【SS】リーフィア「ブラッキーさん！一緒に帰ろー！」 ブラッキー「帰らない」

キーンコーンカーンコーン…

ｻﾞﾜｻﾞﾜ...　ｻﾞﾜｻﾞﾜ...


ブラッキー「……」ｶﾞﾀｯ

リーフィア「ブラッキーさん！一緒に帰ろー！」

ブラッキー「帰らない」

リーフィア「まあまあそんなこと言わずにぃ！」

ブラッキー「他を当たった方がいい。私以外にもっと適任がいるだろう」

リーフィア「適任とかないって！あたしブラッキーさんと帰りたいの！」

ブラッキー「……どうして私なんだ？」

リーフィア「もっとブラッキーさんと仲良くなりたいからに決まってんじゃん！」

ブラッキー「仲良く？」

リーフィア「そそ！だから〜まずは放課後一緒に帰ろうと思って！」

ブラッキー「………そんな必要はない」

リーフィア「あるよ！めちゃくちゃある！放課後って楽しいイベントいっぱいあるじゃん！寄り道しよ！校則破ろ！」

ブラッキー「破ったらダメだろう……」

リーフィア「んじゃ普通に帰ろ！いいでしょ？ね？あたしブラッキーさんのこと知りたい！」

ブラッキー「わ、分からない……」

〜一日前〜

ｻﾞﾜｻﾞﾜ　ｻﾞﾜｻﾞﾜ

ラランテス「ねー聞いた？今日このクラスに転校生来るんだって！」

エルフーン「知ってる知ってる！やばいよねー！」

ラランテス「クラスがこーんなに盛り上がってるのにリーフィアまだ来ない感じ？」

エルフーン「だねー」

ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ…

ラランテス「おっ！この慌ただしい足音は！」

ｶﾞﾗｯ


リーフィア「やっばーーーーー！！遅刻ーーーーーーッッッ！！！」ｽﾞｻﾞｧｧｧ!


キーンコーンカーンコーン…


リーフィア「イエーイ！セーフ！！」

エルフーン「おはよ〜リーフィア」

ラランテス「朝から元気だね〜」

リーフィア「おっはよー！ってか何で起こしてくんなかったのぉ！」

エルフーン「起こしたよねぇ」

ラランテス「まず自分で起きな」

リーフィア「正論〜！！」

リーフィア「お腹空いた〜朝ご飯食べよ〜」ｺﾞｿｺﾞｿ

ラランテス「食べてなかったの……」


「転校生どんな子かなぁ！」

「可愛い子がいいなぁ……げへへ///」

「男かもしんないじゃん」


リーフィア「きょーふぇんこうふぇーくんほ？」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

ラランテス「らしいよ。でもまだどんな人か分かんないみたい」

エルフーン「女の子だといいな〜！リーフィアは？」

リーフィア「ｺﾞｸﾝｯ……あたし別にどっちでもいいかなぁ。そーゆーの気にしないし！」

「先生来たぞー！」

ｶﾞﾀｶﾞﾀｯ　ｶﾞﾀｯ

ｶﾞﾗｯ

フラージェス「はーい、みなさんおはようございます」

リーフィア「センセーおはよござまーす！」

フラージェス「おはようございますリーフィアさん。朝ご飯はきちんと食べられましたか？」

リーフィア「美味しかったでーす！」

ﾊﾊﾊﾊﾊ…!


フラージェス「さて。みなさんお察しの通り、今日は転校生を紹介したいと思います」

ｻﾞﾜｻﾞﾜ…!　ｻﾞﾜｻﾞﾜ…!


リーフィア「わくわく♪」

フラージェス「どうぞ入ってきて下さい」

ｶﾞﾗｯ


ブラッキー「……」


リーフィア「おー！」

「おおぉぉ……！」

「男？女？」

「何かカッコいい！」

フラージェス「今日からクラスの一員になるブラッキーさんです。共に勉学に励みましょう！」

ブラッキー「……」

フラージェス「ではブラッキーさんからもご挨拶を」

ブラッキー「……」

フラージェス「……ブラッキーさん？」

リーフィア「ん〜？」

ブラッキー「……ブラッキーです。よろしくお願いします」ﾍﾟｺｯ

ﾜｰ!　ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

フラージェス「ブラッキーさんの席は後ろの……」

リーフィア「はーい！はいはいはいはーい！！ここ、ここー！あたしの隣ー！！はいはーい！」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ

フラージェス「あちらの席に」

ブラッキー「はい」

ｽﾀｽﾀ　ｽﾄﾝ

リーフィア「んふふ〜よろしくねブラッキーさん！」

ブラッキー「ああ……よろしく」

リーフィア「ねねね、ブラッキーさんってイーブイの進化系だよね？あたしも一緒一緒！」

ブラッキー「そうだな」

リーフィア「あたし石使ったけどブラッキーさんどうやって進化したの？」

ブラッキー「それは……」

リーフィア「どこ住んでる？部活何入る？ってゆーか今日バトル学の授業あるんだって！だるくない？」

ブラッキー(よく喋る子だな……)

フラージェス「リーフィアさ〜ん？まだホームルーム終了の挨拶をしていませんよ？」

リーフィア「あー！すみませーん！」

ﾊﾊﾊﾊﾊ…!

リーフィア「あはは〜やっちゃった〜」

ブラッキー「……」

支援

なんだかポケモンだけになるけどストーリーになりそうで面白くなるぞ

元ネタ何？

〜休み時間〜

ポポッコ「どこから来たの〜？」

ブラッキー「ここから北の方……」

ヒノヤコマ「キョーダイいる？」

ブラッキー「兄が一人……」

ムウマ「趣味はー？」

ブラッキー「鍛えること……」

ハクリュー「じゃあ得意な技は？」

ﾜｲﾜｲ　ｶﾞﾔｶﾞﾔ


リーフィア「すごー！ブラッキーさん大人気じゃん！めっちゃ質問攻め！」

エルフーン「な、何か答え方が機械的なような……」

ラランテス「緊張してんのかな？」

リーフィア「転校初日だもんね〜分かる〜！」

ラランテス「転校したことないでしょ」

リーフィア「ってゆーか今『鍛える』って言ってたけど……ブラッキーさんバトル学の成績良いのかな？」

エルフーン「え？さぁどうだろ……」

リーフィア「聞いてみよ！ねーブラッキーさーん！！」

ブラッキー「ん？」

リーフィア「ブラッキーさんってバトル得意ー？」

ブラッキー「まあ……それなりには」

リーフィア「やっぱ得意だって！すごくなーい！？いいなー！あたし自分の技ヘナチョコだから〜」

ブラッキー「……どうも」

エルフーン「ブラッキーさんって」

ラランテス「クール……」

支援

〜バトル学の授業〜

ウインディ「それでは、始めッ！」

オコリザル「ぬおおぉぉぉぉーーーっ！」ﾀﾞｯ

ブラッキー「……」

オコリザル「きあい……パーーーンチ！！」ﾌﾞﾝｯ!

ブラッキー「！」ｻｯ


ドゴッ！


オコリザル「イテェェェ！！避けられた！！」


ブラッキー「」ｷｭｲｲｨｨ…


オコリザル「ぬッ！？」

ブラッキー「はぁッ！！」


ドォォォォォンッ！


オコリザル「イテェェェ！！当てられた！！」ｽﾞｻﾞｰｯ

ブラッキー「……」ｼｭﾀｯ


ウインディ「ふむ。『あくのはどう』か」

「負けるなー！オコリザルー！」

「ブラッキーさんも頑張れー！」

リーフィア「おぉー！ブラッキーさんすごー！がーんばれー！」

>>12
訂正
きあいパンチ→ドレインパンチ

オコリザル「いくぜェェェェェ！！全身全霊のォ！！すてみタックルーーーー！！！」ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ


ウインディ「あっ！コラ！」ﾊﾞｯ

「え、ちょ、こっち来た……！」

「オコリザル！止まれ！」


ブラッキー「」ｶｯ!

オコリザル「おおぉ！？か、体が動かねえぞ……！？」ﾋﾟﾀｯ

ブラッキー「サイコキネシスだ」

ﾌﾜｯ

オコリザル「うぎゃ！」ﾄﾞｽﾝ

ウインディ「両者、そこまで！」


ブラッキー「」ｽﾀｽﾀ

リーフィア「ブラッキーさんお疲れー！」

ブラッキー「どうも……ありがとう」

ラランテス「すごかったよ！」

エルフーン「ねー！びっくりした！」

ブラッキー「……ありがとう」


ウインディ「全く、これは授業だから高威力の技は使用禁止だ！ルールを守って授業に取り組むように！」ｶﾞﾐｶﾞﾐ

オコリザル「すみませぇ〜ん……」

〜国語の授業〜

プクリン「は〜いそれでは♪教科書25ページを開いて下さい♪」

リーフィア「国語の授業眠くなるんだよねぇ〜しかもプクリン先生の声めっちゃ心地良いから……」

ブラッキー「……」ﾁﾗｯ

リーフィア「ふわぁぁぁむにゃむにゃ……んっ？」

ブラッキー「……」ﾌｲｯ

リーフィア「ねえねえ〜ブラッキーさん眠くなんないの〜？」

ブラッキー「私は別に……」

リーフィア「マジ？やばいね〜あたし国語はいっつも睡魔と戦ってるよ〜午前中は朝ご飯食べて眠くなるし〜午後はお昼ご飯食べて眠くなるし〜」

ブラッキー「そうだな……」

リーフィア「ってか見てこのページ、挿絵一個もないよ？文字ギッシリじゃない？マジ辞書レベルなんですけど」

ブラッキー「あの……」

リーフィア「あれ？そーいえばブラッキーさん、教科書なくな……」

プクリン「誰かここの段落を読んでくれる人は〜……あっ、じゃあブラッキーさん読んでくれますか？」

ブラッキー「……」ｶﾞﾀｯ

リーフィア(え？)

ブラッキー「……メタグロスは激怒した。必ず、かの邪智暴虐の王を除かなければならぬと決意した。メタグロスには政治がわからぬ。メタグロスは、村の牧人である。笛を吹き、メリープと遊んで暮して来た……」ﾍﾟﾗﾍﾟﾗ

ｻﾞﾜｯ!

リーフィア(えっ……！もしかして教科書の内容覚えてんの！？)

プクリン「ブラッキーさん……教科書の内容を覚えてるんですか！？素晴らしいです！みなさんもブラッキーさんを見習うように！」

リーフィア「いやマジ無理だって！！」

〜

リーフィア「いやーブラッキーさんマジすごいねー！！大活躍じゃん！！」

ブラッキー「た、たまたまだ……」

リーフィア「だってバトル学のあの動きヤバかったもん！こうサーって避けて、ビュンッ！って技撃ってさぁ！めっちゃカッコよかった！」

ブラッキー「……ありがとう」

リーフィア「あとさっきの国語の授業もさー！今日やるとこ全部覚えてたんでしょ！？ヤバくない！？天才じゃん！もしかして数学とかも得意！？」

ブラッキー「まあ一応……」

リーフィア「すごー！天才じゃんー！神じゃんー！」

ブラッキー「か、神……？」

リーフィア「あたし全然勉強出来ないからマジうらやまー！」

ブラッキー「……それより、次は移動教室じゃないか？」

リーフィア「うわっ！そうじゃん忘れてた！準備しなきゃ！」



キーンコーンカーンコーン…

リーフィア「は〜〜〜！お昼だお昼〜〜〜！至福の時〜〜〜！！」

リーフィア「ブラッキーさん！お昼一緒に食べ……ってあれ？ブラッキーさん？」ｷｮﾛｷｮﾛ

リーフィア「おっかしーなー……さっきまでいたんだけどな……」

エルフーン「どしたの？」

リーフィア「ブラッキーさんどっか行っちゃった……誘おうと思ってたんだけどなぁ〜」



ブラッキー「……」ｽﾀｽﾀ

ブラッキー「……はぁ……」

ｼｴﾝﾈ>o'ω'o<

「ブラッキーさんってバトルも勉強も出来てスゲーよなー！」

「分かるー！文武両道、スーパー転校生だよね！」

「でもちょっと近寄りがたいというか……」

「クールだよな〜」

リーフィア「みんなブラッキーさんの話題で持ちきりだね〜」

エルフーン「リーフィアずっとブラッキーさんにちょっかいかけてたよね」ｹﾗｹﾗ

リーフィア「ちょっかいじゃないも〜ん、コミュニケーションだも〜ん」

ラランテス「ブラッキーさんどこ行っちゃったんだろ？どっかで食べてんのかな？」

エルフーン「さぁ〜……？」

リーフィア「おいひ〜」ﾓｸﾞﾓｸﾞ


〜放課後〜

リーフィア「はぁ〜あ……」ﾄｺﾄｺ


エルフーン『ゴメーン！明日日直だから準備しなきゃ……先帰ってて！』

ラランテス『先生に呼ばれてて……悪いけど先帰って！』


リーフィア「まさか二人とも用事あるなんて……つまんないなぁ……せっかく遊ぼうと思ったのにぃ」

リーフィア「よーし！今日は家でゆっくりお菓子食べてゴロゴロしよ！」

リーフィア「あ〜今日雑誌の発売日じゃん〜買わなきゃ」ﾄｺﾄｺ

リーフィア「……あれっ」ﾋﾟﾀｯ


〈　工事中につき通行止め　ご協力をお願い致します　〉


リーフィア「え〜！通行止め〜！？しゃーない、回り道しよ」ｸﾙｯ

リーフィア(ここの道通ったことないんだよね〜コンビニか本屋どっちでもいいから行けないかな〜)

リーフィア「……んっ？」


マニューラ「んで、あの野郎共の泣き顔に氷ぶつけてやったってワケよ！」

グライガー「ギャハハハハ！サイッコー！」

コノハナ「今度は全員でボコってやろーぜ！」

ワルビル「おもしれぇ！」

リーフィア(通れないんですけど……絡まれるとめんどくさそ〜でも別の道探すのはもっとめんどい……)

リーフィア(う〜ん……ま、知らん顔してチャチャっと通れば大丈夫っしょ！道塞いでる方が悪い！うん！)

リーフィア「ごめんね〜……ちょっと通して」

マニューラ「ギャハハハハ！」

リーフィア「ねえ！」

マニューラ「あ？」

リーフィア「ごめんね〜ちょっと通りま〜す。ごめんね〜」ｽﾀｽﾀ

マニューラ「……おい」

リーフィア(無視無視！)ｽﾀｽﾀ

マニューラ「おっと」ｻｯ

リーフィア「むっ……ちょっと通してよ！」

マニューラ「誰に向かって口聞いてんだコラ」

リーフィア「知らない！ってゆーか邪魔！どいて！」

マニューラ「あぁん！？生意気だなテメェ！」

リーフィア「道塞ぐ方が悪いんじゃん！せっかくさっさと通り抜けようとしたのに！他の人のメーワクになるでしょー！」

マニューラ「テメェ……おい、お前ら」

グライガー「おう！」

コノハナ「へへへ……」

ワルビル「ヒヒッ……」

リーフィア「な、何……」ﾋﾞｸｯ

マニューラ「フン……知らねェなら教えてやるよ」ｷﾞﾗｯ

リーフィア(よ、よく見たらコイツめっちゃ鋭い爪持ってる……！)

マニューラ「俺に歯向かうとどうなるかってことをなァ！！」

リーフィア(やばっ……！)ｷﾞｭｯ


ドガッ！！

支援ね

マニューラ「グエェェェ！！」ﾄﾞｼｬｯ

グラ・ワル・コノ「「「リーダーぁぁぁ！！」」」

ブラッキー「……」ｼｭﾀｯ

リーフィア(ブ、ブラッキー……さん？今のって確か『アイアンテール』……？)

ブラッキー「」ｸﾙｯ

リーフィア「！」

ブラッキー「……怪我はないか？」

リーフィア「へ！？う、うん！だいじょぶ！ほら見て！」

ブラッキー「そうか……」


ブラッキー「なら……よかった」ﾆｺｯ


リーフィア「……！！」

ブラッキー「ここは危ない。早く逃げ……」

ワルビル「のヤローーー！！」ﾊﾞｯ

リーフィア「前！前！」

ブラッキー「はァッ！！」ﾄﾞｶﾞｯ

ブラッキー「キミが怪我をするといけない。だから早く……」

コノハナ「うおおおおお！！」ﾊﾞｯ

リーフィア「右！右！」

ブラッキー「ふッ！」ﾄﾞｺﾞｯ

ブラッキー「私は向こうから通ってきたんだ。ここを出れば広いところへ出られるから……」

グライガー「おりゃあああああ！！」ﾊﾞｯ

リーフィア「左！左！」

ブラッキー「あくのはどう！！」ﾄﾞｫｫﾝ

ブラッキー「だからキミは……」

リーフィア「話は後でいいって！！」

マニューラ「イテテテ……ブラッキーィィィ！！テメェェェェェェ！！」

ブラッキー「こっちだ！走れ！」ﾀﾞｯ

リーフィア「う、うん！」ﾀﾞｯ

〜

リーフィア「あーびっくりした……ブラッキーさんマジありがと〜〜〜！超カッコよかった！」

ブラッキー「ああ……キミに怪我がなくてよかった」

リーフィア「ってかあの人めっちゃキレてたけどヤバくない？名前知ってたけどもしかして知り合……」


マニューラ「ブラッキーーーーー！待ちやがれェ！！」


リーフィア「ウソー！追いかけてきた！」

ブラッキー「学校が変わってもしつこいな……」

マニューラ「今日こそ決着着けてやる！覚悟しやがれ！！」ｷﾞﾗｯ

リーフィア「やばっ！マジギレなんですけど！怖すぎ！」

ブラッキー「……キミは早く逃げてくれ」

リーフィア「え！？いやいやブラッキーさん置いて行けないって！」

ブラッキー「なら……下がっててくれないか？」

リーフィア「で、でもぉ……！」


ブラッキー「大丈夫だ。絶対近付けさせないから」


リーフィア「……！！」

マニューラ「何ゴチャゴチャ行ってんだ！？お前ら行け！！」


グラ・ワル・コノ「「「ウオオォォォォォォ！！！」」」ﾊﾞﾊﾞｯ


ブラッキー「……」ﾀﾞｯ

リーフィア「あっ！」

ワルビル「かみくだいてやらァ！」ｸﾞﾊﾞｯ

ブラッキー「」ｽｶｯ

ワルビル「ングッ！？」ｶﾞﾁｯ

ブラッキー「アイアンテールっ！！」ﾄﾞｶﾞｯ!

ワルビル「グギャ！！」

コノハナ「クソー！はっぱカッターをくらえ！！」ﾋｭﾋｭﾝｯ

ブラッキー「サイコキネシス！！」ｶｯ!

コノハナ「へへーん、俺には効かね……」

ﾋﾟﾀｯ

コノハナ「え！？は、はっぱカッターが止まった！！」

ブラッキー「……返すぞ」ﾌｲｯ

ﾋｭﾝﾋｭﾝﾋｭﾝﾋｭﾝｯ!

コノハナ「いだだだだだ！！」

ブラッキー「あくのはどう！！」ﾄﾞｫｫﾝ

コノハナ「うわぁぁぁぁぁ！！」

マニューラ「何やってんだー！しっかりしやがれ！！」

ブラッキー「」ﾀﾞｯ!

マニューラ「なっ……！来るか！？」ｻｯ


グライガー「ハッハッハー！くらえシザークロスーーー！！」ｸﾞｫｫｫ


ブラッキー「ふｯ！」ﾋﾟｮﾝｯ

マニューラ「ギャッ！！」


グライガー「うおおおぉぉぉ！……お？どこ行った？」

ブラッキー「ここだ」ｽﾄｯ

グライガー「なぁっ！？どこ乗ってんだ！降りろ！降りろ！バランス崩れ……！」ﾌﾗﾌﾗ

ブラッキー「はァッ！」ﾄﾞｶﾞｯ!

グライガー「ぐえぇぇっ！」ﾋﾞﾀﾝｯ

ﾜｰ!　ﾜｰ!　ﾄﾞｶｯ!　ﾊﾞｷｯ!　ｳｵｫｫｫｫ!

マニューラ「テテテ……アイツ俺を踏み台にしやがった！！」

リーフィア(ブラッキーさん……つっよ……！あんな大人数相手に……！)


ワルビル「クソォ……！ならこれでどーだ！ストーンエッジ！！」ﾄﾞﾝｯ

ｶﾞｷﾝ!　ｶﾞｷﾝ!　ｶﾞｷﾝ!

リーフィア「岩生えてきた！？」

ブラッキー「……！」ﾀﾀﾀｯ

ワルビル「逃げても無駄だぜ！避けきれるかよ！！」

ブラッキー「……」ｼｭﾀﾀﾀｯ

グライガー「おいおい……！」

コノハナ「こっち来たぞ……！？」

ブラッキー「」ﾋﾟｮﾝｯ

グライガー「え」

コノハナ「え」

ワルビル「あっ！！」

ｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｯ!

グライガー・コノハナ「「うわぁぁぁぁぁぁ！！」」

ワルビル「あーワリー！ミスった！！」

ブラッキー「あくのはどう！！」ﾄﾞｫｫﾝ!

ワルビル「どわぁぁぁぁ！？」

マニューラ「何やってんだァ！！同士討ちなんてダセーことしてんじゃね……」

ブラッキー「」ｷﾞﾛｯ

マニューラ「ッ！？」

ブラッキー「アイアン……テール！！」ﾄﾞｺﾞｫｯ!

マニューラ「グアァァァッ！？」ｽﾞｼｬｧｧｧｯ

ﾄﾞｶｯ

ブラッキー「……」ｽﾀｯ

実質マニューラは見てるだけだな

コノハナ「うぅ〜ん……」ﾎﾞﾛｯ

グライガー「イテテテ……」ﾎﾞﾛｯ

ワルビル「体中痛え……」ﾎﾞﾛｯ

ブラッキー「まだやるか？」

マニューラ「くッ……オイ！お前ら引き上げるぞ！いつまでも伸びてんじゃねえ！！」

グラ・ワル・コノ「「「へぇ〜〜〜い……」」」

マニューラ「覚えてろよブラッキー！！いつか絶対ブッ倒してやるからな！！」

ブラッキー「早く行け」

ｿﾞﾛｿﾞﾛ…


ブラッキー「ふぅ……」

リーフィア「ブラッキーさーーーん！！」ｶﾞﾊﾞｯ

ブラッキー「わっ！？」ﾋﾞｸｯ

リーフィア「やばかったー！何あれ！相手複数だったのに一人で倒しちゃった！しかも無傷で！すごすぎー！」

ブラッキー「あ、あぁ……」

リーフィア「ってかアイアンテールめっちゃカッコよかった！ブラッキーさんすごいよ！マジすごい！！」

ブラッキー「あ、ありがとう……だけどキミには怖い思いをさせてしまったな。すまなかった」

リーフィア「えーあたし？全然だって！ブラッキーさんが守ってくれたもん！」

ブラッキー「それならよかった」


ブラッキー「……ちょっと近くないか？」

リーフィア「あーごめんごめーん」ﾊﾟｯ

ブラッキー「じゃあ私はこれで……気を付けて帰ってくれ」ｽｯ

リーフィア「え〜〜〜っ！！」

ブラッキー「！？」

リーフィア「行っちゃうのぉ！？せっかくだし一緒に帰ろーよー！」

ブラッキー「な、何故だ……もう不良共はいないだろう……あ、もしや一人で帰るのは怖かったか？気が付かなくてすまない」

リーフィア「違う違う！シンプルにブラッキーさんのこと色々聞きたいのー！」

ブラッキー「私のことを……？？？」

リーフィア「そそ！ブラッキーさんあたしと帰るのイヤ？」

ブラッキー「イヤではないが……」

リーフィア「んじゃ決まりー！レッツゴー！！」ｽﾀｽﾀ

ブラッキー「えっ」

リーフィア「あたし家こっちー！ブラッキーさんはー？」

ブラッキー「同じだ……って、ちょ、ちょっと！」ﾀﾀｯ

ブラッキー(マイペースな子だな……)

〜

ﾄｺﾄｺ

リーフィア「ねーブラッキーさん。あの人たちとどーゆーカンケー？見た目も会話の内容も激ヤバなんだけど」

ブラッキー「ああ……アイツらは前の学校の奴らで……」

リーフィア「マジ！？何でまた！？」

ブラッキー「あまり治安の良くないところだったんだ。ある日突然喧嘩を吹っ掛けられて……」

リーフィア「えっ！？」

ブラッキー「もちろん勝った」

リーフィア「だよね〜」

ブラッキー「だけどその後何度も勝負を仕掛けられるようになって……転校した後はさすがに諦めたと思ったんだが甘く見ていたな。どうやら近所の中学校周辺を片っ端から待ち伏せしていたみたいだ」

リーフィア「えぇ〜！？それってストーカーってヤツ！？趣味悪ぅ〜！」

ブラッキー「す、少し違う気もするが……まあそんな訳で。キミに迷惑をかけてしまったな」

リーフィア「そんなの気にしないって〜でもあたしそんなバトル得意じゃないから助かっちゃった！じゃあブラッキーさんがメチャ強なのもそいつらに対抗するために鍛えてたから？」

ブラッキー「いや、鍛えていたのは別の理由だったんだ」

リーフィア「別の理由？」

ブラッキー(もうなくなってしまったが……)

リーフィア「じゃーあー、ブラッキーさんって鍛えること以外に何が好きー？」

ブラッキー「え？ええと……本を読むのが好きだ」

リーフィア「じゃあ好きな食べ物はー？」

ブラッキー「甘いものなら何でも……」

リーフィア「好きな芸能人はー？」

ブラッキー「特には。流行りに疎くて……ん？さっきからどうして質問ばかりしてるんだ？」

リーフィア「色々聞きたいって言ったじゃーん！んで、共通点あったら嬉しいなーって！」

ブラッキー「そ、そういうもの……なのか？」

リーフィア「そーそー！」

〜

ブラッキー「……」ﾄｺﾄｺ

リーフィア「でさ〜、その時お弁当箱ひっくり返しちゃって〜お腹ペコペコで授業受けたの〜！そしたら授業中にめっちゃお腹鳴っちゃって〜」ﾍﾟﾗﾍﾟﾗﾍﾟﾗﾍﾟﾗ

ブラッキー(本当によく喋るなこの子)

リーフィア「あ、そーだ！あたしブラッキーさんに質問してないや！」

ブラッキー(そしてよく話題が変わるな)

リーフィア「ブラッキーさん何か質問ある？」ﾄｺﾄｺ

ブラッキー「えっ……」

リーフィア「何でもいいよー！ヘイカモンカモン！」

ブラッキー「では……質問というよりお願いなんだが」

リーフィア「何なに！？」

ブラッキー「……あのことは秘密にしてほしいんだ」

リーフィア「あのことって……不良たちとバトったこと？」

ブラッキー「そうだ」

リーフィア「何で〜？明日みんなにブラッキーさんが超カッコよく助けてくれたこと話しまくろうと思ってたのにぃ〜」

ブラッキー「あれはつまり他校の生徒と問題を起こしたということだから、あまり良いこととは言えない。だから他の人には話さないでほしいんだ」

リーフィア「そーお……？」

ブラッキー「噂には尾ひれが付く。万が一根も葉もない噂が広がってしまったら、当事者であるキミも学校生活に支障をきたすだろう」

リーフィア「うーん……」

ブラッキー「そして最悪……生活指導の先生に反省文を書かされるかもしれない」

リーフィア「うわーーーそれマジダルすぎ！！おけおけ！内緒にしとくね！」

ブラッキー「分かってくれて何よりだ」

リーフィア「じゃあこのことは〜あたしとブラッキーさん、二人だけの秘密ってことね♡」

ブラッキー「あ、ああ……そうなるな。じゃあよろしく頼む」

ブラッキー(何故嬉しそうなんだ……？)

リーフィア「りょ〜！……ってあれ？ここあたしん家じゃん！ごめーん無意識で歩いちゃっ……」

ブラッキー「家の前ならもう大丈夫だろう。それじゃあ」ｽｯ

リーフィア「あー待って待ってブラッキーさん！！」

ブラッキー「ん？どうかしたか？」


リーフィア「明日……学校でね！！」


ブラッキー「……ああ」

リーフィア「じゃーねブラッキーさん！送ってくれてありがと〜！超楽しかった〜！」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ

ブラッキー「……ああ」ｸﾙｯ

リーフィア「ばいばーい！！」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ

ブラッキー「……」ｽﾀｽﾀ


リーフィア「……へへへ〜ブラッキーさんといっぱい喋っちゃった！」

リーフィア「ただいまー！」ｶﾞﾁｬｯ

〜ブラッキーの家〜

ブラッキー「ただいま……」ｶﾞﾁｬｯ

ﾊﾟﾀﾝ

ブラッキー「ふぅ……」


ブラッキー「つ……」



ブラッキー「つっっっっっかれたぁぁぁぁ〜〜〜……」ﾍﾀｯ


ブラッキー(せっかく前の晩に練習したのに朝の挨拶は失敗するし、緊張で夜は眠れなかったし、おまけに教科書を忘れたのに見せてほしいと言えなかった！事前に予習していたところだったから何とか暗記で乗り切ったが……)

ブラッキー(『ごめん教科書見せて』の一言が何故言えない！自身のコミュ障っぷりが憎い！！はぁ……何度経験しても慣れないな)

ブラッキー(そして最後は例の奴ら……いや、あの子を守ることが出来たんだ。それでいいじゃないか)

ブラッキー(にしても変わった子だったな。『秘密にしてほしい』と言っただけなのに『二人だけの秘密』なんて……しかもあんなに嬉しそうに)


リーフィア『明日……学校でね！！』


ブラッキー(あの子は……どうして私を……)

ブラッキー(いや、考えるのはよそう。今日は疲れた)

ブラッキー(今のうちに明日の準備をしておこう。今度こそ忘れ物のないようにしなければ)ﾄｺﾄｺ

ブラッキーはオス？メス？