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【SS】魔法使いと王子様

 ▼ 1 オしのひめ◆tsGpSwX8mo 23/02/17 14:06:54 ID:hCOswfGk [1/36] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜とあるアイドル事務所

「所長、このアイドルプロダクションも設立当初から大きく成長しましたね」

「ああ。所属するメンバーも増えた上に、どれも優秀で一生懸命な子ばかりで、年々利益も増加している。君たちの絶え間ない努力のおかげだよ」

「はい、この事務所に勤める者として大変誇り高いです」

「これからもこの調子で頑張ってくれよな」

「はい。精進して努めて参ります。まあ、ただのアイドルプロダクションだけでここまで大きくなれたのかと訊かれれば、嘘を吐かざるを得ない状況に陥りますが」

「おっと、どうかそのことは絶対に口外するなよ。これはあまり公にしてはならないのだが、君が知っている通りこの事務所はただの事務所ではない。まあ、裏で少し危険な研究をしているだけだがな」

「所長。お言葉ですがあなたの謂うプロジェクトは少し過激です」

「まあ、そう言わずに考えてごらん。我々がなんのためにこのプロジェクトを決行したのかを。君は、この月国が3年ほど前に日本と友好関係を築いたのを覚えているかい?」

「魔法と技術を駆使することで、長年をかけて並行世界…いわばウルトラホールを繋ぐ装置が完成した。」

「懐かしいですね。当時はこの事務所の者たちも期待に胸を躍らせて歓声を上げておりました」

「そして世界中から研究者が集い、並行世界をしばらく観測したところ…なんと我々月国に人口も面積も類似している国が見つかったのだ」

「はい、存じ上げております。それが今の日本ですね。あの国はいわゆる並行世界のわが国だと考えられており、対等な関係で友好関係を築けると、天皇陛下もお考えになられたのでしょう」

「全くもってその通りだ。しかし、あの友好条約は果たして意味があったのか?私はそうは思わない。あの国はわが国と全く同じ人口と土地を持ちながら、産業、資源、技術、娯楽…なに一つこの国に優っていないんだ」

「その通りです。月国が何かを提供すればするほど、奴等は欲を張るばかりです」

「そう。奴等はいつだって他人に頼って生きている。だからペットを戦わせるポケモンバトルとかいうもんが連中の間で大人気なんだよ。自分がどれだけ弱くてもできるからな」

「そうですか。そんな腐りきった国…支配しても罪になりませんよね」

「仮にこれを決行する場合、邪魔になる人物がひとりいる。それは私の甥、…」
 ▼ 2 オしのひめ◆tsGpSwX8mo 23/02/17 14:41:32 ID:hCOswfGk [2/36] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「所長の甥…ああ、あの水色髪の少年ですか」

「そう。私の可愛い甥にして、この事務所の売れっ子アイドル、伊勢崎柴太だよ」

「ええ。彼の容姿は高級感と美しさを感じます」

「試験として一時的に日本に送ったんだ。友好の証としてわが国が誇るアイドルを贈ります、とね」

「ええ、そのような企画が過去にございましたね」

「あの企画でわたしが知りたかったのは伊勢崎柴太がどれだけ世間で通用する実力を持っているかではない。あの国の民がどれだけ低脳かだ」

「そうだったのですか」

「この国ではまあせいぜい新人に毛が生えた程度の実力しかない柴太が…なんと向こうの世界ではあっという間に人気者になったのさ」

「あの程度の実力で国中の人々を虜にする…あの国の民はどれだけ偶像崇拝が好きなのですか」

「まあ、彼は歌うことで魔法を放つ魔法使いでもあるからな。現に通っている魔法学園で素晴らしい成績を残している」

「お言葉ですが所長。彼は未成年です。学業と芸能活動の両立は、やがて厳しくなると思われます」

「分かっているさ。経営者たるもの、常に先の先を読んで行動する。基本だろう?」

「その通りですが、所長、彼は最近ポケモントレーナーを始めたそうです。プロジェクトを知ったとき、反逆されかねません」

「ああ、構わんよ。小柄で体力がない奴が育てられるポケモンなんぞたかが知れてる。トレーナー共々魔法で●せるさ」

「所長。相手も魔法使いであることをお忘れなく」

「彼が扱う魔法など、赤ん坊のポケモンと同レベル。それにどうして私が可愛い甥を魔法で●しなきゃならないんだい?一応彼は氷属性の魔法を使えるが、彼の魔法はひたすら味方の火力増強などのサポートばかり。人に頼ってばかりで、いつまでも甘えん坊だよあいつは」

「はっきり言って甥は頭がいいと思わない。日本からくだらない玩具を大量に持ち帰ってきたからな。やれすとぷりだプロセカだスプラだスパイファミリーだ…くっだらねぇゴミに夢中になってやがる。おまけに家が金持ちであることを鼻にかけ、自分を本物の王子だと思っているとな」

「まあ、あんなものに夢中になるほど頭がよろしくないのであれば、我々の計画など何一つ理解できないでしょうね」

「というわけだ。柴太は頭も良くなければ運動神経もない。おまけに使役するポケモンまで悲しいほどに弱いのだ。」

「実の甥にこんなことを言うのも気が引けるが…柴太はオタクで低身長でナード。はっきり言って世間では不必要な人間だ」

「私は綺麗事が嫌いだ。世の中にはいなくなってもいい人間は少なからずいるんだ。まだ柴太は容姿と財産があるからいいとして」

「オタク。低身長。ナード。不細工。田舎者。これらが当てはまる人間は、子孫を残す資格の優先順位は低い。こんな奴が生きるために消費される資源だとか食糧は、もったいないと思わないかい?」

「はい、その通りです。」

「人間社会は自然界と比べて甘すぎる。自然界では淘汰されるような個体をお情けで保護し生かす。はっきり言って無駄が多い。特に最近はな。柴太は性根が甘ちゃんだし、昔の厳しい時代に生まれていたらやがて自●していただろうな」

「そうですね。彼が現代社会にもまれながら、歯を食いしばって前向きに生きる姿が想像できません」

「だから連中は何でもかんでもポケモンバトルで解決したがるんだよ。頑張るのは自分ではなくポケモンだからな」
 ▼ 3 ェイミ@あらしのせきばん 23/02/17 14:42:49 ID:CFYEWzzQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
もーーーーーー🥵🥵🥵🥵🥵🥵🥵🥵

また伊勢崎か
 ▼ 4 オしのひめ◆tsGpSwX8mo 23/02/17 14:55:54 ID:hCOswfGk [3/36] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜月国 とあるライブステージ

「モモタ! ライブそろそろ始まるよ!」

「バリリィィ!」

「二人してうるさいなあ…あと5分寝かせt」

「パーモット! でんこうそうげき!」

「え、ちょ、待っ、すぐ行くから待ってくれ! オヤジに怒られるから!」




アイドルとしての自覚のない罰だろうか。
夢から覚めたモモタは美しく染められた自分の淡紅色の髪が酷い汗で脱色しているのに気付いた。


「クソ……後輩のくせしてあんにゃろう…」

「モモタ! 朝ごはんできたっておばさまが〜」

「うるせえ! 現実にまで出しゃばるなバトル狂めが!」


ドスドスと不機嫌を撒き散らしながら階段を駆け下りていくと彼女はそこに突っ立っていた。

「なあネモ、どいてくんない?」

「モモタが早く起きないからおばさまに私が頼まれたんじゃない」

「でもまだ6時じゃねえか。ゆっくり寝てたっt」

「モモタ自分がアイドルって自覚あるの? 今起きたのでさえギリギリなんだよ?」

「だいたいライブの開始時刻くらいオヤジの財力を持ってすれb

「バリバーッ!」

「ハラバリー…テメエこのモモタ様のポケモンのくせしてネモの味方になろうってのか? 無能のデブ野郎が…」

「モモタ、流石にそれは言い過g」

「あれだよ、その言葉はいけないよ」

「フン、自分の身の丈も知らず相棒にやつあたりとは」

「んんwww 無責任ですなwww」

「なんか最後怪しくなかった? ともかくモモタ、今すぐハラバリーに」

「モモタ殿の発言に物言いを」

「「「「出てくんのが遅え(い)よ」」」」

「ノットブラボーです」

「はいはい分かったようっせーな。いつも通り歌うだけだろうが」
 ▼ 5 オしのひめ◆tsGpSwX8mo 23/02/17 15:22:08 ID:hCOswfGk [4/36] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜🎶〜🎶〜🎶

ソロライブ。

人口の水色の星空を背景に、ステージはネオンの光を纏う。

桃色と水色のパステルなネオンが、ステージを縦横無尽に駆ける。

ステージの床面に設置されたLEDサイネージは、演者を足元から照らす。

流れ始めた軽快な音楽は、今宵の刺客を誘う。

人々は「彼の歌」を今か今かと待ち構えている。

熱狂に包まれた舞台は、観客に一心同体だ。

やがてステージが煙に包まれ、中心に小さな黒い影が現れた。

「こんももわんわん!!!!そろそろ始めよっか!」

大きなコートを翻し、帽子をとってお辞儀する。

ライトアップの光線が、演者を迎えた。

ステージに現れたのは、それは美しい少年であった。


透明感のあるライトブルーの髪色に、花のような菫色の大きな瞳。

演者のために仕立てられた、さながら王子のような純白の大きなコートには水色の装飾が施されており、肩には金色の肩賞が輝いている。

首元には透明感のある薄い水色のスカーフ、肩からは赤と青の帯が斜めに巻かれ、足元には高級感のある茶色いロングブーツ。

中性的な可愛らしい顔立ちに、小柄な体格で、体格に合わない大きなコートを着用している。

そして第一の特徴はやはり、頭頂部から生えた犬のような大きな耳と、尻から生えたもふもふとした尻尾だろうか。

感情に合わせて大きく動く耳と尻尾は、さながら子犬のようで、周りからは飾りとしか思われていないが、獣人族に末裔である彼のそれは本物である。

黄色い歓声と共に、柴太は相棒のロコン…シルバを抱いてステージに現れた。

「こんももわんわん!やっと会えたね!あなたのきゅーとな王子様、伊勢崎柴太だよ!」

「こぉーん!」

ジャンプしながら一回転したあと、マイクを持った手を突き上げてウインクし、ポーズをとってみせた。

大きなコートを翻し、振り向きながら観客席に腕を伸ばす。

そして激しく光る電光掲示板を背に、無数の光を浴びながら大きく手を振る。

演者としてのプロポーションは一級品で、高級感とストイックさを感じさせる。

「こんちゃろこんちゃろ〜!」

その様子を生配信で見ていた視聴者たちも、画面越しに興奮の感情を顕した。

「さーて、今日は何歌っちゃおっかな!」

彼が得意とするのは、己のパフォーマンスとポケモンの技を掛け合わせる難義なライブであった。
 ▼ 6 ラッタ@あまいミツ 23/02/17 15:22:55 ID:hCOswfGk [5/36] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
(ちなみに桃太本人ではありません)
 ▼ 7 オしのひめ◆tsGpSwX8mo 23/02/17 15:36:41 ID:hCOswfGk [6/36] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ウインディ、ドレディア、ムウマージ、ハラバリー…

柴太はパフォーマンスを共に行う仲間をボールから出した。

やがて爆音の前奏が流れ始め、柴太はマイクを握りしめて目を閉じる。

〜🎶〜🎶〜🎶〜🎶〜🎶〜

〜散々な思い出は悲しみを穿つほど〜🎶

〜やるせない恨みはアイツの為に〜🎶置いてきたのさ

(ウインディ、点火して!)

「あんたら分かっちゃないだろ」

(ドレディア、香りを放って!)

「本当に痛む孤独を」

(ムウマージ、光を放って!)

今だけ箍外して…、

「怒りよ、今!悪党ぶっ飛ばして!」

「そりゃあ、愛ある罰だもう眠くはないさ、ないさもう」

「悲しくないさ、ないさ!」

「そう怒りよ!さあ、悪党蹴り飛ばして!」

「そりゃあ、愛への罰だもう」

「眠くはないな、ないな?ないさ!」

「逆光ーー!!」
 ▼ 8 イデン@ヤドンのツメ 23/02/17 15:40:09 ID:yeFoYnyU NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
桃太本人ではありませんとか言って桃太のイマジナリーファン作るなよ
本人じゃないとか言っておいてス虐描いてたくせに
 ▼ 9 ネコロロ@ロックカプセル 23/02/17 15:44:18 ID:kiqQkk1g [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ポケモンには一回ぐらいガチの黒歴史というか大爆死してほしい

https://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=1891964&l=17-57
 ▼ 10 オしのひめ◆tsGpSwX8mo 23/02/17 15:56:56 ID:hCOswfGk [7/36] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
歌声が魔法に変化し、譜面型の結晶が現れた。

柴太を譜面の形をした結晶が包み込み、柴太を乗せて客席を巡る。

不規則に光る床のライトは、燃え上がるように輝き柴太を照らす。

結晶が空中で爆発し、光の豪雨をもたらした。

爆音の風に乗り、ステージ一帯が熱狂の空気に包まれている。

足元の下は既に黒と水色の海で、人々は波打つようにペンライトを振っている。

柴太は飛び回る結晶の上で、努力して流麗に歌えるようになった。

「あっ、しまった」

柴太はそこにうっかり、衣装の一部である帽子を落としてしまったが、

「こんっ!」

「えっ、シルバ、取ってきてくれるの?」

「ここんっ!」

「わかった。お願いね」



「楽しいな!みんなありがとう!」

「ぼくはもう逃げないって決めたんだ!あの日の熱狂を越えてやる!」

思えば完成させるのに、6年はかかった景色。

50社以上のオーディションに落ちて、ポケモンたちもお願いを聞いてくれず、途方に暮れた日々。

朝早くから深夜まで、一人で練習に専念し、独学で歌とダンスを身につけた。

あの時、あの人が自分の歌を評価してくれなかったら…

今の自分は、グループに所属することすらできなかっただろう。

ソロでアルバムのリリースやライブを行うことができるのも、月国とこの国の両方で人気を集めることに成功したからこそだ。

弱気で軟弱な自分を張り倒し、練習に明け暮れた日々は、絶対に間違っていなかった。

柴太がファンと共に最高の情景を楽しんでいた、そのとき。

「おいっ!ぽっと出のアイドルのくせしてこんなにファンを集めやがって…生意気なんだよ!」

「!?」
 ▼ 11 オしのひめ◆tsGpSwX8mo 23/02/17 16:14:14 ID:hCOswfGk [8/36] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「おい、俺が聴きてえのはガキのおままごとじゃねえんだよ!」

突然怒りを叫び出した男に、周囲はざわついた。

男の見た目は、いかにも都会の不良といった感じだった。

熱狂もライトも消え、周囲は不安に満ちている。

男は仲間とともに我が物顔で図々しくステージに上がってきた。

都会は民度が低い。

この男たちはどうやら柴太の歌が気に入らないらしい。

結晶が消え、柴太はポケモンたちがいるステージに一旦降りた。

「みんなは下がってて。ハラバリーも。ここは僕に任せて」

ハラバリーは主人の珍しくかっこいい姿を見て、きょとんとした。

「ファンのみんな!諸事情によりライブは一旦中止となります…!」

「おい青頭のガキ!お客様は神様だろうが!神様に対する態度か、それが?」

「すとぷりとかいう奴もそうだ…誰でも歌を投稿できるようになったせいで、てめぇらみたいなビジュアルしか取り柄のないゴミが増えて…こっちは迷惑なんだよ!」

「えっと、それは…」

「だから薄っぺらいっつってんだよ!!ツラが良けりゃ若者共は無条件で崇拝するから、すぐ新人は自惚れる…」

「そういうのはなんjでやってくれませんか?あの、歌わないならステージから降りていただけますか」

「あんだと、テメェ…」



「…てめぇらみてぇな現実から逃げてアイドルを心の拠り所にするような、なんでもかんでも他人のせいにし続け、現実では女に相手にされねぇからアイドルに逃げるカス共が俺は大っ嫌いなんだよ。ホントは殴り●したいレベルで嫌いなんだよ。邪魔だし迷惑だし失礼だから。てめェらのせいでドルオタの人権がなくなるんだよ。分かる?俺がアイドルなった理由はな、みんなをウタノチカラで幸せにしたいからであって、現実から逃げ続けたクソキメェ弱者男性共のくっせえチンコを気持ちよくさせたいからじゃねえんだよ。だから学業と並行して、アイドルのオーディション受けて、グループ入って、歌の練習して、飼ってるポケモンたちの世話もして、幸せそうに見えるか?俺はシルバっていうちっちゃいロコンを飼ってんだけど、そいつ見た目はめちゃくちゃ可愛いからみんなが欲しがる。だけどシルバはどんなに疲れてても毎日散歩に連れてかなゃいけないし、定期的に機嫌取らないと必要なとき戦ってくれねぇし、お世話、めちゃくちゃ大変なんだからな?それをアイドル活動と並行してやってんの。そりゃアイドル活動できる観客には感謝してるさ。だがな、金持ちやアイドルになった奴がみんな幸せになれると思うなよ?金持ちは金持ちの、アイドルはアイドルの、総理大臣は総理大臣の、みんな困難や葛藤を持って生きてんだよ。俺が楽しませてあげたいのはいつもそうやって頑張ってる人だけだ。それとも何?世間で流行ってるくだらねぇモンに興味ない俺KAKEeeee?知るか。だったらなんで来たんだよ。もしかしてビートルズレベルの本物がここにいたのか?そりゃ俺だって会いたいねえ。ビジュアルいいやつなら高校生アイドルの中でも俺以上はごまんといる。だいたい俺だってアイドルだけど可愛い女の子は大好きだからウマ娘とかプロセカとかやってるよ。だけどな、自分のグループをハーレム言われるのは、黙って立ってられねぇ立派な屈辱なんだよ!俺の言い分が気に入らねえ?そうだなリアルファイトでは勝てないしポケモン勝負でいこうか。ほらポケモン出せよ。立派なモン持ってんだろ?分かったらとっととステージからどけ」
 ▼ 12 オしのひめ◆tsGpSwX8mo 23/02/17 16:16:12 ID:hCOswfGk [9/36] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
柴太はウインディを呼んだ。

ウインディはすぐさま主人のもとに駆けつけ、状況を察した。

そして主人の手を煩わせるなと言わんばかりに吠え声を上げて不良を追い払った。

「みんな!悪ーいやつらはいなくなったよ!じゃあ柴太の生ライブ、リスタートねっ!」
 ▼ 13 オしのひめ◆tsGpSwX8mo 23/02/17 16:43:17 ID:hCOswfGk [10/36] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜ライブの帰り道

柴太「いやー、ライブ楽しかった!みんなの楽しい顔が見れて最高だったよ〜!」

シルバ「こんっ!」

柴太「配信のほうもみんな満足してくれたみたいでよかったよ〜!」

シルバ「こんこん🎶」

柴太「シルバもみんなもありがとね。そうだ、スイーツでも食べに行く?」

シルバ「こぉーん!」

柴太「最近駅前にめっちゃ美味しいケーキ屋さんできたみたいでさー。SNSで話題なの」

シルバ「…こん?」

柴太「シルバ、モンブランって知ってる?」

柴太「そのケーキ見た目がめっちゃ可愛くて、絶対インスタ映e…」ズドッ

イテテ…

??「あの、ごめんなさい」

柴太「あ、こちらこそごめんなさい!前をよく見てなくて…」

??「じゃ」

柴太「ちょっと待ってよ!…あっ、行っちゃった」
 ▼ 14 モンガ@メガメガネ 23/02/17 16:46:01 ID:kiqQkk1g [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
すまんこれをポケモンBBSで書く意味ってなんや?
 ▼ 15 ツノドクガ@よせだまのもと 23/02/17 16:47:40 ID:5S..QCFQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シルバの背中を突き破って出てきたおっさん「そろそろごっこ遊びも辞め時だな…」
柴太の背中を突き破って出てきたおっさん「帰りに一杯、どうです?」
シルバおっさん「お、いいねえ」
柴太おっさん「駅前で美味い串焼き屋知ってるんすよお」

そうして2人は夜の飲み屋街に仲良く消えていくのであった…

めでたしめでたし
 ▼ 16 オしのひめ◆tsGpSwX8mo 23/02/17 17:04:27 ID:hCOswfGk [11/36] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜ケーキ店

柴太が訪れたケーキカフェは噂通りの店だった。

木でできた暖かみのある雰囲気のカフェに、アンティークランプが炎のように照らす。

椅子はさながら草を編み込んでつくったような見た目をしており、暖かい香りがする。

柴太はしばらく店内を楽しんだ後、注文を済ませて席につく。

柴太「さぁ、ケーキがつくまでプロセカでもしてよ」

〜🎶〜🎶〜🎶〜🎶〜🎶

やがて、ケーキが到着した。

ほんのり香ばしい香りのする、贅沢にはちみつの乗ったモンブラン。

名前は「黄金の姫君」。

王冠のように輝くはちみつ。丁寧に整ったモンブラン。

「はぁ…!」

柴太は耳をピクピクしながら、目の前のお菓子を眺める。

しばらく食べる気になれなかったが、数枚写真を撮ったあと思い切り頬張る。

柴太「うーん、ふわっふわでおいしい!」フリフリ

シルバ「こぉーん!」フリフリ

柴太「特にこの贅沢なはちみつがさぁ」パシャッパシャッ

シルバ「こぉーん!」レロレロ


柴太「あれ?あの子もしかして…」

柴太は、先程ぶつかった少年が店の中にいるのに気がついた。

一応話しかけて、改めて謝っておこうか?

そう思ったが、いろいろ考えた末にやめた。

シルバ「こん?」

柴太「まあこんなこともあるよね!もし話しかけられたら、答えればいっか」マグモグ

シルバ「こん」モグモグ
 ▼ 17 ラルヤドラン@ドジョッチのねんえき 23/02/17 17:08:44 ID:0RfsMlFc NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
>>15
むしろこれがおもろい
 ▼ 18 オしのひめ◆tsGpSwX8mo 23/02/17 17:24:12 ID:hCOswfGk [12/36] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シルバは尻尾を激しく振っている。

興奮を意味する感情表現だ。

柴太はとりあえず下着の中に尻尾を隠し、正体がバレないように警戒しつつモンブランを楽しん…

「あの…」

「うわっ!?」

柴太はいきなり話しかけられて、思わず隠していた犬耳を立ててしまった。

「うわっ、耳!?」

〜🎶〜🎶〜🎶〜🎶〜🎶〜

話しかけたのは、先ほどぶつかった少年であった。

「あ、さっきの子。あの時は本当にごめんね」

いい機会だし、特に断る理由もないので、柴太はシルバを自分の隣に移動させ、向かいの席を譲った。

「さっきはごめんなさい」

「こちらこそぶつかってごめんね?よかったらここ使ってよ」

柴太は向かいに座った子を眺めた。

髪型。目の形。身長。肌の色…

ぶつかったあの時は気づかなかったけれど、目の前に座っている少年は容姿があまりにも自分に似すぎている。

もはや双子レベルだ。

しかし柴太のような獣耳と尻尾は持っておらず、髪色は柴太が水色なのに対し、相手は明るいピンク色という違いがある。

瞳の色は柴太の紫色に対し、向かいの子は緑。

性格は、柴太ほど明るく元気ではないようだ。

「まあカフェなんだからリラックスしてよ。ボクは伊勢崎柴太。きみのお名前は?」

「は?…っせえよ」

「うわ、ごめん!?」

「あっ、すみません」

「いいのいいの!いきなり聞いた僕も悪いし。それで、もしよかったらお名前を教えて…」

「伊勢崎桃太」

「伊勢崎桃太!?」

「何?僕の名前になんか文句ありますか」

「いやいや、それボクの名前にそっくりじゃんか!」
 ▼ 19 オしのひめ◆tsGpSwX8mo 23/02/17 18:02:59 ID:hCOswfGk [13/36] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「伊勢崎桃太と…伊勢崎柴太…?」

「うん、僕たち見た目も名前もそっくりだよね。これって偶然なのかなぁ」

柴太は桃太に、自分がアイドルであること。魔法使いであること。とある仕事でこの国にやってきたことなど全ての経緯を話した。

「ふーん。魔法使いって本当にいるんだ。まあ信じてやるよ。でも、あんたってすごい綺麗な顔してるね。こんな綺麗な顔してる人に、自分に似てるとか言われるなんて…」

「そうそうその件。変な話するけどさ、君ってもしかして……並行世界の僕なんじゃないかな」

「並行世界?何頭ファンタジーな話してんの?」

「きみが住んでる日本と、僕の出身である月国は並行世界によって分かれているといわれているんだ。日本に生まれた世界線のぼく…それこそが君なんじゃない?」

「ありえなくはないかも…並行世界を司るポケモンが本当にいるのなら。…けど、並行世界の俺はアイドルやってんのか、そいつは尊敬してやるよ」

「並行世界を司るポケモンがいるかもしれないってオールカルチャーに書いてあったんだけど、そいつの仕業かな?ねぇ、きみは自分のポケモンを持ってるの?」

「いや、持ってねぇよ」

「えぇっ!?なんで?早く捕まえた方がいいよ?ロケット団に狙われたら危ないし」

「だって俺、ポケモンに嫌われちまうんだよ…」

〜桃太の回想シーン〜



「それでは、今から2人組を作ってください!」

(2人組か…この桃太様と組める子は幸せだね。せいぜい俺と組めることを望むがいいよ、ゴミカス共)


「なぁ、あいついつもイキっててきもくね?」

「分かるwチビの分際で高圧的な態度が鼻に付くわ」

「そろそろあいつの教室での立ち位置を思い知らせてやろうぜ」

「この教室の人数は偶数だし…俺ら仲良しウミトリオで組めばあいつ余るっしょw」


「ねぇ!なんで誰も僕と組まないの!?」

「先生!桃太が誰とも組んでません!」

「はい、桃太くんは先生とバディを組んでね」

「桃太がちょっと可哀想」

「いや自業自得だろあんなイキリカス」
 ▼ 20 オしのひめ◆tsGpSwX8mo 23/02/17 18:10:40 ID:hCOswfGk [14/36] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

「桃太!一緒にレストラン行こうぜ!」

「あれ、珍しいな!付き合ってやってもいいぜ!カス共!」

「じゃ、ついて来い!」


数十分後…


「ねえ、レストランはどこ?」

「あばよ!」タッタッタッ

「誰がお前と飯なんか食うか!」

「うわ騙されてやんのw」スタスタスタ

「お前がいると飯が不味くなる!」トットットッ


またある日。

桃太はいつものようにいじめを受けていた。

桃太は反撃の覚悟を決めていた。

桃太はいじめっ子のリーダーを思い切り殴って眼科送りにした。

桃太は学園の問題児扱いされ、特別支援学級に入れられた。


「何が『あなたの得意をもっと伸ばしたいの』だよ。」

「俺が問題児で障害者だからここにぶち込んだくせに。」

なんで俺をいじめた奴じゃなくて俺を障害者扱いするんだよ。


「あーあ。今日も学園つまんなかった」


夕暮れ時の通学路。

下校中の生徒たちの声がうるさいぐらいに鳴りわたる時間帯。

高校生ぐらいの歳の子から、大学生ぐらいに見える者までさまざまな生徒が自分の好みにあったコロニーを築いている。

最近見始めたアニメだとか、最近遊び始めたゲームだとか、賑やかな喧騒が、無機質な街を一時的に賑やかに彩っている。


そんな中を、独り言を呟きながら、とぼとぼと孤独に帰路を辿る俺がいた。

せめて自分のポケモンがいれば、孤独でも弱虫でもないのに…

「ポケモンを捕まえればいいじゃん」簡単に言いやがって。

これまで何匹もポケモンを捕まえたけど一匹たりとも俺に懐いた奴なんかいねぇんだよ。

クソが…
 ▼ 21 オしのひめ◆tsGpSwX8mo 23/02/17 18:19:55 ID:hCOswfGk [15/36] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
俺のスクールカーストは最底辺で、掃除を押し付けられたり、陰口を言われたり、嘘の悪事をばら撒かれたり、茉莉を鬱に追い込んだ。

教師たちはいじめに対して、表向きは誠実に向き合うと言いながらその実全く対策をしていなかった。

俺はそれを知っており、もはや学園を「単位を取る行為」と割り切っていた。


うわ今日もきやがったあいつw
髪色きもいんだよね
自分が世界の中心だと思ってる痛いやつw
とっとと退学になればいいのに…
うわ今日もきやがったあいつw
髪色きもいんだよね
自分が世界の中心だと思ってる痛いやつw
とっとと退学になればいいのに…


「あーあ。俺をいじめてくるやつに、立ち向かってくれるポケモンとかいたらなぁ…」

そう。逆らえるわけもないのに、逃げずに立ち向かい、全力を振り絞る。

すごくダサいし頭が悪い。

馬鹿な奴だ。

賢い奴なら、黙って強いものに従う。

俺は今まで、そうやって生きてきた…

「そっか。辛いね。そんな辛い中を、よく耐えてきたね」

「は?勝手に同情してんじゃねえよ」

「ごめん…僕なりに君に寄り添いたかっただけなんだ」

「なあ、教えろよ。お前はその相棒とどうやって仲良くなったんだよ」

「シルバとの出会い、か。話すと長いよ?」




??「何をしているんだい?」

??「柴太の衣装につけた小型盗聴器から、彼の会話を盗聴しています」

??「そうか。彼は今何をしているんだ?」

??「えーと、ライブ終わりに相棒ポケモンとケーキカフェに寄って、そこで誰かと知り合った模様です…」

??「ふむ」

??「どうやら紫太が知り合った者がいじめられっ子で、柴太がその話を聞いている、といった感じでございます」

??「柴太…いじめられっ子と仲良くするとは、あいつも堕ちたものだな。いじめられっ子など自然界では淘汰されて当然の存在、カス…」

??「どうしますか?」

??「いや、今は様子見だな」
 ▼ 22 オしのひめ◆tsGpSwX8mo 23/02/17 18:34:40 ID:hCOswfGk [16/36] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「あれはね、友達と海でボール遊びしてた時のことなんだけど…」

〜🎶〜🎶〜🎶〜🎶〜🎶

「いくよとっておき!しっかり耐えてみせてよね!」

「うわっ!?」

「転んじゃった…キャッチボールしたことないの?」

「都会の真ん中で生まれたから、する機会がなかった…」

「いい?ボールを見て動くんじゃだめ!ボールの動きを予測しないと…」

「そんなことできないよ…」

「いいやできる!だってわたしが認めた柴太だもん!」



「あれ?結構体力ついてきた?」「そうかも!慣れてくると楽しい!」

体力がない僕を心配し、禰󠄀毛は一緒にキャッチボールをしてくれた。

僕は乗り気じゃなかったけど、試しに打ってみたら楽しかった。

僕と親友はキャッチボールが楽しくて、ロケット団の気球が近づいていることに気づくのが遅れてしまった…



「ねえ、あの気球はなに?」

「分からない。でもやたら低空飛行だね…」

「なんか真っ黒だし、Rって書いてあるよ!?」

「まさか…こっちに落ちてくる!」ドサッ

2人と2匹の目の前に落ちてきたのは、「R」とかかれた真っ黒な気球だ。

ロケット団の気球…

そこから、肥満体型の3人組が降りてきた。

「あれだよ。お前さんポケモンよこせよ」

「フン!奪うか…」

「ポケモンマフィアとレイプは楽しいですな!」
 ▼ 23 オしのひめ◆tsGpSwX8mo 23/02/17 18:40:13 ID:hCOswfGk [17/36] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ロケット団の黒い団服に身を包んだ、肥満体型の男3人組。

その体型は、団服がはち切れんほどに肥大化しており、不健康的だ。

「桃太、ごめん。せっかく2人で久しぶりに遊ぶつもりだったのに…」

「ほらあれだよあれ。ポケモンよこせよ」

「フン!さっさと寄越せば今日ばかりは許すか!」

「ポケモンを持っていないのですかな?」

幼馴染とのキャッチボールを邪魔されて、禰󠄀毛が感じたのは怒りの感情であった。

「あれだよ。いけっ!ロコン!」

団員の1人が繰り出したのは、真っ白な小さいロコンであった。

禰󠄀毛はこのポケモンを、図鑑で見たことがあった。

ふわふわとした体毛、アクアマリンの瞳、扇型の6版の尻尾、頭の巻き毛、靴下を履いているように見える小さな脚で、ちょこちょこ歩く。

そのためペットとして人気が高いポケモンで、ロケット団は本来好んで使わない。

しかし、本来のアクアマリンの瞳は、操られているかのように充血し真っ赤に染まり、闇のオーラを纏っている。

もはやそこに小動物的な可愛らしさなど微細もなく、ただのクリーチャーだ。

ロコンはロケット団の指示で、桃太が動けないように足を凍らせる。

血肉を求める目つきで、小さな牙を剥き出しにして、凶暴なロコンは吠える。

禰󠄀毛はロコンのためにも、桃太のためにも戦うしかなかった。

「あれだよ。ロコン、こごえるかぜだよ」

ロコンのほうが素早く、パーモットに先制を仕掛ける。

ハラバリーは一瞬凍り、動きが止まる。

しかし、ハラバリーのほうが上手だった。

ロコンは全身の毛を尖らせ、可愛らしい姿に見合わない、冷たい表情でハラバリーに氷を吹く。

ハラバリーは本来のんきな性格で、攻撃されなくてもバトルできるようなやる気を育てるのが大変なポケモンだ。

ハラバリーはそのまま氷の攻撃をくらい、一瞬凍らせてしまう。

しかし、ハラバリーは攻撃を受けると充電する習性があり、電気技の威力を高めた状態で反撃する。

ハラバリーは体を伸縮し、充電し始めた。

温厚な性格だからといって、むやみに攻撃してはいけないのだ。

怒ったハラバリーは、主人の命令も聞かずにコブから大電力を放電した。

そんなことは知る由もないロコンは、避ける間もなく、ハラバリーの強化された高圧電流をもろに食らい、体が痺れてしまった。

「こぉ…」グルグル

ロコンは真っ白だった体が焦げてしまい…目を回して気絶し倒れた。
 ▼ 24 ャヒート@シャラサブレ 23/02/17 18:41:18 ID:d7TQm1wM NGネーム登録 NGID登録 報告
書くなとは言わんからせめて他スレ完結させて
完結させるのが上達の近道だよ
 ▼ 25 ジリガメ@こだわりハチマキ 23/02/17 18:41:34 ID:2b1IJQLE NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
デデーン!
 ▼ 26 オしのひめ◆tsGpSwX8mo 23/02/17 18:47:12 ID:hCOswfGk [18/36] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ロコンを使役し散々な強盗を繰り返したそうだが、わたしの前で甘すぎる。

ロコンには少し可哀想だが、マフィアに加担している以上、天罰は必要だ。

「ごめんねロコン。きみを助けるためにはこうするしかないんだ」

「助けてくれてありがとう、禰󠄀毛」

「あんなやつに負けられないから!Hey!パーモットさんあの悪党三人組watch!」

「パモっ!」

「でんこうそうげき!」

「パモパモパモパモ…」



「あれだよ。こっちに向かってくるよ」
     
「大丈夫!ウルップを盾にしますな!」

「フン!逃げるか…」

ドッカーン!!


「あれだよ。地面が遠ざかっていくんだよ」

「フン!俺たちがぶっ飛ばされてんだ」

「あの娘、孕孕させたかったですな」

『どうしていつもこうなるの〜?』


『やぁな感じ〜(涙)』!!キラーン
 ▼ 27 オしのひめ◆tsGpSwX8mo 23/02/17 19:35:44 ID:hCOswfGk [19/36] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
あの時は幸運だった。

一度悪に染まってしまったポケモンは、かなり治療が難しい。

ロコンはポケモンセンターで一週間ほどの治療を受け、美しい毛並みと優しい心を取り戻した。

柴太「わあ!ありがとうございます!可愛い…」

スタッフ「このロコンにはおやがいません。このまま野生に放つことはできないし、元の持ち主はボールを放棄してしまいました。」

柴太「じゃあ、ぼくが連れて行くしかない…」

スタッフ「この子は心に深い傷を負っています。ロコンの許可をとって、どうか大切に。」

柴太「…」



「ロコン。僕を相棒として認めてくれますか」ヒョイッ

「こんっ!」フリフリ

「そっか。じゃあ、これから僕の相棒として色々頑張ってもらうけど、それでもいい?」ギュッ

「こーん!こーん!」

「わかった。よろしくね、シルバ!」ギュウウ

「こーん…」

 ▼ 28 オしのひめ◆tsGpSwX8mo 23/02/17 19:54:24 ID:hCOswfGk [20/36] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
柴太は魔法使いなので、シルバの声を聞くことができた。

そこには、過酷で残虐なシルバの記憶があった。


「てめぇに食わせるメシなんかねぇんだよ、穀潰し」

「何回バトルに負けんだよ、役立たず」

「足引っ張ってばっかのゴミ。消え失せろ」

広い世界を見たくて群れを飛び出したこと。

悪い人間に捕まり、暗くて狭い檻に入れられたこと。

戦闘力としてスパルタな訓練を受けており、物を投げられたり、罵詈雑言を浴びせられたこともあった。

バトルに負けた日は飯抜きで、おしおきとして思い切り殴られたり、蹴られたり、踏まれたりする。

訓練を抜け出そうとすれば必ず摘み出され、抜け駆けをした罰として虐待を受ける。

そんな環境で生きていくうちに、自分の感情や感覚すら失ってしまい、

バトルを嫌ったり(トラウマだから)、食べ物を受け付けなかったり(優しくされることに罪悪感がある)、眠れなかったりとなかなかロケット団の頃の仕打ちを忘れられずにいた。

柴太がどんなに優しく接しても、なかなか自分のことを信じてくれないシルバ。

柴太は困り果ててしまった。
 ▼ 29 オしのひめ◆tsGpSwX8mo 23/02/17 20:22:06 ID:hCOswfGk [21/36] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜回想シーン 柴太の夢の中〜

「ねえ、シバタくん」

「えっ誰…マキマさん!?」

「そ。私はマキマ。君さ、契約した悪魔の扱いに困っているんでしょ?」

「シルバは悪魔じゃないし…契約…まあそれっぽいことはしたけど」

「でも、自分が飼っている犬の世話すらまともにできないのは、よくないんじゃない?例え部下でも、役に立ってもらっている以上、ぞんざいに扱うのは許されないよ」

「だって…」

「君が飼っている犬とうまくいかないなら、それはコミュニケーション不足の証拠。そっと触ってみて。相手の体温。匂い。大きさ。それらをよく観察しないと、相手の気持ちを完全に理解することはできないよ。」



「シバタか」

「えっと誰ですか…ゴロー大将!?」

「ああ。お前は部下の扱いに困っているというが、戦場で指揮をとることの責任の重さを、お前は分かっていないだろう」

「戦場!?部下!?責任!?ちょっと待ってくださ…」

「知っての通り、俺はとある軍隊の大将をしている。お前も心を通わせた魔物を戦わせている。似たようなものだろう」

「そんな、軍隊と一匹の相棒ポケモンを一緒にされたって…」

「何も変わらない。大切なのは、心を一つにして力を合わせることなんだ。俺の恩人である、とある方が仰った。大将たるもの決して仲間を売ってはならないとな」



「シバタ」

「はぁ…今度は何…轟焦凍くん!?」

「まあ本名は合っている。俺はお前の相棒との接し方が分からないという悩みに、疑問が残った」

「僕のシルバへの接し方が…悪い?」

「はっきり言って良くない。俺が今からお前に言うことは、説教のように感じるかもしれないがそれでもいいか?」

「うん…(断れない)」

「俺の個性は半冷半燃だから、氷の危険性はよく分かっている。氷はやわらかくそして鋭い。誰かを傷つけられるほどにな」

「うん…」

「つまり、氷を吹く魔物を相棒にするということは、それだけ危険な氷を扱うということだ」

「そうだよね…」

「それから、虐待による誰かからの因縁やトラウマは、半永久的に治らないと思った方がいい」

「それを踏まえた上で、相棒との接し方を見つめ直せ」



「今思えば、自分の中に眠っている精神が、僕が観てるアニメだとか好きなゲームのキャラに姿を変えて忠告してくれたのかもね」
 ▼ 30 オしのひめ◆tsGpSwX8mo 23/02/17 21:02:51 ID:hCOswfGk [22/36] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜翌日 学園にて
桃太「…」


うわ今日もきやがったあいつw
髪色きもいんだよね
自分が世界の中心だと思ってる痛いやつw
とっとと退学になればいいのに…


ハイドレンジア「うわ…これ思った以上に深刻だね…」


茉莉がクラスな入るなり罵詈雑言が始まった。

クラスでの茉莉の嫌われようは、ハイドレンジアの想像を越えていた。

暴言を吐かれるどころか、脚を踏まれたり、屁をかけられたり、汚い息をかけられたり、机に落書きされたりしていた。

もはや人間ではなく、サンドバッグか何かだと思われているようだ。

「桃太、任せて!」

まず、柴太はユキヒメと共にカーテンに隠れ、茉莉の真似をしていじめっ子に喧嘩を売った。

「やーい、包茎ww」

「あ?なめとんのかてめェ」

いじめっ子の一人が怒って柴太に襲い掛かる。

柴太のほうに走って向かい、拳を構えている。

ここまで想定範囲だ。

「ちょ、本当に大丈夫なの?」

「ボクを信じて」

次に、柴太はあらかじめ決めておいた魔法の呪文を唱え始めた。

「へへっ、かかってこいよ!アン!ドゥ!トロワでスカラビア!」

カーテンに忍んでいたユキヒメが、柴太の呪文に合わせてカーテン越しに氷の息吹を吹きかける。

「てめぇあんま舐めて…うわっ!なんだっ!?」ズドッ

いじめっ子は氷の襲撃を受け、転んで頭を打ってしまった。

さながら柴太が氷の魔法を使ったかのように。


ソワソワザワザワ
「あいつ、魔法使いだったのか?」
「やば…俺らのリーダーが…」
「もう茉莉には手ぇ出さんとこ」
「了解」
 ▼ 31 オしのひめ◆tsGpSwX8mo 23/02/17 21:12:40 ID:hCOswfGk [23/36] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
さらに、柴太は桃太の予備の制服を借りて学園に侵入し、桃太に手を出したものを片っ端から「退治」していった。


ドアのレールを凍らせて作ったギロチンで挟んだり。

レールで上下する黒板を利用していじめっ子の頭をぶつけたり。

凍らせたサッカーボールで襲撃したり。

雪を積もらせて脚の自由を奪いながら氷漬けにしたり。

殺さない程度の攻撃にはユキヒメが役に立つ。

「さーて、キミをいじめた奴はだいたい八つ裂きにしたよ★」

「あ、ありがと…」


気がつけば、クラスが半壊していた。

「あれだよあれ。これはどういうことだよ」

担任からも、ついにそう言われてしまった。

「このままじゃ怒られる…」

「任せて」

桃太は柴太のおかげで、教室を脱出することができた。

❤︎    ❤︎
〜柴太の楽園
❤︎    ❤︎

夜に煌めける遊園地。

そのさながらロリポップな王国のような楽園は、多くの人を集めた。

粘土と飴細工でできたような夢色の街並みと、聴くものを誘惑する楽しい音楽が人々を手招き、チケットは飛ぶように完売したという。

現実と切り離されて空間は、さながら天使の作り出した楽園のよう。

人々はその遊園地を極楽園と呼び、通うように訪れた。

「ここは?」

「楽園」

「ちゃんと説明しろよ」

「遊園地。見れば分かるでしょ」

「何これ。つまんなかったら即帰るから」

「いいよ。じゃあシルバ。ご案内して」
 ▼ 32 オしのひめ◆tsGpSwX8mo 23/02/17 21:22:22 ID:hCOswfGk [24/36] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「んじゃ、僕はショーの練習するから適当にぷらぷら楽しんで」

「はぁ…」



「こん!こんこん!」

「は?なんだようっせーな」

「こーん!!」

「おい、いきなり走るんじゃねえよバカ!」

「まさか…ついてこいって言ってんのか?このロコン」
 ▼ 33 オしのひめ◆tsGpSwX8mo 23/02/17 21:32:31 ID:hCOswfGk [25/36] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
シルバが指をさしたのは、遊園地でもひときわ存在感のある観覧車だった。

「え…!」

 嬉しさのあまり、感情がすべて漏れているような声を出してしまった。

「一緒に、乗ってくださいますか?」

シルバにそう言われたような気がした。

「はいはい…」

神琳の肩を支えながら、俺らは歩き出した。

観覧車の前についた。下から見上げると、より一層大きく見える。

「2名様ですね?」

「はい…」

受付のお姉さんが観覧車の説明をしてくれた。この観覧車は大きくゆっくり動くため、乗車時間が長いらしい。

また、観覧車の頂上へ到達してからの10秒間はその頂上にある一つだけが景色を一望できるそうだ。

「シルバ、気をつけろ」

シルバの足を気にしながら、俺らは観覧車に乗り込む。

数秒後に扉が閉まり、あっという間に二人だけの空間になった。

しばらく静かな時間が続いた。

心なしか、なんだかシルバの声が聞こえる気がした。

「桃太さん、今日は私のわがままに付き合ってもらって、嬉しかったです」

「そ、そんなこと…。はいはいそうかい」

「ふふっ、なら良かったです」

シルバの目が細くなる。

「そちら側、いってもいいですか?」

「は…?」

「はい」

そう言って神琳は観覧車が揺れないようにゆっくりとこちら側に腰をかけた。

「お前、そんなに俺のことが好きなのかよ」

「こぉーん🖤」
 ▼ 34 オしのひめ◆tsGpSwX8mo 23/02/17 21:45:11 ID:hCOswfGk [26/36] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
今にも肩が触れそうな距離感で、神琳の髪の匂いがして、心臓が爆発してしまいそう。

俺はシルバの顔を見れずに、目の前の外の景色に視線を投げる。

「…楽しい」

声が漏れてしまう。その瞬間神琳がこちらに顔を向けた。思わず唇が触れそうになる。

うっかり昼寝しそうになり、シルバに起こされる。

そういやもうすぐ頂上か。

ふと下を見ると、今まで私たちがいたところはゴマ粒のように小さくなっていた。前の観覧車の頭がもう少しで見えなくなりそうだ。



頂上。

そこからは遊園地の周辺の海を空をビルを鉄道を、一望できる。

さっきまでいた乗り場は、もはや爪より小さい。

まあ、こういうのは俺よりガキなシルバの方が好きだろう。

シルバはめっちゃ尻尾振りながら、窓に張り付いていた。

「こぉーん……!」

不覚にもそんなシルバを可愛いと、心のどこかで思ってしまう俺がいた。

そういやこいうオスか。

見た目のせいでついついメスかと思ってしまうぜ。

この時俺は、内心早く降りたいと思っていた。

なぜなら俺は高所恐怖症なのだ。

少しでも高いところに登ると足がすくんで動けない。

今回はシルバが乗りたがったから仕方ないが、こんなもの一人じゃ絶対に乗らないからな。

下の方で豆粒のようなサイズになっている人々や木々を見るだけで、もう酔いそうだ。

窓に空いた穴から吹く風とか、本当にやめてほしい。

学園を抜け出してまできた結果が、あろうことかこれかよ。

そのとき、シルバが俺の肩にのってきた。

やめろ。お前が動き回ると揺れるんだよ。

そしてシルバは、あろうことが俺の顔に口を近づけて…

まさか。

やめろ。最悪に最悪を重ねるな…

「…!?」
 ▼ 35 オしのひめ◆tsGpSwX8mo 23/02/17 22:17:55 ID:hCOswfGk [27/36] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
放送「おはコンハロチャオ〜!みんな!やっと会えたね!伊勢崎柴太だよ!ワシのわんだほーい!でわんわんおむらいちゅな楽園、愉しんどるか?そうかそうかよかったのう!シバニャ、たのしいこと、すきー!アハ!アハハハハ!」

黙れ。あまりにも不快な放送だ。出しゃばってくんな。

あいつこの遊園地でバイトしてんのかよ…

このアタオカミルクティーがかえってウケてたりすんのか?


〜コーヒーカップ

「こぉーん🎶」

「仕方ねぇな。ちょっと回してやるか」グイッ

「こんこん🎶」

「どうだ楽しいかシルバくんよぉ」

「ふぉーん!」

「俺は全く楽しくないぜ!アタオタ犬耳ガキが支配するキッズ向けの楽園(笑)なんてよぉ!」

「こん!」

「はぁ…楽しんでるフリだけでもしてやるか」

「こんこん〜」

「お前はなんで酔わねぇんだよ!こちとら目が回ってクラクラリなの!」

「降りてぇー!!」

〜メリーゴーランド

「ミニサイズのお子様が多すぎるだろ!はぁ…恥ずかしい」

「こーん!」

「俺にこんな遊園地は似合わないっつってんのに、変なもん進めやがって」

「こーーーん!!」

「はぁ…見事に遊園地をご満悦かい」

「俺だけだよ高校過ぎてこんなガキの遊具に乗ってんのは(涙)」

「こんこんこんこん!」

「はぁ…はしゃぎすぎだよシルバ」
 ▼ 36 オしのひめ◆tsGpSwX8mo 23/02/17 22:26:05 ID:hCOswfGk [28/36] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「こん〜🎶」

「はぁ〜酔うわ恥ずかしいわで酷い目に遭ったわ」

「こんこん🎶」

「…なあシルバ…アトラクション、楽しかったか?」

「こんっ!」

「…よかったな。まあな」

「こん!こん!こんこんこん!」

「はぁ…次は何だよ…!?」

シルバは何かを感じとったのか、急に走り出した。

シルバが飛び出した先には、小さなステージがあった。

そこには豪華なアイドル用衣装を着て佇む…伊勢崎柴太がいた。

「こんももちゃろちゃろわんわんわん!伊勢崎柴太だよ!」
 ▼ 37 オしのひめ◆tsGpSwX8mo 23/02/17 22:32:34 ID:hCOswfGk [29/36] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
【伊勢崎柴太目線】

〜ステージ裏

「いい、シルバ。僕が〜〜って歌うときに合図するから、そこで雪を出してね。」

「こぉん!」

「シルバ、偉いね〜」ナデナデ

ダンダンドン!

「柴太さん、ステージへお願いします!」

「あっはい!今行きます!」

桃太は王子様衣装を着て、上品にステージに歩み出る。そこではもう1人の特別ゲストが待っていた。

スポットライトに照らされ、BGMが始まる。

「それでは只今より!」
               とりだかなんじゃも
「エレクトリカルストリーマー、鳥 高 南 紗 萌さんと伊勢崎桃太さんによる…スペシャルライブです!」

南紗萌は、桃太も尊敬している配信者だ。

「あなたの目玉をエレキネット!何モンナンジャ!?ナンジャモでーす!」

「こんももわんわん♫あなたのキュートな皇子様❤️ももただよー!」

(南紗萌さん、なんでここに!?)

(ボクもオファー受けたんだよね❤️それにしてもキミ、ナンジャモ語 使いこなしてんジャン!)

(分かった。ありがと)

「今日はボク達のライブに来てくれてありがとー!今日はコラボ相手の桃太氏と共に〜!いっぱい歌っちゃうぞ!」

観客は歓声を上げる。コメント欄は…

もちものはじしゃく \8000
エレキン      \5000
グレッグルマニア  \8800

ナンジャモ「…あ、エレキン氏と他のみんなもスパチャありがとー!」

長文の気持ち悪い赤スパを、ナンジャモはきめぇ〜と思いながらスルーした。

ナンジャモ「(桃太氏ポケモン持ってる?)」

桃太「(はい、白いロコンを…)」

ナンジャモ「(いいね!それでよろしく)」

ナンジャモ「それじゃあ演出家さん、BGMをお願いしちゃうぞ!」
 ▼ 38 ッカネズミ@でんきのジュエル 23/02/17 22:34:50 ID:6caQVk9M [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
柴太「だ、誰だ?!」

桃太「桃太だよ」

「そんな…あんたは死んだはずじゃ…」

「はは、驚いたかい?でも僕がいるのはなんら不思議じゃない。ここはお前がプレイしているVRゲームの世界なのだから。」

「え…?う、嘘だ!」

「嘘ではない。証拠にほら」ボロン

「少年のモノとは思えないほどの巨根が…?!」

「架空の世界だからな。イチモツの大きさなんて自由自在さ。」

「う、うわああああああああああああああ!!!!!!」ガバッ

起き上がる柴太。目の前は真っ暗だ。恐る恐る頭に手をやり、自身の頭を覆うモノを取り外す。
目を開くとこれまで見ていたのとは全く異なる景色が広がる。柴太は辺りを見回しながら呟く。

「な、なんだよこれ…なんなんだよ…」

「気がついたかね」

「うわっ?!」

薄暗い室内で柴太を見下ろしていたのはゆうに2mはあるであろう巨漢。その肌は悍ましささえ覚える紫色で、鱗状のものに覆われている。明らかに人間ではない。

「その声は…桃太?!」

「うむ。私が桃太だ。柴太よ、気分はどうかね。」

「わ、わかんねえよこんなの…一体何が何だか…」

「まぁ落ち着け。そんなことよりこの後一杯ひっかけにいかないか?」

「…?あ、ああ…」

「よし、決まりだ。じゃあ今日はこれで終わろうか。あ、先輩お先失礼しますー」

先輩「おー磯崎、お疲れ」

柴太「???」

桃太「よし、行こうか」



柴太と桃太は和民でたらふく飲み食いした。桃太は下戸だったので柴太が介抱するハメになった。
桃太をアパートまでおぶって届けた柴太は、なりゆきで桃太の部屋に…

その後どうなったかはご想像にお任せするが、それがきっかけで2人は結ばれたことだけは伝えておこう。

fin

くぅ〜疲れました!これにて完結です!w
 ▼ 39 オしのひめ◆tsGpSwX8mo 23/02/17 22:35:56 ID:hCOswfGk [30/36] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
               とりだかなんじゃも
「皆さん。只今より伊勢崎桃太と鳥 高 南 紗 萌による学園ライブです!」

軽快なBGMと共に、ステージの左側からナンジャモ、右側から桃太が現れる。

ライトをスポットライトらしい七色に光るように改造し、Namazonで購入したミラーボールを設置した。

「おはコンハロチャオ〜」
「こんもも、わんわん〜」

「あなたの目玉をエレキネット!何モンナンジャ?ナンジャモでーす!おはコンハロチャオ〜今日はなんと!特別ゲストとコラボ中!紹介するぞ、伊勢崎桃太氏だ〜!」

「あなたのキュートな皇子様!ラブリーチャーミー桃太だよ!」

生徒「ナンジャモ目当てで来たけど、この桃太ってやつ男?可愛いな」

エレキン\5000

視聴者「桃太きゅん目当てで来たけど、ナンジャモちゃん?可愛いー!」

「今大人気の高校生アイドルとコラボすれば、視聴者数も鰻登り!?」

「ナンジャモさん?」

「いや、なんでもないよ〜それより今日って、桃太氏がボクと歌うんだよね〜?」

「そうだよ!何か歌える?」

「もちろん!おけおけなるへそ物語〜★」

ハラバリー「ぐもー」

ハラバリー「ぐもー」

「前置きはこのぐらいにして…」

「ピカっとひらめき豆電球!ナンジャモの底力、見せちゃうぞ〜★」

「うん!一緒に歌いましょう!」
 ▼ 40 オしのひめ◆tsGpSwX8mo 23/02/17 22:45:03 ID:hCOswfGk [31/36] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
(こっからどういう展開にしてほしい?)
 ▼ 41 タチマル@けいけんアメXL 23/02/17 22:46:42 ID:uTV.EG9A NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
まずは自分で展開を考えてしっかり完結させられるようにした方がいいんじゃないでしょうか……
 ▼ 42 ネズミ@マグマスーツ 23/02/17 22:46:57 ID:yIZU7i6Y NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
エモーン!
 ▼ 43 オしのひめ◆tsGpSwX8mo 23/02/17 22:48:31 ID:hCOswfGk [32/36] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
柴太「存在証明愛だって愛だって吐いたって」

ナンジャモ「あー寝転んゴロンで嫌ん嫌んプリティプリティダイエット•デイ!」


アイマイミー快楽に 曖昧一回楽に♫

2人「病み悪化してんだって愛だ恋だなんだってんだ!」



「ダダダダダリダリダーリン!funny!」

会いたい論感情論に笑ったり!

「駄ダダダダダーリン脳裏、汚&汚!」

会いたい衝動埋めてよダダダーリン!

ねぇ、ダ、ア、リン!ちゅ!
 ▼ 44 マゲタケ@アゴのカセキ 23/02/17 22:49:06 ID:6caQVk9M [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
ナンジャモ降板

暴走した桃太を柴太が泣きながら調理するかたわらでシルバが親指を立てながら溶鉱炉に沈んで終了
 ▼ 45 オしのひめ◆tsGpSwX8mo 23/02/17 22:52:10 ID:hCOswfGk [33/36] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜散々な思い出は悲しみを穿つほど〜🎶

〜やるせない恨みはアイツの為に〜🎶置いてきたのさ

ナンジャモ「あんたら分かっちゃないだろ」

桃太   「本当に痛む孤独を」

今だけ箍外して!

「怒りよ、今!悪党ぶっ飛ばして!」

「そりゃあ、愛ある罰だもう眠くはないさ、ないさもう」

「悲しくないさ、ないさ!」

「そう怒りよ!さあ、悪党蹴り飛ばして!」

「そりゃあ、愛への罰だもう」

「眠くはないな、ないな?ないさ!」

「逆光ーー!!」

爆音のドラムに、2人は歌声の風に乗り、ハラバリーの電気によるスポットライトと、シルバの雪の舞で会場を盛り上げた。

「出でよひらめき豆電球!ナンジャモの底力見せちゃうぞっ!」

ナンジャモのハラバリーは電気を放ち、イルミネーションに点火した。

人口の蒼い星空が、完成した。

「ナンジャモが〜めったにみれない本気出してみた!」

「皆のもの〜スクショタイムだぞっ!脳内フォルダに焼き付けろ〜!」

「こぉん!」

「すごい‥」

なんて美しいんだろう\6000
ナンジャモ様の演出神\7000
ナンジャモ様愛してる\8000

(南紗萌さんのおかげで最高のパフォーマンスになった!ありがとう)

(なんのこれしき〜ナンジャモにかかればお手のものよ)

(また企画があったらコラボしてくれる?)

(おけおけなるへそ物語〜ただし、他の配信者の動画には出ないでね!)

「今日はコラボ誘ってくれたお礼に、わざマプレゼントしちゃうよん」

「あっ、ありがと」
 ▼ 46 オしのひめ◆tsGpSwX8mo 23/02/17 23:03:57 ID:hCOswfGk [34/36] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「こぉ!?」

「ぐもー!?」

「シルバ!?」

「ハラバリー!?」


突然、上空からニャース型の気球が現れた。

気球の底からホースが蛇のようにうねりながら伸び、柴太とナンジャモに近づく。

そして強力な吸引力でボールを吸い込みはじめ、ふたりのポケモンをあっという間に籠に閉じ込める。

柴太は必死の足掻きで、ウインディが入ったボールだけは死守することができたが、他のポケモンたちは全て奪われてしまった。


「なんだかんだと聞かれたら」
「答えてあげるが世の情け」

「世界の破壊を防ぐため」
「世界の平和を守るため」

「愛と真実の悪を貫く」
「ラブリーチャーミーな敵(カタキ)役」

「ムサシ!」
「コジロウ!」

「銀河を駆ける ロケット団の二人には」
「ホワイトホール白い明日が待ってるぜ」

「ニャーんてな!」

「ロケット団め、僕の相棒を…許さない!」

「柴太氏、なんなのあの人…」

「ロケット団…人のポケモンを奪う悪いやつらなんだ!」

「へっ!悔しかったらポケモン勝負しな!」アッカンベー

「ちっぽけなお前に何ができるってんだ」オシリペンペン

「ウインディ!だいもんじ!」

「アギャス!」ボオオオオオ


「へっ!当たんないわよ!」

「だいもんじは当たりにくいから実質威力0!ざまあみろ!」

「おみゃーらの相棒はいただきニャ!」

「……💢」
 ▼ 47 オしのひめ◆tsGpSwX8mo 23/02/17 23:16:01 ID:hCOswfGk [35/36] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
観客たちは急に現れたロケット団に困惑している。

「みんな!安心して!悪いロケット団は、僕がぶっ飛ばすから!」

「どうやってぶっ飛べばいいんだ?」

「へっ、そのウインディも貰ってくわよ!」

『ガチャ、カモーン!』

アバババッパパーズドーン

『ロケット!ガチャット!シークレット!何が出るかな!?』

ポンッ ポンッ


『トラップポケモン ワナイダー』!!
『あなごポケモン  ウミトリオ』!!

「ねーなんか弱そうなんだけど」

「ポケモンの強さは見た目で決まらないぜ!ウミトリオ!ふいうち!」

「ワナイダー!やっちゃって!」

「アギャス!」


「うっ…耐えてウインディ!かえんほうしゃ!」

「アギャァァア!!」

ムサコジ『アヂヂヂヂヂヂヂヂ』

「よくもやってくれたわね!ワナイダー!強いのお願い!」

「ワァナー!!」シュバババ

「アギャア!?」

「どうしよう…ウインディが網にかかっちゃった…」

「ウミトリオ!トリプルダイブ!」

「ウミュ!」ズドッズドッズドッ

「アギャア!?」

「これはちょっとピンチかも…ウインディ!フレアドライブ!」
 ▼ 48 オしのひめ◆tsGpSwX8mo 23/02/17 23:20:19 ID:hCOswfGk [36/36] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ウミワナ「アヂヂヂヂヂヂヂヂヂ」

「ウインディ!かえんほうしゃ!」

「アギャアアアアア…」


ムサシ「ちょっとやばめの攻撃くるくない!?」

コジロウ「これ、俺らでそろそろ退散したほうが…」

ドッカーン!!!



ワナイダー「ワナワナ〜」
ウミトリオ「ウミュウミュ〜」
ムサシ「きー!!なんでいつもこうなんのよ!」
コジロウ「これじゃサカキ様に合わせる顔がないぜ!」
ニャース「なんだかとっても〜」

やな感じ〜!!



「すごいじゃん柴太氏!ボクと柴太氏のポケモンを取り返せたよ!」
 ▼ 49 オしのひめ◆tsGpSwX8mo 23/02/18 00:23:04 ID:TvBY5VM6 [1/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
いま伊勢崎柴太のフルパ考えてる
 ▼ 50 ッカネズミ@シャラサブレ 23/02/18 00:25:04 ID:LPSIwK.U NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>49
がんばれ
 ▼ 51 ザリガー@ドンメルのようがん 23/02/18 00:30:38 ID:TvBY5VM6 [2/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
(候補が増えました)
 ▼ 52 ヌギダマ@グラスシード 23/02/18 00:44:52 ID:TvBY5VM6 [3/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
(ここまで!俺がssかいてる間にいい感じの組み合わせ選んでね)
 ▼ 53 オしのひめ◆tsGpSwX8mo 23/02/18 00:49:09 ID:TvBY5VM6 [4/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜アイドルプロダクション地下 研究所


??「所長。ご覧の通り伊勢崎柴太はポケモントレーナーとしての実力が高いです」

??「ふっ。くだらないショーで舞い上がってるうちは警戒するな」

??「そうですね。」

??「弱い人間を自然淘汰し、強い人間を月国に迎え入れる私の計画…柴太は残念だが、存在価値が足りない」

「お言葉ですが所長。彼がプロの歌手に成長するのを待ってからのほうがいいのではないでしょうか」

「そうだな。そのほうが奴の絶望も高まることだろう」
 ▼ 54 オしのひめ◆tsGpSwX8mo 23/02/18 02:07:29 ID:TvBY5VM6 [5/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ここまでの反省点
(ポケモン要素が少ない)
(誰も主人公の伊勢崎柴太に愛着がない)
(他所のキャラを引っ張ってくる必要性がなかった)
(病者がわかりづらい)
 ▼ 55 オしのひめ◆tsGpSwX8mo 23/02/18 10:04:00 ID:wC5.Q04Y [1/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜エンターテック 夕方

「悪いな。楽しませてもらったぜ。俺もう帰るわ」

「ええ、もう帰っちゃうの!?」

「こん?」

「学校はサボれたけど塾とかサボれねーし、そもそも今日平日だし」

「そっか…君には君の事情があるんだよね」

「こ…ん」


夢色の遊園地に背を向け、帰り支度をする桃太。

「じゃあな!まあ楽しませてくれてありがとよ!」

「さようなら!楽しんでくれてありがとう!」

「こぉーーん!」

柴太は桃太が見えなくなるまで大きく手を振って見送るのであった。

「またいつでもきていいんだからね?」

「はいはい、いつか来てやるよ」
 ▼ 56 オしのひめ◆tsGpSwX8mo 23/02/18 11:41:53 ID:wC5.Q04Y [2/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
【シルバ目線】

はぁ…

どうしたら、モモタのいちばんのあいぼうになれるだろうか。

どうしたら、モモタのさいこうのしんゆうになれるだろうか。


ボクのごしゅじんは、いつもいっしょうけんめいでやさしい。

おいしいエサをくれたり、ゆうぐであそばせてくれたり、わざのれんしゅうも、それなりにつきあってくれた。

しっぱいしたり、バトルにまけてもゆるしてくれる。

「まあバトルに負けちゃったことは残念だけど…スイーツでも食べて切り替えよっか!」

トレーナーとパートナーのきずなは、そういうものだとおもっていた。

だから、どうにかしておんがえしがしたいんだけど…


『ファンのみんな!頑張ってばかりの人生なんてやめちゃいましょう!もっともーっと!楽しいことして遊ぼうよ!自分勝手に生きようよ!これは僕の人生をかけた…快楽の解放だ!』


ごしゅじんのことばは、たくさんのひとをすくった。

たくさんのひとのいばしょになり、たくさんのひとにあいされた。

『へぇー。受験に合格して半年ぶりに僕に会いにきてくれたんだ!』

『嫌いな教師?そんな奴のこと、楽しいことして忘れちゃおうよ』

『一生懸命な人しか見れないものを、今の君は見ているんだよ』


『桃太様ぁ!!これからもファンでいていいですか!』

『桃太殿ぉ!!あなたの歌が必要なんです!』

『桃太!!ひどいことがあったの聞いて!』

『はいはい、順番ね』


(分かってんだよ。僕が音楽でみんなを救う義務があることも)

(僕が世間で必要とされていることも)

(僕が歌い続けなきゃいけないことも)
 ▼ 57 オしのひめ◆tsGpSwX8mo 23/02/18 11:50:02 ID:wC5.Q04Y [3/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
『シルバ。頑張ってくれてありがとう。ブラッシングしよっか』

『こぉーん!』



『僕の家は広くて豪華だろ?僕のパパは小さな会社の社長で、僕はその御曹司なんだ!お金持ちの王子様なんだよね、僕。だから、たくさん勉強して会社を継がなければならないんだけどね』



『シルバ。それは触っちゃだめ。僕のお仕事で使うんだから』


『そうだ。シルバにはまだ話してなかったね。』

『こん?』

『僕のお仕事はね、みんなを音楽で幸せにする、アイドルなんだ!』


『ステージの上で僕が歌えば、みんなが僕の歌を求めてペンライトを掲げるんだ!最高だろ?』


『僕が歌えばみんなが喜ぶ!みんなが僕の歌を必要とする。最高だろ?』

『だから…一緒に頑張ってくれますか?』

『こんっ!』


もちろん意見が合わないこともあったし、時にはわがままを言ってシバタを困らせてしまったこともあったけど…

いつもシバタは、僕を尊重してくれた。
 ▼ 58 オしのひめ◆tsGpSwX8mo 23/02/18 12:08:07 ID:wC5.Q04Y [4/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
なでなでしてくれたり、だきしめてくれたり。

シバタはボクのことをたいせつにあいしてくれる。

ボクはそろそろシバタにおんをかえしたい。

どうしたら、シバタのためにもっとつよくなれるだろうか。

どうしたら、シバタのさいこうのあいぼうになれるだろうか。

ボクはたいかくがこがらでつよくないから、いつもバトルでまけてしまう。

シバタはわらってゆるしてくれるけど、これじゃシバタのやくにたてない。

シバタがねているときに、こっそりおそとでれんしゅうしたりはするんだけど。

なかなかなっとくがいかないなぁ…

〜🎶〜🎶〜🎶〜🎶〜🎶

〜プロダクションにて
柴太「今日は付き合っていただきありがとうございました!また明日も練習に来ます!」スタッタッタ

??「おう、気をつけて帰ってな」



??「ふう…柴太が帰ったことでようやく相談の続きができるな。まったく、あいつはいつも遅くまでいるんだから…」

??「所長。話があるのですが」

??「話…?」

??「所長。私の研究では、柴太は歌を歌うことで魔法に使うエネルギーを蓄えていると考えております。」

??「それはどういうことだ」

??「彼は歌で人を虜にしたり、人の感情を操作したりしているようです。彼の歌は、ドーパミンや麻薬成分と同じです」

??「奴に盲信的な信者が多いのはこのためか。独裁者予備軍め」

??「報告は以上です」

??「そうか。報告に感謝するよ。私も怪しいとは思っていたんだ。」

??「そして、彼の相棒のロコンですが…先日威力を測定したところ、確実に前回の測定時よりも強力になっています」

??「そうか。油断はしないでおこう」

??「まあ、私の計画は邪魔させないさ…」
 ▼ 59 ラサリス@ぐんぐんこやし 23/02/18 12:12:38 ID:7WcUDDes NGネーム登録 NGID登録 報告
モラル守ってニーズを少しでも考えることができれば本当にいいss書けると思う
もったいないな
 ▼ 60 オしのひめ◆tsGpSwX8mo 23/02/18 12:17:35 ID:wC5.Q04Y [5/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
翌日 プロダクションにて


柴太は、いつものようにプロダクションに足を運んでいたのだが…


実は柴太は、シルバを「いい子にする」という約束でこっそり練習上に連れてきていた。

アイドルに強い興味を持つシルバに、練習の様子を見せてあげたかった。

しかしプロ意識が高く妥協のできない柴太は、自分が思っているより歌がうまくないことに最近気づいてしまったのだ。


柴太「いつかく〜るだろうすば〜らし〜いけしき」

柴太「ああもう全然うまく歌えない!別の曲にする!」


柴太「どうしよう、はじめての告白…」

柴太「違う違う違う!もうやだ!」


柴太「ソンな時代でいいよ。僕らまだワンダー信じてるの、…」

柴太「嫌だ嫌だ嫌だ全然違う!!」


柴太「ちっちゃな頃から悪ガキで、十五で不良と呼ばれたよ…」

柴太「ねえなんで今日はこんなに歌えないの?」


柴太の歌声は、音楽を知らない者ならプロだと思うほどにうまい。

しかしアイドルの世界は浅くも甘くもないのだ。

現にこのプロダクションのオーディションに合格したときも、本当にぎりぎりの点数で合格していた。


??「見たまえ。柴太がスランプに陥っている」

??「計画を実行するなら今ですね」

??「ああ。計画を知ったところでスランプ状態のやつがどうにかできるわけ…」


柴太「もう、なんで僕はいつもこう…」

シルバ「こん!」

柴太「シルバ…?」

シルバ「こん!」

柴太「何?練習の邪魔はだめ…」

シルバ「こん!(やろう!)」

柴太「もしかして…元気付けてくれてるの…?」
シルバ「こんっ!こーん!!」
 ▼ 61 オしのひめ◆tsGpSwX8mo 23/02/18 13:29:52 ID:wC5.Q04Y [6/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「ねえシルバ」

「こ?」

「名作とか成功者ってのはさ、いったい誰が決めるんだろうね?」

「こ?」

「一番最初に始めた人がすごかったら、他の人は二番煎じでしかないのかな」

「こん…」

「あ、変な話してごめんね!練習に戻ろっか」

「こーん!」
 ▼ 62 オしのひめ◆tsGpSwX8mo 23/02/18 13:35:41 ID:wC5.Q04Y [7/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「たとえばさ、ポケモンリーグでチャンピオンになった人なんかは、誰がどう見ても成功者だよね」

「こん」

「けどさ、ポケモンバトルに興味がない人から見たら、その人って成功者なのかな?」

「こーん?」

「成功者ってのは人一倍葛藤を抱えてる人のこと。金持ちの葛藤とかアイドルの葛藤ってのはさ、一般人には理解されにくいものなんだよ」

「こーん?」

「なんか難しいね?シルバ」
 ▼ 63 オしのひめ◆tsGpSwX8mo 23/02/18 13:48:19 ID:wC5.Q04Y [8/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜柴太の昨日の配信〜

〜桃太の自室〜

「こんももわんわん〜伊勢崎柴太だぞっ!今日も会いに来てくれてありがとー🖤今日も楽しくゲームやってくぞ!カービィディスカバリーとスプラトゥーン3、どっちやって欲しい?」

カービィディスカバリー\500
桃太きゅん可愛い〜\300
スプラの新武器試してほしい\700
柴太可愛い

「うんうん、シバキン氏スパチャありがと🖤」



「へぇ〜この武器が強いんだって?ちょっと使ってみよ」

「うわー、攻撃が思った以上に広範囲」

「こいつ…先に斬っとくか」

「HPやばいから回復しろ?分かった!」



「さーて、エゴサタイム!…ん?」

アイドルやめちまえ
ぶりっ子してんじゃねえよ
柴太くんの声が聞けて嬉しい!
男のくせにきも
柴太くん可愛い🖤
下手くそ

「ちょっと待って…なんかアンチコメント多くない?」

「みんなどうしちゃったの?」

「こ…こーん?」



??「複数のアカウントを使い、彼の生配信にアンチコメントを大量投下する作戦です」

??「あいつはいつもバカなことばかりしているからな。思い知らせてやろう」

「これで心が折れてアイドル活動をやめてくれるといいのですが」

「そうだな。私の最終兵器が奴のせいで台無しになってたまるか」

「私も正真正銘、心を込めてアンチコメントを連投して参ります」

コメント「>>64

コメント「>>66

コメント「>>68

シルバ「こ…ん」

柴太「大丈夫だよシルバ。アンチなんてほっとけばどっかいくから」
 ▼ 64 オしのひめ◆tsGpSwX8mo 23/02/18 14:18:29 ID:wC5.Q04Y [9/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
(安価中止)

??「長年私に付き添ってきた君なら分かると思うが…君はこの世の人間の価値が平等だと思うかい?」

??「いいえ。思いません」

??「そうか。ならば聞かせてもらおう。どんな人間が不必要だと思う?」

??「まずは低身長であったり体力のない男性は男性として認められないので削除して構いません」

??「それから成人して尚アニメやゲーム、漫画などのくだらない虚構に夢中になっている者も必要ありません」

??「全くもってその通りだ。さすがは私の秘書。」

??「人は二つにわかれる。与えるものと奪うものだ……!」

??「わたしは与える存在になりたい」

??「所長には頭が上がりません」

??「1つしか無いものは分けあえない。分けあえないものは奪い合う。奪い合えば足りなくなる」

??「争わず 奪い合わずに 美しく生きていくには 命の数を減らすしかない」
 ▼ 65 オしのひめ◆tsGpSwX8mo 23/02/18 14:27:10 ID:wC5.Q04Y [10/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
(伊勢崎柴太と伊勢崎桃太の立ち絵)
(一応伊勢崎柴太には犬の耳と尻尾があります)
 ▼ 66 オしのひめ◆tsGpSwX8mo 23/02/18 14:36:41 ID:wC5.Q04Y [11/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
〜夜 柴太の自室

柴太の腕の中には、中学の頃よく遊んだギター。少し古ぼけているが、柴太の大切なギターだ。

ぐるぁん…と音がする。桃太の大好きな懐かしの音。

シルバ。ちょっと来て。

君に見せたいものがあるんだ。





「Snow Magic fantasy」

「Snow Magic fantasy。雪の魔法にかけられて、僕は君に恋した。もしかして君は雪の妖精?」

桃太は問いかけるように、語るように優しく歌う。

「僕は星の降る雪山で、君を見るまではオカルトの類はまったく 信じていなかったのだけれでも」

「こん?」

「君が住む山はスノーランド 一年中、雪の降るこの山で私は生まれたの」

と君は話してくれたんだ。

「ねぇ私は夏を見たことがないの、燃えるようなあの夏をそれを見るのが私の夢なの。」

透き通る優しい声で、一句一句丁寧に。

「でもいいの、この世界は知らない方がロマンチックなこともたくさんあるのでしょう?」

白いコートのボタンを外し、両手を広げる。

「Snow Magic fantasy!雪の魔法にかけられて」

君は立派なキュウコンに、僕はみんなを幸せにするアイドルになりたい。

「僕は君に恋した。もしかして君は雪の妖精?」

こん?

「雪と妖精との……ファンタジー」

最後のサビで、桃太は目を閉じた。

溶けてなくなってしまう雪のように、シルバといつまで一緒にいられるか分からない。

桃太の瞳には涙が輝いていた。

辺りには柔らかな雪が降り、桃太の息は白くなった。

桃太は外に手を伸ばし、雪をつかまえた。

桃太の歌声とシルバの雪の力で、幻想的な瞬間を作り出した。
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