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ポケモン

【三次創作】アチャモ「…で、俺が生まれたってワケ」【地の文】

 ▼ 1 PYv5cvmo6M 20/12/16 00:22:18 ID:jye6dn1I [1/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
僕はバシャーモ…と言ってもこの地域一帯に同じ個体は何匹もいるからこのお話ではニックネームで名乗ることにしよう。『ドライ』でいいかな。

僕はあまり治安の良くない田舎で生まれ育った。この辺一帯の殆どがアチャモ族だからね。気弱な僕は、他のバシャーモに弱くて個体値もいまひとつだと奇異な目で見られてきた。僕ら格闘タイプは、攻撃力や勝率が物を言うんだ。どちらかというとバトルよりも勉学に力を注いでいることで、血の気の多いバシャーモからしてみれば、タダのヒョロガリ陰キャオタクで鬱陶しい存在なのだろう。
 ▼ 3 PYv5cvmo6M 20/12/16 00:23:36 ID:jye6dn1I [2/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
僕がカクレオン商店でポケバイト中、暴走族がたむろっていた。

「また暴走族か。あまり関わりたくないなぁ」
「ドライくん。ちょっと行って追い払ってくれない?これじゃあ商売上がったりですよ〜」
「ええ…しょうがないなぁ」

僕は震える足を必死に動かし、柄の悪いポケモン達を注意しに行く。しかし案の定絡まれる。

「あ、あのー…」
「あん??」

僕より一回りガタイのいい♂バシャーモに注意しようとする。

「お店の前であまりそんな化粧で騒がれると困るんですけど…」
「あぁ?何だテメェ誰に向かって口聞いてるんだ?」
「ひぃ」

プレッシャーの効いた声に思わず声を上げる僕。

「あんたらなにやってんだい?」
「あ、姐さん。こいつアタシらにナメた口聞いてきたんですよ」
「…」
「あぁ、アンタか、アタシらのダチを可愛がってくれたの」
「あ、いえ。ここでたわむれられると商売の邪魔になるってだけ…」
「あぁ!?俺らが迷惑って言いたいのかよ!」
「こいつシメちまいましょうぜ!」
「おるぁぁ!!」
「わ」

僕は奴の剛腕を思わずしゃがんで避ける。続いて右脚を掲げかかと落としを決めようとするが…

「ぎゃあああ」

左脚に踏んでいたナナの実の皮が壮大にスリップして、近くに会った草むらに突っ込んでしまった。こんなギャグマンガみたいな展開って実際にあるんだな…。
 ▼ 4 PYv5cvmo6M 20/12/16 00:24:33 ID:jye6dn1I [3/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「ち、ちくしょう、やるなこいつ…覚えてきやがれ!行くぞお前ら!!」
(覚えてろとおととい来やがれが混ざってる…)

奴はすてゼリフを吐いて、その♂は仲間を率いてずこずことその場を後にした。一応一件落着なのかな?

彼女は『エル』と言うことにしておこう。彼女は、非公式探検隊「ビバ☆メンドリーズU(ツー)」。この一帯を取り仕切ると言われている。奴に絞められたナラズ者は骨も残らないと言われている。そんなある日…

「アンタがドライだな?」
「えぇ、そうですけど」
「アタシと付き合え!」
「え、ええ!?」
「惚れたんだ!アタシのツガイになれ!」
「う、うーんでも僕は不良とはちょっと…」
「…分かった、ヤンキーをやめればいいんだな?」

その日エルは、僕の許から去った。それから数日後。清楚な態度で接する♀のバシャーモが僕の前に飛び出してきた。

「ドライさん」
「え、誰!?」
「ア、アタシだよ!エルだよ!こないだヤン卒したら付き合うって言ったじゃねーか!」
「えぇ〜!?でも君には彼氏がいるんじゃ…」
「アイツとは別れた。アイツはああ見えても弱い相手にしか粋がらねーんだ」
「でも僕…他のバシャーモみたいに強くないけど…」
「強さなんて問題じゃねえ、そのままでいいんだよ!アタシはアンタの優しさと賢さに惚れたんだ!殴らずにアイツをぶっ倒しちまったバトルでな!」
(偶然だったんだけどな…)
「で、どうなんだ!?」
「こんな僕で良かったら…お願いします」
「っしゃあああああ!」

彼女のド直球なプレッシャーに負け、彼女に喧嘩はしないという約束で、僕らは付き合うこととなった。彼女は総長の座を他の♀に譲りチームから抜け、単独でフリーの探検隊を務めるようになった。そして、ある日の休日…

「な、なぁ可愛い…かな?」
「うんうん可愛い可愛い。♀らしくなってきたよ」
「よし即買いだぜ!!」
 ▼ 5 PYv5cvmo6M 20/12/16 00:25:06 ID:jye6dn1I [4/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
僕らは稼業をしながら、週末にデートも兼ね、親交を深めていった。そんなある日の事…

「おい、そこの兄ちゃん」
「? 僕に何か?」
「ちょっと顔貸せや」
「兄貴、連れて来ましたぜ。ヒヒヒ」

僕が一人で歩いていると、とあるバシャーモに絡まれてしまった。エルの元カレだ。

「なぁ兄ちゃん、エルと付き合ってんだって?」
「え、ええそうですけど…」
「今すぐ別れな」
「そ、そんな…エルさんは貴方の態度が気に入らないから別れ…ごふぅ!」

僕が言い終わらない間にインファイトを受けた。あまりの痛みに僕はその場でうずくまった。

「あ?いまなんつった?エルは俺のもんだ!別れろ!」
「嫌だ!!エルさんは僕の大切な友達なんだ!」

僕はとっさに声が出てしまった。

「おいおい、弱えくせに粋がってやんの」
「こんなヒョロガリのどこがいいんだエルはよ」
「やっちめぇ!」

僕は彼らからリンチを受けた。ああ僕は死ぬのか、と思ったら次に目が覚めたのは病院だった。案の定、彼女は見舞に来なかった。やっぱり僕は弱いバシャーモだ。捨てられて当然なんだなって。しかしバイト先では…。

「どうしたんですカクレオン店長?」
「君が退院したら、すぐに留置所に来てって連絡が入りましたよ〜!」
「留置所?」
 ▼ 6 PYv5cvmo6M 20/12/16 00:25:37 ID:jye6dn1I [5/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カクレオンが紹介した地図を頼りに、僕は留置所へ歩き、エルに会った。ボロボロになった彼女は、僕を見て火が付いたように抱き着いてきた。

「ごめんね…ごめんね…!!アタシのせいで!!」
「エル!」
「喧嘩しないって約束破っちまった…でも許せなかったんだ…!!」
「いいんだよ。僕の方こそ心配させてごめんね」

彼女はこの後、『御礼参り』に、元カレとその取り巻きたちを半殺しにしたらしい。騒ぎを聞いた警察に取り押さえられ、身元引受人を探していたらしい。ボロボロと泣く彼女を僕は抱きしめた。

「怒ってないのか?」
「君が無事でよかったよ。喧嘩しないでって言ったのは、君に怪我をして欲しくないからだよ」
「…アンタ、何でアタシにここまでしてくれるんだ。アタシ達はアンタにここまでしたのに」
「怒って悲しんでも、状況は変わらないもの。悪いことをするポケモンは、そのポケモンの心の何かが欠けた時なんだ。それって探検隊じゃなくても当たり前のことだよ」
「…!」
「僕は他のバシャーモよりも強くないかもしれない。ならせめて、心の棘が刺さってるポケモンがいるなら、抜いてあげることが僕に出来ることだと思う」
「そんなことない!アンタは強いよ!確かに腕っぷしはアタシの方が上だけど、賢さや優しさはどのバシャーモよりも一番だよ!」

その日、僕は黙って何度も泣きながら謝ってくるエルを一晩中頭を撫でながら抱きしめた。
 ▼ 7 PYv5cvmo6M 20/12/16 00:26:09 ID:jye6dn1I [6/6] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ある日の晩…、寝ている僕の体にむず痒い感覚と水が跳ね落ちているような音が夢から覚めた。彼女は何といわゆる千鳥の歌を歌っていたのだ。

「…え!?ええエル!?な、何してるの!?」
「あ、起きちゃった?ごめん。こうでもしないと、私達産み遅れになっちゃうから…早くアンタとのタマゴが欲しいよ」
「分かったよ、僕そういうの疎いから…好きにしてくれ」

僕は少し照れながら、彼女に身を委ねた。そっちの方が楽だからいいんだけどね。

「はぁ…あん」
「ふっ、ふ、立ち松葉は効くだろう。♂の癖に可愛い声だして」
「はぁぁ…すご…あぁぁっっ!!はぁんっっ!!」
「情けないねぇ、♀にやられてアンタマゾかい?」
「ふっ…くっ…」

彼女の技術は素晴らしかった。奥手な僕にあらゆる関節技を応用して、快楽を与え続け、何度も何度も搾り取ってきた。血の気も肉欲も人一倍のお盛んな彼女には、僕への善がり狂うが、加虐心と性欲を更に掻き立てただった。僕はあっさりKOし、失神するまで攻め続けられていた。

「ねぇ」
「はぁはぁ…な、何?」
「たまにはアンタから攻めてきてよ」
「う、うん分かった。うまくなかったら…ごめんね」
「そんな事いいから、早くぅ」

時にエルはヒヨドリの大勢になり、腰を振りながら僕を誘惑する。
 ▼ 8 PYv5cvmo6M 20/12/16 07:31:00 ID:C3lAkk22 [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「うっ…くっ…」
「あっ、今の…そこ、いいかも」
「こ、ここ…かな……」
「ああっ!あんんっ!いい!」
「んくっ…!!あぁっ…!!」
「あっ…ちょ、早過ぎ。少しは持ち応えてよ」
「ごめん」
「じゃ、もう一回な」
「えぇ、もう出ない…勘弁してくれよ」

何だかんだ不器用ながら、結局は彼女のペースに呑まれ朝まで嘴を重ね合いながら余韻に浸った。

「ふふふ、これでアンタはアタシのもの。アタシはアンタのもの」
「君には尻に敷かれそうだなこりゃ」

彼女は僕をそのままでいいとは言ったものの、いつか彼女を傷つけてしまうものが現れるかもしれない。そう思った僕は、再びトレーニングに励んだ。多少は成果が出たが、それでも彼女や並のバシャーモには届かなかったけどね。

それから数年後、僕らは待望のタマゴを手に入れ、無事にアチャモが生まれた。

「どんなふうに育ってほしい?」
「君に似た強い子に…」
「そうか?アタシは…アンタに似た思いやりのある賢い子に」
「どんな風に育っても、僕の大事な子供だよ」
 ▼ 9 PYv5cvmo6M 20/12/16 07:31:56 ID:C3lAkk22 [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
僕の「ねっさ」を意味する『ドライ』、彼女の「ねっとう」を意味する『エル』にちなんで、アチャモは「ねっぷう」を意味する『フェーン』と名付けられ、母親似の元気でやんちゃな男の子にすくすくと育った。その元気さは学校に行って友達との喧嘩や悪戯などのトラブルはしょっちゅうで、その都度僕が他所の親御さんに謝りに行く。

「ぶー…」
「こらフェーン、君が先に手を出したんだろう?ちゃんと謝って」
「…ごめんなさい」
「よしよし、ちゃんとできたね。じゃあ二人とも握手して」

母とのバトルの修行。

「いいかい、れんげきは立ってる方を膝を少し曲げると安定するぞ」
「こ、こぉ?」
「その調子だ!そのままもう一方の足で押したり引っ込めたりするんだ」
「ちゃもおおお!うっ」
「ははは、甘い甘い」

僕は掃除や料理を担当する。時々興味を持ったフェーンは首を突っ込んでくる。

「とうちゃん!きょうのばんごはんなに?」
「焼きモコシだよ」
「わーい!とうちゃんのやきモコシだいすき!ぼくもおてつだいする!」
「じゃあお皿運んで」
「はーい」
 ▼ 10 PYv5cvmo6M 20/12/16 07:33:49 ID:C3lAkk22 [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
さらに月日は流れ現在…息子のフェーンも母譲りの戦闘スタイルと性格に、父譲りのどんなポケモンも平等に思いやる心とかしこさと性癖を兼ね備えた♂のバシャーモとして進化し巣立った後、学校時代のクラスメイトと共に元気にしていると聞く。僕は妻の帰りを待ちながら掃除をし、夕食を準備する。一方、「ビバ☆メンドリーマーズ」は「X(ファイブ)」あたりに改名して、現在もどこかで5代目総長を率いて健在であることだろう。

「ただいま」
「おかえり。今日はきのみポトフと焼きモコシだよ」
「アンタの焼きモコシは格別だからね。絶妙な塩加減と焼き加減だから毎晩の楽しみなんだよ」
「ふふふ。ありがとう」
「あの子が生まれたときも、焼きモコシで祝ったよね」
「うん…。フェーン、今どうしてるかな。風邪引いてなきゃいいんだけど」
「何だドライ、ホームシックかい?」
「ち、違うよ。家にいて何でホームシックになるんだい?」
「息子に会いたいんじゃない?」
「ははは。今来たって、気を遣うんじゃないか」
「だったらさ、…久しぶりに3匹目、作らないか?」
「おいおい無茶言うなよ、僕らも年だしそんなに稼ぎがないんだから」
「えぇー、じゃあゴムつけてなら大丈夫だろ?やろうよー」
「最近そればっかりだなエルは。しょうがない久々にやろうかな」
「よっしゃー!今夜はマジで寝かさねえからな」
「うっひゃあ。あまりイジメないでくれよ?」

さて、明日の仕事も早い。僕たちもそろそろ床に就こう。明日、足腰立てるかな。


おしまい。
 ▼ 11 PYv5cvmo6M 20/12/16 07:34:42 ID:C3lAkk22 [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
あとがき

今回は完全に地の文として書いてみました。とある2つのSSの設定をごっちゃにした三次創作?としてなるべく解釈しやすいように表現を和らげでみました。時間があったらト書き分を書いてみようかと思ってます。双方を比較して自分の技術面を中心に評価してくれるとありがたいです。
 ▼ 12 ツボット@せっかちミント 20/12/18 00:42:07 ID:7IUoqxZE NGネーム登録 NGID登録 報告
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