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【SS】ピカチュウ戦記

 ▼ 1 目のワニノコ◆WaitStCgv. 16/01/28 19:09:22 ID:9.1ryzl6 [1/16] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


──…昔、昔。その昔。

二つの国がありました。


片方は西軍。もう片方は東軍といいました。


二つの国は「とある理由」により、戦争をすることになりました。


これは、東西の若武者達が繰り広げる熾烈な戦いのお話です…──
 ▼ 2 ミラミ@おまもりこばん 16/01/28 19:10:08 ID:fTAWaXKg NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
テスト
 ▼ 4 ガサメハダー@タウンマップ 16/01/28 19:11:24 ID:ViPaq7p6 NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
>>3
ワロタwww
 ▼ 5 目のワニノコ◆WaitStCgv. 16/01/28 19:29:10 ID:9.1ryzl6 [2/16] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

〜西軍基地〜


ガヤガヤ…ガヤガヤ…


騒がしい西軍の基地。

喧騒の中、ピンク色のトリトドンは言った。


西トリトドン「皆!今日は開戦の日だぽわぐちょ!」

西トリトドン「数ヶ月前、東の奴等はこう言ったぽわぐちょ。」


西トリトドン「『きのこの山よりもたけのこの里の方がおいしい』と!」


西トリトドン「そんなのは断じて認めないぽわぐちょ!」

西トリトドン「今一度、東の奴等にたけのこの里の美味しさを知らしめるぽわぐちょ!」
 ▼ 6 目のワニノコ◆WaitStCgv. 16/01/28 19:33:32 ID:9.1ryzl6 [3/16] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


西トリトドン「というワケで、頑張るぽわぐちょ!」

「俺、別にどっちもおいしいと思うんだけど…」
「あ、俺も。」

西トリトドン「つべこべ言ったらダメぽわぐちょ!売られた喧嘩は買うのが礼儀ぽわぐちょ!」

西トリトドン「防衛軍以外、突撃ぽわぐちょ〜!」

全員「おおおお!!」


"ドドドドドドド…"


西の国の長であるトリトドンが合図を出すと、その場にいた全員が拠点から出ていった。

それを傍から見ていた一匹のポケモン『ピカチュウ』が言った。


ピカチュウ「リーダー。俺はどうすればいい?」

西トリトドン「キミは強いから自由に暴れるぽわぐちょ。好きにすると良いぽわぐちょ」

ピカチュウ「おいおい…適当だな」

西トリトドン「そうかなぽわぐちょ?」キョトン
 ▼ 7 目のワニノコ◆WaitStCgv. 16/01/28 19:38:57 ID:9.1ryzl6 [4/16] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

西トリトドン「まぁ、戦争とは言ってもただの大規模なバトルだぽわぐちょ。殺し合いなんて怖くて出来ないぽわぐちょ」

ピカチュウ「ははは…。良いことだ」


ピカチュウは苦笑いしながら出陣の準備を終えた。

と言っても、木刀を持っているだけなのだが…


ピカチュウ「あ、ケーシィを借りてもいいかな?」

西トリトドン「好きにするぽわぐちょ。腕を奮うぽわぐちょ」

ピカチュウ「うん。…お〜い、ケーシィ!」


ピカチュウは木刀を肩に担ぐように持ってその名を呼んだ。


ケーシィ「呼んだ?」シュパッ

ピカチュウ「おう、ケーシィ。」

ケーシィ「やぁ、ピカチュウ。」

ピカチュウ「悪いが、一緒に突撃してくれないか?」
 ▼ 8 目のワニノコ◆WaitStCgv. 16/01/28 19:42:26 ID:9.1ryzl6 [5/16] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

圧倒的機動力を誇る、テレポート使いの『ケーシィ』にピカチュウは礼を言った。


西トリトドン「君たちは本当に仲が良いねぽわぐちょ」

ケーシィ「どうも…ピカチュウなら安心してサポートできますから」

ピカチュウ「俺もケーシィなら安心して背中を預けられる」

西トリトドン「うんうん。良いことだぽわぐちょ」


ピカチュウとケーシィは互いにグータッチをすると、トリトドンに言った。


ピカチュウ「それじゃあ俺達も行ってくるわ」

ケーシィ「行ってきま〜す」

西トリトドン「行ってらっしゃいぽわぐちょ。健闘を祈るぽわぐちょ」


ピカチュウ「おう。…じゃあ頼むぞ、ケーシィ」

ケーシィ「しっかり捕まっててね…」

ケーシィ「テレポート!」シュパッ

・・・
 ▼ 9 目のワニノコ◆WaitStCgv. 16/01/28 19:58:35 ID:9.1ryzl6 [6/16] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

〜第一戦線〜


"シュパッ…"


ケーシィ「到着!」

ピカチュウ「うん。流石ケーシィ。いつにもまして完璧なテレポートだな」

ケーシィ「それほどでもないよ。」


第一戦線にテレポートしたピカチュウとケーシィ。

しかし、まだ東軍はおろか西軍も来ていない。

ピカチュウは拍子抜けしたように言った。


ピカチュウ「しかし…誰もいないな。つまんねぇ…」

ケーシィ「流石だね。一流の戦士は言うことが違う」

ピカチュウ「よせよ。褒めても何も出ないぞ…」
 ▼ 10 CSn9vcIqE6 16/01/28 20:00:00 ID:jcx5h0Gs NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
支援
 ▼ 11 目のワニノコ◆WaitStCgv. 16/01/28 20:00:44 ID:9.1ryzl6 [7/16] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


ケーシィ「どうする?もっと先に進んでみる?」

ピカチュウ「いや。ここで待とう。」


木刀で素振りをしながらピカチュウは言った。

素っ気なく振った木刀からはビュンビュンと風を切る音が鳴っている。


ピカチュウ「俺の読み通りなら、もうじき奴が来る。」

ケーシィ「…やつ?」

ピカチュウ「…東の国にいる速いヤツ。」


「流石はピカチュウだな。鋭いぜ」

ピカチュウ「ほら来た」

ケーシィ「本当だ。」


二匹の前に現れた一匹のポケモン。『ファイアロー』だ。

 ▼ 12 目のワニノコ◆WaitStCgv. 16/01/28 20:01:52 ID:9.1ryzl6 [8/16] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ファイアロー「やっぱいつ見ても見とれるねぇ。その剣捌き…」

ピカチュウ「だろ?」ヒュンヒュン

ファイアロー「相変わらず…すげぇや。」

ピカチュウ「やめろよ。褒め殺しか?」

ファイアロー「へへ。今日こそアンタを倒してみせるぞ!」


敵ながらファイアローはピカチュウを褒め称えた。

そして、少しずつピカチュウを見る目が変わっていく。

普通の優しい目から、獲物を狩る目へと…


ファイアロー「じゃあ、手合わせといくか…」

ピカチュウ「どっからでもいいぜ。」


ピカチュウは"クイックイッ"と指を内側に傾けて挑発した。
 ▼ 13 るら◆SLr1dOnSUA 16/01/28 20:03:17 ID:YhyX/lFA NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
>>1あ、ピカ戦記(過去ログ)の私です
エスパー枠もピカチュウも2番煎じだろさげ
 ▼ 14 目のワニノコ◆WaitStCgv. 16/01/28 20:04:13 ID:9.1ryzl6 [9/16] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ケーシィ「あ、ちょっと待って。僕はどうすればいい?」

ピカチュウ「下がってろ。…1対1でやりたい…」

ケーシィ「…了解」シュパッ


ケーシィはコクリと頷くと、後ろの岩陰に隠れた。

仕切り直して、ピカチュウはファイアローの方に向き直った。


ファイアロー「…いくぞ!」

ピカチュウ「…こいっ!!」チャキッ


ピカチュウは木刀を構えた。
 ▼ 15 目のワニノコ◆WaitStCgv. 16/01/28 20:07:37 ID:9.1ryzl6 [10/16] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


ファイアロー「…ひのこ!」


"ボボッ"と、ファイアローの口から小さな炎が放たれる。


ピカチュウ「…っ!」シャッ


しかし、ピカチュウはサイドステップでそれをかわした。


ピカチュウ「…なるほど。飛行タイプでは俺には不利だから炎タイプで遠距離攻撃か…」


"ボボッ"


ピカチュウ「…っ。狙いはいいが…」シャッ

"バッ…!"

ピカチュウは火の粉を避けつつ、空高く跳んだ。


ピカチュウ「炎を飛ばすだけの単調な攻撃が俺に当たると思うなよ?」

ファイアロー「しまっ…!」
 ▼ 16 目のワニノコ◆WaitStCgv. 16/01/28 20:08:46 ID:9.1ryzl6 [11/16] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


ピカチュウ「10万ボルト斬り!」


"バチバチバチバチ…バキィッ!"


ファイアロー「ぐあああっ!!」ヨロ…


空高くから急降下しながらピカチュウの放った攻撃がファイアローを直撃した。

『刀身に雷の力を込めて斬る』その斬撃は、木刀なので実質は打撃技だが、ファイアローに与えたダメージは大きかった。


ファイアロー「うぐぐ…」バサッバサッ

ピカチュウ「…持ちこたえたか。一応弱点を狙ったんだが…大したもんだ」スタッ

ファイアロー「痛て…やっぱりアンタの剣術は効くなぁ…」

ピカチュウ「無駄口叩くだけの余裕があるかな?」

ファイアロー「…っ!」


ピカチュウは地面に着地すると、再び木刀を構えた。
 ▼ 17 目のワニノコ◆WaitStCgv. 16/01/28 20:10:00 ID:9.1ryzl6 [12/16] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ファイアロー「まだまだ!ニトロチャージ!」ボッ


"ボボッ…ボボボボボ…"

"ゴオオオオォォォォォ…!!"


大声で叫んだファイアローの身体が徐々に燃え始めた。

瞬く間に炎はファイアローを包み、炎の塊となった。


ピカチュウ「…」スッ


一方、ピカチュウは木刀を納刀したかと思うと、体制を低くした。

『抜刀の構え』だ。


ピカチュウ「…」

ファイアロー「…」メラメラ…


両者とも、ピクリとも動かない。

相手が動き始める瞬間を狙っているのだ。
 ▼ 18 目のワニノコ◆WaitStCgv. 16/01/28 20:10:36 ID:9.1ryzl6 [13/16] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告


ピカチュウ「…10万ボルト…!」バチバチバチ…


抜刀の構えのまま、ピカチュウは刀身に雷の力を込めた。


ファイアロー「…」メラメラ…

ピカチュウ「…」バチバチバチ…


ケーシィ「…」


岩陰に隠れているケーシィは思った。

次の一瞬で勝負が決まる、と。


ファイアロー「…」メラメラ…

ピカチュウ「…」バチバチバチ…
 ▼ 19 目のワニノコ◆WaitStCgv. 16/01/28 20:13:12 ID:9.1ryzl6 [14/16] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ファイアロー「…ニトロチャージ!」

ピカチュウ「…10万ボルト斬り!」



"ブワッ…!"


両者は高めた集中力を攻撃へと換え、相手へと放った。


"ドカアァアアァァアアァン!!!"



ケーシィ「…!」


二匹が激突し、モクモクと砂煙が舞った。

ニトロチャージの熱気が分散されたのだろう。暖気が辺りを包んだ。


やがて、砂煙が晴れると、両者の姿が現れた。


ピカチュウ「…」

ファイアロー「…」
 ▼ 20 目のワニノコ◆WaitStCgv. 16/01/28 20:15:30 ID:9.1ryzl6 [15/16] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

ファイアロー「…完敗だ。やっぱり強いわ。アンタ」ドサッ

ピカチュウ「…お前もなかなかだったよ」


体力の尽きたファイアローはその場に倒れ込み、ごろんと仰向けになった。


ピカチュウは木刀をブン、ブン、と二振りした後、納刀した。

そして、ゆっくりと手を差し伸べた。


ピカチュウ「自分で立てるか?手、貸すぞ」

ファイアロー「…悪い。」グッ


ピカチュウ「…もうすぐ西軍兵が来る。戦闘不能者は戦場にいたら巻き添えを喰らうぞ」

ファイアロー「ああ。わかってる。もうクタクタだ…」


ファイアローは疲れ顔で言うと、フラフラと飛び去っていった。


ピカチュウ「達者でな…」
 ▼ 21 目のワニノコ◆WaitStCgv. 16/01/28 20:22:25 ID:9.1ryzl6 [16/16] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告

…ファイアローを見送ったピカチュウ。

そんな彼の元へケーシィがテレポートしてきた。


ケーシィ「…流石だね。」

ピカチュウ「…だろ?」

ケーシィ「…先に進む?それとも一旦引き返す?」

ピカチュウ「…愚問だな」


ピカチュウは木刀を持っていない方の手で鼻を擦ると、言った。


ピカチュウ「…先を急ごう。」

ケーシィ「了解。」


ケーシィは口元に小さな笑みを浮かべると、ピカチュウと手を繋いだ。

…その刹那、その場から二匹の姿は消えた。

・・・
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