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サトシ「敵討ちだって!?」シンジ「あぁ」

 ▼ 1 タチフサグマ@きれいなぬけがら 20/09/02 20:11:20 ID:idxEuOM2 [1/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
ポケモンマスターを目指す少年、サトシは飛行機に乗っていた。

アローラでスクールライフを送っている彼が相棒であるピカチュウだけを連れてこの飛行機に乗っているのは決して家出でも帰郷というわけでもない。

アローラから飛び立ち早数時間、サトシは懐から一通の手紙を取り出した。手紙は仄かに餃子の香りが残っていた。その手紙こそが今回サトシがこの飛行機に乗っている理由である。

手紙の送り主はサトシがまだ10歳の時にシンオウ地方を旅していた頃の最大のライバル、シンジであった。
 ▼ 2 フーディン@ねがいぼし 20/09/02 20:13:58 ID:idxEuOM2 [2/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
手紙の内容は、数週間前、コトブキシティで兄と2人乗りの自転車で調子こいて遊んでいたら暗黒空間に迷い込んでしまい泣きながらうろついていると、強いポケモンを見つけた。折角なので捕まえようとしたがレイジ共々完膚無きまでに打ち負かされてしまった。

人生で二度の大敗を経験してしまったレイジは心が折れてしまいすっかり荒んでしまった。

恥を承知の上でそのポケモンを打ち倒し兄の無念を晴らす為に力を貸して欲しい、と大体その様な内容であった。

手紙の文字は相当な力で書き殴った様で裏側に筆の跡がくっきりと残っている。

「あのプライドも実力も高いシンジをそこまで追い詰める程のポケモンか……」

改めて手紙を読み終えたサトシは、シンジやレイジの無事を祈りながら手紙をしまった。
 ▼ 3 クロバット@みずのジュエル 20/09/02 20:15:40 ID:idxEuOM2 [3/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
「それにしても、みんな大丈夫かなぁ」

サトシは窓の外を見ながら、アローラの友人達を思い浮かべた。

シンジからの手紙を受け取ったサトシは少しでも多くの戦力を集めるべくアローラの友人達に声を掛けたがもれなく全員がヘルニアになったので行けないという返答だった。

「ピカピ!」

ピカチュウがサトシの顔に張り手をしながら窓の外を指さすと、そこにはかつてサトシが旅した土地、シンオウ地方が広がっていた。

「おお、北海ど……シンオウ地方だ!久しぶりだなぁ〜っ!」

飛行機が着陸した後、タラップに一歩踏み出したサトシは胸いっぱいに大きく息を吸い込む。

「マサラタウンのサトシが来たぞぉぉぉーーーーッッ!!」

空間を揺るがすほどの声量で叫んだ瞬間飛行機がサトシの声量に耐え切れず爆散、空港は業炎に飲み込まれた。
 ▼ 4 ウツドン@フィラのみ 20/09/02 20:15:43 ID:epxM1QG2 [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
兄弟仲良しで草
ちゃんと帰ってこれただけでもよかったやんけ
 ▼ 5 カイロス@はかせのてがみ 20/09/02 20:16:45 ID:sTvAtIu. NGネーム登録 NGID登録 報告
所々カオスwwwww
 ▼ 6 ヤレユータン@せいしんのハネ 20/09/02 20:17:06 ID:idxEuOM2 [4/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
30分後、謎の事故で重傷を負ったサトシはトバリシティに辿り着いた。

「久しぶりだな」

少し離れた場所からサトシにとって懐かしい声がした。声の方を見ると相変わらず鋭い目つきのシンジが待っていた。

「シンジ!久しぶりだな!」

サトシはシンジとの約10年ぶりの再会に顔を綻ばせた。

「随分顔つきが変わったな。整形でもしたか?」

シンジの方も、言い方はいつも通りの人を寄せ付けないような話し方だったが、少しだけ表情は緩んでいた。

「あぁ!失敗したんだ!へへっ!」

「そうか。それにしてもお前なんで身体中に包帯巻いてるんだ?」

「うんちょっとね」
 ▼ 7 バシャーモ@レンズケース 20/09/02 20:18:47 ID:idxEuOM2 [5/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
トバリシティから少し離れた場所にシンジの家はあった。レイジが育て屋をしている為街中だと広いスペースを確保できない為にここに建てたらしい。

「……レイジさん、大丈夫か?」

家の前でサトシは不安な表情でシンジに聞いた。シンオウを旅していた時自分の事をよく気にかけてくれていた人である。サトシが心配しないはずがなかった。

「……見ればわかる」

シンジはそれだけ言って玄関のドアに手をかけ、開いた。

「兄貴、帰ったぞ」
 ▼ 8 コオリッポ@オボンのみ 20/09/02 20:21:38 ID:idxEuOM2 [6/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
「違う!もっと勢いよく突くんだ!ドダイトス!」

玄関に入ると、レイジの怒鳴り声が響いた。彼等の家の中は強烈な臭気が漂っている。

「うっ……」

サトシは強烈な臭気に顔をしかめた。

「またやってるな。おい、こっちだ」

シンジは険しい表情をより一層強めてサトシを声のする方へと招き入れた。

「よぉ〜しいいぞ!背中の木を切り倒した甲斐があった!」

奥の広い部屋にレイジはいた。
レイジの足元には使ったばかりであろう鋸と木屑、そして大木があった。

そして、さらに背中の木が丸ごと無くなっているドダイトスのつがいが仰向けにひっくり返った状態で交わっていた。
 ▼ 9 ケケンカニ@あおぞらプレート 20/09/02 20:25:11 ID:idxEuOM2 [7/7] NGネーム登録 NGID登録 報告
『はあ゛ぁ゛ん゛!!ト゛タ゛イ゛ト゛ス゛ゥ゛ン゛……!!』

交配の終わったドダイトスは妙な喘ぎ声を響かせ、ひっくり返ったままピクリとも動かなくなった。

「兄貴、また俺のポケモンで交配の仕方の実験をしてたな?実験なら客のポケモンにしてくれよ」

シンジは呆れた表情でレイジに訴えた。

「あぁ〜シンジおかえり!撞木反りの体位でセックスしたらより強いナエトルが生まれると思ってね!今その最中なんだ!」

シンジが帰ってきた事に気がついたレイジはにこやかな表情でシンジに話した。

「おやぁ!?サトシくんも来ていたのかい!久しぶりだねぇ!元気だったかい?」

レイジはサトシに気づくと歩み寄りニコニコと笑った。表情こそ笑顔であったが、目の周りは腫れておりそもそも目に光が無かった。

「はい!レイジさんも元気そうですね!へへっ!」

サトシは照れ臭そうに鼻の下を擦りながら笑った。
 ▼ 10 オタチ@やけたきのみ 20/09/02 20:28:04 ID:DSg.luAE [1/21] NGネーム登録 NGID登録 報告
「シンジ、次はドンカラスを立ち松葉の体位でセックスさせようと考えているんだ」

「はぁ、もう好きにしてくれ」

シンジはため息をついて奥の部屋に歩いていく。

「悪いがこいつと二人で話をしたいんだ。部屋に入ってくるなよ、兄貴」

「そんなぁ、俺もサトシくんとセックスしたかったのになぁ!」

残念がるレイジを無視してシンジは奥の部屋に入っていった。

「お、おいシンジ!」
「サトシくん!」

サトシはシンジの後を追いかけようとするが、レイジに呼び止められた。

「シンジは押し車の体位が好きなんだ!そのままペニスを弄るとすぐによだれを垂らしながらアヘ顔を浮かべるんだよ!」

「へへっ!出来れば知りたくなかったです!」

サトシは苦笑いを浮かべながらシンジの部屋へと入っていった。
 ▼ 11 メガミュウツーY@エネコのシッポ 20/09/02 20:29:53 ID:DSg.luAE [2/21] NGネーム登録 NGID登録 報告
シンジの部屋はとても殺風景かつ簡素な部屋だった。

彼は旅に出ている時間が長く自分の部屋にあまりいないのは確かだが、それでも生活する為に必要最小限の物しか無かった。

「つまんない部屋だなぁ、エロ本とか無いの?」

「餃子のグラビア雑誌ならあるぞ。後で読ませてやる」

シンジはどかっと床に座った。

「兄貴は無様に負けて丸腰になった俺を守る為に例のポケモンに挑み、大敗を喫した」

シンジはそう言って俯き、唇を噛んだ。
 ▼ 12 バッフロン@ポケじゃらし 20/09/02 20:30:46 ID:DSg.luAE [3/21] NGネーム登録 NGID登録 報告
「兄貴はそれから変わってしまった……アレを倒す為かは分からんがより強いポケモンを生み出す事に固執するようになった……!修羅の道を選んでしまったんだ……!」

「優しかった兄貴の心を壊した……あと俺を負かせたアイツを俺は許せない……!」

「シンジ……!」

「これを見ろ、サトシ」

シンジはジャージの右袖を捲った。右腕にはおびただしい癒えきらぬ傷があった。

「そ、その傷はその時の……!」

「昨日転んだ」
 ▼ 13 ペルシアン@いちごアメざいく 20/09/02 20:32:03 ID:J56gopzg NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
唐突なボーボボネタやめろ
 ▼ 14 マッギョ@パワーレンズ 20/09/02 20:33:16 ID:DSg.luAE [4/21] NGネーム登録 NGID登録 報告
「……ところでシンジ、そのポケモンって一体どんなやつだったんだ?」

シンジの名誉の傷を無視してサトシは話を戻した。

「イーブイだ」

シンジは特に勿体ぶることもなく答えた。

「イーブイ!?イーブイってあの巷で大人気の!?あのかわいいかわいいってみんなから言われてるあの大人気かつ最近マスコット面して調子こいてる素晴らしいポケモンのあのイーブイ!?」

「そうだ、あいつだ。そのポケモンは間違いなく巷で大人気のみんなからチヤホヤされてかわいくて平等に愛されてるイーブイだった……!」

「よぉ〜し!ふたりでやっつけようぜ!シンジ!」

「あぁ……!」

シンジとサトシは【宿敵】を倒すべく、熱い握手を交わした。
 ▼ 15 シキジカ@せいれいプレート 20/09/02 20:33:47 ID:epxM1QG2 [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
なんだこれ…
ツッコミどころしかないぞ
 ▼ 16 ケケンカニ@とくせいカプセル 20/09/02 20:34:30 ID:DSg.luAE [5/21] NGネーム登録 NGID登録 報告
その1時間後、サトシとシンジはリビングにて昼食にありついていた。レイジがせっかく来てくれたのだからと張り切って作ってくれているのだ。

「お待たせ〜」

レイジが意気揚々と光のない目で香ばしい匂いのする盆を持ってきた。

メニューは焼餃子に揚げ餃子に水餃子に餃子のスムージーにデザートの餃子だった。

「んん〜美味そうだぜこいつは〜!」

「フッ……流石兄貴だ」

「ウベァ〜」

サトシ達が運ばれてきた餃子を前に舌なめずりをしていると、足元に前髪が伸びきった愛らしいイーブイが現れた。
 ▼ 17 ザルード@ハバンのみ 20/09/02 20:35:31 ID:DSg.luAE [6/21] NGネーム登録 NGID登録 報告
「へへっ!なんだこの愛らしいイーブイ!」

「あぁ、これは客のイーブイだよ。色違いを産ませようとしてかれこれ一年位放ったらかしにされて卵を産み続けているとんでもない売女さ!」

「チッ、仕方ないな。餃子をくれてやる」

シンジは哀れみのこもった目をイーブイに向けると足元に餃子を投げてよこした。

「おいおい、餃子をイーブイにくれて大丈夫なのか?体壊すかもしれないぞ」

「俺の大好物なんだからイーブイが食べても大丈夫に決まってるだろ」

「そっかぁ〜!流石シンジだぜ!」

「フッ……」
シンジは照れ臭そうに笑った。

「げ……!ぐげ……!!」

イーブイは泡を吹いて白目を剥きながら喜んでいた。
 ▼ 18 テッシード@ロトムじてんしゃ 20/09/02 20:36:47 ID:DSg.luAE [7/21] NGネーム登録 NGID登録 報告
翌日、コトブキシティに辿り着いた2人はポケモンセンターの前に立っていた。

「ここにそのイーブイがいるのか?シンジ」

「いや、違う。ここからもう一手間加えてそいつの下まで行く」

シンジはそう言うと、耳の中から自転車を取り出した。
サドルとペダルが2つくっついたイカした自転車だった。

「今から俺が言う通りに進め。1つでも手順を間違えると……」

「……間違えると?」

「……暗黒の空間に閉じ込められ二度と戻れなくなる」

サトシは唾を飲んだ。

「行くぞ、覚悟はできたか?」

「あぁ!最初から出来てるぜ!」

サトシは前側、シンジは後ろ側のサドルに座り前のめりになった。

「……では……」

シンジは大きく息を吸い込んだ。
 ▼ 19 ソルロック@しつもんメール 20/09/02 20:38:56 ID:DSg.luAE [8/21] NGネーム登録 NGID登録 報告
「トレーナーズスクールの前にいるお爺さんの場所に行きマンションの角から一歩下に行き右側の白い線の外側まで駆け右の道路にいかないように左に向かいたんぱんこぞうがいた場所の裏側の木に行き図鑑を開きそこから下に1歩進み左に17歩上に14歩左に2015歩下に512歩行った場所で一度意識を消失させそこから右に32歩下に384歩左に32歩下に1792歩左に128歩下に32歩左に192歩下に64歩左に160歩下に96歩右に96歩下に32歩右に63歩上に1歩右に63歩上に191歩上に1歩右に192歩下に66歩上に1歩左に192歩上に64歩左に64歩上に32歩左に128歩上に64歩左に64歩上に96歩右に226歩進んだ所だぁーーーーーーーーーーーーーーッッ!!!!」

「ウォォォォオオオオーーーーーーーーーーッッ!!!!」

サトシがシンジの指示通りに進むと、街並みがガクガクと揺れだし、すぐに周囲はこの世のものとは思えぬ暗黒の空間に包まれていた。
 ▼ 20 ハピナス@いわのジュエル 20/09/02 20:43:19 ID:DSg.luAE [9/21] NGネーム登録 NGID登録 報告
「……こ、ここがシンジの言う暗黒空間……!?やぶれたせかいとはまた違う……なんて恐ろしい場所なんだ……!」

するとその時、サトシの一瞬の気の緩みからか手汗で滑り、ハンドルから手が離れてしまう。

「……っ!?しまっ……」

自転車は本来進むべき方向とは違う方向へ進もうとしていた。このままでは暗黒空間に閉じ込められ永遠に出られなくなってしまう。

「この馬鹿たれが……!ここまでか……!!すまん兄貴……!」

「畜生……っ!!」

シンジは兄の無念を晴らせぬ事に悔し涙を流し、サトシはタケシのシチューが食べたいなぁと思ったその時だった。
 ▼ 21 ウーラオス@ていきけん 20/09/02 20:44:13 ID:DSg.luAE [10/21] NGネーム登録 NGID登録 報告
「ピカピ!」

「ピカチュウ……!お前いたのか!?」

いつのまにかサトシの肩から離れたピカチュウが自転車から飛び降り尻尾を鋼の色に光らせ、そして自転車を弾き飛ばした。彼らが本来進むべき道へ。

【さらばだ……!】
「Leb wohl……!」

ピカチュウは不敵な笑みを浮かべサトシにそれだけ語ると、自転車を弾き飛ばした反動でそのまま遠くへ飛び、暗闇の中に消えた。

「ピッ、ピカチュウーーーーーーーッッ!!!!!!!!」

サトシは暗黒の空間の中で消え行く友に慟哭し絶叫した。

「行くぞ」

「うん、そうだね」
 ▼ 22 ブルンゲル@ボイスチェッカー 20/09/02 20:46:24 ID:DSg.luAE [11/21] NGネーム登録 NGID登録 報告
暫く暗黒空間の中を進むと突然2人は何かにぶつかった。

「……ついに辿り着いたか……!」

「え、暗くて何にも見えないぜシンジ!本当にそのイーブイがいるのか!?」

サトシがシンジの声のする方に向き直ったその時だった。





『ドドギュウウーーーーーーーーーーンッッ!!』





「……!」

暗闇の主の天を裂くかのような咆哮により周囲の暗闇は晴れ、辺り一面平原となった。

『……』

それは全身が神々しい白と煌びやかな金で彩られ、高さ3.2m、体重が320.0kg程はあり物々しい輪を胴体に包んだ巨大なイーブイであった。
 ▼ 23 ガマゲロゲ@モーモーミルク 20/09/02 20:50:14 ID:DSg.luAE [12/21] NGネーム登録 NGID登録 報告
周囲には恐らくシンジやレイジ達のポケモンであろう骸が異臭を放ちながら未だに散らばっていた。

「こいつが……!このイーブイがシンジ達を……!許さねぇ!」

サトシは足に力を込め一気に跳躍しイーブイに肉薄する。

「おい!迂闊に近づくな!」

以前手痛い目に遭ったシンジはサトシを制するが既に遅かった。

「貴様の心臓このマサラタウンのサトシが貰い受けるッ!!」

サトシの手刀がイーブイの胸に突き刺さるかと思われた瞬間、イーブイは音すら立てずにサトシの前から消え失せた。
 ▼ 24 ポポッコ@ファイトメモリ 20/09/02 20:51:38 ID:ioq6qQio NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
誰かイーブイじゃないことに気がついてあげて
 ▼ 25 メガリザードンY@ねらいのまと 20/09/02 20:52:29 ID:DSg.luAE [13/21] NGネーム登録 NGID登録 報告
「……!?どこに……!」

「……後ろだ!」

『ずぉあッ!!』

サトシが振り向こうとするもそれより先にイーブイの前足がサトシの心臓を貫いていた。

「ぐぅあっ……!」

サトシは胸から血が勢い良く吹き出しながら地に倒れ伏した。

「チッ!ドラピオン!バトルスタン……」

シンジが腰のボールに手を掛けようとした瞬間、イーブイの目が光る。

すると、彼の持つポケモンの入った全てのボールは弾け飛び、ヒビだらけになってしまった。

開閉スイッチも捻じ曲がり青い火花を散らしている。
シンジには空のボール1つしか残されていない。

「……クソッ!」
 ▼ 26 カプ・ブルル@カゴのみ 20/09/02 20:55:29 ID:DSg.luAE [14/21] NGネーム登録 NGID登録 報告
『……』

イーブイは眉間に皺を寄せると眼前に灼熱の炎が大の字に広がり、高速でシンジの元へ向かい出す。

「ポケモンが使えなくなったから何だというんだ!人間を舐めるなッ!」

シンジは一切臆せず炎へ飛び手で弾き飛ばした。
弾き飛ばされた大の字の炎は中、小と形を変え、ゆらりと消え去った。

「ぬるいなっ!」

シンジはそのままイーブイの顔面に掌底を叩き込み、頭を掴むとそのまま膝蹴りを顔面に打ち込む。

『……!』

イーブイは一瞬怯んだが、すぐに体制を立て直し、胴体の輪を分離させた。

『ツォンッッ!!!!』

咆哮と共に飛ばされた輪が衝撃波を巻き起こしながらシンジの元へ高速で向かう。

「ふっ!」

シンジはそれを見て鼻で笑い構えた。

「くだらん技だ!」
 ▼ 27 コンパン@アメボトル 20/09/02 20:55:54 ID:DSg.luAE [15/21] NGネーム登録 NGID登録 報告
「シンジ避けろーーーーーーーっ!!」
「!?」

いつのまにか復活したサトシの声に咄嗟に身を翻し、シンジは飛んでくる輪を躱した。輪は地面をバターの如く抉り飛ばし、輪が通り過ぎた跡は赤熱化し、6mは抉れていた。

「この馬鹿が……!どういう技かも見切れんのか……!」

「すまん、助かった」

サトシの無事に安堵した刹那、シンジはイーブイの顔がそこはかとなくほくそ笑んでいるように感じ、不気味さを覚えた。
 ▼ 28 ジュラルドン@ジメンZ 20/09/02 20:58:53 ID:DSg.luAE [16/21] NGネーム登録 NGID登録 報告
「……あの輪はどこへ行った……!?」

「あ、ほんとだね」

サトシは足元を見ると、地面が真っ赤になっている事に気がついた。

「……!シンジ!危ない!」

状況を察したサトシがシンジを殴り飛ばした直後、地面からイーブイの輪が飛び出し、彼らを斬り裂こうと肉薄した。

サトシは避けきれないと察し両手で顔面を覆いながら後ろへ跳躍する。輪はサトシの両腕を難なく切り飛ばし、胴体を掠め、再びイーブイの元へと戻り合体した。

「……サトシ……!」

「…………」

斬り飛ばされ残った腕先は真っ黒に焦げ、掠めただけの胴体からは大きな傷が広がり、臓腑が飛び出していた。
 ▼ 29 ペルシアン@アッキのみ 20/09/02 20:59:59 ID:4rFUxMMk NGネーム登録 NGID登録 報告
再放送か
 ▼ 30 カイリュー@ゴッドストーン 20/09/02 21:00:41 ID:DSg.luAE [17/21] NGネーム登録 NGID登録 報告
『…………アバぉぉおおーーーーッッッッ!!!!』

イーブイが天に向かって吼えると、空が明るくなり、爛々と星が高速で満身創痍の彼らに向かっていった。

「へへ……さばきの……つぶて……か……」

サトシは空から落ちる輝く星を見て力なく笑った。
「……さばきだと……?」

シンジは両手を血が滲み出る程に握りしめ、サトシの頬のギザギザを引き抜いた。

「何がさばきだ貴様に裁きの鉄槌を下すのはこの俺だぁーーーーッッ!!」

シンジは地面に落ちたサトシの片腕を拾うと刀の様に構え、地を蹴り、イーブイに向かっていった。輝く星はシンジのすぐ側まで迫っている。
 ▼ 31 メリープ@チイラのみ 20/09/02 21:01:34 ID:DSg.luAE [18/21] NGネーム登録 NGID登録 報告
「よく言ったぜシンジッ!!」

サトシは笑みを浮かべシンジよりも速く跳び、輝く星の前に立ち塞がった。

「サトシ……!何をする気だ……!」

          マサラ
「見るが良い!これぞ魔沙羅に伝わりし万人不到、森羅万象の極致なり!」

勢い良く地面に滑り込み仰向けで地を蹴り光速で回転を始めた。

   カウンターシールド
【螺旋背水の陣魔沙羅の如く】

サトシの高速回転によって飛び出した臓腑が鞭の如くしなり、弾丸の如く荒れ狂い彼らを穿とうとする星を弾き飛ばしていく。

それは彼がシンオウ地方での旅で編み出した技術の結晶だった。
 ▼ 32 チェリンボ@ジュペッタナイト 20/09/02 21:02:08 ID:DSg.luAE [19/21] NGネーム登録 NGID登録 報告
「行け!長くは持たねぇ!」

地面に擦れた背中から血を吹き出す重傷を負いながらもサトシは友が必ず勝利する事を信じ、鼓舞した。

「……あぁ!」

シンジは振り向かず、イーブイに直進する。
イーブイは前足で地を蹴ると、サトシの方に地面より巨大な岩の刃が飛び出し、星を全て弾き飛ばした彼を空の彼方まで吹き飛ばした。

「何処を見ていやがる〜ッ!」
シンジは友の形見とも言うべきサトシの片腕をイーブイの口に勢い良く突っ込み、首を右手で抑えた。

『……!』

「ドゥアッ!!!!」
左手でイーブイの口に突っ込んだサトシの片腕を掴み、そのまま勢い良く捻った。

梃子の原理で首は木の枝が軋む様な音を立て、長ネギの様にしなやかに折れ曲がった。

『げぉ』
 ▼ 33 タツベイ@りゅうのキバ 20/09/02 21:02:47 ID:DSg.luAE [20/21] NGネーム登録 NGID登録 報告
「行くぞ……!」

首の折れ曲がったイーブイから跳んで距離を離し、空のボールを掴み。

「モンスターボール!ゥウアァタァアッッーーーッックォアーーッッ!!」

イーブイに向かい、全力で投げつけた。

首の折れ曲がったイーブイに直撃し、ボールが数回揺れ、そして、動きが止まった。

「……フッ……兄貴……あとサトシ……仇はとったぞ……!」

シンジは動かなくなったボールを見て、笑みを浮かべた。

シンジはボールを拾い、そのまま図鑑を開いた。
 ▼ 34 メガハガネール@しんぴのチケット 20/09/02 21:03:27 ID:DSg.luAE [21/21] NGネーム登録 NGID登録 報告


『真面目な性格』

「使えないな」


〜完〜
 ▼ 35 サザンドラ@はじめてメール 20/09/02 21:09:26 ID:epxM1QG2 [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
乙
餃子とイーブイへの愛に溢れる良ssだと思うわ
 ▼ 36 ラグラージ@いちごアメざいく 20/09/02 22:42:32 ID:uyhIdXRI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
面白すぎた
乙
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