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【SS】ポケダン 虹の冒険隊

 ▼ 1 ◆/ui4bsDDqI 15/05/25 01:05:25 ID:BVLB/KTo [1/22] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
半年くらい前に同じSSを書いていたのですが、途中で終わらせてしまったので再び書くことしました。
スレタイ通りのポケダンのSSになりますが、オリジナル要素もいくつかあるため、駄目だと思われた方はとんぼ返り推奨。
それと、視点がキャラや第三者(語り手)でコロコロ変わる場合があるので、もしかしたら少し読みにくいかもしれません。
最後に、これからの更新時間は
毎回、夜の0時30分からにするつもりです。
 ▼ 2 ベトベトン@こだわりスカーフ 15/05/25 01:06:27 ID:jQ.a0vBc [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
とりま支援しておく
 ▼ 3 キノ◆lnEOBF5j7c 15/05/25 01:06:38 ID:0jqEo8nQ [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
楽しみにしてます!
不思議のダンジョン好きなんで!
 ▼ 4 デスカーン最高!!◆BtgcU5SZrw 15/05/25 01:07:31 ID:9gISY8gM [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
 ▼ 5 ◆/ui4bsDDqI 15/05/25 01:08:00 ID:BVLB/KTo [2/22] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
森の中のとある一軒家。

「マフォクシーおばあちゃん!こんにちは!」
「おや、ピカチュウくんもピチューちゃんも一緒かい」
「こんにちは!」
「あ、アップルパイだ!わたしマフォクシーおばあちゃんのアップルパイ大好き!」
「ふふふ。ありがとう。さぁ、もうすぐ出来上がるからお座り」
「ほら、フォッコも」

どこにでもあるような普通の家。
その中でこの家族は、暖かで穏やかな日常を過ごしていた。
家に入るや、甘い香りに顔が緩む妹とそれをなだめる兄。
キッチンでアップルパイを作っているおばあちゃん。
家の中にはアップルパイの甘い香りが漂っていた。

そんないつも通りの日常をソファの上で眺める少女。
少女はほのか寂しげに微笑んだ。
 ▼ 6 ◆/ui4bsDDqI 15/05/25 01:08:46 ID:BVLB/KTo [3/22] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>4
そうです
今回は途中で終わらせないようにします

>>3
>>2
ありがとうございます
 ▼ 7 ◆/ui4bsDDqI 15/05/25 01:09:26 ID:BVLB/KTo [4/22] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
*

ある栄えた町。
既に太陽は地平線に半ば沈んでいた。
夕暮れ時になれば町はオレンジ色に染めあがり、昼間とはまたひと味違ったモダンな雰囲気を一層醸し出す。
この時間に鳴る、町のシンボルの時計台の鐘はこの町の住人の1日の疲れを癒してくれた。
ちょうど午後6時に、町中に響き渡る鐘の音色に負けず、町は賑やかなポケモンの声で溢れていた。

商店街は活気に溢れ、辺りはポケモンたちで埋め尽くされる。
町を歩けば、今晩の食材を買いに来た家族、客を呼び込む商人の活きの良い掛け声、疲れきって帰還してきた冒険家たちが多くうかがえる。
そんなポケモンたちで賑わいを見せるこの町。
 ▼ 8 デスカーン最高!!◆BtgcU5SZrw 15/05/25 01:10:10 ID:9gISY8gM [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 9 ◆/ui4bsDDqI 15/05/25 01:10:22 ID:BVLB/KTo [5/22] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しかし、今日の町は全く違った。
町は真っ赤に染めあがり、不気味な雰囲気を醸し出していた。
いつもはこの町の住人を癒してくれる時計台の鐘も鳴っていなかった。
商店街は逃げ惑うポケモンたちと商品ごと崩れた屋台で一面覆われていた。
子どもを慌てて探す母親、瓦礫に埋もれたポケモンを助けようとする男、猛火を消そうと奮闘する水ポケモン。
そう、いつもは穏やかな活気を賑わせていたこの町は、この日、業火に襲われていた。
 ▼ 10 ◆/ui4bsDDqI 15/05/25 01:12:03 ID:BVLB/KTo [6/22] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
町の外へと逃げ惑うポケモンたちの波の中、その波に逆らいながら走り回っているあるポケモンがいた。
そのポケモンは降りかかる火の粉をものともせず、辺りを物思いで見回した。
そのポケモンはこれ以上何一つさえ考えることなどできないほど、頭の中はたった一つの想いで埋まっていた。
これまで自分を愛してくれた大切な祖母。いったいどこにいるのだろうか。
次第に頭が混乱していった。

もしかしたら…。いや、そんなことない…。でも…。

随分と走り回り、体力の限界などとうに過ぎていたが、心がからだを動かしていた。

しかし、祖母と会うことはなかった。

「マフォクシーおばあちゃん…」

そう言うと、そのポケモンは業火の中で意識を失い倒れ伏した。
 ▼ 11 ◆/ui4bsDDqI 15/05/25 01:13:30 ID:BVLB/KTo [7/22] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
*

これは私が彼に会う、ちょっと前のお話し・・・

あの日は、厚い雲が空の大半を覆っていて、ぬるめの風が吹いていたかな。

わたしたちは町外れの森の中の、他とは違う形をした木に。そう、木に住んでいるの。

フォッコ「おっはよーーー!!」
ピカチュウ「うわわわわぁあっ!」

木と言っても、幹の上に立派にたたずむログハウスとかじゃなくて、空洞になっている木の幹の中に住んでるの。

そんな不思議なかたちをした木に住んでいるのは、わたし、フォッコとそれとピカチュウ。
 ▼ 12 ◆/ui4bsDDqI 15/05/25 01:14:46 ID:BVLB/KTo [8/22] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウってばもうお昼前なのにまだ寝ていたんだから。
わたしの声は、寝起きのピカチュウの頭を響かせるには十分すぎるほどの大きさだったみたい。
予想もしない目覚めで、ピカチュウも慌てて大きな声を出して、それにわたしもびっくりしちゃった。

ピカチュウ「ななな何?!」

うつろうつろなピカチュウの目から見えたのは、まるで今日遠足を迎える子どものような、楽しみを隠しきれないにこやかな顔をしたフォッコだった。

フォッコ「待ちに待ったこの日!」
フォッコ「冒険隊になれる日!」

ピカチュウもようやく、目がはっきりと覚めたようだった。
 ▼ 13 ◆/ui4bsDDqI 15/05/25 01:16:37 ID:BVLB/KTo [9/22] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
*

木の中にある家とはいえ、窓もあり、家具もあり、雑草が生えてる土の上にいるわけではなくちゃんとした床もある。
家具があるといってもほんとに最低限のものしかない。
キッチンや、ベッドや本棚…
この家には本棚が5つあり、家の大きさを考えれば5つは多すぎなくらいだった。
しかも、一つの本棚には、どこかの偉いポケモンが書いたような本や、天候に関する知識が載っている本、地理に関する本、それ以外にも古くページが切れているような本などなど様々な本が、びっしりと詰まっている。
ここが二階で、少しボロい床だったら、床が抜けているかもしれない。

もちろん、上三つのしか家具が無いわけではない。
 ▼ 14 ◆/ui4bsDDqI 15/05/25 01:17:13 ID:BVLB/KTo [10/22] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
遅めの起床のピカチュウのおかげで、遅めの朝昼兼用の食事を二匹は取った。
食事中でもフォッコは、わくわくを隠しきれずにいたのをピカチュウはあえて言わないように食べるのを続けていた。

冒険家になるのはフォッコの夢だからな…。

ピカチュウは少し曇ってる空を、窓越しに見つめた。
 ▼ 15 ◆/ui4bsDDqI 15/05/25 01:18:19 ID:BVLB/KTo [11/22] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
*

朝食を終えた二匹は早速、出発のしたくを始めた。

*

したくを終え、先に外に出ていたフォッコは背負ったリュックの紐の結びを確認していた。
少し経ち、ピカチュウも外に出てきて、家の扉を閉じた。

フォッコ「もう遅いよぉ、ピカチュウ」
ピカチュウ「ははは、ごめんごめん」

フォッコ「じゃあ行こっか!」
ピカチュウ「ああ」

二匹は期待に胸を膨らませ、家をあとにした。


だけど、まさかあんなことになるなんて全然思わなかったなぁ。
 ▼ 16 デスカーン最高!!◆BtgcU5SZrw 15/05/25 01:19:17 ID:jQ.a0vBc [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
前回とは違うんだな
続き書くと思ってた
支援
 ▼ 17 ◆/ui4bsDDqI 15/05/25 01:20:17 ID:BVLB/KTo [12/22] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
冒険隊――
第一に冒険をすることをモットーとし、未開拓地、ダンジョンなどへの調査、開拓や各地の情報収集、救助、物資調達などの活動を目的に作られ、ポケダン協会に管理されている。
冒険隊になるためにはまず、協会の認証試験を受け、それに合格することで協会に正式なチームとして登録され、それで初めて冒険隊として名乗り、活動することができる。
認証試験は毎年開催され、志願する受験者は子どもや大人も関係なく、様々なポケモンが大勢いる。

と、今はこれくらいで説明を終えるがそれ以外はまた今度。


フォッコとピカチュウはこの日、冒険隊になるための申請をしようとしていたのであった。
 ▼ 18 ◆/ui4bsDDqI 15/05/25 01:21:23 ID:BVLB/KTo [13/22] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
正午も過ぎ、太陽もちょうど真上に差し掛かっていたが雲で厚く覆われ、何とも言えない天気になっていた。
フォッコとピカチュウは、明日か明後日には雨でも降りそうだねなどと話をしている内に、認証試験を受けるための、目的の町に到着していた。

フォッコ「確か試験の応募は、この町にあるポケダン協会本部でできるんだったよね」

ピカチュウ「ああ。もう受付も開始してるだろうし早く行こう」

ピカチュウが起きるのが遅かったらね。
と、フォッコはつっこみをいれたくなった。
だが他のことに気付いた。
それからフォッコはピカチュウの顔をうかがい、にやっと微笑んだ。

ピカチュウ「な、何だよ」

フォッコ「やっぱりピカチュウもわくわくしてるんだなって思って」

ピカチュウ「別にそんなんじゃないってば…」

ピカチュウは図星をつかれたようで、照れを隠すようにフォッコを一度見てから顔を背けた。
 ▼ 19 ◆/ui4bsDDqI 15/05/25 01:22:15 ID:BVLB/KTo [14/22] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
フォッコ「ふふっ。でもね、嬉しいんだよ。ピカチュウがいなかったらわたしもこうやって冒険隊を目指してなかったし、何より……あ、待ってよ!」

ピカチュウはそれ以上聞いていたら、照れを隠しきれないと思い、すたすたと早歩きをし、先に行ってしまった。
そんなピカチュウの後ろ姿を眺めながら、フォッコはくすっと静かに優しく微笑んだ。

ピカチュウ「ほら早く!」

フォッコ「うん!」

フォッコはピカチュウの後を追った。
追ってくるフォッコをピカチュウは少し寂しげに見つめた。
 ▼ 20 ◆/ui4bsDDqI 15/05/25 01:23:45 ID:BVLB/KTo [15/22] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
この町の名は"アドベンチャータウン"。

商業でとても栄えた町で、数多くの商店が立ち並んでいる。
さらに、この町が位置する場所のおかげもあり、流通の起点や中継所にもなっており、この町には様々な地域の特産品や珍しい品も数多く集まってくる。
さらには、ポケダン協会の本部があることでも有名。
協会へは、冒険隊を志願するポケモンたちにとっては、必ず訪れなければならない場所であり、それに加え、新人だけでなく熟練の冒険家たちや、さらには保安官なども多く訪れる。
なので、特産品や珍しい品を求めて来るポケモン。冒険家や保安官のポケモン。
そんなポケモンたちが多く訪れてくるので、町はいつも活気で溢れている。
そんなわけもあり、王国内では上位に入るほどの、大きく栄えた町である。

通称、"始まり"と"出会い"の町。
 ▼ 21 ◆/ui4bsDDqI 15/05/25 01:24:58 ID:BVLB/KTo [16/22] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウ「ここがポケダン協会か」

フォッコ「ちょっとドキドキしてきた…」

ピカチュウ「ここに来て今さら何言ってんだよ」

フォッコ「じゃあピカチュウは緊張してないの?」

ピカチュウ「まあね」

フォッコ「え〜!」

ピカチュウ「さ、早く入ろう」

ピカチュウが早速入ろうとしたところ、足下の、入り口に続いてる段差にこけて、顔からずたんと倒れてしまった。

警備員「ぼうや、ここ段差だから気を付けてね」

フォッコ「ピカチュウ!大丈夫?」

ピカチュウ「だ…大丈夫」

ピカチュウがよろりと立ち上がった。

フォッコ「やっぱピカチュウも緊張してるんじゃん」

ピカチュウ「…」

ピカチュウは何とも複雑な顔をしていた。
それから二匹は警備員のミルホッグにおじぎをして、ポケダン協会へ入った。
 ▼ 22 ◆/ui4bsDDqI 15/05/25 01:26:40 ID:BVLB/KTo [17/22] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
*

フォッコ「えぇ!?わたしたち冒険隊になれないの!?」

町の中に真っ直ぐにそびえ立つ、高層の建物。
ポケダン協会。
その10Fにある、冒険隊を志願する受験者たちをむかえる受付場。
どの受付もやはり冒険隊志願者が集まっており、少しフロアは騒がしくなっていた、
しかし、あるひとつの受付は、他よりいっそう騒がしくなっていた。

受付「ああ、そうだよお嬢ちゃん」
 ▼ 23 ◆/ui4bsDDqI 15/05/25 01:27:57 ID:BVLB/KTo [18/22] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
フォッコ「何でですか!わたしたちが子どもだからですか!子どもじゃダメなんですか!」

ピカチュウ「おいおい落ち着けって」

受付「…」
受付「いいかいお嬢ちゃん」

フォッコ「はい?」

受付「確かに冒険隊になるための認証試験を志願する子どもは毎年いるさ」

フォッコ「うんうん」

受付「お嬢ちゃんと同じくらいの歳でも冒険隊にはなれる」

フォッコ「じゃあ!」

受付「だけれどもだ」
受付「認証試験の受験にはいくつか決まりがあるんだよお嬢ちゃん」

フォッコ「え?」
 ▼ 24 ◆/ui4bsDDqI 15/05/25 01:29:17 ID:BVLB/KTo [19/22] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウ「決まりって?」

受付「まず冒険隊の活動ってのは危険が伴うものばかりだ」

受付「それで死んでしまった者も今までに大勢いる」

受付「分かるか。成り立てにいきなり大がかりな依頼は来ないが、協会も力の無い者がいても迷惑な話だ」

受付「それに一匹、二匹でまともな活動ができると思うか?」

受付「答えはNOだ」

受付「だから認証試験を受けるには最低三匹以上のメンバーが必要なんだ」

受付「だがお嬢ちゃんらは二匹しかいないじゃないか」

受付「ましてやまだ子どもだ」

受付「そんなのが例え冒険隊になったとしても依頼の一つもこなせないだろうな」
 ▼ 25 ◆/ui4bsDDqI 15/05/25 01:32:12 ID:BVLB/KTo [20/22] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
フォッコ「えっと…つまり」

ピカチュウ「あと一匹メンバーがいないと試験は受けられないと」

ピカチュウはあえて、この受付に突っ込まなかった。
多分、この受付に自分等の意見を言っても通じないだろうと思ったからだった。

受付「そういうことだ。さあ、お家にお帰り。お嬢ちゃん」

フォッコはしゅんとした趣で、受付のポケモンに礼を一言言ってから受付から立ち去った。
ピカチュウはそんなフォッコを残念そうに思い、少し遅れて一緒に立ち去った。

受付のリングマは腕を組んで、むすっとした表情をし、次に待っていたポケモンを案内した。
 ▼ 26 ◆/ui4bsDDqI 15/05/25 01:33:40 ID:BVLB/KTo [21/22] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
とりあえず今回はここまで。次回へ続く
今さらですがこれはプロローグです。書き忘れました
 ▼ 27 キノ◆lnEOBF5j7c 15/05/25 01:34:33 ID:0jqEo8nQ [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
お疲れでーす
 ▼ 28 ◆/ui4bsDDqI 15/05/25 01:38:10 ID:BVLB/KTo [22/22] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>16
前回から半年くらい経ちましたからね
少し考え直しました
 ▼ 29 エルレイド@リザードナイトY 15/05/25 06:39:08 ID:7VVmtLoo NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 30 ニョロモ@リザードナイトX 15/05/25 06:58:51 ID:nuDc.VIM [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
おもしろい
 ▼ 31 マスキッパ@ラムのみ 15/05/25 10:47:24 ID:zm8AJLLI NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 32 アロフレ vjナエトル◆i.LpaQmEfg 15/05/25 12:15:43 ID:XlAxvX8I NGネーム登録 NGID登録 報告
wktk支援!!
 ▼ 33 ビリジオン@どくバリ 15/05/25 13:03:34 ID:CcLREsJo NGネーム登録 NGID登録 報告
リングマの受付とか恐すぎんよぉ
 ▼ 34 ユクシー@もののけプレート 15/05/25 16:53:35 ID:nuDc.VIM [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>33
それなw
 ▼ 35 ケッキング@でんきだま 15/05/25 20:35:24 ID:ug8PMY9Y NGネーム登録 NGID登録 報告
支援する
 ▼ 36 チゴラス@フィラのみ 15/05/26 17:11:37 ID:zR8jbixE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
前作から
 ▼ 37 チェリム@サーナイトナイト 15/05/26 22:22:37 ID:YWD0JWfI NGネーム登録 NGID登録 報告
支援あげ
 ▼ 38 ピカチュウ@きれいなハネ 15/05/26 22:49:47 ID:phU3776w NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 39 ◆/ui4bsDDqI 15/05/27 01:30:09 ID:CvG8wkPo [1/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

受付のリングマは立ち去る二匹をチラッと見た。

リングマ(やはりあんたの子だよ。あんたと同じ道を歩もうとしている。…おれは止めないぞ。あの子がこの道を望むと言うのならな)



リングマ(…あんたはどう思っているんだ?)

リングマは眉をひそめた。


カブルモ「あのお、おじさん?」

リングマ「おっと、すまないな。案内を続けようか」

リングマ「三匹揃ってはいるな。だがな、冒険隊というのはなあ…」

リングマは先程フォッコらに言ったことをそっくりそのまままた喋りだした。


カブルモ(何だかめんどくさいな…)


*

協会を出た二匹は、やはり落ち込んだままだった。

ピカチュウも大きくため息をし、自分も落ち込んでることを受け入れた。
それが自分でも少し意外だった。
 ▼ 40 ◆/ui4bsDDqI 15/05/27 01:31:11 ID:CvG8wkPo [2/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

フォッコ「はぁ…」

ピカチュウ「もう、そんなに落ち込むなって」

自分の落ち込みを晴らすように、フォッコにも声をかけた。

フォッコ「だってぇ…」

今日この日をとても楽しみにしていたこともあり、ショックも大きいようだったのがピカチュウには、一目もせずに分かった。


別に今じゃなくてもいいじゃないか。
そう言った者もいたが、そういうことではないのだ。

フォッコの思っていることとは…。
 ▼ 41 ◆/ui4bsDDqI 15/05/27 01:32:04 ID:CvG8wkPo [3/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

二匹は協会の入り口前でしばらく立ち尽くしていたので、とりあえず場所を移すことにした。

ここは大きく賑やかな町ということもあり、ポケモンの行き来も多いため、ピカチュウがそろそろ人目も気にし始めたということもあった。

辺りを見回して、近くの舗装されている散歩通りの脇に、綺麗に設置されているベンチに二匹は腰をかけることにした。


ピカチュウは落ち込んでいるフォッコに気のきいた言葉をかけようと、頭の中で模索していたが、フォッコが先手を取った。

フォッコ「うん!落ち込んでいてもしょうがない!」

ぐっと突然はりきったフォッコを、ピカチュウは目を丸くして驚いた。

フォッコ「あと一匹、わたしたちと一緒に冒険隊をやってくれるポケモンを探せばいいんだから!」

フォッコ「ぜーんぜん気にすることなんかないよ!」


ピカチュウは元気を取り戻したフォッコを見て、よかった、と思った。

 ▼ 42 ◆/ui4bsDDqI 15/05/27 01:33:50 ID:CvG8wkPo [4/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウ「ん、ようやくフォッコらしくなってきたじじゃん」

フォッコ「え〜、なにそれ」

フォッコは笑って応えた。

フォッコ「でも、すぐにじゃなくてもゆっくり探せばいいんだからね。大丈夫だよっ」

ピカチュウ「いや、どうやら冒険隊志願者の受付期間は1週間らしい」

フォッコ「えぇっ!」

ピカチュウは自分のカバンから取り戻した、冒険隊志願者への案内、という紙をフォッコに見せた。

フォッコ「そ、そんなぁ〜」

フォッコ「い、いや、でも大丈夫!きっとわたしたちと一緒に冒険隊をやってくれるポケモンはいる!」

ピカチュウ「なにそれ。勘か?」

ピカチュウは苦笑いをしながら聞いた。

フォッコ「うん!勘」

ピカチュウ「あーは、やっぱしな。ま、でもフォッコの勘はよく当たるからなぁ」

フォッコ「そう?」

フォッコはきょとんとした様子で聞いていきたので、自覚が無いのかよとつっこみを入れた。

でも実際フォッコの勘はよく当たるほうだった。
 ▼ 43 ◆/ui4bsDDqI 15/05/27 01:35:38 ID:CvG8wkPo [5/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
そのときピカチュウは自分でも何でこんなことをここで聞こうと思ったのか分からなかったが、おそらく無意識で聞こうとしたのだろう。

そう、後で感じたのだった。


ピカチュウ「なぁ、フォッコ…」

無意識で聞こうとしていたとはいえ、こちらも無意識にこういうことを言うのは気が引けるというか、気恥ずかしかったからか小さな声で言っていた。
だからここで聞くのを止められたのだろう。

ピカチュウが聞きたかったことを途中で止めたのは、フォッコがカバンから出した物を見たからだった。

ピカチュウ「!それは…」

フォッコ「うん、おばちゃんの残してくれた冒険日誌」

ピカチュウ「やっぱり持ってきたんだ」

フォッコ「わたしが冒険隊を目指したきっかけだからね。どうしても持ってきたかったんだ」

フォッコは冒険日誌の表紙を撫でるように軽く触れた。
冒険日誌は見ても分かるように、古く、そして軽く汚くなっていたものだった。
しかし、これは雑な扱いをして残していたからではなく、年期による汚さであった。
おそらく数年、いや数十年、もしくはもっと前の…?

フォッコはそれからそれをぎゅっと握りしめた。
 ▼ 44 ◆/ui4bsDDqI 15/05/27 01:36:48 ID:CvG8wkPo [6/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウ「…ほら、また落とす前に早く閉まっちゃいなよ」

フォッコ「そうだね」

そうだね

それは少し寂しげなか細い声だった。

フォッコはカバンに日誌を戻すところで、ピカチュウがさっき何か言おうとしていたことに気付いて、思い出したように聞いた。。

フォッコ「そういえばピカチュウさっき何て言おうとしたの?」

ピカチュウ「ん?いや、何でもないよ」

フォッコ「ほんと?」

ピカチュウ「ほんとほんと」


もう聞けないのかもしれない。
でもそれはいちばん聞きたかったことだった。
それが、自分の心のすみっこでずっと残っているからだった。
 ▼ 45 ◆/ui4bsDDqI 15/05/27 01:37:51 ID:CvG8wkPo [7/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピカチュウはそのとき、近くにいたおばさんたちの世間話が耳に入り、あることを思い出し、その話題を話し始めた。

ピカチュウ「それはそうとさ」

フォッコ「ん?」

ピカチュウ「さっきの食事のときも言ったんだけど」

フォッコ「何の話?」

ピカチュウ「え」

そんなにもあのときは楽しみで頭の中が一杯だったのか、と飽きれそうになったが話を続けた。

ピカチュウ「最近ここら辺で危険なお尋ね者が現れてるって話」
ピカチュウ「何でも切り裂き魔らしいんだけど、名前は何て言ったかなぁ……あ、うーん、…思い出せないな」

フォッコ「えぇっ!こわいよぉ…。って、名前が大事じゃんっ」

ピカチュウ「はは、ごめんごめん」

ピカチュウ「まあ、でも一応注意はしておかないとな、ってことだよ」


フォッコ「でも大丈夫だよ」


?
大丈夫?
 ▼ 46 ◆/ui4bsDDqI 15/05/27 01:38:52 ID:CvG8wkPo [8/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
フォッコ「もし現れたとしても、ピカチュウがわたしを守ってくれるもんね」

ピカチュウ「え?」

フォッコ「ふふ、なーんてね」

フォッコのいたずらな笑みにピカチュウも苦笑いで応えることしかできなかった。

ピカチュウ「なんだよそれ…」



それからも会話をしていたが、時間に気付いたピカチュウがベンチを降り、そろそろ帰るか、と言い出した。
フォッコもそれに、そうだねと返事をした。


フォッコ「じゃあ必ずまたここに…!」


フォッコはポケダン協会を見上げながらそう言った。
 ▼ 47 ◆/ui4bsDDqI 15/05/27 01:39:44 ID:CvG8wkPo [9/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

*

そのとき、影からあるポケモンに見られていたことに二匹はまだこのとき気付いてはいなかった。

そのポケモンの眼光はギラリと、二匹をではなく、ある物に狙い定めていた。


そして、ニヤリと口元をゆるめた。
 ▼ 48 ユキワラシ@さざなみのおこう 15/05/27 06:44:05 ID:f/vpOkak NGネーム登録 NGID登録 報告
試演
 ▼ 49 ヤドン@むげんのチケット 15/05/27 17:10:00 ID:XuXftUcE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
あげーちす
 ▼ 50 ポワルン@ひみつのコハク 15/05/27 18:48:19 ID:apcD/fAM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 51 スイクン@ボスゴドラナイト 15/05/27 20:51:01 ID:39WWYBAY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 52 忍者デデンネ君◆B/0R9.HLHQ 15/05/27 22:47:43 ID:0n1C0pz. NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 53 ハハコモリ@メトロノーム 15/05/28 16:53:08 ID:HZQAGfiU NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ここまでバトル無しとは珍しい
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