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ポケモン

【R-18】ポッチャマ「ボクには2匹のパパがいるんだ」(前編)

 ▼ 1 PYv5cvmo6M 20/12/02 00:20:24 ID:5OXQehx6 [1/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「それではポッチャマ君、昨日の宿題の作文を読んでください」
「はい!『僕のお父さん。僕には、お父さんが二匹います…もちろん、僕はお父さん達からのタマゴからじゃなくて、別の♀ポケモンのタマゴから生まれました。それでもお父さん達は僕を拾って大事に育ててくれます』」

私はエンペルト。私はとある研究所で引き取られになるまで育った。今は我が息子ーーポッチャマの学校の授業参観日である。国語の時間で宿題の家族をテーマにした作文を読み上げている。我が家には二匹の父親がいるのは聞き間違いかだと?否。私も結婚相手も♂である。それ以外はごく普通の家族だ。とは言うものの、それ故に今の生活に辿り着くまでに様々な荒波に揉まれ超えてきたのだ。

それは数年前、暑い夏の日のこと…
 ▼ 2 PYv5cvmo6M 20/12/02 00:20:47 ID:5OXQehx6 [2/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
◆◆◆

「ゴホッゴホッ!!」

私が夏風邪…もとい世界的脅威流行中のコロナポケルスに感染した。単身で上京したばかりなので、頼れる友人もいない。呼吸も満足にできず、隣人や村長に、自宅謹慎を強いられ一人寂しく寝床で横になる私。そのときに見知らぬ美青年ポケモンが看病しに来た。彼はゴルダック。一瞬♂にも♀にも見える凛々しい容姿に私は困惑した。彼は窓越しに、食料を差し出してきた。

「感謝する。私はエンペルトと申す」
「俺様はゴルダック」
「なぜ助けた?挨拶もしてないのに…」
「たまたまだよ。俺様は暇だったからな。ただのきまぐれだ」

ポケルスから回復した私は、借りを返しに彼を訪ねた。彼は浜辺でなみのりをしている最中だった。

(何て凛々しい方だ…。私にはない整った顔と華奢な体つき…。そして…)
「キャー、ゴルダックさーん!」
「私ゴルダックさんにお弁当持ってきたの!」
「ありがとう皆、悪いけどそこどいてもらえる?」
「えー、ちょっと構ってくださいよー」
「そんなに集まるとコロナポケルスに感染するぞ。ほら、皆ソーシャルディスタンス!」

陸に上がった彼は意外にも塩対応で、♀達の群れをかき分けてその場を後にする。ブレない立ち振る舞いに、私はますます彼の事が気になった。
 ▼ 3 PYv5cvmo6M 20/12/02 00:21:20 ID:5OXQehx6 [3/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
一人になった頃を見計らって、私はここぞとばかりに一歩踏み込もうとした時だった。

「…いつまでそこに隠れてるんだ?出て来いよ。今はここは誰もいねぇ」

彼は明らかに私に向かって声をかけている。

「その木の実、こないだの礼のつもりか?」
「うむ…」
「そんな大したことじゃねぇのにな。王様は律儀なもんだ」
「いつ頃から気付いてた?」
「なみのりをしている最中に、半径200メートルに一匹だけお上品な思考を持ったポケモンが向かってきたから、その時だ」
「そうか…その額の宝石」
「俺様の神通力を甘く見るな」

それから私と彼は、付き合い始めた。歩く時も、歌う時も、泳ぐ時も、一緒だ。彼は、王族の権限や財産に興味がないようで、私自身を見てくれた。私も彼の誰にも流されない飄々とした振る舞いに次第に私も彼に憧れを抱いていた。私が♂が興味があるわけではない。偶然惹かれていたのが♂であるだけだ。そんな私達に他の♀ポケモン達は…。

「ねぇ、あのエンペルト…」
「ゴルダックとやけに親しいわね…」
「あの一人が好きなゴルダックが珍しいわね」
「もしかして付き合ってたりして」
「なにそれーケモホモってやつ?キモーイ」キャハハ

嘲笑や異類の目で私達を見て遠ざかる者も現れた。

「…っ」
「気にすることはない。価値観はポケそれぞれだ」
「…いいのか?」スリスリ
「いいんだ。事実、俺は♀を好きになれない。そこは認める」スリスリ
「…だからあの時も塩対応だったのか」
「お前こそ、良家だか王族だかの育ちがこんなことしていいのか。世間体ってものがあるだろう」
「お前が望むなら、立場を捨てられる。私は元々身内からも望まれた生まれた存在ではないのだ」
「そうか、じゃあ俺はお前の落とした菓子を拾って食ってやるよ」
「腹壊すぞ。そんな子供のような真似」ヒキ
「童心に返るのも悪くないもんだぜ?」ヘヘヘ
 ▼ 4 PYv5cvmo6M 20/12/02 00:22:42 ID:5OXQehx6 [4/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
月日は流れ、我々は石と草を集め、いわゆる『愛の巣』を作る。

「石はこれくらいでいいか。そろそろ積み上げるぞ」
「珍しい石見つけたぞ!」
「?」
「じゃじゃーん、きんのたま!」ドウシン
「…」コンワク

一緒に眠る仲にまでなった、ある日の夜…。

「今夜は満月か」スリヨリ
「涼しくなったと思ったら、もう秋か、早いなー」スリヨリ
「そろそろ私達もこの年だ、落ち着いた方がいいのではないか。我々は他の番とは違う」
「ん?他に何が欲しいんだ?」
「い、言わせるのか!?分かっているのだろう…」
「俺達♂だろ。物理的に叶わぬ夢さ」
「…言わないでくれ」
「でも、楽しむくらいならできるだろ」オシタオシ
「おい!いきなりは…」ドサッ

自由奔放な彼は、命の営みも手慣れており、私は彼にされるがままに身を委ねる。食料や子種を交換するために、これまで色々な♂と遊んでいたのだろう。彼は私の体中を貪るかのように舐めまわし、電撃が走るような感覚に、私は呼吸を乱し、声を漏らしてしまう。その様子を彼の加虐心を掻き立てさせた。

「あぁっ♥」ビュッ
「はえーな。まだ入れたばっかだぞ」
「くっ…尻が熱い…」キュンキュン
「動くぞ」
「ちょ…もう少し優しく…」
「やべー、チンポとけそー。ペンギンの股間ってマジで温けぇのな」ヘコヘコ
「くぅ…はああっ…♥♥」ビンビン
「さっき出したばっかなのにまた起ってきてんのか?結構淫乱な王様だな」パンパン
「やめろ…まだ出したばかりで敏感なのだぁ♥」
「んなこと聞いたらますますイジメたくなっちまうなぁ♥♥」グリグリ
「ああああああ♥♥、また出るぅ!♥♥」ドピュドピュ
「俺も…そろそろイクぞ…くっ」ビュッビュッ
 ▼ 5 PYv5cvmo6M 20/12/02 00:23:18 ID:5OXQehx6 [5/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
時々そんな夜を過ごし私達は愛し合った。互いに肉棒を擦り合わせ、口で嬲り合い、私の肛門に彼の種汁が注がれる…疑似的な行為をすることで、お互いの絆を確め合ったのだ。しかしそれでタマゴができるはずがない。どんなに私達が家柄・種族・性別の壁を越えて愛し合っても、心の溝を埋めることはできなかった。

ある日、私達が浜辺を散歩していた時のこと…

「ん?あれタマゴじゃね?」
「本当だ。何故こんな所に?」
「より優秀な遺伝子を求めて別の♂に走る♀がいるんだよな。野生の世界じゃ常識だぜ」
「意外と闇が深いのだな」

私達は浜に流れ着いたらしきタマゴを見つめた。周りを見渡したが、育ての親らしき人影は一つも見当たらない。私は思わず彼に言った。

「そのタマゴ、私達で育てないか?」
「うーん、でもマズくね?もしかしたらたまたま忘れてきたかもだし」
「このような所で、しかし、このままでは」

彼が子育てを躊躇うのは理由があった。実は彼には昔、とある♀ポケモンと付き合っていたが、その♀はかなり自分勝手な性格であり、食料も金も管理され、気に入らないことがあれば我儘を言っては暴れ出し、最終的には他の♂の所に行ってしまったのだ。それからというもの♀には魅力を感じなくなってしまい、その反動で♂に走ったのもこれ幸いとして、♂同士ならタマゴができる心配もないとストレスと性欲の発散するための遊びとしてしか見ることができず、内気だった性格もかなり弾けてしまったという。同時に散財癖や放浪癖が未だに治っておらず一度味占めた自由は、そう簡単には手放せない。そんな調子でここで子を身ごもっては、将来子供に自分のような不幸な人生を歩ませるかもしれないと彼自身も危惧しているのだ。

「お前がそうしたいなら、俺も少しくらいは手伝うよ」
「ゴルダック…?」
「正直さ、将来不安だったんだ。でもこうやって遊び歩いてても何も解決しないって分かってるはずなのに」
「しかし、お前もまだ遊び足りないのだろう?」
「金があっても若さは買えねぇだろ。そのうち手足も動かせなくなるし目も見えなくなるし耳も聞こえなくなる。そんな♂がモテると思うか?そんなの死ぬよりごめんだね」
「まさか、自分の子を介護要員として育てるつもりか?」
「…かもな」

自由人だと思いきや、時々こういう先を見越した考えも持ち合わせるそういう奴だった。王族育ちの私でも普通のポケモンならそんな発想はしないことは分かっていた。色々不安をあったがそれは杞憂に過ぎなかった。彼は、私が留守にしている間、紐を用いて懐に温めてながら身の回りの家事をしている。それでも普通の家庭の妊婦に比べたらまだ足りないが…。彼がタマゴを温めている間、私はエサ探しに行く。幸い私達はれいとうビームが使えるので、食料の腐敗には困っていない。逆に彼が遊びに行くときやエサ探しに行くときは交代で私がタマゴを温める番だ。

「お前、最近太ったんじゃね?」
「なっ!?」
「俺様の好みの体型じゃなくなるから、運動がてらにエサでも取りに行って来てくれよ」
「その言葉の後にそれはないだろう。行くがな」プンプン

私が食料を調達に帰る頃、ついにその時が来た。
 ▼ 6 PYv5cvmo6M 20/12/02 00:23:50 ID:5OXQehx6 [6/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「エンペルト!」
「どうしたゴルダック。黄色い声を出して」
「これ見てくれ」
「ピピッ」

彼は腹に抱きかかえるタマゴを差し出した。ヒビが割れ、かすかに爪で内側を引っ掻くような音がする。

「我が子よ!頑張れ」
「ポチャ!」

タマゴからベビィポケモンが孵った。何という奇跡だ、私と同じ種族のポッチャマだった。いつも不愛想な彼もこの時ばかりは嘴が綻んだ瞬間は私は今でも覚えているぞ。

「なぁゴルダック…」
「ん?」
「今の生活、辛くはないか?」
「んー辛いっちゃ辛いけどさ、今更やめらんねーだろ」
「なぜだ?子供を身ごもった責任感からか?」
「…それもあるな」
「それも?他にもあるのか?」
「お前と暮らしてるうちに今は一人でいるより誰かといた方が楽しく思えてきてさ。あの時特にやりたい事なんてなかったんだろうな」
「だが、お前には他にセフレがいるだろう」
「んー、あれは遊び。今の一番はエンペルトだよ。…やっぱそれじゃ言い訳にしか聞こえないか?」
「当然だろう。いくら彼奴が同性であっても、私にはその様な背徳的なこと…んっ」
「んっふう…」チュッチュ
「ふ…く…」レロチュ
「これで許してくれよ」プハァ

全く、いつもこれだ。都合が悪くなると接吻で黙らせようとする。これでは怒るに怒れない。だがこの手がいつまでも通用すると思うなよ。
 ▼ 7 PYv5cvmo6M 20/12/02 00:24:20 ID:5OXQehx6 [7/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ある日、些細な事が切欠で口喧嘩に発展し、互いに収集憑かなくなった時だった。私達は罵倒と技のつば競り合いの末、息を切らし冷静さを失いかけていた。

「こんな時に言うことじゃないけどさ、俺達別れようか?」
「!?」
「やっぱ俺とお前とじゃ価値観が違いすぎる。お上品で世間知らずの育ちのお前と、我儘で尻軽な俺様とじゃな」
「そうか…」
「でもその前に、元の親を探さねぇとな」
「…この子を引き離すのか!?」
「お前がエサ探してる間、誰が面倒見るんだよ?そんだったら誰かに引き取ってくれた方がマシだろ」
「しかし…お前はそれでいいのか!?毎日毎日誰かと遊び歩いて!お前にとって私達は都合のいい♂だったのか!?」
「そんなわけねぇだろ!!」グワッパ
「…」
「お前が一番だよ。だからそんなわけねぇけどさ…けどやっぱ無理だわ、こんな窮屈な生活…」
「…私もだ。それなりの稼ぎはあるが、愛に飢えてどうかしてしまいそうだ…それこそ生まれてくるこの子に申し訳が立たない」

こうして私達はしばらく距離を取った。このままでは本当に破局してしまう。私も彼も心底避けたい。だからこそ、互いに距離を取って頭を冷やす時間を設けた。その時の唯一の支えが無垢な笑顔で私に甘えてくるポッチャマの存在だ。

「ぐすっ…ぐすっ…ぺぱーぱ、どうしたの?おなかいたいの?」
「心配ない。大丈夫だ」ギュッ

気付けば泣いていた私に、何かを察したかのようにもらい泣きしながら心配するポッチャマに思わず抱きしめる。駄目だな私は。いざという時に冷静さを欠いてしまった。父上の言う通り、出来損ないのポケモンだ。
 ▼ 8 PYv5cvmo6M 20/12/02 00:25:06 ID:5OXQehx6 [8/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
一方その頃、ゴルダックの許に見知らぬポケモン達が現れたのだ。私ではない、別個体の年老いたエンペルト…もとい私の実父とそのお付のポケモン数匹。

「失礼、貴方がゴルダックさんですかな?」
「…そうだけど、何か用?」
「ならば、エンペルトを知っているな?」
「だったら何だ」
「貴様が、貴様がエンペルトを…我が息子を誑かしたのだな!」
「さぁ、どうだろうな?」
「貴様!自分が何を言っているのか分かっているのか!?あのような事をしておいて何だその言い草は!」
「ご主人様、落ち着いてください。ここで騒ぎを起こしても貴方が不利になりますよ!」
「ちっ」

父上は、彼の胸倉を掴みかかったが、お付である顧問弁護士に止められる。

「失礼しました。私はエンペルト様のお仕えさせていただいております、顧問弁護士でございます。少々事情を伺いたいのですが、」
「いいよ。…あんた達が誠実な対応をしてくれるんだったらな」
「ええそれはご心配なく。お互いフェアに話し合いましょう」

父上の呼びかけで現れたのは、ゴルダックが良く知るポケモンだった。



つづく
 ▼ 9 PYv5cvmo6M 20/12/02 00:26:07 ID:5OXQehx6 [9/9] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
しまった。SS枠にいれるの忘れてた
 ▼ 10 ターミー@きんりょくのハネ 20/12/02 00:31:28 ID:GWRQs2SY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 11 PYv5cvmo6M 20/12/06 00:19:47 ID:i2skc3/o NGネーム登録 NGID登録 報告
宣伝揚げ
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