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背後からNがアデクに囁いた。
「お前を傷つけたくない」
Nの暗い眼差しにアデクの体がピクッと震えた。
「え、N君」
だがそれ以上はアデクは何も言えなかった。Nの心をゲーチスの洗脳が染め上げてゆく。
リーグの中にNのポケモンが入ってくる。
リーグの天井が引き裂かれ、暗い夜空があらわになった。
N君を洗脳する・・・それだけはしないでくれ、頼む!
アデクの手が一気にボールまで下ろされる。
アデクは激しく抵抗した。Nを説得し、ゲーチスを倒した。
だが、突然自分の体から力が抜けていくのをアデクは感じた。
「倒してくれ、アデク」
そう言うNの囁きが、アデクの体から力を奪った。
大きな涙を溢し、引き裂かれるような怒りがアデクの全身を震えあがらせていく。
アデクは手の中でボールを握りしめた。