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【ポケダンss】リオル「ボク、人間なんだ」ツタージャ「馬鹿にしないで」

 ▼ 1 鏡クチート◆soz82ZKwZk 16/07/25 20:54:18 ID:z8fWGUtY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
前作(リオル「ボク人間、なんだ」ピカチュウ「それがキミの秘密?」)はこちら↓
http://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=350217#rescount40

良かったら前作もあわせて読んでください。一応続き物です。

簡単なあらすじ
・リオルになった。サーナイトに助けられた
 助けられた先のギルドでピカチュウと知り合った。何やかんやでおたずねもの退治を手伝った
 退治の功績がギルドリーダーのリザードンに認められ2匹は晴れてメンバーに!
 ▼ 61 鏡クチート◆soz82ZKwZk 16/07/26 16:30:14 ID:45fKO3NU [1/21] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ツタージャ「やっぱり、期待外れだったってわけね!」ズバッ!

尻尾の一振り。向かってくるピカチュウへのカウンター。

ピカチュウ「!」ピョンッ!

尻尾に切り裂かれる直前でジャンプ。ツタージャの背後に回る。

ツタージャ「!? 『フェイント』!?」

ピカチュウ「りゃあーーー!!」ブンッ!

ツタージャ「ッ!!」ダッ!

ピカチュウの尻尾の一撃――ギリギリ回避される。ツタージャの頬をかすめる。

エイパム「凄いんだな! もう少しで直撃だったんだな!」キャッキャ

ツタージャ「うるさいわね」ギロ

エイパム「ひっ!?」ビクッ

ツタージャ――頬の傷に触れる。
 ▼ 62 ロベルト@ピントレンズ 16/07/26 16:31:21 ID:9mIHdNPE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 63 鏡クチート◆soz82ZKwZk 16/07/26 16:43:48 ID:45fKO3NU [2/21] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ツタージャ「……わざと攻撃を誘ってたわけね」

ピカチュウ「へへへ。驚いた?」

リオル(考えたな、ピカチュウ。でも、次からはツタージャも『フェイント』を警戒するはず)

ツタージャ「あんたなりに考えた結果なんでしょうけど、もう当たらないわよ」

ピカチュウ「分かってる。ホントはあれで一撃お見舞いするはずだったけど……次はこれよ!」ダッ!

ピカチュウの『でんこうせっか』。ツタージャの目の前まで来て『フェイント』にシフト――大きく距離を取る。

また『でんこうせっか』――ツタージャの間合いに入る前に『フェイント』で安全圏へ。

ツタージャ「なるほどね」クス

『でんこうせっか』と『フェイント』の連続。ツタージャの周りを忙しなく動き回る。

ピカチュウ「これで、いつ攻撃するか分かんないでしょ!!」シュバババ!

リオル(自分の長所を伸ばすっていうのは、こういうことだったのか)

リザードン「なるほどな。ピカチュウのスピードが落ちるのが先か、ツタージャの集中力が切れるのが先か、我慢比べというわけだな」
 ▼ 64 鏡クチート◆soz82ZKwZk 16/07/26 16:50:14 ID:45fKO3NU [3/21] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ツタージャ「我慢比べ? まさか。わざわざ付き合ってやる必要はありませんよ」フン

ツタージャ――その場で横回転。どんどん素早く、激しくなる。

ツタージャ「『グラスミキサー』!」グルグルグル!!

ピカチュウ「!? あれ!?」フワッ

吹き荒れる木の葉の旋風。ツタージャの近くにいたピカチュウも巻き込まれる。

ピカチュウ「キャッ!」ズバズバッ!

高速で襲い掛かる木の葉――刃の嵐から顔を守る。

ピカチュウ「ううう……!」ズバズバッ!

空中でもみくちゃにされるピカチュウ。

ツタージャ「動き回るポケモンにはこうしてやればいいんです」グルグル!

ツタージャ、『グラスミキサー』解除。竜巻が消滅。

ピカチュウ「うわ……!!」ヒューッ

浮力が消え、落下するピカチュウ。
 ▼ 65 鏡クチート◆soz82ZKwZk 16/07/26 17:00:05 ID:45fKO3NU [4/21] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ツタージャが跳躍。落ちるピカチュウに『まきつく』。

ピカチュウ「ギャッ!!」ドスン!

受け身も取れずに地面に激突する。

ツタージャ「ふふん」ギュゥゥ

ピカチュウ「ぐぅぅ……ぁあ」ギュゥゥ

ツタージャ「あれがあんたの作戦? 随分お粗末ね」

ピカチュウ「ぅ……ぁ」

ツタージャ「ところで、リーダーに『メンバーとして足りないものがある』って言われたそうね」

ツタージャ「あんた、それが何か分かった?」

ピカチュウ「っ……ハァ……知ら……ない、わよ!」

ツタージャがため息を吐く。

ツタージャ「……私が『黄色い花畑』であんたに話したこと、覚えてる?」

ピカチュウ「……!!」
 ▼ 66 鏡クチート◆soz82ZKwZk 16/07/26 17:10:09 ID:45fKO3NU [5/21] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ツタージャ「リーダーは私と同じことを言ってるのよ。あんたには目標がない」

ツタージャ「私にはあるわ。誰よりも強く、賢くなって、次のギルドマスターになること。あの花畑で話したんだけど、どうせ忘れてるでしょ」

ツタージャ「私だけじゃない。リーダーにも、サーナイトにも、あんたがお熱になってるリオルにだってきっと目標がある」

ツタージャ「ピカチュウ、あんたは?」

ピカチュウ「……」

何も答えない。ツタージャが鼻で笑う。

ツタージャ「結局それなのね。ギルドに入って何か変わったと思ったけど」

ツタージャ「目の前のことにばかりとらわれて、その場限りの嘘を並べて、未来のことを考えられない」

ツタージャ「どうせ、ギルドに入りたがったのも、私に嫉妬したからでしょ? そんな底の浅いポケモンにギルドメンバーが務まるはずがない」ギュゥゥゥゥ!

ツタージャがしめつけを強める。

ピカチュウ「ぁ……が……っ!」ギュゥゥゥゥ!

ツタージャ「悪いけど、このまま気絶してもらうわよ。私、あんたと違って忙しいから」
 ▼ 67 鏡クチート◆soz82ZKwZk 16/07/26 17:20:23 ID:45fKO3NU [6/21] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウ「……ぅぅぅぅ……」プッツーン

ピカチュウ「ふざけんなぁぁーーーーーー!!」バリバリバリ!

ツタージャ「!! ぎゃっ!!」バリバリバリ!

ピカチュウの『でんきショック』。思わぬ反撃にピカチュウから離れるツタージャ。

ツタージャ「あ、あんた、電撃使えるようになったの!?」ハァハァ

ピカチュウ「毎日必死に練習したの! 言ったでしょ、強くなったって!」チラッ

リオル(ああ、木の実を電気で落とす練習のことか)

ピカチュウが一瞬リオルを見る。すぐに視線を戻す。

ピカチュウ「まだ慣れなくて、1回やるのが限界だけど。だからホントは、フィニッシュで使いたかったんだけど……」

ツタージャ「……凄いこと聞いた気がするけど、ブラフと考えるわ」テクテク
 ▼ 68 鏡クチート◆soz82ZKwZk 16/07/26 17:20:53 ID:45fKO3NU [7/21] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
GOしてきます。8時までには戻ってきます
 ▼ 69 ィアンシー@くろいヘドロ 16/07/26 20:38:23 ID:Var9kPd2 NGネーム登録 NGID登録 報告
支援!
 ▼ 70 鏡クチート◆soz82ZKwZk 16/07/26 21:40:19 ID:45fKO3NU [8/21] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
遠出しすぎました。ごめんなさい。再開します
 ▼ 71 鏡クチート◆soz82ZKwZk 16/07/26 21:40:51 ID:45fKO3NU [9/21] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ツタージャ――ピカチュウの周りをグルグル回る。

ピカチュウ「さっきとは立場が逆だね?」フフン

ツタージャ「黙りなさい。今にナメた口たたけないようにしてやるわ」テクテク

ツタージャ「……ここらへんね」

立ち止まる――背後には生い茂る木々。

ツタージャ「私の『グラスミキサー』は周りの草木を巻き込むことで強化される。つまりここなら……」グルグルグル!!

『グラスミキサー』――先ほど以上に葉っぱを取り込み、まるで小さな台風。

エイパム「あばばばばばばば!?」フワッ

リオル「え!? それなりに離れてるのに!」フワッ

リザードン「おっと」ガシッ

浮かび上がる2匹を掴むリザードン。

リザードン「地の利を活かしたか。やるな、ツタージャ。2匹とも、しっかり俺につかまれ」
 ▼ 72 鏡クチート◆soz82ZKwZk 16/07/26 21:50:10 ID:45fKO3NU [10/21] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
エイパム「やっぱアイツ怖いぞ! 周りのことなんか全然見えてないぞ!」ギュッ

エイパムとリオルがリザードンの背中につかまる。

リオル(前しか見えてないピカチュウと、先のことしか見えてないツタージャか。確かに仲良くなれそうにはないな)

『グラスミキサー』がピカチュウに迫る。

ピカチュウ「〜〜〜!!」ダッ!

風につかまらないようしっかり地を掴みながら走る。台風から距離を取ろうとする。

じりじりと近づく『グラスミキサー』――周りの木々を巻き込み、更に巨大に。

リオル「逃げるだけじゃダメだ! 逃げれば逃げるほど葉っぱを取り込んで大きくなる!」

ピカチュウ「そんなこと分かってる!!」ダッ!

ピカチュウ――向かいの森へ。

エイパム「ああ! 森になんて入ったら!」
 ▼ 73 鏡クチート◆soz82ZKwZk 16/07/26 22:00:11 ID:45fKO3NU [11/21] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リザードン「……なるほど、ピカチュウもやるじゃないか」

リオル「?」

リザードン「ピカチュウは恐らくあの森に生えてる大木を目指している」

エイパム「なんでだ?」

リザードン「エイパム……お前、一応ピカチュウの先輩だろう」

リオル「! そうか、そのてっぺんから中心に飛び込む気なんだ!」

リザードン「ああ。『グラスミキサー』は竜巻型だ。つまりその中心は台風の目のように風が起こっていないに違いない」

リザードン「ツタージャが唯一無防備になっている箇所だ」

エイパム「ホントだ! 2匹の言う通りだぞ!」

森一番の大木――葉っぱを大量に巻き込んだ『グラスミキサー』を超える高さ。

その頂上――ピカチュウが機をうかがっている。

ピカチュウ「――今だッ!!」ピョンッ!
 ▼ 74 鏡クチート◆soz82ZKwZk 16/07/26 22:10:06 ID:45fKO3NU [12/21] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
中心に飛び込むピカチュウ。それと同時に解除される『グラスミキサー』。

ツタージャ「この……!」シャキーン!

ツタージャの尻尾――研ぎ澄まされた『リーフブレード』。

ピカチュウ「うりゃあーーー!!」キィン!

ピカチュウの尻尾が鋼のように鈍く光る――『アイアンテール』。

リオル(いつの間にあんな技……!)

リオル(ボクがいない間に練習してたのか……)

2匹の尻尾が激突する。甲高い音が周りに響き渡る。

ツタージャ「ぐぅぅうう……ッ!!」ガリガリガリ!

ピカチュウ「うぎぎぎぎぎ……ッ!!」ガリガリガリ!

ピカチュウ「アンタには何でも負けっぱなしだったけど、かけっこと力比べなら……!」ガリガリガリ!
 ▼ 75 鏡クチート◆soz82ZKwZk 16/07/26 22:20:13 ID:45fKO3NU [13/21] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウ「アタシの方が強いんだからッ!!」ガキィーン!

ツタージャ「ッ!!」バシッ!!

ツタージャの『リーフブレード』を弾き飛ばす。そのままツタージャの顔をひっぱたく。

『アイアンテール』をもろに受け、大きく弾き飛ばされる。

ツタージャ「ッギャン!」ドサッ

起き上がろうとするが、力が入らない。

ツタージャ「うう……くぅ」

ピカチュウ「ハァ……ハァ……。ツタージャ! 目標がどうとかいう話、覚えてたよ」

ツタージャ「……」

ピカチュウ「アタシ、その時こう答えたよ。目標を見つけるのがアタシの目標なんだ、って」
 ▼ 76 鏡クチート◆soz82ZKwZk 16/07/26 22:30:10 ID:45fKO3NU [14/21] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウ「これも、アンタの言うその場しのぎの言葉なのかもしれないけど、アタシは今でもそう考えてる」

ピカチュウ「その為に、ギルドで色んなことをしたい! 色んなポケモンに会って、色んな所に行って、色んな体験をしたい!」

ピカチュウ「だから、アタシは『ダメなひまわり』なんかじゃない! って」

ツタージャ「……ッ」ガクッ

力なく地面に頭を横たえるツタージャ。

リザードン「ツタージャ、戦闘不能! ピカチュウの勝ち!」

ピカチュウ「! ということは……」

リザードン「ああ。探索への同行を許可する」

ピカチュウ「……やったぁーーーー!!」ピョンピョン

その場で何度も跳ね回るピカチュウ。

リザードン「エイパム。ツタージャの手当てをしてやれ」

エイパム「アイアーイ!」ピョン
 ▼ 77 鏡クチート◆soz82ZKwZk 16/07/26 22:40:10 ID:45fKO3NU [15/21] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
エイパム――リザードンから飛び降りる。

リザードン「まったく、こんなに成長していたとはな、もっとしっかり見てやるべきだったな」

リザードン「もしかしてお前も強くなってるのか、リオル?」

リオル「いいや。ピカチュウほどじゃないよ。あんなに強くなれたのは、単純だけど、一途なピカチュウだからこそだよ」

リオル(ボクも、あんなに強くなってるとは思わなかったけど)

リオルとピカチュウの目が合う。ピカチュウがしばらく迷うように目を泳がせるが、決心したように小さく苦笑いをする。

リオル(良かった。機嫌が直ったみたい)ニコッ

こっちに近づくピカチュウ――その足が止まる。

ピカチュウ「? ……え!?」

リザードン「どうした?」

ピカチュウの身体にまきつくつる。――草むらをかき分けて近づいていた『つるのムチ』。
 ▼ 78 鏡クチート◆soz82ZKwZk 16/07/26 22:50:06 ID:45fKO3NU [16/21] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ツタージャ「ふざけんじゃないわよ……! ピカチュウのくせに……こんな、こんな!!」プルプル

気絶していたはずのツタージャ。近くでワナワナと震えるエイパム。

『つるのムチ』でピカチュウを高く高く持ち上げる。勢いよく振り下ろす。

ピカチュウ「キャアーーーーーーーッ!!」グォォオン!

リザードン「まずい、あんな速度で地面にたたきつけられたら……!」

リオル「ピカチュウ!!」ダッ!

全力で駆け出す。



ギルドの治療室。かつてリオルが目を覚ました場所。

リオル「――ん」

ピカチュウ「! リ、リオルー!!」ダキッ

リオルに抱き着くピカチュウ。
 ▼ 79 鏡クチート◆soz82ZKwZk 16/07/26 23:00:18 ID:45fKO3NU [17/21] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ヌメルゴン「良かったあ。僕らが出発する前に起きてくれたね」ゴリゴリゴリ

穏やかにしゃべるヌメルゴン――こん棒で木の実をすりつぶしている。

ヌメルゴン「これ、飲んで? 超苦いけどよく効くよ」スッ

ヌメルゴン「こっちは水ね」スッ

言われたとおりに木の実をつぶした薬を飲む。

リオル「!! ヴェ……」ゲホゲホ

ピカチュウ「リオル! 水、水!」

ピカチュウにすすめられ、水をあおる。

リオル「……!」グビグビ

ヌメルゴン「良薬は口に何とやらって言うらしいしね、きっとすぐに良くなると思うよ」ニコニコ

ヌメルゴン「さーてと、っと。リーダーに報告してくるから、リオルは絶対安静にね?」ズンズン

ヌメルゴン――治療室を後にする。

リオル「……ボク、何でここに?」
 ▼ 80 鏡クチート◆soz82ZKwZk 16/07/26 23:20:06 ID:45fKO3NU [18/21] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウ「地面にたたき落されそうになったアタシを受け止めようとして、下敷きになっちゃったの」

ピカチュウ「おかげでアタシは無事だったけど、リオルは気を失ったまま、4日も起きなくて……」ウルウル

ピカチュウ「良かったよぉ〜〜〜!! うわぁあ〜〜〜〜〜ん!!」ポタポタ

リオル「ピカチュウ……いい加減離れてよ。苦しい……」

ピカチュウ「やだ。しばらくこのままだもん」ポタポタ

ツタージャ「失礼するわ」スッ

治療室に入るツタージャ。

ピカチュウ「……」

ツタージャ「別にそのままでいいわよ。あんたに話すことはないから」

ツタージャ「リオル、あの時はごめんなさい。つい頭に血が昇っちゃったの」ペコ
 ▼ 81 鏡クチート◆soz82ZKwZk 16/07/26 23:30:23 ID:45fKO3NU [19/21] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リオル「いや、別にいいよ。でも、これからはこんなことにはなってほしくないかな」

ツタージャ「……言うわね。それだけ口がきけるなら心配ないわ」スッ

部屋を出ようとするツタージャ――ピカチュウと目が合う。

ツタージャ「……」

ピカチュウ「……」

ツタージャ「私、どこかであんたを見くびってた。次戦うときは対等な相手として向き合うわ」

ピカチュウ「……」ニコ

ツタージャ「リオル、ピカチュウをよろしくね」

リオル「?」

ツタージャが今度こそ部屋を出る。

リオル(どういう意味だろ)
 ▼ 82 鏡クチート◆soz82ZKwZk 16/07/26 23:40:05 ID:45fKO3NU [20/21] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウ「……ツタージャは、アタシの幼馴染みたいなヤツでね」

リオル「へえ。それなりに長い付き合いだとは思ってたけど」

ピカチュウ「アタシ達が出会ってすぐに水浴びした川、覚えてる? あそこで出会ったのが始まり」

ピカチュウ「初めて会った時のアイツは傷だらけだった。親も、守ってくれるポケモンもいなくて、『陽だまりの森』を追い出されたらしいの」

ピカチュウ「可哀想だなって思って、アタシがギルド村まで連れて行ってあげたの。ヌメルゴンに治療してもらって、それから、ギルド村のポケモンとして一緒に暮らしたの」

ピカチュウ「森で遊んでばっかりだったアタシと違って、ツタージャは村のポケモンから色んなことを学んだり、リザードンにバトルの訓練をしてもらったり、たくさん勉強してた」

ピカチュウ「時々けんかしたりしながら、それでも結構楽しかったんだ。あの時までは」

リオル「……ツタージャがギルドに入った?」

ピカチュウ――コクリとうなずく。
 ▼ 83 鏡クチート◆soz82ZKwZk 16/07/26 23:50:18 ID:45fKO3NU [21/21] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウ「アタシは落ちて、アイツは受かった。確かに、頭では敵わないのは分かってたけど、腕っぷしなら勝てる自信があったの」

ピカチュウ「どうしてアンタだけ受かるのよ、って、八つ当たりみたいにツタージャに言ったの。そしたら、『黄色い花畑』で話そうって言われて……」

ピカチュウ「アイツ、アタシに言ったの。『あんたはダメなひまわりだ』って」

リオル「ダメなひまわり?」

ピカチュウ「ひまわりって、みんな太陽に向かって顔を向けてるでしょ? それをアイツはポケモンに例えたのね」

ピカチュウ「みんな目標をまっすぐ見据えて生きているのに、アンタはフラフラしてばっかり、何を見ればいいのか分かってない」

ピカチュウ「だから、アンタはダメなひまわりだ、って。アタシ、そんな風に思われてたなんて知らなくって」

ピカチュウ「すっごくショックで、今まで、ずっとツタージャに対して怒ってたの」

ピカチュウ――まだリオルを抱きしめたまま。

ピカチュウ「でも、前の試合で分かった。アイツもアタシに対して怒ってたんだって」

ピカチュウ「あの試合、やってよかったなって思う。あれがなかったら、きっとアタシ達、お互いに仲直りできないままだったと思う」
 ▼ 84 鏡クチート◆soz82ZKwZk 16/07/27 00:00:41 ID:SkyTmwGw [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リオル「……仲直りしたの?」

ピカチュウ「そんなの恥ずかしくてできないよ! なんとなくそんな気分ってだけ」

リオル「なんだそれ」

ピカチュウ「ハァー! スッキリした。誰かに何かを打ち明けるのって凄くスッキリする!」

ピカチュウ「聞いてくれてありがとう、リオル」

リオル「構わないよ。ボクもキミ達の話が聞けて良かったし」

リオル「それより、こんなところにいていいの? 試合から4日経ったってことは、明日探索に行くんでしょ?」

リオル「ボクなんかといるより、サーナイト達といたほうがいいんじゃない?」

ピカチュウ「あ! そうだ、忘れてた!」

ピカチュウが頭を上げる。鼻と鼻がくっつきそうなくらい顔が近づく。

ピカチュウ「リオルも探索に行けるようになったんだ! やったねリオル!」

リオル「ボクが? 何で……」
 ▼ 85 鏡クチート◆soz82ZKwZk 16/07/27 00:10:25 ID:SkyTmwGw [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウ「何でも、サーナイトが提案したんだって。随分気に入られてるね、ツタージャが嫉妬してたよ?」

リオル「!?」

記憶――サーナイト『ふふふ。あの森で会った時は、こんなことになるとは想像もしていませんでした。私、今凄くワクワクしてます』

リオル(やばい、目をつけられてる)ハァ

ピカチュウ「? どうしたの、リオル?」

リオル「……何でもないよ。ただ、いつまで抱き着いてるんだろうと思って」

ピカチュウ「……ゴメン」パッ

ハグを解く。なぜかふくれっ面。

ピカチュウ「なんか、全然気にしてないって感じだね」

リオル「探索に加わったこと? そんなことないよ、これまでにないってくらい緊張してる」

ピカチュウ「そっちもだけど……もういいよ! 探索の荷物もらってくるっ!!」プンプン

ピカチュウ――治療室を飛び出す。

リオル(よく分かんないヤツだな)
 ▼ 86 鏡クチート◆soz82ZKwZk 16/07/27 00:20:07 ID:SkyTmwGw [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
翌日――探索当日。

リザードン「7匹か……随分大所帯になったな」

ピカチュウ「でも、そっちのほうが楽しいよ!」ワクワク

リザードン――ため息。

ヌメルゴン「ピカチュウ、遠足じゃないんだよ! そんな軽い気持ちでいると怪我しちゃうんだから」

ピカチュウ「分かってるよ〜」ワクワク

リオル「右から左って感じだね」

ピカチュウ「え〜?」ワクワク

ニンフィア「荷物の点検も済んだし、全員集まったし、いつでも出発できるよ」

サーナイト「それでは、さっそく出発しましょうか」

リザードン、リオル、ピカチュウ、サーナイト、ニンフィア、ツタージャ、ヌメルゴン。

『時の墓場』へ出発する。
 ▼ 87 鏡クチート◆soz82ZKwZk 16/07/27 00:23:14 ID:SkyTmwGw [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
前半終了です。後半がまだ書き終わってないので今日は終わりにします。

前半と後半で分けようかとも思ったんですが、もしかしたら後半が大分短くなるかもしれないんでこのまま続けます。
早ければ明日の昼過ぎ。遅くても明後日にはあげるので、是非読んでください
 ▼ 88 ブルモ@カイロスナイト 16/07/27 11:23:25 ID:.d0sT35I NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 89 チエナ@シーヤのみ 16/07/27 12:26:40 ID:sGVFAHsk NGネーム登録 NGID登録 報告
リオル素晴らしい鈍感力
 ▼ 90 クシー@おまもりこばん 16/07/27 12:38:18 ID:D8jrrNu2 NGネーム登録 NGID登録 報告
好きですね〜
 ▼ 91 スラオ@うみなりのスズ 16/07/27 12:39:59 ID:SHdE.zlw NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 92 レビィ@おはなのおこう 16/07/28 18:04:07 ID:gITyMFic NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 93 リムガン@ズアのみ 16/07/28 18:53:09 ID:0pdLw9y6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 94 ークイン@ラムのみ 16/07/28 19:53:43 ID:N/Oq1Aco NGネーム登録 NGID登録 報告
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 ▼ 95 ルシェン@バクーダナイト 16/07/30 00:37:48 ID:heig/9A. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
来なかったな...
 ▼ 96 ューラ@ハバンのみ 16/07/30 15:50:13 ID:5VTlmsyE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
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 ▼ 97 ンプジン@たてのカセキ 16/08/03 02:50:41 ID:PSrDYaTU NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
あげてやろう
 ▼ 98 ークライ@あかいウロコ 16/08/03 08:45:03 ID:QSUOgq3U NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 99 プリン@まひなおし 16/08/08 20:22:19 ID:sbhBQ0QQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
あげ
 ▼ 100 ガピジョット@ぎんのこな 16/08/13 07:44:40 ID:PGXSKcUs NGネーム登録 NGID登録 報告
あげ
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