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【SS】マサル、最後の戦い

 ▼ 1 久々の投稿◆QmiuFWPylo 25/10/19 14:40:15 ID:npA2Gdxc NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ここはガラル地方。ポケモンと人がなかよく暮らす広い世界の内、様々な気候に恵まれた広大な島国。

ある者は穏やかに暮らし、ある者は強さを求めて鍛錬し、ある者は珍しいポケモンを求めて冒険したり、そのライフスタイルもまた千差万別。

今日もまた、いつもと同じ、平和な日が続くのだろう。


…そう、誰もが思っていた。

ワイルドエリア。広大な土地で、ポケモンも多く闊歩しているが、キャンプにも適した地でもある。
ここに集まった5人は、ガラルでもトップクラスに強いトレーナーと、その者と深く親交のあるトレーナーを合わせた5人である。

ある日の事、夜、その内の1人である現チャンピオン・ユウリが、集まっているホップ、ビート、マリィ、そしてマサルへと、とある話を持ち出してきた。

ユウリ「みんなさ、ドッペルゲンガーって、知ってる?」

ホップ「ドッペルゲンガー……聞いたことあるぞ」

マリィ「むしろユウリが知ってるの、意外。ゲンガーの新種!?なんて言い出すかと」

ユウリ「あれ?あたし実はおばかキャラだと思われている?」

ビート「聞いたことない食べ物のことをカレーの新種だと言い出したり、カレーの具材と間違えて初見のポケモンに誤ってかぶりついたりするような人がおばかキャラじゃなければ何なんです?」

ユウリ「ひどい!」
 ▼ 38 ◆QmiuFWPylo 25/10/21 22:08:08 ID:eoBsKQFI [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
キョウヘイ「君は姿も、手持ちも、周りの人間も奪われた。それでもまだ、元の君と同じように声を発し、まだ影くらいはある。彼が本当に君と成り代わろうとしていて、そして可能なら君を文字通り消し去った方が早い筈だ」

マサル「…何が言いたい」

キョウヘイ「つまり、犯人は君から存在を奪うという超常的なことはできても、本当に消し去ることはできない。ならもしかしたら、取り戻すことだって、できるかもしれないじゃない?」

マサル「…!」


その時、マサルは先日、5人でキャンプしていた時に、ユウリが話していたことを思い出す。



『誰かと全く同じ姿をしているお化けで、もし同じ姿の人とドッペルゲンガーが出会ったら…元の人はいなくなっちゃうんだって…!』



マサル「そうだ……俺は、まだ消えていない……なら!」

メイ「マサル君?」

マサル「戦う…俺も戦う!誰の理想で、なんであんな奴が生まれて来たかは知らないけど、そんな奴なんかに奪われたままなんて、嫌だ!」

マサル「取り戻せる可能性があるなら!俺も戦う!」

ヒュウ「…ちcつ。やっとその気になりやがったか。


なら、行くぞ!」

マサル「ああ!」

キョウヘイ「決まったね」
 ▼ 39 ◆QmiuFWPylo 25/10/21 22:09:19 ID:eoBsKQFI [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ヒュウ「…ちっ。やっとその気になりやがったか。


なら、行くぞ!」

マサル「ああ!」

キョウヘイ「決まったね」
 ▼ 40 ◆QmiuFWPylo 25/10/21 22:30:40 ID:eoBsKQFI [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
奮起したマサルも加え、4人でシュートスタジアムに乗り込む。
観客席に出ると、いよいよ試合が始まろうとしていた。


「チャンピオン・ユウリに、挑戦者・マサル選手が挑みます!今回の防衛戦も、ユウリ選手は王座を守り切れるのかー!?」

何も知らない実況席は、いつものように実況する。しかし、今から行われるのは恐らく形だけの試合。操られたユウリが、成り代わったマサル`にその王座を明け渡してしまう。己の存在も、友人も奪ったその願いの化身は、今度はその友人からずっと守り続けてきたチャンピオンの座まで奪おうとしていた。


キョウヘイ「遅かったか…!試合前に食い止められれば良かったんだけど…」

ヒュウ「こうなったらなりふり構ってられないだろ!行くぞフライゴン!」

フライゴン「えびふりゃー!」

キョウヘイ「何をするつもりだ!?」

ヒュウ「強引にでも止めてやる!」


実況「おっとどうしたことだ!?観客席からの乱入者かー!?」

観客「なんだなんだ?」「パフォーマンスか?」「邪魔だどけー!」


ユウリ「……」

マサル`「おやおや、にぎやかなのがお出ましだな」
 ▼ 41 ◆QmiuFWPylo 25/10/21 22:37:47 ID:eoBsKQFI [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
メイ「ど、どうしよう!?会場大混乱だよ!?」

マサル「でも、ヒュウの言っていることも一理ある。このままじゃ手遅れになるからな!」

キョウヘイ「あっ!おい!…全く、しょうがないね。僕らも行くよ、メイ!」

メイ「しょうがないんだから!」


観客席からフライゴンに乗って飛び出したヒュウの後を追い、3人は観客席から身を乗り出し、飛び降りる。観客はますます混乱を深めるが、我に返った観客も多く、これまた何も知らない観客は、試合の邪魔をした4人にブーイングを飛ばす。


「チャンピオンとマサルの世紀の一戦だぞ!どうしてくれるんだ!」「ひっこめー!」「警備どうなってるんだー!」


当然、ブーイングはキョウヘイ達、そして本来ほんもんである筈の真っ黒いマサルに飛ぶ。

マサル「くそっ、やっぱこうなるのか!」

メイ「ちょっと待って!みんな聞いて!これには深いワケがあるの!」


メイの呼びかけ虚しく、ついには物を投げられてしまう4人。


そんな4人を見て、マサル`は何かを思いついたように不敵な笑みを浮かべたのだった。
 ▼ 42 マルヤクデ@ガンバリのいし 25/10/23 18:29:39 ID:M2XQf7ig NGネーム登録 NGID登録 報告
ようやくbbsの理想を完全再現した願いの化身と再度対面
 ▼ 44 ◆QmiuFWPylo 25/11/01 22:50:33 ID:OC.6wqYc [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
マサル`「これはこれは。観客のみんながお怒りだ。だけど…」

そう言ってマサル`はマイクを取り出し、会場に声を響かせる。

マサル`「皆さんご安心ください。この乱入者は、昨今世間を騒がせているドッペルゲンガーというものです!」

マサル「何っ!?」

キョウヘイ「そう来たか…」


会場はざわめくが、意に介さずマサル`は続けた。


マサル`「この俺の存在を奪いに来たこの真っ黒い影も、それに協力している不届き者も、チャンピオンと、そして仲間達と協力し、倒してごらんに入れよう!」


「流石マサル選手!」「チャンピオンがんばれー!」


存在を奪取した相手である真っ黒くなったマサルをドッペルゲンガーの話題に乗じてあたかも偽者呼ばわり。その上で、倒すと宣言したことで先程までの騒然とした会場は一転、盛り上がる。

更にマサル`の元に、待ってましたと言わんばかりに2人が駆け寄った。


マリィ「マサル。この為にあたし達を待機させていたんだね」

ソニア「それじゃあ、あいつらなんてちゃちゃっとやっつけちゃおっか」

ユウリ「頑張ろうね。ガラルの王様」

マサル`「みんな、ありがとう。愛しているよ」
 ▼ 45 ◆QmiuFWPylo 25/11/01 23:00:45 ID:OC.6wqYc [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
人目も憚らずにマサル`に抱き着く女達。
マサル、キョウヘイ、メイ、ヒュウが、マサル`、ユウリ、マリィ、ソニアと対峙する。


キョウヘイ「マサル。取り巻きは任せてくれ。その代わり、あいつは君が倒すんだ」

ヒュウ「オマエから存在を奪ったクソ野郎なんて、オマエの手できっちりカタをつけないとな!」

メイ「今も病院で待ってくれているホップ君やビート君のためにも、あの子達も取り返そうね!」


マサル「今度こそ、勝ってみせる…!」



4対4でそれぞれソングるバトルが行われる。観客は本物のマサルと思い込まされているマサル`、そして彼側についているユウリ、マリィ、ソニアを応援しており、マサル達はアウェーとなっている。


ユウリ「悪いけど、マサルは次のガラルの王になって、あたし達はマサルと結婚を前提にお付き合いするの。邪魔しないで」

キョウヘイ「チャンピオンとやらも堕ちたものだね。悪いけど、これでも僕もイッシュのチャンピオンを一時期経験してたものでね。負けるつもりはさらさらないよ」


マリィ「ユウリが言っていた、ドッペルゲンガーが本当にいたなんてね。でも、マサルは渡さない」

メイ「マリィちゃん、あなたは騙されてるんだよ!絶対に目を覚まさせてみせる!」


ソニア「人の恋路を邪魔する子は嫌われるのよ?」

ヒュウ「だろうな。だからオレは今から怒るぜ。人の甥人を奪ったクソ野郎に味方するオマエらにもなッッッ!!」
 ▼ 46 ◆QmiuFWPylo 25/11/01 23:01:59 ID:OC.6wqYc [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
甥人→恋人
 ▼ 47 ◆QmiuFWPylo 25/11/01 23:26:50 ID:OC.6wqYc [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
マサル`「……懲りないね。諦めなよ」

マサル「一度は諦めたさ。このまま消えてしまいたいと思ったぐらいには。…でもな、仲間はまだ失っていない。それに、まだ完全に俺は死んでいない!だったら諦めない!」

マサル`「世間はみんな、俺の方を望んでいるんだ」

マサル`「ホップやビートはクズ野郎なのは全然構わない。でもユウリやマリィが俺以外の恋人であるなんて、あっていい筈がない」

マサル`「だから、そんなみんなの願い、みんなの理想から俺は生まれた。あるべき姿へと修正するためにな!」


マサル「そんなことのために、ホップやビートを傷つけて、ユウリ達をおかしくしたのか…!」

モンスターボールを構え、ボールを放り投げるマサル。繰り出されたゴリランダーは、やはり色彩も失っており、目元も口元も含め全てが真っ黒。


反対にマサル`が繰り出したゴリランダー`は、その姿も元のゴリランダーのそれである。


マサル`「今度こそ終わらせてやるよ。ユウリもマリィも、最初から俺の恋人だった、その正しい歴史へと、変えてみせる!ガラルの英雄である、このマサルがな!」

マサル「そのふざけた理想なんて壊してやる…!勝ってみんなを連れ戻すんだ!」


決戦の火ぶたが今、切って落とされた。
 ▼ 48 ◆QmiuFWPylo 25/11/03 20:19:16 ID:u4WsyDTk [1/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
メイ「ジャローダ、ギガドレイン!」

マリィ「オーロンゲ、しっとのほのお!」

ジャローダ「おじさん、吸われちゃえ〜♡」

オーロンゲ「俺よりグッズ出てる奴は許さん」

ジャローダから出される養分吸収の蔦をオーロンゲが燃やす。メイが食い止めている相手はマリィ。かつてユウリ達と共に切磋琢磨し合ったライバルで、現スパイクタウンジムリーダー。しかし今はマサル`の恋人、もといしもべとしてメイを迎え撃つ。
特に能力ダウンがないのにオーロンゲの放つ炎の勢いが普段より強いのは気のせいと思いたい。



ヒュウ「ダイケンキ、れいとうビーム!」

ダイケンキ「秘剣ちえなみ、拙者にも横須でござる!」

ワンパチ「イヌヌワン!?」

ソニア「ああっ、ワンパチっ!」

ヒュウ「どうした、もう終わりかよ。不純異性交遊のババアがよ」

ソニア「バッ…!?何ですって!?マサルの邪魔するだけでなく口も悪いクソガキめ!大人を怒らせるとどうなるか思い知らせてあげるわ!」

自前のポケモンであるワンパチを速攻で倒された挙句、ヒュウに煽られて激昂したソニア。本来なら彼女は他に手持ちがないのだが、今の彼女にはマサル`から借りたポケモンも備えている。元のマサルの手持ちをコピーした分、ユウリ程ではなくとも屈強なポケモンだ。

レジエレキ「ウェーーーイwwwwwww」

ヒュウ「なんだ…レジロックとかの親戚かよ?」
 ▼ 49 ◆QmiuFWPylo 25/11/03 20:24:05 ID:u4WsyDTk [2/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ソニア「レジエレキ、やっちゃいなさい!エレキボール!」

レジエレキ「ヒィィィィィヤッホォォォォォウ!wwwww」

ヒュウ「ダイケンキ、シェルブr…」

ヒュウが技を指示するが、それよりも早く、電撃がダイケンキに浴びせられる。

ヒュウ「マジかよ!?なんて早さだ…」

ソニア「大人のお姉さんを舐めんじゃないわよ!」

とはいえ、見た目、技、そしてレジロックと似た系統であるという推測から、未知のポケモンであっても対処法を練るには十分。ヒュウもまた、キョウヘイやメイと共に競い合えるだけの実力者だからである。

ヒュウ「タイプがわかれば怖くねえよ!いけっ、フライゴン!」

フライゴン「メガシンカ…したかったよ…」

ソニア「じめんタイプが来たからって!レジエレキ、はかいこうせん!」

ヒュウ「フライゴン、じしん攻撃!」

レジエレキはエネルギーを高速でチャージし、フライゴン目掛けて放つ。フライゴンによる力の放出より早くはかいこうせんが直撃する。

ソニア「よし、決まり!」

ヒュウ「……」
 ▼ 50 ◆QmiuFWPylo 25/11/03 20:29:19 ID:u4WsyDTk [3/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
キョウヘイ「全く、手こずらせてくれるね…」

ルカリオ「くわん……!」

ユウリ「今のあたしは、誰にも負けない。マサルがついているから」

ザシアン「ガラル環境、サイコーww」

ガラル現チャンピオンのユウリの相手は、イッシュ前チャンピオンのキョウヘイ。ユウリは、キョウヘイが今は王座を降りたことを知り、完全に調子に乗っている。
だが、ユウリ達、そしてマサルは知らない。なぜ彼が今、チャンピオンではないのかを。

キョウヘイ「ガラルの伝説のポケモンも、こんなことに使われるなんて、残念っすよ」

ユウリ「…は?」

キョウヘイは既にザシアンに3匹倒されている。そして今新たに繰り出したのがルカリオ。
ユウリは、負けるわけがないと慢心。キョウヘイの判断とは…。

ユウリ「ザシアン、あいつも斬り倒して。せいなるつるぎ!」

キョウヘイ「……はぁ」

ユウリ「?」

キョウヘイ「余裕そうだね。チャンピオン」
 ▼ 51 ◆QmiuFWPylo 25/11/03 20:34:08 ID:u4WsyDTk [4/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ドサッ


ユウリ「…!?」

ザシアン「グエーシンダンゴ」

キョウヘイ「どうやら、火力こそ凄まじいけど、逆に攻める以外はないポケモンだったようだね」

ユウリ「そ、それは…!?」

ルカリオは確かにダメージを受けていた。今にもひんし状態に“なりそう”な程の。
足元には、役目を終えたであろうきあいのタスキが落ちていた。

ユウリ「……カウンター、だったのね」

キョウヘイ「そうだねぇ、流石にブルンゲルでも受け切れなかったとなると、もうこれしかないかなーってね!」

ユウリ「ちっ……」


切り札を倒され、今度は逆に追い詰められるユウリ。

その時、とある声が聞こえた。
 ▼ 52 ◆QmiuFWPylo 25/11/03 20:40:06 ID:u4WsyDTk [5/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ヒュウ「キョウヘイ、まだ終わってなかったのかよ」

メイ「ふぃー、いっちょあがり!」

ユウリ「なっ…!?」


勝負を追えたであろうメイとヒュウ。その表情と声のトーンからして、結果は察する通りだろう。ユウリは驚愕し、キョウヘイは安心の表情だった。


ソニア「そ、そんな…」

マリィ「あたし達が負けるなんて…ごめん…ユウリ…マサル…!」

ヒュウ「初心者が強いポケモン振り回してるだけで勝てる程、勝負は甘くないんだよ。勝負の動機も、勝負の立ち回りも、真剣さがないババアなんかにオレが負けるかよ」

メイ「あとは、ユウリちゃんと、あの偽者だけだよ!」

レジエレキの火力は、でんき以外は然程なく、フライゴンの反撃であっけなく倒され、メイはエースのジャローダ、伝説のポケモン・レシラムの2匹でマリィの手持ちを一掃。1、2番に早く勝負を終えたのだ。

キョウヘイ「じゃあ、こっちも〆に入ろうか!いくよ、エンブオー!」

エンブオー「メガシンカ実装を祝えぃ!!」

ユウリ「くっ…!」

ウーラオス(いちげき)「もしかしてこれ、詰み?」

キョウヘイは満身創痍のルカリオを下げ、エースのエンブオーで畳みかけに入る。ユウリのラストはウーラオス。しかしあくタイプを複合しているゆえに、エンブオー相手には不利をとっていた。

キョウヘイ「そっちも頼んだよ、マサル…!」
 ▼ 53 ◆QmiuFWPylo 25/11/09 11:41:34 ID:kEtgNX26 [1/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
マサル「ゴリランダー、アクロバット!」

ゴリランダー「ウッス」

マサル`「本物の力を見せてやれ、ゴリランダー!アクロバット!」

ゴリランダー`「ウェェェェェイwwwww」

性能は互角。勝負は拮抗していた。
初戦とは違い、今回は取り巻きはキョウヘイ達が抑えた為、今はタイマン。

であれば、勝負を左右するのはトレーナーの手腕のみ。

マサル「くそっ…」

マサル`「そこだ!けたぐり!」

マサル「こちらもけたぐりだ!」

同じ技同士のぶつかり合い。お互いの体力は少しずつ削れてきている。

マサル`「俺こそが、みんなが望むマサル、つまり本物なんだよ!やれ、ゴリランダー!アクロバット!」

ゴリランダー`「イイイイヤッッホオオオウ!!」

マサル「来るぞ!こっちもまたアクロバット!」

ゴリランダー「承知」

軽快な動きで撃ち合う双方。苦手なひこうタイプの技によるダメージは、たとえ攻撃をぶつけ合って軽減したとしても馬鹿にならない。
 ▼ 54 ◆QmiuFWPylo 25/11/09 11:49:27 ID:kEtgNX26 [2/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
やがて、2匹は限界が来て倒れる。
キョウヘイ達が戦っている間に、既にパルスワン、ガラルヒヒダルマ、エンニュート、ニャイキングが倒れており、残るはエンニュート同士であった。

マサル`「しぶといねぇ。ここまで全員相討ちなんて、腐っても俺のコピーって訳か」

マサル「何言ってんだよ…お前がコピーだろ!俺から姿も、仲間も奪っておいて!」

マサル`「これが本来のあるべき姿なんだよ。ガラルの王で、支配者であるべき俺を差し置いてユウリやマリィが付き合っていたというホップとビートなんてクズ男、引き離されて当然だ。いけっ、エンニュート!」

エンニュート`「ハーレム万歳!」



マサル「お前なんかのふざけた理想など知ったことか!そんな理想のために、友達や仲間を引き裂くなんてさせない!今の絆を守れないまま王になったって、何を守れるんだよ!」


マサル「ケリをつけてやる!頼むぞエンニュート!」

エンニュート「お仕置きよぉ〜ん!」

マサル`「まだそんなことを…この声が聞こえないのかな?」

マサル`は指を鳴らす。瞬間、周りの光景はシュートスタジアムから、また最初に会った時のような、電脳空間のような声に変わる。

マサル「またあの光景か…!」
 ▼ 55 ◆QmiuFWPylo 25/11/09 11:52:46 ID:kEtgNX26 [3/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
―ユウリ『ホップよりマサルのことが好きになったからホップと別れてマサルと付き合いたい』 こうなっても良いんだぞ―
―そんなものはない、お揃いの指輪はマサルとユウリだけのもの―
―マサユウ最高 マサユウ最高 みんなもマサユウ最高と言いなさい―
―ユウリとマリィが彼氏と別れてマサルと付き合えばいい、その展開を希望する―
―ユウリじゃないのかよガッッッッッッッッカリだああああああああああああああ!―


『ホップとビートがクズなのは良い。だけどマサルがクズなのはダメだ。だからユウリとマリィは別れるべき』
『マサルとユウリが付き合っているのが主流だぞ』
『でも中古品の女は嫌と言う声もよく聞くから、だったら最初からユウリやマリィは初めからマサルと付き合っていて、他の男とは付き合ってなかったことにすべきなんだぞ』



マサル「この声は…!?」

マサル`「もちろん、みんなの理想の声さ。これがなければ、本物の俺は生まれなかった」

マサル`「全て実在する、あるいは実在していた声なのさ」

マサル`「俺はみんなの声をそっくりそのまま具現化し、やっとこの世に姿を得られた、本物のマサルだ」

マサル`「だがまだあと少し足りない。俺が本物として定着するには、あと1%が足りない。その1%は、お前を倒し、完全に消し去ることでやっと達成できるんだ」
 ▼ 56 ◆QmiuFWPylo 25/11/09 11:53:43 ID:kEtgNX26 [4/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>54
>キョウヘイ達が戦っている間に、既にパルスワン、ガラルヒヒダルマ、エンニュート、ニャイキングが倒れており、

エンニュート→フワライド
 ▼ 57 ◆QmiuFWPylo 25/11/09 11:57:34 ID:kEtgNX26 [5/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
語りが終わり、再び空間は現実に引き戻される。お互いのラストのパートナー同士の戦いだ。

マサル`「エンニュート、りゅうのはどうだ!」

エンニュート`「ドラゴォォォン!」

エンニュート`から放たれるドラゴンの姿を模した衝撃波。
今迄は撃たれる技に、同じ技をぶつけるのが精いっぱいだったマサル。だがそんなことをしても引き分けがやっと。何せ相手はその時の自分と全く同じなのだから。

マサル(…どのみち、ここで打開しないと事が進まない…だったら……



一か八かだ!)


マサル「エンニュート!」

マサル`「りゅうのはどうで撃ち合うんだろ!?」

マサル「真下に向かってヘドロウェーブ!跳べ!」

マサル`「何っ?」
 ▼ 58 ◆QmiuFWPylo 25/11/09 12:02:15 ID:kEtgNX26 [6/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
指示と共に、エンニュートはヘドロの波を放ち、上昇する。波は相手のりゅうのはどうにより破られるが、既にエンニュートは跳躍していた。

マサル「ほのおのムチ!」

マサル`「こっちもほのおのムチだ!」

空中でエンニュートは燃える鞭を指先から放つ。りゅうのはどうの照射を終えたばかりのエンニュート`も鞭を放つ。

だが。


マサル「もう遅い!飛び込め!」

空中からとびかかったエンニュートはそのままエンニュート`の懐に倒れ込む。エンニュート`の鞭は不発に終わった。

そしてエンニュートは、エンニュート`を縛り上げる。燃える鞭が、エンニュートの防御を下げていく。

マサル`「何をするかと思えばこざかしいズラしか。だが、そんなことをしてもエンニュートの他の技は特殊技。この防御ダウンなんて何の意味もないぞ!」

マサル「ああそうさ。別に良い。零距離まで接近することが目的だったからな!」

マサル`「ちっ、エンニュート!りゅうのはどうだ!」

エンニュート`は口元にエネルギーを溜める。次のマサルの指示は…。

マサル`(流石に撃ち合うだろ!?)
 ▼ 59 ◆QmiuFWPylo 25/11/09 12:05:14 ID:kEtgNX26 [7/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
マサル「鞭で縛ったまま、離れて投げ飛ばせ!」

マサル`「!?」

エンニュート「キェェェェイ!!!」

エンニュート`「ア”ア”ア”!?」

飛び込みはしたものの、放った鞭はエンニュート`を拘束していたままだ。そのままエンニュート`は宙を舞い、りゅうのはどうも虚空へと消える。もうエンニュート`の回避は間に合わない。

マサル「撃ち込め!りゅうのはどう!」

エンニュート「ハーレム返せぇぇぇぇぇ!!!」

ここに来てようやく、唯一ミラーへの打点を放ったエンニュート。エンニュート`は衝撃波に呑み込まれた。

やがて落下したエンニュート`。立ち上がろうとするも、とうとう力尽きた。

マサル`「ウソだろ…」

マサル「お前、まさか俺がこのまま引き分けで終わらせると思っていたか?」

マサル`「何?」
 ▼ 60 ◆QmiuFWPylo 25/11/09 12:09:16 ID:kEtgNX26 [8/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
マサル「最初のパルスワン、フワライド、ニャイキングの戦いが終わったあたりから悟っていたさ。恐らくまともに戦っても全員相討ちになるってな」

マサル「だったら勝負を決められるのは必然的にラスト1匹。そこで、勝算を思いついたのがエンニュートだったから、あえてこいつをラストに残したのさ。直撃さえさせれば、勝負が動くと思ってね」

マサル`「…なるほど。流石にコピーなだけあって、戦術的な立ち回りもまだできるんだな」

マサル「返してもらうぞ!俺の身体も、俺のポケモン達の身体も!そして、みんなもな!」



キョウヘイ「おっ、決着ついた感じっすかね」

ユウリ「うぅ…」

マサル「キョウヘイ!それに…みんな!」


勝負を終えたキョウヘイ、メイ、ヒュウもマサルに駆け寄る。後ろには、敗戦したユウリ、マリィ、ソニアの姿があった。

マサル「もうここまでだ。お前の、そしてお前を生み出したという酷い理想とやらも、終わりだよ」
 ▼ 61 ◆QmiuFWPylo 25/11/09 12:13:01 ID:kEtgNX26 [9/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
マサル`「俺の…負けだと……!?





ふざけるなあああああ!!!」

突如、それまでの余裕から一転、激昂したマサル`。掌には、持っている筈のない、7個目のモンスターボールが握られていた。

マサル「それは…!?」


マサル`「俺は、生まれてきた責任がある!お前を倒し、本来あるべき正しい姿を!みんなの理想を広める責任が!それをお前らなんかに邪魔されてたまるかぁぁぁ!!」

マサル`はモンスターボールにダイマックスエネルギーを集中させ、放り投げた。

そこから現れたのは…。


マサル「あ…あれは…!?」

メイ「い、いやあああ!?何あれえええ!?」

ヒュウ「な、何だあれ!?化け物か!?」

キョウヘイ「奥の手を出してきた、ってところか」
 ▼ 62 ◆QmiuFWPylo 25/11/09 12:17:52 ID:kEtgNX26 [10/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ムゲンダイナ`(ムゲンダイマックス)「ブラックナイト、否!ハーレムナイトを始めちゃうよ!!!」
※以下、MDMムゲンダイナ`


マサル「ムゲンダイナ…!?どうしてそれを!?それはユウリが捕まえた筈!」

ユウリ「あはは……流石マサルだ!」

マサル「何だと!?」

ユウリ「封印していたムゲンダイナは、マサルが持つに相応しかったの!だからあたしがあげたのよ!」

マサル「くっ…お前、ユウリになんてことをさせやがった!」


マサル`「もうなりふり何て構ってられないんだよ!ムゲンダイナ、ムゲンダイビーム!」

MDMムゲンダイナ`「ハーレムナイトォォォォォォ!」


マサル・キョウヘイ・メイ・ヒュウ「うわああああああ!!!」


あちこちに放たれる、ムゲンダイナの最終奥義。残っていたマサル達のポケモンを容易く一掃してしまった。

マサル`「これで終わりだ…!そっちの外野の3人!俺の偽者に手を貸した罪、俺が直々に裁いてやる!そこに偽者と一緒にな!」

メイ「あたし達のポケモンが…!」

ヒュウ「これが、王を名乗るヤツのやることかよ…!」

キョウヘイ「どうすれば…」
 ▼ 63 ◆QmiuFWPylo 25/11/09 12:19:49 ID:kEtgNX26 [11/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
―ユウリ『ホップよりマサルのことが好きになったからホップと別れてマサルと付き合いたい』 こうなっても良いんだぞ―
―そんなものはない、お揃いの指輪はマサルとユウリだけのもの―
―マサユウ最高 マサユウ最高 みんなもマサユウ最高と言いなさい―
―ユウリとマリィが彼氏と別れてマサルと付き合えばいい、その展開を希望する―
―ユウリじゃないのかよガッッッッッッッッカリだああああああああああああああ!―


『ホップとビートがクズなのは良い。だけどマサルがクズなのはダメだ。だからユウリとマリィは別れるべき』
『マサルとユウリが付き合っているのが主流だぞ』
『でも中古品の女は嫌と言う声もよく聞くから、だったら最初からユウリやマリィは初めからマサルと付き合っていて、他の男とは付き合ってなかったことにすべきなんだぞ』
 ▼ 64 ◆QmiuFWPylo 25/11/16 00:34:25 ID:nIzkGjt2 [1/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「マサル!」 「マサル君!」


マサル`「何だ!?」

マサル「…!お、お前ら…!?」

キョウヘイ「君達…なぜここに…!?」


ホップ「よかった、間に合った!」

ビート「間に合ったかはわかりかねますが、まだ終わってはいないようですね」


危機的状況の中、現れたのは入院していた筈のホップとビートだ。しかも、話しかけた相手は本来のマサルの姿をした「願いの化身」ではなく、今真っ黒い姿をしている本物のマサルの方だ。

マサル「ホップ…ビート…一体、どうして…つーか、俺がわかるのか!?」

ホップ「病院に連れて来られた時に、そこのキョウヘイの話をハンサムさんっていう刑事さんづてに聞いたぞ!」

ビート「エリートの目に狂いなんてないのですよ。舐めないでいただきたいね」

まさかの増援。一筋の希望を見出し、マサル、ホップ、ビートはマサル`と、ムゲンダイマックスしたムゲンダイナ`へと向き直る。
 ▼ 65 ◆QmiuFWPylo 25/11/16 00:40:39 ID:nIzkGjt2 [2/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
マサル`「今更クズであるべき野郎が来たところで…!」

ビート「これを使いなさい、マサル君」

マサル「これは…モンスターボール!?」

ビート「君の自宅に放置されていたポケモンです。ケリをつけますよ」

ホップ「オイ、マサルの偽者野郎!オマエや、オマエを生み出したって言う願いなんかのために、オレ達の本当の未来は渡さないからな!いくぞ!」

ザマゼンタ「不甲斐ないね、姉貴」

ブリムオン「天罰を下してあげるわ…!」


マサル「……ありがとう、2人とも」

キョウヘイ「いけるのか…本当に…?」

マサル「任せてくれ。キョウヘイ、みんな」

ホップ「ここまでマサルをフォローしてくれて、サンキューだぞ!」

ビート「僕らに不可能はない」

キョウヘイ「すまない……あとは頼むよ……」
 ▼ 66 ◆QmiuFWPylo 25/11/16 00:43:29 ID:nIzkGjt2 [3/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
マサル`「ちっ……お前らなんかが…お前らなんかがユウリやマリィ、俺の本来の恋人とのカップリングがあるせいで…!」

マサル`「もういい!お前らなんかクズ以外に適役はない!それすら受け入れられないなら、みんなの理想を否定するっていうのなら!」


―ユウリ『ホップよりマサルのことが好きになったからホップと別れてマサルと付き合いたい』 こうなっても良いんだぞ―
―そんなものはない、お揃いの指輪はマサルとユウリだけのもの―
―マサユウ最高 マサユウ最高 みんなもマサユウ最高と言いなさい―
―ユウリとマリィが彼氏と別れてマサルと付き合えばいい、その展開を希望する―
―ユウリじゃないのかよガッッッッッッッッカリだああああああああああああああ!―

『ホップとビートがクズなのは良い。だけどマサルがクズなのはダメだ。だからユウリとマリィは別れるべき』
『マサルとユウリが付き合っているのが主流だぞ』
『でも中古品の女は嫌と言う声もよく聞くから、だったら最初からユウリやマリィは初めからマサルと付き合っていて、他の男とは付き合ってなかったことにすべきなんだぞ』



マサル`「そこの偽者諸共、消滅させてやるよ!ガラルの王は俺だ!」
 ▼ 67 ◆QmiuFWPylo 25/11/16 00:55:42 ID:nIzkGjt2 [4/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ホップはザマゼンタを、ビートはブリムオンを繰り出す中、マサルはビートから託されたモンスターボールからポケモンを呼び出す。

白バドレックス「白いニンジンよりも黒いニンジンくれー!」

ユウリ「あれは…ブリザポスにバドレックス…!?」

マサル`が慢心から放置していたこのポケモン。今のマサルの持つ主力ポケモンで、唯一姿を奪われていなかった、純白の氷馬と手綱を握る王であった。

マサル`「ちっ…やれ、ムゲンダイナ!バドレックスにダイバーンだ!」

MDMムゲンダイナ`「ハーレムナイトォォォォォォ!」

ホップ「させるかよ!ザマゼンタ、ひかりのかべ!」
ビート「ブリムオン、マジカルフレイム!」

受ける特殊攻撃の威力半減、相手の特殊攻撃の威力減衰を同時に行い、バドレックスに降りかかる灼熱の炎を減衰する。

マサル`「くそっ!なんなんだよ!」

マサル「バドレックス、しねんのずつき!」

バドレックス「我の頭はでかいぞー」

マサル「棒読みやめてね」

ふざけた口調とは裏腹に、その鈍足とも裏腹に思念を集めた頭、もとい王冠がムゲンダイナ`に振り下ろされ、効果バツグンのダメージを与えた。
 ▼ 68 ◆QmiuFWPylo 25/11/16 00:59:28 ID:nIzkGjt2 [5/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
MDMムゲンダイナ`「ハーレムナイトォォォォ……!」



ホップ「よっしゃ!オレ達も攻めるぞ!ザマゼンタ、きょじゅうだん!」

ビート「ブリムオン、サイコキネシス!」

守りを盤石に固めたホップとビートのポケモンも突撃。一斉攻撃を浴びせ、マサルも続いた。

マサル「ブリザードランス!」

白バドレックス「パオジアンにこの技を与えないでね」

マサル「与えられねえよ」

ここでもっとも大きなダメージになったのがバドレックスのブリザードランス。いくらムゲンダイマックスしようと、使い手が人ならざる力を持っていようとも、まともにポケモンバトルに持ち込めれば戦える。


その時、マサルのダイマックスバンドも光り輝いた。

ビート「マサル君、今です!」

ホップ「決めてこい!」

マサル「……ああ!」
 ▼ 69 ◆QmiuFWPylo 25/11/16 01:14:39 ID:nIzkGjt2 [6/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
マサル`「こんなことが……!俺は、王なんだぞ!みんなの願い、理想を現実にするために生まれてきた俺が、負けるわけにはいかないんだよ!」


マサル「お前の理想何て知ったことか!みんなを引き裂くような理想なんかより、みんなの方が大事に決まってるだろ!バドレックス、ダイマックスだ!」

バドレックスをボールに戻し、モンスターボールを巨大化させ、放り投げる。青いオーラと共に、ボールから再度出て来たバドレックスや、乗馬しているブリザポスと共に巨大化していく。


―ユウリ『ホップよりマサルのことが好きになったからホップと別れてマサルと付き合いたい』 こうなっても良いんだぞ―
―そんなものはない、お揃いの指輪はマサルとユウリだけのもの―
―マサユウ最高 マサユウ最高 みんなもマサユウ最高と言いなさい―
―ユウリとマリィが彼氏と別れてマサルと付き合えばいい、その展開を希望する―
―ユウリじゃないのかよガッッッッッッッッカリだああああああああああああああ!―

『ホップとビートがクズなのは良い。だけどマサルがクズなのはダメだ。だからユウリとマリィは別れるべき』
『マサルとユウリが付き合っているのが主流だぞ』
『でも中古品の女は嫌と言う声もよく聞くから、だったら最初からユウリやマリィは初めからマサルと付き合っていて、他の男とは付き合ってなかったことにすべきなんだぞ』



マサル`「ムゲンダイナ!ムゲンダイビーム!今度こそ、吹き飛ばせ!」

MDMムゲンダイナ`「ハーレムナイトォォォォォォ!」
 ▼ 70 ◆QmiuFWPylo 25/11/16 01:23:38 ID:nIzkGjt2 [7/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
マサル「バドレックス、ダイアイスッッッ!!!」

ムゲンダイナ`は複数ある頭部にエネルギーを溜め始める。バドレックスは天を仰ぎ、ムゲンダイナの頭上に巨大な氷塊をいくつも作り、降らせて…。

ビート「ブリムオン、トリックルームで仕上げだ!」

時空を歪め、バドレックスの氷塊は更に速度を増した。



MDMムゲンダイナ`「ハーレムナイトォォォォォ………!!」

ムゲンダイビームを撃たせることなく、氷塊が降り注ぎ、ムゲンダイナ`は爆発。元のムゲンダイナへと戻っていく。

マサル`「そんな…あ、アり得、ナい……!」

マサル`に徐々に変化が表れ始める。マサルから奪っていた姿は剥がれ、黒ずんでいく。一方でマサルの方には、徐々に姿が元に戻っていく変化が見られた。

マサル「俺は、偽物なんかじゃない」

―ユ・リ『ホップよ・マサ・の・とが好・・な・・・らホ・・と別・てマ・・と付き・・たい』 ・・なっ・も・いん・・―
―そ・・も・はない、お揃・・指輪は・サル・ユ・リ・・のもの―
―・・ユ・最・ マ・・ウ・高 み・・もマ・ユウ最高と言・・さい―
―・・・と・・・が彼・・別・て・・・と付き合えばいい、その・・・希・・る―
―・・・・ゃないのかよガッ・・・・・ッッ・・だああ・・・ああ・・・ああ・・・―


マサル「俺は、変な理想を押し付けられてまで、ユウリとマリィを別れさせてまで恋人にするような腐れ外道の極悪人なんかじゃない…!」


『ホ・・とビ・トがクズな・・良い。だけど・・ルがクズなの・・・だ。だからユ・リと・リィは・・べき』
『マサ・・ユ・リが付・・・ている・・・流だぞ』
『でも・・品の女は嫌と言・声もよ・・くから、だ・・ら最・か・・ウ・やマリ・は・めから・・ルと・・合って・て、他・・とは・・・ってなかった・・・すべ・・・だぞ』


ノイズのように響く、願い。理想。それらは徐々に霧散するように消えていく。

やがて、先程まで真っ黒いシルエットだったその姿には、光が戻り…。
 ▼ 71 ◆QmiuFWPylo 25/11/16 01:25:33 ID:nIzkGjt2 [8/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
マサル「俺は…!ガラル地方のポケモントレーナーで、ユウリ達大切な仲間を助けるためにお前と戦った、



マサルだぁぁぁぁーーーーーーっ!!!」



やがて、黒いシルエットに戻ったマサル`、もとい願いの化身は、コピーして姿を奪ったポケモンや、ムゲンダイナの幻影と共に消え去っていく。




『俺が消えても、また俺のような存在を“みんな”が願う限り、俺はどんな世界にでも蘇ってみせる』


最後に、そう言い残して……。
 ▼ 72 ◆QmiuFWPylo 25/11/16 01:31:43 ID:nIzkGjt2 [9/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
静まり返るスタジアム。

その場にいたのは、先程まで呆然と事態を見つめ、放心していたユウリ、マリィ、ソニア。

結末を見届けたキョウヘイ、メイ、ヒュウ。



そして、己と仲間を取り戻したマサル、そんな彼を助け、勝利に導いたホップとビートであった。



ビート「マサル君…あなた…!」

マサル「……ああ。これで、今度こそ終わった…んだよな…?」

ホップ「ああ……きっとな」



「ホップ!」「ビート!」「マサル君!」



後ろから声がする。

息を荒げて駆け寄ってきたユウリ、マリィ、ソニアだ。既に我を取り戻したのだろうか。
 ▼ 73 ◆QmiuFWPylo 25/11/16 01:41:18 ID:nIzkGjt2 [10/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ユウリ「あ、あのっ…ホップっ…ごめんっ…あ、あたしっ…!」

マリィ「ひどいことしてごめん…マサルがあんなことするわけないのに、気づかない内に…」

ソニア「ちゃんと気づいて断ればよかったのに、私達の責任だよ。ごめんなさい!」



先程まで願いの化身に操られていた時から一転、願いの化身にそそのかされて別れたかつての恋人、そして被害者であるマサルに謝罪した3人。

ホップ「もういいんだぞ。みんなが元に戻ってくれたならな!」

ビート「二度とごめんですけどね。こんな大惨事」


ホップ「またよろしくだぞ!ユウリ!みんな!」

ユウリ「ホップ…!ありがとう!」

マサル「本当に、終わりだ。押し付けられた理想も。みんなの中や、大事な友達の恋路を引き裂くような悲劇も、な…」



戦いが終わり、幾年の時が流れた。
 ▼ 74 ◆QmiuFWPylo 25/11/16 01:49:04 ID:nIzkGjt2 [11/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ガラル地方 ホテルロンドロゼ 結婚式場


かつてのジムチャレンジの同期組の中で、一番最初に結婚式が執り行われた。
主役の新郎新婦が歩くバージンロード。その周りには、多くの来賓が集まっていた。


マリィ「ふふっ、2人とも本当に幸せそう」

ビート「全く。2人が成人してまだ1ヵ月ですぐに行われるなんてね。あの2人、用意周到過ぎますよ」

マリィ「そんなこと言って、あたしらだって来月には…」

ビート「そうですね」


ダンデ「全く、あの2人はもうガラル最強の新郎新婦だな!」

ソニア「全くよ。片やチャンピオンの座を守り続けるわ、片や夢を叶えちゃうわ、それに留まらず成人するまでにガラルを飛び出して全地方制覇して帰って来るなんて、ぶっ飛び過ぎよ最近の若者は」

ダンデ「…ところで、彼はどうした?」

ソニア「ああ、あの子なら…」
 ▼ 75 ◆QmiuFWPylo 25/11/16 01:53:41 ID:nIzkGjt2 [12/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「間に合いましたよ」


ダンデ「おお!噂をすれば!」

ソニア「まだ新郎新婦は入って気ばかりよ!ギリギリ間に合ったじゃない!






友人代表・マサル君!」


結婚式場に正装で現れたのは、マサル。彼はあの戦いの後、現在の新郎新婦とは別に各地を回っており、そして今日、大切な日に必ず帰ることになっていたのだ。

大切な友人達の結婚式のために。



「……マサル!待ちくたびれてたぞ!」

「おかえりー!マサルー!」


バージンロードを歩いていた新郎新婦。式の途中だと言うのに思わず声をかける。

マサル「…ただいま。2人ともとても似合ってるぞ。



ホップ、ユウリ!」
 ▼ 76 ◆QmiuFWPylo 25/11/16 01:55:32 ID:nIzkGjt2 [13/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
こうして、結婚式は進んでいく。

今やガラルのみならず、地上最強となり、またそれぞれの夢を叶えたホップとユウリ。


これから彼等に続き、結ばれるビートとマリィ。


そんな彼等を見守る、マサル。
彼もまた、世界を巡る中で見つけた夢のために、また旅に出る。






マサル「世界中の人々が幸せになれますように」




おしまい
 ▼ 77 キャタピー@ジーエスボール 25/11/16 01:59:59 ID:nIzkGjt2 [14/14] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
急ぎ足でしたが、これにて完結です。

前回筆を折ってしまったSSから、BBS民で多数派となってしまったのはユウリとマリィを別れさせてでも自分の女にするようなマサルだと知りました。



しかし、やはりそんな状態の彼を主役として描くのはやはり無理だったので、期待に応えつつ、かつマサルを主人公として描くために、「理想」と「真実」の対比として2人のマサルを出すことにしました。


どこを探しても、元からマサユウ、マサマリの作品は一定数あれど、ホプユウやビトマリを別れさせてでも自分の恋人にするようなマサルは、BBS以外のどこにも見当たりませんでした。実はこれってBBS内に限りメジャーだっただけだったことも理解したので、どうにか描けてよかったです。


このBBSの最後に、本来のマサルを主役として描けて、少しでもマサルが好きな方が救われればと願っています。



以上、作者からのあとがきでした。


※前作(失踪宣言済)

マサル「オレの夢は…。」

https://pokemonbbs.com/post/read.cgi?no=1931711&l=1-
 ▼ 85 ゼブライカ@コダックのうもう 25/11/18 00:19:55 ID:JWxMV/Vw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
とりあえずよく完結してくれた、心から乙
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