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SS

【SS】世界樹と携帯獣の迷宮【SQ】

 ▼ 1 ビークイン@ハートのウロコ 20/11/03 10:58:10 ID:xC7wCE3A [1/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
総てを沈めた深き樹海
大地に根差し、天突く巨幹
人類と大自然との開くなき闘争

それが、この世界を構成する全てだと教わってきた。

???「そうか。先発第一隊は、皆……」

???「第二隊も半壊して撤退との報告が……。胸が痛みます……」

???「おいおい、止めろよ辛気臭い。新たな階層に挑むときは、いつだってこんなものだろう?」

???「ああ。増して、今回は調査対象そのものが未知の塊だ」

???「とにかく、情報を待ちましょう。そろそろ第三隊が帰ってくる頃よ」

伝使「はっ、はっ……!」ガラッ

伝使「ギルドマスター各位!情報が入って参りましたっ!」

伝使「突如飛来した謎の柱状物体、その正体は……」

僅か数日前のこと。

空から舞い降りた一本の槍が、この世界を貫いた。
 ▼ 7 フォレトス@しめったいわ 20/11/03 12:48:14 ID:xC7wCE3A [2/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ポケラタリア南部
バッチチェックゲート▼


衛兵「おおキミ、戻ってきたね。ピカチュウは見つかったかい?」

少年「はい、この通り」

ピカチュウ「ピッカ!」ノシ

少年「それで、その……」

パラディン「ピッカ!(裏声)」

衛兵「」

メディック「ごめんなさい、先輩は疲れているんです……」

衛兵「……ゴホン」

衛兵「これはこれは冒険者殿、あちらのギルドから話は伺っていますぞ」

衛兵「なんでも、エトリアの世界樹の二割は、あなた方が攻略されたとか」

パラディン「いやいやぁ、それほどでも……エヘヘ」

衛兵「我がギルドは今、深刻な冒険者不足でしてな。ありがたい限りです」ポチ

ゴゴゴゴゴゴ

パラディン「おお……!」

メディック(衛兵さんがバッチをかざすと、鋼鉄の門がひとりでに開いた……)

衛兵「さ、どうぞお進み下さい。ギルドは街の中心部、セントラルパークにあります」

少年「お二人とも、付いてきて下さいね!」

パラディン「ありがとう衛兵殿!さ、行くよピッカちゃん!」

ピカチュウ「ピッカチュ!」トテテテテッ

メディック(もう馴染んでるよこの人)
 ▼ 8 ジュプトル@たんちき 20/11/03 14:55:39 ID:xC7wCE3A [3/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
同時刻
ポケラタリア執政院
議長室▼

スレイマン議長「それで……」

スレイマン議長「冒険者である貴方が、どのような要件で?」

???「やだなぁ、スレイマンさん。もう分かっているんじゃないんですか?」

???「自分、寡聞ながら、少し耳に挟んだんですよ……アンタの良からぬ噂をね」

???「何でも、迷宮に挑む冒険者たちが、不可解な現象に巻き込まれているとか……」

スレイマン議長「…………」

???「いや、いいんです。止めろって言う資格は無いし、公にバラすつもりもありません。ただ……」

???「私を雇っていただきたい」

スレイマン議長「……名前を聞いておきましょうか」

???「はは、そうこなくっちゃ」

???「私の名前は…………」
 ▼ 9 フォレトス@バンギラスナイト 20/11/03 15:43:00 ID:xC7wCE3A [4/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
冒険者ギルド
執務室▼

メディック「…………」コンコン

???「……入りたまえ」

メディック「失礼します」ガチャリ

???「おや、キミ達は……」

パラディン「うわぁ、すっごい綺麗な執務室!エトリアのボロ屋とは全然違うなぁ」キラキラ

メディック「……」ゴス

パラディン「ぎゃん!なっ、何で殴るの!」

メディック「謹んで下さい先輩、ギルドマスターの御前ですよ?」

メディック「……すみませんギルドマスター。躾(しつけ)がなってませんで……」

パラディン「何だよそれ!わたしゃペットか!」

???「はは……評判通り、とても仲がいいようだね」

メディック(見た所、二十代くらいの若い男性だ。長い銀髪に、深い藍色の甲冑を着けている)

メディック(この人がギルドマスター……)

エイリーク「僕の名前はエイリーク。一応、ここのギルドのギルドマスターの筆頭をさせてもらっている」

パラディン「筆頭……?ギルドマスターって1人だけじゃないの?」

エイリーク「ああ。ここポケラタリア・ギルドには、5人のギルドマスターがいる」

エイリーク「ポケモンには色々種類がいるからね。各種類の専門家が必要だったのさ」

メディック「あの、それなんですけど……」

パラディン「わたしたち、そのポケモンっていうのを全く知らないの」
 ▼ 10 ベロバー@マトマのみ 20/11/03 15:58:47 ID:xC7wCE3A [5/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
エイリーク「そうか……じゃあ、驚いただろう。街の様子を見て」

メディック「不思議な感覚でした」

メディック「馬に似た生き物が荷車を引いて、鳥に似た生き物が空を飛んで……」

メディック「でも、そのどれにも見覚えが無いんです」

パラディン「こぉーんなに大きな、魔導人形(ゴーレム)みたいなヤツもいたしね!」

メディック「それに……」

メディック「街外れにある、樹海に囲まれた巨大な塔……あれは一体何なのでしょうか……」

エイリーク「ふむ……」

エイリーク「そうだね。順を追って説明しようか」
 ▼ 11 アノプス@すごいキズぐすり 20/11/03 17:53:48 ID:xC7wCE3A [6/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ポケモンとは何なのか。
何故、世界樹の代わりに、異様な存在感を放つ『塔』が存在しているのか。
エイリークさんは私たちに、できるだけ噛み砕いて説明してくれました。

エイリーク「かつてはポケラタリアは、ごく普通の宿場町だったんだ」

エイリーク「ギルド公認の、冒険者のための宿場町……。ただ、それだけだった。」

しかし、20年前のある日、大きな事件が起きます。
巨大な彗星が降ってきて、ポケラタリアの地を直撃したのです。

エイリーク「幾つもの宿が下敷きになった。何百という人々が犠牲になった」

エイリーク「彼らの遺体は、今も見つかっていない……」

メディック「…………」

パラディン「…………」

そして、その翌日。
土煙の中から浮かび上がったのは、
地面に突き刺さる、一本の巨大な石柱でした。

エイリーク「『槍のはしら』……。僕たちはアレをそう呼んでいるよ」

エイリーク「ちょっとした宿場町だった場所が、1日にして滅び、樹海に沈んだ……。」

メディック「つまり、この場所は……」

エイリーク「ああ。正確にはこっちの方が『ポケラタリアのはずれ』なんだ。」

その後。何日もしないうちに、色々な街のギルドが合同で捜索隊を結成しました。
当時に全体の指揮を取っていた5人のリーダーが、そのままポケラタリアのギルドマスターになりました。

エイリーク「そして、探索を進めるにつれて、次々に不思議な事が判明していった」
 ▼ 12 マギアナ@あおのはなびら 20/11/03 18:33:48 ID:xC7wCE3A [7/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
AM23:30
ポケラタリア
宿場街 ▼

ヨルノズク「ホー……ホー……」

ヤミカラス「クワァ、クワァ」バサッバサッ

メディック「………………。」

メディック(『槍のはしら』、か……。内部のみならず、外部一帯にも影響を与えているなんて……)

メディック(刺さった場所を中心に広がる樹海は、今も拡大を続けているらしい。そして、ポケモンは樹海からやってくる。)

メディック(この街では友好的なポケモンも、ひとたび樹海の中に入れば、凶暴化して襲ってくる……。)

メディック「……いつもの事ながら、分からない事だらけだ……。」

メディック「取り敢えず明日は、執政院に挨拶にいかないと。」

パラディン「ただいま、シロちゃん!」

メディック「あ、お帰りなさい先輩。二人部屋は取れましたか?」

パラディン「おう!ちゃんとダブルで取ってきたよ!」

メディック「…………ダブル?」

パラディン「ん?ダブルだよ?」

メディック「私、ちゃんとお願いしましたよね?ツインの部屋にして下さい……って」

パラディン「…………あの……宿屋の人が、二人部屋はダブルしか空いてないって……」

メディック「……はぁ…………」

パラディン「あのねあのね、色々な宿に当たって聞いてみたんだよ?」

パラディン「でも、ダブルしか空いてないって……」

メディック「このバカーッ!!」

パラディン「ひっ」ビクッ

メディック「ツインの部屋が空いてなかった?そんな事になったのも、アンタが

『お腹すいたよシロちゃん、お腹と背中がくっつきそうなんだよぉ』

とか何とか食い下がって、宿を取る前に強引に夕食にしちゃったからじゃないですか!!」

メディック「こんな時間に!宿が空いてる方がおかしいってんですよ!」

パラディン「うぅ……」
 ▼ 13 フシギバナ@みずたまリボン 20/11/03 20:07:13 ID:xC7wCE3A [8/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
パラディン「いいじゃない、もうこの際ダブルベッドで……」

メディック「分かってない!」

メディック「先輩は、自分の寝相の異次元さを分かってないっ!」

パラディン「そりゃ、確かにわたし寝相は悪いけど……」

メディック「悪いで済む問題ですか!」

メディック「忘れませんよ!?一度ダブルベットで寝た時……」

ピカチュウ「ピーカチュ?」トテテテテテッ

メディック「……あれ?これって……」

パラディン「ピッカちゃん!」パアッ

ピカチュウ「ピカチュン!」ニコォ

メディック「ってことは……」

少年「おーい、待ってくれピカチュウーっ!!」

少年「はぁ、はぁっ……」

メディック(赤い帽子の少年!)

少年「あ、あれ、お二人とも!どうなさったんですか、こんな所で……」
 ▼ 14 ドーミラー@ほしのかけら 20/11/03 20:19:09 ID:xC7wCE3A [9/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
AM09:00
ポケラタリア
民宿「ヴェルメリオ」▼

オニスズメ「チュン!チュンチュン!」

オニドリル「グワーッ!!」バタバタバタッ

メディック「う………んっ……」

メディック「はぁ……よく寝た……」

メディック(まさかあの少年が宿屋の子だったとは……)

メディック(そして)

パラディン(全裸)「グゴゴ……ズゴゴ……ムニャ」

メディック(床だし……全裸だし……)

メディック(どんなに疲れていても、やっぱり異次元の寝相なんですね、先輩……)

コンコン

ガチャ

宿屋の子「おはようございます!朝ごはんの支度できて……」

宿屋の子「うわっ……!?//////」

メディック「ああ、ごめんねレッドくん。今どけるから……」

パラディン「……モウ……タベラレナ……グゴゴ……」
 ▼ 15 キバゴ@ライトストーン 20/11/05 09:37:51 ID:AGkEg4PU [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
パラディン「はむっ、はむっ、はむむ……!」

パラディン「おかわりっ!」

メディック「先輩、めっ!」ベシ

パラディン「なっ、なんでよ!何日かぶりのマトモな朝食なのに……」ガーン

メディック「もうそれで四杯めなんですよ!?宿屋を潰す気ですか!?」

宿屋の子「あはは……大丈夫ですよ、シロさん。ご飯はまだまだありますから!」

パラディン「ありがとう!」

パラディン「レッドくんのお料理がおいしいから、ついつい匙が進んじゃうんだよね」

メディック「調子のいいことを……それで最後にして下さいよ」

メディック「……それにしても」

メディック「すごいよレッドくん。その年齢で、一人で宿屋を切り盛りしているなんて」

宿屋の子「大したこと無いですよ、こんなへんぴな民宿。泊まっているお客さんも、あなたがた以外には数人だけですし……」

パラディン「確かに、わたしも見つけられなかったくらいだからね」モグモグ

宿屋の子「それに、今はピカチュウがいますから。アイツ結構賢くて、今も買い出しとか手伝ってくれてるんです」

パラディン「あはは!じゃあ、もしかしたらわたし達、ピッカちゃんにまんまと誘われて来たのかもね!」

メディック「分かってるとは思うけど……私たち、あの迷宮の攻略に来たんだ」

メディック「結構長い間お世話になるから、よろしくね」スッ

宿屋の子「ええ、こちらこそ」アクシュ

メディック(……まだ10歳くらいのはずなのに、ゴツゴツして乾いた手だ……)

パラディン「というわけで、おかわり宜しく!」

メディック「スタードロップ」ポコ

パラディン「ぎゃん!」
 ▼ 16 メガギャラドス@こんごうだま 20/11/05 09:47:51 ID:AGkEg4PU [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ナイトシーカー「…………!」

ゾディアック「おやおや、なにやら騒がしい気配」

ゾディアック「久方ぶりに、私たちの他に客が現れたらしいですね」

ナイトシーカー「…………」

ナイトシーカー「…………、………………」ヒソヒソ

ゾディアック「何?二度寝する?」

ナイトシーカー「……」コクリ

ナイトシーカー「…………」zzz…

ゾディアック「そうですね……昨日も遅かった事ですし……」

ゾディアック「どれ、私ももう一眠り…………すぅ……」
 ▼ 17 ヨワシ@はっきんだま 20/11/05 10:55:11 ID:AGkEg4PU [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
AM10:00
ポケラタリア
セントラルパーク ▼

ポケラタリアは、木組みと石造りの美しい街です
白い壁や石畳、絡みつく緑のツタが、まるでお伽話の世界のような、暖かい雰囲気を作っています
……しかし、その中で異彩を放つ、この荘厳な建物は……

パラディン「これが、執政院……。ポケラタリアのもう一つの顔ってわけだね」

メディック「ええ。何しろ、元々が急ごしらえのベースキャンプですからね」

メディック「街として発展させるには、ギルドの他に、政治の中心となる施設が必要だったのでしょう」

メディック(木造のギルドの隣に鎮座する、灰色の城)

メディック(すごい威圧感を感じる……)

行商人A「ケンタロス!荷車を頼むぞ!」

ケンタロス「ブルモオッ!」ガラガラガラ…

行商人B「搾りたて、モーモーミルクはいかがですかぁ……!」

パラディン「うわぁ、美味しそうな牛乳!買いまゴフゥ」

メディック「さっきたらふく食べたでしょうが」

メディック「さ、早速行きますよ先輩」ズルズル

パラディン「あーん待ってぇ……わたしのモーモーミルク……」
 ▼ 18 コロボーシ@スピアナイト 20/11/05 11:20:21 ID:AGkEg4PU [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
AM10:00
ポケラタリア
執政院 ▼

パラディン「失礼しまーす……」ガチャ

???「おや、見ない顔だな。新入り?」

メディック「はい」

メディック(……あれ。執政院のハズなのに、随分と派手な人が出てきたぞ)

メディック(黒い装束に、金色でトゲトゲの防具……冒険者だろうか……)

メディック「あの。エイリークさんから、こちらで依頼が受けられると聞きまして……」

???「ふむふむ……」ズイ

???「……80点って所かな」

メディック「……へ?」キョトン

???「いや、何でもない。今のは忘れてくれ」

サイモン「俺の名前はサイモン!ギルドマスターをやっている者だ!」
 ▼ 19 ロトム@ファイトメモリ 20/11/05 16:07:18 ID:hG7kq5Ao NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
メディック(長い黒髪を束ねた大柄な人だ。装備品が詰まっているのか、動くたびにロングコートの下からジャラジャラと音がする)

サイモン「ここって色々特殊な街だろ?もう慣れた?」

メディック「え、ええ」

サイモン「そりゃよかった。人とポケモンが協力して、10年くらいかけて作り上げたんだ。気に入ってくれると嬉しいぜ」

パラディン「おう!とっても気に入ったよ!」

サイモン「……94点だな、合格!」

パラディン「やったぁ!」

メディック(だから、何が?)

メディック(しかもちょっと負けてるし……)

メディック「あの、それで……ギルドマスターがどうしてここに?」

サイモン「ああ、それは……」
 ▼ 20 コラッタ@チーゴのみ 20/11/05 16:11:28 ID:W5GgvaEo NGネーム登録 NGID登録 報告
サイモォン!
 ▼ 21 チルット@スピードパウダー 20/11/05 17:48:13 ID:lEIg6LMM [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
メディック(サイモンさんが指差した先は……大きな扉)

メディック「議長室、ですか?」

サイモン「ああ。スレイマンの野郎のことは、エイリークから聞いてんだろ?」

メディック「ええ」

メディック(スレイマン議長。確か、この執政院の事実上のトップだとか)

メディック(エイリークさんの話では『お金にがめつくて石頭だけど、市民想いのいい人』とのことだ)

サイモン「アイツ、最近よく席を空けやがるんだよ。俺が直々に伝令を持ってきてやってるのに……」

サイモン「変な冒険者が出入りしてるって話も聞くしな。相変わらずキナ臭い野郎だぜ……」ジャラジャラ

メディック「……どちらへ?」

サイモン「大樹海。」

サイモン「昼間ここにいない時、アイツは大抵そこにいるんだよ」ジャラジャラ

パラディン「じゃあ、わたし達が代わりに届けてきてあげるよ!」

サイモン「………………」ピタ

サイモン「……ほぉう?」ギロリ

メディック(…………!)ゾクリ

メディック「ちょっ、ちょっと先輩!私たち、仮にも新入りなのに……」ヒソヒソ

パラディン「えぇー、いいじゃない、お使いくらい」

メディック「お使いって……!」ヒソヒソ

パラディン「わたし達も、今日中に『槍のはしら』に行ってみようと思ってたんだ!」

サイモン「…………」ニヤリ

サイモン「そうだな……。普段なら『機密事項だから』と突っぱねる所なんだが……」
 ▼ 22 エレキブル@アクZ 20/11/05 19:16:09 ID:lEIg6LMM [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サイモン「道具の準備は?」

パラディン「オイル、メディカ、手帳、糸!全部もったよ!」

サイモン「装備品の手入れは?」

パラディン「ヒビ、キズ、汚れ、腐食なし!」

サイモン「依頼人の秘密は?」

パラディン「墓場まで持っていく!」

サイモン「よし、100点満点の答えだ!」パサッ

パラディン「やった!」キャッチ

メディック(黒い封筒に金の封印。ひと目で差し出し人がわかる見た目だ)

サイモン「ソイツを、車椅子の老いぼれジジイに届けてやってくれ。これはギルドからの正式な依頼だぜ」

サイモン「そいじゃ、あばよ!」

ジャラジャラ……

パラディン「またねーっ!」ノシ

メディック「さ、さよなら……」

メディック「………………」

パラディン「どうしたの、シロちゃん?」

メディック「へ?」

メディック「いえ、その……」

パラディン「ちょっと怖かった?」

メディック「……はい」

メディック(あの瞳の迫力……カエルみたいに縮こまってしまった……)

メディック(間違いない。サイモンさんは、私なんかより遥かに格上の冒険者だ)

パラディン「あっははは!」ケラケラ

メディック「!?」
 ▼ 23 マッギョ@こおったきのみ 20/11/05 20:50:05 ID:lEIg6LMM [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
パラディン「もう、可愛いなぁシロちゃんは!」ケラケラ

メディック「ばっ、馬鹿にしないで下さい!」

パラディン「大丈夫だよシロちゃん」

パラディン「色々な人がいるけど、わたし達はいつも通り、わたし達の出来ることをするだけだよ」

パラディン「わたしは、シロちゃんを守ること。シロちゃんは、わたしの背中を支えること」

パラディン「それだけなんだから。ねっ?」

メディック「…………先輩……」

メディック(……普段はすごく子どもっぽいし)

メディック(たまに目を疑うようなことをする時もあるけど)

メディック(先輩は合格。私は不合格。その意味が、少し分かった気がする)

メディック(やっぱり、先輩は……)

行商人C「焼きたてのポッポ焼き!早い者勝ちだよーっ!!」

パラディン「おいしそうな匂い!買いまゴフゥ」

メディック「尊敬を返してください……」
 ▼ 24 メガハガネール@ユキノオナイト 20/11/05 21:08:27 ID:lEIg6LMM [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
AM16:00
大樹海 ▼

こうして私たちは、ポケラタリアでの初めての依頼に挑む事になりました
しかし……この時の私は忘れていたのです
地図が埋まり、生物図鑑が埋まり……
エトリアでの冒険が、いつしか未知のものから、既知のものへと変わっていっていた事
そして

パラディン「はっ……はぁっ……」

パラディン「……っ…………」

ガチャッ

メディック「そんな……」

メディック「先輩!先輩……っ!!」

この世界において最も恐ろしい敵は「未知」そのものだという事を
サイモンさんの点数の意味を、私は身をもって知る事になるのです
 ▼ 25 バスラオ@ちいさなキノコ 20/11/05 21:40:25 ID:i5Co5.pw NGネーム登録 NGID登録 報告
面白い
 ▼ 26 ピッピ@まがったスプーン 20/11/05 21:44:49 ID:tH2oB7Hs [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>2
かわいいホシガリスだなぁ(白目)

>>4
状態異常:どく(即死ギミック)

>>20
新世界樹のヒョロガリ

>>25
ありがとう……それしか言う言葉が見つからない……


送信してからミスに気づき苦しみ悶える日々です。それでも評価して頂けるなら、こんなに嬉しい事はありません
まだまだ続くよ!
 ▼ 27 クレセリア@フィラのみ 20/11/05 22:05:25 ID:tH2oB7Hs [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
4時間前

PM01:00
大樹海 ▼


樹々にしたたる玉の露。足元の水たまりに写る、パステルカラーの青空
鬱蒼としげった枝が、幹が、根が。迷路のように折り重なり、冒険者を深みへ誘う
エトリアで生まれ育った私たちにとって、樹海は見慣れた光景でした

そう。初めてだらけのポケラタリアの街と比べて、安心感さえ覚えるほど……


パラディン「樹海に入ってから1時間……」

パラディン「未だにポケモンの気配なし!」

メディック「ギルドで貰った地図のおかげで、道に迷うことも無いですね」

メディック「これなら、1時間以内には到着できそうです」

パラディン「うーっ………」

パラディン「退屈だーっ!」

メディック「そんな事言わないで下さいよ……。何も起こらないに越した事はないじゃないですか」

パラディン「そりゃそうだけどさ……」

パラディン「………………」
 ▼ 28 レジドラゴ@きんのナナのみ 20/11/06 14:49:28 ID:yz5sk65c NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>24 >>27

時刻がガッタガタになってますね
それぞれ

PM4:00

3時間前

PM1:00

が正しいです、申し訳ない
 ▼ 29 バリヤード@まんまるいし 20/11/06 18:01:56 ID:Ct12MKDU [1/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ピジョン「ケーーン!」

バサバサバサッ

メディック「あ、鳥の群れ!どこから飛んできたんでしょうね?」

パラディン「…………南に向かってる」

メディック「え?」

パラディン「街がある方角に……」

メディック「…………」
 ▼ 30 グラードン@あおいバンダナ 20/11/06 18:38:11 ID:Ct12MKDU [2/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
PM02:00
大樹海 ▼

メディック(あのピジョンの群れに出逢ってからは、結構な頻度でポケモンが出てくるようになりました)

メディック(虫やネズミ、時には草。色々な姿のものがいるけれど……)

メディック(みんな、なかなか知能が高いみたい。群れで素早く移動して、こっちの視線に気付くと、散り散りになって気配を消す)

パラディン「……素早い移動…………警戒……?」ボソボソ

メディック(原理はわかりませんが、この気配を消す能力こそがポケモンの特徴なんだとか)

メディック(すれ違うポケモンみんながそうするのは、先輩の戦闘能力を高く評価してのことなのでしょう。なんだか誇らしい気持ちです)

パラディン「……すれ違う…………」ボソボソ

メディック(あ、だんだんと樹の間隔がひらけてきました。そろそろ樹海の道も終わりかな……)

パラディン「つまり……」

パラディン「……皆、一様に南に向かっている…………?」

メディック「どうしましたか?そろそろ目的地に……」

パラディン「…………っ」

パラディン「シロちゃん、シロちゃん!」ベシベシ

メディック「な、何ですか、先輩」

パラディン「ちょっと手帳見せて!生物図鑑!」

メディック「えっ、こ、ここでですか!?」

パラディン「いいから早くっ!」ズイ

メディック(ち、近い!)

メディック「は、はいっ……」

メディック(何だろう。出発前にも確認したはずだけど……)

パラディン「……キャタピー、トランセル……ビードル、コクーン……」パラパラ

パラディン「…………」

メディック「あの、先輩……?」
 ▼ 31 ガバイト@よつばアメざいく 20/11/06 20:55:06 ID:Ct12MKDU [3/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
パラディン「ねぇシロちゃん。なんで最初の1時間、全くポケモンに会わなかったんだろう」

メディック「え?なんでって……」

パラディン「なんでポケモン達は、私たちに構いもせず逃げたりしたんだろう」

パラディン「無数にいるはずのポケモン達と、なんで悉く『すれ違う』んだろう」

メディック「………」

パラディン「……これは最悪の想定なんだけどさ」

パラディン「もし、ポケモン達が、何かから……」

パラディン「どんな冒険者よりも恐ろしい、規格外のナニカから逃げているとしたら?」
 ▼ 32 パールル@あかのはなびら 20/11/06 21:18:25 ID:Ct12MKDU [4/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
メディック「規格外……それって……」

パラディン「そう。」

パラディン「FOE(えふおーいー)級。」

メディック「そっ、そんなまさか……!」

メディック「あり得ない!生物図鑑には、そんな危険なポケモンの情報なんて無かった……!」

メディック「それに、ここは『迷宮』ですらない、ただの樹海ですよ……!?」

パラディン「このページを見てよ」

メディック「ページ……?」

生物図鑑 12/209
ポケモンはある一定の条件を踏むと、異常な発達を見せることが判明
戦闘の経験を積んだり、特殊な状況下に身を置いた時
適応しようとして、肉体が急激に変質する

これを「進化」と呼称する

メディック「まさか、進化して……」

パラディン「その確率が高いよ」

パラディン「それに……」

パラディン「樹海が何を吸って成長するか、シロちゃんも知っているでしょう」

メディック「…………死骸、です。人間の死体……」

メディック(そう。だから、樹海には死骸というものが存在しない)

メディック(血も肉も、装備さえも、全て樹々の栄養に変わる……)

パラディン「最短距離でも、抜けるのに2時間。この樹海がこんなに大きくなったのは何故?」

メディック「……ちょっ、ちょっと待って下さい」

メディック「……そのFOE級の怪物が育ててるなんて事は……」

パラディン「情報が無いのも、出逢ったら100%帰ってこないからでしょうね」

メディック「そ、そんな……」
 ▼ 33 マホミル@ピーピーエイダー 20/11/06 21:56:08 ID:Ct12MKDU [5/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
パラディン「恐らく、自分より格下の相手だけを狙って現れるんでしょう。格上相手には、ポケモンの能力で気配を隠してやり過ごせばいいし」

パラディン「この仮説なら、ギルドの上層部が把握していないのに説明がつくわ。現に、今も全く気配を感じないもの」

メディック「………………っ……」

メディック(新人ばかり狙い撃ちにしてるってこと?じゃあ、ここの街の冒険者不足って……)

メディック(……そんなの……惨すぎるよ……)フルフルフル


パラディン「……あっ」ハタ

パラディン「ご、ごめんねシロちゃん!怖がらせたかった訳じゃないんだよ!?」アセアセ

パラディン「ホ、ホラ、万が一ってコトがあっちゃいけないから、ね!?」

パラディン「だ、大丈夫だよ!もし何かあっても、わたしが絶対守るから!」

パラディン「ねっ!?」

メディック「……平気、です。いつまでも、子供扱いしないで下さい……!」

パラディン「………………シロちゃん……」

パラディン「さ、帰ろ?『アリアドネの糸』で……」

メディック「……はい」ゴソゴソ

メディック(…………アリアドネの糸。一見ただの赤い糸だけど、一瞬で街に帰るための術式が編まれている)

メディック(使い方は簡単。小指に巻くだけです)

…………キラッ

パラディン「……!!」
 ▼ 34 ヒヤッキー@おまもりこばん 20/11/06 22:26:16 ID:Ct12MKDU [6/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
パラディン「危ない、シロちゃ…………ッ!!!!」ドンッ


パシュッ


メディック「いってて……何ですか先輩、急にぶつかったりして……」

メディック「……あれ、先輩?」

メディック「どこに行ったんですかー?せんぱーい?」

プチッ……

メディック「あれ?アリアドネの糸が切れて……」

メディック「…………っ!!」

メディック(私の白衣の切れ端が、バッサリと斬られている……!?)

メディック(まさか、先輩は……!)

メディック「……先輩!先輩ーっ!!!」
 ▼ 35 ジャラコ@プレシャスボール 20/11/06 22:29:12 ID:s3acGlBA NGネーム登録 NGID登録 報告
世界樹やった事ないけど結構エグい設定なのね
 ▼ 36 メガラティオス@ホノオZ 20/11/06 22:56:53 ID:Ct12MKDU [7/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
PM02:20
大樹海
大禍の巣 ▼


パラディン「ってて……。尻もちついちゃったよ……」ガシャッ

パラディン「…………」

パラディン(ガッチリ捕まえられて、体がふわっと軽くなって……。一瞬のできごとだった)

パラディン(さっきまで明るい場所だったのに、ここは殆ど真っ暗だ。相当な距離を引き離されたみたい)

パラディン「……そうか、そういうことだったんだね。目撃者がいなかったのは、こうして、目にも止まらないほどの超高速で人間をさらっていたからだったんだ」

パラディン「2、3人を一気にさらって、ほかの冒険者が入れないほど深くまで引きずり込んでから、確実に殺す……。」

パラディン「…………それがキミのやり方なんだろう?」

盡くを刈る影「……ストライーーック!!」

パラディン「当たりって事でいいんだね?」ガシャッ

パラディン(さらわれた時に道具は全部置いてきちゃったけど……幸いにして武器はある!)

パラディン(倒せなくたっていい!シロちゃんが助けを呼びに来るまで……)

パラディン(それまでは時間を稼ぐ!)

盡くを刈る影「ストライカンナァーーッ!!!」ジャキィッ
 ▼ 37 クワガノン@パークボール 20/11/07 08:56:07 ID:nkSA7jAQ [1/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
PM02:40
大樹海 ▼

メディック「これだ……これしかない……」

生物図鑑 139/209
◎ストライク
緑色の甲殻を持つ、蟷螂に似て非なる生物
両腕が文字通り鋭い鎌に進化し、人体など簡単に断つ威力
高速の飛行能力と、近付くもの全てを斬り刻む残虐性を併せ持つ危険なポケモン
遭遇の際には逃げるか、間合いの外からの攻撃に徹する事
縄張りに入れば樹々が倒されているので、判断は容易
・追記
樹海全体の生態系を脅かしたため、ギルド総力をあげての掃討作戦を実施
繁殖能力の低さもあり、近年では数を減らしている

メディック「高速の飛行能力と、鋭い鎌……」

メディック(居場所がわかりやすい上に好戦的なストライクは、冒険者に瞬く間に狩られていったんだろう)

メディック(でも、この周辺の樹々に傷はついていない)

メディック(数を減らしたストライクが、索敵を逃れるために進化した……。それしか考えられない)

メディック「でも、とにかく今は追いかけないと……!」

???「……その判断は20点だ」ジャラッ

メディック「!?」

メディック「あ、あなたは……」
 ▼ 38 ポカブ@ふしぎなおきもの 20/11/07 13:13:08 ID:nkSA7jAQ [2/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サイモン「よっ。俺だ」ジャラジャラ

エイリーク「僕もいるよ」

メディック「サイモンさん!エイリークさんまで!」

メディック「どうしてここに……」

エイリーク「街の方に、ポケモンの群れが押し寄せたんだ。もしやと思って来てみたけど……」

エイリーク「やはり、恐れていた事が起こってしまったみたいだね。とうとう、樹海にもFOE級が出現してしまった」

エイリーク「僕たちギルドが、ポケモンの適応力を舐めすぎた結果だ……」

サイモン「だーから俺は反対だと言ってたんだよ。生態系への不用意な介入は、ロクな結果を生まねぇからな」

メディック「あ、あの……20点っていうのは……」

サイモン「ああ、そりゃあ……」

サイモン「すぐにアイツを追いかけようとした、その判断が間違ってるって事だよ」

メディック「……っ……!?」
 ▼ 39 メガヤドラン@おさそいメール 20/11/07 13:20:57 ID:nkSA7jAQ [3/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
メディック「ど、どうしてですか!?放っておけば、先輩の身に危険が……!」

サイモン「お前、エトリアから来たんだってな。FOEとの交戦経験は?」

メディック「に、2回ほど……」

サイモン「1人だけだった?」

メディック「先輩と、他の冒険者の方々と一緒に……」

サイモン「じゃあ訊くがよ」

サイモン「そのうち何回、『実戦闘』以外に関わった?」

メディック「………………!」
 ▼ 40 オンバーン@なんごくかいがら 20/11/07 14:51:07 ID:nkSA7jAQ [4/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
サイモン「危険生物との戦いは、知恵と知恵のぶつかり合い。半分は情報戦みたいなモンだ」

サイモン「習性を熟知し、誘導し、罠にかけ、それでようやく対等に戦える」

サイモン「情報と経験の多い方が勝つんだよ。これを覆せるのは、圧倒的な実力差だけだ」

サイモン「……情報も経験も無いメディックが、一人で助けに行って何になる?」

メディック「…………っ」

メディック(……確かにその通りだ……返す言葉もない……)

サイモン「お前の役割はあくまで『治療』だ。それ以上でも以下でもない」

サイモン「……『索敵』は俺に任せろ」

サイモン「オウルアイ!」
 ▼ 41 ヒマナッツ@おしえテレビ 20/11/07 15:55:30 ID:nkSA7jAQ [5/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
メディック(サイモンさんの瞳が、金色に光ってる……!)

メディック「あれは、何を……?」

エイリーク「サイモンの得意技だよ。『生命力の痕跡』を、直接目で見ているんだ」

エイリーク「どうなっている?」

サイモン「……思った通り、あちこちをジグザグに飛び回りながら連れ去ったようだぜ。正確な方角は分からねぇ」

メディック(そうか、居場所を悟られたくないから……)

メディック(……あのまま追いかけて行ったら、余計に先輩から遠のいていたかもしれない……)

エイリーク「でも、大体の場所は掴めたんだろう?」

サイモン「ああ。行くぜエイリーク」

サイモン「……それと、お前もな」

メディック「……!」

サイモン「頼むぜ、後方支援」

メディック「は、はいっ!!」
 ▼ 42 キレイハナ@からぶりほけん 20/11/07 17:33:24 ID:yDUIYpF2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
生物図鑑 9/209
F.O.E.(えふおーいー)
Field On Enemy(地図上の敵)の略語である
ひとつの生物でありながら、脅威として地図に記録される特殊な存在
その環境の頂点に君臨する個体であり、同じ環境の他の生物とは一線を画す戦闘能力を持つ
しかし、超常的な存在でありながら、基本的に生態系のバランスを崩すことはない
「迷宮」が抱えた、大自然の神秘の一端である

※警告※
遭遇はなるべく避ける事!仮に遭遇しても、戦おうなどとは考えない事!
時には逃走を選ぶことも、また勇気である
 ▼ 43 エースバーン@あおいかけら 20/11/07 18:00:25 ID:f3oAz/3o NGネーム登録 NGID登録 報告
しばしばfoeパズルが解けなくて戦って強行突破するマイティゴリラは僕だけじゃないはず
 ▼ 44 ヒトツキ@こうこうのしっぽ 20/11/07 20:36:23 ID:9ZHQNrCY NGネーム登録 NGID登録 報告
面白いぞい
 ▼ 45 パッチール@とくせいカプセル 20/11/07 21:52:24 ID:09jwfMKY [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
PM02:50
大樹海
大禍の巣 ▼


パラディン「はぁーっ!!」ブォンッ

盡くを刈る影「ストライーッ!」ヒュンッ

パラディン「くっ……!これで三振か……っ!」

パラディン(深い緑色の甲殻は分厚くて、ぶつかり合うたびに、鉄の鎧みたいな音が鳴ってる)

パラディン(両腕の鎌だって、わたしの体と同じぐらい大きいのに)

パラディン(それなのに……!速い!速すぎるよ!)

盡くを刈る影「カンナァーーーッ!!」シュババババッ

パラディン(っ!!来たっ!)

パラディン「パリング!!!」

パキィーーーンッ

パラディン「っ!?」

パラディン(ドウクツゾウが踏んでも壊れない盾に、ヒビが……!)

パラディン(やっぱり、鋭いだけじゃない!あの鎌、打撃武器としても相当強力だよ!)

盡くを刈る影「シャアアア……!」ブン……ブンブン……

パラディン(動きが直線的だから、まだ対応できなくもないけど……)

パラディン(ダメだ。完全にジリ貧だよ)

パラディン(もう何回も防げない。盾での攻撃じゃ躱される)

パラディン(一応ショートソードは持ってる。けど、あの甲殻に刃が立つとは到底思えない)

パラディン(相手は節足類、せめて関節部を狙えれば……)

盡くを刈る影「ストラィアーーッ!!!」ザシュウゥゥ

パラディン(……そうだっ!!)

パラディン「くっ……パリング……」

悉くを刈る影「ギシャシャシャシャ……ッ!!!」

パラディン「……と見せかけてシールドスマイトッ!!!」ブォン

盡くを刈る影「ギギッ!?」

ガキィン

パラディン(待ち構えると見せかけて、出鼻をくじく!)

パラディン(見えた、明確な隙!)
 ▼ 46 ヤヤコマ@きれいなウロコ 20/11/07 22:43:46 ID:09jwfMKY [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
パラディン「当たって……っ!シールドラッシュ!!!」ギュォオ

パラディン(いくら速くても、止まっている間は無防備のはず!)

パラディン(無防備のはず……)

盡くを刈る影「シャアア!」ビューーーッ

パラディン「わぷっ!」

ベチャッ

パラディン「……な……なに、これぇ……!?口から何か……」

パラディン「うっ……!」ガシャッ

パラディン(……ひどい臭い……まさか毒液……!?)

盡くを刈る影「ストラィッ……!!」ブン

パラディン「っ、しまっ……!」

ゴスッ

パラディン「うぐ……かはぁっ……!」

パラディン(頭突きが、頭に……っ!)
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