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SS

ヨウ「ミヅキがイリマさんと付き合ってた……」

 ▼ 1 ヤップ@カセキのトリ 20/10/29 19:14:15 ID:lXdsTHpI [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
注意

設定無視&地の文多め
 ▼ 13 タッコ@こだいのおうかん 20/10/29 22:47:30 ID:lXdsTHpI [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
「…………お前、絶対家にドラゴンの裁縫セットあるだろ」

「何故そのことを知ってる!?」

 何故じゃねーよ馬鹿野郎、と思ったが口には出さなかった。

「とっとと出で行け、俺は座りたいんだ」

「痛っ!蹴るな蹴るな!」

 多少強引だが席を占拠していたグラジオを追い出す。追い出されたグラジオは「はぁ…………」と肩を落としながらトボトボと自分の席に戻っていった。(とは言っても俺の斜め前の席なのだが)
 ▼ 14 ルード@メガブレス 20/10/30 20:07:16 ID:cqdcCE0Q [1/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
 しばらくすると、窓際に張り付いていたお調子者が「来た!」と叫んだ。その言葉を合図に一斉にクラスメイトたちが窓際に移動を開始する。
 おそらく、あの有名なカップルを一目見るために集まっているのだろう。個人的にはあの面白味の欠片もないカップルを見るくらいなら、コイキングが跳ねるところを見ていた方がよっぽど面白い。…………本当に。
 空気を読まずに自分の席から動かなかったのは、俺とグラジオとハウの三人だけだった。
 ▼ 15 ドリーナ@パワーバンド 20/10/30 20:08:52 ID:cqdcCE0Q [2/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
 以前二人にミヅキのことは興味ないのかと尋ねたことがある。
 ハウは「俺、そーゆーの興味ないや」とあっけらかんとして答え、グラジオは「俺は群れるほど弱くない」と言った。これはあくまで憶測だが、二人ともなんだかんだ言って俺に気を遣っているのかもしれない。
 
 しかしながら、いくら他人の彼女と言えども好きな娘が付き合ってるというのはかなりキツい状況で。
 俺は誰に聞かせる訳でもなく、気が付けば何度も溜め息を吐いていた。
 ▼ 16 クタス@プテラナイト 20/10/30 20:49:17 ID:cqdcCE0Q [3/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
 そんなカップルの為の儀式が終了して少しすると、カップルの片割れであるミヅキが教室に入ってきた。
 彼女の存在に気づくと、先程クラスの指揮を取っていたお調子者を中心にミヅキの周りに一斉に彼らが群がる。相変わらず忙しい奴らだ。
 そしてやはり、ここでも空気を読まなかったのは俺とグラジオとハウの三人だけだった。
 ▼ 17 ヌギダマ@くれないのミツ 20/10/30 20:49:58 ID:cqdcCE0Q [4/4] NGネーム登録 NGID登録 報告
 群がる大衆を遠目から眺める。「今朝もラブラブだったね」、「イリマくんと何話してたの?」、「昨日二人でハウオリ埠頭にいたんだって?」、「ミヅキ今日も可愛いね」エトセトラエトセトラ……………
 すっかり芸能人のような扱いだ。遠目から見ているだけでこんなにも不愉快なものだということは思いもしなかった。あと今どさくさに紛れてミヅキを呼び捨てにした奴は今すぐヴェラ火山に身投げしてこい。
 ▼ 18 ドグラー@クチートナイト 20/10/30 21:16:43 ID:P6V2DkC6 [1/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
 余談だが、公然のカップルにちょっかいかける奴がやることは、
 1、彼女or彼氏の名前を大声で叫ぶ。
 2、「童貞卒業した?」、「エッチはしたの?」と下ネタを振る。(個人的には彼女の方に振ることの方が多いイメージ)
 3、「〇〇で見かけたよ」、「〇〇に居たんだって?」と間接的にストーカー行為を自白する。(トリックスターに憧れた男子がやるイメージ)
 の3つに絞られることが多いと思っている。小学生の頃とやってることが何一つとして変わっていない。成長しろ。
 こんな薄っぺらい人間になりたくないとは思っているものの、奴らの方が自分よりも社交的かつ友達が多いのは事実だ。悔しいけど。

「なぁ、グラジオ」

「何だ」

「あの人だかりを見てどう思った?」

 俺が尋ねると彼はしばしの沈黙の後、「愚民達の下らん戯言だ」と鼻で笑った。
 「そうだよな」と俺も同調して笑った。
 ただの負け惜しみだった。
 ▼ 19 グザグマ@まひなおしのみ 20/10/30 21:19:15 ID:P6V2DkC6 [2/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
 始業を知らせるチャイムが鳴り、人だかりも消えてから少し経った後、担任のバーネット先生が教室に入ってきた。

「アローラ!早速だけど進路調査書集めるから。みんな今出せるよね?」

 そう言って教室全体を見渡し始める。その瞬間、俺とグラジオは彼女から目を逸らす。

「みんな真面目に書いたよね?特に────ヨウとグラジオ」

 お約束だった。
 基本名前を呼ばれたら「立て」という合図だ。俺とグラジオは無言で起立する。
 周りを見渡すとハウは苦笑いを浮かべ、ミヅキは怪訝そうにこちらを見ているのが見えた。
 ▼ 20 オタチ@レインボーパス 20/10/30 21:20:18 ID:P6V2DkC6 [3/3] NGネーム登録 NGID登録 報告
「俺たちは真面目に書きましたよ。なぁ、グラジオ?」

「俺は真面目に書きましたけど、こいつはふざけたと思います」

 この野郎さらりと嘘を吐きやがった。

「グラジオてめぇ…………」

「じゃ、俺はこれで」
 
 そう言って彼は腰を降ろそうとする。
 グラジオは着席する瞬間、振り向きざまに俺を見て下衆な笑みを浮かべた。
 この瞬間まで、グラジオは勝利を確信していたであろう。俺もそう思ってた。
 しかしここで思いもよらない事態が発生する。
 ▼ 21 スカーン@カビチュウ 20/10/31 20:09:49 ID:49FMJq4E [1/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
「まぁ二人とも見せてごらんよ。別に怒らないからさ」

「「え」」
 
 まさかの展開。
 俺とグラジオも「だったらグラジオだけでいいでしょ先生!」、「俺のやつは見なくていいからヨウのやつを代わりに!」などと抵抗を試みたものの、「まーいいじゃないの、どーせ後から見せるんだからさ」と言われて半ば強引に調査書を提出させられた。
 余談だが「怒らないから正直に話してごらん」と言われて俺が怒られなかったことは一度もなかった。
 ▼ 22 ーリキー@カムラのみ 20/10/31 20:11:33 ID:49FMJq4E [2/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
「じゃあ、まずヨウのやつから読ませてもらおうかな」

「…………………………」

 バーネット先生はニヤつき顔で生徒もとい聴衆に向かって読み上げる。
 公開処刑が始まった。

「第一希望『島外進学』、第二希望『ハウオリシティ地域生活支援センター勤務』、第三希望『ポケモンレンジャー』ねぇ」

「…………………………」


「ヨウ、何か言うことはある?」

「カントー地方ではポケモンレンジャーが人気の職業だと聞いております。僕もその人気にあやかってアローラ初のポケモンレンジャーになろうかと……」

「へぇ」

 恐る恐るバーネット先生の方を見ると、彼女はニィっと嫌な感じに笑う。
 ▼ 23 ォッシュロトム@かがやくいし 20/10/31 20:15:21 ID:49FMJq4E [3/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
「これ、今度の三者面談のときに見せるからね」
「第三希望を書き直してきます」

 思わず即答し頭を下げた。この場での公開処刑はまだマシだが、流石に親が出て来るのは洒落にならない。こんなのは俺でも分かってる。
 俺の返事に彼女は満足そうな顔をすると調査書を俺に返し、今度はグラジオの調査書に視線を落とした。
 グラジオを見ると、彼は両手で顔を覆っていた。
 ▼ 24 ンダー@ていこうのハネ 20/10/31 22:02:58 ID:49FMJq4E [4/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
「グラジオは……進学、家業の後継ぎ、闇の世界の住人か。グラジオはこれ三者面談で見せられる?」
「すみません書き直してきます」

 間髪入れずにグラジオが謝罪する。彼もどうやら人前で痛い格好をするのは構わないが、親にはこの姿を見せたくないらしい。まぁ、親の前でも同じことができたらそれはそれでヤバいけど。
 バーネット先生は俺とグラジオを交互に見ると、

「とりあえず二人は明日まで書き直してきて」
 
 と言い残すと教壇に戻り「それじゃあ授業始めるよー!」と言って教科書を開いた。
 

 結局進路希望調査書は集められなかったが、そこに触れる奴誰は一人として居なかった。
 ▼ 25 JkKZp2OUVk 20/10/31 22:07:06 ID:yoHoecCU NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ポケモンレンジャーは別にいいんじゃないの?
 ▼ 26 ンパッパ@ガルーラナイト 20/10/31 22:15:50 ID:49FMJq4E [5/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
 昼休み、真夏の日差しと生徒の喧騒から逃れるように静かで涼しいところに向かった。
 アローラにいるんだから少しは暑いのに慣れているだろ、という輩もいるだろうがアローラに住んでるからといっても暑いものは暑い。アローラに適応するために姿を変えたニャースたちでさえ昼間日陰でバテているのと同じだ。
 どうでもいいことだが、少し前に学校をサボってハウオリ埠頭の倉庫の日陰で涼んでたところ、どこからともなく現れたアローラニャースの群れに囲まれ一緒に涼んだことがあった。
 しばらくしてから、飼い主と思われる顔色の悪い中年男性が来てくれてニャースの群れは無事回収されていったが、去り際にこの男性から「あんちゃん、ニャースを使いこなす素質あるぜ」と言われた。どういう意味なのかは未だ分からずじまいだ。
 ▼ 27 リムー@ずがいのカセキ 20/10/31 22:16:35 ID:49FMJq4E [6/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
 そんなことを思い出しながら俺は足を動かしていた。
 校舎4階に続く階段を登ると「図書室」と書かれた教室が見える。
 図書室に入ると心地よいクーラーの風が俺の頬に優しく触れた。
 図書室に入ったものの、俺の目的は読書ではない。
 カウンターに入り、その奥にある「司書室」に入る。
 司書室に入ると先客が居た。

「やっほ」

 軽く挨拶をすると

「また貴方ですか」

 と呆れ声が返ってきた。
 雪のように白い肌と淡い金髪。服装は白いプリンセスラインのノースリーブワンピースという、いかにも「お嬢様」らしいもの。
 そして美少女だ。
 そんな可憐な少女の名をリーリエという。
 ▼ 28 ルヤクデ@もえぎいろのたま 20/10/31 22:17:08 ID:WES.EEpY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
文始めにスペース開けなくていい
 ▼ 29 ゲンダイナ@ヘビーボール 20/10/31 22:39:56 ID:49FMJq4E [7/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
>>28
りょーかい!

>>25
個人的な見解とすれば、この世界のポケモンレンジャーはこちらの世界で言うところの仮面ライダー等の正義のヒーローって扱いになってる設定です
で、バーネットが軽く怒ったのはいい年した奴(中学〜高校生くらい)が進路希望に「仮面ライダーになりたい!」って書いてあるからですね
分かりづらくてスミマセン
 ▼ 30 ヒドイデ@クチートナイト 20/10/31 22:41:20 ID:49FMJq4E [8/8] NGネーム登録 NGID登録 報告
あ、これから前スレの設定をかなり無視した展開になるかもなのであしからず
 ▼ 31 タチ@すくすくこやし 20/11/01 01:45:34 ID:MkYIR3E. NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
リーリエ抱きたい……
バスに乗り込んだときかわいかったぜ
 ▼ 32 オッキー@あさせのしお 20/11/01 13:33:39 ID:05ugfbdc NGネーム登録 NGID登録 報告
>>31
前スレ読んでくれてたんですか
ありがとうございます
 ▼ 33 ーナイト@ひみつのカギ 20/11/01 17:44:30 ID:UqxEyt4I NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
>>32
もちろん!前スレ読んでいましたよ
雨の中でツンと意地張っていたリーリエがバスに乗ったときにかわいかった

抱きたい……

また最初からで大変そう…って思ったけど大丈夫かな?
 ▼ 34 トーボー@ヤチェのみ 20/11/02 20:08:16 ID:U8QY5g3E [1/11] NGネーム登録 NGID登録 報告
今夜書けたら更新します
 ▼ 35 トツキ@コンペボール 20/11/02 21:56:27 ID:U8QY5g3E [2/11] NGネーム登録 NGID登録 報告
 そもそも何故俺が彼女と知り合ったのか。その経緯について説明すると長くなる。
 事の発端は今から3ヶ月程前、4月上旬の頃だ。
 あの日は確か、しばらく振りにメレメレ島に雨が降った日だったと思う。
 その日、グラジオもハウも学校を休んでおり、当時フリーだったミヅキも委員会の仕事だかで一緒に帰れず、一人でそそくさと昇降口へ向かった時のこと。
 目の前で一人の少女が立ち尽くしているのが見えた。
 粉雪のように白い肌に淡い金髪、雨空を見上げるその瞳にはどこか憂いを帯びている。
 可憐な少女を見て俺は思わず喉を鳴らした。
 様子を見るに傘を忘れたのだろう。顔には不安を感じさせる色を浮かべていた。
 ▼ 36 メグマ@スターのみ 20/11/02 21:56:57 ID:U8QY5g3E [3/11] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
 一人黙って雨空を見上げている彼女を見て、何故俺が動いたのかは自分でもイマイチよく分かっていない。
 彼女が可憐でつい見栄を張りたくなったからなのか。
 正義のヒーローじみたことをやって見たくなったのか。
 あるいはその両方か。
 それすらも分からない。
 だが、少なくともこの少女のことを何故か放っておくことはできなかった。
 傘立てから自分の傘を抜き、小走りで少女のもとに向かう。

「あのさ」

「え?」

「もしよかったら、僕の傘……使う?」

 これが俺と彼女が交わした最初の言葉だった。
 ▼ 37 コロモリ@リンドのみ 20/11/02 22:00:14 ID:U8QY5g3E [4/11] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
しかし、彼女の口から発せられた言葉は俺の予想を大きく離れたものだった。

「いいです、放っておいて下さい」

 ぷい、とそっぽを向いて少女は答える。

「いやでもさ、君見るからに傘持ってないよね?大丈夫?」

「貴方の力を借りなくても大丈夫です」

「力って……誰か他に頼れる人はいるの?」

「いませんけど……貴方の力を借りるくらいだったら歩いて帰った方がマシです」

 そう言うと、彼女はスタスタと足早に昇降口を出て行く。
 俺の呼びかけにも反応せず雨に打たれながら歩いて行く彼女の後ろ姿は、どこか物寂しげだった。
 ▼ 38 オー@しゅんぱつのハネ 20/11/02 22:06:37 ID:U8QY5g3E [5/11] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
「待てって」

 慌てて傘を開きつつ、小走りで彼女を追いかける。
 水たまりの中を走ったせいでお気に入りのスニーカーがぐしょぐしょになったがそんなことは些細な問題だ。
 一番は彼女のことだ。
 
 派手に音を立てて走ったせいか、俺に気付いた彼女が驚いた目をして立ち止まる。この隙に傘の中に入れてやった。

「な、何をするんですかいきなり!」

「意地張ってんじゃねーよ」

「意地なんて張ってません!」

「だから意地張ってんだろって。別に君の家にまで付いて行こうって訳じゃない。最寄りのバス停辺りまで送って行くだけさ。バス賃くらいは持っているだろ?」

「いや、でも…………」

「僕の家はスクールから近い、どうしても君が僕の傘に入りたくないのなら貸してやってもいいし」

「でも……そうしたら貴方が」

「どうするんだ?」

「…………分かりました、ではバス停までよろしくお願いします」

 そっぽを向いて発せられた言葉の声色は、最初のものと比べて幾分か柔らかい気がした。
 ▼ 39 ツケラ@ずがいのカセキ 20/11/02 22:09:44 ID:U8QY5g3E [6/11] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
 さて、今の俺たちの状況は他の人の瞳にはどう映るのだろうか。
 「相合い傘」という4文字にまとめてしまえばラブラブなカップルに見えなくもないが、そこが言語の妙でもある。
 事実、「相合い傘」という言葉を使わずに具体的に今の状況を表すのならば、
──男女が首を曲げて頭のみを傘に入れながら歩いている
 という訳の分からない状況になっている。
 誰かに見られて恥をかくのもあれなので、

『別に遠慮せずに入ってきてもいいけど』

 と言ったところ、

『いえ、元々は貴方の傘なので貴方が広く使うべきだと』

 と返された。正直少し困った。
 ▼ 40 ルビー@おとなしいミント 20/11/02 22:10:11 ID:U8QY5g3E [7/11] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
 普段ならスクールからバス停まで徒歩10分もあれば着くはずなのだが、天気が雨、傘の二人使用、水たまりを避けて行くなど予想外のことが起こった為、意外と時間がかかる。
 「帰る時間遅くなりそうだなー」なんて心の中で思っていると、今まで沈黙していた少女が口を開いた。

「あの」

「ん?」

「どうして私を助けてくれたのですか?」

 警戒心と不安、そして疑問を含んだ声で彼女が尋ねる。

「どうしてって言われてもなぁ……なんでそんなこと聞くんだ?」

「……見栄とか偽善とか優越感に浸りたいとか色々あるでしょう」

 少しまつ毛を伏せて彼女が言う。発せられた声はどこか暗い感じがした。
 ▼ 41 ガレックウザ@ゆれないおまもり 20/11/02 22:10:39 ID:U8QY5g3E [8/11] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
「んー、なんでだろ。『なんとなく』なんだよな」

「なんとなく……ですか」

「うん。なんとなくだけど君に濡れて帰ってほしくなかったんだ」

「……………………」

「ま、もう二人して濡れちゃってるんだけどね」

 苦笑混じりに答えると、彼女は暫し俺を見つめた後「そうですか」と呟くと、またそっぽを向いてしまった。

 そんなやり取りをしているとようやく目的地のバス停に到着する。
 しかも運のいいことに、丁度バスも到着した頃だった。
 ここで名残惜しいが彼女とはお別れだ。
 ▼ 42 ベルタル@イナズマカセット 20/11/02 22:15:07 ID:U8QY5g3E [9/11] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
「じゃあ、気をつけて」

 バスに乗り込もうとする彼女にそう言うと、彼女は思い出したように口を開いた。

「そういえば、貴方のお名前をまだ聞いてませんでした」

「僕の名前か?僕の名前はヨウっていうんだ」

「ヨウさん……覚えておきます。ひょっとしたら今度はスクール内で会うかもしれませんね」

「そんな、漫画じゃあるまいし」

 苦笑しつつ答えると、つられてか少女もケラケラと小さく笑う。
 初めて彼女の笑う姿を見た気がした。
 ▼ 43 ョロボン@エレキブースター 20/11/02 22:17:51 ID:U8QY5g3E [10/11] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
それもそうですね」

「でも、またいつか会えるといいな」

「はい、ではその時まで」

「あ、そうだ。君の名前は?」

 「私の名前ですか?」と彼女は少しきょとんとした後、柔らかな口調で答える。

「リーリエです、覚えておいて下さいね」

 そう言って微笑んだ彼女──リーリエの姿は他の誰よりも可愛らしかった。
 ▼ 44 ラエナ@ハートスイーツ 20/11/02 22:21:45 ID:U8QY5g3E [11/11] NGネーム登録 NGID登録 報告
前スレを見ていた方なら分かるかもしれませんが、微妙に会話や文を変えています
またヨウの一人称が「俺」なのにも関わらず「僕」と言っているのは前スレで違和感があったので訂正した結果です。

では
 ▼ 45 イティオ@メガラペルピン 20/11/02 22:46:29 ID:MCxA2HHc NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 46 オガエン@こだいのうでわ 20/11/03 13:34:44 ID:o6RU8giU NGネーム登録 NGID登録 報告
支援ありがとうございます
ミヅキがガッツリストーリーに絡むのはもう少し後なので暫くリーリエのターンが続くかもしれません。
ご承知下さい。
 ▼ 47 チンキー@ラブタのみ 20/11/04 17:34:08 ID:jjS6AbrE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援

>>46
ただの「支援」にはいちいち反応しなくていいですよ
 ▼ 48 ブキジカ@タイマーボール 20/11/04 17:45:42 ID:M41YukiY NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
ヨウはリーリエにアプローチしてほしいな
かわいいと思ったなら自分から行くべき!
リーリエ抱きたい…Sなことしたりドキドキさせたいわ
 ▼ 49 ドキング@しろいビードロ 20/11/28 21:52:10 ID:k7x6kO76 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
あげ
 ▼ 50 ディバ@ポテトパック 20/11/28 23:13:21 ID:83y6af3g [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
更新する気のないやつあげんな
 ▼ 51 レキッド@どくけし 20/11/28 23:13:49 ID:83y6af3g [2/2] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
sageにするの忘れてたわ
 ▼ 52 ルキモノ@ジュカインナイト 20/11/29 00:34:14 ID:93i.gnjc NGネーム登録 NGID登録 報告
約1ヶ月前のスレかよ
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