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SS

俺「うぅ…」リーフ「ねぇ君大丈夫?」俺「えっ…」

 ▼ 1 コドラ@ヨプのみ 21/01/12 22:17:55 ID:ZKwQy/WM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
陰キャでキモオタで友達もいない取り柄無しの俺。
ラインの連絡先も母ちゃんくらいしかいない俺は暇をもてあそぶように街には出て、その辺の女子をみて満足するだけのクソ野郎だった…

俺(おっあの女なかなかいいケツ尻してんな…ほーん)
女ァ「ッチ。おいそこのオタク!」

俺「!?」ビクゥ!
俺「エ…ナ、ナンデ、スカ?」

女ァ「今こっちエロイ目で見てたでしょ?マジきしょいんですけど!ホント無理!」

俺「エ…イヤ…その…チ、チガイマス。ミテナイ…です」ボソボソ

女ァ「はぁ?何言ってんのw?全ッ然聞こえないんですけどwハッキリ喋ってくんない?」

俺「エ、イヤ。ソノ…ミ、みて…ナイ…です///」 モジモジ

女ァ「は?嘘つけよ見てただろ?テメふざけんなよ」

俺「ス、ススス…スミマセン!…その…えと」 ボソボソ

男ォ「ねぇ何やってんのw?」 ス

女ァ「ねぇ聞いてよ男君。このキモオタがさぁ、私の事エロい目でこっちみてきてたんだけど。マジありえなくない?」

男ォ「は?てめ俺の女に何やってんの?」 グイッ

俺「ゴ、ゴメンナサ…ソンナ…ツ、ツッツモ」 ボソボソ

男ォ「何喋ってんのかわっかんねぇよwマジきもいわコイツ」 ボコッ!

俺「ぐはっ!」 ドサ


リーフ「…何あれ?」
 ▼ 83 ッタ@デンキZ 21/01/15 21:34:35 ID:jMeExIGg [1/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
よく分からんが相手の距離を近づければ問題ないのだろう。浅はかな考えでガーディを対象に近づけようと試みる。

リーフ「それじゃ駄目!」

俺「へ?」

エリカ「ナゾノクサ。しびれごなですわ」

俺「ファッ⁉」

ナゾノクサの体から粉が振り撒かれ、ガーディの体に浴びせていき、まひ状態になってしまった。

俺(は?そんな技昨日使わなかったじゃねーか⁉)

俺「どどどどうすれば…」

リーフ「イッチ君おちついt」

俺「とっトリ…アエズ!ひっ…のッコ」


思ってもみなかった技に俺は完全にパニくってしまった。正直脳内シュミレージョンでは適当にひのこ連打してるだけで勝てる簡単な試合になると思っていたのに…

まひ状態によりスピードを奪われ、体の痺れによってうまくひのこを出すことができない。そんな状況を逃すまいとエリカが追い打ちをかけるようにせいちょうを指示して、ナゾノクサの能力アップを図った。


クスクス
「あのオタクしびれごな程度できょどってるんだけどw」
「はっきり言って向いてないよねw」
「相性有利の対面でここまで一方的に不利なの初めてみた…」

俺「うぅ…」
 ▼ 84 ノココ@ロトムのカタログ 21/01/15 21:47:50 ID:jMeExIGg [2/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
俺「どうすれば…」 チラリ

エリカ「よそ見をしている暇はありませんわよ!ようかいえき」

俺「あっ」

ナゾノクサのようかいえき攻撃がガーディを捉える。攻撃を当てるため無駄に相手の間合いを詰め、更に痺れ様態となってまともに身動きのとれないガーディに至近距離で技が直撃した。

俺「あぁ…」


「なにあれw」
「流石に酷いね」

俺(なんでバトルするだけで俺がこんな恥かかなきゃいけねーんだよ…ふざけんなよ)

リーフ「イッチ君。諦めちゃ駄目だよ」

俺(んこと言われても…)

エリカ「もう一度ようかいえきですわ!」

再びようかいえきの攻撃が繰り出され、攻撃を避けることも、受け流すこともできないガーディはこの攻撃を受けて体力がなくなってしまう。
結局ガーディは一度もまともに攻撃ができないまま戦闘不能となってしまった。


俺(こんなんもう勝てるわけねーじゃん…)
 ▼ 85 ガドーン@ヤタピのみ 21/01/15 22:02:45 ID:jMeExIGg [3/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
俺「…」

リーフ「イッチ君頑張って。まだ君のポケモンはいるでしょ」

俺(ガーディで勝てなかったのにポッポとトランセルで勝てるわけが…)

エリカ「さぁ次のポケモンを」

俺「…」

言われるがまま俺は仕方なく渋々ガーディと交代でトランセルを繰り出した。
しかしトランセルは自分から移動したり攻撃ができない。覚えている技はかたくなるのみで、しかもナゾノクサの使用する技は特殊技なので、なんの意味もない。


俺(これでどう戦えば?)チラリ

エリカ「貴方。先ほどからよそ見ばかりをしておられますが、もっと目の前の戦いに集中なさい!」

俺「ッ!」


クスクス

俺(まずこの状況どうにかしてくれよ…)

エリカ「ポケモンバトルをする以上は戦いに全力で挑みなさい!それが戦っていただく対戦相手に対する礼儀です。それに何よりも、一緒に戦ってくれる貴方のポケモンに失礼だと思いませんこと?」

俺(そんな事言われたって…)
 ▼ 86 ラーチ@しっぽのくんせい 21/01/15 22:15:19 ID:jMeExIGg [4/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
俺(昨日と全然違うじゃん…あんなに終始優しそうに笑顔だったのに。なんで俺の時はちげぇんだよ…)

エリカ「バトル。再開いたしますわ。よろしいですか?」

俺「・・・・・・」

エリカ「イッチさん!聞こえていらっしゃいますか?」

俺「・・・(なんで俺ジム戦来たんだろ。来なきゃよかったかな…あーあもう)

エリカ「コホン!」

俺(これなら適当な理由つけて。リーフちゃんとデートしてぇわ)

エリカ「…はぁ」
パァーン!!

俺「!?」 ビクッ!

突然エリカが両手を合わせ大きな乾いた音が鳴り響いた。俺はビックリして肩が震えあがる。

エリカ「バトル続行の意思がないのであれば、申し訳ございませんが、ここでお引き取り願えますか?」

俺「え?」

もはやエリカの表情に笑顔は消え去っていた。静かにこちらを見据え、声も若干いつもより低い声色で淡々と事を伝える。

俺「ぇ…なっ…デ?」
 ▼ 87 ォーグル@みずたまリボン 21/01/15 22:25:34 ID:gnvoigP2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
救いようのないイッチやな…
 ▼ 88 ングース@しろぼんぐり 21/01/15 22:37:08 ID:XW1A1HpA [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
練習しておけばよかったのに
 ▼ 89 ガユキノオー@マメかん 21/01/15 22:38:08 ID:jMeExIGg [5/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
俺「ァぅ…や…」

エリカ「なんでしょうか?言いたいことがあるのならハッキリと言っていただけますでしょうか?」

俺「ぅ…ゃっ…りス!」 ボソボソ

エリカ「続けるのか、辞めるのか。どっちなのですか!自分の口からキチンといいなさい」

俺「ぅぅ…ぁッ」

俺(なんでジム戦でも説教されなきゃいけねーんだよ)


「エリカ様を怒らせるとか」
「あのオタク。もはや存在が罪ね」
「一体前世でどれだけの悪行を重ねればあれになるのかしら…」

俺「うぅ…」

リーフ「イッチ君!逃げちゃ駄目だよ。ちゃんと最後までがんばろ?」

俺「うぅ…ローフ…ちゃ」チラリ

リーフ「ね?私も応援するから。ね」

エリカ「申し訳ございませんがリーフさん…今彼への助言はご遠慮願えますでしょうか。これは彼自身の問題です。貴方の言葉で戦う意思を示してもそれでは本人の成長にはつながりません」

リーフ「あっすみません」

エリカ「いいえ。さぁどうなされるのですか?」

俺「ぅ…ゃっ」
俺(辞めるとか言える空気じゃねーし…やるって言わなきゃ…)

俺「ぁぅ…ぁ…ァ…」(あれ?声でねぇ…)
 ▼ 90 ンファン@ハーバーメール 21/01/15 22:44:38 ID:jMeExIGg [6/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
俺「ぁっ…うぐっ…ひっ」

やべぇ…なんか分からんが声でねぇし、なんか涙出てきた。


「あのオタクとうとう泣きだたよ…」
「気持ちわるーい…」
「もうなんか私見てて恥ずかしくなってきちゃったわ…」


エリカ「泣いても誰も助けてはくれませんわよ!貴方もポケモントレーナーなのでしょう?でしたらそこに実績も年齢もありません。戦いの前では皆が平等に一人前のトレーナーとし戦う義務がありますわよ!」

俺「・・・」 グスッ…

エリカ「今度はお黙りですか?そうやっても問題はいつまでも解決しませんわよ!自分で言いなさい」

俺「うぅ…」 グスッ…



エリカ「・・・はぁ。もういいです。ここまでにしましょう…」

深いため息をついた後、エリカは呆れたようにモンスターボールにナゾノクサを戻し俺に背を向けた。

俺「え?」

エリカ「お引き取り下さい。これ以上は私も付き合いきれません」
 ▼ 91 メルゴン@あかいビードロ 21/01/15 22:45:55 ID:XW1A1HpA [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
これはちょっとリーフも悪いな。
経験が無いのもあからさまだしエリカと戦う前に事前に練習しておくべきだった
 ▼ 92 ュバルゴ@ホノオZ 21/01/15 22:50:45 ID:jMeExIGg [7/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
俺「えっ!やっ!やり!…ヤリ…ヤリマス!」

エリカ「何故その一言がもっと早く言えないのですか?私が最後に見放すまで、たった一言が言えないのですか!?」

俺「うっ…それ…は」

エリカ「申し訳ございませんが。今の貴方にこれ以上続ける意味はないと私は考えております。もし再戦を希望される場合は、別日にして頂けますでしょうか?」

俺「ぅぅ…」

エリカ「もっとも。今の状態から変化が見られないようでしたら、その時はその場でお断わりさせて頂きますので。それでは失礼致しますわ」

俺「・・・」

リーフ「え…えーと。イッチ君…その、だいじょ…ぶ?」

俺「…」

リーフ「と、とりあえず一回ポケモンセンター行こ?ね?」

俺「・・・」 コクリ
 ▼ 93 バット@みどりのプレート 21/01/15 23:00:33 ID:jMeExIGg [8/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
俺「・・・」

リーフ「ごめんね。イッチ君私のせいかな・・・」

俺「え?」

リーフ「ガーディさえ捕まえれば。どうにかなるかななんて思ってたんだけど。私基準で考えちゃった」

俺「ぅ…」

リーフ「本当にごめんなさい!私がもっと気を利かせていれば、君がここまで辛い思いする必要なかったね」

俺「・・・」 フリフリ

リーフ「え?」

俺「ソノ…ジブ…コソ。…リーフ・・・に…せ、カク」

リーフ「とりあえず今日はゆっくり休もう?明日以降から練習して…また後日エリカさんに謝りに行こ?私も一緒に行くから」

俺「いや!」

リーフ「…」

俺「もう…行きたく…ない」

リーフ「イッチ君…」
 ▼ 94 ュナイパー@フィラのみ 21/01/16 00:09:04 ID:EiQoi9GY NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 95 ターミー@ピンクのリボン 21/01/16 00:32:49 ID:nV6.wqeA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
普段から推理物を読んでる俺にはリーフ黒幕まで見えている
 ▼ 96 ロボーシ@アクセサリーいれ 21/01/16 10:06:28 ID:u/7YHA5E NGネーム登録 NGID登録 報告
>>95
リーフが突然真ゲスみたいに
なぁ〜んちゃってwww
とか言い出したら笑うわ
 ▼ 97 ンバドロ@アクロママシーン 21/01/16 11:22:20 ID:o4P.Gp1E NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
こういうのすごいキツいわ
 ▼ 98 ーシャドー@パイルのみ 21/01/17 21:09:11 ID:rJ0.wuwM [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
俺「うぅ…どうせ負けるし。また怒られるだけだし」 ブツブツ

リーフ「そんな事ないよ。一緒に練習しようよ…きっと勝てるようになるから」

俺「オレ。・・・センス、ないし。…マタ、負けて…恥かく…だけ…ダシ…やるm」

リーフ「イッチ君にとっては負ける事が恥ずかしい事なの?」

俺「エ…ダッテ…」

リーフ「最後まで諦めずに戦った人は、負けても恥でも惨めでもないよ!一番恥ずかしいのは途中で諦めちゃう今のイッチ君だよ」

俺「ソンナノ…イワレ、ても」

そこからリーフはベンチに座ってた俺に目線を合わせるように膝を折って、俺の顔を少しだけじっと見つめる。

俺「ッ///」 プイ

リーフ「少しだけでいいから勇気出してみよ?周りがどんなにイッチ君の事笑っても私はイッチ君の味方だよ」 ニコッ

俺「!!!!!!」

俺「ナ…ナンデ。俺…ソンナ。・・・ヤサ…テ。ルンデ…スカ?」 ボソボソ

リーフ「なんかほっとけないよ。イッチ君見てると心配になっちゃうし」

俺「!!!!」

心が揺らぐ…だが待て、俺はそんなちょろくない。落ち着け。乗せられて後で大恥かくぐらいならば…追い打ちをかけるようにリーフは俺の手を握ってこう続ける。

リーフ「イッチ君ならきっとできるよ。エリカさんに勝てたらお祝いにどこか一緒に遊びに行こ?」

俺「!!!!!!! ハイ!!!」

ごめん。俺ちょろかった。
 ▼ 99 ートロトム@やんちゃミント 21/01/17 21:15:08 ID:hT5YNwys NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
しえん
 ▼ 100 リゴンZ@だいちのプレート 21/01/17 21:45:11 ID:rJ0.wuwM [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
それから俺はエリカさんに勝つという事よりも、勝った後のご褒美(デート)というモチベのためだけに、リーフちゃんに特訓した。

多分ここまで尽くしてくれる当たり、大分俺に気を許してくれているだろう。これはワンチャン…いや、もしかしなくてももう少しぐらいは可能性があるのかもしれんな。

毎日夜家に帰る度ニヤけが止まらなかった。バイトの上司のクソみたいな嫌味でも内心笑って許せるぐらいに俺の心は広い。世界がここまで希望に満ちているような感覚派いつ以来なのだろう?

とはいえリーフも忙しいのかはよくわからないが、二人が共に時間を共有できるのはそう長くはない。ならば日にちをかけて練習すれば良いかとも思ったが、あまりに日日を開けすぎるのも顔出しづらくなるだけだとリーフに告げられ、俺も納得した。

よって練習できたのは三日間でほんの少ししかなかったのだが、戦い方については以前とは天と地の差があるような気がしてならない。気がするだけかもしれないが…

後は空気感に俺自身が耐えられるか否か。もはや問題があるとすればそこぐらいしかない。だがここまで俺に協力してくれるリーフを裏切りたくないし、彼女には見放されたくない。
というか彼女に見放されたらもう俺は立ち直れる期はしないしな…

そんなこんなで俺はタマムシジム前に戻って来た。


リーフ「イッチ君頑張ってね!」

俺「ハ、ハイ。俺…ガンバリ…マス」

リーフ「うん。きっと勝てるよ!」 ニコッ

俺「!!!」
 ▼ 101 ンメル@ミクルのみ 21/01/17 21:58:36 ID:be2syPA. NGネーム登録 NGID登録 報告
脳を破壊しないで
 ▼ 102 ティアス@ひかりのこな 21/01/17 22:11:03 ID:rJ0.wuwM [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
俺「アッ!アッ!アノ…」

エリカ「あら貴方ですか」


タマムシジムの扉を開くとすぐにエリカと目があった。俺の心臓は一気に高鳴りドクドクと音が聞こえるくらいに激しく鼓動する。
前回のジム戦が嫌でもフラッシュバックしてくる。ジムに再戦を挑む時何度も頭の中で整理してきた。
「前回は申し訳ございませんでした。もう一度自分とジム戦していただけないでしょうか?」と何度も何度もリピートして練習してきたつもりだったのだが…

しかしエリカと目があった瞬間に練習していたワードが一気に頭から吹っ飛んで、緊張でからだが震えあがる。

エリカ「何か御用でしょうか?」

俺「エ…エト。ソ、ソノ…ジ…」 モジモジ

リーフ「落ち着いて。忘れたのイッチ君?」


背中をポンッと軽く叩かれながらリーフに一言言われて、俺もハッとなって我を取り戻す。そうだ、こういう時こそ深呼吸だよな。

俺「ふぅーーー。…すぅーーー」

エリカ「・・・」

俺「このっ…マエは。…ス。、スミマセン…デシタ!…・オレ、と。もっもうイッカイ。…オネガイ、シマス」

エリカ「それはあなたの意思ですか?それとも彼女に連れられてやってきたのですか?」

俺「オ…自分の…イシ…デス!…お願いします」

エリカ「…まぁよろしいでしょう。殿方の挑戦。お受けいたしますわ」

俺「!!!!」
 ▼ 103 ロッパフ@レッドカード 21/01/17 22:34:47 ID:rJ0.wuwM [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
クスクス

「ねぇまたオタクきたよw」
「うっそwまた恥晒しに来たとか」
「マゾなんじゃないの…」
「うわぁ…」


俺「ぐ…」

俺(耐えろ…耐えるんだ俺。こうなる事は分かり切ってハズ…)

エリカ「それでは、殿方のバトルがどれほど成長されたのか、この私に見せてもらいわすわね」

それだけ告げ、エリカは前回と同様に一番手にナゾノクサを繰り出してきた。俺もそれに合わせるわけではないが、同じくガーディを繰り出した。

エリカ「準備はよろしいですね?」

俺「ハッ…ヒャイ!」

エリカ「では、まいりますわ」

俺(まずはひのこを当てて弱点つくしかないよな。そのためにも…)

一番最初にやることは事前に打ち合わせ済みだ。まずは以前同様ナゾノクサとの間合いを詰めさせる。

俺「ガーディ。近づいて…」

エリカ「まぁ…それでよろしいですの?・・・しびれごなですわ!」

ナゾノクサからしびれごなが発され、至近距離まで間合いを詰めたガーディは当然餌食となって、麻痺状態に陥ってしまう。
 ▼ 104 コロモリ@フォーカスレンズ 21/01/18 00:54:37 ID:ag8YkaI. NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 105 ッカニン@フェスチケット 21/01/18 01:58:33 ID:tur.17Mw NGネーム登録 NGID登録 報告
支援ネ
 ▼ 106 エンジシ@オーロラチケット 21/01/18 09:54:24 ID:rJyQEx2w NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 107 ンターン@くろいたてがみ 21/01/19 21:33:02 ID:qKXsqiRg NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
俺「ヒのこ」

エリカ「麻痺状態のスピードならば簡単に見切れますわ。かわしなさいナゾノk」

ナゾノクサはガーディの攻撃をじっくり見定めようと思うも、想定以上に早く技が発動し攻撃がクリーンヒットした。当然効果は抜群。一度でダイダメージを与えることができた。

―――
――


リーフ「いい?イッチ君。これえげるね」ス

俺「!?」

俺(きのみ⁉え、餌付け…だと?)

リーフ「?」 キョトン

俺(た、試されているというのか…?いやそうか。これこそ修行の一つって事なのか)

修行。そうだ修行に違いない。とても辛い事で有名なクラボのみを人間が口に入れればどうなるかくらいはこれでもポケモントレーナーの端くれの自分でも理解しているつもりだ。だからこそこれを咀嚼することがどんなに危険で煩わしいことなのか。

額から嫌な汗が出る。固唾をのんで覚悟を決めると俺は一気にクラボのみを口いっぱいに頬張った。

俺「ッ!!!!」

リーフ「!?な、何やってるの!!!」
 ▼ 108 ーミラー@きいろいかけら 21/01/20 00:02:03 ID:WeHQT4Dg [1/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
俺「カッッッ‼」 ヒリヒリ

リーフ「そりゃ辛いよ…君が食べるために渡したんじゃないんだけどな…」

俺「え?チガウの?」

リーフ「フフッ違うに決まってるよ。イッチ君にしてはなかなか体を張ったネタだったけどね」

俺「う///」


完全に勘違いしてクラボのみ口の中に頬張った俺がよほど面白かったのか笑いながら俺に対して水を渡してくる。リーフに笑われたことが恥ずかしかったのか、その笑顔に見とれたのかは知らないが俺の顔は一気に紅潮し、それを隠すようにペットボトルの栓を開け一気に水を飲みほした。


リーフ「クラボのみは麻痺状態を治してくれるんだよ。君もそれぐらいは分かるでしょ」

俺「あ…」

リーフ「後は相手の油断の誘い方だけど…どうだね。例えば…」

俺「フムフム…」
 ▼ 109 オタチ@ポケトレ 21/01/20 00:25:17 ID:PDQwcNno NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 110 ールル@どくけし 21/01/20 21:20:55 ID:WeHQT4Dg [2/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
エリカ「まぁ…そうきましたか」

ガーディの麻痺状態が既に治った原因がクラボのみであることを理解したエリカはふと微小した。

俺(うまくいったわ…)

リーフ「安心しないの。イッチ君、畳みかけて!」

俺「ッ!…ガーディ。ひのこ」

完全に体制を崩されたナゾノクサを逃がすまいと二発目のひのこをお見舞いする。当然避けれるハズもなく効果は抜群。この攻撃でナゾノクサの体力が尽き戦闘不能となる。

俺(倒した!)

リーフ「うん!いいよイッチ君やればできるじゃないの!」

俺「!!!」

エリカ「お見事です。以前とは比べ物になりませんわね。では、次が私の最後のポケモンです」


ナゾンボクサをボールに戻し、二匹目のポケモン、マダツボミを交代で繰り出す。俺のガーディの特性は<いかく>。物理攻撃を使わないナゾノクサには意味なかったが、次は物理メインであることは既に情報を得ているので、ガーディを戻し交代でポッポを繰り出した。


エリカ「私もそう易々と負けるつもりはありませんわよ。イッチさんの本当の実力。最後までこの私にぶつけてきて下さい!」

俺「!…ハ、ハイ」
 ▼ 111 ャーレム@ホロキャスター 21/01/20 21:39:22 ID:WeHQT4Dg [3/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
結論から先に言うと勝った。勿論相手はバッジ持ってない俺に合わせた仕様ポケモンや叩き方をしてくれているので本気の一ミリもないのかもしれない。

相手の弱点を徹底的に狙い、勝負にのみ集中させしてしまえばこれほどまでに勝利を掴むことが容易かったのか、今までの俺でないくらいに不思議な感覚だった。とはいえ価値は勝ち、つまり俺が勝ったという事は約束していたリーフとの憧れのデートして貰えるってわけですよ奥様方。


エリカ「参りましたわ。これがタマムシジムを突破した勝利の証”レインボーバッジ”
ですわ。お受け取り下さい」

俺「アッ、アリ…マス!」

リーフ「おめでとうイッチ君。よく頑張ったね」

俺「!!!」

俺(きたわ。これで俺もリア中の仲間入りだな…)
 ▼ 112 カブ@しめつけバンド 21/01/20 21:50:39 ID:WeHQT4Dg [4/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ジム戦後リーフとはその場で現地解散した。約束を三日後としその日の予定はまた連絡を取り合って決定するという流れだ。
俺はもうウッキウキであんまりあの後リーフが何言ってたのかはよくわかっていないが、なんでも誰かとこの後会う予定があるらしい。

もっともそんな事は今の俺にはどうでもよく思えた。顔がニチャつくのを抑えられず、それを周りに悟られぬように下を向いて歩を進める。もっとも俺は歩くときいつも俯いて歩く癖があるのであまり変わらないのだが。
曲がり角を曲がろうとした時不意に対面に人が現れ俺とその男がぶつかり俺は尻もちをついて地に落ちた。


俺「ッ…テテ。はっスミマ…」

???「おっと、わりぃ」

俺(な、なんだこの圧倒的陽キャぽいイケメンは…やべぇ)

俺「スミマセン。スミマセン…スミマセン」

???「あれ、お前ひょっとしてイッチか」

俺「え?」
 ▼ 113 ーゴート@まるいおまもり 21/01/20 21:59:50 ID:WeHQT4Dg [5/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
俺(なんでこの人俺の事知ってるんだ?)

???「あれ。お前俺の事聞いてねーの?」

差し出された右手に捕まり立ち上がる。聞いているとはどういう事なのか。記憶にない男性が明らかにこちらの事は知っている。はっきり言って恐怖以外の何物でもなく、俺は一層警戒心を強める。

俺「エ…ソノ」

???「なんだ何も聞いてはいないのか。…タマムシジム勝ったんだってな」

俺「!?」

俺(今さっきの出来事を何故?)

???「ま俺にもツテとかいろいろあってな。情報はすぐに回ってくるんだよ。まっ俺が相手なら手を抜くような事はしねーけどな!」

俺「エ…エート」

???「もしお前がジム巡りすんなら挑戦受けてやってもいいけどな。ただし俺は手加減できないからよ。バッジ七個集めてからトキワジムに来いよ?その時は相手にしてやるからな」

俺(って事はこの人トキワジムのジムリーダー?どうしてここに)

???「んじゃ俺は行くわ。これから人と会う予定があるんでな。じゃな」 スッ


俺「…なんか。どっかで見た覚えがあるような…ないような」
 ▼ 114 チュー@こだいのおうかん 21/01/20 22:56:12 ID:l5q6TC1k NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
えぇ…
 ▼ 115 ニョニョ@ブリーのみ 21/01/20 23:04:49 ID:UIf6D1j6 [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
緑のやつかよ
 ▼ 116 トベトン@ダイゴへのてがみ 21/01/20 23:21:37 ID:WeHQT4Dg [6/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
俺「トキワジム、ジムリーダーっと…」 ポチポチ

俺「あった…って元チャンピオンのグリーン?待てよ、確かこの人マサラ出身だよな。でリーフちゃんと同じとこだ…ん?」


ふと冷静に思考を巡らせゆっくりとここまでの出来事を思い浮かべる。彼が自分の存在を知っている事、既にジム戦勝利した事実も理解している。まさか。嫌な思考が脳内を駆け巡る。


俺「そ、そんなハズ…ないよ…な」

俺はいてもたってもいられず家に帰る足を止め、先ほどのグリーンという男が行ったほうへ後をつけるように追って行ったのだった。
 ▼ 117 コガシラ@こだいのきんか 21/01/20 23:22:28 ID:HElcItS2 NGネーム登録 NGID登録 報告
そらそうよ
 ▼ 118 クーダ@エレクトロメモリ 21/01/20 23:25:11 ID:esecn.fk NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
グリリフいいぞ
 ▼ 119 リアドス@ざいりょうぶくろ 21/01/20 23:36:37 ID:UIf6D1j6 [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リーフちゃんとイッチくんいくつよ?
 ▼ 120 ルトス@ねばりのかぎづめ 21/01/20 23:38:07 ID:WeHQT4Dg [7/7] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
5分程尾行した後ようやくグリーンの足が止まる。対面には見慣れた少女の姿があった。

俺「ッ!」

薄々尾行していた時点で察しはしていたが、目の前の事実に空いた口がふさがらなかった。ひとまず俺は物陰に隠れ二人の様子を伺うことにしてみる。もしかすれば、そうもしかすれば可能性はゼロではないと思いたい。一握りにもみたない望みにかけ祈るような思いで会話を盗み聞きしてみることにした。


リーフ「遅いよ!」

グリーン「ハハッ悪い悪い。こっちに呼んだのお前のほうだろ」

リーフ「言い訳しないの」

グリーン「そういえばここに来る途中で、最近リーフが面倒みてるヤツに会ったが」

リーフ「それイッチ君の事?」

グリーン「お前さ、アイツとどういう関係なの?」

リーフ「そういうって。別にただの友達?じゃないの。それ以上でも以下でもないけど」

グリーン「だといいけどな?」

リーフ「何それ。別に彼にそういう感情とかないから」

俺「!」
 ▼ 121 ワルン@うすもものミツ 21/01/20 23:39:05 ID:UIf6D1j6 [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ネタバラしはええよ
 ▼ 122 ダイトス@ガラナツのえだ 21/01/21 00:30:48 ID:5V8k5LRk NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
言葉がでない。いやそもそも彼女どころかそもそもに同性の友達すらいない俺に、異性として気にかけてくれているなんておこがましい話だ。
考えなくても分かる、分かってはいたが、いざその言葉を耳にしてしまうと実際かなりショックだった。がそんな事すらどうでもよくなってしまうくらいに衝撃の会話が飛び交う。


グリーン「ま、なんでもいいけどよ。浮気すんなよなw」

リーフ「それ冗談でも面白くないよ…するわけないじゃない」

グリーン「言ってみただけだって。そういやよ昨日お前ん家泊まってからよ。財布見当たんなくてさ。お前の部屋に置き忘れたかもしれないわ」

リーフ「えぇ…貴重品の管理ぐらい自分で責任もってよね」

グリーン「はいはい。取りに行きたいからよ。今から家行っていい?あ、ついでに今日も泊まっていいか」

リーフ「どうせ拒否したって来るくせに」

グリーン「なんだよく分かってるじゃねーの」

俺「…」

俺(もうなんかこれ以上この話聞きたくねぇわ…帰ろ) スッ


カラーン!!

この場に留まるのが嫌になって俺は家に帰ろうと立ち上がり右足を踏み出した。が近くに立てかけてあったパイプに足が当たって勢いよく崩れ落ちては散乱し、周囲に大きな金属音が響いてしまった。

俺「あっ!」
 ▼ 123 ュゴン@イリマのノーマルZ 21/01/21 01:16:01 ID:vJvYhpFs NGネーム登録 NGID登録 報告
>>110
ナゾンボクサで草
 ▼ 124 ルガモス@よごれたハンカチ 21/01/21 12:33:50 ID:CsQcI9jo NGネーム登録 NGID登録 報告
そら(無能なキモオタとイケメン陽キャラなら)そう(勝ち目ない)よ
 ▼ 125 ワシ@セシナのみ 21/01/21 13:51:32 ID:vMBwy9P6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
イケメン陽キャどころかカントー最強ジムリで元チャンプで超有名な博士の孫でなおかつリーフの幼馴染というね
 ▼ 126 ガミュウツーX@はつでんしょパス 21/01/26 09:32:35 ID:mB5sntAU NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 127 リープ@おだやかミント 21/01/26 22:32:54 ID:hxSMM/VM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リーフ「!? な、何なんの音」

グリーン「ん?」


ポッポ「ポー」 トコトコ

リーフ「なんだポッポか。脅かさないでよ」

グリーン「ポッポがパイプにひかっかったのか?」


俺(っぶねぇ!サンキューポッポ…)


リーフ「さて。それより早く行こうよ」

グリーン「あぁ。そうだな」
 ▼ 128 ロバット@1ごうしつのカギ 21/01/26 23:57:45 ID:VA1Yaeis NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 129 エルコ@いでんしのくさび 21/01/27 00:08:34 ID:IgHsShE6 [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
俺(ここから更に二人を尾行する手だってある…がこれ以上現実見せられてもな。何より目の前でキスとかしてるとこ見たら俺一生立ち直れない気がするわ…)


はぁ…と大きなため息をつきながらポッポをボールへと戻し、二人の姿が見えなくなるまで物陰で待機する。
やがて完全にリーフたちの気配が消えたのを確認すると、その場を立ち上がって俺は家へと重い足取りを嫌々進めながら帰宅したのだった。


部屋へと戻ると俺は真っ先にベットにダイブし、すぐに布団の中に自分の身を隠すように布団に包まった。リーフの事、そしてグリーンとの関係性を考えただけで涙が止まらなかった。
自分の身勝手な思い込みだとは重々承知だったとしても、少しは希望は持ちたかった。だがそれでも現実は甘くない。
ましてや陰キャで無能でコミュ障な俺の事を本気で想ってくれるような女性が実在するとは事はなかったのかもしれない。それでもリーフならば。こんな自分でも…淡い期待なんてしなければ今の心に大きな穴のような感情は生まれなかったのかもしれない。


俺 (俺…なんのためにジム戦頑張ったんだっけか。・・・あぁデート、いや向こうはただの遊びか。デートとか勝手に思ってたの俺だけだもんな)


俺はしばらく布団の中で一人静かに泣き続けた。どれほどの時間が経ったのかは定かではないが、泣き疲れて俺はそのまま眠りに落ちてしまったらしい。目が覚めると朝になっていた…
 ▼ 130 チリス@ちからのねっこ 21/01/27 04:22:26 ID:AgG6hcvA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ところでイッチくんとリーフっていくつ?
 ▼ 131 トシゲッコウガ@シーヤのみ 21/01/27 07:36:18 ID:S1IwH5hI NGネーム登録 NGID登録 報告
>>130
多分作者何も決めてないんじゃね
知らんけど
 ▼ 132 ルンゲル@するどいくちばし 21/01/27 21:20:25 ID:IgHsShE6 [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>130
すまん特に決めてないわ。一応俺君はリーフよりは上くらいしか…



朝になってまずスマホに電源を入れる。淡い期待でリーフからラインによる連絡はないかと画面を伺うと通知が一件。心臓の高鳴りを感じながらスマホを触ってラインを開くが、ラインの送り主はリーフではなく母からの『晩御飯できたよ』と、『食べないの?』の二件のみで、リフからの連絡などありもしなかった。

はぁ。とため息をついた後、寝てたと一言だけ返信を書き込むと、俺は再び眠りに付こうとした。今は何もやる気が起きない。何も考えたくない。誰にも話しかけられたくなかった。もっとも俺に好き好んで会話してくれる人物などいないわけではあるのだが…


少しの静寂の後、煌々と明るく照らされた太陽が視界に入り不意に目を閉じて俺は今日バイトの日だった事を今更ながら思い出す。
バイト先に電話を掛け体調が悪いから今日は休みたいと申し入れると、何故だか上司は途端に声色が明るくなって「ゆっくり休め」とだけ言われた。人員が減ったのに上司は何故嬉しそうにしたのかは俺にはよく分からなかったが、これで今日の予定もなくなった。


結局俺はこの日何をするわけでもなくだらだらと無意味に過ごしほとんど自室に籠って一日が終了したのだった。
 ▼ 133 メイル@ラティオスナイト 21/02/01 08:17:02 ID:cq76oVLU NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 134 ョロゾ@ルアーボール 21/02/01 22:35:11 ID:CgiQ5Xqk [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
いつもと変わらぬ朝、変わらない一日。何をするわけでもなく、何をしたい願望もなく無駄な時間だけを浪費する毎日。

俺はそんな日常に随分と嫌気がさしていた。いい加減こんなサイクルにどこかのタイミングで分岐して、異なる道へ進まなければ…いやそんな事を想っているのは俺だけでないだろう。

誰しもが多少の差あれど、そう思いながらも自分を変えるだけの覚悟もなく「どうせ自分には無理だ」と感じながら殻に閉じこもっているだろう。

俺はこんなでも他人とは違うと思っていた。現に突如として自分にあれほど親切に口を聞いてくれる異性の女性ができたのだ。それもただの女性ではなくこのうえないほどに容姿、性格も自分の理想とするソレに限りなく近い存在がだ。


俺 「でも結局、そんな理想の女の子にも彼氏はいるんだよなぁ…いやまぁ。あのレベルで彼氏いないほうがおかしいんだけど」


俺は短足胴長で低身長でお世辞にもスタイルが良いなんて口が裂けても言えたものじゃない。おまけに顔面も残念、運動神経もないし性格すらクズで、ポケモントレーナーとしてみても最底辺。

一方でお相手のグリーンはというとルックス良し、実績良しでおまけにリーフと幼馴染だとか…勝てる要素は何一つ存在しない。

俺に生きる希望を与えてくれたリーフという存在も今にしてみれば、希望は絶望へと向かうばかりだ。こんな気持ちの中、俺は明日彼女と一緒に遊びに行くことが果たして可能なのだろうか?
 ▼ 135 ルディオ@シュカのみ 21/02/01 22:36:56 ID:OGVECwik [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
おいやめろ
 ▼ 136 ドリドリ@ピカチュウZ 21/02/01 23:20:00 ID:CgiQ5Xqk [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
何もしない日は気が付けば夜になっているものだ。この日もだらだらと過ごしてしまった俺はふと手元のスマホの時間を確認しようと電源をつけると既に時刻は二十時を過ぎていた。やれやれまだ晩御飯食べていないな、母はまだ晩御飯作ってくれないのだろうか。

そんな事を考えていた時に手に持っていたスマホが急にバイブレーションし、通知を知らせてくれる。一度スマホから目を反らし、目を閉じてひと呼吸おいて改めてスマホの画面を確認する。明日例えどのような状況であろうと遊ぶ予定は立てたのだ。それは紛れもない事実で、今だにリーフから断りの連絡もきていない。

であるならばそろそろ彼女のほうから明日はそこに出掛けるか、などの質問が連絡として贈られてきてもおかしくない頃合いであろうか。スマホの画面を確認するとそこに映し出されていたのは、母からの『ごはんできた』のラインによる通知であった。
 ▼ 137 トベター@ライブスーツ 21/02/01 23:22:44 ID:1/mU0Vdo NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
お前らかわいそーwwwwwww
 ▼ 138 ォーグル@やすらぎのすず 21/02/01 23:23:22 ID:OGVECwik [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>137
お前もその1人なんだろ?わかってるんだよ!
 ▼ 139 クガメス@チーゴのみ 21/02/06 01:10:30 ID:uZXIejnc NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 140 ジッチュ@ポイントアップ 21/02/11 18:32:02 ID:.NBU06N6 NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 141 オタチ@エレベータのカギ 21/02/18 21:10:55 ID:uJbY6wZI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
イッチくん大丈夫か?
 ▼ 142 ウマージ@みどりのバンダナ 21/02/19 21:02:01 ID:PE8E7CYI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
失踪か
 ▼ 143 イリュー@つめたいにんじん 21/02/25 23:59:04 ID:WDDYBmxc NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
夕食を済ませ自室へと戻ると、 俺はベッドへ倒れるように顔からベッドへ転げ落ちた。 枕に顔を押し当て数秒間のあいだ瞳を閉じて気持ちを落ちつかせようと試みた。

頭の中でゆっくりと五つ数えた後パチパチと音がするような力強さで二度三度と瞬きを繰り返し、 近くのスマホを左手へと手繰り寄せる。 ふぅ。と一息吐きスマホのホームボタンを押して電源を入れるとラインから通知が一件、 今度こそ正真正銘、 己の待ち望んでいた真打からの連絡であった。


「連絡、 き…きてる!?」


正直言うと約束こそ交わしはしたが、 今日の一件を目撃してしまい自分との取り決めなんて俺を無理矢理鼓舞するための口説くらいのものだとばかり。
なんにしても約束は本物であったのは確かなようで、 彼女からは 昼前にタマムシデパートで待ち合わせにしても良いかとの旨が伝えられていた。

右手を心臓の位置へ置くとトクン。 トクンと高鳴っていて、 意識してみれば既に俺の呼吸も大分荒々しくなっていた。
体を起こしてスマホを一旦ベッドに置き、 冷静になろうと思い両手で頬を三回ほどひっ叩いてみた。が結局は高揚も動揺も抑え込めるほど今は平静は保てないようでその後も何度も何度も頬を叩いてはため息を繰り返すばかりで時間が過ぎていったのだった。


「駄目だ。何にも手が付かない。仕方ねーなもう寝るか…」


いつもならば日が変わる前に就寝するなど、 今の生活スタイルからは考えられないほどであったがどのみち残りの時間も何もする気すらもう起きない。
俺はそそくさとラインに『それで問題ないよ』とだけ書き込んで送信し、明日へ備えるために眠りにつこうと心みた。
ただし結局は遠足を前日に控える小学生みたくすぐに睡眠できるはずもなく、 何時間ものあいだ暗闇の空間でもがく様に目を閉じた。
 ▼ 144 ガスピアー@こないれ 21/02/26 23:14:55 ID:2krU43cQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 145 ノアラシ@モンスターボール 21/02/26 23:57:25 ID:ayGkMau2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シエンネ
 ▼ 146 ガサーナイト@アロライZ 21/02/27 01:34:37 ID:ShFIZsEk NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 147 グトリオ@にじいろのはな 21/03/02 16:39:02 ID:n302o9HA NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 148 ノセクト@やけどなおし 21/03/02 17:24:12 ID:oOp.DC6I [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
神ss
 ▼ 149 チゴラス@こおりなおし 21/03/02 22:45:26 ID:jDVwtreA [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
もう何度目だろうか。 もう約束の時間になったのかなとスマホの端末のボタンを押しては時刻を確認するも前から一分しか過ぎていない。
異性と約束を取り決め遊びに行くなど当然、 これまでの人生においてただの一度の経験もあるはずもない。 早く場所には来たほうが良いだろうか、 部屋でいつ待ち合わせの場所に赴けば良いかなど考えているうちに落ち着かなくなってしまって、 意味もなく家から飛び出してしまった。

時間にはまだまだ余裕がある。 暇を持て余しているのならばここは普通適当に近場のカフェや喫茶店などで珈琲でも飲みながら時間を潰し、 予定の時間の少し前に店を出るのが好ましいだろうか。
もっとも俺にそういう店に一人で入店し、店員に注文することはできない。うっかり呼び出し用のベルでもあれば、メニュー表を指さして注文を頼むくらいならば可能であるが、 万が一もある。

そうでなくとも自分のような根暗な陰キャが店に入って雰囲気を壊しはしないか、周りの人間になんて思われるのかなんて考えただけでも背中がゾッとして、 ここから足が動こうなどとは思いもしなかった。

結局は何も行動をしないまま待てども待てどもまだ現れるハズのないリーフを一人待ち続け、 少し時間が経てばスマホを取り出しては時間を確認する行為を延々と繰り返していくだけだ。


「何やってんだろうな…まだ三十分前だってのに。はぁ…」

(そうだ。会ったらちゃんと聞かないと。あのグリーンって人との関係…本人の口から…聞こう…)


少しくらいは暇でも潰れるか。俺は彼女に出会ったらまず昨日の出来事について確認を取ることにし、 ここに現れるまでの間一人でブツブツと「グリーンって人とはどういう関係なの?」 とひたすら繰り返す。




「うーん少し早かったかな・・・あれ、なーんだもうイッチ君来てるじゃない」
 ▼ 150 オラント@スピードパウダー 21/03/02 22:47:19 ID:oOp.DC6I [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
待ってた
支援
 ▼ 151 ロリーム@ピントレンズ 21/03/02 22:56:19 ID:jDVwtreA [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「よーーーっす!もう来てたんだね」

「ッ!?」


約束の時間までまだ三十分以上ある。今ここに彼女が姿を現すはずがない、そのはずがないのに今目の前にリーフがこちらに手を掲げて少し遠くの位置からこちらに声をかけて来ていた。
青天の霹靂だ。 心を落ち着かせるため独り言をブツブツと喋っていたのに、 落ち着くどころか今の譫言を聞かれてはいないだろうかと、余計な心配までしてしまい、 逆に俺の心拍数が無駄に跳ね上がる。



「随分早いね。って言いつつ私もなんだけどね…アハハ」


「アッ…エト。いや…ソノ。今、キタ、バッカだから」



今来たばかり。当然嘘ではあるが一時間以上待ったなど言う必要もないので それっぽく彼女に合わせようと必死に言葉を絞り出す。
まず彼女に出会ったら昨日の件について質問をしようと考えていたのだったが、 想定外の出来事に俺の思考から その一件は完全に脳から飛んで行ってしまっていた。



「そっか。なんだかさっきから一人で喋って? たような気がしたけど」


「エッ!? ナナナナ…ナンデモ…ナイです」


「そう? それならいいけど」
 ▼ 152 ジロン@ゆきだま 21/03/12 13:56:01 ID:PXT.eTJw NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
待ってるぜ
 ▼ 153 ッシード@キラキラメール 21/03/18 17:44:43 ID:F4Eo6BEo NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 154 ノガッサ@こだいのおまもり 21/03/24 21:02:55 ID:O4dI2/Eo NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 155 ンペルト@きょうかポケット 21/04/03 02:00:00 ID:UH6EpBRU NGネーム登録 NGID登録 報告
(待ってる)
 ▼ 156 ククラゲ@サイキックメモリ 21/04/04 00:40:49 ID:noS.stRE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「どこか行きたい場所はある?」


不意な質問に俺は「えっ」だけ口から漏れ、 言葉が詰まる。
行きたい場所と聞かれてもそもそもどこへ行くのが正解か、 何を選択していいのかの基準も知らない自分が選ぶべきデートスポットなど知る由もない。


何も喋れずに口元をモゴモゴさせていると、 それに不思議に思ったのかこちらの表情をのぞき込むように前に出しながら若干斜めに顔を傾けさせる。
目と目が合ってしまい俺の更に気が動転しそうになる。
それでも何か言わなくてはいけないのだろうが、 何を切り出そうか、 何を言っていいのかも分からない。


「…どうかしたの?」


ここ最近のなれ合いで自分がどういった人間かは向こうだって把握はしてはいるだろうが、 それでも最低限会話するくらいならできるようにはなった…と断言して良いかはなんとも言えないのだが、 リーフからすれば今の会話もなんてことない会話の一部に過ぎないだろう。
もっともこちらはそうでもない。


常に相手の顔色を伺おうとし、 思ってもいないような相手の思考を裏読みしようとしてしまうのが俺という存在だ。
ここでヘタな選択をして何て思われるかを想像すると行動に移せなくなる。
よほど変な事さえ言わなければ相手だってそう気にも留めずに納得はしてくれはするだろう。
それは自分も心では理解しているつもりでも、 そうでなかった場合が脳裏に過る。



「あの。 …特に行きたい場所はない感じ?」


結局見かねたのか向こうから痺れを切らしてこちらの選択肢をはいかいいえの二択にして質問し返す。
余計な心配かけさせたか… 悪いなとは思っていても正直助かったなと思って首を縦に振る。
それを見てそっかと一言発して頷くと、 次に顎に手を置いて「そうだなぁ」と思考モードに切り替わる。
およそ十秒ほどたったところで何か思いついたのか彼女の表情が明るくなった。


「よーし決めた。 あそこに行こうか!」


あそことは何処なのかは分からないが、 リーフのお気に入りの場所でもあるのだろう。
こちらの右腕を掴み、左腕を進行方向へと腕を伸ばして笑顔でこちらに微笑みかけてきた。
その笑顔が眩しかったのと、腕をつかんでくれたことが売れ空くて俺の心臓の鼓動が一気に速くなり、 顔が赤くなっていくのが自分でも分かった。


「行こっか!」

「は…はい」
 ▼ 157 ワーク@かなめいし 21/04/11 08:45:26 ID:uLaQASts NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シエンネ
 ▼ 158 クオング@メンバーズカード 21/04/16 04:02:03 ID:gCzgknJg NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 159 コッチ@こだわりメガネ 21/04/24 02:04:49 ID:9dYsFinI NGネーム登録 NGID登録 報告
更新ペース落ちたなーがんばれ
 ▼ 160 ギルダー@かいふくポケット 21/05/01 18:32:09 ID:xMf2xsuI NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 161 ラードン@あついいわ 21/05/18 02:21:15 ID:toyUNFBc NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 162 リゴン@カセキのトリ 21/05/24 21:43:14 ID:vFZcgzms NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 163 カグース@エフェクトガード 21/05/30 03:26:13 ID:pm7AU9Po NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シエンネ
 ▼ 164 ルネアス@やけどなおし 21/06/11 16:47:25 ID:bHV.j0nU NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 165 ングラー@しずくプレート 21/06/25 04:21:20 ID:lvFMik3s NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
待ってるぞ
 ▼ 166 クロー@エスパーZ 21/07/25 01:40:03 ID:cKigTYyY NGネーム登録 NGID登録 報告
支援
 ▼ 167 ンガー@おおきなしんじゅ 21/07/29 22:58:37 ID:VlmY7/eA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
 ▼ 168 チニン@ちかのかぎ 21/08/13 20:49:16 ID:fvhAgtQg NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 169 ングラー@あかのはなびら 21/08/31 09:20:38 ID:CwlA/XEM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
あげ
 ▼ 170 ルディオ@アシレーヌZ 21/09/16 15:26:32 ID:rSS.abmI NGネーム登録 NGID登録 報告
シエンネ
 ▼ 171 フキムシ@アクセサリーいれ 21/09/17 22:05:07 ID:Te6AkMes NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 172 ッフロン@みずべのハーブ 21/09/26 09:36:02 ID:UkKI0Lnc NGネーム登録 NGID登録 報告
ちゃんと完結させてくれよ
 ▼ 173 ヒダルマ@ミミロップナイト 21/10/08 09:01:27 ID:PMb.mYZw NGネーム登録 NGID登録 報告
駄目だったか
 ▼ 174 ョロボン@どくけし 21/10/11 01:09:41 ID:2DlstR72 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援あげ
 ▼ 175 ムカメ@こうてつプレート 21/10/18 02:33:46 ID:KYukB12k NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
グリーンとの関係は不明だけど、少なくとも今のイッチにはリーフが必要だな

続きいつまでも待ってます
 ▼ 176 フレシア@ゴールドスプレー 21/10/25 22:12:05 ID:dxqcFVis NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
今更だが、リーフから見てガーディは比較的初心者向きなのか?

続き待ってます
 ▼ 177 フォクシー@サイキックメモリ 21/11/03 22:39:56 ID:G/aM4bbM NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 178 つばん@イアのみ 21/11/03 23:41:33 ID:3yJ.y/kI NGネーム登録 NGID登録 報告
もう誰でもいいから誰か続きくいてくれ
 ▼ 179 ゲキッス@ビスナのみ 21/11/12 21:05:37 ID:L55QdYG6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 180 フキムシ@ヒメリのみ 21/11/12 21:44:58 ID:dghcLzrQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
もう書かないの?
 ▼ 181 モンガ@おとしもの 21/11/20 23:18:25 ID:pgggb9fw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援あげ
 ▼ 182 ママ@しずくプレート 21/11/25 18:19:51 ID:Dzz2YG6Y NGネーム登録 NGID登録 報告
シエンネ
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