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Nがアデクの肩を掴んだ。
「目を覚ませ!アデク!」
Nの必死な眼差しにアデクの体がピクッと震えなかった。
「くっそ何故だアデク…」
だがそれ以上はNは何も言えなかった。Nの手をアデクの手が握り締めていた。
アデクの顔にNの涙がこぼれ堕ちる。
視界が歪み、涙で出来た水溜まりがあらわになった。
ボクを置いていくする・・・それだけはしないでくれ、頼む!
Nの希望が一気に地の底まで下ろされる。
Nは激しく抵抗した。アデクの傷を塞ぎ、励まし続けた。
だが、突然アデクの体から力が抜けていくのをNは感じた。
「最期に…会えて良かった…N君」
そう言うアデクの囁きが、Nの体から力を奪った。
大きくを倒れこみ、引き裂かれるような痛みがNの心を貫いていく。
Nはアデクの手の中に賞金を握りしめさせた。