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背後からNがアデクの肩を掴んだ。
「お前に涙は似合わない」
Nの暗い眼差しにアデクの体がピクッと震えた。
「え、N君」
だがそれ以上はアデクは何も言えなかった。アデクの体をNが抱き締めていた。
不安の中にNの救いの手が入ってくる。
トラウマが引き裂かれ、黒い胸毛があらわになった。
ワシを救う・・・それだけはしないでくれ、頼む!
アデクの涙が一気に腰の下まで溢れ落ちる。
アデクは激しく抵抗した。Nの顔に爪を立て、胸を叩いた。
だが、突然自分の体から力が抜けていくのをアデクは感じた。
「共に生きよう、アデク」
そう言うNの囁きが、アデクの体から力を奪った。
大きく暖かい、太陽のような優しさがアデクの全身を包み込んでいく。
アデクは手の中で希望を握りしめた。