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セレナ「お隣さんに勝って…おねしょも克服してみせる!」

 ▼ 1 ルケニオン@とくせいカプセル 22/01/16 12:07:39 ID:JqJI55Qk [1/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アタシの両親は共にポケモントレーナーのエリートで今やベテラントレーナー。
アタシ自身がポケモントレーナーとしての誇りでもあり、憧れでもあった。
自分自身も父や母のようにポケモンを手に入れて旅を続け、各地のジムリーダーにだって勝利を重ねカロス地方のジムバッジを全て手に入れた。それでもいつまで挑戦してもただの一回も勝てない相手はいる。


お隣さん…アタシの隣のお家に引っ越してきた彼はアタシやサナと同じタイミングでポケモンを手に入れ、同じタイミングでカロス地方の度に出た。
彼はセンスがあるというかなんというか、とても初心者とは思えないような戦い方で、幼いころから両親にポケモンについての知識や基礎を教えて貰ってたアタシからみても只者ではないって思った。
知識だけなら負ける気はしない、でも彼にはカロスで幾度となく勝負を挑んでみたも結果は全て敗北。
アタシと同じように旅を続けているのに彼と何が違うのか、そんな彼はポケモンリーグであのカルネさんにも勝利し名実ともに今やカロス最強のポケモントレーナーだ。



だとしても彼には負けたままで終わりたくはない。彼には近い者を感じる部分もある。
友としてもライバルとしても彼に置いて行かれるのは、自分のプライドが許せない。
だからこそ今も毎日のようにキナンシティでお隣さんに勝負を挑んでいる。
けれど今の状況はハッキリ言って相当不利だ。
既に手持ちを5匹失い残るはマフォクシーを残すのみ。一方でカルムのニャオニクスこそ倒しはしたが、未だ2匹目のルカリオが倒せないでいた。
しかも向こうには余裕が見える……。



セレナ「まだだよ……諦めない!!マフォクシーほのおのうず!」


アタシは自分に言い聞かせるようにそう叫ぶ。こんなところで負けられない、もう負けたくない。
マフォクシーのほのおうずでルカリオの周囲をぐるっと囲むような弾幕で逃げ場を無くす。
はがねタイプを有しているルカリオには効果抜群でルカリオも苦しそうな表情を見せる。


カルム「怯むなルカリオ!しんそくだ」


カルムの指示でルカリオは目を見開くと突然目の前から姿を消す。
目にも止まらぬスピードで一気にマフォクシーの懐まで瞬間移動し間合いを詰めるとガードすら許さず強力な一撃をお見舞いしマフォクシーは吹き飛ばされてしまう。


セレナ「嘘…………」
 ▼ 2 リマロン@アクZ 22/01/16 12:09:21 ID:JqJI55Qk [2/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
たった一撃でマフォクシーは戦闘不能となり地面へと倒れこむ。
そしてその様子を見て勝利を確信したカルムはルカリオをボールに戻す。
これで何回目の敗北だろうか。
正直最近は負ける事への悔しさとか、屈辱感とかあまり感じずにいた。
アタシ自身がお隣さんに負けるという事実を受け入れてしまったんだろうか、それとも単に慣れちゃったのかは分からない。


セレナ「相変わらず強いのね…まいったわ」



アタシはマフォクシーをボールに戻しながら彼に苦笑いをつくりながらそう語り掛ける。
いつも通りならこの後彼はいい勝負だったとか、明日もまた勝負しようって言ってくれる。
そう思っていたのに、今日のお隣さんはなんだか言いづらそうにハッチング帽を手を添えて目深にしながらこちらをチラチラと見ては余所を向く。
はぁと一回深呼吸をしてからは何を言うのか決心したのか改めてこちらを見据えてくる。



セレナ「あの…どうしたのお隣さん?」


カルム「あのさ…こんな事言うのもどうかと思ったんだけど、やっぱり言うよ。オレ、お隣さん…セレナとはもう勝負する気ないよ」


えっ…その言葉を聞いた時、アタシは何も考えらなくなり、言葉が出てこなかった。
いや考えようとしてなかったんだと思う。彼が自分とのバトルを断る理由なんて今まで無かったから。


セレナ「どうして?」


精一杯声を振り絞って思わず涙声でアタシはそう聞く。だがそんなアタシの表情や声色も全く気にもしようとせずカルムは続け様にこう言い放つ。


カルム「もうセレナと勝負しても何も得るものがない。正直時間の無駄かな。だから今日で最後にしようって思ってた」


彼はまるでゴミでも見るかのような視線を送りつけ、吐き捨てるようにそう言った。アタシに背を向けると彼はそれ以上言葉を掛けようともせずその場から離れようとする。
アタシは言ってもたってもいられずカルムの腕を掴んで止めようとするが、勢いよく腕を振り払われてしまい、鋭い眼光を向けてこちらを睨んでくる。
 ▼ 3 ミツルギ@ビアーのみ 22/01/16 12:11:13 ID:JqJI55Qk [3/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カルム「何?離してくれない?」


普段の優しい彼からは想像できないような冷たい態度に一瞬怯みそうになる。
どうしてこんな事を言ってくるのかアタシにだって検討がつかない。
確かにアタシは彼に一回も勝てた事はないけど。


カルム「まぁそういう事だから。それじゃオレは行くよ…サヨナラ」


その言葉はまるで本当に最後の別れの言葉を言っているようにもアタシは思えた。アタシは走り出すカルムを懸命に追いかける。


セレナ「待って!待ってよカルム!!」



必死で追いかけたが彼の背中は徐々に遠ざかっていくばかり。
それでも諦められずに我を忘れて全力で走るも、石畳の隙間に足が引っかかり思いっきり転けてしまう。
地面に這いつくばるような姿勢で肩で息をしながら顔を上げると、彼はこちらを心配することもなく見向きすらせずに走り去って行く。
アタシは痛みに耐えながらカルムに手を向けて何度も彼を叫ぶが戻ってくる様子は一向になく、遂には彼を見失ってしまった。
何度も何度も彼の名前を叫んでも返っては来てくれなかった…アタシが弱いから?
 ▼ 4 ガレックウザ@ボーマンダナイト 22/01/16 12:23:49 ID:JqJI55Qk [4/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
セレナ「行かないで!!!!!」


ハッとなってセレナは思わず腕を伸ばすと、そこには見慣れた天井があった。
どうやら夢を見ていたらしい。辺りを見渡すと、自分の部屋である事が分かる。


セレナ「はぁ…はぁ…はぁ。夢?」



随分と嫌な夢だ。 だけど夢で良かったのかもしれない。
ふぅ、と一息ついてアタシはベッドから起き上がろうとしたところで背中から来る嫌な不快感で一気に現実に引き戻される。
後ろを振り返ってみるとベッドのシーツは大きく濡れ、自分のパジャマも背中からお尻のほうまでビッショリと濡れてしまっていた。
またやってしまった。
おねしょなんてとっくの昔にしなくなったハズだったのに、どうしてなのかアタシは最近になってまたおねしょをして布団を濡らしてしまうようになってしまったの。
それも最初は週に一度くらいだったおねしょの頻度も、ここ最近では3日に一度は布団を濡らしてしまう事がある。


セレナ「あーもう最悪……」



この年になっておねしょなんて恥ずかしくて誰にも言えないし、アタシとしてもこんなことは情けなくて嫌になる。
はぁ、とため息をついていると部屋にママがやってきた。
最悪のタイミングだ…。




セレナの母「セレナ朝ごはん出来たわ……あら、今日もやっちゃったのね…」

セレナ「……」
 ▼ 5 ンカラス@もうどくプレート 22/01/16 13:46:16 ID:JqJI55Qk [5/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アタシはバツの悪い顔をしながらもそっぽを向く。
母は呆れたような表情を浮かべる。
セレナの母「シャワー浴びて着替えてきなさい。
布団は私が干しておくから」
そう言ってママはアタシの部屋から出ていく。
背中に張りつく感触がとても不快でアタシは思わずパジャマを脱いで下着姿になって下にあるお風呂場に向かった。
ママの言う通りに体を洗い流して着替えると脱衣所の外で待っていたママと一緒にリビングに向かう。


アタシはできる限り顔を合わせないように椅子に座ると用意されていた朝食に手を伸ばす。
今日のメニューはパンにスクランブルエッグとベーコン。
味自体は嫌いではないのだが、正直食欲が無いせいかあまり喉を通ってくれない。



セレナの母「そういえばお隣のカルム君。バトルハウスで100連勝達成したんですってね」



ママはよくお隣さんとアタシを引き合いに出してくる。
最近はおねしょも相まってか余計にそうだ。ママもカルムの事ばかり褒めて、アタシには最近まるで関心はなさそうに思える。
昔はアタシがポケモンの事覚えたりするだけで褒めて貰えていたのに、今では話せばいつもカルムの話題で自分の事なんて…。
そりゃお隣さんは確かに凄いのは認めるし分かってはいるけど。



セレナの母「それに比べてウチの子は…おねしょまでして」




思わず声が出そうになるのを必死で堪えて下唇を噛む。
アタシはこれ以上ママの言葉を聞きたくなくて食事も途中で辞めて慌てて玄関のほうへと向かう。




セレナの母「あら?もう食べないの」

セレナ「もうお腹いっぱいだから!ご馳走様…行ってくる!!」
 ▼ 6 チコール@レトルトめん 22/01/16 14:35:42 ID:7pt2runU NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
支援
 ▼ 7 ングドラ@あかのはなびら 22/01/16 14:37:57 ID:vDDwWYZ6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カルセレすき
しかもはやりのおもらし要素
支援
 ▼ 8 クライ@チャーレムナイト 22/01/16 14:38:07 ID:q0KAiIwI NGネーム登録 NGID登録 報告
お泊まりしておねしょバレしろ
 ▼ 9 コガシラ@ヒウンアイス 22/01/16 14:52:38 ID:JqJI55Qk [6/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ブーツを穿き自宅から飛び出すと、ほぼ同じタイミングでカルムが外へと出てきた。
マズイ…そう思って彼に気づかれないうちに行ってしまおうと足早に彼の家の前を通り抜けようとしたのだが、それにすぐに気が付きカルムが声をかけてきた。


カルム「セレナ?どうしたのそんな慌てて」



彼は不思議そうな顔でこちらを見つめながらこちらに歩み寄る。
アタシは目を合わせることが出来ずつい目を逸らしてしまうが、するとカルムは何かを察してくれたのか、あぁそうかと独り言をつぶやいた。


カルム「その…今日もやっちゃたんだね…その…」

セレナ「……悪かったわね」



アタシは小さく返事をする。
カルムは何とも言えないような顔をしながら苦笑いを浮かべている。
彼はそのまま黙り込んでしまうが、やがて決心がついたかのように真剣な眼差しをこちらに向ける。



カルム「まっまぁオレは誰にも言わないし、サナたちも知らないだろうし。その…気にしてないし」



カルムの気持ちはありがたい。
今アタシがおねしょしてしまっている事を知っているのは家族を覗けばカルムくらいだ。
とはいえ気にしてないと言ってはくれても、一番知られたくのがカルムである。
彼がどう思っているにせよ、恥ずかしくて仕方がないのだ。
だがいつまでもこのままではいけない事も分かっている。どうにかしないと。



セレナ「うっうるさい!!アナタに言われなくても分かってるわよ!」
 ▼ 10 デンネ@なつきポン 22/01/16 14:55:28 ID:JqJI55Qk [7/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アタシは少し大きな声で言い返す。
本当はこんなこと言いたくないんだけど、こうでも強がりを言わないと彼はきっと心配するだけなのだ。
それが分かるからこそ、今の自分の惨めさがより際立ってしまう。


彼との差は今や開く一方で、何時か彼に置いて行かれてしまうんじゃないかという不安感すら抱いている。
夢だったとはいえ、いつかあの自分と戦っても時間の無駄などと言われてしまう日が来てしまうかもしれない。
そんな事は絶対に嫌だ。正夢になんかしたくない。だけど今はとにかく強くなりたかったのだ。


セレナ「もういい?アタシ行くところあるの!」

カルム「あれ…今日の勝負は?やるのー!?」



カルムを横切って歩き出すと、後ろから待ってと声をかけられたがアタシは無視をしてカルムから逃げ出すように駆け出した。


セレナ「はぁ……はぁ……」



アタシは息を切らせながらとある場所へとたどり着いた。ポケモンリーグ。だが今日は別にリーグ挑戦に来たわけではない。



カルネ「あたしに用って何かしら?」

セレナ「お願いがあって来ました…アタシを強くしてください!勝ちたいんです」




目の前に立つ女性トレーナーに頭を下げる。
この人はカロス地方のチャンピオンであり、カロスの誇る大女優でもあるアタシが憧れていた人物でもある。



セレナ「どうしても勝てるようになりたいんです!お願いします!」
 ▼ 11 ャローダ@あかのはなびら 22/01/16 14:58:33 ID:JqJI55Qk [8/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アタシはもう一度深く頭を下げた。
カルムには才能がある。今自分ひとりで同じように特訓していても追いつくことは一生できないし、このままカルムに勝てなければおねしょも治らないような気がしてならなかった。

切っ掛けが欲しい。結果が欲しい…とにかく今の自分をなんとしても変えたかった。
カルムに勝つにはまずは実力をつけるしかない。
そのためなら何でもするつもりでいるし、それ相応の努力だってするつもりでいる。



セレナ「カルムに勝って見返したいんです……彼はアタシをライバルとして認識していてくれています。でもそのライバルのアタシが今までずっと負けっぱなしじゃいられないです……」


カルネ「……ふぅん。それであたしを頼ったわけね」

セレナ「お願いします…カルネさん。いきなりこんな事頼んでも迷惑な事は分かっています。仕事だってあって忙しいでしょうし…でもアタシ強くなりたいんです!!」

カルネ「……そうね。いいわ。引き受けましょう」



カルネはしばらく考える仕草を見せてから、そう答えてくれた。
アタシはその言葉を聞いて思わず顔を上げると、彼女は優しく微笑みかけてくる。


セレナ「ほっ本当ですか!?ありがとうございます!」


嬉しさのあまり勢いよく立ち上がり深々と頭を下げると、カルネはそんなアタシを見てクスリと笑っていた。
断れるのを承知で頼み込んだから承諾して貰えるは嬉しいが驚きの感情のほうが大きかった。



セレナ「あっ……すみません」

カルネ「いえ、構わないわ。ただ、一つ条件をつけさせてもらってもいいかしら?」

セレナ「条件ですか?アタシに出来る事でしたらなんでも」

カルネ「簡単よ。あなたが強くなるための手伝いをする代わりに、アタシの言う事聞いてくれるだけでいいの」

セレナ「えっ……それは一体どういう」

カルネ「それはこれからのお楽しみ♪」



そう言ってウインクをする彼女の笑顔は、アタシが知る中で誰よりも輝いて見えた。
 ▼ 12 ンパン@ジーエスボール 22/01/16 15:59:13 ID:JqJI55Qk [9/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
それから毎日のようにアタシはカルネさんの元を訪ねては特訓に付き合って貰った。
その間はキナンシティに行くこともなくなり、カルムと日課のようにこなしていた勝負もしなくなった。
全ては来るカルムとの決戦に備えて。
カルネさんのいう条件はカルムに勝利する、それまでの間仮のマネージャーとして女優の仕事をサポートすること。


とはいえ本来の彼女をサポートする本職のマネージャーはいるし、所詮アタシの役目なんてほとんどあってないようなレベルの雑用しかなかった。
けれども憧れの大女優がどんな風に働いているのかってのを身近に感じられることもできたし、何よりそのうえでカルネさんから指導も受けられる。


アタシにとっては悪いことなんて一切なかった。
今まで以上に力が付いているのを実感できてアタシもこれならもしかしたらカルムにだって勝てるのではないかってそう思えた。


けれどもアタシのおねしょは治るどころか日々悪化の一途で、少し前まで3日に一回だったものが2日に一度のペースにまでなってしまった。早急になんとかしなくちゃ…毎日おねしょするのが当たり前になってしまうなんて絶対に嫌だ。


そうは思っても寝ている間は無意識化で出してしまう以上、アタシの意識でどうにかできるものじゃない。
今日もまたおねしょしちゃって、ママにも呆れられるし最悪の一日のスタートだ。
憂鬱だなと感じて家の玄関の扉を開くと、何故だかそこにはカルムだけでなくサナも、ティエルノもトロバまで勢ぞろいだった。


セレナ「みっ、みんな揃って…どうしたの?」


アタシは恐る恐る皆の顔を伺う。ニヤニヤと不敵な笑みを浮かべてこちらを見つめてくる。
嫌な予感がしてアタシはカルムを睨むが、カルムはアタシと目が合うなり吹き出して笑い転げてしまう。



サナ「カルムから聞いたよ。セレナってまだおねしょしてるんだってね」

トロバ「正直何かの冗談と思って噂半分でしたけど、干してる布団をみて確信しましたよ」
 ▼ 13 ルトス@ヤミラミナイト 22/01/16 16:00:17 ID:JqJI55Qk [10/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
セレナ「なっ……アタシおねしょなんか…しないもの!」


アタシは必死になって顔を真っ赤にしながら否定する。
今までカルムはこの件は誰にも郊外せずにバレなかったのにどうして。


カルム「うそつきは泥棒の始まりだよ。おねしょセレナさん…どうみてもあれセレナの布団でしょ」

セレナ「どうして…酷いじゃない!皆には言わないでって約束したのに…最低」



アタシは悔しくなって目に涙を浮かべながらカルムを軽蔑した。
でもそんなアタシの涙をみてもカルムはなおも笑う一方でアタシの事を皆と一緒になってバカにしてくる。
悔しい…恥ずかしてどうにかなっちゃいそうで、アタシは思わずその場に顔を隠すようにしゃがみ込んでしまう。



ティエルノ「オーライ。皆こんなおねしょさんはほっといて遊びに行こうよ」


トロバ「そうですね。こんな人がぼく達の友達なんて思われたらぼくらまでおねしょしてるとか思われちゃいますよ」



皆は最後までアタシの事を軽蔑しながら、四人はアタシを置いて消えて行ってしまった。



セレナ「はぁ…はぁ…はぁ。また…夢?…夢か…はぁ」
 ▼ 14 ルセウス@リニアパス 22/01/16 16:01:43 ID:JqJI55Qk [11/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アタシは額から汗を流しながら目を覚ます。
もう何度目だろうか。毎晩のようにアタシは嫌な夢を見る。
内容は毎回変わるが、等しく皆がアタシのおねしょの事をバカにしてきたり、出てくる人皆が意地悪でアタシは夢の中でもおねしょを気にして怯えながら過ごしている。


今回は友達が全員アタシのおねしょに気づいてバカにしにくるなんて、夢だとしても怖かった。
夢で良かった。でも夢じゃないものもある。
現実に引き戻されるように、アタシは自分の布団の中での違和感にとっくに気が付いていた。


セレナ「嘘……昨日も一昨日もやっちゃったのに」


アタシは思わず絶句してしまう。
布団は今日も大きく濡れてパジャマもびしょ濡れだ。
これで三日連続…流石のアタシもここまでおねしょが続くと流石にへこむ。


項垂れているとママが部屋にやってきてしまい、この惨状を見てため息をつく。
ママはいつものようにシャワーを浴びてくるように言ってくれてアタシは無言で頷いて部屋を出る。
お風呂場から出て着替えを済まし、リビングで朝食を取る。
おねしょをしてしまった日はいつもだけれど食欲がなくて食事もゆっくりになってしまう。


ママになんて言われるかは分からないから出来ればすぐに食べてしまって、家を出たいのだけれど。
このまま何も話しかけて欲しくはないと思っていたけれど、ママはある物を取り出しテーブルの上に置く。
それをみて驚愕したアタシは思わずテーブルを両手で叩きながら立ち上がる。



セレナ「ふっふざけないでよ!オムツなんて穿けるわけないでしょ!!」


ママは黙ってアタシの顔をじっと見つめる。その目は真剣そのものでアタシの方が居た堪れなくなって顔を伏せる。


セレナ「アタシ……赤ちゃんじゃないもん……こんなの嫌よ!!」
 ▼ 15 ルネロス@ボスゴドラナイト 22/01/16 16:03:00 ID:JqJI55Qk [12/28] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アタシは絞り出すような声で呟く。
いくらなんでもこれ以上子供扱いされるのは嫌だった。
でもママはそんなアタシにお構いなしといった感じだった。



セレナの母「毎日毎日布団を洗ってるのは誰だと思っているの!?これで三日連続でしょう?ご近所からのいい笑いものよ?」

セレナ「それは……そうだけど。……でも!!赤ちゃんみたいで恥ずかしいから嫌よ!」



ママの言っていることは間違っていないし、言い分は分かる。
でもだからってオムツは絶対に嫌だ。それだけは譲れない。
アタシだってもう年頃の女の子なんだからそれがどんなに恥ずかしいかくらい、同じ女のママなら分かってくれるって思っていたのに。

セレナの母「そうやって布団を濡らすほうがもっと恥ずかしいわよ!…はぁ少しはカルム君を見習ってほしいものね」

セレナ「今カルムなんか関係ないじゃない!そうやってすぐにカルムの話題ばかりだして!アタシだって好きでおねしょしてるんじゃないわ!!」


カルムの名前を聞いて思わず声が低くなってしまう。
アタシはこの数日、カルムの事ばかり考えて夜眠れない日々が続いているというのに……。


セレナの母「いう事を聞きなさい。この歳でおねしょだなんて恥ずかしい。そんな事してるからカルム君に置いていかれるのよ」

セレナ「うるさい!!!何よ不出来な娘で悪かったわね!!ママだってアタシみたいな弱くておねしょしちゃうような子じゃなくて、カルムみたいな優秀な子供が良かったんでしょ!?」



アタシは食器を乱暴に振り払って床に叩き落とすと、パリーンという音と共に割れ皿の上にあったトーストや目玉焼きが床に飛び散った。
それにアタシの言葉にママの顔色が変わる。そして今まで見たこともない怖い顔になる。


セレナの母「セレナ!!」


パチーン!という渇いた音がアタシの頬をママの平手が襲った。
アタシはそのまま床に倒れこみ、頬に手を当てて呆然とする。同時にママの事が嫌になってアタシはその場から慌てて荷物を手に取り玄関のほうへ駆け出した。


セレナの母「待ちなさい!!セレナ!」ママの声を無視して勢いよくドアを開け走り出す。既にお隣さんは家を出てて庭のサイホーンの体を撫でていた。出てきたアタシに気が付いて声をかけてくるが、それすらも無視してアタシはとにかく走った。
 ▼ 16 ルガレオ@けいけんおまもり 22/01/16 16:07:27 ID:lmDM/9UE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
もしかして毎週日曜投稿?
 ▼ 17 ルーグ@コダックじょうろ 22/01/16 20:50:09 ID:w5oc0DEk NGネーム登録 NGID登録 報告
かわいそうなのは抜けるとか思ってたけど、やっぱり抜けなかったおじさん「かわいそうなのは抜けると思ってたけど、やっぱり抜けなかった」
 ▼ 18 ロバンコ@しんじゅ 22/01/16 22:42:40 ID:JqJI55Qk [13/28] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
カルネ「どうしたの?今日は随分とおとなしいのね」

ミアレシティのとあるカフェでアタシはカルネさんとお茶をしていた。


セレナ「いいえ、別に……」

カルネ「何かあったの。あたしで良ければ話聞かせて?……少しは気が楽になるならだけれど」


カルネは優しく笑顔で微笑みかけてくれる。
今回の原因は明らかに自分が悪く、そもそもにアタシがおねしょしたのが発端だ。
今までおねしょしたことは誰にも恥ずかしくて打ち明けた事はない。
でも、この人ならアタシの事バカにしないような気がする。


セレナ「……実は……マ、母とと言い争いをして家を飛び出してきちゃいまして。それから〜」


アタシは今自分に起こっている事全てを話した。
カルムに勝てなくて焦っている事も、おねしょしてしまった事も、それでママと喧嘩しちゃったことも。
胸の内を全てさらけ出すのは凄く恥ずかしくて言いにくかったけれども、カルネさんは笑うどころかうんうん。
と優しく相槌を打ちながらアタシの悩みを全て聞いてくれた。


カルネ「そっか。そんな事があったのね…辛かった?」



アタシは無言で小さく頷く。そんな姿をみてなおも笑顔でそっかと言いながらアタシの頭を撫でる。



カルネ「それであたしに強くしてってお願いしたのね…お友達やお母さんを見返したい。あのねセレナ…こんな事言うとどう思われちゃうか分からないけれど聞いて。実はね…あたしも昔お仕事がうまくいかない時期があってね。周りからのプレッシャーもあって、なんとか期待に応えなきゃって自分で勝手に追い込んでた」
 ▼ 19 ニータ@アッキのみ 22/01/16 22:44:30 ID:JqJI55Qk [14/28] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
セレナ「は、はぁ…」

カルネ「でね、当然理想の自分とのギャップに焦って、それがストレスになったのかなぁ。それで一時期あたしもやっちゃったときがあってね…あっこれはあたしたち二人の秘密にしてね」

セレナ「は、はい…カルネさんも。その…おねしょを?」

カルネ「フフフそうよ。どう意外かしら?……あたしはその時頼れる人があまりいなくて乗り越えるのに時間はかかってしまたけれど、君には素敵なお友達も多いみたいだし、それにお母さんも貴方の事は大事にしてくれているわ。嫌いになんかなるわけない」


セレナ「うっぐすっ……。アタシ…アタシ」



アタシの目からポロポロ涙が流れ落ちる。
本当はわかっていたんだ、自分がいかに甘えた考えだったのかを。
カルムに勝てなくて勝手に落ち込んで、あげくおねしょしてそれをママに当たってしまった。
カルネの言ってくれたことが本当の事かは分からない。
アタシを励ますためにありもしない過去のおねしょしていた話をしてくれただけかもしれないけれど、今はそんな事はどうでもいい。


カルネ「大丈夫よ、貴方は強いわ。自信を持って。短い間だったけれどあたしの弟子でしょ」

セレナ「はい!」


アタシは涙を拭いて元気よく返事をする。
カルネさんは安心したように笑顔で返す。



セレナ「ありがとうございます!カルネさんのおかげでスッキリしました。アタシ…今から行きます!カルムの所に」

カルネ「うん、頑張って。今の君ならきっと大丈夫。あたしはセレナの勝利を信じてる」

セレナ「はい!」


アタシはカフェを出てそのまま、カルムとのバトルをするためにキナンシティを目指した。
カルムに連絡を取ると丁度彼もキナンシティのポケモンセンターにいるとの事だった。
カルムとも、おねしょの連敗も今日で終わりにしたい。勝って、カルムに本当の意味でライバルとして認めて貰い、今の自分を超える。その自信さえつけばきっとおねしょも治るに決まっている。
 ▼ 20 ーナイト@おとどけもの 22/01/16 22:45:54 ID:JqJI55Qk [15/28] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
セレナ(……カルム!)

アタシは胸の前で小さく拳を握りしめ気合を入れ直した。
そして目の前に現れた彼の姿を確認する。彼はいつものようにニコニコしながらこちらを見つめている。


カルム「やあ、セレナ。最近こっちにずっと来なかったけど何してたんだい?」

セレナ「……ちょっと用事が出来ただけよ。それより今日こそアナタに負けない。いいえ絶対に勝つわ!!」



アタシはそう宣言するとモンスターボールを構える。カルムもそれに呼応するように同じ様に構えた。


セレナ「行って!!ニャオニクス!」

カルム「行くんだ!ニャオニクス!」


お互いにニャオニクスを繰り出す。
とはいえ同じポケモンではあるがニャオニクスは性別によって見た目や覚える技が違う。
今までの勝負の傾向通りならカルムがニャオニクスに覚えさせている技は「ひかりのかべ」、「リフレクター」、「サイコキネシス」、「シャドーボール」のはずだ。
だが、今回ばかりは今までの勝負とは違う。アタシはこの数日間特訓を続け、遂にある秘策を思いついていた。


セレナ「まずはねこだまし!!」

カルム「うおっ!?」




ニャオニクスが光り輝くと同時に手をパンッ!と叩く。
相手が思わず目を閉じてひるんでいる隙に一撃をお見舞いする。
攻撃の威力こそ低いかもしれないが相手の一手を遅らせつつこれで確実にダメージを与えられる。
カルムは傾向的に二つの補助技でこちらの攻撃の威力を減らすのだが、ニャオニクスの特性はすりぬけでリフレクターやひかりのかべがあろうと効果を受け付けずダメージを安定して与える事が出来る。

勿論そんな事は分かっているので、大抵はこちらのニャオニクスを弱点となるシャドーボールで倒した後に展開してくるのがお決まりだ。であるなら当然次の一手はシャドーボールか。
 ▼ 21 ッポウオ@モンスターボール 22/01/16 22:47:04 ID:JqJI55Qk [16/28] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
アタシは予測を立ててボールを構える。
カルムが指示を出そうと腕を振り構えたタイミングで光線を発射させニャオニクスをボールへと戻し、アブソルを繰り出す。


カルム「シャドーボール!……あっ」


ゴーストタイプの技であるシャドーボールは効果はいまひとつでアブソルには大したダメージは入らない。
ニャオニクスの攻撃技がこちらの見立て通りならばもう一つのサイコキネシスはあくタイプに一切ダメージを与える事は出来ない。
補助技で後続につなげる事もできるが、アブソルはきゅうしょに当てやすい技を有しているため悠長な事もしていられないだろう。



カルム「クソ…だったら」

セレナ「させない!おいうちよ」

カルム「くっ!?」



アタシの狙いは一つ、相手より早く攻撃をし無駄な行動は極力避けてカルムも行動を予想する。
そのためにはまず相手に行動させる前にこちらから攻め立てる必要がある。

カルムは相性が悪いと判断しニャオニクス交代させようとするが、それを読んでいたセレナは確実においうちを指示し、交代前に先制して攻撃でき、なおかつその場合倍の威力にできるおいうちで攻撃を決める。
さらにはあくタイプはエスパータイプのニャオニクスには効果は抜群で、戦闘不能に追い込んだ。
幸先よく最初の一匹目を倒しアタシはガッツポーズをとる。



セレナ「よしっ!まずは先手を取ったわ」

カルム「へぇ〜やるね。でもオレもこのまま負けないよ!ルカリオ」
 ▼ 22 ウカザル@フサパック 22/01/16 22:48:41 ID:JqJI55Qk [17/28] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
カルムは二匹目のポケモンを繰り出してくる。
この辺りの展開は当然想定通りだ。
アタシのポケモンはメガシンカできる手持ちはこのアブソルしかいないけど、カルムはこのルカリオに加えてリザードンもメガシンカできる。
そのうえかくとうタイプのルカリオの前ではアブソルは相性が悪くここでアブソルを失うのは代償として大きすぎる。

アタシはアブソルを交代させるべくモンスターボールへと戻し、改めてニャオニクスを繰り出した。
ルカリオは交代先のニャオニクスにインファイトで攻撃を仕掛ける。
だが効果はいまひとつで大きなダメージは与えられない。
アタシはここまでは読み通りで。ここまでを想定してポケモンたちを鍛えなおし特訓に励んできた。


ニャオニクスも対ルカリオ用に仕上げてきたつもりだ。
ただ正面からニャオニクス一匹だけで勝てない事も理解してある。
次の攻撃の一撃でもインファイトでぼうぎょととくぼうが下がってはいるけれど、今のニャオニクスはルカリオ用に耐久を上げるためにきそポイントを振り分けてきた。


ただでさえ元々そこまでアタッカー寄りのポケモンでもないし、ニャオニクスの技ではまずルカリオは倒れる事はないだろうが、今のニャオニクスなら次の攻撃も耐える事はできるだろう。
とはいえ耐えたところでルカリオにはしんそくがある。


カルム「それなら…ラスターカノン!!」

セレナ「サイコキネシス!!」


お互いにそれぞれ技が命中し、ルカリオは膝こそついて苦しそうな表情をみせるが、すぐに立ち上がりまだまだ戦えるぞという意思をこちらに見せつけてくる。


カルム「よし、しんそくだ!」



ルカリオの目にも止まらぬスピードでニャオニクスの懐に忍び込み強烈な一撃がクリーンヒットし、ニャオニクスは戦闘不能となってしまった。
これで手持ちは同じ5匹になるけれど、ルカリオはかなり消耗させれたし今のとこ有利なのはアタシ。
この調子を維持したい。
 ▼ 23 ルズキン@こだいのうでわ 22/01/16 22:50:03 ID:JqJI55Qk [18/28] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
セレナ「お疲れ様ニャオニクス。チルタリス出番よ!」


続いてアタシはチルタリスをフィールドに送り出した。
ルカリオはりゅうのはどうでドラゴンタイプの弱点をつける技を持ってはいるけれど、チルタリスはとくぼうが高いから一回は確実に耐えてくれる。
その間にルカリオを確実に倒す。


想定通りルカリオはりゅうのはどうで攻撃してきた。
拳で波動を作り出し、そのエネルギーの衝撃はを打ち放ってチルタリスに襲い掛かった。
今回のチルタリスはHPととくぼうにこれでもかとステータスアップを図ってきた。
弱点を突かれ、効果こそ抜群でもチルタリスは顔色一つ変えずにピンピンしている。



セレナ「ムーンフォース!!」


そしてそのまま反撃に転じた。
月のエネルギーを集めて相手にぶつける強力な技。
それをルカリオはまともに受けてしまい吹き飛ばされてしまう。
一度は立ち上がろうとする執念を見せるが、それでも体力の限界に達したのかそのまま起き上がれずに地面に倒れた。



カルム「ルカリオ戻ってくれ。よく頑張ったな…次はラプラスお前の番だ」




ルカリオは戦闘不能となり、カルムは三番手にラプラスを出す。
チルタリスではラプラスに対する有効打がない上に相性は不利だ。
だが生憎残念ながら今のアタシの手持ちポケモンではラプラスはかなりの強敵で、控えで明確に弱点をつけるポケモンもサンダースしかいない。


交代も考えられるが、隙を晒してサンダースに手負いの状態で戦わせ、みすみすラプラスを倒しきれない事のほうが痛手になってしまう。
そのためにもここでチルタリスを失ってでも、下げるわけにはいかない。そして対ラプラス用に一度は確実に攻撃をするためのどうぐは既に持たせてある。
 ▼ 24 ココ@ロックメモリ 22/01/16 22:51:17 ID:JqJI55Qk [19/28] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
カルム「交代はしないのか…ならこおりのつぶてだ!」


ラプラスは口から氷の塊を瞬時につくり、チルタリス目掛けて放って来た。
ドラゴンとひこうタイプを持つチルタリスにとってこおりタイプの技は天敵そのもの。


先程もりゅうのはどうでのダメージもあり、本来ならこの攻撃は耐えられるハズはない。
だけど、そのためにアタシはチルタリスにヤチェのみを持たせていた。
ヤチェのみはこおりタイプの弱点の技が突かれればその瞬間に一回だけ威力を弱めてくれるきのみで、これがあれば急所さえ外せばどうにか持ち堪えることができた。


カルム「耐えるのか!?」

セレナ「いいわよ!ムーンフォース」


さらに追い打ちをかけるように、月の力を集めエネルギー弾を作りだし、今度はラプラスに向けて放つ。
しかしただでさえ耐久力の高いラプラスに、チルタリスのムーンフォース程度ではまともなダメージすら与えられない。


セレナ「やっぱりそう簡単には倒せないわよね。でも…」


ムーンフォースの追加効果が発動し、ラプラスのとくこうを1ランク下げる事ができた。
これに関しては偶然のラッキーなものだったが、これまでの戦いからみても流れは完全にアタシにあるわ。戦いの神がきっとアタシに勝てと言っている気がする。


二回目のこおりのつぶてでチルタリスのHPは0になって、戦闘不能にはなってしまったけれど期待以上の活躍をしてくれた。おかげで次の戦いがやりやすくなった。




セレナ「ありがとうチルタリス。アナタの活躍無駄にはさせないわ。サンダース!お願い」
 ▼ 25 シボン@あかしのおまもり 22/01/16 22:52:22 ID:JqJI55Qk [20/28] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
アタシは次のポケモンとして当然でんきタイプのサンダースを繰り出す。
アタシは迷わず10まんボルトを指示して、サンダースは即座にそれに従う。
体を震わせ電気を発生させると、やがて雷鳴とともに電撃を放つ。


効果は抜群で一撃で倒しきることはできはしなかったが、それでも半分以上の体力を削り切ることができた。
これなら次の攻撃で倒しきれる。


カルム「大丈夫か!?…よし、れいとうビーム!」


ラプラスの口元に冷気が集まり、それはたちまち一本の氷柱状の光線となる。
それが一気に放たれ、こちらに向かって飛んでくる。

既に攻撃に意識を向けていたため、攻撃を回避することもできずに直撃を喰らったが、サンダースも耐えてくれた。
次のターン最後っ屁となるこおりのつぶての攻撃も受けるがそれでも2回目の10まんボルトを命中させ、ラプラスを倒しきることが出来た。
これで残り3匹、ようやく折り返し地点か。



カルム「強い…今までのお隣さん、セレナとは別人のようだ…」

セレナ「当然!いつまでもお隣さんに負けっぱなしでいられないもの!覚悟しなさい今日こそアナタに勝つ!」

カムル「そうでなくっちゃ!でも勝つのはオレだよ…次はこいつだ。ガチゴラス」




カルムが次に出したポケモンはいわとドラゴンタイプの化石から復元された太古のぼうくんポケモンガチゴラス。
高い攻撃力を有して非常に凶暴な性格のポケモンだ。
そこからは一進一退の攻防が続き、ガチゴラスがサンダースを倒し、今度はアタシのピクシーが弱点を突いてガチゴラスを倒す。
そしてそれをやり返すようにリザードンが弱ったピクシーにトドメを刺してこれで残りのポケモンはアタシもカルムも2匹づつになった。
 ▼ 26 ッタイシ@ディアンシナイト 22/01/16 22:53:46 ID:JqJI55Qk [21/28] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
カルム「まさかここまで追い詰められるとはね……けどまだ勝負はわからないよ」

セレナ「えぇ……ここからが本当の正念場よ!アブソルお願い」



残るポケモンはお互いに二体ずつ。
アタシがアブソルを送り出すと同時に二人が左腕に着けてあるメガリングに手をかける。
キーストーンと共鳴を起こし、メガリングが光を放ちそして二人の声高々に叫ぶ。


「メガシンカ!!」


互いのメガバングルが激しく輝き、その光が収束するとそこにはそれぞれの姿形が大きく変化したメガアブソル、そしてメガリザードンがいた。
リザードンは2種類のメガシンカが存在するとても珍しいタイプのポケモンで、黒い体と青い炎が特徴のメガリザードンX、そして今目の前にいるのはもう一方の本来のリザードンの正当進化に近い見た目のメガリザードンYだ。


メガリザードンYの特性により登場した瞬間にひでり状態となって周囲がひざしがつよくなる。
これでほのおタイプの攻撃技の威力があらに増す。
アブソルはメガシンカをしても耐久力が上がったわけではなく、素早さと攻撃のステータスが大幅にパワーアップしている。


素早さはメガシンカをすればリザードンの上を行くが、このアブソルは素早さに性格の補正がかかっていないので素早さにきそポイント振り切ってもリザードンとは素早さのステータスは並んでしまう。
そうでなくともメガシンカした瞬間のターンにはメガシンカで上がった分の素早さは変動しないため、どうあがいてもこのターンにリザードンより先に行動できない。


だがアブソルの耐久ではメガシンカしたリザードンの攻撃も耐えられるわけもない。
であるならばこちらが使う技はただの一つのみ。




カルム「かえんほうしゃ!」

セレナ「アブソル!ふいうちよ」
 ▼ 27 スネ@きいろのバンダナ 22/01/16 22:55:00 ID:JqJI55Qk [22/28] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
まず最初に動いたのはリザードンの方だった。
口から炎を放ち攻撃しようとするが、ふいうちは相手が攻撃技を使用したときのみ成功する技で、その場合のみ先に攻撃をすることができる。
そのため相手の攻撃を受けることなく先に先制を仕掛け攻撃することができた。


アブソルは一瞬にして姿を消し、次の瞬間にはメガリザードンの背後に現れていた。
そしてそのままメガリザードンの首筋目掛けて攻撃を行う。
倒しきれはしないが、メガシンカでパワーアップした攻撃力でリザードンは苦しそうな表情を見せる。
追い払うように体を捻り、上空に飛んで上から改めて的確にかえんほうしゃを浴びせる。


ひでりとメガシンカで威力特大レベルまで上がり切った攻撃で炎に包まれ、アブソルから白い光が放たれるとメガシンカが解除され気を失っていた。
これでアブソルを失い先に残り1匹に追い込まれた。



セレナ「ありがとうアブソル。よく戦ってくれたわ…最後はアナタに託す。マフォクシー!!」




最後の一匹は勿論最初のパートナーのマフォクシー。
この子とアタシで彼に絶対勝つ。マフォクシーのスピードはリザードンよりも上。
アタシはサイコキネシスを命じリザードンの残り少ない体力を確実に削り切り、リザードンも戦闘不能となりこれでカルムも最後の一匹となる。
だがカルムに残された最後の一匹は同じく彼も最初のパートナーであるブリガロン。くさ・かくとうタイプで相性は絶対的に不利なうえ…。



セレナ「リザードンにメガシンカを選択したのは判断ミスだったんじゃない?このひでり…アタシのマフォクシーも利用させてもらうわ」

カルム「確かに状況としてはオレのほうが不利かもね。でも諦めないよ…行けブリガロン!」
 ▼ 28 ロマツ@ロックメモリ 22/01/16 22:55:50 ID:JqJI55Qk [23/28] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
互いにバトルフィールド中央に立ち、そして互いの最後のポケモンに望みを託し指示を出す。


セレナ「一気に決めるわ!かえんほうしゃ」

カルム「ブリガロン!アームハンマー。地面を叩きつけて」



マフォクシーのかえんほうしゃが迫りくる中でブリガロンはアームハンマーで地面を勢いよく叩きつけ、その爆風で辺りに砂煙が立ち込め視界が悪くなる。
衝撃で地面が抉られ浮き上がった石を盾に攻撃を回避する。


カルム「そこだ!」


砂煙の中からブリガロンが姿を現しその巨体を揺らしながらマフォクシーに突っ込んできた。


セレナ「サイコキネシス!」


サイコキネシスによって動きを止めようとするがその瞬間カルムがニヤリと笑う。


カルム「ニードルガード!その状態で突っ込め!!」


ニードルガードで体を丸めながら攻撃を無効にさせつつ、走り出した勢いを利用しそのままマフォクシーに覆いかぶさる。
さらに上から押しつぶすように体重をかけ、地面にめり込ませるほどの力強さだ。
このままではやられてしまう。


セレナ「そんなのアリ!?」
 ▼ 29 マシュン@あかいビードロ 22/01/16 22:56:43 ID:JqJI55Qk [24/28] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
カルム「オレは一回でも攻撃受けたら終わりだからね…悪いけどこのまま決めさせてもらうよ」


そう言いながらもカルム自身もかなり苦しいようで顔が引きつっている。
ここで負けるわけにはいかない。


セレナ「お願いマフォクシー!頑張って!」


マフォクシーはカルムの重圧を振りほどくために力を込めるが、次第に体が悲鳴を上げる。
かえんほうしゃを使用しブリガロンをのけ反らせるが、立ち上がった際に大きな隙が生まれてしまう。


カルム「ここだ!じしん!!!」


立ち上がりを狙ってブリガロンは体全体を使って地面を揺らし周囲に衝撃を与えて攻撃した。
じめんタイプの技でほのおタイプのマフォクシーには重い思い一撃を受け、マフォクシーはその場で倒れこむ。


セレナ「マフォクシー!?」

カルム「ふぅ。よし…オレの勝ちd・・・・・何!?」



勝負あったと思ったその時、マフォクシーは立ち上がる。
マフォクシーはセレナを悲しませまいとギリギリで攻撃を持ちこたえたのだった。



カルム「耐えた!?」

セレナ「マフォクシー…ありがとう。かえんほうしゃ」
 ▼ 30 リコオル@ダイブボール 22/01/16 22:57:38 ID:JqJI55Qk [25/28] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
マフォクシーは渾身の力を込めてかえんほうしゃを放つ。
それをまともに受けてしまったブリガロンは全身から火花を散らして、ゆっくりとその場に倒れる。
HPが0になりカルムはブリガロンをボールへと戻した。



セレナ「勝った?アタシが…お隣さんに勝った?」



信じられなかった。
ずっと勝てないと思っていた彼にアタシはついに勝つことができたのだ。
嬉しさがこみ上げてきて思わず涙が出そうになる。

マフォクシーにお礼を言ってボールに戻し、思わずモンスタボールを握りしめる。
その手は今も震えてて手汗も酷い。


カルムに勝利することができた…その事実だけで胸がいっぱいになった。
今までの努力が報われた気がする。
すると、いつの間にか目の前に来ていた彼が口を開く。


カルム「いい勝負だったよ。凄いよセレナ…完敗だ」


その言葉を聞いてまた泣きそうになった。
だが泣いてばかりはいられない。


セレナ「ありがとう…お隣さん。アタシ…もう一生アナタに勝てないんじゃないかって…こんなのがライバルで本当にいいのかってずっと悩んでた。だからっ…アダシ。勝ててよがったよぉ!!!」



もう無理だった。我慢できずにボロボロと大粒の涙を流しながら彼の胸に抱き着いた。
カルムは少し驚きながらも優しく抱きしめてくれた。
 ▼ 31 ウワウ@ざいりょうぶくろ 22/01/16 22:58:38 ID:JqJI55Qk [26/28] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
セレナ「うわぁあああん!!あだじぃ……」

カルム「そっか…でも嬉しいよ…本当に。オレのライバルが君で良かった…よく頑張ったな。次は、オレが君に勝つ番だね」



その一言がとても温かく心に染み渡っていく。
まるで心の中に溜まっていた黒いものが浄化されていくようだった。
しばらく彼は黙って背中をさすってくれていた。その優しさが余計に嬉しく感じてしまう。
しばらくして落ち着いてきた頃、カルムはセレナの頭を撫でた。



カルム「落ち着いたかな?」

セレナ「うん……ありがと」


まだ恥ずかしくて顔を見れないので俯きながら答える。


セレナ「アタシもう行くね!ママと喧嘩しちゃってたの。だからごめんって言わなくちゃ」カルム「そうか。じゃあ気を付けて行ってきなよ」

セレナ「うん!それじゃあカルム!さようなら…また勝負しましょう!次もアタシとアタシのポケモンのいいところみせてあげるんだから!」



そう言って彼女は走り去っていった。
彼女の後ろ姿を見ながらカルムは呟く。


カルム「ああ、楽しみにしてるよ。オレもうかうかしてられないね!」


こうして二人の初めてのバトルが終わった。
 ▼ 32 ツロイド@ロックメモリ 22/01/16 22:59:45 ID:JqJI55Qk [27/28] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
アサメタウンへと戻り、アタシは自宅の玄関の扉の前に立っていた。
ちゃんと謝ろうって思っていたけど、いざこうして家の前まできちゃうとなかなか決心がつかない。
でもこのままじゃ駄目な気がする。意を決して扉に手をかけたところで扉が向こう側から開き、ママが現れる。


セレナの母「…セレナ?」

セレナ「あっ……あの…………ママ。その…ただいま……」


恐る恐る声をかけると、突然強く抱きしめられた。


セレナの母「おかえりなさい……心配したのよ。無事でよかった……本当に」

セレナ「ママ……ごめんなさい!アタシ…ママに酷い事言っちゃった。ごめんなさい!!」



アタシはママの胸の中で泣きじゃくりながら何度も何度もごめんなさいって謝った。
ママは大丈夫だよってアタシの頭を撫でながら優しく声をかけてくれる。それが嬉しくてまた涙が出てきた。



セレナの母「ほら、いつまでもそんなんじゃ風邪ひくわよ?ご飯できてるから食べましょ?」

セレナ「うん……うん!!」



アタシ達は家に入って一緒に夕食を食べることにした。
今日はアタシの大好きなシチューだった。
食事をしながら今日まであった出来事を話す。カルネさんに修行を付けて貰った事や、カルムに…お隣さんにまぐれかもしれないけど勝てたよって事が報告できた。


ママも凄い喜んでくれて凄く嬉しくて、とても幸せだった。
意外だったのが、例えもう布団濡らそうがオムツはしなくてもいいと言ってくれたことだ。
でも大丈夫。アタシだってカルムに勝った今のアタシならもうきっとおねしょなんかしないわ!
 ▼ 33 ーフィ@むしのジュエル 22/01/16 23:00:42 ID:JqJI55Qk [28/28] NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
アタシはその日いつもならおねしょの不安でいつもならすぐには寝つけなかったのが嘘のようにぐっすりと眠りに落ちた。明日からもカルムの良きライバルとしてお互いを高めあいたい。

そして翌日――


セレナ「なっ何故!?」



セレナのおねしょとの戦いはこれからも続く―<終>
 ▼ 34 グロコ@ばんのうごな 22/01/16 23:21:38 ID:cg6s6I8A NGネーム登録 NGID登録 報告
乙!
 ▼ 35 ルジーナ@コインケース 22/01/16 23:22:55 ID:HrpIgeVY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
また「づつ」か
 ▼ 36 ーディン@ガブリアスナイト 22/01/17 04:31:59 ID:afpslsr2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
乙でした
 ▼ 37 ンペルト@でんきだま 22/01/17 10:05:17 ID:39rMeenc NGネーム登録 NGID登録 報告
うーん…
 ▼ 38 ジロック@2ごうしつのカギ 22/01/17 14:42:56 ID:YObYzSg2 NGネーム登録 NGID登録 報告
何故かカルネさんのおねしょに一番興奮して若い頃のコラ画像見てシコっちまったわ
初めてカルネで抜いた
 ▼ 39 ンチャム@ゆきだま 22/01/17 15:04:23 ID:v82EgP9Y NGネーム登録 NGID登録 報告
>>38
 ▼ 40 ロストロトム@どくバリ 22/01/17 23:59:11 ID:AE1MYjUI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>38
該当シーン一瞬やんけ
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