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【夏休みSS】超進化戦隊 メガPレンジャー the SS〜守り抜け!海と皆んなの夏休み

 ▼ 1 インドゾウ◆g6J1qUR0XI 20/08/07 19:59:49 ID:JTLgqXKQ [1/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
『超進化戦隊 メガPレンジャー!3分で分かるこれまでのあらすじ!!』

【なんの変哲も無い高校生だった俺、バシャーモと、クラスメイトのチルタリス、デンリュウ。ある日突然、『メガの化身』を名乗る謎の存在に素質を見抜かれ、メガの力を寄越されちまったんだ!】

ミュウツー『君たちは、メガの意思に選ばれた』

チルタリス「な、なに!?その、メガの意思って––」

ミュウツー『覚醒の力を受け取れ。いずれ来たる災悪から、君たちが世界を救うのだ』

デンリュウ「え、ちょっと...うわぁぁぁぁぁぁ!!!」

【その日から俺たちは、メガ変身で超進化し、無敵のパワーで邪悪な敵や無慈悲な天災から民を守るスーパーヒーロー、メガPレンジャーになったんだ!】
 ▼ 2 インドゾウ◆g6J1qUR0XI 20/08/07 20:01:43 ID:JTLgqXKQ [2/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
バシャーモ「俺たちメガPレンジャーが来たからにはもう安心だぜ!」

デンリュウ「ここは僕たちに任せて早く逃げてください!」

【メガPレッドは俺、バシャーモ。メガPブルーはチルタリス。メガPイエローはデンリュウ。それに、三人以外で同級生の中では唯一俺たちの正体を知る、頼れる仲間ベイリーフ!】

ベイリーフ「奴らが出たよ!メガPレンジャー、出動せよ!!」

バシャーモ「おう!!」

【俺たちの暮らす美しい街、ポケットタウンの平和を脅かすのは、世界征服を企むワガママ女王、アマージョ率いるアマージ団!】

アマージョ「また出たわね、この憎っくきメガの戦士達め!!あんたたち、やっておしまい!!」

グラエナ・ビーダル「アラホラサッセー!!」

【彼女がけしかける部下やならず者たち、それに伝説の存在を模した巨大メカとの戦いを繰り返して俺たちは強くなった!!】

バシャーモ「喰らえ!!魂のメガ・フレアドライブ!!!」

メカギラティナ「ギラァァァァァァァァ!!!」

チルタリス「やったわメガPレッド!メカギラティナを倒したわ!!」

アマージョ「キーーーーー大枚叩いて作らせたとっておきのメカだったのに!!」

【若くて未熟な俺たち、時には喧嘩もするし...】

チルタリス「だからあんたはどーしてそう一人で突っ走るの!!」

バシャーモ「俺一人でやったほうが早くて確実に終わんだからそれでいいだろ!?」

【時にはすれ違うこともあるけど...】

デンリュウ「僕は、僕は二人みたいに強くはなれない!!強さの妨げになる、優しさなんていらない!!」

バシャーモ「デ、デンリュウ...」

【そんな危機もみんなで何度も乗り越えて!】

バシャーモ「ブルーは...チルタリスは、俺の大事な仲間なんだ!頼れる仲間なんだ!!弱いとか、雑魚だとか、取り消さないつもりなら、俺が痛い目見せてやる!!」

チルタリス「バシャーモ...ふふ、あんたって本当に...熱血バカなんだから!!」

【その度に絆を深めて、本当のヒーローってやつに近づいていったんだぜ!】

ベイリーフ「私は、優しい君のことが好きだよ!!誰よりも優しくて、誰よりも人を思いやれるデンリュウ君が好きだよ!!その優しさが、その思いやりが、君の強さなんだから!!捨てるだなんて言わないで!!」

デンリュウ「僕は、僕のまま強くなる!強くなれる!僕の優しさを認めてくれる人がいる限り、僕は誰にも負けないヒーローになれるんだ!!」
 ▼ 3 インドゾウ◆g6J1qUR0XI 20/08/07 20:03:33 ID:JTLgqXKQ [3/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
【そんな折、突如現れた俺たちのライバル、アブソル!】

アブソル「弱いな...よく聞け、メガPレッド。お前は今ここで、確かに果てた」

バシャーモ「なん、だと...?俺は、まだ...」

アブソル「次にその姿を俺の前で晒したならば、今度こそは息の根を止めるぞ。大人しく、ヒーローごっこなど止めることだ」

【めちゃくちゃ強いアブソル、その実力は一人で俺たち三人を全員倒してしまう程だった。けど、ただの敵って訳でも無かったんだよ】

チルタリス「どうして、どうして今、私たちを助けてくれたの?あなたは悪い奴じゃなかったの!?」

アブソル「お前を助けたわけではない...その娘に何かあると、妹が悲しむ」

チルタリス「ねぇ、アブソル...どうしてあなたは、いつもそんな悲しそうな目で...」

アブソル「これで最後だ、次はないと思え。次にその姿を俺に見せたなら、俺はお前たちを消す!」

【必死で特訓を重ねた俺は、アブソルと一対一で死闘を繰り広げた...!】

アブソル「何故だ!何故そうまでして戦う!!メガの力を捨てたなら見逃してやると言っているのに!!」

バシャーモ「この力は、困っている奴を、救いが必要な奴を助ける為の力だ!!捨てるわけにはいかねぇんだよ!!」

アブソル「そんなものがあっても、本当に大切な物などは決して守れはしない!!」

バシャーモ「いーや救える!救ってみせる!俺は、お前に勝って、深い悲しみを目に宿しながら戦うお前をも救ってみせるんだよ!!」

アブソル「俺を、救う、だと!?」

【その果てに、疲れ切った俺を仕留めようとするアマージ団。そして明かされたアブソルの真実】

バシャーモ「う、嘘だろ...こんな数の敵相手に、今の俺じゃ、もう...」

アブソル「...おい!!こいつの始末は俺がすると言ったはずだ!!」

アマージ幹部「威勢だけはいいようですが、今もまだその男が生きている時点で貴方はもう用無しなのです。あとあと噛みつかれても困りますし、まとめて処分してしまいましょうか」

アブソル「貴様...!」

アマージ幹部「おっと、大切な妹ちゃんの事を忘れたわけではありますまい?歯向かえば、ウールーは無事では済まさないですよ?」
 ▼ 4 インドゾウ◆g6J1qUR0XI 20/08/07 20:04:28 ID:JTLgqXKQ [4/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
チルタリス「そこまでよ!!」

【でも、アブソルの妹の存在を知っていたチルタリスと、デンリュウ達の起点のお陰で人質だったアブソルの妹、ウールーは解放、アブソルは自由の身になって、アマージ団と戦う覚悟を決めたんだ!】

アブソル「...詫びと、礼を言う、メガPレンジャー」

バシャーモ「へっ、この力は困ってる奴らを救う為の力だって言っただろ?」

アブソル「ああ...そうだな。俺にも、救えるだろうか...はぁぁぁぁぁ!!!」

デンリュウ「あ、アブソルが...彼も、メガの意思に選ばれた存在だったのですか!?」

【メガ変身したアブソルはめちゃくちゃ強くて、瞬く間にアマージ団の奴らを全員倒しちまった!!】

アマージ幹部「くっ、お助けを...アマージョ様...」

アマージョ「馬鹿じゃないの、今更よく助けを乞えるわね、私の座を乗っ取ろうと企てた分際で」

アマージ幹部「なっ、き、気づいて...」

アマージョ「貴方のやり方、姑息で、外道で、美しくないの。さようなら」


バシャーモ「やっぱ、めちゃくちゃ強いじゃねーか、アブソル...いや、メガPシルバー!俺たちと一緒に戦ってくれよ!」

アブソル「...お前達と馴れ合うつもりはない」

バシャーモ「なっ」

アブソル「だが、お前達が助けを求めるような時には、必ず参じると誓うよ」

【こうして心強い仲間を手に入れた?俺たち。世間は夏休み目前ってことで、めちゃくちゃ盛り上がってたんだ!そんな訳で、長かったあらすじもここまで!さ、本編も楽しんでくれよな!!】




『超進化戦隊 メガPレンジャー the SS〜守り抜け!海と皆んなの夏休み!』
 ▼ 5 インドゾウ◆g6J1qUR0XI 20/08/07 20:06:50 ID:JTLgqXKQ [5/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
メタグロス「明日からは夏休みが始まる訳だが、生徒の諸君はくれぐれもハメを外しすぎないように。では解散!」

バシャーモ「よっしゃぁぁぁぁぁ!!!な・つ・や・す・み・キタァァァァァ!!!」

【よう、みんな!俺はバシャーモ、青春真っ盛りの高校生だ!ポケットタウンのマサラハイスクールは今日で一学期が終わり、明日からは待ちに待った夏休み!!海に行って祭りに行って旅行して、一度きりの今年の夏を大いにエンジョイ――】

メタグロス「はしゃいでるところ悪いがバシャーモお前、明日から補修があること忘れてないよな?」

バシャーモ「へ?」

メタグロス「3教科で赤点だったから内容も結構嵩んでるんだよ。サボらずにしっかり出席するように」

バシャーモ「そ、そうだった...補修があるんだっぜ、バイバイ俺の夏休み...」

【哀れ俺は夏休みが始まっても暫く教室に囚われの身。海も祭りも旅行も夢の泡へと消えてしまうのでした...】

デンリュウ「そう絶望した顔見せなくても、補修くらいなら真面目に取り組めばきっとすぐに終わりますよ」

バシャーモ「そうは言うがよぉ。お前にとっちゃすぐでも俺にはなかなか難しいぜ?真面目に取り組めばとは言うが、考えてもわかんねぇもんはわかんねぇし」

デンリュウ「仕方ないですね、分からないところは僕も手伝いますから、頑張りましょうよ、ね?」

バシャーモ「マジか!!サンキューなデンリュウ!やっぱ持つべきものは友だよなぁ!!」

【迷える子羊俺に救いの手を差し伸べてくれたコイツは、クラスメイトのデンリュウ。少し気弱だけど優しくて正義感の強いいいヤツだ!まあ成績優秀な点はちょっと気に食わねーけどな!】

チルタリス「もう、デンリュウ。あなたはそうやってすぐバシャーモを甘やかして...」

デンリュウ「あはは、チルタリスは相変わらず手厳しいですね...」

チルタリス「厳しくなんてないわ、そもそも普通にやっていればあのテストを赤点取るなんてこと、ありえないし、そのトサカ男の頭の方がちょっと厳しいんじゃない?」

バシャーモ「なんだとぉ!?」

【一方で俺にツンケンとつっかかってくるコイツはチルタリス。こいつもまぁ、俺のクラスメイトではあるんだが...何かと俺を苛つかせることが好きな気にくわないヤツだぜ。たく、黙ってればちょっとは...いや、なんでもねぇけどな】

チルタリス「普段から真面目に勉強していれば、こういう時に泣きつくこともないのよ。それこそ、いい勉強になったんじゃない?」

バシャーモ「普段から勉強っつってもよぉ...」
 ▼ 6 インドゾウ◆g6J1qUR0XI 20/08/07 20:07:35 ID:JTLgqXKQ [6/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
メカゼクロム「ゼクロォォオ!!」

バシャーモ「いくぜ!!燃える男のメガ・ブレイズキック!!!」

メカゼクロム「ゼクロォォォォ...ォォ...ム...」ボカァァァァン!!

デンリュウ「よし!やりましたねメガPレッド!!」

チルタリス「これで一件落着ね」

バシャーモ「...とまぁ、俺たちは裏でこうやって地域の平和を守ってる訳だが、そのこと知ってメタグロスの奴は俺に補修だなんて言ってやがるのか?」

デンリュウ「な、なんです急に」

チルタリス「まだ補修のことグチグチ言ってたのね。仕方ないでしょ、自業自得よ自業自得」

【そう、俺たち三人は普通の高校生として生活する一方で、メガの力を用いて悪い奴らと戦う正義の戦士、メガPレンジャーでもあったんだ!】

バシャーモ「戦って世界の平和を守りながら勉強もなんて、できるわけないだろ。ちょっとは大目に見てくれても...」

チルタリス「デン...メガPイエローはちゃんと勉強と世界平和の両立をしてるけどね」

デンリュウ「メタグロス先生は僕たちの正体を知らないでしょう?あの日、僕らはなるべく正体を隠して生きていくことを決めたんですから」

バシャーモ「そ、そういやそうだったな、でもよぉ...まあ、しゃーないけどよ...」

【変身できない時や家族を狙われてはいけないからと、俺たちはなるべく自分がメガPレンジャーであることを隠して生きているんだ。俺たち三人の他に知ってる奴は数少なくて、例えば...】

ベイリーフ「お疲れ、メガPレンジャー!今日もカッコよかったよ〜!!」

【こいつ!ベイリーフは俺たちがメガPレンジャーになった日にたまたま近くに居合わせて、悪い奴らの企みに巻き込まれたり色々あった結果俺たちが初めて変身するところを目撃したんだ。それからは俺たちの協力者になってくれてて、基本的にベイリーフが緊急事態を察知してから俺たちに出動要請を出す形になってる】

デンリュウ「ベイリーフ、今日もサポートありがとうございます、そちらもお疲れ様でした」

ベイリーフ「いえいえー、えへへー♩」

【ちなみにここだけの話、デンリュウとベイリーフはデキてるんだぜ!】
 ▼ 7 インドゾウ◆g6J1qUR0XI 20/08/07 20:08:37 ID:JTLgqXKQ [7/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
グラエナ「お、おいお前ら!何終わった感だしてんだ!!俺たちはまだ諦めてねぇぞ!!」

チルタリス「え?まだやるの?もう頼みの綱の伝説擬きも壊されちゃったんだし、今日は観念しといたら?」

デンリュウ「往生際が悪いですよ、アマージ団!」

【俺たちが普段戦うことが多いのは、ワガママ女王アマージョ率いるアマージ団。ポケットタウンの市民に散々迷惑をかけてデッケェロボで騒ぎを起こすけど、1番の部下っぽいグラエナとビーダルはなんかドジで情けない感じの奴らで、あんま怖くねぇんだよなぁ】

ビーダル「グ、グラエナ殿〜、奴らの言うとおりですよぉ!もうゼクロムもいない中、我々だけで戦っても勝てる見込みはゼロ...」

グラエナ「うるせぇ!このまま尻尾巻いて逃げてみろ、またアマージョ様の説教が待ってるぜ!?俺はオヤツ抜きはごめんだ!いくぜ、うおぉぉぉぉぉ!!!」

チルタリス「向かってくるなら容赦しないわ、食らいなさい!メガ・ムーンフォース!!」

デンリュウ「メガ・チャージビーム!!」

チュドォォォォォォン!!

グラエナ「ぐわぁぁぁぁぁぁ!!!」

ビーダル「だ、だから言ったんだぁぁぁぁぁ!!!」

ベイリーフ「おー、飛んだ飛んだ。これに懲りたらもう出てこないでよ〜!」

バシャーモ「いや、まあ、そりゃ無理だと思うけどな」

【初めの頃はあいつらとの戦いも結構緊張感あったけど、今じゃグラエナやビーダルとの戦闘くらいじゃ別に気負うことも無くなってきたぜ...ともかく今日もメガPレンジャーの活躍で世界の平和は救われた!めでたしめでたしってな!】

 ▼ 8 インドゾウ◆g6J1qUR0XI 20/08/07 20:09:21 ID:JTLgqXKQ [8/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アマージョ「ふーん、それで、手も足も出ずに尻尾巻いて逃げた、と」

グラエナ「ち、違いますアマージョ様!俺は男として、最後まで必死で奴らと戦いーー」

アマージョ「頑張ったとか戦ったとか、そんなことはどうでもいいのだけど?」

グラエナ「うっ...」

ビーダル「も、申し訳ございませんアマージョ様!!」

アマージョ「全く、仕方ない部下だこと。見なさいグラエナ、ビーダル」

グラエナ「そ、それは!遥か異国の地、カロスで貴族達が嗜むという...」

ビーダル「高級菓子、ミアレガレット...」

アマージョ「今日のお茶の時に、貴方たちにも分けてあげようと思っていたのだけど...このザマではねぇ」

グラエナ「も、申し訳ございませんアマージョ様!次の機会には必ず、ですから...!」

ビーダル「やめませんかグラエナ殿!み、みっともないにも程がありますぞ!」

アマージョ「そういうビーダル、貴方もよだれが隠せていなくてよ。汚いわね、しまいなさい」

ビーダル「ひぃぃぃ!!す、すみません!!」

アマージョ「ーーいいわ、分けてあげる。二人とも、よーく味わってお食べなさい」

グラエナ「なっ!?い、いいのですか!?」

アマージョ「ええ、今の私はとっても気分が良いの。だって、あんた達が奴らに倒されている間に、完成したのよ。究極のマシンがね...!」

ビーダル「究極のマシン!?それは、ま、まさか...」

アマージョ「ふふふ、待っていなさいメガPレンジャー。次会うときが、お前達の最期よ...!」
 ▼ 9 インドゾウ◆g6J1qUR0XI 20/08/07 20:10:27 ID:JTLgqXKQ [9/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
デンリュウ「お疲れ様です、バシャーモ。これで今日の分はなんとか終わりましたね」

バシャーモ「なんだよ今日の分って、これで全部でも良い気分なんだけど...」

メタグロス「仕方ないだろ三教科も赤点とったんだからよ。むしろ明日で終わる分温情だと思って欲しいくらいだな。じゃ、明日も忘れるんじゃないぞ」

デンリュウ「さようなら、先生!」

バシャーモ「さいなら〜...」

【翌日、俺はデンリュウの助けも借りながらなんとか補修課題の半分を終えることが出来ていた。一緒に補修を受けてたやつは少しはいたが、二日目に突入する奴は俺だけとのことらしいぜ...なんたる屈辱!】

チルタリス「あら、バシャーモ。補修の調子はどう?」

バシャーモ「チルタリス!お前、なんで...お前も補修か!?」

チルタリス「違うわよ、そんなわけないでしょ」

バシャーモ「そんなわけないって、まさにそんな訳でいる奴がここにいるわけだが...てか、お前もそんなに賢い方じゃねーだろ!」

チルタリス「だからそこまでじゃないって言ってるのよ!コホン、まあいいわ。今の私はご機嫌だから、貴方の失礼も水に流してあげる」

バシャーモ「お前の方が失礼なこと言ったろ!?じゃあなんだよ、嫌味でも言いに来たってか?」

デンリュウ「どうしてチルタリスはわざわざ休みに学校へ来ているのですか?」

チルタリス「クラブ活動の応援で来てたの」

デンリュウ「応援?」

【マサラハイスクールにもクラブ活動はあるが、俺たちはヒーローとしての活動の妨げになってはいけないと、全員クラブ活動には参加してなかったんだ。でも、応援ってどういうことだ?】
 ▼ 10 インドゾウ◆g6J1qUR0XI 20/08/07 20:13:18 ID:JTLgqXKQ [10/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
チルタリス「ほら、最近バッカー部が大会で勝ち進んでるでしょ?だからその応援で――」

ベイリーフ「つまりラティオス君といい感じになりたくて積極的にアプローチをかけてるってことだ!」

チルタリス「キャァァァァァそ、そんなんじゃないよもうやめてよベイリーフ!!」

バシャーモ「ふぅん、そゆこと」

【ラティオスっていうと、ウチの高校のバッカー部のエースで将来はワールドカップにも出場するんじゃないかとか言われてる隣のクラスのイケメン君だ。チルタリスの奴も他の女子の例に漏れず、アイツにキャーキャー言ってたっけな】

バシャーモ「ま、お前が誰に惚れてようが結構だけどよ、あんま執心すんのはやめとけよ。どうせお前じゃ釣り合わねーよ」

チルタリス「はぁ!?」

バシャーモ「その分だと試合も見に行くつもりなんだろーけど、最中にアマージ団の奴らが動き出したりしたらどうするつもりだ?出動要請ほっぽってキャーキャー応援すんのか?」

チルタリス「分かってるわよあんたなんかに言われなくたって。人が折角気利かせて補修の様子見に来てやったのに、はぁ、気分悪くした。じゃね、鳥頭」

バシャーモ「鳥頭はお前もだろーか!!そもそも頼んでねぇ――」

デンリュウ「まあまあ落ち着いてくださいバシャーモ」

ベイリーフ「二人の喧嘩はいつものことだけどさぁ、もうちょっと素直になれないかなぁ」

バシャーモ「なんだよ素直にって。俺はずっと素直に話をしてるつもりだぜ?ラティオスなんか、競争率激しすぎるっつの。あんな性格キツいチルタリスなんかが勝てるわけないって、親切心で言ってやってんだろ」

デンリュウ「確かにラティオスはかっこよくて紳士的で運動神経にも優れる、人気者です。ですがバシャーモ、貴方だって運動神経なら負けていませんし、貴方のカッコいいところは僕らも何度も見てきましたから、きっと負けていないはずですよ」

ベイリーフ「うんうん、あとはもうちょっとその憎まれ口を治したら、きっとチルタリスも振り向いてくれるんじゃないかな!」

バシャーモ「そ、そう思うか?へへ、なんか照れるな...」

【確かに俺だってラティオスなんかに負けねーくらいカッコよくて強くて魅力的だって思うけど、流石に他人からそう手放しで褒められると変な気分になるぜ。そっか、憎まれ口を治したらチルタリスに振り向いてもらえる、か...ん?】

バシャーモ「おいちょっと待て!なんだやチルタリスに振り向いてもらえるって。まるで俺がアイツのこと好、好き...みたいな前提になってねーか?」

デンリュウ「バシャーモ、君はあからさますぎです。確かに彼女が自分以外の男を思っているというのはいい気分ではないと思いますが、だからといってあそこまでつっけんどんな態度では...」

バシャーモ「だからそうじゃねぇって!なんで俺が――」

ベイリーフ「好きな子には意地悪しちゃうーみたいな子供みたいなマインドは良くないよ、うん」

バシャーモ「だからちげぇ!!」

【なんで俺があんな性悪女のこと!!そんなこと、天地がひっくり返ったってあり得ねんだからな!!!】

 ▼ 11 インドゾウ◆g6J1qUR0XI 20/08/07 20:13:37 ID:JTLgqXKQ [11/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
バシャーモ「てかなんでベイリーフはここに来てんだよ」

ベイリーフ「え、デンリュウ君のお迎えだけど?」

デンリュウ「このあとそのままお出かけをしようという話になってたんです」

バシャーモ「あ、あーそう、お熱いですね...てかそれならわざわざ俺の補修に付き合ってくれなくてもよかったんだぜ?逆に気遣うわ...」
 ▼ 12 イベルタル@ぎんのはっぱ 20/08/08 16:50:52 ID:wqnoM1Og NGネーム登録 NGID登録 報告
しれっとメガゼクロムがいて草
 ▼ 13 テールナー@ポフィンケース 20/08/08 17:02:26 ID:Lul2KJHg NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
所々にメガレンジャーみを感じる
支援
 ▼ 14 インドゾウ◆g6J1qUR0XI 20/08/09 18:23:03 ID:vGboEAZ6 [1/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
チルタリス「慄きなさい!メガ・りゅうのはどう!!」

メカレジロック「レジロォォォォ!!」

【それから暫くしたある日、俺たちは夏休み真っ只中の公園に現れた謎のメカを撃破していた。今日のメカは普段奴らが使ってくるメカよりも随分小さかったし、アマージ団員の姿も見えないしで、なんか変だったんだよなぁ】

チルタリス「ふふん、決まったわ!私たちの勝ちよ!!」

ベイリーフ「お疲れメガPレンジャー!特にブルーは今日、凄い力入ってたね!」

チルタリス「えへへ、それほどでもあるかしら!」

デンリュウ「敵のメカも小さい割にはなかなか強力でしたが...まさか別の組織や存在が関わってるなんてことは...」

ベイリーフ「どうだろ、その線は薄いと思うけど、一応調べてみるね!」

バシャーモ「助かるぜ。何も、変なことがないといいんだけどな」

ベイリーフ「まあそれはそれとして〜、ひとまず皆んな変身解いて解いて!」

【不穏な話を逸らすようにベイリーフが俺たちに変身を解くよう促す。変身中は名前は呼ばないってことになってるから、話しづらいんだよなぁ】
 ▼ 15 インドゾウ◆g6J1qUR0XI 20/08/09 18:25:30 ID:vGboEAZ6 [2/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ベイリーフ「折角夏休みだし!私達も皆んなで遊びに行ったりとかしない?」

【そうして切り出したのは夏休みのエンジョイ計画だった。そういうことなら俺も歓迎だぜ!】

バシャーモ「おっ、いいな、それ!」

チルタリス「ええー、それ、私とバシャーモが二人の邪魔になったりしない?」

デンリュウ「とんでもないですよ!その、変な気とか遣っていただかなくて結構なんで!」

ベイリーフ「てことで、早速明日とかどうかな?」

バシャーモ「おう、いいんじゃね?」

チルタリス「あ、ごめん!明日は私予定があるんだ!」

【ベイリーフの提案にそう答えるチルタリスはやたらと上機嫌だった。そういや今日は戦闘でもいつも以上に好調だったし、なんか全体的にご機嫌だったな。余程明日の予定が楽しみなのか?】

バシャーモ「なんだよ、随分楽しそうだな。まさか、ラティオスとデートでもすんのか?」

【そう聞いた時の俺はほんの冗談のつもりで、チルタリスの返答に俺がどんな気持ちになるのかなんて全く想像がつかなかった】

チルタリス「やめてよ、もう。デートじゃないわ。二人きりじゃないけど、友達とか含めて、皆んなで始まりの海に行くの」

バシャーモ「は...」

ベイリーフ「え、一緒に海に行くの!?凄いじゃん!二人じゃなくても、それは大チャンスじゃない!?」

デンリュウ「楽しんでくださいね」

チルタリス「えへへ、ありがと。だから四人で遊ぶ日はまた別の...バシャーモ?聞いてる?」

バシャーモ「お、おう、聞いてるよ」

【ラティオスと一緒に海に行くのだと嬉しそうに、俺に嫌味の一つも言わずに告げるチルタリス、それを耳にした瞬間に俺の胸は苦しくなって、そのあとの話もまるで耳に入らなかったんだ】


 ▼ 16 インドゾウ◆g6J1qUR0XI 20/08/09 18:27:51 ID:vGboEAZ6 [3/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ビーダル「ああ、やられてしまいましたよメカレジロック...」

グラエナ「あれが究極のマシンですか?アマージョ様...確かに以前のギラティナやゼクロムらと比べれば小さい割に、それなりに奴らと渡り合っていましたが...」

アマージョ「フフフ、アハハハハ!」

ビーダル「ア、アマージョ様!?」

アマージョ「人が多いとは言えない公園で、あのサイズで基本スペックも以前のメカに劣る様設計されたメカレジロックであれだけの力...試運転としては十分ね」

グラエナ「試運転?アマージョ様、一体何を...」

アマージョ「ええ、そうね、貴方たちには教えてあげる。最強のマシンの正体、それは...『ディストピライズ』」

ビーダル「ディストピライズ...?」

アマージョ「周囲に存在するあらゆるポケモンの絶望や失望を吸収してエネルギーに変換する装置よ。これをメカに取り付けたなら、爆発的な力を手に入れられるということ!」

グラエナ「おお!それは凄い!!」

アマージョ「こいつはその性質上、より多くのポケモンが存在する所...特に子供が多いところがいいわ、大量の子供達に絶望を与えることで最大限の力を発揮する。そうね、例えば海...」

ビーダル「わかりましたアマージョ様!明日は、はじまりの海を占拠して...」

グラエナ「夏休み気分の子供達を絶望の底に叩き落として...!」

アマージョ「ディストピライズの力で強化されたメカで、のこのこ参上したメガPレンジャーを倒す!!完璧な作戦ね...オホホホホ!アッハッハッハッハ!!!」
 ▼ 17 インドゾウ◆g6J1qUR0XI 20/08/09 18:29:16 ID:vGboEAZ6 [4/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
デンリュウ「その、バシャーモ。元気を出してください」

バシャーモ「別に落ち込んでねぇ!!何を落ち込むことがあるんだ!!」

【翌日、俺はデンリュウと共にヤケ飲みをしていた】

デンリュウ「お酒じゃないですからね!!未成年飲酒ダメ!絶対!」

バシャーモ「な、なんだ?急に」

デンリュウ「そして僕の方はヤケ飲みもしてません!」

【デンリュウの奴はやたらと俺に元気を出せだとかまだチャンスはあるだとか言ってくるが、そもそも俺はあいつのことなんかどうでもいいし機嫌も悪くなってねぇっての】

バシャーモ「ったく、なんだよ...ラティオスなんかの何処がいいんだって」

デンリュウ「もう嫉妬してるって言ってるのと等しいですよ、それ」

バシャーモ「ちげーよバカ!俺は別にチルタリスがどうとかじゃなくて、女子がこぞってあいつのことキャーキャー言うのが気にくわないだけで!!」

デンリュウ「それはそれで嫉妬には違いないじゃないですか...今チルタリスのことは言ってない、なんてハメた様な事を言うのは流石に無理がある気もしますが」

バシャーモ「そもそもなんでお前らは揃って俺が、あいつのこと、好きだってことにしたいんだよ」

デンリュウ「別にそうしたいわけじゃありませんが...」
 ▼ 18 インドゾウ◆g6J1qUR0XI 20/08/09 18:31:23 ID:vGboEAZ6 [5/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
バシャーモ『はぁ...はぁ...無事、か...チルタリス...』

チルタリス『...バカ、こっちのセリフよ。どうしてそんな危ないことしたの...あんたが死んだら、私も、皆んなも、どれだけ悲しむと思って...』

バシャーモ『...バーカ』

チルタリス『なっ...』

バシャーモ『もともとは...お前が、俺なんか庇って、あいつらに捕まったのが悪いんだろ...お前が、いない...2日間...俺が、どんな気持ちだったか、分かるか...』

チルタリス『...ありが、とう...』

バシャーモ『へへっ...こっちのセリフだっての...』


デンリュウ「僕は、二人にはただ仲良しであってほしいと思ってるだけですよ」

バシャーモ「なんだ?それ」

【俺の疑問に、デンリュウはただ笑って誤魔化すだけだった。なんだよ、気にいらねぇな】

ベイリーフ「デンリュウ君!」

デンリュウ「ベイリーフ!どうしました?」

ベイリーフ「バシャーモも一緒だったんだ、良かった!」

バシャーモ「ん?」

【そこに何やら慌てた様子のベイリーフが現れたんだ】

ベイリーフ「アマージ団が...!」

バシャーモ「なっ!?またアマージ団が暴れてるのか!?」

ベイリーフ「分からないの、まだ暴れてるとか誰かに危害を加えたとか、そういうわけじゃないんだけど...姿が見られたって情報が入ってて」

デンリュウ「それは、心配ですね...でも、どうして直接?チルタリスには連絡はしたのですか?」

ベイリーフ「それがね...アマージ団の目撃情報が入った場所なんだけど...」
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