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俺は先ず、まだ死後間もない親ポッポから食い始める。こいつは体格的に雌だろう。巣に一羽しか居なかったことを考慮すると、雄の方は餌を探索しに行ってるんだろう。帰宅して目前に広がる光景にそいつはどんな表情をするだろう。どんな事を思うだろう。愛妻と愛子を喰い殺されて、怒るだろうか、悲しむだろうか、またどちらもか、えもいわれぬか。どの道そいつもいたぶった挙句晩餐にする予定だから、どう思おうとも構わない。構わんが古今真面目に生きてきて相方を手に入れて、ようやく卵が生まれて人生の絶頂これからと云う時に想像もせぬ惨劇が起こったんだから激しく動揺するに違いない。その姿を想像して貪る母親ポッポの味は格別だ。頭頂部と羽と尾を食い残して、お椀状の巣の淵に立てておく。大航海時代の海賊ごっこをやりながら、今度はタマゴに手をかける。一個目は卵の頭頂部を自慢の爪で切断して、飲むようにちゅうちゅう吸ったもか。これがまた美味かった。二個目も同じように食って、三個目に手を伸ばそうとすると、父親ポッポご出勤から帰宅する。さあどんな苦悩を見せてくれると期待したが、あいにく余りの悲惨な場面にぽっくり気絶してしまった。木下にさっき捕まえてきたみみずが嘴から落ちていく。余り反応が面白くないので辻斬りでさっさと断首して引導を渡す。周囲にポケモンは俺だけになった。