カキ「サトシがついてますもの。まずは一人、簡単に仕留めてくれますよ」

リーリエ「…………」

カキ「不安か?リーリエ」

リーリエ「いいえ!私もやる気マンマンムーですよ!一日警官になったからには、与えられた任務は必ず遂行します!」ドヤッ

カキ「……無理しなくていいさ。お前は女の子だもの」

カキ「守ってもらえるし、我儘も言える。今更ついてきたことに文句はない。無理ならいつでもオレや大人達を頼れ」

リーリエ「いえいえ、そんなの結構です」

カキ「結構じゃ困る!……男としてのオレのプライドがそう言ってんだよ」

リーリエ「またそれですか……貴方もマオも、男だ女だと張り合いすぎです」

リーリエ「カキは女の子に守られるのがそんなに嫌なのですか?」

カキ「……どうだかな。少なくともいい気分ではないな」

リーリエ「むぅ……そうですか」
 ▼ 95 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/09 00:03:36 ID:zqwK5SeI [1/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ブロロロロロ……


警官C「もうすぐ着くよ。準備はできたかい?」

サトシ「いつでも!」

マーマネ「いるいる……東に300m先、青い丸を発見。今まさに戦いが繰り広げられているね」

警官C「よかった……仲間はなんとかここまで粘ってくれたようだな」

警官C「ロケット団……彼らはスカル団と違って得体の知れない何かを感じるよ」

警官C「サトシ君、マーマネ君!それではいい報告を待っているぞ!」

サトシ/マーマネ「「はい!!」」

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― 

団員B「オ゛ラァ!!」ボコッ

警官D「ぐぉ゛っ……」

少年「お願いです!返してください!……それはポケモンバトルだけが取り柄の僕にとって無くてはならないモノなんです!」

団員B「バトルだけが取り柄にしちゃ随分弱っちくないか?お?直りたてホヤホヤの改造ポケモンに敗けてるじゃねぇか!」

ニャース(改)「シャフフフ……」

団員B「リングはオレが有効活用してやる!お前ごときにこれは勿体無ぇよ!じゃあな!」


少年「ま、待てーーーーー!!」

警官D「あ゛ぐ……済まない……本当に……」

警官E「今仲間から連絡が入った……もうじき、もうじきとっても強い人が来るから……」

少年「……強い人?」

マーマネ「あっ!ここにいた!皆さーん!大丈夫ですか?」

警官D「だ、誰だ君は?」

マーマネ「皆さんご存知『一日警官』の友達です」

警官E「そうだ!彼は今どうしてるんだ!?そろそろこの辺に来るハズだが……」

マーマネ「彼なら……サトシならパトカーでこの道の先へ行きました!」

マーマネ「きっと今頃、先回りしてロケット団を追い詰めたところだと思います!」



団員B「ゼェ……ゼェ……おいそこをどけよ!どけっつってんだろ!何だテメェは一体!」

サトシ「ロケット団!……さっきトレーナーから奪ったそのZリング、返してもらうぞ!」

団員B「テメェは誰だって聞いてんだよ!」

サトシ「          マサラタウンのサトシ! 未来のポケモンマスターだ!!          」
 ▼ 96 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/09 00:05:52 ID:zqwK5SeI [2/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
警官C「報告です!たった今サトシ君が団員と接触しました!」

ジュンサー『よくやったわ!……サトシ君ならやってくれる。勝負が決まり次第すぐに確保を!』

警官C「了解!……サトシ君!思いっきりやるんだ!」


団員B「サトシ……?そうか、オレの後輩をやったのはお前か。ならある程度の実力を持ってるってことだな」

サトシ「ある程度なんてもんじゃないさ!ポケモンマスターだからな。それよりスイレンのZリングはどこだ!」

団員B「さぁな。少なくとも持ってるのはオレじゃねぇ……どうだ?ここで見逃してくれても構わんが」

サトシ「ふざけんな!まずはそのお前が今持ってるZリングを返してもらうぞ!」

団員B「欲張りなこって。取れるもんなら取ってみやがれ!」

ニャース(改)「フシャアアアア!!」

サトシ「! ニャース!?」

団員B「ニャースと思って甘く見るな。コイツはあの珍しいだけの落ちこぼれとは違う」

団員B「『スーパーアクアトルネード』と言ったか……お前もZワザを使えるだろうが、コイツに勝てる理由にはならねぇ」

サトシ「……スイレンを最初に襲ったのはお前だったのか」

団員B「おうよ!結局逃げられちまったがな。だがお前は……こっから逃がさねぇぞ!!」

ニャース(改)「ギャァァァァァァオ!!」


サトシ「いけっ!ルガルガン!!」

ルガルガン「バ ル ォ ォ ォ ォ ォ ! !」


団員B「へぇ、強そうなの持ってんじゃねぇか。また手こずることになりそう……か」

警官C(あんなルガルガン……ウチの部署どころかメレメレ島全体でも見たことないぞ!?一体……)

サトシ「ルガルガン、アイツが改造ポケモンだ。何か怪しい臭いがしないか……」

ルガルガン「グルルルルル……」

サトシ「何をしてくるかわからない。気をつけていこうぜ」

ルガルガン「う゛ぁんっ!」


最悪のクリスマスイブを終わらせるために---------------清しこの夜、戦いの火蓋は静かに切って落とされた。

そんな中でもアローラの夜空は、街は、今年も変わらず「特別な日常」を振り撒くようにキラキラと光っている。
 ▼ 97 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/09 00:08:08 ID:zqwK5SeI [3/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-------同じ頃-------


スイレン「!」

マオ「どしたの?」

スイレン「……何でもない。ただちょっと身震いしただけ」

マオ「明らかに何か不吉なこと感じ取ったでしょ。サトシ達の身に何か起きなければいいけど……」

スイレン「私はアブソルか何かか」

ホウ「そうしそうあい、ってやつですな」

スイ「うむ。おねえちゃんはピカチュウのおにいちゃんとこころでつながっておる。そうはおもわんかね?」

ホシ「わ、私に振られても……」

スイレン「……///」

マオ「博士、何とかサトシ達の動向を知ることってできませんか?」

ククイ「今は祈ろう。……オレも心配だが、サトシ達の行方がさっぱりわからん以上どうすることもできん」

マオ「そんな……サトシやカキはともかく、リーリエまで巻き込まれたら取り返しのつかないことに……」

ククイ「リーリエは自分でサトシ達についていったんだ。彼らに任せてもいいんじゃないか?」

マオ「……博士はどうしてそこまで冷静でいられるんです?」

ククイ「……なんでだろうな。ただ、この病室を出て行く時のアイツらの眼を見たらどうも止められそうになくてな」

マオ(男ってやっぱわかんねぇや)

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― 

サトシ「オラァァァァ!!」

ルガルガン「ガルァァァァァ!!」ドガッ!

ニャース(改)「に゛ゃぼっ……!?」

サトシ「ナイスアタック、ルガルガン!続けて『アクセルロック』!!」

ダダダダダダダダ……

ニャース(改)「ヴェェェェェェ……」

団員B「な、何て猛攻だ……!さっき『つじぎり』でルガルガンの鬣を切り裂いたと思ったら……」

団員B「ルガルガンが急に豹変して……まるで暴走してるみてぇだ!コイツら、昨日の青髪よりもずっと強ぇ!」

サトシ「次だ!『すなかけ』!」

ルガルガン「ゴ ォ ッ ! 」

団員B「野郎……ふざけやがって……」
 ▼ 98 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/09 00:09:18 ID:zqwK5SeI [4/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「続けて『かみつく』!!」

ルガルガン「ガァァァァァ……」

団員B「舐めんじゃねぇぞ! ニャース、『みだれひっかき』!」

ガ プ ッ !

ニャース(改)「!?」

ルガルガン「グルルルルル……」ギチギチ

団員B「しまった!腕を封じられた!」

サトシ「お、おぉ!いいぞルガルガン!そのまま投げ飛ばせ!」


ルガルガン「グルルルルルァァァァ!!」ブォォォン

ズ ダ ァ ァ ァ ァ ァ ァ … … ン ! !


ニャース(改)「ア゛……ア゛……」

サトシ「よしっ、やったか……?」

団員B「……まだだ。まだコイツの能力を引き出しちゃいねぇ。忘れたか!?オレのニャースは改造ポケモンだ」

団員B「そんじょそこらのヤツなら今のでくたばってたかもしれねぇが……」

サトシ「! 気を付けろルガルガン!何か来るぞ!」


団員B「       ニャース!爪を飛ばせ!!       」

ニャース(改)「シャァッ!」ピュッ ピュッ


サトシ「えっ!?」

ルガルガン「ガルァァァァ!!」ダダッ

サトシ「あっ待て!しばらく様子を見……」

団員B「チャンスだ!ルガルガンの口を狙え!!」

ニャース(改)「ニヤリ」

バスッ!         バスッ!

ルガルガン「う゛……」ドサ

団員B「やれやれ、トレーナーの指示を無視して突っ込むとは」

団員B「珍しいだけで能無しなのはウチのバカな方のニャースとソックリのようだな」

サトシ「ルガルガン!大丈夫か!?」

ルガルガン「ガハッ……コハッ……ゲェ……」

サトシ(さっきの爪が喉に詰まったみたいだ。あのニャース、『ミサイルばり』みたいに爪を発射できるのか……)
 ▼ 99 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/09 00:10:51 ID:zqwK5SeI [5/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
団員B「形成逆転だな。それじゃあ勝負のトリを飾るのは……やっぱコイツか。 Zリング!!」

サトシ「!!」

団員B「ハハハハ!これでオレも晴れて『Zワザ』の使い手というわけだ!」

団員B「食らいやがれ!『スーパーアクアトルネード』!!」


ニャース(改)「…………」

サトシ「…………?」

ルガルガン「ガハッ ゲヘッ」

団員B「あ、あれ?出ないジャン」


サトシ(そうか。ニャースは水タイプの技を覚えてないんだ!)

団員B「くそっ、どうやったら出やがる!?おい!!」

サトシ(……って、よく見たらそもそもあのリングに嵌めてあるの『ミズZ』じゃねぇし!)

団員B「ニャース!取り敢えず出せ!トルネード!おい!」

サトシ「今だルガルガン!もっぺん反撃だ!」

団員B「……チッ、バカが!ソイツは喉に引っかかった爪でそれどころじゃねぇハズだぜ!」

ルガルガン「ゴホッ ゴホッ」

サトシ「……うっ」

団員B「ニャースの爪は鋭い。下手に動けば喉にもっと深く刺さるだろうな」

ピカチュウ「ピ、ピカ……」


ピピピピピピ……!

サトシ「! 何だ!?」

警官C「サトシ君!こんな時に何だが、どうやら別の場所でもロケット団が見つかったらしい!」

警官C「だが現場にいる仲間をはじめとするメンバーがソイツを確保するだろう!安心して戦いたまえ!」

サトシ「は、はい!」


団員B「チッ、誰だ見つかりやがったのは……?まぁいい。警察の話からして、警官共がこのガキを頼りにしてるのは確かだ」

団員B「つまりコイツを倒せば実質オレ達の勝利ってわけよ。……ヘヘ、燃えてきたぜ」
 ▼ 100 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/09 00:12:15 ID:zqwK5SeI [6/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-------ハウオリシティ 市場付近-------


警官F「さぁ観念するんだな!もうすぐ仲間が駆けつけるだろうが、オレ達がここで仕留めてやる!」

警官G「あの少年たちばかりに恰好はつけさせられんからな」


団員A「へっ、やれるもんならやってみやがれ!ここに控えるは改造ポケモンだ。貴様らでは到底コイツの相手にはならん!」

シードラ「ボボボボボボ……」

警官G「やってみなくてはわからん!警官たるもの、『G』のようにしつこくいくぞっ!」

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― 

サトシ「くそっ……」

ルガルガン「ハァ……ハァ……」

団員B「襲うこともできない狂犬ってのはみっともねぇもんだなぁ。こんな子猫にズタズタにされてしまってよ」

ニャース(改)「ニ゛ニニ……」

サトシ「爪さえ……爪さえ取れれば……」

ルガルガン「…………」ボタボタ


団員B「さぁトドメだ!ニャース、『つじぎり』で顔面ごと引き裂いてしまえ!!」

ニャース(改)「キャァァァァァ!!」

サトシ「……っ! ルガルガン!『かみつく』!!」


ガ プ ッ … … ! !


ルガルガン「ハッ……ハッ……」ギギギ

団員B「なっ……!?また止めただと!?」

サトシ「やった!そのまま投げ飛……」


団員B「ニャース!そのまま食らいついたルガルガンを投げろ!!」


ズ ダ ァ ァ ァ ァ ァ ァ … … ン ! !


サトシ「……!」

団員B「どうだ?少しでもいい思いはできたかよ?サトシ少年」

サトシ「……わざとだったのか!?」

団員B「さてさて、狂犬ルガルガンは頭から落ちてしまったな。これで少しは脳が刺激されて大人しくなるだろう」

団員B「……生きてたらな」
 ▼ 101 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/09 00:14:56 ID:zqwK5SeI [7/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
                  ヴ ァ オ オ オ オ オ オ ! ! !



団員B「!!?」

サトシ「ルガルガン!!」

ピカチュウ「ピカッチュウ!!」


ルガルガン「ヴルルル……」


団員B(眼の色が変わった……いや、戻ったのか?)

団員B「あり得ねぇ!確かにさっき勢いよく頭をぶつけたハズだ!普通なら立ってられるハズがねぇ!」

サトシ「だったら、オレのルガルガンが普通じゃないんじゃないか?なっ、ルガルガン」

ルガルガン「わうっ♪」

サトシ「おぉ!今の衝撃で爪も取れたみたいだな!よかったよかった」

サトシ「……んじゃ、今度こそ反撃しようか!」

団員B「クソが!おいニャース、『いやなおと』で守りを崩せ!」


ニャース(改)「8;@0.−・。^。0:−@!!??」

サトシ「『アクセルロック』!!」


                  ダ ガ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ! !


ニャース(改)「ビャッ!?」

サトシ「もう守りなんかするもんか!ルガルガン、見せてやろうぜ!日頃の特訓の成果!」

ルガルガン「ヴルッ!」

団員B「あのガキのZクリスタルが光ってる……何故だ!何故オレに使えなくてお前に使える!?」

団員B「Zワザってのは……Zワザってのは一体何なんだ!!?」

サトシ「そりゃあ……」

------------------------------------------------------

カキ「Zワザを軽々しく考えるな!」

カキ「Zリングはポケモンとトレーナーの想いが一つになった時、初めてその思いを力に変えるんだ」

------------------------------------------------------

サトシ「         オレ達の『ゼ ン リ ョ ク』だ!!          」

団員B「はぁ!?」
 ▼ 102 ズゴロウ@いわのジュエル 17/12/09 00:38:45 ID:De3Ju72. NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
ホウスイのボーイフレンドの流れクソつまらない
それさえ無ければものすごく面白い
本当にそれだけさえ無ければ
 ▼ 103 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/09 01:01:13 ID:zqwK5SeI [8/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「黄昏の『Z』を浴びし岩塊が今 滅びゆく世界を封印する!!」

サトシ「                  ワ  ー  ル  ズ  エ  ン  ド
                                 フ

                                 ォ
                                 ォ
                                 ォ
                                 ォ
                                 ォ

                                 ル

                               ! ! !


― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

サトシ「ハァ……ハァ……」

マーマネ「サトシ!お疲れ!まずは一人目だね」

トゲデマル「までゅ!までゅ!」

サトシ「マーマネ!助かったよ。マーマネのセンサーのお陰で先回りできたワケだし」

マーマネ「ま、まぁね。それよりも、また一人ロケット団が見つかったみたいだね」

サトシ「何、カキとリーリエが何とかしてくれるさ。もうハラさんの家を出たんだろ?」

警官C「フフ、我々警察を舐めてもらっては困る」

警官C「いくらZリングを持っているとはいえ、子供に全て手柄を取られたとあっちゃ警察のプライドが許さないしね」


警官D「さぁこっちに来い」

団員B「クソォ、ニャースも今度こそ完全に壊れちまった……ここまでか」

警官E「報告します。ロケット団団員1名、確保しました。残り3人です」

ジュンサー『あら!やったわね。私達は今は移動中。サトシ君には私からも感謝していると伝えておいて』

警官E「了解!」


マーマネ「……そうか。やっぱり秘密兵器ってのは別にいるんだ」

マーマネ「さっき連れて行かれたヤツだってスイレンを倒して、サトシのルガルガンと互角に戦うくらい強かったのに……」

サトシ「…………」

マーマネ「サトシ、ちょっと疲れてる?」

サトシ「ううん!全然!まだまだオレを必要としてくれる人がいるんだ!」

サトシ「頑張るサトシ、略して『がんばサトシ』、だぜ!」

マーマネ「何やそりゃ」
 ▼ 104 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/09 01:02:13 ID:zqwK5SeI [9/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ブロロロロロロロ……


警官H「もう少しで着くからね。二人とも、準備はいい?」

リーリエ「は、はい!」

カキ「ハイ、ダジョブデス」

警官H「現場には仲間が何人到着してるかしら……3人は残ってくれていると嬉しいんだけど」

リーリエ「……ですね。本当は、警官の皆様も傷付くのはイヤなのですが……」

カキ「ソッスネ」

警官H「フフ、そんなことないわ。警官は島民の安全を守るためにいるの。全員、いざという時に行動する覚悟はできてるわ」

リーリエ「頼もしいです。……私は正直、緊張でまだドキドキしてます」

カキ「ドキドキドキドキドキドキ」

リーリエ「あの……カキ?さっきからずっと早口で息が荒いですが……どうしましたか?」

カキ「ン? ナニモ、ナニモ ハハハ」

カキ(ダメだ。興奮しすぎて警官のお姉さんの方を見れない)

警官H「具合でも悪い?何ならしばらくは車の中で待機してもらっても構わないけど」タユンタユン

カキ(何であんな分厚い制服から体のラインが浮き出てやがる!『H』だ!『H』すぎるっ!)

カキ(あぁぁ落ち着け……オレは今必要とされている男、取り乱すんじゃねぇぞ……)


ピピピピピピ……!!

警官H「あら、通信のようね。リーリエちゃん、貴方が出てくれる?」

リーリエ「はい。……もしもし? ……はい ……え、えぇ!?」

カキ「どうした?」

リーリエ「それが……私達が向かおうとしている場所にいる団員さん……」

リーリエ「          もう、捕まっちゃったみたいです          」

警官H「えっ」

カキ「ん何だよ!あっけねぇなおい!」

警官H「ね?警察もなかなかやるでしょ」

♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪

警官H「あと2人!発見の報告があるまで、私達は近くで休んでましょうか」

リーリエ「私、喉が渇きました……」

警官H「私も運転して肩凝っちゃった……カキ君、ちょっと揉んでくれる?」

カキ「えっ……ゑ゛ゑ゛ゑ゛ゑ゛ゑ゛ゑ゛ゑ゛ゑ゛!?!?」
 ▼ 105 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/09 01:06:23 ID:zqwK5SeI [10/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-------海繋ぎの洞穴-------


ズ ド ォ ォ ォ ォ … … ! !


コダックA「ワカァァーーー!!」

コダックB「グワーー!グワーー!!」


F-13「……次だミカルゲ。『あくのはどう』」

ミカルゲ「ユ   ァ   ァ  ァ  ァ
        ラ   ァ  ァ  ァ   ァ ! !」


              ドッ!         ドゥッ!         ドドォォォ……


F-13「……ふぅ」

ミカルゲ「ミョミョミョミョ……」

F-13「わかっているさ。……だがどうしても知りたいんだ。『Zワザ』のこと」

F-13「例の三人には悪いが、それを解き明かすまでこのZリングをやることはできない」

F-13「僕が奪ったZリングの持ち主は大したことなかったが」

F-13「然るべきトレーナーが使う『Zワザ』の力が強大であるのは容易に想像できる」

F-13「お前と共に、僕が嘗てのように力任せに暴れることができるとすれば、大いなる力が必要だ」

F-13「でも一体どうすれば扱うことができる……?仮に僕に適したZリングがこれでないなら、他にどこにある……?」

ミカルゲ「ミュゥゥゥゥ……」

F-13「……そうだな。島の人も言っていた。『Zワザ』の強さは人とポケモンの強さだと」

F-13「……Zリングの持ち主に会いにいこう。できるだけ強い奴。そしてもう一度この眼で『Zワザ』を見るんだ」

F-13「もう少し人気のある場所に行こう、ミカルゲ。任務はまだ途中だけど……」

F-13「          僕もう……我慢できないんだ          」


コダックC「コガァァーーー!!」

F-13「……ミカルゲ」


          ド シ ュ ッ … …


F-13「この場所も随分と血生臭くなってしまったね。ミカルゲ、お前はこの臭いが好きか?」

ミカルゲ「…………」

F-13「変な奴だな。   ……お前は僕と、一緒のハズなのに」
 ▼ 106 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/09 01:07:23 ID:zqwK5SeI [11/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
次のおはなし



第6話(全12話)   「『シ』『ニ』『ガ』『ミ』」

 ▼ 107 ネネ@よごれたハンカチ 17/12/09 01:12:12 ID:JONn.2N2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
残りの団員の強キャラ感がビンビンに高まってますねぇ!次回も楽しみにしてるよ!
 ▼ 108 ガチャーレム@おしえテレビ 17/12/09 01:40:37 ID:GynOmHK6 [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援よ!
 ▼ 109 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/09 17:04:43 ID:zqwK5SeI [12/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-------二時間後 ハウオリシティ-------


男性「チッ、オレは急いでるんだ。手間取らせんじゃねぇよ」

警官A「も、申し訳ございません。お仕事頑張ってくださいませ……」

男性「ケッ」


警官A「うぅ……やっぱり私にはこういう仕事は向いてませんよ……」

ハーデリア「くぅん……」

ジュンサー「職務質問は怪しいと思ったヤツを捕まえてナンボ!少しでも手掛かりがあればプラスになるわ」

デカグース「ガウッ」メロンパンムシャムシャ

ジュンサー「とにかく報告がない今、島民の皆様からロケット団に関する情報を聞き出すことが重要なのよ」

警官A「報告といえば、さっき捕まった団員は随分と弱かったみたいですね」

ジュンサー「私達が現場に着いたらもう手錠ハメられてたのはさすがに笑ったわね」

ジュンサー「さぁ、職質職質!この平和な街並みの中に、ロケット団が紛れている可能性だってあるワケだし……」

警官A「……先輩はさっきからどういう基準で人を捕まえているのです?」

ジュンサー「挙動不審ね。これに尽きるわ。さっきのオッサンだって、道行く女の人を物色してたじゃないのよ」

警官A「かもしれませんけど……」

ジュンサー「とにかく怪しい人がいたら教えてちょうだい。また私が手本見せてあげるから」

警官A「怪しい人……私の観察力でも判別できる程度の怪しい人……」キョロキョロ


女性「あぁあついに買ってしまったZ 20代の凄腕トレーナーと10歳の新人トレーナーの禁断の百合同人……」ハァハァ

女性「表紙だけでも伝わるこの濃厚エロティックシチュエーション……性の6時間のお供はこれで決まりですなぁ……♪」


警官A(いたァァーーーーッ!!)

ジュンサー「ちょっと失礼します!警察ですが少しお話よろしいですか?」

女性「はひ?」

警官A(先輩も顔色一つ変えずいったァァーーーーッ!! プロってすげぇ……)

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

女性「ロ、ロケット団……ですか?ご存知ありませんが……」

ジュンサー「そうですか……ではカバンの方拝見させてもらってもよろしいですか?」

女性「えっ」
 ▼ 110 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/09 17:08:32 ID:zqwK5SeI [13/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ジュンサー「ふむ……」

警官A「はわわ……///」

女性「\(^O^)/」

ジュンサー「これがさっき貴方がニヤニヤしながら出し入れしてた本ね。他にも数冊……」

警官A「ほ、本に貼ってあるれれれレジテープからして、ハウオリ書店で買ったもののようで……」

女性「えぇ。興味があってつい……」

ジュンサー「他には財布、ハンカチ、マスク……ん?この透明な缶に詰めてあるのは口臭ケアのタブレットかしら?」

警官A「ひょ、ひょっとして!先輩!この人まさかタブレットと偽って危ない薬を……」

女性「あ、それチョコベビーです。私、甘いモノが手放せなくて……」

警官A「チョコベビー」


ジュンサー「後、怪しいのは……あ!!やっぱり!」

警官A「こ、これはっ!Zリング!!」

女性「!! そ、そそそそれが何か?」

ジュンサー「失礼ですが少しだけ預からせてください」

警官A「ハーデリア、お願い」

ハーデリア「…………」クンクン

ハーデリア「! わんっ!わんっ!」

ジュンサー「えっ!?……今までと反応が違う。後輩ちゃん、これってまさか!」

警官A「Zリングだ!……ハーデリア、貴方は今日この臭いを嗅いだの?」

ハーデリア「わんっ!わんっ!」

警官A「……これは、スイレンちゃんのZリングなのね?」

ジュンサー「……はっ、危ない!後ろ!」


女性「ガメノデス!『シェルブレード』!!」

ガメノデス「ガシャァァッ!!」


警官A「あぐっ! ……しまった、Zリングが!」

女性→団員C「いやいや、アローラの警察は優秀ですね。……さて、荷物も回収したところでずらかりましょう!」

ジュンサー「い、いつの間に……」


団員C「ふははは、どけどけリア充共ーーー!!天神様のお通りじゃーーー!!」ダダダダダダ

ガメノデス「ガシャァァァァ!!」ズシズシズシズシ
 ▼ 111 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/09 17:10:22 ID:zqwK5SeI [14/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピピピピピピ……


サトシ「来た!来ましたお兄さん!」

警官C「ロケット団か!サトシ君、通信に出てくれないか」

サトシ「……もしもし?ジュンサーさん!今話せますか!?」

ジュンサー『えぇ大丈夫!今、ウチの足の速い後輩が必死に団員の後を追ってるわ!』

ジュンサー『向こうもかなり速いけど……追いつくのも時間の問題みたい』

ジュンサー『追い詰めたら私達のポケモンで一気に勝負をつけるわ!』

サトシ「はい、オレ達もすぐに向かいます!」

ジュンサー『それと逃走中の団員のことなんだけど……ソイツよ。ソイツがスイレンちゃんのZリングを持ってるの!』

サトシ「何だって……!?じゃあスイレンとマオを襲ったのも!」

ジュンサー『わからないわ。だけどソイツについてもう一つ、さっき彼女の荷物を調べたんだけど……』

ジュンサー『その中にZリングの仕組みを記した本があったわ!』

ジュンサー『アローラ観光からの申し立てで販売停止になったハズなんだけど……運の悪いことに、まだ残ってたのね』

サトシ「それがどうヤバイんですか?」

マーマネ「その本があるってことは、きっとZリングの仕組みをある程度知ってるってことだよ」

マーマネ「つまり……さっきの団員と違って、Zワザの撃ち方も知ってる可能性がある!」

サトシ「! ……そうか。そりゃヤバイな」

ピカチュウ「ピカ、チュ……」

サトシ「……行こう!」

マーマネ「うん!」

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

警官H「聞いた?二人とも!……犯人は逃走中、さらにスイレンちゃんのZリングを持ってるときたわ」

カキ「やっとか!……ソイツさえ倒せば、まずはスイレンを救うことができる」

リーリエ「急ぎましょう!」


ピピピピピピピ……


警官H「あら?また通信が」

リーリエ「何でしょう?……はい、もしもし ……えっ!?それは本当なんですか?」

リーリエ「……確かに彼はそう名乗っているのですね?」


リーリエ「          『秘密兵器』 ……と          」
 ▼ 112 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/09 17:13:51 ID:zqwK5SeI [15/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ブロロロロロ……


サトシ「…………」

警官C「僕達の行く現場は彼らの行く場所とは反対側の方向だ。色々気に留めることもあるだろうが今は集中しよう」

マーマネ「秘密兵器……いよいよ正面衝突ってワケだね……」

マーマネ「カ、カキ達なら心配ないと思うよ!警察の人達もいっぱいついてくれてるし」

サトシ「わかってる。だから今はジュンサーさん達が追ってるロケット団をぶっ倒すのが先だろ?」

マーマネ「おぉ……思いの外冷静だね」

サトシ「何だよマーマネまで。オレって普段皆にどう見えてるんだよ?」

マーマネ「間違ってもクールな印象はないね」

ピカチュウ「ペカペカ」


ピピピピピピ……!


サトシ「! も、もしもし、こちらサトシ。ジュンサーさんですか!?」

ジュンサー『あっサトシ君ね。今どの辺り?』

警官C「ハウオリ霊園の手前まで来ています。そろそろ先輩の指示通りのエリアに到着しますが……」

ジュンサー『ごめん!その辺で降りて!そんでサトシ君を連れて墓地を通ってその奥の森まで来て!』

サトシ「急にどうしたんですか?」

ジュンサー『ついにロケット団の拠点を見つけたのよ!アイツら、ハウオリ霊園の奥の茂みに潜んでたんだわ!』

ジュンサー『随分と殺風景だけど……基地にはロケット団の所有物と思われる“R”の文字が書かれた品々があるわ』

ジュンサー『ラッキーなことに貴方達が一番近いみたいね……私達はバトルで時間稼ぎをするから、できるだけすぐに来てね!』

サトシ「わ、わかりました!」


マーマネ「つ、ついにスイレンのZリングを奪った犯人とご対面か……緊張してきた」

警官C「よしっ、ここからは歩いていくぞ。森の中は暗くて捜索しにくいだろうが何としても拠点を見つけるぞ」

マーマネ「く、暗いんすか……」

トゲデマル「までゅまでゅ!」

マーマネ「いや行こう!僕にはセンサーがあるんだ。殺風景な拠点だろうが何だろうがすぐに見つけてやる!」

サトシ「頼もしいぜマーマネ!」

マーマネ「よっしゃ、いくよサトシ!」
 ▼ 113 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/09 17:16:32 ID:zqwK5SeI [16/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-------同じ頃、「F-13」サイド-------


ズ ド ォ ォ ォ ォ … … ォ ォ ン ! !


警官I「グァァァァ!」

警官J「げぼほっ……」

警官K「こ、この野郎が……」


ミカルゲ「ギュルルルルル……」

F-13「違う!こんなことをしたかったんじゃない!こんなことのために、僕はZリングを持っているんじゃない!」

F-13「……お前もお前だ。Zリングを持ちながら大したことないじゃないか。僕をガッカリさせないでくれ」

青年「なら返してくれよ!そんなヤツのZリングなんかいらねぇだろ!?それでもオレにとっては必要なんだ!おい!」

F-13「力っていうのは、使うべき者が使うものなんだ」

F-13「半端なヤツが手にした力なんて体力を、下手すれば命を無駄にするだけだ」

F-13「お前は己の力を見せびらかしていい存在ではないと言ってるんだ!」

青年「そうさ。だがオレはそのZリングを一生大事にしてぇんだ!それはしまキングがオレの力を認めてくれた証なんだ!」

F-13「……ならそのしまキングとやらは、余程見る目がないということだ」

F-13「お前より強いトレーナーを早く連れてこい!僕は強いヤツから教わりたいんだ!!」

青年「くそっ……この悪魔!!ケダモノ!!」

F-13「……懐かしいな。昔の人達は僕のことをいつもそう呼んでいた」

F-13「嬉しいよ。その度に僕がヤツらを不安に、恐怖に、絶望に陥れる存在であることを実感できるんだから」

青年「さっきからお前は何を言ってる!?お前は一体何者なんだ!?」

F-13「僕は……」


--------------------------------------------

サカキ「……お早う。気分はどうだ?『F-13』」

F-13「サカキ、僕はどうなった?今僕の心は……どこにあるんだ?」

サカキ「シンバ博士とゼーゲル博士によって作られた、知恵と意思に満ち溢れた無敵の体の中だ。……人間の、体の中だ」

F-13「そうか。だから僕の言葉が君に通じているんだな。……なら僕の元の体はどこに?」

サカキ「さぁな」

--------------------------------------------


F-13「僕は……お前達に知らしめるために生まれ変わった」
 ▼ 114 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/09 17:20:14 ID:zqwK5SeI [17/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-------団員Cサイド-------


ド ド ォ ォ … … ン ! !


ハーデリア「わ゛ぅ……」プルプル

警官A「ハーデリア、もうちょっとだけ!もうちょっとだけ持ち堪えて!」

団員C「ガメノデス、『シェルブレード』!!」

ズ シ ュ ッ ! !

ハーデリア「」


ジュンサー「デカグース!『かみくだく』!!」

デカグース「ガァァァァァ!!」

団員C「やれやれ、しぶといですね。……プライバシーを侵された上に性癖を嘲笑われた怒り……思い知りなさい!」

ジュンサー「別に笑ってないでしょ!?ただちょっとドン引きしただけ!」

団員C「変わりありません!……ガメノデス、トドメの『ストーンエッジ』!!」


デカグース「ギ ャ ァ ァ ァ ァ ァ ! !」

ジュンサー「デカグース!」

団員C「余所見をしてる場合ですか?」

ジュンサー「えっ」

ダ ダ ダ ダ ダ ダ ダ … … … … ! !


ジュンサー「がっ!?……う゛ぇぇぅ……!」

警官A「先輩!だい……う゛う゛ぉっ!?」

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

ジュンサー「」

警官A「」


団員C「Oh. Sexy… 我ながら見事な現代アートを創り上げてしまいました……」

団員C「きゃっ♪ 見てくださいよガメノデス、破れた服の隙間から見える肌って、何でこうもそそられるのでしょう?」

ガメノデス「ギシシシ……」

団員C「それにしても変ですね。どうして私達の基地がこんなに殺風景に?」

団員C「せっかく先輩たちがデザインしてくれた即席インテリアが……いや、それ以上に食料がゴッソリ無くなってますね」

団員C「まぁ、いいでしょう。今日で任務は終わり。つまりチームは解散なのですから」
 ▼ 115 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/09 17:23:13 ID:zqwK5SeI [18/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
団員C「さぁて、それでは早速、夜のお楽しみと洒落込みましょうか……」ゴソゴソ


マーマネ「トゲデマル、『びりびりちくちく』!」


トゲデマル「までゅまでゅーーい!!」ビビビビ

団員C「あばばばばば!? な、何ですか急に!ちょっ、ガメノデス!取って!背中の変なボールみたいなの取ってください!」

ガメノデス「ガシャァァッ!!」バチン!

トゲデマル「までゅーーっ!」

サトシ「ピカチュウ、トゲデマルを受け止めろ!」

ピカチュウ「ピカァァ!」パシッ

トゲデマル「ま、までぅ……」

マーマネ「ナイストゲデマル!……これで僕らもアイツらに一矢報いたね」

サトシ「ここまでありがとなマーマネ、トゲデマル。 ……さぁ、今度はオレ達の番だぜ!」

警官C「お、お二人とも!大丈夫ですか?」

ジュンサー「……はっ、貴方が来たってことはサトシ君も? よかった。ならもう安心ね」


団員C「痛ーっ、ちょっと肩甲骨に響きました……っと」ビリビリ

団員C「今度は一体誰ですか?折角の一人の時間を邪魔しないでもらえますか?」

サトシ「スイレンのZリングを持ってるのはわかってるんだ!ソイツを返してもらうぞ!」

団員C「スイレン……あぁ!あの青髪の子ですね!お知り合いですか?」

サトシ「スイレンは友達だよ。……さぁ、わかったらさっさとバトルしろ!」

団員C「うぅ……貴方も中々かわいい部類に入ると思いますが、正直男の子と絡む趣味は無いので……」

サトシ「お前の仲間達はもう二人も捕まったんだ。残ったのはお前と秘密兵器だけだ!」

団員C「えっ嘘……何か知らない間に大変なことになってたんですねー……でも」

団員C「私を彼らと同じだと思わないことですね。私には『Zワザ』があるのですから」

団員C「先程の婦警さん方もあの通り、『Zワザ』でボロッボロにして差し上げたのです♪」

サトシ「ならお前も気をつけるんだな。……『Zワザ』を使う相手と戦うの、初めてだろ?」

団員C「まぁスイレンちゃん達の件は『戦った』というよりも『襲った』といった方が正しいですからね」

ガメノデス「ギシシシ……」


サトシ「野郎!こうなったら……」ゴソゴソ


サトシ「          モクロー!お前の出番だ!          」
 ▼ 116 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/09 17:27:52 ID:zqwK5SeI [19/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
モクロー「もぉっふぉろぉぉぉぉ!!」


マーマネ「おぉ!さすがに起きてたか」

サトシ「相手は水・岩タイプ!……草タイプのモクローなら有利に戦えるし、水のZワザも耐えられる!」

団員C「フフン、本気でそう思っているのですか〜?」


団員C「ガメノデス、『きりさく』!」

サトシ「モクロー、『たいあたり』!」


                        バ キ ャ ッ … … ! !


ド ォ ォ ォ ォ ォ ン ! !

モクロー「もふーーー!」ズザザザザ

ガメノデス「ギギギギ……」ズザザザザ

サトシ「モクローのキックと互角か。あのガメノデスの爪、相当硬いな」

団員C「んぬぅ……さっきの戦いも中々荒れましたからね。少し技のキレが無くなってきているのでしょうか。なら!」

団員C「ガメノデス、ここは『つめとぎ』で精度を上げますよ!」

ガメノデス「ガメェェ……」ジャッジャッ

マーマネ「スピードが武器のモクローの前で堂々と『つめとぎ』だなんて!」

サトシ「よしっ、『このは』だ!モクロー!」

モクロー「もぉぉぉぉぉ!!」バサバサバサ

団員C「そんな弱そうな技効きませんよ!ガメノデス、『このは』全弾千切りにしちゃってください!」

ガメノデス「ガメェ!!」


           ザッ!!             ズパッ!

                       ズォッ……

             ジャシャン!!                       ザクッ!!

                ババババ……!                  バシャン!


モクロー「!?」

サトシ「あっクソ!惜しかったかな……」

団員C「惜しくなんかありませんよぉ。そろそろ力の差に気付いてもいいんじゃないですか?」
 ▼ 117 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/09 17:30:25 ID:zqwK5SeI [20/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
団員C「『ストーンエッジ』!!」

サトシ「! 下から来るぞ!かわせ!!」


ズ ボ ボ ボ ボ ボ … …

モクロー「も、もふぅ〜!」バサバサ

団員C「逃げようったってそうはいきませんよ!……見せてあげましょう。私のガメノデスだけの力!」

サトシ「うぉっ!?アイツもまた何かあるのか?」

団員C「    ガメノデス! 触手を伸ばして!    」

ガメノデス「ガメェェェェ!!」シュルルルル

サトシ「手が伸びた!それがあのガメノデスの能力か……モクロー!そいつも避けきれ!」

団員C「うへへ……無駄です!頭部と腕、合計5本の触手攻撃から逃れる術はありません!」


ガシッ!  ガシッ!  ガシッ!  ガシッ!


モクロー「もっふぅ〜!」ジタバタ

サトシ「モクロー!!」

団員C「ハァ……ハァ……よし、捕まえました♪ それでは……ガメノデス、『 拷 ☆ 問 』♪」

パチッ

モクロー「?」


ズ  バ  バ  バ  バ  バ  バ  バ  …  …  !  !


モクロー「も゛っ……!?ごお゛お゛お゛お゛お゛!!」


団員C「ガメノデスの7本の触手にはそれぞれ意思があるのです。伸びるくらいなら訳ないことだと思いますけど?」

団員C「私のガメノデスだけの力、それは私にとって最高のオカ……じゃなかった。最高の能力なのです!」

団員C「今貴方のモクローが触手を通して受けている攻撃、それは!」

団員C「毒液・電流・衝撃波などなど一度にあらゆる手段で相手を責めの地獄に陥れる特殊な隠し武器による攻撃なのです!」

サトシ「えぇっ!?そんなのありかよ!?」

団員C「ほらほら、早くしないと手遅れになりますよ?……と言っても、もう遅いでしょうけど」


モクロー「も゛……ぅ……」

モクロー「」


サトシ「モクローーーーーーッ!!!」
 ▼ 118 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/09 17:33:18 ID:zqwK5SeI [21/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウ「ピ、ピカ……」

モクロー「もふぅ……」

サトシ「モクロー……ごめん。でもまだオレ達は敗けたわけじゃないよ。ゆっくり休んでて」

団員C「あっけないですねぇ。タイプ相性が有利だったばかりに油断しましたか?」

サトシ「するか!オレもモクローもお前をゼンリョクで倒すつもりだったんだ!」

団員C「ではどーして敗けたのですか?あまり虚勢を張ると、自分がどんどん虚しくなっちゃいますよ……?」

マーマネ「サトシ、耳を貸しちゃダメだよ」

サトシ「……わかってる。もう敗けない」

団員C「勝負は私の勝ちだし早く帰ってほしいところですが……どうやらそうもいかないようで」

サトシ「当たり前だ!スイレンのZリングを眼の前にして引き下がれるか!」

団員C「こうなったら……やるしかありませんね。……ガメノデス!あの男の子に『拷問』です!」

ガメノデス「ガシャァァアァァ!!」ビュビュッ!!

団員C「あまり私の趣味ではありませんが……これ以上邪魔をするというのなら、貴方も調教されてしまいなさい!」


サトシ「          ピカチュウ!『アイアンテール』!!          」

ピカチュウ「チュァァァァ……     ピ ッ カ ア ! !」


               バ キ キ キ キ ッ ! !


団員C「! 五本の触手がたった一撃で!?」

サトシ「今度はコイツが相手だ!オレの相棒・ピカチュウ!」

ピカチュウ「ピッカ……」バチバチ

団員C「相棒、ですか……成程。気迫といいさっきのモクローとは格が違うようですね」

サトシ「オレのポケモン達に格なんかねぇよ!オレの最強のポケモンはオレを信用して戦ってくれるヤツ全員だ!」

団員C「いい加減ですね……弱いポケモンは切り捨てればいいのに」


サトシ「いくぞ! 『でんこうせっか』!!」

ピカチュウ「ピカ!   ピカピカピカピカピカ……!」

団員C「ガメノデス、もう一度触手で捕まえてください!」

ガメノデス「ガァァッシャァァァ!!」ビュババババ

ピカチュウ「!」
 ▼ 119 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/09 17:36:01 ID:zqwK5SeI [22/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


               ビュオッ!                 ズォッ!

                      ピシュン!              タターン!                グォォ!

    キュルル……          ピシッ!                     ポゴォ!


団員C「当たらない……まだこんなスピードを出せるポケモンを隠しもってたなんて!」

サトシ「まだだ!まだ加速しろ!」

ピカチュウ「ピカピカピカピカ……!!」


                    ゴ ォ ォ ォ ォ ォ … … ! !


ピカチュウ「ヂュゥゥゥゥァ!!」

団員C「は、速すぎて姿が見えない!」

団員C「ガメノデスの触手はガメノデスの眼に見える範囲の動きしか捉えることができないというのに!」


ジュンサー「けどあれだけ走り回って一体どうするつもりなのかしら?」

ジュンサー「闇雲に速度を上げてもピカチュウの体力を消耗するだけなのに……」

マーマネ「闇雲に速度を……まさか!サトシはアレを!?」


サトシ「ピカチュウ!『エ レ キ ボ ー ル』 ! !」


ピカチュウ「チュゥゥゥ……  ピ カ ア ッ ! !」


ズ ド オ オ オ オ オ オ オ ン ! ! !


警官A「決まった!」

マーマネ「『エレキボール』は使うポケモンが速いほど威力が高くなるんだ!サトシやるねぇ」


サトシ「まだだ!『10まんボルト』!!」

マーマネ「!?」


ピカチュウ「ピカァ…… ヂュ ウ ウ ウ ウ  ウ ! ! !」


ガメノデス「ガ……ガ……メ……」

団員C「ガメノデス!体勢を立て直して!!」


サトシ「  『  ア  イ  ア  ン  テ  ー  ル  』  !  !  !  」
 ▼ 120 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/09 17:39:20 ID:zqwK5SeI [23/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ガメノデス「ギギギギ……」

ピカチュウ「ピッ……カア ア  ア  ア   ア   ! !」


                     ズ パ ァ ァ ァ ァ  ン ッ ! !


ガメノデス「ガメェェェェェ……」ズザザザザ

団員C「ガ、ガメノデス!『シェルブレード』で反撃に出てください!」

ガメノデス「ガァ……」チャキ

マーマネ「嘘っ!?あれだけの技を食らってまだ立てるの!?」

サトシ「『アイアンテール』で弾き返せ!!」

ピカチュウ「ピカッ!」

団員C「今度はチャンバラですか……いいですよ。受けて立ちましょう!」


ギィン!        ギィン!        ガキィン!       スカッ……      ドブッ!


ガメノデス「がっ……」フラッ

サトシ「今だ!やれ!!」

ピカチュウ「ピカァァァァ!!」


バ キ ャ ッ … … ! !            カラカラカラ……ン


ガメノデス「」ガクッ

団員C「……!」

サトシ「随分と手こずったけど今度こそ終わりだ!『10まんボルト』!!」

ピカチュウ「ピィ……カァ……!」

団員C「こうなったらガードです!『ストーンエッジ』!!」

ズドドドドドド……

ピカチュウ「ヂ ュ ウ ウ ウ ウ ウ ウ ! ! !」


パシャン……


団員C「ふぅ……危なかったです」

マーマネ「あぁ惜しい!ガメノデスが岩を盾代わりにして回避しちゃった……」

団員C「サトシ君でしたっけ?やりますねぇ随分。ロケット団以外の人間で私をここまで追い詰めたのは貴方が初めてです」

団員C「では見せて差し上げましょう!私達のゼンリョク!!……いきますよガメノデス、もう一度『Zワザです』!」
 ▼ 121 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/09 17:41:03 ID:zqwK5SeI [24/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
警官A「……」ゾクッ

ジュンサー「サトシ君避けて!ピカチュウの体力じゃZワザを耐えきることなんて不可能よ!」

団員C「無駄ですよ!さっきちょろっと立ち読みした本に書いてありました。『Zワザは絶対に避けられない』!」

団員C「スイレンちゃんの手汗が染みたZリング……よりにもよって男の子の貴方に返すわけにはいかないのです!」

サトシ「くそっ……!」

ピカチュウ「ピカッ!ピカッチュ!」

サトシ「そうさ!……やるしかないよな」


団員C「……届け、水平線の彼方まで」

団員C「ガメノデス! 『                     ス
                                  |
                                   パ
                                  |
                                ア
                                  ク
                                    ア
                                  ト
                                ル
                                  ネ
                                   ェ
                                    ェ
                                    ェ
                                   ェ
                                  ド
                              !  !  !  ! 



ガメノデス「ガッシャアァ゛ア゛ァアァ゛アァ゛アァア゛ン!!!」



マーマネ「うぉあ!来た!!」

トゲデマル「ま、までゅまでゅ!」

マーマネ「無茶言わないでよ!僕らが行ったところで何も変わんないよ!」

マーマネ「……これがスイレンのZワザ。敵に回るとこんな恐ろしいものだったなんて!」


サトシ「…………」

ピカチュウ「…………」

サトシ「いくぞ!!」


パチパチ……   バババ……       ド ド ド ド ド ド ド … …


サトシ「食らえロケット団!これがオレ達のぉ……『ゼ ン リ ョ ク』だぁぁぁぁーーーーーっ!!!」
 ▼ 122 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/09 17:43:15 ID:zqwK5SeI [25/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「 『                         ス

                               パ

                               |

                               キ

                               ン

                               グ

                             ギ

                          ガ

                                 ボ

                              ル

                                    ト

                                オ
                             オ
                               オ
                                 オ
                              オ

                          !  !  !  !  




サトシ「水は電気をよく通す!スクールでも習った常識だぜ!!」

団員C「何を!よく見てみてください!私と貴方の、Zワザの格の違いを!!」

警官A「うぅ……確かに」

ジュンサー「見た感じ『スパーキングギガボルト』は大きな光の矢を相手にぶつける技……直径1mくらいはあるわね」

ジュンサー「だけど『スーパーアクアトルネード』は……」


ズ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ オ ォ ォ オ ォ ォ オ … … ! ! !


ジュンサー「辺り一面飲み込みそうなほど巨大な竜巻……!自然災害を相手にしているようなものだわ!」

団員C「その通り!規模が違うのですよ!さぁそのまま自慢のZワザ共々飲み込まれておしまいなさい!」


サトシ「ピカチュウ!」

ピカチュウ「……」コクッ


                ピ カ ァ ァ ァ ァ ア ア ァ ア ァ … … ! ! !
 ▼ 123 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/09 17:45:35 ID:zqwK5SeI [26/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
                 ジ ュ ッ … … ! !          ファァァァァ……


団員C「い゛ぃ!?」

マーマネ「スゴい!台風みたいな渦が一瞬で蒸発した!」

団員C「なんで!?私と貴方のZワザでは大きさも破壊力も格が違うというのに!」

サトシ「だから言ったろ?オレ達には格の違いなんか関係ないんだよ!」


サトシ「さぁピカチュウ!このまま押し込むぞ!『スパーキングギガボルト』を!!」

ピカチュウ「ヂ ャ ア ア ア ア ア ア ア ア ア ! ! !」


団員C「んぬぅぅぅぅ!!」

トゲデマル「まりゅ!まりゅ!」

マーマネ「よっしゃあ!これでサトシの勝ちだ!!」

ジュンサー(……思えばサトシ君の名が初めてこのアローラに知れ渡ったのは、ラッタ事件の頃の話だっけ)

ジュンサー(あの時に気付くべきだったのかもしれない……サトシ君の底の知れなさを)


サトシ(アローラで教わった大事なこと……。最後まで信じてよかった)

-----------------------------------------

ハラ「アローラに島巡りが生まれたのは、ただ単にバトルが強いだけのトレーナーを育てるためではありませんぞ」

ハラ「アローラの島、ポケモン、勿論人間も、全てを愛し守れる若者を育てることが目的だったと言われております」

-----------------------------------------

サトシ(これでまた一つ守れた!大好きなポケモンと一緒に!)



                      ズ ス ゥ ゥ ゥ ゥ ン ! !



サトシ「はぁ……はぁ……」

マーマネ「サ、サトシ」

サトシ「……へへ。マーマネ、ついにやったぜ。時間はかかったけどこれでスイレンも喜んでくれるハズだ」

ピカチュウ「ピッピカチュウ!」

団員C「……何てこと。私が見せた格の違いは……本当に彼には無意味だったということなのですね」

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

警官L「ロケット団団員、これで3人目を確保だ」カチャッ

団員C「……とうとう私も捕まってしまいましたか……もっと楽しみたかっただけに残念です」
 ▼ 124 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/09 17:47:47 ID:zqwK5SeI [27/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウ「ピ……ピカ……」

サトシ「おぉっと、大丈夫か?」

マーマネ「随分無理したみたいだしねぇ」

マーマネ「いくらピカチュウが強いとはいえあのガメノデス相手に殆どダメージを受けなかったのはおかしいと思ったし」

サトシ「……でもこの通り、スイレンのZリングも戻ってきてくれたしひとまず一件落着だな!」

マーマネ「だけどまだ肝心なのが残ってるよ」

サトシ「……秘密兵器か。確かソイツのところへはカキ達が向かってるんだっけ」

マーマネ「今動ける警察の人達もみんなそこに集まるんだって。僕達も準備ができ次第行かないとね」

サトシ「何を!もう大丈夫だよオレ達なら」

ピカチュウ「……ピカ」

サトシ「……とはいかないか。やっぱり」

マーマネ「正直カキの事は心配なんだ。ロケット団とのバトルでバクガメスを倒されちゃったし」

サトシ「でもまだカキにはガラガラがいるじゃないか」

マーマネ「さっきの通信を聞いてた?……どうやらその秘密兵器とやらはミカルゲを持ってるみたいなんだ」

マーマネ「108の魂で創られ、『かなめいし』と呼ばれる不思議な石の罅割れに繋がれた体をもつポケモン……」

サトシ「はぁ」

マーマネ「つまりはタダのポケモンじゃないんだよ!」

マーマネ「そんな得体の知れないヤツと戦うなんてシチュエーションに出くわしてるカキを心配しないわけないでしょ!」

サトシ「マーマネは優しいからなぁ」

マーマネ「あ の な」

マーマネ「リーリエだっているんだよ? ……巻き込むとマズイし、カキが全力で戦える保証もないし……」

サトシ「じゃあ、リーリエも一緒に戦えばいいんじゃないか?」

マーマネ「」ガクッ

サトシ「とにかくこまめに警察の人の話は聞いた方が良さそうだ。いつでも行動できるように構えておこうぜ」

マーマネ「……怖いよね。僕達がこうしてる間にも、警察の人達が倒され続けてると思うと……」

ピカチュウ「ペカ……」

サトシ「…………」
 ▼ 125 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/09 17:50:05 ID:zqwK5SeI [28/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
次のおはなし



第7話(全12話)   「Friday-13」
 ▼ 126 ドゼルガ@マグマのしるし 17/12/09 18:55:54 ID:E2UilmBo NGネーム登録 NGID登録 報告
しえん
 ▼ 127 クオング@ペアチケット 17/12/09 18:59:18 ID:QIyE7.qI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スッゲードキドキしてきた
支援
 ▼ 128 ソクムシ@ファイヤーメモリ 17/12/09 23:42:43 ID:GynOmHK6 [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
続きがめっちゃ気になる
 ▼ 129 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/10 21:56:04 ID:Kp3o7CEw [1/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
警官I「おぉ!やっと来てくれたか!」


カキ「これは……ひどい」

リーリエ「警察の方達があちこちに倒れています……」

警官H「なんてこと……ここまで結構飛ばしたハズなのにもうこんなにもやられていたなんて……」

警官J「コイツは別格だぜ……さすが秘密兵器と自負するだけのことはある……」


ミカルゲ「シュララララ……」

F-13「自負、ではない。サカキがそう言ってくれたんだ」

F-13「制服を着ていないそこの二人、お前達はこの中の誰よりも強い自信はあるのか?」

リーリエ「えっ、私も……?」

カキ「あぁあるさ。……このZリングを見ろ」

F-13「連中が余りにも弱いものでもう落胆し飽きてきたところだ。お前にそういう自信があるのなら……」

F-13「相手してくれ。僕とミカルゲの相手」


カキ「リーリエ、下がってろ。コイツがタダモノじゃないのは前々からわかってたことだろう」

カキ「よく頑張ってついてきてくれたな。ありがとう」

リーリエ「…………」

F-13「? 何故お前一人で戦おうとする?」

カキ「お前が一人だからさ」

F-13「お前はこれだけの傷ついた敗者達を見ておいて、それでもまだそう言えるのか?」

警官K「うぅ……」

カキ「だからさ。これ以上お前達のせいでボロボロになる人やポケモンはみたくないんだよ」

F-13「……わかった。お前の望み通りの結末になるとも限らないがな」

カキ「……よしっ」


リーリエ「       待ってください!       」


カキ「リーリエ?」

リーリエ「その……      私も! 戦います!」

F-13「……?」

リーリエ「私だってもう誰も傷付いてほしくないのです。……特に意地を張って、誰かを守ろうとしている人には」

カキ「! ……仕方ない。なら二人でやるか?」
 ▼ 130 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/10 21:57:14 ID:Kp3o7CEw [2/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リーリエ「……はい!」

カキ「そうするか。……悪かったなリーリエ、思えばコイツらはスイレン達を傷付けZリングも奪っていきやがった」

カキ「アローラの平穏を乱すようなヤツらに、手段を選ぼうとしたオレが間違ってたよ」

F-13「ほう、これで1対2か。……フフ、正直言って僕の望み通りの展開だ」

F-13「そこの白の彼女はリーリエと言ったか……それで、Zリングを持ったお前の名前は?」

カキ「カキだ」

F-13「カキ、僕に教えてほしい。Zリングの使い方と、Zワザの本当の力」

カキ「知ってどうするつもりだ?」

F-13「昔のようにまた暴れるのさ。怯える人間達を見下ろしながら好きなだけ、な」

リーリエ「昔……?まるでその言い方だと、昔の貴方は今の貴方よりも強いというような……」

F-13「そうさ。僕は訳あって人間の体を得た。だけど昔のように強大な力で暴れ回るには人間が扱える力が必要なんだ」

リーリエ「人間?一体貴方は……」


F-13「ミカルゲ、やれ!!」

ミカルゲ「ユ゛ラ゛ア ァ ア ァ ア ァ ! !」


カキ「ガラガラ!『シャドーボーン』!!」

                 ガ キ ィ ィ イ ィ … … ッ ン ! !

ガラガラ「ガララララ……」ギリギリ

ミカルゲ「ウェヒヒヒヒヒ」


カキ「どうやらもう勝負は始まってるらしい。気を引き締めていくぞ」

リーリエ「はい!……シロン、ミカルゲに『こなゆき』!」

シロン「こんっ!」

F-13「ミカルゲ、避けろ!」


シロン「こんっ!こーんっ!」ビュオオオ

ミカルゲ「キヘヘヘヘヘ」ピョコピョコ

リーリエ「な、何ですかあの動き!ミカルゲが跳ねまわっていて攻撃が当たりません!」

カキ「おどろおどろしい見た目に反して随分ファンキーなヤツじゃねぇか……攻撃だけじゃなく回避も一級品ってことか」

F-13「白いロコンか……珍しいものを持っているな」

F-13「珍しいポケモンは強いものが多いと聞くから……少し試させてもらおうか」

リーリエ「っ!」
 ▼ 131 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/10 21:58:55 ID:Kp3o7CEw [3/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
F-13「ミカルゲ、『あくのはどう』!」

ミカルゲ「ヴヴヴヴ……シャアアアアアアアーーーーーッ!!!」


                  ヴ      オ      ォ    ッ
                                          ! ! ! 
                       ォ      オ     ォ


シロン「こんっ!?」

リーリエ「シロン!逃げて!!」

カキ「ガラガラ、骨棍棒を振り回せ!   『フレアドライブ』   !!」

ガラガラ「ガラッ!   ……ガラガラガラガラガラ」


グルグルグルグルグルグル……


カキ「……いいぞ、その調子だ」

警官H「バトンのように振り回されたガラガラの骨に『あくのはどう』が絡めとられていく……」

F-13「面白い防御の仕方だ。……そういえばお前のガラガラも珍しいな」

カキ「余裕でいられるのも今のウチだ!ガラガラ、そのままかき集めた『あくのはどう』を撃ち返せ!!」

ガラガラ「ガッ ラァァァァラァ!!」ボシュッ!!

ミカルゲ「!!」


ズ ド ォ ォ ォ ォ ォ ォ … … ン ! !


ガラガラ「ガラララァァーッ!」

カキ「続けて『シャドーボーン』!!」

F-13「『ふいうち』!」

              ガ ブ ッ ! !

ガラガラ「ガッ……!?」

ミカルゲ「グルルルルル……」ミシミシ

F-13「燃え盛る骨棍棒をバトンのように振り回して攻撃する」

F-13「それがお前のガラガラの『フレアドライブ』か。面白かった。……だが」

ミkルゲ「キィィィ……!」


ブシャッ!!


ガラガラ「があ゛あ゛あ゛あ゛あああ゛!!!」
 ▼ 132 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/10 22:00:00 ID:Kp3o7CEw [4/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リーリエ「い゛っ!?」

カキ「しまった!牙が!」

F-13「……これで片腕が使えなくなった。強靭な牙で手や足の神経を噛み切り相手の攻撃手段を減らす」

F-13「それが僕のミカルゲの『ふいうち』だ。……フフ、ポケモンによって色々な技の出し方があるものだな」

F-13「心配せずとも世の科学・技術は進歩している!ポケモンの治療も例外ではない!」

F-13「……生きて帰ることができれば、腕の一本や二本すぐに直るさ」

F-13「最も、今の技のせいでZワザが満足に撃てなくなったというものなら……お前達もとんだ期待外れということだ」

リーリエ「…………」ガタガタ

カキ「ガラガラ、まだ技は出せそうか?」

ガラガラ「ガ……ガラァラ!ガララ!」

カキ「……あぁそうだ。お前は誰よりも意地っ張りなヤツだったな。いくぞ!」

ガラガラ「ガラッ!」


F-13「来るぞミカルゲ、もう一度『ふいうち』だ!」

ミカルゲ「……!」ピタッ

F-13「な、何!?」

カキ「     『シャドーボーン』!!     」


バカァァァァ……ッ!!


ミカルゲ「ゆ゛ゆ゛ゆ゛……」フラフラ

F-13「……何が起きた?」

カキ「まさかここで発動するとはな。ガラガラの『のろわれボディ』!」

リーリエ「『のろわれボディ』は確か、自分が受けた相手の技を呪いの力で封じ込めるゴーストポケモンの特性……」

リーリエ「ガラガラもそうだったのですね!これなら……」

リーリエ「シロン、私達もいきましょう!この勝負きっと勝てます。私達にできること……やっとできますよ!」

シロン「こぉぉん!!」

カキ「さぁいくぞ秘密兵器!……お前で最後だ。スイレン達のことも、警官達のことも、繰り返させるのはこれで終わりだ」

F-13「ぐっ……!」

カキ「ガラガラ!残った腕でもうひと踏ん張りだ!……いけるな?」

ガラガラ「ガラッ!」
 ▼ 133 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/10 22:01:46 ID:Kp3o7CEw [5/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
             ガガッ!          バキャッ!            ズダッ!

              ドドッ!             ビュオオオ……          ガキィィ……ン!!


警官I「おっ、おい!?マジかよ……」

警官J「オレらが全然歯が立たなかったミカルゲと互角に戦ってやがる!」

警官K「黒の子だけじゃない。お嬢ちゃんの方もしっかり戦いに加わってるし……これはひょっとしたら……!」


カキ「ガラガラ!『シャドーボーン』!!」

リーリエ「シロン!『しっぽをふる』!!」

F-13「……『あくのはどう』!!」


カキ「まだやれるな?リーリエ」

リーリエ「なんの!私もシロンもやる気十分です!」

カキ「……サトシの影響か。お前も随分逞しくなったもんだ」

リーリエ「カキ、攻撃が来ますよ!」

カキ「あぁ!」



                     「ミカルゲ、『あくのはどう』!」



 「かわせ!今度は『フレアドライブ』だ!」

                              「ガラララララ……!!」


                  「もっとだ!もっと暴れろミカルゲ!!」

        「ユァァァァァ……!」

                    
                              「シロン!ミカルゲを止めて!」


              「止まるものか!気にせずガラガラを襲え!!」


                              ギ ィ ィ ィ ィン ! !


        「……!?」                     「いいぞガラガラ、そのまま止めてろ!!」


                             「今ですシロン!『こなゆき』!」


             ヴ  ォ   ォ ォ ォ ォ           … … ッ ! !
 ▼ 134 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/10 22:05:53 ID:Kp3o7CEw [6/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ミカルゲ「ガァァァァァ……!?」

F-13「ミカルゲ!」


ガチガチ……          ガチガチ……          ガチガチ……


ミカルゲ「ァ……ァ……」

ミカルゲ「」


リーリエ「……ハァ……ハァ」

カキ「……ハァ……よし、いいぞリーリエ、シロン」

警官I「見ろ!ミカルゲが凍っていくぞ!」

警官J「お嬢ちゃんのロコンがトドメを刺したんだ!すげぇ!」

警官K「いや、まだ油断するな……ミカルゲの体力はまだ残っているハズ」

警官K「確かにさっきの二匹の猛攻は眼を見張るものがあったが、あの氷の中からいつ出てこられてもおかしくない」


                                 ……ピシッ!


カキ「!」

警官H「そんな!もう動けるの!?」

F-13「上出来だ……ここまで追い詰めたお前達なら何の問題もない」

F-13「カキ、教えてくれよ。でき損ないとはワケの違う、本物のZワザを!!」

カキ「構わない。だがこれだけは言わせてもらう」


カキ「教えたところで……           お前にZワザを使う資格はない!!」


カキ「どんなトレーナーよりも、お前はZワザを使いこなすことなんかできない!!」


カキ「       アローラは……全ての『Z』は、お前を許さない!!!       」


F-13「……失敬な」ピクッ

ミカルゲ「ガ……ァ……」パキパキ

リーリエ「シロン、『こなゆき』はまだ撃てますか?」

シロン「…………」ヘトヘト

リーリエ「カキ!必ず決めてください!Zワザも勝利のチャンスも、この一回きりです!」

カキ「任せろ……いくぞガラガラ!」
 ▼ 135 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/10 22:08:03 ID:Kp3o7CEw [7/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ガラガラ「ガラァァラ!!」


                   ヴ ォ オ ォ オ ォ ッ ッ  ! ! !


警官I「うおぁっ!? ほ、炎!?なのか?」

警官J「おい見ろよ!ガラガラの持ってるあの骨!両端で燃え盛る炎……あんなバカでかく!」

警官K「あれでブン殴るつもりか!?」


---------------------------------------------------------

カキ「バクガメス、『ダイナミックフルフレイム』!!」

バクガメス「ヴォ オ オ オ オ オ ! !」

サトシ「ほほーぉ!やっぱスゴイなそのZワザ!火の玉がヴァァァってなるの!」

カキ「バクガメスは炎タイプの特殊攻撃技でも抜群の威力を誇る『トラップシェル』が使えるからな」

サトシ「特殊攻撃……か。じゃあガラガラの場合はどんな感じになるのかな?オレ気になる!」

カキ「別に同じじゃないのか?」

サトシ「そうとも限らないんだよな。あるんだよ!同じ技でも違うポケモンが使うと全然違う技に見えるってこと」

カキ「確かに言われて見れば……ガラガラの使える炎タイプの技は『フレアドライブ』。物理攻撃技だ」

カキ「……よし、やってみる価値はあるな」

サトシ「wktk」

--------------------------------------------------------

F-13(……来る!)


カキ「アーカラの山のごとく燃ゆる骨棍棒を思いっきり叩きつけろ!それがお前のZワザだ!」

ガラガラ「ガ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ! ! !」


カキ「           『         ダ

                         イ

                       ナ

                         ミ

                           ッ

                          ク
 ▼ 136 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/10 22:09:53 ID:Kp3o7CEw [8/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
                   フ


                   ル


                    フ


                  レ

                    ェ
                  
                   ェ

                  ェ

                   ェ

                  イ


                  ム


               ! ! ! ! 



ミカルゲ「 が ッ … … ! ?」メキメキメキメキ


ガラガラ「ウ ォ ォ オ オ ォ オ ォ オ オ ッ ! ! !」バキバキバキバキ……



                   パ  キ  ン  ッ  ッ  …  …


                …   …    …   …    …   …


F-13「……まさか」

リーリエ「ミカルゲを……氷ごと打ち砕いた……!」

カキ「……どうだ秘密兵器。これがお前の欲しがっている力だ」

カキ「お前が人間じゃなかろうが、お前がどれだけ人を恐怖に陥れようが」

カキ「Zワザは、許さないと決めた者は何一つ残さず吹き飛ばす!」

F-13「フフ……すごい、本物だ。お前は昔の僕をまた思い出させてくれた」

F-13「お前よりも強い僕がその力を使えば、人もポケモンも超えた存在になれるだろうか」

カキ「まだ言うつもりか。お前にZワザを使う資格はないと言ったハズだ。どれだけ力をつけようとな」

F-13「やれやれ、口が達者だなお前は。僕の本当の姿を眼にすれば今にそんな口が聞けなくなるぞ」

F-13「資格はない、か。時代は変わったな。昔は欲しいものは何だって手に入ったってのに……」
 ▼ 137 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/10 22:14:41 ID:Kp3o7CEw [9/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カタカタカタ……                 カタカタカタ……


警官I「おいっ、何だあれ!?」

警官J「……なぁ、あれってさ」

警官K「間違いない……ミカルゲの            肉 片 だ ! ! ! 」


ズムムムムム……               ジルルルル……


F-13「ヒヘヘヘヘ……Zワザ……それが人間のもつ大いなる力。その正体が分かった今、もうお前達に用はない!!」

カキ「何のつもりだ……!?」

リーリエ「うぶっ……うぇぇ……」

カキ「ミカルゲの破片が秘密兵器のヤツに集まってく……ただの人間じゃないとしたら……ひょっとしてアイツは!」

F-13「僕のミカルゲは改造ポケモン!普通のミカルゲとは違う能力をもつ!その能力は……そう」


F-13「       この僕を!!完全無敵の生命体にする能力だ!!!       」


ドロッ……            ピチャッ……             ゴボボボボボ……


F-13「んぐっ……あぐっ……お゛お゛お゛お゛!!!」

F-13「あぁ……ミカルゲが……僕の体に入ってくる……昔の僕が……戻ってくる……」


              ズ         ブ          ブ        ブ     ブ
                         ブ   ブ         ブ      ブ       ブ


カキ「ガラガラ、アイツを止めろ!」

ガラガラ「ガラッ!!」

F-13「ぬ゛あ゛あ゛!!」

バ キ ィ ィ … … ! !

ガラガラ「がふっ……」

F-13「邪魔をするんじゃない。……Zワザの存在を知ったときから、僕は暴れたくてしょうがなかったんだ」

F-13「昔のように、人間もポケモンも恐怖に陥れたい。何よりもその欲望が勝ってしまったんだ。何よりもな!」

カキ「……一体お前は何だ!?ロケット団の秘密兵器じゃないのか!?」


F-13「そうだね。もうそろそろ教えてあげてもいいか」


F-13「     僕はミカルゲ。     訳あって人間の体を以て生まれ変わった『元』ポケモンだよ」
 ▼ 138 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/10 22:17:07 ID:Kp3o7CEw [10/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
F-13→ミカルゲ「最も、もう人間ですらなくなったけどね。でもこれでいい。この姿こそが僕の欲しかったもの……」

カキ「どういうことだ一体……」

ミカルゲ「僕は嘗て、ポケモンとして圧倒的な強さを持っていた。誰もが恐れるほどのね」

ミカルゲ「僕は人々やポケモンが恐怖するのが面白くて、力任せに暴れる毎日を送っていたんだ」

ミカルゲ「……だけど調子に乗りすぎたのか、僕は強いトレーナーやポケモン達に倒され、『かなめいし』に封印された」

ミカルゲ「愉快な日常から一転、力を失い途方に暮れる日々を送っていたある日、とある一団に遭遇した」

ミカルゲ「それがロケット団さ。僕は力が欲しかった。だから僕の願いを叶えてくれるという彼らについていった」

ミカルゲ「彼らは僕に相応しい人間の形をした体を造ってくれた。ポケモンの僕は脳を取り出され、その造りものの体に宿った」

ミカルゲ「それがロケット団秘密兵器『F-13』の誕生だ。僕はポケモンから人間に生まれ変わった」

ミカルゲ「そして今、僕とミカルゲが合わさったことで、僕は昔以上の力を手に入れたんだ!」

リーリエ「じゃあ……さっきのミカルゲはまさか……!」

ミカルゲ「そう、僕の元の体に人工知能を埋め込んだだけのものだ。つまり僕のポケモンというよりも、僕自身」

ミカルゲ「僕の元の体をしたコイツはもう役目を終えたんだ。だから僕の心がある場所へと帰したのさ」

ミカルゲ「とにかく、ポケモンの大いなる力……それは己自身。そして人間の大いなる力……それがZワザ!」

ミカルゲ「        二つの種族がもつ強大な力をもった僕は最強だってことだ!        」

カキ「残念だがお前の持っているリングでは扱うことはできない。オレの見せたZワザはオレのリングでしか使えないんだ!」



ミカルゲ「ならそれを……                   奪


                                 う


                                 ま


                               で


                                 だ


                              ! ! ! ! 



リーリエ「!」

カキ「リーリエ……逃げろぉぉぉぉ!!!」


ミカルゲ「ハハハハ       ア゛  ハ  ハ  ハ  ハ   ハ  ハ  ハ ハ  !   !  !」
 ▼ 139 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/10 22:19:13 ID:Kp3o7CEw [11/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
大昔、多くの人々に恐れられ、多くのポケモン達を傷付けたミカルゲが復活した。人間とポケモン、二つの種族の境界を越えて。

Zワザを使う気力も、立ち向かう戦意も、何もかもを絶望や恐怖へ塗り替えながら、ミカルゲは辺りを蹂躙する。

カキは必死でZリングを守ろうとしたが、成す術なく、瞬く間に倒されてしまった。

シニガミのような瞳にアーカラの山のごとく燃えるホノオZが輝く。

力を求めていたミカルゲの欲は満たされた。次に満たすべき欲は……絶望。


カキ「……あ゛……ぇ゛ぜ……」

ミカルゲ「さっきの妙な動きというか踊りというか、アレがこのホノオZとやらの力を引き出すようだな」

ミカルゲ「試してみたいが……久々に暴れ回って、もう動けるヤツらがこの辺りにいなくなってしまったな」

リーリエ「い゛……ぃ゛ゃ゛……だ……ごれ゛いじょ……は……」

ミカルゲ「僕はただ純粋に暴れたいだけなんだ。許してくれ」スタスタ

カキ「どこ……にいく」

ミカルゲ「さぁな。できるだけ人の多いところがいいな。たくさんの悲鳴が聞ける」

リーリエ「おね゛かい……です……も゛うきず……」

ミカルゲ「うるさいな。なら僕が満たされるまでお前達が相手になるというのか?」

リーリエ「…………」ブルブル

ミカルゲ「よせよ。死ぬぞ。最も、僕は死体だって何度も見てきたから……ど う し て も と い う の な ら」

リーリエ「ひっ……!」ジワ…

カキ「許さない……オレがどうなろうと…… Z は ! ! 絶 対 に お 前 を 許 さ な い ぞ ! !」

リーリエ「……カキ!」

ミカルゲ「今日はめでたい日だというのに……随分と僕の気分を台無しにしたいようだね」

ミカルゲ「今日はもうイヤな思いはこれっぽっちもしなくないんだよ……     消 え ろ!!!     」



                            シ ュ ン ッ ! !



ほしぐも「          0-(*0o0*)-0          」


ミカルゲ「!? 何だ!?」

カキ「ほし……ぐも……!?」

リーリエ「……サ」



リーリエ「          サトシ……?          」
 ▼ 140 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/10 22:22:45 ID:Kp3o7CEw [12/12] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
次のおはなし



第8話(全12話)   「悪い思い出」
 ▼ 141 ルマユ@しんじゅ 17/12/11 01:01:09 ID:31/RfEdw NGネーム登録 NGID登録 報告
どうなる次回!気になって眠れないZ!
支援
 ▼ 142 ュプトル@みずのいし 17/12/11 10:26:15 ID:f9qbcO2s NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援するしかない!
 ▼ 143 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/11 22:53:48 ID:MhCGFJEc [1/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「……リーリエ、カキ。 それに警察の人達もこんなに……」

カキ「……どうしてここに?」

サトシ「さっきのロケット団とのバトルの後、ピカチュウが疲れてしまってて……」

サトシ「しばらく休んでたら運よくほしぐもが起きてくれてさ!その後ピカチュウも回復したからここに来たんだ」

リーリエ「しゃ……とし……なのですか?……本当に……?」グシュグシュ

サトシ「あぁ泣くなって!ほら、こういう時こそ『がんばリーリエ』だろ?」

リーリエ「もう私は……我慢しつくしました……『がんばったリーリエ』です……」グシュグシュ

サトシ「何やそりゃ。……でもそうだね。後はオレ達に任せてくれ!」


マーマネ「ふっ、二人共大丈夫!?……いや、大丈夫じゃないよね。スイレンとマオほどじゃないにしろ重症だよこれ!」

カキ「心配ない。これぐらい……い゛っ!あ゛あ゛!!」ガクン

マーマネ「ほれ言わんこっちゃない!もうすぐ警察の人が来るからみんな一緒に運んでもらおう!」

カキ「……済まない。でも……」


ミカルゲ「……新手か。君は誰だ?」

マーマネ「どぅお゛っ!?なんだアレ!?人!?ポケモン!?……いや、バケモノ!?そうだ、バケモノだ!!」

ミカルゲ「……君は誰だ?強いのか?」

サトシ「オレはマサラタウンのサトシ!お前がロケット団の秘密兵器か?」


ミカルゲ「!! ……マサラタウンのサトシ? ……お前がそうなのか?」

サトシ「オレを知ってるのか?」

ミカルゲ「ナンギ博士が実行した『ルギア捕獲作戦』、ゼーゲル博士が最前線で活躍した『オペレーション・テンペスト』」

ミカルゲ「他にも……僕の生みの親の計画を何度も潰した張本人だろう!?……昔のことだろうが覚えているかな?」


サトシ「生みの親……そうか。お前はアイツらに造られたんだな……それでこんなことをして……」


ミカルゲ「? どうして悲しい顔をしている?」


サトシ「……お前は、恨んでるんだろ?自分の命があんなロクでもないヤツらに作られたってこと」

サトシ「もし命があるとしたら自由に平和に暮らしたかったのに、人やポケモンを傷付けるために生み出されて」

サトシ「いたんだよ!お前と同じように苦しんでたヤツが!自分がこの世界にいるってことが辛かったってヤツが!」

サトシ「……お前は自分を生んでくれと頼んだわけでもないのに、お前は自分を造ってくれと願ったわけでもないのに」

サトシ「嫌々アイツらの言いなりになるくらいならやめようぜこんなこと!これはお前がやるべきことじゃないハズだぞ」
 ▼ 144 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/11 22:55:35 ID:MhCGFJEc [2/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウ「ピカッ……」

マーマネ「さ、サトシ?一体何のことを言ってるの?」

サトシ「きっとお前の居場所があるよ!オレが手伝ってやるからどこか行こうぜ!な?」


ミカルゲ「          ……お前は何を言ってるんだ?          」


サトシ「えっ」

ミカルゲ「僕が自分の生まれに対して後悔しているだと?とんでもない。僕は彼らのお陰で圧倒的な力をもって変われた」

ミカルゲ「こんな姿も手に入れて……どこに不満なんてあるか」

サトシ「ロケット団に利用されることに苦しんでるんじゃないのか!?」

ミカルゲ「一体僕を何と勘違いしてるんだ!?……まさか、『ミュウツー』とかいうでき損ないとか?」

ミカルゲ「圧倒的な力を持ちながら自分の存在意義に疑問をもち、自分を否定しかけた馬鹿野郎とか!!」

サトシ「違う……のか?」

ミカルゲ「僕はロケット団という組織に感謝している!あいつらは僕に力をくれたんだ!」

ミカルゲ「感謝といえば……そうだな。お前にもしなくちゃな、マサラタウンのサトシ」

サトシ「?」

ミカルゲ「僕達のボス・サカキは自分達のもとを離れたミュウツーを執拗に追っていたことは知ってるだろう?」

ミカルゲ「お前のせいでサカキ様はミュウツーを逃してしまったんだからな!最強の力をもったポケモンを!」

サトシ「……確かにロケット団からミュウツーを逃がしてあげたのはオレ達だ」

マーマネ「え゛ぇ!?」マジデ!?

ミカルゲ「ピュアーズロックのあの事件の後も、サカキ様は最強のポケモンを諦めきれなかった」

ミカルゲ「世界から優秀な科学者を集め、再び科学の力で強大な生命を創り上げようと試みた」

サトシ「まさか……!」

ミカルゲ「そうして完成した最高傑作がこの僕だ!僕はミュウツーとは違う、正真正銘のロケット団の忠実な兵器だ!!」

ミカルゲ「感謝というのはそういうことだ。お前があの時サカキ様を邪魔しなければ今の僕は無かったんだ!」

ミカルゲ「ロケット団の度重なる不幸……色々な負の偶然が重なり合い僕ができてるんだ」


ミカルゲ「そしてこの力!!」グァッ


サトシ「!! みんな、伏せろ!!」



ズ   ド   ァ   ァ   ァ   ァ   ァ   ァ   ァ   !   !   !   !
 ▼ 145 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/11 22:58:07 ID:MhCGFJEc [3/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
パラパラパラ……


マーマネ「( Д )゚ ゚」

カキ「……山の頂上が……消し飛んだ……」


ミカルゲ「今のと、お前が見たであろうミュウツーの力と……どちらが上だ?」

サトシ「くっ……!」

ミカルゲ「僕が気に入らないなら僕を倒すといい。マサラタウンのサトシ」

ミカルゲ「お前がこのくらいの絶望で崩れないことは想定済みだ。さぁ、どうする?戦うか?」

リーリエ「サトシ……いや……」

カキ「…………」

マーマネ「どうしよう……戦わなきゃアローラは……でもあんなのに勝てるわけ……」

サトシ「……そんなの」





ピカチュウ「ピ ッ カ ァ ! !」


ニャビー「に ゃ う゛ あ ぁ あ ぁ ! !」


ルガルガン「が る る る ぉ ぉ ぉ ぉ ! !」




                          や
  
                          る

                          に

                          決

                          ま

                          っ

                          て

                          る

                          だ

                          ろ


                        ! ! ! 
 ▼ 146 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/11 22:59:34 ID:MhCGFJEc [4/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ミカルゲ「たった3匹でいいのか?今の僕の力を見てその数ならお前が逆にハンデを背負うことになりそうだが」

サトシ「思い上がるのもいい加減にしろよ。お前が最強だろうが知ったことか!」

ミカルゲ「……じゃあやれよ。今まで通りにはいかないってトコ、見せてあげるから」

リーリエ「サトシ……」

サトシ「大丈夫。オレ本番には強いから!」

ピカチュウ「ピッカ!」

サトシ「よっしゃ……いくぞピカチュウ! 『   アイアンテール   』!!」


ピカチュウ「ピカッ!       ピカピカピカピカピカピカ…………!!」


ミカルゲ「来い!そしてその一撃で確かめろ!これが僕と……人とポケモンを超越した存在と、ただの一ポケモンとの差だ!!」

ピカチュウ「ピ ッ カ ァ ! !」


ギ  ギ  ギ  ギ  ギ  ギ  …  …  …  …  !  !


ミカルゲ「な、何!?」グググ

ピカチュウ「ヂャアアアアアアアア!!!」


バチン!!


ミカルゲ「ぐっ!!」


サトシ「ピカチュウ、大丈夫か!?」

ピカチュウ「ピィ……」ズキズキ

ピカチュウ(硬い……だけど、砕けない硬さじゃない!)

サトシ「よし……ニャビー、『ほのおのキバ』! ルガルガン、『アクセルロック』!」

ニャビー「ヴヴ……」ボォォ

ルガルガン「コォォォォ……」


ミカルゲ「何かの間違いだ……いや、まだアレが残っている。まだアレを使っていない以上、僕は最強を手にしていない」


カキ「…………」

マーマネ「おぉ!サトシ達の攻撃が効いてる!これさ、ひょっとしたらひょっとするよね!」


リーリエ「……ねぇマーマネ、ちょっといいですか?」

マーマネ「?」
 ▼ 147 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/11 23:05:00 ID:MhCGFJEc [5/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「いけぇピカチュウ!今度は『エレキボール』!!」

ピカチュウ「ピカァァァァ……!!」


リーリエ「マーマネも聞きましたよね。さっきのお話。サトシがロケット団という組織にした事のお話」

マーマネ「聞いたというか……人って言葉に殺されそうになることってあるんだなってくらいビックリしたよ」


ルガルガン「ヴァルァァァァ!!」

ミカルゲ「小癪な……たかが鼠と猫と犬だろう!?それに比べて僕はロケット団の最高傑作だ!!」

ミカルゲ「敗けることはおろか、こうしてお前達如きに手こずることすらあってはならないのに!」


リーリエ「サトシは私達にいつも笑顔でお話してくれていました。聞いていてとてもワクワクする冒険のお話」

マーマネ「だけど、それだけじゃなかった。サトシは大きな事件にもいっぱい巻き込まれた。今の話もそうだ」


サトシ「『ほのおのキバ』!!」

ニャビー「ニ゛ァァァァァ!!!」

ミカルゲ「くそっ……離れろ!何故だ!?何故みんな今の僕の姿を見て恐怖しない!?」


リーリエ「マーマネ、私達は……」


リーリエ「       私達は、サトシの事をどれだけ知ったつもりでいたのでしょうか?       」


リーリエ「私達は今までサトシのことを、どれだけ理解していなかったのでしょうか……?」

マーマネ「うぅん……まぁ……」


サトシ「いけぇーーーーっ!ピカチュウーーーーー!!!」


ピカチュウ「ピー……カー……ヂュウゥウゥウゥ!!!」バババババババ……!!!


ミカルゲ「がっ……!?くそっ、くそっ!!僕は……こんな思いをするために生まれ変わったつもりはないぞぉぉぉ!!!」



マーマネ「そんなに気にする必要はないんじゃないかな?」

リーリエ「どうしてですか?」

マーマネ「理解できないからって怒られるわけじゃなし。サトシはそんなに短気な奴じゃない事ぐらいわかるでしょ?」

リーリエ「……でも、私はもっとサトシのことを理解してあげたい……友達ですもの」

マーマネ「ふふぅん? ……本当は『理解してあげたい』じゃなくて、『知りたい』じゃないのん?」

リーリエ「!? そ、そんなこと……///」
 ▼ 148 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/11 23:08:50 ID:MhCGFJEc [6/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「ルガルガン!『アクセルロック』!!」

ルガルガン「ガ ル ル ル ル ル ァ !!」


ミカルゲ「……もう」


サトシ「ピカチュウ、『エレキボール』!!」

ピカチュウ「ピィ……!」


ミカルゲ「も う い い ん だ よ お お お お お お お お ! ! !」



         ズ     ァ     ァ     ァ    ッ      …    …



ピカチュウ「ピカァァーーーッ!!」

サトシ「うおっ!?」

リーリエ「な、何が起きてるのですか!?」

マーマネ「あ、『あくのはどう』だ!でもこんな冗談みたいな威力のものは見たことないよ!」

カキ「サトシ!無事か!?」


サトシ「……!」

ピカチュウ「ぴっ……!」

ニャビー「……!」

ミカルゲ「チッ、僕の怒りをたった一匹で受け止めただと?……命知らずなヤツだ」


サトシ「ルガルガン!!」


ルガルガン「あ゛……ぅ……」プルプル

ルガルガン「」


マーマネ「あのルガルガンがたったの一撃で……」

リーリエ「いえ、あの威力ならば全滅してもおかしくありませんでした。ルガルガンはそれをわかってて……」

カキ「……くそっ、ここまでなのか……?」

ミカルゲ「もういい。もういいよマサラタウンのサトシ。お前が強いのは僕も、サカキも、博士達もみんな知ってる」

ミカルゲ「だけど勘違いするんじゃない。僕がどうしてこの姿になったのか、それは強い奴と戦うためじゃない」

ミカルゲ「全ての人とポケモンを圧倒的な強さでねじ伏せて、その死体の山を眺めるためだ」
 ▼ 149 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/11 23:11:02 ID:MhCGFJEc [7/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「ふざけるな……お前なんかがそんなことできるか!」

ミカルゲ「だろうな。僕は今のままじゃダメだ。……だから使うんだよ。人間のもつ大いなる力・Zワザ」

カキ「!」

ミカルゲ「皮肉なことだ……人間がポケモンと力を合わせる為に作った力で数多の人間とポケモンが死ぬんだよ……」

ミカルゲ「いくぞ……! これが僕の……Zワザ……!」

カキ「……Zワザは凶器でも兵器でもないんだぞ!お前のようなヤツが使えば、必ずアローラの……『Z』の怒りを買うぞ!!」

ミカルゲ「またそれか……許すか許さないなんて、たかが道具が決めることでもなかろうに」

ミカルゲ「寧ろZワザの方が僕の許しを得たんだよ。人間の力を代表する存在として僕の力の糧となることを僕が許した」

カキ「勝手なことを言うな!!」

ミカルゲ「そうさ。勝手さ。だけどお前のその言い分も……アローラの伝統とかいう堅苦しい仕来りも……」


ミカルゲ「          全部、ただの勝手だろうが!!!          」


カキ「やめろーーーーーーっ!!」


ニャビー「ニュァァァァ……」


サトシ「ニャビー!Zワザを止めろ!『ひのこ』だ!!」

ミカルゲ「!」


ボ ォ ッ … … !


サトシ「……」

マーマネ「あ、危なかった……」

サトシ「さぁ早くカキのZリングを返せ!カキの言う通り、お前はZリングを持つべきじゃないんだ!」

ミカルゲ「……だから勝手に決めるなって……」


                       ゴ   ォ  ッ   !  !  !


ミカルゲ「 言 っ て る だ ろ ? 」


マーマネ「きっと勝機はあるハズだ。Zワザさえ使わせなければ……!」

リーリエ「ちょっと待ってください!ミカルゲの体の周り……あの炎のように揺らめくオーラ……まさか……」

サトシ「……!」

カキ「間に合わなかったか……」
 ▼ 150 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/11 23:11:56 ID:MhCGFJEc [8/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カキ「サトシ!Zワザを発動させてしまった以上は受けるしかない!どうにか被害を最小限に抑える方法を考えろ!」

サトシ「でもどうすれば……  !    そうだ……賭けるしかないか」

ピカチュウ「ピカ?」

ニャビー「……うにゃ」コクッ


ミカルゲ「ハハハ……これだ。これを使いたかったんだ!これで僕は……」


ミカルゲ「ハハハ……ア゛ァ゛ア゛ァ゛ア゛ァ゛ア゛ァ゛ッ ハ ッ ハ ッ ハ ッ ハ ァ ! ! !」


ミカルゲ「ユ゛ゥ゛……ユ゛ゥ゛……ユ゛ラ゛ラ゛ラ゛ラ゛ラ゛……」


  ボッ!           ボァッ!        ボッ!      ボッ!               ボッ!

          ボッ!       ボァッ!          バシュッ!         ボフッ!

        ヴオッ!        バオッ!          バァァ!          ヴァァァ!!


リーリエ「……な、何ですかあれ?人魂のような火の玉がそこらじゅうに……」

マーマネ「僕の知ってる『ダイナミックフルフレイム』じゃない……アイツは何を出そうとしてるんだ!?」

カキ「人魂……ミカルゲ……まさか、あれは『おにび』!?」

カキ「ヤツが放とうとしてるのは『おにび』を使ったZワザだ!」

リーリエ「それは、『ダイナミックフルフレイム』とどう違うのですか?」

カキ「それは……」


ミカルゲ「さぁ食らえ!これが新しい僕の……人間とポケモンを越えた超生命の誕生だ!!」


サトシ「ニャビー!いけ!!」

ニャビー「ニャヴァッ!!」


ピカチュウ「ピカーーー!」

サトシ「ピカチュウ!……最後はお前だ。Zワザの発動が終わったらこっちも大技で決めるぞ!」

ピカチュウ「ピッ……!」ゴクリ

サトシ「ニャビー!お前なりのゼンリョクで、Zワザに対抗するんだ!」

ニャビー「ニャァァァ……!!」ボォォォォ


ミカルゲ「……ユ゛」
 ▼ 151 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/11 23:14:05 ID:MhCGFJEc [9/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告




                                ユ


                               ラ


                                ァ


                              ァ


                                   ァ


                             ァ


                                 ァ


                              ァ


                                 ァ


                           ァ


                                ァ


                             ァ


                              ・

                              ・

                              ・

                              ・

                              ・

                              ・




 ▼ 152 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/11 23:18:04 ID:MhCGFJEc [10/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「…………!」

ピカチュウ「……ピカ?」


ニャビー「ハァ……ハァ……」

ニャビー「??」


マーマネ「な、何も……起きなかった?」

リーリエ「確かに今、大量の人魂がニャビーに襲い掛かったと思いましたのに……」

マーマネ「! そうか!ニャビーは炎タイプ!『やけど』状態にするだけの『おにび』は通用しないんだ!」

リーリエ「……ということは」

マーマネ「サトシの奴、それをわかっててニャビーを『おにび』に突っ込ませたんだ!そこまで考えてたなんて!」

リーリエ「ほ、本当に?スゴいですサトシ!」

サトシ「えっ?何て?」

マーマネ「聞けよ人が折角褒めてるんだから!!」

リーリエ「まぁ今は集中しているのでしょうし……」

マーマネ「……で、カキは何黙ってるのさ」

カキ「……Zワザは強大なパワーをもった攻撃を相手に放つだけじゃない」

リーリエ「?」

カキ「アイツがそれを知ってたとは思えないから偶然なんだろうが……もしかすると厄介な事になったかもしれん」

カキ「『おにび』をZ化したことによって……アイツ自身も予想だにしていなかった事が起きてしまったんだ」

マーマネ「……何さそれ。Zワザの更なる可能性をアイツがたまたま引き出したってコト?」

カキ「……悔しいが」


サトシ「な、何だ!?」

ピカチュウ「ピカ!ピカチュ!」

サトシ「おいミカルゲ!Zワザが失敗したってのに何を笑ってるんだ!」


ミカルゲ「失敗……?違う。これは成功中の成功、大成功だよ」

ミカルゲ「何だぁ……Zワザよ……そこまで僕に……力をくれるというのか!」


ミカルゲ「そ ん な に 僕 が」



                 気 に 入 っ た と い う の か ! ! ! !
 ▼ 153 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/11 23:19:39 ID:MhCGFJEc [11/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
次のおはなし



第9話(全12話)   「用済み」
 ▼ 154 メテテ@ベリブのみ 17/12/12 02:18:36 ID:s9YU/EWA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
( д )゜゜
これ絶妙に不細工で好き
支援
 ▼ 155 スキッパ@こううんのおこう 17/12/12 16:52:33 ID:1gRjBP3U NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
一体どうなるんだ!?
 ▼ 156 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/12 21:32:19 ID:v68tsXA6 [1/15] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ミカルゲ「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!」


カキ「Zパワーによって強化された『おにび』は通常通りの能力と別に、自身の攻撃力を上昇させることもできる」

リーリエ「パワーアップしたってことですか……?」

マーマネ「ひぇ〜っ!ロケット団の中で一番強いポケモンがロケット団の秘密兵器と合体して強くなった姿のパワーアップ版なんてどうやって倒せばいいんだよぉぉ!!」


サトシ「……倒せるさ。オレはポケモンマスターになるポケモントレーナーなんだ!」

ピカチュウ「ピカ!ピカチュウ!」

ニャビー「にゃぶ……」


ミカルゲ「何てヤツらだ……どうやらもっとその体に教え込まないといけないらしい」

ミカルゲ「馬鹿は死ぬまで治らない、と言うからな。お前達のその命も、僕の腹の中に納めてやる!!」

ミカルゲ「ガ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ! ! !」


ドッ!       ドッ!       ドッ!        ドッ!       ドッ!


リーリエ「ひっ!?何て足音……地面が揺れてます!」

マーマネ「!? 今度はどんな攻撃を繰り出してくるかと思えば……ただ殴りかかってきただけ!?」

カキ「だが奴のパワーは手のつけようがない程増大している。ゲンコツ一発でもきっとサトシ達にすら耐えられない威力だ」


ミカルゲ「お前にはこれで十分だマサラタウンのサトシ!……どうした?隙ならいくらでもあるぞ」

ミカルゲ「力のままに暴れ尽くし、この島そのものをも沈めんとするこの僕を止めてみろよ!無理だろうがな!!」

ミカルゲ「周りの皆にとってお前はヒーローだ。この一撃を止めて全部救ってみろよ!!」

ミカルゲ「僕にとっては屁みたいな、お前にとってはゼンリョクの技で、抵抗してみろってんだよぉぉぉぉ!!」


サトシ「! 来るぞ!」

ピカチュウ「ピッカァ……」

サトシ「いくぜミカルゲ、オレ達の全身・全霊……」


ミカルゲ「カァァァァァァァ!!!」


サトシ「これがオレ達の……『ゼ ン リ ョ ク』だァアァァーーーーーーっ!!!」
 ▼ 157 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/12 21:33:52 ID:v68tsXA6 [2/15] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「 『                         ス

                               パ

                               |

                               キ

                               ン

                               グ

                             ギ

                          ガ

                                 ボ

                              ル

                                    ト

                                オ
                             オ
                               オ
                                 オ
                              オ

                          !  !  !  !  





                  ズ      ン    ッ      !    !


ミカルゲ「フフ……へぇ、これがお前のZワザ……今まで見た中で一番大きなハズなのに」

ミカルゲ「何故だろう。全然驚かないな」


リーリエ「……!」

マーマネ「ス、『スパーキングギガボルト』が片手で止められた!」


サトシ「ミカルゲ!お前は本当にそうする事で生きてるって感じがするのかよ!?」

サトシ「強いヤツとバトルするわけでもなく、誰かを守るわけでもなく」

サトシ「ただ弱い命をメチャクチャに食い荒らすだけの為にお前は強いのかよ!?」

サトシ「          そんなの勿体無いだろ!?          」


ミカルゲ「ポケモンも人間も超える存在には、ただ頂点に立つだけじゃなれないんだよ」

ミカルゲ「ただ単純に、ただ圧倒的に、誰の手にも届かないようなずっと上の世界に上り詰めたただ一つの存在」

ミカルゲ「それが最強ってヤツだ。最強は無敵でなくてはならない。拮抗なんてものはあってはならないんだよ!!」
 ▼ 158 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/12 21:42:34 ID:v68tsXA6 [3/15] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「じゃあ……どうしてそこまで最強にこだわるんだ?どうして弱い人やポケモンを見下したいんだ?」

ミカルゲ「わからないヤツだな。僕は好きなんだよ。悲しみも絶望も」

ミカルゲ「その為に僕はそれらを創り上げるだけの強さが欲しかった。それだけだ」

サトシ「何で悲しみや絶望なんか好きになっちゃったんだよ?」

ミカルゲ「そんなこと聞くなよ?不毛な話はよそう。どうせ理解しちゃくれないんだ」

ミカルゲ「それよりもう終わりにしようか。さっきから言ってる通り、僕は圧倒的に強い存在でなくちゃいけない」

ミカルゲ「お前達だけに随分時間を取ってしまった。……なのにお前達ときたらちっとも絶望しちゃくれない」

ミカルゲ「ここからオレは少しだけ本気を出すから、さっさと殺されて僕の前から消えてくれないか?」

サトシ「やだね。オレが敗けたら皆がお前に食われちゃうから」

ミカルゲ「はぁ……じゃあ、もういいよ」


                     ザ   ク   ッ   !    !


ニャビー「」ドサッ

サトシ「!? ニャビー!!」

ミカルゲ「見えなかったろ?だが今のも僕の本気には程遠い。もう諦めがついたかな?」

サトシ「まだだ!まだオレのポケモンはいるぞ」

ピカチュウ「ピカァ……」バチバチ

ミカルゲ「何だよもう……   死 ね よ ! ! !」


サトシ「ピカチュウ!かわせ!!」


ズドォォォォォオオォォオオォォォン!!!


ミカルゲ「……チッ」

ピカチュウ「ハァ……ハァ……」

サトシ「ぐっ……危なかった」

ミカルゲ「おっ……今、恐怖したな?今、一瞬でも僕には勝てないと悟ったな?」

サトシ「避けなきゃ敗けちゃうから避けただけだ。それ以外の何でもない」

ミカルゲ「何だ……やっぱり怖いんじゃないか……僕が。ねぇ?マサラタウンのサトシ」


マーマネ「うぅ……サトシでも絶望するなんてことがあるのかな……」

リーリエ「いつも私達を励ましてくれた彼がそうなってしまったら、もう何を信じればいいのですか……?」

カキ「……納得いくか……こんなの」
 ▼ 159 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/12 21:43:53 ID:v68tsXA6 [4/15] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「カキ?」

ミカルゲ「……何だ?何か言いたげだな……自分のZリングが僕に使われる事がそんなに不服か?」

カキ「不服さ!……オレのZリングでこれ以上サトシを苦しめないでくれ」

ミカルゲ「僕もそうしたいが……そのサトシがいつまでたっても倒れないものだからな」

ミカルゲ「苦しんでいるのは僕の方だ。彼がしぶとい所為で、折角の圧倒的な力に些か実感が湧かないんだ」

カキ「当たり前だ。お前がいる限りサトシはずっと、ずっとお前の前に立ちはだかるぞ」

カキ「勿論オレ達もな。サトシがいる限りはここにいる……だから諦めろ!」

ミカルゲ「は?何を?」

カキ「サトシを倒すか、引き下がるかしなければお前はここを動くことはできない。だがお前はサトシを倒すことができない」

ミカルゲ「僕にたかが人間一人を消すことを諦めろというのか?」

ミカルゲ「根拠の無い言い掛かりで僕を止めるのはやめてくれよ。僕はアイツよりずっと強いんだぞ?」

カキ「いや……お前はサトシよりも弱い。サトシだけじゃない。このアローラの誰よりもだ」

ミカルゲ「負け犬の遠吠えか……聞くのも馬鹿馬鹿しいが、その根拠は?」

-------------------------------------------------

カキ「愚か……オレが……」

マーマネ「ハラさん!いくら何でもそれは……」

ハラ「そこの彼はZリングの重み……アローラの大試練の重みを理解していないのです」

ハラ「貴方は彼のことを誰よりも誇りを持っていると言いましたが……とんでもない」

ハラ「ここは一つ、しまキングとして教えて差し上げましょうぞ」

-------------------------------------------------

カキ「……お前が愚かだからだ」

ミカルゲ「なるほど、根拠は無いということか」


ジャキン!!


マーマネ「!」

リーリエ「カキ!危ない!!」

ミカルゲ「無駄な時間を取らせやがって!そんなに死にたきゃお前から殺してやる!!」

カキ「図星のようだな。いい加減分かれ。Zワザをただの武器としか思っていないお前は高が知れてるってことをな」

マーマネ「やめろ!それ以上言ったら……」


ミカルゲ「          死   ね   !   !          」
 ▼ 160 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/12 21:46:41 ID:v68tsXA6 [5/15] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「ピカチュウ!『エレキボール』!!」


ピカチュウ「ピッカァ……チュピィッ!!」


パシン!!


ミカルゲ「貴様ア゛ ァ゛ ア゛ ァ゛ ア゛ ァ゛ ! ! !」

サトシ「やめろ!お前の相手はオレだ!オレを倒すまでオレから眼を離すな!」

ミカルゲ「どいつもこいつも……身の程知らずめ!!」

カキ「身の程知らずはお前のことだ!お前はもう後には退けない領域に立ってしまった。今のお前には何の救いもないぞ!」

ミカルゲ「僕は僕自身が全てなんだ!救いなんかいるもんか!!それに救いがないのはお前達も同じだろうが!!」

カキ「いや、あるさ。オレ達が諦めない限りは…… いいか?……アローラは、Zはお前を……」

ミカルゲ「許さない、だろ?許してもらう気もないさ。僕は僕自身が守る。それでいいんだ」



ミカルゲ「          もう、終わりにしよう          」



カキ「……みんな!絶対に眼を逸らすな!……オレは信じるぞ」

マーマネ「くっ、こうなったらもうやるしかない!……よね?リーリエ」

リーリエ「……はい。Zはきっと……私にも応えてくれる」

サトシ「……いくぞ、ピカチュウ!!」




                 シ       10               び
                                 こ
                 ャ       ま               り

                 ド       ん               び
                                 な
                 |       ボ               り

                 ボ       ル               ち
                                 ゆ
                 ォ       ト               く

                 ォ       ォ               ち
                                 き
                 ン       ォ               く

                ! !     ! !     ! !    ! ! 
 ▼ 161 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/12 21:47:28 ID:v68tsXA6 [6/15] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


.











































 ▼ 162 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/12 21:50:49 ID:v68tsXA6 [7/15] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
見上げれば、満天の星空に一筋の光。

メレメレ島の危機を感じた彼は空を奔っていた。

禍々しい気配と、飛び交う「Z」の力を感じた彼は、一目散にその地を目指す。

彼は応えなければなるまいと思った。

彼は、自分が認めたあのトレーナーならば、まだ諦めていないと信じている。

ふと、彼の心に何かが語りかけてくる。……彼の仲間の声だ。


???(……何だ、こんな時にテレパシーなんか寄越しやがって)

------------------------お前の心の乱れを感じた。……お前は焦っているな。何を急いでいる?

???(お前には関係のないことだ。オレのことなんて放っておけ。ここはメレメレ島。オレが負うべき問題だ)

-----------------------お前の問題は我らの問題でもある。さぁ言え。何故お前の心は今乱れている?

???(オレの心を読んで遊ぶほど暇を持て余してるヤツに話してもしょうがねぇだろうがよ)

----------------------遊んでいたのではない。我らの心はアローラそのもの、故に一つだけ。お前の心は我らの心。

---------------------お前の焦りを感じ取るくらい訳はない。体は分かれていても、我らは繋がっているのだ。

???(気持ちわりぃ。じゃあ何だ?他のヤツらにもオレが急いでることは感づかれてるってことかよ?)

---------------------その通りです。荒波のような貴方の心の乱れ、私にもしかと伝わっております。

???(うわマジか。ってことはアイツにも……)

------------------------オフコース!もうバレバレてふ。

???(畜生!やっぱりか!)

------------------------さぁ勿体ぶらずに話してみるのです。私達は皆、貴方のことを気にかけているのですよ?

-----------------------そうてふ。話してくれないと今から三匹でメレメレに押し掛けるてふ。

???(わかったわかった!言うよ!その代わり邪魔だけはするなよ?)

-----------------------てぷてぷ〜

-----------------------フフ、了解です。

-----------------------承知した。……それで、今メレメレで何が起こっている?


???(簡潔に話す。1つ、強大且つ禍々しい『Z』の力がとある場所で噴き上がるのを感じた)

???(2つ、アローラに……つまりオレ達に許されていない『Z』の使い手が暴れている)

???(最後に3つ……          サトシが危ない          )


-----------------------サトシ。お前が見込んだ、「Z」の素質をもつ少年か。

-----------------------あなたは彼が大好きなのてふねぇ。
 ▼ 163 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/12 21:55:02 ID:v68tsXA6 [8/15] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
???(何としても助けないと……)

-------------------しかし余り彼ばかりにこだわるのも問題ですよ?

-------------------彼が危ないということは、あの子の身にも危険が及んでいるかもしれないということなのですから。

???(……パープルスイートコットンキャンディか)

-------------------あだ名!あだ名!

-------------------何でもいいですが、あの子がメレメレにいる間は、貴方が一番責任が重いということを自覚してくださいね。

???(うぃ。……きっと助けるさ。オレと同じく今回の邪な気配を感じ取ったヤツもいることだしな)


ドスドスドスドスドス……!


-------------------えっ!?何!?今近くに何かいるんてふか!?

???(……アイツらが見えてきた。そろそろ抜けてもいいか?)

-------------------聞けてふ!!

-------------------何でも良い。守り神は常に気紛れ。我らはお前の成す事に一切の疑問は抱かん。

------------------ですが使命は必ず果たすのです。どうか貴方の責任を、私達が納得する形で果たしてくださいね?


???→カプ・コケコ(……了解!)




                                 ズ


                                 ド


                                 ォ


                                 ォ


                                 ォ

                                 ・

                                 ・

                                 ・

                                 ン
 ▼ 164 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/12 21:58:27 ID:v68tsXA6 [9/15] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「うおっ!?」

ミカルゲ「……!?」


マーマネ「か、雷!?今は……夜だからわかりにくいけど空は晴れてるよね?どうして……」

リーリエ「今度は……一体何が起こるというのですか……?」

カキ「わからん。……もうオレ達は全てを出し尽くした。何が起きてももう祈るしかない」


ガラガラ「」

シロン「」

トゲデマル「」


カキ「残っているのはサトシとピカチュウだけだ。……フフ、幸いにも今日は『特別な日』。祈ればきっと何か……」


カプ・コケコ「 コ ケ ェ ェ ェ ー ー ー ー ッ ! ! ! 」


マーマネ「……!まさか!」

リーリエ「……カプ・コケコ。来てくれたのですか?私達のために……」

カキ「まさかこんな形で天罰がやってくるとはな。……そうさ、アローラの『Z』は、ミカルゲを絶対に許さない!」


ミカルゲ「……何だお前は」

サトシ「カプ・コケコ!……ホントにお前なのか?」

カプ・コケコ「……」

ほしぐも「0-(*^▽^*)-0」

カプ・コケコ「……ヨカッタ」

サトシ「カプ・コケコ。まさかとは思うけど……オレと戦ってくれるのか?」

カプ・コケコ「……」コクッ

サトシ「……ハハ、よかった……そうだよ。お前もアイツが許せないもんな」

サトシ「オレ、ミカルゲからカキのZリングを取り返したい!それからミカルゲにもわかってほしい!……生きるってこと」

カプ・コケコ「コケ」


ミカルゲ「少しは骨のあるヤツが来たようだが……それも今の僕には無意味」

ミカルゲ「そこに転がっている連中のように無暗に抵抗せず、大人しく僕に食われるんだな」

サトシ「そんなことされてたまるか!オレもカプ・コケコもお前が皆を傷つけるのをやめるまで止まらないぞ」

ミカルゲ「……なら、や っ て み ろ よ ! ! 」
 ▼ 165 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/12 23:03:50 ID:v68tsXA6 [10/15] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カプ・コケコ「!」

サトシ「いくぞ!カプ……」


          ヒュゥゥゥゥゥ……       ズ   ス   ン   !    !


ミカルゲ「!!」

サトシ「!? 今度は何だ!?」


キテルグマ「くー……」


マーマネ「あっ、キテルグマだ!それもいつぞやの!何かいっぱい持ってる!」

リーリエ「あれ?あの方達って……」

カキ「まさか!」



「「「ナーッハッハッハッハーイ!! はい!そのまさかです!」」」



ムサシ「何だかんだと言われたら!」

コジロウ「答えてあげるが世の情け!」

ムサシ「世界の破壊を防ぐ為」

コジロウ「世界の平和を守る為」

ムサシ「愛と真実の悪を貫く!」

コジロウ「Lovely Charmyな敵役!」

ムサシ「ムサーーシ!!」

コジロウ「コジロウッ!!」

ムサシ「銀河を駆ける、ロケット団の二人には!」

コジロウ「ホワイトホール、白い明日が待ってるぜ!」

ニャース「ニャーんてニャ!」

ソーナンス「ソーーーーナンス!!」


サトシ「……」

ロケット団「「「……」」」

サトシ「……何しに来たの?」

ムサシ「この状況下でめっちゃ塩対応!!」ガビーン
 ▼ 166 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/12 23:06:55 ID:v68tsXA6 [11/15] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「いや、本当なら塩もつけないくらい薄味の対応したいところなんだけど。ホント何で来たの?」

コジロウ「やだもうこの子シリーズ重ねる毎に理不尽になってく」

ムサシ「何で来たかって成り行きよ成り行き。ホントの理由が聞きたかったらこの熊にでも聞けば?」

キテルグマ「くー、うー」

ニャース「『アローラはあの化け物を許すわけにはいかない』と言ってるニャ」

ムサシ「化け物?」チラッ


ミカルゲ「……随分と騒がしくなったな。だが全てのものが等しく劣って見える僕にとっては質より量」

ミカルゲ「食い荒らせる命の数が増えるのは歓迎だよ」


コジロウ「なんかめっちゃくちゃ物騒な事言ってるぞ」

ムサシ「何よあの趣味悪いファッション。ネトゲの荒らしプレイヤーのアバターみたいな恰好しちゃって」

ムサシ「何かヤバそうなオーラ醸し出してるしぃ。ねぇ熊ちゃん、許すとか許さないとかいいから早く帰らしてよ」

キテルグマ「くぅー……くぅー……」

ニャース「『ここを退いたら何もかも終わる。アローラも、世界も』……とニャ!?」

ムサシ「あっ、これマジなやつ?」

コジロウ「どうやら今回は真面目路線らしい……」

ニャース「じゃあ……やるしかないのかニャ」

コジロウ「でも見ろよ!いつもオレ達がボコられてる連中はジャリボーイを除いて全滅してるし」

ムサシ「おまけに警官も結構な人数倒れてるわ……アタシらが本気出したところであんな化け物倒せるの?」

コジロウ「うぅ……」

ニャース「無理だろうニャ……」

ソーナンス「ソーーーーナンス……」

ムサシ「帰る?」

コジロウ「帰るったってなぁ……」


キテルグマ「……」チョイチョイ

カプ・コケコ「?」

キテルグマ「くー……」ヒソヒソ

カプ・コケコ「! ……コケェー」

キテルグマ「くぅー……」ペコリ
 ▼ 167 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/12 23:11:04 ID:v68tsXA6 [12/15] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「逃げるつもりかよ?こうなったのはお前らのせいだってのに」

ムサシ「はぇ?」

サトシ「お前らがアイツを呼んだから……アローラが……みんながヒドい目に遭ってんだぞ!?」

サトシ「どう責任取るつもりなんだ!……やっぱりお前らといると碌なことがない」

サトシ「お前らなんかどうなってもいいから早くアイツを止めて、その後みんなに謝れ!!」

ムサシ「(゜△。) はぇ〜〜〜〜〜!?!?」

コジロウ「もう理不尽なんて言葉じゃ片づけられないぞ!?どういう思考回路をしてたらそういう結論に至るんだよ!?」

ニャース「そうニャそうニャ!ニャーが呼んだのはあんな化け物じゃなくてロケット団の精鋭……」

ムサシ「おい言うな!!」

サトシ「……アイツがそう言ったんだ。ロケット団の秘密兵器だって」

ムサシ「へっ?」

ミカルゲ「フッ……危うくお前達のようなヤツにこのZリングを渡すところだったよ」

ミカルゲ「サカキは僕に何の恨みがあったのか、碌でもない任務を寄越してくれたもんだ」

ミカルゲ「『Z』の力……想像以上だ。弱いお前達には勿体無い」

ミカルゲ「気が変わったよ。これは僕が選んだ力……残念だがお前達には他ので我慢してもらおう」

ムサシ「……何でアンタが任務のこと知ってんのよ?それに秘密兵器って……」

コジロウ「人型の……秘密兵器……あっ!まさかコイツ!」

ニャース「んニャ?心当たりがあるのかニャ?」

コジロウ「ピュアーズロックの一件以来、開発が進められてたという……」

ムサシ「まさか……団員ナンバー・『F-13』!? ロケット団初のアンドロイド!?」

ニャース「まさか完成してたとはニャ……」

ムサシ「えっ、じゃあボスがアローラに送り込んだのってコイツ!?」

コジロウ「そんな!たかがプレゼント持ってくるだけだぞ!?どうしてこんなヤツを!?」

ニャース「きっと今までアローラで散々悪さしてたのはコイツニャ。これで謎が解けたニャ」>>77

ミカルゲ「サカキがどうして僕を選んだか、それはお前達には関係のない事だ」

ムサシ「一団員の分際でボスを呼び捨てするとはいい度胸ね?ボスがいなければアンタは秘密兵器なんかじゃなかったのよ!?」

ミカルゲ「勿論感謝してるよ。…… も う 用 済 み に な っ た だ け で 」

コジロウ「何をっ……!?」

ミカルゲ「見ろよこの姿を。本来の僕と、今日までの僕が合わさり、完全無敵の僕が出来上がってしまった」

ミカルゲ「それに『Z』の力も……今の僕は、誰にも止めることなんてできやしない。誰にもな」
 ▼ 168 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/12 23:16:07 ID:v68tsXA6 [13/15] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ムサシ「うっ……」

ニャース「確かアイツは手持ちのポケモンと合体することであのミュウツーに匹敵するパワーを発揮できたハズニャ」

コジロウ「そ、そんなのハッタリだ!いくら秘密兵器といえど、ロケット団を裏切りやがるような小物野郎には……」

ミカルゲ「周りを見ろ。この景色は何だ?勝手に出来上がったとでもいうのか?」

ミカルゲ「これがその小物野郎の所業だとでも?」

警官H「う゛ぅ……」

コジロウ「コ……コイツ、確かに強いがロケット団のやることじゃ……」

ニャース「ムサシ、何を震えてるニャ?」


ムサシ「…………」

ムサシ「……どうして! どうしてこんなことをするの!?アンタはロケット団でしょ!?」

ミカルゲ「だからロケット団の立場も、『F-13』という名ももう捨てたと……」

ムサシ「ロケット団ってのはね、こんな形で人やポケモンを絶望させたりしないわけ!」

ムサシ「そう!圧倒的カリスマ性!サカキ様とアタシ達団員が織り成す悪のシナリオで世界を震わせる!」

ムサシ「アンタのように馬鹿みたいに好き勝手暴れるのとはワケが違うのよ!アンタはロケット団……いや、悪役失格よ!」


コジロウ「……ムサシ」

ムサシ「化け物、アタシ達とやろうってんなら場所変えるわよ」

ムサシ「誰もいない広い場所で、みっちり悪役の流儀を叩き込んでやろうじゃないの」

ミカルゲ「……!」

コジロウ「た、戦うのか!?でもオレ達にはあんな奴と戦える戦力なんか……あっ」

キテルグマ「くぅー」

ムサシ「今のアタシ達にはうちのチーム始まって以来のデタラメスペックの持ち主・キテルグマがついてる」

ムサシ「本人もやる気になってるみたいだし、アタシらも根性見せるわよ」

コジロウ「……そうだ。やるしかないよな」

ニャース「『正義の悪』を思い知らせてやるのニャ!」


「「「オォォォーーーーッ!!!」」」


カキ「……アイツら、あんな熱いヤツらだったんだな」

マーマネ「いい歳してこの状況でよくもまぁあんなクソつまんないコントを展開できるよね」

リーリエ「私達と方向性は違っても常に前向きなあの人達……ちょっと憧れます!」キラキラ

マーマネ「えぇ……」
 ▼ 169 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/12 23:21:14 ID:v68tsXA6 [14/15] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ムサシ「……さてと、 時にジャリボーイ!折り入って相談があるのだけれども……」

サトシ「手伝ってくださいポケモンマスター様ってか」

ムサシ「 態 度 ! ! 」

コジロウ「こちとら対等な目線で交渉しようとしてんだ!……おい!欠伸をするな!」

サトシ「(´Д`)」

ムサシ「うわっ!何あの顔……ってコラ!鼻ほじるな!……で飛ばすな!今日いつも以上に態度悪いわねアンタ!」

サトシ「(〜 ゜―゜〜) ウネウネ」

ニャース「頬の『〜』を動かす運動をするニャ!なんかムカつくニャそれ!」

サトシ「……仕方ない。今回も協力してやりますか。よろしくお願いします」ペコリ

ピカチュウ「ペカペカ」

ムサシ(クソガキ……時折慇懃無礼なこの感じ、最初の頃を思い出すわ)


サトシ「カプ・コケコ、お前も来てくれるよな?」

カプ・コケコ「コケェ」

サトシ「それじゃあミカルゲ!さっき言った通り場所を変えるぞ!」

ミカルゲ「……いいだろう。強いヤツを圧倒的な力で潰した後の残された連中の絶望感……きっと美味だろうな」



ミカルゲ「誰もいないところでいいんだな!?なら水平線の向こうの孤島でお前達を殺すとしよう!」


サトシ「……いくぞ!ピカチュウ、カプ・コケコ!」

ピカチュウ「ピッカァ!!」

カプ・コケコ「コケーーーーーッ!!」


キテルグマ「キィィィィーーーーーー!!」バシャバシャバシャバシャ

ムサシ「うっほーーっ!早い早い!いつもの強制連行スキルがこんなところで役立つなんて!!」

コジロウ「まさかこんな清々しい気持ちで水上スキーができるとはなぁ!!」

ニャース「ニャッハッハ!いい感じーーーーー!!」

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―


カキ「……行ったな。とにかくアローラの命運はこれでアイツらに託されたということか」

マーマネ「終わるんだね……兎にも角にも、これで」

リーリエ(サトシ……どうかご無事で)
 ▼ 170 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/12 23:23:24 ID:v68tsXA6 [15/15] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
次のおはなし



第10話(全12話)   「宇宙の果てが暗闇ならば」
 ▼ 171 ターミー@あやしいカード 17/12/13 01:09:09 ID:2Bx1Uw6k NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
いよいよ役者も揃って最終決戦!
支援ダァッ!
 ▼ 172 ブリー@リゾチウム 17/12/13 10:04:45 ID:V0CfsLMQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシと3バカの共闘はいつも胸が熱くなるぜ!
 ▼ 173 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/13 21:39:42 ID:YzbEHKjk [1/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-------メレメレ海 孤島-------


広く、大きな海にポツンと寂し気に浮かぶこの小さな島。

人はおろか、ポケモンも草木もなく、全ての命が刈り取られたかのような殺風景な場所。

誰も涼んでくれないのに、誰も寒がってくれないのに、冷たい風だけがやたら強く、意味もなく吹いている。

ここで最後の戦いが始まる。ロケット団の秘密兵器……いや、未知の生命との戦い。

サトシは仲間の宝物を取り返すため、例の三人は理不尽にも課せられたケジメをつけるために、戦いに臨む。


カプ・コケコ「コケーーーーッ!」

サトシ「……来たぜ。ミカルゲ」

ミカルゲ「マサラタウンのサトシ、始めよう。……そして、手っ取り早く終わらせよう」

サトシ「そうはいくか!やるぞピカチュウ!カプ・コケコ!」

ピカチュウ「ピッカァァーー!!」


ミカルゲ「さぁこれで最後だ!今度こそ僕にひれ伏せ!恐怖しろ!!絶望しろ!!」


サトシ「カプ・コケコ! いっけぇぇぇぇーーーーーーっ!!!」


カプ・コケコ「コォォォォォォォォォォォォーーーーーーー!!!」


パ     ァ      ァ       ァ        ァ      …         …      …


ピカチュウ「! ピカピカピカ……」バチバチ

ミカルゲ「……『エレキフィールド』か。ピカチュウもいることだし戦況を格段に有利にしようという魂胆だな」

ミカルゲ「僕が相手でなければ必勝戦術と言ってもいい。だが僕はそれすら好機と捉えることができる」

サトシ「カプ・コケコ!『しぜんのいかり』!」

カプ・コケコ「コケェー……」バチバチ


     ド    ゥ    ヴ    ォ    ッ    !    !    !


ミカルゲ「くっ……!」

サトシ「お前を倒さなきゃ皆が安心できないんだ」

サトシ「さっきの戦いの余波で街の人やポケモン達には感づかれたみたいだけど……」

サトシ「まだお前のことは誰も知らないハズだ。知らない誰かが絶望する前に……お前の手に掛からないうちに」

サトシ「ここでオレが倒してやる!!」
 ▼ 174 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/13 21:41:24 ID:YzbEHKjk [2/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「ピカチュウ!『エレキフィールド』の力を存分に使わせてもらおうぜ!」

ピカチュウ「チャアアアアア……」

サトシ「ピカチュウ、カプ・コケコ!ダブル『エレキボール』!!」

カプ・コケコ「コォォォー……」

ミカルゲ「調子に乗るなよ……余り図に乗ればますます僕を満たすことになるぞ!!」

ミカルゲ「意気揚々と突っかかってくるヤツらを返り討ちにするのもまた大きな価値のある絶望なのだからな」

サトシ「だったらオレ達が勝てばいいんだろうが!!」


バ   バ   バ   バ   バ   バ   …   …   !   !


ミカルゲ「フフ……守り神が来てからというものまた一段と強気になったな」

ミカルゲ「……いいぞ。強気になればなるほどそれを蹴散らした時のお前の絶望がより映える!」

サトシ「だからオレは絶望しないって……言 っ て る だ ろ ! !」


ズ ド ォ ォ ォ … … ! !


ミカルゲ「時に守り神とやらよ。アローラの人間から聞いたがお前はポケモンとしては格別で身分の高い存在のようだが」

カプ・コケコ「…………」

ミカルゲ「そんなお前がただの人間一人に力を貸すとは……随分と情けない話だな」

ミカルゲ「お前はあの少年のどこに興味がある?」

カプ・コケコ「……ダマレ」


ズ ァ ァ ァ ァ … … ! !


ミカルゲ「ハハハハ!!どいつもこいつも聞く耳持たずか!!容赦無いな!!」

サトシ「……笑ってる。オレ達の技が効いてないのかな」

ピカチュウ「ハァ……ハァ……」

ミカルゲ「今度はこっちからいかせてもらおうか……!」

カプ・コケコ「!」

ミカルゲ「さぁもう一度、この拳を食らうがいい!!」

サトシ「!? またただのパンチ!?」


ズ ド ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ン !  !


ミカルゲ「……む」
 ▼ 175 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/13 21:48:22 ID:YzbEHKjk [3/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カプ・コケコ「ケェー……」グググ

ブ ォ ォ ォ ォ ン ! !

ミカルゲ「……」ズザザザザ

サトシ「カ、カプ・コケコ!助かったよ!ありがとう」

ピカチュウ「ピカ……」

サトシ「こりゃオレ達も負けてられないな。それにしても……どうしてアイツは技を出さないんだろう?」

サトシ「Zパワーで強くなってから……ただの一度も」



ムサシ「……何か、出遅れちゃった感じ?」

コジロウ「早速おっ始めてるな。バトル」

ニャース「キテルグマ、おミャーならもっと早く走れたハズニャ」

ニャース「どうして敢えてジャリボーイから少し遅れて到着するなんて言いだしたのニャ?」

キテルグマ「くー」つZリング

ニャース「あっ、それはZリング……そのZリングとどう関係があるのかニャ?」

ムサシ「は?」

コジロウ「ひ?」

ニャース「……って」


「「「ゑ゛ゑ゛ゑ゛ゑ゛ゑ゛ゑ゛ゑ゛ゑ゛ゑ゛ゑ゛ゑ゛ゑ゛ゑ゛ゑ゛ゑ゛ゑ゛!?!?」」」


サトシ(……うるさいな)


ムサシ「ちょ、キテルグマそ、それは……ゼゼゼゼゼ」

ニャース「な、何でおミャーがそれを持ってるニャ!?」

コジロウ「拾ったのか!?貰ったのか!?いつ!?」

キテルグマ「くぅーー」

ニャース「……は?」

ムサシ「な、何て言ってるのよ」


ニャース「          『いいから特訓だ』……とニャ          」


ムサシ/コジロウ「「はぁ!?」」


カプ・コケコ「…………」
 ▼ 176 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/13 21:52:16 ID:YzbEHKjk [4/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ムサシ「ちょっとー!聞きなジャリボーイ!」

サトシ「んあ?」

ムサシ「アタシ達これからZワザの特訓するから、完成するまで時間稼ぎしてくれる?」

サトシ「はぁ!?こんな大事に何を呑気な、ってエ゛ェ゛ェ゛ーーーーッ!!?何でお前らがZリング持ってんだよ!?」

ムサシ「理由ならそこの守り神から聞きな!アタシ達はこれから集中するから邪魔すんじゃないわよ!」

ソーナンス「ソォォーーーーナンス」

サトシ「マジかよ……」


ミカルゲ「ガ ァ ァ ァ ァ ァ ! !」

サトシ「!! ピカチュウ!カプ・コケコ!」

ピカチュウ「チャアアアアアア!!」

                     ガ  キ  ィ  ィ  ィ  …  …  ン


ミカルゲ「ギヒヒ……」グググ

サトシ(また技を使わなかった。アイツは早く決着をつけたいハズなのにどうしてあんな余裕を見せた戦い方をしてるんだ?)

サトシ(この期に及んでまだオレ達のことを見くびってるのか?)


ムサシ「ふぉぉぉぉ〜〜〜……」バッ

キテルグマ「くー……」

ニャース「『43点。当然不合格だが最初でこの気迫は中々素質があるぞ』と言ってるニャ」

コジロウ「んー、まぁいきなりOKは貰えないか……Zポーズってただポーズをキメるわけじゃないんだな。奥深い……」

ニャース「『何度も手本を参考にして練習すれば必ず結果にコミットする。お前には“Z”がついているのだ』とニャ」

ムサシ「……しゃあない。ジャリボーイやかりんとうボーイにもできるワケだし、ここは大人の経験てのを知らしめてやるわ」

ムサシ「5分よ!5分で完成させてやる!」

コジロウ「おぉ!その意気だ!オレ達もゼンリョクでサポートさせてもらうぜ!おいキテルグマ、何をすればいい?」

キテルグマ「く〜」

ニャース「『……ただ眺めていろ』と言ってるニャ」

コジロウ「よっしゃ眺めるぞ!頑張れーー!ムサシーーーーっ!!」

ムサシ「ほいほい……」


ミカルゲ「一つ聞きたい。マサラタウンのサトシ」

サトシ「?」

ミカルゲ「お前がそれなりの実力をもったトレーナーだとしたら、わかってるんだろう?僕が力を持て余してるという事」
 ▼ 177 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/13 21:55:52 ID:YzbEHKjk [5/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「何が言いたいんだよ?」

ミカルゲ「! ……くっ、お前と言うヤツは。どうしてこうも僕が何度もアピールしても絶望する素振を見せない?」

ミカルゲ「お前も何か隠してるのか?……だったらそれを見せてみろ!躊躇っていないでお前の全てを出し尽くしてみろ!」

ミカルゲ「僕はお前の全てを食い潰したくて仕方ないんだ!今の僕が造られたのはお前のお陰なんだからな!」

サトシ「どういうことだ?オレが今のお前のキッカケっていうのがお前にとってどう特別なんだよ?」

ミカルゲ「まだ解らないか?まぁ仕方ないか。……僕もたった今気付いたのだから。こんな簡単なことなのに……」


ミカルゲ「          この一件の全ての元凶はお前だろうがよ。マサラタウンのサトシ          」


ピカチュウ「ピカ……!」

サトシ「……違う。オレじゃない」

ミカルゲ「どうして?ミュウツーの一件でのお前の活躍によってメンツを潰されたロケット団の怨念……」

ミカルゲ「その怨念が今こうして人とポケモンを超越した生命になり、この世界を蹂躙せんとしている」

ミカルゲ「お前は気付いてないだろうが、これはお前がお前なりにケジメをつける戦いなんだよ」

ミカルゲ「力を出し惜しみしてる余裕なんかないぞ。もしお前が敗けたら……どうなる?」

カプ・コケコ「……サトシ」


ミカルゲ「無力、そして無責任なお前のせいでたくさんの人やポケモンが死ぬんだよ」

ミカルゲ「悲痛な叫び声や喚き声が敗北したお前に絶えず突き刺さり、お前は絶望の淵に叩き込まれる」

ミカルゲ「お前は一人残されこの場所で嘆くのさ。死よりも重い自責の念に溺れてしまうのだ」

サトシ「…………」


ミカルゲ「そして僕はそんなお前の近くで好きなだけ恐怖や絶望で満たすのさ」

ミカルゲ「ハハハ!!お前が中々絶望しないものだから随分と非道い妄想をしてしまったじゃないか!」

ミカルゲ「決めたぞ!僕は全力のお前を倒す!全ての元凶のお前を倒して、地獄の釜を開けてやる」

ミカルゲ「恐 怖 し ろ ! !   絶 望 し ろ ! !    マサラタウンのサト……」




                      ズ   ド   ッ   !   !   !
 ▼ 178 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/13 22:02:59 ID:YzbEHKjk [6/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ミカルゲ「……これでもまだやめないか。抗うのを」


ピカチュウ「ピカァ……」バチバチ

サトシ「全ての元凶……そんなの、オレでもミュウツーでもロケット団でもない。アローラの人達を苦しめるのは……」


サトシ「今ここで暴れてる……              お

                            前

                            だ

                            ろ

                            う

                            が

                           ! ! 



ミカルゲ「!?」

ピカチュウ「ピカピカピカ……」ババババ

サトシ「吹き飛ばせ!ピカチュウ!!」


                          ド パ ァ ァ ァ ァ … … ! !


サトシ「追撃だカプ・コケコ!『しぜんのいかり』!!」

カプ・コケコ「コォォォォオーーー!!」

ミカルゲ「クソがぁぁぁぁっ!!」


パチン!!


サトシ「……ダメか。弾かれた」

ミカルゲ「ハハハ!!もっと怒れ!!狂え!!とにかくお前の負の感情を出しまくって僕を満たしてくれよ!!」

サトシ「負の感情……?」

ミカルゲ「人もポケモンも、狂い乱れることで本能を呼び醒まし、自分達の想像する以上の力を発揮するという」

ミカルゲ「お前もやっと本気を見せたようだな。……さぁもっと僕にぶつけてくれよ。力尽きるまでな」

サトシ「…………」

カプ・コケコ(ぶつけてくれ……か。やはりミカルゲの目的が変わり始めている)

カプ・コケコ(ヤツはサトシを全ての元凶と思っている。そして彼を倒すことでヤツに最大の絶望を与えようとしている)

カプ・コケコ(Zパワーの影響なのか……少しずつ壊れているのかもしれない。ヤツの中で、何かが)
 ▼ 179 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/13 22:06:21 ID:YzbEHKjk [7/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
※ちょこっと修正




サトシ「全ての元凶……そんなの、オレでもミュウツーでもロケット団でもない。アローラの人達を苦しめるのは……」


サトシ「今ここで暴れてる……              お

                              前

                              だ

                              ろ

                              う

                              が

                             ! ! 



ミカルゲ「!?」

ピカチュウ「ピカピカピカ……」ババババ

サトシ「吹き飛ばせ!ピカチュウ!!」


ド パ ァ ァ ァ ァ … … ! !


サトシ「追撃だカプ・コケコ!『しぜんのいかり』!!」

カプ・コケコ「コォォォォオーーー!!」

ミカルゲ「クソがぁぁぁぁっ!!」


パチン!!


サトシ「……ダメか。弾かれた」

ミカルゲ「ハハハ!!もっと怒れ!!狂え!!とにかくお前の負の感情を出しまくって僕を満たしてくれよ!!」

サトシ「負の感情……?」

ミカルゲ「人もポケモンも、狂い乱れることで本能を呼び醒まし、自分達の想像する以上の力を発揮するという」

ミカルゲ「お前もやっと本気を見せたようだな。……さぁもっと僕にぶつけてくれよ。力尽きるまでな」

サトシ「…………」

カプ・コケコ(ぶつけてくれ……か。やはりミカルゲの目的が変わり始めている)

カプ・コケコ(ヤツはサトシを全ての元凶と思っている。そしてサトシを倒すことで彼に最大の絶望を与えようとしている)

カプ・コケコ(Zパワーの影響なのか……少しずつ壊れているのかもしれない。ヤツの中で、何かが)
 ▼ 180 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/13 22:11:54 ID:YzbEHKjk [8/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ムサシ「ハァ〜〜〜〜〜」バッ

キテルグマ「くぅー……」

ニャース「『65点というところだ。着実に成功に近づいているがまだZワザを使わせるワケにはいかん』だとニャ」

コジロウ「いくら守り神と一緒だからって、ジャリボーイのヤツがいつまで持つかわからないってのに……」

コジロウ「ミカルゲも本気を出していなさそうだし……この勝負、ホントにオレ達のZワザが成功するかにかかってるぜ」

ムサシ「当たり前よ!ジャリボーイなんかにトリを奪われてたまるモンですか!」バッ

キテルグマ「く〜」

ニャース「『68点。根気よく頑張れ』だとニャ」

ムサシ「あんな化け物だってロケット団よ。最初にジャリボーイが言ってたことは確かに理不尽だけど……」

ムサシ「ミカルゲだっけか。アイツの自分勝手且つ中身の無い言い分を聞いてると……腹が立ってくるのよねっ!!」


                       ズ  オ  ッ  …  …  !


キテルグマ「……!」

ニャース「今の動き……ひょっとして完成に近づいてるのかニャ!?」

コジロウ「おいあれ見ろ!ジャリボーイが!」


サトシ「…………」

パサッ


ニャース「あっ、帽子を……確かジャリボーイが帽子を逆さ被りにする時は……」

ムサシ「……フン、精々頑張って引き立て役を全うすることね」



ミカルゲ「何のつもりだ?」

サトシ「……そうか。お前はオレ達が焦ってるのが好きなんだな。オレの怒りも憎しみも、全部お前には届いてくれない」

ミカルゲ「ならどうする?開き直って降参でもするか?……僕としてはあまりお勧めしないがな」

サトシ「いや、もう怒らないよ。だって……ポケモンバトルは楽しんでなんぼだもの!」ニコッ

カプ・コケコ(笑っている……? いや、何もおかしいことはない)


ピカチュウ「ピカァ……」

サトシ「……ピカチュウ、オレはまだまだ諦めちゃいない。オレ達の力、見せつけてやろうぜ!」

ピカチュウ「……ピカッチュウ!!」


サトシ「          いくぞピカチュウ!!  キミにきめた!!          」
 ▼ 181 リキテル@バシャーモナイト 17/12/14 09:30:51 ID:rm5OEoNQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
楽しんで勝て!
 ▼ 182 ゴーム@くろいビードロ 17/12/14 17:31:51 ID:4mHhAmXc NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
全力支援
 ▼ 183 ンテール@シャドーメール 17/12/14 21:11:40 ID:m.P1C9s2 NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
わくわく
 ▼ 184 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/14 23:59:30 ID:3PmuQy2g NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウ「 ヂ ャ ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ! ! !」


ミカルゲ「……ここに来てまたパワーを上げたか        !?」



             ズ  ド  ォ  ォ  ォ  ォ  ォ  … … … …  ン  ! ! !


 ド シ ャ ァ ァ ン ! !             ゴ ゴ ォ ォ ォ ン ! !


              バキバキバキバキ……            


       ズ ド ォ ォ ォ ッ ! !                  

                     バ シ ャ ア ア ア ア ア ン ! !



ミカルゲ「がぁぁぁぁっ!?   これは……まだこんな力を隠していたのか!?」

ミカルゲ「伝説でも幻でもない、ただの一匹のポケモンのどこにこんな力が……」

サトシ「ゼンリョクでいくぞ! ピカチュウ、『エレキボール』!!」

ピカチュウ「チャアアアアアアア!!」

                   ズ    ン   ッ    !   !

ミカルゲ「ぐはっ!? 僕の力でも抑えきれない……何だ?何が起きている?」グググ

カプ・コケコ「コケェェェーーッ!!」ボッ!!

ミカルゲ「!? しまった!!」

                   バ ハ ァ ァ ァ ァ … … ン

サトシ「よしっ!」

ミカルゲ「ぎき……    フフ、悪あがきが好きなヤツらだ。僕が少しでもフラつけばすぐに調子に乗りやがる」

ミカルゲ「だがすぐに現実を思い知ることになるぞ!!今すぐ夢から醒まさせてやる!!」

サトシ「お前こそこんな甘ったるい夢から醒めるんだ!……ピカチュウ、『アイアンテール』!!」

                  ズ  バ  ァ  ァ  ァ  ッ ! ! !

ミカルゲ「僕は人とポケモンの境界を越えたんだ!!たった一人の人間であるお前にそんな事を言われる筋合いはない!!」

                  ド  ド  ド  ォ  ォ  ォ  ! !

サトシ「お前だけじゃないんだよ。人とポケモンの境界ってのを越えてるのは」

ミカルゲ「……どういうことだ?お前達はただの人とポケモンだろう!?」

サトシ「そうさ。オレもただの人間。ピカチュウもただのポケモン。それはずっと変わらない……だけど」

サトシ「トレーナーとポケモン、一人と一匹で『オレ達』っていうスゴい生き物ができあがるんだ!」
 ▼ 185 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/15 00:08:43 ID:wHcU/kQo [1/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ミカルゲ「屁理屈を。まるでトレーナーとポケモンが力を合わせれば、誰でも僕に勝てるとでも言いたげだな?笑わせる」

サトシ「あぁ、その通りさ。そうだろ?ピカチュウ」

ピカチュウ「ピピカチュウ!!」

ミカルゲ「急に笑って開き直ったかと思えば……苦し紛れで取るに足らない感情論」

ミカルゲ「お前は自分の知らないウチにとっくに絶望してんだろ!?僕にはわかる!!」

サトシ「してないったら……」

ピカチュウ「ピカッ!!」

サトシ「はっ! ……あぁそうだ、悪ぃ。 最後まで楽しまなくちゃな。このバトル!!」


ズドォォォォォ……!!

                                        バガァァァァ……ッ!!


カプ・コケコ(とうとう、最後の手段にして最強の武器に手を出しやがったなサトシ。こんな時に)

カプ・コケコ(アイツが笑ったのは開き直ったんじゃない。怒りや憎しみを自分の心からかき消すためだ)

カプ・コケコ(そういう感情がミカルゲを満たしてしまうとわかったから。ならばどうしたのか?)

カプ・コケコ(アイツは「ポケモンバトル」を楽しみ始めたんだ。命を懸けた「戦い」じゃなくて、大好きな「バトル」を)

カプ・コケコ(根っからの根性バカが幸いしたな。この状況でそんなことができるのはきっとアイツくらいのもんだ)

カプ・コケコ(戦を司るアローラの守り神であるこのオレにすらできないことを……やはりオレの眼に狂いはなかった)

カプ・コケコ(万事休すだなミカルゲ。絶望しないサトシにお前が勝つことなど、初めから不可能だったんだ)


「『ア イ ア ン テ ー ル』  ! !」


                                 「ピカァァァァァ……!」


「かわせ! 空中で『エレキボール』!!」


                                 「ッチャアアアアアア!」


「跳べ! いなせ! 回りこめ! ミカルゲのペースは崩れかけてるぞ!」


                                  「ピッカァ!」




              「ピカチュウ!    『 1 0 ま ん ボ ル ト 』 ! !」


                          「ピー……カー……ヂ ュ ウ ウ ウ ウ ウ ウ ウ!!!」
 ▼ 186 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/15 00:13:10 ID:wHcU/kQo [2/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ミカルゲ「くそがっ!!僕が本気になれば……いや、ならなくたってお前なんか……!」

ミカルゲ「僕は最強なんだ!最強はいつも圧倒的な力を以て相手を潰さねばならんのだ!!」

サトシ「ううん。最強だからってみんな楽して潰せるとは限らないんだ」

サトシ「それにオレは仮に最強になったってそんな世界、堪えられない」

ミカルゲ「何故だ……?力を以て世界を見下ろそうとは思わないのか?」

サトシ「楽しくバトルができる相手がいなくなったら……一人ぼっちと同じじゃないか……オレはイヤなんだ。一人」

サトシ「そういうお前は違うのか?今もまだ本気を出してないってことは」

サトシ「怖いんじゃないのか?一人ぼっちになるのがさ。だから手加減してるんじゃないのか?」

ミカルゲ「……違う。お前如きに、いや、僕が見下ろすべきこの世界如きに本気を出すわけにはいかんからだ」

サトシ「そっか……じゃあ、勝たせてもらうぜ!」

ピカチュウ「ピィィィ……」


ミカルゲ「マサラタウンのサトシ、お前はこの世界の中では強かった。そして強い秘密も何となくわかった。だが!」

ミカルゲ「これで終わりだ!!そしてこの僕を生みだしてしまったこと……その罪の重さを永遠に噛み締めろ!!」


ドッ!         ドッ!           ドッ!           ドッ!


サトシ「最後の最後までただのパンチでくるつもりか……こっちは本気でいくぜピカチュウ!」

サトシ「『エ レ キ ボ ー ル』 ! !」


ドスンッ……!!


ミカルゲ「馬鹿が!今更そんなもので僕は止まらん!!」


サトシ「『エ レ キ ボ ー ル』 ! !」


ドスッ……!!


ミカルゲ「往生際が悪いぞ!大人しく僕に潰されろ!!」


サトシ(ミカルゲが近づいてきた……よしっ、もういいだろう)


サトシ「さぁ食らえミカルゲ!これがオレ達だけの技だ!!」


ピカチュウ「チャアアアアア!!」


ミカルゲ「……?」
 ▼ 187 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/15 00:15:47 ID:wHcU/kQo [3/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「最後だ。『エレキボール』……」

ピカチュウ「ピー……カー……」バチバチバチ


ミカルゲ「……もういい。最後の最後まで見苦しいヤツだったよお前達     死   ね   !   !」


サトシ「『エ レ キ ボ ー ル … …

ピカチュウ「ピカピカピカ……」チュイイイイ


ミカルゲ「ユ゛ラ゛ァ゛アァ゛アァア゛ァア!!!」



… …  ア  イ  ア  ン  テ  ー ー ー ー ー  ル  !  !   』  」


                                  

                                 ズ


                                 ド


                                 ォ


                                 ォ


                                 ォ

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                                 ・

                                 ・

                                 ン







Jingle bells♪ Jingle bells♪ Jingle all the way♪


今年もこの季節がやってきた。1年に1度の素敵な日。

人情豊かな南国アローラ地方はクリスマス真っ盛り。誰も彼もが幸せに囲まれている。

家族と、友達と、恋人と。いつもと違うちょっと特別な時間を過ごしている。


今年も     変わらず     「特別な日常」は    ゆっくりと流れている。
 ▼ 188 ングマ@はかせのてがみ 17/12/15 06:13:00 ID:rUwjRD32 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
どうなったんだ!?
 ▼ 189 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/15 21:29:01 ID:wHcU/kQo [4/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-------メレメレ島-------


カキ「……聞こえるか?」

リーリエ「いいえ。サトシはずっと遠いところで戦ってるみたいです」

マーマネ「勝って帰って来るよね?サトシ」

カキ「帰って来なかったらどうするつもりだ?」

マーマネ「そ、それは……」

リーリエ「とにかく待ちましょう。サトシが帰って来た時にみんなでここにいると、彼も安心するでしょうし」グキッ

リーリエ「!!  い゛っ……!」

カキ「おいおい無理して立つな。ケガなんてそんなすぐに治るワケないだろう」

リーリエ「た、立とうとしただけですっ。別にサトシを助けに行こうかとかなんて……」

カキ「それは大問題だ。ちっとは周りの迷惑も考えろ」

マーマネ「倒れた警察の人達はみんなパトカーや救急車に運ばれたし、こうして残ってるのは僕達だけ」

マーマネ「何かしなきゃって焦る気持ちもあるだろうけど、今は休んでてもいいんじゃないかな?」

カキ「同感だ。サトシが助けに来た時、真っ先に泣きついたのはお前じゃないか」

リーリエ「そ、そうですけども!論理的結論として、あの時は気が動転していただけで……」

マーマネ「もう私はぁ〜、我慢しつくしましたぁ〜。『がんばったリーリエ』ですぅ〜☆」クネクネ

リーリエ「( #`―´)ノ」ベシッ

マーマネ「まぴなぺっ」

カキ「マーマネ、今のは悪ふざけが過ぎたな」

マーマネ「うぅ……でも個人的にツボだったんだよぉ」

カキ「……さてと、サトシは今頃どうなってるやら」

リーリエ「彼らが出て行ってから結構経ちました。もう勝負は……ついたでしょうか」

マーマネ「できればもう帰ってる途中とかだったらいいんだけどなぁ」


ほしぐも「0-(*0_0*)-0 ……」

リーリエ「ううん。気を遣わなくていいのよほしぐもちゃん。……今の私にできることは祈ること」

リーリエ「知ってる?クリスマスって、神様にお祈りする日なんだよ。つまり今日も色々なところで誰かが何かを祈ってるの」

リーリエ「私達の祈り……神様に届くといいね。……こんな日だから。 1年に1度の、特別な日」

ほしぐも「0--(*^0^*)--0  ♪」
 ▼ 190 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/15 23:15:37 ID:wHcU/kQo [5/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
※ちょこっと訂正



-------メレメレ島-------


カキ「……聞こえるか?」

リーリエ「いいえ。サトシはずっと遠いところで戦ってるみたいです」

マーマネ「勝って帰って来るよね?サトシ」

カキ「帰って来なかったらどうするつもりだ?」

マーマネ「そ、それは……」

リーリエ「とにかく待ちましょう。サトシが帰って来た時にみんなでここにいると、彼も安心するでしょうし」グキッ

リーリエ「!!  い゛っ……!」

カキ「おいおい無理して立つな。ケガなんてそんなすぐに治るワケないだろう」

リーリエ「た、立とうとしただけですっ。別にサトシを助けに行こうかとかなんて……」

カキ「それは大問題だ。ちっとは周りの迷惑も考えろ」

マーマネ「倒れた警察の人達はみんなパトカーや救急車に運ばれたし、こうして残ってるのは僕達だけ」

マーマネ「何かしなきゃって焦る気持ちもあるだろうけど、今は休んでてもいいんじゃないかな?」

カキ「同感だ。サトシが助けに来た時、真っ先に泣きついたのはお前じゃないか」

リーリエ「そ、そうですけども!論理的結論として、あの時は気が動転していただけで……」

マーマネ「もう私はぁ〜、我慢しつくしましたぁ〜。『がんばったリーリエ』ですぅ」クネクネ

リーリエ「( #`―´)ノ」ベシッ

マーマネ「まひなぺっ」

カキ「マーマネ、今のは悪ふざけが過ぎたな」

マーマネ「うぅ……でも個人的にツボだったんだよぉ」

カキ「……さてと、サトシは今頃どうなってるやら」

リーリエ「彼らが出て行ってから結構経ちました。もう勝負は……ついたでしょうか」

マーマネ「できればもう帰ってる途中とかだったらいいんだけどなぁ」


ほしぐも「0-(*0_0*)-0 ……」

リーリエ「ううん。気を遣わなくていいのよほしぐもちゃん。……今の私にできることは祈ること」

リーリエ「知ってる?クリスマスって、神様にお祈りする日なんだよ。つまり今日も色々なところで誰かが何かを祈ってるの」

リーリエ「私達の祈り……神様に届くといいね。……こんな日だから。 1年に1度の、特別な日」

ほしぐも「0--(*^0^*)--0  ♪」
 ▼ 191 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/15 23:17:53 ID:wHcU/kQo [6/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-------孤島-------


サトシ「ハァーッ……ハァーッ……」

ピカチュウ「ピ……」フラフラ

カプ・コケコ「……ミカルゲ」

カプ・コケコ(どこからやってきたのかは知らんが……厄介な化け物だった)

カプ・コケコ(「Z」の恐ろしさ。ヤツもこれで懲りるといいが)

サトシ「助かったよカプ・コケコ。ナイス『エレキフィールド』!」

カプ・コケコ「……」

サトシ「そんな遠慮するなよ?ホントだって!お前が来てくれなかったらどうなってたか……」

カプ・コケコ(遠慮してるのはどちらの方だか。オレは手助けをしたに過ぎない。これはお前達の勝負強さが生んだ結果だ)


サトシ「カキのZリングも取り返せたし……じゃあ帰ろっか。ピカチュウ」

ピカチュウ「ピカァ!」




                                ゴ ォ ォ ォォ ォ ォ ッ ! !




ミカルゲ「ヴヴヴヴ……ヴォォォォォ……ガエ゛ゼ……ボグノ゛……リ゛ング……」グググ

サトシ「!?」

ピカチュウ「ピ……ピカチュウ……」


ミカルゲ「マサラタウンノサトシ。どウしてソんな顔をしている?僕カら逃れたとでも思ッたのか?」

ミカルゲ「ソレとも……まさかお前よりモずっとウエの世界にいるハズのボくに勝った気でいたノか?」

サトシ「そんな……まだ立てるのかよ?」

ミカルゲ「そうだそのヒョー情ダ!!僕を眼の前にしテ、お前がソれ以外の表情をツクレるハズがない!!」

ミカルゲ「その顔ヲ保つニは……仕方ない」

サトシ「……っ?」


ミカルゲ「せっかクのお前の絶望ヲ崩してシマうよりは……スコしくらい、本キを出した方がマシか」


ミカルゲ「本気の力をツかうのは一ショウでこレっきりだ!!いくラヤっても絶望しナかったお前をこレデ倒して……」

ミカルゲ「コン度こそ!全ブ!!ぜン゛部!!食い荒ら……!!」
 ▼ 192 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/15 23:23:28 ID:wHcU/kQo [7/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

                          ド  ン  ッ     !    !



ミカルゲ「!?」

サトシ「お、おいピカチュウ! あれ!!」


ミカルゲ「何だ……?ナ故僕の動きガ止まった……?」

ミカルゲ「何だ?何が起コってイる?マサラタウンのサトシ……何故ソらを見上ゲている……?」

ミカルゲ「!!  あれは!!」



                          ゴ ォ ォ ォ ォ … … … … ッ ! !



ミカルゲ「……ブラックホール!?」


ムサシ「掛かったわね!」

サトシ「ロケット団!?ひょっとしてあれって……」





                    「何だかんだの声がする」


                    「地平線の彼方から!」


                    「ビッグバンの彼方から!」


                   「我らを呼んでる声がする!」


                     「お待たせニャーー!」



                   「Future! 白い未来は悪の色」


                  「Universe! 黒い世界に正義の鉄槌」


                   「我らこの地にその名を記す!」
 ▼ 193 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/15 23:27:24 ID:wHcU/kQo [8/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
                    「ム サ シ !」



                   「コ ジ ロ ウ !」



                  「ニャースでニャース!」




                 「このSSの主役はアタシ達!」


                    「我ら無敵の!」




                  「「「ロケット団!!」」」



ソーナンス「ソーーーナンス!!」




サトシ「いやそれ今やる必要ある!?」

ムサシ「ある!とにかく時間稼ぎご苦労だったわねジャリボーイ!」

コジロウ「最後はオレ達がキッチリ決めるから先に帰ってサンタさんのプレゼントを待ってることだな」

ムサシ「さぁキテルグマ!無駄にすんじゃないよアタシのZパワー!」


キテルグマ「くぅ〜〜〜〜」


ズッ……ズッ……

ミカルゲ「!? 足ガ……いヤ、体ガ動かん!……まサカ引き寄せラれていルというのか!?」

ミカルゲ「いヤ、こんなもの……僕が本キヲダせばなんというコとは……   な   い   !  !  !」



                           シー……-ン



ミカルゲ「……何故だ!?何故ダセない!?僕の力はコんなものじャないハズだ!どうして?!」

ミカルゲ「技だッて使ってナカったんだ!!ぼクは今マでずっと!ずッと!お゛オ゛オ゛お゛お゛!!!」



ミカルゲ「  オ゛ ォ゛ オ゛  オ゛  ォ゛ オ゛  … …」
 ▼ 194 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/15 23:31:17 ID:wHcU/kQo [9/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
自分は最強。自分と同じ世界に踏み入れるものは何一つとしてない。そう信じていたミカルゲは自身の限界を知らなかった。

警官達との戦い、カキとリーリエとの戦い、そしてサトシ達との戦いを経て増え続けた傷を抱えた体には、

もはや本気を出せる余裕など残っていなかった。ミカルゲは……絶対的な力を自分から手放したのだ。

絶対的な力を自負し、相手を絶望に陥れることに溺れ、生命の頂点としての真の力を最後まで出し惜しんでいた。

結局、最後にこれまでにない絶望に溺れ、力に恐怖したのは……ミカルゲ自身だった。

無論彼は認めたくなかった。だが無情にも体が上へ上へと昇ってゆく。

ブラックホールが頭上にきた。重力と混沌の渦が自分を頭から飲み込んでゆく。

自分が滅ぼすべき存在の姿がそれらに呑まれて視界から消えていく。


ズゴゴゴゴゴ……


サトシ「す、すげぇ……」

ピカチュウ「ピカチュー……」


                 ゴォッ!!          ゴォッ!!


ムサシ「くっ……やっぱしぶといわねあの野郎……!まだ中で暴れてる。こうなったらラストスパートよ!」

ムサシ「Zワザらしく最後はゼンリョクでいこうじゃないの!」

キテルグマ「キィィィィィーーーーー!!!」
 ▼ 195 ルタンク@はかせのてがみ 17/12/16 00:30:57 ID:jtDtiTjA [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援!
 ▼ 196 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/16 01:07:38 ID:dUwQGXY6 [1/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ムサシ「銀河を穢す、残虐非道の邪悪には!」

コジロウ「ブラックホール、黒い明日が待ってるぜ!」

ニャース「ニャーんてニャ!」





                       ブ

                           ラ

                              ッ
                ゥ   ゥ  ゥ
             ゥ                   ク
           ス              ゥ
                    ゥ              ホ
         プ        ゥ  ! ! !  ゥ
                    ゥ               ォ
                      ゥ   ゥ
           リ                      ォ
                       
              ク                 ォ
                              
                 イ           ォ
                     ・   ル





キテルグマ「キィ……ィ……」ググググ


ムサシ「このっ……早く閉めなさい……よ……!」ギギギギ

コジロウ「まだ暴れてるのか!何てしぶとさだよ!」

ニャース「絶対に出すニャ!出したらすべてが水の泡ニャ! ……あっ!二人とも!横を見るニャ!」

ムサシ「横? ……あぁ゛あ゛っ!!」

コジロウ「あっ、あの野郎ーーーーーー!!!」



サトシ「これで最後だピカチュウ! ……オレ達は もっともっと強く……!」

ピカチュウ「ピカピカピカ……!」
 ▼ 197 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/16 01:08:27 ID:dUwQGXY6 [2/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
                                 ス



                               パ



                             |



                                  キ



                           ン



                              グ



                                  ギ



                                ガ



                            ボ



                                    ル



                                ト


                                  ォ


                                ォ


                                  ォ


                                 ォ


                                   ォ


                              !  !  !  !
 ▼ 198 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/16 01:12:10 ID:dUwQGXY6 [3/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「……っ」ドタッ


ムサシ「あいつら……最後の最後で余計なことしてくれちゃってぇ……」

コジロウ「そ、それよりも!今がチャンスだ!早くブラックホールを閉じろ!」

ムサシ「あ゛ぁもうわかってるっての!……ったく、折角のカッコイイ所に水を差されたみたいで……」


ムサシ「やな……か ん じ 〜 〜 〜 〜 〜 ! ! !」グググググ


キテルグマ「キ  ィ  ィ  ィ  ィ  ィ  ィ  !  !  ! 」グァァァ……





                                ボ 

    

                                 シ 

                                  ュ 
            
                                 ッ 

                                 ・

                                 ・
                     
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                                 ・

                                 ・

                                 ・
 ▼ 199 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/16 01:14:30 ID:dUwQGXY6 [4/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―


コジロウ「今度こそ……完全に消えたみたいだな」

ニャース「もうあんなのと戦いたくないニャ……」

コジロウ「まぁあれだ。これでロケット団のメンツは保たれたってもんだ」

コジロウ「あんなのが今後万が一でもロケット団を名乗るようなことがあれば、正義の悪役の沽券に関わるからな」


キテルグマ「くぅ〜」

ムサシ「ねぇ!?ホントにダメなの!?返さなくちゃいけないのこれ!?」

キテルグマ「くぅ〜……」

ムサシ「まぁ、良い夢を見たと思って我慢しますかね……はいよ、守り神さん」つZリング

カプ・コケコ「コケェー」


サトシ「…………」

ピカチュウ「ピカピ……?」

サトシ「ゴメンピカチュウ。帰りたいと思うだろうけど、もうちょっとだけここにいさせてくれるか?」


ニャース「ジャリボーイは何をしんみりした顔をしてるのニャ?」

コジロウ「バトルが終わって冷静になったんだろうな。きっと気にしてるんじゃないのか?」

ソーナンス「何ナンス?」



サトシ「…………」


------------------------------------------------

ミカルゲ「この一件の全ての元凶はお前だろうがよ。マサラタウンのサトシ」

ミカルゲ「お前は気付いてないだろうが、これはお前がお前なりにケジメをつける戦いなんだよ」

ミカルゲ「お前が敗ければ無力、そして無責任なお前のせいでたくさんの人やポケモンが死ぬんだよ」

ミカルゲ「お前は一人残されこの場所で嘆くのさ。死よりも重い自責の念に溺れてしまうのだ」

------------------------------------------------

ピカチュウ「ピカ……」

サトシ「一番アイツが悪いのはわかってる。わかってるけど……」

サトシ「オレがいなけりゃ、アイツだって……」
 ▼ 200 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/16 01:16:24 ID:dUwQGXY6 [5/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ムサシ「なんか湿っぽいわねあの辺。放っといても大丈夫だとは思うけど」

コジロウ「まぁ、帰ればわかるさ。すぐに」

ニャース「じゃ、ニャー達も帰るのニャ」

ソーナンス「ソーーーーナンス」


キテルグマ「くー」ガバァァ……


ロケット団「「「!!?」」」


ゴキッ


ロケット団「「「」」」


ド ド ド ド ド ド ド ド ド … …                 ナーニコーノカーンジーーーー


♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪


カプ・コケコ「コケーー」

サトシ「わかってる。でももうちょっとだけここに……」

カプ・コケコ「コケーーー!」グイッ

サトシ「あっ、ちょ、ちょっと!まだ……」

ピカチュウ「ピカチュ!」

サトシ「もう少しそっとしてくれてもいいじゃんかーーーー!!」






-------メレメレ島-------


キーーーーーーン


カキ「……はっ」

マーマネ「カプ・コケコだ! サトシ達も乗ってる!」

リーリエ「よかった……帰ってこれたのですね。祈った甲斐があったね。ほしぐもちゃん」

ほしぐも「0-(*^.^*)-0」
 ▼ 201 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/16 01:26:31 ID:dUwQGXY6 [6/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カプ・コケコ「よっと」ポイ

サトシ「はっ?」


ヒュウウウウウウ……


サトシ「う ぉ ぉ ぉ ぉ ぉ あ ! ?」

ピカチュウ「ピ カ ァ ァ ァ ァ ァ ! ?」


ズドーーーーン


カプ・コケコ「コケェーー」バイバイ



マーマネ「す、捨ててった……」

カキ「おい、迎えにいくぞ」

リーリエ「サトシー!」

♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪

サトシ「…………」

ピカチュウ「ペカペカー」

カキ「おい何て顔してやがる。こっち見ろよ」

マーマネ「早く病院に戻るよ!博士達が待ってる」

サトシ「あ、あのさ、みんな」

リーリエ「? どうかしましたか?」

サトシ「……いや……何でも」

カキ「何でもないならオレ達の言う通りにしろよ!早いトコスイレンにもZリングを返してやりたいし」

マーマネ「あれだけ調子づいてたマオにもギャフンと言わせられるよ!だから胸張って帰ろっ」

サトシ「え?」

リーリエ「サトシ。貴方には色々任せてしまってホントにごめんなさい!だからこそ……」



リーリエ「……無事に帰って来てくれてよかった。今日のサトシはとっても、『がんばったリーリエ』!ですよ!」


サトシ「……えへ」



サトシ(     余計な心配……だったか     )
 ▼ 202 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/16 01:29:02 ID:dUwQGXY6 [7/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
次のおはなし



第11話(全12話)   「乗り越え合い」
 ▼ 203 プ・コケコ@ポケモンのふえ 17/12/16 08:28:04 ID:jtDtiTjA [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
もうすぐ終わると思うと寂しいな
支援
 ▼ 204 ィアルガ@きんのおうかん 17/12/16 10:55:43 ID:KBbl5HBk NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 205 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/17 01:59:38 ID:DiMAqLZA [1/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ロケット団の化学力を利用し、人間とポケモンの両方の力を手に入れ、

ただ一つの存在としてすべての命の頂点に立ち、絶望と恐怖に世界を陥れようとしたミカルゲは、

自らがその絶望に呑まれ、ブラックホールの中へと消えた。

サトシ達の活躍でミカルゲは倒れ事態は収束したが、ミカルゲの残した爪跡は無視できないものだった。

傷ついた命、71匹のポケモンと、15人の人間。

失われた命、22匹のポケモン。

多くの命が彼の前に恐怖し、絶望した。そしてその記憶は、永遠に忘れ去られることはない。



                   ず っ と 。 死 ぬ ま で
 ▼ 206 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/17 02:04:17 ID:DiMAqLZA [2/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-------メレメレの花園-------


キテルグマ「く〜」

ムサシ「ありがとね。疲れて帰りたいのにここに寄ってくれて」

コジロウ「オレ達が昼間吹っ飛ばされた時……落ちた所に偶然あった下っ端共の基地から盗んだ食料」

ニャース「少し……いや、半分くらいここに置いとくのニャ」

ソーナンス「ソーーーナンス」


ムサシ「本人の前では言えなかったけど、ジャリボーイやかりんとうボーイの言ってた通りね」

ムサシ「とんでもない事をしてしまったんだ……アタシ達」

ミミッキュ「むゅ」

コジロウ「しっかりケジメをつけたとはいえ、最初はこんなことになるとは思ってなかったしな」

コジロウ「オレ達もまだまだだな……『正義の悪』ってのは、迷惑を掛けるべき奴らにしか迷惑を掛けちゃいけないのに」

ヒドイデ「どぃ……」

ニャース「ニャー達はZリングが欲しかっただけなのニャ。ポケモンを傷付けたいわけじゃなかったのニャ……」


ニャース「皆、どうか許してほしいのニャ!もう関係ない事でおミャーらを巻き込まないと約束するのニャ!」


コジロウ「でも時々オレ達の都合で何かやらかすかもしれない!そこはオレ達の悪役としての立場上勘弁な!」


ムサシ「今日のことはゴメン!でも明日からアタシ達はいつも通り生きるつもりよ!アンタらと同じ!」

ムサシ「正直言ってずっと罪悪感に駆られるのはイヤだもの!」

ムサシ「……理由?そんなのアタシ達の性に合わないから!異論はないわね!?」



                                … … … … … … … …



ムサシ「……聞こえたかしら。ポケモン達に」

コジロウ「ハハ、最低だなオレ達って。迷惑を掛けた奴らにこれからも迷惑掛けます宣言なんかしちゃってさ」

ニャース「それでいいのニャ。実現できない事なんて世の中には山ほどあるのニャ」

ニャース「実現できない綺麗事をホイホイ言うような小物にはニャーはなりたくないのニャ」

ニャース「それにニャー達は反省なんか似合わないのニャ。だってニャー達は……」
 ▼ 207 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/17 02:06:44 ID:DiMAqLZA [3/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-------ポケモンセンター トレーナー専用救護室-------


スイレン「よかった……本当に……」

アシマリ「あおっ♪あおっ♪」

リーリエ「お礼でしたらサトシ達にも言ってあげてください。彼らがいなければ成し得なかった結末ですもの……」

マオ「それはその逆も一緒だよ!男子達だってリーリエから元気をいっぱい貰ったハズだよ」

リーリエ「私は何も……」

マオ「はぁー謙虚!でもそれがリーリエのいいところだよね」

スイレン「ありがとうリーリエ。今のあなた、前よりも随分頼もしい」

リーリエ「……えへ///」

マオ「後さ……申し訳ないけど『がんばったリーリエ』は語呂悪いよ。うん」

リーリエ/スイレン「「あはは……」」


ククイ「じゃあオレはサトシ達のところに行ってくるよ。オレとしては、少しアイツらに謝りたいこともあるし……」

マオ「えぇいいですよそんなの!アイツらが勝手にやったことだし」

ククイ「オレがまだ子供なら多分……同じことをしてた」

マオ「え?」

ククイ「何でもない!じゃあな、女子の空間を邪魔しちゃマズい」


マオ「それにしても……何だか今回不甲斐なさすぎるなぁあたし達」

スイレン「モーテルの宿泊代もムダになっちゃったしね」

リーリエ「また借りればいいんです!時間を見つけてパーティーやりましょ!」

マオ「面目ない……面目ないよホントにぃーー!!」

リーリエ「あぁあぁ泣かないでください!マオ達はツイてないだけです!うん!」

リーリエ「そうだ!せめてプレゼント交換だけでも明日やりましょ!」

マオ「あぁもう何から何まで……もう大好き!リーリエの全部大好き!!」ガバッ

リーリエ「ひゃうっ!?///」

スイレン「     待って!!     」

マオ/リーリエ「「?」」

スイレン「……ごめん。何でもない」

マオ「あー……あれか。あのロケット団に襲われた時もこうしてイチャイチャしてたっけ……もうトラウマだよ」

スイレン「私達も外では行動を慎まなくちゃね。変な人に狙われちゃうよ」
 ▼ 208 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/17 02:07:51 ID:DiMAqLZA [4/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
マーマネ「だっはっはっはっは!!」

カキ「ハハハ、さすがスクール初心者は魅せてくれるぜ!」

サトシ「だから許してくれって言ってるだろ!」

マーマネ「許すも許さないも……ねぇ?だっはっは!!」

カキ「いやぁ傑作だ。明日が楽しみだ!」


ククイ「お前らは病院を騒ぐ場所だと思ってるみたいだな」

マーマネ「うおっ!?博士!」

サトシ「そうだ博士!どうしてオレに一言言ってくれなかったんだよ!?」

ククイ「……ん?」

♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪

ククイ「ハハハ!悪い悪い!」

サトシ「悪いよホントに!」ブスー

カキ「まさかオレとマーマネの二人分のプレゼントを用意するとはな」

マーマネ「プレゼント交換って誰のプレゼントが手元に回ってくるのかドキドキするのが醍醐味なのにさ」

カキ「まぁありがたく貰ってやろうぜ。もとより三人きりじゃそんな盛り上がらないだろう」

マーマネ「だねぇ。サトシ、ご馳走様です!」ペコリ

サトシ「黙らっしゃい!」


ククイ「サトシ、ピカチュウ達はまだ治療に時間がかかるそうだし、今日はここに泊まっていこうか」

サトシ「ホント頑張ってくれたもんなぁピカチュウもみんなも」

ほしぐも「0-(*U▽U*)-0  ZZZ……」

サトシ「フフ、お前もなほしぐも。みーんな頑張ってくれた」

カキ「…………」

マーマネ「カキ、頑張るってのは何も勝つことだけじゃないと思うよ?」

カキ「わかってる。……だけど」

-----------------------------------------------

ハラ「ゆっくりでいいのです。今は、君とポケモンの力でゆっくりと」

ハラ「まだ君はそのZリングでやるべきことが残っているハズ」

-----------------------------------------------

カキ(ハラさんの言う通りにしたいけど……やはり焦ってしまう)

カキ(今まで横並びの関係かそれに近いと思っていた、サトシの本当の力を知ってしまった以上は)
 ▼ 209 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/17 02:09:39 ID:DiMAqLZA [5/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-------メレメレ島 ロケット団基地(森)-------


ムサシ「あーいどーんふぉーあろっおっくりーすます♪ぜーいーすじゃすわ♪すぃんあいにーぃー♪」

コジロウ「あいどんけーあばうざっぷれーぜん♪」

ニャース「あんだにーざくりーすますつりーぃー♪」

ソーナンス「ソーーーーナンス♪」


ムサシ「あっはっは!やっぱいいわねクリスマスって!」

コジロウ「さっきは随分しんみりしちまったけど……食料も半分くらい置いてきてしまったけど……」

ニャース「そんなことより明日の為の元気をチャージするのニャ!だってニャー達は!」

ムサシ「常にポジティブ!前向きロケット団だもの!」

ソーナンス「ソーーーーナンス!!」

ムサシ「明日からまた張り切るわよ!すべてはボスと、アタシ達の未来の為に!」

コジロウ/ニャース「「おぉーーーっ!!」」

ミミッキュ「むぃ」

ヒドイデ「どいでっ!」


キテルグマ「くぅ〜」

ムサシ「ほれほれもっと飲みなさい。今日の主役はアンタよ」

キテルグマ「ぅー……」

ニャース「『やっぱりお前達は私の見込んだ通りだった』と言ってるニャ」

ムサシ「やだもうお世辞!?アンタまだお酒ろくに入ってないでしょうに!このこの!」ドッ

コジロウ「あっ」


キテルグマ「…………」


ムサシ「(  Д )゚ ゚」

キテルグマ「……くぅー」

ニャース「お……『おかわり』……だとニャ」

ムサシ「お、おぉ……」トクトク

キテルグマ「きぃー……」

ニャース「……『酒豪対決だ』……とニャ」

ムサシ「」
 ▼ 210 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/17 02:32:44 ID:DiMAqLZA [6/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ムサシ「あ゛ぁクソォ!!あのオカッパメガネ!オカッパが本体のクセにぃ!!」

コジロウ「ベロンベロンだな」

ムサシ「あの女も見る目ないわよ。今回『F-13』と一緒についてきた団員3人、何あの人選!?」

コジロウ「え?誰が来たのかわかるのか?」

ニャース「食料を盗みにアイツらの拠点に入った時に精鋭チームの名簿があったのニャ」

コジロウ「……で、誰が書かれてたんだ?」

ムサシ「一人目! 入団して三年目のクセにアタシ達に悪態ばっかついてきてた団員ナンバー・『A-09』!」

ムサシ「二人目! 一ヶ月に一度女を口説く、通称・月刊プレイボーイ!団員ナンバー・『B-04』!」

ムサシ「そんで三人目! 期待の超新星として入団したけどいざ関わってみればその正体は怪物ドスケベバイオレンス」

ムサシ「色んな意味で超新星だった団員ナンバー・『C-53』!」

コジロウ「うおぁ……なんて濃い連中なんだ……」

ニャース「ボスには悪いけど今回の計画は潰れてよかったのニャ。でも……」

コジロウ「でも?」

ニャース「やっぱりプレゼントは欲しかったのニャ……ついでとはいえ、折角のボスからのご好意を……」

ムサシ「何言ってんの。プレゼントは気持ちよ気持ち。ボスがアタシ達の事を気にかけてくれただけでも良しと思わなきゃ」

コジロウ「だな。失敗続きのオレ達だけど、まだまだ捨てたもんじゃないって思えるんだよなぁ……」

ムサシ「とにかく今日は自分達のご褒美を目一杯楽しみましょ。自分を誰よりも近くで励ましてくれるのは自分なんだから!」

コジロウ「よっしゃ!ほんじゃオレも飲むか!」

ニャース「じゃあニャーも……」

コジロウ「ジュースはニャースでも飲んどけ」

ニャース「逆ニャ……」


ムサシ「今年ももう終わりかぁ……振り返るとやっぱりと言うべきか碌な思い出無いわねぇ」

コジロウ「でも、どんな思い出でも今の自分を作ってくれてる大事な要素なんだ。しっかり心に仕舞っておこうぜ」

ニャース「今こうして笑ってられるだけでもニャーは幸せなのニャ。生きててよかったと思えるのニャ」

ムサシ「あぁ〜、飲んだら段々気分が良くなってきちゃった。この一瞬も大切にしたいわね」

コジロウ「オレは眠くなってきたぜ。ちょいと横になるぞ」

ニャース「では皆さん良いお年を、だニャ」

ムサシ「何だかとっても……」




                           「「「 い い カ ン ジ 〜 … … 」」」
 ▼ 211 ビルドン@グランドコート 17/12/17 04:56:21 ID:vCeW/z8M NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
よく考えられてるな
すごいなイッチ
 ▼ 212 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/17 18:35:48 ID:DiMAqLZA [7/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-------早朝5時-------


ククイ「ZZZ……バーネット……ZZZ」

マーマネ「ZZZ……味噌煮込みラーメン……ZZZ」


サトシ「ふぉ〜……あれ、何でこんな時間に起きたんだろ」

サトシ「……暖房効いてるから喉渇いたな。ジュースでも買ってこよう」

サトシ「あれ? ……そういえばカキは?」

♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪

-------ポケモンセンター前 広場-------


カキ「『かえんほうしゃ』!!」

バクガメス「ガメェ……ヴ ォ オ オ オ オ ォ ォ オ ! !」

カキ「よし、いい調子じゃないか! ……いい調子なんだ。オレもお前も。けど……」

バクガメス「……」

カキ「お前はサトシのポケモン達をどう思ってる?」

バクガメス「ガメ!ガメ!」

カキ「……フフ、そうだな。お前はサトシのポケモンにも引けを取らないくらい強いヤツだ」

カキ「オレがそれに追いついていないだけで……」

バクガメス「!」

カキ「心配せずともオレが必ずお前に追いついてやる!何の為に特訓をやってると思ってるんだ」

バクガメス「ガァー……」

カキ「違うぞ。こんな早朝に呼び出しておいて言うのも何だが、これはオレの特訓だ」

カキ「オレが強くなる為の特訓に、お前に付き合ってもらってるんだ。わかるか?」

バクガメス「(;´・ω・)??」

カキ「フフ、遠慮しぃなヤツだ。昼間敗けたのも、お前の責任じゃあないってことで」

カキ「またオレの未熟さが出たってだけのことだ」

カキ「できるなら今日のことは忘れてしまいたい……忘れてしまいたいから、本当にそうならないウチに」

カキ「こうして力をつけておかなきゃならないと思ったんだ。今回の反省としてな」
 ▼ 213 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/17 18:38:24 ID:DiMAqLZA [8/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
バクガメス「ガメー」

カキ「敗けた事は皆多分気にしてない……ってか?」

バクガメス「(´・ω・) コクリ」

カキ「勘違いするな。オレは自分を責めてるワケじゃないさ。あまり自分を追い込めばそれこそ皆の心配の種だろう」

バクガメス「ガメェ……」

カキ「じゃあ無理しない方がいいよ。……そう言ってるのか?」

バクガメス「(´・ω・) コクコク」

カキ「お前は優しいんだな。でもいいんだ。オレは苦しくない」

カキ「ただこうしていると……オレの頑張りに誰かが振り向いてくれるかもしれない。褒めてくれるかもしれない」

カキ「そういう風にささやかな期待をしている自分もいるんだ」

カキ「牧場の手伝いとか、初めての手料理とか、小さなことでも認めてもらえるのが嬉しくて」


サトシ「それで続けてたらいつの間にかそんなに強くなってたってことだな!」

カキ「う゛ぉぉ!? サトシ一体いつから!?」

サトシ「カキって意外と繊細でセンチメートルなところあるんだな!」

カキ「センチメンタル、な。それにそんな言葉はオレとは無縁だ」

カキ「……それで?何をしにきたんだ?」

サトシ「いやぁ、何か目が覚めちゃって……そしたらカキが部屋にいないから探してたらこんなところに」

カキ「ふーん……」

サトシ「…………」

カキ「…………」

サトシ「…………」キラキラ

カキ「……や、やるか?」

サトシ「あぁ!! (≧▽≦)b」

♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪

サトシ「……」カタカタ

カキ「おいお前、まさかこんな時間に……?」

サトシ「ピカチュウ達もまだ治ってないみたいだからさ。今すぐバトルしようと思ったらこうするしかないだろ」カタカタ

カキ「いやゴメン、ホント気を遣わせて悪かった。だからさ……」

サトシ「オレがやりたいんだ。四の五の言うなぃ」ピコーン

カキ「……ハハ」
 ▼ 214 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/17 18:39:40 ID:DiMAqLZA [9/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「もしもし?はか」

オーキド『バカモーーーーン!!今何時だと思うとる!?』

サトシ「ゴメン、やっぱ起こしちゃったかな?」

オーキド『起きるには早すぎるし、二度寝するにもちょっと遅い絶妙な時間に起こしおって!』

サトシ「怒らない怒らない!早起きは三文の徳っていうだろ?」

オーキド『むぅ……サトシにしては難しい言葉を使いおってからに……それで?何のようじゃな?』

サトシ「カキとバトルしたいんだ!彼はいつも空がまっ暗な時に特訓してるんだ」

カキ「どうも……」

サトシ「それで付き合ってあげたいんだけど……今バトルできるポケモンがいなくて……」

オーキド『今すぐでなきゃいかんのか?お前達のような子供がこんな時間から激しく動いていては体に毒じゃ』

オーキド『サトシ、お前はカキ君の特訓に付き合うのではなく、今からでも休むように説得するのが正解ではないかね?』

カキ(うぉっ、正論……)

サトシ「……だってさ。どうする?」

カキ「……そうだな。ここはオーキド博士の言葉に甘えて……」

サトシ「あっ、でもよく考えたらバトルをしたいのはオレだ。てなわけで博士!ポケモン送って!」

オーキド『ばかばか、お前はそういうヤツじゃったの』


サトシ「カキは『アローラの炎』になる男なんだ!炎タイプのポケモンでお願い!」

オーキド『ふむ。ならいいヤツがおるぞ。気合十分のいいヤツがな』

サトシ「ねぇ、それって?」


オーキド『“コータス”じゃ。お前がホウエン地方でゲットしてきた“せきたんポケモン”じゃ』


サトシ「コータス!? よかったーっ。しばらく会ってあげられなかったし……」

カキ「姿も似ていることだし、バクガメスのいい対戦相手にもなりそうだ」

バクガメス「ガメェー」

オーキド『それじゃあ手っ取り早く転送マシーンを使ってそっちにコータスを送るぞい』

サトシ「博士はこの後どうするの?」

オーキド『二度寝じゃ』

サトシ/カキ「「寝るんかい」」
 ▼ 215 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/17 18:42:40 ID:DiMAqLZA [10/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
コータス「コ ォ ォ ォ ォ 〜 〜 〜 … … ! !」ポヒーッ


サトシ「ぐぇほっ!ぐぇほっ!ごぉぉ゛ぉ゛っ!!相変わらず色々撒き散らすのが大好きなヤツだな!」

カキ「こいつがサトシのコータスか……ウラウラ島で見た野生のコータスはもっと穏やかだったぞ」ゴホゴホ

サトシ「表情が分かりづらいけどスゴく感情が豊かなんだぜ!ホウエンの旅でのムードメーカーさ!」

サトシ(……あの頃はムードメーカーだらけだったのは秘密)

カキ「それで?コイツもサトシのポケモンの例に漏れず強いんだろう?」

サトシ「あぁ!だからさ、早く試してみようぜ!」

コータス「コォォォー……」

バクガメス「ガメェー!」

カキ「さて……オレとお前のバトルなんだ。きっと激しいものになるだろう」

カキ「どうだ?ここから少し離れてもっと広い場所でやらないか?」

サトシ「いいな!あっ……でもそれなら」

カキ「サトシ、どこ行くんだ?」

サトシ「博士達に置き手紙だよ。また心配かけると怒られるし……」

カキ「まだ覚えてるよ。お前が遅刻しようがカンニングしようが怒らなかった博士がなぁ」

カキ「お前が相当大事にされてるってことだな。……だが正直そういうの、窮屈に思わないか?」

サトシ「なんで?」

カキ「お前は今まで色んな地方を旅して回ってたんだろう?」

カキ「だったら家の中でももっと自由奔放、気ままに過ごしたいとは思わないのか?」

サトシ「別に。博士のおいしいご飯も食べられるし、どんな時でも安心していられるってこの上ないことだと思うよ」

サトシ「後、こんなこと言うのもなんだけど、実はオレってちょっと甘えん坊だったり……///」

サトシ「誰かに褒められたり優しくされたりするとすぐコロっとなっちゃうんだ」

カキ「ふーん。自覚はしてるのか」

サトシ「直そうとは努力してるんだけど……」

カキ「……フフ、少しは博士の気持ちも汲んでやれよ」

サトシ「?」

カキ「甘える方だけじゃなくて甘えられる方もまた幸せってことだ。子供や下の兄弟ができたらお前にもわかる」

サトシ「ふーん……まぁ、何となくわかったよ」

サトシ「……おにーちゃん///」ボソッ

カキ「あ の な」
 ▼ 216 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/17 21:11:13 ID:DiMAqLZA [11/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-------どこかの空き地-------


カキ「準備はいいな?サトシ!コータス!」

サトシ「いつでも!」

カキ「……サトシ。オレはお前を越える」

サトシ「えっ?」




カキ「          バクガメス!『かえんほうしゃ』!          」

バクガメス「バォォォ……」

サトシ「          来るぞコータス!甲羅の中でやり過ごせ!『てっぺき』!         」

コータス「コォー……」ギュム

ボボボボボボ……

サトシ「いいぞ……そのままバクガメスの体力を消耗させるんだ!」

カキ「さすがは防御に優れるコータスの甲羅……ただの攻撃じゃビクともせんか。なら!」


カキ「バクガメス、地面に『ドラゴンテール』!」

バクガメス「ガァァァァァ!!」ビタン! ビダン!!


ズ ズ ズ ズ ズ ズ … …


サトシ「とととと……」

コータス「コォ……!?」

カキ「甲羅は地面と接してるから、地面を揺らせば衝撃は甲羅の中にも伝わるハズだ」

サトシ「へへ、でもそんな小さなダメージを与え続けたところでコータスが倒れるのはいつになるかな?」

カキ「さぁな。これを食らってから考えるんだな!  ……やれ!バクガメス!」


バ キ ャ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ン ! ! !


コータス「!」ゴツッ

コータス「コ ォ ォ ォ ォ ォ 〜 〜 〜 ! !」ビェェェェェ


サトシ「コータス!?何勝手に甲羅から出てきてんだ!」

カキ「衝撃で体を持ち上げられて甲羅の中で頭をぶつけたらしい。オレの狙い通りだな」

バクガメス「ガメェー」キリッ
 ▼ 217 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/17 21:12:32 ID:DiMAqLZA [12/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カキ「バクガメス!今度はコータス本体に『ドラゴンテール』だ!」

サトシ「コータス!噛みついて受け止めろ!!」

コータス「カァァァァァ!!」

ガプッ……!

バクガメス「……!」

サトシ「よしっ……どうだコータス、その状態で技は出せるか?」

コータス「……」コクコク

サトシ「っしゃ、じゃぁコータス!シッポを掴んだままで『オーバー……」

カキ「後ろに倒れろ!バクガメス!!」

サトシ「!!?」


バクガメス「ガァァー……」グラァ

コータス「コッ……!?」


カキ「シッポを掴んだということは……それだけ背中が近くにあるということ!」

カキ「食らえ!これが新必殺技・セルフ『トラップシェル』!!」


           ズ   ド   ォ   ォ   ォ   …   …   !   !


サトシ「コータスーーッ!!」

コータス「」

カキ「悪いなサトシ。今回のオレは初めから本気なんだ。お前を越えることが目的だからな」

サトシ「え?オレを?」

カキ「……さっきのオレとバクガメスの会話を聞いてたんじゃなかったのか?」

サトシ「い、いや」

カキ「ハァ……いいか?よく聞け」

カキ「今回のロケット団との戦い……アイツらとの勝負について、オレは相当不甲斐ない結果に終わっちまった」

カキ「昨日含めて、4人の団員を全員倒しちまったお前と違ってな」

サトシ「気にすることはないよ。皆の勝利なんだからさ」

カキ「お前が気にしなくともオレが気にしてるんだ。……なぁサトシ」

カキ「お前は常に上を目指してる。ポケモンマスターになるために」

カキ「だが覚えておくことだ!お前の上には上がいるのと同じように」

カキ「お前よりも上になろうとしているヤツがお前の下にもいるということを!」
 ▼ 218 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/17 21:14:39 ID:DiMAqLZA [13/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「別にオレはカキを下だと思ったことなんかないよ」

カキ「お人好しなヤツだ。ならこの勝負、敗けても文句はないな?」

サトシ「いいや……あるね!!」

コータス「コ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ! !」


カキ(……乗ったか。チョロいもんだ)

カキ「バクガメス!『からをやぶる』!!」

バクガメス「メェェェ……」


                  ヴ  ァ  キ  ャ  ッ  !  !


サトシ「ヘヘ、来たな」

カキ「オレはお前を越えるぞサトシ!オレはいずれ炎となって、アローラを照らす存在になる!」

カキ「バクガメスと共に、オレはその身に張り着いて力を抑えようとしている、自分の中の殻を破る!」

サトシ「……カキ」

カキ「バクガメス、威力倍増しの『かえんほうしゃ』だ!!」


バクガメス「ガメェ……      ヴ  ァ  ア   ァ    ア     ァ   ア    !  !  
                      ァ ア    ァ ア       ァ  !   !    」


サトシ「コータス!『オーバーヒート』!!」


コータス「グク……       ゴ  ォ   ォ  ォ  オ  オ   ォ   オ   オ  !  ! 
                      オ   ォ   オ     オ     オ    ォ   !   !  」




カキ「……っ!互角……か。お前という壁は殻を破ってもなお越えられんようだな」

サトシ「カキ!お前はオレを超えたいのか!?」

カキ「いきなり何だ!? そうさ、超えるつもりさ。オレはオレのポケモン達と共にお前を超える!」

サトシ「ポケモンと一緒に……じゃあ、超えるべきなのはオレじゃないんじゃないのか?」

カキ「どういうことだ?」

サトシ「今お前とバトルしてるのは……オレじゃない!オレと『コータス』だ!!」

コータス「コォォォーーーー!!」

サトシ「オレだってこのバトルでコータスと一緒にカキ達に勝って、超えるつもりなんだ」

カキ「……何をだ?」
 ▼ 219 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/17 21:18:31 ID:DiMAqLZA [14/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「何って、カキとバクガメスだよ」

カキ「馬鹿を言うな。そんな謙虚なセリフお前らしくないぞ」

カキ「お前はオレの知る限りで、誰からもその強さを認められてる。オレとは違う」

カキ「お前は今のオレよりも強い!そんなお前の越えるべき壁が、どうしてオレのところにある!?」

サトシ「だってまだわからないじゃん。『オレとコータス』と、『カキとバクガメス』のどっちが強いかなんてさ」

カキ「……!」

サトシ「トレーナーとしてコイツがお前とバトルしたことない以上、確かめてみたいだろ?」

コータス「(`・ω・´)」

サトシ「バトルの強さはポケモンの強さはもちろん、トレーナーの強さだけでも決まらない」

サトシ「だからオレがお前とのバトルで初めてコイツを出す以上、オレもお前と同じ初めてのチャレンジャー」

サトシ「つまり一緒ってことだ!よかったなカキ!」ニコッ

カキ「……ハハ、励ますのがうまいヤツだ」

カキ「だがお前もそのコータスの実力を知らないワケじゃあるまい」

カキ「長い事バトルをやってきたお前達なら、この勝負もきっと大方見当がついてるんだろ?」

サトシ「だからわかんないったら!初めから決まってる勝負なんてないよ!」


サトシ「それにコイツ……オレの知らないところで面白いことになってたんだぜ?」


カキ「何?」

サトシ「これはオレとコータスと、カキとバクガメスの壁の乗り越え合い……いや、殻の破り合いだ!!」


サトシ「     コータス!  『か ら を や ぶ る』   ! ! !     」


コータス「コォォォ……ダ   ァ    ア   ァ    ア   !   !   !」



                    ド
                       パ
                     ァ
                      ァ
                   ァ
                     ァ
                        ァ
                    ァ
                     ァ
                     ・
                     ・
                     ・
                  !  !  !
 ▼ 220 エルオー@いかりまんじゅう 17/12/18 01:27:55 ID:EvVXOvoY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 221 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/18 22:25:04 ID:u3LiFMs6 [1/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カキ「なっ!?お前も……!?」

サトシ「どうだ……?この勝負、まだまだわかんないぜ!」

カキ「皮肉を言いやがる。完全にオレ達をボコりにきてんじゃないか……」

サトシ「そうだな。モタモタしてたらやられるぞ! いっけぇ!コータス!!」


コータス「コォォォォォ……!!」ズダダダダダ


カキ「来るぞ!『ドラゴンテール』で迎え撃て!」

サトシ「……フフ。    コータス! 飛 べ ぇ ! !」


コータス「ダ ァ ァ ァ ァ ァ ! !」ズビョン!!


カキ「!?」

サトシ「そのままバクガメスの頭上から『のしかかり』!!」


                         ズ  ス  ン  !  !


バクガメス「ゴホッ……!」

コータス「コォッ、コォッ……」ギシギシ

カキ「あれだけ身軽にバクガメスの攻撃をかわしたのに何て重量だ……バクガメスの力でも持ち上がらない」

サトシ「『からをやぶる』は身軽さだけじゃなくてパワーもアップするからね」

カキ「成程。押さえつける力の強さが軽くなった体を補って……いや、補うどころか十分お釣りがくるほどに強化されてる!」

サトシ「さぁどうする?早く脱出しないとバクガメスが潰されてゲームオーバーだぜ?」ニヤニヤ

カキ「へっ、悪い顔しやがる……バクガメス!コータスを投げ飛ばせ!」

バクガメス「ガメ……」プルプル

カキ「ダメか……ならコータス目掛けて『かえんほうしゃ』!!」

サトシ「かわせ!」


ボ ォ ォ ォ ォ ォ  ォ ォ … …


カキ「くそっ、どこに消えた?」

サトシ「後ろだ!」

ドヴッ……!!

バクガメス「ガハッ……!」

カキ「しまった!甲羅のトゲを避けてタックルを……」
 ▼ 222 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/18 22:28:45 ID:u3LiFMs6 [2/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「よしっ!」

バクガメス「ガァ……ァ」

カキ(続けて攻撃を食らいすぎたか!)

カキ(こういう時守りに徹したいが……「からをやぶる」で脆くなった防御力ではコータスの技を受けきれる自信がない)


サトシ「コータス!もう一度『のしかかり』!」

コータス「コォォォーー!!」ズビョン!


カキ「仕方ない……殻を破るということ……壁を越えるということは後ろに退かないということだ!」

カキ「上から来るぞバクガメス!『ドラゴンテール』で撃ち返せ!!」


バクガメス「! ガ ァ ァ …… メ ェ ェ ェ ェ ェ ! !」


     バ コ ォ ォ ォ ォ ォ ッ ! ! !      ググググ……


バクガメス「ぐっ……」プルプル

カキ「まずい!力が……コータスの圧し潰す力を下から受け止めるのは無理だったか!」

サトシ「全体重をかけろ!コータス!!」

コータス「コォォォォォ!!」


ズ ス ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ … … ン


バクガメス「ガ、ガメェ……!」

サトシ「コータス!シッポを押さえつけたまま『オーバーヒート』!!」

コータス「コォォォォオ……」ボボボボボボ

カキ「バクガメス!背中だ!背中をコータスに向けろ!」

サトシ「かかったなカキ!コータス、ジャンプだ!」

カキ「!?」


バァァァァァァァン!!


カキ「バカな!バクガメスを飛び越えて背後から正面に……?」

サトシ「カキ!まだ技は出してないぜ!コータスが出すべき炎はまだ口の中だ!」

カキ「!!」
 ▼ 223 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/18 22:32:29 ID:u3LiFMs6 [3/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「コータス!上から『オーバーヒート』!!」


コータス「ヴ ォ オ オ オ オ オ オ オ ! ! !」


― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― 


カキの前に立ちはだかる壁ではなく、彼らと同じ立場の挑戦者として。

サトシは容赦なくコータスの新たな力を解放させ、カキとバクガメスを追い詰めていく。

一発、また一発と攻撃がバクガメスにヒットしていく。



バクガメス「ハァ……ハァ……」

カキ「……高い。高くて分厚いな。お前の壁」

サトシ「そんなことないさ。わかりづらいだろうけどバクガメスの攻撃も確かに効いてる。」

コータス「ヒィ……ヒィ……」

サトシ「さっきも言ったように、コータスは表情は分かりづらくてもスゴく感情が豊かなんだ」

サトシ「オレはコイツの事はよく知ってるから。どの辺で疲れが出て来てたのかがわかるんだよ」

カキ「にしては攻撃の手が殆ど緩まなかったのは何故だ?疲れているのなら力も落ちてくるハズだろう?」

サトシ「まぁそこは……根性、かな?」

カキ「……フフ。とにかくお前を超えるためには今のままではまだ力不足らしい」

サトシ「へへ、じゃあどうする?」

カキ「単純な理論だが……その単純さ故にまだ試したことがない方法で強くなってみる」

サトシ「ほほぅ。それって?」

カキ「大方見当がつくだろう?根性バカのお前にはな」

サトシ「むぅ。 ……バカにしてくれるな」



暗い空がほんのりと明るい青を帯びる。東の空から陽が昇るまであとわずか。

未来の「ポケモンマスター」と未来の「アローラの炎」の、

乗り越え合いのバトルは終局に近づいてもなお加速し、過激さを増す。

彼らの頭の中にあるのは綺麗なフィナーレではない。勢いに任せたパニックエンドだ。



サトシ「ハァードキドキする!お前らの力、もっとスゴくなるんだろ!?」

カキ「こうでもしなきゃお前らのスピードについていけないからするまでだ。……いくぞ」
 ▼ 224 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/18 22:36:37 ID:u3LiFMs6 [4/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「     コータス!!


                   『か ら を や ぶ る』   ! ! !     」


カキ「     バクガメス!!





ズゴ オ ォ  ォ   オ    オ     ォ     オ      オ      !  !  !



サトシ「ひぇ〜!!」キャッキャッ

カキ「これほどとはな……恐れ入った」



同時に重なり、ダイナマイトの如く轟く爆音。爆風に巻き上げられる殻の破片。

揺れる大地。ひび割れるブロック塀。噴き上がる炎。目を覚まし、騒ぎ立てる野生ポケモン達。

夜明け前の静かで殺風景な空き地は、一瞬にして瓦礫に砂塵、熱風に悲鳴飛び交う地獄と化した。



サトシ「この場所を選んでよかったぜカキ!こんなバトル、誰かに見つかったら大変だよ!」

カキ「……いや、もう多分手遅れだ。二人まとめて説教食らう覚悟でバトルしていることを忘れるな!」

サトシ「え゛ぇ!?こんなポツンとした場所でもバレるもんなの!?」

カキ「そりゃそのポツンとした場所がこんな地獄絵図になっちまったんだからな!」

サトシ「むぅ〜、ならもうヤケだ!怒られるからって遠慮すんなよカキ!」

カキ「上等だ!!」


ゴ オ   ォ   オ      オ  ォ   ォ  オ      オ      !  !  !


カキ「『ドラゴンテール』!」

バクガメス「ガメェ!」シュッ

カキ「!! 消えた!?」


バクガメス「ガァァァァ……!!」

サトシ「来るぞ!かわせコータス!!」

コータス「!」


ズ ド ォ ォ ォ ォ ォ … … !
 ▼ 225 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/18 22:40:35 ID:u3LiFMs6 [5/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
コータス「コォッ!」

サトシ「よしっ、よく避けたな!」


カキ「……速すぎて見えなかった。バクガメスの動きが……」

カキ「オレのポケモンなのにサトシの方がアイツの動きを見切っていたようだ……オレもまだまだか……いや!」

カキ「『からをやぶる』で得られるものはスピードだけじゃない!」

サトシ「おっと?」

カキ「サトシ!二度も殻を破り……限界を超えたパワーのオレ達のZワザを受けきれるか!?」

サトシ「なるほど!Zワザならいくら速くても避けられないか」

カキ「おそらくこれが最後の攻撃になるだろう……」

カキ「だがオレ達が繰り出す炎の渦が晴れる時、そこにオレ達の前に現れるのは真っ黒に焦げたコータスの姿だ!」

サトシ「…………」



カキ「オレの全身・全霊・全力!!」

カキ「全てのZよ  アーカラの山の如く  熱き炎となって燃えよ!!」



カキ          『         ダ

                         イ

                       ナ

                         ミ

                           ッ

                          ク
                       
                        フ
                        
                         ル
                        
                       フ
                        
                       レ

                        ェ
                       ェ
                         ェ

                        イ

                        ム


                     ! ! ! ! 
 ▼ 226 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/18 22:46:08 ID:u3LiFMs6 [6/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
バクガメス「ヴ ヴ ェ オ オ オ オ オ ォ ォ ォ ォ ! ! !」



いつの間にか湧きはじめた野次馬の騒ぎもどこ吹く風、ゼンリョクの炎が一足早い日の出のようにその場を真っ赤に照らす。

炎は轟音とともにカキ達の視界からサトシとコータスを一瞬で消し去った。



カキ「……よしっ」

バクガメス「バァーッ……ハァーッ……」

カキ「これが……オレが作った一番大きな壁だ……この勝負、サトシがこの壁を越えることができれば……オレ達は敗ける」


……のぉ       ……だ


カキ「!?」


これが……ちの……!     ……んりょ……だぁぁぁぁ!


カキ「まさか!」



                       ヴ ォ オ オ ッ ! ! !



コータス「コ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ! ! !」


カキ「炎をかき分けただと!? あれだけの激しさの炎をどうやって……」

カキ「……Zワザか!」


サトシ「カキ!この勝負はオレの勝ちだ!オレとコータスでお前の壁を越えさせてもらうぜ!」

カキ「……ならばまたいつかその壁を越えるまでさ」

サトシ「今度はどんなポケモンでお前とバトルしようかな?またやろうぜ!こういうの!」

カキ「……フフ、お前というヤツは」



今のサトシの心は誰よりも軽くなっていた。

今日の一件はサトシに多くの不安を抱え込ませた。スイレン達を守れなかったこと、カキ達の戦いの加勢に遅れたこと、

ミカルゲの一件の発端が、自分が原因かもしれなかったということ。

だけど全てが終わった後、そんなサトシの不安をかき消すように、みんなは笑顔で迎えてくれた。

その時サトシは改めて感じたのだ。自分は……ポケモンバトルとアローラ地方が大好きだ! って
 ▼ 227 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/19 00:01:30 ID:H69Ct8f6 [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「             『     ウ  ル  ト  ラ



                    ダ    ッ    シ    ュ



          ア    タ    ー    ー    ー    ー    ッ    ク



                        !  !  ! 




コータス「コ ォ ォ ォ ォ ッ ! !」

サトシ「いっけぇぇぇぇぇぇ!!」


カキ「バクガメス!受け止めろ!!」

バクガメス「ガメェ……」



                         ゴ ン ッ ! !



コータス「っ!?」

バクガメス「ガメェ……ッ!!」プルプル

カキ「ヘヘ……やっぱり……まだ諦めきれねぇや」

サトシ「まだ甲羅で受け止める元気があったのか!スゴイな!」

カキ「よく考えろ。バクガメスが甲羅で受け止めたということは……どういうことだ?」

サトシ「あっ!!」


カキ「バクガメス!『ト ラ ッ プ シ ェ ル 』! !」



ズ  ド  ォ  ォ  ォ  ォ  ォ  オ  オ  オ  …  …  !  !  !



サトシとコータスのゼンリョクを完全に受け止めたカキとバクガメス。

地面をえぐる爆発で噴き上がる炎から勢いよく飛び出したのは、コータスとバクガメス、二匹のポケモンだった。


カキ「……ちょっと待て!何故バクガメスも吹っ飛んでやがる!」

サトシ「……へへっ」
 ▼ 228 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/19 00:05:41 ID:H69Ct8f6 [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
奥の手を制する奥の手、さらに奥の手をも破ったサトシの最後の手段。

ゼンリョクを弾き返した「トラップシェル」を受けてもなお、サトシの作戦とコータスの根性は燃え続けていたのだ。

二人のトレーナーの視線の先には、バクガメスにガッシリしがみつくコータス。

サトシの作戦は、『トラップシェル』の爆発を受ける直前にコータスがバクガメスの甲羅に掴みかかるというものだった。

コータスは爆発と同時にバクガメスを道連れにし吹き飛び、最後の大勝負に臨んだのだ。

ラストターンは空中で。二匹は回転しながら落下してくる。

亀ポケモン二匹でできた団子が地面に衝突した時、下側にいる方が上側のポケモンに圧し潰され、そのままKOだろう。



クルクルクルクル……


サトシ「コータス!なるべく体重をかけるな!落ちた時にお前が上にいないと下敷きになるぞ!」

カキ「なんて駆け引きだ……まるでコイントスだな」

サトシ「やれるだけのことはやった……これがオレ達の最後の手段だぜ!」

カキ「生憎こっちもだ。もう万策尽きた……Zワザを破られた時の為の対策を、運頼みのゲームに破られるとは」


コータス「コォォォ……」ヒュウウウウ

バクガメス「ガ……メ……」ヒュウウウウ


野次馬A「もう二匹とも満身創痍だ……ホントにこれで全てが決まるぜ。なぁお前、どっちに賭ける?」

野次馬B「黙って見てろ。……あっ、落ちるぞ!!」



サトシ/カキ「「 い っ け ぇ ぇ え え ぇ え え ぇ ぇ ぇ え え ! ! ! 」」





                                 ズ


                                 ド


                                 ォ


                                 ォ


                                 ォ


                              !  !  ! 
 ▼ 230 イル@じめんのジュエル 17/12/19 04:02:43 ID:EmjFftGE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援!楽しみに待ってるよ
 ▼ 231 ジスチル@スキルコール 17/12/19 07:02:23 ID:49yy/qCw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
次もスッゲー楽しみにしてる!でも無理せず頑張って
支援
 ▼ 232 ンホロウ@カムラのみ 17/12/19 15:04:21 ID:OH.hnqKc NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 233 シマリ@ゼニガメじょうろ 17/12/22 05:36:10 ID:MZqtJEAw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 234 ゲツケサル@クリティカット 17/12/22 19:59:09 ID:x3tMwsno NGネーム登録 NGID登録 報告
楽しみ!
しえん
 ▼ 235 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/27 01:57:02 ID:cM9PsQ5M [1/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ/カキ「「 さ っ せ ん し た ! ! 」」ドゲザ


ククイ「すいませんで済んだら警察要らんわコラァ!」ドゴォ

サトシ「かばどりゅっ」

マーマネ「博士、病院だよココ」

ククイ「昨日の事件……ロケット団とお前達との戦いは警察の協力もあって無事解決した」

ククイ「警察の人達は島民達がなるべく事件に関して不安を抱くことのないよう配慮し」

ククイ「人気のない場所を選んで戦ってくれていたというのに何だお前達は!」

カキ「オレ達だって場所は選んだつもりだったんです。でも……」

サトシ「あんまりバトルが楽しいもんで二人とも舞い上がってて……気が付いたら空き地がエライことになってました」

カキ「しかしまさか野次馬ができていたとは……見世物のつもりでバトルをやろうと思ったつもりはないんだがな」

ククイ「人のせいにするな!!」ドゴッ

カキ「たまっさむっ」

マーマネ「ていうか、普通に考えて例え空き地でも早朝に騒いだら迷惑だってわかるでしょ二人とも」

サトシ「だからバトルが楽しすぎてさ……」

ククイ「とにかく、これから一週間は二人ともバトル禁止だ。Zワザの特訓もだ。いいな?」

サトシ「え゛ぇ゛ーーーっ!?じゃあ今晩のバトル大会は?オレの考えた出し物は?」

ククイ「無い。あるわけないだろう」

サトシ「すながぶっ」ガクッ

マーマネ「あぁ!!サトシ!!」

スイレン「……死んでる」

マオ「気絶しただけでしょ。まったく、たかが一週間で大袈裟な」

リーリエ「…………」

マオ「ほれ、リーリエからも何か言ってあげなよ」

マオ「昨日あれだけ命懸けで戦ったのに帰ってくるなりすぐバトルなんてどういう神経……いや、どういう体力してんだ!とか」

スイレン「マオちゃん、それ結構惜しいネタ一個使っちゃってる」

マオ「じゃあ……」

リーリエ「いいんです、私は。……二人には守られてばかりでしたもの」

リーリエ「このくらい黙ってあげないと……それに夕べだって私、二人にお礼をする方法をずっと考えていたんですもの」

リーリエ「私の為に『がんばったリーリエ』してくれたお二人には、私からの気持ちで喜んでほしいのです!」

マオ「うゎ!何この子もう大好き。結婚したい。いや、しよう。マーマネ、式場と2着のウェディングドレスの準備を」
 ▼ 236 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/27 01:58:21 ID:cM9PsQ5M [2/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リーリエ「そうでした!マーマネにもお礼を言わないと」

マーマネ「いいっていいって!……それで、リーリエの気持ちって?」

リーリエ「……コホン。では」

リーリエ「サトシ、カキ!顔を上げて私のお話を聞いてくれませんか?」

サトシ「はにゃ?」

カキ「どうした?」

リーリエ「……/// 昨日はありがとうございました。一緒に連れていってくれて……私の身勝手な好奇心を受け入れてくれて」

カキ「ハハ、オレは別に何とも思ってないさ。礼を言うならサトシ一人に言ったらどうだ?」

リーリエ「いいえ!カキもマーマネも私を守ってくれました。論理的結論として、この恩はキチンと返さねばなりません!」

サトシ「でも、どうやって?」

リーリエ「……フフ。男子の皆さん、貴方がたのプレゼント交換会、いつ行われるのですか?」

サトシ「今日の夜だけど……」

リーリエ「でしたら……」

マオ「まさか!ちょっ、リーリエ!気を確かに!」

スイレン「うーむ、そうきたか」


リーリエ「明日のプレゼント交換会、私達みんなでやりましょっ!」

リーリエ「プレゼントの数はそりゃやっぱり!絶対!がっちり!多い方がいいですもの」


マオ「(´Д`)」

サトシ「いいの!?ホントに!?はいはい!オレは賛成!」

カキ「……いいのかよ?」

リーリエ「えぇ!」

マオ「ちょっとリーリエ!やっぱり皆で集まるの諦めきれてなかったの!?」

リーリエ「私はスクール初心者なので……スクールの決まり事、ましてや暗黙のルールには従うしかないと思っていました」

リーリエ「でもやっぱりそんなのらしくないです!今まで何をするときも、私達はみんな一緒だったじゃないですか!」

マオ「う〜ん……」

スイレン「最近のリーリエ、もの凄くアクティブ」

リーリエ「ね?二人とも。いいですよね?」

スイレン「リーリエがそういうのなら……」

マオ「ハァ……しゃーない。思えばあたしが意地張ったのが事の発端だし、ここらでケジメをつけますか」
 ▼ 237 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/27 01:59:41 ID:cM9PsQ5M [3/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
       ♪    ♪   ♪   ♪
サトシ/リーリエ「「ヤターーーーーー\(≧▽≦(≧▽≦☆)/ーーーーーー!!」」

カキ「どんだけ嬉しいんだよ」

マーマネ「それだけ幸せ感じてるってことでしょ。青春してるねぇ。ウンウン」

ククイ「結局みんな『なかよくする』方向で男女の争いは幕を閉じたワケだ。よかったなみんな」

ピカチュウ「ピッカチュウ!」

シロン「こぉんっ!」


リーリエ「いよしっ!そうと決まればプレゼントを各自持ってきましょう!」

マーマネ「その前に家で休ませてよ。昨日の朝から帰ってないし……」

カキ「じゃあ夕方5時に集合だな」

スイレン「博士、電話貸して!ホウとスイにも伝えないと」

マオ「あたしのプレゼント、誰が受け取ってもきっと喜んでくれると思うなぁ♪」

サトシ「よかった。いつものマオが戻ってきた」

マオ「! 聞き捨てならないね。それはどういう意味さ?」

サトシ「いや何か……ここ数日のマオはちょっと恐かったっていうか……関わりにくかったっていうか……」

マオ「そりゃできればサトシ達には関わってほしくなかったからね」

サトシ「キ ッ パ リ ! !」

マオ「でもリーリエの……ううん。リーリエとサトシの意見に随分考えさせられたよ」

マオ「あたし達はスクールで色んなことを学んでるけど……知らないうちに色々歪んでたんだね」

マオ「それが一つの集団や組織に入るってことなのかな。サトシはどう思う?」

サトシ「(;´・ω・) ??」

マオ「あー……やっぱいいや」

サトシ「おーいカキーー!」

カキ「何だ?」

サトシ「よかったな!マオ許してくれるってさ!去年のパーティーのこと!」

マオ「は?何言ってんの?それは別件だよ。あの日のカキのせいで去年のクリスマスは台無しになったもの」

カキ「その通りだ。だがその件に関しては今後もオレは謝らないし、何よりそんなことをすれば男子のプライドが許さん」

サトシ「やっぱりスクールのルールってわかんにゃい」

リーリエ「ウフフ……」
 ▼ 238 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/27 02:02:05 ID:cM9PsQ5M [4/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-------午後4時 ククイ家-------


ほしぐも「0-(*U▽U*)-0 ZZZ……」

サトシ「ZZZ……波導は我にあり……」

ピカチュウ「ピュー……ZZZ……」

モクロー「もふぅ……ZZZ……」

ルガルガン「ZZZ……がうっ!! ……ZZZ」

ニャビー「ZZZ……んにゃ」ピクッ

コータス「コォ……ZZZ……」


ククイ「済まないな。折角来てもらったのに寛げなかったろ?」

バーネット「いいのよそんな事。それよりプレゼント交換、楽しんでね……ていうか」

バーネット「サトシがプレゼント交換の意味をよく知らないってわかってるならあなたも教えてあげればよかったのに」

ククイ「まぁ、お陰様でサトシがプレゼントを二つ買ってきてくれたんだ」

ククイ「一つはオレの分としてちゃっかり混ぜてもらう約束をしてある」

バーネット「ホント抜け目ないわねぇ……子供達に混じっていい歳したオッサンがプレゼント交換か……」

ククイ「いいのか?オレがオッサンなら君はオバサンになるぞ?」

バーネット「結構!もう若く見られる必要性感じないもの」

ククイ「いやダメだろそれは」

バーネット「いいの。『ある人』が私を美しい目で見てくれるのなら……ね♪」

ククイ「……君には敵わないな」

サトシ「ん……」

バーネット「あっ、おはようサトシ。お邪魔させてもらってるわ」

サトシ「バーネット博士?いつからここに?」

バーネット「お昼過ぎからだけど?」

サトシ「えっ!?博士、今何時!?」

ククイ「16時16分だな」

サトシ「やばっ!!おい起きろみんな!もうすぐ集合時間だ!遅れるぞ!」

ククイ「慌てるな。取り敢えずプレゼントを持って、後何か持っていくものはないのか?」

ロトム「プレゼント交換会にはBGMが必須!僕におまかせロトーー!」

サトシ「ロトム!久しぶり!元気してた?」

ロトム「久っ……!?」
 ▼ 239 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/27 02:10:50 ID:cM9PsQ5M [5/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-------午後4時50分 ポケモンセンター エントランス-------


カキ「おっ、来たな」

マーマネ「サトシ、こっちだよ!」

サトシ「ゴメンゴメン、待った?」

リーリエ「フフ、集合時間はまだですよ。私達も今来たところです」


ホウ「またせたなみなのしゅう!」

スイ「びじんしまいのさんじょうだい!」

ピカチュウ「ピカピー……」

スイレン「あっサトシ、妹達を家まで迎えに来てくれてありがとうね」

サトシ「スイレン!もう病室から出てきて大丈夫なの?」

マオ「無論!女の子は強いんだよ!車椅子も貸してもらったし、この建物の中ならどこに行ってもいいって」

サトシ「そっか、よかった……そうそう、スイレンのお母さんから伝言預かってるよ」

スイレン「伝言?」

サトシ「『来年は私もみんなのクリスマスパーティーに誘ってほしいな』だって」

スイレン「やだよ恥ずかしい」

サトシ「 一 蹴 ! ! 」

ククイ(スイレン家の親御さんの放任主義が祟ったな……子供は知らないウチに大人になるもんだ、うん)


サトシ「……で、どこでやるの?交換」

マオ「『ユニオンルーム』だよ。ポケモンセンター・幻の2階にある秘密の部屋」

マーマネ「なんでそんな裏技っぽい所でやるの」

スイレン「他に騒げる場所がないから。今回はククイ博士が特別に許可を取ってくれたの」

ククイ「昔は誰でも入れたんだがなぁ……楽しい場所だったが、今ではどこぞの遊園地に客を取られて用済みさ」

マーマネ「お気の毒に……」


ホシ「お兄ちゃんお兄ちゃん」

カキ「ん?」

ホシ「今回はリーリエさんの粋な計らいで男女合同のプレゼント交換をすることになったわけだけど」

ホシ「女子に渡しても恥ずかしくないプレゼント、ちゃんと選んでるよね?」

カキ「まぁ、ガッカリはさせないさ。期待しとけ」
 ▼ 240 イリュー@ヘラクロスナイト 17/12/27 09:07:53 ID:FJnsy4mY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
待ってたぜ!
 ▼ 241 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/27 16:51:33 ID:cM9PsQ5M [6/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-------ユニオンルーム-------


ギュルルルルル……


サトシ「ひぇ〜っ!」ドテッ

マーマネ「ぐへっ」ズデン

マオ「うわぉっ!」ガシャン!

スイレン「着地!」スタッ


カキ「か、回転しながら入室なんて斬新だな……」

リーリエ「斬新すぎてお客が減ったのかも……」

ククイ「みんな、ケガはないか?」

サトシ「何て場所だ……辺り一面真緑だよ?」

ククイ「昔はここでポケモンバトルや雑談・お絵描きを楽しんだものさ」

サトシ「バトル?さすがにバトルをするには狭い場所だと思うけど……」

ククイ「まぁ色々あったのさ。さて、せっかく部屋一つ貸しきったんだ。思う存分楽しもうぜ」

ククイ「そうそう、プレゼントの箱は全員オレが持ってきた袋に入れておけ。開けてみるまで誰のかわからないようにな」

♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪

ロトム「それではみんな、準備はOKロト?」


「「「「「「「「「「オ ォ ー ー ー ー ッ ! ! !」」」」」」」」」」


マオ「1、2、3……10人か。男女合わせるとこんなにも多くなるんだね」

スイレン「この気迫……力の大会でも始まりそうな予感」

マーマネ「フフ、スイレン様もオッタマゲるほどの超高レートなプレゼントを用意してるから覚悟するんだね」

スイレン「あ?場外突き落としたろか?」

リーリエ「マーマネ、プレゼントは価値ではありませんよ。気持ちなのです」

カキ「うぉぉ圧倒的説得力……」

マオ「リーリエのプレゼントはビックリ箱みたいなモンだからね。どんなのが出ても驚く自信があるよ」

ホシ「何か緊張してきた……」ドキドキ

サトシ「んじゃロトム!早速始めようぜ!」

ロトム「OK! ミュージック……スタートロト!」


https://www.youtube.com/watch?v=EvmFhHTNh5o
 ▼ 242 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/27 16:53:31 ID:cM9PsQ5M [7/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜♪ 〜♪ 〜♪ 〜♪

マオ「ほいっ!ほいっ!」

ホウ「そりゃっ!」

マーマネ「ちょっ、投げるな!」

〜♪ 〜♪ 〜♪ 〜♪

ククイ「同じ方向に回すだけじゃなくて、少し捻った『トリック』も加えていけよ〜」

カキ「具体的には隣だけじゃなく向かい合わせのヤツと交換するとかな。ほら!」

リーリエ「うぉ!?わ、私ですか?」

〜♪ 〜♪ 〜♪ 〜♪

スイ「ほらほら!おとめのプレゼントうけとるがいい!」

ホシ「うわっ、私のところにプレゼント二つ来た!」

スイレン「手を緩めないでホシちゃん、回す回す!」

〜♪ 〜♪ 〜♪ 〜♪


サトシ「…………」

----------------------------------------------------------------------------------

-----2年前-----


ハナコ「メリークリスマース!イェェェェア!!」

サトシ「……」

ハナコ「ァ……あぁ……」

オーキド「むむ、ハナコさん。今日のサトシ君は元気がありませんな」

ハナコ「今日、散歩をしていたらサトシと同い年くらいの子供達が集まってパーティーを開いているのを見たんですって」

ハナコ「大丈夫よサトシ。お友達ならきっとできるから」

サトシ「じゃあちょうだいよ!きっとできるモンなら今ほしいよ!」

サトシ「今年はプレゼントなんかいらないから友達がほしい!」

ハナコ「うー……ん」

オーキド「これは尚の事、ポケモン修行の旅に出させた方がいいですな」

ハナコ「やはりそうでしょうか。親としてはあまり子供から目を離したくないのですが……」

オーキド「今のサトシ君には友達が殆どいませんが、彼は好奇心旺盛で何にでも興味を示す性格です」

オーキド「旅に出て人やポケモンと触れ合う機会があれば、友達などすぐにできましょう」
 ▼ 243 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/27 16:55:04 ID:cM9PsQ5M [8/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
オーキド「サトシ君ももうすぐ10歳。それからサトシ君の人生はきっと大きく変わる」

オーキド「今度の話、ぜひ頭に入れてはいかがでしょうかな?」

ハナコ「……考えておきます。きっとサトシも、今年よりももっと楽しいクリスマスを過ごしたいでしょうし」

オーキド「おぉおぉ、何もハナコさんが心配することではありませんぞ」

ハナコ「……ごめんね、サトシ」

サトシ「ううん。オレも。 ……友達は自分で作る。やっぱり」

サトシ「自分で作った友達と過ごすクリスマスってきっと楽しいもん!うん!」

ハナコ「まぁこの子ったら……さて、それじゃあケーキでもいただきましょうか♪」

サトシ「おぉー!」

-----------------------------------------------------------------------------

サトシ「……へへ」

マーマネ「どうしたのサトシ?急にニヤニヤしだして」

サトシ「……すごく楽しい……ずっと欲しかったんだ。こういうの」

カキ「んっ?」

サトシ「ううん、何でもない!続けよっ」


リーリエ「…………」

-----------------------------------------------------------------------------

ジェイムズ「リーリエお嬢様、お母様からの贈り物にございます。どうか」

リーリエ「……こんなことしなくたって、直接会いにくればいいのに」

ジェイムズ「お嬢様……少しはお母様のお気持ちも汲んで差し上げてくださいませ」

ジェイムズ「お母様はいつでもお嬢様とお坊ちゃんを思っております」

リーリエ「……せめて一緒に、……横並びの関係で笑い合える友達がいれば……」

ジェイムズ「お嬢様……」

-----------------------------------------------------------------------------

リーリエ「……ふふ」

マオ「ちょっとリーリエも何さ?急にニヤけて」

リーリエ「……私の友達が、皆さんでよかったです」

スイレン「えっ?」

リーリエ「ううん、何でもありません!続けましょっ」


カキ/マオ/マーマネ/スイレン((((スクール初心者の考えることって……やっぱりわかんないな))))
 ▼ 244 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/27 21:34:22 ID:cM9PsQ5M [9/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ロトム「終ーーー了ーーー!!そこまで!みんな手を止めるロト!」

ククイ「それじゃあ順番に袋からプレゼントを出していこうか。誰が誰のプレゼントを受け取ったかな……?」



マーマネ「よっしゃ、じゃあ僕からいかせてもらおう」ゴソゴソ

マーマネ「じゃじゃん! ……って、何かやけに軽いんだよなこの箱」

カキ「随分と平べったいな。早く包装紙を取ってみてくれ」

マオ「おっ……」

マーマネ「オーーープン!!」パカッ

マーマネ「!? こ、これは!!」


マオ「おめでとうございまーーーーす!!1等の旅行ペアチケットを引き当てたのはマーマネさんです!!」


マーマネ「えっ、旅行券……? おぉ!『マリエ“和の温泉巡り”ツアー』のペアチケットだって!」

サトシ「ほぇぇ!温泉!」

リーリエ「マーマネが受け取ったのはマオのプレゼントだったんですね!」

スイレン「いきなり豪華なのキタ……」

ククイ「まさかそれってハウオリの商店街でやってた年末クジの賞品か?」

マオ「That's right! まさか当たるとは思ってなかったし、それならチケットを受け取って喜ぶ人の顔を見る方がいいもんね」

スイレン「で、その人がマーマネだったわけだけども」

マーマネ「どういう意味だコラ」

トゲデマル「までゅまでゅ!」

マーマネ「とにかく、このチケットはとっても嬉しいよ。いい冬休みが過ごせそうだ!」

トゲデマル「まっでゅ!!」

カキ「ちょっと待て、それはペアチケットだろう?誰と一緒に行くんだ?」

マーマネ「それは……えっと……そうだ!トゲデマルとデンヂムシと一緒に!」

トゲデマル「までゅーー!!」

デンヂムシ「むぃ……!」

ククイ「まぁ、好きにさせてやろうぜ。それより次は誰の番だ?」


ホウ「ほいほい!2ばんライト・ホウ!いきまーす!」

スイ「はいはい!2ばんレフト・スイ!いざ、かいふうのぎ!」

ククイ「よし……じゃあ二人同時に開けてみてくれ」
 ▼ 245 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/27 21:36:45 ID:cM9PsQ5M [10/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ホウ「せいやー!」ビリッ

スイ「だりゃー!」ベリッ

スイレン「あんたらな……」

リーリエ「どう?面白そうなのは入ってた?」

ホウ「メガネだ!ゆうしゃのホウはなんだかわかんないけどスゴくイカすメガネをてにいれた!」

スイ「ぬいぐるみだ!ちっちゃいけどずっとほしかったデデンネのぬいぐるみだー!」


カキ「うぉぁー……オレからのプレゼントはその子達に渡ったか……」

マーマネ「参ったなー、こりゃ想定外だよ」


ククイ「ゴーグルにぬいぐるみか。中々シャレたものをプレゼントするじゃないか」

マーマネ「驚くのはまだ早いよ。スイちゃん、ちょっとそのぬいぐるみ貸してみ」

スイ「?」

マーマネ「せいっ」カパッ

スイ「!! くびがとれた!?」

マオ「ちょっとマーマネ!スイちゃんの手に渡った途端いきなり壊すなんてどういう頭してんの!!」

スイレン「サイコパスすぎる……いや、ただの悪質な嫌がらせ。マーマネ、質悪い。最低。クズ。オメガマユゲ」

サトシ「おいマーマネ!何てことを……」

リーリエ「ちょっと待ってください!デデンネの首の断面にある突起物……どこかで見覚えがあるような……」

マーマネ「さすがリーリエ、察しがよろしい。 それね、USBメモリなんだ。今流行りのUSBメモリぬいぐるみシリーズ」

マオ/スイレン「「!?」」

リーリエ「やっぱり!」

マーマネ「デデンネモデルは限定品且つ人気のレア物だからプレゼントには持って来いと思ったんだけど……」

マーマネ「スイちゃんはパソコンなんて使わないよね?」

スイ「ううん!デデンネスゴかわ!デデンネぬいぐるみだいじにする!」

サトシ「ハハ、結果オーライだ。よかったな!」

マーマネ「ま、まぁねぇ……///」



ホウ「うっひゃー!めがチカチカするー!」キャッキャッ

ホシ「……ねぇ、お兄ちゃんがプレゼントしたあれってさ」

カキ「あぁ。『パワーレンズ』だ。バトルの特訓を頑張る我が友のために送ろうと思ったんだが……」

カキ「……まぁ、喜んでくれてるならいいか。うん」
 ▼ 246 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/27 21:38:24 ID:cM9PsQ5M [11/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カキ「さて、今度はオレの番だな。どんなスゴイプレゼントが飛び出してくることやら……おっ!?」

サトシ「何が入ってた?」

カキ「……『ロマネネ・ロコンティ』、『バトルシャトー・オー・ブリガロン』、『ドンカラス・ペリッパニヨン』……」

ククイ「おいおいちょっと待て!それは世界的に有名なワインの名前じゃないか!」


カキ「     大変だ!オレへのプレゼントは高級ワインセットだった!!     」


「「「「「「「「「え ぇ 〜 〜 〜 っ ! ! ?」」」」」」」」」


マオ「だ、誰!?そんな豪勢なの用意した人!?」

リーリエ「というか論理的結論として、未成年の飲酒は犯罪です!」

ククイ「誰だ?怒らないから……いや、怒るかもしれないがこれを持ち込んだヤツは正直に名乗り出ろ!」


スイレン「フフフ……やれやれ、まさか未成年飲酒如きでこんな騒ぎになるとは思いもよらず……」


サトシ「スイレン!お前か!」

スイレン「さぁどうぞカキ。ちょっとお早い大人のひとときをご堪能あれ……」

ククイ「冗談じゃない!これは……スクール始まって以来の大問題だぞ!!」

マオ「スイレン……どうして……」


スイレン「…………」


スイレン「嘘です♪」


サトシ「はっ?」

スイレン「カキ、ボトルのラベルを見て」

カキ「あっ……ただのジュースだコレ」

スイレン「というわけでプレゼントはパーティーにピッタリ!『なんちゃってワインセット』でした♪」

ククイ「何だよ……」ヘナヘナ

マーマネ「焦ったぁーっ……」



ロトム「スイレンの嘘は機械でも判別できないロト……」

ロトム「さて、気を取り直して残りのみんなもドンドン開けてくロト!」
 ▼ 247 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/27 21:42:43 ID:cM9PsQ5M [12/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
マオ「どどん! ……おおっ!?何やらシックなデザインのカバンが出てきたよ!?」

マーマネ「ごつっ!ハードケースってヤツだね」


サトシ「はいはい!それはオレのプレゼント(一つ目)だよ!」

サトシ「交換のルール知らなかったからカキのことを考えて買ったんだけど……マオにも気に入ってもらえるといいな」


マオ「…………」

サトシ「……ダメ?」

マオ「いや、正直ビックリしてる。サトシがこんな真っ当なものを買ってくるなんてさ」

カキ「値段も結構しただろうしなー……」

サトシ「うん、6000円!」

ククイ(どうでもいいがコイツはトイ○らスに行ったんだよな……?)>>21

サトシ「宣伝文句に惹かれちゃって……『バクガメスが踏んでも壊れない!』だよ!?カキにピッタリだなって思わない?」

カキ「あー……そういうことか」

スイレン「サトシ、やっぱりブレなかった」

バクガメス「ガメェー」



ホシ「何だろう……?あれ?これは……」


サトシ「ありゃー……ホシちゃんにいったか」

ククイ「それはオレからのだ。正しくはサトシの二つ目のプレゼント、マーマネ宛てのだがな」


デンヂムシ「!」

カキ「デンヂムシカーだ!よかったじゃないか!」

ホシ「う……うん」

マーマネ「スゴイ!それって新発売のヤツだよね!?とにかく高性能で対戦環境を大きく変えるって評判だよ!」

デンヂムシ「ヂヂ……」

サトシ「よくわからずに買ったけどどんなトコがスゴイんだ?」

マーマネ「とぶ」

サトシ「シンプル!!」

マオ「とにかくサトシはホシちゃんに新しいプレゼントを買ってあげるように」

ホシ「い……いいよ。私デンヂムシカーに最近ハマってるし……」

カキ「自爆特攻レベルの嘘をつくな」
 ▼ 248 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/27 21:45:48 ID:cM9PsQ5M [13/13] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リーリエ「では次は私!   ……あっ、この子は!」

ぬいぐるみ「(o'〜'o)」

マオ「ヌメラだ!ヌメラのぬいぐるみだよ!」


スイ「はいはーい!スゴかわヌメラのぬいぐるみはわたしだよ!」


サトシ「おぉいいじゃん!そういやリーリエの家ってぬいぐるみが沢山あったもんね」

リーリエ「ありがとうございます!ヌメちゃんはずっと私と一緒です♪」

ぬいぐるみ「(o^〜^o)」

マオ「よかったねリーリエ!いいクリスマスになったね」

リーリエ「ウフフ……やっぱりお友達と一緒に過ごす時間は楽しいです!」



ククイ「じゃあ……次はオレだな。   ……おっ?   ……フフ」

サトシ「博士どうしたのさニヤニヤして」

マーマネ「もしかしてエッチな?」

スイレン「ふんっ」ドゴッ

マーマネ「ねむかごっ」

ククイ「見ろ!どんなポケモンでも絶対に捕まえられるシルフカンパニーの最高傑作・マスターボールだ!!」ドン!

サトシ「ゑゑゑゑゑゑゑゑ!?!?」


ホウ「ほいほい!マスターボールはわたしだよ。バカみたいにくろうしてゲットしたからかみだなにでもかざるといいよ」


ククイ「どうだ?みんな見てみろ!……素敵なプレゼントをありがとう。美人姉妹さん♪」

ホウ「きゃっ///」

カキ(あれって……粘土だよな?)

マーマネ(ホンマや粘土やんけ)

マオ(まさか博士はそれを知ってて……!? うぉぉ何というスパダリ)

リーリエ(でも粘土も実際良くできていますね……スイレンもお上手でしたし、血は争えないと言ったところですか)



ロトム「さてさて、プレゼント交換会もいよいよクライマックス。残りはサトシとスイレンだけになったロト!」

サトシ「どうする?いっせーのーせで開ける?」

スイレン「あっ、何やらおいしそうなのが出た」

サトシ「おぉい!!」
 ▼ 249 ロトック@みどりのかけら 17/12/27 21:59:32 ID:oEjpk6cc NGネーム登録 NGID登録 報告
>>241のプレゼント交換に自爆特効・・・もしや>>1もデュエリストか!ならばデュエルだ!!
 ▼ 250 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/28 01:38:54 ID:BZ117PYI [1/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
(「プレゼント交換」で画像検索した時に一番上にあっただけとか言えない)




スイレン「『世界のチーズギフトセット』だって!これはまたものすごいのが出た」

マオ「えっ!?いいなぁ!ちょっと箱見せてくれる?」

マオ「……うわぁ。聞いたこともない製法で作られたチーズばっかだ……こりゃ大当たりだねスイレン!」

スイレン「フフ、楽しみ」


ホシ「よかった……気に入ってもらえてホントよかったです」


サトシ「ホシちゃんのプレゼントだったみたいだね。じゃあオレのプレゼントはリーリエからってことか!よし……」

マオ「待った!もうちょっと眺めていたいでしょこういうのは!」

サトシ「んだよぉ。箱に書いてある絵を見るだけだろ?」

カキ「まぁまぁ……これはロイヤルアベニューにある輸入品店で買ったものだ」

カキ「さっきマオが言ってたチーズの製法……牧場生まれ牧場育ちのオレ達にとっては随分勉強になったさ」


スイレン「あっ、 ねぇホシちゃん、その箱にくっついてる紙は何?」

ホシ「あっ!それは……」

マオ「何何……『燃ゆる春の兆し』?」

カキ「!!」

マオ「『寒気に打ちひしがれた俺の心の奥の、ゆらめく炎の傍にいるような暖かさを思い出させてくれたのは君なのか』」

カキ「やめろ!やめろーーー!!」

サトシ「カキ!どうしたんだよ急に取り乱して?」

マオ「『“感情”という、辺り一面の銀世界のような何もなく寂しい俺だけの足場に、春の種を撒いてくれたのは君なのか』」

カキ「ア゛ア゛ア゛ア゛ーーーーー!! やめろ!!やめろーーーー!!」

マーマネ「まさかそれって……カキの書いたポエム?……ひくわー」

リーリエ「カキって意外とロマンチストなんですね……ひくわー」

ククイ「……フフ、職員会議のいいネタができたぜ」

マオ「『なぜ俺は君の前ではいつだって笑顔になれる。春の訪れを告げるような君の暖かさで俺の心がくすぐられているようだ』」

カキ「ア゛ーーー!!ア゛ーーー!!」

サトシ「ハハ、カキってばヤミカラスみたいだ!」

マオ「『真夏の君はヴェラ火山。ギラつくまぶしさに俺の心はヴヴェラヴェラ』」

カキ「えぇい返せ!!」パシッ
 ▼ 251 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/28 01:41:03 ID:BZ117PYI [2/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カキ「ホシ!どうしてこれをお前が持ってるんだ!?」

ホシ「お兄ちゃんのポエムがあれば女子だけのパーティーで盛り上がれると思って……」

ホシ「お兄ちゃんの眼の前で開けるつもりはなかったの。ごめんなさい」

リーリエ「ひょっとして何か私、余計な提案をしてしまったのでは?」

スイレン「そんなことない。リーリエのお陰でいつもと違うカキが見れた」

マオ「男子と一緒のパーティーってのはこういうハプニングがあるのがメリットだね♪」

スイレン「うん。去年と違って、今年はいいハプニングだった」

マーマネ「まぁ、笑い話になるだけよかったじゃない?こういうのって普通は空気が凍りつくし」

スイレン「辺り一面銀世界の感情になるところだった」

カキ「ハ……ハハハ……」

サトシ「カキーー?大丈夫かーー?」ユサユサ


マオ「さぁ最後はサトシだよ!リーリエからのプレゼント、開けてみてごらんよ!」

サトシ「えぇ!?このタイミングで!?」

マオ「何か問題でも?」

サトシ「カキのうなだれ具合見てみろよ!完全にかりんとうだぞ!?……最後くらい皆で気持ちよくプレゼントみたいじゃん」

マオ「なるほど……一理あるね。じゃ、起こすか。『おうふくビンタ』!」

アママイコ「ハンバーーーーーグ!!」ビシバシビシバシドーーーン

♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪

カキ「僕を起こしてくれた君達にはかりんとうの知識をご教授しよう。かりんとうは奈良時代、遣唐使によって日本にもたらされ、捻頭(むぎかた)という名前で上流貴族に親しまれていたといわれているんだ(諸説あります)」

マーマネ「何かカキの様子がおかしいみたいだけど?」

マオ「ちょっと刺激しすぎちゃったかも……まぁ、そのうち戻ってくれるかな?」

アママイコ「あっまい!」


サトシ「じゃ、じゃあ……開けるよ」

リーリエ「お願いします!きっと喜んでくれると思いますよ」

カキ「かりんとうが庶民の口に入るようになったのは明治時代。かりんとうの名が全国に知れ渡り、特に東北地方では様々な風味や形状のかりんとうが大量に発明されたんだ。だが何と言ってもかりんとうそのものの栄養価が高いのが人々を引きつけた最大の魅力だね」


サトシ「オープン!」パカッ

マーマネ「こ、これは!」

リーリエ「気に入っていただけますでしょうか……?」ドキドキ

カキ「ちなみにかりんとうは家庭でも簡単に作ることができるよ。小麦粉・ベーキングパウダー・黒糖・牛乳などを手ごねで混ぜた生地を適当な大きさに分けて、温度の高い油でよーく揚げると外はカリカリ、中はフワフワのおいしいかりんとうができるぞ!みんなも試してみよう!」
 ▼ 252 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/28 01:47:05 ID:BZ117PYI [3/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「これは……?アクセサリー?」

ピカチュウ「ピカカピー?」

マオ「ペンダントだね。よかったじゃん!ペンダントなら男の子でもつけてる人は多いよ」

サトシ「ペンダントかー……ホントだ。黄色い宝石がついてるぞ!ピカチュウと同じ色だ!」

ピカチュウ「ピカッピー!」

サトシ「ピカチュウもつけてみるか?ほら!」

ピカチュウ「ピカー♪」


スイレン「はっ!それ……まさか、『かみなりのいし』?」

ピカチュウ「?!?!」

サトシ「何だって!?」

スイレン「あぁ触っちゃった。触っちゃったよ。ピカチュウもう進化しちゃうね」

ピカチュウ「(;゚Д゚)」ガタガタガタ

サトシ「あぁあ止まれ止まれ!お前にはまだ早かったんだ!ゴメン!」

ピカチュウ「(;>Д<) ピカピーーーーー!!」

マオ「めっちゃ泣いてる……」

マーマネ「何か進化したくない事情でもあるのかね……?」


スイレン「嘘です♪」


サトシ「……は」

スイレン「嘘です♪ 冗談でs」

ピカチュウ「冗談で済むか」バリバリバリバリ

スイレン「うべべべべべべ」

サトシ「ゴメン、ピカチュウにとってそういうのはネタにもならないから……」


スイレン「」ビリビリ

マーマネ「やっぱ『かみなりのいし』ではないか……リーリエのことだ。きっとスゴく高級なものに違いないよ」

リーリエ「フフ。サトシ、箱の底を見てみてください」

サトシ「うわっ!アクセサリーが二つある!」

マオ「ひゃぁー!よかったねサトシ!きっとポケモンと一緒につけてっていうことだよ!」

ピカチュウ「ピカピー!」

リーリエ「……フフ」
 ▼ 253 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/28 01:48:36 ID:BZ117PYI [4/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「成程……ピカチュウとお揃いか!何かいい感じだな」

モクロー「もふー!」

ニャビー「にゃぶ!」

ルガルガン「わんっ!」

ほしぐも「0-(*≧▽≦*)-0」

サトシ「……っと、そうだな。じゃあこれは交代で皆でつけよう!」

ピカチュウ「ピカピカーー!」


ククイ「ところでリーリエ、そのペンダントについてる宝石……ちゃんとした名前があるんだろう?何ていうんだ?」

リーリエ「はい!『シトリン』というパワーストーンです」

サトシ「はっ?シトロン?」

リーリエ「シトリンは、その黄色い見た目の通り、金運を引き寄せる力があると言われています」

サトシ「きんうん?」

マーマネ「お金を稼ぎやすくなるってことだよ」

サトシ「お金かー。いいな!お金があればお菓子いっぱい買えるし」

マオ「プフッ、サトシの発想が子供!」

サトシ「オレとピカチュウ達で、二倍お金が稼げるようになるってわけだ。いいもの貰ったなピカチュウ♪」

ピカチュウ「ピカピー……?」

ホシ「ピカチュウは何かに引っかかってるみたいだけど……ポケモンにお金の概念がないからかな?」

サトシ「そんなことないよ。ピカチュウだってお金が何かぐらい知ってるよ」

リーリエ「サトシ、貴方とポケモンの分を一つずつあげたのには他に理由があるんですよ」

サトシ「……理由?」

リーリエ「シトリンは金運を引き寄せる効果の他に、石そのものの意味ももっているのです」

マーマネ「そのものの意味? だからシトリンそのものが金運を……」

マオ「そのものの意味っていうのは、その石にこめられたメッセージってことだよね?」

サトシ「どういうことだってばよ?」

マオ「これだから男子は……つまり、その石に『できること』と、その石が『表している・伝えていること』があるってこと」

サトシ「……で、それって何なんだよ」


リーリエ「フフ、俗に言う『石言葉』というものです。シトリンの石言葉は『友情』、そして『希望』」

リーリエ「トレーナーとポケモンが『友情』をはぐくみ、やがてはその深め合った友情で『希望』を叶えられるように」

リーリエ「そんな祈りを込めてシトリンのペンダントを二つ入れました。トレーナーとポケモンの、友情と希望の証として」
 ▼ 254 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/28 01:50:12 ID:BZ117PYI [5/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「……リーリエ。つまりこれは……」

リーリエ「はい!サトシ、私のプレゼントが貴方の手に渡ったからには……」

リーリエ「これからもポケモン達との『友情』を大切にして、それらを『希望』の糧として頑張ってくださいね!」

サトシ「……うん。ありがとうリーリエ!」

サトシ「ピカチュウともみんなとももっともっと仲良くなって……ポケモンマスターになる」

ピカチュウ「ピッカチュウ!」

リーリエ「……えへ♪」



ロトム「さてさて皆さん、プレゼントは気に入ったロト?」

ロトム「……そうでなくても、あげた人の想いが詰まっているから大切にするロト」

ロトム「間違ってもメ○カリに出品とかしちゃダメロト!お金がほしければ潔く宝くじを買うロト!」

ロトム「それでは皆さん!よいお年をロト〜!」

♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪

-------帰り道-------


サトシ「えへへ」チャリチャリ

ピカチュウ「ピカチュ〜」チャリチャリ

ククイ「プレゼントに貰ったとはいえ、お前がアクセサリーに興味を示すのは珍しいな」

サトシ「だってこの宝石、ピカチュウと同じ色をしてるもの。ちょっと親近感湧くんだ」


ククイ「なぁサトシ、来年はどんなプレゼントがほしい?」

サトシ「来年? うー……ん」

ククイ「まぁ、何だっていいよな。クリスマスプレゼントってのはいい文化さ」

ロトム「プレゼントといえば、サトシは何歳くらいまでサンタさんを信じてたロト?」

サトシ「えっ、信じるも何もサンタさんているんじゃないの?」

ククイ「ロトム、その質問をするのは早すぎるぞ。時々忘れるがサトシはまだ10歳なんだ」

ロトム「ふむ……」



ククイ(去年と同様今年も色々あったが、素敵なクリスマスを過ごせてよかった)

ククイ(一時はどうなることかと思ったが……純粋なサトシと、それからリーリエにも感謝しなくちゃな)

ククイ(また来年も彼らと一緒に……過ごせればいいが)

ククイ(……そうはいかんだろうな)
 ▼ 256 クリン@たわわこやし 17/12/28 09:52:23 ID:CyUXpn/Y NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>245
なかなかシュールな写真だなw
 ▼ 257 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/29 18:45:17 ID:AHtPuv4g [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
エピローグ(前編)





-------カントー地方 ロケット団アジト-------


マトリ「ボス、お呼びでしょうか」

サカキ「……今日の日付はいつか知っているか?」

マトリ「1月24日です。それがどうか致しましたか?」

サカキ「……フッ。過去とはそういうものだ。『あの時』の失敗も、所詮我々の進むべき道を遮るに値しなかったというもの」

サカキ「常に前進するのだよ人という生き物は。いかなる過去も、未来に比べれば些細なものよ」

マトリ「仰っている意味が……」

サカキ「もう一ヶ月だ。……ここに『失敗』という言葉を関連づければ、私が何を話したがっているかわかるな?」

マトリ「『F-13』のことですか?」

サカキ「そうだ。ムサシ達にはとんだプレゼントを送ってしまったな」

サカキ「我々ロケット団を利用し大いなる力を手に入れてもなお、目的も忘れて更なる力を求め……」

サカキ「あげくの果てには生きとし生けるものの全ての頂点に立つなどと馬鹿げた幻想を抱くような困った奴だった」

サカキ「奴の欲は底のない沼のようだった。何があっても満たされることのない」

マトリ「そうですね……黙って私達の与えたものに満足していればよかったものを」

サカキ「していたさ。だがアローラ地方の『Zワザ』が彼の欲望の沼の底を抜いてしまったというワケだ」

マトリ「能力的には『成功』でも、団員としては『失敗作』だったということですね」

サカキ「奴のいるべき場所は我々のところにあったハズ。そこを無理矢理抜け出したことが運命の分かれ目だったのだ」

マトリ「『F-13』のキッカケとなったミュウツーもきっと、我々と共にあれば約束された成功があったでしょうに」

サカキ「どうだかな……ミュウツーに関しては、きっと正しい選択をしたのかもしれん」

サカキ「現に今も……どこかで生きている。奴は自分に関する記憶を我々の中から消した気でいるが」

サカキ「我々が力を求める限り、奴の事を忘れるなどありえんのだ」

マトリ「…………」

マトリ(「ピュアーズロック」の一件の話をボスから聞いた時、最初はボスの思い違いだと思っていた)

マトリ(その時はボス以外に一件のことを覚えている人物はいなかったのだから)

マトリ(だからこそボスの覚えているだけの情報を頼りにして真実とわかった時……確信した)

マトリ(執念とは……「F-13」の求めていた絶対的な力とやらよりも、遥かに強いということを)
 ▼ 258 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/29 18:47:35 ID:AHtPuv4g [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サカキ「さてと……」ガタッ

マトリ「ボス?どちらへ?」

サカキ「ナソバ博士の研究棟だ。たまにはアンドロイド団員計画の現状をこの眼で見ておきたい」

ペルシアン「うにゃー」

サカキ「しばらくこの部屋を頼んだぞ」

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

-------ロケット団アジト 第三研究棟-------


研究員A「はぁ〜……」

研究員B「おい、昼間から何をそんな気の抜けたため息をしている」

研究員B「オレ達が今書いているのは設計図だぞ。次のアンドロイド団員を製作する重要な標になるのだ」

研究員A「何が悲しくて何日もかけて裸の男を描かなきゃならんのですか。私はノンケですよ」

研究員B「裸なのは設計図が完成品の設定を細部まで完璧に表現するモデルであるが故だ。我慢しろ」

研究員A「次の団員は女性モデルにしてほしいところだぜ……」


サカキ「ビビンバ博士はいるか」

研究員B「!? サ、サカキ様!?ようこそいらっしゃいました!しかし連絡はお受けしておりませんが……」

サカキ「急だったからな。それよりもマリンバ博士はいるか?」

研究員A「えぇ、こちらに……」


研究員B「ナンデ博士、サカキ様がお越しです」

ナンジャタウン「ナンバである! ……おぉこれはこれはサカキ様、ご用件は?」

サカキ「アンドロイド団員の研究はどうなっている?」

ナンデヤネン「それが……『F-13』と同じ能力を備えた機械の体というのはそうそう造れないものでありまして」

サカキ「コストの問題か?それとも……素材のポケモンか?」

ナンとカレー「……両方でございます」

ナン式テニス部「『F-13』をご覧になってわかる通り、アンドロイド団員の力を引き出す為にはポケモンの脳が必要でございます」

ナン関大学「人工知能をそのまま機械の体に組み込み、ごく普通の団員として運用するのもよろしいですが……」

サカキ「それではただの一団員の域を出ない。傑作でもなんでもない、私の理想とは違うものができてしまう」

チキンナンバン「えぇ。ですからアンドロイド団員の脳となるポケモンを探しているのですが……」

サカキ「そこらのポケモンはミカルゲのような『適性』ではない……と」

ナンカヘンダー「その通りでございます。他のポケモンでは『F-13』のような完成されたアンドロイド団員ができないのです」
 ▼ 259 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/29 18:51:01 ID:AHtPuv4g [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サカキ「そこは仕方あるまい」

サカキ「『F-13』の体はミカルゲを捕獲した後、ミカルゲの生態に合わせたプログラムを施したものだったのだろう?」

グランドカゲツ「えぇ。ですから団員達には過去の事例をもとにミカルゲの捕獲を命じております」

サカキ「事例?ミカルゲの過去のデータか」

キンテツナンバ「最も、とても強く、かつ珍しいポケモンなのでそう簡単には……」

サカキ「ふむ……とにかく頑張っているようで何より。研究グループメンバーの報酬も増やすと伝えておくれ」

研究員A「やった!」

サカキ「メンマ博士、そのミカルゲ出現の過去の事例を記した資料を貸してはくれないか?」

ケニヤン「おや?一体何に使うので?」

サカキ「フフ……暇つぶしだ」



サカキ「……成程。聞いた事のない場所での出現報告もあるものだな……」



事例04    イッシュ地方西部   キコウ諸島


XXXX年X月X日、海の向こうから渡ってきたと思われるミカルゲが村々を襲撃。

住宅や農作物に火を放つなどして暴れ回ったが、キコウの豊かな地で育った勇猛なキコウ族達の活躍により消滅。



事例08    カロス地方北部   デゼアロード


YYYY年Y月Y日、欲望溢れる人々行き交うこの大通りにもミカルゲが出現。

食欲・睡眠欲・性欲を中心に人々の「欲」のエネルギーを食らっていたが

カロスの秩序を監視する伝説ポケモン・ジガルデの逆鱗に触れ、制裁を受けた。



事例13    カントー地方南部   ミル島


ZZZZ年Z月Z日、ミル島の人々やポケモンを食らいつくそうと暴れ回ったが

シンオウ地方の旅から帰還した若者達によって要石に封印された。

近年、復活するもポケモンを引き連れた少年少女の活躍により今度こそ消滅。

ミル島の神と偽り、「神の森」という場所にてエスパーポケモンを率いていた事実が判明した。



サカキ「……実に興味深い。もう一度ミカルゲを手に入れ、今度こそアンドロイド団員計画を進歩させたいところだ」
 ▼ 260 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/29 18:56:58 ID:AHtPuv4g [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-------ホウエン地方 108番水道-------


ボボボボボボ……


団員C「うーみーはーひろいーなー♪おおきーいなー♪」

団員A「おいおい、ヒマだからってよくもまぁそんな呑気に鼻歌なんか歌ってられるもんだ」

団員C「ヒマじゃないですよぉ。先輩の操縦する船がいつ沈んでもおかしくないからハラハラするので気分転換してるんです」

団員B「オレの操縦する船に乗れないってのか?あぁ?」

団員C「『私の作ったご飯が食べられないっていうの?』みたいな言い方しないでください」

団員B「先月のアローラでの任務は自動操縦の船を用意してもらったが今回は違う。黙って船酔いに耐えるんだな」

団員C「むぅ〜……嫌な思い出です」

団員A「ホント、折角ボスのお陰で釈放されたってのにシャバに出て最初の任務が『F-13』の後釜探しとは……」

団員B「オレはもう正直アンドロイド団員はゴメンだぜ。力のある団員は確かに必要だが」

団員B「だからといって生みの親に忠実に従う保証のないヤツと付き合っていくってのはやってられねぇよ」


団員C「でもそれは、私達人間も同じじゃないですか?」

団員A「あ?」

団員C「ロケット団という犯罪組織に入るような人が、どうして生みの親に従う保証のないヤツと付き合えないと言えましょうか?」

団員B「う……そうだ。オレも親の反対を押し切ってここに来たっけ……」

団員C「『F-13』を創るにあたって、ロケット団はその技術も財力も、信念も十分ありました」

団員C「ですが生き物を生みだす『覚悟』が……いつか裏切られる覚悟が足りなかったのではないでしょうか?」

団員A「裏切られる覚悟……か。オレの母ちゃんもそれがあったからオレを産んでくれたのかな……」


団員B「おいっ、湿っぽい話をすんな!とにかく過去のことは振り返るな。オレ達はミカルゲを捕まえにきたんだ!」

団員B「この先にある海底資源採掘所跡地のどこかにミカルゲは必ずいる!」

団員B「ミカルゲを捕まえればきっとボスからの待遇も元通りだ!張り切っていくぞ!」

団員A「おーーー!!」

団員C「でもやっぱりミカルゲを捕まえて完成したアンドロイド団員と行動するのはイヤです……」

団員B「それを言うな……」





エピローグ(後編)に続く-----------------------------------
 ▼ 261 ウマ@あかいくさり 17/12/29 19:02:23 ID:9Z18UFdc NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
やっぱりポケ牧とリンクしてたのか
 ▼ 262 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/30 17:50:11 ID:2/Duqf5A [1/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
エピローグ(後編)





物語の最後は、アローラ地方・メレメレ島で。

サトシ達はこの日、町はずれの道路でいつものように特訓をしていた……



サトシ「ピカチュウ!『エレキボール』! ルガルガン!『アクセルロック』!」


ピカチュウ「ヂャアアアアアッ!!」

ルガルガン「ガルルルルルァァ!!」


サトシ「っしゃ!んじゃ特訓のシメにそろそろいくぜZワザ!『スパーキング……」


マオ「待て待て待て待て!!」

サトシ「あっ、お帰りマオ。もう買い物は終わった?」

マオ「あぁ終わったよ終わりましたとも。んで、君は一体今何をしようとしたのかね?」

サトシ「『スパーキング……」

マオ「あぁあぁ場を弁えないおバカちゃんめ」ベシッ

サトシ「いてっ」

マオ「いつもサトシが特訓してる場所と違って、ここはそこそこ通行人がいる道路なの。わかる?」

マオ「そんなところで『Zワザ』なんか撃ってみなよ」

サトシ「あぁわかった。どうなるか試

マオ「すなーーーーーーーーー!!!」ドゴォ

サトシ「がぉ゛っ!? ……ダッテ、ダッテウッテミナヨッテ……」

マオ「そういう意味で言ったんじゃない!」

サトシ「でもさ、確かめてみたいじゃん。この『Zパワーリング』ってのが前のリングとどう違うのかって」

サトシ「未だにその違いがわかんないんだよ……違いといえばほしぐものZクリスタルの……」

マオ「ほしぐもちゃん……か。今どこで何をしてるのかな。ウルトラスペースってとこで楽しく暮らしてるといいけど」

サトシ「手のかかるヤツだったけどアイツと一緒にいる時間は楽しかったなぁ。クリスマスも一緒に過ごしたし」

マオ「今度はもっとちゃんとしたパーティーに呼べるといいね」

サトシ「そうだな……」シミジミ

ピカチュウ「ぴかちゅ……」
 ▼ 263 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/30 17:54:17 ID:2/Duqf5A [2/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ゴラーーーーー!!   ドコニイキオッターーーーー!!


サトシ「!! 何だ!?」

マオ「ジジ臭いオッサンの声だ。関わると面倒そうだから場所を変えよう」


オッサン「おいお前ら!!この辺で墓荒らしのムウマを見かけんかったか!?」

サトシ/マオ「「ヒィッ!?」」

マオ「な、何でございましょうか」

オッサン「この辺に霊園の大事なお供え物を持ち出したムウマが通りかかったかと聞いておるんじゃ」

サトシ「ムウマ? ……見なかったですけど、そのムウマがどうかしましたか?」

オッサン「またやられたんだ。ハウオリ霊園には食い意地の張ったムウマが一匹居ついてしまっておってな」

オッサン「ソイツが何度も何度も、亡くなったポケモン達のためのお供え物を食いやがるのよ」

マオ「まぁ……迷惑なポケモンなんですね」

オッサン「そこで我慢の限界だったワシらは力づくでムウマを追い出すことにした」

オッサン「何度も引っ叩いたり炙ったりしたが、それでも未だ懲りる気配もなくて困ってんだ」

オッサン「アザだらけの体が目印さ。とにかく見つけたらとっ捕まえてワシらを呼んでくれよ。じゃあな」


サトシ「墓荒らしのムウマ……かぁ」

マオ「でも聞いてるとちょっと可哀想な気もしてきたな。そのムウマ、今もアザだらけでどこかにいるんでしょ?」

サトシ「見つけたらオッサンに言うんじゃなくて、ポケモンセンターに連れてってあげようか」

マオ「だね。その方がいいよ」

ピカチュウ「ピカァ!」

アママイコ「まぁーい!」


ガサッ


マオ「!? サトシ、今の物音聞いた?」

サトシ「あの茂みからだ。ひょっとして野生のポケモンかな?」

マオ「さっきのオッサンの声にびっくりして隠れてたのかも。ねぇ、やっぱり特訓の場所を変えよう」

サトシ「そうだな」


ムウマ「むぅ……」ヒョコッ


サトシ/マオ「「……あ」」
 ▼ 264 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/30 17:58:24 ID:2/Duqf5A [3/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-------ククイ家-------


ムウマ「むぅ〜♪」

ククイ「……で、連れてきたと」

サトシ「うん。マオん家はお店が忙しいから野生のポケモンを満足に世話できる時間がないって」ガツガツ

ククイ「どうしてポケモンセンターに置いてこなかったんだ?」

サトシ「お腹が空いてたもんでお昼の弁当をあげたら懐かれちゃって。しばらくは離れてくれなさそうだ」ガツガツ

ククイ「なるほど。弁当を持って行ったハズのお前がこんな中途半端な時間に飯にガッついてるワケが漸くわかった」


バーネット「ほしぐもちゃんが出て行ったと思えば……またうるさくなりそうな子が入ってきたわね」

ククイ「まぁ、ほしぐもと違ってムウマはキチンと研究もされてるポケモンさ。世話くらい何とでも……」

バーネット「そうじゃなくて……私達の周りが騒がしいと……ね?///」

ククイ「フフ、ここは大人として、ほんの少しの間だけガマンしてやろうじゃねぇか」


ムウマ「むぅ〜♪」スリスリ

サトシ「ん?お前まだ食べるのか?」

ムウマ「むぅ!むぅ!」

サトシ「おぉ可哀想に。何日も食べてなかっただろうからな……わかった。じゃ、あーーん」

ムウマ「むぁーー」

ピカチュウ「チッ」

サトシ「おいしい?」

ムウマ「むぅ!むぅ!むぅ!」

サトシ「……フフ。……あ、そうだ!博士ーー!」

ククイ「どうした?」

サトシ「オレ決めたよ!来年のクリスマスプレゼント!」

ククイ「……いきなりだな。何だ?一応聞いてやるから言ってみろ」


サトシ「オレ、おにーちゃんになりたい!だからさ、“妹”がほしいんだ!」


ククイ「ブハッ」

バーネット「……もう///」

サトシ「オレ知ってるよ。子供って結婚するとできるんでしょ?二人共結婚してるからいつでも子供できるよね?ね?」

ククイ「サトシ、お前今日は外で寝ろ」
 ▼ 265 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/30 18:01:05 ID:2/Duqf5A [4/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
-------その夜-------


ルガルガン「ZZZ……」

ピカチュウ「ピカァ……」ゲシゲシ

ムウマ「ムゥ……」


サトシ「……てことがあったの。オレさ、二人に変なこと言っちゃったのかな?」

ハナコ『ハァ……サトシにはそういう教育はしてなかったなぁ』

サトシ「でも前から弟か妹はほしいなって思ってたんだ!今日ムウマを拾って昔のことを思いだしたんだ」

ハナコ『そういえばアナタは小さい頃よく言ってたわねぇ。でも今はもうできないっていっつも断ってたっけ』

サトシ「そうだ。今だから言えるけど『もうできない』ってどういうこと?ママは結婚してるんだろ?」

ハナコ『うぐっ……!? マ、ママはね。サトシを産んでしまったからもう産むことはできないの』

サトシ「でもカキやスイレンは……」

ハナコ『あぁもう喋るな!大人になったら嫌でも思い知らされるから大丈夫!』

サトシ「ほへー……」


ハナコ『ねぇサトシ、時々こうやって連絡を寄越してくれるのは嬉しいけど年末年始くらいは家に帰ってきなさいよ?』

ハナコ『旅をしてた今までと違って、アローラにはいつでも戻れる環境があるんだから』

サトシ「ん〜……でもしばらくアローラから離れるのはイヤだし……」

ハナコ『ふぅ、アナタもすっかりそっちの人間ね。まぁ、気が済むまでアローラに居るといいわ』

サトシ「よしっ」

ハナコ『でも早く帰ってこないと、折角溜めた旅の貯金、ママが使っちゃうかもね〜?』

サトシ「オイコラ母親」

ハナコ『冗談よ。ムウマちゃんとは何日暮らすつもりなの?』

サトシ「傷が完璧に治るまで。ジョーイさんは三日で傷が消えるって言ってたかな」

ハナコ『そう。しっかりね』

サトシ「じゃあそろそろ切るよ。明日は博士達の研究についていくことになってるんだ!楽しみ!」

ハナコ『おやすみ。サトシ』

サトシ「おやすみーー!」ガチャッ


ピカチュウ「ピー…カー…」ゲシゲシ

サトシ「こらこら!寝相悪いふりしててもバレバレだぞ。ムウマを蹴るな。短い間とはいえ仲良くしろよ?」

ピカチュウ「ピィ……」
 ▼ 266 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/30 18:12:16 ID:2/Duqf5A [5/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サトシ「よし、じゃあそんなピカチュウさんの為にオレが一肌脱いでやりますかね」

ピカチュウ「?」

サトシ「子守唄。久しぶりの」

ピカチュウ「! ピッカァ!」

サトシ「シーーーー、皆が起きる。……さて……お前だけ、特別にな?」

ピカチュウ「チャァ〜♪」

♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪

サトシ「もしもー♪もしも君がーー♪ 僕のー夢の中にーー♪ 遊びにきてくれたならー……♪」

サトシ「なんて……ちょっと 思っただけ……♪」

モクロー「ZZZ……」

ニャビー「ZZZ……にゃぅ……」


サトシ「もしもー♪もしも僕らのーー♪ 出会いーーがなかったならーー♪ 君に聞いてみたいけどー……♪」

サトシ「ピカチュウ? もう眠ったのかい?」

ルガルガン「ZZZ……ぐる……」

ムウマ「ZZZ……おにー……むぅ」


ピカチュウ「ZZZ……ぴかー……ちゅ」

サトシ「……フフッ」



サトシ「おやすみー……♪ おやすみー……♪ おやすみー……♪ 今、星が流れーたよー……♪」



サトシ「おやすみー……♪ おやすみー……♪ おやすみー……♪」





                     そろそろ僕もねーむるよー……♪











                      -------fin-------
 ▼ 267 ーゲン◆O4/zV1DaK6 17/12/30 18:19:48 ID:2/Duqf5A [6/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ここまで読んでくださってありがとうございました

最近のアニポケは展開が速く無理な設定をつくって辻褄を合わせるのが大変でした
例えば今回のお話は49話と50話の間という設定
つまりシルヴァディの一件からザオボーの逆襲までの間に年跨ぎをしていたということになります。そんな無茶な
しかしククイ博士の結婚やウルトラガーディアンズなど新しいSSのネタになりそうな要素が増えて面白いです(´▽`*)

改めて、ありがとうございました……
 ▼ 268 アルヒー@ムーンボール 17/12/30 18:24:55 ID:UZYwmEQk NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
乙。面白かった
 ▼ 269 クレオン@TMVパス 17/12/30 21:43:25 ID:tH2bOAdM NGネーム登録 NGID登録 報告
次回作に期待
 ▼ 270 パルダス@シールぶくろ 17/12/30 23:49:42 ID:oiscuqyE NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
 ▼ 271 ラクロス@こぶしのプレート 18/01/01 18:39:45 ID:.ZAzq3GE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

リンクが見えてニヤニヤ
 ▼ 272 ハコモリ@メガリング 18/01/01 22:36:40 ID:/Mqvg0ao NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
乙ぅ!
面白かったぜー!
 ▼ 273 ースター@ラッカのみ 18/01/02 19:23:00 ID:TU9Kr3IE NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
乙でしたー
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