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SS

【SS】ちっちゃいレシラムと放浪少女

 ▼ 1 止級モフり隊◆wO00PU/GdU 16/09/18 21:42:12 ID:Fzan4.u. NGネーム登録 NGID登録 報告
少女「なんだろう、これ?」

ホウエン地方・カイナシティ周辺の海岸を散策していた少女は、白く輝く丸い石を拾った。
それはほんのりと温かく、なんとなく普通の石とは違う気がした。

ちなみにこの少女は地元民ではなく、とある事情で他の地方からやって来たばかりの放浪者である。

少女(なんだか分からないけど、すっごく綺麗……!)

――

街に戻った少女は、地元民や海の科学博物館の学芸員に、その石について尋ねてみた。が、有力な情報は何も得られずにいた。

……そんな時、少女の耳にこんな会話が入ってきた。

女の子A「この後開催されるうつくしさコンテストのマスターランクに、ルチアさんとハルカちゃんが出るんだって!」

女の子B「ホント?!見たーい!!」

女の子A「じゃあ早く行こ!席埋まっちゃうよ!」タタタタッ

女の子B「待って〜!!」スタスタッ

少女(へぇ、この地方にもコンテストがあるんだ……)

少女の出身地にもコンテストは存在しており、少女もそれに興味が有った。
だがある理由により、参加することはおろか観ることすら一度も出来なかった。

少女(とりあえず、会場の近くまで行ってみよう)
 ▼ 91 レブー@じめんのジュエル 16/10/24 01:49:11 ID:9DQuLYsA NGネーム登録 NGID登録 報告
アダン
 ▼ 92 止級モフり隊◆wO00PU/GdU 16/10/24 22:33:41 ID:fPpkqZFU NGネーム登録 NGID登録 報告
【お詫び】
>>87
>>89
せっかく安価を踏んでくださったのに大変申し訳無いのですが、どうしても本作のストーリー及び設定に矛盾が発生してしまうため、後で再安価とさせてください。
何も考えず安易に「ぽかんうなら誰でもいい」と申してしまった筆者の不手際です、本当に失礼致しました。
 ▼ 93 ブリー@エスパージュエル 16/10/24 22:47:12 ID:0eG5f7tQ NGネーム登録 NGID登録 報告
(正直確信犯だったとか言えない)
ええんやで
 ▼ 94 止級モフり隊◆wO00PU/GdU 16/11/02 00:50:21 ID:EgjKuvZY [1/7] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
そんなわけで少女とレシラムがバトルハウスへと向かっていた途中……

お姉さん「やめてって言ってるじゃない!!」

少女「?」

レシラム「?」

声がした方に行くと、1匹のイーブイが3人の男に囲まれていた。

不良A「おら!さっさとよこせ!」ゲシッ

イーブイ「ぶはっ……」

よく見ると、そのイーブイは何か持ち物を抱えている様子だった。

少女(あの持ち物が狙いかな……でも3対1で一方的に暴力を振るうなんて、人としてどうなの?!)

レシラム「……」

お姉さん「そこのアナタ、もしかしてポケモントレーナー?」

先程の声の主、大人のお姉さん風の女性が少女に話し掛けてきた。
 ▼ 95 止級モフり隊◆wO00PU/GdU 16/11/02 00:53:11 ID:EgjKuvZY [2/7] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
少女「はい、そうですけど……」

お姉さん「あのイーブイ、助けてあげて!」

少女「えっ?!」

お姉さん「私もさっきから『やめて』って言ってるんだけど『トレーナーじゃない奴の言うことなんか知るか』って、全然相手にされないのよ」

少女「そうだったんですか……(まさに外道ね)」

確かにこのまま放っておけば、イーブイの命に関わる事態にもなりかねない。

少女「早く止めさせよう、レシラ……っ?!!」

レシラム「やるーわ……」ゴゴゴゴゴゴ

レシラムは、怒りに燃えていた。

少女(物凄い気迫!?ちっちゃくても、怒ると怖いんだなぁ……)
 ▼ 96 止級モフり隊◆wO00PU/GdU 16/11/02 00:56:58 ID:EgjKuvZY [3/7] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
不良A「おらおら!」ゲシゲシ

イーブイ「ぶっ……ぶっし……」

少女「止めてくださいッ!!」

不良A「あ゛ん?」

レシラム「……」ゴゴゴゴゴ

不良B「ひええっ?!何だあのポケモン!?」

不良C「怖えぇ、喰われちまいそうだぜ……」

レシラム「んばーーーにんががっ!!」

咆哮と共に、レシラムの尻尾や毛先が朱く燃えた。

それと同時に、熱風が付近の砂利を巻き上げる。

不良B「あああアイツはマジでヤベェ……ずらかるぞぉぉ!!」

不良C「ひえぇ!ごめんなさい!ごめんなさぁぁい!!」

スタコタサッサッサッ……
 ▼ 97 止級モフり隊◆wO00PU/GdU 16/11/02 01:00:20 ID:EgjKuvZY [4/7] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
3人のうち2人は、豹変したレシラムに恐れをなして逃げ去った。が、

不良A「ちっ。使えねぇ連中だな」

親玉と思しき1人は動じることなく、こちらを睨み付けている。

不良A「ドラゴンなのにその程度の大きさじゃ、どうせ大したことねーだろwww」

少女「…………ないです」イラッ

不良A「おん?」ギロッ

少女「そんなことないです!この子は、強いッ!!」

不良A「随分強気だなwwwま、弱い奴ほどナントカって言うしwwwちょっくら可愛がってやるかwww」

そう言いながらチンピラが投げたボールからサメハダーが出て来た。かと思いきや……

サメハダー「シャァァァクッ!」

ズドォォォォォン!!

レシラム「しゅぼっ!」

少女「トレーナーが指示してないのに攻撃した?!」

不良A「いやぁ、コイツすっげー好戦的な奴でさwwwいちいち俺が命令しなくても勝手に攻撃してくれるんだよなwww」
 ▼ 98 止級モフり隊◆wO00PU/GdU 16/11/02 01:03:33 ID:EgjKuvZY [5/7] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
レシラム:Lv.31
持ち物:なし
技:かえんほうしゃ/りゅうのいぶき/りゅうのいかり/げんしのちから

サメハダー:Lv.31
持ち物:パワーリスト
技:アクアジェット/つじぎり/きりさく/こわいかお

少女「……とりあえず反撃しよう。レシラム、りゅうのいぶき!」

レシラム「もえっ るーわ!」ゴォォォォォ

サメハダー「クッ……!」ズンッ

不良A「ふぁッ?!(思った以上に削られちまった……)」

少女(倒しきれなかったか。未だ残りHPには余裕があるけど、次の相手の出方次第かなぁ……)

不良A「……まぁいい。喰らえ、つじぎり!」

サメハダー「シャァァァクッ!」ズドォォォン

レシラム「しゅぼ……っ!?」

お姉さん(あれっ?今のってさっきと同じ技、だよね?)

少女(サメハダーは指示を無視してアクアジェットを打ってきた……もしかしてあいつ、ポケモンに信用されてない?!)
 ▼ 99 止級モフり隊◆wO00PU/GdU 16/11/02 01:06:05 ID:EgjKuvZY [6/7] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
少女「……とにかくこれで決めるよ。レシラム、もう一回りゅうのいぶき!!」

レシラム「もえっ るーわ!!」ゴォォ

サメハダー「シャア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!ッ……」

ドサッ バタンッ

不良A「なんだと?!」

少女「だから言ったじゃないですか。この子は強い、って」

不良A「くっ……強そうな奴を選んだつもりだったのに……ホンット、どいつもこいつも使ねぇな……」

少女「選んだ?ってことは貰い物?(しかし他人やポケモンをそういう目線でしか判断出来ないのか、この人は……)」

一先ず決着は付いたので、少女は撤収しようとしたが……

レシラム「もーえっ……」

不良A「ひえっ?!」ソソクサッ

レシラムは攻撃しようと身構えていた。

少女「なっ……駄目よレシラムっ!!今のあなたが人を攻撃したら、殺しちゃう!!」

レシラム「もふっ?」
 ▼ 100 止級モフり隊◆wO00PU/GdU 16/11/02 01:09:08 ID:EgjKuvZY [7/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
ポケモンが人を殺める……それはこれまでの長い歴史の中で、何度も起こった悲劇であった。

そして人を殺めてしまったポケモン達はいずれも、悲惨な末路を遂げたと報告されている。

ある種族は人々から恐れられ孤立した。

ある種族は害獣と見なされ駆逐された。

そしてまたある種族は、そんな人間への恨みを募らせ更なる虐殺に走ったと言われている。

少女(このレシラムには、そんな辛い思いはさせたくないもの……)

レシラム「しゅぼ……」

そんな少女の思い遣りが届いたのか、レシラムは落ち着きを取り戻した。

少女「イーブイに酷い事をしてたあの人が許せなかったのよね。その気持ちは私も一緒だよ」

レシラム「もふ……」コクリ

少女「けどやりすぎたら逆にあなたが悪者になっちゃうから……そうなったら、私悲しいから……」

レシラム「しゅぼ……もえるーわっ」ウルウル

少女「分かってくれたら大丈夫よ!さぁ、イーブイをポケモンセンターに連れて行ってあげよう」ニコッ

レシラム「もっ、もえるーわぁ!!」パァァ
 ▼ 101 ゲキ@めざめいし 16/11/05 00:24:04 ID:hubIadJg [1/6] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
バトル中、お姉さんは隙を見てイーブイの応急処置をしてくれていたそうだ。

その甲斐もあり、イーブイは命に別状は無いということだった。

そして、その回復を待っている間のこと。

お姉さん「あっ!」

少女「どうかしましたか?」

お姉さん「ねぇ、これ!」

少女「?!」

お姉さんが指していたのは、指名手配犯が掲載されたポスター。

そしてそこに載っている一枚の顔写真。

それは紛れもなく、先程バトルをしたあの不良Aであった。

少女「えーっと……ポケモン窃盗容疑?!」

ポスターに書かれた情報によるとその男は、数週間前に育て屋に預けられていたポケモン数匹を盗んだらしい。

少女(あのサメハダーも盗んだポケモンだったのかな?だとしたら、言う事を聞かなかったのも合点がいくけど……)
 ▼ 102 ガプテラ@はがねのジュエル 16/11/05 00:26:27 ID:hubIadJg [2/6] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
少女「それにしても、指名手配中なのに堂々と別の悪事を働くなんて……」

♪カイフクシタヨー

女医「お待たせしました。お預かりしたポケモンは、すっかり元気になりましたよ!」

少女「良かった!ありがとうございます!」

イーブイ「いぶい!」ピンピン

少女「そういえば、このイーブイって……」

女医「どうやら野生の個体のようですよ。これだけ元気なら、自力で巣に戻れると思います」

レシラム「もふっふ?」

イーブイ「ぶい!いーぶい!」スッ

レシラム「もへっ?!」

見るとイーブイはレシラムに対して、青く光る石のようなものを差し出していた。

少女「どうしたの……って、彗星の欠片!?」

彗星の欠片は、高値で取引されることもある宝石の一種だ。

地球に落ちて砕けた隕石の破片であり、宝石の中でも特に希少なものとされている。
 ▼ 103 ガタブンネ@レベルボール 16/11/05 00:27:41 ID:hubIadJg [3/6] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
少女(さっき守ろうとしてたのって、これなのかな?)

そんな貴重なものを受け取って良いのか……少女とレシラムが困惑していると、

女医「助けてもらったお礼に、あなた達にプレゼントしたいみたいよ。受け取ってあげて!」

少女「そういうことなら、仕方無いよね//」

レシラム「もえるーわ//」

レシラムは イーブイから 彗星の欠片を 受け取った!

イーブイ「いぶーい!!」

宝物を渡したイーブイは、元気よく帰っていった。

……。

ちなみに先程のお姉さん(名前はミレイというらしい)は「大事な人の晴れ舞台を見届けたい」と、オーレ地方から遥々やって来たそうだ。

その後のイーブイの快復を知って安心し、バトルドームの方へと向かって行った。

少女「それじゃあ改めて、私達もバトルハウスに向かうとしますか!」

レシラム「もえるーわ!」
 ▼ 104 wO00PU/GdU 16/11/05 00:29:05 ID:hubIadJg [4/6] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
司会『そして1位は……』

少女「あっ……」

バトルハウスに着くと、既に1組目の結果発表だった。

場内は当然満席で、エントランスでも沢山の人々が巨大モニターに釘付けになっている。

司会『……なんということでしょう!ハルカさんとトウコさんが同点であります!』

ざわ……ざわ……

Oh……ナンテコッタ……

司会『というわけで!これからお2人には、サドンデスを行っていただきます!』

観客「「「ワアアアアアアア!!」」」

少女「こんなことって……」

ルチア「準決勝ではよくあることだよ!」

少女「ルチアさん!どうしてここに?」

ルチア「出番までまだ時間があるから、ちょっと様子を見に来たよ!」
 ▼ 105 wO00PU/GdU 16/11/05 00:31:29 ID:hubIadJg [5/6] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
グランドフェスティバル等の大きな大会においては、1位が決まらなかった場合はサドンデスに突入する。

サドンデスは1対1のバトル形式で行われる。そして制限時間が設けられており、タイムアップ後のポイントがより多い方の勝ちとなる。

ハルカ「どんな相手でも全力だよ!頑張ろうね!」

おきがえピカチュウ「ぴかぴか!」

トウコ「相手はかなりの強敵……気を引き締めていくよ!」

ジャローダ「じゃろるろろ!」

少女(ハルカさんとトウコさんのサドンデス……どっちが勝つんだろう?)



【突然の安価】
・勝者
>>107
 ▼ 106 wO00PU/GdU 16/11/05 00:35:26 ID:hubIadJg [6/6] NGネーム登録 NGID登録 報告
(何故かコテが外れてしまっていますが>>101>>103>>1です、失礼致しました。また今後暫くはトリップのみで更新する予定です、ご了承ください。)
 ▼ 107 ォレトス@マグマブースター 16/11/05 00:57:20 ID:GLel4C.Q NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ハルカ
 ▼ 108 wO00PU/GdU 16/11/09 00:32:24 ID:28f7hU6w [1/6] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
司会『それでは、バトルスタート!!』

トウコ『いくよジャローダ!とぐろをまく!』

ジャローダ『じゃろっ!』シュルシュルシュル

先攻は素早さの高い方、すなわちトウコのジャローダとなる。

綺麗な円を描くジャローダの姿は、それだけでも上品な佇まいであった。

ルチア「おおおっ!なんとエレガントなモーション!何気ない所作にも感じられるロイヤリティ!!」ガタンッ

少女「?!」ビクッ

レシラム「?!」ビクッ

ハルカ『私達だって……!ピカチュウ、かげぶんしん!』

ピカチュウ『ぴっかぁ!』ヒュンヒュンヒュン

少女「分身も同じポーズ取ってる……凄い!どれが本物か分からないよ!」

ルチア「嗚呼!シンクロするキュートなピカチュウ達……とってもファンタスティック!!」キュンキュン

少女「る、ルチアさん?!(凄いのは分かるけど、ちょっとはしゃぎすぎじゃないかな……?)」
 ▼ 109 wO00PU/GdU 16/11/09 00:36:04 ID:28f7hU6w [2/6] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
トウコ『(やっぱり影分身で調子を上げてきたか……でも大丈夫!)ジャローダ、めざめるパワー!』

ジャローダ『じゃろおお!!』

ヒュウウゥ……パァァァァァンッ!!

ピカチュウ『ちゃあ?!』グラッ

ジャローダの放っためざめるパワーは扇状に広がり、ピカチュウの分身達を一瞬で散らした。

ハルカ(さすがトウコちゃん、それでこそ私が見込んだトレーナー!でも、勝つのは私だよ!)

ハルカ『ピカチュウ、ほっぺすりすり!』

ピカチュウ『ぴっか!』タタタッ

ジャローダ『?』

ピカチュウ『ちゅっ♪ちゅっ♪ちゅう!』スリスリスリ

ジャローダ『じゃrrrr……』ビリビリ

ルチア「あぁん!2人ともすっごくワンダフル!!もうドキドキが止まらないよぉぉ!!」ハァハァ

少女(もう駄目だこの人)
 ▼ 110 wO00PU/GdU 16/11/09 00:39:41 ID:28f7hU6w [3/6] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
――。

その後暫くは、お互いに一歩も譲らない激しい攻防戦が続いた。

そして、制限時間が残り1分を切った頃。

ハルカ『(よし、今だ!)これで決めるよ……ワイルドボルト!!』

トウコ『(それならこっちは、これだ!)リーフストーム!!』

ピカチュウ『ぴかぴかぴかぴかぴか……』バチバチバチ

ジャローダ『じゃろろろろろろろろ……』ゴゴゴゴゴ

ハルカ・トウコ『『いっけぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!』』

ピカチュウ『ちゅうぅぅぅぅぅぅぅ!!』バァン

ジャローダ『じゃろぉぉぉぉぉぉぉ!!』ゴォォ

少女(なんて迫力の一騎打ち!!これは一体、どっちが勝つんだろう?!)

ルチア「はああんっ!とってもエキサイティング!!」ハァハァ

ズドォォォォォォォォォン!!

ハルカ『……』

トウコ『……』
 ▼ 111 wO00PU/GdU 16/11/09 00:44:11 ID:28f7hU6w [4/6] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
両者が大技で激しく打つかり合い、ステージが黒い煙幕に包まれた。

少女「どうなったの?」ハラハラ

レシラム「しゅぼぉ……」ハラハラ

煙幕が晴れると、そこにはボロボロの2匹が立っていた。しかし……

ジャローダ『じゃ、ろ……』バタンッ

司会『はっ!?ジャローダ、戦闘不能(バトルオフ)!よって決勝進出は……ハルカぁぁぁ!!』

ハルカ『……!!』

司会『おめでとうございます!』

ハルカ『やったぁ!ありがとうピカチュウ!』ピョンピョン

ピカチュウ『ちゃあ〜♪』

激戦を見事に勝ち抜いたピカチュウが、可愛らしいガッツポーズを決めていた。



ルチア「なんとワンダフル!憎らしいほどエレガント!だけどとっても……

グロリアスッ!!」キメッ

観客(ルチアちゃん、何やってるんだろう……?)
 ▼ 112 wO00PU/GdU 16/11/09 00:45:22 ID:28f7hU6w [5/6] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
少女「コンテストだったことを忘れるくらい、凄いバトルだったね!見てるこっちが汗かいちゃった……」

レシラム「もえるーわっ!」

トウコ『うーん、全力出し切ったつもりだったんだけどなぁ……でも相手がハルカさんなら仕方ないか。ありがとうございました!』

ハルカ『こっちこそ、久しぶりに良いバトルが出来たよ!ありがとう!』

そうして2人が握手を交わすと、自然と喝采が沸き起こった。

少女とレシラムも、立ち上がって拍手をしていた。

少女「上手く言葉に出来ないけど、すっごく良いものを見せてもらったね!」

レシラム「んばーにんががっ!」



少女(でもトウコさん……明るく振る舞ってるけど、本当はきっと凄く悔しいよね)
 ▼ 113 wO00PU/GdU 16/11/09 00:47:21 ID:28f7hU6w [6/6] NGネーム登録 NGID登録 報告
ルチア「はっ!」ガタッ

少女「?」ビクッ

ルチア「そろそろスタンバイしなきゃ!私もあの2人に負けないくらい良いモノ見せてあげるから、応援よろしくね〜!」トタタタッ

少女「あっはい!頑張ってくださーい!」

レシラム「もえる〜わ〜!」ヒラヒラ

少女(ルチアさん、見た目とは裏腹にとってもエキサイティングな人だったなぁ……)

だがそんなギャップすら愛おしく感じるのが、ルチアの持つ不思議な魅力である。

少女「よし!今度こそ場内に入って、ルチアさん達のステージを楽しもうか!」

レシラム「わーい!」
 ▼ 114 wO00PU/GdU 16/11/12 00:21:54 ID:ayjRk9Mc [1/5] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
※この先には実在の人物をモデルにしたキャラクターも少し登場します

そして、準決勝2組目が始まった――。

司会「まずはこの方!」

ルチア「行くよ〜!」

チルル「ル〜♪」

観客達「「「「わああああああ!!」」」」

親衛隊「「ル・チ・ア!ル・チ・ア!」」

ファン「「チ・ル・ル!チ・ル・ル!」」

優勝経験もあるトップスター・ルチアが1番手だ。

少女(うわぁ、親衛隊もあんなに沢山!本当に凄い人気だなぁ……)

登場しただけで会場の雰囲気すら変えてしまうその存在感は、やはり圧倒的だ。

少女(これだけの人気だと、きっと他の出場者にプレッシャー与えてるよね?)
 ▼ 115 wO00PU/GdU 16/11/12 00:23:21 ID:ayjRk9Mc [2/5] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
司会「お次はこの方!」

ユウキ「よっしゃ行くぜ!」

ジュカイン「ジュカー!」

女子達「「きゃあああああああ!!」」

子供A「わーい!ジュカインだぁ!」

子供B「ジュカインかっけぇ!!」

今度は黄色い歓声と子供達のはしゃぎ声で会場が埋め尽くされた。

彼はコンテスト界では『ニューヒーロー』と呼ばれているトレーナー・ユウキ。

普段はオダマキ博士の助手として、フィールドワークやバトルに明け暮れているらしい。

少女(きっと旅やバトルで相当鍛えられたんだね。見るからに強そうなジュカインだ!)

彼らは決してルチアが作った雰囲気に飲み込まれること無く、新たに自分の空間を作り出した。

これもまた実力と、それに裏付けられた度胸が為せる技だろう。
 ▼ 116 wO00PU/GdU 16/11/12 00:24:39 ID:ayjRk9Mc [3/5] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
司会「続いては、この方!」

3人目は、他の地方からエントリーしたエリートトレーナー。

ダブルバトルの世界大会で優勝したこともあり、かなりの実力者として有名な人物だそうだ。

そんな彼のパートナーポケモンは……

パチリス「ちぱちぱ!!」

男達「「「うおおおおおおおお!!」」」

やはりバトルにおける強者ということもあってか、今度は男性の太い歓声が響き渡る。

パチリス「ちぱっ☆」

少女「かっ、可愛い//」トゥンク

レシラム「もえるーわ//」トゥンク

女性「キャー!パチリスさーん!」

一方で女性達の心も、パチリスの可愛さでしっかりと掴んでいる。



だが実はこのパチリスこそ、彼を世界大会で優勝に導いた功労者なのだ……。
 ▼ 117 wO00PU/GdU 16/11/12 00:26:18 ID:ayjRk9Mc [4/5] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
司会「最後はこの方!」

モワッ……

ザワザワザワ…

観客A「なんだ?!」

会場全体が、謎の黒い霧に包まれる。

観客B「おい、あれ!」

するとステージの中央に、突如ブラックホールのような何かが出現した。

そして……

ダークライ「グ ガ ガ ガ ギー」ヌッ

そのホールの中から、なんとダークライが登場したのだ。

…… …… ……

観客達「「「わあああああ!!」」」

一瞬の静寂を挟んだが、すぐに会場は大いなる興奮に包まれた。

少女「えっ……(どうしてダークライがこんな所に?!)」
 ▼ 118 wO00PU/GdU 16/11/12 00:30:48 ID:ayjRk9Mc [5/5] NGネーム登録 NGID登録 報告
ダークライ……それは少女の故郷では『幻』と呼ばれる存在であると同時に、多くの人々にとって恐怖の対象でもある。

まさかこの場所でそんなポケモンを見ることになるとは、少女は全く予想していなかったのだ。

少女「あっ、あの人!何処かで見たことあるんだけど……(あれっ?いつ何処で見たんだっけ?)」ウーム

レシラム「?」

ダークライのトレーナーは、タクトという名の長髪の男性。

まるでダークライを擬人化したかのような、怪しく独特な雰囲気を醸し出している。

少女がその人物に見覚えが有るのは間違いないのだが、何処で見掛けたのかは結局思い出せなかった。



【安価】
・決勝進出者
>>119
※上述の4人の中の誰かでお願い致します
 ▼ 119 クティニ@レインボーパス 16/11/12 07:10:37 ID:Sj1Gjsrg NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ルチア
 ▼ 120 グトリオ@げんきのかたまり 16/11/12 10:07:49 ID:pFD7Y5Wc NGネーム登録 NGID登録 報告
タクト
 ▼ 121 wO00PU/GdU 16/11/17 01:03:08 ID:5VuDm482 [1/3] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
二次審査では、強者達による個性的かつ圧巻のパフォーマンスが次々と展開されていった。

世界王者「パチリス、このゆびとまれ!」

パチリス「ちっぱぁぁぁ!」クイッ

ウオオ!パチリスサァァァン!!

パチリスサン!トッテモカワイイワ!!

レシラム「もえっ!もえるーわ!//」

――。

タクト「ゆけっ、ゴーストダイブ!」

ダークライ「……」スッ

シーン

観客一同「「……(ドキドキ)」」

ダークライ「グガギィ!!」ババーン

ウオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!

少女(消えたり現れたり、まさに自由自在って感じ!)
 ▼ 122 wO00PU/GdU 16/11/17 01:04:59 ID:5VuDm482 [2/3] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
ユウキ「俺達だって!行くぜ!」

ジュカイン「ジュカー!!」メガシンカァ

ユウキ「今だ!夢想・樹海新生!!」

メガジュカイン「ジュッカァァァァァァ!!」ギュイーン

ワァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!

ニア「もしかして今のは、バーストアタック?!まさか、他の地方にも使いこなせる人がいたなんて……」

観客K「ジュカイン、強い!カッコいい!」

――。

しかし、会場を最も盛り上げたのは――

ルチア「行くよ!マジカル☆エボリューション♪」

チルル「ルゥゥゥゥゥ!」メガシンカァ

ルチア「からの……ぐれーす★ファンタジー!!」

チルル「チルッチルルルルゥ!!」

キラキラ☆ クルクル♪
 ▼ 123 wO00PU/GdU 16/11/17 01:08:06 ID:5VuDm482 [3/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
少女「あうっ?!(眩しい……)けど、キラキラしててすっごく綺麗!!」

チルル「ル!!」キメッ

親衛隊「「フゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!」」

ワーワー!!キャーキャー!!イエーイ!!サイコー!!

大人のお姉さん「ルチアちゃん素敵!」

怖いお兄さん「激マブの激アツだぜ!」

ロゼリア「ゼリ!ゼリアーッ!」

どんな状況であっても自分の空間を新たに作り出せる演出力と存在感が、コンテストのプロ・ルチアの絶対的な強みであることが窺える。

少女(チルタリスをずっと見てたら天井が星空に見えてきた……これもルチアさん達のパワーかな?)

レシラム「もえるーわぁ……」ウットリ



司会「以上で2次審査は終了となります!」

少女「えっ(もう少し見ていたかった……)」

レシラム「しゅぼ……」

案の定、ルチアが決勝進出を果たした。
 ▼ 124 wO00PU/GdU 16/11/17 23:12:22 ID:txkj7tEw [1/5] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
少女「他の人達も良かったけど、やっぱりライブアピールはルチアさんのが一番洗練されてた感じだよね!」

レシラム「んばーにんががっ!」

少女「……っと、次は屋外特設ステージでエキシビションか」

レシラム「もえるーわ♪もえるーわ♪」

――。

普段よりハイテンションな少女達が特設ステージに着くと、異様な雰囲気の人集りが出来ていた。

少女「何かあったのかな?」

アナウンス『繰り返します。前回優勝者・ア……マ氏は降板となりましたので、エキシビションはプログラムを変更して行います』

少女「えっ?そんなことって……」

ザワ…ザワ…

他の観客達の話によると、前回優勝者には「ドーピングの発覚」や「悪の組織との癒着」などといった『黒い噂』が幾つかあるとのこと。

また「本業は科学者で、最近は何か怪しい研究に没頭しているらしい」という話も耳にした。

ただしコーディネーターとしての評価は概ね上々で、どうやら『生きた現代アート』という二つ名を持っているようだ。

少女(一体どんな人物なんだ……?)
 ▼ 125 wO00PU/GdU 16/11/17 23:14:53 ID:txkj7tEw [2/5] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
そんな彼の代わりにエキシビションに登場したのは、壮年の紳士。

キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!

彼がステージの上で一礼すると、会場は一気にヒートアップした。

人妻「ああっ!アダン様〜!」

マダム「アダン様ァ!!」

中年男性「先生ー!!」

青年「師匠〜!!」

彼はレジェンドコーディネーター兼ホウエンチャンピオン・アダンである。

ジムリーダーを務める傍ら、黎明期のコンテストで華々しく活躍。

グランドフェスティバルでは何度も優勝を重ね、史上初の殿堂入りを果たした。

その後もジムリーダー兼トップコーディネーター・ミクリを始め何人もの優秀なコーディネーターを育成・輩出。

現在でもホウエン地方コンテスト界の絶対的権威として君臨しており、明日の決勝でも審査員を務める予定である。

少女(って、パンフレットに書いてあった)
 ▼ 126 wO00PU/GdU 16/11/17 23:16:02 ID:txkj7tEw [3/5] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
そして大歓声の中、彼がプロデュースする『みずタイプ・イリュージョン』が始まった。

アダン「Let's go!」パチンッ

ラブカス1「ランランルー♪」ヒラッ

ラブカス2「ランランルー♪」クルッ

ナマズン「ずんっ!」ドパァン!

男性客「おおおっ!!」

女性客「さすがアダン様〜!」ウットリ

アダンの指示に合わせ、一糸乱れぬ華麗な演技を披露する水タイプのポケモン達。

それはまるで、しっかりと連携の取れたオーケストラと指揮者が奏でる交響曲のようだった。

ポケモン達が動く度に揺れる水面や弾ける水滴も、午後の陽射しに照らされ絶妙な演出になっている。

少女「綺麗……まるで芸術作品の中に入り込んだみたい!」

レシラム「もえるーわぁ!」
 ▼ 127 wO00PU/GdU 16/11/17 23:17:48 ID:txkj7tEw [4/5] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
そんなエキシビションは順調に進行し、いよいよクライマックスに差し掛かった。

アダン「ファイナル……」

キングドラ「グドドドドドドドド……」

アダン「スプラッシュ!!!」

キングドラ「グドラァァァァァ!!!」

ザッッパァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!

会場「「「うおおおおおおおおお!!」」」

キングドラ達が放つ大技と共に、水飛沫が盛大に打ち上がった。

少女「ううっ……」ビショビショ

レシラム「しゅぼ……」ビショビショ

どちらかといえば後ろ寄りの席に着いていたはずの少女とレシラムも、その水飛沫を食らってしまった。

それ程までに、彼らの技は強大なものであったのだ。



エキシビションが終了すると、辺りは観客達のスタンディングオベーションで包まれた。
 ▼ 128 wO00PU/GdU 16/11/17 23:19:28 ID:txkj7tEw [5/5] NGネーム登録 NGID登録 報告
レシラム「もふ……もふっ?!」

少女「どうしたの?」

素っ頓狂な声に驚いた少女がレシラムを見ると、額から鱗のようなものを剥がしていた。

少女「えっ、ハートのウロコ?どうしてレシラムに?」

トウコ「さっきのエキシビションの中で、アダンさんがバラ撒いてたんだよ」

少女「ぽわーお?!」ビクッ

不意に後ろから、それも意外な人物に声を掛けられた少女は驚きのあまり、謎の言葉を発してしまった。

……トウコの話によると、アダンが先程のようなパフォーマンスを披露する際には、ほぼ必ずハートのウロコを撒いているという。

トウコ「そのハートのウロコを手に入れた人やポケモンには良い事が起こる、っていうジンクスもあるんだよ!」

レシラム「もへぇ〜」

少女「良かったね、レシラム!」

レシラム「もえるーわ!」ニッコリ

少女(本当かどうか分からないけど、悪いことじゃないし素直に喜んだ方がいいよね)
 ▼ 129 ンギラス@フォーカスレンズ 16/11/19 09:38:01 ID:vv6qj/cs NGネーム登録 NGID登録 報告
支援支援♪
 ▼ 130 リバード@エネコのしっぽ 16/11/19 12:17:54 ID:RIL6N.Cc NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しぇぇん
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