ペパー「今のうちにハルトの部屋漁るぞ」ネモ「乗った」ボタン「おけー」

ハルト「ここが僕の部屋だよ。適当にくつろいでってよ」

ネモ「はーい」

ボタン「ういー」ﾀﾞﾗｰﾝ

ペパー「ボタンはくつろぎすぎちゃんだぜ」

ハルトママ「みんなー、食後のおやつはどう？」

ボタン「おやつっ！！」

ネモ「いいんですか？いただきたいです！」

ペパー「オレもまだまだ腹ペコちゃんです！」

ハルトママ「うふふ。すぐに用意するから待っててね」

ハルト「ママ、手伝おうか？」

ハルトママ「あら、みんなにいいところ見せたいのかしら？」

ハルト「い、いつも手伝ってるもん」

ハルトママ「そういうことにしておいてあげるわ。それじゃあよろしくね」

ハルト「そういうわけで行ってくるねー」

ペパー「……よし、行ったな。今のうちにハルトの部屋漁るぞ」

ネモ「乗った！」

ボタン「おけー」

モモワロウ「モーモッモッモッモ！」ｹﾞﾗｹﾞﾗ

ゼイユ「あんたの仕業ねモモワロウ！？スグリを元に戻しなさい！！」

ハルト「ゼイユ、ボールだ！モモワロウをボールに入れて！！」

ゼイユ「ここに落ちてるやつがそうかしら！？ええい戻りなさいモモワロウ！！」

モモワロウ「モギャァァァァ……！」ｼｭｩｩﾝ

スグリ「……わやじゃ？」ﾋﾟﾀｯ

ハルト「正気に戻ったかな？おはようスグリ」

スグリ「わ、わやじゃ！ハルトの顔が目の前に……！///」

ゼイユ「いいから早く退いてあげなさいよ！」ｹﾞｼｯ

スグリ「わやじゃ」ﾄﾞｻｯ

ハルト「何も蹴らなくても……」

ゼイユ「だって！！あ、……ｱﾀｼﾉﾐﾗｲﾉﾀﾞﾝﾅｻﾏ……を守るためよ！！仕方ないでしょ！？」

ハルト「え？なんだって？」

スグリ(目が覚めた時の体勢、間違いなくあん時のねーちゃん達と同じだったべ。今までは性別の壁に囚われてて気付いてなかったけども……やっぱり俺もハルトのことちゃんと好きなんだな！！///)

ハルト「ふわぁー……そんなことよりもう疲れたよ。早く寝たーい」

スグリ「わやじゃ！ご、ごめん……えと、それじゃすぐに布団用意しなきゃ……」

ハルト「布団？ベッドあるじゃん」

スグリ「あ……そっか。ハルトはお客様だし俺のベッドで寝てもいいべ。どちらにしろ俺用の布団敷かなきゃ」

ハルト「えぇー？そんなのめんどくさいでしょ。一緒にベッドで寝ようよー」

スグリ「わやじゃ！？///」

ゼイユ「そうしなさいよ。あたし布団敷くの手伝いたくないわよ。面倒だし」

スグリ「で、でも……」

ゼイユ「あんた達2人ともちっこいから狭くないでしょ？」

スグリ「スペースは十分だけども……///」

ハルト「じゃ決まりだね！ほらおいでよスグリ〜」

スグリ「う、うん……///」

ゼイユ「ふわぁ……あたしも寝るわ。おやすみー」

ハルト「おやすみ〜」

スグリ(眠れない夜になりそうだべ……///)

ペパー「なーんて状況になってんのかねぇ今ごろ。羨ましすぎちゃんだぜ……」

ペパー「対してオレはこの二人部屋に一人宿泊かぁ。うおっ……！寂しすぎちゃんかよ……っ！」

マフィティフ「バフー！」

ペパー「おっと、そうだったな。ポケモン達がいるから寂しくないちゃんだぜ！」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

マフィティフ「バフォ〜ン♪」

ペパー「……だが一旦戻ってくれるか」

マフィティフ「バフ！？」ｼｭｩｩﾝ

ペパー「……ある意味一人部屋になったのはラッキーちゃんだぜ。一緒に温泉入った時にたっぷり目に焼き付けたハルトのイダイナキバで致し放題だからな！！」ｼｺｼｺ

フトゥー「ペパー…」

ボタン「ふぃー、お腹いっぱい。もう入らーん」

ネモ「美味しかったねーキタカミ料理！それにしてもボタンってさ、意外と沢山食べる子なんだね！ハルトの家遊びに行った時も思ったけど」

ボタン「意外か？こんな細っちい体のくせにってか」

ネモ「くせにとかそういう言い方してないけど」

ボタン「ふーんだ！どうせうちはどんだけいっぱい食べてもネモみたいな胸にはなれないですよーだ」

ネモ「もうー！その話ばっかりやめてよー！私だって好きでこうなったわけじゃないもん！！」

ボタン「もう寝る！」ﾊﾟｻｯ

ネモ「突然のふて寝どうした？一人で寂しくしてるペパーの部屋に遊びに行こうよ。って言うと思ってたのに」

ボタン「おっ、いいねそれ」

ネモ「でしょー！？せっかくの旅行なのにもう寝ちゃうなんて勿体ないよ！」

ボタン「旅行といえば……枕投げ！！」

ネモ「というわけでペパー遊びに来たよー！！」ｶﾞﾁｬｯ

ペパー「え？」ｼｺｼｺ

ネモ「あっ……」

ボタン「は……？」

ペパー「……」ｼｺ…

ネモ「お、お邪魔しましたー！！」ﾊﾞﾀﾝｯ

見られても続行するのか…

支援

翌朝


ネモ「……」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

ボタン「……」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

ペパー「いやー、朝っから美味え飯が食えて最高ちゃんだな！な！？」

ネモ「うん……」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

ボタン「そだねー……」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

ペパー「お！？ボタン、よく見たらちょっといつもと感じ違くね？」

ボタン「……そう？気のせいでしょ」

ネモ「うんうん気のせい。そんなことより早く食べたらどうですか、ペパーさん」

ペパー「なんで敬語！？なんでさん付け！？人の機嫌取るのって難しいな。そんなに嫌なもん見せちまったか？」

ハルト「みんなおはよー！」

ペパー「ハルトぉ！助けてくれよおおおお！！」

ハルト「ど、どうしたの一体」

ペパー「ネモとボタンが昨日からずっとあんな感じなんだ」

ネモ「ハルト！おっはよー！」

ボタン「おはー！気持ちのいい朝だね」

ハルト「いつも通りじゃん。あ、もしかして……ボタン、いつもとちょっと感じ違うね」

ネモ「寝癖酷かったから私のウェーニバルが整えてあげたんだー」

ハルト「そうなんだ！とっても似合っててかわいいよ」

ボタン「えへへ……そ、そうかな///」

ペパー「オレの時と対応違いすぎちゃんだろ」

ペパー「ところでハルト、今日の予定は決まってるのか？」

ハルト「オモテ祭りとかどうかな」

ボタン「祭り！わたあめ！りんご飴！！」

ハルト「もちろんあるよ〜。あ、そうだ！オモテ祭りにはじんべえって服を着て参加するのが定番なんだよ」

ネモ「聞いたことないなぁ。昨日の商店に売ってるかな？」

ハルト「売ってると思うけど……僕4着持ってるから買わなくても済むよ」

ペパー「なんでそんなに持ってんだ！？」

ハルト「3つはゼイスグ姉弟のお下がり貰ったのと、あとは募金でもらった」

ネモ「早速見せてよー！って……ハルト用のサイズだと私着れるかな！？」

ハルト「あ……そこ考えてなかった」

ボタン「うちなら同じくらいの背丈だし問題なさそうかな」

ハルト「そうだね。ごめん、やっぱりネモとペパーは合うサイズの買ってきて。ボタン、色々あるけどどれがいいー？ちなみに僕が一番よく着てたのはこの緑のやつで……」

ボタン「緑」(即答)

ハルト「はいどうぞ」

ボタン「ふへへ……ハルトの香りがする」ｸﾝｸﾝ

ペパー・ネモ((オレも私もハルトの匂いが染み込んだじんべえ着たかった……！！))

ハルト「着替え完了」

ボタン「お祭り楽しみ〜」

ゼイユ「あら？まだ揃ってないのね」

スグリ「わやじゃ……眠い……」ｳﾄｳﾄ

ゼイユ「もう！人前でくらいシャキッとしなさいよおおおおおおお！！」

スグリ「だって昨日寝れなかったから……」

ハルト「おっすおっす。ネモとペパーならじんべえ買いに行ったよ」

ゼイユ「あっそう。よく考えたらあんたのじゃサイズ合うわけないものね」

スグリ「ボタンさんだけはハルトの着れたってわけか」

ゼイユ(つまりあれはいつもハルトが来てたじんべえ！？羨ましすぎて気絶しそうよおおおおおおおおお！！！)

ボタン「ふっ」ﾄﾞﾔ

ネモ「ただいまー」

ペパー「なんとか買えたぜ」

ハルト「おかえりー。それじゃあ早速みんなで……」

ネモ「そのことなんだけどさ！祭りって結構な人混みじゃない？」

ゼイユ「ん？まあいつも混んでるわね」

ネモ「なら6人で固まって動くのは無理があるんじゃない？ここは2人ずつ3組くらいに分かれて行動するのはどうかなーって」

ゼイユ「確かに。それがいいかもしれないわね」

ペパー(ネモ……まさか！！)

桃沢商店にて

ネモ「どれにしようかなー？」

ペパー「緑にしちまうとボタンとお揃いになっちゃうな。他のにしとくべきか……」

バカップル男「ばーちゃん、これくれぃ」

桃沢「あいよー。温めるかい？」

バカップル女「うちらみたいにアツアツでー」

桃沢「冷めやすいから気をつけるんだよ。2人とも今日も祭りに行くのかい？」

バカップル男「んまあな」

バカップル女「キタカミとかマジ田舎すぎてあそこくらいしかデートスポットないしねー」

ネモ「……！」

ペパー「ほう……」


ペパー(なんて話を聞いたな。ネモはハルトとペアになってデート気分を味わう作戦か！？)

ハルト「ペア活動なんて林間学校を思い出すね」

スグリ「わやじゃ……んだな。今回もハルトとペアになりたいな……///」

ゼイユ「なーに言ってんのよスグ。あんたもハルトも案内する側なんだから。キタカミよく知る同士でペア組んだら意味ないわよ」

スグリ「えぇー！？」

ネモ・ボタン・ペパー(((よっしゃ！これでハルトとペアになる確率が高くなった！！)))

ハルト「クジ作ったよー」

ゼイユ「仕事が早いわね」

スグリ「さすハル」

ネモ「ふぅーっ……！」ｽﾄﾚｯﾁ

ボタン「クジ引きの場合の確率論は……」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

ペパー「ぜってぇ勝つちゃんだぜ……！」ﾒﾗﾒﾗ

ゼイユ「な、何よ。そんなに気合い入れるようなこと？」

スグリ(みんなハルトとペアになりたいんだろうな……)

ハルト「というわけでペア決定っと」

ペパー「うおーっ！！」(歓喜の涙)

ネモ「私はゼイユとかー。そういえばまだポケモン勝負してないね！！」

ゼイユ「あぁ……そういう感じの子ね」

スグリ「わやじゃ……ボタンさん、よろしくだべ」

ボタン「う、うん……よろしくね」

ハルト「なんかごめんねペパー。せっかくの新しい友達とペアの方が良かったでしょ」

ペパー「そんなことねえぜ！一番のダチであるオマエと一緒に居た方がオレは幸せちゃんだぜ……！」

ネモ(ズルいっ！普通こういうのは男女ペアでしょー！！)

ボタン(ペパー許さん！次にクジ引きする時は専用アプリ作って細工してやる……！)

ペパー(嫉妬の目が気持ちいいぜ)

ﾜｲﾜｲｶﾞﾔｶﾞﾔ…

ペパー「うおっ！ここがオモテ祭りの会場ちゃんかよ。思ったより混んでるなー」

ハルト「あんな田舎町のどこにこんなに人がいるんだろうねー」

ペパー「みんな祭りってのが好きなんだな。それにしてもこれじゃあ2人でもはぐれかねないぜ」

ハルト「そうかなぁ？そこまでじゃないと思うけど」

ペパー「いいやそんなことはない！！いいかハルト、そうなってからじゃ遅いんだぜ。知らない土地で1人になっちゃったらオレ泣いちゃうぜ」

ハルト「そ、そう言われても……じゃあ、手繋ぐ？」

ペパー「おうっ！！その言葉を待ってたちゃんだぜ！！」ｷﾞｭｰｯ

オーガポン「ぽにっ！」ｷﾞｭｰｯ

ペパー「え？」

ハルト「オーガポンと」

ペパー「ハメられた……！！」

ネモ「ねえねえ勝負しようよー！」

ゼイユ「あんたさっきからずっとそれじゃないの！キタカミならではの祭りを楽しもうとか思わないわけ！？」

ネモ「失礼な！産まれた時からずっとこれだよー！」

ゼイユ「もっと変よおおおおおおおおおおお！！！！！」

ネモ「だってさ、ブルベリチャンピオンのお姉さんなんだからゼイユも強いんでしょ！？こんなの戦らなきゃ損だよー！！」

ゼイユ「う……あ、あたしだって強いって自負はあるけど、流石にチャンピオンと比べるのは無しよ」

ネモ「分かった！！じゃあ比べないから戦ろう！！」

ゼイユ「そういう問題じゃないわよおおおおおおおおお！！！ああもう分かったわよ！ポケモン勝負すればいいんでしょ！？」

鬼面衆のトップの人「カッカッカ！若人達の戦か？愉快愉快！」

ネモ「あっ！あの人も強そう！！あとで戦りましょー！！」

ゼイユ「あんた誰でもいいのね！？」

ボタン「……」ｽﾀｽﾀ

スグリ「……」ｽﾀｽﾀ

ボタン「あの、えと……いい天気だね」

スグリ「ん……んだな。いい天気……」

ボタン「……ごめん。なんかありきたりなことしか言えなくて」

スグリ「いや……こっちこそだべ」

ボタン(お、おかしいな……ハルトやスター団のみんなとはベラベラ喋ってるのになんで初対面の人が相手だとこうなるんだ！？普段うちってどんな話してたっけ！？)

スグリ(お、おかしいべ……最近はすっかりハルトやリーグ部のみんなと普通に話せてたのに、なんで初対面の人相手だとこうなっちまうんだべ！？普段俺どんな話してたっけ……)

ボタン・スグリ((こんな時ハルトなら……ハルトなら？そうだ！！共通の友人の話をすればいいんだ！！))

ボタン「ねえ、スグリくんってハルトとはどう知り合ったん」

スグリ「ボタンさんってハルトとどう知り合ったんだべ？」

ボタン・スグリ「え？」

スグリ「わ、わやじゃ……まさか同時に同じ質問するなんてな」

ボタン「あはは……変なとこでミラクルって起きるもんだね」

スグリ「俺とハルトは……林間学校の時にペアさなってな。その時仲良くなって……」

ボタン「そのあとは？ブルーベリー学園に留学した時も会ってるはずだよね」

スグリ(あ……やべ。その後のことって人に話せるような内容じゃねえべ)

スグリ「い、いやぁ……学園ではそんな変わった話はなかったべ。無難の仲良く……かな。ボタンさんはどうなんだべ？」

ボタン「えーとうちとハルトの出会いは……そうそう、うちがスター団に絡まれてるとこをハルトが助けてくれたのが始まりでね」

スグリ「わやじゃ！やっぱりハルトはかっこいいべ。それでそのまま仲良くなったわけだな」

ボタン「や、そん時はまだ。そのあと……」

ボタン(あ……やばっ。その後のことって人に話せるような内容じゃないし)

スグリ「そのあと？」

ボタン「な、なんでもない。最初に会った時にそのままお礼して仲良くなったであってる。……あっ！！あそこの屋台でイーブイのおめん売ってるぅー！！」ﾀﾞｯ

スグリ「わやじゃっ！待ってけれ〜！」

公民館

ペパー「というわけで昼飯は公民館で用意してくれてるらしいから一旦帰ってきたちゃんだぜ」

ボタン「ね、お祭りで買ったお土産見せ合いっこしよ」

ペパー「おう、いいなそれ」

ネモ「あーっ！！私ずっと鬼面衆さん探してたから屋台巡れてないや！」

ボタン「そ、そうなん。いつも通りすぎる……」

ペパー「まずボタンは頭につけてるそれか」

ボタン「うん。イーブイおめんね。それからそれからー……」ｺﾞｿｺﾞｿ

ﾊﾟｻｯ…

ペパー「なんか落ちたぞ。漫画？」

ネモ「随分薄い本だね」

ボタン「あっ！！それは……ダメーっ！！」

ペパー「そう言われると読みたくなっちまうちゃんだぜ！」ﾍﾟﾗｯ

ペパー「オマエこれ……エロ本じゃねえか！！」

ネモ「ボタンーっ！旅行先になんてもの持ってきてるの！！///」

ボタン「こ、これは……その……っ！」

ペパー「しかも頭良くてみんなに慕われてるリーダー系ショートカットメガネっ子って……誰かに似てるな」

ネモ「ボタン……自分に似た子の本で感情移入して興奮しちゃう系？」

ボタン「違うっての！！これは、実は……ハルトの部屋で見つけた本！！ずっとお守り代わりに持ってたんよ……」

ネモ「え……？」

ペパー「なん……だと……！？」

ボタン「……黙っててごめん。2人もハルトのこと好きなんは分かってた。けどこの通り、ハルトはうちのことが……」

ネモ「そ……そんなわけないよー！！だってほら、私似の子が出る本！！これもハルトの部屋で見つけたもん！！私もお守り代わりに持ってた！！」

ペパー「オレだってオレ激似の男が出てくるBL本！！ハルトの部屋で見つけたちゃんだぜ！！！この通りな！！」

ボタン「えぇーっ！？」

ついに修羅場か

でも考えてみりゃエロ本って普通一つのキャラや属性に拘って集めることなんて早々ないよな
思春期なら尚更

まぁBLまで行くのはちょっと節操なさすぎだけど

支援

ボタン「ほ、ほんとだ……ネモやペパーそっくり……」

ネモ「でしょー！？つまりハルトは私のことが好きなんだよ！！」

ペパー「いいやオレに決まってるちゃんだぜ！！」

ボタン「絶対うちだよ！！証拠はこれだけじゃないし。普段からハルトがうちを見る目は特別なものを感じ取って……」

ネモ「それも私も感じてるもん！」

ペパー「てか感じてるだけじゃ証拠にならないだろ」

ネモ「もう！私達だけで話しててもラチが開かないね！こうなったら直接本人に……！」

ボタン「ま……待った！」

ネモ「何！？」

ボタン「本当に……それでいいん？もし自分が選ばれなかったら……」

ペパー「お？怖いのか。オレはいいぜ、自信あるから」

ボタン「自信あるからこそ！選ばれなかったらその分相当なショックを受ける。それだけで済めばいいけど……選ばれた人を恨んじゃうかもしれない」

ネモ「……！」

ペパー「……そうかもな」

ボタン「うちは、さ……ハルトが一番大切だけど、その前に2人のことも大切な友達だと思ってん。そんなネモやペパーのことを恨んだり恨まれたり……そういう関係には、なりたくないな」

ペパー「ボタン……わり。オレが間違ってた。オレ達だって親友だもんな！せっかくの楽しい旅行中に仲違いするわけにはいかねえぜ」

ネモ「そうなると……この旅行中が勝負だね。お互いハルトに選んでもらえるようにアピールして、旅行が終わったら彼の気持ちを確かめよう」

ボタン「そん時は恨みっこなし！！そう思えるように、悔いのないように過ごそう」

ペパー「おう！望むところちゃんだぜ！」

ハルト「ふぅー、スッキリした。キタカミセンターにはトイレないから不便だなぁ。みんな何の話してたの？」

ペパー「お、おかえりハルトっ！なんでもないちゃんだぜ」ｱｾｱｾ

ネモ「お祭りで買ったもの見せ合ってただけだよねー」ｱｾｱｾ

ボタン「う、うんうん特に当たり障りのない会話くらいしか」ｱｾｱｾ

ハルト「お祭り土産かー。これ？」ﾍﾟﾗｯ

ペパー「うおっ……！」

ペパー(し、しまったー！！例の本出しっぱなしちゃんだぞ！？)

ハルト「……ねえ、これって」

ペパー「ど、どうしたハルト？その本がどうかしたか？」ｱｾｱｾ

ハルト「いや……な、なんでもないよ。こういうのを女子達に見せるのはどうかと思うよ。ははは……」

ペパー「だ、だよなー！ついうっかりな！ははっ！」

ハルト(いっけねー……僕も同じの持ってる、なんて言っちゃうところだった)

ネモ(ハルトの視線がペパー本にいってる隙に私も片付けないと！……あぁっ！手が滑った！！)ﾊﾟｻｯ

ハルト「ん？」

ボタン(やばっ！なんとかフォローを……あぁっ！うちも滑った！！)ﾊﾟｻｯ

ハルト「んんん？？？」

ネモ「え、えーっとね！これはその……ね！？」

ボタン「違うんよこれはあの……！」

ハルト「これもそれも……僕も同じやつ持ってるよ」

ボタン「へ、へぇ〜、そうなんだぁ」(棒読み)

ハルト「なんてレベルじゃない！！ペパーも、さっきのよく見せて！」

ペパー「お、おう」

ハルト「この折れ曲がり方……カピカピ具合……これ僕のだよね！？ないと思ったらどうして君達が持ってるのさ！！」

ネモ「……ごめんなさい！ハルトの家に遊びに行った時に見つけてついうっかり持ち出しちゃいました！」

ペパー「同じくちゃんだぜ」

ボタン「嬉しくってつい……」

ハルト「う、嬉しい？なんで？」

ボタン「あぅ……えーっとそれは///」

ペパー「だってよぉ……///」

ネモ「私似のもの持ってたらそりゃあ嬉しいよ///」

ハルト「……？似てるって……ああ、言われてみれば」

ネモ・ボタン・ペパー「「「！！！？？？」」」

えぇ…

無意識だとしたらそれはそれで脈アリってことでは？

まさかの

支援ネ

ハルゼイこそ正義

支援

シエンネ

しえ

支援

諦めろ

>>109
やだ

あげ

支援

支援

誰かが受け継いで書くしかない