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カイデン「し、信じられん。音に聞こえた"啝矢"の使い手が現代にいようとは」
モモワロウ「知っているのかカイデン!?」
かつて、暴君に支配されたとある国が存在した。
その男は国土の全てを雪と氷で覆い尽くし、暴虐の限りを尽くした。
解放を望んで立ち上がった民衆は、暴君を打ち倒すために一回を案じる。
英雄色を好む…正面から武力で挑む前に、房中術により骨抜きにしようと目論んだのだ。
国一番の美少年を選び、厚手の上着を着せて激しく運動させる。
すると上着の中は蒸れに蒸れてフェロモンが匂い立ち、上着を脱ぐことで一気に解放されるのだ。
果たして、強烈な色香にあてられた暴君は、忽ち籠絡された。
その少年の言うことには何でも従う下僕と化したという。
かくして国は平和を取り戻し、件の房中術はいかなる相手をも従わせる一矢、
"啝矢"(わや)と名付けられたのである。
なお、現代において「わや」とはキタカミ地方で感嘆や驚愕の際に発せられる言葉として知られる。
キタカミの里に渡った例の国の人間から話を聞いた農家が、その美少年の如く甘美な林檎を作ろうと思い立ったのが、キタカミ名物の蜜林檎である。と現地の代表者は主張している。
(パルデア書房『キタカミ最強観光ガイド』)