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プラズマ団と藍の陰謀

 ▼ 1 ンジャラ@わざマシンケース 23/12/30 15:27:21 ID:ExtQeeIY NGネーム登録 NGID登録 報告
イッシュ地方・某所

ゲーチス「ワタクシダケガ…ワタクシダケガ…」

ダークトリニティ1「…やはりゲーチス様はもう…」

ダークトリニティ2「異常な方向に首を回し…いよいよ人間とは思えん…」

ダークトリニティ3「もう5年もこの状態か…」


新生プラズマ団とイッシュ地方勢力の死闘から5年、敗北したゲーチスは今なお立ち直ることなく廃人の状態でいた。献身的な介護を続けていた忠実なる部下、ダークトリニティ達にとってもいよいよこのまま元には戻らないのではないか、と諦めの感情が沸き始めるところである。


ダークトリニティ1「クソ…何か脳が活性化する程の衝撃でも与えることができれば…」

ダークトリニティ2「しかし物理的な手段を取るわけには…」

ダークトリニティ3「となると、何かとんでもない情報を掴んでくる、といったところか…?いやしかし…」


彼らにとっても八方塞がりに近い状態。側近である彼らに諦めの感情が漂っている以上、最早ゲーチスの復活は不可能。そう思われていた。…あの男が現れるまでは。


???「あらま、大変なことになってるみたいだね!」
 ▼ 31 ニャット@エフェクトガード 24/01/10 21:42:00 ID:Ch6gr9O. NGネーム登録 NGID登録 報告
ダートリ1「了解した。では我々は引き上げる、何かあったら連絡を」

ダートリ2「随分と危険な場所だが我々にかかれば到達は容易だな」

ダートリ3「私は女をゲーチス様に引き渡してから行動するとしよう」


彼らはその場から撤退すると、すぐさま各地へと散らばった。それを見届けたおやつおやじはそこの見えない笑みを浮かべながら次の策に打って出る。


おやつおやじ「彼らがよく働いてくれるからやりやすくていいね…さてと」

おやつおやじ「君達は僕の切り札だ。良い子にしてくれ給えよ…」

「…………ア」
「…………カ」
「…………ッ」


おやつおやじのボールの中で3つの影が不気味にゆらめく。凄まじいオーラを放つそれは、ブルーベリーアカデミーにこれから訪れる災いを予感させるような存在であったが、彼以外にこの存在を知り得る人間はまだいなかったのだ。
 ▼ 32 カグース@カメックスナイト 24/01/12 16:45:24 ID:Q5B2k2fk NGネーム登録 NGID登録 報告
ダートリ3「ゲーチス様、只今戻りました」


ダークトリニティ3は単独でゲーチスの元へ帰り、状況の報告と身柄の引き渡しを行った。どうやら作成立案中であった様子の彼は重い腰を動かしてから彼の活躍を評価する。


ゲーチス「ご苦労。その女がマスターボールの複製に成功したと言うガキですか」

ダートリ3「はっ。今はまだ眠っておりますが、時期に目を覚ますかと」

ゲーチス「よろしい。それでは貴方も伝説ポケモンの捕獲に向かうと良いでしょう」

ダートリ3「了解いたしました。すぐに戻ります」


ダークトリニティが退室したのを確認すると、ゲーチスはシナベを牢屋に閉じ込めて廊下へと向かう。そこにはとある男がブルーベリーアカデミー侵略計画の一端を担うために呼び出されていた。


ゲーチス「大変お待たせいたしました。間も無く準備が整いそうですよ」

???「はっはっは、いよいよですか。あたしも年甲斐もなく興奮してきましたよ」

ゲーチス「フフフ…伝説のポケモンを従えた我々は敵なし。前のようなヘマはしませんよ…」

???「えぇ。イッシュ地方を管理するのが待ち遠しいですね」
 ▼ 33 ガフシギバナ@モノズのウロコ 24/01/12 22:00:45 ID:g52gFI0Q NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
もー
 ▼ 34 チフサグマ@シルバースプレー 24/01/13 11:46:28 ID:wLHY4LpQ [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ゲーチスと協力者が作戦を練っている間、ダークトリニティの1.2は連携して伝説のポケモンの捕獲にあたっていた。今後複製できる前提でマスターボールを遠慮なく投げていたため、その作業は滞りなく進んでいた。


ダートリ1「ランドロスの捕獲完了…これで残ったおやつはあと3つか」

ダートリ2「あぁ。3のやつも早くくると良いのだが」

ダートリ3「すまんな、待たせた」

ダートリ1「噂をすればなんとやら、か。丁度ランドロスの捕獲が済んだところだ。これからファイヤーを捕獲しに向かう」

ダートリ2「場所はネジ山。人目がつく前に片を付ける」

ダートリ3「いいだろう。であれば行動は速い方がいいな」


3人は合流すると能力を行使してすぐさま次なるターゲットが待つネジ山へと移動した。おやつおやじによると山の頂上にファイヤーが訪れると言うのだ。


ダートリ1「雪が深い…常人には険しい道のりだろうな」

ダートリ2「これならば人目につく心配もあるまい。安心して作業ができる」

ダートリ3「さて…もう少しで目的地だが…」

ダートリ1「どうやら一筋縄ではいかないと言うわけか」

???「フン…胸騒ぎを覚えれば…まさかテメェらのツラを拝むことになるとはな」
 ▼ 35 ルディオ@かぼそいホネ 24/01/13 17:27:16 ID:wLHY4LpQ [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
4匹目の伝説のポケモンまであと少しと言うところまで辿り着いたダークトリニティの前に何者かが立ち塞がる。そう、何を隠そうこのネジ山という場所は、イッシュ及びブルーベリーアカデミーに幅を利かせるこの男の領域なのだ。


???「まぁいい。何か企んでいると言うのなら俺様がここで叩き潰してやるのみよ」

ダートリ2「ジムリーダーヤーコン…我々の新たな力を試すには丁度良い相手だ…!!」

ヤーコン「フン!…シバくか!」


自身の領域に立ち入ったプラズマ団の存在を嗅ぎつけ、待ち構えていたのはジムリーダーにしてイッシュ有数の権力者、ヤーコン。彼は自身の実力ならばいくらダークトリニティとはいえど恐れるに足らない…そう感じていた。しかしそれは大きな誤りであったと、彼は身をもって知ることとなる。


ヤーコン「仕事の時間だ!ドリュウズ!ガマゲロゲ!ワルビアル!」

ドリュウズ「ドリュッ!」

ガマゲロゲ「ゲチッ!」

ワルビアル「バルッ!」

ダートリ3「身の程知らずめ…ならば見せてやろう」
 ▼ 36 イキング@ニビあられ 24/01/13 18:58:59 ID:VudgMfpU NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
世界観や台詞回しがどことなくアーマードコアっぽくて好きだわ。支援
 ▼ 37 ツベイ@テラピースどく 24/01/14 16:13:59 ID:hbl..f/w NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ダートリ1「トルネロス!」

ダートリ2「ボルトロス!」

ダートリ3「ランドロス!」

コピペロス×3「「「グオオオオッ!」」」

ヤーコン「な…なにぃ!?」


ダークトリニティが繰り出したのはイッシュ地方の伝承に古くから伝わる伝説の飛行ポケモン達。おやつおやじの指示通りに探索を行えば、彼らにとって造作もないことであったのだ。そんな怪物達との対面には歴戦の猛者たるヤーコンの表情も曇る。


ヤーコン「ちいっ…この俺様を舐めるなよ!ドリュウズとワルビアルはいわなだれ!ガマゲロゲはだくりゅうだぁ!」

ダートリ1「トルネロス、ガマゲロゲにぼうふうだ!」

ダートリ2「ボルトロスはワルビアルにアームハンマー!」

ダートリ3「ランドロスはじしんで攻撃!」


指示が飛び交う中、先手を取ったのはトルネロスとボルトロスだった。激しい嵐と屈強な拳の双撃がガマゲロゲとドリュウズへと襲いかかる。
 ▼ 38 ッチール@はつでんしょパス 24/01/14 16:20:17 ID:DRUwG98k NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
コピペロス*3とヤーコンの絵面、むさ苦しそう
 ▼ 39 ギアル@ポイントアップ 24/01/14 18:51:23 ID:SWhMOD.g NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
支援
 ▼ 40 スカーニャ@ダイマックスアメ 24/01/15 15:22:57 ID:EHBUR.Q2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
トルネロス「ばりゅるるるーーーッ!」ゴオオオッ!

ボルトロス「しゅるばばばーーーッ!」バキッ!

ガマゲロゲ「ゲェッ…」

ドリュウズ「リュウズ…!」


どちらの攻撃もかなりの高威力。まともに受けてしまった2匹へのダメージはかなりのものだ。しかしそれだけには止まらず、すぐさまランドラスから追撃のじしんが飛んでくる。


ランドロス「どろるるるるるっ!」

ヤーコン「まずい…!」


ドリュウズはこうかばつぐんの一撃を受けて弱っている。そこにもう一度こうかばつぐんのじしんなど食らってしまえばひんしは確実…しかしジムリーダーであるヤーコンがこうも簡単にやられるはずがない。


ヤーコン「ワルビアル!尻尾でドリュウズをじしんの射程から外せ!」

ワルビアル「ワビッ!」ベチッ

ダートリ3「む…」


ヤーコンは咄嗟にワルビアルに指示を飛ばし、ドリュウズを弾き飛ばさせた。トリプルバトルの形が出来上がっている以上、敵陣営の左端にいるランドロスの対角線上に移動すれば技の範囲から外れることができると考えたからだ。結果その判断は功を奏し、手痛いダメージを受けながらも猛攻を耐え抜くことに成功した。
 ▼ 41 ースバーン@ヘラクロスナイト 24/01/15 15:40:37 ID:hJNY0Jpo NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
支援
 ▼ 42 トシゲッコウガ@けむりだま 24/01/15 18:22:33 ID:q9LwZe0Y [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ヤーコン「お前らぁ!苦難を耐え抜いた奴の恐ろしさを思い知らせてやれ!」

ドリュウズ「リュウウウウ!」

ワルビアル「ワビイイイイイ!」


ヤーコンの掛け声と同時、ドリュウズとワルビアルが同時にいわなだれで反撃にかかる。その一撃はアームハンマーによって姿勢が崩れていたボルトロスの急所を穿ち、トルネロスとランドロスも巻き込んでダメージを与えた。


ダートリ2「くっ…戻れボルトロス」

ヤーコン「まだ終わりじゃねえぞ!やっちまえガマゲロゲ!」

ガマゲロゲ「ゲェ〜!」ドバッ

トルネロス「グオッ…」

ランドロス「グアアアァ…」


いわなだれで怯んだ2匹へとガマゲロゲによるだくりゅうの追撃が飛んでいく。トルネロスはある程度余力を残して耐えたが、ランドロスはそうもいかなかったようだ。


ランドロス「ドルルゥ…」

ダートリ3「ちっ…落ち着け、視界を整えろ!」
 ▼ 43 ースト@みどりのはなびら 24/01/15 20:42:54 ID:q9LwZe0Y [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ヤーコン「フン!だくりゅうってのは恐ろしいことに命中率を下げちまうことがあるのさ」

ダートリ1「仕方ない…あまごいでだくりゅうを洗い流そうか」

ダートリ3「まずはドリュウズを倒させてもらおう…アームハンマー!」

ヤーコン「そんな悠長してる暇を与える気はないぞ…!」

ヤーコン「ガマゲロゲ!だくりゅうで押し流せ!」

トルネロス「シュウー…」


トルネロスの尻尾の能力により、雨が降り始める。その雨が濁った水にやられたランドロスの視力を回復させると同時、彼は猛然とドリュウズに襲いかかった。しかし、ヤーコンはここでも1歩先をいった。


ドリュウズ「ドリュ」ズブリ

ワルビアル「ワビ」ズブリ


ダートリ3「なんだと…」


なんと、アームハンマーが飛んでくるより先にガマゲロゲ以外のポケモンが穴を掘って地中に逃げ込んだのだ。これによりアームハンマーを被弾することはなく、あめにより強化されただくりゅうが体制の悪い相手2匹に飛んでいく形ができた。
 ▼ 44 ドキング@ストライクのツメ 24/01/16 15:24:17 ID:5oGAZEO6 NGネーム登録 NGID登録 報告
ヤーコン「吹き飛ばしてやれ!」

ダートリ1「むおおおっ…」

ダートリ2「なんて勢いだ…近づけん!」


そしてだくりゅうが収まった後のフィールドには、目を回してダウンしたトルネロスとランドロスに対し、ほぼ万全のヤーコンの手持ちが残った。


ダートリ3「くそっ…まさかここまでしてやられるとは…」

ヤーコン「フン!育て方が違うのよ!人生はギブアンドテイク!与えた分だけポケモンは強くなるのさ」

ダートリ1「仕方ない…ここは引こう」

ダートリ2「ジムリーダーヤーコン…貴様の顔、覚えたぞ…」

ダートリ3「次こそは必ず…」

ヤーコン「フン!二度と顔見せるんじゃねえぞ!」

ヤーコン「しかしプラズマ団か…タロが心配だな。一報入れとくか」


こうしてダークトリニティは4匹目の伝説のポケモンの捕獲に失敗し、撤退を余儀なくされた。また、ヤーコンが彼らと接敵したことにより、娘が在籍する学校にも情報が渡ることになる。
 ▼ 45 ッポ@ビスナのみ 24/01/16 18:21:34 ID:arh67C6g NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
支援
 ▼ 46 コルピ@きんのいれば 24/01/16 18:24:46 ID:UVZoHkHc NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
さすコン
支援
 ▼ 47 ノクサ@どくどくだま 24/01/16 22:47:33 ID:fNsYW2Pg NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ヤーコン「…というわけだ。だからお前も気をつけろよ」

タロ「パパ、そこまで心配しなくても大丈夫ですよ〜」

ヤーコン「フン!かわいい娘の心配、いつだってしてることよ」

タロ「全く過保護なんだから…あ、そう言えば…」


戦闘を終えたヤーコンからの連絡を終えたタロは、ブルーベリーアカデミーの方で先程起きた騒動との関連を見出した。まさかあの謎のポケモンもプラズマ団が…?話を切り上げるとタロは騒動の熱冷めやらぬ他メンバーの方に目をやる。


ハルト「大人しくしてれば意外とかわいいもんだね」

レジギガス「ノォォォォォウ…」

カキツバタ「しかし見覚えがないポケモンだねぃ。何者なんだこいつは」

ネリネ「ネリネのデータベースに該当するデータなし。未知のポケモンかと」

アカマツ「校長先生なら何か知ってるかな!」


そこでは先程捕獲された巨大なポケモンがまるでペットのように遊ばれていた。見た目が個性的でありギガギガと鳴くくらいしか情報はなかったが、どうやらヤーコンにはそれだけでも覚えのある存在だったらしい。


ヤーコン(ヤーコンロードにいたアイツらと特徴が似ている…もしかしたら)

ヤーコン「フン!恐らくだがそいつは"レジギガス"だ」
 ▼ 48 キリンコ@マメバッタのツメ 24/01/17 18:44:40 ID:3lskCc/A NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
タロ「レジギガス?」

ヤーコン「あぁ。シンオウ地方に伝わる伝説のポケモンだ。なんでそんなとこにいるのかは知らんがな…」

ヤーコン「しかしそれがプラズマ団の手によるものである可能性もある!気をつけろよ!」

タロ「わかってますよ〜!」


まだガミガミと何か言おうとしているヤーコンをいなし、電話を切ったタロは無力化されたレジギガスと戯れている四天王たちの方へと向かって今の情報を伝えた。


ハルト「伝説かぁ…ま、そう言われても納得のパワーだよね」

ネリネ「…視認しなければわからないこともあるものですね」

カキツバタ「キョーダイ、こいつは俺たちも行動を起こした方がいい事案かもしれないな」

ハルト「うん…そのプラズマ団?ってのを懲らしめよう!」


彼らの意識がプラズマ団へ向いた頃、そのプラズマ団のボスであるゲーチスは目を覚ましたシナベを脅し、道具プリンターを作るように要求していた。


シナベ「ひえぇ…無理ですぅ…」

ゲーチス「そう怯えないでください…プリンターさえ作っていただければ解放しますし、何か要求があればこちらも1つくらいは飲みましょう」

ゲーチス「権力者になる…大金持ちになる…強力なポケモンを持つ…誰もが憧れることです。その願いを1つ、叶えてやろうと言っているのですよ」
 ▼ 49 トウモリ@ふっかつそう 24/01/17 20:16:55 ID:stlwqcCQ NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
開放しちゃうの?絶対メンテナンスとか必要だと思うが…?
 ▼ 50 タドガス@クラボのみ 24/01/17 23:59:13 ID:X7HozL8g NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
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 ▼ 51 クロズマ@ロトムじてんしゃ 24/01/18 12:04:13 ID:ci4wOlBs NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
優しげな言葉とは裏腹に、ゲーチスの目は全く笑っていなかった。その底知れない圧力は、一介の学生にすぎないシナベを屈服させるには十分すぎるほどのものであった。


シナベ「わ…わかりましたよ…作らせて頂きます…」

ゲーチス「ふふ…賢明な判断ですね。それでは期待していますよ」


ゲーチスはシナベが作業を開始するのを見届けると自分も行動を起こすために部屋を後にした。そう、先程の協力者をついに動かす時が来たのである。


ゲーチス「お待たせしました。いよいよ貴方の出番がやってきましたよ」

???「おぉ、そうですか…ならば老耄なりに期待に応えて見せましょうかね」

ゲーチス「フフ…ヒウンの波止場にプラズマ団の船をつけています。アカデミーの上陸にはそれを使ってください。団員も何人かはつけましょう」

???「いやはや…至れり尽くせりですなぁ」

ゲーチス「これは期待の表れというものです。…管理人さん、存分に撹乱してきていただきたい」

キタカミハゲ「クックック…勿論ですよ」


こうしてアカデミー襲撃計画と道具プリンター製作計画が同時に動き始めることになった。その頃、ヤーコンに敗北したダークトリニティは一時撤退して作戦の再構築を余儀なくされていた。
 ▼ 52 ニューラ@グラシデアのはな 24/01/20 10:20:05 ID:wGjUIX5k NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
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 ▼ 53 ガジュカイン@エレベータのカギ 24/01/21 16:30:56 ID:Rkkg5k9E NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ダートリ1「くそッ…戦力不足だったか…」

ダートリ2「いや、戦力というよりは伝説ポケモンのポテンシャルを発揮しきれなかった我々の裁量に問題があるだろうな」

ダートリ3「ここは一度コイツらをしっかりと育てることにしよう。幸い現代の育成環境は当時とは見違えるほどに進歩している」


ダークトリニティはヤーコンに敗北したことを恥じ、伝説のポケモンの力に頼りきらずしっかりと育成を行うことを決めた。3鳥の捕獲はそれからでも遅くはない、という判断だ。


ダートリ1「そういえばコピペロスにはもう1つ、霊獣と呼ばれる姿があるらしいな」

ダートリ2「あぁ。能力や姿が変化するらしいが一概な強化とはならず…とのことらしいな」

ダートリ3「折角ならば万全の状態で戦いたい。フォルムチェンジをさせるための道具を探してみようではないか」


方針を確定させた彼らの行動は早かった。ソウリュウシティ近くのショッピングモールへと侵入すると素早くタウリンなどの栄養剤を奪取し、更にはどこからともなくうつしかがみの複製品を収集することも成功させた。


ダートリ1「よし…これで戦力は整ったな」

ダートリ2「これならば伝説の鳥ポケモンの捕獲もできよう」
 ▼ 54 ビエ@ナナシのみ 24/01/21 16:56:20 ID:oG9IwoP. NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
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 ▼ 55 オップ@スモークきりみ 24/01/23 16:19:48 ID:hoCUykjM NGネーム登録 NGID登録 報告
必要な品々を揃えることに成功した彼らは一度ゲーチスの元へ戻ることにきめた。自身の本拠地で一度本格的な戦力強化を行う算段だ。そこではどうぐプリンターを完成させたシナベと、満足そうにどうぐ生成を行うゲーチスが待っていた。


ダートリ3「ゲーチス様、只今戻りました。」

ゲーチス「待っていましたよダークトリニティ。それより見てみなさい、このどうぐプリンターの圧倒的な力を!」

ダートリ1「なんと…」


戻ってきた彼らを出迎えたのは所狭しと並べられた道具の数々。それはマスターボールだけにとどまらず、タウリンをはじめとした育成アイテムやいのちのたまなどの強力なアイテムが見受けられ、彼らにとっての戦力強化としては申し分ないものであることを理解させるに至った。


ダートリ2(なんという壮観な並びだ…)

ダートリ3(これならば育成アイテムを盗む必要はなかった気がするが、黙っておくか…)

ゲーチス「フフフ…これら全てが我々の力となる。あなた達も好きなものをとっていきなさい」

ダートリ1「はっ…ありがたき幸せ」

ダートリ2「よし、これならば手早く調整が済みそうだ」

ダートリ3「育成が終わったらすぐに3鳥の捕獲の準備をしよう」

シナベ(皆さんごめんなさいごめんなさいごめんなさい…)

ゲーチス「フフフ…期待していますよ」
 ▼ 56 ッフロン@はっきんだま 24/01/23 19:13:15 ID:na/./Tlw NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
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 ▼ 57 コガシラ@おんみつマント 24/01/27 01:10:39 ID:P/qYuBEk NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
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 ▼ 58 ルーラ@ラティアスのおやつ 24/01/27 17:00:00 ID:7ZSgcU0o NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ゲーチス「さてと…向こうでは管理人さんが行動を始めている頃でしょうかね」


ゲーチスはダークトリニティが退席したことを確認すると、海の向こうの学園へと思いを馳せる。そこでは彼の予想通り、キタカミハゲの手により新たな混乱が齎されていた。


ゼイユ「キビキビー!」

ハルト「おわっ!?ゼイユ!?」

スグリ「ハルト!久しぶりで申し訳ないけど助けて!」

カキツバタ「おっ、元チャンピオンにゼイユじゃないか。久しぶりだねぃ」

スグリ「…………」イラッ

ワタシ「コラーーー!」

ワタシ「元チャンピオン、元チャンピオンと、私怨で粘着されるスグの気持ち、考えたこと、あんのかーーーーー!!!」



外に出てきたハルトと四天王達の元に、無表情で奇妙な踊りをしながら移動するゼイユ、切羽詰まった様子のスグリ、何故かそれについてきたスグリの追っかけ生徒であるワタシがやってきた。どうやらゼイユの様子がおかしくなり困っているようだ。


ハルト「えと…このうるさい人は置いといて…ゼイユはどうしちゃったの?」

スグリ「わかんねぇ…ちょっと目を離した隙にこうなってたんだ…わや怖かったべ…」

ワタシ「スグを苦しめる奴は許せない!」

ハルト「ふむ…どうすればいいんだろう…」
 ▼ 59 イガニ@ふるびたかいず 24/02/03 15:36:49 ID:sxA.i73Y NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
タロ「うーん…でもゼイユ、いつもこんな感じなような…」

ネリネ「いくらゼイユといえど、突拍子もなく理解不能な行動をするとは考えにくいかと」


ゼイユなら平時でも奇行に走ってもおかしくないという思いもあり、なかなか対処法が思いつかない学生達。そこに何食わぬ顔で近づくのは、件の黒幕である。


キタカミハゲ「いやはや…シアノ校長に招かれてきてみれば…何やらお困りのようですね」

一同「!!」

スグリ「か…管理人さん!」

キタカミハゲ「やぁスグリ…どうやらこちらでは頑張っているようですね」

カキツバタ「誰だねぃ?このおっさんは…」

ハルト「この人はスグリやゼイユの実家があるキタカミの里の管理人さんだよ…そんなことより管理人さん!大変なんだ!」


ハルトはこれまでの経緯をキタカミハゲに話し、解決策を彼に求めた。彼は野望を表情に出すことはなく、うんうんと頷いたのち、周りからは信じられないような提案を行う。


キタカミハゲ「確かに大変なのもわかりますが…焦っても物事の解決にはならない。ここは餅でも食べて一服しましょう?」
 ▼ 60 ダツボミ@ベリブのみ 24/02/03 17:21:23 ID:DRDMO3pw NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
支援
 ▼ 61 ギガナイト@じめじめこやし 24/02/09 12:06:43 ID:enYkt4.s NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ハルト「えっ…こんな時に餅って…」

ネリネ「理解不能。あまりに悠長すぎるかと」


あまりにも突拍子もない提案…当然そこにいた面々は困惑し、餅を食べるなどということはしない。しかしただ一人、その判断から逸脱した行動をとった人間がいた。


ワタシ「コラーーー!!!」

ワタシ「せっかく作られたのに、食べられずに放置されるモチの気持ち、考えたこと、あんのかーーーーー!!!」

スグリ「えっ?ワタシお姉ちゃん流石にそれは…」

ワタシ「モグモグ…」

キタカミハゲ「………」


スグリの言葉が耳に入る間もなくキタカミハゲの餅を口に運んだワタシ。周囲の心配とは裏腹に、特に問題もなさそうに平らげたように見えたが、当然ながら餅を食べ終えた彼女の様子は異常をきたすことになった。


ワタシ「キ…キビキビー!」

一同「!?」

キタカミハゲ「ふっふっふ…傀儡がまた一人増えましたなぁ…」
 ▼ 62 クリン@ながねぎ 24/02/10 08:15:17 ID:ZebAvXlU NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
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 ▼ 63 ロエッタ@みっけポン 24/02/10 17:56:52 ID:M.q2itQk NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
スグリ「えっ……え?」

ハルト「餅を食べた人がおかしくなった!?」

キタカミハゲ「はっはっは、やはりモモワロウ様の餅の力は絶大ですなぁ…」

モモワロウ「モッ…」

タロ「なんですかあのポケモンは!かわいすぎですよ〜!」


なんと餅を食べたバカな生徒の一人がゼイユと同様キビキビなどとのたまりながら奇妙な踊りを始めたではないか。その元凶たるポケモンがキタカミハゲの背後より現れる。


キタカミハゲ「しはいポケモンモモワロウ様…彼の作る餅を食べた者は皆キビキビダンスの餌食となるのですよ」

カキツバタ「なるほど…やることは可愛くないねぃ」

キタカミハゲ「さぁモモワロウ様!奴らを皆傀儡にしてくださいな!」

モモワロウ「モ…モ…」

スグリ「みんな!アイツの吐き出す餅を食べないように注意するべ!」

モモワロウ「モ モ ワ ロ ウ ! !」
 ▼ 64 トライク@カセキのリュウ 24/02/15 18:50:44 ID:rIBEdA4A NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
キタカミハゲの指示に合わせてモモワロウが餅を生成し、ハルト達に向けて撃ち放った。しかし、予め餅の危険性を理解していた一行は口をつぐみ、誰一人それを食べることはなかった。

ハルト「いてて…皆大丈夫?」

タロ「な…なんとか大丈夫です!」

アカマツ「あいつ!食べ物を粗末にするなんて!!」

キタカミハゲ「ふむ…流石にそう簡単にはいきませぬか…」

キタカミハゲ「ならば傀儡たちよ!彼奴等を始末するのだ!」


モモワロウによる洗脳作戦に失敗したキタカミハゲは、なんとゼイユとワタシお姉ちゃんをけしかける作戦に出たのだ。二人はポケモンを繰り出し、ハルト達に迫る。


ゼイユ「キビキビー!」

ヤバソチャ「ソ…ソチャ!?」

ワタシ「キビー!!!」

カミッチュ「ッチュ!?」

カキツバタ「どうやらやるしかないみたいだねぃ」

ネリネ「盟友ゼイユのため、ここは本気を出させていただきます」
 ▼ 65 イリュー@ヨーギラスのツメ 24/02/27 20:36:03 ID:bMnEEer6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
続き待っとるで
 ▼ 66 ーラオス@タマゴけん 24/03/07 13:45:00 ID:z8bIcWeo NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
カキツバタ「ブリジュラス、奴らの支配を解くよい」

ネリネ「メタグロス、時間内に終わらせましょう」

ブリジュラス「ブリブリブリブリ!」

メタグロス「アカーン!!」

おやつおやじ「ほう、面白い…」

友(?)のピンチに先陣を切ったのはカキツバタとネリネ。2人はいきなりエースポケモンを繰り出し、操られた2人の制圧にかかる。

カキツバタ「ブリジュラス、バークアウトだねい」

ブリジュラス「ブッチッパ!」ブワッ

ヤバソチャ「ソチャッ!?」

ネリネ「メタグロス、れいとうパンチ」

メタグロス「アガー!」バコッ

カミッチュ「」

ワタシ「出オチするカミッチュの気持ち、考えたこと、あんのかキビーーーーー!!!」

ゼイユ「ヤバソチャ、キビキビシャカシャカほうよおおおおおおお!!!!!!」

ヤバソチャ「ソチャーッ!」ジョバー


スグリの囲いというだけで別段戦闘慣れしているわけではないワタシお姉ちゃんのカミッチュは瞬殺されてしまったが、リーグ部で鍛えられたゼイユのヤバソチャはブリジュラスの攻撃を耐え反撃に出る。これにより、ネリネとカキツバタは足止めを食らってしまった。
 ▼ 67 スブレロ@クイックボール 24/03/07 14:03:06 ID:cnMwGd0g NGネーム登録 NGID登録 報告
続きキタ━(゚∀゚)━!
 ▼ 68 ッパ@リバティチケット 24/03/08 17:50:34 ID:ggmsvR0o NGネーム登録 NGID登録 報告
おやつおやじ「さて…君たちはボク達が纏めて相手をしようか」

スグリ「纏めて?随分なめられたもんだべ…!」

アカマツ「そうだそうだ!こっちにはブルベリーグの元チャンピオンに現チャンピオン、それに四天王達だっているんだぞ!」

ハルト「管理人さん…容赦はしませんよ!」


向こうでカキツバタ達が戦っている隙に、キタカミハゲは残りのメンバーに対する宣戦布告を行った。しかしアカマツの言うように生徒陣は圧倒的実力派揃い…どう考えてもキタカミハゲの分が悪いように見える。しかし、彼の表情から余裕が消えることはない。


キタカミハゲ「さぁ…管理を始めましょうか!」

モブ生徒達「!!」シュババババッ

タロ「なっ……!?」


奴の掛け声と同時、背後に無数の気配が現れる。その正体は洗脳された無数のブル学の生徒達。ワタシとゼイユを嗾けた一瞬の隙に、予め洗脳しておいた生徒達を呼び寄せていたのだ。


モブ生徒1「キビキビー!」

モブ生徒2「キビー!」

モブ生徒3「タロシコ!」
 ▼ 69 ルロック@たいりょくのハネ 24/03/14 22:40:09 ID:SM42dj9Q NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
アカマツ「うわっ!なんだこいつら!」

ハルト「洗脳されてるみたい…どうやらこの人達もどうにかしないといけないみたいだ」

スグリ「わやじゃ…人数が多すぎるべ…」


いくらブル学有数の戦力が集結しているとはいえ、圧倒的な質量を前にしては多勢に無勢というものだ。そこにいた面々の殆どは有象無象の相手をすることを余儀なくされ、必然的にキタカミハゲとスグリが一騎打ちを行う形となった。


スグリ「管理人さん…あんたなんでこんなことを!」


嘗ての癇癪とは違う義憤を募らせるスグリ。彼の問いかけにキタカミハゲが返した答えは、反吐が出るほど凄まじいものであった。


キタカミハゲ「キータカミカミ!そんなこと決まっているでしょう!!」

キタカミハゲ「あたしはね…ともっこたちを蘇らせ、そしてオーガポンをとっ捕まえて思いのままに操り、世界を管理する計画を立てていた…」

キタカミハゲ「しかしお前たちが下らぬ林間学校など行ったことによりともっこ達は四散、オーガポンはあのガキの元に…私の夢は崩れ去ったのだ」

キタカミハゲ「しかし!あの人が私にチャンスを与えてくれたのですよ!再びこの世界を管理するね!!」

スグリ「な…なんてことを…それじゃ、管理人さんは今まで…!」
 ▼ 70 ジョット@あおのディスク 24/03/16 23:15:18 ID:hMIs4AQ2 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
キタカミハゲ「当然、管理人などというしょぼい役職は飾りにすぎませんよ…さて、お喋りが過ぎた、早いところ"ウラ祭り"を始めましょうか」


本性を表した管理人の横にモモワロウが並ぶ。いつの間にか構えられたキタカミハゲのモンスターボールは、その霊力に共鳴して禍々しいオーラを纏っていた。


キタカミハゲ「さぁ、スグリも早いとこ管理してやりましょうか!」

ダーテング「コノハゲー!」

オンバーン「チガウダロー!」

スグリ「くっ…!」

スグリ「ニョロトノ、カイリュー、頼むべ!」

ニョロトノ「モーオコ」

カイリュー「デスヨ!」


ポケモンを繰り出したキタカミハゲに対抗し、スグリも自慢の手持ちを繰り出した。背後では仲間たちが必死に大勢の生徒を食い止めている。その思いを無駄にはせんとスグリは2匹に指示を飛ばした。


スグリ「ニョロトノ、オンバーンにれいとうビーム!カイリューはダーテングにぼうふう!」

キタカミハゲ「ふむ…ダーテングはカイリューにねこだまし、オンバーンはおいかぜ」
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