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カミッチュは何度も繰り返しみずあめボムを彼女に浴びせてきた
何重にも纏わりつく飴はもはや「ベタつく」という次元では無くなっていた
加えて、外気に触れた飴は次第に固まっていき、もはや身じろぎも取れなくなり始めていた
炎タイプのポケモンに飴を溶かして貰えばまだ助かるかも知れない……そう思い腰のボールに手を伸ばそうとして、それすら出来ないことに気付く
辛うじて顔周辺だけは飴が掛かっておらず、呼吸だけはできる
助けを呼ぼうにも飴で固められた喉と肺では十分な声量を出すことが出来ず、か細く呟くのみ
しかしこんな状況になぜか彼女は興奮していた
身動きひとつできない息苦しさ、このまま助からないのではないかと言う不安が彼女の本能を刺激し快楽へと錯覚させてしまっていた
息はわずかにできる。目線を動かすことはできる。それ以外のことは何一つできない
それが彼女の被虐性を昂らせ、こんな絶望的状況から逃避させていた
いつの間にかカミッチュはどこへともなく居なくなっており、キタカミの農園の外れには飴で出来た人型のオブジェが、苦しむような、しかし蕩けるような不思議で不気味に呻き声をあげていた