【R-18SS】箱庭に咲く百合達は外の世界に憧れる!
https://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=2045903もう最後なのでダサいことを言いますが、この二人とこれらのSS(他にも結構ありますが割愛)には結構な情熱を注いでるから、こういうのはウケが悪いとは思ってるけど少しでも読んでくれる人が居るといいなあ。. 書き込み前に、利用規約を確認して下さい。
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といっても、そこは見慣れた部室。闇に閉ざされている、ということだけいつもとは違うけれど。
タロ「ここでしましょうアオイさん。思い出が詰まってますから……」
アオイ「うん。そうだね……」
タロは歩みを止めずに、部室の真ん中にある大きな机の上に座る。普段なら絶対にしない行為。それどころか、こんなことをした部員を見つけたら軽く30分は説教が続くだろう。
そして座ったまま、足をぷらぷらとさせるタロ。口角を少し持ち上げて、私の方へと大きな瞳を向けている。ここに来るまでに、薄暗さに目が慣れてきていた。
アオイ「……私から押し倒せってことね」
タロ「はい!」
軽くため息をつく。もちろん、本心ではない。「仕方なく付き合わされてる後輩」の演技だった。そしてそれを彼女もわかっているから、ため息を聞いて更に頬を緩ませている。
ローファーが床を叩く音が、寝静まったはずの空間に響き渡る。間隔はゆっくりになり、やがて音は止まった。
両の掌を机に預けていたタロが、少し後ろへと移動する。彼女の膝のあわいに三角形のスペースが形作られる。私の膝が入り込む場所。
アオイ「タロ……好きだよ」
タロ「もちろんです」
アオイ「……なにそれ」
彼女の顔と髪の間に右手を差し入れて、後頭部を支える。左手は彼女のよりも奥に置いて、身体と身体を近付ける準備は完了。
彼女の長い睫毛が近付いてくる。いつもはこれに「可愛い」って言ってきたけど、本当は「美しい」って思ってた。
膝の辺りから聞こえる衣擦れの音、そして、少しだけ間隔の早い心音。それらは、私たちの距離がゼロになったとき、同時に聴こえなくなった。